JPH10123987A - 磁気表示用磁気ヘッド - Google Patents

磁気表示用磁気ヘッド

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JPH10123987A
JPH10123987A JP8297995A JP29799596A JPH10123987A JP H10123987 A JPH10123987 A JP H10123987A JP 8297995 A JP8297995 A JP 8297995A JP 29799596 A JP29799596 A JP 29799596A JP H10123987 A JPH10123987 A JP H10123987A
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JP8297995A
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Ikunori Moritake
郁紀 森竹
Kiyoshi Urushibata
潔 漆畑
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Star Micronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁芯が形成する磁界分布を適正化して、高品
質の磁気印字を実現できる磁気表示用磁気ヘッドを提供
する。 【解決手段】 記録ヘッド30は、磁気表示シート10
に面する印字面39aを有し、印字面39aに空隙孔が
形成されたヨーク39と、先端がヨーク39の空隙孔に
挿入され、ヨーク39と磁気的に結合してドット状の記
録用磁界を発生するための磁芯37と、印字信号に基づ
いて磁芯37に磁界を供給するための電磁コイル38な
どで構成される。磁芯先端の直径dが空隙孔の直径Dよ
り小さく、直径dが0.8mm以下であることによっ
て、記録用磁界の分布が適正な形状になり、磁気表示シ
ート10に形成される印字ドットの中抜けを防止でき
る。また空隙孔の直径Dが1.4mm以下であることに
よって、磁気表示シート10上に鮮明な濃度の高い印字
ドットが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部ホスト装置か
ら送られた印字情報に基づいて、磁気表示体上に静止画
を記録、表示するための磁気表示用磁気ヘッドに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、磁界の方向や強さに感応して
発色したり消去したりする表示体として磁気感応性の磁
気表示シートが知られている(たとえば、特開昭48−
56393号、特開平2−146082号など)。
【0003】こうした磁気表示シートは、磁石を内蔵し
た磁石ペンをシート表面に接触させることによって簡単
な文字や図形を描くことができ、しかも消去によって何
回も再使用できるため、簡易なメモ板として実用化され
ている。
【0004】近年、外部ホスト装置から送られた印字情
報に基づいて記録ヘッドがドットマトリクス状の磁界を
形成することによって、磁気表示シート上に静止画を記
録、表示する電子式情報表示装置が開発されつつある。
電子式情報表示装置は、外部ホスト装置からの遠隔操作
によって表示内容を任意に変更することが可能であるた
め、公共施設や駅、小売店等に設置することによって多
種多様な情報を通行人に広く告知、宣伝することができ
る。しかも、ポスターの張替え作業が不要で、紙などの
資源節約にも寄与するため、将来の掲示板として有望視
されている。
【0005】こうした電子式情報表示装置において、印
字信号に基づいてドットマトリクス状の記録用磁界を発
生させるための磁気ヘッドが使用される(たとえば、特
開昭63−259678号、特開平7−281621号
など)。磁気ヘッドは、たとえば1列または複数列に配
置された複数の磁芯と、各磁芯に装着された複数の電磁
コイルと、各磁芯の周囲に磁気漏洩用の空隙が形成され
たヨークなどで構成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】こうした磁気ヘッドに
おいて、磁芯先端とヨークとの間で半円環状の磁力線が
形成されるため、磁芯の軸延長上よりも半径方向に少し
離れた位置で磁界の強さが極大となる。そのため、1つ
の磁芯が形成する磁界が磁気表示シートに到達すると、
ドット中心よりドット周囲の濃度が高くなる中抜けリン
