JPH10123984A - 積層型液晶パネル及びその製造方法 - Google Patents

積層型液晶パネル及びその製造方法

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JPH10123984A
JPH10123984A JP27371396A JP27371396A JPH10123984A JP H10123984 A JPH10123984 A JP H10123984A JP 27371396 A JP27371396 A JP 27371396A JP 27371396 A JP27371396 A JP 27371396A JP H10123984 A JPH10123984 A JP H10123984A
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liquid crystal
insulating layer
electrode
dummy
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JP27371396A
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Takeshi Ishikawa
岳史 石川
Masa Harada
雅 原田
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の液晶層の積層構造に工夫を凝らし、各
液晶層の特性を良好に確保するようにした液晶パネル及
びその製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 液晶パネルの構造体(各PDLC層3
0、40、50を除いた部分)を形成した後に、この構
造体内に各PDLC層30、40、50の各原料である
混合液体を真空注入法により注入して紫外線照射により
PDLC層30、40、50とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯情報端末機
器、プロジェクタ、液晶テレビジョン、液晶表示装置等
のフルカラー型やマルチカラー型等のカラー型液晶装置
に採用される液晶パネル及びその製造方法に係り、特
に、複数の液晶層を積層してなる積層型液晶パネル及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、光利用率の高い液晶パネルの一つ
として、例えば、単色を示す二色性染料を含む高分子分
散液晶層を複数積層し、減法混色法によりカラー表示を
するようにしたものがある。この例としては、特開平6
−337643号公報にて示された液晶パネルがある。
【0003】この液晶パネルは、図7にて示すごとく、
ガラス基板1の内表面に電圧供給用基板側電極2及び画
素電極3を介し高分子分散液晶層4を形成し、基板側電
極2に形成した駆動電極5上に高分子分散液晶層6を形
成し、駆動電極5を介し他の基板側電極2に形成した駆
動電極7上に高分子分散液晶層8を形成した積層構造と
なっている。
【0004】ここで、高分子分散液晶層4、6、8は、
それぞれ、互いに異なる二色性染料を多数の液晶滴内に
含有して形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記液晶パ
ネルは、ガラス基板1の内表面上に、基板側電極2、画
素電極3、高分子分散液晶層4、駆動電極5、高分子分
散液晶層6、駆動電極7及び高分子分散液晶層8を順次
形成することで製造される。しかし、このような製造工
程においては、基板側電極2、画素電極3及び駆動電極
5、7が、フォトリソグフィ技術等によるレジスト層の
形成及びこのレジスト層のパターンエッチングを経て形
成されるのが通常である。
【0006】このため、上述のような順序で液晶パネル
を製造すると、高分子分散液晶層4の形成後に駆動電極
5を形成し、高分子分散液晶層6の形成後に駆動電極7
を形成することとなるから、高分子分散液晶層4や6
