JPH10122354A - 車両用ロックアップクラッチのスリップ制御装置 - Google Patents

車両用ロックアップクラッチのスリップ制御装置

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JPH10122354A
JPH10122354A JP27038496A JP27038496A JPH10122354A JP H10122354 A JPH10122354 A JP H10122354A JP 27038496 A JP27038496 A JP 27038496A JP 27038496 A JP27038496 A JP 27038496A JP H10122354 A JPH10122354 A JP H10122354A
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automatic transmission
lock
rotation speed
speed
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Toshiharu Furukawa
俊治 古川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動変速機に出力軸回転センサを設けない車
両でも、上記所定のギヤ段において悪路などに由来する
タービン回転速度の変動を判定できるようにした車両用
ロックアップクラッチのスリップ制御装置を提供する。 【解決手段】 回転速度変動推定手段226によって自
動変速機14の入力軸20の回転速度変動が推定された
場合において、回転変動推定時変速段切換手段228に
より自動変速機14が第4速ギヤ段以外の変速段へ切り
換えられ、且つ回転変動推定時ロックアップクラッチ解
放手段230によりロックアップクラッチ32が解放さ
せられたとき、判定手段232により、C0 クラッチ回
転速度センサ178により検出された自動変速機14内
のクラッチドラム177の回転速度変動に基づいて、悪
路或いはロックアップクラッチ32のジャダが判定され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ロックアッ
プクラッチのスリップ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロックアップクラッチ付トルクコンバー
タやロックアップクラッチ付フルードカップリングなど
のようなロックアップクラッチ付流体式伝動装置を備え
た車両においては、その流体式伝動装置の回転損失を一
層少なくして車両の燃費を改善すること、或いは減速走
行中のエンジン回転速度を引き上げてフューエルカット
領域を拡大することなどを目的として、車両状態が予め
設定したスリップ領域内にある間はロックアップクラッ
チを半係合状態とするように実際のスリップ量すなわち
ポンプ翼車の回転速度とタービン翼車の回転速度との差
を所定の値とするスリップ制御を実行することが提案さ
れている。
【0003】そして、上記のスリップ制御中には、作動
油の劣化やロックアップクラッチの表面状態の変化によ
ってロックアップクラッチの摩擦状態が不安定となり、
スリップ回転速度が不安定となる所謂ジャダ現象が発生
することがある。このジャダ現象は、流体伝動装置の出
力軸回転速度の変動すなわちタービン回転速度の変動に
基づいて検出され得るが、車両の走行路面に凹凸が存在
するときにもタービン回転速度の変動が発生する。この
ため、タービン回転速度の変動に基づいて上記ジャダが
検出されたときにはスリップ制御を中止し、この中止期
間内においてもタービン回転速度の変動が継続する場合
には、ジャダではなくてそのタービン回転速度の変動が
路面の凹凸状態に由来したものであると考えてジャダ判
定を行わないで悪路判定を行い、スリップ制御を再開さ
せるスリップ制御装置が提案されている。たとえば、特
開平4−224361号公報に記載されたスリップ制御
装置がそれである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のス
リップ制御装置では、タービン回転速度は、油圧式摩擦
係合装置の変速過渡制御などのために自動変速機内の遊
星歯車装置の構成要素と一体的に回転するクラッチドラ
ムなどの回転体の回転を検出する回転速度センサすなわ
ち自動変速機内回転速度センサの出力信号や、車速検出
のために自動変速機の出力軸或いはそれに連結されたプ
ロペラシャフトの回転を検出する出力軸回転センサの出
力信号および変速比から求められていた。しかしなが
ら、上記遊星歯車装置のクラッチドラムは所定のギヤ段
において非回転とされることから、部品点数削減のため
に上記出力軸回転センサを設けない車両では、上記自動
変速機内回転速度センサを用いると、所定のギヤ段にお
いてタービン回転速度の検出およびその回転変動の判定
を直接的に行うことが不可能となり、悪路などに由来す
るタービン回転速度の変動を判定することが困難となる
という欠点があった。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、自動変速機に出
力軸回転センサを設けない車両でも、上記所定のギヤ段
において悪路などに由来するタービン回転速度の変動を
判定できるようにした車両用ロックアップクラッチのス
リップ制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】斯る目的を達成するため
の、本発明の要旨とするところは、ポンプ翼車とタービ
ン翼車との間に設けられたロックアップクラッチと、複
数の変速段のうちの所定の変速段で回転停止させられる
回転体を有する自動変速機と、その自動変速機内の回転
体の回転速度を検出する自動変速機内回転速度センサ
と、自動変速機の外部に連結された回転部材の回転速度
を検出する自動変速機外回転速度センサとを有する車両
において、前記ロックアップクラッチのスリップ回転速
度が所定の回転速度となるように制御するスリップ制御
手段を備えた車両用ロックアップクラッチのスリップ制
御装置であって、(a) 前記所定の変速段において前記ロ
ックアップクラッチのスリップ制御中に、前記自動変速
機外回転速度センサにより検出された前記回転部材の回
転速度変動に基づいて前記自動変速機の入力軸の回転速
度変動を推定する回転速度変動推定手段と、(b) その回
転速度変動推定手段によって前記自動変速機の入力軸の
回転速度変動が推定された場合には、前記自動変速機を
前記所定の変速段以外の変速段へ切り換える回転変動推
定時変速段切換手段と、(c) その回転速度変動推定手段
によって前記自動変速機の入力軸の回転速度変動が推定
された場合には、前記ロックアップクラッチを解放させ
る回転変動推定時ロックアップクラッチ解放手段と、
(d) 前記回転変動推定時変速段切換手段により前記自動
変速機が前記所定の変速段以外の変速段へ切り換えら
れ、且つ回転変動推定時ロックアップクラッチ解放手段
により前記ロックアップクラッチが解放させられたと