グ状の印字ドットが形成される場合がある。
【0007】印字ドットの形状は、記録密度に対応した
画素サイズより若干大きい直径を有する円形ドットが好
ましく、そのためには記録磁界は円柱状の磁界分布を有
することが理想的ではあるが、現実には困難であり、磁
芯や空隙の寸法によって磁界分布は大きく変化する。
【0008】本発明の目的は、磁芯が形成する磁界分布
を適正化して、高品質の磁気印字を実現できる磁気表示
用磁気ヘッドを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁気表示体に
面する印字面を有し、該印字面に空隙孔が形成されたヨ
ークと、先端が前記ヨークの空隙孔に挿入され、該ヨー
クと磁気的に結合してドット状の記録用磁界を発生する
ための磁芯と、印字信号に基づいて、磁芯に磁界を供給
するための電磁コイルとを備え、磁芯先端の直径dが空
隙孔の直径Dより小さく、かつ直径dが0.8mm以下
であることを特徴とする磁気表示用磁気ヘッドである。 本発明に従えば、磁芯先端の直径dが空隙孔の直径Dよ
り小さく、かつ直径dが0.8mm以下であることによ
って、記録用磁界の分布が適正な形状になる。そのため
磁気表示体に形成される印字ドットの中抜けが防止され
てドット濃度分布がほぼ均一化される。
【0010】また本発明は、空隙孔の直径Dが1.4m
m以下であることを特徴とする。 本発明に従えば、空隙孔の直径Dが1.4mm以下であ
ることによって、記録用磁界の分布が適正な形状にな
り、裾野の拡がりを解消できる。そのため磁気表示体に
形成される印字ドットが明瞭になり、輪郭のにじみが少
なく、濃度の高いきれいな印字ドットが得られる。
【0011】また本発明は、磁気ヘッドからの磁界が印
加される磁気表示体は、磁性粉および非磁性粉を含む微
小カプセルが面状に分散するように構成され、該微小カ
プセルの粒子径が10μm〜1000μmの範囲に形成
されていることを特徴とする。 本発明に従えば、鮮明な印字ドットが得られるため、
高い記録密度で高品質の磁気印字を実現できる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る磁気表示用磁
気ヘッドが用いられる電子式情報表示装置を示す側面か
ら見た断面図であり、図2はその部分斜視図である。筐
体1の内側上部に従動側のローラ50が配置され、内側
下部には駆動側のローラ60が配置されており、2本の
ローラ50、60の間には可撓性で無端状の磁気表示シ
ート10が懸け渡されている。ローラ50はバネ等の弾
性部材(不図示)によって上方に付勢され、磁気表示シ
ート10に一定の張力を付与することによってシート走
行の安定化およびシート表面の平面性を維持している。
ローラ60は、歯車61、62を介してモータ63によ
って回転駆動される。ローラ60の駆動によって、磁気
表示シート10は、筐体1の前面側(図1の左方、図2
の背面側)では下から上へ、筐体1の後面側(図1の右
方、図2の手前側)では上から下へ移送するように循環
する。筐体1の前面には、アクリル樹脂やガラス等の透
明材料から成る表示窓2が形成されている。
【0013】記録ヘッド30は、磁気表示シート10の
後面移送側の下方に設置されており、外部ホスト装置
(不図示)からの印字信号に基づいて、磁気表示シート
10の表面に向けてドットマトリクス状の記録用磁界を
発生する。記録ヘッド30は、たとえば千鳥配置された
複数の電磁コイルを有し、シート幅方向に往復移動する
キャリッジ31に搭載されている。キャリッジ31は2
つのプーリ34、35に懸け渡された無端状のベルト3
3の一部に固定されており、2本のガイド軸32によっ
て案内されながらプーリ35を回転駆動するモータ36
によって駆動される。
【0014】消去ヘッド20は、シート幅以上の長さを
持つ永久磁石などで構成され、磁気表示シート10の前
面移送側の上方で、磁気表示シート10の背面側に密着
するように配置されている。
【0015】図3は、磁気表示シート10および記録ヘ
ッド30の構造を示す部分断面図である。磁気表示シー
ト10には、磁気に感応して発色するマイクロカプセル
15が全面に渡って塗布、固定されている。マイクロカ
プセル15は、高粘度の液体と、液体を密閉して保持す
る球殻とで構成され、この液体中には略黒色の磁性粒子
および略白色の非磁性粒子が分散されている。たとえ
ば、磁性粒子として粒径0.1〜5μmの黒色酸化鉄
(FeO)粒子が用いられ、非磁性粒子として粒径0.
