JP2001083504A - 反射型又は半透過反射型の電気光学装置、これを用いた電子機器並びにその製造方法 - Google Patents

反射型又は半透過反射型の電気光学装置、これを用いた電子機器並びにその製造方法

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JP2001083504A
JP2001083504A JP26050799A JP26050799A JP2001083504A JP 2001083504 A JP2001083504 A JP 2001083504A JP 26050799 A JP26050799 A JP 26050799A JP 26050799 A JP26050799 A JP 26050799A JP 2001083504 A JP2001083504 A JP 2001083504A
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electro
film
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metal film
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Akinori Masuzawa
明徳 増澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 TFD(薄膜ダイオード)アクティブマトリ
クス駆動方式の半透過反射型又は反射型の液晶装置にお
いて、製造プロセスにおける工程数の削減、各画素にお
ける高開口率化、狭画素ピッチによる高精細化、反転駆
動におけるフリッカの低減及び対向電極と画素電極との
間におけるショート防止を図る。 【解決手段】 TFDアクティブマトリクス駆動方式の
半透過反射型又は反射型の液晶装置は、TFDアレイ基
板(10)上の液晶層(50)に面する側に、同一の第
1金属膜からなる画素電極(62)及びTFD(40)
の第1電極(42a)がパターンニング形成されてお
り、これらの上には、第1金属膜が陽極酸化されてなる
絶縁膜(12)が形成されている。TFDにおけるこの
絶縁膜上には、第2金属膜からなる第2電極(46a)
がパターンニング形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、TFD(Thin Fil
m Diode:薄膜ダイオード)アクティブマトリクス駆動
方式の電気光学装置、これを用いた電子機器及びこれを
製造する方法の技術分野に属し、特に反射型表示と透過
型表示とを切り換えて表示可能な半透過反射型又は反射
型表示のみ可能な反射型のTFDアクティブマトリクス
駆動方式の電気光学装置、このような電気光学装置を用
いた電子機器、更にこのような電気光学装置を製造する
方法の技術分野に属する。
【0002】
【背景技術】TFDアクティブマトリクス駆動方式の電
気光学装置では、各画素に設けられる画素電極をスイッ
チング駆動するための薄膜ダイオード(以下適宜、TF
Dと称する)が、TFDアレイ基板上における各画素電
極に隣接した領域に配置される。ここで、各TFDは、
Ta(タンタル)等の金属膜から下電極(第1電極)が
形成され、その上にTa酸化物による絶縁膜が形成さ
れ、更にその上に他の金属膜から上電極(第2電極)が
形成されることにより、MIM(金属−絶縁体−金属)
構造を持つように構成される。他方で、このように形成
されたTFDの上電極に接続されるように且つ各画素の
開口領域(即ち、各画素において表示に寄与する光が透
過又は反射により出射する領域)に配置されるように、
各画素電極は、Al(アルミニウム)等の導電性及び光
反射性の金属膜から別途形成される。
【0003】特に、半透過反射型の電気光学装置の場
合、TFDアレイ基板の裏側にバックライトが置かれ、
このバックライトからの光源光を透過するためのスリッ
トや微細孔等の開口部が画素電極に設けられる。そし
て、反射型表示時には、対向基板側から入射される外光
を画素電極の開口部を除く部分で反射することにより反
射型表示を行い、透過型表示時には、バックライトから
の光源光を画素電極の開口部を通して対向基板側から出
射することで透過型表示を行うように構成されている。
他方、反射型の電気光学装置の場合、このような開口部
が画素電極に設けられず、専ら対向基板側から入射され
る外光を画素電極で反射することにより反射型表示を行
うように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た半透過反射型又は反射型のTFDアクティブマトリク
ス駆動方式の電気光学装置によれば、その製造プロセス
において、各画素電極に隣接する領域に、下電極、絶縁
膜及び上電極からなるMIM構造を有するTFDをTa
膜等をパターンニングして形成する他方で、各画素電極
をAl膜等を別途パターンニングして形成するため、基
本的に工程数が多いという問題点がある。更に、このよ
うに工程数が多く比較的複雑なパターンニングを複数回
行う必要が有るため、配線幅や配線間隔を狭めることが
基本的に困難であり、各画素の高開口率化や高精細化が
困難であるという問題点もある。 また、上述した半透
過反射型又は反射型のTFDアクティブマトリクス駆動
方式の電気光学装置によれば、MIM構造における絶縁
体が誘電率の大きいTa酸化物で構成されるため、ダイ
オードの寄生容量(素子容量)が大きいという問題点が
ある。更に画素電極と対向電極との間の液晶容量が小さ
くなった場合には、寄生容量(素子容量)がクロストー
ク等画質劣化の原因となるため、画素電極の面積を小さ
くすること(高精細化)が困難であるという問題点もあ
る。
【0005】また、上述した半透過反射型又は反射型の
TFDアクティブマトリクス駆動方式の電気光学装置に
よれば、Al膜等からなる反射電極は、特に対向電極が
ITO(Indium Tin Oxide)膜の場合に、極性差があ
り、1フレームや1フィールド等の反転周期で一行毎に
駆動電圧極性を反転させる1H反転駆動方式等の反転駆
動方式を行った場合に、反転周期のフリッカが生じる原
因になるという問題点もある。
【0006】更に、上述した半透過反射型又は反射型の
TFDアクティブマトリクス駆動方式の電気光学装置に
よれば、電気光学物質を介して対向配置された対向電極
と画素電極とがショートする可能性があり、装置信頼性
に劣るという問題点もある。
【0007】本発明は上述の問題点に鑑みなされたもの
であり、製造プロセスにおける工程数の削減、各画素に
おける高開口率化、狭画素ピッチによる高精細化、反転
駆動におけるフリッカの低減及び対向電極と画素電極と
の間におけるショート防止が図られており、装置信頼性
が高く且つ明るく高精細で高品位の画像表示が可能なT
FDアクティブマトリクス駆動方式の半透過反射型又は
反射型の電気光学装置、これを用いた電子機器並びに製
造工程数が比較的少ないと共に比較的容易にこの電気光
学装置を製造可能な製造方法を提供することを課題とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電気光学装置は
上記課題を解決するために、一対の第1及び第2基板間
に電気光学物質が挟持されてなり、前記第1基板上に、
導電性且つ光反射性の第1金属膜からなる第1電極、前
記第1金属膜の表面が陽極酸化されてなる絶縁膜及び該
