JPH09218655A - 電子式情報表示装置 - Google Patents

電子式情報表示装置

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Publication number
JPH09218655A
JPH09218655A JP8024489A JP2448996A JPH09218655A JP H09218655 A JPH09218655 A JP H09218655A JP 8024489 A JP8024489 A JP 8024489A JP 2448996 A JP2448996 A JP 2448996A JP H09218655 A JPH09218655 A JP H09218655A
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JP
Japan
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magnetic
sheet
display sheet
erasing
magnetic field
Prior art date
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Application number
JP8024489A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Nakajima
哲也 中嶋
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Star Micronics Co Ltd
Original Assignee
Star Micronics Co Ltd
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Publication date
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  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気表示シートを一様に消去することが可能
な電子式情報表示装置を提供する。 【解決手段】 電子式情報表示装置は、表面側の磁界に
感応して発色し背面側の磁界によって消去可能な磁気表
示シート10と、外部ホスト装置からの印字信号に基づ
いて磁気表示シート10の表面に向けて記録用磁界を発
生するための記録ヘッド30と、磁気表示シート10の
背面側に配置され、消去用磁界を発生するための消去ヘ
ッド20と、装置本体を収容するための筐体1とを備
え、磁気表示シート10への印字動作を開始する場合、
予め印字予定領域を消去ヘッド20で全面消去するとと
もに、印字予定領域が消去ヘッド20を通過する際に一
定速度で移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部ホスト装置か
ら送られた印字情報に基づいて、磁気表示体上に静止画
を記録、表示する電子式情報表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、磁界の方向や強さに感応して
発色したり消去したりする表示体として磁気感応性の磁
気表示シートが知られている(たとえば、特開昭48−
56393号、特開昭53−21945号、特開平2−
146082号など)。
【0003】こうした磁気表示シートは、磁石を内蔵し
た磁石ペンをシート表面に接触させることによって簡単
な文字や図形を描くことができ、しかも消去によって何
回も再使用できるため、簡易なメモ板として実用化され
ている。
【0004】近年、外部ホスト装置から送られた印字情
報に基づいて記録ヘッドがドットマトリクス状の磁界を
形成することによって、磁気表示シート上に静止画を記
録、表示する電子式情報表示装置が開発されつつある。
電子式情報表示装置は、外部ホスト装置からの遠隔操作
によって表示内容を任意に変更することが可能であるた
め、公共施設や駅、小売店等に設置することによって多
種多様な情報を通行人に広く告知、宣伝することができ
る。しかも、ポスターの張替え作業が不要で、紙などの
