JPH10123054A - 試料観察方法及びその装置 - Google Patents

試料観察方法及びその装置

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JPH10123054A
JPH10123054A JP28076496A JP28076496A JPH10123054A JP H10123054 A JPH10123054 A JP H10123054A JP 28076496 A JP28076496 A JP 28076496A JP 28076496 A JP28076496 A JP 28076496A JP H10123054 A JPH10123054 A JP H10123054A
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JP
Japan
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sample
image
light
cut surface
excitation wavelength
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Application number
JP28076496A
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English (en)
Inventor
Toshiro Higuchi
俊郎 樋口
Kenichi Kudo
謙一 工藤
Hideo Yokota
秀夫 横田
Mitsunori Kokubo
光典 小久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON BEROO KK
Kanagawa Academy of Science and Technology
Kagaku Gijutsu Shinko Jigyodan
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
NIPPON BEROO KK
Kanagawa Academy of Science and Technology
Kagaku Gijutsu Shinko Jigyodan
Toshiba Machine Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON BEROO KK, Kanagawa Academy of Science and Technology, Kagaku Gijutsu Shinko Jigyodan, Toshiba Machine Co Ltd filed Critical NIPPON BEROO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試料観察をより詳細に且つ効率良く実施でき
る試料観察方法と、この方法実施に好適な試料観察装置
を提供する。 【解決手段】 試料染色に用いられた各蛍光染料を励起
可能な波長を含む光を試料切断面に照射し、撮像により
得た蛍光画像データを各蛍光染料の励起波長別に分離し
て1つの切断面に対して励起波長毎の蛍光画像を得るこ
とにより、これら画像を利用して試料の切断面や立体像
をより詳細に観察することができる。また、1つの切断
面に対し1回の撮像を行うだけで励起波長毎の複数の蛍
光画像を得ることができるので、各蛍光染料を励起可能
な波長光を別々に照射しながら撮像を繰り返す場合に比
べて、撮像及びデータ取込に要する時間を短縮して効率
の良い試料観察を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療分野における
病理検査,製薬分野における毒性検査,食品分野におけ
る食品検査,農業分野における農作物検査や植物構造解
析,生物分野における生体試料検査等に有用な試料観察
方法及びその装置に関し、特に試料切断面を撮像して得
た画像データに基づいて試料観察を行う試料観察方法及
びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の試料観察には、観察対象
となる試料を切断し、白色光を照射しながら試料切断面
をCCDカメラにより撮像して画像データを記憶し、該
画像データを観察に適したデータに処理してから、試料
の切断面や立体像をモニターに表示する通常観察法が一
般に採用されている。
【0003】また、観察対象となる試料を蛍光染料で予
め染色し、該蛍光染料が励起される特定波長光を試料切