絶縁膜上に形成された導電性の第2金属膜からなる第2
電極を有する薄膜ダイオードと、前記第1金属膜と同一
膜からなり前記第1電極に接続された配線と、前記第1
金属膜と同一膜からなり前記第1電極及び前記配線から
分離されていると共に前記薄膜ダイオードに前記第2電
極側で接続されており表面に前記絶縁膜と同一膜が形成
された画素電極とを備える。
【0009】本発明の電気光学装置によれば、第1基板
上において、光反射性の第1金属膜からなる画素電極
が、薄膜ダイオードを介して配線に接続されており、T
FD駆動方式の半透過反射型又は反射型の電気光学装置
が構築される。
【0010】例えば、画素電極に第1基板側からの光源
光を透過するためのスリットや微細孔等の開口部が設け
られていれば、半透過反射型の電気光学装置が構築され
る。即ちこの場合、反射型表示時には、第2基板側から
入射される外光が第2基板及び液晶等の電気光学物質を
介して画素電極の開口部を除く部分で反射されて、再び
電気光学物質及び第2基板を介して出射される。この
時、薄膜ダイオードを介して画素電極に画像表示用信号
(例えば、画像信号又は走査信号)を供給することによ
り各画素電極毎に電気光学物質を駆動することができ、
これにより反射型表示を行える。他方、透過型表示時に
は、第1基板側から入射される光源光が第1基板及び画
素電極の開口部を透過して、電気光学物質及び第2基板
を介して出射される。この時、薄膜ダイオードを介して
画素電極に画像表示用信号を供給することにより各画素
電極毎に電気光学物質を駆動することができ、これによ
り透過型表示を行える。
【0011】また例えば、このような開口部が画素電極
に設けられていなければ、反射型の電気光学装置が構築
される。即ちこの場合、第2基板側から入射される外光
が第2基板及び液晶等の電気光学物質を介して画素電極
で反射されて、再び電気光学物質及び第2基板を介して
出射される。この時、薄膜ダイオードを介して画素電極
に画像表示用信号(例えば、画像信号又は走査信号)を
供給することにより各画素電極毎に電気光学物質を駆動
することができ、これにより反射型表示を行える。
【0012】本発明では特に、薄膜ダイオードの第1電
極と、これに接続された配線と、薄膜ダイオードの第2
電極側に接続された画素電極とは、同一の第1金属膜か
らなるので、その製造において、これら第1電極、配線
及び画素電極を、同一工程でパターンニングできる。即
ち、本発明によれば、製造工程の簡略化を図ることが可
能となり、且つ薄膜ダイオードの端部又は至近位置まで
画素電極を形成することが可能となるので各画素におけ
る開口率(即ち、各画素の全領域に対して表示に寄与す
る光が反射或いは透過により出射する領域の面積比率)
を高めることも可能となる。
【0013】更に、第1電極及び画素電極の表面に絶縁
膜を形成する際にも、同一工程で陽極酸化できる。加え
て、配線についてもその表面に陽極酸化により絶縁膜が
形成されるため、配線と対向電極間とのショートを防止
するのに効果的な構造が得られる。
【0014】更にまた、画素電極の表面に陽極酸化され
てなる絶縁膜が形成されているため、第2基板側との間
で画素電極がショートする可能性を、このような絶縁膜
が形成されていない場合と比較して遥かに低減できる。
加えて、画素電極の表面に陽極酸化されてなる絶縁膜が
形成されているため、前述した1H反転駆動方式等によ
る反転駆動を行う場合に、当該画素電極と第2基板側に
設けられる電極との間における極性差を、このような絶
縁膜が形成されていない場合と比較して低減でき、フレ
ーム或いはフィールド等の反転周期のフリッカを低減で
きる。
【0015】以上の結果、本発明によれば、製造工程数
が比較的少ないと共に製造が比較的容易であり、画素開
口率を高め、画素ピッチを狭め且つフリッカを低減する
ことが可能であり、最終的に装置信頼性が高く且つ明る
く高精細で高品位の画像表示が可能な電気光学装置を実
現できる。
【0016】本発明の電気光学装置の一態様では、前記
第1基板上に、前記画素電極を構成する前記第1金属膜
から延設された部分から一方の電極が構成され、該一方
の電極に前記絶縁膜と同一膜を介して対向する前記第2
電極部分から他方の電極が構成された他の薄膜ダイオー
ドを更に備える。
【0017】この態様によれば、画素電極と薄膜ダイオ
ードとの間に、直列に他の薄膜ダイオードが逆向きに接
続された構造が得られる。よって、動作時に、配線から
2つの逆向きに直列接続された薄膜ダイオードを介して
画素電極に画像表示用信号(例えば、画像信号又は走査
信号)を供給することができ、画素電極間におけるクロ
ストーク、反転周期のフリッカ、表示の焼付き等をより
確実に防止できる。更に、このような2つの薄膜ダイオ
ードは、両者共に第1金属膜、これが陽極酸化されてな
る絶縁膜及び第2金属膜から構成されているので、両者
を同一工程で形成可能であり、製造工程上有利である。
【0018】本発明の電気光学装置の他の態様では、前
記第1基板上に、前記第2金属膜と同一膜からなる他の
配線を更に備える。
【0019】この態様によれば、他の配線は、第2金属
と同一膜からなるので、薄膜ダイオードの第2電極と同
一工程でパターンニング可能である。即ち、当該他の配
線を形成するために追加的な工程は必要とされないの
で、製造工程上有利である。そして、第1基板上におい
て第1及び第2金属膜から夫々形成された2つの配線
を、各種信号用の配線として用いることができる。特
に、両者は、第1金属膜が陽極酸化されてなる絶縁膜に
より相互に絶縁可能であり、且つ第1基板上において相
異なる積層位置に存在する。従って両者は平面レイアウ
ト上は交差しても重なってもよいため、配線をレイアウ
トする上での自由度が格段に増す。更に、両配線を冗長
的に用いることにより、配線抵抗を顕著に下げることも
可能となる。この結果、画像表示用信号(例えば、画像
信号又は走査信号)の劣化を招くこと無く配線幅を狭め
ることが可能となり、第1基板上における画素ピッチを
狭めると共に各画素の開口率を高めることが可能とな
り、最終的に高精細で高品位の画像表示が可能となる。
【0020】本発明の電気光学装置の他の態様では、前
記第1基板上に、前記第2金属膜と同一膜からなる実装
用端子を更に備える。
【0021】この態様によれば、実装用端子は、第2金
属膜と同一膜からなるので、薄膜ダイオードの第2電極
と同一工程でパターンニング可能である。即ち、当該実
装用端子を形成するために追加的な工程は必要とされな
いので、製造工程上有利である。
【0022】本発明の電気光学装置の他の態様では、前
記第1金属膜は、アルミニウムを主成分とする。
【0023】この態様によれば、第1金属膜は、例え
ば、Al(アルミニウム)を主成分として、Gd(ガド
リニウム)、Ti(チタン)、Zr(ジルコニウム)、
Nd(ネオジム)、Y(イットリウム)、Ta(タンタ
ル)、Cu(銅)、Ni(ニッケル)、Sc(スカンジ
ウム)等を含有している。このような第1金属膜を用い
れば、薄膜ダイオードの第1電極、画素電極及び配線と
して良好な導電性や光反射性が得られ、同時に、陽極酸
化によりTa酸化物と比較して低誘電率で良質な絶縁膜
が形成可能となる。これらの結果、素子容量が小さくダ
イオード特性に優れた薄膜ダイオード、高反射率の画素
電極及び低抵抗の配線を用いて、高品位の画像表示が可
能な電気光学装置を実現できる。
【0024】本発明の電気光学装置の他の態様では、前