き、前記自動変速機内回転速度センサにより検出された
自動変速機内の回転体の回転速度変動に基づいて、悪路
或いはロックアップクラッチのジャダを判定する判定手
段とを、含むことにある。
【0007】
【発明の効果】このようにすれば、回転速度変動推定手
段によって前記自動変速機の入力軸の回転速度変動が推
定された場合において、回転変動推定時変速段切換手段
により前記自動変速機が前記所定の変速段以外の変速段
へ切り換えられ、且つ回転変動推定時ロックアップクラ
ッチ解放手段により前記ロックアップクラッチが解放さ
せられたとき、判定手段により、自動変速機内回転速度
センサにより検出された自動変速機内の回転体の回転速
度変動に基づいて、悪路或いはロックアップクラッチの
ジャダが判定される。したがって、本発明によれば、自
動変速機の出力軸の回転を検出する車速センサを設けな
くても、悪路或いはロックアップクラッチのジャダが判
定されるのである。
【0008】
【発明の他の態様】ここで、上記判定手段では、回転速
度変動推定手段によって前記自動変速機の入力軸の回転
速度変動が推定された場合においては、自動変速機が前
記所定の変速段以外の変速段へ切り換えられ且つロック
アップクラッチが解放させられたとき、自動変速機内回
転速度センサにより検出された自動変速機内の回転体の
回転速度変動が認められる場合は悪路と判定され、或い
は、自動変速機内回転速度センサにより検出された自動
変速機内の回転体の回転速度変動が認められない場合は
ロックアップクラッチのジャダであると判定されるので
ある。
【0009】また、好適には、前記自動変速機が前記所
定の変速段へ切り換えられていることに基づいてジャダ
判定不可変速段であると判定するジャダ判定不可変速段
判定手段を含み、前記回転速度変動推定手段は、ジャダ
判定不可変速段判定手段により前記自動変速機が前記所
定の変速段へ切り換えられている場合に、前記自動変速
機の入力軸の回転速度が変動していることを推定するも
のである。
【0010】また、好適には、前記回転速度変動推定手
段は、ノッキング或いは高燃焼圧力に基づいてエンジン
の作動が異常であると判定される場合は、前記自動変速
機外回転速度センサにより検出された前記回転部材の回
転速度変動に拘わらず、その自動変速機の入力軸の回転
速度が変動していないと推定するものである。このよう
にすれば、エンジン回転速度の変動が発生したときは、
それに起因して自動変速機の入力軸の回転速度変動が発
生していることが明らかであることから、誤った悪路判
定やロックアップクラッチのジャダ判定を回避できる利
点がある。
【0011】また、好適には、前記回転変動推定時ロッ
クアップクラッチ解放手段および前記回転変動推定時変
速段切換手段は、それらの一方の作動が完了した後に他
方の作動を実行するものである。このようにすれば、前
記回転速度変動推定手段により自動変速機の入力軸の回
転速度が変動していることが推定された場合に、ロック
アップクラッチの解放と自動変速機の変速段の切換とが
同時に実行されることがないので、その同時実行による
車両の駆動トルクの急変が回避され、運転性が損なわれ
ない利点がある。
【0012】また、好適には、前記回転変動推定時変速
段切換手段は、自動変速機の変速段を前記所定の変速段
に隣接する変速段へアップ変速或いはダウン変速させる
ものである。このようにすれば、自動変速機の変速段が
所定の変速段に変速比が近接している隣接する変速段へ
アップ変速或いはダウン変速させられるので、2段以上
離隔した変速段へ変速される場合に比較して車両の走行
感が損なわれ難い利点がある。
【0013】また、好適には、前記自動変速機の外部に
連結された回転部材の回転速度を検出する自動変速機外
回転速度センサとして機能する、エンジン回転速度セン
サ、或いは、車輪回転速度センサは、エンジン制御装置
のために、或いは、制動時における車輪のスリップ率を
所定の範囲内にするために制動液圧を制御するアンチロ
ックブレーキ(ABS)制御装置、車両の発進時におい
て駆動輪のスリップ率を所定の範囲内にするために駆動
輪トルクを制御するトラクション制御装置、車両の旋回
挙動を安定するために左右の車輪の制動力などを制御す
る車両旋回挙動安定化制御(VSC)装置のために必須
のものであるので、本制御に兼用できる利点がある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施例が適用された車
両の動力伝達装置および制御装置をそれぞれ示してい
る。図1において、車両には前輪6および後輪8が備え
られており、エンジン10の動力は、ロックアップクラ
ッチ付トルクコンバータ12、3組の遊星歯車ユニット
などから構成された有段式自動変速機14、差動歯車装
置15を経て駆動輪(前輪)6へ伝達されるようになっ
ている。
【0016】図2は上記動力伝達装置の骨子図である。
図2において、トルクコンバータ12は、エンジン10
のクランク軸16と連結され、外周部において断面U字
状に曲成されるとともにエンジン10側へ向かう方向成
分を有する作動油の流れを発生させる羽根を有するポン
プ翼車18と、上記自動変速機14の入力軸20に固定
され、ポンプ翼車18の羽根に対向する羽根を有し、そ
のポンプ翼車18の羽根からのオイルを受けて回転させ
られるタービン翼車22と、一方向クラッチ24を介し
て非回転部材であるハウジング26に固定されたステー
タ翼車28と、軸方向に移動可能且つ軸まわりに相対回
転不能にタービン翼車22のハブ部に嵌合されたピスト
ン30を介して上記入力軸20に連結されたロックアッ
プクラッチ32とを備えている。
【0017】トルクコンバータ12内においては、ピス
トン30により分割された係合側油室35および解放側
油室33のうちの解放側油室33内の油圧が高められ且
つ係合側油室35内の油圧が解放されると、ピストン3
0が後退させられてロックアップクラッチ32が非係合
状態とされるので、トルクコンバータ12の入出力回転
速度比に応じた増幅率でトルクが伝達される。しかし、
係合側油室35内の油圧が高められ且つ解放側油室33
内の油圧が最低圧となると、上記ピストン30が前進さ
せられてロックアップクラッチ32がポンプ翼車18に
押圧されて係合状態とされるので、トルクコンバータ1
2の入出力部材、すなわちクランク軸16および入力軸
20が直結状態とされる。
【0018】自動変速機14は、同軸上に配設された3
組のシングルピニオン型遊星歯車装置34,36,38
と、前記入力軸20と、遊星歯車装置38のリングギヤ
とともに回転する出力歯車39と差動歯車装置15との
間で動力を伝達するカウンタ軸(出力軸)40とを備え
ている。それら遊星歯車装置34,36,38の構成要
素の一部は互いに一体的に連結されるだけでなく、3つ
のクラッチC0 ,C1,C2 によって互いに選択的に連
結されている。また、上記遊星歯車装置34,36,3
8の構成要素の一部は、4つのブレーキB0 ,B1 ,B
2 ,B3 によってハウジング26に選択的に連結される
とともに、さらに、構成要素の一部は3つの一方向クラ
ッチF0 ,F1 ,F2 によってその回転方向により相互
