JPH10122444A - 液圧ブレーキホース - Google Patents

液圧ブレーキホース

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JPH10122444A
JPH10122444A JP27319096A JP27319096A JPH10122444A JP H10122444 A JPH10122444 A JP H10122444A JP 27319096 A JP27319096 A JP 27319096A JP 27319096 A JP27319096 A JP 27319096A JP H10122444 A JPH10122444 A JP H10122444A
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JP
Japan
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reinforcing yarn
layer
rubber layer
reinforcing
hydraulic brake
Prior art date
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Pending
Application number
JP27319096A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Matsuda
真幸 松田
Toshikazu Taniguchi
利員 谷口
Masakazu Shirai
正和 白井
Yuji Okuyama
裕司 奥山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichirin Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nichirin Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nichirin Co Ltd, Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nichirin Co Ltd
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Publication of JPH10122444A publication Critical patent/JPH10122444A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繰り返し揺動や屈曲等の条件下で使用される
内補強糸構造のホースにおける屈曲疲労耐久性を向上さ
せた液圧ブレーキホースを提供すること。 【解決手段】 少なくとも内面ゴム層の外周に補強糸層
を有し、該補強糸層の外周に外面ゴム層を有する液圧ブ
レーキホースであって、前記補強糸層の補強糸間への前
記内面ゴム層および前記外面ゴム層の食い込み率がそれ
ぞれ補強糸径に対し35〜100%の範囲であることを
特徴とする液圧ブレーキホース。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液圧ブレーキホー
スに関し、特に繰り返し揺動や屈曲等の条件下で使用さ
れる内補強糸構造のホースにおける屈曲疲労耐久性を向
上させた液圧ブレーキホースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の屈曲疲労耐久性を向上させた液圧
ブレーキホースは、例えば以下に示すような耐久性を向
上させる方法によって得られる。第1に、補強糸層とゴ
ム層とを接着させる方法である。第2に、補強糸を細径
化させることによりホース剛性を低減し、同変位時の糸
への入力を低減させる方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方法で得られる液圧ブレーキホースは、特に
補強糸間へのゴム食い込み性については、全く考慮され
てなく、また外部入力に対して第1補強糸に応力が集中
する構造となっていたため、ホースのメンテナンスフリ
ー化等に対応したり、さらに屈曲疲労耐久性を向上させ
ようとした場合には、耐久性の向上に限界があるという
問題点があった。
【0004】従って本発明は、このような問題点を解決
するためになされたもので、第1補強糸への内面ゴムお
よび中間ゴムの食い込み性を向上させ、第1補強糸への
入力を低減させることにより、屈曲疲労耐久性を向上さ
せた液圧ブレーキホースを提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
少なくとも内面ゴム層の外周に補強糸層を有し、該補強
糸層の外周に外面ゴム層を有する液圧ブレーキホースで
あって、前記補強糸層の補強糸間への内面ゴム層および
外面ゴム層の食い込み率がそれぞれ補強糸径に対し35
〜100%の範囲であることを特徴とする液圧ブレーキ
ホースにより達成された。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の作用を図1に基づいて説
明する。第1に、第1補強糸層2の外周をゴム層で拘束
させることにより、外部入力により発生する応力は、第
1補強糸層2に集中せず、内面ゴム層1および中間ゴム
層3に分散させることにより、屈曲疲労耐久性を向上さ
せることができる。
【0007】第2に、第1補強糸層2とこれに隣接する
第2補強糸層4との間に食い込んだ中間ゴム層3が存在
することにより、外部入力に伴う補強糸間の摩耗を防止
することができ、屈曲疲労耐久性を向上させることがで
きる。これらの効果は、補強糸と補強糸との間へのゴム
食い込み率を補強糸径に対し35〜100%の範囲とす
ることにより達成することができる。ゴム食い込み率が
補強糸径に対し35%未満になると、屈曲疲労耐久性を
向上させることができない。100%をこえることは構
成上不可能である。
【0008】また、製造工程において加硫初期のゴム粘
度を低くすることにより、補強糸間にゴム層を食い込ま
せることができる。本発明の液圧ブレーキホースは、ま
ず内面ゴム層1を押し出し、この内面ゴム層1の外周に
第1補強糸層2を編組し、次に、この第1補強糸層2の
外周に中間ゴム層3を押し出しつつこの外周に第2補強
糸層4を編組し、さらに第2補強糸層4の外周に外面ゴ
ム層5を押し出し、次いで得られたホースを同時に加硫
することによって製造することができる。
【0009】本発明の液圧ブレーキホースは、加硫時に
おける内面ゴム層1および中間ゴム層3の加硫速度を最
適化し、特に加硫初期のゴム粘度を低減させることによ
り、内面ゴム層1および中間ゴム層3の第1補強糸層2
への食い込み量が大きくなるように制御したものである
(図2参照)。
【0010】次に、食い込み量、キュラストメータート
ルク(ゴム粘度)、および耐久回数の関係を説明する。
通常、ゴムの加硫は、図3に示すような加硫曲線(トル
ク−時間)で管理される。また、図4に示すように、配
合系や加硫条件等の変更に伴って、加硫初期のゴム粘度
(トルク)を変化させることにより、内面ゴムおよび中
間ゴムの第1補強域への食い込み率(食い込み率:補強
