JPH1012175A - 荷電粒子ビーム装置 - Google Patents

荷電粒子ビーム装置

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JPH1012175A
JPH1012175A JP8162761A JP16276196A JPH1012175A JP H1012175 A JPH1012175 A JP H1012175A JP 8162761 A JP8162761 A JP 8162761A JP 16276196 A JP16276196 A JP 16276196A JP H1012175 A JPH1012175 A JP H1012175A
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Mitsugi Yamada
貢 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作パネルを簡単化し、更に、ノイズの発生
を少なくすることができる荷電粒子ビーム装置を実現す
る。 【解決手段】 例えば、電子ビームの軸合わせを行う場
合、モード切換スイッチ44を切り換え、アライメント
調整モードに対応した信号が、プライオリティーエンコ
ーダ53により符号化され、並直列変換器54に送ら
れ、更に、直列通信路55を通って直並列変換器56に
供給される。マイクロプロセッサ57は、直並列変換器
56から送られた符号化された信号を判断し、アライメ
ント調整モードであることを判断する。その後、ロータ
リーエンコーダ41を回転させると、右回転か左回転か
の信号と回転数はプライオリティーエンコーダ53によ
り符号化され、マイクロプロセッサ57に供給される。
マイクロプロセッサ57は、供給された信号に基づい
て、アライメント値レジスタ35の値を変化させ、所望
のアライメント値がアライメントコイル6に供給され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査電子顕微鏡や
イオンビーム装置などにおいて、荷電粒子ビームを集束
し偏向するレンズやコイルなどの制御手段を簡単な構成
により調整するようにした荷電粒子ビーム装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の走査電子顕微鏡では、電子銃から
の一次電子ビームをコンデンサレンズと対物レンズによ
り試料上に細く集束し、更に、一次電子ビームを走査コ
イルにより試料上で2次元的に走査している。そして試
料への電子ビームの照射によって発生した2次電子等を
検出し、検出信号を電子ビームの走査と同期した陰極線
管に供給して陰極線管上に2次電子像などを表示するよ
うにしている。
【0003】このような走査電子顕微鏡において、電子
銃から発生した電子ビームはコンデンサレンズや対物レ
ンズで集束され、更に、走査コイルによって2次元的に
走査される。このような各種のレンズやコイルの制御
は、ロータリーエンコーダ、カウンタ、DA変換器、増
幅器によって行われる。図1にこのような走査電子顕微
鏡を示す。
【0004】図において、1は電子銃であり、電子銃1
から発生し加速された電子ビームEBは、コンデンサレ
ンズ2と対物レンズ3とによって試料4上に細く集束さ
れる。また、電子ビームEBは走査コイル5に供給され
る走査信号により、試料4上で2次元的に走査される。
更に、電子ビームの光軸に沿って、電子銃1からの電子
ビームの軸合わせを行うためのアライメントコイル6
や、電子ビームの非点を補正するためのスティグマコイ
ル7が配置されている。
【0005】試料4への電子ビームEBの照射によって
発生した2次電子は、検出器8によって検出される。検
出器8の検出信号は、増幅器9によって増幅された後、
走査コイル5による電子ビームの2次元走査と同期した
陰極線管10に供給され、陰極線管10には試料4の走
査像が表示される。
【0006】アライメントコイル6には、アライメント
用のロータリーエンコーダ11、カウンタ12、DA変
換器13、増幅器14によりアライメント信号が供給さ
れる。すなわち、アライメント用のロータリーエンコー
