JPH10122320A - 無段変速装置 - Google Patents

無段変速装置

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JPH10122320A
JPH10122320A JP31536696A JP31536696A JPH10122320A JP H10122320 A JPH10122320 A JP H10122320A JP 31536696 A JP31536696 A JP 31536696A JP 31536696 A JP31536696 A JP 31536696A JP H10122320 A JPH10122320 A JP H10122320A
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JP
Japan
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driven
shaft
prime mover
ball rolling
driven wheel
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Application number
JP31536696A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Ishikuri
衛 石栗
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原動軸を回転させたまゝ従動軸を正転、停
止、逆転させることができ、しかも、同転力の伝達に複
数のボール転動子を介して行う構造簡単且つ小型で精度
がよい無段変速装置を提供することを課題とするもので
ある。 【解決手段】 ケーシング1の両側に、同一軸線上に配
置した原動軸2と従動軸3を枢着する。従動軸3の端部
にトルクカム5を介して従動車4を設けると共に、この
従動車4と対向させた軌道リング6を前記ケーシング1
に固定する。従動車4側に原動軸と共に回転する原動車
8を設ける。軌道リング6と前記従動車4及び原動車8
間にそれぞれ球面上の一点において圧接係合する外輪1
0を備えた5個のボール転動子9,9,9,9,9を遊
星状に配置し、これらボール転動子9,9,9,9,9
を一定間隔に保持し乍らシフター11と共に回動するフ
オーク状のスパイダー13を原動軸2に設け、且つ前記
ボール転動子9の外輪10をシフター11に設けたリン
グ状溝12に係合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は同転力の伝達に複数
のボール転動子を介して行う無段変速装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】回転力の伝達にボール転動子を介して行
う無段変速装置として特公昭38−25315号公報や
実公昭39−18631号公報等種々の発明、考案がな
されているが、従動軸を正逆転させたり停止させること
ができる無段変速装置は知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、原動軸を同
転させたまゝ、従動軸を正転、停止、逆転させることが
でき、回転力の伝達に複数のボール転動子を介して行う
構造簡単且つ小型で精度がよい無段変速装置を提供する
ことを課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するためになされたもので、ケーシングの両側に、同
一軸線上に配置した原動軸と従動軸を枢着し、この従動
軸の端部にトルクカムを介して従動車を設けると共に、
この従動車と対向させた軌道リングを前記ケーシング内
に固定し、一方前記従動車側に原動軸と共転する原動車
を設け、これら従動車、原動車および軌道リング間にそ
れぞれ球面上の一点において圧接係合する適数の外輪付
ボール転動子を遊星状に配置し、この外輪に係合して全
ボール転動子の自転軸を同時に傾斜させるシフターを設
けたものである。
【0005】
【作用】原動軸を同動させると、それと共転する原動車
と軌道リングに圧接係合するボール転動子は、遊星回動
する。一方ボール転動子の外輪に係合するシフターを横
動させてボール転動子の自転軸を傾斜させると、従動車
と圧接するボール転動子の回転有効径が変化して差動変
速し、従動軸を正転、停止、逆転させる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜図3は本発明の第1の実施
例を示すもので、図1は縦断側面図、図2は図1のA−
A線断面図、図3はスパイダーを付したシフターの斜視
図である。
【0007】図1〜図3において、1は両側に原動軸2
と従動軸3を同一軸線上に枢着したケーシング、4はト
ルクカム5を介して前記従動軸3の内側端に取付けた従
動車、6は前記従動車4と対向してケーシング1内にボ
ルト7で固定した軌道リング、8は原動軸2と共に回転
する従動車4側に設けた原動車である。
【0008】9は前記従動車4及び原動車8と軌道リン
グ6間にそれぞれ球面上の一点において圧接係合する外
輪10を備えたボール転動子で、この実施例では図2に
示すように遊星状に5個のボール転動子が等配されてい
る。
【0009】そうして、これらのボール転動子9,9,
9,9,9の各外輪10は、原動軸2上を横動自在に設
けたシフター11のリング状溝12に係合されていて、
シフター11を横動させると各ボール転動子9は左右に
傾斜させられるようになっている。
【0010】そして、これらボール転動子9,9,9,
9,9の外輪10,10,10,10,10は、前記シ
フター11に固定されたフオーク状のスパイダー13に
よって一定間隔に保持されるように構成されている。
【0011】この第1の実施例では、ボール転動子9に
回動自在に取付けたベアリング状の外輪10は、図1に
示されるように、ボールベアリングと同様ボールを介し
て外輪9をボール転動子本体に取付けるようにしたが、
図4の(a)のように外輪10に軌道溝101を設け、
その軌道溝101に円筒コロ102を係合させるように
したボール転動子、図4の(b)のように、ボール転動
子本体に軌道溝103を設け、この軌道溝103に円筒
コロ102を係合させるようにしたボール転動子、図4
の(c)のように鼓型コロ104を外輪10とボール転
動子本体間に設けるもの、あるいは図4の(d)のよう
にボールベアリング105を外輪に使い、ボール転動子
本体を半球合体形式としたものを使用することも出来
る。これらのボール転動子は従来のボールベアリング製
造技術を使って製作精度の高いものが得られる。
【0012】シフター11はボールベアリング14を介
