JPH1012146A - 偏向ヨーク把持装置 - Google Patents

偏向ヨーク把持装置

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JPH1012146A
JPH1012146A JP15983896A JP15983896A JPH1012146A JP H1012146 A JPH1012146 A JP H1012146A JP 15983896 A JP15983896 A JP 15983896A JP 15983896 A JP15983896 A JP 15983896A JP H1012146 A JPH1012146 A JP H1012146A
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JP
Japan
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deflection yoke
hand
mechanisms
vertical coil
position detection
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JP15983896A
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English (en)
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Kenji Ito
健二 伊藤
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Sharp Corp
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハンド部でもって偏向ヨークを自動的かつ確
実に把持することができるとともに、この偏向ヨークを
位置合わせ駆動することができる構成とされた偏向ヨー
ク把持装置を提供する。 【解決手段】 本発明にかかる偏向ヨーク把持装置は、
偏向ヨーク2を構成する垂直コイル3の左右に位置する
フレーム側面ごとに設けられた支持部4の位置をそれぞ
れ検出する一対の位置検出機構5と、垂直コイル3のフ
レーム側面に設けられた支持部4のそれぞれを支持した
うえで垂直コイル3のフレーム側面をその左右両側から
把持する一対のハンド機構6と、各位置検出機構5と対
応して配置されたハンド機構6のそれぞれを各位置検出
機構5からの指示に基づいたうえで3次元方向に沿って
移動させる一対の移動ステージ機構7とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー受像管のI
TC調整時に使用される偏向ヨーク把持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、全ての構成部品が装着された
カラー受像管の最終特性調整時には、色ズレや色ムラを
補正するためのITC(Integrated Tube Components)
調整が実行されており、このITC調整に際してはカラ
ー受像管のネック部に装着された偏向ヨーク及びマグネ
ットリングを動かすことによる調整が行われることにな
っている。ところが、この際における偏向ヨークの調整
量とマグネットリングの調整量とは互いに干渉しあうこ
とになり、ITC調整作業には熟練が要求されるため、
熟練作業者によってITC調整作業を実行することが行
われている。しかしながら、外乱光を遮断した薄暗い室
内においてカラー受像管の画面を見ながら実行されるI
TC調整作業では作業者の疲労を招くことになるので、
調整時間が長引くばかりか、調整結果のバラツキが生じ
るのを避けられないのが実情であった。
【0003】そこで、近年においては、ITC調整作業
の自動化を図ることが考えられており、電子銃のズレを
補正するマグネットリングの調整については、可変抵抗
器などを用いて構成されたうえで磁界を電気的に制御し
うる電子機器を利用することによっての自動化が実現さ
れている。
【0004】しかしながら、カラー受像管への装着状態
にバラツキがある偏向ヨークでは、必ずしも十分な調整
作業の自動化を図ることができないのが現状であり、特
開平5−28923号公報で開示され、かつ、図6で要
部構造を示すようなハンド機構51、すなわち、偏向ヨ
