JPH10120945A - 粉体塗料、粉体塗装方法、及び粉体塗装物品 - Google Patents
粉体塗料、粉体塗装方法、及び粉体塗装物品Info
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- JPH10120945A JPH10120945A JP23646297A JP23646297A JPH10120945A JP H10120945 A JPH10120945 A JP H10120945A JP 23646297 A JP23646297 A JP 23646297A JP 23646297 A JP23646297 A JP 23646297A JP H10120945 A JPH10120945 A JP H10120945A
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- Japan
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- powder coating
- coating
- parts
- coated
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C—APPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C19/00—Apparatus specially adapted for applying particulate materials to surfaces
- B05C19/02—Apparatus specially adapted for applying particulate materials to surfaces using fluidised-bed techniques
- B05C19/025—Combined with electrostatic means
Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 イエロー、マゼンタ及びシアンの3原色、更
にブラック及びホワイトを加えた5原色を用意するのみ
で、粉体流動槽を用いる静電塗装方法において任意の色
調の塗膜、更には意匠性に優れた塗膜を形成することが
できる粉体塗料、粉体塗装方法及び粉体塗装物品を提供
すること。 【解決手段】 粉体流動槽を用いる静電塗装方法により
物品を塗装するための粉体塗料であって、その粉体塗料
の体積抵抗が1010〜1017Ωcmであり、且つ空気で
流動状態になる粉体塗料粒子の平均粒径が5〜500μ
mであることを特徴とする粉体塗料、該粉体塗料の粉体
塗装方法及び該粉体塗料を用いて得られた粉体塗装物
品。
にブラック及びホワイトを加えた5原色を用意するのみ
で、粉体流動槽を用いる静電塗装方法において任意の色
調の塗膜、更には意匠性に優れた塗膜を形成することが
できる粉体塗料、粉体塗装方法及び粉体塗装物品を提供
すること。 【解決手段】 粉体流動槽を用いる静電塗装方法により
物品を塗装するための粉体塗料であって、その粉体塗料
の体積抵抗が1010〜1017Ωcmであり、且つ空気で
流動状態になる粉体塗料粒子の平均粒径が5〜500μ
mであることを特徴とする粉体塗料、該粉体塗料の粉体
塗装方法及び該粉体塗料を用いて得られた粉体塗装物
品。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉体塗料、粉体塗
装方法及び粉体塗装物品に関し、更に詳しくは粉体流動
槽を用いる静電塗装方法において使用する粉体塗料、該
粉体塗料の粉体塗装方法及び該粉体塗料を用いて得られ
た粉体塗装物品に関する。
装方法及び粉体塗装物品に関し、更に詳しくは粉体流動
槽を用いる静電塗装方法において使用する粉体塗料、該
粉体塗料の粉体塗装方法及び該粉体塗料を用いて得られ
た粉体塗装物品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、粉体塗料を物品に塗装する方法に
は、静電塗装法と流動浸漬法とがある。静電塗装法で
は、一般に使用する粉体塗料の平均粒径が30μm以下
になると、塗料の粒子が凝集しやすくなるため、凝集物
により焼付後の塗膜の平滑性が低下する。又、粉体とし
ての流動性が低下するために、被塗装物を均一に塗装す
