JP3012520B2 - 磁気表示用磁気ヘッドの書込方法および装置 - Google Patents

磁気表示用磁気ヘッドの書込方法および装置

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JP3012520B2
JP3012520B2 JP8128763A JP12876396A JP3012520B2 JP 3012520 B2 JP3012520 B2 JP 3012520B2 JP 8128763 A JP8128763 A JP 8128763A JP 12876396 A JP12876396 A JP 12876396A JP 3012520 B2 JP3012520 B2 JP 3012520B2
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潔 漆畑
郁紀 森竹
由明 筑地
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部ホスト装置か
ら送られた印字情報に基づいて、磁気表示体上に静止画
を記録、表示するための磁気表示用磁気ヘッドの書込方
法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、磁界の方向や強さに感応して
発色したり消去したりする表示体として磁気感応性の磁
気表示シートが知られている(たとえば、特開昭48−
56393号、特開平2−146082号など)。
【0003】こうした磁気表示シートは、磁石を内蔵し
た磁石ペンをシート表面に接触させることによって簡単
な文字や図形を描くことができ、しかも消去によって何
回も再使用できるため、簡易なメモ板として実用化され
ている。
【0004】近年、外部ホスト装置から送られた印字情
報に基づいて記録ヘッドがドットマトリクス状の磁界を
形成することによって、磁気表示シート上に静止画を記
録、表示する電子式情報表示装置が開発されつつある。
電子式情報表示装置は、外部ホスト装置からの遠隔操作
によって表示内容を任意に変更することが可能であるた
め、公共施設や駅、小売店等に設置することによって多
種多様な情報を通行人に広く告知、宣伝することができ
る。しかも、ポスターの張替え作業が不要で、紙などの
資源節約にも寄与するため、将来の掲示板として有望視
されている。
【0005】こうした電子式情報表示装置において、印
字信号に基づいてドットマトリクス状の記録用磁界を発
生させるための磁気ヘッドが使用される(たとえば、特
開昭63−259678号、特公平5−35876号、
特公平6−14264号、特開平7−281621号な
ど)。磁気ヘッドは、たとえば1列または複数列に配置
された複数の磁芯と、各磁芯に装着された複数の電磁コ
イルと、各磁芯の周囲に磁気漏洩用の空隙を形成するヨ
ークなどで構成される。
【0006】図13(a)は磁気表示用磁気ヘッドの一
例を示す構成図であり、図13(b)は動作状態を示す
説明図である。磁気ヘッド1は、箱型形状の前ヨーク1
1と板状の後ヨーク12とが磁気結合したヨーク10を
有する。前ヨーク11の印字面14には複数の孔13が
所定配置で形成され、これらの孔13に対応して磁芯2
0の先端が挿入されている。磁芯20の根元は後ヨーク
12に接しており、磁芯20の周囲には電磁コイル30
が配置されている。後ヨーク12の背面には、複数の電
磁コイル30を個別に配線するための回路部材60が設
けられ、電磁コイル30を駆動するための駆動回路(不
図示)に接続されている。
【0007】図13(b)において、磁気ヘッド1は印
字面14が磁気表示シート50に密着するように配置さ
れる。磁気表示シート50は、透明材料から成る基材5
1と保護シート55との間に磁気に感応して発色するマ
イクロカプセル52が全面に渡って塗布、固定されてい
る。マイクロカプセル52は、黒色酸化鉄(FeO)な
どの磁性粒子53と非磁性粒子を含む白濁液54を内包
している。
【0008】次に磁気記録の原理について説明する。磁
気ヘッド1を磁気表示シート50に近接させて、印字信
号に基づいて電磁コイル30を通電すると磁界が発生す
る。発生した磁界は磁芯20およびヨーク10から成る
磁気回路を通過するとともに、孔13と磁芯20の先端
との間の空隙においてドット状の漏れ磁束が発生し、磁
気表示シート50を通過する。
【0009】記録用磁界を発生すると、マイクロカプセ
ル52内に分散した磁性粒子が基材51側に引き寄せら
れ、その圧力によって白濁液54が保護シート13側に
移動する。すると、磁気表示シート50の基材51側か
ら見ると記録磁界の印加部分が略黒色のドットが発色し
たように観察される。
【0010】このように1つの磁芯20、電磁コイル2
0および孔13が1つのドットを記録する書込ユニット
40を構成する。さらに、磁気ヘッド1が磁気表示シー
ト50に対して相対移動しながら、ドットマトリクス状
に磁界を印加することによって、ドットプリンタと同様
に文字や記号等を記録できる。
【0011】消去する場合には、磁気表示シート50の
背面側、すなわち保護シート55が位置する側に消去用
の磁気ヘッド(不図示)を近接させると、マイクロカプ
セル52内に分散した磁性粒子53が保護シート55側
に引き寄せられ、その圧力によって白濁液54が基材5
1側に移動する。すると、磁気表示シート50の表面側
から見ると消去磁界の印加部分が略白色になり、消去磁
界をシート幅全面に印加することによって一様に消去で