記第2金属膜は、Cr(クロム)、Ti(チタン)、M
o(モリブデン)、Ni(ニッケル)、Ta(タンタ
ル)及びAlのうち少なくとも一つを含む。
【0025】この態様によれば、第2金属膜は、クロ
ム、チタン、モリブデン、ニッケル、タンタル及びアル
ミニウムのうち少なくとも一つを含む単体金属又は合金
からなるので、薄膜ダイオードの第2電極として良好な
導電性が得られ、ダイオード特性に優れた薄膜ダイオー
ドを構築できる。
【0026】本発明の電気光学装置の他の態様では、前
記第2基板上に、前記電気光学物質を介して前記画素電
極に対向する対向電極を備える。
【0027】この態様によれば、画素電極及び対向電極
間で電圧を印加することにより、両者間に挟持された液
晶等の電気光学物質を各画素電極毎に駆動できる。例え
ば、画素電極及び対向電極の一方に画像信号を供給する
と共に他方に走査信号を供給すれば、TFDアクティブ
マトリクス駆動方式による駆動を行うことも可能であ
る。ここで一般には画素電極と対向電極とが電気光学物
質を介して対向する構成を採用すると、画素電極及び対
向電極間でショートが起きやすいが、本発明では、画素
電極の表面に陽極酸化されてなる絶縁膜が形成されてい
るため、このようにショートする可能性を低減できる。
加えて、画素電極の表面に陽極酸化されてなる絶縁膜が
形成されているため、前述した1H反転駆動方式等によ
る反転駆動を行う場合に、画素電極と対向電極との間に
おける極性差を、このような絶縁膜が形成されていない
場合(例えば、対向電極をITO膜から構成し、画素電
極をAlを主成分とする金属膜から構成した場合等)と
比較して低減でき、フレーム或いはフィールド等の反転
周期のフリッカを低減できる。
【0028】この態様では、前記画素電極は、駆動回路
により反転駆動方式で駆動されてもよい。
【0029】このように構成すれば、画素電極が駆動回
路により1H反転駆動方式等の反転駆動方式で駆動され
るが、本発明では、画素電極の表面に陽極酸化されてな
る絶縁膜が形成されているため、画素電極と対向電極と
の間における極性差を低減できるので、フレーム或いは
フィールド等の反転周期のフリッカを低減できる。
【0030】本発明の電気光学装置の他の態様では、前
記第1基板の前記第2基板と反対側に、光源を更に備え
ており、前記画素電極には、前記光源からの光が透過す
る開口部が設けられている。
【0031】即ち、この態様によれば、光源のオンオフ
により、外光を利用した反射型表示と光源光を利用した
透過型表示とを切換え可能な半透過反射型の電気光学装
置が実現される。
【0032】本発明の電子機器によれば、明るく高精細
で高品位の画像表示が可能な電気光学装置を用いた携帯
電話、腕時計、電子手帳、ノートパソコン等の各種の電
子機器を実現できる。
【0033】本発明の電気光学装置の製造方法は上記課
題を解決するために、上述した本発明の電気光学装置を
製造する電気光学装置の製造方法であって、前記第1基
板上に、前記第1金属膜を形成する工程と、前記第1金
属膜をパターニングして、前記第1電極、前記配線及び
前記画素電極並びに前記第1電極又は前記配線と前記画
素電極とを一時的に接続する部分を形成する第1パター
ンニング工程と、前記配線を介して前記第1電極及び前
記画素電極に電圧を供給することにより前記絶縁膜を陽
極酸化により形成する陽極酸化工程と、前記絶縁膜上
に、前記第2金属膜を形成する工程と、前記第2金属膜
をパターンニングして、前記第2電極を形成する第2パ
ターンニング工程と、前記一時的に接続する部分を除去
する除去工程とを備える。
【0034】本発明の電気光学装置の製造方法によれ
ば、第1基板上に第1金属膜が形成された後に、第1パ
ターンニング工程により、第1金属膜がパターンニング
され、第1電極、配線及び画素電極が形成される。この
ように第1電極、配線及び画素電極を、同一工程でパタ
ーンニングできるので、従来の如く画素電極に隣接した
領域においてTa等の金属膜から下電極(第1電極)を
形成し、その上に絶縁膜を介して他の金属膜から上電極
(第2電極)を形成してMIM(金属−絶縁体−金属)
構造を持つ薄膜ダイオードを形成し、これに接続される
ように画素電極をAl等の金属膜から別途パターンニン
グする製造技術と比べて、製造工程の簡略化を図ること
が可能となる。
【0035】本発明では特に、上述のように第1パター
ンニング工程により第1電極、配線及び画素電極が形成
される際に、第1電極又は前記配線と画素電極とを一時
的に接続する部分も形成される。次に、陽極酸化工程に
より、配線を介して第1電極及び画素電極に電圧を供給
することにより、絶縁膜が陽極酸化により形成される。
このように本発明によれば、同一の陽極酸化工程により
配線、第1電極及び画素電極の表面に絶縁膜を形成でき
る。しかもこの時、第1電極又は前記配線と画素電極と
は、第1金属膜からなる一時的に接続する部分により接
続されているので、画素電極毎に陽極酸化用の電圧を供
給しないで済む。即ち、配線並びに配線に接続された第
1電極及び一又は複数の画素電極に対して一個所から陽
極酸化用の電圧を供給すれば済むので、当該陽極酸化を
より容易に行うことが可能となる。
【0036】続いて、絶縁膜上に第2金属膜が形成され
た後に、第2パターンニング工程により、第2金属膜が
パターンニングされて、薄膜ダイオードの第2電極が形
成される。このように第2金属膜の形成工程やパターン
ニング工程の後又は前に、前述のように画素電極と第1
電極又は配線とを一時的に接続する第1金属膜部分がエ
ッチング等により除去される。よって第1電極及び配線
と画素電極とを比較的容易に分離でき、これにより画素
電極における薄膜ダイオードの第2電極側に接続された
構造が得られる。
【0037】以上の結果、本発明の電気光学装置の製造
方法によれば、上述した本発明の電気光学装置を比較的
少ない工程数で且つ比較的容易に製造することが可能と
なる。
【0038】本発明の電気光学装置の製造方法の一態様
では、前記第1パターンニング工程で、前記画素電極に
開口部を設ける。
【0039】この態様によれば、開口部が設けられた画
素電極を、追加的な工程なしで形成できるので、半透過
反射型の電気光学装置を比較的少ない工程数で製造でき
る。
【0040】本発明のこのような作用及び他の利得は次
に説明する実施の形態から明らかにされる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0042】(電気光学装置の構成)本発明の実施形態
における電気光学装置の構成について、図1から図8を
参照して説明する。本実施形態は、本発明をTFDアク
ティブマトリクス駆動方式の半透過反射型の液晶装置に
適用したものである。
【0043】先ず図1から図4を参照して、本実施形態
における液晶装置の基本構成及び動作について説明す
る。尚、図1は、液晶装置を対向基板上に形成されるカ
ラーフィルタを便宜上取り除いて対向基板側から見た様
子を示す図式的平面図であり、図2は、図1のA−A’
断面をカラーフィルタを含めて示す液晶装置の図式的断
面図である。また、図3は、図2に示された画素電極付
近における外光を反射し且つ光源光を透過する構成を拡
大して示す図式的拡大断面図であり、図4は、本実施形
態の画素電極に設けられる開口部に係る各種具体例を示
す拡大平面図である。尚、図1では、説明の便宜上、図
中横方向に伸びるストライプ状の走査電極を6本且つ図