して外周にラックの機能を持たせるための多条突条15
を設けたシフトドラム16と連繋されていて、ピニオン
17を前記多条突条15に噛合させた変速軸18を介し
て微動ハンドル装置19により原動軸2上を軸線方向に
横動するようになっている。
【0013】微動ハンドル装置19は差動歯車減速機構
から成り、図2に示すように、ケーシング1に固定され
た固定冠歯車191と、変速軸18に固定され固定冠歯
車191に噛合する可撓性冠歯車192と、ハンドル2
0を備え、2個のボール193,193を前記可撓性冠
歯車192に押圧し乍ら移動させる原動円板194から
構成されていて、その動作について説明すれば次の通り
である。
【0014】図5は微動ハンドル装置19の動作説明の
ための展開図で、今、ハンドル20を持って原動円板1
94をP1矢方向へ回転させると、ボール193はP2
方向へ自転しつつ公転すると共に、可撓性冠歯車192
に波状運動を発生させ、その歯を固定冠歯車191の歯
に順次噛合せつつP3方向へ進む事になり、従って、可
撓性冠歯車192は固定冠歯車191との歯数差だけ差
動減速する。
【0015】以上のように構成されるので、ハンドル2
0を回動すると、変速軸18が回動し、ピニオン17、
それと噛合する多条突条15を備えたシフトドラム1
6、ボールベアリング14及びシフター11を介して各
ボール転動子9、9,9,9,9を同時に揺動せしめ
る。
【0016】そしてボール転動子9が揺動せしめられる
と、ボール転動子と接触する従動車4及び原動車8側の
回転有効径と軌道リング6側の回転有効径が相対的に変
化するため、図6に示すように従動車4、つまり従動軸
3の同転が変化する。
【0017】図6はボール転動子9,9,9,9,9が
揺動した時の従動車4,軌道リング6及び原動車8との
接触状態を示すもので、〔I〕の状態では従動車4は原
動軸2と同じ方向に回転する。そしてシフター11を右
方にシフトすると回転速度が低下し、〔II〕の中間位
置の状態になると、両回転有効径の積比d・f/e・c
=1となるので、従動車4は停止する。そして更に右方
へ移動させると逆転し、〔III〕の状態では最高速に
なる。なお、図6において斜線を付した部分はケーシン
グ1に固定されている部分を示している。
【0018】こゝで原動車8の回転有効径をa,原動車
8と圧接するボール転動子9の回転有効径をb,軌道リ
ング6と圧接するボール転動子9の回転有効径をc,従
動車4と圧接するボール転動子9の回転有効径をd,従
働車4の回転有効径をe,軌道リング6の有効径をfと
すれば、変速比Vは次式で表わされる。
【0019】
【数1】
【0020】図7及び図8はボール転動子の数を5個と
し、且つ別の傾斜機構によってボール転動子を傾斜させ
るようにした第2の実施例を示すもので、図7は縦断側
面図、図8はそのB−B線断面図である。
【0021】この第2の実施例と前記第1の実施例の構
造上の大きな相違点は、シフターのの構造を工夫してス
パイダー13を省略するようにした点である。
【0022】すなわち、シフター111のボール転動子
9の外輪10と係合させる部分を図8に示すように、リ
ング状溝とせずに半月溝112とし、この半月溝112
にボール転動子9の外輪10を嵌合させる構造としたも
のである。
【0023】この構造によると、第1の実施例と同様、
変速軸18を回動させて、ピニオン17,それと噛合す
る多条突条15を備えたシフトドラム16及びボールベ
アリング14を介してシフター111を原動軸2上を横
動させることにより、シフター111の半月溝112を
揺動させるので、その半月溝112に外輪10を係合さ
せた5個のボール転動子9,9、9,9,9は同時に揺
動し、第1の実施例と同様に正転←→停止←→逆転の動
作をさせることができる。
【0024】以上例示した2つの実施例は原動軸2上に
設けたシフターでボール転動子を揺動させるように構成
したが、若干装置が大きくはなるが、外側にシフターを
設けることもできる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば正転←→停止←→逆転を
行なわせることができるボール転動子を用いた無段変速
装置を提供することができる。ボール転動子はボールベ
アリングの製造技術を利用できるので、精度の高い無段
変速装置を製造することができる。また、トルクカムに
よる圧接作用と共に遠心力による圧接作用が仂き、小型
で動力伝達能力が大で、かつ動力伝達効率のよい無段変
速装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の縦断側面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例の内部に組み込んだスパ
イダーを付したシフターの斜視図である。
【図4】本発明実施に用いることができる各種ボール転
動子の構造例を示す図である。
【図5】微動ハンドル装置の動作説明用展開図である。
【図6】本発明の第1の実施例の変速動作説明図であ
る。
【図7】本発明の第2の実施例の縦断側面図である。
【図8】図8のB−B線断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 原動軸 3 従動軸 4 従動車 5 トルクカム 6 軌道リング 7 ボルト 8 原動車 9 ボール転動子 10 外輪 11 シフター 12 リング状溝 13 スパイダー 14 ボールベアリング 15 多条突条 16 シフトドラム 17 ピニオン 18 変速軸 19 微動ハンドル装置 20 ハンドル 191 固定冠歯車 192 可撓性冠歯車 193 ボール 194 原動円板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングの両側に、同一軸線上に配置
    した原動軸と従動軸を枢着し、この従動軸の端部にトル
    クカムを介して従動車を設けると共に、この従動車と対
    向させた軌道リングを前記ケーシング内に固定し、一方
    前記従動車側に原動軸と共転する原動車を設け、これら
    従動車、原動車および軌道リング間にそれぞれ球面上の
    一点において圧接係合する適数の外輪付ボール転動子を
    遊星状に配置し、この外輪に係合して全ボール転動子の
    自転軸を同時に傾斜させるシフターを具備したことを特
    徴とする無段変速装置。
JP31536696A 1996-10-23 1996-10-23 無段変速装置 Pending JPH10122320A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31536696A JPH10122320A (ja) 1996-10-23 1996-10-23 無段変速装置