きる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】こうした磁気ヘッド1
では、複数の磁芯20で発生させる磁界の方向について
は留意されておらず、すべて同一方向であった。そして
このような複数の磁芯20で発生した磁界が共通のヨー
ク10を通るため、同時に駆動する書込ユニット40の
数が増えると本来記録磁界を印加しない書込ユニット上
でゴースト像が発生しやすくなる傾向にある。
【0013】図14は印字面14における書込ユニット
40の配置例を示し、図14(a)および(b)は9行
1列、図14(c)は千鳥状に配置された8行2列、図
14(d)は傾斜した6行6列である。ここで、理解容
易のために、複数の書込ユニット40のうち「◎」で示
したものは、あるタイミングで同時に磁界を発生するグ
ループを示し、「○」で示したものは該タイミングで磁
界を発生しないグループを示している。
【0014】図15は、図14の各構成に対応した印字
例を示す説明図である。ここで理解容易のために、
「●」で示したドットが磁気印字されたことを示す。図
15(a)において、図14(a)に示した9行1列の
磁気ヘッドを水平方向に走査しながら印字すると、列L
1、L2に位置するタイミングのときに図14(a)に
示す「◎」印の書込ユニット40が同時に駆動される。
すると、9個の書込ユニット40のうち中央を除く8個
が連続して駆動されるため、中央の書込ユニット40か
ら僅かな磁界が漏れてしまい、斜線で示す中央のドット
が僅かに発色し、いわゆるゴースト像が現れる。一方、
列L1、L2以外では、同時に駆動される書込ユニット
40の数が4個と少なくまた連続していないため、ゴー
スト像が現れるまでには至っていない。
【0015】図15(b)において、図14(b)に示
した9行1列の磁気ヘッドを水平方向に走査しながら印
字すると、列L3、L4に位置するタイミングのときに
図14(b)に示す「◎」印の書込ユニット40が同時
に駆動される。すると、9個の書込ユニット40のうち
両端を除く連続した7個が駆動されるため、斜線で示す
両端のドットも僅かに発色してしまい、ゴースト像が現
れる。一方、列L3、L4以外では、同時に駆動される
書込ユニット40の数が1個であるため、ゴースト像は
現れていない。
【0016】図15(c)において、図14(c)に示
した千鳥状8行2列の磁気ヘッドを水平方向に走査しな
がら印字すると、図14(c)に示す「◎」印のA列が
列L5に位置するタイミングのときに同時に駆動され
る。すると、図14(c)のB列にある書込ユニット4
0から磁界が漏れて、斜線で示すドット列がゴースト像
となって現れる。さらに、磁気ヘッドが移動してB列の
書込ユニット40が列L5に来た時点で駆動すると、図
15(c)に示すようなドット同士が部分的に重複した
印字結果が得られる。このとき、図示していないが、A
列に対応する位置に同様なゴースト像が現れる。
【0017】図15(d)において、図14(d)に示
した傾斜した6行6列の磁気ヘッドを水平方向に走査し
ながら印字し、図14(d)に示す「◎」印の書込ユニ
ット40が同時に駆動される。すると、図14(d)の
中央の4個の書込ユニット40から磁界が漏れて、斜線
で示すドットがゴースト像となって現れる。
【0018】このように複数の書込ユニット40を搭載
した磁気ヘッド1において、同時に駆動される書込ユニ
ット40の数および配置が特定のパターンになると、非
印字であるべきドットがゴースト像として印字されてし
まう。なお、ゴースト像が発生する印字パターンは、図
15に示したパターン以外にも存在する。
【0019】図16は、ゴースト像の発生メカニズムを
示す説明図である。図16は、図14(c)のC−C線
に沿った断面図であり、A列の書込ユニットが動作し、
B列の書込ユニットが動作していない状態を示す。A列
の電磁コイル30に通電して、A列の磁芯20に磁界が
発生すると、大部分の磁界は前ヨーク11を通過して再
びA列の磁芯20に戻ってくる。また、一部の磁界は、
非動作状態であるB列の磁芯20にも通過する。
【0020】A列の書込ユニット40のうち同時駆動の
数が、たとえば1個や2個程度の少ない場合には、書込
ユニット1個あたりの前ヨーク11の磁路断面積が充分
であるため、B列の磁芯20に漏れる磁界は少なく、磁
芯先端でのゴースト磁界も磁気表示シート50を発色す
るまでには至らない。
【0021】しかしながら、A列の書込ユニット40の
うち同時駆動の数が多くなりしかも連続すると、書込ユ
ニット1個あたりの前ヨーク11の磁路断面積が不足し
て、B列の磁芯20に漏れる磁界が増大して、磁芯先端
でのゴースト磁界が磁気表示シート50を発色させてし
まう。
【0022】こうしたゴースト磁界は、書込ユニット4
0の同時駆動数が増えると増加し、書込ユニット40の
配置ピッチが小さいほど増加する。また、同時駆動数が
同じでも、駆動する書込ユニット40が連続していると
その連続度合により増加する。
【0023】本発明の目的は、ゴースト像の発生を抑制
して、高品質の磁気印字を実現できる磁気表示用磁気ヘ
ッドの書込方法および装置を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、印字データに
基づいて、磁気表示体に向けてドット状の記録磁界を発
生する磁界発生手段が複数配置された磁気表示用磁気ヘ
ッドの書込方法であって、複数の磁界発生手段のうち、
同時に記録磁界を発生する磁界発生手段ごとに複数のグ
ループに分割し、印字データの中から各グループに対応
する印字パターンを抽出し、該印字パターンに基づいて