が、駆動電極5や7の形成時にパターンエッチングに使
用するエッチング液等の溶液中に浸されることになる。
従って、高分子分散液晶層中の液晶成分が、上記溶液に
影響されて流出したり、高分子分散液晶層中の樹脂成分
が上記溶液に影響されて変質し、高分子分散液晶層の特
性が劣化するという不具合がある。
【0007】そこで、本発明は、以上のようなことに対
処するため、複数の液晶層の積層構造に工夫を凝らし、
各液晶層の特性を良好に確保するようにした液晶パネル
及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1、3、4に記載の発明によれば、第1絶縁
部材が、第1絶縁層と、この第1絶縁層からL字状に延
出して基板の内表面に着座する複数の第1脚部とからな
る。また、第2絶縁部材が、第2絶縁層と、この第2絶
縁層からL字状に延出されて第1絶縁層に着座する複数
の第2脚部(72)とからなる。
【0009】また、第1の光分散型液晶層が、基板と、
第1絶縁層の各第1画素電極側表面に形成した第1共通
電極との間に形成されており、第2の光分散型液晶層
が、第1絶縁層と、第1絶縁層の第2絶縁層側表面に形
成した第2共通電極との間に形成されている。これによ
り、基板に第1絶縁部材を介し第2絶縁部材を形成した
後に、第1及び第2の高分子分散液晶を上述のように形
成すれば、各絶縁部材、共通電極や画素電極の形成時に
高分子分散液晶に悪影響を与えるような溶液が使用され
ても、この溶液が、その後に形成される高分子分散液晶
に作用することはない。
【0010】その結果、高分子分散液晶の液晶部分が流
出したり、この高分子分散液晶の樹脂部分が劣化したり
することがない。また、請求項2乃至4に記載の発明に
よれば、第3絶縁部材が、第3絶縁層と、この第3絶縁
層からL字状に延出されて第2絶縁層に着座する複数の
第3脚部とからなる。
【0011】また、第3の光分散型液晶層が、第2絶縁
層と、第2絶縁層の第3絶縁層側表面に形成した第3共
通電極との間に形成されている。これにより、フルカラ
ー表示に適した液晶パネルが、請求項1に記載の発明と
同様の作用効果を達成しつつ提供され得る。また、請求
項1、2に記載の発明において、請求項3に記載の発明
のように、各共通電極が共通電位にあれば、互いに隣合
う高分子分散液晶層の電圧的干渉をも防ぎ得る。
【0012】また、請求項5、6に記載の発明によれ
ば、構造体を形成した後に高分子分散液晶を注入するの
で、請求項1、2に記載の発明の作用効果を達成し得る
液晶パネルの製造が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
及び図2に基づき説明する。図1は、本発明が、高分子
分散液晶(以下、PDLCという)を用いた反射型で積
層型の液晶パネルに適用された例を示している。この液
晶パネルは、シリコン基板10(以下、Si基板10と
いう)及び透明基板20(ガラス或いは透明樹脂からな
る)を備えており、これらSi基板10と透明基板20
の間には、高分子分散液晶層30乃至50(以下、PD
LC層30乃至50という)が積層されている。
【0014】各PDLC層の樹脂原料としては、モノマ
ー及びオリゴマーとして、2−エチルヘキシルアクリレ
ート及び東亜合成株式会社製M−1200型のものをそ
れぞれ採用する。また、液晶及び重合開始剤として、メ
ルク社製BL002型のもの及びチバガイキ株式会社製
ダロキュア−1173をそれぞれ採用し、かつ、二色性
染料として、三井東圧染料株式会社製のシアン用S18
00、マゼンダ用M618及びイエロー用S1486を
採用する。
【0015】そして、上記モノマーとオリゴマーを重量
比7:3にて混合して混合樹脂原料とし、上記液晶と上
記混合樹脂原料を重量比7:3にて混合し、これに、1
重量%の上記重合開始剤を添加した後、上記二色性染料
を添加した上で紫外線重合して各PDLC層を形成す
る。この場合、PDLC層30乃至50の各二色性染料
として、上記シアン用S1800、マゼンダ用M618
