JP3209498B2 - 磁気表示用磁気ヘッド - Google Patents

磁気表示用磁気ヘッド

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  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部ホスト装置か
ら送られた印字情報に基づいて、磁気表示体上に静止画
を記録、表示するための磁気表示用磁気ヘッドに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、磁界の方向や強さに感応して
発色したり消去したりする表示体として磁気感応性の磁
気表示シートが知られている(たとえば、特開昭48−
56393号、特開平2−146082号など)。
【0003】こうした磁気表示シートは、磁石を内蔵し
た磁石ペンをシート表面に接触させることによって簡単
な文字や図形を描くことができ、しかも消去によって何
回も再使用できるため、簡易なメモ板として実用化され
ている。
【0004】近年、外部ホスト装置から送られた印字情
報に基づいて記録ヘッドがドットマトリクス状の磁界を
形成することによって、磁気表示シート上に静止画を記
録、表示する電子式情報表示装置が開発されつつある。
電子式情報表示装置は、外部ホスト装置からの遠隔操作
によって表示内容を任意に変更することが可能であるた
め、公共施設や駅、小売店等に設置することによって多
種多様な情報を通行人に広く告知、宣伝することができ
る。しかも、ポスターの張替え作業が不要で、紙などの
資源節約にも寄与するため、将来の掲示板として有望視
されている。
【0005】こうした電子式情報表示装置において、印
字信号に基づいてドットマトリクス状の記録用磁界を発
生させるための磁気ヘッドが使用される(たとえば、特
開昭63−259678号、特公平5−35876号、
特公平6−14264号、特開平7−281621号な
ど)。磁気ヘッドは、たとえば1列または複数列に配置
された複数の磁芯と、各磁芯に装着された複数の電磁コ
イルと、各磁芯の周囲に磁気漏洩用の空隙を形成するヨ
ークなどで構成される。
【0006】図6(a)は磁気表示用磁気ヘッドの一例
を示す構成図であり、図6(b)は動作状態を示す説明
図である。磁気ヘッド1は、箱型形状の前ヨーク11と
板状の後ヨーク12とが磁気結合したヨーク10を有す
る。前ヨーク11の印字面14には複数の孔13が所定
配置で形成され、これらの孔13に対応して磁芯20の
先端が挿入されている。磁芯20の根元は後ヨーク12
に接しており、磁芯20の周囲には電磁コイル30が配
置されている。後ヨーク12の背面には、複数の電磁コ
イル30を個別に配線するための回路部材60が設けら
れ、電磁コイル30を駆動するための駆動回路(不図
示)に接続されている。
【0007】図6(b)において、磁気ヘッド1は印字
面14が磁気表示シート50に密着するように配置され
る。磁気表示シート50は、透明材料から成る基材51
と保護シート55との間に磁気に感応して発色するマイ
クロカプセル52が全面に渡って塗布、固定されてい
る。マイクロカプセル52は、黒色酸化鉄(FeO)な
どの磁性粒子53と非磁性粒子を含む白濁液54を内包
している。
【0008】次に磁気記録の原理について説明する。磁
気ヘッド1を磁気表示シート50に近接させて、印字信
号に基づいて電磁コイル30を通電すると磁界が発生す
る。発生した磁界は磁芯20およびヨーク10から成る
磁気回路を通過するとともに、孔13と磁芯20の先端
との間の空隙においてドット状の漏れ磁束が発生し、磁
気表示シート50を通過する。
【0009】記録用磁界を発生すると、マイクロカプセ
ル52内に分散した磁性粒子が基材51側に引き寄せら
れ、その圧力によって白濁液54が保護シート13側に
移動する。すると、磁気表示シート50の基材51側か
ら見ると記録磁界の印加部分が略黒色のドットが発色し
たように観察される。
【0010】このように1つの磁芯20、電磁コイル3