中縦方向に伸びる画素電極配列を6列だけ図式的に示し
ているが実際には、多数本の走査電極及び多数個の画素
電極が存在しており、更に図1から図4においては、各
層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするた
め、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。
【0044】図1及び図2において、本実施形態におけ
る半透過反射型の液晶装置は、透明のTFDアレイ基板
10と、TFDアレイ基板10に対向配置された透明の
対向基板20と、TFDアレイ基板10及び対向基板2
0間に挟持された液晶層50と、TFDアレイ基板10
の対向基板20に対向する側(即ち、図2で上側表面)
に配置されておりAlを主成分とする導電性且つ光反射
性の第1金属膜からなり図1で縦方向に夫々伸びる複数
のデータ線61と、データ線61と同じく第1金属膜か
らなりデータ線61にTFD40を介して夫々接続され
ており半透過反射電極として夫々構成された複数の画素
電極62と、画素電極62を構成する第1金属膜が陽極
酸化されてなる絶縁膜12と、絶縁膜12上に配置され
た配向膜15とを備える。液晶装置はまた、第2基板上
のTFDアレイ基板10に対向する側(即ち、図2で下
側表面)に配置されたカラーフィルタ23と、カラーフ
ィルタ23上に配置されたカラーフィルタ平坦化膜24
と、カラーフィルタ平坦化膜24上に配置されており図
1で横方向に夫々伸びるストライプ状(或いは、各画素
に対応する部分が幅広に形成された短冊状)の透明電極
から夫々構成された複数の走査電極21と、走査電極2
1上に配置された配向膜25とを備えて構成されてい
る。
【0045】TFDアレイ基板10及び対向基板20
は、液晶層50の周囲において、シール材31により貼
り合わされており、液晶層50は、シール材31及び封
止材32により、TFDアレイ基板10及び対向基板2
0間に封入されている。液晶装置は更に、TFDアレイ
基板10の液晶層50と反対側に、偏光板107及び位
相差板108を備えていると共に対向基板20の液晶層
50と反対側に、偏光板105及び位相差板106を備
えている。偏光板107の外側には、蛍光管119と蛍
光管119からの光を偏光板107から液晶パネル内に
導くための導光板118とを備えて構成されている。T
FDアレイ基板10上には更に、データ線61及びTF
D40を介して各画素電極62に画像信号を供給するX
ドライバ回路110及び走査電極21に走査信号を供給
するYドライバ回路100が設けられている。
【0046】ここに本実施形態における画素電極62に
は、TFDアレイ基板10側からの光源光を透過するた
めのスリット又は微細孔などの開口部が設けられてお
り、画素電極62は夫々、半透過反射電極として構成さ
れている。
【0047】即ち、図3に拡大して示すように、画素電
極62は、Alを主成分とする第1金属膜により形成さ
れ、透過領域A2においてTFDアレイ基板10側から
の光源光L2を透過するための2μm径の開口部62a
が多数設けてある。画素電極62の表面は、開口部62
aを除く反射領域A1において、対向基板20の側から
入射する外光L1を反射する反射面となっている。透過
領域A2の総面積は反射領域A1の総面積に対して約1
0%の割合となるように開口部62aをランダム或いは
規則的に設けてある。このような画素電極62は、蒸着
やスパッタ等により形成される。
【0048】このような画素電極62の開口部62aの
各種具体例について図4を参照して説明する。
【0049】図4(a)に示すように各画素電極62毎
に4つの矩形スロットを4方に開口部62aとして配置
してもよいし、図4(b)に示すように各画素電極62
毎に5つの矩形スロットを横並びに開口部62aとして
配置してもよいし、図4(c)示すように各画素電極6
2毎に多数の円形開口を開口部62aとして離散配置し
てもよいし、図4(d)示すように各画素電極62毎に
1つの比較的大きな矩形スロットを開口部62aとして
配置してもよい。このような開口部62aは、レジスト
を用いたフォト工程/現像工程/剥離工程で容易に作製
することができる。開口部62aの平面形状は図示のほ
かにも、正方形でもよいし、或いは、多角形、楕円形、
不規則形でもよい。また、画素電極62をパターニング
するときに同時に開口部62aを開孔することも可能で
あり、このようにすれば製造工程数を増やさず済む。ま
た、いずれの形状であっても、開口部62aの径は、
0.01μm以上20μm以下とされ、更に開口部62
aは、反射領域A1に対して透過領域A2が5%以上3
0%以下の面積比で形成されるように開口されるのが好
ましい。
【0050】図4(a)から(d)に示すように、各画
素電極62の左下部分は突起状に延設されてTFD40
の第4電極42bが第1金属膜から形成されており、T
FD40における第2金属膜からなる第3電極と絶縁膜
12を介して対向配置されてMIM(Metal Insulator
- Metal)構造が採られている。このようなTFD40
の構成については後に詳述する。
【0051】尚、画素電極62は、対向基板20に垂直
な方向から平面的に見て各画素の開口領域よりも一回り
小さく形成されて、各画素電極62の周囲の間隙が透過
領域A2となる(即ち、この間隙に対面する液晶部分を
画素電極62による斜め電界にて駆動する)ように構成
されてもよい。このように構成すれば、装置構成や製造
プロセスの複雑化を招く微細な欠陥部や微細な開口部を
多数設けなくても画素電極62を構成できるため、実用
上有利であり、装置信頼性や製造歩留まりを向上させる
ことも可能となる。
【0052】再び図1及び図2において、TFDアレイ
基板10及び対向基板20は夫々、可視光に対して透明
或いは少なくとも半透明であることが要求されており、
例えばガラス基板や石英基板等からなる。
【0053】配向膜15及び25は夫々、ポリイミド薄
膜などの有機薄膜からなり、スピンコート又はフレキソ
印刷により形成され、ラビング処理等の所定の配向処理
が施されている。
【0054】液晶層50は、画素電極62及び走査電極
21間で電界が印加されていない状態で配向膜15及び
25により所定の配向状態をとる。液晶層50は、例え
ば一種又は数種類のネマティック液晶を混合した液晶か
らなる。
【0055】シール材31は、例えば光硬化性樹脂や熱
硬化性樹脂からなる接着剤である。特に、当該液晶装置
が対角数インチ程度以下の小型の場合には、シール材中
に両基板間の距離を所定値とするためのグラスファイバ
ー或いはガラスビーズ等のギャップ材(スペーサ)が混
入される。但し、このようなギャップ材は、当該液晶装
置が対角数インチ〜10インチ程度或いはそれ以上の大
型の場合には、液晶層50内に混入されてもよい。ま
た、封止材32は、シール材31の注入口を介して液晶
を真空注入した後に、当該注入口を封止する樹脂性接着
剤等からなる。
【0056】カラーフィルタ23は、青色光、緑色光及
び赤色光を画素毎に夫々透過する色材膜と共に各画素の
境界にブラックマスク或いはブラックマトリクスと称さ
れる遮光膜が形成されて各画素間の混色を防止するよう
に構成されたデルタ配列、ストライプ配列、モザイク配
列、トライアングル配列等の公知のカラーフィルタであ
る。また遮光膜は形成されていなくても良い。また図1
及び図2では省略しているが、シール材52の内側に並
