JPH10198295A - 電子式情報表示装置 - Google Patents

電子式情報表示装置

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JPH10198295A
JPH10198295A JP9001681A JP168197A JPH10198295A JP H10198295 A JPH10198295 A JP H10198295A JP 9001681 A JP9001681 A JP 9001681A JP 168197 A JP168197 A JP 168197A JP H10198295 A JPH10198295 A JP H10198295A
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JP
Japan
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sheet
roller
display sheet
electronic information
display device
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Pending
Application number
JP9001681A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Nakajima
哲也 中嶋
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Star Micronics Co Ltd
Original Assignee
Star Micronics Co Ltd
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Publication date
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  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示シートや部品の交換作業性を格段に向上
できる電子式情報表示装置を提供する。 【解決手段】 電子式情報表示装置は、書込および消去
が可能な無端状の磁気表示シート10と、磁気表示シー
ト10を循環搬送するローラ50、60と、磁気表示シ
ート10上に静止画を形成するための記録ヘッド30
と、磁気表示シート10に形成された静止画を消去する
ための消去ヘッド20と、ローラ50の両端を回転自在
に支持する1対の支持部材23と、支持部材23と着脱
自在であって、支持部材23をローラ60から離反する
方向に引っ張って、磁気表示シート10に所定張力を付
与する1対の張力ユニット70などで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部ホスト装置か
ら送られた画像情報に基づいて、表示体上に静止画を記
録、表示するための電子式情報表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、書込および消去が可能な表示
体として、磁界の方向や強さに感応して発色したり消去
したりする磁気感応性の磁気表示シートが知られている
(たとえば、特開昭48−56393号、特開平2−1
46082号など)。
【0003】こうした磁気表示シートは、磁石を内蔵し
た磁石ペンをシート表面に接触させることによって簡単
な文字や図形を描くことができ、しかも消去によって何
回も再使用できるため、簡易なメモ板として実用化され
ている。
【0004】近年、外部ホスト装置から送られた印字情
報に基づいて記録ヘッドがドットマトリクス状の磁界を
形成することによって、磁気表示シート上に静止画を記
録、表示する電子式情報表示装置が開発されつつある。
電子式情報表示装置は、外部ホスト装置からの遠隔操作
によって表示内容を任意に変更することが可能であるた
め、公共施設や駅、小売店等に設置することによって多
種多様な情報を通行人に広く告知、宣伝することができ
る。しかも、ポスターの張替え作業が不要で、紙などの
資源節約にも寄与するため、将来の掲示板として有望視
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】こうした電子式情報表
示装置において、磁気表示シートの表面は記録ヘッド等
と繰り返し接触するため、装置稼働時間に伴ってシート
表面の汚れや傷が次第に増加し、画像の品質が低下して