ダ11を回転させることによりパルス信号が発生し、こ
の信号がアライメント値カウンタ12に供給されてカウ
ントされる。このカウンタ12のカウント値がDA変換
器13に供給されてアナログ信号に変換され、増幅器1
4によって増幅されてアライメント用信号としてアライ
メントコイル6に供給される。
【0007】なお、カウンタ12はアップダウンカウン
タであり、ロータリーエンコーダ11を例えば右回転さ
せるとカウンタ12はアップカウントし、左回転させる
とカウンタ12はダウンカウントを行う。この結果、ロ
ータリーエンコーダー11の左右への回転動作により、
アライメントコイル6への電流を変化させることがで
き、電子ビームの軸合わせを任意に行うことができる。
【0008】コンデンサレンズ2には、プローブ電流調
整用ロータリーエンコーダ15、カウンタ16、DA変
換器17、増幅器18により励磁電流が供給される。す
なわち、プローブ電流調整用のロータリーエンコーダ1
5を回転させることによりパルス信号が発生し、この信
号がプローブ電流値カウンタ16に供給されてカウント
される。このカウンタ16のカウント値がDA変換器1
7に供給されてアナログ信号に変換され、増幅器18に
よって増幅されてコンデンサレンズ2の励磁電流とされ
る。
【0009】なお、カウンタ16はアップダウンカウン
タであり、ロータリーエンコーダ15を例えば右回転さ
せるとカウンタ16はアップカウントし、左回転させる
とカウンタ16はダウンカウントを行う。この結果、ロ
ータリーエンコーダ15の左右への回転動作により、コ
ンデンサレンズ2の励磁電流を変化させることができ、
電子ビームのビーム電流の調整を任意に行うことができ
る。
【0010】対物レンズ3には、フォーカス調整用ロー
タリーエンコーダ19、カウンタ20、DA変換器2
1、増幅器22により励磁電流が供給される。すなわ
ち、フォーカス電流調整用のロータリーエンコーダ19
を回転させることによりパルス信号が発生し、この信号
がフォーカス値カウンタ20に供給されてカウントされ
る。このカウンタ20のカウント値がDA変換器21に
供給されてアナログ信号に変換され、増幅器22によっ
て増幅されて対物レンズ3の励磁電流とされる。
【0011】なお、カウンタ20はアップダウンカウン
タであり、ロータリーエンコーダ19を例えば右回転さ
せるとカウンタ20はアップカウントし、左回転させる
とカウンタ20はダウンカウントを行う。この結果、ロ
ータリーエンコーダ19の左右への回転動作により、対
物レンズ3の励磁電流を変化させることができ、電子ビ
ームのフォーカスの調整を任意に行うことができる。
【0012】スティグマコイル7には、非点補正用のロ
ータリーエンコーダ23、カウンタ24、DA変換器2
5、増幅器26により非点補正信号が供給される。すな
わち、非点補正用のロータリーエンコーダ23を回転さ
せることによりパルス信号が発生し、この信号がスティ
グマ値カウンタ24に供給されてカウントされる。この
カウンタ24のカウント値がDA変換器25に供給され
てアナログ信号に変換され、増幅器26によって増幅さ
れて非点補正用信号としてスティグマコイル7に供給さ
れる。
【0013】なお、カウンタ24はアップダウンカウン
タであり、ロータリーエンコーダ23を例えば右回転さ
せるとカウンタ24はアップカウントし、左回転させる
とカウンタ24はダウンカウントを行う。この結果、ロ
ータリーエンコーダ23の左右への回転動作により、ス
ティグマコイル7への電流を変化させることができ、電
子ビームの非点補正を任意に行うことができる。
【0014】走査コイル5には、DA変換器27からア
ナログ信号に変換された走査信号が増幅器28を介して
供給される。DA変換器27には、走査信号発生器29
からの鋸歯状の走査信号が供給され、更に、倍率値カウ
ンタ30からの倍率に応じた信号が供給される。この結
果、走査信号発生器29からの走査信号は、その振幅が
倍率値カウンタ30からの信号に基づいて変えられる。
【0015】走査信号発生器29からの走査信号の走査
速度は、切換スイッチ31により切り換えられ、また、
倍率値カウンタ30のカウント値は、ロータリーエンコ
ーダ32の回転動作により変えられる。カウンタ30は