グループ別に時分割で駆動することを特徴とする磁気表
示用磁気ヘッドの書込方法である。本発明に従えば、複
数の磁界発生手段を幾つかのグループに分割して、各グ
ループに対応する印字パターンを抽出し、グループごと
に時分割で駆動することによって、非印字の磁界発生手
段から漏洩する磁界が減少して、磁気表示体でのゴース
ト像の発生を防止できる。
【0025】また本発明は、印字データに基づいて、磁
気表示体に向けてドット状の記録磁界を発生する磁界発
生手段が複数配置された磁気表示用磁気ヘッドの書込方
法であって、複数の磁界発生手段のうち、同時に記録磁
界を発生する磁界発生手段ごとに複数のグループに分割
し、印字データの中に所定の基準印字パターンが存在す
るか否かを判定し、所定の基準印字パターンが存在する
場合には、印字データの中から各グループに対応する印
字パターンを抽出し、該印字パターンに基づいてグルー
プ別に時分割に磁気印字を行い、一方、所定の基準印字
パターンが存在しない場合には、各グループを同時に駆
動することを特徴とする磁気表示用磁気ヘッドの書込方
法である。本発明に従えば、印字データの中に所定の基
準印字パターン、たとえばゴースト像が発生する印字パ
ターンが存在するか否かを判定して、存在する場合には
複数の磁界発生手段をグループごとに時分割で駆動す
る。これによって非印字の磁界発生手段から漏洩する磁
界が減少して、磁気表示体でのゴースト像の発生を防止
できる。一方、印字データの中に所定の基準印字パター
ンが存在しない場合には、各グループを同時に駆動する
ことによって、印字時間の短縮化が図られる。
【0026】また本発明は、磁気ヘッドは磁気表示体に
対して相対的に走査しながら磁気記録を行うことを特徴
とする。本発明に従えば、磁気ヘッドは磁気表示体に対
して相対的に走査しながら磁気記録を行うことによっ
て、磁界発生手段の時分割駆動を行っても同時駆動の場
合と同じ印字パターンを形成することが可能になる。
【0027】また本発明は、印字データに基づいて、磁
気表示体に向けてドット状の記録磁界を発生する磁界発
生手段が複数配置された磁気表示用磁気ヘッドの書込装
置において、複数の磁界発生手段のうち、同時に記録磁
界を発生する磁界発生手段ごとに複数のグループに分割
し、印字データの中から各グループに対応する印字パタ
ーンを抽出する印字パターン抽出手段と、該印字パター
ンに基づいて、磁界発生手段をグループ別に時分割で駆
動するヘッド駆動手段とを備えることを特徴とする磁気
表示用磁気ヘッドの書込装置である。本発明に従えば、
複数の磁界発生手段を幾つかのグループに分割して、各
グループに対応する印字パターンを抽出し、グループご
とに時分割で駆動することによって、非印字の磁界発生
手段から漏洩する磁界が減少して、磁気表示体でのゴー
スト像の発生を防止できる。
【0028】また本発明は、印字データに基づいて、磁
気表示体に向けてドット状の記録磁界を発生する磁界発
生手段が複数配置された磁気表示用磁気ヘッドの書込装
置において、印字データの中に所定の基準印字パターン
が存在するか否かを判定する判定手段と、複数の磁界発
生手段のうち、同時に記録磁界を発生する磁界発生手段
ごとに複数のグループに分割し、印字データの中から各
グループに対応する印字パターンを抽出する印字パター
ン抽出手段と、該印字パターンに基づいて、磁界発生手
段をグループ別に時分割で駆動可能なヘッド駆動手段と
を備え、印字データの中に所定の基準印字パターンが存
在する場合には、磁界発生手段をグループ別に時分割で
駆動し、一方、印字データの中に所定の基準印字パター
ンが存在しない場合には、磁界発生手段の各グループを
同時に駆動することを特徴とする磁気表示用磁気ヘッド
の書込装置である。本発明に従えば、印字データの中に
所定の基準印字パターン、たとえばゴースト像が発生す
る印字パターンが存在するか否かを判定して、存在する
場合には複数の磁界発生手段をグループごとに時分割で
駆動する。これによって非印字の磁界発生手段から漏洩
する磁界が減少して、磁気表示体でのゴースト像の発生
を防止できる。一方、印字データの中に所定の基準印字
パターンが存在しない場合には、各グループを同時に駆
動することによって、印字時間の短縮化が図られる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る磁気表示用
磁気ヘッドの書込方法の一例を示す説明図であり、何れ
も磁気ヘッドの印字面から見たものである。図1では、
磁芯および電磁コイル等から成る書込ユニット40が9
行1列で配置しており、図13に示したように、共通の
前ヨークおよび後ヨークとともに磁気回路を形成してい
る。これらの書込ユニット40は2つのグループに分割
されており、「●」印を付したものをAグループ、
「×」印を付したものをBグループとする。図1(a)
は、Aグループの書込ユニット40およびBグループの
書込ユニット40を1つおきに交互に配置した例であ
る。図1(b)は、Aグループの書込ユニット40およ
びBグループの書込ユニット40を上から2つおきに配
置した例である。図1(c)は、Aグループの書込ユニ
ット40およびBグループの書込ユニット40を上から
3つおきに配置した例である。図1(d)は、Aグルー
プの書込ユニット40を2つ並べてからBグループの書
込ユニット40を1つ並べるという周期で配置した例で
ある。
【0030】こうした磁気ヘッドを図5に示すフローチ
ャートに従って書込を行う。図5のステップa1におい
て、磁気ヘッドが磁気表示シートの印字幅方向に沿って
走査して印字を行う分の書込データを外部ホスト装置か