に若しくはハウジング26と係合させられるようになっ
ている。
【0019】上記クラッチC0 ,C1 ,C2 、ブレーキ
0 ,B1 ,B2 ,B3 は、油圧式摩擦係合装置であ
り、例えば多板式のクラッチや1本または巻付け方向が
反対の2本のバンドを備えたバンドブレーキ等にて構成
され、それぞれ油圧アクチュエータによって作動させら
れるようになっており、後述の変速用電子制御装置18
4によりそれ等の油圧アクチュエータの作動がそれぞれ
制御されることにより、図3に示されているように変速
比I(=入力軸20の回転速度/カウンタ軸40の回転
速度)がそれぞれ異なる前進4段・後進1段の変速段が
得られる。図3において、「1st」,「2nd」,「3r
d」,「O/D(オーバドライブ)」は、それぞれ前進側の
第1速ギヤ段,第2速ギヤ段,第3速ギヤ段,第4速ギ
ヤ段を表しており、上記変速比は第1速ギヤ段から第4
速ギヤ段に向かうに従って順次小さくなる。なお、上記
トルクコンバータ12および自動変速機14は、軸線に
対して対称的に構成されているため、図2においては入
力軸20の回転軸線の下側およびカウンタ軸40の回転
軸線の上側を省略して示してある。
【0020】図4は、車両の制御装置の構成を説明する
図である。図4において、油圧制御回路44には、上記
自動変速機14のギヤ段を制御するための変速制御用油
圧制御回路と、ロックアップクラッチ32の係合を制御
するためのロックアップクラッチ制御用油圧制御回路と
が設けられている。変速制御用油圧制御回路は、よく知
られているようにソレノイドNo.1およびソレノイドNo.2
によってそれぞれオンオフ駆動される第1電磁弁S1お
よび第2電磁弁S2を備えており、それら第1電磁弁S
1および第2電磁弁S2の作動の組み合わせによって図
3に示すようにクラッチおよびブレーキが選択的に作動
させられて前記第1速ギヤ段乃至第4速ギヤ段のうちの
いずれかが成立させられるようになっている。
【0021】また、上記ロックアップクラッチ制御用油
圧制御回路は、たとえば図5に示すように、ソレノイド
48によりオンオフ作動させられて切換用信号圧Psw
発生する第3電磁弁S3と、その切換用信号圧Pswに従
ってロックアップクラッチ32を解放状態とする解放側
位置とロックアップクラッチ32を係合状態とする係合
側位置とに切り換えられるロックアップリレー弁52
と、変速用電子制御装置184から供給される駆動電流
SLU に対応したスリップ制御用信号圧PSLU を発生す
るリニアソレノイド弁SLUと、リニアソレノイド弁S
LUから出力されるスリップ制御用信号圧PSLU に従っ
て係合側油室35および解放側油室33の圧力差ΔPを
調節し、ロックアップクラッチ32のスリップ量を制御
するロックアップコントロール弁56とを備えている。
【0022】上記図5において、図示しないタンクに還
流した作動油をストレーナ58を介して吸引して圧送す
るためのポンプ60はエンジン10によって回転駆動さ
れるようになっている。ポンプ60から圧送された作動
油圧は、オーバフロー形式の第1調圧弁62により第1
ライン圧Pl1に調圧されるようになっている。この第1
調圧弁62は、図示しないスロットル弁開度検知弁から
出力されたスロットル圧に対応して大きくなる第1ライ
ン圧Pl1を発生させ、第1ライン油路64を介して出力
する。第2調圧弁66は、オーバフロー形式の調圧弁で
あって、第1調圧弁62から流出させられた作動油を上
記スロットル圧に基づいて調圧することにより、エンジ
ン10の出力トルクに対応した第2ライン圧Pl2を発生
させる。第3調圧弁68は、上記第1ライン圧Pl1を元
圧とする減圧弁であって、一定の第3ライン圧Pl3を発
生させる。また、マニュアル弁70は、シフト操作レバ
ー174がRレンジであるときには、Rレンジ圧PR
発生する。そして、OR弁72は、第2速ギヤ段以上で
あるときに係合する前記ブレーキB2 を作動させる圧P
B2および上記Rレンジ圧PR のうちのいずれか高い側を
選択して出力する。
【0023】上記ロックアップリレー弁52は、解放側
油室33と連通する解放側ポート80、係合側油室35
と連通する係合側ポート82、第2ライン圧Pl2が供給
される入力ポート84、ロックアップクラッチ32の解
放時に係合側油室35内の作動油が排出される第1排出
ポート86、ロックアップクラッチ32の係合時に解放
側油室33内の作動油が排出される第2排出ポート8
8、第2調圧弁66から排出される作動油の一部がロッ
クアップクラッチ32の係合期間に冷却のために供給さ
れる供給ポート90と、それらのポートの接続状態を切
り換えるスプール弁子92と、そのスプール弁子92を
オフ側位置に向かって付勢するスプリング94と、スプ
ール弁子92のスプリング94側端部に当接可能に配置
されたプランジャ96と、それらスプール弁子92とプ
ランジャ96との端面にRレンジ圧PR を作用させるた
めにそれらの間に設けられた油室98と、プランジャ9
6の端面に作用させる第1ライン圧Pl1を受け入れる油
室100と、スプール弁子92の端面に第3電磁弁S3
からの切換用信号圧Pswを作用させてオン側位置へ向か
う推力を発生させるためにその切換用信号圧Pswを受け
入れる油室102とを備えている。
【0024】第3電磁弁S3は、非励磁状態(オフ状
態)では油室102とOR弁72との連通をその球状弁
子が遮断し且つ油室102をドレン圧とするが、励磁状
態(オン状態)では油室102とOR弁72とを連通さ
せて切換用信号圧Pswを油室102に作用させる。この
ため、第3電磁弁S3がオフ状態であるときには、油室
102には第3電磁弁S3からの切換用信号圧Pswが作
用させられず、スプール弁子92はスプリング94の付
勢力と油室100に作用する第1ライン圧Pl1とにした
がってオフ側位置に位置させられることから、入力ポー
ト84と解放側ポート80、係合側ポート82と第1排
出ポート86がそれぞれ連通させられるので、解放側油
室33内の油圧Poff は係合側油室35内の油圧Pon
りも高められてロックアップクラッチ32が解放される
と同時に、係合側油室35内の作動油は上記第1排出ポ
ート86、オイルクーラ104、および逆止弁106を
介してドレンへ排出される。
【0025】反対に、第3電磁弁S3がオン状態である
ときには、第3電磁弁S3からの切換用信号圧Pswが油
室102に作用させられてスプール弁子92はスプリン
グ94の付勢力と油室100に作用する第1ライン圧P
l1とに抗してオン側位置に位置させられることから、入
力ポート84と係合側ポート82、解放側ポート80と
第2排出ポート88、供給ポート90と第1排出ポート
86がそれぞれ連通させられるので、係合側油室35内
の油圧Ponは解放側油室33内の油圧Poff よりも高め
られてロックアップクラッチ32が係合されると同時
に、解放側油室33内の作動油は上記第2排出ポート8
8およびロックアップコントロール弁56を介してドレ
ンへ排出される。
【0026】前記リニアソレノイド弁SLUは、第3調
圧弁68で発生させられる一定の第3ライン圧Pl3を元
