JPH10125206A - 回路遮断器の電磁引外し装置 - Google Patents

回路遮断器の電磁引外し装置

Info

Publication number
JPH10125206A
JPH10125206A JP29973896A JP29973896A JPH10125206A JP H10125206 A JPH10125206 A JP H10125206A JP 29973896 A JP29973896 A JP 29973896A JP 29973896 A JP29973896 A JP 29973896A JP H10125206 A JPH10125206 A JP H10125206A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plunger
diameter portion
return spring
trip device
circuit breaker
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29973896A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Shizuka
隆 志塚
Hideo Hayashi
英雄 林
Mitsuyoshi Ichikawa
光好 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP29973896A priority Critical patent/JPH10125206A/ja
Publication of JPH10125206A publication Critical patent/JPH10125206A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Breakers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】オイルダッシュポットを備えた電磁引外し装置
において、オイルダッシュポット内のプランジャと戻し
ばねとの間の位置ずれによる動作特性の不安定を解消す
る。 【解決手段】戻しばね9に挿入されたプランジャ8の小
径部8aの付け根部分に中径部8cを設け、戻しばね9
を中径部8cに密に嵌合させる。これにより、戻しばね
9とプランジャ8との間の径方向の位置ずれが阻止さ
れ、戻しばね9の端部がプランジャ8の大径部8bから
はみ出し、プランジャ大径部8bとシリンダ7との間の
制動油通路が狭められて動作特性が不安定になるという
現象が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鉄心部をオイル
ダッシュポットで構成した回路遮断器の電磁引外し装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は上記電磁引外し装置の従来構成を
示す縦断面図である。図5において、L字形に折り曲げ
形成された磁性板からなるヨーク1の一方の脚部を貫通
してオイルダッシュポット2がはんだ付けされ、その外
側に電磁コイル3が配置されている。ヨーク1のもう一
方の脚部には支持板4を介してアーマチュア5が回動可
能に支持され、支持板4との間に掛けられた復帰スプリ
ング6により図示姿勢に保持されている。
【0003】オイルダッシュポット2は一端が開口した
非磁性材からなるシリンダ7に、プランジャ8と戻しば
ね9とが軸方向に移動可能に収納され、シリコン油など
からなる図示しない制動油が注入された上で、開口部に
はんだ付けされた接極子10により密封されている。プ
ランジャ8は小径部8aとそれよりも大径の大径部8b
とからなる段付円柱状で、小径部8aが圧縮コイルばね
からなる戻しばね9に挿入され、一方の端面が接極子1
0に当接した戻しばね9の他方の端面を大径部8bの肩
部(小径部8aに対する段差部)で図6に示すように受
けている。プランジャ8は戻しばね9のばね力でシリン
ダ7の底部に向かって付勢され、プランジャ8と接する
シリンダ7の底部にはプランジャ8の固着を防ぐ突部7
aが設けられている。
【0004】図示電磁引外し装置は回路遮断器に組み込
まれて電磁コイル3に主回路電流が通流され、その過電
流状態を監視する。すなわち、電磁コイル3を流れる電
流の磁束Φは鎖線矢印で示す磁路を通過し、回路が過負
荷状態になるとプランジャ8に対する吸引力が戻しばね
9のばね力に打ち勝ち、プランジャ8は制動油の粘性に
よる制動を受けながら実線矢印方向に移動する。そし
て、プランジャ8が接極子10に接近し、磁気抵抗が減
少したところでアーマチュア5が接極子10に吸引さ
れ、このアーマチュア5は回路遮断器のラッチを引き外
して回路を遮断させる。なお、回路が短絡状態になる
と、アーマチュア5はプランジャ8の移動を待たずに吸
引され、直ちに回路の遮断が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような電磁引外し
装置において、従来、シリンダ7内におけるプランジャ
8の移動に安定性を欠き、結果として引外し動作特性に
ばらつきが生じるという問題があった。そこで、その原
因について考察したところ以下のような現象が見出され
た。まず、プランジャ8の小径部8aの外径と戻しばね
9の内径との間には、プランジャ8の移動時の戻しばね
9の圧縮変形を妨げないように空間が設けられている。
一方、図5において、プランジャ8はヨーク1から破線
矢印で示す方向にも吸引力を受ける。そのため、プラン
ジャ8は組立時にシリンダ7の中心に配置されていて
も、上記吸引力の発生により戻しばね9との間の空間の
範囲内で、図7及び図8(図7の平面図)に示すように
横方向に位置ずれが生じる。
【0006】ところが、プランジャ8と戻しばね9との
間に位置ずれが生じると、戻しばね9のプランジャ側端
部がプランジャ大径部8bから横にはみ出し、プランジ
ャ大径部8bとシリンダ7との間の制動油通路を狭め
る。そのため、プランジャ8の移動速度が低下し、結果
として引外し動作の遅延時間が長引くことになる。更
に、プランジャ8が接極子10側に移動し、戻しばね8
の圧縮荷重が増大すると、戻しばね8の線材端末9aが
プランジャ8の大径部8bとシリンダ7との間に食い込
み、プランジャ8の移動を妨げる。特に、線材端末9a
の切断部分が大径部8bの隙間側にあるときは高い確率
で上記食い込み現象が発生し、その場合にはほぼ確実に
動作不良が発生した。この発明の課題はプランジャと戻
しばねとの間の位置ずれを防止し、電磁引外し装置の動
作特性を安定させることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、戻しばねの
