JPH10124822A - 磁気抵抗効果型再生ヘッド - Google Patents

磁気抵抗効果型再生ヘッド

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JPH10124822A
JPH10124822A JP28044496A JP28044496A JPH10124822A JP H10124822 A JPH10124822 A JP H10124822A JP 28044496 A JP28044496 A JP 28044496A JP 28044496 A JP28044496 A JP 28044496A JP H10124822 A JPH10124822 A JP H10124822A
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JP
Japan
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film
sal
magnetic field
magnetic
circular
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Application number
JP28044496A
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English (en)
Inventor
Takahiro Korenari
貴弘 是成
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルクハウゼンノイズ等の影響により再生ヘ
ッド(磁界検出素子)の磁性膜に生じる磁区構造を除去
し、再生ヘッドの特性向上、及び信頼性向上を図るこ
と。 【解決手段】 SAL膜11の上層に、中間層12を介
しMR膜10を積層してなる磁界検出素子を含む磁気抵
抗効果型再生ヘッドにおいて、少なくともMR膜10を
円形状ないし楕円形状に形成したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気抵抗効果型再
生ヘッドに係り、特に、磁気ディスク装置等の磁気記録
再生に用いられる磁気抵抗効果型再生ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】図3乃至図4に従来例を示す。それぞれ
(a)が正面図を、(b)が断面図を示している。
【0003】図3示す再生ヘッドでは、SAL膜51の
上層に、中間層52を介しMR膜53が積層され、磁界
検出素子が構成されている。MR膜53は、主に媒体か
らの磁界を検出する磁気抵抗効果を有する。SAL膜5
1は、MR膜50に横バイアスをかける軟磁性膜であ
る。また、MR膜53の上層には、MR膜50の中央部
が方形(矩形)に覗くようにして交換結合膜53が積層
されている。交換結合膜53は、MR膜53の磁化を安
定化させる目的で積層される。
【0004】また、図4に示す再生ヘッドでは、SAL
膜61の上層に中間層62を介しMR膜60を積層して
なる磁界検出素子が方形(矩形)に形成され、その両側
にMR膜60及びSAL膜61を安定化させるための硬
磁性膜64が形成されている。
【0005】ここで、SALとは、Saturated-Adjacent
-layerの略語である。また、MRとは、Magneto-Resist
iveの略語である(以下、同じ)。
【0006】上記の構成を持つ磁界検出素子において、
外部磁界(例えば媒体磁界)がMR膜に印加されるとM
R膜内の磁化方向が変化することによってMR膜の電気
抵抗値が変化する。MR膜にこの電気抵抗の変化を検出
するための一定の電流を流しておくことにより、外部磁
界の変化を電圧の変化として取り出すことが可能であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、MR膜、あるいはSAL膜の磁化が外
部磁界に対して不安定、あるいは再現性がない場合、再
生電圧(出力)が不安定となり正確な情報の読みとりが
できない不都合があった。
【0008】即ち、矩形の構造を持ったMR膜、及びS
AL膜では、膜の端部に発生する磁荷による反磁界が膜
内部で一様とならず磁区構造を形成しやすいところ、こ
の磁区構造の形成により、例えばバルクハウゼンノイズ
の影響による再生出力の不安定化が生じる不都合があっ
た。
【0009】また、磁界検出素子が矩形状であるため、
外部磁界に対する素子の応答が直線的にならず、媒体に
記録された情報を読みとった再生波形に非線形成分が含
まれるので、正確な読みとりができない不都合が生ずる
場合があった。
【0010】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、特に、バルクハウゼンノイズ等の影響により
再生ヘッド(磁界検出素子)の磁性膜に生じる磁区構造
を除去し、再生ヘッドの特性向上、及び信頼性向上を図
った磁気抵抗効果型再生ヘッドを提供することを、その
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、SAL膜の上層に、中間
層を介しMR膜を積層してなる磁界検出素子を含む磁気
抵抗効果型再生ヘッドにおいて、少なくともMR膜を円
形状ないし楕円形状に形成した、という構成を採ってい
る。