圧とする減圧弁であって、図6に示すように変速用電子
制御装置184からの駆動電流ISLU (すなわち駆動デ
ューティ比DSLU)に伴って大きくなるスリップ制御
用信号圧PSLU を発生させ、このスリップ制御用信号圧
SLU をロックアップコントロール弁56へ作用させ
る。リニアソレノイド弁SLUは、第3ライン圧Pl3
供給される供給ポート110およびスリップ制御用信号
圧PSLU を出力する出力ポート112と、それらを開閉
するスプール弁子114と、そのスプール弁子114を
閉弁方向へ付勢するスプリング115と、スプール弁子
114をスプリング115よりも小さい推力で開弁方向
へ付勢するスプリング116と、駆動電流ISLU に従っ
てスプール弁子114を開弁方向へ付勢するスリップ制
御用電磁ソレノイド118と、スプール弁子114に閉
弁方向の推力を発生させるためのフィードバック圧(ス
リップ制御用信号圧PSLU )を受け入れる油室120と
を備えており、スプール弁子114は電磁ソレノイド1
18およびスプリング116による開弁方向の付勢力と
スプリング115およびフィードバック圧による閉弁方
向の付勢力とが平衡するように作動させられる。
【0027】ロックアップコントロール弁56は、前記
第2ライン圧Pl2が供給されるライン圧ポート130、
前記第2排出ポート88から排出される解放側油室33
内の作動油を受け入れる受入ポート132、その受入ポ
ート132に受け入れられた作動油を排出するためのド
レンポート134と、受入ポート132とドレンポート
134との間を連通させて解放側油室33内の作動油を
排出させることにより係合側油室35および解放側油室
33の圧力差ΔP(=Pon−Poff )を増加させる第1
位置(図5の左側位置)へ向かう方向と受入ポート13
2とライン圧ポート130との間を連通させて解放側油
室33内に第2ライン圧Pl2を供給することにより上記
ΔPを減少させる第2位置(図5の右側位置)へ向かう
方向に向かって移動可能に設けられたスプール弁子13
6と、そのスプール弁子136を第1位置に向かって付
勢するためにそのスプール弁子136に当接可能に配置
されたプランジャ138と、そのプランジャ138にス
リップ制御用信号圧PSLUを作用させて第1位置に向か
う方向の推力を発生させるためにスリップ制御用信号圧
SLU を受け入れる信号圧油室140と、プランジャ1
38に解放側油室33内の油圧Poff を作用させてプラ
ンジャ138にスプール弁子136をその第1位置へ向
かう方向の推力を発生させるためにその油圧Poff を受
け入れる油室142と、スプール弁子136に係合側油
室35内の油圧Ponを作用させてスプール弁子136に
その第2位置へ向かう方向の推力を発生させるために油
圧Ponを受け入れる油室144と、この油室144内に
収容されてスプール弁子136をその第2位置へ向かう
方向へ付勢するスプリング146とを、備えている。
【0028】ここで、上記プランジャ138には、油室
142側から順に大きくなる断面積A1 およびA2 を有
する第1ランド148および第2ランド150が形成さ
れており、また、スプール弁子136には、信号圧油室
140側から断面積A3 である第3ランド152および
第4ランド154が形成されている。したがって、プラ
ンジャ138はスプール弁子136と当接して相互に一
体的に作動し、ピストン30の両側にスリップ制御用信
号圧PSLU に対応した大きさの圧力差ΔP(=Pon−P
off )が形成される。すなわち、A1 =A3 であるとす
ると、圧力差ΔPはスリップ制御用信号圧PSLU に対し
て数式1により傾き〔(A2 −A1 )/A1 〕に従って
変化する。なお、数式1において、Fs はスプリング1
46の付勢力である。
【0029】
【数1】ΔP=Pon−Poff =〔(A2 −A1 )/
1 〕PSLU −FS /A1
【0030】図7は、上記のように構成されているロッ
クアップコントロール弁56の作動により得られる圧力
差ΔPのスリップ制御用信号圧PSLU に対する変化特性
を示している。したがって、ロックアップリレー弁52
がオン状態にあるときは、スリップ制御用信号圧PSLU
が大きくなるに伴って係合側油室35と解放側油室33
との圧力差ΔPが大きくなるので、ロックアップクラッ
チ32のスリップ回転速度NSLPが小さくされるが、
反対に、スリップ制御用信号圧PSLU が小さくなるに伴
って係合側油室35と解放側油室33との圧力差ΔPが
小さくなるので、ロックアップクラッチ32のスリップ
回転速度NSLPが大きくされる。
【0031】図4に戻って、車両には、エンジン10の
回転速度NE すなわちポンプ翼車18の回転速度NP
検出するエンジン回転速度センサ160、吸気配管を通
してエンジン10へ吸気される吸入空気量Qを検出する
吸入空気量センサ162、吸気配管を通してエンジン1
0へ吸気される吸入空気の温度TAIR を検出する吸入空
気温度センサ164、アクセルペダル165の操作によ
り開閉されるスロットル弁166の全閉状態および開度
θTHを検出するアイドルスイッチ付スロットルセンサ1
67、エンジン10の冷却水温TWAを検出する冷却水温
センサ170、ブレーキペダルが操作されたことを検出
するブレーキセンサ172、シフト操作レバー174の
操作位置Ps すなわちL、S、D、N、R、Pレンジの
いずれかを検出するための操作位置センサ176、遊星
歯車装置38のサンギヤの回転速度すなわちそのサンギ
ヤと直結するクラッチC0 のクラッチドラム177の回
転速度NC0を検出するC0 クラッチ回転速度センサ17
8、油圧制御回路44の作動油の温度TOIL を検出する
油温センサ180が設けられている。そして、上記各セ
ンサから出力された信号は、エンジン用の電子制御装置
182および変速用の電子制御装置184にそれぞれ直
接または間接的に供給されるようになっている。
【0032】また、各一対の車輪6および8の回転速度
をそれぞれ検出する車輪回転速度センサ200、20
2、204、206が設けられており、それら各一対の
車輪6および8の回転速度を表す信号が、ABS用電子
制御装置208へ供給されるようになっている。このA
BS用電子制御装置208は、前記エンジン用の電子制
御装置182および変速用の電子制御装置184と通信
インターフェイスを介して相互連結されており、入力信
号などが必要に応じて相互に供給されるようになってい
る。なお、図1にも示すように、本実施例の自動変速機
14には、そのカウンタ軸(出力軸)の回転速度を検出
する車速センサや、タービン翼車22の回転速度を直接
的に検出するタービン回転速度センサが設けられておら
ず、C0 クラッチ回転速度センサ178などが利用され
るようになっている。
【0033】変速用の電子制御装置184はCPU、R
OM、RAM、インターフェースなどから成る所謂マイ
クロコンピュータであって、そのCPUは、RAMの一
時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログ
ラムに従って入力信号を処理し、自動変速機14の変速
