JPH10122702A - 空冷吸収式冷凍装置 - Google Patents

空冷吸収式冷凍装置

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JPH10122702A
JPH10122702A JP8272514A JP27251496A JPH10122702A JP H10122702 A JPH10122702 A JP H10122702A JP 8272514 A JP8272514 A JP 8272514A JP 27251496 A JP27251496 A JP 27251496A JP H10122702 A JPH10122702 A JP H10122702A
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JP
Japan
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air
solution
absorber
cooled
space
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Pending
Application number
JP8272514A
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English (en)
Inventor
Shiro Yakushiji
史朗 薬師寺
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

Landscapes

  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空冷吸収器の空冷性能と冷媒吸収性能の向上
を図り、かつ可及的にコンパクト化を実現する。 【解決手段】 吸収液に冷媒蒸気を吸収させる空冷吸収
器本体14aを、内側に貫通空間Sを有する有底二重壁
構造の円筒体により形成し、その内側貫通空間Sを利用
して高温再生器5その他のユニットを設けるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、吸収器部分で生
じる吸収熱を空気流によって冷却放熱させるようにした
空冷吸収式冷凍装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に空冷吸収式冷凍装置の吸収器で
は、蒸発器から供給される冷媒蒸気の吸収に加え、該吸
収によって生じる吸収液の吸収熱の除去を行うことが必
要となる。そのため、一般に水冷式又は空冷式の吸収器
冷却手段が設けられるようになっているが、水冷式の冷
却手段を設けたものでは冷却効率は高いものの、冷却塔
を必要とするなどシステムが複雑、大型化し、コストが
高くなる欠点を有している。
【0003】このような事情から、最近では空冷式の吸
収器構造が色々提案されるようになっている。
【0004】その一つとして、例えば特開平3−105
169号公報に示されるように、ヘッダー部を介して上
方から下方に蒸発器からの冷媒蒸気とともに吸収液を流
す鉛直方向にストレートな複数本の伝熱管各々の外周部
に多数枚の放熱フィンを設けることによって吸収器をク
ロスフィン型の熱交換器構造に形成し、送風ファン等の
送風手段による空気流によって吸収器自体を空気冷却す
るようにした空冷吸収式冷凍装置がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に構成された空冷吸収式冷凍装置において、その吸収能
力を向上させようとすると、上記吸収作用に伴う吸収液
の冷却機能の向上に加え、吸収器内で冷媒蒸気と接触す
る吸収液の液膜面積を拡大し、できる限り多くの量の冷
媒蒸気と接触させることが必要である。一方、かと言っ
て単に吸収器の伝熱管部分の本数を増やしたり、大径化
したのでは装置自体の小型、低コスト化の要求に反する
こととなる。
【0006】このような観点から見ると、上記従来の空
冷吸収式冷凍装置の構成では、吸収器における吸収液冷