ら受け取る。図1に示した9行1列の磁気ヘッドを使用
する場合には、書込データは少なくとも9行分のデータ
となる。
【0031】次にステップa2において、受け取った書
込データを解析して、書込タイミング毎に予め設定され
た基準の書込パターンが含まれているか否かを判定す
る。基準の書込パターンが存在しなければ、ステップa
3に移行して、AグループおよびBグループの書込ユニ
ット40を同時に使用して、書込データに基づいて磁気
印字を実行する。次にステップa6において、次の9行
分の書込データが有ればステップa1に戻り、次の書込
データが無ければ印字動作を終了する。
【0032】一方、ステップa2において、書込データ
の解析の結果、基準の書込パターンが存在すれば、ステ
ップa4に移行して、受け取った書込データのうちAグ
ループの書込ユニット40に対応する書込パターンを抽
出して、Aグループの書込ユニット40だけを使用して
磁気印字を実行する。次にステップa5において、受け
取った書込データのうちBグループの書込ユニット40
に対応する書込パターンを抽出して、Bグループの書込
ユニット40だけを使用して磁気印字を実行する。続い
てステップa6で次の書込データが無くなるまで、ステ
ップa1へ戻って次行の印字を継続する。
【0033】ステップa2での判定基準となる書込パタ
ーンとして、図15に示したように、書込ユニット40
間の磁気クロストークによってゴースト像が発生し易い
パターンを設定しておく。これによって、外部ホスト装
置から受け取った書込データの中に基準の書込パターン
が含まていれば、AグループおよびBグループの書込ユ
ニット40を用いて時間的に2回に分けて磁気印字を行
うことで、ゴースト像の発生を確実に防止できる。な
お、書込ユニット40をグループ化する態様は、図1に
示したものに限定されず、ゴースト像防止の観点から同
時駆動の書込ユニットを出来る限り連続配置しない方針
でグループ化することが好ましく、また3つ以上のグル
ープに分けて時分割駆動するようにしてもよい。
【0034】図2は、書込ユニット40が8行2列の千
鳥状に配置された例を示し、何れも磁気ヘッドの印字面
から見たものである。これらの書込ユニット40は、図
1と同様に、2つのグループに分割されており、「●」
印を付したものをAグループ、「×」印を付したものを
Bグループとする。図2(a)は、Aグループの書込ユ
ニット40およびBグループの書込ユニット40を各列
に関して1つおきに交互に配置した例である。図2
(b)は、Aグループの書込ユニット40およびBグル
ープの書込ユニット40を各列に関して2つおきに配置
した例である。図2(c)は、Aグループの書込ユニッ
ト40およびBグループの書込ユニット40を各列に関
して3つおきに配置した例である。図2(d)は、Aグ
ループおよびBグループの書込ユニット40をそれぞれ
2つと1つの組合せで交互に並べて配置した例である。
【0035】こうした8行2列の書込ユニット40を有
する磁気ヘッドにおいても、ゴースト像防止の観点から
同時駆動の書込ユニットを出来る限り連続配置しない方
針でグループ化することが好ましい。
【0036】図2でも同様に、図5のフローチャートに
従って動作し、外部ホスト装置から受け取った書込デー
タの中に基準の書込パターンが含まていれば、Aグルー
プおよびBグループの書込ユニット40を用いて時間的
に2回に分けて磁気印字を行うことで、ゴースト像の発
生を確実に防止できる。なお、書込ユニット40をグル
ープ化する態様は、図2に示したものに限定されず、ま
た3つ以上のグループに分けて時分割駆動してもよい。
【0037】図3は、書込ユニット40を行方向に分散
配置して行ピッチを小さくして配置した例を示し、印字
ドットが列方向で部分的に重複している。これらの書込
ユニット40は、図1と同様に、2つのグループに分割
されており、「●」印を付したものをAグループ、
「×」印を付したものをBグループとする。図3(a)
は、Aグループの書込ユニット40およびBグループの
書込ユニット40を各列に関して1つおきに交互に配置
した例である。図3(b)は、Aグループの書込ユニッ
ト40およびBグループの書込ユニット40を各列に関
して2つおきに配置した例である。図3(c)は、Aグ
ループの書込ユニット40およびBグループの書込ユニ
ット40を各列に関して3つおきに配置した例である。
図3(d)は、AグループおよびBグループの書込ユニ
ット40をそれぞれ2つと1つの組合せで交互に並べて
配置した例である。
【0038】こうした書込ユニット40を有する磁気ヘ
ッドにおいても、ゴースト像防止の観点から同時駆動の
書込ユニットを出来る限り連続配置しない方針でグルー
プ化することが好ましい。
【0039】図3でも同様に、図5のフローチャートに
従って動作し、外部ホスト装置から受け取った書込デー
タの中に基準の書込パターンが含まていれば、Aグルー
プおよびBグループの書込ユニット40を用いて時間的
に2回に分けて磁気印字を行うことで、ゴースト像の発
生を確実に防止できる。なお、書込ユニット40をグル
ープ化する態様は、図3に示したものに限定されず、ま
た3つ以上のグループに分けて時分割駆動してもよい。
【0040】図4は、図3の配置を列方向に拡大した配
置例である。これらの書込ユニット40は、図1と同様
に、2つのグループに分割されており、「●」印を付し
たものをAグループ、「×」印を付したものをBグルー
プとする。図4(a)は、6行6列の書込ユニット40
において、Aグループの書込ユニット40およびBグル