制御およびロックアップクラッチ32の係合制御を図示
しないフローチャートに従って実行して、第1電磁弁S
1、第2電磁弁S2、第3電磁弁S3、およびリニアソ
レノイド弁SLUをそれぞれ制御する。
【0034】上記変速制御では、予めROMに記憶され
た複数種類の変速線図から実際の変速ギヤ段に対応した
変速線が選択され、その変速線から車両の走行状態、た
とえばスロットル弁開度θTHと車速Vとに基づいて変速
ギヤ段が決定され、その変速ギヤ段が得られるように第
1電磁弁S1、第2電磁弁S2が駆動されることによ
り、自動変速機14のクラッチC0 ,C1 ,C2 、およ
びブレーキB0 ,B1 ,B2 ,B3 の作動が制御されて
前進4段のうちのいずれかのギヤ段が成立させられる。
【0035】上記ロックアップクラッチ32の係合制御
は、たとえば第3速ギヤ段、および第4速ギヤ段での走
行中に実行されるものであり、その係合制御において
は、予めROMに記憶された図8に示す関係から、車両
の走行状態たとえば出力軸回転速度(車速)Nout およ
びスロットル弁開度TAPに基づいてロックアップクラ
ッチ32の解放領域、スリップ制御領域、係合領域のい
ずれであるかが判断される。このスリップ制御領域は、
運転性を損なうことなく燃費を可及的によくすることを
目的としてエンジン10のトルク変動を吸収しつつ連結
させるようにロックアップクラッチ32がスリップ状態
に維持される。図8は車両の加速走行中において用いら
れるものである。また、車両の減速惰行走行中でも、フ
ューエルカット制御の制御域を拡大することを目的とし
てロックアップクラッチ32のスリップ制御が実行され
る。すなわち、スロットル弁開度TAPが零である惰行
走行状態においてフューエルカット装置による燃料遮断
作動が終了させられるまでスリップ制御が実行される。
【0036】上記車両の走行状態が上記係合領域内にあ
ると判断されると、第3電磁弁S3が励磁されてロック
アップリレー弁52がオン状態とされると同時にリニア
ソレノイド弁SLUに対する駆動電流ISLU が最小駆動
電流(定格値)に設定されるので、ロックアップクラッ
チ32が係合させられる。また、車両の走行状態が上記
解放領域内にあると判断されると、第3電磁弁S3が非
励磁とされてロックアップリレー弁52がオフ状態とさ
れるので、リニアソレノイド弁SLUに対する駆動電流
SLU に拘わらず、ロックアップクラッチ32が解放さ
れる。そして、車両の走行状態が上記スリップ制御領域
内にあると判断されると、第3電磁弁S3が励磁されて
ロックアップリレー弁52がオン状態とされると同時
に、リニアソレノイド弁SLUに対する駆動電流ISLU
がたとえば数式2に従って調節される。すなわち、たと
えば目標スリップ回転速度TNSLPと実際のスリップ
回転速度NSLP(=NE −NT )との偏差ΔE(=N
SLP−TNSLP)が解消されるように駆動電流I
SLU すなわち駆動デューティ比DSLUが算出されて出
力される。
【0037】
【数2】DSLU=DFWD+KGD+DFB
【0038】上記数式2の右辺のDFWDは、たとえば
エンジン10の出力トルクの函数であるフィードフォワ
ード値であり、KGDは機械毎の特性などに対応して形
成される学習制御値であり、DFBは制御偏差ΔEを最
小にするために偏差ΔEの比例値、微分値、積分値を加
えたフィードバック制御値である。
【0039】また、エンジン用電子制御装置182も、
変速用の電子制御装置184と同様のマイクロコンピュ
ータであって、そのCPUは予めROMに記憶されたプ
ログラムに従って入力信号を処理することにより種々の
エンジン制御を実行する。たとえば、燃料噴射量制御で
は燃焼状態を最適とするために燃料噴射弁186を制御
し、点火時期制御では、遅角量を適切とするためにイグ
ナイタ188を制御し、トラクション制御では、駆動輪
(前輪)6のスリップを防止して有効な駆動力および車
両の安定性を確保するためにスロットルアクチュエータ
190により第2スロットル弁192を制御し、フュー
エルカット制御では、燃費を高めるために、惰行走行に
おいてエンジン回転速度NE が予め設定されたフューエ
ルカット回転速度NCUT を上まわる期間だけ燃料噴射弁
186を閉じる。
【0040】また、ABS用電子制御装置208は、車
輪回転速度センサ200、202、204、206から
の信号に基づいて、各車輪の速度、車速(近似車体速
度)Vを逐次算出し、車速Vと車輪回転速度とから求め
た各車輪のスリップ率〔(車速−車輪速度)/車輪速
度〕が予め設定された目標範囲内となるように制動油圧
制御回路210に各車輪の制動液圧を制御させる。ま
た、ABS用電子制御装置208は、車輪回転速度セン
サ200、202、204、206からの信号に基づい
て決定した車速Vを示す信号を、エンジン用電子制御装
置182および変速用電子制御装置184へ供給する。
【0041】図9は、上記変速用電子制御装置184の
制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。図
9において、スリップ制御手段220は、車両がたとえ
ば図8のスリップ制御領域内の加速走行状態、或いは所
定車速以上の減速走行状態となると、ロックアップクラ
ッチ32の実際のスリップ回転速度NSLP(=NE
T )と、予め設定された目標スリップ回転速度TNS
LPとが一致するように、数式2の制御式により算出さ
れた制御値DSLUを出力する。なお、上記タービン回
転速度NT は、自動変速機14の第1速ギア段乃至第3
速ギヤ段では、C0 クラッチ回転速度センサ178によ
り検出されたクラッチドラム177の回転速度NC0と、
タービン翼車(入力軸20)22とクラッチドラム17
7との回転速度比とに基づいて算出されるが、クラッチ
ドラム177がブレーキB0 により回転停止させられる
自動変速機14の第4速ギア段では、ABS用電子制御
装置208により算出された車速V、自動変速機14の
変速比γM 、差動歯車装置15の減速比γF 、車輪8の
径Dに基づいて算出される。
【0042】変速制御手段222は、たとえば予めRO
Mに記憶された変速線図から実際の変速ギヤ段に対応し
た変速線を選択し、その変速線と実際のスロットル弁開
度θ THとが交差する点である変速点車速を決定し、実際
の車速Vがその変速点車速を通過したときに変速判断を
行い、その判断された変速を実現するための変速出力を
第1電磁弁S1、第2電磁弁S2へ供給することによ
り、自動変速機14の前進4段のうちのいずれかのギヤ
段を成立させる。
【0043】ジャダ判定不可変速段判定手段224は、
クラッチドラム177がブレーキB 0 によって非回転と
されることによりC0 クラッチ回転速度センサ178の
回転検出ができないギヤ段、すなわち第4速ギヤ段へ自
動変速機14が切り換えられている場合には、ABS用
電子制御装置208により車輪速度に基づいて算出され
た車速V或いはそれから求められるタービン回転速度N
T の回転変動が本来的に大きいためにそれからジャダ判
定をすることが不可能であるため、ジャダ判定不可変速
段であると判定する。