断面に照射して撮像することで、試料内部の微細物質や
器官や病原体や癌等を観察する蛍光観察法も知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の観
察方法では、何れも1つの試料切断面に対して1つの画
像を得ているだけなので、撮像により得た画像データを
如何様に処理しても、試料の切断面や立体像を今以上詳
細に観察することができない。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、試料観察をより詳細に且
つ効率良く実施できる試料観察方法と、この方法実施に
好適な試料観察装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る使用観察方法は、請求項1に記載のよ
うに、試料切断面を照明しながら撮像手段により撮像
し、撮像により得た切断面毎の画像データに基づいて試
料観察を行う試料観察方法において、異なる波長光で励
起可能な複数の蛍光染料によって試料を予め染色し、各
蛍光染料を励起可能な波長を含む光を試料切断面に照射
し、各蛍光染料の励起波長を含む反射光を撮像手段に入
射して試料切断面の撮像を行うと共に、撮像により得た
蛍光画像データを各蛍光染料の励起波長別に分離して1
つの切断面に対して励起波長毎の蛍光画像を得る、こと
をその主たる特徴としている。
【0007】この試料観察方法によれば、異なる波長光
で励起可能な複数の蛍光染料によって試料を予め染色
し、各蛍光染料を励起可能な波長を含む光を試料切断面
に照射し、撮像により得た蛍光画像データを各蛍光染料
の励起波長別に分離して1つの切断面に対して励起波長
毎の蛍光画像を得ることにより、1つの切断面に対し1
回の撮像を行うだけで励起波長毎の複数の蛍光画像を得
ることができる。
【0008】一方、本発明に係る試料観察装置は、請求
項8に記載のように、異なる波長光で励起可能な複数の
蛍光染料によって予め染色した試料と、各蛍光染料を励
起可能な波長を含む光を試料切断面に照射可能な照明手
段と、試料切断面からの反射光を入射して試料切断面を
撮像する撮像手段と、試料切断面を照明手段で照明しな
がら撮像手段で撮像した時に得られる蛍光画像データを
各蛍光染料の励起波長別に分離して1つの切断面に対し
て励起波長毎の蛍光画像を得る蛍光画像データ分離手段
とを備えた、ことをその主たる特徴としている。
【0009】この試料観察装置によれば、上記の試料観
察方法を的確且つ安定して実施できる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1には本発明を適用した試料観
察装置の概略構成を示してある。図中の1は第1ランプ
ハウス、2は第1光路開閉器、3は第1光伝搬路、4は
第2ランプハウス、5は第2光路開閉器、6は第2光伝
搬路、7は二次元CCDを内蔵したカラーカメラ、8は
フィルタケース、9は対物レンズ、10は照明器、11
は試料載置テーブル、12は撮像制御部、13は主制御
部、14は画像処理部、15はCRT等のモニター、S
は試料である。
【0011】第1ランプハウス1は蛍光撮像用のもの
で、光沢内面を有する筐体内に白色光を出射する水銀灯
等の電球1aを備えている。この第1ランプハウス1か
らの光は、第1光路開閉器2及び第1光伝搬路3を介し
てフィルタケース8に導かれる。
【0012】第1光路開閉器2は、図示省略のシャッタ
ーと該シャッターを開閉駆動する駆動源とを備えてお
り、第1ランプハウス1と第1光伝搬路3との間に介装
され、両者を結ぶ光路をシャッターにより開閉する。ま
た、第1光伝搬路2は、内面光沢管や光ファイバ等から
成り、第1光開閉器2とフィルタケース8との間に介装
されている。ちなみに、上記シャッターには、機械式シ
ャッターの他、液晶シャッター等の電子式シャッターを
用いることができる。
【0013】第2ランプハウス4は白色光撮像用のもの
で、光沢内面を有する筐体内に白色光を出射する水銀灯
等の電球4aを備えている。この第2ランプハウス4か
らの光は、第2光路開閉器5及び第2光伝搬路6を通じ
て照明器10に導かれる。
【0014】第2光路開閉器5は、図示省略のシャッタ
ーと該シャッターを開閉駆動するモータ等の駆動源とを
備えており、第2ランプハウス5と第2光伝搬路6との
間に介装され、両者を結ぶ光路をシャッターにより開閉
する。また、第2光伝搬路6は、内面光沢管や光ファイ
バ等から成り、第2光開閉器4と照明器10との間に介
装されている。ちなみに、上記シャッターには、機械式
シャッターの他、液晶シャッター等の電子式シャッター