くる。また、磁気表示シートを一定の張力で循環搬送し
ているため、経年劣化によってシート自体の伸びや柔軟
性の低下が出てきて、記録ヘッドや消去ヘッドの密着性
が低下してくる。
【0006】そこで、一定の動作回数や使用期間ごとに
磁気表示シートを交換する必要がある。このとき装置全
体を分解しなければシート交換ができない構造である
と、装置組立と同程度の労力および熟練性を要するた
め、現実的でない。特に、本装置は従来の掲示板や看板
などとの代替性が重視されるため、設置場所において後
面や側面からの作業性が制限される場合が多い。
【0007】本発明の目的は、表示シートや搬送ローラ
等の各種部品の交換作業性を格段に向上できる電子式情
報表示装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、書込および消
去が可能な無端状の表示シートと、表示シートを循環搬
送するための第1および第2搬送ローラと、外部ホスト
装置から供給される画像情報に基づいて、表示シート上
に静止画を形成するための記録手段と、表示シートに形
成された静止画を消去するための消去手段と、第1搬送
ローラの両端を回転自在に支持する1対の支持部材と、
該支持部材と着脱自在であって、支持部材を第2搬送ロ
ーラから離反する方向に引っ張って、表示シートに所定
張力を付与する1対の張力発生手段とを備えることを特
徴とする電子式情報表示装置である。本発明に従えば、
第1および第2搬送ローラの間に掛け渡された表示シー
トは張力発生手段によって所定張力が付与されるため、
表示面および記録面の平面性を良好に維持でき、経年変
化によってシートに伸びが生じても、平面性を保つよう
に伸びを吸収できる。また、張力発生手段と第1搬送ロ
ーラを支持する支持部材とを別個の部材で構成し、かつ
両者を着脱自在に構成することによって、張力発生手段
の状態に係わらず第1搬送ローラや表示シートの交換を
容易に実施でき、交換作業時に張力発生手段の影響を受
けなくて済む。
【0009】また本発明は、前記張力発生手段が、装置
フレーム側に固定された固定部、ローラ支持部材と係合
する可動部、および固定部と可動部との間を弾性的に連
結する弾性部から成り、装置フレームに形成された可動
部を保持するための保持部に摺動自在に保持されたこと
を特徴とする。本発明に従えば、可動部が装置フレーム
に沿って摺動的に保持され弾性部により固定部と可動部
との間を弾性的に連結することにより、第1搬送ローラ
に直接弾性部を設けることなく表示シートに所定張力を
付与することができ、表示シート交換作業時に第1搬送
ローラを簡単に取り外せ表示シートの交換が容易に実施
できる。
【0010】また本発明は、前記保持部材は、可動部を
3点支持で摺動自在に保持することを特徴とする。本発
明に従えば、可動部が3点支持であることによって可動
部の姿勢が定まり、こうした結果、可動部の動きが安定
化され、第1搬送ローラに安定した張力を付与すること
ができる。
【0011】また本発明は、可動部には三角形状に配置
された3つの係合突起が形成され、装置フレームには各
係合突起と係合する3つの案内溝が形成され、各案内溝
は、第1搬送ローラと第2搬送ローラとを結ぶ直線と略
平行な直線部と、直線部から延出した傾斜部とを有し、
3つの案内溝のうちの少なくとも1つには、傾斜部から
第1搬送ローラ側に延出した返し部が形成されているこ
とを特徴とする。本発明に従えば、可動部の係合突起と
装置フレームの案内溝との係合によって安定で確実な摺
動機構を実現でき、さらに案内溝を直線部と傾斜部とで
形成することによって、支持部材の姿勢を変位量に応じ
て変化させることができる。たとえば、表示シートに所
定張力を印加する場合は係合突起を案内溝の直線部に設
定して、可動部の直線変位運動を妨げない。また、シー
ト等を交換する場合は係合突起を傾斜部に位置付けるこ
とによって、支持部材が装置の前後方向に変位して、第
1搬送ローラの交換が容易になる。また、3つの案内溝
のうちの少なくとも1つには、傾斜部から第1搬送ロー
ラ側に延出した返し部を形成している。この返し部に係
合突起を収納することによって、シートが弛緩した状態
で可動部をロックすることができ、第1搬送ローラおよ
び表示シートの交換作業が格段に容易になる。
【0012】また本発明は、前記消去手段は、第1搬送
ローラとともに一体的に支持部材によって支持されてい
ることを特徴とする。本発明に従えば、消去手段と第1
搬送ローラとが一体化されることによって、交換作業の
手間が省け、しかも第1搬送ローラによって決まるシー
ト搬送面に対する消去手段の位置精度を向上できる。