糸径に対するゴム食い込み量)を変化させることができ
る。さらに、図5に示すように食い込み率と屈曲疲労耐
久性との間に相関が認められる。
【0011】本発明は、これらの点に着目し、食い込み
率を大きくすることを目的として、加硫開始6分後のキ
ュラストメータートルク値を1.5kgf・cm以下に
することによりなされたものである。本発明において
は、補強糸と補強糸との間への内面ゴム層および中間ゴ
ム層の食い込み率を35〜100%の範囲とするため、
加硫開始6分後のトルクを1.5kgf・cm以下に設
定したが、これ以外にも加硫の立ち上がりが遅い加硫
促進剤を使用する、加硫剤の量をへらす、ムーニー
粘度の低いゴムを使用する、等の方法によっても設定す
ることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳細に説
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
【0013】図1は、本発明の1実施例を示す図であ
る。まず、構成を説明すると、ホース内径は3.1m
m、ホース外径は10.5mmである。1は内面ゴム層
であり、その外周の第1補強糸層2は、モノフィラメン
トが200本たばねられた太さ1000〜1200D程
度の1本の第1補強糸となり、その第1補強糸が内面ゴ
ム層1上に編まれたものである。第1補強糸層2の外周
に中間ゴム層3が積層され、さらにその外周に第2補強
糸層4が積層される。この第2補強糸は、モノフィラメ
ントが200本たばねられた太さ1000〜1200D
程度の1本の第1補強糸となる。さらに、その外周に外
面ゴム層5が積層される。
【0014】以下、具体的な実施例を上げて本発明を更
に詳細に説明する。
【0015】実施例1 生産性を考慮して加硫温度を2段階(低温→高温)、即
ち145℃×10分間(加硫1)、次いで155℃×4
0分間(加硫2)とすることにより、加硫開始後6分後
のキュラストメータートルク値(ゴム粘度)を1.5k
gf・cmとし、実施例1の液圧ブレーキホースを得た
(図6参照)。この方法により作成したホースの第1補
強糸周辺のゴム食い込み率の測定結果、およびこのホー
スの屈曲液圧耐久試験結果を表1に示す。表1から明ら
かなように、上記の加硫条件でも、ホースとしての特性
を確保できることを確認することができた。
【0016】比較例1 加硫時間を155℃×45分間とし、加硫開始後6分後
のキュラストメータートルク値を2.5kgf・cmと
した他は、実施例1と全く同様な方法により、比較例1
の液圧ブレーキホースを得た(図7参照)。この方法に
より作成したホースの食い込み率の測定結果、および屈
曲液圧耐久試験結果も同様に表1示す。
【0017】
【表1】
【0018】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、その構成を第1補強糸周囲にゴム層を食い込ませた
構造としたため、表1に見られるように、屈曲疲労耐久
性を従来のホースに比べ約60%向上できるという効果
が得られる。
【0019】 試験方法および条件 ・トルク測定 キュラストメーターを用いて加硫温度でのトルク値の時間 変化を測定した。 ・食い込み率測定 ホース成形後、ゴム断面写真を撮影し、図2に示すような ゴム食い込み量を測定し、補強糸径に対する比率を算出し た。 ・屈曲耐久試験 雰囲気温度:100℃ 屈曲サイクル:1.67S-1(100cpm) 加圧:0⇔9.81MPa {100kgf/cm2 } 加圧サイクル:0.68S-1(41cpm)
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、第1補強糸への内面ゴ
ムおよび中間ゴムの食い込み性を向上させ、第1補強糸
への入力を低減させることにより、屈曲疲労耐久性を向
上させた液圧ブレーキホースを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブレーキホースの構成を説明する図で
ある。
【図2】内面ゴムの補強糸への食い込み量を説明する図
である。
【図3】通常の加硫曲線例を説明する図である。
【図4】食い込み率と加硫開始6分後のキュラストメー
タートルク値との関係を説明する図である。
【図5】耐久回数と補強糸食い込み率との関係を説明す
る図である。
【図6】本発明の実施例の加硫曲線を示す図である。
【図7】比較例の加硫曲線を示す図である。
【符号の説明】 1 内面ゴム層 2 第1補強糸層 3 中間ゴム層 4 第2補強糸層 5 外面ゴム層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白井 正和 兵庫県姫路市別所町佐土1118番地 株式会 社ニチリン姫路工場内 (72)発明者 奥山 裕司 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも内面ゴム層の外周に補強糸層
    を有し、該補強糸層の外周に外面ゴム層を有する液圧ブ
    レーキホースであって、前記補強糸層の補強糸間への前
    記内面ゴム層および前記外面ゴム層の食い込み率がそれ
    ぞれ補強糸径に対し35〜100%の範囲であることを
    特徴とする液圧ブレーキホース。
  2. 【請求項2】 内面ゴム層の外周に第1補強糸層を有
    し、該第1補強糸層の外周に中間ゴム層を有し、該中間
    ゴム層の外周に第2補強糸層を有し、該第2補強糸層の
    外周に外面ゴム層を有する液圧ブレーキホースであっ
    て、少なくとも前記第1補強糸層の補強糸と前記第2補
    強糸層の補強糸との間への前記内面ゴム層および前記中
    間ゴム層の食い込み率がそれぞれ補強糸径に対し35〜
    100%の範囲であることを特徴とする液圧ブレーキホ
    ース。
JP27319096A 1996-10-16 1996-10-16 液圧ブレーキホース Pending JPH10122444A (ja)

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JP (1) JPH10122444A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003161387A (ja) * 2001-11-27 2003-06-06 Toyoda Gosei Co Ltd ブレーキホース
JP2018100726A (ja) * 2016-12-21 2018-06-28 株式会社ニチリン 液圧ブレーキホース

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003161387A (ja) * 2001-11-27 2003-06-06 Toyoda Gosei Co Ltd ブレーキホース
JP2018100726A (ja) * 2016-12-21 2018-06-28 株式会社ニチリン 液圧ブレーキホース

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A521 Written amendment

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Effective date: 20051222