0および孔13が1つのドットを記録する書込ユニット
40を構成する。さらに、磁気ヘッド1が磁気表示シー
ト50に対して相対移動しながら、ドットマトリクス状
に磁界を印加することによって、ドットプリンタと同様
に文字や記号等を記録できる。
【0011】消去する場合には、磁気表示シート50の
背面側、すなわち保護シート55が位置する側に消去用
の磁気ヘッド(不図示)を近接させると、マイクロカプ
セル52内に分散した磁性粒子53が保護シート55側
に引き寄せられ、その圧力によって白濁液54が基材5
1側に移動する。すると、磁気表示シート50の表面側
から見ると消去磁界の印加部分が略白色になり、消去磁
界をシート幅全面に印加することによって一様に消去で
きる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】こうした磁気ヘッド1
では、複数の磁芯20で発生させる磁界の方向について
は留意されておらず、すべて同一方向であった。そして
このような複数の磁芯20で発生した磁界が共通のヨー
ク10を通るため、同時に駆動する書込ユニット40の
数が増えると本来記録磁界を印加しない書込ユニット上
でゴースト像が発生しやすくなる傾向にある。
【0013】図7は印字面14における書込ユニット4
0の配置例を示し、図7(a)および(b)は9行1
列、図7(c)は千鳥状に配置された8行2列、図7
(d)は傾斜した6行6列である。ここで、理解容易の
ために、複数の書込ユニット40のうち「◎」で示した
ものは、あるタイミングで同時に磁界を発生するグルー
プを示し、「○」で示したものは該タイミングで磁界を
発生しないグループを示している。
【0014】図8は、図7の各構成に対応した印字例を
示す説明図である。ここで理解容易のために、「●」で
示したドットが磁気印字されたことを示す。図8(a)
において、図7(a)に示した9行1列の磁気ヘッドを
水平方向に走査しながら印字すると、列L1、L2に位
置するタイミングのときに図7(a)に示す「◎」印の
書込ユニット40が同時に駆動される。すると、9個の
書込ユニット40のうち中央を除く8個が連続して駆動
されるため、中央の書込ユニット40から僅かな磁界が
漏れてしまい、斜線で示す中央のドットが僅かに発色
し、いわゆるゴースト像が現れる。一方、列L1、L2
以外では、同時に駆動される書込ユニット40の数が4
個と少なく、また連続していないため、ゴースト像が現
れるまでには至っていない。
【0015】図8(b)において、図7(b)に示した
9行1列の磁気ヘッドを水平方向に走査しながら印字す
ると、列L3、L4に位置するタイミングのときに図7
(b)に示す「◎」印の書込ユニット40が同時に駆動
される。すると、9個の書込ユニット40のうち両端を
除く連続した7個が駆動されるため、斜線で示す両端の
ドットも僅かに発色してしまい、ゴースト像が現れる。
一方、列L3、L4以外では、同時に駆動される書込ユ
ニット40の数が1個であるため、ゴースト像は現れて
いない。
【0016】図8(c)において、図7(c)に示した
千鳥状8行2列の磁気ヘッドを水平方向に走査しながら
印字すると、図7(c)に示す「◎」印のA列が列L5
に位置するタイミングのときに同時に駆動される。する
と、図7(c)のB列にある書込ユニット40から磁界
が漏れて、斜線で示すドット列がゴースト像となって現
れる。さらに、磁気ヘッドが移動してB列の書込ユニッ
ト40が列L5に来た時点で駆動すると、図8(c)に
示すようなドット同士が部分的に重複した印字結果が得
られる。このとき、図示していないが、A列に対応する
位置に同様なゴースト像が現れる。
【0017】図8(d)において、図7(d)に示した
傾斜した6行6列の磁気ヘッドを水平方向に走査しなが
ら印字し、図7(d)に示す「◎」印の書込ユニット4
0が同時に駆動される。すると、図7(d)の中央の4
個の書込ユニット40から磁界が漏れて、斜線で示すド
ットがゴースト像となって現れる。
【0018】このように複数の書込ユニット40を搭載