【0013】また本発明は、各支持部材は、張力発生手
段に対して2点支持でそれぞれ支持されていることを特
徴とする。本発明に従えば、一方の支持部材は一方の張
力発生手段に2点支持で支持され、他方の支持部材は他
方の張力発生手段に2点支持で支持され、その結果、第
1搬送ローラおよび消去手段は計4点で支持され、安定
した姿勢を保持でき、特に表示シートと消去手段との密
着性が良好になって消去特性が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る電子式情報表
示装置を側面から見た断面図であり、図2はその部分斜
視図である。筐体1の内側上部に従動用のローラ50が
配置され、内側下部には駆動用のローラ60が配置され
ており、2本のローラ50、60の間には可撓性で無端
状の磁気表示シート10が懸け渡されている。ローラ5
0はバネ等の弾性部材(不図示)によって上方に付勢さ
れ、磁気表示シート10に一定の張力を付与することに
よってシート走行の安定化およびシート表面の平面性を
維持している。ローラ60は、歯車61、62を介して
モータ63によって回転駆動される。ローラ60の駆動
によって、磁気表示シート10は、筐体1の前面側(図
1の左方、図2の背面側)では下から上へ、筐体1の後
面側(図1の右方、図2の手前側)では上から下へ移送
するように循環する。筐体1の前面には、アクリル樹脂
やガラス等の透明材料から成る矩形状の表示窓2が形成
され、画像の表示領域を一定範囲に制限している。
【0015】記録ヘッド30は、磁気表示シート10の
後面移送側の下方に設置されており、外部ホスト装置
(不図示)からの印字信号に基づいて、磁気表示シート
10の表面に向けてドットマトリクス状の記録用磁界を
発生する。記録ヘッド30は、たとえば千鳥配置された
複数の電磁コイルを有し、シート幅方向に往復移動する
キャリッジ31に搭載されている。キャリッジ31は2
つのプーリ34、35に懸け渡された無端状のベルト3
3の一部に固定されており、2本のガイド軸32によっ
て案内されながらプーリ35を回転駆動するモータ36
によって駆動される。
【0016】消去ヘッド20は、シート幅以上の長さを
持つ永久磁石などで構成され、磁気表示シート10の前
面移送側の上方で、磁気表示シート10の背面側に密着
するように配置されている。
【0017】さらに、シート搬送経路において記録ヘッ
ド30および消去ヘッド20を互いにシート全長の略半
分の距離だけ隔てて配置することによって、一方の記録
面(たとえばA面)の印字を実行しつつ、他方の記録面
(たとえばB面)の消去を同時に行うことを可能にして
いる。
【0018】図3は、磁気表示シート10の構造を示す
部分断面図である。磁気表示シート10には、磁気に感
応して発色するマイクロカプセル15が全面に渡って塗
布、固定されている。マイクロカプセル15は、高粘度
の液体と、液体を密閉して保持する球殻とで構成され、
この液体中には略黒色の磁性粒子および略白色の非磁性
粒子が分散されている。たとえば、磁性粒子として粒径
0.1〜5μmの黒色酸化鉄(FeO)粒子が用いら
れ、非磁性粒子として粒径0.1〜5μmの白色酸化チ
タン粒子が用いられる。また、高粘度の液体として、水
性液体、油脂、界面活性剤系溶剤等を含む有機溶剤が用
いられ、球殻の材料として主にゼラチンが用いられ、マ
イクロカプセル15の粒径は100〜1000μmの範
囲に分布している。
【0019】マイクロカプセル15は、透明性の高い合
成ゴム系接着剤等から成るバインダ14とともに混練さ
れて、ポリエチレンテレフタレート等の透明材料から成
る基体11に塗布され、たとえば厚さ400〜1000
μmのカプセル塗布層12が形成される。
【0020】カプセル塗布層12の裏面には、ポリプロ
ピレン長繊維不織布などから成る保護シート13がたと
えば厚さ300〜1000μmとなるように接着され、
シート走行の円滑化が図られている。
【0021】一方、記録ヘッド30は、高透磁率材料か
ら成る箱型のヨーク39と、ヨーク39の内部に立設し
た高透磁率材料から成る磁芯37と、磁芯37に装着さ
れた電磁コイル38とを有し、複数の印字ドットに対応
して複数の磁芯37および電磁コイル38が配置され
る。ヨーク39の印字面39aには多数の空隙孔が形成
され、各空隙孔の中心に磁芯37の先端部が位置決めさ
れており、磁芯37と空隙孔との空隙が存在することに
よって漏洩磁界が発生する。
【0022】印字信号に応じて電磁コイル38が選択的
に通電すると、磁芯37の軸方向に沿って磁界が発生
し、磁芯37、空隙およびヨーク39から成る磁気回路