【0044】回転速度変動推定手段226は、ジャダ判
定不可変速段判定手段224により自動変速機14が第
4速ギヤ変速段へ切り換えられていると判定された場合
には、上記スリップ制御手段220によるロックアップ
クラッチ32のスリップ制御中に、自動変速機外回転速
度センサにより検出された自動変速機14に連結された
回転部材の回転速度変動、たとえばエンジン回転センサ
160により検出されたエンジン回転速度NE の回転変
動、或いは車輪回転速度センサ200、202、20
4、206により検出された車輪速度の回転変動或いは
その車輪速度から決定された車速Vの変動に基づいて、
自動変速機14の入力軸20の回転変動の発生、すなわ
ちロックアップクラッチ32のジャダの発生を推定す
る。
【0045】回転変動推定時変速段切換手段228は、
上記回転速度変動推定手段226によって自動変速機1
4の入力軸20の回転速度変動が推定された場合には、
変速制御手段222による変速判断に拘わらず、その自
動変速機14をその第4速ギヤ段以外の変速段すなわち
その第4速ギヤ段に隣接している第3速ギヤ段へ優先的
に切り換える。また、回転変動推定時ロックアップクラ
ッチ解放手段230は、上記回転速度変動推定手段22
6によって自動変速機14の入力軸20の回転速度変動
が推定された場合には、スリップ制御手段220の制御
状態に拘わらず、ロックアップクラッチ32を優先的に
解放させる。このロックアップクラッチ32の解放は、
上記回転変動推定時変速段切換手段228による変速動
作が完了した後に続いて実行される。
【0046】判定手段232は、上記回転変動推定時変
速段切換手段228により自動変速機14が第4速ギヤ
段以外の変速段(第3速ギヤ段)へ切り換えられ、且つ
回転変動推定時ロックアップクラッチ解放手段230に
よりロックアップクラッチ32が解放させられたとき、
自動変速機内回転速度センサとして機能するC0 クラッ
チ回転速度センサ178により検出された自動変速機1
4内の回転体すなわちクラッチドラム177の回転速度
変動に基づいて、悪路或いはロックアップクラッチ32
のジャダを判定する。たとえば、回転速度変動推定手段
226によって自動変速機14の入力軸20の回転速度
変動が推定された場合に、自動変速機14が第4速ギヤ
段以外の変速段(第3速ギヤ段)へ切り換えられ、且つ
ロックアップクラッチ32が解放させられたとき、クラ
ッチドラム177の回転速度変動が認められる場合は悪
路と判定され、或いは、クラッチドラム177の回転速
度変動が認められない場合はロックアップクラッチ32
のジャダであると判定されるのである。上記C0 クラッ
チ回転速度センサ178により検出されるクラッチドラ
ム177の回転速度NC0の変動は、動力伝達経路におい
て入力軸20とクラッチドラム177とが比較的近傍に
位置していることから、その入力軸20の回転変動を比
較的忠実に反映しているので、比較的精度良く上記悪路
判定或いはジャダ判定が行われるのである。
【0047】図10および図11は、前記変速用電子制
御装置184の制御作動の要部を示すフローチャートで
あり、図10はジャダ判定ルーチン、図11は図10中
の回転速度変動推定ルーチンを示している。
【0048】図10のステップSA1(以下、ステップ
を省略する)では、フラグYSH2 の内容が「1」でない
か否かが判断される。このフラグYSH2 は、その内容が
「1」にセットされているときに、悪路判定或いはジャ
ダ判定のためにロックアップクラッチ32を優先的に解
放している状態を示している。
【0049】当初は上記SA1の判断が肯定されるの
で、前記ジャダ判定不可変速段判定手段224に対応す
るSA2において自動変速機14のギヤ段がタービン翼
車22の回転変動を直接的に検出できないジャダ判定不
可ギヤ段であるか否か、すなわちクラッチドラム177
の回転が停止してC0 クラッチ回転速度センサ178が
使用できない第4速ギヤ段であるか否かが判断される。
自動変速機14の実際のギヤ段が第1速乃至第3速であ
る場合は、上記SA2の判断が否定され、且つフラグY
SHの内容が「1」であるか否かを判断するSA6の判断
が否定されるので、本ルーチンが終了させられ、以後に
おいてSA1、SA2、SA6が繰り返し実行される。
【0050】自動変速機14の実際のギヤ段が第4速ギ
ヤ段である場合は、上記SA2の判断が肯定されるの
で、SA3において、前記スリップ制御手段220によ
るロックアップクラッチ32のスリップ制御中であるか
否かが、変速用電子制御装置184の出力信号などに基
づいて判断される。ロックアップクラッチ32のスリッ
プ制御が実行されていない場合は、上記SA3の判断が
否定されるので、本ルーチンが終了させられ、以後にお
いてSA1、SA2、SA3が繰り返し実行される。
【0051】しかし、自動変速機14の実際のギヤ段が
第4速ギヤ段であり且つロックアップクラッチ32のス
リップ制御中である場合は、上記SA3の判断が肯定さ
れるので、前記回転速度変動推定手段226に対応する
SA4において、たとえば図11に示す回転速度変動推
定ルーチンが実行されることにより、自動変速機14の
入力軸20(タービン翼車22)の回転速度変動がある
か否かすなわちジャダが発生しているか否かが、エンジ
ン回転速度NE の回転変動或いは車輪速度の変動に基づ
いて推定される。
【0052】図11のSA4−1では、エンジン回転速
度NE の回転変動或いは車輪速度の変動が、エンジン回
転センサ160により検出されたエンジン回転速度NE
或いは車輪速度回転センサ200、202、204、2
06により検出された車輪回転速度に基づいて判断され
る。この回転速度変動は、たとえば、変動する回転速度
の振幅が所定の判断基準値を越えたことにより判断され
る。このSA4−1の判断が否定された場合は本ルーチ
ンが終了させられるが、肯定された場合はSA4−2に
おいて、車両が所定の加速状態であるか否かすなわち実
際のスロットル弁開度θTHが予め設定されたジャダの発
生が予想される範囲(0〜θ0 )内であるか否かが判断
される。このSA4−2の判断が否定された場合は本ル
ーチンが終了させられるが、肯定された場合はSA4−
3において、エンジン回転速度N E が予め設定されたジ
ャダの発生が予想される車速範囲(NE0〜NE1)内であ
るか否かが判断される。このSA4−3の判断が否定さ
れた場合は本ルーチンが終了させられるが、肯定された
場合はSA4−4において、エンジン10の作動が不安
定であるか否かが、図示しないノックセンサ或いは気筒
内燃焼圧力センサからの信号に基づいて判断される。こ
のSA4−4の判断が肯定された場合はエンジン10の
不安定な回転或いは回転変動に起因することが明らかで
あるので本ルーチンが終了させられるが、否定された場
合はSA5以下が実行される。
【0053】前記回転変動推定時変速段切換手段228
に対応するSA5では、自動変速機14がそれまでの第
4速ギヤ段からそれよりも1段下に隣接する第3速ギア
段へダウン変速させられるとともに、フラグYSHの内容
が「1」にセットされ、ダウン変速開始からの経過時間