前記プランジャ側の端部を前記プランジャの大径部と同
心に保持する拘束手段を前記プランジャに形成すること
により、上記課題を解決するものである。上記拘束手段
を設けることにより、戻しばねのプランジャ大径部側の
端部はプランジャと同心に保持され、プランジャに横方
向の吸引力が作用してもプランジャ大径部の肩部からは
み出すことがない。また、戻しばねはプランジャ側の端
部で保持されるだけなので、プランジャ移動時の圧縮変
形が阻害されることもない。
【0008】上記拘束手段としては、プランジャの小径
部の付け根部分に、戻しばねの前記プランジャ側の端部
と密に嵌合する中径部を形成するのがよい。このような
手段によれば、戻しばねのプランジャ側端部は隙間のな
い中径部により径方向に拘束され、プランジャ大径部か
らはみ出すことがない。
【0009】また、別の拘束手段として、戻しばねのプ
ランジャ側の端部を受ける前記プランジャの大径部の肩
部に、すりばち状の凹部を形成するのがよい。このよう
な手段によれば、すりばち状の凹部に納められた戻しば
ねのプランジャ側端部は、凹部の周縁で径方向に拘束さ
れ、プランジャ大径部からはみ出すことがない。その
際、プランジャが接極子側に移動して圧縮ばね荷重が増
すほど、戻しばねの線材端末は凹部傾斜面に沿って内側
に絞り込まれ、線材端末のはみ出しが確実に抑えられ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4に基づいてこの
発明の実施の形態を説明する。なお、従来例と対応する
部分には同一の符号を用い、実質的に同一構成部分につ
いては重複説明を省略する。まず、図1及び図2は第1
の実施の形態を示すもので、図1はオイルダッシュポッ
トの縦断面図、図2はそのプランジャの要部拡大断面図
である。図1及び図2において、プランジャ8の小径部
8aの付け根部分には、この小径部8aよりは大径で、
大径部8bよりは小径の中径部8cが形成されている。
中径部8cの外径は戻しばね9の内径とほぼ同じであ
り、その長さは戻しばね9の1ピッチより僅かに大きく
なっている。そして、中径部8cの肩部は面取りにより
テーパが設けられ、戻しばね9に対する挿入が容易とさ
れている。
【0011】大径部8bの肩部が戻しばね9の端面に当
接するまで挿入されたプランジャ8は、図2に示すよう
に中径部8cが戻しばね8の端部にこれを僅かに押し広
げながら密に嵌合する。これにより、戻しばね9は中径
部8cと嵌合したプランジャ側端部が径方向に拘束さ
れ、プランジャ大径部8bから横方向にはみ出すことが
ない。なお、中径部8cは円周上の複数箇所に部分的に
形成してもよい。
【0012】次に、図3は第2の実施の形態を示すオイ
ルダッシュポットの縦断面図、図4はそのプランジャの
要部拡大断面図である。図3及び図4において、プラン
ジャ8の大径部8bの肩部に、すりばち状の凹部8dが
形成されている。大径部8bの肩部に当接する戻しばね
9の端部は凹部8dに納められ、その周縁で径方向に拘
束されている。特に、プランジャ8が接極子側に移動し
て戻しばね9の圧縮ばね荷重が増すほど、戻しばね9の
線材端末9aは凹部8dの傾斜面に沿って内側に絞り込
まれ、プランジャ大径部8bからのはみ出しが確実に抑
えられる。
【0013】
【発明の効果】この発明によれば、プランジャがヨーク
からの吸引力によりシリンダ内で片寄せられても、戻し
ばねは常にプランジャと同心に保持され、プランジャ大
径部からはみ出してその周囲の制動油通路を狭めること
がない。従って、プランジャに対する制動力は常に均一
に保たれ、引外し動作特性が安定するとともに、戻しば
ねの線材端末がプランジャ大径部とシリンダとの間に食
い込み、動作不良を生じる危険もなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示すオイルダッ
シュポットの縦断面図である。
【図2】図1の要部拡大断面図である。
【図3】この発明の第2の実施の形態を示すオイルダッ
シュポットの縦断面図である。
【図4】図3の要部拡大断面図である。
【図5】従来の電磁引外し装置の縦断面図である。
【図6】図5におけるオイルダッシュポットのプランジ
ャの要部拡大断面図である。
【図7】図5におけるオイルダッシュポットのプランジ
ャと戻しばねとの間に位置ずれが生じた状態を示す要部
縦断面図である。
【図8】図7の平面図である。
【符号の説明】
1 ヨーク 2 オイルダッシュポット 3 電磁コイル 5 アーマチュア 6 復帰スプリング 7 シリンダ 8 プランジャ 8a 小径部 8b 大径部 8c 中径部 8d 凹部 9 戻しばね 10 接極子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮コイルばねからなる戻しばねと、この
    戻しばねに挿入された小径部とそれよりも大径の大径部
    とからなる段付円柱状のプランジャとが制動油とともに
    シリンダに収納されたオイルダッシュポットを備えた回
    路遮断器の電磁引外し装置において、 前記戻しばねの前記プランジャ側の端部を前記プランジ
    ャの大径部と同心に保持する拘束手段を前記プランジャ
    に形成したことを特徴とする回路遮断器の電磁引外し装
    置。
  2. 【請求項2】プランジャの小径部の付け根部分に、戻し
    ばねの前記プランジャ側の端部と密に嵌合する中径部を
    形成したことを特徴とする請求項1記載の回路遮断器の
    電磁引外し装置。
  3. 【請求項3】戻しばねのプランジャ側の端部を受ける前
    記プランジャの大径部の肩部に、すりばち状の凹部を形
    成したことを特徴とする請求項1記載の回路遮断器の電
    磁引外し装置。
JP29973896A 1996-10-24 1996-10-24 回路遮断器の電磁引外し装置 Pending JPH10125206A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29973896A JPH10125206A (ja) 1996-10-24 1996-10-24 回路遮断器の電磁引外し装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29973896A JPH10125206A (ja) 1996-10-24 1996-10-24 回路遮断器の電磁引外し装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10125206A true JPH10125206A (ja) 1998-05-15