を通過し、この空隙から磁気表示シート10に向けて記
録磁界が発生する。
【0023】次に磁気記録・表示および消去の原理につ
いて説明する。磁気表示シート10の基体11が位置す
る表面側に記録ヘッド30を近接させ、印字信号に基づ
いて記録磁界を発生すると、マイクロカプセル15内に
分散した磁性粒子が基体11側に引き寄せられ、その圧
力によって非磁性粒子が保護シート13側に移動する。
すると、磁気表示シート10の表面側から見ると記録磁
界の印加部分が略黒色に発色したように観察され、記録
ヘッド30を用いてドットマトリクス状に磁界を印加す
ることによって、文字や記号等を記録できる。
【0024】次に磁気表示シート10の背面側、すなわ
ち保護シート13が位置する側に消去ヘッド20を近接
させると、マイクロカプセル15内に分散した磁性粒子
が保護シート13側に引き寄せられ、その圧力によって
非磁性粒子が基体11側に移動する。すると、磁気表示
シート10の表面側から見ると消去磁界の印加部分が略
白色になり、消去磁界をシート幅全面に印加することに
よって一様に消去される。
【0025】マイクロカプセル15中の前述の高粘度の
液体は、磁界印加によって裏面側もしくは表面側に移動
した磁性粒子による表示状態を保持するために所定の粘
性を有する液体が選定されている。すなわち、液体の粘
性が低いと一旦表面側もしくは裏面側に移動した粒子が
沈降したり振動などで移動することで表示状態が崩れる
ことを防止している。したがって、前述の記録ヘッド3
0および消去ヘッド20における磁気吸引力は上記液体
の粘性による降伏値を上回る力が必要であり、これによ
って表示の書込みや消去が行われるものである。
【0026】次に装置全体の動作について説明する。図
1および図2を参照して、まず印字を開始する前に、磁
気表示シート10を一定速度で循環して消去ヘッド20
による全面消去を行う。次に外部ホスト装置から印字信
号を受け取って、1印字行分のイメージデータの展開が
終了するごとに、記録ヘッド30がシート幅方向に移動
しながら電磁コイル38に数m秒〜数100m秒程度の
パルス電流を通電し、磁気表示シート10の表面にドッ
トマトリクス状の磁界を印加することによって磁気印字
を行う。
【0027】1行分の印字が終わると、磁気表示シート
10を所定送りピッチ分移送して停止した後、次の印字
行について展開されたイメージデータに基づいて印字を
行う。こうしてイメージデータの展開、記録ヘッド30
のシリアル印字、磁気表示シート10の間欠送りを繰り
返しながら、1枚分の画像を形成した後、表示窓2に対
応する位置までシートを早送りする。
【0028】図4(a)は電子式情報表示装置の分解正
面図であり、図4(b)は筐体1の横断面図、図4
(c)は組立状態の内部側面図である。筐体1は前面、
後面および上下左右の側面から成る直方体状に形成さ
れ、図4(b)に示すように、筐体1の前面には磁気表
示シート10の静止画を表示する開口部Wが形成され、
開口部Wの内側には開口部Wの寸法より僅かに大きい表
示窓2が着脱自在に取付けられる。ここでは筐体1の上
部外装を外してから、表示窓2を上方へ引き抜いてい
る。なお、図4(b)の上図は表示窓2の装着状態を示
し、図4(b)の下図は表示窓2の取り外し状態を示
す。
【0029】図4(a)に示すように、下から駆動用の
ローラ60と、プラテン16と、消去ヘッド20および
従動用のローラ50を一体的に含む上部ユニット21
と、消去ヘッド20に向けて磁気表示シート10を押え
る押えガイド22が内部のフレーム(不図示)にネジ止
めによって着脱自在に取付けられ、これらの部材および
磁気表示シート10のシート幅方向に沿った長さが開口
部Wの幅より短くなるように形成されている。
【0030】図4(c)に示すように、ローラ60はシ
ート内側下部に設置され、記録ヘッド30は磁気表示シ
ート10の後面移送側の下方に設置され、プラテン16
は磁気表示シート10を挟んで記録ヘッド30と対向す
るようにシート内側に設置され、上部ユニット21はシ
ート内側上部に設置され、押えガイド22は磁気表示シ
ート10を挟んで上部ユニット21と対向するように設
置される。
【0031】こうした構成によって、表示用の大きな開
口部Wを内部作業用空間としてそのまま利用でき、さら
にローラ60、プラテン16、上部ユニット21、押え
ガイド22および磁気表示シート10を取付け時の姿勢
を保った状態で着脱作業が可能になるため、作業性が向
上する。特に、磁気表示シート10を屈曲させること無
く着脱できるため、磁気表示シート10に余分なストレ
スを掛けず済む。