を計数するタイマカウンタTSHの内容がリセットされて
その計時作動が零から再開される。上記フラグYSHは、
その内容が「1」であるときに悪路判定のための変速中
であることを示すものである。
【0054】上記のようにフラグYSHの内容が「1」に
セットされた次の制御サイクルでは、SA2の判断が否
定され且つSA6の判断が肯定されるので、SA7にお
いて、タイマカウンタTSHの内容すなわち上記ダウン変
速開始からの経過時間TSHが予め設定された判断基準時
間TSH0 を超えたか否かが判断される。この判断基準時
間TSH0 は、上記4→3ダウン変速が充分に完了したこ
とを判断するために油圧回路などの種々の応答遅れを加
味した値であり、予め実験的に設定される。このSA7
の判断が否定される場合は未だ4→3ダウン変速が完了
していないと考えられる状態であるので本ルーチンが終
了させられて上記ステップSA1、SA2、SA6、S
A7の実行が繰り返されるが、SA7の判断が肯定され
ると、前記回転変動推定時ロックアップクラッチ解放手
段230に対応するSA8において、ロックアップクラ
ッチ32が解放されるとともに、フラグYSH2 の内容が
「1」にセットされ、上記フラグYSHの内容が「0」に
クリアされ、ロックアップクラッチ32の解放開始から
の経過時間を計数するタイマカウンタTLUの内容がリセ
ットされてその計時作動が零から再開される。
【0055】上記のようにフラグYSH2 の内容が「1」
にセットされた次の制御サイクルではSA1の判断が否
定されるので、SA9においてタイマカウンタTLUの内
容すなわち上記ロックアップクラッチ32の解放開始か
らの経過時間TLUが予め設定された判断基準時間TLU0
を超えたか否かが判断される。この判断基準時間TLU 0
は、上記ロックアップクラッチ32の解放が充分に完了
したことを判断するために油圧回路などの種々の応答遅
れを加味した値であり、予め実験的に設定される。この
SA9の判断が否定される場合は未だロックアップクラ
ッチ32の解放が完了していないと考えられる状態であ
るので本ルーチンが終了させられて上記ステップSA
1、SA9の実行が繰り返されるが、SA9の判断が肯
定されると、SA10において、C0 クラッチ回転速度
センサ178により検出されるクラッチドラム177の
回転速度の変動があるか否かが判断される。
【0056】上記SA10の判断が肯定された場合、す
なわちロックアップクラッチ32が解放された状態でも
クラッチドラム177の回転速度の変動がある場合は、
走行路面の凹凸に原因して回転変動が発生していると考
えられるので、SA11において、悪路走行であると判
定されるとともに、フラグYSH2 の内容が「0」にクリ
アされる。しかし、上記SA10の判断が否定された場
合、すなわちロックアップクラッチ32を解放するとク
ラッチドラム177の回転速度の変動が消滅する場合
は、ロックアップクラッチ32のスリップ制御において
発生したジャダが消滅したことにより上記回転速度変動
が消滅したと考えられるので、SA12においてジャダ
が発生したことが判定されるとともに、フラグYSH2
内容が「0」にクリアされる。本実施例では、上記SA
10、SA11、SA12が前記判定手段232に対応
している。
【0057】上述のように、本実施例によれば、回転速
度変動推定手段226(SA4)によって自動変速機1
4の入力軸20の回転速度変動が推定された場合におい
て、回転変動推定時変速段切換手段228(SA5)に
より自動変速機14が第4速ギヤ段以外の変速段(第3
速ギヤ段)へ切り換えられ、且つ回転変動推定時ロック
アップクラッチ解放手段230(SA8)によりロック
アップクラッチ32が解放させられたとき、判定手段2
32(SA10、SA11、SA12)により、自動変
速機内回転速度センサ(C0 クラッチ回転速度センサ1
78)により検出された自動変速機14内の回転体(ク
ラッチドラム177)の回転速度変動に基づいて、悪路
或いはロックアップクラッチ32のジャダが判定され
る。すなわち、本実施例では、自動変速機14のカウン
タ軸40の回転を検出する車速センサを設けなくても、
悪路或いはロックアップクラッチ32のジャダが判定さ
れる利点がある。
【0058】また、本実施例では、回転速度変動推定手
段226(SA4)は、ノッキング或いは高燃焼圧力に
基づいてエンジン10の作動が異常或いは不安定である
と判定される場合は、エンジン回転センサ160により
検出されたクランク軸16の回転速度の変動或いは車輪
回転速度センサ200、202、204、206により
検出された車輪回転速度の変動に拘わらず、その自動変
速機14の入力軸20或いはタービン翼車22の回転速
度が変動していないと推定するものである。このように
すれば、エンジン回転速度NE の変動が発生した場合に
は、それに起因して自動変速機14の入力軸20の回転
速度変動が発生していることが明らかであることから、
誤った悪路判定やロックアップクラッチ32のジャダ判
定を回避できる利点がある。
【0059】また、本実施例によれば、回転変動推定時
ロックアップクラッチ解放手段230(SA8)は、回
転変動推定時変速段切換手段228(SA5)による4
→3ダウン変速が完了してからロックアップクラッチ3
2の解放を実行するものであることから、回転速度変動
推定手段226(SA4)により自動変速機14の入力
軸20の回転速度が変動していることが推定された場合
に、ロックアップクラッチ32の解放と自動変速機14
の変速段の切換とが同時に実行されることがないので、
その同時実行による車両の駆動トルクの急変が回避さ
れ、運転性が損なわれない利点がある。
【0060】また、本実施例によれば、回転変動推定時
変速段切換手段228(SA5)は、自動変速機14の
変速段を第4速ギヤ段に隣接する第3速ギヤ段へダウン
変速させるものであることから、自動変速機14の変速
段が第4速ギヤ段に変速比が近接している隣接した第3
速ギヤ段へダウン変速させられるので、2段以上離隔し
た変速段へ変速される場合に比較して車両の走行感が損
なわれ難い利点がある。
【0061】また、本実施例では、自動変速機14の外
部に連結された回転部材の回転速度を検出する自動変速
機外回転速度センサとして機能する、エンジン10のク
ランク軸16の回転速度を検出するエンジン回転センサ
160、或いは、車輪の回転速度を検出する車輪回転速
度センサ200、202、204、206は、エンジン
制御装置のために、或いは、制動時における車輪のスリ
ップ率を所定の範囲内にするために制動液圧を制御する
アンチロックブレーキ(ABS)制御装置、車両の発進
時において駆動輪(前輪)6のスリップ率を所定の範囲
内にするために駆動輪トルクを制御するトラクション制
御装置、車両の旋回挙動を安定するために左右の車輪の
制動力などを制御する車両旋回挙動安定化制御(VS
C)装置のために必須のものであるので、本制御に兼用
できる利点がある。
【0062】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0063】たとえば、前述の実施例の自動変速機14
