JPH11248292A - 吸収式冷凍装置 - Google Patents

吸収式冷凍装置

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JPH11248292A
JPH11248292A JP10046847A JP4684798A JPH11248292A JP H11248292 A JPH11248292 A JP H11248292A JP 10046847 A JP10046847 A JP 10046847A JP 4684798 A JP4684798 A JP 4684798A JP H11248292 A JPH11248292 A JP H11248292A
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JP
Japan
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air
absorption
cooling
cooling liquid
cooled absorber
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JP10046847A
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English (en)
Inventor
Yuji Watabe
裕司 渡部
Kazuo Yonemoto
和生 米本
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

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  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空冷吸収式冷凍装置の空冷吸収器部分の冷却
効率を大きく改善する。 【解決手段】 蒸発器1、空冷吸収器10、凝縮器3
0、高温再生器21、溶液熱交換器27,28を吸収サ
イクル作動可能に接続するとともに、上記空冷吸収器1
0を空気冷却する送風手段24を備えてなる吸収式冷凍
装置において、上記空冷吸収器10は、上下方向に配設
された吸収伝熱管11,11・・・と該吸収伝熱管1
1,11・・・の外周に上下方向に所定の間隔で多数枚
並設された放熱フィン10a,10a・・・とから形成
されている一方、放熱フィン10a,10a・・・のフ
ィン面上方部に、当該フィン面上に冷却液を滴下する冷
却液滴下手段3aを設けて、水飛び等の問題を生じさせ
ることなく、空気冷却に加えて液冷却をも可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、吸収式冷凍装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から例えば冷媒として水、吸収液と
して臭化リチウムを採用した吸収式冷凍装置が種々開発
されてきている。この系の装置は、安全で、しかも水の
蒸発潜熱が他の系に比較して最も大きいために、高い効
率を得ることができる。
【0003】ところで、このような吸収式冷凍装置の吸
収器では、冷媒蒸気の吸収に加え、該吸収によって生じ
る吸収液の吸収熱の除去を行うことが必要となる。その
ため、一般に水冷式又は空冷式の吸収器冷却手段が設け
られるようになっているが、水冷式の冷却手段を設けた
ものでは冷却効率は高いものの、冷却塔を必要とするな
どシステムが複雑、大型化し、コストが高くなる欠点を
有している。
【0004】そこで、このような事情から最近では空冷
式の吸収器構造が色々提案されるようになっている。
【0005】この種の空冷吸収式冷凍装置の構成の一例
を、今例えば図8に示す。
【0006】図8において、先ず符号21は高温再生器
であり、ガスバーナ等の加熱源を備えている。該高温再
生器21の上方には、揚液管22を介して連通された気
液分離器23が設けられている。上記高温再生器21に
おいては、臭化リチウム希溶液を加熱沸騰させて、揚液
管22を介して上方に位置する気液分離器23に供給
し、ここで冷媒蒸気である水蒸気と吸収液である臭化リ
チウム中間濃溶液(中間濃度吸収液)とに分離再生する
ようになっている。
【0007】上記高温再生器21に供給される臭化リチ
ウム希溶液は、後述する空冷吸収器10において吸収液
である臭化リチウム濃溶液に冷媒蒸気である水蒸気を吸
収させることによって得られ、低温溶液熱交換器27お
よび高温溶液熱交換器28を経て順次有効に予熱された
後に高温再生器21へ還流されるようになっている。
【0008】上記気液分離器23で気液分離された水蒸
気は、次に低温再生器29に送られて低温再生される。
また、上記気液分離器23において気液分離された上記
臭化リチウム中間濃溶液は、上記高温溶液熱交換器28
において前述した空冷吸収器10からの臭化リチウム希
溶液と熱交換された後に上記低温再生器29へ供給され
る。
【0009】そして、上記低温再生器29では、上述の
ようにして気液分離器23から各々供給された水蒸気と
臭化リチウム中間濃溶液との間で相互に熱交換させるこ
とにより、水蒸気を可及的に凝縮させるとともに臭化リ
チウム中間濃溶液中に含まれる残余水分を蒸発させてさ
らに高濃度の臭化リチウム濃溶液を取り出す。
【0010】次に、このようにして低温再生器29にお