を用いることができる。
【0015】フィルタケース8は、支持枠8aと、該支
持枠8aに第1光伝搬路3と対向するように装着された
第1フィルタ8bと、支持枠8aにカラーカメラ7と対
向するように装着された第2フィルタ8cと、支持枠8
a内に45度傾斜状態で配設されたハーフミラー8dと
を備えており、カラーカメラ7と対物レンズ9との間に
介装されている。
【0016】第1フィルタ8bは、蛍光撮像時に試料S
の切断面に照射される光の波長を制限するためのもの
で、詳しくは、試料染色に用いられた3種類の蛍光染料
を個別に励起することが可能な波長(λF1,λF2,
λF3)を主に透過する特性を有している。つまり、蛍
光撮像時、第1ランプハウス1からフィルタケース8に
導かれた光(白色光)は、第1フィルタ8bにより上記
のような透過波長制限を受けた後、試料Sの切断面に照
射される。
【0017】第2フィルタ8cは、蛍光撮像時にカラー
カメラ7に入射される光の波長を制限するためのもの
で、詳しくは、試料染色に用いられた3種類の蛍光染料
を励起した時に発せられる波長(λf1,λf2,λf
3)を主に透過する特性を有している。つまり、蛍光撮
像時、試料Sの切断面から対物レンズ9に導かれた反射
光は、第2フィルタ8cにより上記のような透過波長制
限を受けた後、カラーカメラ7に入射される。
【0018】照明器10は、光入射によって発光可能な
光透過材料等からリング状に形成されており、対物レン
ズ9の下端部周囲に配置されている。つまり、白色光撮
像時、第2ランプハウス4から照明器10に導かれた光
は、照明器10から試料Sの切断面に照射される。
【0019】撮像制御部12は、メモリ及びCPU等を
備えたコンピュータ構成を有しており、カラーカメラ7
による試料切断面の撮像を制御し、撮像により得られた
画像データをメモリに記憶する。
【0020】主制御部13は、メモリ及びCPU等を備
えたコンピュータ構成を有しており、撮像制御部11、
第1,第2光路開閉器2,5及び画像処理部14に制御
信号を送出して後に詳述する手順に従って試料観察を実
施する。
【0021】画像処理部14は、メモリ及びCPU等を
備えたコンピュータ構成を有しており、撮像制御部12
のメモリに記憶された記憶された画像データを取り込
み、該画像データに対し領域分割,輪郭変形処理,波長
分離,合成等のデータ処理を施すと共に、必要に応じて
試料Sの切断面像や立体像(3次元像)をモニター15
に表示する。
【0022】試料Sは、図2にも示すように、試料本体
Saとこれを包理する樹脂,パラフィン等の不透明な包
理剤Sbとから成る。試料本体Saは、医療分野,製薬
分野,食品分野,農業分野,生物分野等から適宜選択さ
れた生物,動物,植物,食品等で、第1フィルタ8bを
透過した主にλF1,λF2,λF3の波長光それぞれ
で励起される3種類の蛍光染料によって予め染色されて
いる。ちなみに、図中のL1〜L4は試料Sの切断面を
示してある。
【0023】以下に、上述の試料観察装置で実現される
試料観察方法について、図3に示した各切断面毎の処理
画像と図4に示したフローチャートを参照して説明す
る。
【0024】まず、観察対象となる試料Sを、回転式切
断刃やスライド式切断刃等を用いて図2に示す面L1で
切断し、その切断面L1が対物レンズ9と向き合うよう
にテーブル11に載置する。
【0025】次に、第1光路開閉器2のシャッターを開
け、第2光路開閉器5のシャッターを閉じて、第1ラン
プハウス1からの光を第1光路開閉器2及び第1光伝搬
路3を介して第1フィルタ8bに導き、該第1フィルタ
8bを透過した光をハーフミラー8d及び対物レンズ9
を介して試料Sの切断面L1に照射する(図4のステッ
プST1)。
【0026】そして、試料Sの切断面L1からの反射光
を対物レンズ8d及びハーフミラー8dを介して第2フ
ィルタ8cに導き、該第2フィルタ8cを透過した光を
カラーカメラ7に入射して、試料Sの切断面L1を該カ
ラーカメラ7によって撮像し、撮像により得られた画像
データ(蛍光画像データ)を撮像制御部12のメモリに
取り込む(図4のステップST2)。
【0027】第1ランプハウス1から第1フィルタ8b
に導かれた光(白色光)は、該第1フィルタ8bによっ
て先に述べたような透過波長制限を受けるため、試料S
の切断面L1には、試料染色に用いられた3種類の蛍光
染料を個別に励起することが可能な波長(λF1,λF
2,λF3)を主に含む光が照射され、これにより各蛍
光染料で染色された部分が励起して蛍光発色する。
【0028】また、試料Sの切断面L1からは、各蛍光
染料を励起するための波長(λF1,λF2,λF3)