及びイエロー用S1486がそれぞれ用いられる。
【0016】しかして、各PDLC層30、40、50
は、多数の液晶滴を樹脂マトリックスにより分散保持す
るようにしてそれぞれ形成されている。PDLC層30
とSi基板10との間には、m×n個の画素電極30a
(図1では、一画素電極30aのみを示す)がSi基板
10の内表面に形成されて介装されており、両PDLC
層30、40の間には、共通電極30b、絶縁部材60
の絶縁層61及びm×n個の画素電極40a(図1で
は、一画素電極40aのみを示す)がPDLC層30か
らPDLC層40にかけて積層されている。なお、画素
電極30aは、アルミニウムや銀等の散乱性のある光反
射電極からなり、画素電極用端子31に接続されてい
る。
【0017】ここで、絶縁層60は、絶縁層61と、複
数の脚部62とを備えており、各脚部62は、絶縁層6
1から延出し、PDLC層30を通り画素電極30a、
後述する画素電極用端子51a及び共通電極用端子52
a上にそれぞれ着座している。但し、画素電極40a及
び後述する画素電極50a、共通電極30b及び後述す
る共通電極40b、50bは、例えば、ITO(Ind
ium Tin Oxide)、SnO2 或いはZnO
からなる。また、絶縁部材60は、共通電極30bと画
素電極40aとの間を絶縁するもので、SiOx或いは
AlNy等により形成されている。
【0018】また、両PDLC層40、50の間には、
共通電極40b、絶縁部材70の絶縁層71及び画素電
極50aがPDLC層40からPDLC層50にかけて
積層されており、PDLC層50と透明基板20との間
には、共通電極50b及び絶縁部材80の絶縁層81が
介装されている。絶縁層70は、絶縁層71と、複数の
脚部72とを備えており、各脚部72は、絶縁層71か
ら延出し、PDLC層40を通り絶縁層61上及び画素
電極40a上にそれぞれ着座している。絶縁層80は、
絶縁層81と、複数の脚部82とを備えており、各脚部
82は、絶縁層81から延出し、PDLC層50を通り
絶縁層71上及び画素電極50a上にそれぞれ着座して
いる。
【0019】ここで、絶縁層71は、共通電極40bと
画素電極50aとの間を絶縁し、絶縁層81は、共通電
極50bとPDLC層50との間を絶縁する役割を果た
す。なお、両絶縁部材70、80は、SiOx或いはA
lNy等により形成されている。また、m×n個の画素
電極30aは、共通電極30bと共に複数の格子状画素
を構成し、m×n個の画素電極40aは、共通電極40
bと共に複数の格子状画素を構成し、また、m×n個の
画素電極50aは、共通電極50bと共に複数の格子状
画素を構成する。そして、PDLC層毎に、各画素電極
の各画素に対応する位置にて薄膜トランジスタがそれぞ
れ接続形成されている。
【0020】図2にて画素電極の配置関係につき例示す
ると、画素電極30aは、共通電極用配線91、走査電
極用配線92aと両走査電極用配線92b、92cとの
間及び信号線93aと両信号線93b、93cとの間に
てSi基板10の内表面上に位置している。なお、これ
ら各配線及び信号線は、Si基板10の内表面に形成さ
れている。
【0021】また、薄膜トランジスタT1は、画素電極
30a、走査電極用配線92b及び信号線93bの間に
接続されている。薄膜トランジスタT2は、画素電極用
端子41a、走査電極用配線92c及び信号線93cの
間に接続されており、薄膜トランジスタT3は、画素電
極用端子51a、走査電極用配線92a及び信号線93
aの間に接続されている。
【0022】ここで、m×n個の画素電極40aは、図
1にて例示するごとく、その電極脚41にて、絶縁部材
60の脚部62を通り画素電極用端子41a(チタンか
らなる)に接続されている。また、m×n個の画素電極
50aは、図1にて例示するごとく、その電極脚51に
て、絶縁層71、脚部72、絶縁層61及び脚部62を
通り画素電極用端子51a(チタンからなる)上に接続
されている。。
【0023】また、共通電極50bは、その電極脚52