行して、例えばカラーフィルタ23中の遮光膜と同じ或
いは異なる材料から成る画像表示領域の周辺を規定する
額縁としての遮光膜が設けられてもよい。或いはこのよ
うな額縁は、液晶装置を入れる遮光性のケースの縁によ
り規定してもよい。
【0057】蛍光管119と共にバックライトを構成す
る導光板118は、裏面全体に散乱用の粗面が形成さ
れ、或いは散乱用の印刷層が形成されたアクリル樹脂板
などの透明体であり、光源である蛍光管119の光を端
面にて受けて、図の上面からほぼ均一な光を放出するよ
うになっている。
【0058】次に図5から図7を参照して、TFD40
の詳細構成について説明する。ここに、図5(a)は、
TFD40を画素電極62及びデータ線61と共に示す
拡大平面図であり、図5(b)は、TFD40を形成す
る前(陽極酸化により絶縁膜12を形成する時点)にお
ける第1金属膜の平面パターンを示す平面図である。図
6は、図5(a)のB−B’断面図であり、図7(a)
は、図5(a)のC−C’断面図であり、図7(b)
は、変形例における図5(a)のC−C’断面図であ
る。尚、図6及び図7においては、各層や各部材を図面
上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材
毎に縮尺を異ならしめてある。
【0059】図5(a)、図6及び図7(a)におい
て、TFD40は、TFDアレイ基板10上に第1TF
D40a及び第2TFD40bが直列接続されてなる。
【0060】第1TFD40aは、下から順に第1金属
膜からなる第1電極42a、絶縁層12及び第2金属膜
からなる第2電極46aから構成され、TFD構造或い
はMIM構造を持つ。第2TFD40bは、上から順に
第2金属膜からなる第3電極46b、絶縁層12及び第
1金属膜からなる第4電極42bから構成され、TFD
構造或いはMIM構造を持つ。そして、第1金属膜から
なるデータ線61が第1電極42aに接続されており
(即ち、第1電極42aはデータ線61から延設されて
おり)、第2電極46aが第3電極46bと接続されて
おり(即ち、第2電極46a及び第3電極46bは、連
続した第2金属膜46から形成されており)、第4電極
42bと画素電極62とが接続されている(即ち、第4
電極42bは画素電極62から延設されている)。この
ようにTFD40は、データ線61から2個の直列接続
されたTFD(即ち、第1TFD40a及び第2TFD
40b)を介して画素電極62に画像信号を供給するよ
うに構成されている。
【0061】本実施形態では特に、TFD40の第1電
極42a及び第4電極42b、データ線61並びに画素
電極62を構成する第1金属膜は、Alを主成分とし
て、Gd、Ti、Zr、Nd、Y、Ta、Cu、Ni、
Sc等を含有している。このような第1金属膜を用いれ
ば、データ線61及び画素電極62として良好な導電性
や光反射性が得られ、同時に、後述の製造プロセスにお
ける陽極酸化により良質な絶縁膜12が形成できる。他
方、TFD40の第2電極46a及び第3電極46bを
構成する第2金属膜46は、Cr、Ti、Mo、Ni、
Ta及びAlのうち少なくとも一つを含む単体金属又は
合金からなる。このような第1金属膜及び第2金属膜を
用いれば、ダイオード特性に優れた第1TFD40a及
び第2TFD40bを構築できる。これらの結果、ダイ
オード特性に優れた第1TFD40a及び第2TFD4
0b、高反射率の画素電極62及び低抵抗のデータ線6
1を用いて、高品位の画像表示が可能な電気光学装置を
実現できる。尚、第2金属膜としてITO膜を用いるこ
とも可能である。
【0062】次に図8を参照して、以上のように構成さ
れたTFD40を備えて構成されるTFDアクティブマ
トリクス駆動方式の液晶装置の電気的な構成について説
明する。ここに、図8は、図1に示した液晶装置の等価
回路図である。
【0063】図8において、TFDアクティブマトリク
ス駆動方式の液晶装置は、対向基板上に配列された複数
の走査電極21が、TFDアレイ基板上に形成されたY
ドライバ回路100に接続されており、TFDアレイ基
板上に配列された複数のデータ線61が、TFDアレイ
基板上にXドライバ回路110に接続されている。マト
リクス状の各画素領域において、データ線61は、TF
D40の第1電極42aに接続されており(図5から図
7参照)、走査電極21は、液晶層50及び画素電極6
2を介してTFD40の第4電極42bに接続されてい
る。従って、各画素領域に対応する走査電極21に走査
信号が供給され、データ線71にデータ信号が供給され
ると、当該画素領域におけるTFD40がオン状態とな
り、TFD40を介して、画素電極62及び走査電極2
1間にある液晶層50に駆動電圧が印加される。
【0064】本実施形態では特に、TFD40の第1電
極42a及び第4電極42bと、これに接続されたデー
タ線61と、画素電極62とは、同一の第1金属膜から
なるので、後述する製造プロセスにおいて、これらを同
一工程でパターンニングできる。しかも、TFD40の
端部まで画素電極62が形成されており、各画素の開口
率が高められている。更に、第1電極42a、第4電極
42b、画素電極62及びデータ線61の表面に絶縁膜
12を形成する際にも、同一工程で陽極酸化できる。
【0065】仮にTFDアレイ基板10上に、絶縁膜1
2を介在させることなく、画素電極62及び配向膜15
を形成したのでは、特に、液晶層50中又はシール材3
1中のギャップ材(スペーサ)より大きなサイズの導電
性の異物が液晶層50中に混入した場合に、配向膜15
及び25を破って、画素電極62と走査電極21とがシ
ョートする、即ち、装置欠陥が発生する可能性が高い。
しかしながら、本実施形態によれば、配向膜15よりも
強度が高い絶縁膜12の存在により、或いは、配向膜1
5と絶縁膜12との協動によりこのような装置欠陥の発
生確率を顕著に低減し得る。同様に、データ線61の表
面にも絶縁膜12が形成されているため、データ線61
がショートする可能性も低減できる。
【0066】尚、図7(b)に示したように、データ線
61上に絶縁膜12を介して、第2金属膜から他の配線
61’を形成してもよい。このように他の配線61’を
形成すれば、他の配線61’は、TFD40の第2電極
46aや第3電極46bと同一工程でパターンニング可
能である。そして、TFDアレイ基板10上において第
1及び第2金属膜から夫々形成された2つの配線を、各
種信号用の配線として用いることができる。特に、両者
は、第1金属膜が陽極酸化されてなる絶縁膜12により
相互に絶縁されているので且つTFDアレイ基板10上
において相異なる積層位置に存在するので、平面レイア
ウト上で交差しても重なってもよい。更に、データ線6
1及び他の配線61’を冗長的に用いる(例えば、両者
をコンタクトホールで相互接続して2重配線として用い
る)ことにより、配線抵抗を顕著に下げることも可能と
なる。また、他の配線61’に代えて又は加えて、TF
Dアレイ基板10上に、第2金属膜と同一膜からなる実
装用端子を形成してもよい。この場合にも、実装用端子
は、TFD40の第2電極46aや第3電極46bと同
一工程でパターンニング可能である。
【0067】(電気光学装置の動作)次に、以上の如く
構成された本実施形態における半透過反射型の液晶装置
の動作について図2及び図3を参照して説明する。
【0068】先ず反射型表示について説明する。この場