1〜5μmの白色酸化チタン粒子が用いられる。また、
高粘度の液体として、水性液体、油脂、界面活性剤系溶
剤等を含む有機溶剤が用いられ、球殻の材料として主に
ゼラチンが用いられ、マイクロカプセル15の粒径は1
0〜1000μmの範囲に分布している。
【0016】この粒径が10μm以下であると、磁性粒
子の最大粒径と非磁性粒子の最大粒径の和より小さくな
ってしまい2種類の粒子を含むことができなくなるマイ
クロカプセル15が存在する可能性があるため好ましく
ない。また、粒径が1000μm以上であると、記録ヘ
ッド39における磁芯37先端部の直径dや空隙孔の直
径Dと粒径の大きさが近くなり1つの印字ドットを表現
するマイクロカプセル15の数が減少し適正な印字ドッ
ト形成がしにくくなる。また、マイクロカプセル15の
大きさが大きくなるにつれて、磁性粒子を移動させる距
離が長くなるため、後述する記録ヘッド39に多大な電
流量が必要となるため好ましくない。これらの理由によ
りマイクロカプセル15の粒径は10〜1000μmの
範囲が適しているといえる。
【0017】マイクロカプセル15は、透明性の高い合
成ゴム系接着剤等から成るバインダ14とともに混練さ
れて、ポリエチレンテレフタレート等の透明材料から成
る基体11に塗布され、たとえば厚さ40〜1000μ
mのカプセル塗布層12が形成される。
【0018】カプセル塗布層12の裏面には、ポリプロ
ピレン長繊維不織布などから成る保護シート13がたと
えば厚さ30〜1000μmとなるように接着され、シ
ート走行の円滑化が図られている。
【0019】一方、記録ヘッド30は、高透磁率材料か
ら成る箱型のヨーク39と、ヨーク39の内部に立設し
た高透磁率材料から成る磁芯37と、磁芯37に装着さ
れた電磁コイル38とを有し、複数の印字ドットに対応
して複数の磁芯37および電磁コイル38が配置され
る。磁芯37は円柱状に形成されており、その先端部の
直径は中間部の直径より細く形成され、途中に直径が直
線的に変化するテーパー部が形成されている。
【0020】ヨーク39の印字面39aには多数の円形
空隙孔が形成され、各空隙孔の中心に磁芯37の先端部
が位置決めされており、磁芯37と空隙孔との空隙が存
在することによって漏洩磁界が発生する。磁界分布に関
して、図3に示すように、磁芯37の先端とヨーク39
との間で半円環状の磁力線が形成され、磁芯37の軸延
長上よりも半径方向に少し離れた位置で磁界の強さが極
大となる。そのため、1つの磁芯37が形成する磁界が
磁気表示シート10に到達すると、ドット中心よりドッ
ト周囲の濃度が高くなる中抜けリング状の印字ドットが
形成される。
【0021】印字信号に応じて電磁コイル38が選択的
に通電すると、磁芯37の軸方向に沿って磁界が発生
し、磁芯37、空隙およびヨーク39から成る磁気回路
を通過し、この空隙から磁気表示シート10に向けて記
録磁界が発生する。
【0022】こうして電磁コイル38で発生した磁界は
磁芯37、空隙、ヨーク39の先端、ヨーク39、磁芯
37から成る磁気回路を通過するとともに、空隙の存在
によって、磁芯37の先端付近において高い磁束密度の
磁界がシート表面側に向けて発生する。
【0023】次に磁気記録・表示および消去の原理につ
いて説明する。磁気表示シート10の基体11が位置す
る表面側に記録ヘッド30を近接させ、印字信号に基づ
いて記録磁界を発生すると、マイクロカプセル15内に
分散した磁性粒子が基体11側に引き寄せられ、その圧