ープの書込ユニット40を各列各行に関して1つおきに
交互に配置した例である。図4(b)は、6行6列の書
込ユニット40において、Aグループの書込ユニット4
0およびBグループの書込ユニット40を各列に関して
2つおきに配置し、各行に関して1つおきに配置した例
である。図4(c)は、6行6列の書込ユニット40に
おいて、Aグループの書込ユニット40およびBグルー
プの書込ユニット40を各列に関して3つおきに配置
し、各行に関して1つおきに配置した例である。図4
(d)は、8行6列の書込ユニット40において、Aグ
ループおよびBグループの書込ユニット40をそれぞれ
2つと1つの組合せで交互に並べて配置し、各行に関し
て1つおきに配置した例である。図4(e)は、6行6
列の書込ユニット40において、Aグループの書込ユニ
ット40およびBグループの書込ユニット40を各行各
列に関して2つおきに配置した例である。
【0041】こうした書込ユニット40を有する磁気ヘ
ッドにおいても、ゴースト像防止の観点から同時駆動の
書込ユニットを出来る限り連続配置しない方針でグルー
プ化することが好ましい。
【0042】図4でも同様に、図5のフローチャートに
従って動作し、外部ホスト装置から受け取った書込デー
タの中に基準の書込パターンが含まていれば、Aグルー
プおよびBグループの書込ユニット40を用いて時間的
に2回に分けて磁気印字を行うことで、ゴースト像の発
生を確実に防止できる。なお、書込ユニット40をグル
ープ化する態様は、図4に示したものに限定されず、ま
た3つ以上のグループに分けて時分割駆動してもよい。
【0043】図6は、他の動作例を示すフローチャート
である。まず、ステップb1において、磁気ヘッドが磁
気表示シートの印字幅方向に沿って走査して印字を行う
分の書込データを外部ホスト装置から受け取る。
【0044】次にステップb2において、受け取った書
込データをAグループ用の書込データとBグループ用の
書込データに分割して、グループ別に書込パターンを抽
出する。次にステップb3において、受け取った書込デ
ータにAグループ用の書込データが存在すれば、該デー
タに基づいてステップb4でAグループの書込ユニット
40を使用して磁気印字を実行する。一方、ステップb
3でAグループ用の書込データが無ければステップb6
へジャンプする。
【0045】次にステップb5において、受け取った書
込データにBグループ用の書込データが存在すれば、該
データに基づいてステップb6でBグループの書込ユニ
ット40を使用して磁気印字を実行する。一方、ステッ
プb5でBグループ用の書込データが無ければステップ
b7へジャンプする。
【0046】次にステップb7において、次の書込デー
タが有ればステップb1に戻り、次の書込データが無け
れば印字動作を終了する。
【0047】こうして外部ホスト装置から受け取った書
込データをAグループ用の書込データとBグループ用の
書込データに分割して、グループ別に時間的に2回に分
けて印字を実行することによって、ゴースト像の発生を
確実に防止できる。
【0048】なお、書込ユニット40をグループ化する
態様は、図1〜図4に示したものに限定されず、ゴース
ト像防止の観点から同時駆動の書込ユニットを出来る限
り連続配置しない方針でグループ化することが好まし
く、また3つ以上のグループに分けて時分割駆動するよ
うにしてもよい。
【0049】図7は、磁気ヘッド1の走査機構の一例を
示す説明図である。磁気に感応して発色するマイクロカ
プセルが全面に塗布された磁気表示シート50は、たと
えばエンドレスベルト状に形成されており、ローラ等の
シート搬送機構によってY方向に搬送される。
【0050】磁気ヘッド1は、Y方向と垂直な方向に配
置されたガイド71によって案内されるキャリッジ70
に搭載されており、キャリッジモータ(不図示)によっ
てX1方向およびX2方向に移動して、磁気表示シート
50の幅方向を走査する。
【0051】こうした構成において、図5および図6に
示したフローチャートに従ってブロック別の時分割印字
を行う場合、まず磁気表示シート50の移動を停止した
後、まず磁気ヘッド1をX1方向に走査しながらAグル
ープの書込ユニット40を使用して印字を実行し(ステ
ップa4、b4に相当)、次に磁気ヘッド1をX2方向
に走査しながらBグループの書込ユニット40を使用し
て印字を実行する(ステップa5、b6に相当)。こう
して磁気ヘッド1の往復によって2回の時分割印字を実
行することによって、磁気ヘッド1の片方向走査の場合
と比べても印字速度はあまり低下せずに済む。
【0052】1走査分の印字が終了すると、次の行の書
込データを用意するとともに、磁気表示シート50をY
方向に所定送りピッチだけ搬送して停止し、磁気ヘッド
1の往復走査によって2回の時分割印字を実行する。こ
うした動作を繰り返すことによってシート全面に磁気印
字を行うことができる。
【0053】なお、別の走査態様として、Aグループの
書込動作時に磁気ヘッド1をX1方向に走査し、いった
んホームポジションに戻ってからBグループの書込動作
時にも磁気ヘッド1をX1方向に走査する方法もある。
こうした走査方法では、磁気ヘッド1が1回の走査ごと
にホームポジションに戻るため、その分印字時間が増加
するが、機械的なバックラッシュに起因する印字ずれを
防止できるため、印字品質の向上が期待できる。
【0054】また、図7はいわゆるシリアル方式と呼ば
れる走査方法であるが、本発明はこれに限定されない。
たとえば、多数の書込ユニット40が磁気表示シート5
0の全幅に渡って配置された、いわゆるライン方式の磁
