JPH10124233A - タブレット装置 - Google Patents

タブレット装置

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JPH10124233A
JPH10124233A JP27225696A JP27225696A JPH10124233A JP H10124233 A JPH10124233 A JP H10124233A JP 27225696 A JP27225696 A JP 27225696A JP 27225696 A JP27225696 A JP 27225696A JP H10124233 A JPH10124233 A JP H10124233A
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coordinates
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雅文 山之上
Kengo Takahama
健吾 高濱
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孝生 田川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤った信号の混入や誤動作による誤検出を防
ぎ、安定して精度のよい座標検出を行うことができるタ
ブレット装置を提供する。 【解決手段】 パルス幅演算回路51は、x/y検出パ
ルス立下がりデータから対応する検出パルス立上がりデ
ータを減算することによって、検出パルスのパルス幅を
求める。基準パルス幅出力回路52では、座標に対応し
た基準パルス幅データが予めメモリに格納されており、
入力されるx/y検出パルス平均データに従って基準パ
ルス幅データをパルス幅比較回路53に出力する。パル
ス幅比較回路53は、算出されたパルス幅と基準パルス
幅とを比較し、異常であると判断した場合には検出した
信号が誤りであることを示す誤検出判定信号を出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワードプロセッサ
などの表示画面に検出ペンによって指示される座標を検
出するタブレット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】手書き文字や図形をコンピュータやワー
ドプロセッサなどに入力する手段として、たとえば液晶
ディスプレイと静電誘導型タブレットとを積層して、我
々が筆記用具を用いて紙に文字や図形を書く場合と同様
な感覚で文字や図形を入力することができるようにした
積層型タブレット装置がある。静電誘導型タブレットに
対して、座標入力用のペンなどを用いて文字や図形を入
力すると、ペンによって示された座標が検出され、検出
された座標を表すデータが液晶ディスプレイに与えられ
る。液晶ディスプレイは、与えられたデータに基づいて
表示を行う。したがって、ペンを用いてタブレットに入
力した文字や図形と同一の文字や図形が液晶ディスプレ
イに表示されることとなる。
【0003】積層型タブレット装置では、静電誘導型タ
ブレットの電極の部分と電極のない部分とでは反射率や
透過率が異なるために表示画面上で格子状に電極が見え
るなどの不都合がある。この不都合を解決するための技
術として、表示一体型タブレット装置が考案されてい
る。
【0004】図12はデューティータイプの液晶パネル
1を有する表示一体型タブレット装置を示し、図13は
表示一体型タブレット装置の動作を説明するためのタイ
ミングチャートであり、図14は座標検出期間における
各信号のタイミングチャートである。表示一体型タブレ
ット装置は、液晶ディスプレイ1の表示用の電極と静電
誘導型タブレット装置の座標検出用電極とを兼用にし、
座標検出と画像表示とを時分割で行うようにしている。
【0005】液晶パネル1は、互いに直交して配列され
たn本のコモン電極Y1〜Yn(総称するときは参照符
Yを用いる)とm本のセグメント電極X1〜Xm(総称
するときは参照符Xを用いる)との間に液晶を挟み込ん
で構成されている。液晶パネル1では、各コモン電極Y
とセグメント電極Xとが交差する領域がそれぞれ画素と
なっており、n×m個の画素がマトリクス状に配列され
ている。コモン駆動回路2およびセグメント駆動回路3
は、直流電源回路12から供給される電圧を選択的に各
電極X,Yに印加する。
【0006】図13に示すように、期間T1でN番目の
フレーム期間の走査が行われると、続く期間T2で(N
+1)番目のフレーム期間の走査が行われる。期間T1
は、表示期間T3と座標検出期間T4とを含んで構成さ
れる。表示期間T3には切換え回路4によって、図示し
ない外部装置から表示データが供給される表示制御回路
5からの各表示信号が選択され、コモン駆動回路2およ
びセグメント駆動回路3に与えられる。コモン電極駆動
回路2によってコモン電極Yにコモン電極駆動信号の駆
動パルスが印加され、セグメント電極駆動回路3によっ
てセグメント電極Xにセグメント電極駆動信号の駆動パ
ルスが印加される。座標検出期間T4には、切換え回路
4によって検出制御回路6からの各検出制御信号が選択
されてコモン駆動回路2およびセグメント駆動回路3に
供給される。座標検出期間T4は、x座標検出期間T5
とy座標検出期間T6とを含んで構成されており、図1
4に示すようにx座標検出期間T5ではセグメント電極
駆動回路3によってセグメント電極走査信号SX1〜S
Xmの走査パルスが順次印加され、y座標検出期間T6
ではコモン電極駆動回路2によってコモン電極走査信号
SY1〜SYnの走査パルスが順次印加される。
【0007】走査パルスが印加されることによって、セ
グメント電極Xあるいはコモン電極Yと指示座標検出ペ
ン(以下単に「検出ペン」と称する)8の先端部に設け
られる検出電極との間の浮遊容量によって電圧が誘起さ
れる。検出ペン8で誘起された電圧はパルス変換回路9
に与えられる。パルス変換回路9は、与えられた電圧と
予め定める電圧との比較を行ってパルス状の信号を作成
し、x座標検出回路10およびy座標検出回路11に出
力する。x座標検出回路10およびy座標検出回路11
は、表示同期信号が与えられている制御回路7から供給
されるタイミング信号に基づいて、検出ペン8が指示す
る位置のx座標あるいはy座標をそれぞれ検出する。
【0008】図15は、表示一体型タブレット装置にお
けるパルス変換回路9の動作を説明するための波形図で
ある。たとえば、x座標検出期間T5で(1)に示すパ
ルスの幅がW1である走査パルスが、液晶パネル1のセ
グメント電極Xに印加されると、検出ペン8の検出電極
には(2)に波形を示す誘導電圧が誘起される。検出電
極によって検出された電圧は、パルス変換回路9に含ま
れるコンパレータで予め定めるスライス電圧Esを基準
として2値化される。コンパレータによって2値化され
た後、(3)に示す検出パルスとしてx座標検出回路1
0に与えられる。検出パルスのパルス幅は幅W2であ
る。
【0009】x座標検出期間T5で、検出電極が外部装
置からのノイズを検出した場合には、検出パルスとして
複数のパルスが発生する。x座標検出回路10では、与
えられる全ての検出パルスについて座標を求めて出力す
るので、検出ペン8が示している座標とは異なる座標を
示すデータが、ここでは図示しない外部回路に与えられ
る。外部回路は、与えられたデータを、たとえば描画デ
ータとして処理し、表示データを更新する。前記データ
が描画データとして用いられた場合には、検出ペン8の
軌跡の他に不所望な位置に外部ノイズによる座標が表示
されることとなる。なお、外部回路が、与えられたデー
タを描画データとして用いずに、ポインティングデータ
として用いる場合には、ポインティング位置に応じた表
示モードの表示への切換えが行われる。この場合、デー
タが示す座標と検出ペン8が示す座標とが異なっている
と誤動作を引き起こす可能性がある。
【0010】検出ペン8の検出電極に誘起される電圧は
極めて微弱である。特にデューティタイプの液晶パネル
1を有する表示一体型タブレット装置の場合には、検出
面に対して下側に位置するセグメント電極による電界
が、上側の電極によって遮蔽されるので、下側の電極を
走査した場合の検出ペン8の検出電極での誘導電圧は数
mV程度と特に微弱な信号となる。
【0011】図16は、アクティブマトリクスタイプの
液晶パネル21を有する表示一体型タブレット装置を示
す。液晶パネル21では、n本のゲートバスライン電極
G1〜Gn(総称するときには参照符Gを用いる)とm
本のソースバスライン電極S1〜Sm(総称するときに
は参照符Sを用いる)とが互いに直交して、かつ絶縁し
て配列されている。ゲートバスライン電極Gとソースバ
スライン電極Sとによって形成される領域にTFT(薄
膜トランジスタ)25が配置され、TFT25には画素
電極24が接続されている。1つの画素電極24が1画
素に対応する。したがって、液晶パネル21にはn×m
ドットの表示画素がマトリクス状に配列されている。液
晶パネル21には、画素電極24に対向するように図示
しない対向電極が設けられており、2つの電極間に挟み
込まれた液晶の層に電圧を印加して表示を行う。液晶パ
ネル21の各電極S,Gに、ゲート電極駆動回路22お
よびソース電極駆動回路23によって電圧が印加されて
