JPH10121654A - コンクリートのひび割れ防止用の補強筋ユニット及びこれを用いたひび割れ防止構造 - Google Patents

コンクリートのひび割れ防止用の補強筋ユニット及びこれを用いたひび割れ防止構造

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JPH10121654A
JPH10121654A JP28227196A JP28227196A JPH10121654A JP H10121654 A JPH10121654 A JP H10121654A JP 28227196 A JP28227196 A JP 28227196A JP 28227196 A JP28227196 A JP 28227196A JP H10121654 A JPH10121654 A JP H10121654A
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JP
Japan
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crack
reinforcing bar
concrete
reinforcing bars
wall
Prior art date
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Pending
Application number
JP28227196A
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English (en)
Inventor
Tsukasa Ota
司 大田
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KOORIYOO KENHAN KK
Original Assignee
KOORIYOO KENHAN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】より効果的にコンクリートのひび割れを防止す
ることができ、しかも施工が容易であるひび割れ防止技
術の提供。 【解決手段】複数の長筋2に複数の短筋3を溶接により
一体化させて格子状にした構造で補強筋ユニット1を形
成している。そしてこの補強筋ユニットをその長筋が予
測されるひび割れの伸長方向と交差する状態にしてコン
クリート内に配するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄筋コンクリート
構造物におけるコンクリートに生じるひび割れを防止す
る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリートに生じるひび割れ、特にそ
の幅が広くて有害なひび割れは、鉄筋コンクリート構造
物の美観を損ない、また雨水の侵入原因ともなるなど好
ましくない結果を招く。そのためひび割れを防止するた
めの対策が必要となるが、一般的な方法としては、ひび
割れが予想される部分に補強用として鉄筋を増やすこと
が実用的な対策としてなされているのが現状である。こ
のような補強構造によりひび割れを防止するメカニズム
は、補強に用いた鉄筋とコンクリートとの付着力を利用
し、この付着力でひび割れの発生やその幅の拡大に抵抗
するものである。このようなメカニズムにより有効なひ
び割れ防止効果を得るには、強い付着力と十分な付着長
さを必要とする。しかしひび割れが発生した近辺では補
強筋の付着力が小さくなり十分な付着長さがとれなくな
る。このため従来の鉄筋を増すだけの補強構造では十分
なひび割れ防止効果を得られない。また従来の補強構造
の場合には、補強のために鉄筋が増えることでコンクリ
ートの充填が完全になされにくいなど施工性にも難があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような事情を背景
になされたのが本発明で、より効果的にひび割れを防止
することができ、しかも施工性にも優れた補強筋ユニッ
ト及びこれを用いたひび割れ防止構造の提供を目的とし
ている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による補強筋ユニ
ットは、複数の長筋に複数の短筋を溶接により一体化さ
せて格子状に形成してなる。
【0005】また本発明によるひび割れ防止構造は、前
記補強筋ユニットをその長筋が予測されるひび割れの伸
長方向と交差する状態にしてコンクリート内に配するよ
うにしてなっている。
【0006】このような補強筋ユニット乃至これを用い
たひび割れ防止構造は、補強筋ユニットにおける複数の
長筋と複数の短筋とが溶接により一体化されていること
に特徴があり、これにより優れたひび割れ防止機能を発
揮する。すなわち本発明による補強筋ユニットは、その
長筋を予測されるひび割れの伸長方向と交差する状態、
つまりひび割れ幅の拡大方向に沿う状態にして配するこ
とにより、この長筋と一体化している短筋がひび割れの
伸長方向に沿う状態、つまりひび割れ幅の拡大方向に交
差する状態となり、これにより短筋が支圧効果を発揮す
る。この支圧効果つまり支圧力は、長筋の付着力よりも
はるかに大きく、発生したひび割れの近辺で作用する特
徴を持つ。そしてこの支圧効果によりひび割れやその幅
の拡大の原因となるコンクリートの収縮や変形などに抵
抗することでひび割れの発生やその幅の拡大を防止す
る。このような支圧効果による抵抗力は、上記した従来
の補強構造における付着力による抵抗力に比べ格段に大
きい。また支圧効果による抵抗力は、短筋の間隔をスパ
ンとして働くので、ひび割れの発生スパンを分断させる
ことができ、ひび割れが発生するとしてもこれを分散さ
せて小さなものにすることができる。このことは従来の
補強構造と比較することでさらに明らかになる。すなわ
ち従来の補強構造では、ひび割れの原因となる乾燥収縮
などにより発生するコンクリートの引張力に付着力で抵
抗するため、付着長さのスパンにたいしてしか効かない
ので、発生したひび割れが集中してひび割れの幅が拡大
し易い。以上のような補強メカニズムにより、本発明に
よる補強筋ユニット乃至これを用いたひび割れ防止構造
は、従来の補強構造に比べて格段に優れたひび割れ防止
効果を発揮することができる。