ーク52を構成する垂直コイル53のフレーム側面をそ
の左右両側から挟持して把持するためのハンド機構51
が組みつけられた偏向ヨーク把持装置を使用したうえ、
作業者が手作業でもって偏向ヨーク52の任意位置にハ
ンド機構51を取りつけた後、このハンド機構51を3
次元方向に沿って移動可能な移動ステージ機構、いわゆ
るXYZ直交ステージ機構(図示省略)でもって移動さ
せることが行われている。なお、ITC調整作業は磁気
によって大きな影響を受けるから、移動ステージ機構の
具備する駆動用モータはITC調整作業に悪影響を与え
る恐れのない位置に設置されるのが一般的となってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来構
成とされた偏向ヨーク把持装置では、作業者が手作業で
もってハンド機構51を偏向ヨーク52に取りつける必
要があるため、取りつけ作業に時間がかかることにな
り、この人手による取りつけ作業が偏向ヨーク調整作業
の自動化を図るうえでの障害となっていた。そして、偏
向ヨーク52をハンド機構51でもって自動的に把持す
る方策も検討されてはいるが、カラー受像管に対する偏
向ヨーク52の装着状態にバラツキがあり、確実な把持
を行うことが難しいため、偏向ヨーク52の把持状態が
不安定となり、また、ITC調整時の目的に対応して偏
向ヨーク52を上下や左右に傾けるための位置合わせ駆
動を行うことは困難なのが現状であった。
【0006】さらにまた、ITC調整時の偏向ヨーク5
2は、これ自体の一部が固定支持されたカラー受像管の
ネック部を支点として動作しうるに過ぎないこととなっ
ているため、ハンド機構51でもって偏向ヨーク52を
位置合わせ駆動すると、この偏向ヨーク52自体が撓む
ことにもなりかねず、偏向ヨーク52に撓みが生じてい
ると、ITC調整の精度が悪影響を受けることになって
しまう。
【0007】本発明は、このような不都合に鑑みて創案
されたものであり、ハンド部でもって偏向ヨークを自動
的かつ確実に把持することができるとともに、この偏向
ヨークを位置合わせ駆動することができる構成とされた
偏向ヨーク把持装置の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる偏向ヨー
ク把持装置はカラー受像管に装着された偏向ヨークをそ
の左右両側から把持したうえで位置合わせ駆動するもの
であり、請求項1の偏向ヨーク把持装置は、偏向ヨーク
を構成する垂直コイルの左右に位置するフレーム側面ご
とに設けられた支持部の位置をそれぞれ検出する一対の
位置検出機構と、垂直コイルのフレーム側面に設けられ
た支持部のそれぞれを支持したうえで垂直コイルのフレ
ーム側面をその左右両側から把持する一対のハンド機構
と、各位置検出機構と対応して配置されたハンド機構の
それぞれを各位置検出機構からの指示に基づいたうえで
3次元方向に沿って移動させる一対の移動ステージ機構
とを備えていることを特徴とする。
【0009】そして、請求項2の偏向ヨーク把持装置
は、位置検出機構のそれぞれが、垂直コイルのフレーム
側面を撮像する撮像用カメラと、画像処理部とを具備し
たものであり、ハンド機構のそれぞれが、垂直コイルの
フレーム側面に設けられた支持部を支持するハンドポス
トと、フレーム側面を把持する吸着パッドとを具備した
ものであり、移動ステージ機構のそれぞれが、垂直コイ
ルのフレーム側面をその左右両側から挟み込む水平方向
に沿ってハンド機構を移動させるX軸ステージと、ハン
ド機構を垂直方向に沿って移動させるY軸ステージと、
X軸ステージとは直交する水平方向に沿ってハンド機構
を移動させるZ軸ステージとを具備しており、かつ、対
応する位置検出機構が具備した画像処理部からの指示に
基づいて動作するものであることを特徴としている。
【0010】また、請求項3の偏向ヨーク把持装置は、
ハンド機構のそれぞれが、Z軸ステージと同一方向に沿
って摺動自在なスライダを介したうえで各移動ステージ
機構のY軸ステージ上に組みつけられたものであり、ス
ライダはスライダストッパでもって摺動不可に拘束され
るものであることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0012】図1は本実施の形態にかかる偏向ヨーク把
持装置の全体構成を示す説明図、図2はその要部構成を
示す説明図、図3はスライダの構成を示す説明図であ
り、図4は吸着パッドの断面構成を示す説明図、図5は