却機能の向上並びに冷媒蒸気との接触面積の拡大を図ろ
うとすると、伝熱管の本数又は径の拡大等によって対応
せざる得ず、必然的に装置の大型化を招く問題があっ
た。
【0007】また、上記吸収能力(吸収効率)の向上に
は、蒸発器から吸収器に到る冷媒蒸気の圧損をできる限
り小さくすることが必要である。特に吸収器出口部にお
ける圧力をできるだけ高くして蒸発器圧力に保つ必要が
ある。
【0008】ところが、従来の構造では、蒸気を吸収器
の上部から径の小さい吸収器側伝熱管内に流入させるよ
うになっているので、冷媒蒸気の圧損が大きく、吸収器
出口部での圧力が蒸発器内の圧力に比べて大幅に低下
し、吸収能力(吸収効率)を大きく低下させていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記の問題
を解決することを目的としてなされたものであって、次
のような課題解決手段を備えて構成されている。
【0010】すなわち、本願発明の空冷吸収式冷凍装置
は、例えば図1及び図2に示されるように、吸収液に冷
媒蒸気を吸収させる空冷吸収器本体14aを、内側に貫
通空間Sを有する有底二重壁構造の円筒体により形成
し、その内側の貫通空間Sを利用して高温再生器5を設
けたことを特徴としている。
【0011】そして、上記高温再生器5は、例えば下部
側加熱容器3と上部側気液分離器6とからなり、低温再
生器4は、例えばその気液分離器(6)の外周に一体化
されることにより高温再生器5に一体化され、上記空冷
吸収器本体14aの内側貫通空間Sに位置して設けられ
ている。
【0012】
【発明の作用および効果】したがって、以上の構成によ
れば、次のような作用効果が実現される。
【0013】(1) 空冷吸収器本体が半径方向に内外
二重の伝熱壁面を有することから、内部が中空の一重壁
構造の吸収器本体の場合に比べて放熱面積が略2倍にな
り、吸収熱の放熱効果が大きく向上する。
【0014】また、同様の理由で、吸収液の液膜面積も
略2倍に拡大され、上記放熱効果の向上と相俟って冷媒
蒸気吸収能力が大きく向上する。
【0015】(2) 吸収器自体が二重壁構造の円筒体
よりなり、その二重壁空間内に蒸発器を入れることがで
きるので、冷媒蒸気流入時の圧損が低下するとともに吸
収器出口部の圧力が蒸発器圧力に近くなり、吸収能力
(吸収効率)が大幅に向上する。
【0016】(3) 上述の各効果を向上させるために
空冷吸収器本体の径を拡大したとしても、その円筒部内
側の貫通空間を高温、低温各再生器の設置空間として有
効に利用することができることから、装置全体を十分に
コンパクトに構成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本願発明の実
施の形態に係る空冷吸収式冷凍装置の構成を示してい
る。
【0018】本実施の形態では、吸収液として例えば臭
化リチウム溶液(LiBr溶液)、冷媒として水(H2
O)が採用されている。
【0019】図中、先ず符号1は下方側に加熱容器3
を、上方側に気液分離器6を備えた高温再生器である。
該高温再生器1の加熱容器3の底部には、ガスバーナ等
の加熱源2が設けられている。そして、後述する低温溶
液熱交換器4および高温溶液熱交換器5を介して順次可
及的に熱回収され、可能な限り昇温されて加熱容器3内
に供給されてくる吸収作用完了後の臭化リチウム希溶液
lを例えば600〜700mHgの圧力下で加熱沸騰さ
せて、上記上方側の気液分離器6で冷媒蒸気a(例えば
160℃)と臭化リチウム濃溶液b(例えば160℃)
とに分離再生するようになっている。
【0020】また符号7は低温再生器であり、上記気液
分離器6で分離再生された冷媒蒸気aと、同じく上記気
液分離器6で分離再生された後、さらに高温溶液熱交換
器5部分で低温溶液熱交換器4を通して若干昇温された
上記吸収作用完了後の臭化リチウム希溶液k(例えば9
0℃)と熱交換されて相当に温度が低下した臭化リチウ
ム濃溶液c(例えば95℃)とを相互に熱交換させるこ
とによって上記冷媒蒸気aを凝縮させるとともに該熱交