合には、対向基板20の側から外光L1が入射すると、
対向基板20及び液晶層50を介して、反射領域A1に
おけるTFDアレイ基板10上に設けられた配向膜1
5、絶縁膜12及び画素電極62からなる積層体により
反射され、再び液晶層50及び対向基板20を介して対
向基板20側から出射される。従って、Xドライバ回路
110及びYドライバ回路100から画素電極62及び
走査電極21に、画像信号及び走査信号を所定タイミン
グで夫々供給すれば、画素電極62及び走査電極21が
対向する個所における液晶層50部分には、行毎又は列
毎若しくは画素毎に電界が順次印加される。これにより
液晶層50の配向状態を各画素単位で制御することによ
り、外光L1を変調し、階調表示が可能となる。
【0069】次に透過型表示について説明する。この場
合には、TFDアレイ基板10の下側から光源光L2が
入射すると、透過領域A2(即ち、画素電極62の開口
部62a)におけるTFDアレイ基板10上に設けられ
た配向膜15を透過し、液晶層50及び対向基板20を
介して対向基板20側から出射される。従って、Xドラ
イバ回路110及びYドライバ回路100から画素電極
62及び走査電極21に、画像信号及び走査信号を所定
タイミングで夫々供給すれば、画素電極62及び走査電
極21が対向する個所における液晶層50部分には、行
毎又は列毎若しくは画素毎に電界が順次印加される。こ
れにより液晶層50の配向状態を各画素単位で制御する
ことにより、光源光L2を変調し、階調表示が可能とな
る。
【0070】以上のように本実施形態によれば、明るく
高精細で高品位の画像表示が可能なとなる。しかも本実
施形態によれば、第1基板の外側に設けた反射板により
反射する伝統的な液晶装置と比べて、TFDアレイ基板
10の上側における画素電極62による反射により外光
を反射するので、光路が短くなる分だけ表示画像におけ
る視差が低減され且つ表示画像における明るさも向上す
る。特に、TFD40を介して各画素電極62に電力を
供給するため、画素電極62間におけるクロストークを
低減でき、より高品位の画像表示が可能となる。
【0071】このように動作する本実施形態では好まし
くは、液晶層50が直流電圧の印加により劣化するのを
防ぐために及びフリッカやクロストークを低減するため
に、Xドライバ回路110及びYドライバ回路100に
より液晶層50に印加する駆動電圧の極性を、1フレー
ム又は1フィールドを反転周期として1行毎に反転させ
る1H反転駆動方式等の反転駆動方式が採用される。こ
のように反転駆動方式を採用する場合、前述のように画
素電極62の表面に陽極酸化されてなる絶縁膜12が形
成されているため、画素電極62と対向基板20側に設
けられる走査電極21との間における極性差を、このよ
うな絶縁膜12が形成されていない場合と比較して低減
でき、1フレーム或いは1フィールド等の反転周期のフ
リッカを低減できる。
【0072】以上説明した本実施形態では、Xドライバ
回路110やYドライバ回路100を第1基板上に直接
設けるのに代えて、これらのドライバ回路を含む駆動用
LSIを例えばTAB(Tape Automated bonding)基板
上に実装して異方性導電フィルムを介して電気的及び機
械的に接続するようにしてもよい。或いは、シール材3
1の外側のTFDアレイ基板10又は対向基板20上の
周辺領域に、Xドライバ回路110やYドライバ回路1
00に加えて、製造途中や出荷時の当該液晶装置の品
質、欠陥等を検査するための検査回路等を形成して所謂
周辺回路内蔵型の液晶装置としてもよい。更に、本実施
形態において、データ線61と走査電極21との機能を
相互に逆にして、TFDアレイ基板10上では、データ
線61の代りに走査線を設けて該走査線からTFD40
を介して各画素電極62に走査信号を供給するように構
成し、且つ対向基板20上のストライプ状の透明電極を
走査信号供給用ではなく(即ち、走査電極21としてで
はなく)画像信号供給用の電極として用いるように構成
してもよい。
【0073】また、TFDアレイ基板10や対向基板2
0の外面側には、例えば、TN(Twisted Nematic)モ
ード、VA(Vertically Aligned)モード、PDLC(Pol
ymerDispersed Liquid Crystal)モード等の動作モード
や、ノーマリーホワイトモード/ノーマリーブラックモ
ードの別に応じて、偏光フィルム、位相差フィルム、偏
光板などが所定の方向で配置される。更に、TFDアレ
イ基板10又は対向基板20上に1画素1個対応するよ
うにマイクロレンズを形成してもよい。このようにすれ
ば、入射光の集光効率を向上することで、明るい液晶装
置が実現できる。更にまた、TFDアレイ基板10又は
対向基板20上に、何層もの屈折率の相違する干渉層を
堆積することで、光の干渉を利用して、RGB色を作り
出すダイクロイックフィルタを形成してもよい。このダ
イクロイックフィルタ付き対向基板によれば、より明る
いカラー液晶装置が実現できる。
【0074】次に、本実施形態における偏光板105、
位相差板106、偏光板107及び位相差板108(図
2参照)の光学設定について説明する。
【0075】本実施形態では、位相差板106により反
射型表示時における光の波長分散に起因する色付きなど
の色調への影響を低減する(即ち、位相差板106を用
いて反射型表示時における表示の最適化を図る)と共
に、位相差板108により透過型表示時における光の波
長分散に起因する色付きなどの色調への影響を低減する
(即ち、位相差板106により反射型表示時における表
示の最適化を図った条件下で、更に、位相差板108に
より透過型表示時における表示の最適化を図る)ことが
可能となる。なお、位相差板106及び108について
は夫々、液晶セルの着色補償、もしくは視角補償により
複数枚位相差板を配置することも可能である。このよう
に位相差板106又は108として、位相差板を複数枚
用いれば着色補償或いは視覚補償の最適化をより容易に
行える。
【0076】更にまた、偏光板105、位相差板10
6、液晶層50及び画素電極62における光学特性を反
射型表示時におけるコントラストを高める設定とすると
共に、この条件下で偏光板107及び位相差板108に
おける光学特性を透過型表示時におけるコントラストを
高める設定とすることにより、反射型表示と透過型表示
とのいずれにおいても高いコントラスト特性を得ること
ができる。例えば、反射型表示時には、外光が、偏光板
105を通って直線偏光となり、更に位相差板106及
び電圧非印加状態(暗表示状態)にある液晶層50部分
を通って右円偏光となって画素電極62に達し、ここで
反射されて進行方向が逆転すると共に左円偏光に変換さ
れ、再び電圧非印加状態にある液晶層50部分を通って
直線偏光に変換され、偏光板105で吸収される(即
ち、暗くなる)ように偏光板105、位相差板106、
液晶層50及び画素電極62における光学特性が設定さ
れる。この時、電圧印加状態(明表示状態)にある液晶
層50部分を通る外光は、液晶層50部分を素通りする
ため、画素電極62で反射されて偏光板105から出射
される(即ち、明るくなる)。他方で、透過型表示時に
は、バックライトから発せられ、偏光板107及び位相
差板108を介して画素電極62の開口部62aを透過
する光源光が、上述した反射型表示時における画素電極
62で反射される左円偏光と同様な光となるように、偏