偏向ヨーク把持装置の変形例を示す説明図である。
【0013】本実施の形態にかかる偏向ヨーク把持装置
は、薄暗い室内において実行されるカラー受像管のIT
C調整時に使用されるものであり、カラー受像管1に装
着された偏向ヨーク2をその左右両側から把持したう
え、ITC調整時の目的に対応して偏向ヨーク2を位置
合わせ駆動するものとなっている。すなわち、この偏向
ヨーク把持装置は、図1で示すように、偏向ヨーク2を
構成する垂直コイル3の左右に位置するフレーム側面ご
とに設けられた支持部としての凹部4の位置をそれぞれ
検出する一対の位置検出機構5と、垂直コイル3のフレ
ーム側面に設けられた凹部4のそれぞれを支持したうえ
で垂直コイル3のフレーム側面をその左右両側から把持
する一対のハンド機構6と、各位置検出機構5と対応し
て配置されたハンド機構6のそれぞれを各位置検出機構
5からの指示に基づいたうえで3次元方向に沿って移動
させる一対の移動ステージ機構7、いわゆるXYZ直交
ステージ機構とを備えている。
【0014】そして、搬送ライン(図示省略)上を搬送
されてきたカラー受像管1に装着された偏向ヨーク2の
側面に近接した左右両側の位置に対しては、位置検出機
構5、ハンド機構6及び移動ステージ機構7それぞれの
1個ずつが1組とされたうえで搬送ラインと直交する方
向から押し出されて配置されることになっており、位置
検出機構5のそれぞれは、垂直コイル3のフレーム側面
を撮像する撮像用カメラ8と、その撮像範囲を照らし出
す照明器具9と、撮像用カメラ8を通じて得られた撮像
データを処理するマイクロ・コンピュータなどからなる
画像処理部(図示省略)とを具備している。
【0015】また、この際、移動ステージ機構7のそれ
ぞれは、垂直コイル3のフレーム側面をその左右両側か
ら挟み込むことになる水平方向に沿ってハンド機構6を
移動させるX軸ステージ10と、このハンド機構6を垂
直方向に沿って移動させるY軸ステージ11と、X軸ス
テージ10とは直交する水平方向に沿ってハンド機構6
を移動させるZ軸ステージ12とを具備しており、か
つ、対応する位置検出機構5のそれぞれが具備した画像
処理部からの指示に基づいた動作を行うものとなってい
る。なお、これら移動ステージ機構7の具備する駆動用
モータが、ITC調整作業に悪影響を与える恐れのない
位置に設置されていることは勿論である。
【0016】一方、ハンド機構6のそれぞれは、図2で
拡大して示すように、垂直コイル3のフレーム側面に設
けられた凹部4を支持する丸棒形状のハンドポスト13
と、垂直コイル3のフレーム側面を把持する一対の吸着
パッド14とを具備したものであり、位置検出機構5の
各々と組み合わされたハンド機構6のそれぞれは各移動
ステージ機構7を構成するY軸ステージ11の所定位置
に固定されたブラケット15上に載置されている。そし
て、これらのハンド機構6は、Z軸ステージ12と同一
方向に沿って摺動自在な構成とされたスライダ16を介
したうえでブラケット15上に載置された収納ボックス
17を具備しており、この収納ボックス17を構成する
スライダストッパ18がシリンダ19で押圧された際の
スライダ16は摺動不可な状態として拘束されることに
なっている。
【0017】なお、ここでの収納ボックス17はスライ
ダ16によって案内されるスライダ受け20を一体とし
て具備したものであり、このスライダ受け20に対して
は、図3で示すように、スライダ16の長手方向に沿う
中央位置に突設された位置決め片16aを挟んで直列配
置された一対のセンタリングスプリング21が取りつけ
られている。そのため、ハンド機構6のハンドポスト1
4が垂直コイル3の凹部4を支持していない際における
収納ボックス17は、スライダ16の長手方向に沿った
中央に位置することになっている。
【0018】また、この収納ボックス17によっては、
X軸ステージ10と同一方向に沿って摺動自在な状態と
されたうえで収納ボックス17を貫通して設けられたハ
ンドポスト13が支持されており、ハンドポスト13の
長手方向における途中位置に形成されて収納ボックス1
7内に収納された大径部13aとスライダストッパ18
との間には、400g程度のばね定数を有する内部スプ
リング22が介装されている。そこで、この際における
ハンドポスト13は、X軸ステージ10の移動に従って
収納ボックス17が偏向ヨーク2側へと移動するのに伴
って内部スプリング22を介したうえで収納ボックス1