【0007】また本発明による補強筋ユニットは、複数
の長筋と複数の短筋とを予め一体化させたユニットとし
て壁筋などに組み込むものであるため、組み込み作業を
行ない易く、施工性にも優れている。
【0008】
【実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明する。図
1に示すように、本発明の第1の実施形態による補強筋
ユニット1は、3本の長筋2に多数の短筋3を格子状に
組み付けてなる。その長筋2と短筋3とは、図2に示す
ように、溶接4により一体化させる。長筋2の間隔Wa
は75〜250mm程度とし、短筋3の間隔Wbは50
〜180mm程度とするのが好ましく、標準的には全長
Lを700mm以上とする。
【0009】このような補強筋ユニット1を壁のひび割
れ防止構造に用いる形態の一例を図3及び図4に示す。
図3及び図4に見られるように、梁Hと壁Kとの接合部
位に近接させて補強筋ユニット1を2個一組にして壁K
に配設する。補強筋ユニット1の配設の状態は、その長
筋2が梁Hの長さ方向と平行になり、またその短筋3が
壁Kの壁面と平行になる状態とし、壁筋Krの内側に所
定のかぶり厚を持たせて組み込むようにする。それには
壁筋Krなどを利用し、これに支持させるなどして仮固
定する。なおこの例は、耐震補強用の増設壁についての
例で、そのために既存の梁Hと壁Kとをアンカー筋Ar
で結合させる構造も含んでいる。
【0010】このようにして補強筋ユニット1を配設し
た壁Kにひび割れSが生じようとする場合には、図5に
小さな矢印で示すような荷重が短筋3に掛かるが、この
荷重は、長筋2と溶接で一体化している短筋3による支
圧効果で確実に支持される。この結果、壁Kにひび割れ
Sが生じるのを効果的に防止することができ、また仮に
ひび割れSが生じたとしてもその幅が拡大するのを効果
的に防止することができる。さらに短筋3による支圧効
果は、短筋3の間隔をスパンとして働くので、ひび割れ
の発生スパンを分断させ、ひび割れが発生するにしても
それを細分化するのにも働く。
【0011】図6に示すのは、補強筋ユニット1を壁の
ひび割れ防止構造に用いる他の形態である。この形態
は、乾燥収縮によるひび割れの対策用であり、そのため
に壁Kの中央部又は壁Kにある開口部(図示せず)の上
端部や下端部に補強筋ユニット1を配設する。
【0012】図7に示すのは、補強筋ユニット1を壁筋
Krにその横筋の代わりに組み込む例である。この場合
には壁筋Krの縦筋vに長筋2を介して結束させて組み
込むようにする。
【0013】図8及び図9にそれぞれ示すのは他の実施
形態による補強筋ユニットである。図8の第2の実施形
態による補強筋ユニット11は、2本の長筋12と多数
の短筋13を格子状に組み合わせてなり、図9の第3の
実施形態による補強筋ユニット21は、4本の長筋22
と多数の短筋23を格子状に組み合わせてなる。これら
の場合にも長筋や短筋の間隔は第1の実施形態と同様に
するのが好ましい。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、コ
ンクリートに生じようとするひび割れに対し長筋と溶接
で一体化させた短筋による支圧効果で抵抗することがで
き、より効果的にひび割れを分散し、その幅を小さくす
ることにより有害なひび割れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態による補強筋ユニットの側面
図。
【図2】図1中の矢印DA方向から見た拡大側面図。
【図3】図1の補強筋ユニットを梁と近接させて壁に配
設した状態の横断面図。
【図4】図1の補強筋ユニットを梁と近接させて壁に配
設した状態の部分縦断面図。
【図5】補強筋ユニットがひび割れの防止に働くメカニ
ズムの説明図。
【図6】図1の補強筋ユニットを壁の中央部に配設した
状態の横断面図。
【図7】図1の補強筋ユニットを壁筋に組み込む例の説
明図。
【図8】第2の実施形態による補強筋ユニットの側面
図。
【図9】第3の実施形態による補強筋ユニットの側面
図。
【符号の説明】
1 補強筋ユニット 2 長筋 3 短筋 S ひび割れ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートにおけるひび割れを防止す
    るためのひび割れ防止構造に用いる補強筋ユニットであ
    って、複数の長筋に複数の短筋を溶接により一体化させ
    て格子状に形成したことを特徴とする補強筋ユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の補強筋ユニットを用い
    てコンクリートにおけるひび割れを防止するためのひび
    割れ防止構造であって、補強筋ユニットをその長筋が予
    測されるひび割れの伸長方向と交差する状態にしてコン
    クリート内に配することを特徴とするひび割れ防止構
    造。
JP28227196A 1996-10-24 1996-10-24 コンクリートのひび割れ防止用の補強筋ユニット及びこれを用いたひび割れ防止構造 Pending JPH10121654A (ja)

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JP28227196A JPH10121654A (ja) 1996-10-24 1996-10-24 コンクリートのひび割れ防止用の補強筋ユニット及びこれを用いたひび割れ防止構造

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JPH10121654A true JPH10121654A (ja) 1998-05-12

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ID=17650284

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JP28227196A Pending JPH10121654A (ja) 1996-10-24 1996-10-24 コンクリートのひび割れ防止用の補強筋ユニット及びこれを用いたひび割れ防止構造

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