表示が行われる。他の構成については図12に示す表示
一体型タブレット装置と同一である。
【0012】前記座標検出期間T4では、液晶パネル1
を有する表示一体型タブレット装置の場合と同様に、検
出ペン8を液晶パネル21の入力面上に位置させ、検出
ペン8の検出電極とゲートバスライン電極Gあるいはソ
ースバスライン電極Sとの静電結合によって検出ペン8
の検出電極に誘起された電圧を検出して、x座標検出回
路10あるいはy座標検出回路11によって検出ペン8
が示す座標を求める。
【0013】アクティブマトリクスタイプの液晶パネル
21を有する表示一体型タブレット装置の場合には、T
FT25を駆動するソースバスライン電極Sおよびゲー
トバスライン電極Gを走査電極として利用する。しかし
ながら、ソースバスライン電極Sおよびゲートバスライ
ン電極Gのいずれの電極幅も数十μm程度であるので、
検出ペン8の検出電極に誘起される誘導電圧も極めて微
弱になる。
【0014】上述のように、デューティタイプの液晶パ
ネル1を有する表示一体型タブレット装置およびアクテ
ィブマトリクスタイプの液晶パネル21を有する表示一
体型タブレット装置では、座標検出期間T4に検出ペン
8の検出電極に誘起される電圧は非常に微弱であり、外
部の装置からのノイズの影響を非常に受けやすい。
【0015】表示一体型タブレット装置におけるノイズ
の一例としては、検出ペン8で液晶パネル1,21に文
字や図形を筆記する際に、後述の図2に示される検出ペ
ン38の先端に検出電極57を覆うように形成されてい
る誘電体である先端樹脂58と、保護板56とが摩擦さ
れて帯電することによって生じるノイズがある。摩擦帯
電による電荷は、樹脂部分および保護板のリーク電流に
よって徐々に減衰するので、通常の条件下では問題には
ならない。
【0016】しかしながら、湿度が低く非常に乾燥した
環境で表示一体型タブレット装置を使用する場合では、
樹脂部分の抵抗値が大きくなり、摩擦帯電による電圧が
通常の条件下よりも大きくなる。摩擦によって生じる電
圧が、リーク電流によって減衰する電圧よりも大きい
と、電荷がパネルに蓄積されることとなり、パネルにお
ける限界を超えると帯電量の少ない部分に対して瞬時に
放電する。放電によって、帯電部分の電圧が瞬時に変化
するので、検出ペン8の検出電極にはスパイク状の電圧
が誘起される。検出電極に生じた電圧は、各座標検出回
路10,11に与えられ、電極を走査することによって
生じる電圧と同様に処理される。
【0017】また表示一体型タブレット装置におけるノ
イズの他の例としては、比較的高い周波数で、かつ高電
圧で動作する電気機器を液晶パネル1,21の座標入力
面に接近させることによって生じるノイズがある。さら
に、検出ペン8やパルス変換回路9などにおける電源ノ
イズの影響なども考えられる。
【0018】上述のようなノイズの影響によって、実際
の検出信号に対して不要な信号が重畳されることとな
り、走査電極を走査して検出電極に誘起される検出パル
ス以外にパルスが検出されたり、また本来の検出パルス
が消されたりといったことが生じ、検出ペン8の先端で
指示される座標が正しく検出されないといった不具合が
生じる。
【0019】図17は、誤検出パルスの状態を説明する
ための波形を示す。(a)に示す波形は正常状態でノイ
ズの影響を受けていない検出パルス101の波形を示
す。(a)に示す検出パルス101は、前述の図15
(3)に示す検出パルスと同様にパルスの幅がW2とな
っている。
【0020】表示一体型タブレット装置において、検出
ペン8での検出信号にノイズ信号が重畳されることによ
って、(b)〜(f)に示す検出パルスが、パルス変換
回路9からx座標検出回路10およびy座標検出回路1
1に供給されるようになる。x座標検出回路10および
y座標検出回路11からは、実際に検出ペン8の先端に
よって指される座標とは違った値の座標データが出力さ
れることになる。
【0021】(b)〜(f)に示すような状態の誤検出
パルスが、パルス変換回路9から出力される場合の状況
について説明する。(b)は、検出パルス101の他に
本来の検出パルスよりもパルス幅が広い検出パルス10
2、もしくは狭い検出パルス103が検出パルス101
が発生するタイミング以外の部分に発生している状態を
示す。(c)は、重畳されたノイズによって検出パルス
101のパルス幅W2とほぼ同じパルス幅の検出パルス
104,105が、検出パルス101が発生するタイミ
ング以外の部分に発生している状態を示す。(d)は、
検出パルス101に対して、タイミングが一致してノイ
ズが重畳したか、もしくは検出パルス101に対しての
みノイズの影響が及んで検出パルス106となってい
る。(d)の場合、正常な状態に比べてパルス数の増減
はないけれども、立上がりおよび立下がりのタイミング
がずれて、パルス幅が幅W3となっている。
【0022】(e)は、ノイズの重畳によって、本来の
走査によって得られる筈の検出信号が打ち消されてパル
ス変換回路9でパルスが検出されずに、座標検出期間に
おいて全くパルスがない状態である。(f)は、ノイズ
の重畳によって、本来の走査によって得られる筈の検出
信号は打ち消され、ノイズが原因となって発生する検出
パルス101とは異なるタイミングで本来の検出パルス
とほぼ同じパルス幅の検出パルス107として、パルス
変換回路9で検出された状態で、パルス数としての増減
はない。
【0023】座標位置を検出する装置における座標の誤
検出を防止するための技術が特開昭61−201321
号公報に開示されている。位置検出装置は、位置検出板
と、駆動部と、電圧検出手段と、信号取出手段と、デー
タ発生部と、データ処理部とを含んで構成されている。
位置検出板には、複数の細条導体が所定の間隔で平行に
配列されており、位置検出板の表面の座標位置を電圧検
出手段で示す。駆動部は、単位検出期間毎に複数の細条
導体に所定の短時間ずつ順次的に所定の電圧を印加する
電圧供給動作を行う。位置検出板上に電圧検出手段が位
置しているときには、細条導体に印加される電圧によっ
て電圧検出手段に検出出力が発生する。検出出力は、信
号取出手段で所定の周波数の信号成分が取出される。
【0024】データ発生部は、細条導体への電圧供給に
関連した基準時点から前記信号成分が所定の電圧レベル
に達するまでの時間、もしくは基準時点から所定の電圧
レベルを超えた後に再び所定のレベルを横切るまでの時
間に応じたデータをデータ処理部に供給する。
【0025】データ処理部では、データ発生部から与え
られたデータをデータ取り込み手段で所定の検出周期を
もった順次座標データとして取り込み、連続して取り込
まれる第1および第2座標データが示す2つの値の間の
差の絶対値を座標差算出手段で求め、絶対値に基づいて
座標データが有効であるか否かを座標データ選別手段で
判断して、有効な座標データに基づく位置検出出力を送
出する。
【0026】座標データ選別手段では、第1および第2
座標データが取り込まれる際して検出周期に対応する期
間で、位置検出板上を電圧検出手段が移動する最大の距
離に応じて定められる基準データと、前記絶対値とを比
較しており、絶対値が基準データ以下であるときに第1
および第2座標データの少なくとも一方の座標データを
有効な座標データとする。
【0027】電圧検出手段が移動可能と考えられる座標
以外の座標は位置検出出力としては出力されないので、
ノイズなどが原因となって不所望な座標に表示が行われ
ることを防止することができる。
【0028】座標一体型タブレット装置における座標の
誤検出を防止するための技術が特開平6−295219
号公報に開示されている。前記公報に示される座標一体
型タブレット装置は、図12に示す表示一体型タブレッ
ト装置と類似する構成であるので対応する構成要素の参
照符を用いて説明を行う。
【0029】座標検出期間に検出ペン8から出力される
出力信号がしきい値電圧を超える回数をカウント手段で
カウントし、カウント数と座標検出期間における電極群
の走査回数とを比較し、カウント数が走査回数よりも大
きい場合には、座標検出期間で座標検出回路10,11
で検出された座標に誤検出座標が含まれていると誤検出
判定手段が判定する。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】最近のパーソナルコン
ピュータでは表示装置の高解像度化が進んでおり、陰極
線管(CRT)を用いてSVGA(Super Video Graphi
c Array)やXGA(eXtended Video Graphic Array)
などと呼ばれる規格に基づく高解像度の表示が行われる
ようになっている。液晶パネルを搭載するパーソナルコ
ンピュータでも同様に高解像度化が進んでおり、高解像
度の表示を行うために、たとえばデューティタイプの液
晶パネル1では各電極のピッチが細く形成されるように
なっており、アクティブマトリクスタイプの液晶パネル
21においても、画素電極の開口率を確保するために、
ソースバスライン電極およびゲートバスライン電極の電
極幅が細く形成されるようになっている。
【0031】また、装置における電力消費を削減するた
めに、液晶を駆動する電圧を低くする傾向があり、座標
検出のために電極に印加する電圧も低く定められるよう
になっている。電極に印加される電圧が低くなることに
よって、検出電極に誘起される電圧も低くなり、検出ペ