にて、絶縁層80及びその脚部81、絶縁層70及びそ
の脚部71並びに絶縁層60及びその脚部61を通り画
素電極用端子51a(チタンからなる)上に接続されて
おり、共通電極50bは、電極脚52を介し対応する各
共通電極40b及び30bと接続されている。ところ
で、このように構成した液晶パネルの製造方法について
図3乃至図6を参照して説明する。
【0024】基板形成工程S1では、画素電極30aの
材料であるアルミニウム(Al)を、Si基板10の内
表面に蒸着法により成膜し、この成膜に、アルミニウム
エッチャント(リン酸:硝酸:酢酸:水=4:4:1:
1)を用いてフォトエッチングを施し、図3にて例示す
るごとく、画素電極30aとしてパターン形成する。さ
らに、画素電極用端子31、41a、51a及び共通電
極用端子52aの材料であるチタンを、Si基板10の
内表面上に蒸着法により成膜し、この成膜に、アンモニ
ア−過酸化水素混合液を用いてフォトエッチング処理を
施し、各画素電極用端子31、41a、51a及び共通
電極用端子52aとしてパターン形成する。
【0025】また、Si基板10の内表面には、上記薄
膜トランジスタ、走査電極用配線、信号線も形成され
る。ここで、各薄膜トランジスタは、アモルファス−シ
リコン或いは微結晶シリコンにより形成される。なお、
各薄膜トランジスタは単結晶のシリコン上のMOS型の
薄膜トランジスタを形成するものでもよい。ついで、ダ
ミー層形成工程S2において、ダミー層100をSi基
板10の内表面に画素電極30a、画素電極用端子3
1、41a、51a及び共通電極用端子52aを介しレ
ジスト(絶縁材料)の塗布でもって形成する。
【0026】その後、フォト工程S3において、ダミー
層100にパターンエッチング処理を施し、図3にて示
すごとく、このダミー層100から絶縁部材60の各脚
部62を形成する部分を除去する。そして、レジスト層
形成工程S4では、上記パターンエッチング処理後のダ
ミー層100に、図3にて示すごとく、レジスト(絶縁
材料)の塗布によりレジスト層110を形成する。
【0027】その後、フォト工程S5において、レジス
ト層110にパターンエッチング処理を施し、図3にて
示すごとく、このレジスト層110から画素電極40a
の電極脚41、画素電極50aの電極脚51の下部及び
共通電極50bの電極脚52の下部を形成する部分を除
去する。ついで、電極形成工程S6において、電極層1
20を、ITOの塗布により、図3にて示すごとく、上
記パターンエッチング後のレジスト層110に形成す
る。これにより、共通電極30b、電極脚41、電極脚
51の下部、電極脚52の下部が形成される。
【0028】この形成後、フォト工程S7において、電
極層120にパターンエッチング処理を施し、図3にて
示すごとく、画素電極30b及び電極脚41、電極脚5
1の下部、電極脚52の下部を相互に分離する。そし
て、レジスト層形成工程S8では、上述のように分離し
た電極層120に、図3にて示すごとく、レジスト(絶
縁材料)の塗布によりレジスト層130を形成する。
【0029】この形成後、フォト工程S9において、レ
ジスト層130にパターンエッチング処理を施し、図3
にて示すごとく、フォト工程S7で分離した電極脚4
1、電極脚51の下部、電極脚52の下部の図示各上端
に対応するレジスト層130の各部分を除去する。ここ
で、レジスト層130は、レジスト層110と一体とな
って、絶縁部材60を構成する。
【0030】ついで、電極形成工程S10において、電
極層140を、ITOの塗布により、図3にて示すごと
く、上記パターンエッチング後のレジスト層130に形
成する。この形成後、フォト工程S11において、電極
層140にパターンエッチング処理を施し、図3にて示
すごとく、電極脚51の下部、電極脚52の下部及び画
素電極40aとして分離形成する。このとき、画素電極
40aは電極脚41と一体にL字状となる。これによ
り、主としてPDLC層30を形成するための液晶パネ
ルの骨組みの形成が完了する。
【0031】ついで、ダミー層形成工程S12におい