資源節約にも寄与するため、将来の掲示板として有望視
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】こうした電子式情報表
示装置では、書込みおよび消去の繰り返しによって何回
も印字を行うことが可能であるため、新たな印字を開始
する領域は一様に消去しておく必要がある。
【0006】ところが、磁気表示シートを広い面積に渡
って均一濃度で消去することは極めて難しい。消去用磁
界の分布むらや磁界の印加時間変動によって部分的な消
去むらが残留してしまい、ある場所では白くなるものの
別の場所では僅かに黒いという不具合が生じやすい。
【0007】たとえば、磁気表示シートを搬送可能に支
持し、記録ヘッドと消去ヘッドをシートの搬送経路上に
固定する構造の表示装置であって記録ヘッドをシートの
搬送方向に対して直交する方向に走査させて1行ずつ記
録するいわゆるシリアル印字型の表示装置などにおいて
はシートの搬送が間欠的な動きとなるため消去ヘッドで
の消去も間欠送りとなり停止した消去ヘッドのエッジ付
近に薄黒い跡が残ってしまうという不具合が生じやす
い。
【0008】本発明の目的は、磁気表示シートを一様に
消去することが可能な電子式情報表示装置を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、表面側の磁界
に感応して発色し、背面側の磁界によって消去可能であ
って、無端状に形成された磁気表示シートと、外部ホス
ト装置からの印字信号に基づいて、磁気表示シートの表
面に向けて記録用磁界を発生するための記録ヘッドと、
磁気表示シートの背面側に配置され、消去用磁界を発生
するための消去ヘッドと、磁気表示シートを所定張力で
保持しながら搬送するための一対のローラとを備え、磁
気表示シートへの印字動作を開始する場合、予め印字予
定領域を消去ヘッドで全面消去するとともに、印字予定
領域が消去ヘッドを通過する際に停止することなく一定
速度で移動することを特徴とする電子式情報表示装置で
ある。本発明に従えば、磁気表示シートへの印字動作開
始前に予め印字予定領域を消去ヘッドで全面消去するこ
とによって、印字濃度コントラストが向上し、ノイズの
少ない高品位の印字を実現できる。また、印字予定領域
が消去ヘッドを通過する際に一定速度で移動することに
よって、磁気表示シートのある微小領域に注目した場
合、単位面積かつ単位時間当りの消去用磁界が均等にな
るため、消去濃度むらを解消することができる。本発明
者は、磁気表示シートが消去用磁界の作用を受ける際
に、シートの送り速度が変化することが消去むらの原因
になり易いという事実を初めて確認したのである。
【0010】また本発明は、磁気表示シートの搬送経路
において、記録ヘッドおよび消去ヘッドが互いにシート
全長の略半分の距離だけ隔てた位置に配置されているこ
とを特徴とする。本発明に従えば、磁気表示シートの全
長を二分して、半分に第1の印字領域(A面)、残り半
分に第2の印字領域(B面)というように2枚の印字領
域を確保することができ、記録ヘッドおよび消去ヘッド
を互いにシート全長の略半分の距離だけ隔てて配置する
ことによって、一方の印字領域(たとえばA面)の印字
を行いながら他方の印字領域(たとえばB面)の消去を
同時に行うことが可能になる。また、記録ヘッドがシリ
アル印字を行う形式である場合には、A面印字を行って
いるとシート搬送が間欠送りになるため、同時に進行す
るB面消去において消去むらが残留する傾向がある。こ
の場合には、A面印字、A面消去、A面印字というよう
にA面のみを使用することによって、A面消去の際に間
欠停止のない一定速度送りが可能になるため、常に消去
むらの無い状態での印字が可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態の内
部構成を示す側面から見た断面図であり、図2はその部
分斜視図である。筐体1の内側上部に従動側のローラ5
0が配置され、内側下部には駆動側のローラ60が配置
されており、2本のローラ50、60の間には可撓性で
無端状の磁気表示シート10が懸け渡されている。ロー
ラ50はバネ等の弾性部材(不図示)によって上方に付
勢され、磁気表示シート10に一定の張力を付与するこ