換時に生じた上記臭化リチウム濃溶液c中の蒸発水分d
(例えば98℃)を取り出すようになっている。
【0021】さらに符号9は凝縮器であり、内部に冷媒
蒸気が流れる管状の伝熱器体9aの外周に多数枚の放熱
フィン9b,9b・・・を設けたクロスフィン形の空冷
構造に形成されている。該凝縮器9は、上記低温再生器
7で凝縮した冷媒液eをフラッシュしたものと上記臭化
リチウム濃溶液c中の蒸発水分dとを合わせて導入し、
例えば60mmHg程度の圧力下で送風ファン10から
の冷却風によって冷却することにより液相状態の冷媒
(水)h(例えば41℃)に凝縮させるようになってい
る。
【0022】さらに、符号11は蒸発器であり、内部を
冷水が通る螺旋状の蒸発コイル12を中心として構成さ
れている。該蒸発器12は、その蒸発コイル12部分を
後述するドーナツ状二重壁構造の有底円筒体よりなる空
冷吸収器14の伝熱器体14a空間部中に上方から挿入
し当該空冷吸収器14と一体に構成されており、真空に
近い低圧下で上記凝縮器9で凝縮された冷媒水hを、例
えば冷水循環式の蒸発コイル12上に散水して約5℃で
蒸発させ、蒸発コイル12内に供給される例えば12℃
の冷水を7℃に効率良く冷却して図示しない空調用熱交
換器に供給するようになっている。
【0023】そして、符号14が空冷吸収器であり、該
空冷吸収器14は内側に貫通空間Sを有する相当に大径
のドーナツ状二重壁構造の有底円筒体よりなる伝熱器体
14aの半径方向両外周面に多数枚の放熱フィン14
b,14b・・・を設けて構成されており、上述のよう
に蒸発器11を一体に組込んでいるとともに、その上部
空間21内周縁部両側の散液部には各々半径方向内外2
つの壁面方向に傾斜した溶液ガイド13,13が設けら
れている。
【0024】また、上記貫通空間S部分には、低温再生
器7を一体化した上述の高温再生器1が上下に延びて設
けられている。低温再生器7は、高温再生器1の上部側
気液分離器6の外周部に環状に一体化して取付けられて
いる。そして、その下方に上述の高温溶液熱交換器5、
低温溶液熱交換器4が有効に空きスペースを活用して配
置されている。
【0025】上記空冷吸収器14は、上記低温再生器7
からの臭化リチウム濃溶液f(例えば95℃)を低温溶
液熱交換器4を介して空冷吸収器14からの臭化リチウ
ム希溶液j(例えば40℃)と熱交換させることにより
所定温度以下に低温化させた臭化リチウム濃溶液i(例
えば50℃)を下部側液留め部22に導入する一方、同
液留め部22からの冷媒蒸気吸収後の臭化リチウム希溶
液jを上記溶液ガイド部13,13内側に導入し、溶液
ガイド13,13の斜面を利用して可及的に伝熱器体1
4aの両内壁面に寄せて液膜状態で流下させる。上記液
留め部22から導入される希溶液jは溶液ポンプ16に
より管状の伝熱器体15aの外周に放熱フィン15b,
15b・・・を設けて構成したクロスフィン形空冷構造
の吸収液冷却器15を介設した吸収液循環路30を通し
て過冷却した後に導入される。
【0026】そして、上述のように溶液ガイド13,1
3を介して上記伝熱器体14aの両内壁面を伝わって上
方から下方に液膜状態で流下する臭化リチウム希溶液
は、該流下状態において上記蒸発器11からの冷媒蒸気
(水蒸気)を効率良く吸収する。この時、上記冷媒蒸気
の吸収に伴って生じる吸収熱は、上記伝熱器体14aの
外周部に設けられている多数枚の放熱フィン14b,1
4b・・・を介して外部に放熱され、送風ファン10に
よる冷却風により効率良く冷却される。これにより、吸
収器部分での吸収能力の低下が可及的に防止されるよう
になっている。
【0027】そして、この場合、上記送風ファン10
は、上記一体構造の蒸発器11および吸収器14の上方
に設けられ、図示のように、それらを囲むように配設さ
れた凝縮器9および吸収液冷却器15から空冷吸収器1
4を介して上方に吹き抜けるような送風系路を形成して
おり、該送風系路から見て空冷吸収器14よりも空気流
上流側に位置するように吸収液冷却器15が設けられて
いる。そして、それにより、吸収液循環路30を介して