て、ダミー層100Aを、図4にて示すごとく、上述の
ように分離処理施した電極層140上にレジスト(絶縁
材料)の塗布でもって形成する。然る後、各PDLC層
40、50を形成するための液晶パネルの骨組み形成工
程S13において、フォト工程S3乃至フォト工程S1
1と実質的に同様の処理でもって、、図5にて示すごと
く、各PDLC層40、50を形成するための液晶パネ
ルの骨組みを形成する。
【0032】即ち、ダミー層100Aにパターンエッチ
ング処理を施し、このダミー層100Aから絶縁部材7
0の各脚部72を形成する部分を除去する。そして、上
記パターンエッチング処理後のダミー層100Aにレジ
スト(絶縁材料)の塗布によりレジスト層110Aを形
成する。その後、このレジスト層110Aにパターンエ
ッチング処理を施し、このレジスト層110Aから画素
電極50aの電極脚51の上部及び共通電極50bの電
極脚52の中央部を形成する部分を除去する。
【0033】ついで、電極層120Aを、ITOの塗布
により、上記パターンエッチング後のレジスト層110
Aに形成する。これにより、画素電極50a、電極脚5
1の上部(電極脚51の下部と一体となる)、電極脚5
2の中央部(電極脚52の下部と一体となる)が形成さ
れる。この形成後、電極層120Aにパターンエッチン
グ処理を施し、画素電極50a、電極脚51の上部、電
極脚52の中央部を相互に分離する。
【0034】そして、このように分離した電極層120
Aに、レジスト(絶縁材料)の塗布によりレジスト層1
30Aを形成する。この形成後、レジスト層130Aに
パターンエッチング処理を施し、上述のように分離した
電極脚51の上部、電極脚52の中央部の図示各上端に
対応するレジスト層130Aの各部分を除去する。ここ
で、レジスト層130Aは、レジスト層110Aと一体
となって、絶縁部材70を構成する。
【0035】ついで、電極層140Aを、ITOの塗布
により、上記パターンエッチング後のレジスト層130
Aに形成する。この形成後、電極層140Aにパターン
エッチング処理を施し、電極脚51の上部、電極脚52
の中央部及び画素電極50aとして分離形成する。この
とき、画素電極50aは電極脚51と一体にL字状とな
る。これにより、主としてPDLC層40を形成するた
めの液晶パネルの骨組みの形成が完了する。
【0036】ついで、ダミー層100Bを、上述のよう
に分離処理施した電極層140A上にレジスト(絶縁材
料)の塗布でもって形成する。ダミー層100Bにパタ
ーンエッチング処理を施し、このダミー層100Bから
絶縁部材80の各脚部82を形成する部分を除去する。
そして、上記パターンエッチング処理後のダミー層10
0Bにレジスト(絶縁材料)の塗布によりレジスト層1
10Bを形成する。
【0037】その後、このレジスト層110Bにパター
ンエッチング処理を施し、このレジスト層110Bから
共通電極50bの電極脚52の上部を形成する部分を除
去する。ついで、電極層120Bを、ITOの塗布によ
り、上記パターンエッチング後のレジスト層110Bに
形成する。これにより、共通電極50b、電極脚52の
上部(電極脚52の中央部と一体となる)が形成され
る。
【0038】その後、電極層120Bに、透明絶縁材料
の塗布により絶縁層81(レジスト層110Bと共に絶
縁部材80を構成する)を形成する。なお、絶縁層81
上に透明基板20を貼着する。この透明基板20は廃止
して実施してもよい。これにより、主としてPDLC層
50を形成するための液晶パネルの骨組みの形成が完了
する。
【0039】このような処理後、ダミー層除去工程S1
4において、各ダミー層110、110A及び110B
のみを、溶剤(例えば、アセトン)を使用して、溶解す
る。これにより、図5にて示すような各ダミー層11
0、110A及び110Bのみを除去した骨組みを有す
る液晶パネルの構造体Pが完成される。なお、この構造
体Pにおいて、各画素電極30a及びSi基板10以外
の構成部材は、全て透明である。
【0040】このようにして液晶パネルの構造体Pが完