ることができなくなり、塗膜の平滑性が低下する。逆に
平均粒径が30μmを超えると塗料の凝集性は低下する
が、塗装後の粒子間の空間が大きくなり、薄く塗装(約
50μm以下)した場合、焼付後の塗膜の平滑性が低下
する。もう1つの塗装方法の流動浸漬法では、一般的に
塗料の粒子が静電塗装法に比べて粗く、焼付後の塗膜の
平滑性は静電塗装法に比べて低くなる。
は、静電塗装法と流動浸漬法とがある。静電塗装法で
は、一般に使用する粉体塗料の平均粒径が30μm以下
になると、塗料の粒子が凝集しやすくなるため、凝集物
により焼付後の塗膜の平滑性が低下する。又、粉体とし
ての流動性が低下するために、被塗装物を均一に塗装す
ることができなくなり、塗膜の平滑性が低下する。逆に
平均粒径が30μmを超えると塗料の凝集性は低下する
が、塗装後の粒子間の空間が大きくなり、薄く塗装(約
50μm以下)した場合、焼付後の塗膜の平滑性が低下
する。もう1つの塗装方法の流動浸漬法では、一般的に
塗料の粒子が静電塗装法に比べて粗く、焼付後の塗膜の
平滑性は静電塗装法に比べて低くなる。
【0003】近年、塗膜の平滑性を塗装方式で改善する
ために、静電流動浸漬法の研究が進み、図1に示すよう
な方式が提案されている。図1に示された方式は粉体塗
装方法である。即ち、粉体流動槽1において空気で流動
状態になった粉体塗料2を、粉体供給下部電極3で正
(又は負)の電荷を付加しながら、アース電極7から吊
り下げられた被塗装物4の方向に引き上げ、次に粉体供
給上部電極5で反対の負(又は正)の電荷を与えて、粉
体塗料の電荷を中和しながら更に引き上げる。一対又は
複数対のサイド電極6が、それらの間を通ってそれらに
平行に前記アース電極7から吊り下げられた被塗装物4
が搬送されるように、前記粉体供給上部電極5の上方に
設けられている。これらの一対又は複数対のサイド電極
6より負(又は正)の電荷を与えて、サイド電極間を通
過する被塗装物4の表面に粉体塗装を施す粉体塗装方法
である。この方法では、粉体流動槽1において粉体塗料
2を流動させ、下部電極3で凝集した塗料に電荷を与え
ることにより、塗料の各粒子が帯電して反発し合うよう
になり、凝集物がほぐれながら上昇し、一旦上部電極5
で電荷が中和しながら更に上昇し、後にサイド電極6で
電荷を与えて塗装されるように工夫されている。
ために、静電流動浸漬法の研究が進み、図1に示すよう
な方式が提案されている。図1に示された方式は粉体塗
装方法である。即ち、粉体流動槽1において空気で流動
状態になった粉体塗料2を、粉体供給下部電極3で正
(又は負)の電荷を付加しながら、アース電極7から吊
り下げられた被塗装物4の方向に引き上げ、次に粉体供
給上部電極5で反対の負(又は正)の電荷を与えて、粉
体塗料の電荷を中和しながら更に引き上げる。一対又は
複数対のサイド電極6が、それらの間を通ってそれらに
平行に前記アース電極7から吊り下げられた被塗装物4
が搬送されるように、前記粉体供給上部電極5の上方に
設けられている。これらの一対又は複数対のサイド電極
6より負(又は正)の電荷を与えて、サイド電極間を通
過する被塗装物4の表面に粉体塗装を施す粉体塗装方法
である。この方法では、粉体流動槽1において粉体塗料
2を流動させ、下部電極3で凝集した塗料に電荷を与え
ることにより、塗料の各粒子が帯電して反発し合うよう
になり、凝集物がほぐれながら上昇し、一旦上部電極5
で電荷が中和しながら更に上昇し、後にサイド電極6で
電荷を与えて塗装されるように工夫されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記粉体流動槽を用い
る静電塗装方法(静電流動浸漬法)によれば、従来の粉
体塗装法に比較して薄膜の被膜が形成されるという優れ
た利点があるが、各塗装毎に1種類の粉体塗料のみしか
使用されないために、そのためにその都度各色毎或いは
各樹脂毎の粉体塗料を用意する、即ち、非常に多くの種
類の粉体塗料を用意しなければならないという問題があ
る。従って、本発明の目的は、粉体流動槽を用いる静電
流動浸漬法において任意の色調の塗膜、更には意匠性の
優れた塗膜を形成することができる粉体塗料を提供する
ことである。本発明の別の目的は前記粉体塗料を用いる
粉体塗装方法を提供することである。本発明の更に別の
目的は前記粉体塗料を使用することによって得られる粉