いて臭化リチウム中間濃溶液から蒸発された水蒸気は、
水蒸気混合状態の凝縮水とともに空冷凝縮器30に送ら
れ凝縮液化されて凝縮水となり、さらに蒸発器1の凝縮
水散布装置部分へ供給される。また、一方上記低温再生
器29から取り出された臭化リチウム濃溶液は、上記低
温溶液熱交換器27において上記空冷吸収器10の下部
ヘッダ10bからの吸収作用が完了した臭化リチウム希
溶液と熱交換された後に空冷吸収器10上部の吸収液分
配容器内に供給される。
【0011】そして、空冷吸収器10は、例えば上記低
温溶液熱交換器27からの吸収液と蒸発器1からの冷媒
蒸気が上部ヘッダ8を介して下方に垂直に流される複数
本の吸収伝熱管11と、該吸収伝熱管11の外周部上下
方向に設けられた多数枚の放熱フィン10a,10a・
・・と、上記吸収伝熱管11の上部に設けられ、吸収伝
熱管11に対して吸収液および冷媒蒸気を供給する上記
上部ヘッダ8と、送風ファン24およびファン駆動モー
タ24aとを備えて構成されている。
【0012】そして、蒸発器1は、利用側熱交換器ユニ
ット6を備え、その2次側冷凍サイクルを循環する冷媒
と上記空冷凝縮器30から送られてくる凝縮水とを相互
に熱交換させ、蒸発させて水蒸気することによって冷房
運転時の冷熱源を形成する。
【0013】そして、上記空冷吸収器10では、その上
部ヘッダ8を介し、上記低温再生器29から低温溶液熱
交換器27を介して供給されてくる上記臭化リチウム濃
溶液に該蒸発器1で蒸発した水蒸気を吸収させることに
よって上述のように臭化リチウム希溶液を形成する。こ
の臭化リチウム希溶液は、一旦空冷吸収器10の下部ヘ
ッダ10b内に留められた後、溶液ポンプ25により前
述したように低温溶液熱交換器27および高温溶液熱交
換器28を経て高温再生器21に戻されて高温再生され
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
空冷吸収式冷凍装置では、空冷吸収器10を送風ファン
24による空気流により冷却するようになっており、そ
の冷却効率を向上させるために同空冷吸収器10を垂直
な吸収伝熱管11,11・・・の管外周に放熱フィン1
0a,10a・・・を設けた放熱効率の高い構成のもの
とする一方、高温再生器21側の温度を可及的に上昇さ
せて凝縮器30での冷媒の過冷却度をを増大させ、空冷
吸収器10を出た希溶液を、上記凝縮器30で液化した
過冷却度の大きな冷媒で冷却するようにして、可及的に
ヒートポンプ性能を高くするようにしている。
【0015】ところで、一般に外気乾球温度は、夏期に
おける日中最高気温の月別平均値では例えば東京などで
30.8℃であり、その範囲では上記空冷吸収式冷凍装
置の運転は可能である。しかし、夏期における外気温の
最高値は、気象統計によると上記東京などでも時には3
8.4℃まで上昇することがあり、このように外気温が
高くなると、上記のような空冷吸収式冷凍装置は、機内
圧が大気圧以上になり、冷房の必要なときに冷房運転が
できないという不具合が発生する可能性がある。
【0016】そこで、一般的には上記空冷吸収器10の
空気との伝熱面積を可及的に大きくし、空気との熱交換
能力を向上させることが考えられるが、空冷式の場合に
は、外気の顕熱による冷却であるため、一般に水冷式の
クーリングタワーによる冷却水量に比較して数倍の風量
を流す必要があり、その状態でもなおかつ、空気の入口
と出口との温度差が10℃を超える程度の設計にならざ
るを得ない。これは、例えば外気の湿球温度が27℃、
乾球温度が32℃というような標準的な大気条件の場合
には、空気側の入口温度、出口温度を、例えば32℃〜
42℃といった条件に設定せざるを得ないことを意味す
る。
【0017】それに加えて、空気側の熱伝達率は、一般
的な水冷形の熱交換器に比較して、熱交換媒体の流速に
もよるとは言え、2桁程度小さくなる。したがって換言
すると、熱媒と空気との温度差を、熱媒と水との温度差
に等しくなるように設計するためには、空気側の伝熱面
積を水の場合の2桁増し、すなわち約100倍以上にと
らなければならないということになる。
【0018】しかし、現実に熱交換器を設計する場合に
は、無限に大きな伝熱面積をもつ熱交換器を実現するこ
とはできないので、結局熱媒と空気との温度差を、水冷
の場合より可能な限り大きくする方法を取らざるを得な
い。
【0019】これは、例えば上述のような外気温が異常
に高い場合だけの問題だけでなく、通常の外気温の下に
おいて空冷吸収器を可及的にコンパクト化しようとする
時にも相対的に同様の課題が生じる。
【0020】このような課題を解決するために、例えば
特開昭63−201458号公報に示されるように、吸
収伝熱管の上下方向外周に多数枚のフィンを具備し、フ
ァンにより冷却される吸収器の空気流上流側の当該吸収
器から離れた位置に散水装置を設け、該散水装置から上
記空冷吸収器に対して噴霧状に水を吹き付けることによ
って、空冷と水冷の両機能を実現し、外気温度が高い場
合にも吸収器の冷却を可能とした空冷式の吸収器が提案
されている。
【0021】しかし、該構成の場合、空冷式の吸収器に
対してその空気流上流側からノズルによって水を吹き付
ける構成となっているために、次のような問題点があ
る。
【0022】(1) 空気吹き出し口から吹き出される
吹き出し風に水が混じる。
【0023】(2) 吸収器の周囲にも水飛びが生じや
すく、水がかかってはいけない部分に何らかのカバーや
防水対策が必要となる。