した磁気ヘッド1において、同時に駆動される書込ユニ
ット40の数および配置が特定のパターンになると、非
印字であるべきドットがゴースト像として印字されてし
まう。なお、ゴースト像が発生する印字パターンは、図
8に示したパターン以外にも存在する。
【0019】図9は、ゴースト像の発生メカニズムを示
す説明図である。図9は、図7(c)のC−C線に沿っ
た断面図であり、A列の書込ユニットが動作し、B列の
書込ユニットが動作していない状態を示す。A列の電磁
コイル30に通電して、A列の磁芯20に磁界が発生す
ると、大部分の磁界は前ヨーク11を通過して再びA列
の磁芯20に戻ってくる。また、一部の磁界は、非動作
状態であるB列の磁芯20も通過する。
【0020】A列の書込ユニット40のうち同時駆動の
数が、たとえば1個や2個程度の少ない場合には、書込
ユニット1個あたりの前ヨーク11の磁路断面積が充分
であるため、B列の磁芯20に漏れる磁界は少なく、磁
芯先端でのゴースト磁界も磁気表示シート50を発色す
るまでには至らない。
【0021】しかしながら、A列の書込ユニット40の
うち同時駆動の数が多くなり、しかも連続すると、書込
ユニット1個あたりの前ヨーク11の磁路断面積が不足
して、B列の磁芯20に漏れる磁界が増大して、磁芯先
端でのゴースト磁界が磁気表示シート50を発色させて
しまう。
【0022】こうしたゴースト磁界は、書込ユニット4
0の同時駆動数が増えると増加し、書込ユニット40の
配置ピッチが小さいほど増加する。
【0023】また、同時駆動数が同じでも、駆動する書
込ユニット40が連続しているとその連続度合により増
加する。
【0024】本発明の目的は、ゴースト像の発生を抑制
して、高品質の磁気印字を実現できる磁気表示用磁気ヘ
ッド提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁気表示体に
面する印字面を有し、該印字面に複数の空隙孔が形成さ
れたヨークと、先端が前記ヨークの各空隙孔に挿入さ
れ、該ヨークと磁気的に結合してドット状の記録用磁界
を発生するための複数の磁芯と、印字信号に基づいて、
各磁芯に磁界を選択的に供給するための複数の電磁コイ
ルとを備え、複数の磁芯のうち、第1方向の記録用磁界
を発生する第1磁芯および第1方向の逆方向である第2
方向の記録用磁界を発生する第2磁芯が存在することを
特徴とする磁気表示用磁気ヘッドである。 本発明に従えば、記録用磁界の方向が互いに逆となる第
1磁芯および第2磁芯が存在することによって、電磁コ
イルによって励磁された第1磁芯および第2磁芯同士で
磁束経路を形成するため、ヨークでの磁気飽和を緩和す
ることができる。そのため、非励磁の磁芯に漏洩する磁
束が格段に減少して、非印字の磁芯によるゴースト像の
発生を確実に防止できる。 なお、記録用磁界の方向は、電磁コイルの巻き方向や電
流の方向によって制御できる。
【0026】また本発明は、第1磁芯および第2磁芯が
それぞれ所定の連続配置数おきに交互に配置されている
ことを特徴とする。 本発明に従えば、第1磁芯および第2磁芯をそれぞれ所
定の連続配置数おきに交互に配置することによって、ヨ
ーク内の磁界方向が揃って磁束密度が高くなる領域を全
体に分散させることができ、ヨークの磁気飽和を緩和で
きる。そのため、非励磁の磁芯に漏洩する磁束がより減
少して、ゴースト像の発生をより確実に防止できる。
【0027】また本発明は、第1磁芯および第2磁芯
が、行方向および列方向に沿ってそれぞれ所定の連続配
置数おきに交互に2次元配置されていることを特徴とす
る。 本発明に従えば、第1磁芯および第2磁芯をそれぞれ所
定の連続配置数おきに交互に2次元配置することによっ
て、上述と同様に、ヨーク内の磁界方向が揃って磁束密
度が高くなる領域を全体に分散させることができ、ヨー
クの磁気飽和を緩和できる。そのため、非励磁の磁芯に
漏洩する磁束がより減少して、ゴースト像の発生をより
確実に防止できる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る磁気表示用