アップダウンカウンタであり、ロータリーエンコーダ3
2を例えば右回転させるとカウンタ30はアップカウン
トし、左回転させるとカウンタ30はダウンカウントを
行う。この結果、ロータリーエンコーダ32の左右への
回転動作により、DA変換器27により変換される走査
信号の倍率は任意に変えることができる。
【0016】このように、図1に示した走査電子顕微鏡
では、ロータリーエンコーダ15の操作により試料4に
照射される電子ビームの電流量を調整でき、また、ロー
タリーエンコーダ19の操作により試料4に照射される
電子ビームのフォーカスを調整することができる。
【0017】更に、ロータリーエンコーダ11の操作に
より電子ビームの軸合わせを行うことができ、また、ロ
ータリーエンコーダ23の操作により試料4に照射され
る電子ビームの非点の補正をすることができる。
【0018】更にまた、試料上の電子ビームの走査速度
は、切換スイッチ31を操作することによって行え、走
査倍率の設定は、ロータリーエンコーダ32の操作によ
り任意に行うことができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記した走査電子顕微
鏡では、試料に照射される電子ビームのプローブ電流や
フォーカス、電子ビームの走査速度や倍率、電子ビーム
のアライメントや非点補正などの調整用のロータリーエ
ンコーダやスイッチの数が、電子光学系のレンズの数と
ほぼ等しくなり、操作パネルが複雑となってしまう。ま
た、信号線の数が多く、操作部を鏡筒から離すと、ノイ
ズにより各回路動作が不安定となる欠点も有している。
【0020】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、その目的は、操作パネルを簡単化し、更に、ノ
イズの発生を少なくすることができる荷電粒子ビーム装
置を実現するにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に基づく
荷電粒子ビーム装置は、荷電粒子ビームを集束しあるい
は偏向するための複数の制御手段と、各制御手段に対応
して設けられたレジスタと、レジスタの値をDA変換し
て信号を供給する信号供給系と、調整モード切換スイッ
チと、レジスタ設定量可変手段とを備えており、調整モ
ード切換スイッチにより選択された特定の制御手段に対
応したレジスタの値をレジスタ設定量可変手段により変
えるように構成したことを特徴としている。
【0022】請求項1の発明では、荷電粒子ビームを集
束しあるいは偏向するための複数の制御手段を、少ない
数の調整モード切換手段とレジスタ設定量可変手段とに
よって調整する。
【0023】請求項2の発明に基づく荷電粒子ビーム装
置は、請求項1の発明に加えて、調整モード切換スイッ
チと、レジスタ設定量可変手段との出力信号は、プライ
オリティエンコーダを介して、並直列変換器に供給さ
れ、並直列変換器の出力信号は直列通信路を介して直並
列変換器に供給され、直並列変換器からの信号が所定の
レジスタに供給されてレジスタの値を設定するように構
成したことを特徴としている。
【0024】請求項2の発明では、調整モード切換スイ
ッチと、レジスタ設定量可変手段との出力信号を直列通
信路を介してレジスタ側に供給する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図2は本発明に基づく走査
電子顕微鏡の一例を示しており、図1の従来装置と同一
ないしは類似の構成要素には、同一番号を付しその詳細
な説明は省略する。
【0026】アライメントコイル6用のDA変換器13
には、アライメント値レジスタ35のレジスト値が供給
される。コンデンサレンズ2用のDA変換器17には、
コンデンサレンズ値レジスタ36のレジスト値が供給さ
れる。対物レンズ3用のDA変換器21には、フォーカ
ス値レジスタ37のレジスト値が供給される。
【0027】スティグマコイル7用のDA変換器25に
は、スティグマ値レジスタ38のレジスト値が供給され
る。更に、走査コイル5用のDA変換器27には、走査
信号発生器29と倍率値レジスタ39のレジスト値が供
給されるが、走査信号発生器29からの走査信号の走査