7と同一方向に移動することになり、ハンドポスト13
の先端部は垂直コイル3のフレーム側面に形成された凹
部4の内部にまで嵌入されたうえ、この凹部4を介して
垂直コイル3、つまりは、偏向ヨーク2を支持すること
になっている。
【0019】なお、ここでの内部スプリング22はハン
ドポスト13が凹部4に嵌入され過ぎないよう規制する
ものでもあり、凹部4に対するハンドポスト13の嵌入
停止に伴って内部スプリング22が圧縮された場合に
は、収納ボックス17のスライダストッパ18からハン
ドポスト13の後端部が突出してくることになる結果、
ハンドポスト13の嵌入停止による垂直コイル3の支持
完了が検知センサ23でもって検出されることになって
いる。
【0020】さらに、ハンド機構6を構成する収納ボッ
クス17の偏向ヨーク2側に離間した位置には、垂直コ
イル3のフレーム側面に沿って屈曲形成された形状を有
する吸着アーム24が設けられており、この吸着アーム
24のほぼ中央位置を摺動自在な状態で貫通したハンド
ポスト13を挟んだ吸着アーム24の端部位置ごとには
エア吸着方式の吸着パッド14が配置されている。そし
て、この吸着アーム24におけるハンドポスト13が貫
通した位置の側部には棒形状とされたアーム回転止め2
5が固定されており、このアーム回転止め25は収納ボ
ックス17に対して摺動自在な状態で取りつけられてい
る。
【0021】また、この際における吸着アーム24と収
納ボックス17との間にはハンドポスト13を内挿した
アームスプリング26が介装されており、このアームス
プリング26によってはハンドポスト13の凹部4に対
する嵌入が停止した後においても吸着アーム24を垂直
コイル3のフレーム側面へと向かって押し出したままの
位置で維持することが行われている。なお、各ハンド機
構6が具備した吸着パッド14は、図4で示すような球
面座構造を有していることが好ましく、このような構造
であれば、偏向ヨーク2の垂直コイル3が少々傾いた状
態となっていても垂直コイル3のフレーム側面を吸着し
やすくなり、また、偏向ヨーク2を撓ませることなく吸
着しうるという利点が得られる。
【0022】つぎに、本実施の形態にかかる構成とされ
た偏向ヨーク把持装置を使用し、カラー受像管1に装着
された偏向ヨーク2を把持する際の動作について説明す
る。
【0023】まず、ITC調整すべきカラー受像管1に
装着された偏向ヨーク2を構成する垂直コイル3のフレ
ーム側面をその左右両側から位置検出機構5それぞれの
照明器具9でもって照らし出し、撮像用カメラ8でもっ
て垂直コイル3のフレーム側面を撮像したうえ、得られ
た撮像データを画像処理部でもって処理することによっ
て垂直コイル3のフレーム側面ごとに設けられた支持部
である凹部4の位置を検出する。そして、各移動ステー
ジ機構7が具備しているX軸ステージ10、Y軸ステー
ジ11及びZ軸ステージ12のそれぞれを画像処理部か
らの指示に基づいて必要なだけ駆動することによってハ
ンド機構6を移動させ、かつ、ハンド機構6それぞれの
ハンドポスト13を凹部4と対面させたうえ、X軸ステ
ージ10の駆動に伴ってハンドポスト13の先端部を対
応する凹部4内へと嵌入することによって垂直コイル
3、つまりは、偏向ヨーク2を左右両側から嵌入された
ハンドポスト13でもって支持することを行う。
【0024】さらに、検知センサ23でもって垂直コイ
ル3の支持完了が検知されると、画像処理部からの指示
データと移動ステージ機構7の位置データとに基づき、
ハンド機構6の具備した吸着パッド14のそれぞれでも
って垂直コイル3のフレーム側面を吸着しうる状態下に
あることを確認したうえ、一対ずつの吸着パッド14で
もって垂直コイル3のフレーム側面を左右両側から吸着
することを行う。
【0025】すなわち、ここでは、カラー受像管1に対
する偏向ヨーク2の装着状態にバラツキがあることか
ら、偏向ヨーク2が回転方向に傾いており、垂直コイル
3のフレーム側面に形成された凹部4を支持するハンド
ポスト13の左右両側における高さ位置が相違している
か否かを確認することが実行されており、ハンドポスト
13同士の高さ位置が相違している場合には、各移動ス
テージ機構7のY軸ステージ11を駆動することによっ
て偏向ヨーク2を回転動作させて傾きを矯正したうえで
ハンドポスト13同士の高さ位置を一致させた後、吸着
パッド14でもって垂直コイル3のフレーム側面を吸着