力によって非磁性粒子が保護シート13側に移動する。
すると、磁気表示シート10の表面側から見ると記録磁
界の印加部分が略黒色に発色したように観察され、記録
ヘッド30を用いてドットマトリクス状に磁界を印加す
ることによって、文字や記号等を記録できる。
【0024】次に磁気表示シート10の背面側、すなわ
ち保護シート13が位置する側に消去ヘッド20を近接
させると、マイクロカプセル15内に分散した磁性粒子
が保護シート13側に引き寄せられ、その圧力によって
非磁性粒子が基体11側に移動する。すると、磁気表示
シート10の表面側から見ると消去磁界の印加部分が略
白色になり、消去磁界をシート幅全面に印加することに
よって一様に消去される。
【0025】マイクロカプセル15中の前述の高粘度の
液体は、磁界印加によって裏面側もしくは表面側に移動
した磁性粒子による表示状態を保持するために所定の粘
性を有する液体が選定されている。すなわち、液体の粘
性が低いと一旦表面側もしくは裏面側に移動した粒子が
沈降したり振動などで移動することで表示状態が崩れる
ことを防止している。したがって、前述の記録ヘッド3
0および消去ヘッド20における磁気吸引力は上記液体
の粘性による降伏値を上回る力が必要であり、これによ
って表示の書込みや消去が行われるものである。
【0026】次に装置全体の動作について説明する。図
1および図2を参照して、まず印字を開始する前に、磁
気表示シート10を一定速度で循環して消去ヘッド20
による全面消去を行う。次に外部ホスト装置から印字信
号を受け取って、1印字行分のイメージデータの展開が
終了するごとに、記録ヘッド30がシート幅方向に移動
しながら電磁コイル38に0.数m秒〜数10m秒程度
のパルス電流を通電し、磁気表示シート10の表面にド
ットマトリクス状の磁界を印加することによって磁気印
字を行う。
【0027】1行分の印字が終わると、磁気表示シート
10を所定送りピッチ分移送して停止した後、次の印字
行について展開されたイメージデータに基づいて印字を
行う。こうしてイメージデータの展開、記録ヘッド30
のシリアル印字、磁気表示シート10の間欠送りを繰り
返しながら1枚分の画像を形成する。
【0028】次に新たな画像を印字する場合には、上述
と同様に、磁気表示シート10を一定速度で循環して消
去ヘッド20による全面消去を行った後、記録ヘッド3
0によるシリアル印字を行う。
【0029】次に、磁芯37の先端部の直径dおよびヨ
ーク39に形成された空隙孔の直径Dを種々変化させて
印字ドットの変化を調べた結果を説明する。(表1)は
磁気表示シート10に形成された印字ドットに中抜けが
発生したか否かを示す。(表1)において、「○」は中
抜けの無い印字ドット、「×」は中抜けが発生した印字
ドット、「−」は設定不能をそれぞれ示す。
【0030】
【表1】 (表2)は磁気表示シート10に形成された印字ドット
の濃度を示す。(表2)において、「◎」は高い濃度の
印字ドット、「○」は少し低濃度の印字ドット、「×」
は中抜けが発生した印字ドット、「−」は設定不能をそ
れぞれ示す。
【0031】
【表2】 このように磁芯37の先端部の直径dが空隙孔の直径D
より小さく、かつ直径dが0.8mm以下の範囲におい
て、ドットの中抜けが発生せず、実用上問題の無い印字
ドットを実現できる。
【0032】さらに、空隙孔の直径Dが1.4mm以下
が好ましく、この範囲において中抜けが無く、印字濃度