ン8によって示される座標の検出が困難となる。
【0032】特開昭61−201321号公報に示され
る位置検出装置では、検出周期に対しての電圧検出手段
の最大移動距離分の誤検出判定の誤差が残存する。また
基準とする値を小さくすると、文字や図形を書込む速度
が制限され、この速度を超える速度で入力が行われた場
合には誤検出が生じたと誤った判断が行われてしまうと
いう問題点がある。
【0033】特開平6−295219号公報に示される
表示一体型タブレット装置では、液晶パネルの保護板と
検出ペン8先端の樹脂部分とによる摩擦によって生じる
ノイズ、高周波ノイズ、電源ノイズなどのノイズによっ
て座標検出が不正確になるという問題点がある。また、
1フレーム期間にはx,y座標の検出を1回ずつ行うよ
うにしており、各ノイズによって誤検出を行ってしまう
可能性がある。
【0034】本発明の目的は、誤った信号の混入や誤動
作による誤検出を防ぎ、安定して精度のよい座標検出を
行うことができるタブレット装置を提供することであ
る。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1方向に延
びる第1電極と、第1方向と交差する第2方向に延びる
第2電極とが配列されるタブレットの表面位置を、第1
電極および第2電極を順次的にパルス信号で電気的に走
査しておき、第1電極および第2電極と静電的に結合可
能な座標検出電極を先端に備える検出手段で指示するこ
とによって、検出座標に誘起される信号に基づいて座標
として検出するタブレット装置において、座標検出電極
に誘起される信号のパルス幅を検出するパルス幅検出手
段と、パルス幅検出手段によって検出されるパルス幅と
予め設定される基準パルス幅とを比較し、パルス幅の差
が予め定める許容範囲外となるとき、誤検出と判定する
誤検出判定手段とを含むことを特徴とするタブレット装
置である。本発明に従えば、検出手段でタブレット表面
を指示すると、第1電極および第2電極に順次的に与え
られているパルス信号によって、検出手段の座標検出電
極と第1および第2電極が静電的に結合して信号が誘起
され、誘起された信号に基づいて座標が検出される。座
標検出電極に誘起される信号は、パルス幅検出手段でそ
のパルス幅が検出される。誤検出判定手段は、検出され
たパルス幅と予め定められるパルス幅とを比較して、パ
ルス幅の差が予め定める許容範囲外であると、検出され
た座標が誤検出であると判定する。したがって、ノイズ
などの影響によって変化しやすい検出された信号のパル
スの幅で、検出された信号が誤検出であるか否かを判定
し、確実に誤検出であるか否かを判定することができ
る。
【0036】また本発明は第1方向に延びる第1電極
と、第1方向と交差する第2方向に延びる第2電極とが
配列されるタブレットの表面位置を、第1電極および第
2電極を順次的にパルス信号で電気的に走査しておき、
第1電極および第2電極と静電的に結合可能な座標検出
電極を先端に備える検出手段で指示することによって、
検出座標に誘起される信号に基づいて座標として検出す
るタブレット装置において、座標検出手段によって検出
される座標を格納する記憶手段と、記憶手段に格納され
ている連続する複数回の座標に基づいて、検出手段によ
って指示されるタブレットの表面位置の座標を予測する
座標予測手段と、記憶手段に格納されている座標に対し
て座標予測手段によって予測される座標の誤差を予測誤
差として推定する予測誤差推定手段と、座標予測手段に
よって予測される座標に対して、座標検出手段によって
検出される座標の誤差と、予測誤差推定手段による予測
誤差とを比較し、比較結果が予め定める許容範囲外とな
るとき、誤検出と判定する誤検出判定手段とを含むこと
を特徴とするタブレット装置である。本発明に従えば、
検出手段でタブレット表面を指示すると、第1電極およ
び第2電極に順次的に与えられているパルス信号によっ
て、検出手段の座標検出電極と第1および第2電極が静
電的に結合して信号が誘起され、誘起された信号に基づ
いて座標が検出される。検出された座標は記憶手段に格
納される。座標予測手段は、連続する複数回で検出され
た座標に基づいて、検出手段によって指示されるタブレ
ットの表面位置を予測する。予測誤差推定手段は、座標
予測手段によって予測される座標の誤差を予測誤差とし
て推定する。誤検出判定手段は、座標検出手段によって
検出された座標と、座標予測手段で予測された座標とに
基づいて検出された座標の誤差を求め、求められた誤差
と予測誤差推定手段によって推定された予測誤差とを比
較し、比較結果に基づいて検出された座標が誤検出であ
るか否かを判定する。したがって、検出手段が移動した
履歴に基づいて、検出された座標が実際に検出手段によ
って示される座標とずれているか否かを判定し、検出さ
れた座標が誤検出であるか否かを高い精度で判定するこ
とができる。
【0037】また本発明は、第1方向に延びる第1電極
と、第1方向と交差する第2方向に延びる第2電極とが
配列されるタブレットの表面位置を、第1電極および第
2電極を順次的にパルス信号で電気的に走査しておき、
第1電極および第2電極と静電的に結合可能な座標検出
電極を先端に備える検出手段で指示することによって、
検出座標に誘起される信号に基づいて座標として検出す
るタブレット装置において、検出手段による座標の検出
を複数回連続して繰返して行うように制御する検出制御
手段と、検出制御手段による制御によって検出手段が検
出する複数の座標を順次格納する記憶手段と、記憶手段
に格納されている座標を、予め定める比較基準に対して
順次的に比較し、座標が予め定める範囲外となるとき、
誤検出と判定する誤検出判定手段とを含むことを特徴と
するタブレット装置である。本発明に従えば、検出手段
でタブレット表面を指示すると、第1電極および第2電
極に順次的に与えられているパルス信号によって、検出
手段の座標検出電極と第1および第2電極が静電的に結
合して信号が誘起され、誘起された信号に基づいて座標
が検出される。検出制御手段の制御によって、検出手段
による座標の検出が複数回連続して繰返し行われる。検
出された複数の座標は順次記憶手段に格納される。誤検
出判定手段は、記憶手段に格納されている座標を予め定
める比較基準に対して順次的に比較し、比較結果に基づ
いて検出された座標が誤検出であるか否かを判定する。
したがって、複数回連続して検出される検出手段が示す
座標を記憶手段に格納し、記憶手段に格納される座標と
誤検出判定手段で予め定める比較基準とを順次的に比較
し、検出された座標が誤検出であるか否かを高い精度で
判定することができる。
【0038】また本発明は、第1方向に延びる第1電極
と、第1方向と交差する第2方向に延びる第2電極とが
配列されるタブレットの表面位置を、第1電極および第
2電極を順次的にパルス信号で電気的に走査しておき、
第1電極および第2電極と静電的に結合可能な座標検出
電極を先端に備える検出手段で指示することによって、
検出座標に誘起される信号に基づいて座標として検出す
るタブレット装置において、第1電極および第2電極
に、複数の走査用のパルス信号をそれぞれ連続的に印加
する走査パルス発生手段と、走査パルス発生手段から与
えられる走査パルスによって座標検出電極に誘起される
信号のパルス間隔を求める演算を行うパルス間隔演算手
段と、パルス間隔演算手段によって算出されるパルス間
隔を予め定める比較基準と比較し、パルス間隔が予め定
める範囲外となるとき、誤検出と判定する誤検出判定手
段とを含むことを特徴とするタブレット装置である。本
発明に従えば、検出手段でタブレット表面を指示する
と、第1電極および第2電極に走査パルス発生手段から
順次的に与えられている複数の走査用のパルス信号によ
って、検出手段の座標検出電極と第1および第2電極が
静電的に結合して信号が誘起され、誘起された信号に基
づいて座標が検出される。またパルス間隔演算手段は、
複数の走査用のパルス信号が電極に印加されることによ
って誘起された複数の信号に基づいて、信号のパルス間
隔を演算して求める。誤検出判定手段は、演算によって
求められたパルス間隔と予め定める比較基準とを比較し
て、パルス間隔が予め定める許容範囲外であると、検出
された座標が誤検出であると判定する。したがって、た
とえばノイズなどの影響によって信号の検出が正常に行
われていないときには、パルスの間隔が比較基準の予め
定める範囲外になり、複数の走査用パルスが印加される
ことで発生する信号のパルスの間隔を、予め比較基準と
して用意することで、検出された座標が実際に検出手段
によって示される座標とずれているか否かを判定するこ
とができ、検出された座標が誤検出であるか否かを高い
精度で判定することができる。
【0039】また本発明は、第1方向に延びる第1電極
と、第1方向と交差する第2方向に延びる第2電極とが
配列されるタブレットの表面位置を、第1電極および第
2電極を順次的にパルス信号で電気的に走査しておき、
第1電極および第2電極と静電的に結合可能な座標検出
電極を先端に備える検出手段で指示することによって、
検出座標に誘起される信号に基づいて座標として検出す
るタブレット装置において、第1電極および第2電極に
印加する走査用のパルス信号を、立上がり部および立下
がり部の両方で座標検出電極から誘起電圧の変化として
検出可能なパルス幅を有するように発生する走査パルス