【0012】ここで、「円形状乃至楕円形状」には、こ
れに類する形状を含む。
【0013】請求項2記載の発明では、上記構成に加
え、SAL膜も円形状ないし楕円形状に形成した、とい
う構成を採っている。
【0014】請求項3記載の発明では、磁界検出素子の
径方向の一端部と他端部に当該磁界検出素子を挟み込む
硬磁性膜を形成した、という構成を採っている。
【0015】請求項4記載の発明では、硬磁性膜を、M
R膜の円形状ないし楕円形状の輪郭に沿って設けた、と
いう構成を採っている。
【0016】上記請求項1乃至4記載の発明では、MR
膜を円形状乃至楕円形状に形成したことにより、膜の端
部に発生する磁荷による反磁界が膜内部で一様となり磁
区構造の形成が抑制される。
【0017】請求項5記載の発明では、SAL膜の上層
に中間層を介しMR膜を積層してなる磁界検出素子と、
MR膜の上層に当該MR膜が外部に覗くように空間を設
けて積層された交換結合膜とを含む磁気抵抗効果型再生
ヘッドにおいて、交換結合膜に設けられたMR膜の覗き
穴を円形状ないし楕円形状に設定した、という構成を採
っている。本発明では、交換結合膜により、MR膜の端
部の磁化が固定され、請求項1乃至4記載の発明と同様
の作用を奏する。
【0018】これらにより、前述した目的を達成しよう
とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
に基づいて説明する。図1(a)は再生ヘッドの正面
図、図1(b)は、図1(a)におけるA−A断面図を
示す。
【0020】図1(b)において、SAL膜11の上層
には中間層12及びMR膜10がこの順で積層されてい
る。以下、この積層された膜群を磁界検出素子という。
そして、本実施形態では、これら積層された膜10,1
1,12の一端部と他端部が硬磁性膜14に挟まれてい
る。このうち、MR膜10,SAL膜11及びその中間
層12は、図1(a)に示すように、円形状乃至楕円形
状又はこれに近い形状に形成され、媒体から磁界を検出
する際の磁化の安定化が図られている。
【0021】ここで、これらそれぞれの膜10,11,
12は、必ずしも同じ大きさを持つ必要はなく、例えば
MR膜10に比べSAL膜11の面積が大きくても良
く、逆にMR膜10の方が大きくても良い。このように
形成された磁界検出素子に、磁化方向の変化を読みとる
ための電流を流すことで磁界を検出することができる。
また、上記の磁界検出素子をより安定的に動作させるた
め、硬磁性膜14は、図1(a)に示すように積層され
た膜10,11,12の楕円形輪郭に沿って配置される
ことが望ましい。
【0022】本実施形態における再生ヘッドは、.プ
レート状に形成した硬磁性膜14の中央部を略円形に切
削加工する第1工程と、当該切削部内にSAL膜,中間
層及びMR層をこの順で積層する第2工程とを経て製造
されても良い。また、.SAL膜11上に中間層12
及びMR膜10をこの順で積層する第1工程と、略円形
状に積層された膜10,11,12の全体を硬磁性膜1
4で覆い込む第2工程と、積層された膜10,11,1
2の全体を覆う硬磁性膜14のMR膜10側(媒体に対
向する面)を切削加工してMR膜を覗かせる第3工程と
を経て製造されても良い。更に、.SAL膜11上に
中間層12及びMR膜10をこの順で積層する第1工程
と、積層された略円形の膜11,12,13の一端部と
他端部を硬磁性膜14で覆う第2工程とを経て製造され
ても良い。
【0023】本実施形態によれば、MR膜10、SAL
膜11の反磁界を膜内部で一様にすることができるた
め、再生出力の不安定性の要因である磁区構造の形成を
抑制することができ、また同時に、磁界を検出する素子
部における磁化の外部磁界(媒体磁界)に対する応答の
非線形性を抑制することができ、安定した再生出力を得
ることができる。
【0024】ここで、硬磁性膜14は、磁界検出素子1
3を全て覆う形となっても良い。
【0025】次に、本発明の他の実施形態を図2に基づ
いて説明する。図2(a)は正面図、図2(b)は図2
(a)におけるB−B断面図を示す。
【0026】図2において、任意形状のSAL膜21の
上層に同様に任意形状の中間層22及びMR膜20がこ
の順で積層されている。本実施形態では、積層されたそ
れぞれの膜20,21,22を方形として図示してい
る。また、MR膜20の上層には、当該MR膜20の磁
化を安定させるために、該MR膜20が円形乃至楕円形
又はこれに類する形状で外部に覗くようにして、交換結
合膜23が積層されている。
【0027】ここで、交換結合膜23は、MR膜20の
端部の磁化を固定する目的で形成されている。
【0028】本実施形態の再生ヘッドは、SAL膜21
の上層に中間層22,MR膜20及び交換結合膜23を
この順で積層する第1工程と、MR膜20が略円形に外
部に覗くように交換結合膜23を切削加工する第2工程
とを経て製造されても良い。
【0029】このようにしても上記実施形態と同様の作
用効果を奏する他、上記実施形態に比べ製造が容易にな
るという利点がある。また、本実施形態の適用により媒
体の再生トラック幅を記録トラック幅よりも広く設定す
ることも可能となる。
【0030】ここで、MR膜20及びSAL膜21の両
端も曲線化することが望ましい。
【0031】
【実施例】以下、上記各実施形態に基づく実施例を示す
と共に、当該実施例における磁界に対する素子の応答特