【0024】(3) 高いポンプ圧駆動の吹き付けノズ
ルが必要となる。
【0025】(4) 多量の水を使うので、水の無駄な
消費が起こる。
【0026】(5) 吹き付け時に吹き付けノズル部で
騒音が発生する。またポンプ音が高い。
【0027】(6) 伝熱管部分から周囲に均一に拡が
るような液膜を形成しにくい。
【0028】一方、吸収式冷凍装置の場合、吸収器全体
の吸収効率を上げようとすると、吸収作用が飽和し、か
つ冷却作用が進行して吸収液の温度が低くなった空冷吸
収器10の下方側部分でも十分な冷却効果を確保するこ
とが必要となる。
【0029】本願発明は、上述のような問題点ないし課
題を解決するためになされたもので、吸収伝熱管の外周
に上下方向に所定の間隔で多数枚の放熱フィンを設けた
空冷吸収器の上記上下方向に多数枚並設された放熱フィ
ンのフィン面上方部に、当該フィン面上又は当該フィン
面上方部の吸収伝熱管に冷却液を滴下する冷却液滴下手
段を設けるか、又は上記放熱フィンの下方側部分に冷却
液吹き付け手段を設けることによって、空気による冷却
と冷却液による冷却との効果的な併用を可能とし、外気
温が高いときにも有効に吸収液の温度を下げ、高温再生
器圧力が大気圧を超えることなく運転を継続させること
ができるようにする一方、通常の外気温を前提とした場
合にも可能な限り空冷吸収器を小型化し得るようにした
吸収式冷凍装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0030】
【課題を解決するための手段】本願各発明は、上記の目
的を達成するために、次のような課題解決手段を備えて
構成されている。
【0031】(1) 請求項1記載の発明 この発明の吸収式冷凍装置は、蒸発器1、空冷吸収器1
0、凝縮器30、高温再生器21、溶液熱交換器27,
28を吸収サイクル作動可能に接続するとともに、上記
空冷吸収器10を空気冷却する送風手段24を備えてな
る吸収式冷凍装置において、上記空冷吸収器10は、上
下方向に配設された吸収伝熱管11,11・・・と該吸
収伝熱管11,11・・・の外周に上下方向に所定の間
隔で多数枚並設された放熱フィン10a,10a・・・
とから形成されている一方、放熱フィン10a,10a
・・・のフィン面上方部に、当該フィン面上に冷却液を
滴下する冷却液滴下手段3aを設けて構成されている。
【0032】したがって、上記冷却液滴下手段3aから
冷却液が滴下されると、該冷却液は液飛びを生じること
なく静かにフィン面上に滴下され、その後、吸収伝熱管
11,11・・・および各フィン10a,10a・・・
を伝わりながら均一な液膜状態で流れ落ちて行く。そし
て、その結果、上記空気との温度差による冷却作用に加
えて冷却液との温度差による効果的な冷却が可能とな
り、また冷却液の蒸発による潜熱作用が付加されるので
吸収液に対する冷却効率が大きく向上する。
【0033】従って、外気温度が相当に高いような時に
も冷房運転が可能になるとともに、空冷吸収器10自体
の可能な限りの小型化が可能となる。
【0034】(2) 請求項2記載の発明 この発明の吸収式冷凍装置は、上記請求項1記載の発明
の構成において、上記冷却液滴下手段3aが、上記空冷
吸収器10の放熱フィン10a,10a・・・の最上部
位置に設けられ、該放熱フィン10a,10a・・・の
最上部から最下部位置にかけて冷却液を滴下させるよう
に構成されている。
【0035】該構成では、上記請求項1記載の発明の構
成の作用が、吸収伝熱管11,11,11・・・の最上
部位置から最下部位置までの全体に亘って実現される。
【0036】(3) 請求項3記載の発明 この発明の吸収式冷凍装置は、上記請求項1記載の発明
の構成において、上記冷却液滴下手段3aが、上記空冷
吸収器10の放熱フィン10a,10a・・・の所定位
置下方側部分に設けられ、該放熱フィン10a,10a
・・・の所定位置下方側部分から最下部位置にかけて冷
却液を滴下させるように構成されている。
【0037】吸収作用の活発な空冷吸収器10の上方部
側では吸収液の温度が高く、冷却のための外気との温度
差も大きい。他方、吸収作用が進行し、吸収作用の飽和
度が高くなるとともに冷却作用が進行した空冷吸収器1
0の下方側部分では低くなる。
【0038】したがって、同部分ほど冷却のための温度
差が取りにくくなる。そのため、吸収器全体の吸収効率
を上げようとすると、該部分での冷却効果を特に高くす
る必要が生じる。そこで、上記のようにして空冷吸収器
10の下方側部分を特に有効に冷却するようにすると、
空冷吸収器10全体の吸収効率を向上させることができ
る。
【0039】(4) 請求項4記載の発明 この発明の吸収式冷凍装置は、蒸発器1、空冷吸収器1
0、凝縮器30、高温再生器21、溶液熱交換器27,
28を吸収サイクル作動可能に接続するとともに、上記
空冷吸収器10を空気冷却する送風手段24を備えてな
る吸収式冷凍装置において、上記空冷吸収器10は、上
下方向に配設された吸収伝熱管11,11・・・と該吸
収伝熱管11,11・・・の外周に上下方向に所定の間
隔で多数枚並設された放熱フィン10a,10a・・・
とから形成されている一方、放熱フィン10a,10a
・・・のフィン面上方部の吸収伝熱管11,11・・・
近傍に、当該吸収伝熱管11,11・・・の外周面に冷
却液を滴下する冷却液滴下手段3aを設けて構成されて
いる。
【0040】したがって、上記冷却液滴下手段3aから
冷却液が滴下されると、該冷却液は液飛びを生じること