【0032】図5は上部ユニット21およびローラ60
の着脱の様子を示す説明図であり、図5(a)は正面
図、図5(b)は側面図である。
【0033】上部ユニット21は消去ヘッド20と従動
用のローラ50とを一体的に構成したもので、両側の支
持部材23によってローラ50は回転自在に支持され、
消去ヘッド20はシート面の法線方向(紙面垂直手前)
に向けて付勢されるように弾性支持されている。こうし
て消去ヘッド20とローラ50とを一体化することによ
って、交換作業の手間が省け、しかもローラ50によっ
て決まるシート搬送面に対する消去ヘッド20の位置精
度を向上させている。各支持部材23の外側端面には2
つの係合突起24が形成されている。
【0034】一方、フレーム3は左右および上下に対向
する板部材で組み立てられ、フレーム3の天板には上部
ユニット21を駆動側ローラ60から離反する上方に引
っ張って、磁気表示シート10に所定張力を付与する張
力ユニット70が両側に設置される。張力ユニット70
は、上から見て略コ字状に形成されたブラケット71
と、ブラケット71とフレーム3の天板との間に掛け渡
された引張ばね74を備える。引張ばね74の上端はフ
レーム3の固定部に固定される。
【0035】ブラケット71は、上部ユニット21を着
脱自在に連結する内側フランジ72と、フレーム3の側
板に沿って上下に摺動する外側フランジ73とを有す
る。内側フランジ72には、支持部材23の係合突起2
4に係合する係合爪72aが形成される。2つの係合突
起24が2つの係合爪72aと係合することによって、
片側で2点支持、全体で4点支持となり、上部ユニット
21の姿勢を安定に保持することができ、特に消去ヘッ
ド20と磁気表示シート10との密着性が良好になって
消去特性が大幅に向上する。
【0036】外側フランジ73には、可動部であるブラ
ケット71を摺動的に保持するための保持部であるフレ
ーム3の側板に形成された案内溝(不図示)と、その案
内溝と係合する片側3つ、全体で6つの一対の係合突起
73aが形成されている。
【0037】次に駆動側ローラ60に関して、左側のロ
ーラ軸60aには歯車61とベアリング64が取付けら
れ、右側のローラ軸60aにはベアリング64が軸方向
に移動自在に取付けられ、両端には抜止め用のEリング
が装着される。こうした左右のローラ軸60aを回転自
在に支持する支持板4、5がフレーム3の側板に取付け
られる。左側の支持板4には、ローラ駆動用のモータ6
3および歯車61と噛合する駆動歯車(不図示)が取付
けられ、さらに左側のベアリング64と略嵌合する支持
孔(不図示)が形成されている。右側の支持板5にも、
右側のベアリング64と略嵌合する支持孔5aが形成さ
れ、さらにローラ軸60aの径より大きくベアリング6
4の外径より小さい挿入溝5bが形成されている。挿入
溝5bは、支持孔5aから支持板5の前側端部に向かっ
て切り欠くように斜めに延びている。
【0038】駆動側ローラ60の装着手順に関して、ま
ず右側のベアリング64を内側に寄せて、ローラ60を
実際の装着位置と比べて右側軸方向に少しずらした姿勢
を保持しながら、右側のローラ軸60aを挿入溝5bに
沿って挿入し、次にローラ60を左側軸方向に移動させ
て左側のベアリング64と支持板4の支持孔とを嵌合さ
せ、次に右側のベアリング64だけを右側に移動して支
持孔5aに嵌合させ、最後に、抜止め部材65を支持板
5に取付けて、右側のベアリング64の内側を押える。
【0039】このようにローラ60の軸方向変位による
着脱機構を採用することによって、ローラ60の着脱の
前後において取付け位置の再現性が良く、磁気表示シー
ト10に安定した張力を付与できる。
【0040】図6は磁気表示シート10を所定張力で装
着した様子を示し、図6(a)は正面図、図6(b)は
側面図である。図7は張力ユニット70を解除して磁気
表示シート10を緩めた様子を示し、図7(a)は正面
図、図7(b)は側面図、図7(c)はフレーム3の横
断面図である。図8は図6の部分拡大図で、図9は図7
の部分拡大図である。
【0041】まず図6(b)において、フレーム3の側
板上部には、鉛直の直線部および直線部の下から前下方
に延びる傾斜部から成る案内溝75a〜75cが形成さ
れ、そのうち案内溝75cは傾斜部の下端から前上方に
延びる返し部を有する。こうした案内溝75a〜75c
には、張力ユニット70の外側フランジ73に三角形状
に配置された3つの係合突起73aが挿入され、ブラケ
ット71はフレーム3に対して3点支持で摺動自在とな
る。こうした支持構造によってブラケット71の動きが