発生手段と、走査パルス発生手段から与えられる走査パ
ルスによって座標検出電極に誘起される信号のパルス間
隔を求める演算を行うパルス間隔演算手段と、パルス間
隔演算手段によって算出されるパルス間隔を予め定める
比較基準と比較し、パルス間隔が予め定める範囲外とな
るとき、誤検出と判定する誤検出判定手段とを含むこと
を特徴とするタブレット装置である。本発明に従えば、
走査用パルス発生手段は、立上がり部および立下がり部
の両方で座標検出電極における誘起電圧の変化を検出す
ることができるパルス幅である走査用パルス信号を発生
する。検出手段でタブレット表面を指示すると、第1電
極および第2電極に走査パルス発生手段から順次的に与
えられている走査用のパルス信号によって、検出手段の
座標検出電極と第1および第2電極が静電的に結合して
信号が誘起され、誘起された信号に基づいて座標が検出
される。またパルス間隔演算手段は、走査パルスが電極
に印加されることによって誘起された複数の信号に基づ
いて、信号のパルス間隔を演算して求める。誤検出判定
手段は、演算によって求められたパルス間隔と予め定め
る比較基準とを比較して、パルス間隔が予め定める許容
範囲外であると、検出された座標が誤検出であると判定
する。したがって、たとえばノイズなどの影響によって
信号の検出が正常に行われていないときには、パルスの
間隔が比較基準の予め定める範囲外になり、走査用パル
スが印加されることで発生する信号のパルスの間隔を、
予め比較基準として用意することによって、検出された
座標が実際に検出手段によって示される座標とずれてい
るか否かを判定することができ、検出された座標が誤検
出であるか否かを高い精度で判定することができる。
【0040】また本発明は、前記第1および第2電極
は、座標を示す電極であって、かつ交点を画素とする画
像表示パネルの表示用の電極であり、座標検出を行う
か、表示を行うかを時分割的に切換える表示・座標検出
切換え手段を含むことを特徴とする。本発明に従えば、
タブレットの表面位置である座標の検出と、タブレット
に配列される第1および第2電極の交点を画素する画像
の表示とが、表示・座標検出切換え手段による時分割的
な制御によって行われる。したがって、筆記用具で紙に
文字などを書くのと同様な感覚で、検出手段を用いて指
示したタブレット上の座標を表示する、たとえば検出手
段によって書かれた手書き文字を表示する装置を、タブ
レットにおける座標を示す電極と画像表示パネルの表示
用の電極とを共用させて、時分割的に表示と座標検出と
の制御を行うことで実現することができ、タブレット装
置と表示装置とを積層させて設ける場合に比べて、表示
画面の見やすさを向上させることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の第1の形
態である表示一体型タブレット装置30の構成を示すブ
ロック図である。表示一体型タブレット装置30は、液
晶パネル31と、コモン電極駆動回路32と、セグメン
ト電極駆動回路33と、切換え回路34と、表示制御回
路35と、検出制御回路36と、制御回路37と、検出
ペン38と、パルス変換回路39と、x座標検出回路4
0と、y座標検出回路41と、直流電源回路42と、誤
検出判定回路43とを含んで構成される。表示一体型タ
ブレット装置30の特徴は、従来の表示一体型タブレッ
ト装置に対して、検出ペン38が示す液晶パネル31上
の座標を求めるための検出信号に誤検出が生じたことを
検知するための誤検出判定回路43が設けられているこ
とである。
【0042】液晶パネル31は、互いに直交して配列さ
れたn本のコモン電極Y1〜Yn(総称するときは参照
符Yを用いる)とm本のセグメント電極X1〜Xm(総
称するときは参照符Xを用いる)との間に液晶を挟み込
んで構成されている。液晶パネル31では、各コモン電
極Yとセグメント電極Xとが交差する領域がそれぞれ画
素となっており、n×m個の画素がマトリクス状に配列
されている。コモン駆動回路32およびセグメント駆動
回路33は、直流電源回路42から供給される電圧を選
択的に各電極X,Yに印加する。
【0043】表示一体型タブレット装置30における1
フレーム期間は、従来技術の表示一体型タブレット装置
と同様に、表示期間と座標検出期間とを含んで構成され
る。表示期間では、図示しない外部装置から供給される
表示データと表示制御回路35から出力される各表示信
号が切換え回路34によって選択され、コモン駆動回路
32およびセグメント駆動回路33に与えられる。コモ
ン電極駆動回路32によってコモン電極Yにコモン電極
駆動信号の駆動パルスが印加され、セグメント電極駆動
回路33によってセグメント電極Xにセグメント電極駆
動信号の駆動パルスが印加される。
【0044】座標検出期間では、検出制御回路36から
出力される各検出制御信号が切換え回路34によって選
択され、コモン駆動回路32およびセグメント駆動回路
33に与えられる。座標検出期間は、x座標検出期間と
y座標検出期間とを含んで構成されている。x座標検出
期間ではセグメント電極駆動回路33からセグメント電
極Xに順次的に電極走査信号が印加され、y座標検出期
間ではコモン電極駆動回路32からコモン電極Yに順次
的に電極走査信号が印加される。切換え回路34と、表
示制御回路35と、検出制御回路36とは表示・座標検
出切換え手段を構成する。
【0045】図2は、検出ペン38と液晶パネル31と
の断面図である。液晶パネル31は、たとえば透光性を
有する基板によって液晶層が挟込まれて形成されている
パネル部分54と、パネル部分54の周囲に設けられる
封止部材55と、封止部材55によってパネル部分54
に固着され、パネル部分54を保護する保護板56とを
含んで構成される。検出ペン38の先端部分には検出電
極57が設けられており、検出電極57を覆うように先
端樹脂58が形成されている。液晶パネル31の各基板
にはそれぞれ電極X,Yが設けられる。
【0046】パネル部分54の各電極X,Yと検出電極
57との間の静電誘導によって発生する電圧が、検出電
極57からパルス変換回路39に与えられ、さらに各座
標検出回路40,41に与えられることによって検出ペ
ン38が示す座標が検出される。
【0047】図3は表示一体型タブレット装置30にお
けるx座標検出回路40の構成を示し、図4はx座標検
出回路40における各信号のタイミングチャートであ
る。x,y座標検出回路40,41は同一の構成である
ので、x座標検出回路40を用いて以下の説明を行う。
なお、本実施の形態では、x座標検出回路40とy座標
検出回路41とをともに設ける構成としたけれども、x
座標検出期間とy座標検出期間とは互いに独立して設け
られているので、いずれか一方の座標検出回路を設け
て、時分割で切換えて座標検出を行うようにしてもよ
い。
【0048】x座標検出回路40は、座標カウント回路
45と、検出パルスラッチ回路46と、立下がりラッチ
回路47と、立上がりラッチ回路48と、平均値演算回
路49と、インバータ回路NT1,NT2とを含んで構
成される。座標カウント回路45には、制御回路37か
ら供給されるx座標検出期間信号XDETが端子CLR
に入力され、さらにセグメント電極Xを走査するための
走査クロックCLDよりも周期が短いx座標カウント用
クロックCLCが端子CKに入力される。座標カウント
回路45は、x座標検出期間信号XDETがハイレベル
の期間中には、x座標カウント用クロックCLCの立ち
上がりに応じてカウントアップ動作を行ない、x座標検
出期間信号XDETがローレベルになるとカウント値を
クリアする。したがって、検出走査の開始に対応した座
標検出走査の開始時点からの時間経過をx座標カウント
用クロックCLCのカウントを計数する。
【0049】なお、本実施の形態ではカウント用クロッ
クCLCの4分周を走査クロックCLDとしており、電
極に対して4倍のクロックでカウントを行って座標を検
出している。したがって、電極のピッチ以上の精度によ
る検出を行うことができる。
【0050】検出パルスラッチ回路46は、x座標検出
期間信号XDETがハイレベルである期間で、パルス変
換回路39から出力される検出パルスXoutを、x座
標カウント用クロックCLCの立ち下がりでラッチする
ことにより、座標カウント回路45のカウント動作に同
期したx座標カウントデータラッチ信号XoutLTと
して、立上がりラッチ回路48、反転回路NT2、およ
び誤検出判定回路43に出力する。
【0051】次に、立下がりラッチ回路47および立上
がりラッチ回路48は、座標カウント回路45のカウン
ト値Countを、x座標カウントデータラッチ信号X
outLTが立上がる時刻t1、およびその反転信号が
立上がる時刻t2でそれぞれラッチし、X検出パルス立
上がりデータXdataPおよびX検出パルス立下がり
データXdataNとして平均値演算回路49および誤
検出判定回路43に出力する。
【0052】平均値演算回路49は、X検出パルス立下
がりデータXdataNおよびX検出パルス立上がりデ
ータXdataPとが示すカウント値の平均を演算する
ことによって、検出ペン38の先端電極57が示す座標
に対応した検出パルスXoutの中央部分、すなわち検
出ペン38で検出された信号のピーク部分に相当するタ
イミングにおける座標カウント回路45のカウント値を
求め、検出ペン38が指し示す座標データを得る。