体塗装物品を提供することである。
る静電塗装方法(静電流動浸漬法)によれば、従来の粉
体塗装法に比較して薄膜の被膜が形成されるという優れ
た利点があるが、各塗装毎に1種類の粉体塗料のみしか
使用されないために、そのためにその都度各色毎或いは
各樹脂毎の粉体塗料を用意する、即ち、非常に多くの種
類の粉体塗料を用意しなければならないという問題があ
る。従って、本発明の目的は、粉体流動槽を用いる静電
流動浸漬法において任意の色調の塗膜、更には意匠性の
優れた塗膜を形成することができる粉体塗料を提供する
ことである。本発明の別の目的は前記粉体塗料を用いる
粉体塗装方法を提供することである。本発明の更に別の
目的は前記粉体塗料を使用することによって得られる粉
体塗装物品を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、粉体流動槽を用
いる静電塗装方法により物品を塗装するための粉体塗料
であって、その粉体塗料の体積抵抗が1010〜1017Ω
cmであり、且つ空気で流動状態になる粉体塗料粒子の
平均粒径が5〜500μmであることを特徴とする粉体
塗料、該粉体塗料の粉体塗装方法及び該粉体塗料を用い
て得られた粉体塗装物品である。
によって達成される。即ち、本発明は、粉体流動槽を用
いる静電塗装方法により物品を塗装するための粉体塗料
であって、その粉体塗料の体積抵抗が1010〜1017Ω
cmであり、且つ空気で流動状態になる粉体塗料粒子の
平均粒径が5〜500μmであることを特徴とする粉体
塗料、該粉体塗料の粉体塗装方法及び該粉体塗料を用い
て得られた粉体塗装物品である。
【0006】本発明によれば、基本色となる色相の粉体
塗料(例えば、黄色、赤色、青色、黒色及に白色)を調
製し、且つこれらの基本色粉体塗料の夫々について各種
の粒径の粉体塗料を調製しておく。例えば、上記5色の
粉体塗料について夫々粒径が異なる複数の粒径の粉体塗
料(例えば5種類の粒径)を調製しておき、これらをベ
ースカラーとする(例えば5色×5種の粒径=25種の
ベースカラー)。このようにしておくことにより、これ
らの異なる粉体塗料のうちの2種又はそれ以上を配合す
ることによって、要求される色相及び色調の粉体塗料を
容易に提供することができる。又、上記粉体塗料の中か
ら適当な粒径の粉体塗料を選択することによって、要求
される膜厚の塗膜を容易に形成することができる。更に
粒径の異なる粉体塗料を配合して使用することによっ
て、意匠性に優れた各種の塗膜を形成することができ
る。
塗料(例えば、黄色、赤色、青色、黒色及に白色)を調
製し、且つこれらの基本色粉体塗料の夫々について各種
の粒径の粉体塗料を調製しておく。例えば、上記5色の
粉体塗料について夫々粒径が異なる複数の粒径の粉体塗
料(例えば5種類の粒径)を調製しておき、これらをベ
ースカラーとする(例えば5色×5種の粒径=25種の
ベースカラー)。このようにしておくことにより、これ
らの異なる粉体塗料のうちの2種又はそれ以上を配合す
ることによって、要求される色相及び色調の粉体塗料を
容易に提供することができる。又、上記粉体塗料の中か
ら適当な粒径の粉体塗料を選択することによって、要求
される膜厚の塗膜を容易に形成することができる。更に
粒径の異なる粉体塗料を配合して使用することによっ
て、意匠性に優れた各種の塗膜を形成することができ
る。
【0007】更にこのようにベースカラーを決定してお
けば、要求される色相及び色調の粉体塗料をその都度製
造する必要がなくなるので、品揃えする粉体塗料の種類
が少なくなり、粉体塗料の製造業者としては、粉体塗料
を計画的に且つ大量に生産することが可能となる。従っ
て粉体塗料の製造、在庫、物流及び管理等の合理化及び
各段階でのコストの低減を図ることができる。
けば、要求される色相及び色調の粉体塗料をその都度製
造する必要がなくなるので、品揃えする粉体塗料の種類
が少なくなり、粉体塗料の製造業者としては、粉体塗料
を計画的に且つ大量に生産することが可能となる。従っ
て粉体塗料の製造、在庫、物流及び管理等の合理化及び
各段階でのコストの低減を図ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に実施の形態を挙げて本発明を
更に詳細に説明する。本発明の粉体塗料は、図1に示し
た如き静電流動浸漬法に用いるのに好適である。図1に