吸収器14に供給される上記臭化リチウム希溶液jの過
冷却効率が十分に高くなるように構成されている。
【0028】以上のようにして吸収液冷却器15と空冷
吸収器14を通って、吸収熱を放出した臭化リチウム希
溶液jの一部は、上記溶液ポンプ16を介して、臭化リ
チウム希溶液戻し通路31の低温溶液熱交換器4、高温
溶液熱交換器5で低温、高温各再生器7,1からの高温
の臭化リチウム濃溶液と順次熱交換されて例えば90
℃,140℃と次第に温度が高められた後に、再び上記
高温再生器1の加熱容器3に戻されて加熱沸とうされ、
効率良く再生される。
【0029】本実施の形態の空冷吸収式冷凍装置では、
以上のように低温再生器7からの冷媒蒸気dと同低温再
生器7からの冷媒液eをフラッシュしたものとの合流成
分gを凝縮する凝縮器9と、該凝縮器9で凝縮された冷
媒液hを蒸発させる蒸発器11と、溶液ポンプ16によ
り吸収液循環路30を介して循環状態で供給される臭化
リチウム希溶液jおよび低温溶液熱交換器4から供給さ
れる臭化リチウム濃溶液iに対して上記蒸発器11で蒸
発された冷媒蒸気を吸収させる吸収器14と、該吸収器
14に循環状態で供給される臭化リチウム希溶液jを冷
却する吸収液冷却器15と、高温再生器1、低温再生器
7、高温溶液熱交換器5、低温溶液熱交換器4等の特に
冷却を要しないユニットとを備えてなる空冷吸収式冷凍
装置において、例えば図1に示すように上記凝縮器9、
吸収器14、吸収液冷却器15の各々を上述のように伝
熱器体15aと放熱フィン15b,15b・・・を有す
る空冷ユニット構造に形成する一方、図2に示すように
一体構造となった上記蒸発器11および吸収器14を中
心とし、それらの四方を囲んで外周囲に平板状の凝縮器
9、コ字状の吸収液冷却器15を全体として方形状に連
接配置するとともに、ドーナツ状の2重壁構造の有底円
筒体よりなる空冷吸収器14の伝熱器体14aの内側の
上下方向に延びる貫通空間部Sを利用して上記一体構造
の高温再生器1および低温再生器7を、またその下方か
ら側方の空間を利用して高温溶液熱交換器5、低温溶液
熱交換器4等の非空冷ユニットを各々組入れて構成して
いる。
【0030】ところで、冷却効率を向上させて吸収性能
を高めようとすると、上記凝縮器9、空冷吸収器14、
吸収液冷却器15各部における熱負荷量を考慮した上
で、供給される空気流との温度差を可能な限り大きく取
ることができるような送風系路上のレイアウトにするこ
とが必要となる。しかも、それがコンパクト化の要請に
反しないだけでなく、むしろ積極的にコンパクト化の要
請にも対応できるものであることが望ましい。
【0031】上記のように、凝縮器9、空冷吸収器1
4、吸収液冷却器15の各々を上述のような空冷構造に
形成するとともに一体化された蒸発器11および吸収器
14を中心とし、その周囲を囲むように、平板状の凝縮
器9と、コ字状の吸収液冷却器15とを設けた構成にす
ると、熱負荷量の大きい凝縮器9および吸収液冷却器1
5の空冷部の空気との熱交換面積を、図示のように周囲
の制約なく十分に大きく拡大することができるようにな
るとともに、それらの各々を共に空気流送風系路の最上
流側に位置させることができるようになることから、何
れにあっても空気流との温度差を十分に大きく取ること
ができる。その結果、空冷性能、空冷効率が向上し、空
冷吸収器14部分では吸収作用を中心とした機能が実現
できれば良くなるので冷媒蒸気吸収性能も高くなる。
【0032】そして、上記空冷吸収器14の二重壁構造
の伝熱器体14a内の空間中には蒸発器11が一体に組
み込まれているので、冷媒蒸気の圧損が低下し、また、
吸収器出口部の圧力が蒸発器圧力に近くなって、吸収能
力(吸収効率)が大幅に向上する。その結果、吸収器部
分での冷媒蒸気吸収能力を大きく増大させることができ
る。
【0033】しかも、上記のように蒸発器11を一体化
した吸収器14は、凝縮器9、吸収液冷却器15等に囲
まれた内側の空き空間を有効に利用して設けられ、かつ
全体として一体化されているので、装置全体の構造も極
めてコンパクトになり、配管距離も短かくて済む。