なく静かに吸収伝熱管11,11・・・面上に滴下さ
れ、その後、吸収伝熱管11,11・・・および各フィ
ン10a,10a・・・を伝わりながら均一な液膜状態
で流れ落ちて行く。そして、その結果、上記空気との温
度差による冷却作用に加えて冷却液との温度差による効
果的な冷却が可能となり、また冷却液の蒸発による潜熱
作用が付加されるので吸収液に対する冷却効率が大きく
向上する。
【0041】従って、外気温度が相当に高いような時に
も冷房運転が可能になるとともに、空冷吸収器10自体
の可能な限りの小型化が可能となる。
【0042】(5) 請求項5記載の発明 この発明の吸収式冷凍装置は、上記請求項4記載の発明
の構成において、上記冷却液滴下手段3aが、上記空冷
吸収器10の最上部の放熱フィン10a,10a・・・
よりも上方の吸収伝熱管11,11,11・・・位置に
設けられ、最上部の放熱フィン10a,10a・・・よ
りも上方の吸収伝熱管11,11,11・・・位置から
最下部位置にかけて冷却液を滴下させるように構成され
ている。
【0043】したがって、該構成では、冷却液滴下手段
3aから滴下される冷却液が、一旦吸収伝熱管11,1
1,11・・・部分を伝わって下方への流れとなり、該
吸収伝熱管11,11,11・・・からフィン面全体に
放射方向に均等に広がって流れるようになり、上記請求
項4記載の発明の構成の作用が、吸収伝熱管11,1
1,11・・・の最上部位置から最下部位置までの全体
に亘って実現される。
【0044】(6) 請求項6記載の発明 この発明の吸収式冷凍装置は、上記請求項4記載の発明
の構成において、上記冷却液滴下手段3aが、上記空冷
吸収器10の所定位置下方側の放熱フィン10aの吸収
伝熱管11部分に設けられ、該吸収伝熱管11の所定位
置下方側部分から最下部位置にかけて冷却液を滴下させ
るように構成されている。
【0045】吸収液の温度は吸収作用の活発な空冷吸収
器10の上方部側では高く、冷却のための外気との温度
差も大きく取れる。他方、吸収作用が進行し、また吸収
作用の飽和度が高くなるとともに冷却作用が進行した空
冷吸収器10の下方部側では低くなる。
【0046】したがって、同下方部分ほど冷却のための
温度差が取りにくくなる。そのため、吸収器全体の吸収
効率を上げようとすると、該部分での冷却効果を特に高
くする必要が生じる。そこで、上記のようにして空冷吸
収器10の下方部側を特に有効に冷却するようにする
と、空冷吸収器10全体の吸収効率を向上させることが
できる。
【0047】(7) 請求項7記載の発明 この発明の吸収式冷凍装置は、蒸発器1、空冷吸収器1
0、凝縮器30、高温再生器21、溶液熱交換器27,
28を吸収サイクル作動可能に接続するとともに、上記
空冷吸収器10を空気冷却する送風手段24を備えてな
る吸収式冷凍装置において、上記空冷吸収器10の所定
位置下方側部分に冷却液を吹き付ける冷却液吹き付け手
段7aを設けて構成されている。
【0048】したがって、吸収作用が飽和し、かつ冷却
作用が進行して吸収液の温度が低くなった空冷吸収器1
0の下方側部分でも冷却液により冷却のための十分な温
度差を確保することができるようになり、上記冷却液吹
き付け手段7aから冷却液が吹き付けられると、上記空
気との温度差による冷却作用に加えて冷却液との十分な
温度差による冷却が可能となり、また冷却液の蒸発によ
る潜熱作用が付加されるので、上記空冷吸収器10の下
方側部分の吸収液に対する冷却効率が大きく向上する。
その結果、吸収器全体の吸収効率も向上する。
【0049】従って、外気温度が相当に高いような時に
も冷房運転が可能になるとともに、空冷吸収器10自体
の可能な限りの小型化が可能となる。
【0050】(8) 請求項8記載の発明 この発明の吸収式冷凍装置は、上記請求項1,2,3,
4,5,6又は7記載の発明の構成において、上記空冷
吸収器10が、それぞれ直立状態で上下方向に立設され
ている。
【0051】したがって、上記直立状態において、滴下
又は吹き付けられた冷却液が空冷吸収器10の吸収伝熱
管11,11・・・および放熱フィン10a,10a・
・・の各外周面を滴下して行き、吸収液を効率良く冷却
する。
【0052】(9) 請求項9記載の発明 この発明の吸収式冷凍装置は、上記請求項1,2,3,
4,5,6又は7記載の発明の構成において、上記空冷
吸収器10が、水平方向に所定角傾斜した傾斜状態で上
下方向に立設されている。
【0053】したがって、上記傾斜により空冷吸収器1
0のコンパクト化が可能になる一方、同傾斜状態におい
て、滴下又は吹き付けられた冷却液が上記空冷吸収器1
0の外周面を滴下して行き、吸収液を効率良く冷却す
る。
【0054】(10) 請求項10記載の発明 この発明の吸収式冷凍装置は、上記請求項9記載の発明
の構成において、上記空冷吸収器10の放熱フィン10
a,10a,10a・・・をそれぞれ吸収伝熱管11側
から水平な状態に折り曲げるとともに、該水平に折り曲
げられた部分に相互に位置を異にして冷却液滴下孔6,
6,6・・・を形成することにより、順次最上部から最
下部まで冷却液をより確実に滴下させ得るように構成さ
れている。
【0055】このようにすると、空冷吸収器10の吸収
伝熱管11の最上部に滴下させた冷却液が略最下部まで
吸収伝熱管11の本体面および放熱フィン10a,10
a,10a・・・を伝わりながら確実に滴下して行くよ
うになり、吸収液の冷却効率が大きく向上する。