安定化され、磁気表示シート10に安定した張力を付与
できる。
【0042】図6において、ブラケット71は引張ばね
74によって上方に引っ張られて、磁気表示シート10
が張った状態に保たれており、係合突起73aは案内溝
75a〜75cの上部付近に静止している。この状態に
おいてブラケット71は上下に変位可能であるため、経
年変化によって磁気表示シート10に伸びが生じても、
平面性を保つように伸びを吸収できる。
【0043】この状態から両側の支持部材23を把持し
て下方に下げると、上部ユニット21が下方に移動し、
係合突起73aも案内溝75a〜75cに沿って下方に
移動する。係合突起73aが案内溝75a〜75cの傾
斜部を通過すると、支持部材23も全体に傾斜する。こ
うした傾斜によって上部ユニット21が装置前面側に引
き出されるため、交換作業が容易になる。
【0044】さらに移動すると、図7に示すように、引
張ばね74によって最下段の係合突起73aが案内溝7
5cの返し部に安定する。この状態で上部ユニット21
は傾斜した状態でロックされ、従動用ローラ50は駆動
用ローラ60に近付くことによって、磁気表示シート1
0の張力が解除され、弛んだ状態となる。
【0045】さらに支持部材23を把持して上方へ押し
上げると、係合突起24が内側フランジ72の係合爪7
2aから外れて、上部ユニット21を手前の開口部から
引き出すことが可能となる。
【0046】こうした構成によって上部ユニット21を
取り外す際に、張力ユニット70からの張力が磁気表示
シート10に印加されず、かつブラケット71を下方に
変位した状態で斜めにロックすることが可能になるた
め、上部ユニット21を簡単に取り出すことができ、し
かも磁気表示シート10に余分なストレスを掛けずに済
む。
【0047】次に磁気表示シート10等の交換手順につ
いて説明する。まず、図4(a)に示すように、筐体1
の上部外装を止めているネジを弛めて上部外装を取り外
し、表示窓2を固定している固定部材およびネジを外し
てから表示窓2自体を上方へ引き抜く。次に押えガイド
22を固定しているネジを外し、開口部Wから引き出し
て、次に上部ユニット21の支持部材23を把持して下
方にスライドさせ、最下段の係合突起73aが案内溝7
5cの返し部に安定した状態で上部ユニット21がロッ
クされる。このとき磁気表示シート10は弛んだ状態と
なる。
【0048】次に駆動側のローラ60の抜止め部材65
を固定しているネジを弛めて、抜止め部材65を外し、
右側のベアリング64を内側に移動させて支持孔5aか
ら外し、次に右側のローラ軸60aを挿入溝5bに沿っ
て手前に移動しながら、ローラ60全体を右側に移動さ
せて、左側のベアリング64を支持孔4aから引き抜く
と、ローラ60が支持板4、5から解放される。このと
きローラ60は磁気表示シート10の内側下部に載って
いるため、落下することは無い。
【0049】次にプラテン16を固定しているネジを弛
めて、プラテン16を弛んだ磁気表示シート10と筐体
1の前面との隙間から側方に引き抜く。次に上部ユニッ
ト21を上方に押し上げて張力ユニット70から外し、
上部ユニット21、磁気表示シート10およびローラ6
0を同時に開口部Wから手前に取り出す。こうして磁気
表示シート10等の取り外しが完了する。また、新しい
磁気表示シート10等を装着する場合は、上述した手順
の逆となる。
【0050】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、表
示シートは張力発生手段によって所定張力が付与される
ため、表示面および記録面の平面性を良好に維持でき
る。
【0051】また、張力発生手段と第1搬送ローラを支
持する支持部材とを別個の部材で構成し、かつ両者を着
脱自在に構成することによって、張力発生手段の状態に
係わらず第1搬送ローラや表示シートの交換を容易に実
施できる。
【0052】また、可動部は装置フレームに沿って摺動
することによって運動方向が定まり、さらに3点支持で
あることによって可動部の姿勢が定まり、こうした結
果、可動部の動きが安定化され、第1搬送ローラに安定
した張力を付与できる。
【0053】また、可動部の係合突起と装置フレームの
案内溝との係合によって安定で確実な摺動機構を実現で
き、さらに案内溝を直線部と傾斜部とで形成することに
よって、支持部材の姿勢を変位量に応じて変化させるこ
とができる。
【0054】また、案内溝の返し部に係合突起を収納す
ることによって、シートが弛緩した状態で可動部をロッ
クすることができ、第1搬送ローラおよび表示シートの
交換作業が格段に容易になる。