【0053】図17の(b)〜(f)に示す検出パルス
が与えられた場合のX座標検出回路40の動作について
以下に説明する。まず、(b)および(c)に示す検出
パルスが与えられると、検出信号にパルスが出現する毎
に立下がりラッチ回路47および立上がりラッチ回路4
8に座標カウント回路45のカウント値がラッチされ、
最終的にはx座標検出期間信号XDETがハイレベルで
ある期間の最後に出現した検出パルスに対応するカウン
ト値Countが座標データとして出力されることにな
る。次に、(d)および(f)に示す検出パルスが与え
られると、立下がりラッチ回路47および立上がりラッ
チ回路48にラッチされたカウントデータが正常な検出
パルスが示すカウントデータに対してずれるので、平均
値演算回路49から出力される検出パルス平均データが
検出ペン38が指し示す座標に対してずれることとな
る。
【0054】(e)に示す検出パルスが与えられると、
座標検出期間においては立下がりラッチ回路47および
立上がりラッチ回路48にデータがラッチされないこと
から、前回の検出期間でラッチされたデータが保持され
ることになる。各ラッチ回路47,48をx座標検出用
として独立に設けている場合には、前回の検出期間にお
いて検出された座標データが出力されることから、検出
期間の間の移動分が検出座標のずれとなる。各ラッチ回
路47,48をx座標検出とy座標検出とに共用してい
る場合には、全く異なったデータを検出データとして出
力してしまうこととなり、大きなずれが生じる。
【0055】図5は、誤検出判定回路43の構成を示す
ブロック図である。誤検出判定回路43は、パルス幅演
算回路51と、基準パルス幅出力回路52と、パルス幅
比較回路53とを含んで構成される。パルス幅演算回路
51は、x/y検出パルス立下がりデータから対応する
検出パルス立上がりデータを減算することによって、検
出パルスのパルス幅を求める。したがって、パルス幅演
算回路51は単なる差分回路によって構成することがで
きる。パルス幅演算回路51で求められたパルス幅は、
正常に検出された場合であっても、検出ペン8の指す座
標位置によって、若干の変化が生じる場合がある。
【0056】基準パルス幅出力回路52には、座標に対
応した基準パルス幅データが予めメモリに格納されてお
り、入力されるx/y検出パルス平均データに従って基
準パルス幅データがパルス幅比較回路53に出力され
る。誤検出判定手段であるパルス幅比較回路53は、パ
ルス幅演算回路51と基準パルス幅出力回路52との出
力を比較し、検出パルスに異常があるか否かを判定し、
異常であると判断した場合には誤検出判定信号を出力す
る。誤検出判定信号に基づいて、図示しない制御装置に
よって各座標データによる表示を行うか否かが定められ
るので、ノイズなどの影響によって不所望な位置に表示
が行われるのを防止することができる。
【0057】誤検出判定回路43では、誤検出であるこ
とを判定するためには、検出されたパルス幅が正常な状
態で検出されたパルス幅に比べて差があることが前提と
なるので、図17に示す検出パルスのうち(b),
(d)および(e)に示す検出パルス102,103,
106が与えられた場合に誤検出であるか否かを判定す
ることができる。
【0058】一般には摩擦によって帯電された電荷の放
電による誤動作の場合には、検出ペン38に誘起される
信号は、正常な状態で検出される信号に対して、その出
力は非常に大きなものとなり、検出パルスのパルス幅も
極めて大きくなる場合が多い。したがって、正常な検出
であるか誤検出であるかをパルス幅によって判断するこ
とによって、検出された座標が検出ペン38によって示
されている座標であるか、誤検出であるかを確実に判断
することができる。
【0059】以上のように本実施の形態における誤検出
判定回路43は、ノイズによる影響で図17(d)に示
すような検出パルスが発生した場合であって、座標検出
期間における検出パルスの数に変化がないようなとき
に、検出パルスの幅に基づいて誤検出を検知することが
できる。また、従来の検出ペン8の移動可能な範囲を予
測して誤検出を検知する場合では、誤検出判定の基準と
検出ペン8を移動させる速度とがトレードオフの関係と
なってしまうのに対して、誤検出判定回路43では、検
出期間における検出パルスを評価することによって誤検
出の発生を検知しているので、検出ペン38を移動させ
る速度に関係無く誤検出を行うことができる。
【0060】さらに、基準パルス幅出力回路52のメモ
リに座標に対応付けて基準となるパルスの幅が格納され
ているので、検出ペン38によって指し示される座標に
よる検出パルスのパルス幅の変化に対しても対応するこ
とができ、より厳密に誤検出の判定を行なうことができ
る。
【0061】なお、検出ペン38の指す座標による検出
パルスのパルス幅の変化が、比較的簡単な線形関数とし
て近似できるような場合には、基準パルス幅出力回路5
2をメモリを含むような構成とせず、座標とパルス幅と
の対応を定式化して論理回路を構成し、入力された座標
に基づいて論理回路でパルス幅を求めて出力するような
簡易な構成とすることも可能である。
【0062】また、x/y座標検出期間毎にパルス幅を
切換えて出力する構成とすることによって、基準パルス
幅出力回路52の構成を簡略化することができる。さら
に、x,y座標検出期間で単一の固定された基準パルス
幅データを出力する構成とすることによって、基準パル
ス幅出力回路52の構成をさらに簡略化することができ
る。出力するパルス幅の数が少ない簡易な構成であって
も、誤検出となる場合の検出パルスのパルス幅は、正常
な状態における検出パルスのパルス幅に比べて充分に大
きいので、確実に誤検出を行うことができる。
【0063】図6は、本発明の実施の第2の形態である
表示一体型タブレット装置30aにおける誤検出判定回
路60の構成を示すブロック図である。表示一体型タブ
レット装置30aは、表示一体型タブレット装置30の
誤検出判定回路43が、誤検出判定回路60に置換えら
れた構成であるので、他の構成要素については同一の参
照符を用いて説明を行う。
【0064】誤検出判定回路60は、検出データ記憶回
路61と、検出座標予測回路62と、予測誤差推定回路
63と、距離比較回路64とを含んで構成される。検出
データ記憶回路61は、検出ペン38の指し示す液晶パ
ネル31上の座標として、座標検出期間においてx座標
検出回路40およびy座標検出回路41によって検出さ
れたx/y検出パルス平均データを、各々所定の検出回
数分だけ記憶する。
【0065】検出データ記憶回路61に記憶された検出
結果を用いて、x/y検出座標データとして出力するデ
ータの前後の検出データから、検出座標予測回路62に
おいて、実際に検出されたデータとは別にそのタイミン
グにおける検出ペン38の指し示す座標データを、その
前後に検出された座標データに基づいて予測を行い、こ
れを予測座標データとして、予測誤差推定回路63およ
び距離比較回路64に出力する。予測誤差推定回路63
は、検出データと予測座標データとに基づいて誤差範囲
を求めて出力する。
【0066】検出座標予測回路62では、予測しようと
する座標の前後の検出期間で検知された座標データを用
いて、その線形補間をもって予測座標データとしてい
る。誤検出判定回路60では、検出データ記憶回路61
に記憶されている検出データに基づいて検出座標予測回
路62が座標の予測を行うので、単に先に検出された座
標に基づいて検出ペン38の移動可能な距離を予測する
場合に比べて、誤検出であるか否かを確実に判断するこ
とができる。
【0067】誤検出判定手段である距離比較回路64で
は、検出座標予測回路62からの予測座標データと、そ
の予測対象となった検出データ記憶回路61から出力さ
れる検出座標データとの距離の絶対値を求め、その絶対
値と予測誤差推定回路63から出力される誤差範囲との
比較を行っている。距離比較回路64は、絶対値が予測
誤差の範囲内の値である場合は正常な状態での検出が行
われたと判定し、予測誤差の範囲外である場合は何等か
の異常により誤検出が生じたものと判定し、その判定結
果を誤検出判定信号として出力する。
【0068】予測誤差の原因としては、検出精度に伴う
ものと検出ペン38の移動に伴うものとが考えられる。
検出精度に伴う予測誤差は、検出精度が液晶パネル31
における表示面の領域毎に差があることに関連して生じ
る。この検出精度は、実際に測定することによって求め
ることができ、測定データに基づいてテーブルを作成し
て予測誤差推定回路63に格納しておき、入力される座
標データに基づいて測定データを比較の基準値として距
離比較回路64に与えられる。
【0069】また、検出ペン38の移動に伴う予測誤差
は、一般的に表示一体型タブレット装置においては、表
示のフレーム周波数によって検出ペンの座標検出サイク
ルが決定されることから、検出サイクル内に移動可能な
検出ペンの移動量が、検出ペンによって入力される図形
もしくは文字の精度に対しての誤検出の判定基準とし
て、必ずしも充分ではない場合も考えられる。
【0070】しかしながら、本実施の形態の表示一体型
タブレット装置30aにおける検出座標予測回路62で
は、比較的大まかな図形もしくは文字が描かれる場合な
どに検出ペン38の移動が高速となる際には、その予測
誤差が大きくなると予測することによって、高速な描画