【0056】
【発明の効果】以上の結果、本願発明によると、空冷作
用と水冷作用の相乗による高い冷却効果を得ることがで
き、結局外気温度によって決定される冷却液の飽和温度
まで冷却することが可能となる。
【0057】例えば、外気温35℃、相対湿度60%の
場合、大気中におかれた水は、無限時間放置した場合は
その状態の飽和温度26.5℃まで温度が低下する。よ
って、35℃の外気で直接吸収液を冷却する場合に比較
して、水を散布する場合は冷却媒体の温度が低く、吸収
液とのとの温度差が大きくなり冷却効率が向上する。し
たがって、コンパクト化可能であるとともに、外気での
冷却では不可能な35℃以下まで吸収液を冷却でき、サ
イクルの濃度幅が増加するメリットがある。
【0058】そして、以上の結果、次のように従来の問
題点を確実に解決することができる。
【0059】(1) 空気吹き出し口から吹き出される
吹き出し風に水が混じるようなことがなくなる。
【0060】(2) 吸収器の周囲に水飛びが発生せ
ず、水がかかってはいけない部分へのカバーや防水対策
も最少限での対策で済むようになる。
【0061】(3) 高いポンプ圧駆動の吹き付けノズ
ルが不要となる。
【0062】(4) 多量の水が不要となり、水の無駄
な消費がない。
【0063】(5) 吹き付けノズルを使用しないので
騒音が低い。
【0064】(6) 伝熱管部分から周囲に均一に拡が
る均一な冷却液膜を形成できるので冷却効率が高くな
る。
【0065】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1および図2
は、本願発明の実施の形態1に係る吸収式冷凍装置の吸
収器部分の構成を示している。
【0066】この吸収器は、上記図11のものと同様に
基本的には空冷式の吸収器として構成されている。
【0067】すなわち、図中符号10は空冷吸収器であ
り、この空冷吸収器10は、低温溶液熱交換器からの吸
収液(臭化リチウム濃溶液)と蒸発器からの冷媒蒸気と
を上部ヘッダ部8を介して下方に垂直に流す複数本の吸
収伝熱管11,11,11・・・と、該吸収伝熱管1
1,11,11・・・の外周部に上下方向に所定の間隔
を保って設けられた多数枚の放熱フィン10a,10a
・・・と、上記吸収伝熱管11,11,11・・・の上
部に設けられ、上記吸収伝熱管11,11,11・・・
に対して吸収液(臭化リチウム濃溶液)および冷媒蒸気
を分配供給する上記上部ヘッダ部8と、送風ファン24
と、上記吸収伝熱管11,11,11・・・の各放熱フ
ィン10a,10a,10a・・・の最上部位置の放熱
フィン10aに対応して設けられた冷却液滴下パイプ3
aおよび冷却液供給パイプ3とを備えて構成されてい
る。
【0068】そして、上記空冷吸収器10では、前述の
ように低温再生器から低温溶液熱交換器を介して供給さ
れてくる上記吸収液(臭化リチウム濃溶液)を上記吸収
伝熱管11,11,11・・・内を液膜状態で流しなが
ら、上記蒸発器で蒸発した水蒸気を吸収させることによ
って上述のように希溶液(臭化リチウム希溶液)を形成
する。この希溶液(臭化リチウム希溶液)は、一旦該空
冷吸収器10の下部ヘッダ10b内に留められた後、溶
液ポンプにより前述したように低温溶液熱交換器および
高温溶液熱交換器を経て高温再生器に戻されて高温再生
される(図8参照)。
【0069】ところで、以上のように空冷吸収器10の
吸収伝熱管11,11,11・・・内で吸収液(臭化リ
チウム濃溶液)が吸収されると、吸収作用の進行に応じ
て吸収熱が発生し、吸収作用が進行するに従って吸収液
の温度が高くなる。そして、該温度が高くなるほど吸収
作用が低下する。そこで、該吸収によって生じる吸収液
の吸収熱の除去を行うことが必要となる。
【0070】そのために、上記空冷吸収器10には送風
ファン24が設けられているとともに吸収伝熱管11,
11,11・・・外周に放熱性能を高くするための放熱
フィン10a,10a,10a・・・が設けられてお
り、室外気を流すことにより効率良く熱交換させて空冷
するようになっている一方、さらに上記各吸収伝熱管1
1,11,11・・・の放熱フィン10a,10a,1
0a・・・の最上部位置の放熱フィン10aに対応して
上述のように冷却液供給パイプ3が並設されており、該
冷却液供給パイプ3からは各吸収伝熱管11,11,1
1・・・の各放熱フィン10a,10a,10a・・・
の最上部位置の放熱フィン10aのフィン面上に冷却液
を滴下させる細径の冷却液滴下パイプ3a,3a,3a
・・・が分岐開口されている。
【0071】したがって、該冷却液滴下パイプ3a,3
a,3a・・・から各吸収伝熱管11,11・・・の放
熱フィン10a,10a,10a・・・の最上部位置の
放熱フィン10aのフィン面上に水等の冷却液が滴下さ
れると、該冷却液が吸収伝熱管11および放熱フィン1
0a,10a,10a・・・の外周を伝わって下方に静
かに均一な液膜状態で流れ落ちて行く。そして、それに
よって上記空気との温度差による冷却作用に加えて冷却
液との温度差による冷却が可能となり、また冷却液の蒸
発による潜熱作用が付加されるので、吸収液(臭化リチ
ウム濃溶液)に対する冷却効率が大きく向上する。
【0072】その結果、外気温度が相当に高いような時
にも冷房運転が可能になるとともに、空冷吸収器10自
体の可能な限りの小型化が可能となる。
【0073】例えば、外気温35℃、相対湿度60%の
場合、大気中におかれた水は、無限時間放置した場合は