を主に含む光と、各蛍光染料が励起して発せられる波長
(λf1,λf2,λf3)を主に含む光とが反射され
るが、該反射光は、第2フィルタ8cによって先に述べ
たような透過波長制限を受けるため、カラーカメラ8に
は、各蛍光染料の励起波長(λf1,λf2,λf3)
を主に含む光のみが入射され、これに基づく蛍光画像デ
ータがメモリに取り込まれることになる。
【0029】次に、上記とは逆に、第1光路開閉器2の
シャッターを閉じ、第2光路開閉器5のシャッターを開
けて、第2ランプハウス4からの光を第2光路開閉器5
及び第2光伝搬路6を介して照明器10に導き、該照明
器10から試料Sの切断面L1に照射する(図4のステ
ップST3)。
【0030】そして、試料Sの切断面L1からの反射光
を対物レンズ8d及びハーフミラー8dを介して第2フ
ィルタ8cに導き、該第2フィルタ8cを透過した光を
カラーカメラ7に入射して、試料Sの切断面L1を該カ
ラーカメラ7によって撮像し、撮像により得られた画像
データ(白色光画像データ)を撮像制御部12のメモリ
に取り込む(図4のステップST4)。
【0031】第2ランプハウス4から照明器10に導か
れた光(白色光)は、特段の透過波長制限を受けること
なく、そのまま試料Sの切断面L1に照射される。
【0032】また、試料Sの切断面L1からは、白色光
によって発色した光全てが反射されるが、該反射光は、
第2フィルタ8cによって先に述べたような透過波長制
限を受けるため、カラーカメラ8には、各蛍光染料の励
起波長(λf1,λf2,λf3)を主に含む光のみが
入射され、これに基づく白色光画像データがメモリに取
り込まれることになる。
【0033】図1に示した装置構成では、白色光照射時
もカラーカメラ8に入射される光の波長が第2フィルタ
8cによって制限されてしまうが、上記の白色光画像デ
ータは主に試料の輪郭や大まかな様子を認識するための
ものであるため特段問題とはならない。
【0034】この以後も、上記と同様に、試料Sを図2
に示す他の面L2〜L4で切断しながら、上記ステップ
ST1及びST2における蛍光画像データの取り込み
と、上記ステップST3及びST4における白色光画像
データの取り込みとを順次実施し、各切断面L2〜L4
毎の蛍光画像データ及び白色光画像データを撮像制御部
12のメモリに取り込む。
【0035】試料Sの全ての切断面L1〜L4に対する
撮像とデータ取込を完了した後、或いはこれと並行し
て、蛍光画像データの処理と白色光画像データの処理を
実施する(図4のステップST6,ST7)。
【0036】蛍光画像データの処理は、各切断面L1〜
L4毎に得られた蛍光画像データに対し領域分割,輪郭
変形処理等のデータ処理を加えた後、これを各蛍光染料
の励起波長別、換言すれば、各蛍光染料が励起したとき
に発する色別に分離し、図3に示すように、各切断面L
1〜L4に対し励起波長(λf1,λf2,λf3)毎
の蛍光画像を得ると共に、励起波長毎の蛍光画像を合成
してその立体像を励起波長別に構築することにより実施
される。これら蛍光画像及びその立体像からは、蛍光物
質の分布に基づいて試料の詳細構造を観察することがで
きる。
【0037】ちなみに、上記の蛍光画像データの分離
は、各切断面L1〜L4毎に得られた蛍光画像データ
を、HSV(色相,明度,純度)表色法に置換するステ
ップと、その色相情報をもとに分離を行うステップによ
り実施される。本実施形態では、3つの波長(λf1,
λf2,λf3)を分離する必要があるため、色相情報
による色抽出を3回繰り返して所期の分離を行うことに
なる。色相情報による色抽出では、近い波長(色相)の
分離は困難であるが、上記3つの励起波長(λf1,λ
f2,λf3)が十分に離れていれば特段問題にはなら
ない。
【0038】一方、白色画像データの処理は、各切断面
L1〜L4毎に得られた白色光画像データに対し領域分
割,輪郭変形処理等のデータ処理を加えた後、図3に示
すように、各切断面L1〜L4毎の白色光画像を得ると
共に、これら白色画像を合成してその立体像を構築する
ことにより実施される。この白色光画像及びその立体像
からは試料の輪郭や大まかな様子を観察することができ
る。
【0039】続いて、各切断面L1〜L4毎に得られた
励起波長(λf1,λf2,λf3)毎の蛍光画像と、
各切断面L1〜L4毎に得られた白色画像とを合成し
て、図3に示すような合成立体像を構築する(図4のス
テップST8)。
【0040】上記の各切断面L1〜L4毎の蛍光画像及
びその立体像と、各切断面L1〜L4毎の白色光画像及
びその立体像と、蛍光画像と白色画像に基づく合成立体