示す静電流動浸漬装置は、下部に粉体流動槽1、上部に
天面フィルタ11を設け、左右側面が扉になっている粉
体槽10からなる。尚、図1では左側面に設けられた扉
のみ粉体供給口12として示されている。上記粉体流動
槽1は粉体塗料2を振動させながら、フィルタ(多孔
板)13を通して下方向からエアーを吹き上げて粉体塗
料2を流動させる装置であり、フィルタの上方には極性
の異なる2種類の電極3,5が配置され、粉体供給下部
電極3が流動状態にある粉体塗料2に電荷を与えながら
引き上げ、次に粉体供給上部電極5で反対の電荷を与え
て粉体塗料2の電荷を中和しながら粉体塗料を更に引き
上げ、必要に応じて中和用アース電極14によって中和
されなかった電荷を中和可能である。
更に詳細に説明する。本発明の粉体塗料は、図1に示し
た如き静電流動浸漬法に用いるのに好適である。図1に
示す静電流動浸漬装置は、下部に粉体流動槽1、上部に
天面フィルタ11を設け、左右側面が扉になっている粉
体槽10からなる。尚、図1では左側面に設けられた扉
のみ粉体供給口12として示されている。上記粉体流動
槽1は粉体塗料2を振動させながら、フィルタ(多孔
板)13を通して下方向からエアーを吹き上げて粉体塗
料2を流動させる装置であり、フィルタの上方には極性
の異なる2種類の電極3,5が配置され、粉体供給下部
電極3が流動状態にある粉体塗料2に電荷を与えながら
引き上げ、次に粉体供給上部電極5で反対の電荷を与え
て粉体塗料2の電荷を中和しながら粉体塗料を更に引き
上げ、必要に応じて中和用アース電極14によって中和
されなかった電荷を中和可能である。
【0009】このように形成された粉体塗料の流動雰囲
気内に被塗装物4と平行に配置された一対又は複数対の
サイド電極6により粉体塗料2に電荷を与え、一対又は
複数対のサイド電極間を通過している被塗装物4に粉体
塗料2を付着させ、その後に焼き付け処理によって被膜
を形成するものである。この際、空気は天面フィルタ1
1を通ってブロア15により循環され、例えば、相対湿
度60〜70%に制御された加湿装置16によって粉体
塗料の体積抵抗値を安定させるために適度な加湿が行わ
れた後、加湿された空気は空気供給管17を通って流動
槽1の多孔板13下部に至り、粉体塗料2を流動させ
る。尚、流動槽1は振動機18によって水平方向に往復
動されて粉体塗料2の流動化を促進している。
気内に被塗装物4と平行に配置された一対又は複数対の
サイド電極6により粉体塗料2に電荷を与え、一対又は
複数対のサイド電極間を通過している被塗装物4に粉体
塗料2を付着させ、その後に焼き付け処理によって被膜
を形成するものである。この際、空気は天面フィルタ1
1を通ってブロア15により循環され、例えば、相対湿
度60〜70%に制御された加湿装置16によって粉体
塗料の体積抵抗値を安定させるために適度な加湿が行わ
れた後、加湿された空気は空気供給管17を通って流動
槽1の多孔板13下部に至り、粉体塗料2を流動させ
る。尚、流動槽1は振動機18によって水平方向に往復
動されて粉体塗料2の流動化を促進している。
【0010】本発明では、上記静電流動浸漬法におい
て、用いる粉体塗料の粒子の体積抵抗を1010〜1017
Ωcmの範囲とすることによって、粉体塗料の樹脂が同
一の場合は勿論、樹脂が異なる2種以上の粉体塗料(例
えば、エポキシ樹脂とポリエステル樹脂等の組み合わ
せ)とを混合して、艶消し被膜や凹凸被膜等の所望の塗
膜物性とすることができる。
て、用いる粉体塗料の粒子の体積抵抗を1010〜1017
Ωcmの範囲とすることによって、粉体塗料の樹脂が同
一の場合は勿論、樹脂が異なる2種以上の粉体塗料(例
えば、エポキシ樹脂とポリエステル樹脂等の組み合わ
せ)とを混合して、艶消し被膜や凹凸被膜等の所望の塗
膜物性とすることができる。
【0011】又、異なる粒径の粉体塗料を混合して使用
すること、例えば、5〜30μmの平均粒径の粉体塗料
と300〜500μmの平均粒径の粉体塗料とを混合し
て使用することによって、粉体塗料の色相、明度及び/
又は彩度が異なるものとすれば、上記被膜物性に加えて
任意の斑点模様を有し、意匠性に優れた装飾被膜を形成
することができる。
すること、例えば、5〜30μmの平均粒径の粉体塗料
と300〜500μmの平均粒径の粉体塗料とを混合し
て使用することによって、粉体塗料の色相、明度及び/
又は彩度が異なるものとすれば、上記被膜物性に加えて