その状態の飽和温度26.5℃まで温度が低下する。よ
って、35℃の外気で直接吸収液を冷却する場合に比較
して、水を散布する場合は冷却媒体の温度が低く、吸収
液とのとの温度差が大きくなり冷却効率が向上する。し
たがって、コンパクト化可能であるとともに、外気での
冷却では不可能な35℃以下まで吸収液を冷却でき、サ
イクルの濃度幅が増加するメリットがある。
【0074】そして、以上の結果、次のように従来の問
題点を確実に解決することができる。
【0075】(1) 空気吹き出し口から吹き出される
吹き出し風に水が混じるようなことがなくなる。
【0076】(2) 吸収器の周囲に水飛びが発生せ
ず、水がかかってはいけない部分へのカバーや防水対策
も最少限での対策で済むようになる。
【0077】(3) 高いポンプ圧駆動の吹き付けノズ
ルが不要となる。
【0078】(4) 多量の水が不要となり、水の無駄
な消費がない。
【0079】(5) 吹き付けノズルを使用しないので
騒音が低い。
【0080】(6) 伝熱管部分から周囲に均一に拡が
る均一な冷却液膜を形成できるので冷却効率が高くな
る。
【0081】(変形例1)上記実施の形態において、最
上部の放熱フィン10a,10a,10a・・・のフィ
ン面上に滴下された冷却液は、当該放熱フィン10a,
10a,10a・・・の全体に液膜状に広がって、その
周縁から下方に滴下する時に表面張力により当該放熱フ
ィン10a,10a,10a・・・の裏面側吸収伝熱管
11,11,11・・・の方向に或る程度回り込み、そ
の後次段の下方側放熱フィン10a,10a,10a・
・・上に滴下されるようになる。したがって、最終的に
最下部位置の放熱フィン10a,10a,10a・・・
まで冷却液を滴下させて行くことができる。
【0082】しかし、より確実に最上部の放熱フィン1
0a,10a,10a・・・から最下部の放熱フィン1
0a,10a,10a・・・まで冷却液をさせようとす
ると、十分な構造とは言えない。
【0083】図3の変形例は、そのような観点から構成
されたものであり、最上部位置から最下部位置にかけて
の各放熱フィン10a,10a,10a・・・に例えば
左右幅方向の交互に異なる位置に冷却液滴下孔6,6,
6・・・を形成したことを特徴とするものである。
【0084】このようにすると、上記図2のようにして
吸収伝熱管11,11,11・・・の最上部の放熱フィ
ン10aのフィン面上に滴下させた冷却液が、最下部の
放熱フィン10aまで図のように吸収伝熱管11の本体
面を含めて各放熱フィン10a,10a,10a・・・
上を液膜状に広がりながら確実に下方に滴下して行くよ
うになり、図1および図2のものに比べて冷却効率が大
きく向上する。
【0085】(変形例2)ところで、上記実施の形態1
の図1および図2並びに図3の変形例のように、冷却液
を放熱フィン10a,10a,10a・・・のフィン面
上に供給するようにした場合、供給時に流れの方向を持
つので最上部の放熱フィン10a,10a,10a・・
・のフィン面全体に均一に冷却液を吸収伝熱管11,1
1,11・・・を中心として外周方向に広がらせること
ができず、そのまま下方に流れ落ちてしまう液量が多く
なる。
【0086】図4の変形例は、このような問題を解決し
ようとするもので、上述の冷却液滴下パイプ3aを最上
部の放熱フィン10a,10a,10a・・・上方の吸
収伝熱管11,11,11・・・の上端部外周面に近接
させて開口させ、吸収伝熱管11,11,11・・・を
介して下方に冷却液を滴下させるようにすることによ
り、フィン面上の冷却液が、より確実に吸収伝熱管1
1,11,11・・・を中心として放射方向外周に均一
に広がって行くような供給状態を実現したことを特徴と
するものである。
【0087】このようにすると、フィン面に達した時点
では供給方向の流れのベクトルがなくなり、フィン面上
の冷却液は吸収伝熱管11,11,11・・・外周面か
ら放射方向外方に均一に広がって行くものとなり、以後
の各段の放熱フィン10a,10a,10a・・・に対
してもフィン面全体により均一な液膜厚さを形成するこ
とができるようになる。
【0088】(実施の形態2)次に、図5は本願発明の
実施の形態2に係る吸収式冷凍装置の吸収器部分の構成
を示している。
【0089】この実施の形態の構成では、上記実施の形
態1と同様の空冷吸収器10を2組並設し、それらを下
端を基点として上端側を所定角相反する水平方向に傾斜
させることによりV形に立設し、それらの間の上方側空
間内に送風ファン24を、その回転軸を上下方向にして
配設しており、その場合において上記実施の形態1同様
に各空冷吸収器10,10の最上部に対応して冷却液供
給パイプ3および冷却液滴下パイプ3a,3a,3a・
・・を設けたことを特徴とするものである。
【0090】このような構成の場合、空冷吸収器10,
10を2組並設できるので、その伝熱面積を可及的に広
く取ることができ、しかも2組の空冷吸収器10,10
を所定角傾斜させることによって高さを低くし、しかも
それら2組の空冷吸収器10,10の間の空間を利用し
て送風ファン24を設置できるので、全体としてもより
コンパクトに形成することができる。
【0091】そして、実施の形態1の場合と同様に高い
冷却効率を得ることができる。
【0092】(変形例)次に図6は、上記図5の構成に
おける冷却液滴下パイプ3a,3a,3a・・・の先端
を上記吸収伝熱管11,11,11・・・の上端部に近