成した後において、まず、構造体Pのダミー層110に
対応する空所P1に、PDLC層30の原料となる液
晶、モノマー、オリゴマー、重合開始剤及び二色性染料
の混合液体を真空注入法により注入する。そして、この
混合液体に紫外線を照射してPDLC層30とする。こ
のPDLC層30は多数の液晶滴内に二色性染料を含有
したものとなる。
【0041】ついで、構造体Pのダミー層110Aに対
応する空所P2に、PDLC層40の原料となる混合液
体を真空注入法により注入する。そして、この混合液体
に紫外線を照射してPDLC層40とする。さらに、構
造体Pのダミー層110Bに対応する空所P3に、PD
LC層50の原料となる混合液体を真空注入法により注
入する。そして、この混合液体に紫外線を照射してPD
LC層50とする。
【0042】これにより、PDLC層の3層積層型の減
法混色法による反射型液晶パネルが完成する(図1参
照)。以上説明したように、液晶パネルの構造体Pを形
成した後に、この構造体Pの各空所P1、P2、P3内
に各PDLC層30、40、50の各原料である混合液
体を真空注入法により注入して紫外線照射によりPDL
C層30、40、50とする。
【0043】従って、構造体Pの形成過程においてエッ
チング液等の溶媒を含む液が使用されても、この液がそ
の後に形成されるPDLC層に流れ込んで悪影響を及ぼ
すことはない。その結果、PDLC層の液晶部分が流出
したり、或いはPDLC層の特性が劣化することがな
い。この場合、構造体Pの各空所P1、P2、P3は、
絶縁層61、71、81により相互に遮断されているの
で、PDLC層40の形成時にその原料が空所P1内に
漏れたり、或いはPDLC層50の形成時にその原料が
各空所P1、P2内に漏れたりすることはない。
【0044】また、構造体Pにおいては、絶縁層61、
71、81が、上述のごとく、各脚部62、72、82
にて相互に支持されているので、この構造体Pが壊れる
こともない。なお、構造体Pの各空所P1、P2、P3
への混合液体の注入順序は、どのように変えても、上述
と同様の作用効果を達成できる。
【0045】また、上述のようにして製造した液晶パネ
ルにおいて、各絶縁層61、71、81の絶縁作用のも
と、PDLC層30は、互いに対向する画素電極30a
及び共通電極30bの間に電圧を印加することにより駆
動され、PDLC層40は、互いに対向する画素電極4
0a及び共通電極40bの間に電圧を印加することによ
り駆動され、かつ、PDLC層50は、互いに対向する
画素電極50a及び共通電極50bの間に電圧を印加す
ることにより駆動される。
【0046】そして、各PDLC層は、電圧印加時に
は、光を透過し、電圧無印加時には、二色性染料の色に
着色した光を散乱する。即ち、3層のPDLC層に共に
電圧を印加した場合には、三層のPDLC層とも光を透
過させて画素電極30aにより反射されて白表示とな
る。また、PDLC層30のみに電圧を印加した場合に
は、シアンの色を表示し、両PDLC層30、40に印
加した場合には、シアンとマゼンダによりブルーで表示
し、三層のPDLC層30、40、50が共に電圧無印
加状態のときには、ブラックで表示する。
【0047】換言すれば、各PDLC層は、その画素電
極と共通電極への電圧印加によりそれぞれ別個に駆動さ
れ得るので、減法混色の原理でのフルカラー表示にあた
り、各PDLC層の独立制御が可能となる。従って、新
規な専用の駆動回路を作製することなく、従来からTF
T−TN液晶パネルで実績のあるアクティブマトリクス
型駆動回路をそのまま利用することができる。
【0048】また、共通電極30b、40b、50bが
電極脚52を介し共通電極用端子52aに接続されてい
るから、各PDLC層に対する上記電圧の印加が、共通
電極30b、40b、50bを共通電位にしてなされる
ことになる。このため、互いに隣合う液晶層の電圧的干
渉を防止しつつ上記独立制御が可能となる。また、PD
LC層を3層に分けて駆動するので、一層のPDLC層