Family

ID=17876375

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29973896A Pending JPH10125206A (ja) 1996-10-24 1996-10-24 回路遮断器の電磁引外し装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10125206A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008287954A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Kyushu Electric Power Co Inc 回路遮断器の動作表示装置
KR101389668B1 (ko) * 2008-03-03 2014-04-28 후지 덴키 기기세이교 가부시끼가이샤 회로 차단기의 전자 인외 장치
CN103871797A (zh) * 2012-12-12 2014-06-18 三菱电机株式会社 电路断路器及其电磁跳闸装置
CN104078289A (zh) * 2013-03-29 2014-10-01 松下电器产业株式会社 电磁脱扣装置和电路断路器
CN104241047A (zh) * 2013-06-11 2014-12-24 松下电器产业株式会社 电磁脱扣装置和断路器

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008287954A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Kyushu Electric Power Co Inc 回路遮断器の動作表示装置
KR101389668B1 (ko) * 2008-03-03 2014-04-28 후지 덴키 기기세이교 가부시끼가이샤 회로 차단기의 전자 인외 장치
CN103871797A (zh) * 2012-12-12 2014-06-18 三菱电机株式会社 电路断路器及其电磁跳闸装置
CN104078289A (zh) * 2013-03-29 2014-10-01 松下电器产业株式会社 电磁脱扣装置和电路断路器
CN104078289B (zh) * 2013-03-29 2016-06-15 松下知识产权经营株式会社 电磁脱扣装置和电路断路器
CN104241047A (zh) * 2013-06-11 2014-12-24 松下电器产业株式会社 电磁脱扣装置和断路器
CN104241047B (zh) * 2013-06-11 2016-09-21 松下知识产权经营株式会社 电磁脱扣装置和断路器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2907900B2 (ja) 磁気引外し装置
JPH10125206A (ja) 回路遮断器の電磁引外し装置
US4644312A (en) Circuit breaker
EP0633590B1 (en) An electric circuit breaker
JPS59141137A (ja) 過電流保護装置
EP0588588B1 (en) An electro-magnetic device
US5506556A (en) Circuit breaker mechanism
US6232860B1 (en) Armature for latching a circuit breaker trip unit
EP1122757A3 (en) Circuit interrupter with a magnetically-induced automatic trip assembly implementing a spring clamp
KR100262659B1 (ko) 배선용 차단기의 전자식 트립 코일 유니트
JP3335333B2 (ja) プランジャ
JPH02257604A (ja) 電圧引外し装置
JP3573607B2 (ja) 回路遮断器
JPH0136275Y2 (ja)
JPH0728675Y2 (ja) 配線用遮断器の引外し装置
JPS6018810Y2 (ja) プランジヤ型電磁引外し装置
JP2584159Y2 (ja) 回路遮断器の電磁装置
JPS61173421A (ja) 接点開閉装置
JPS6345726Y2 (ja)
JPH0614409Y2 (ja) 電磁石装置
JPH0668775A (ja) 引外し装置
JP2000260287A (ja) 接点開閉装置
JP2005339948A (ja) 電磁接触器
JPH07230753A (ja) 回路遮断器の慣性遅れ装置
JPH0755802Y2 (ja) 電磁引はずし装置のダシユポツト