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JP31536696A JPH10122320A (ja) 1996-10-23 1996-10-23 無段変速装置

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Publication Number Publication Date
JPH10122320A true JPH10122320A (ja) 1998-05-15

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ID=18064555

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31536696A Pending JPH10122320A (ja) 1996-10-23 1996-10-23 無段変速装置

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JP (1) JPH10122320A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100503712B1 (ko) * 2002-05-14 2005-07-26 김선조 무단 가변속 전동기
KR100694878B1 (ko) 2005-08-24 2007-03-13 부산대학교 산학협력단 자전거용 마찰전동 무단변속장치
TWI413737B (zh) * 2007-07-05 2013-11-01 Fallbrook Ip Co Llc 無段變速器
JP2017075672A (ja) * 2015-10-16 2017-04-20 モーティブ パワー インダストリー カンパニー リミテッドMotive Power Industry Co. Ltd. リニア変速機構

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KR100694878B1 (ko) 2005-08-24 2007-03-13 부산대학교 산학협력단 자전거용 마찰전동 무단변속장치
TWI413737B (zh) * 2007-07-05 2013-11-01 Fallbrook Ip Co Llc 無段變速器
JP2017075672A (ja) * 2015-10-16 2017-04-20 モーティブ パワー インダストリー カンパニー リミテッドMotive Power Industry Co. Ltd. リニア変速機構

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