で駆動する場合に比べて駆動電圧を1/3に低減するこ
とができる。
【0049】また、上記液晶パネルは減法混色でカラー
表示するから、R、G、Bの各カラーフィルタを平面的
に配置する加法混色によりカラー表示に比べ、約3倍の
光利用率とすることができる。その結果、明るいカラー
表示画像を得ることができるから、バックライトが不要
となる。なお、本発明の実施にあたり、高分子分散液晶
に限ることなく、光分散型液晶や光吸収−透過を電圧に
より制御できる各種の液晶を構造体Pの各空所P1、P
2、P3に注入するようにしてもよい。
【0050】例えば、アモルファス構造を有するネマッ
チック液晶であって2色性色素を有するものや、コレス
テリック−ネマチック相転移型ゲストホスト液晶を、構
造体Pの各空所P1、P2、P3に注入するようにして
もよい。この場合、図6にて示すように、配向膜Dを各
ネマッチック液晶の層と画素電極30a、40a、50
aとの間にそれぞれ形成して、これら各配向膜Dにより
各ネマッチック液晶の層を配向させるようにする。
【0051】また、本発明の実施にあたっては、上記実
施形態にて述べた反射型液晶パネルに限ることなく、透
過型液晶パネルに本発明を適用して実施してもよい。こ
の場合には、画素電極30aを透明電極にし、Si基板
10を透明基板にする。また、本発明にあたり、PDL
Cには、上記実施形態にて述べたものに限ることなく、
例えば、ポリビニルアルコール等の水溶液にネマチック
液晶を分散して液晶滴をマイクロカプセル化した構造の
ものや、高分子に対する液晶の混合割合を大きくして網
目状の高分子中に液晶が挟まれているような構造とした
もの等も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶パネルの一実施形態を示す要
部断面図である。
【図2】図1の液晶パネルの画素の模式的拡大平面図で
ある。
【図3】図1の液晶パネルの製造方法の前段部を示す製
造工程図である。
【図4】同製造方法の中段部を示す製造工程図である。
【図5】同製造方法の後段部を示す製造工程図である。
【図6】上記実施形態の変形例を示す要部断面図であ
る。
【図7】従来の液晶パネルの部分断面図である。
【符号の説明】
10…Si基板、30乃至50…PDLC層、30a、
40a、50a…画素電極、30b、40b、50b…
共通電極、60、70、80…絶縁部材、61、71、
81…絶縁層、62、72、82…脚部、110、11
0A、110B…ダミー層、D…配向膜。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板(10)の内表面に並行に位置する
    第1絶縁層(61)と、この第1絶縁層からL字状に延
    出されて前記基板の内表面に着座する複数の第1脚部
    (62)とを有する第1絶縁部材(60)と、 前記第1絶縁層を介し前記基板に並行に対向するように
    位置する第2絶縁層(71)と、この第2絶縁層からL
    字状に延出されて前記第1絶縁層に着座する複数の第2
    脚部(72)とを有する第2絶縁部材(70)と、 前記基板の内表面に形成されたマトリクス状の第1画素
    電極(30a)と、 前記第1絶縁層の前記各第1画素電極側表面に形成され
    て前記各第1画素電極に対向する第1共通電極(30
    b)と、 前記第1絶縁層の前記第2絶縁層側表面に形成されたマ
    トリクス状の第2画素電極(40a)と、 前記第2絶縁層の前記第2絶縁層側表面に形成されて前
    記各第2画素電極に対向する第2共通電極(40b)
    と、 前記基板と前記第1共通電極との間にて前記各第1脚部
    及び各第1画素電極を介し形成された2色性染料を含む
    第1の光分散型液晶層(30)と、 前記第2共通電極と前記第1絶縁層との間にて前記各第
    2脚部及び各第2画素電極を介し形成された前記第1液
    晶層とは異なる2色性染料を含む第2の光分散型液晶層
    (40)とを備えてなる積層型液晶パネル。