接させて開口させることによって、上述の図4の構成と
同様の作用効果を実現したものである。
【0093】(実施の形態3)次に、図7および図8
は、本願発明の実施の形態3に係る吸収式冷凍装置の吸
収器部分の要部の構成を示している。
【0094】上記実施の形態2のように2組の空冷吸収
器10,10の各々を水平方向に所定角傾斜させてV形
に組合わせた場合、各空冷吸収器10,10が傾斜して
いるために、吸収伝熱管11,11,11・・・ととも
にそれらの各放熱フィン10a,10a,10a・・・
も図5に示すように傾いてしまう。
【0095】そのために、上記実施の形態2のように単
純に吸収伝熱管11,11・・・の最上部から冷却液を
滴下するようにしたのでは、必ずしも最下部まで均一に
冷却液を滴下させることができず、冷却効果が十分でな
い問題が残る。
【0096】そこで、本実施の形態では、上記図5の状
態の放熱フィン10a,10a,10a・・・をそれぞ
れ図7のように吸収伝熱管11の本体面側から水平な状
態に折り曲げるとともに、図8に詳細に示すように、該
水平に折り曲げられた部分に相互に位置を異にして冷却
液滴下孔6,6,6・・・を形成することにより、順次
最上部から最下部まで冷却液をより確実に滴下させ得る
ようにしたことを特徴とするものである。
【0097】このようにすると、上記図5のようにして
吸収伝熱管11,11,11・・・の最上部に滴下させ
た冷却液が、略最下部まで図8のように吸収伝熱管11
の本体面および本体フィン10a,10a,10a・・
・を伝わりながら確実に滴下して行くようになり、図5
のものに比べて冷却効率が大きく向上する。
【0098】(実施の形態4)次に図9は、本願発明の
実施の形態4に係る吸収式冷凍装置の吸収器部分の構成
を示している。
【0099】この実施の形態の吸収器は、上記図1のも
のと同様の垂直状態に立設した空冷吸収器10におい
て、その所定位置下方部分に対応させて冷却液吹き付け
ノズル7aを設け、吸収作用の飽和と冷却作用の進行に
よって特に吸収液温度が低くなり、かつ吸収能力が低下
してくる吸収伝熱管11,11,11・・・下方側部分
に温度差の高い冷却液を吹き付けて冷却効率を向上さ
せ、吸収効率を向上させるように構成されている。符号
7は、上記冷却液吹き付けノズル7a部分への冷却液供
給パイプである。
【0100】このような構成によっても有効に空冷吸収
器部分の吸収効率を向上させることができる。
【0101】(実施の形態5)さらに図10は、本願発
明の実施の形態5に係る吸収式冷凍装置の吸収器部分の
構成を示している。
【0102】この実施の形態の吸収器は、上記図3のも
のと同様のV形構造の空冷吸収器において、各空冷吸収
器10,10に対して上記図9と同様の構成を採用した
ものである。
【0103】このような構成を採用すれば、実施の形態
2のものにおいて、さらに上記実施の形態4と同様の作
用を得ることができる。
【0104】(他の実施の形態)もちろん、上記図9、
図10のように、吸収伝熱管11の下方側部分を冷却す
るようにした場合において、その冷却手段は上記実施の
形態4,5のような冷却水吹き付けノズル7aに限られ
るものではなく、上記実施の形態1〜3のような冷却液
滴下パイプ3aを採用することができることは言うまで
もない。
【0105】また、図10の場合において、上記実施の
形態3の構成を採用することができることも勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態1に係る吸収式冷凍装置
の吸収器部分の構成を示す正面図である。
【図2】同吸収式冷凍装置の吸収器部分の構成を示す断
面図である。
【図3】同実施の形態の変形例1に係る吸収式冷凍装置
の吸収器要部部分の拡大断面図である。
【図4】同実施の形態の変形例2に係る吸収式冷凍装置
の吸収器要部部分の拡大断面図である。
【図5】本願発明の実施の形態2に係る吸収式冷凍装置
の吸収器部分の構成を示す断面図である。
【図6】同実施の形態2の変形例に係る吸収式冷凍装置
の吸収器部分の断面図である。
【図7】本願発明の実施の形態3に係る吸収式冷凍装置
の吸収器部分の要部の構成を示す断面図である。
【図8】同吸収式冷凍装置の吸収器部分の要部の構成を
示す拡大断面図である。
【図9】本願発明の実施の形態4に係る吸収式冷凍装置
の吸収器部分の構成を示す断面図である。
【図10】本願発明の実施の形態5に係る吸収式冷凍装
置の吸収器部分の構成を示す断面図である。
【図11】従来の空冷吸収式冷凍装置の吸収器部分を含
めた全体的な構成を示す冷凍回路図である。
【符号の説明】
1は蒸発器、3は冷却液供給パイプ、3aは冷却液滴下
パイプ、4は送風ファン、6は冷却液滴下孔、7は冷却
液供給パイプ、7aは冷却液吹き付けノズル、10は空
冷吸収器、10aは放熱フィン、11は吸収伝熱管であ
る。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸発器(1)、空冷吸収器(10)、凝
    縮器(30)、高温再生器(21)、溶液熱交換器(2
    7),(28)を吸収サイクル作動可能に接続するとと
    もに、上記空冷吸収器(10)を空気冷却する送風手段
    (24)を備えてなる吸収式冷凍装置において、上記空
    冷吸収器(10)は、上下方向に配設された吸収伝熱管
    (11),(11)・・・と該吸収伝熱管(11),