光板107及び位相差板108の光学特性が設定され
る。すると、反射型表示時と比べて光源及び光路が異な
るにも拘わらず、透過型表示時における画素電極62の
開口部62aを透過する光源光は、反射型表示時におけ
る画素電極62で反射する外光と同様に電圧非印加状態
(暗表示状態)にある液晶層50部分を通って直線偏光
に変換され、偏光板105で吸収される(即ち、暗くな
る)。この時、電圧印加状態(明表示状態)にある液晶
層50部分を通る光は、液晶層50部分を素通りして偏
光板105から出射される(即ち、明るくなる)。
【0077】尚、以上説明した実施形態において、画素
電極62の液晶層50に面する表面を凹凸に構成して、
これらの鏡面感を無くし、散乱面(白色面)に見せるよ
うにしてもよい。また、凹凸による散乱によって視野角
を広げてもよい。この凹凸形状は、画素電極62の下地
に感光性のアクリル樹脂等を用いて形成したり、下地の
基板自身をフッ酸によって荒らすこと等によって形成す
ることができる。尚、画素電極62の凹凸表面上に透明
な平坦化膜を形成して、液晶層50に面する表面(配向
膜を形成する表面)を平坦化しておくことが液晶の配向
不良を防ぐ観点から望ましい。
【0078】(電気光学装置の製造プロセス)次に以上
の如き構成を持つ実施形態における電気光学装置の製造
プロセスについて、図9及び図5を参照して説明する。
ここに図9は、図7(a)と同様に、図5(a)のC−
C’断面図に対応する個所における電気光学装置の工程
図である。
【0079】図9において、先ず工程(1)に示すよう
に、TFDアレイ基板10上に第1金属膜62’が形成
された後に、工程(2)に示すように、フォトリソグラ
フィ及びエッチングにより、TFD40の第1電極42
a及び第4電極42b、データ線61及び画素電極62
となる部分を含むように、第1金属膜62’がパターン
ニングされる。この工程(2)において、これらの電極
や配線を、同一工程でパターンニングできるので、従来
の如く画素電極に隣接した領域においてTa(タンタ
ル)等の金属膜から下電極を形成し、その上に絶縁膜を
介して他の金属膜から上電極を形成してMIM構造を持
つ薄膜ダイオードを形成し、これに接続されるように画
素電極をAl膜から別途パターンニングする製造技術と
比べて、製造工程の簡略化を図れる。更に、工程(2)
において、画素電極62に開口部62aを設ける。これ
により、開口部62aが設けられた画素電極62を、追
加的な工程なしで形成できる。加えて、この工程(2)
において本実施形態では特に、図5(b)に示したよう
に、C1領域に、データ線61と画素電極62とを一時
的に接続する部分も形成される。
【0080】次に、工程(3)に示すように、データ線
61となる部分の所定個所に電圧印加用プローブを接触
させて、第1電極42a及び第4電極42b、データ線
61及び画素電極62となる第1金属膜62’部分に一
まとめに電圧を供給することにより、絶縁膜12’が陽
極酸化により形成される。このように本実施形態によれ
ば、同一の陽極酸化工程により第1電極42a及び第4
電極42b、データ線61及び画素電極62上に配置さ
れる絶縁膜12’を形成できる。しかもこの陽極酸化時
には、画素電極62がデータ線61に、領域C1に形成
された第1金属膜部分(図5(b)参照)を介して接続
されているので、画素電極62毎に陽極酸化用の電圧を
供給しないで済む。
【0081】次に、工程(4)に示すように、絶縁膜1
2’上に第2金属膜46’が形成された後に、工程
(5)に示すように、TFD40の第3電極46b(及
び図示されない第2電極46a)が形成されるように、
第2金属膜がパターンニングされる。
【0082】次に、工程(6)に示すように、陽極酸化
時に画素電極62とデータ線61とを一時的に接続して
いた領域C1における第1金属膜部分(図5(b)参
照)がエッチングにより除去される。
【0083】最後に、工程(7)に示すように、配向膜
15を形成して図7(a)に示した積層構造が得られ
る。その後、このように画素電極62等が形成されたT
FDアレイ基板10と走査電極21等が形成された対向
基板10とを、シール材31により貼り合わせ、液晶を
真空注入すること等により、前述した本実施形態の電気
光学装置が完成する。
【0084】以上説明した製造プロセスによれば、前述
した電気光学装置を比較的少ない工程数で且つ比較的容
易に製造することが可能となる。
【0085】尚、本実施形態の製造プロセスによれば、
工程(7)において、領域C1では、絶縁膜12が除去
された状態で配向膜15が形成されることとなるが、こ
の領域C1には、画素電極62やデータ線61が形成さ
れておらず、局所的に凹んでいるため、当該絶縁膜12
が形成されていなくても、前述したショート防止効果が
落ちることは殆ど無い。他方、領域C1に形成された一
時的に接続する第1金属膜部分(図5(b)参照)を除
去する工程は、陽極酸化を終えた後(即ち工程(3)以
降)且つ配向膜15の形成前であれば、どの段階で行っ
てもよい。
【0086】以上図1から図9を参照して説明した実施
形態では、TFD40は、2個のTFD(即ち、第1T
FD40a及び第2TFD40b)が直列接続されてな
るが、第1TFD40aと画素電極62との間に第2T
FD40bを配置すること無く、第1TFD40aの第
2電極46aと画素電極62の端部とをコンタクトホー
ル等を用いて直接接続してもよい。
【0087】また、図1から図9を参照して説明した実
施形態では、電気光学装置は、半透過反射型の液晶装置
とされているが、図3から図5のように画素電極62に
開口部62aを設けないようにすれば、即ち各画素の開
口領域全域が反射領域であるように構成すれば、専ら外
光を反射して表示を行う反射型の液晶装置とすることが
できる。尚、このように反射型の液晶装置とする場合に
は、図1に示したTFDアレイ基板10の下側にある偏
光板107、位相差板108、導光板118、蛍光管1
19等が不要であることは言うまでもなく、更に、TF
Dアレイ基板10は、透明でなくてもよく、画素電極6
2下に素子や配線を作り込むことも可能である。
【0088】(電子機器の実施形態)次に、本発明によ
る電子機器の実施形態について、図10を参照して説明
する。本実施形態は、上述した実施形態における半透過
反射型や反射型の液晶装置を適用した各種の電子機器か
らなる。
【0089】先ず、上述の液晶装置を、例えば図10
(a)に示すような携帯電話1000の表示部1001
に適用すれば、明るく高コントラストであり、しかも視
差が殆ど無く高精細の白黒又はカラー表示を行う省エネ
ルギ型の携帯電話を実現できる。
【0090】また、図10(b)に示すような腕時計1
100の表示部1101に適用すれば、明るく高コント
ラストであり、しかも視差が殆ど無く高精細の白黒又は
カラー表示を行う省エネルギ型の腕時計を実現できる。
【0091】更に、図10(c)に示すようなパーソナ
ルコンピュータ(或いは、情報端末)1200におい
て、キーボード1202付きの本体1204に開閉自在
に取り付けられるカバー内に設けられる表示画面120
6に適用すれば、明るく高コントラストであり、しかも
視差が殆ど無く高精細の白黒又はカラー表示を行う省エ
ネルギ型の省エネルギ型のパーソナルコンピュータを実
現できる。
【0092】以上図10に示した電子機器の他にも、液
晶テレビ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデ
オテープレコーダ、カーナビゲーション装置、電子手
帳、電卓、ワードプロセッサ、エンジニアリング・ワー
クステーション(EWS)、テレビ電話、POS端末、
タッチパネルを備えた装置等などの電子機器にも、上述
した実施形態における半透過反射型や反射型の液晶装置
を適用可能である。
【0093】尚、本発明は、以上説明した実施形態に限
るものではなく、本発明の要旨を変えない範囲で実施形
態を適宜変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の本実施形態であるTFDアクティブマ
トリクス駆動方式の液晶装置を、対向基板上に形成され
るカラーフィルタを便宜上取り除いて対向基板側から見
た様子を示す図式的平面図である。
【図2】図1のA−A’断面をカラーフィルタを含めて
示す液晶装置の図式的断面図である。
【図3】図2に示された画素電極付近における外光を反
射し且つ光源光を透過する構成を拡大して示す図式的拡
大断面図である。
【図4】本実施形態の画素電極に設けられる開口部に係
る各種具体例を示す拡大平面図である。
【図5】図5(a)は、本実施形態におけるTFDを画
素電極及びデータ線と共に示す拡大平面図であり、図5
(b)は、TFDを形成する前(陽極酸化時)における
第1金属膜の平面パターンを示す平面図である。
【図6】図5(a)のB−B’断面図である。
【図7】図7(a)は、図5(a)のC−C’断面図で
あり、図7(b)は、変形例における図5(a)のC−
C’断面図である。
【図8】実施形態の液晶装置の画素部の等価回路を周辺
駆動回路と共に示す等価回路図である。
【図9】図5(a)のC−C’断面図に対応する個所に
おける電気光学装置の製造プロセスを示す工程図であ
る。
【図10】本発明の実施形態である各種電子機器の外観
図である。
【符号の説明】
10…第1基板 12…絶縁膜 15…配向膜 20…第2基板 21…走査電極 25…配向膜 31…シール材 32…封止材 40…TFD 40a…第1TFD 40b…第2TFD 42a…第1電極 42b…第4電極 46a…第2電極 46b…第3電極 50…液晶層 61…データ線 62…画素電極 62a…開口部 100…Yドライバ回路 110…Xドライバ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H091 FA14Z FA15Z LA12 LA17 2H092 GA43 JA03 JB07 JB12 KA18 KB04 MA17 MA24 NA13 NA25 NA27 PA06 PA08 PA10 PA11 QA07 5C094 BA03 BA04 BA43 BA48 CA19 DB01 EA06 FB02 FB14 5G435 AA01 BB12 BB16 CC09 HH12 HH13 HH20 KK05 KK09

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の第1及び第2基板間に電気光学物
    質が挟持されてなり、 前記第1基板上に、導電性且つ光反射性の第1金属膜か
    らなる第1電極、前記第1金属膜の表面が陽極酸化され
    てなる絶縁膜及び該絶縁膜上に形成された導電性の第2
    金属膜からなる第2電極を有する薄膜ダイオードと、 前記第1金属膜と同一膜からなり前記第1電極に接続さ
    れた配線と、 前記第1金属膜と同一膜からなり前記第1電極及び前記
    配線から分離されていると共に前記薄膜ダイオードに前
    記第2電極側で接続されており表面に前記絶縁膜と同一
    膜が形成された画素電極とを備えたことを特徴とする電
    気光学装置。
  2. 【請求項2】 前記第1基板上に、前記画素電極を構成
    する前記第1金属膜から延設された部分から一方の電極
    が構成され、該一方の電極に前記絶縁膜と同一膜を介し
    て対向する前記第2電極部分から他方の電極が構成され
    た他の薄膜ダイオードを更に備えたことを特徴とする請
    求項1に記載の電気光学装置。
  3. 【請求項3】 前記第1基板上に、前記第2金属膜と同
    一膜からなる他の配線を更に備えたことを特徴とする請
    求項1又は2に記載の電気光学装置。
  4. 【請求項4】 前記第1基板上に、前記第2金属膜と同
    一膜からなる実装用端子を更に備えたことを特徴とする
    請求項1から3のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  5. 【請求項5】 前記第1金属膜は、アルミニウムを主成
    分とすることを特徴とする請求項1から4のいずれか一
    項に記載の電気光学装置。
  6. 【請求項6】 前記第2金属膜は、クロム、チタン、モ
    リブデン、ニッケル、タンタル及びアルミニウムのうち
    少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1から5
    のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  7. 【請求項7】 前記第2基板上に、前記電気光学物質を
    介して前記画素電極に対向する対向電極を備えたことを
    特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の電気
    光学装置。
  8. 【請求項8】 前記画素電極は、駆動回路により反転駆
    動方式で駆動されることを特徴とする請求項7に記載の
    電気光学装置。
  9. 【請求項9】 前記第1基板の前記第2基板と反対側
    に、光源を更に備えており、 前記画素電極には、前記光源からの光が透過する開口部
    が設けられたことを特徴とする請求項1から8のいずれ
    か一項に記載の電気光学装置。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のいずれか一項に記載
    の電気光学装置を備えたことを特徴とする電子機器。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の電気光学装置を製造
    する電気光学装置の製造方法であって、 前記第1基板上に、前記第1金属膜を形成する工程と、 前記第1金属膜をパターニングして、前記第1電極、前
    記配線及び前記画素電極並びに前記第1電極又は前記配
    線と前記画素電極とを一時的に接続する部分を形成する
    第1パターンニング工程と、 前記配線を介して前記第1電極及び前記画素電極に電圧
    を供給することにより前記絶縁膜を陽極酸化により形成
    する陽極酸化工程と、 前記絶縁膜上に、前記第2金属膜を形成する工程と、 前記第2金属膜をパターンニングして、前記第2電極を
    形成する第2パターンニング工程と、 前記一時的に接続する部分を除去する除去工程とを備え
    たことを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第1パターンニング工程で、前記
    画素電極に開口部を設けることを特徴とする請求項11
    に記載の電気光学装置の製造方法。
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