磁気ヘッドの一例を示す説明図であり、何れも磁気ヘッ
ドの印字面から見たものである。図1では、磁芯および
電磁コイル等から成る書込ユニット40が9行1列で配
置しており、図6に示したように、共通の前ヨークおよ
び後ヨークとともに磁気回路を形成している。これらの
書込ユニット40は2つのグループに分割されており、
「●」印を付したものは、磁芯20における記録用磁界
の方向が印字面から磁気表示シートへの方向(紙面から
表側の方向、以下「正方向」という。)に向いた書込ユ
ニットである。「×」印を付したものは、磁芯20にお
ける記録用磁界の方向が磁気表示シートから印字面への
方向(紙面から裏側の方向、以下「逆方向」という。)
向いた書込ユニットである。
【0029】図1(a)は、正方向の書込ユニット40
および逆方向の書込ユニット40を1つおきに交互に配
置した例である。図1(b)は、正方向の書込ユニット
40および逆方向の書込ユニット40を上から2つおき
に配置した例である。図1(c)は、正方向の書込ユニ
ット40および逆方向の書込ユニット40を上から3つ
おきに配置した例である。図1(d)は、正方向の書込
ユニット40を2つ並べてから逆方向の書込ユニット4
0を1つ並べるという周期で配置した例である。なお、
連続して配置される磁界発生方向の同じ書込ユニット数
を示す連続配置数は3個以内が好ましく、磁気ヘッドの
構造や材質にも依存するが4個以上になるとゴーストが
出てくる傾向にある。
【0030】このように正方向および逆方向の書込ユニ
ット40を所定の連続配置数おきに交互に配置すること
によって、ヨークでの磁束集中が緩和されて非印字の磁
芯に漏洩する磁束量が減少するため、ゴースト像は現れ
なくなる。
【0031】たとえば図1(a)に示す配置を有する磁
気ヘッドが磁気表示シートを走査しながら、たとえば図
8(a)に示した列L1の印字パターンで磁気印字を実
行する場合、上端および下端から4個の磁芯が同時に励
磁されるが、記録用磁界の方向が1つおき交互に反転し
ているため、極性の異なる磁芯同士で閉じた磁気回路を
形成して、ヨーク内の磁界が中央の非励磁磁芯にまで漏
洩しなくなる。
【0032】さらに、こうした交互配置によって磁界方
向が同じになる磁芯をある程度距離を離して配置するこ
とになるため、ヨーク内での磁気飽和が緩和される。そ
のため、非励磁の磁芯を通過する磁束を大幅に低減化で
きる。
【0033】また、非励磁の磁芯先端付近における空間
磁束も、正方向の磁界と逆方向の磁界との重ね合わせに
よって減少するため、ゴースト磁界も大幅に低減化でき
る。
【0034】なお、以上の説明では、9個の書込ユニッ
ト40を縦に並べて9行1列に配置した例を示したが、
横に並べて1行9列の配置にしても構わない。また、書
込ユニット40の個数や連続配置数もこれに限定される
ものではない。また、正方向の書込ユニットと逆方向の
書込ユニットは相互に交換可能である。
【0035】図2は、書込ユニット40が8行2列およ
び9行2列の千鳥状に配置された例を示し、何れも磁気
ヘッドの印字面から見たものである。これらの書込ユニ
ット40は、図1と同様に、2つのグループに分割され
ており、「●」印を付したものは記録用磁界が正方向で
ある書込ユニット、「×」印を付したものは逆方向の書
込ユニットである。図2(a)は、正方向の書込ユニッ
ト40および逆方向の書込ユニット40を各列に関して
1つおきに交互に配置した例である。図2(b)は、正
方向の書込ユニット40および逆方向の書込ユニット4
0を各列に関して2つおきに配置した例である。図2
(c)は、正方向の書込ユニット40および逆方向の書
込ユニット40を各列に関して3つおきに配置した例で
ある。図2(d)は、正方向および逆方向の書込ユニッ
ト40をそれぞれ2つと1つの組合せで交互に並べて配
置した例である。
【0036】このように正方向および逆方向の書込ユニ
ット40を所定の連続配置数おきに交互に配置すること
によって、ヨークでの磁束集中が緩和されて非印字の磁