に対して誤検出であると誤った判定を犯す危険を極めて
低くすることが可能である。
【0071】細かな図形や文字が入力される場合や、描
画の開始点および停止点近辺では、検出ペン38の移動
は比較的緩やかで、かつ複雑な動きとなるので、高い精
度での座標検出が要求される。このような状況において
は誤検出の検知に関しても同様に高い精度が必要となる
けれども、このような状況では、検出される座標の密度
が高くなるので、検出座標予測回路62における予測の
精度が良くなる。また、検出ペン38の移動距離がその
前後においても少ないことから予測誤差が少ないと予測
して、細かな距離の誤検出の発生について検知するよう
にすることもでき、検出ペン38の使われ方に応じた誤
検出の判定を可能することができる。
【0072】以上のように本実施の形態によれば、誤検
出判定回路60は図17に示す全ての検出パルスが与え
られた場合で誤検出であると判定することができ、従来
の誤検出判定に対して、検出ペン38の移動の履歴に基
づいた検出座標のずれについての判定を行っているの
で、より高精度な誤検出の検知を行うことができる。
【0073】また、予測誤差推定回路63が設けられて
いることによって、検出ペン38の移動速度に応じて、
比較的大まかな図形などを入力する部分においては、検
出ペン38の移動量が大きいことに基づいて正常に検出
されたと判定する領域を大きな範囲として検出ペン38
の移動速度に対しての自由度を確保し、また細かな文字
などを入力する部分ではそれに応じた狭い範囲に対して
誤検出と判定することができ、検出ペン38の状況に対
応した誤検出を実現することができる。
【0074】さらに、誤検出判定信号を外部回路に出力
するとともに、検出座標予測回路62に供給するように
し、誤検出ではないと判定された場合には検出データ記
憶回路61からの座標データをx/y検出座標データと
して出力し、誤検出であると判定された場合には予測さ
れた座標データを出力するようにしてもよい。誤検出判
定信号を検出座標予測回路62に供給する構成とするこ
とによって、誤検出となって正確に座標を検出できなか
った場合には予測された座標が出力されるので、外部の
回路に対して常に座標を示すデータを出力することがで
き、検出される座標が途切れることを防止することがで
きる。
【0075】なお、検出座標予測回路62において用い
る予測方式としては、前述の方法の他に前後の各2点を
用いて、各々の移動方向を求め、2点間の延長線の交点
を予測座標データとしてもよい。また、複数の検出点か
ら曲線的な近似手法を用いて予測を行うようにしてもよ
い。表示一体型タブレット装置30aでは、検出サイク
ルと要求される検出精度の関係より最適な予測方式を採
用することによって、必要十分な回路規模で検出座標予
測回路62を構成することができる。
【0076】図7は本発明の実施の第3の形態である表
示一体型タブレット装置30bにおける誤検出判定回路
70の構成を示し、図8は表示一体型タブレット装置3
0bにおけるタイミングチャートである。表示一体型タ
ブレット装置30bにおいて、表示一体型タブレット装
置30と同一の構成要素には同一の参照符を付して説明
を省略する。
【0077】表示一体型タブレット装置30bの特徴
は、表示一体型タブレット装置30における誤検出判定
回路43が誤検出判定回路70に置換えられていること
と、座標検出期間にx座標検出期間およびy座標検出期
間が複数回設けられていることである。
【0078】従来の表示一体型タブレット装置では、表
示期間および座標検出期間の時分割動作において、表示
の1フレームサイクル内での検出期間に、x座標検出期
間およびy座標検出期間は、各々1回ずつのみ設けれら
れている。本実施の形態における表示一体型タブレット
装置30bでは、検出制御回路36aおよび制御回路3
7aによって、N番目のフレーム期間T20における座
標検出期間T22に、第1および第2x座標検出期間T
23,T24とy座標検出期間T25が行われる。な
お、各座標検出期間はフレーム期間T20において、2
回以上の複数回ずつ設けられる構成としてもよい。また
フレーム期間T20で、表示期間T21よりも先にいず
れかの座標検出を行うようにしてもよい。
【0079】誤検出判定回路70は、検出データ記憶回
路71と、座標データ演算回路72と、比較基準発生回
路73と、検出データ比較回路74とを含んで構成され
る。検出データ記憶回路71には、x座標検出回路40
およびy座標検出回路41から出力されるx/y検出パ
ルス平均データが入力される。x座標については、2回
の座標検出が行なわれた結果がそれぞれ記憶されてい
る。検出データ記憶回路71は、データを座標データ演
算回路72および検出データ比較回路74に出力する。
【0080】座標データ演算回路72では、第1x座標
検出期間T23と第2x座標検出期間T24とにおいて
検出され、検出データ記憶回路71に記憶されている2
つのx座標データの平均を求め、演算結果をx検出座標
データとして出力する。また、y座標検出データはその
まま出力される。x/y検出座標データは比較基準発生
回路73にも与えられる。
【0081】比較基準発生回路73には、たとえば液晶
パネル31上の領域毎に検出された座標に対する検出精
度が格納されるメモリが備えられており、検出ペン38
が指示する座標が含まれる領域における検出精度に基づ
いて、第1の検出データと第2の検出データとの間に生
じると考えられる差を、比較基準として検出データ比較
回路74に出力する。
【0082】誤検出判定手段である検出データ比較回路
74では、検出データ記憶回路71から出力される第1
x座標検出期間および第2x座標検出期間で検出された
各x検出パルス平均データの差分の絶対値を求め、この
絶対値が比較基準発生回路73から供給される比較基準
値よりも小さい場合には正常な状態での検出が行なわれ
たものとし、大きい場合には誤検出が発生したものとし
て誤検出判定信号を出力する。
【0083】第1x座標検出期間と第2x座標検出期間
については、表示期間との比率において、時間的には非
常に近接したタイミングであることから、その間の検出
ペン38の移動に関しては、ほとんど無視できる範囲で
はあるけれども、厳密な誤検出の検知が必要となるよう
な場合には、比較基準発生回路73において、前述の第
2の実施形態と同様にして、以前に検出された座標デー
タを記憶しておき、座標データに基づいて検出ペン38
の移動距離を算出し、移動距離に従って検出ペン38が
高速で移動していると判定された際には、比較基準を緩
やかなものとし、逆に低速で移動している場合には比較
基準を厳しいものにするというように、状況に応じて比
較基準を発生させることによって、必要以上に誤検出で
あると判断することがなく、また確実に誤検出を行うこ
とができる。
【0084】以上のように本実施の形態によれば、誤検
出判定回路70では、同じ検出期間に連続して検出走査
を行っているので、連続する検出期間における検出ペン
38の移動は極めて少なく、検出期間に対して極めて長
い表示期間を経て次の検出期間となる従来の表示一体型
タブレット装置に比べて、誤検出の発生を極めて高い精
度で検出することができる。
【0085】また、従来の表示一体型タブレット装置に
おいては、検出ペン8を接近させる面から見て下側にな
るセグメント電極Xから誘起される信号の電圧レベルが
極めて小さいことから、セグメント電極Xを走査するこ
とによって得られる座標データの検出精度が、コモン電
極Yを走査することによって得られる座標データの検出
精度に比べて低くなるといった問題が起こるけれども、
誤検出判定回路70のように複数回の走査によって得ら
れた検出データに基づいて座標データを求める構成とす
ることによって、検出精度を向上させることができる。
【0086】本実施の形態では、1フレーム期間に含ま
れるy座標検出期間を1回としているので、y検出パル
ス平均データをy座標データとして出力するけれども、
x座標検出期間と同様に複数回の検出を行なう構成とし
てもよい。y座標について複数回の検出を行う場合に
は、検出データ記憶回路71のデータに基づいて、平均
値を求めて出力を行なう。
【0087】図9は本発明の実施の第4の形態である表
示一体型タブレット装置30cにおける誤検出判定回路
80の構成を示し、図10は表示一体型タブレット装置
30cにおける各信号のタイミングチャートである。
【0088】本実施の形態における表示一体型タブレッ
ト装置30cの特徴は、従来の表示一体型タブレット装
置は、基本的には各走査電極に単一の走査パルスを印加
することによって検出ペンが示す液晶パネル上の座標を
検出しているけれども、検出制御回路36bおよび制御
回路37bで複数の走査パルスを含む検出用の信号D
X,DYを作成し、信号DX,DYを各電極に印加して
検出ペン38が示す液晶パネル31上の座標を検出して
いることである。表示一体型タブレット装置30cで
は、2つの検出パルスに基づいて、2つの検出パルス平
均データが検出される。
【0089】座標検出期間T31におけるx座標検出期
間T32では、セグメント電極走査信号DX1〜DXm
がセグメント電極Xに順次的に印加され、y座標検出期
間T33ではコモン電極走査信号DY1〜DYnがコモ
ン電極Yに印加される。
【0090】各電極に印加される検出用の走査信号D