気ヘッドを使用する場合にも、複数の書込ユニット40
をAグループとBグループに分割して、最初にAグルー
プだけで全面印字した後、磁気表示シート50を元の位
置に戻してから、再度Bグループだけで全面印字を行う
というような時分割印字が可能である。
【0055】図8は、本発明が適用可能な電子式情報表
示装置の電気的構成を示すブロック図である。電子式情
報表示装置は、装置全体の動作を管理するCPU(中央
処理装置)81と、不揮発性メモリであるROM(リー
ドオンリメモリ)82と、データ書替えが可能なRAM
(ランダムアクセスメモリ)83と、外部ホスト装置H
Cと接続するためのインタフェイス(I/F)84と、
磁気ヘッド1を搭載したキャリッジを走査するためのモ
ータCRと、磁気表示シートを搬送するためのモータL
Fと、モータCR、LFおよび磁気ヘッド1の動作を制
御する制御回路85と、動作タイミングを規定するクロ
ックを発生するクロック回路86などを備える。
【0056】CPU81は、ROM82に格納されたプ
ログラムに従って、データの入出力、データ転送、演算
等の処理を実行する。ROM82は、CPU81の動作
に必要なプログラムやデータを格納し、さらに図9
(a)に示すうに、磁気ヘッド1に送出される記録デー
タのドット量を判定するための基準判定パターンを格納
している。RAM83は、CPU81のワークエリア、
図9(b)に示すような記録行の展開領域、次記録行の
展開領域、外部ホスト装置HCからの受信データの一時
保管、文書データの展開などに使用される。インタフェ
イス84は、外部ホスト装置HCとの間でデータの授受
を行う。
【0057】本実施態様では、さらに記録データをAグ
ループ用データとBグループ用データとに分割して抽出
するデータ分配回路87と、Aグループ用データを格納
するためのAグループ用FF(フリップフロップ)88
と、Bグループ用データを格納するためのBグループ用
FF89とが設けられる。ここでは磁気ヘッド1の上方
から奇数番目の各書込ユニットをAグループ、偶数番目
の各書込ユニットをBグループとしている。
【0058】制御回路85は、磁気ヘッド1の各書込ユ
ニットに対応した電磁コイルを選択的に駆動する電流を
供給したり、Aグループ用FF88およびBグループ用
FF89を選択するための選択信号SA、SBを出力す
る。たとえば、選択信号SAがハイレベルで選択信号S
Bがローレベルのときは、Aグループ用FF88に格納
されたAグループ用データが磁気ヘッド1に供給され
る。また、選択信号SAがローレベルで選択信号SBが
ハイレベルのときは、Bグループ用FF89に格納され
たBグループ用データが磁気ヘッド1に供給される。
【0059】こうしたCPU81、ROM82、RAM
83、インタフェイス84、制御回路85、クロック回
路86およびデータ分配回路87は、アドレスバス、デ
ータバス、コントロールバス等から成るバス80によっ
て相互に接続される。
【0060】図10〜図12は、動作を示すフローチャ
ートである。外部ホスト装置HCから記録データや制御
コードが送られると、ステップc1において図9(b)
に示すように記録行展開領域に1行分のデータを展開す
る。次にステップc2で記録行展開領域の記録すべき列
アドレスxを1に初期化した後、ステップc3において
制御回路85は選択信号SA、SBを共にハイレベルに
保持する。次にステップc4において、制御回路85か
らの指令によってモータCRを動作させて、磁気ヘッド
1を往路記録開始位置(たとえば磁気表示シートの記録
領域左端)に移動し記録動作の準備を行う。
【0061】次にステップc5〜c9において、RAM
83で展開されたデータのうち列アドレスxにおける1
記録列分の記録データを解析して、図9(a)に示す判
定パターンの何れに一致するか否かを判定する。ここで
は、1)全てのドットを印字するパターンのとき、判定
結果を示す変数Nxに1Fh(2桁直後の「h」は16
進数表記を示し、以下同じ。)をセットし、2)上から
1番目のドット以外の全ドットを印字するパターンのと
き、変数Nxに0Fhをセットし、3)上から3番目の
ドット以外の全ドットを印字するパターンのとき、変数
Nxに1Bhをセットし、4)上から5番目のドット以
外の全ドットを印字するパターンのとき、変数Nxに1
Ehをセットし、以下同様に、各種判定パターンに対応
した戻り値を予め設定してある。
【0062】まずステップc6では、変数Nxが1Fh
であるか否かを判定し、真であればステップc10へジ
ャンプする。ステップc7〜c9では、変数Nxが0F
h、1Bh、1Ehであるか否かを判定し、真であれば
図11のステップd1へジャンプする。
【0063】ステップc10に入る条件は非印字ドット
が存在しないためゴースト像が発生しない全ドット印字
であるかあるいは、書込ユニット40の同時駆動数もし
くは同時駆動数の連続度合が少ないため、ゴースト像が
問題にならず、AグループおよびBグループを同時に印
字しても構わない。そこで、RAM83の記録行展開領
域に展開された1行分の記録データのうち列アドレスx
に対応する1列分のデータをデータ分配回路87へ送出
して、ステップc11で該1列分のデータをAグループ
用FF88およびBグループ用FF89に分配して、ス
テップc12で選択信号SA、SBが共にハイレベルに
保持されて、該1列分のデータはAグループ用FF88
およびBグループ用FF89から磁気ヘッド1に送出さ
れ、1列分の磁気印字が実行される。
【0064】次にステップc13において、印字が終了