芯に漏洩する磁束量が減少するため、ゴースト像は現れ
なくなる。
【0037】たとえば図2(a)に示す配置を有する磁
気ヘッドが磁気表示シートを走査しながら、たとえば図
8(c)に示した列L5の印字パターンで磁気印字を実
行する場合、1列分の磁芯が同時に励磁されるが、記録
用磁界の方向が1つおき交互に反転しているため、極性
の異なる磁芯同士で閉じた磁気回路を形成して、ヨーク
内の磁界が他の列の非励磁磁芯にまで漏洩しなくなる。
【0038】さらに、こうした交互配置によって磁界方
向が同じになる磁芯をある程度距離を離して配置するこ
とになるため、ヨーク内での磁気飽和が緩和される。そ
のため、非励磁の磁芯を通過する磁束を大幅に低減化で
きる。
【0039】また、非励磁の磁芯先端付近における空間
磁束も、正方向の磁界と逆方向の磁界との重ね合わせに
よって減少するため、ゴースト磁界も大幅に低減化でき
る。
【0040】なお、以上の説明では、16個または18
個の書込ユニット40を8行2列または9行2列で配置
した例を示したが、横に並べて2行8列または2列9列
の配置にしても構わない。また、書込ユニット40の個
数や連続配置数もこれに限定されるものではない。ま
た、正方向の書込ユニットと逆方向の書込ユニットは相
互に交換可能である。
【0041】図3は、書込ユニット40を行方向に分散
配置して行ピッチを小さくして配置した2行8列または
2行9列の例を示し、印字ドットが列方向で部分的に重
複している。これらの書込ユニット40は、図1と同様
に、2つのグループに分割されており、「●」印を付し
たものは記録用磁界が正方向である書込ユニット、
「×」印を付したものは逆方向の書込ユニットである。
図3(a)は、正方向の書込ユニット40および逆方向
の書込ユニット40を各列に関して1つおきに交互に配
置した例である。図3(b)は、正方向の書込ユニット
40および逆方向の書込ユニット40を各列に関して2
つおきに配置した例である。図3(c)は、正方向の書
込ユニット40および逆方向の書込ユニット40を各列
に関して3つおきに配置した例である。図3(d)は、
正方向および逆方向の書込ユニット40をそれぞれ2つ
と1つの組合せで交互に並べて配置した例である。
【0042】このように正方向および逆方向の書込ユニ
ット40を所定の連続配置数おきに交互に配置すること
によって、ヨークでの磁束集中が緩和されて非印字の磁
芯に漏洩する磁束量が減少するため、ゴースト像は現れ
なくなる。
【0043】さらに、こうした交互配置によって磁界方
向が同じになる磁芯をある程度距離を離して配置するこ
とになるため、ヨーク内での磁気飽和が緩和される。そ
のため、非励磁の磁芯を通過する磁束を大幅に低減化で
きる。
【0044】また、非励磁の磁芯先端付近における空間
磁束も、正方向の磁界と逆方向の磁界との重ね合わせに
よって減少するため、ゴースト磁界も大幅に低減化でき
る。
【0045】なお、以上の説明では、16個または18
個の書込ユニット40を2行8列または2行9列で配置
した例を示したが、8行2列または9行2列の配置にし
ても構わない。また、書込ユニット40の個数や連続配
置数もこれに限定されるものではない。また、正方向の
書込ユニットと逆方向の書込ユニットは相互に交換可能
である。
【0046】図4は、図3の配置を列方向に拡大した配
置例である。これらの書込ユニット40は、2つのグル
ープに分割されており、「●」印を付したものは記録用
磁界が正方向である書込ユニット、「×」印を付したも
のは逆方向の書込ユニットである。図4(a)は、6行
6列の書込ユニット40において、正方向の書込ユニッ
ト40および逆方向の書込ユニット40を各列各行に関
して1つおきに交互に配置した例である。図4(b)
は、6行6列の書込ユニット40において、正方向の書
込ユニット40および逆方向の書込ユニット40を各列
に関して2つおきに配置し、各行に関して1つおきに配
置した例である。図4(c)は、6行6列の書込ユニッ
ト40において、正方向の書込ユニット40および逆方