性を従来例と比較した結果を図5に基づいて説明する。
【0032】最初に示した実施形態(図1)において、
SAL膜11及びMR膜10を軟磁性膜,中間層12を
非磁性膜とすると共に円形とし、磁界検出素子の両側か
ら電圧を印加して電流を流すことにより、磁界検出素子
に外部磁界がかかったときの素子の出力を得た(図5の
実施例1)。
【0033】この出力は、従来の矩形構造を持つ場合
(図4)に比べてバルクハウゼンノイズが顕著に低減さ
れ、また素子の磁界に対する応答の直線性も向上した。
【0034】また、素子の両側に配置した硬磁性膜14
の形状を、円形以外の任意形状とした場合も、円形の場
合に近い有効な効果が得られた。
【0035】更に、上記素子において、磁界検出素子を
円形のかわりに楕円形状とした場合(実施例2)やMR
膜10を楕円形状としてSAL膜11を矩形形状とした
場合(実施例3)も、同等の結果が得られた。
【0036】これに加え、上記再生ヘッドにおいて、両
側の硬磁性膜14がない場合においても軟磁性膜に磁気
異方性を付与することによって同様の効果が得られた。
【0037】一方、後に示した他の実施形態(図2)に
おいて、MR膜20及びSAL膜21を軟磁性膜とし、
中間層22を非磁性膜とすると共に、交換結合膜23を
反強磁性膜等とし、交換結合膜23からMR膜20が覗
く穴を円形状とした場合(実施例4)、従来例(図3)
のように交換結合膜の形状が矩形構造を持つ場合に比べ
てバルクハウゼンノイズが顕著に低減され、また素子の
磁界に対する応答の直線性も向上した。
【0038】また、本構造において交換結合膜の穴を楕
円形状とした場合にも同等の効果が得られた。
【0039】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され機能す
るので、これによると、円形状、あるいは楕円形状を持
つ磁性膜においては、磁性膜端部に発生する磁荷による
反磁界が磁性膜内部で一様となるために磁区構造が形成
されにくくなるので、MR膜、あるいはMR膜及びSA
L膜の形状を円形状、あるいは楕円形状等にすることに
より、磁界検出素子内に形成される磁区構造が抑制さ
れ、これらに起因する再生出力の不安定性をなくすこと
が可能となる。また、磁界検出素子が外部磁界(媒体磁
界)に対する線形的な応答を得られやすくなり、磁界検
出素子の出力が非線形応答であR場合の様々な問題点を
解決することができる、という従来にない優れた磁気抵
抗効果型再生ヘッドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す構成図であり、図1
(a)が正面図、図1(b)が図1(a)におけるA−
A断面図を示す。
【図2】本発明の他の実施形態を示す構成図であり、図
2(a)が正面図、図2(b)が図2(a)におけるB
−B断面図を示す。
【図3】従来例を示す構成図であり、図3(a)が正面
図、図3(b)が図3(a)におけるC−C断面図を示
す。
【図4】他の従来例を示す構成図であり、図4(a)が
正面図、図4(b)が図4(a)におけるD−D断面図
を示す。
【図5】MR膜及びSAL膜の形状と再生信号特性の良
否との関係を表した図表である。
【符号の説明】
10,20 MR膜 11,21 SAL膜 12,22 中間層 14 硬磁性膜 23 交換結合膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SAL膜の上層に、中間層を介しMR膜
    を積層してなる磁界検出素子を含む磁気抵抗効果型再生
    ヘッドにおいて、 少なくとも前記MR膜を円形状ないし楕円形状に形成し
    たことを特徴とする磁気抵抗効果型再生ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記SAL膜を円形状ないし楕円形状に
    形成したことを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果
    型再生ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記磁界検出素子の径方向の一端部と他
    端部に当該磁界検出素子を挟み込む硬磁性膜を形成した
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の磁気抵抗効果型
    再生ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記硬磁性膜を、前記MR膜の円形状な
    いし楕円形状の輪郭に沿って設けたことを特徴とする請
    求項3記載の磁気抵抗効果型再生ヘッド。
  5. 【請求項5】 SAL膜の上層に中間層を介しMR膜を
    積層してなる磁界検出素子と、前記MR膜の上層に当該
    MR膜が外部に覗くように空間を設けて積層された交換
    結合膜とを含む磁気抵抗効果型再生ヘッドにおいて、 前記交換結合膜に設けられた前記MR膜の覗き穴を円形
    状ないし楕円形状に設定したことを特徴とする磁気抵抗
    効果型再生ヘッド。
JP28044496A 1996-10-23 1996-10-23 磁気抵抗効果型再生ヘッド Pending JPH10124822A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990323