X,DYは、検出ペン38で検出され、パルス変換回路
39において検出パルスとしてパルス信号に変換される
際に、2つの検出パルスが単一のパルスとして検出され
るようなことがない程度に、充分な間隔を開けて複数の
走査パルスを含んでいる。
【0091】また、走査パルスを複数とすることでx座
標検出期間T32およびy座標検出期間T33が長くな
り、全体的に座標検出期間T31を長くする必要がある
けれども、前述の第3の実施形態に示すように複数の検
出期間を設けることに比較すると、僅かに検出期間を長
くすることで済ませることが可能であり、検出期間の延
長を抑えることができる。
【0092】誤検出判定回路80は、検出データ記憶回
路81と、パルス間隔演算回路82と、比較基準発生回
路83と、パルス間隔比較回路84と、座標データ演算
回路85とを含んで構成される。検出データ記憶回路8
1には、x座標検出回路40およびy座標検出回路41
から出力されたx/y検出パルス平均データが、第1検
出パルスデータおよび第2検出パルスデータとして格納
される。格納された各検出パルスデータは、パルス間隔
演算回路82および座標データ演算回路85に出力され
る。
【0093】パルス間隔演算回路82は、第2検出パル
スデータから第1検出パルスデータを減算して第1検出
パルスと第2検出パルスとの間隔を求め、パルス間隔比
較回路84に出力する。座標データ演算回路85は、複
数の走査パルスが印加されることによって得られ、検出
データ記憶回路81に格納されている複数のデータに基
づいて、検出ペン38の先端で指し示される液晶パネル
31上の座標データを算出する。座標データ演算回路8
5は、複数の検出データから各々座標データを算出し、
2つの座標データの平均をとって座標を求める。
【0094】パルス間隔演算回路82で求められたパル
ス間隔が、正常な状態で検出された場合には、前記パル
ス間隔は走査パルスを出力する間隔に一致するけれど
も、液晶パネル31上の座標位置によって若干の検出精
度の差などが生じる可能性がある。比較基準発生回路8
3は、座標データ演算回路85の出力に応じて、そのパ
ルス間隔の比較基準データをパルス間隔比較回路84に
出力する。誤検出判定手段であるパルス間隔比較回路8
4では、第1の検出パルスと第2の検出パルスの間柄
が、比較基準発生回路83から出力される所定の範囲内
にある場合には正常な状態での検出が行なわれたものと
判定し、逆に範囲外である場合には何らかの誤検出が生
じたものとして、判定結果を誤検出判定信号として出力
する。
【0095】以上のように本実施の形態によれば、座標
検出期間に各電極に印加される検出用の信号を走査パル
スを複数個含む信号とすることによって、1つの座標検
出期間において2つの検出パルス平均データが求めら
れ、2つの検出パルス平均データに基づいて、検出座標
データを求め、誤検出であるか否かの判定を行っている
ので、座標データの検出精度を向上させることができ
る。
【0096】また、複数のパルスによる走査に関して
は、誤検出の検知のみを目的とし、座標の検出に関して
は複数の検出データの中から最も検出座標値の変動が少
ないデータを選択して、その検出データに基づいた座標
データを算出する構成としてもよい。
【0097】なお、誤検出判定回路80では、パルス間
隔演算回路82にはx/y検出パルス平均データが入力
されているけれども、このような構成にすることによっ
て、格納された先の検出データとx/y検出パルス平均
データとして入力されてきた検出データからパルス間隔
を算出することで、検出データ記憶回路81の構成が簡
易になる。また、全てのデータを一旦検出データ記憶回
路81に格納してからパルス間隔を求めるような場合に
は入力する必要はない。
【0098】図11は、本発明の実施の第5の形態であ
る表示一体型タブレット装置30dにおけるパルス変換
回路39aの動作を説明するための波形図である。表示
一体型タブレット装置30dにおいて、表示一体型タブ
レット装置30と同一の構成要素には同一の参照符を付
して説明を省略する。誤検出判定回路90は、図9に示
す誤検出判定回路80と同一の構成であるので、同一の
参照符号を用いて説明を行う。
【0099】表示一体型タブレット装置30dの特徴
は、従来の表示一体型タブレット装置における走査パル
スのパルス幅W1に対して、幅の広いパルス幅W11の
走査パルスで走査を行っていることである。
【0100】従来の表示一体型タブレット装置における
検出制御回路16は、図15に示すように検出ペン8に
誘起された信号をパルス変換回路9において単一のパル
スとして検出するのに最も適した、たとえばパルス幅W
1の走査パルスを出力している。走査パルスが各電極に
印加されることによって、図15(2)に示すような検
出波形が検出ペン8から出力され、この検出波形がパル
ス変換回路9において2値化され、図15(3)に示す
検出パルスとしてx座標検出回路10およびy座標検出
回路11に供給される。
【0101】本実施の形態における検出制御回路36c
は、制御回路37cの制御によって図11(1)に示す
パルス幅がW11であるような走査パルスを出力する。
液晶パネル31の各電極に印加された走査パルスが、検
出ペン38の先端電極57で検出されると、走査パルス
の立上がりおよび立下がりのタイミングで信号が検出さ
れ、(2)に示す検出波形の信号がパルス変換回路39
aに与えられる。
【0102】パルス変換回路39aは、与えられた信号
をそれぞれ異なる信号レベルによって2値化し、第1の
検出パルスおよび第2の検出パルスとして、たとえばx
座標検出回路40に供給する。
【0103】誤検出判定回路90では、2つのパルスの
発生タイミングに基づいて、正常な状態での検出が行な
われたか何らかの原因による誤検出が発生したかの検知
を行なう。また、第1の検出パルスおよび第2の検出パ
ルスの各々の立上がりおよび立下がりの平均を求め、さ
らにその両者の平均を求めることによって、検出ペン3
8が指し示す液晶パネル31上の座標位置を求めること
で、電源などからのノイズの影響を軽減し、より正確な
検出座標を得ることが可能となる。
【0104】なお、上述の各実施の形態では表示一体型
タブレット装置30,30a〜30dを用いて説明を行
ったけれども、表示のための機能を含まない静電方式の
タブレット装置における検出回路に対しても同様に、誤
検出の発生を検知するように構成することができる。表
示一体型タブレット装置30,30a〜30dにおける
液晶パネル31としては、デューティタイプの液晶パネ
ルを用いたけれども、たとえば図16に示すアクティブ
マトリクスタイプの液晶パネルに置換えて構成してもよ
い。
【0105】また、上述の各実施形態における誤検出判
定回路43,60,70,80,90は、各々独立に用
いることを前提として説明を行なってきたけれども、実
際に使用される際には、各誤検出判定回路における手法
を適宜組合わせることによって、より効果的な誤検出判
定回路を構成することができる。
【0106】上述の各実施形態における誤検出判定回路
43,60,70,80,90において、誤検出の検知
と検出精度の向上とを同時に実現することができる構成
である場合に、共に実現可能な構成を示しているのに対
して、状況に応じて、いずれかの機能のみを実現するよ
うに構成することは、不要な部分の削除によって可能で
あり、実際に使用する際には効果および回路規模などを
考慮して適宜選択することになる。
【0107】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、検出され
た信号のパルスの幅と予め定める基準パルスのパルス幅
とを比較することによって、検出された信号が誤検出で
あるか否かを判定しているので、確実に誤検出であるか
否かを判定することができ、ノイズなどの影響によって
変化した信号に基づく誤動作や不所望な表示が行われる
ことを防止することができる。
【0108】また本発明によれば、検出手段が移動した
履歴に基づいて、検出された座標が実際に検出手段によ
って示される座標とずれているか否かを判定しているの
で、検出手段の状況に応じた誤検出の判定を行うことが
でき、誤動作や不所望な表示が行われることを防止し、
かつ確実に座標検出を行うことができる。
【0109】さらに本発明によれば、検出制御手段の制
御によって、検出手段が示す座標が複数回連続して検出
されて記憶手段に格納され、誤検出判定手段で予め定め
る比較基準と順次的に比較をおこなって、検出された座
標が予め定める範囲内の値を示しているか否かが判定さ
れるので、検出された座標が誤検出であるか否かを高い
精度で判定することができる。
【0110】またさらに本発明によれば、たとえばノイ
ズなどの影響によって信号の検出が正常に行われていな
いときには、パルスの間隔が比較基準の予め定める範囲
外になるので、複数の走査用パルスが印加されることで
発生する信号のパルスの間隔を、予め比較基準として用
意することによって、検出された座標が実際に検出手段
によって示される座標とずれているか否かを判定するこ
とができ、検出された座標が誤検出であるか否かを高い
精度で判定することができる。
【0111】またさらに本発明によれば、たとえばノイ
ズなどの影響によって信号の検出が正常に行われていな
いときには、パルスの間隔が比較基準の予め定める範囲
外になるので、走査用パルスが印加されることで発生す