が充分に高い印字ドットを実現できる。
【0033】図4および図5は、磁芯37が形成する磁
界分布の測定結果を示すグラフである。測定条件は、記
録ヘッド30の印字面39aから一定距離(50μm)
離れた平面に磁気表示シート10のカプセル塗布層12
が位置すると仮定して、この平面に沿って磁気プローブ
を走査することによって磁束密度の分布を測定してい
る。縦軸は磁束密度(単位T:テスラ)、横軸は磁芯中
心からの位置(mm)である。
【0034】図4(a)は磁芯37先端部の直径d=
0.2mm、空隙孔の直径D=0.5mmの場合を示
し、磁束密度は磁芯中心付近で極大となり、磁芯先端か
ら外れると急峻に低下するガウス型のような分布を示し
ている。ここで、磁気表示シート10の反応しきい値は
マイクロカプセル15内の磁性粒子の粒径、量やマイク
ロカプセル15内の液体の粘性により異なるが、使用し
た磁気表示シート10の反応しきい値は約0.3Tであ
るので、0.3T以上の磁束密度を印加できる所ではマ
イクロカプセル15内の磁性粒子が磁気表示シート10
表面側に引き寄せられ黒く発色し、0.3T未満の磁束
密度しか印加できない所ではマイクロカプセル15内の
磁性粒子は反応せず白い表示のままである。このように
して、磁芯37先端部の直径d=0.2mm、空隙孔の
直径D=0.5mmの場合は、直径約0.3mmで輪郭
のにじみが少ないきれいな印字ドットが得られる。
【0035】図4(b)は磁芯37先端部の直径d=
0.5mm、空隙孔の直径D=0.8mmの場合を示
し、磁束密度は磁芯中心付近で少し凹み、磁芯先端の周
端付近で極大となり、さらに遠ざかると急峻に低下する
「カルデラ火山」のような分布を示している。ここで、
使用した磁気表示シート10の反応しきい値は約0.3
Tであり、0.3T以上の磁束密度を印加できる所では
磁気表示シート10は黒く発色し、0.3T未満の磁束
密度しか印加できない所では白い表示のままであるの
で、磁芯37先端部の直径d=0.5mm、空隙孔の直
径D=0.8mmの場合は、直径約0.8mmで輪郭の
にじみが少ないきれいな印字ドットが得られる。
【0036】なお、磁芯中心において磁界が多少低下し
ているが、磁気表示シート10の反応しきい値よりも十
分に大きいため、磁芯先端の周端付近と同様の印字濃度
が得られる。
【0037】図4(c)は磁芯37先端部の直径d=
0.8mm、空隙孔の直径D=1.4mmの場合を示
し、磁束密度は磁芯中心付近で大きく凹み、磁芯先端の
周端付近で極大となり、さらに遠ざかると急峻に低下す
る分布を示している。ここで、使用した磁気表示シート
10の反応しきい値は約0.3Tであり、0.3T以上
の磁束密度を印加できる所では磁気表示シート10は黒
く発色し、0.3T未満の磁束密度しか印加できない所
では白い表示のままであるので、磁芯37先端部の直径
d=0.8mm、空隙孔の直径D=1.4mmの場合
は、直径約1.3mmのきれいな印字ドットが得られ
る。なお、磁芯中心において磁界が低下しているため、
ドット中心の印字濃度が低下する傾向はあるが、白黒の
2値記録では実用上全く問題とならない。
【0038】図5(a)は磁芯37先端部の直径d=
0.8mm、空隙孔の直径D=2.0mmの場合を示
し、磁束密度は磁芯中心付近で大きく凹み、磁芯先端の
周端付近で極大となり、さらに遠ざかると徐々に低下す
る分布を示している。ここで、使用した磁気表示シート
10の反応しきい値は約0.3Tであり、0.3T以上