することが行われている。その結果、ハンドポスト13
でもって支持された垂直コイル3のフレーム側面は、そ
の左右両側から吸着パッド14によって把持されてお
り、ITC調整が実行されるカラー受像管1の偏向ヨー
ク2に対しては偏向ヨーク把持装置が自動的な動作でも
って確実に取りつけられたことになる。
【0026】ところで、ITC調整が実行されるカラー
受像管1のうちには、図5の変形例で示すように、カラ
ー受像管1の後部に対して偏向ヨーク2のコイルが接触
することを防止するためのクロスアーム27が偏向ヨー
ク2の周囲を囲むようにして取りつけられた構成を有す
るものがあり、この際におけるクロスアーム27は、珪
素鋼板からなり、表面コーティングが施されたものとな
っている。そのため、本実施の形態で説明した垂直コイ
ル3のフレーム側面のみならず、クロスアーム27を吸
着パッド14によって吸着することも可能となり、クロ
スアーム27を吸着する場合には、各ハンド機構6に1
個ずつの吸着パッド14を設けておいたうえ、これらの
吸着パッド14によってクロスアーム27をその左右両
側から吸着することによって偏向ヨーク2を自動的に把
持することもできる。
【0027】さらにまた、ITC調整時の目的によって
は、カラー受像管1に装着された偏向ヨーク2を偏向ヨ
ーク把持装置でもって位置合わせ駆動を行う必要があ
り、このような位置合わせ駆動のうちには、偏向ヨーク
2の傾きを調整するための回転動作と、色ムラを調整す
るための前後動作と、色ズレを調整するための左右及び
上下の首振り動作とがある。なお、これらの調整、つま
り、動作が同時に実行されることはないのが通常であ
る。そこで、以下、本実施の形態にかかる偏向ヨーク把
持装置を使用したうえ、カラー受像管1に装着された偏
向ヨーク2の位置合わせ駆動を実行する際の動作を説明
する。
【0028】まず、偏向ヨーク2の全体を回転動作させ
る際には、その左右両側に配置された移動ステージ機構
7それぞれのY軸ステージ11を左右逆方向に沿って動
かすことが行われ、また、偏向ヨーク2の全体を前後動
作させる際には、各移動ステージ機構7のZ軸ステージ
12を左右同方向に沿って動かすことが行われることに
なっており、これらの際におけるハンド機構6それぞれ
のスライダ16は、シリンダ19でもってスライダスト
ッパ18が押圧されていることによって摺動不可に拘束
されている。そして、偏向ヨーク2を左右に首振り動作
させる際には、各移動ステージ機構7のX軸ステージ1
0を左右逆方向に沿って動かす一方、偏向ヨーク2を上
下に首振り動作させる際には、各移動ステージ機構7の
Y軸ステージ11を左右同方向に沿って動かすことにな
り、これらの際における各ハンド機構6が具備したスラ
イダ16は摺動自在となっている。
【0029】すなわち、ここで、偏向ヨーク2を左方向
に首振り動作させた際には、各ハンド機構6のスライダ
16が摺動自在となっているので、カラー受像管1の後
側から見た偏向ヨーク2を構成する垂直コイル3の左側
のフレーム側面を把持したハンド機構6は、スライダ1
6によって案内されながらカラー受像管1の受像面から
離れる方向に向かって移動する。ところが、この際、垂
直コイル3の右側のフレーム側面を把持したハンド機構
6は、スライダ16によって案内されながら左側のハン
ド機構6とは逆の方向、つまり、カラー受像管1の受像
面と接近する方向に向かって移動することになるため、
偏向ヨーク2の一部がカラー受像管1のネック部に対し
て固定支持されており、かつ、この固定支持された部分
を支点として動作するにも拘わらず、位置合わせ駆動に
伴って偏向ヨーク2が撓むことは起こらない。なお、こ
のことは、偏向ヨーク2を右方向に首振り動作させた場
合も同じである。
【0030】さらにまた、偏向ヨーク2を上方向に首振
り動作させた際にも、各ハンド機構6のスライダ16は
摺動自在となっているので、垂直コイル3のフレーム側
面をその両側から把持したハンド機構6のそれぞれはス
ライダ16によって案内されながらカラー受像管1の受
像面から離れる方向に向かって移動することになり、偏
向ヨーク2に撓みが生じることは起こらない。そして、
このことは、偏向ヨーク2を下方向に首振り動作させた
場合も同様となる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる偏
向ヨーク把持装置によれば、カラー受像管に装着された
偏向ヨークの装着状態にバラツキがあったとしても偏向