【0055】また本発明に従えば、消去手段と第1搬送
ローラとが一体化されることによって、交換作業の手間
が省け、しかも第1搬送ローラによって決まるシート搬
送面に対する消去手段の位置精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子式情報表示装置を側面から見
た断面図である。
【図2】本発明に係る電子式情報表示装置を示す部分斜
視図である。
【図3】磁気表示シート10の構造を示す部分断面図で
ある。
【図4】図4(a)は電子式情報表示装置の分解正面図
であり、図4(b)は筐体1の横断面図、図4(c)は
組立状態の内部側面図である。
【図5】上部ユニット21およびローラ60の着脱の様
子を示す説明図であり、図5(a)は正面図、図5
(b)は側面図である。
【図6】磁気表示シート10を所定張力で装着した様子
を示し、図6(a)は正面図、図6(b)は側面図であ
る。
【図7】張力ユニット70を解除して磁気表示シート1
0を緩めた様子を示し、図7(a)は正面図、図7
(b)は側面図、図7(c)はフレーム3の横断面図で
ある。
【図8】図6の部分拡大図である。
【図9】図7の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 筐体 2 表示窓 3 フレーム 4、5 支持板 10 磁気表示シート 16 プラテン 20 消去ヘッド 21 上部ユニット 22 押えガイド 23 支持部材 24 係合突起 30 記録ヘッド 31 キャリッジ 36、63 モータ 50、60 ローラ 61 歯車 64 ベアリング 70 張力ユニット 71 ブラケット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書込および消去が可能な無端状の表示シ
    ートと、 表示シートを循環搬送するための第1および第2搬送ロ
    ーラと、 外部ホスト装置から供給される画像情報に基づいて、表
    示シート上に静止画を形成するための記録手段と、 表示シートに形成された静止画を消去するための消去手
    段と、 第1搬送ローラの両端を回転自在に支持する1対の支持
    部材と、 該支持部材と着脱自在であって、支持部材を第2搬送ロ
    ーラから離反する方向に引っ張って、表示シートに所定
    張力を付与する1対の張力発生手段とを備えることを特
    徴とする電子式情報表示装置。
  2. 【請求項2】 前記張力発生手段は、装置フレーム側に
    固定された固定部、ローラ支持部材と係合する可動部、
    および固定部と可動部との間を弾性的に連結する弾性部
    から成り、 装置フレームに形成された可動部を保持するための保持
    部に摺動自在に保持されたことを特徴とする請求項1記
    載の電子式情報表示装置。
  3. 【請求項3】 前記保持部材は、可動部を3点支持で摺
    動自在に保持することを特徴とする請求項2記載の電子
    式情報表示装置。
  4. 【請求項4】 可動部には三角形状に配置された3つの
    係合突起が形成され、 装置フレームには各係合突起と係合する3つの案内溝が
    形成され、 各案内溝は、第1搬送ローラと第2搬送ローラとを結ぶ
    直線と略平行な直線部と、直線部から延出した傾斜部と
    を有し、 3つの案内溝のうちの少なくとも1つには、傾斜部から
    第1搬送ローラ側に延出した返し部が形成されているこ
    とを特徴とする請求項3記載の電子式情報表示装置。
  5. 【請求項5】 前記消去手段は、第1搬送ローラととも
    に一体的に支持部材によって支持されていることを特徴
    とする請求項1記載の電子式情報表示装置。
  6. 【請求項6】 各支持部材は、張力発生手段に対して2
    点支持でそれぞれ支持されていることを特徴とする請求
    項5記載の電子式情報表示装置。
JP9001681A 1997-01-08 1997-01-08 電子式情報表示装置 Pending JPH10198295A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100651658B1 (ko) * 2003-11-17 2006-12-01 김태연 롤스크린 광고장치
US10444613B2 (en) 2016-05-04 2019-10-15 Samsung Display Co., Ltd. Display device

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