速度は、レジスタ40のレジスト値によって変えられ
る。
【0028】走査電子顕微鏡の操作パネルには、ロータ
リーエンコーダ41,42,43とモード切換スイッチ
44,45が設けられている。ロータリーエンコーダ4
1,42,43を1ノッチ回転させると、それぞれ回転
方向検出器46,47,48が右または左回転検出信号
を発生する。
【0029】モード切換スイッチ44,45は、ON/
OFF検出器49,50でONまたはOFF検出信号を
発生する。このスイッチ44,45は同時に押しても情
報が欠落しないように、待ちレジスタ51,52がそれ
ぞれ備えられている。
【0030】回転方向検出器46,47,48の検出信
号と、待ちレジスタ51,52を介してのON/OFF
検出器49,50の検出信号とは、プライオリティーエ
ンコーダ53に供給され、このエンコーダ53により8
ビット程度の符号に変換される。この際、同時に複数の
検出信号が発生したとき、優先順位の低い方の信号は符
号化されず、予め設定した優先順位の高い信号から符号
化されるため、各ロータリーエンコーダや切換スイッチ
を同時に操作しても問題は生じない。
【0031】プライオリティーエンコーダ53では、8
ビットの符号で256の状態、つまり、ロータリーエン
コーダ41,42,43とスイッチ44,45の組み合
わせの合計が128個まで符号化できる。
【0032】プライオリティーエンコーダ53からの符
号は、並直列変換器54で直列信号に変換されて直列通
信路55を通った後、直並列変換器56で並列信号に戻
される。直並列変換器56からの並列信号は、マイクロ
プロセッサ57に供給される。マイクロプロセッサ57
は供給された符号を解析して、予め定められたレジスタ
35,36,37,38,39,40の値を増減させ
る。
【0033】マイクロプロセッサ57は、現在どの調整
モードであるかの判断を行い、この判断に基づき、モー
ド切換スイッチ44に対応した表示手段58のランプの
点灯を制御する。図3は表示手段58の一例を示してお
り、ランプ59はアライメントの調整時に点灯し、ラン
プ60はプローブ電流の調整時に点灯し、ランプ61は
像倍率の調整時に点灯し、ランプ62は走査速度の調整
時に点灯し、ランプ63は電子ビームのフォーカス調整
時に点灯し、ランプ64は非点補正の調整時に点灯す
る。また、マイクロプロセッサ57は陰極線管65にど
の調整を行っているかの表示を行う。このような構成の
動作を次に説明する。
【0034】2次電子像を観察する場合、電子銃からの
電子ビームをコンデンサレンズ21と対物レンズ3によ
って試料4上に細く絞って照射すると共に、走査コイル
5,6により試料上で電子ビームを2次元的に走査す
る。試料への電子ビームの照射によって発生した2次電
子は、この図2では図示していないが、2次電子検出器
によって検出され、検出器の検出信号は陰極線管に供給
されることから、陰極線管上に2次電子像が表示され
る。
【0035】さて、アライメントコイル6により電子ビ
ームの軸合わせを行う場合、モード切換スイッチ44を
切り換え、アライメント調整モードとする。この切換ス
イッチ44によるアライメント調整モードに対応した信
号は、ON/OFF検出器49により待ちレジスタ51
に送られる。この待ちレジスタ51に記憶された信号
は、プライオリティーエンコーダ53により符号化さ
れ、並直列変換器54に送られ、更に、直列通信路55
を通って直並列変換器56に供給される。
【0036】マイクロプロセッサ57は、直並列変換器
56から送られた符号化された信号を判断し、アライメ
ント調整モードであることを判断する。この時、マイク
ロプロセッサ57は表示手段58のランプ59を点灯さ
せ、装置の調整モードが電子ビームのアライメントであ
ることをオペレータに認識させる。なお、マイクロプロ
セッサ57は陰極線管65にも調整モードがアライメン
トであることを表示させる。
【0037】その後、ロータリーエンコーダ41を回転
させると、回転方向検出器46はその回転方向を判断
し、右回転か左回転かの信号と回転数をプライオリティ
ーエンコーダ53に供給する。これらの信号は符号化さ
れ、マイクロプロセッサ57に供給される。マイクロプ