ヨークをハンド機構でもって自動的かつ確実に把持する
ことが可能となり、ハンド機構を作業者の人手でもって
偏向ヨークに対して取りつける必要がないので、作業者
の疲労低減を図ることができるという効果が得られる。
そして、この偏向ヨーク把持装置を使用したうえで偏向
ヨークの位置合わせ駆動を行った際にも、偏向ヨーク自
体に撓みが生じることはないので、カラー受像管に対す
るITC調整の精度が悪影響を受けて低下することは起
こらないことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかる偏向ヨーク把持装置の全
体構成を示す説明図である。
【図2】その要部構成を拡大して示す説明図である。
【図3】スライダの構成を示す説明図である。
【図4】吸着パッドの断面構成を示す説明図である。
【図5】偏向ヨーク把持装置の変形例を示す説明図であ
る。
【図6】従来の形態にかかる偏向ヨーク把持装置の全体
構成を示す説明図である。
【符号の説明】
2 偏向ヨーク 3 垂直コイル 4 凹部(支持部) 5 位置検出機構 6 ハンド機構 7 移動ステージ機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー受像管に装着された偏向ヨークを
    その左右両側から把持したうえで位置合わせ駆動する偏
    向ヨーク把持装置であって、 偏向ヨークを構成する垂直コイルの左右に位置するフレ
    ーム側面ごとに設けられた支持部の位置をそれぞれ検出
    する一対の位置検出機構と、垂直コイルのフレーム側面
    に設けられた支持部のそれぞれを支持したうえで垂直コ
    イルのフレーム側面をその左右両側から把持する一対の
    ハンド機構と、各位置検出機構と対応して配置されたハ
    ンド機構のそれぞれを各位置検出機構からの指示に基づ
    いたうえで3次元方向に沿って移動させる一対の移動ス
    テージ機構とを備えていることを特徴とする偏向ヨーク
    把持装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の偏向ヨーク把持装置であ
    って、 位置検出機構のそれぞれは、垂直コイルのフレーム側面
    を撮像する撮像用カメラと、画像処理部とを具備したも
    のであり、 ハンド機構のそれぞれは、垂直コイルのフレーム側面に
    設けられた支持部を支持するハンドポストと、フレーム
    側面を把持する吸着パッドとを具備したものであり、 移動ステージ機構のそれぞれは、垂直コイルのフレーム
    側面をその左右両側から挟み込む水平方向に沿ってハン
    ド機構を移動させるX軸ステージと、ハンド機構を垂直
    方向に沿って移動させるY軸ステージと、X軸ステージ
    とは直交する水平方向に沿ってハンド機構を移動させる
    Z軸ステージとを具備しており、かつ、対応する位置検
    出機構が具備した画像処理部からの指示に基づいて動作
    するものであることを特徴とする偏向ヨーク把持装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の偏向ヨーク
    把持装置であって、 ハンド機構のそれぞれは、Z軸ステージと同一方向に沿
    って摺動自在なスライダを介したうえで各移動ステージ
    機構のY軸ステージ上に組みつけられており、スライダ
    はスライダストッパでもって摺動不可に拘束されるもの
    であることを特徴とする偏向ヨーク把持装置。
JP15983896A 1996-06-20 1996-06-20 偏向ヨーク把持装置 Pending JPH1012146A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101714463B1 (ko) * 2016-10-27 2017-03-09 주식회사 어베인 카메라 모듈 액츄에이터용 부품 조립 방법 및 그 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101714463B1 (ko) * 2016-10-27 2017-03-09 주식회사 어베인 카메라 모듈 액츄에이터용 부품 조립 방법 및 그 장치

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