とによってシート走行の安定化およびシート表面の平面
性を維持している。ローラ60は、歯車61、62を介
してたとえばパルスモータ等のモータ63によって回転
駆動される。ローラ60の駆動によって、磁気表示シー
ト10は、筐体1の前面側(図1の左方、図2の背面
側)では下から上へ、筐体1の後面側(図1の右方、図
2の手前側)では上から下へ移送するように循環する。
【0012】筐体1の前面には、アクリル樹脂やガラス
等の透明材料から成る表示窓2が形成されている。磁気
表示シート10上の印字内容を見易くするには磁気表示
シート10を表示窓2にできるだけ近接させることが好
ましいが、一方、外部磁界による落書を防止するため
に、磁気表示シート10と表示窓2とを所定距離、たと
えば4mm程度隔てて設置することが好ましい。筐体1
の表示窓2以外の部分は、外部磁界の影響を防止するた
めに磁気シールド材料で形成することが好ましい。ま
た、外部電界の影響を防止するために、筐体1は表示窓
2を含めて導電性材料で形成することが好ましい。
【0013】記録ヘッド30は、磁気表示シート10の
後面移送側の下方に設置されており、外部ホスト装置
(不図示)からの印字信号に基づいて、磁気表示シート
10の表面に向けてドットマトリクス状の記録用磁界を
発生する。記録ヘッド30は、たとえば12ピン×2列
の千鳥配置された電磁コイルを有し、シート幅方向に往
復移動するキャリッジ31に搭載されている。キャリッ
ジ31は2つのプーリ34、35に懸け渡された無端状
のベルト33の一部に固定されており、2本のガイド軸
32によって案内されながらプーリ35を回転駆動する
モータ36によって駆動される。
【0014】消去ヘッド20は、シート幅以上の長さを
持つ永久磁石などで構成され、磁気表示シート10の前
面移送側の上方で、磁気表示シート10の背面側に密着
するように配置されている。
【0015】図3は、記録ヘッド30の内部構成を示す
断面図である。記録ヘッド30には、印字ドットに対応
した電磁コイル38が複数設けられ、各電磁コイル38
の中心には棒状の磁芯37が配置される。複数の磁芯3
7は板状のベースヨーク39に所定の配置、たとえば千
鳥配置状に立設している。フロントヨーク40は、内部
に電磁コイル38および磁芯37を収容するように記録
ヘッド30のハウジングを構成しており、ベースヨーク
39の端部で接合している。フロントヨーク40の前面
には、テーパー状に形成された磁芯37の先端が磁気表
示シート10の表面にできる限り近接するように、一定
の空隙を介して円形の開口部が形成されている。こうし
て電磁コイル38で発生した磁界は磁芯37、空隙、フ
ロントヨーク40、ベースヨーク39、磁芯37から成
る磁気回路を通過するとともに、空隙の存在によって、
磁芯37の先端付近において高い磁束密度がシート表面
側に向けて発生する。
【0016】図4は、磁気表示シート10の構造を示す
部分断面図である。磁気表示シート10には、磁気に感
応して発色するマイクロカプセル15が全面に渡って塗
布、固定されている。マイクロカプセル15は、高粘度
の液体と、液体を密閉して保持する球殻とで構成され、
この液体中には略黒色の磁性粒子および略白色の非磁性
粒子が分散されている。たとえば、磁性粒子として粒径
0.1〜5μmの黒色酸化鉄(Fe34)粒子が用いら
れ、非磁性粒子として粒径0.1〜5μmの白色酸化チ
タン粒子が用いられる。また、高粘度の液体として、水
性液体、油脂、界面活性剤系溶剤等を含む有機溶剤が用
いられ、球殻の材料として主にゼラチンが用いられ、マ
イクロカプセル15の粒径は100〜1000μmの範
囲に分布している。
【0017】マイクロカプセル15は、透明性の高いゴ
ム系接着剤等から成るバインダ14とともに混練され
て、ポリエチレンテレフタレート等の透明材料から成る
基体11に塗布され、たとえば厚さ400〜1000μ
mのカプセル塗布層12が形成される。
【0018】カプセル塗布層12の裏面には、ポリプロ
ピレン長繊維不織布などから成る保護シート13がたと
えば厚さ0.3〜1mmとなるように接着され、シート
走行の円滑化が図られている。
【0019】次に磁気記録および消去の原理について説
明する。このような構造を持つ磁気表示シート10にお
いて、図3に示すように、基体10が位置する表面側に