任意の斑点模様を有し、意匠性に優れた装飾被膜を形成
することができる。
【0012】又、塗膜として薄い塗膜が要求される場合
には、平均粒径が5〜20μmの粉体塗料を用いること
によって優れた表面平滑性及び艶を備えた薄い塗膜が形
成される。更にこのような小さな平均粒径の粉体塗料を
用いる場合には、異なる色相の粉体塗料の配合によって
任意の色調の粉体塗料が容易に調製することができるの
で、例えば、粉体塗料として汎用されるグレイ色やベー
ジュ色の粉体塗料の配合を決定しておき、これをベース
カラー配合として記憶しておけば、ユーザーから指定さ
れる粉体塗料の色調が対応する上記ベースカラーと少し
ずつ違ってユザー毎に広範囲にわたって変化する場合で
あっても、指定された色調をコンピューターによって色
分解し、ベースカラーを構成してる色相の異なる粉体塗
料の配合比率を僅かに変化させることで、指定された色
調の粉体塗料を容易に配合及び調製することができる。
には、平均粒径が5〜20μmの粉体塗料を用いること
によって優れた表面平滑性及び艶を備えた薄い塗膜が形
成される。更にこのような小さな平均粒径の粉体塗料を
用いる場合には、異なる色相の粉体塗料の配合によって
任意の色調の粉体塗料が容易に調製することができるの
で、例えば、粉体塗料として汎用されるグレイ色やベー
ジュ色の粉体塗料の配合を決定しておき、これをベース
カラー配合として記憶しておけば、ユーザーから指定さ
れる粉体塗料の色調が対応する上記ベースカラーと少し
ずつ違ってユザー毎に広範囲にわたって変化する場合で
あっても、指定された色調をコンピューターによって色
分解し、ベースカラーを構成してる色相の異なる粉体塗
料の配合比率を僅かに変化させることで、指定された色
調の粉体塗料を容易に配合及び調製することができる。
【0013】ユーザーから指定された色調を色分解する
方法として、配合色見本帖を作成する方法もあるが、コ
ンピューター・カラー・マッチング(以下CCMと称す
る)、例えば、「カラコムシステム(COLORCOM syste
m)」及び「カラコムコンパクトシステム(COLORCOM Co
mpact system)」(共に大日精化工業(株))を使用す
ることが好適である。これらの「カラコムシステム」の
一方等を用いて、ベースカラーの粉体配合を登録してお
き、指定された色調(色見本)を分光測色計により測色
して指定色調を表示させると共に、その表示された指定
色調に合わせたベースカラーの内の2種又はそれ以上の
配合比率を調節することによって、指定色調の粉体塗料
を容易に調製することができる。
方法として、配合色見本帖を作成する方法もあるが、コ
ンピューター・カラー・マッチング(以下CCMと称す
る)、例えば、「カラコムシステム(COLORCOM syste
m)」及び「カラコムコンパクトシステム(COLORCOM Co
mpact system)」(共に大日精化工業(株))を使用す
ることが好適である。これらの「カラコムシステム」の
一方等を用いて、ベースカラーの粉体配合を登録してお
き、指定された色調(色見本)を分光測色計により測色
して指定色調を表示させると共に、その表示された指定
色調に合わせたベースカラーの内の2種又はそれ以上の
配合比率を調節することによって、指定色調の粉体塗料
を容易に調製することができる。
【0014】又、本発明においては、形成される被膜の
膜厚も自由に調整することができる。即ち、平均膜厚が
5〜30μmの薄膜形成が要求される場合には、平均粒
径が5〜30μmの粉体塗料を使用し、平均膜厚が30
〜100μmの中程度の厚さの被膜が要求される場合に
は、平均粒径が30〜100μmの粉体塗料を使用し、
平均膜厚が100〜500μmの厚膜形成が要求される
場合には、平均粒径が100〜500μmの粉体塗料を
使用すればよい。
膜厚も自由に調整することができる。即ち、平均膜厚が
5〜30μmの薄膜形成が要求される場合には、平均粒
径が5〜30μmの粉体塗料を使用し、平均膜厚が30
〜100μmの中程度の厚さの被膜が要求される場合に
は、平均粒径が30〜100μmの粉体塗料を使用し、
平均膜厚が100〜500μmの厚膜形成が要求される
場合には、平均粒径が100〜500μmの粉体塗料を
使用すればよい。
【0015】以上の本発明の粉体塗料の成分及び粉体塗
料の製造方法は本件技術分野で従来公知の成分及び方法