した列アドレスxの1列分データをたとえば「0」にク
リアした後、ステップc14で列アドレスxを1つ加算
して、ステップc15で制御回路85の指令によってモ
ータCRを駆動して磁気ヘッド1を右隣の列に移動す
る。
【0065】ステップc16では、列アドレスxが規定
値(たとえば1行を827列に設定したとき827)に
達したか否かを判定し、1行の全ての列の印字が終了す
るまでステップc5に戻って同様な処理を繰り返す。こ
うして列アドレスxが1から827まで変化すると1行
分の磁気印字が終了する。
【0066】一方、ステップc7〜c9で真であれば、
図11のステップd1に移行して、ゴースト像防止のた
めにグループ別の時分割印字を行う。まずステップd1
において、制御回路85は選択信号SAをハイレベル、
選択信号SBをローレベルに保持して、ステップd2で
現在の列アドレスxを変数Zに保存しておいて、時分割
印字の開始アドレスを記憶する。
【0067】ステップd3では、RAM83の記録行展
開領域に展開された1行分の記録データのうち列アドレ
スxに対応する1列分のデータをデータ分配回路87へ
送出して、ステップd4で該1列分のデータをAグルー
プ用FF88およびBグループ用FF89に分配して、
ステップd5で選択信号SAだけがハイレベルに保持さ
れているため、Aグループ用FF88に格納された該1
列分のデータだけが磁気ヘッド1に送出され、1列分の
うちのAグループ用データだけの磁気印字が実行され
る。
【0068】ステップd6では、列アドレスxが規定値
「827」に達したか否かを判定し、該規定値を超えた
ら図12のステップe1へ移行する。列アドレスxが該
規定値内であればステップd7に移行して、制御回路8
5の指令によってモータCRを駆動して磁気ヘッド1を
右隣の列に移動し、ステップd8で列アドレスxを1つ
加算してステップd3に戻る。こうしてグループ別の時
分割印字が開始すると、磁気ヘッド1を往路走査しなが
らAグループ用データだけの磁気印字を先に実行する。
【0069】ステップd6で往路印字が終了すると、次
に図12のステップe1へ移行して、制御回路85から
の指令によってモータCRを動作させて、磁気ヘッド1
を復路記録開始位置(たとえば磁気表示シートの記録領
域右端)に移動し記録動作の準備を行い、ステップe2
において制御回路85は選択信号SAをローレベル、選
択信号SBをハイレベルに保持する。
【0070】ステップe3では、RAM83の記録行展
開領域に展開された1行分の記録データのうち列アドレ
スxに対応する1列分のデータをデータ分配回路87へ
送出して、ステップe4で該1列分のデータをAグルー
プ用FF88およびBグループ用FF89に分配して、
ステップe5で選択信号SBだけがハイレベルに保持さ
れているため、Bグループ用FF89に格納された該1
列分のデータだけが磁気ヘッド1に送出され、1列分の
うちのBグループ用データだけの磁気印字が実行され
る。
【0071】次にステップe6において、印字が終了し
た列アドレスxの1列分データをたとえば「0」にクリ
アした後、ステップe7において列アドレスxが変数Z
に保存された時分割記録開始アドレスに達したか否かを
判定する。列アドレスxが変数Zより小さい場合には、
図10のステップc16の次に移行して1行分の磁気印
字が完了する。
【0072】列アドレスxが変数Z以上あればステップ
e8に移行して、制御回路85の指令によってモータC
Rを駆動して磁気ヘッド1を左隣の列に移動し、ステッ
プe9で列アドレスxを1つ減算してステップe3に戻
る。こうして磁気ヘッド1を復路走査しながらBグルー
プ用データだけの磁気印字を実行して、1行分の往復印
字が完了する。
【0073】次に、図9(b)に示す記録データに基づ
いて具体的な動作を説明する。図9(b)の記録データ
のうち、1列目(x=1)は全て空白ドット「○」であ
るため、図9(a)の判定パターンの何れにも該当しな
い。したがって、この場合には図10のステップc10
以降の同時印字を実行する。
【0074】2列目(x=2)は全て記録ドット「●」
であるため、ステップc6において変数Nx=1Fhが
成立して、図11のグループ別の時分割印字を実行す
る。こうして3列目(x=3)以降も、予め定めた判定
パターンに一致するか否かを判定して、全グループ同時
印字またはグループ別の時分割印字かを決定する。たと
えば、4列目(x=4)はステップc7において変数N
x=0Fhが成立して、グループ別の時分割印字を実行
する。
【0075】こうした判定パターンは、磁気ヘッドの形
状や書込ユニットの配置に応じて適宜選択され、ゴース
ト像が発生し易いパターンとして実験的に決定できる。
【0076】なお、以上の説明において、グループ別の
時分割印字を行う場合に、磁気ヘッドの往復走査によっ
て行う例を示したが、AグループおよびBグループ共に
片方向走査で行っても構わない。また、書込ユニットの
数や分割グループ数は上述に限定されるものでない。
【0077】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、複
数の磁界発生手段を幾つかのグループに分割して、各グ
ループに対応する印字パターンを抽出し、グループごと
に時分割で駆動することによって、非印字の磁界発生手
段から漏洩する磁界が減少して、磁気表示体でのゴース
ト像の発生を防止できる。
【0078】また、印字データの中に所定の基準印字パ
ターンが存在しない場合には、各グループを同時に駆動
してもよく、これによって印字時間の短縮化が図られ
る。