記録ヘッド30を近接させ、印字信号に基づいて記録用
磁界を発生すると、マイクロカプセル15内に分散した
磁性粒子が基体10側に引き寄せられ、その圧力によっ
て非磁性粒子が保護シート13側に移動する。すると、
磁気表示シート10の表面側から見ると記録磁界の印加
部分が略黒色に発色したように観察され、記録ヘッド3
0を用いてドットマトリクス状に磁界を印加することに
よって、ドットプリンタと同様に文字や記号等を記録で
きる。
【0020】次に磁気表示シート10の背面側、すなわ
ち保護シート13が位置する側に消去ヘッド20を近接
させると、マイクロカプセル15内に分散した磁性粒子
が保護シート13側に引き寄せられ、その圧力によって
非磁性粒子が基体10側に移動する。すると、磁気表示
シート10の表面側から見ると消去磁界の印加部分が略
白色になり、消去磁界をシート幅全面に印加することに
よって一様に消去される。
【0021】次に装置全体の動作について説明する。図
1および図2を参照して、まず印字を開始する前に、磁
気表示シート10を一定速度で循環して消去ヘッド20
による全面消去を行う。次に外部ホスト装置から印字信
号を受け取って、1印字行分のイメージデータの展開が
終了するごとに、記録ヘッド30がシート幅方向に移動
しながら電磁コイル38に数10〜数100m秒程度の
パルス電流を通電し、磁気表示シート10の表面にドッ
トマトリクス状の磁界を印加することによって磁気印字
を行う。
【0022】1行分の印字が終わると、磁気表示シート
10を所定送りピッチ分移送して停止した後、次の印字
行について展開されたイメージデータに基づいて印字を
行う。こうしてイメージデータの展開、記録ヘッド30
のシリアル印字、磁気表示シート10の間欠送りを繰り
返しながら1枚分の画像を形成する。
【0023】次に新たな画像を印字する場合には、上述
と同様に、磁気表示シート10を停止することなく一定
速度で循環して消去ヘッド20による全面消去を行った
後、記録ヘッド30によるシリアル印字を行う。
【0024】図5は、本発明に係る電子式情報表示装置
の電気的構成を示すブロック図である。電子式情報表示
装置は、装置全体の動作を管理するCPU(中央処理装
置)81と、不揮発性メモリであるROM(リードオン
リメモリ)82と、データ書替えが可能なRAM(ラン
ダムアクセスメモリ)83と、外部ホスト装置HCと接
続するためのインタフェイス(I/F)84と、記録ヘ
ッド30およびモータ36、63などの駆動系の動作を
制御する制御回路85と、経過時間を計測するためのタ
イマー86などで構成される。
【0025】CPU81は、ROM82に格納されたプ
ログラムに従って、データの入出力、データ転送、演算
等の処理を実行する。ROM82は、CPU81の動作
に必要なプログラムおよびデータや、文字コードや文字
フォントなど印字に必要なデータを格納している。RA
M83は、CPU81のワークエリア、外部ホスト装置
HCからの受信データの一時保管や文書データの展開な
どに使用される。インタフェイス84は、外部ホスト装
置HCとの間でデータの授受を行う。制御回路85は、
記録ヘッド30の電磁コイル38を選択的に駆動する電
流を出力したり、モータ36を制御してキャリッジ31
の移動位置を制御したり、モータ63を制御して磁気表
示シート10の搬送位置を制御する。
【0026】このようなCPU81、ROM82、RA
M83、インタフェイス84、制御回路85およびタイ
マー86は、アドレスバス、データバス、コントロール
バス等から成るバス80によって相互に接続されてい
る。
【0027】図6は、磁気表示シート10の搬送動作を
示す部分斜視図である。無端状の磁気表示シート10
は、上側のローラ50と下側のローラ60との間に所定
張力で保持されている。図6では、磁気表示シートの全
長を二分して、半分に第1の印字領域(A面)、残り半
分に第2の印字領域(B面)というように2枚の印字領
域を確保しており、さらにシート搬送経路において記録
ヘッド30および消去ヘッド20を互いにシート全長の
略半分の距離だけ隔てて配置することによって、一方の
印字領域(たとえばA面)の印字を行いながら他方の印
字領域(たとえばB面)の消去を同時に行うことを可能