像は、それぞれ画像処理部14のメモリに記憶され、外
部からの表示要求に応じてモニター15に任意に表示さ
れ、試料切断面の観察と試料立体像の観察が適宜行われ
る。
【0041】このように、上述の試料観察方法及びその
装置によれば、1つの切断面に対して励起波長毎の3つ
の蛍光画像と白色光画像を得ることにより、これら画像
を利用して試料の切断面や立体像をより詳細に観察する
ことができる。
【0042】また、1つの切断面に対し1回の撮像を行
うだけで励起波長毎の複数の蛍光画像を得ることができ
るので、各蛍光染料を励起可能な波長光を別々に照射し
ながら撮像を繰り返す場合に比べて、撮像及びデータ取
込に要する時間を短縮して効率の良い試料観察を実現で
きる。
【0043】更に、装置可動部が光路開閉器のシャッタ
ーのみとなることから、装置構造が簡単で製作が容易と
なると共に、振動等の影響を低減させて観察精度を向上
させることができる。
【0044】尚、上述の実施形態では、カラーカメラ7
に入射される光の波長を第2フィルタ8cによって制限
するものを例示したが、該第2フィルタ8cの役割をハ
ーフミラー8dに兼用させれば、詳しくは、透過波長を
制限可能なダイクロイックミラーをハーフミラーとして
用いれば、第2フィルタ8cを同位置から排除すること
ができる。また、試料切断面に照射される光の波長を第
1フィルタ8bによって制限するものを例示したが、第
1フィルタ8bを除外しても試料染色に用いられた各蛍
光染料を励起することは可能である。
【0045】更に、上述の実施形態では、試料観察装置
とは異なる位置で別途切断した試料をテーブルに載置す
るようにしたものを例示したが、図5に示す切断装置を
図1の装置に組み合わせて使用すれば、単一の装置にて
試料の切断と切断面の撮像を連続して行うことができ
る。
【0046】同図に示した切断装置31は、ベースフレ
ーム32と、切断刃33を備えた切断刃取付円盤34
と、切断刃取付円盤回転用のモータ35と、試料Sが載
置されるテーブル36と、テーブル36を上下動可能に
支持する一対のガイドロッド37と、テーブル昇降用の
モータ38と、モータ回転を直線動力に変換してテーブ
ル36に伝達するボールネジ39とから構成されてい
る。切断刃取付円盤36は大小2つの環状リングの間に
切断刃33を備えており、自らの回転によって試料Sを
切断刃33によって切断することができる。
【0047】この切断装置31では、モータ38を作動
させてテーブル36を上昇させ、試料Sの上端を切断刃
33よりも所定量突出させた状態で、モータ35を作動
させて切断刃取付円盤34を1回転させることで、試料
Sの突出分を切断刃33により切断して切断面を切断刃
取付円盤36のリング間から露出させることができる。
つまり、テーブル36が図1に示した試料観察装置の対
物レンズ9の真下に位置するように同装置を配置すれ
ば、観察対象となる試料Sを必要量送り込んで切断し、
その切断面をカラーカメラ7により撮像することができ
る。
【0048】更にまた、上述の実施形態では、試料の切
断と該切断面の撮像を順次繰り返すようにしたものを例
示したが、切断面の撮像は必ずしも試料切断の度に実施
する必要はなく、全ての切断面のうち必要な切断面のみ
に対して撮像を実施してその画像データを取り込むよう
にしてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る試料
観察方法及びその装置によれば、1つの切断面に対して
励起波長毎の蛍光画像を得ることにより、これら画像を
利用して試料の切断面や立体像をより詳細に観察するこ
とができる。また、1つの切断面に対し1回の撮像を行
うだけで励起波長毎の複数の蛍光画像を得ることができ
るので、各蛍光染料を励起可能な波長光を別々に照射し
ながら撮像を繰り返す場合に比べて、撮像及びデータ取
込に要する時間を短縮して効率の良い試料観察を実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る試料観察装置の概略構成図
【図2】試料の斜視図
【図3】各切断面毎の処理画像を示す図
【図4】試料観察手順を示すフローチャート
【図5】切断装置の概略構成図
【符号の説明】
1…第1ランプハウス、2…第1光路開閉器、3…第1
光伝搬路、4…第2ランプハウス、5…第2光路開閉
器、6…第2光伝搬路、7…カラーカメラ、8…フィル
タケース、8a…支持枠、8b…第1フィルタ、8c…
第2フィルタ、8d…ハーフミラー、9…対物レンズ、
10…照明器、11…試料載置テーブル、12…撮像制
御部、13…主制御部、14…画像処理部、15…モニ
ター、S…試料、Sa…試料本体、Sb…包理剤、L1