はFF(前置エンジン前輪駆動)用が用いられていた
が、図12に示すように、FR(前置エンジン後輪駆
動)用が用いられても差し支えない。たとえばトヨタ自
動車株式会社製A340型自動変速機に本発明が適用さ
れる場合にも、前述の説明と同様に、第1速乃至第3速
ではクラッチC0 のクラッチドラムの回転速度を用いて
悪路判定或いはジャダ判定を実行し、第4速ギヤ段では
回転速度変動が推定された場合には、4→3ダウン変速
を実行してからクラッチC0 のクラッチドラムの回転速
度を用いて悪路判定或いはジャダ判定を実行する。
【0064】また、前述の実施例の自動変速機14で
は、第4速ギヤ段で非回転状態とされるC0 クラッチの
クラッチドラム177の回転を検出するC0 クラッチ回
転速度センサ178が設けられていたが、自動変速機1
4内の遊星歯車装置34、36、38の構成要素のいず
れかなど他の回転体の回転を検出するものであっても差
し支えない。たとえば、自動変速機14内の回転体のう
ち第3速ギヤ段で非回転とされる回転体の回転速度を検
出する回転速度センサが自動変速機14に設けられた場
合には、第3速ギヤ段において回転速度変動推定手段2
26によりその回転体の回転速度に基づいて入力軸20
の回転速度変動が推定された場合には、悪路判定のため
に回転変動推定時変速段切換手段228により自動変速
機14が第3速ギヤ段から第4速ギヤ段へアップ変速さ
れ或いは第2速ギア段へダウン変速される。
【0065】また、前述の実施例では、回転変動推定時
変速段切換手段228による4→3ダウン変速の完了後
に、回転変動推定時ロックアップクラッチ解放手段23
0によるロックアップクラッチ32の解放が実行されて
いたが、逆に、回転変動推定時ロックアップクラッチ解
放手段230によるロックアップクラッチ32の解放完
了後に、回転変動推定時変速段切換手段228による4
→3ダウン変速が実行されても差し支えない。要する
に、回転変動推定時変速段切換手段228による4→3
ダウン変速、および、回転変動推定時ロックアップクラ
ッチ解放手段230によるロックアップクラッチ32の
解放の一方の実行完了後に他方が実行されればよいので
ある。また、上記のおいて、変速ショックがそれほど問
題とならない場合には、4→3ダウン変速とロックアッ
プクラッチ32の解放とが同時に実行されてもよい。
【0066】また、前述の実施例の判定手段232は、
図10のSA10、SA11、SA12から構成されて
いたが、悪路判定を実行するSA11およびジャダ判定
を実行するSA12のいずれか一方が必要に応じて省略
されても差し支えない。
【0067】なお、上述したのはあくまでも本発明の一
実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のスリップ制御装置が適用さ
れた車両の動力伝達装置を概略説明する図である。
【図2】図1の一実施例の動力伝達装置の構成を説明す
る骨子図である。
【図3】図1の自動変速機において、第1電磁弁および
第2電磁弁の作動の組み合わせとそれにより得られる変
速段との関係を説明する図表である。
【図4】図1の車両に備えられている制御装置の電気的
構成を説明するブロック線図である。
【図5】図4の油圧制御回路の要部構成を説明する図で
ある。
【図6】図5のリニアソレノイド弁の出力特性を示す図
である。
【図7】図5の油圧制御回路に設けられたスリップ制御
弁の特性であって、係合用油室および解放用油室との圧
力差ΔPとスリップ制御用信号圧PSLU との関係を説明
する図である。
【図8】図4の変速用電子制御装置に記憶されている、
車両の走行状態とロックアップクラッチの係合状態との
関係を示す図である。
【図9】図4の変速用電子制御装置の制御機能の要部を
説明する機能ブロック線図である。
【図10】図4の変速用電子制御装置の制御機能の要部
を説明するフローチャートであって、ジャダ判定ルーチ
ンを示す図である。
【図11】図10の回転速度変動推定ルーチンを説明す
るフローチャートである。
【図12】本発明の他の実施例における動力伝達装置の
概略を説明する図1に相当する図である。
【符号の説明】
14:自動変速機 18:ポンプ翼車 22:タービン翼車 32:ロックアップクラッチ 177:クラッチドラム(回転体) 178:C0 クラッチ回転速度センサ(自動変速機内回
転センサ) 220:スリップ制御手段 226:回転速度変動推定手段 228:回転変動推定時変速段切換手段 230:回転変動推定時ロックアップクラッチ解放手段 232:判定手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプ翼車とタービン翼車との間に設け
    られたロックアップクラッチと、複数の変速段のうちの
    所定の変速段で回転停止させられる回転体を有する自動
    変速機と、該自動変速機内の回転体の回転速度を検出す
    る自動変速機内回転速度センサと、自動変速機の外部に
    連結された回転部材の回転速度を検出する自動変速機外
    回転速度センサとを有する車両において、前記ロックア
    ップクラッチのスリップ回転速度が所定の回転速度とな
    るように制御するスリップ制御手段を備えた車両用ロッ
    クアップクラッチのスリップ制御装置であって、 前記所定の変速段において前記ロックアップクラッチの
    スリップ制御中に、前記自動変速機外回転速度センサに
    より検出された前記回転部材の回転速度変動に基づいて
    前記自動変速機の入力軸の回転速度変動を推定する回転
    速度変動推定手段と、 該回転速度変動推定手段によって前記自動変速機の入力
    軸の回転速度変動が推定された場合には、前記自動変速
    機を前記所定の変速段以外の変速段へ切り換える回転変
    動推定時変速段切換手段と、 該回転速度変動推定手段によって前記自動変速機の入力
    軸の回転速度変動が推定された場合には、前記ロックア
    ップクラッチを解放させる回転変動推定時ロックアップ
    クラッチ解放手段と、 前記回転変動推定時変速段切換手段により前記自動変速
    機が前記所定の変速段以外の変速段へ切り換えられ、且
    つ該回転変動推定時ロックアップクラッチ解放手段によ
    り前記ロックアップクラッチが解放させられたとき、前
    記自動変速機内回転速度センサにより検出された自動変
    速機内の回転体の回転速度変動に基づいて、悪路或いは
    該ロックアップクラッチのジャダを判定する判定手段と
    を、含むことを特徴とする車両用ロックアップクラッチ
    のスリップ制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015147051A1 (ja) * 2014-03-26 2015-10-01 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 車両用駆動装置の制御装置

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