にしている。
【0028】磁気表示シート10の側端部には、A面の
シートホームポジションに対応した基準孔MAとB面の
シートホームポジションに対応した基準孔MBの2つの
透過孔が形成され、基準孔MAのシート長に沿った長さ
は基準孔MBのものより長くなるように形成され、これ
らの基準孔MA、MBはフォトカプラPCによって検知
される。
【0029】なお、消去ヘッド20の位置よりシート搬
送上流側であって、磁気表示シート10の表面に近接す
るように全面書込ヘッド21を配置している。これは、
文字や図形から成る通常の印字内容をいったん強制的に
全面印字状態にしてから、消去ヘッド20による全面消
去を行うことによって、前回の印字内容がまだらに残る
消去むらを解消し、かつマイクロカプセル15内の流動
性を向上させるためである。
【0030】図7は、本装置の電源投入時の動作を示す
フローチャートである。電源が投入されると、まずステ
ップa1において磁気表示シート10の搬送を開始し
て、ステップa2でフォトカプラPCが基準孔MA、M
Bの何れか一方を検知するまで連続的にシート搬送を続
ける。ここでシートの搬送については、たとえばモータ
63がパルスモータである場合では、制御回路85から
供給するモータ駆動信号として一定周期のパルス信号を
供給することで連続的に搬送を行う。1つ目のホームポ
ジションが検知されると、次にステップa3で2つ目の
ホームポジション、すなわち基準孔MA、MBのうちの
残りをフォトカプラPCが検知するまで一定速度でシー
ト搬送を続ける。2つ目のホームポジションが検知され
ると、ステップa4に移ってシート搬送を停止し、さら
にステップa5でタイマー86の計時動作を開始し、待
機状態に移る。
【0031】このように電源投入時において、2つのホ
ームポジションを検知して基準孔MA、MBの通過時
間、すなわち孔の長さを計測することによって、A面か
B面かを判別することができる。また、こうしたホーム
ポジション検知動作に伴って磁気表示シート10を一定
速度で循環させているため、少なくとも1つの印字領域
は消去ヘッド20によってきれいに全面消去される。
【0032】さらに、前回の電源投入から今回の電源投
入までかなり時間が経過していると、張力のために磁気
表示シート10の柔軟性が低下するおそれがある。その
ため電源投入の度にシートの循環動作を行うことによっ
て、磁気表示シートの柔軟性が適度に回復するととも
に、マイクロカプセル15内の磁性粒子および非磁性粒
子の流動性も回復するため、印字品質の向上に資する。
【0033】図8は、通常の印字動作を示すフローチャ
ートである。外部ホスト装置HCから印字コマンドが送
られると、待機状態から印字動作を開始する。まずステ
ップb1において、図7のステップa5で計時を開始し
たタイマー86の計時時間Tが所定時間T1(たとえば
1時間)を経過したか否かを判定する。所定時間T1を
経過していると、磁気表示シート10の柔軟性や粒子の
応答性を回復させるために、印字開始前にシート循環動
作を行う。ステップb2においてシート搬送を開始し、
ステップb3において所望の印字領域の先頭が記録ヘッ
ド30の位置に到達したか否かを判定し、印字の頭出し
が完了するまでシート搬送を続行し、頭出しが完了する
とステップb4でシート搬送を停止する。
【0034】一方、ステップb1において電源投入時か
らの経過時間が所定時間T1より少なければ、ステップ
b2〜b4をジャンプする。
【0035】次にステップb5において、外部ホスト装
置からの印字信号に基づいて1行ずつ印字を開始し、ス
テップb6でキャリッジを行先頭に戻して改行しながら
磁気表示シート10を一定送りピッチ分だけ搬送した
後、次のステップb7において次行の印字データが存在
するか否かが判定され、印字すべきデータが存在する限
りステップb5〜b7を繰り返す。
【0036】ステップb7で次行の印字データが無くな
ると、ステップb8でシート搬送を再び開始し、ステッ
プb9で印字領域が表示窓2の位置に位置決めされるま
でシート搬送を続行し、表示窓2を通して印字領域全体
が適正に表示される位置まで搬送されるとステップb1
0でシート搬送を停止して、全体の印字動作が終了す
る。続いてステップb11でタイマー86をリセット