    (11)・・・の外周に上下方向に所定の間隔で多数枚
    並設された放熱フィン(10a),(10a)・・・と
    から形成されている一方、放熱フィン(10a),(1
    0a)・・・のフィン面上方部に、当該フィン面上に冷
    却液を滴下する冷却液滴下手段(3a)が設けられてい
    ることを特徴とする吸収式冷凍装置。
  2. 【請求項2】 冷却液滴下手段(3a)は、空冷吸収器
    (10)の放熱フィン(10a),(10a)・・・の
    最上部位置に設けられ、該放熱フィン(10a),(1
    0a)・・・の最上部位置から最下部位置にかけて冷却
    液を滴下させるように構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の吸収式冷凍装置。
  3. 【請求項3】 冷却液滴下手段(3a)は、空冷吸収器
    (10)の放熱フィン(10a),(10a)・・・の
    所定位置下方側部分に設けられ、該放熱フィン(10
    a),(10a)・・・の所定位置下方側部分から最下
    部にかけて冷却液を滴下させるように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の吸収式冷凍装置。
  4. 【請求項4】 蒸発器(1)、空冷吸収器(10)、凝
    縮器(30)、高温再生器(21)、溶液熱交換器(2
    7),(28)を吸収サイクル作動可能に接続するとと
    もに、上記空冷吸収器(10)を空気冷却する送風手段
    (24)を備えてなる吸収式冷凍装置において、上記空
    冷吸収器(10)は、上下方向に配設された吸収伝熱管
    (11),(11)・・・と該吸収伝熱管(11),
    (11)・・・の外周に上下方向に所定の間隔で多数枚
    並設された放熱フィン(10a),(10a)・・・と
    から形成されている一方、放熱フィン(10a),(1
    0a)・・・のフィン面上方部の吸収伝熱管(11),
    (11)・・・近傍に、当該吸収伝熱管(11),(1
    1)・・・の外周面に冷却液を滴下する冷却液滴下手段
    (3a)が設けられていることを特徴とする吸収式冷凍
    装置。
  5. 【請求項5】 冷却液滴下手段(3a)は、空冷吸収器
    (10)の最上部の放熱フィン(10a),(10a)
    ・・・よりも上方の吸収伝熱管(11),(11)・・
    ・位置に設けられ、最上部の放熱フィン(10a),
    (10a)・・・よりも上方の吸収伝熱管(11),
    (11)・・・位置から最下部位置にかけて冷却液を滴
    下させるように構成されていることを特徴とする請求項
    4記載の吸収式冷凍装置。
  6. 【請求項6】 冷却液滴下手段(3a)は、空冷吸収器
    (10)の所定位置下方側の放熱フィン(10a)の吸
    収伝熱管(11)部分に設けられ、該吸収伝熱管(1
    1)の所定位置下方側部分から最下部位置にかけて冷却
    液を滴下させるように構成されていることを特徴とする
    請求項4記載の吸収式冷凍装置。
  7. 【請求項7】 蒸発器(1)、空冷吸収器(10)、凝
    縮器(30)、高温再生器(21)、溶液熱交換器(2
    7),(28)を吸収サイクル作動可能に接続するとと
    もに、上記空冷吸収器(10)を空気冷却する送風手段
    (24)を備えてなる吸収式冷凍装置において、上記空
    冷吸収器(10)の所定位置下方側部分に冷却液を吹き
    付ける冷却液吹き付け手段(7a)を設けたことを特徴
    とする吸収式冷凍装置。
  8. 【請求項8】 空冷吸収器(10)は、直立状態で上下
    方向に立設されていることを特徴とする請求項1,2,
    3,4,5,6又は7記載の吸収式冷凍装置。
  9. 【請求項9】 空冷吸収器(10)は、水平方向に所定
    角傾斜した傾斜状態で上下方向に立設されていることを
    特徴とする請求項1,2,3,4,5,6又は7記載の
    吸収式冷凍装置。
  10. 【請求項10】 空冷吸収器(10)の放熱フィン(1
    0a),(10a),(10a)・・・をそれぞれ吸収
    伝熱管(11)側から水平な状態に折り曲げるととも
    に、該水平に折り曲げられた部分に相互に位置を異にし
    て冷却液滴下孔(6),(6),(6)・・・を形成す
    ることにより、順次最上部から最下部まで冷却液を滴下
    させるように構成されていることを特徴とする請求項9
    記載の吸収式冷凍装置。
JP10046847A 1998-02-27 1998-02-27 吸収式冷凍装置 Pending JPH11248292A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007255860A (ja) * 2006-03-27 2007-10-04 Daikin Ind Ltd 空冷吸収式冷凍装置の吸収器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007255860A (ja) * 2006-03-27 2007-10-04 Daikin Ind Ltd 空冷吸収式冷凍装置の吸収器

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