〜L4…切断面。
フロントページの続き (72)発明者 樋口 俊郎 神奈川県横浜市都筑区荏田東3−4−26 (72)発明者 工藤 謙一 東京都豊島区巣鴨5−15−16 (72)発明者 横田 秀夫 神奈川県川崎市多摩区菅2−15−5 キャ ピタル稲田堤206 (72)発明者 小久保 光典 静岡県沼津市大岡2068−3 東芝機械株式 会社沼津事業所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料切断面を照明しながら撮像手段によ
    り撮像し、撮像により得た切断面毎の画像データに基づ
    いて試料観察を行う試料観察方法において、 異なる波長光で励起可能な複数の蛍光染料によって試料
    を予め染色し、 各蛍光染料を励起可能な波長を含む光を試料切断面に照
    射し、各蛍光染料の励起波長を含む反射光を撮像手段に
    入射して試料切断面の撮像を行うと共に、 撮像により得た蛍光画像データを各蛍光染料の励起波長
    別に分離して1つの切断面に対して励起波長毎の蛍光画
    像を得る、 ことを特徴とする試料観察方法。
  2. 【請求項2】 蛍光画像データの分離が、HSV表色法
    に置換するステップと、その色相情報をもとに分離を行
    うステップにより実施される、 ことを特徴とする請求項1記載の試料観察方法。
  3. 【請求項3】 撮像手段に入射される光の波長を、各蛍
    光染料の励起波長を主に透過するフィルタによって制限
    した、 ことを特徴とする請求項1または2記載の試料観察方
    法。
  4. 【請求項4】 試料切断面に照射される光の波長を、各
    蛍光染料を励起可能な波長を主に透過するフィルタによ
    って制限した、 ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の試
    料観察方法。
  5. 【請求項5】 白色光を試料切断面に照射し、その反射
    光を撮像手段に入射して試料切断面の撮像を行うことに
    より、1つの試料切断面に対して白色光画像を得る、 ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の試
    料観察方法。
  6. 【請求項6】 切断面毎に得られた励起波長毎の蛍光画
    像から立体像を励起波長別に構築すると共に、切断面毎
    に得られた白色画像から立体像を構築する、 ことを特徴とする請求項5記載の試料観察方法。
  7. 【請求項7】 切断面毎に得られた励起波長毎の蛍光画
    像と白色光画像とから合成立体像を構築する、 ことを特徴とする請求項6記載の試料観察方法。
  8. 【請求項8】 異なる波長光で励起可能な複数の蛍光染
    料によって予め染色した試料と、 各蛍光染料を励起可能な波長を含む光を試料切断面に照
    射可能な照明手段と、 試料切断面からの反射光を入射して試料切断面を撮像す
    る撮像手段と、 試料切断面を照明手段で照明しながら撮像手段で撮像し
    た時に得られる蛍光画像データを各蛍光染料の励起波長
    別に分離して1つの切断面に対して励起波長毎の蛍光画
    像を得る蛍光画像データ分離手段とを備えた、 ことを特徴とする試料観察装置。
  9. 【請求項9】 試料切断面から撮像手段に至る光路途中
    に、各蛍光染料の励起波長を主に透過するフィルタを設
    けた、 ことを特徴とする請求項8記載の試料観察装置。
  10. 【請求項10】 照明手段から試料切断面に至る光路途
    中に、各蛍光染料を励起可能な波長を主に透過するフィ
    ルタを設けた、 ことを特徴とする請求項8または9記載の試料観察装
    置。
  11. 【請求項11】 切断面毎に得られた励起波長毎の蛍光
    画像から立体像を励起波長別に構築する蛍光立体像構築
    手段を備えた、 ことを特徴とする請求項8乃至10の何れか1項記載の
    試料観察装置。
  12. 【請求項12】 白色光を試料切断面に照射可能な第2
    の照明手段と、 切断面毎に得られた白色画像から立体像を構築する白色
    光立体像構築手段とを備えた、 ことを特徴とする請求項11記載の試料観察装置。
  13. 【請求項13】 切断面毎に得られた励起波長毎の蛍光
    画像と白色光画像とから合成立体像を構築する合成立体
    像構築手段を備えた、 ことを特徴とする請求項12記載の試料観察装置。
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