し、ステップb12で再びタイマー86をスタートして
次の印字コマンドに備え待機する。次の印字動作を開始
する場合には、前回の印字終了からの経過時間が計測さ
れ所定時間T1を経過していれば、前回の印字領域、た
とえばA面が消去ヘッド20を一定速度で通過するよう
に磁気表示シート10を搬送した後、再びステップb1
からスタートして、同じA面に印字を行う。
【0037】なお、ステップb5〜b7においてA面印
字を行っているとシート搬送が間欠送りになるため、B
面消去において消去むらが残留する傾向がある。そのた
め、A面を印字し表示した後、次の印字動作を行う場合
には、同じA面を一定速度で搬送して消去し、再び同じ
A面印字を行うことによって、常に消去むらの無い状態
での印字が可能になる。なお、こうした2つの印字領域
は経時変化の均質化のために適宜交換してもよく、たと
えばA面の印字・消去を10回行うと、次にB面の印字
・消去を10回行い、次にA面に交替するというような
使用態様が望ましい。
【0038】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、磁
気表示シートへの印字動作開始前に予め印字予定領域を
消去ヘッドで全面消去することによって、高品位の印字
を実現できる。
【0039】また、印字予定領域が消去ヘッドを通過す
る際に停止することなく一定速度で移動することによっ
て、消去濃度むらを解消することができる。
【0040】さらに、磁気表示シートにおいて、一方の
印字領域の印字を行いながら他方の印字領域の消去を同
時に行うことが可能になる。また、一方の印字領域のみ
を継続して印字、表示、消去を行うことによって、常に
消去むらの無い状態での印字が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の内部構成を示す側面か
ら見た断面図である。
【図2】本発明の実施の一形態の内部構成を示す部分斜
視図である。
【図3】記録ヘッド30の内部構成を示す断面図であ
る。
【図4】磁気表示シート10の構造を示す部分断面図で
ある。
【図5】本発明に係る電子式情報表示装置の電気的構成
を示すブロック図である。
【図6】磁気表示シート10の搬送動作を示す部分斜視
図である。
【図7】本装置の電源投入時の動作を示すフローチャー
トである。
【図8】通常の印字動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 筐体 2 表示窓 10 磁気表示シート 11 基体 12 カプセル塗布層 13 保護シート 14 バインダ 15 マイクロカプセル 20 消去ヘッド 21 全面書込ヘッド 30 記録ヘッド 31 キャリッジ 32 ガイド軸 33 ベルト 37 磁芯 38 電磁コイル 39 ベースヨーク 40 フロントヨーク 50、60 ローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面側の磁界に感応して発色し、背面側
    の磁界によって消去可能であって、無端状に形成された
    磁気表示シートと、 外部ホスト装置からの印字信号に基づいて、磁気表示シ
    ートの表面に向けて記録用磁界を発生するための記録ヘ
    ッドと、 磁気表示シートの背面側に配置され、消去用磁界を発生
    するための消去ヘッドと、 磁気表示シートを所定張力で保持しながら搬送するため
    の一対のローラとを備え、 磁気表示シートへの印字動作を開始する場合、予め印字
    予定領域を消去ヘッドで全面消去するとともに、印字予
    定領域が消去ヘッドを通過する際に停止することなく一
    定速度で移動することを特徴とする電子式情報表示装
    置。
  2. 【請求項2】 磁気表示シートの搬送経路において、記
    録ヘッドおよび消去ヘッドが互いにシート全長の略半分
    の距離だけ隔てた位置に配置されていることを特徴とす
    る請求項1記載の電子式情報表示装置。
JP8024489A 1996-02-09 1996-02-09 電子式情報表示装置 Pending JPH09218655A (ja)

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