【0034】さらに、上記構成では、吸収液に冷媒蒸気
を吸収させる空冷吸収器14の伝熱器体14aを、内側
に貫通空間Sを有する有底二重壁構造の円筒体により形
成し、その内側の上下方向に延びる貫通空間部Sを利用
して高温再生器5および低温再生器7を設けている。
【0035】そして、高温再生器5は下部側加熱容器3
と上部側気液分離器6とからなり、低温再生器4は、例
えば上部側気液分離器6の外周に一体化して高温再生器
5に同軸状に取付けている。
【0036】このようにすると、空冷吸収器14の伝熱
器体14aが内外二重の壁伝熱壁面を有することから、
内部が中空の一重壁構造の吸収器本体の場合に比べて放
熱面積が略2倍になり、吸収熱の放熱効果が大きく向上
する。
【0037】また、同様の理由で、吸収液の液膜面積も
略2倍に拡大され、上記放熱効果の向上と相俟って冷媒
蒸気吸収能力が大きく向上する。
【0038】また同効果を向上させるために上記空冷吸
収器14の伝熱器体14aの径を拡大したとしても、そ
の内側の貫通空間Sを高温、低温各再生器5,7の設置
空間として有効に利用することができるから、装置全体
を十分にコンパクトに構成することができる。
【0039】また、空冷用の空気流を形成するファン1
0は、中央部の一体化された蒸発器11および吸収器1
4の上方に設けられているので、1台のファン10を各
空冷部に共用することができ、複数台のファンが不要と
なる分だけ、さらにコンパクト化に寄与することにな
る。
【0040】以上の結果、上記本願発明の実施の形態に
係る空冷吸収式冷凍装置によると、極めてコンパクトで
ありながら蒸発器の蒸発性能、並びに凝縮器、吸収器、
吸収液冷却器各々の空冷効率が高く、かつ吸収性能の高
い空冷吸収式冷凍装置を提供することができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係る空冷吸収式冷凍装
置の構成を示すファン除去状態の平面図である。
【図2】同装置の縦断面図である。
【符号の説明】
1は高温再生器、7は低温再生器、9は凝縮器、9aは
伝熱器体、9bは放熱フィン、10は送風ファン、11
は蒸発器、12は冷水循環式の蒸発コイル、14は吸収
器、14aは伝熱器体、14bは放熱フィン、15は吸
収液冷却器、15aは伝熱器体、15bは放熱フィン、
16は溶液ポンプである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収液に対して冷媒蒸気を吸収させる空
    冷吸収器本体(14a)を、内側に貫通空間(S)を有
    する有底二重壁構造の円筒体により形成し、その内側の
    貫通空間(S)を利用して高温再生器(5)を設けたこ
    とを特徴とする空冷吸収式冷凍装置。
  2. 【請求項2】 高温再生器(5)に低温再生器(4)が
    一体化されていることを特徴とする請求項1記載の空冷
    吸収式冷凍装置。
  3. 【請求項3】 高温再生器(5)は下部側加熱容器
    (3)と上部側気液分離器(6)とからなり、低温再生
    器(4)は気液分離器(6)の外周に一体化されている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の空冷吸収式冷凍
    装置。
JP8272514A 1996-10-15 1996-10-15 空冷吸収式冷凍装置 Pending JPH10122702A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007255860A (ja) * 2006-03-27 2007-10-04 Daikin Ind Ltd 空冷吸収式冷凍装置の吸収器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007255860A (ja) * 2006-03-27 2007-10-04 Daikin Ind Ltd 空冷吸収式冷凍装置の吸収器

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