  2. 【請求項2】 前記第2絶縁層を介し前記第1絶縁層に
    並行に対向するように位置する第3絶縁層(81)と、
    この第3絶縁層からL字状に延出されて前記第2絶縁層
    に着座する複数の第3脚部(82)とを有する第3絶縁
    部材(80)と、 前記第2絶縁層の前記第3絶縁層側表面に形成されたマ
    トリクス状の第3画素電極(50a)と、 前記第3絶縁層の前記第2絶縁層側表面に形成されて前
    記各第3画素電極に対向する第3共通電極(50b)
    と、 前記第3共通電極と前記第2絶縁層との間にて前記各第
    3脚部及び各第3画素電極を介し形成された前記第1及
    び第2の光分散型液晶層とは異なる2色性染料を含む第
    3の光分散型液晶層(50)とを備えてなることを特徴
    とする請求項1に記載の積層型液晶パネル。
  3. 【請求項3】 前記各共通電極が共通電位にあることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の積層型液晶パネル。
  4. 【請求項4】 前記各画素電極に配向膜(D)が形成さ
    れており、 この配向膜により配向される各液晶層が、前記各光分散
    型液晶層に代えて、前記各画素電極とこれに対向する共
    通電極との間に形成されていることを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれか一つの記載の積層型液晶パネル。
  5. 【請求項5】 前記基板の内表面に前記各第1画素電極
    を介しレジストの塗布により第1ダミー層を形成し、 この第1ダミー層から前記各第1脚部に相当する部分を
    フォト処理で除去し、 前記第1ダミー層の前記フォト処理後の部分にレジスト
    により前記第1脚部を形成し、 前記第1ダミー層の表面に前記第1共通電極を形成し、 この第1共通電極に前記第1絶縁層を前記各第1脚部と
    共に前記第1絶縁部材を構成するように形成し、 前記第1絶縁層に前記各第2画素電極を介しレジストの
    塗布により第2ダミー層を形成し、 この第2ダミー層から前記各第2脚部に相当する部分を
    フォト処理で除去し、 前記第2ダミー層の前記フォト処理後の部分にレジスト
    により前記第2脚部を形成し、 前記第2ダミー層の表面に前記第2共通電極を形成し、 この第2共通電極に前記第2絶縁層を前記各第2脚部と
    共に前記第2絶縁部材を構成するように形成し、 前記第1及び第2のダミー層を溶剤により除去して、前
    記各高分子分散液晶を形成する前の構造体(P)を形成
    し、 この構造体の前記第1及び第2のダミー層を除去した各
    領域に真空注入法により前記第1及び第2の光分散型液
    晶の各液体原料をそれぞれ注入し当該第1及び第2の光
    分散型液晶として形成するようにした請求項1に記載の
    液晶パネルの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第2絶縁層に前記各第2画素電極を
    介しレジストの塗布により第3ダミー層を形成し、 この第3ダミー層から前記各第3脚部に相当する部分を
    フォト処理で除去し、 前記第3ダミー層の前記フォト処理後の部分にレジスト
    により前記第3脚部を形成し、 前記第3ダミー層の表面に前記第3共通電極を形成し、 この第3共通電極に前記第3絶縁層を前記各第3脚部と
    共に前記第3絶縁部材を構成するように形成し、 前記構造体の形成を、前記第1及び第2のダミー層に前
    記第3ダミー層を加えて行い、 この構造体から前記第1乃至第3のダミー層を除去した
    各領域に真空注入法により前記第1乃至第3の光分散型
    液晶の各液体原料をそれぞれ注入し当該第1乃至第3の
    光分散型液晶として形成するようにした請求項6に記載
    の液晶パネルの製造方法。
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