の磁束密度を印加できる所では磁気表示シート10は黒
く発色し、0.3T未満の磁束密度しか印加できない所
では白い表示のままであるので、磁芯37先端部の直径
d=0.8mm、空隙孔の直径D=2.0mmの場合
は、直径約1.1mmのきれいな印字ドットが得られ
る。なお、磁芯中心において磁界が低下しているため、
ドット中心の印字濃度が低下する傾向はあるが、白黒の
2値記録では実用上全く問題とならない。また、空隙孔
内周端部から磁芯先端の周端部にかけて磁気表示シート
10の反応しきい値をなだらかに超えるため、ドット輪
郭がにじむ傾向を示すが、この程度であれば実用上全く
問題とならない。
【0039】図5(b)は磁芯37先端部の直径d=
1.1mm、空隙孔の直径D=1.4mmの場合を示
し、磁束密度は磁芯中心付近で大きく凹み、磁芯先端の
周端付近で極大となり、さらに遠ざかると急激に低下す
る分布を示している。ここで、使用した磁気表示シート
10の反応しきい値は約0.3Tであり、0.3T以上
の磁束密度を印加できる所では磁気表示シート10は黒
く発色し、0.3T未満の磁束密度しか印加できない所
では白い表示のままであるので、磁芯37先端部の直径
d=1.1mm、空隙孔の直径D=1.4mmの場合
は、中心付近の磁束密度が磁気表示シート10の反応し
きい値に満たないため発色せず、外径約1.4mm、内
径約0.4mmのリング状の中抜きドットが発生するこ
とになり、適正な印字ドットが得られない。
【0040】図5(c)は磁芯37先端部の直径d=
1.1mm、空隙孔の直径D=1.7mmの場合を示
し、磁束密度は磁芯中心付近で大きく凹み、磁芯先端の
周端付近で極大となり、さらに遠ざかると急激に低下す
る分布を示している。ここで、使用した磁気表示シート
10の反応しきい値は約0.3Tであり、0.3T以上
の磁束密度を印加できる所では磁気表示シート10は黒
く発色し、0.3T未満の磁束密度しか印加できない所
では白い表示のままであるので、磁芯37先端部の直径
d=1.1mm、空隙孔の直径D=1.7mmの場合
は、中心付近の磁束密度が磁気表示シート10の反応し
きい値に満たないため発色せず、外径約1.6mm、内
径約0.5mmのリング状の中抜きドットが発生するこ
とになり、適正な印字ドットが得られない。
【0041】このように磁芯37先端部の直径dおよび
空隙孔の直径Dが変化すると、磁界分布がいろいろ変化
する様子が理解できる。また、記録ヘッド39におい
て、電磁コイル38に通電する電流の量を多少増減して
も、図4および図5に示した磁束密度の分布の絶対値そ
のものは変化するが、その分布傾向にはあまり変化はな
い。したがって、磁気表示シート10の感度に応じて通
電する電流の量および通電時間を調整することによっ
て、印字ドット形状を最適化することは可能である。こ
れらのことから記録ヘッド39における磁芯37先端部
の直径dおよび空隙孔の直径Dは予め適正な大きさに設
定しておくことが重要だということが理解できる。
【0042】次に印字評価実験について説明する。図6
(a)〜(c)および図7(a)〜(b)は、磁芯37
先端部の直径dと空隙孔の直径Dとをいろいろ変化させ
て磁気表示シートに磁気印字を行った印字サンプルを示
す拡大写真である。また、図8は、写真上の印字ドット
に対応する印字条件を示す説明図である。
【0043】図6(a)は、空隙孔の直径D=0.5m
mで、磁芯先端部の直径d=0.2mm(下段)と0.