ロセッサ57は、アライメント調整モードであるので、
供給された信号に基づいて、アライメント値レジスタ3
5の値を変化させる。この結果、レジスタ35の値は任
意に調整され、所望のアライメント値がアライメントコ
イル6に供給される。
【0038】なお、ロータリーエンコーダ41が右回転
の場合には、レジスタ35の値が回転数に応じて加算さ
れ、逆に、ロータリーエンコーダ41が左回転の場合に
は、レジスタ35の値が回転数に応じて減算される。ま
た、このロータリーエンコーダの回転方向と各レジスタ
の加減算の関係は、後述するモードでも同様である。
【0039】次に、コンデンサレンズ2の励磁強度を変
え、試料に照射される電子ビームの電流量を任意に変え
る場合、モード切換スイッチ44を切り換え、プローブ
電流調整モードとする。この切換スイッチ44によるプ
ローブ電流調整モードに対応した信号は、ON/OFF
検出器49により待ちレジスタ51に送られる。この待
ちレジスタ51に記憶された信号は、プライオリティー
エンコーダ53により符号化され、並直列変換器54に
送られ、更に、直列通信路55を通って直並列変換器5
6に供給される。
【0040】マイクロプロセッサ57は、直並列変換器
56から送られた符号化された信号を判断し、プローブ
電流調整モードであることを判断する。この時、マイク
ロプロセッサ57は表示手段58のランプ60を点灯さ
せ、装置の調整モードが電子ビームのプローブ電流量で
あることをオペレータに認識させる。なお、マイクロプ
ロセッサ57は陰極線管65にも調整モードがプローブ
電流の調整であることを表示させる。
【0041】その後、ロータリーエンコーダ41を回転
させると、回転方向検出器46はその回転方向を判断
し、右回転か左回転かの信号と回転数をプライオリティ
ーエンコーダ53に供給する。これらの信号は符号化さ
れ、マイクロプロセッサ57に供給される。マイクロプ
ロセッサ57は、プローブ電流調整モードであるので、
供給された信号に基づいて、プローブ電流値レジスタ3
6の値を変化させる。この結果、レジスタ36の値は任
意に調整され、所望のレンズ電流がコンデンサレンズ2
に供給される。
【0042】走査コイル5に供給される走査信号の走査
速度を変える場合には、切換スイッチ44を切り換えて
モードを走査速度の調整モードとし、前記したと同様な
動作により、レジスタ40の値が所望の走査速度に対応
したものとされる。また、走査信号の振幅を変え倍率を
任意に調整する場合には、切換スイッチ44を切り換え
てモードを倍率設定モードとし、前記したと同様な動作
により、レジスタ39の値が所望の倍率に対応したもの
とされる。
【0043】更に、電子ビームのフォーカスを調整する
場合には、モード切換スイッチ44とロータリーエンコ
ーダ41とによってレジスタ37の値が変えられて、対
物レンズ3に供給される励磁電流量が変えられる。ま
た、電子ビームの非点を補正する場合には、モード切換
スイッチ44とロータリーエンコーダ41とによってレ
ジスタ38の値が変えられて、スティグマコイル7に供
給される電流量が変えられる。
【0044】なお、ロータリーエンコーダ42,43と
モード切換スイッチ45とは、上記した調整モード以外
のモード用に設けられている。また、ロータリーエンコ
ーダとモード切換スイッチが各1個しか設けられない場
合も考えられるが、このような場合にも、プライオリテ
ィエンコーダ53は必要である。その場合、ロータリー
エンコーダとモード切換スイッチが同時に操作されたと
きには、モード切換スイッチからの信号がプライオリテ
ィエンコーダにより優先的に送信される。
【0045】以上本発明の実施の形態を詳述したが、本
発明はこの形態に限定されない。例えば、走査電子顕微
鏡を例に説明したが、他の電子ビーム装置やイオンビー
ム装置など、多数のレンズやコイルを備えた荷電粒子ビ
ーム装置にも本発明を適用することができる。また、電
磁レンズやコイルへの電流の制御を例に説明したが、静
電レンズの制御にも本発明を適用することができる。更
に、ロータリーエンコーダとモード切換スイッチの数
は、実施の形態に限られず、任意に変更が可能である。
更にまた、調整モードの表示をランプと陰極線管の両者
で行うようにしたが、そのいずれかであっても良い。