る信号のパルスの間隔を、予め比較基準として用意する
ことによって、検出された座標が実際に検出手段によっ
て示される座標とずれているか否かを判定することがで
き、検出された座標が誤検出であるか否かを高い精度で
判定することができる。
【0112】またさらに本発明によれば、タブレットに
配列される第1および第2電極の交点を画素として表示
・座標検出切換え手段で時分割的に切換えて座標検出と
表示とを行っているので、タブレットにおける座標を示
す電極と画像表示パネルの表示用の電極とが共用される
こととなり、タブレット装置と表示装置とを一体的に形
成することができ、タブレット装置と表示装置とを積層
させて設ける場合に比べて、表示画面の見やすさを向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態である表示一体型タ
ブレット装置30の構成を示すブロック図である。
【図2】検出ペン38と液晶パネル31との断面図であ
る。
【図3】表示一体型タブレット装置30におけるx座標
検出回路40の構成を示すブロック図である。
【図4】x座標検出回路40における各信号のタイミン
グチャートである。
【図5】誤検出判定回路43の構成を示すブロック図で
ある。
【図6】本発明の実施の第2の形態である表示一体型タ
ブレット装置30aにおける誤検出判定回路60の構成
を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の第3の形態である表示一体型タ
ブレット装置30bにおける誤検出判定回路70の構成
を示すブロック図である。
【図8】表示一体型タブレット装置30bにおけるタイ
ミングチャートである。
【図9】本発明の実施の第4の形態である表示一体型タ
ブレット装置30cにおける誤検出判定回路80の構成
を示すブロック図である。
【図10】表示一体型タブレット装置30cにおける各
電極X,Yに印加される信号のタイミングチャートであ
る。
【図11】本発明の実施の第5の形態である表示一体型
タブレット装置30dにおけるパルス変換回路39aの
動作を説明するための波形図である。
【図12】デューティータイプの液晶パネル1を有する
表示一体型タブレット装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図13】表示一体型タブレット装置の動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図14】座標検出期間における各信号のタイミングチ
ャートである。
【図15】表示一体型タブレット装置におけるパルス変
換回路9の動作を説明するための波形図である。
【図16】アクティブマトリクスタイプの液晶パネル2
1を有する表示一体型タブレット装置を示すブロック図
である。
【図17】誤検出パルスの状態を説明するための波形図
である。
【符号の説明】
30,30a〜30d 表示一体型タブレット装置 31 液晶パネル 32 コモン電極駆動回路 33 セグメント電極駆動回路 34 切換え回路 35 表示制御回路 36,36a〜36c 検出制御回路 37,37a〜37c 制御回路 38 検出ペン 39,39a パルス変換回路 40 x座標検出回路 41 y座標検出回路 42 直流電源回路 43 誤検出判定回路 51 パルス幅演算回路 52 基準パルス出力回路 53 パルス幅比較回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1方向に延びる第1電極と、第1方向
    と交差する第2方向に延びる第2電極とが配列されるタ
    ブレットの表面位置を、第1電極および第2電極を順次
    的にパルス信号で電気的に走査しておき、第1電極およ
    び第2電極と静電的に結合可能な座標検出電極を先端に
    備える検出手段で指示することによって、検出座標に誘
    起される信号に基づいて座標として検出するタブレット
    装置において、 座標検出電極に誘起される信号のパルス幅を検出するパ
    ルス幅検出手段と、 パルス幅検出手段によって検出されるパルス幅と予め設
    定される基準パルス幅とを比較し、パルス幅の差が予め
    定める許容範囲外となるとき、誤検出と判定する誤検出
    判定手段とを含むことを特徴とするタブレット装置。
  2. 【請求項2】 第1方向に延びる第1電極と、第1方向
    と交差する第2方向に延びる第2電極とが配列されるタ
    ブレットの表面位置を、第1電極および第2電極を順次
    的にパルス信号で電気的に走査しておき、第1電極およ
    び第2電極と静電的に結合可能な座標検出電極を先端に
    備える検出手段で指示することによって、検出座標に誘
    起される信号に基づいて座標として検出するタブレット
    装置において、 座標検出手段によって検出される座標を格納する記憶手
    段と、 記憶手段に格納されている連続する複数回の座標に基づ
    いて、検出手段によって指示されるタブレットの表面位
    置の座標を予測する座標予測手段と、 記憶手段に格納されている座標に対して座標予測手段に
    よって予測される座標の誤差を予測誤差として推定する
    予測誤差推定手段と、 座標予測手段によって予測される座標に対して、座標検
    出手段によって検出される座標の誤差と、予測誤差推定
    手段による予測誤差とを比較し、比較結果が予め定める
    許容範囲外となるとき、誤検出と判定する誤検出判定手
    段とを含むことを特徴とするタブレット装置。
  3. 【請求項3】 第1方向に延びる第1電極と、第1方向
    と交差する第2方向に延びる第2電極とが配列されるタ
    ブレットの表面位置を、第1電極および第2電極を順次
    的にパルス信号で電気的に走査しておき、第1電極およ
    び第2電極と静電的に結合可能な座標検出電極を先端に
    備える検出手段で指示することによって、検出座標に誘
    起される信号に基づいて座標として検出するタブレット
    装置において、 検出手段による座標の検出を複数回連続して繰返して行
    うように制御する検出制御手段と、 検出制御手段による制御によって検出手段が検出する複
    数の座標を順次格納する記憶手段と、 記憶手段に格納されている座標を、予め定める比較基準
    に対して順次的に比較し、座標が予め定める範囲外とな
    るとき、誤検出と判定する誤検出判定手段とを含むこと
    を特徴とするタブレット装置。
  4. 【請求項4】 第1方向に延びる第1電極と、第1方向
    と交差する第2方向に延びる第2電極とが配列されるタ
    ブレットの表面位置を、第1電極および第2電極を順次
    的にパルス信号で電気的に走査しておき、第1電極およ
    び第2電極と静電的に結合可能な座標検出電極を先端に
    備える検出手段で指示することによって、検出座標に誘
    起される信号に基づいて座標として検出するタブレット
    装置において、 第1電極および第2電極に、複数の走査用のパルス信号
    をそれぞれ連続的に印加する走査パルス発生手段と、 走査パルス発生手段から与えられる走査パルスによって
    座標検出電極に誘起される信号のパルス間隔を求める演
    算を行うパルス間隔演算手段と、 パルス間隔演算手段によって算出されるパルス間隔を予
    め定める比較基準と比較し、パルス間隔が予め定める範
    囲外となるとき、誤検出と判定する誤検出判定手段とを
    含むことを特徴とするタブレット装置。
  5. 【請求項5】 第1方向に延びる第1電極と、第1方向
    と交差する第2方向に延びる第2電極とが配列されるタ
    ブレットの表面位置を、第1電極および第2電極を順次
    的にパルス信号で電気的に走査しておき、第1電極およ
    び第2電極と静電的に結合可能な座標検出電極を先端に
    備える検出手段で指示することによって、検出座標に誘
    起される信号に基づいて座標として検出するタブレット
    装置において、 第1電極および第2電極に印加する走査用のパルス信号
    を、立上がり部および立下がり部の両方で座標検出電極
    から誘起電圧の変化として検出可能なパルス幅を有する
    ように発生する走査パルス発生手段と、 走査パルス発生手段から与えられる走査パルスによって
    座標検出電極に誘起される信号のパルス間隔を求める演
    算を行うパルス間隔演算手段と、 パルス間隔演算手段によって算出されるパルス間隔を予
    め定める比較基準と比較し、パルス間隔が予め定める範
    囲外となるとき、誤検出と判定する誤検出判定手段とを
    含むことを特徴とするタブレット装置。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2電極は、座標を示す
    電極であって、かつ交点を画素とする画像表示パネルの
    表示用の電極であり、 座標検出を行うか、表示を行うかを時分割的に切換える
    表示・座標検出切換え手段を含むことを特徴とする請求
    項1〜5のいずれかに記載のタブレット装置。
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