向の書込ユニット40を各列に関して3つおきに配置
し、各行に関して1つおきに配置した例である。図4
(d)は、8行6列の書込ユニット40において、正方
向および逆方向の書込ユニット40をそれぞれ2つと1
つの組合せで交互に並べて配置し、各行に関して1つお
きに配置した例である。図4(e)は、6行6列の書込
ユニット40において、正方向の書込ユニット40およ
び逆方向の書込ユニット40を各行各列に関して2つお
きに配置した例である。
【0047】このように正方向および逆方向の書込ユニ
ット40を所定の連続配置数おきに交互に配置すること
によって、ヨークでの磁束集中が緩和されて非印字の磁
芯に漏洩する磁束量が減少するため、ゴースト像は現れ
なくなる。
【0048】たとえば図4(a)に示す配置を有する磁
気ヘッドが磁気表示シートを走査しながら、たとえば図
8(d)に示した印字パターンで磁気印字を実行する場
合、中央4個の磁芯を除く全ての磁芯が同時に励磁され
るが、記録用磁界の方向が1つおき交互に反転している
ため、極性の異なる磁芯同士で閉じた磁気回路を形成し
て、ヨーク内の磁界が他の列の非励磁磁芯にまで漏洩し
なくなる。
【0049】さらに、こうした交互配置によって磁界方
向が同じになる磁芯をある程度距離を離して配置するこ
とになるため、ヨーク内での磁気飽和が緩和される。そ
のため、非励磁の磁芯を通過する磁束を大幅に低減化で
きる。
【0050】また、非励磁の磁芯先端付近における空間
磁束も、正方向の磁界と逆方向の磁界との重ね合わせに
よって減少するため、ゴースト磁界も大幅に低減化でき
る。
【0051】なお、以上の説明では、36個または48
個の書込ユニット40を8行6列または6行6列で配置
した例を示したが、書込ユニットの個数や連続配置数等
はこれに限定されない。また、正方向の書込ユニットと
逆方向の書込ユニットは相互に交換可能である。
【0052】図5は、電磁コイルの駆動回路の各種例を
示す回路図である。図5(a)において、複数(ここで
は4個の例を示す。)の電磁コイル30a〜30dが各
磁芯に装着されており、コイル線材の巻回方向に関し
て、電磁コイル30a、30cは上方に沿って反時計回
り、電磁コイル30b、30dは上方に沿って時計回り
となるようにそれぞれ巻回されている。電磁コイル30
a、30cの下側リード線および電磁コイル30b、3
0dの上側リード線が直流電源Eの陽極に共通接続され
ている。一方、電磁コイル30a、30cの上側リード
線および電磁コイル30b、30dの下側リード線は、
それぞれ対応するスイッチング素子SWa〜SWdを介
して直流電源Eの陰極に共通接続されている。スイッチ
ング素子SWa〜SWdは、トランジスタ、サイリスタ
やリレー等で構成され、外部ホスト装置から供給される
印字信号に基づいてマイクロプロセッサ等の制御回路に
よって選択的に駆動される。
【0053】たとえば、スイッチング素子SWa〜SW
d全てが導通した場合、電磁コイル30a〜30dに電
流が流れ、電磁コイル30a、30cは下向きの磁界を
発生し、電磁コイル30b、30dは上向きの磁界を発
生する。こうして電磁コイルの線材に流れる電流の方向
を交互に反転させることによって、記録用磁界の方向を
交互に設定することができる。
【0054】次に図5(b)は、図5(a)と同様であ
るが、電磁コイル30a〜30dのコイル線材の巻回方
向が全て上方に沿って反時計回りである点が相違する。
【0055】たとえば、スイッチング素子SWa〜SW
d全てが導通した場合、電磁コイル30a〜30dに電
流が流れ、電磁コイル30a、30cは下向きの磁界を
発生し、電磁コイル30b、30dは上向きの磁界を発
生する。こうして回路構成により電磁コイルの線材に流
れる電流の方向を交互に反転させることによって、記録
用磁界の方向を交互に設定することができる。特に図5
(b)の構成では、1種類の電磁コイルで済むため、部
品コストやヘッド組立コストを低減化できる。
【0056】また、こうした配線は磁気ヘッドに密着配