【0046】
【発明の効果】請求項1の発明では、荷電粒子ビームを
集束しあるいは偏向するための複数の制御手段と、各制
御手段に対応して設けられたレジスタと、レジスタの値
をDA変換して信号を供給する信号供給系と、調整モー
ド切換スイッチと、レジスタ設定量可変手段とを備えて
おり、調整モード切換スイッチにより選択された特定の
制御手段に対応したレジスタの値をレジスタ設定量可変
手段により変えるように構成したので、少ない数のレジ
スタ設定量可変手段(例えばロータリーエンコーダ)を
用いて数多くの調整操作が可能となる。その結果、操作
パネルを簡単化できる。
【0047】請求項2の発明では、請求項1の発明に加
えて、調整モード切換スイッチと、レジスタ設定量可変
手段との出力信号は、プライオリティエンコーダを介し
て、並直列変換器に供給され、並直列変換器の出力信号
は直列通信路を介して直並列変換器に供給され、直並列
変換器からの信号が所定のレジスタに供給されてレジス
タの値を設定するように構成した。その結果、操作部と
被制御系である荷電粒子ビームの鏡筒間が直列通信路で
接続されるため、信号線の数が少なくなり、操作部を鏡
筒から離す構造が作りやすい。また、信号線の数が少な
いので、ノイズの混入を大幅に減らすことができ、回路
動作がノイズにより不安定となることは防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の走査電子顕微鏡を示す図である。
【図2】本発明に基づく走査電子顕微鏡の一例を示す図
である。
【図3】表示ランプの一例を示す図である。
【符号の説明】
2 コンデンサレンズ 3 対物レンズ 4 試料 5 走査コイル 6 アライメントコイル 7 スティグマコイル 13,17,21,25,27 DA変換器 14,18,22,26,28 増幅器 29 走査信号発生器 35,36,37,38,39,40 レジスタ 41,42,43 ロータリーエンコーダ 44,45 モード切換スイッチ 46,47,48 回転方向検出器 49,50 ON/OFF検出器 51,52 待ちレジスタ 53 プライオリティエンコーダ 54 並直列変換器 55 直列通信路 56 直並列変換器 57 マイクロプロセッサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子ビームを集束しあるいは偏向す
    るための複数の制御手段と、各制御手段に対応して設け
    られたレジスタと、レジスタの値をDA変換して信号を
    供給する信号供給系と、調整モード切換スイッチと、レ
    ジスタ設定量可変手段とを備えており、調整モード切換
    スイッチにより選択された特定の制御手段に対応したレ
    ジスタの値をレジスタ設定量可変手段により変えるよう
    に構成した荷電粒子ビーム装置。
  2. 【請求項2】 調整モード切換スイッチと、レジスタ設
    定量可変手段との出力信号は、プライオリティエンコー
    ダを介して、並直列変換器に供給され、並直列変換器の
    出力信号は直列通信路を介して直並列変換器に供給さ
    れ、直並列変換器からの信号が所定のレジスタに供給さ
    れてレジスタの値を設定するように構成した請求項1記
    載の荷電粒子ビーム装置。
JP8162761A 1996-06-24 1996-06-24 荷電粒子ビーム装置 Withdrawn JPH1012175A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2490857A (en) * 2010-11-05 2012-11-21 Kratos Analytical Ltd Timing device and method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB2490857A (en) * 2010-11-05 2012-11-21 Kratos Analytical Ltd Timing device and method
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