でよい。例えば、本発明の粉体塗料は、基本的には結着
樹脂と硬化剤とからなり、結着樹脂としては、例えば、
エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、キシレ
ン樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂
等が挙げられ、又、硬化剤としては、ポリイソシアネー
ト、アミン、ポリアミド、酸無水物、ポリスルフィド、
三弗化硼素酸、酸ジヒドラジド、イミダゾール等が挙げ
られる。又、粉体塗料には、硫酸バリウム、炭酸カルシ
ウム、硫酸アルミニウム、珪酸カルシウム等の充填剤、
アクリルオリゴマー、シリコーン等の流展剤、酸化チタ
ン、酸化クロム、酸化鉄、カーボンブラック、各種有機
顔料等の着色剤、発泡防止剤等が添加混合される。
料の製造方法は本件技術分野で従来公知の成分及び方法
でよい。例えば、本発明の粉体塗料は、基本的には結着
樹脂と硬化剤とからなり、結着樹脂としては、例えば、
エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、キシレ
ン樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂
等が挙げられ、又、硬化剤としては、ポリイソシアネー
ト、アミン、ポリアミド、酸無水物、ポリスルフィド、
三弗化硼素酸、酸ジヒドラジド、イミダゾール等が挙げ
られる。又、粉体塗料には、硫酸バリウム、炭酸カルシ
ウム、硫酸アルミニウム、珪酸カルシウム等の充填剤、
アクリルオリゴマー、シリコーン等の流展剤、酸化チタ
ン、酸化クロム、酸化鉄、カーボンブラック、各種有機
顔料等の着色剤、発泡防止剤等が添加混合される。
【0016】上記成分からなる粉体塗料を調製するに
は、各成分を十分に粉体混合後、樹脂成分が硬化しない
温度、例えば、110〜130℃の温度でニーダーや押
出機等により十分に混練する。混練後冷却し、ジェット
ミル等の粉砕機で粉砕及び分級することによって本発明
の粉体塗料が得られる。本発明の粉体塗料によって塗装
される被塗装物としては、例えば、自動車、電化製品の
ボディー、機械部品、建築材料等が挙げられる。尚、上
記操作中又は操作後に疎水性シリカ、酸化チタン、アル
ミナ、ポリビニリデンフルオライド、金属石鹸、非イオ
ン界面活性剤等の外添剤を添加することが好ましい。こ
れにより、粉体塗料の粉末としての流動性が改善され、
塗装作業性が改善される。
は、各成分を十分に粉体混合後、樹脂成分が硬化しない
温度、例えば、110〜130℃の温度でニーダーや押
出機等により十分に混練する。混練後冷却し、ジェット
ミル等の粉砕機で粉砕及び分級することによって本発明
の粉体塗料が得られる。本発明の粉体塗料によって塗装
される被塗装物としては、例えば、自動車、電化製品の
ボディー、機械部品、建築材料等が挙げられる。尚、上
記操作中又は操作後に疎水性シリカ、酸化チタン、アル
ミナ、ポリビニリデンフルオライド、金属石鹸、非イオ
ン界面活性剤等の外添剤を添加することが好ましい。こ
れにより、粉体塗料の粉末としての流動性が改善され、
塗装作業性が改善される。
【0017】本発明においては、上記粉体塗料の粒子の
体積抵抗を1010〜1017Ωcm、好ましくは1011〜
1015Ωcmの範囲に調節する。粒子の体積抵抗が10
10Ωcmより小さい場合には本発明の目的達成が困難で
あって、粉体塗料が被塗布物に密着して塗装されない等
の問題が発生する。一方、粒子の体積抵抗が1017Ωc
mより大きいと、被塗装物に塗着した塗料の静電気がア
ース電極から逃げにくく、厚塗り塗装ができない等の点
で望ましくない。粉体塗料粒子の体積抵抗の調整は、帯
電制御剤(カチオン系活性剤、ノニオン系活性剤、エス
テル化合物等)の添加や金属粉(アルミ粉等)の添加に
より行い、本発明では該体積抵抗をADVANTEST社のULTRA
HIGH RESISTANCE METERにより測定した。
体積抵抗を1010〜1017Ωcm、好ましくは1011〜
1015Ωcmの範囲に調節する。粒子の体積抵抗が10
10Ωcmより小さい場合には本発明の目的達成が困難で
あって、粉体塗料が被塗布物に密着して塗装されない等
の問題が発生する。一方、粒子の体積抵抗が1017Ωc
mより大きいと、被塗装物に塗着した塗料の静電気がア