【0079】また、磁気ヘッドは磁気表示体に対して相
対的に走査しながら磁気記録を行うことによって、磁界
発生手段の時分割駆動を行っても同時駆動の場合と同じ
印字パターンを形成することが可能になる。
【0080】こうしてゴースト像の発生を抑制しつつ、
高品質の磁気印字を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気表示用磁気ヘッドの書込方法
の一例を示す説明図である。
【図2】書込ユニット40が8行2列の千鳥状に配置さ
れた例を示す。
【図3】書込ユニット40を行方向に分散配置して行ピ
ッチを小さくして配置した例を示す。
【図4】図3の配置を列方向に拡大した配置例である。
【図5】磁気ヘッドの書込動作を示すフローチャートで
ある。
【図6】他の動作例を示すフローチャートである。
【図7】磁気ヘッド1の走査機構の一例を示す説明図で
ある。
【図8】本発明が適用可能な電子式情報表示装置の電気
的構成を示すブロック図である。
【図9】図9(a)はROM82に格納されたデータを
示し、図9(b)はRAM83に格納されたデータを示
す説明図である。
【図10】動作を示すフローチャートである。
【図11】動作を示すフローチャートである。
【図12】動作を示すフローチャートである。
【図13】図13(a)は磁気表示用磁気ヘッドの一例
を示す構成図であり、図13(b)は動作状態を示す説
明図である。
【図14】印字面14における書込ユニット40の配置
例である。
【図15】図14の各構成に対応した印字例を示す説明
図である。
【図16】ゴースト像の発生メカニズムを示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド 40 書込ユニット 50 磁気表示シート 70 キャリッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−58493(JP,A) 特開 平2−99987(JP,A) 特開 平6−186912(JP,A) 特開 平8−160889(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09F 9/37

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字データに基づいて、磁気表示体に向
    けてドット状の記録磁界を発生する磁界発生手段が複数
    配置された磁気表示用磁気ヘッドの書込方法であって、 複数の磁界発生手段のうち、同時に記録磁界を発生する
    磁界発生手段ごとに複数のグループに分割し、 印字データの中から各グループに対応する印字パターン
    を抽出し、 該印字パターンに基づいてグループ別に時分割で駆動す
    ることを特徴とする磁気表示用磁気ヘッドの書込方法。
  2. 【請求項2】 印字データに基づいて、磁気表示体に向
    けてドット状の記録磁界を発生する磁界発生手段が複数
    配置された磁気表示用磁気ヘッドの書込方法であって、 複数の磁界発生手段のうち、同時に記録磁界を発生する
    磁界発生手段ごとに複数のグループに分割し、 印字データの中に所定の基準印字パターンが存在するか
    否かを判定し、 所定の基準印字パターンが存在する場合には、印字デー
    タの中から各グループに対応する印字パターンを抽出
    し、該印字パターンに基づいてグループ別に時分割に磁
    気印字を行い、 一方、所定の基準印字パターンが存在しない場合には、
    各グループを同時に駆動することを特徴とする磁気表示
    用磁気ヘッドの書込方法。
  3. 【請求項3】 磁気ヘッドは磁気表示体に対して相対的
    に走査しながら磁気記録を行うことを特徴とする請求項
    1または2記載の磁気表示用磁気ヘッドの書込方法。
  4. 【請求項4】 印字データに基づいて、磁気表示体に向
    けてドット状の記録磁界を発生する磁界発生手段が複数
    配置された磁気表示用磁気ヘッドの書込装置において、 複数の磁界発生手段のうち、同時に記録磁界を発生する
    磁界発生手段ごとに複数のグループに分割し、印字デー
    タの中から各グループに対応する印字パターンを抽出す
    る印字パターン抽出手段と、 該印字パターンに基づいて、磁界発生手段をグループ別
    に時分割で駆動するヘッド駆動手段とを備えることを特
    徴とする磁気表示用磁気ヘッドの書込装置。
  5. 【請求項5】 印字データに基づいて、磁気表示体に向
    けてドット状の記録磁界を発生する磁界発生手段が複数
    配置された磁気表示用磁気ヘッドの書込装置において、 印字データの中に所定の基準印字パターンが存在するか
    否かを判定する判定手段と、 複数の磁界発生手段のうち、同時に記録磁界を発生する
    磁界発生手段ごとに複数のグループに分割し、印字デー
    タの中から各グループに対応する印字パターンを抽出す
    る印字パターン抽出手段と、 該印字パターンに基づいて、磁界発生手段をグループ別
    に時分割で駆動可能なヘッド駆動手段とを備え、 印字データの中に所定の基準印字パターンが存在する場
    合には、磁界発生手段をグループ別に時分割で駆動し、 一方、印字データの中に所定の基準印字パターンが存在
    しない場合には、磁界発生手段の各グループを同時に駆
    動することを特徴とする磁気表示用磁気ヘッドの書込装
    置。
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