5mm(上段)のときの印字ドットである。図6(b)
は、空隙孔の直径D=0.8mmで、磁芯先端部の直径
d=0.2mm(左4つ)、0.5mm(下段右3
つ)、0.8mm(上段右3つ)のときの印字ドットで
ある。図6(c)は、空隙孔の直径D=1.1mmで、
磁芯先端部の直径d=0.2mm(左4つ)、0.5m
m(下段右3つ)、0.8mm(中央4つ)、1.1m
m(上段右3つ)のときの印字ドットである。
【0044】図7(a)は、第1列と第2列が空隙孔の
直径D=1.4mmで、磁芯先端部の直径d=0.2m
m(左4つ)、0.5mm(第2列中央3つ)、0.8
mm(第1列中央3つ)、1.1mm(第2列右3
つ)、1.4mm(第1列右3つ)のときの印字ドット
であり、第3列と第4列が空隙孔の直径D=1.7mm
で、磁芯先端部の直径d=0.2mm(第4列左3
つ)、0.5mm(第3列左3つ)、0.8mm(第4
列中央3つ)、1.1mm(第3列中央3つ)、1.4
mm(第3列右2つ)、1.7mm(第4列右2つ)の
ときの印字ドットである。図7(b)は、空隙孔の直径
D=2.0mmで、磁芯先端部の直径d=0.2mm
(下段左3つ)、0.5mm(上段左3つ)、0.8m
m(下段中央3つ)、1.1mm(上段中央3つ)、
1.4mm(上段右2つ)、1.7mm(下段右2つ)
のときの印字ドットであり、外の2つは直径d=2.0
mmである。
【0045】写真を見ると、印字ドットの中抜けは磁芯
先端部の直径dが1.1mm以上の条件で発生すること
が判る。また、空隙孔の直径Dが1.4mm以下におい
て、高い印字濃度で高コントラストの印字ドットが得ら
れることが判る。
【0046】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、磁
芯先端の直径dが空隙孔の直径Dより小さく、かつ直径
dが0.8mm以下であることによって、記録用磁界の
分布が適正な形状になり、磁気表示体に形成される印字
ドットの中抜けが防止されてドット濃度分布がほぼ均一
化される。
【0047】また、空隙孔の直径Dが1.4mm以下で
あることによって、記録用磁界の分布が適正な形状にな
り、磁気表示体に形成される印字ドットが明瞭になり、
輪郭のにじみが少なく、濃度の高いきれいな印字ドット
が得られる。
【0048】また、こうした磁気ヘッドは、磁性粉およ
び非磁性粉を含む微小カプセルが面状に分散し、該微小
カプセルの粒子径が10μm〜1000μmの範囲に形
成されている磁気表示体の記録ヘッドとして好適であ
り、高い記録密度で高品質の磁気印字を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気表示用磁気ヘッドが用いられ
る電子式情報表示装置を示す側面から見た断面図であ
る。
【図2】図1の電子式情報表示装置の内部構成を示す部
分斜視図である。
【図3】磁気表示シート10および記録ヘッド30の構
造を示す部分断面図である。
【図4】磁芯37が形成する磁界分布の測定結果を示す
グラフである。
【図5】磁芯37が形成する磁界分布の測定結果を示す
グラフである。
【図6】磁芯37先端部の直径dと空隙孔の直径Dとを
いろいろ変化させて磁気表示シートに磁気印字を行った
印字サンプルを示す拡大写真である。
【図7】磁芯37先端部の直径dと空隙孔の直径Dとを
いろいろ変化させて磁気表示シートに磁気印字を行った
印字サンプルを示す拡大写真である。
【図8】写真上の印字ドットに対応する印字条件を示す
説明図である。
【符号の説明】 1 筐体 2 表示窓 10 磁気表示シート 11 基体 12 カプセル塗布層 13 保護シート 14 バインダ 15 マイクロカプセル 20 消去ヘッド 30 記録ヘッド 31 キャリッジ 32 ガイド軸 33 ベルト 37 磁芯 38 電磁コイル 39 ヨーク 50、60 ローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気表示体に面する印字面を有し、該印
    字面に空隙孔が形成されたヨークと、 先端が前記ヨークの空隙孔に挿入され、該ヨークと磁気
    的に結合してドット状の記録用磁界を発生するための磁
    芯と、 印字信号に基づいて、磁芯に磁界を供給するための電磁
    コイルとを備え、 磁芯先端の直径dが空隙孔の直径Dより小さく、かつ直
    径dが0.8mm以下であることを特徴とする磁気表示
    用磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 空隙孔の直径Dが1.4mm以下である
    ことを特徴とする請求項1記載の磁気表示用磁気ヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 磁気ヘッドからの磁界が印加される磁気
    表示体は、磁性粉および非磁性粉を含む微小カプセルが
    面状に分散するように構成され、該微小カプセルの粒子
    径が10μm〜1000μmの範囲に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の磁気表示用磁気
    ヘッド。
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