ース電極から逃げにくく、厚塗り塗装ができない等の点
で望ましくない。粉体塗料粒子の体積抵抗の調整は、帯
電制御剤(カチオン系活性剤、ノニオン系活性剤、エス
テル化合物等)の添加や金属粉(アルミ粉等)の添加に
より行い、本発明では該体積抵抗をADVANTEST社のULTRA
HIGH RESISTANCE METERにより測定した。
【0018】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。尚、文中部又は%とあるのは特に断りのない限
り重量基準である。 実施例1配合1−A ファインディック M-8020 (大日本インキ社製、ポリエステル樹脂)100部 クレランU(バイエル社製、ブロックイソシアネート硬化剤) 18.3部 エピクロン4050(大日本インキ社製、エポキシ樹脂) 3.7部 アクロナール4F(BASF社製、ポリアクリルエステル系流動性調節剤) 0.6部 ベンゾイン(和光純薬社製) 0.6部 タイペークCR−50(石原産業社製、酸化チタン白色顔料) 82部 D.B.T.D.L.(ジ−n−ブチル錫ジラウレート) 0.24部
明する。尚、文中部又は%とあるのは特に断りのない限
り重量基準である。 実施例1配合1−A ファインディック M-8020 (大日本インキ社製、ポリエステル樹脂)100部 クレランU(バイエル社製、ブロックイソシアネート硬化剤) 18.3部 エピクロン4050(大日本インキ社製、エポキシ樹脂) 3.7部 アクロナール4F(BASF社製、ポリアクリルエステル系流動性調節剤) 0.6部 ベンゾイン(和光純薬社製) 0.6部 タイペークCR−50(石原産業社製、酸化チタン白色顔料) 82部 D.B.T.D.L.(ジ−n−ブチル錫ジラウレート) 0.24部
【0019】配合1−B ファインディックM−8020 100部 クレランUI 18.3部 エピクロン4050 3.7部 アクロナール4F 0.6部 ベンゾイン 0.6部 タイペークCR−50 82部 D.B.T.D.L. 0.24部 カーボンMA−100(三菱化学製) 1部
【0020】以上の配合1−A及び1−Bの各々の配合
物をBuss社Ko−KneaderPR−46にて混
練し、粉砕後120メッシュ分級し平均粒子径35μm
の粉体塗料を得た。これらの粉体塗料の体積抵抗は3×
1015Ωcm(1−A)及び1×1015Ωcm(1−
B)であった。その後、1−Aと1−Bのそれぞれを用
いて図1に示す静電流動浸漬装置及び被塗装物としてブ
ライト鋼板を用いて塗装し、180℃で20分間硬化さ
せ、30〜100μmの塗膜形成したところ、平滑性に
優れピンホールやクレーターのない塗膜が得られた。更
に、1−Aと1−Bの混合品を図1に示す静電流動浸漬
装置及び被塗装物としてブライト鋼板を用いて塗装し、
180℃で20分間硬化させ、30〜100μmの塗膜
形成したところ、平滑性に優れピンホールやクレーター
のない塗膜が得られた。色相は両者の中間であった。
物をBuss社Ko−KneaderPR−46にて混
練し、粉砕後120メッシュ分級し平均粒子径35μm
の粉体塗料を得た。これらの粉体塗料の体積抵抗は3×
1015Ωcm(1−A)及び1×1015Ωcm(1−
B)であった。その後、1−Aと1−Bのそれぞれを用
いて図1に示す静電流動浸漬装置及び被塗装物としてブ
ライト鋼板を用いて塗装し、180℃で20分間硬化さ
せ、30〜100μmの塗膜形成したところ、平滑性に
優れピンホールやクレーターのない塗膜が得られた。更
に、1−Aと1−Bの混合品を図1に示す静電流動浸漬
装置及び被塗装物としてブライト鋼板を用いて塗装し、
180℃で20分間硬化させ、30〜100μmの塗膜
形成したところ、平滑性に優れピンホールやクレーター
のない塗膜が得られた。色相は両者の中間であった。
【0021】実施例2配合2−A ファインディックM−8520(大日本インキ社製) 100部 エピクロン3050(大日本インキ社製) 100部 アクロナール4F 2部 キュアゾールC17Z(四国化成社製、イミダゾール誘導体系硬化剤) 0.3部 ベンゾイン 0.6部 タイペークCR−50 100部
【0022】配合2−B ファインディックM−8520 100部 エピクロン3050 100部 アクロナール4F 2部 キュアゾールC17Z 0.3部 ベンゾイン 0.6部 タイペークCR−50 100部 カーボンMA−100 1部