置した回路基板上で実施したり、磁気ヘッドから離れた
電磁コイル駆動回路上で実施してもよい。
【0057】なお、以上の説明ではコイル線材の巻回方
向を全て反時計回りとしたが、全て時計回りとしてもか
まわない。
【0058】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、記
録用磁界の方向が互いに逆となる第1磁芯および第2磁
芯が存在することによって、電磁コイルによって励磁さ
れた第1磁芯および第2磁芯同士で磁束経路を形成する
ため、ヨークでの磁気飽和を緩和することができる。そ
のため、非励磁の磁芯に漏洩する磁束が格段に減少し
て、非印字の磁芯によるゴースト像の発生を確実に防止
できる。
【0059】また、第1磁芯および第2磁芯をそれぞれ
所定の連続配置数おきに交互に配置することによって、
ヨーク内の磁界方向が揃って磁束密度が高くなる領域を
全体に分散させることができ、ヨークの磁気飽和を緩和
できる。そのため、非励磁の磁芯に漏洩する磁束がより
減少して、ゴースト像の発生をより確実に防止できる。
【0060】こうしてゴースト像の発生を抑制しつつ、
高品質の磁気印字を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気表示用磁気ヘッドの一例を示
す説明図である。
【図2】書込ユニット40が8行2列または9行2列の
千鳥状に配置された例を示す。
【図3】書込ユニット40を行方向に分散配置して行ピ
ッチを小さくして配置した例を示す。
【図4】図3の配置を列方向に拡大した配置例である。
【図5】電磁コイルの駆動回路の各種例を示す回路図で
ある。
【図6】図6(a)は磁気表示用磁気ヘッドの一例を示
す構成図であり、図6(b)は動作状態を示す説明図で
ある。
【図7】印字面14における書込ユニット40の配置例
である。
【図8】図7の各構成に対応した印字例を示す説明図で
ある。
【図9】ゴーストの発生メカニズムを示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド 40 書込ユニット 50 磁気表示シート
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−316297(JP,A) 特開 平7−281621(JP,A) 特開 平2−39087(JP,A) 特開 平8−160889(JP,A) 特開 平2−99987(JP,A) 実開 平2−90887(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09F 9/37

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気表示体に面する印字面を有し、該印
    字面に複数の空隙孔が形成されたヨークと、 先端が前記ヨークの各空隙孔に挿入され、該ヨークと磁
    気的に結合してドット状の記録用磁界を発生するための
    複数の磁芯と、 印字信号に基づいて、各磁芯に磁界を選択的に供給する
    ための複数の電磁コイルとを備え、 複数の磁芯のうち、第1方向の記録用磁界を発生する第
    1磁芯および第1方向の逆方向である第2方向の記録用
    磁界を発生する第2磁芯が存在することを特徴とする磁
    気表示用磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 第1磁芯および第2磁芯がそれぞれ所定
    の連続配置数おきに交互に配置されていることを特徴と
    する請求項1記載の磁気表示用磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 第1磁芯および第2磁芯が、行方向およ
    び列方向に沿ってそれぞれ所定の連続配置数おきに交互
    に2次元配置されていることを特徴とする請求項2記載
    の磁気表示用磁気ヘッド。
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