【0023】以上の配合2−A及び2−Bの各々の配合
物をBuss社Ko−KneaderPR−46にて混
練し、粉砕後120メッシュ分級した。これらの粉体塗
料の体積抵抗は2×1015Ωcm(2−A)及び1×1
015Ωcm(2−B)であった。その後、2−Aと2−
Bのそれぞれを用いて図1に示す静電流動浸漬装置及び
被塗装物としてブリキ板を用いて塗装し、180℃で2
0分間硬化させ、30〜100μmの塗膜形成したとこ
ろ、平滑性に優れピンホールやクレーターのない塗膜が
得られた。更に、2−Aと2−Bの混合品を用いて図1
に示す静電流動浸漬装置及び被塗装物としてブリキ板を
用いて塗装し、180℃で20分間硬化させ、30〜1
00μmの塗膜形成したところ、平滑性に優れピンホー
ルやクレーターのない塗膜が得られた。色相は両者の中
間であった。
物をBuss社Ko−KneaderPR−46にて混
練し、粉砕後120メッシュ分級した。これらの粉体塗
料の体積抵抗は2×1015Ωcm(2−A)及び1×1
015Ωcm(2−B)であった。その後、2−Aと2−
Bのそれぞれを用いて図1に示す静電流動浸漬装置及び
被塗装物としてブリキ板を用いて塗装し、180℃で2
0分間硬化させ、30〜100μmの塗膜形成したとこ
ろ、平滑性に優れピンホールやクレーターのない塗膜が
得られた。更に、2−Aと2−Bの混合品を用いて図1
に示す静電流動浸漬装置及び被塗装物としてブリキ板を
用いて塗装し、180℃で20分間硬化させ、30〜1
00μmの塗膜形成したところ、平滑性に優れピンホー
ルやクレーターのない塗膜が得られた。色相は両者の中
間であった。
【0024】実施例3配合3−A ファインディックM−8520 100部 エピクロン3050 100部 アクロナール4F 2部 キュアゾールC17Z 0.3部 ベンゾイン 0.6部 アルミペースト710N(昭和アルミパウダー社製) 30部
【0025】配合3−B ファインディックM−8520 100部 エピクロン3050 100部 アクロナール4F 2部 キュアゾールC17Z 0.3部 ベンゾイン 0.6部 イリオジンサテンホワイト(メルク社製、合成真珠光沢顔料) 25部
【0026】以上の配合3−A及び3−Bの各々の配合
物をBuss社Ko−KneaderPR−46にて混
練し、粉砕後120メッシュ分級した。これらの粉体塗
料の体積抵抗は1×1014Ωcm(3−A)及び1×1
015Ωcm(3−B)であった。その後、3−Aと3−
Bのそれぞれを用いて図1に示す静電流動浸漬装置及び
被塗装物としてブライト鋼板を用いて塗装し、180℃
で20分間硬化させ、30〜100μmの塗膜形成した
ところ、平滑性に優れピンホールやクレーターのない塗
膜が得られた。更に、3−Aと3−Bの混合品を用いて
図1に示す静電流動浸漬装置及び被塗装物としてブライ
ト鋼板を用いて塗装し、180℃で20分間硬化させ、
30〜100μmの塗膜形成したところ、平滑性に優れ
ピンホールやクレーターのない塗膜が得られた。色相は
両者の中間であった。
物をBuss社Ko−KneaderPR−46にて混
練し、粉砕後120メッシュ分級した。これらの粉体塗
料の体積抵抗は1×1014Ωcm(3−A)及び1×1
015Ωcm(3−B)であった。その後、3−Aと3−
Bのそれぞれを用いて図1に示す静電流動浸漬装置及び
被塗装物としてブライト鋼板を用いて塗装し、180℃
で20分間硬化させ、30〜100μmの塗膜形成した
ところ、平滑性に優れピンホールやクレーターのない塗
膜が得られた。更に、3−Aと3−Bの混合品を用いて
図1に示す静電流動浸漬装置及び被塗装物としてブライ
ト鋼板を用いて塗装し、180℃で20分間硬化させ、
30〜100μmの塗膜形成したところ、平滑性に優れ
ピンホールやクレーターのない塗膜が得られた。色相は
両者の中間であった。
【0027】実施例4配合4−A アルマテックスPD−6100(三井東圧化学社製、アクリル樹脂)100部 1,12-Dodecanedioic Acid(DuPont製) 11部 エピコート1002(ShellChemicals製、エポキシ樹脂) 5.8部 アクロナール4F 1.5部 タイペークCR−50 30部
【0028】配合4−B アルマテックスPD−6100 100部 1,12-DodecanedioicAcid 11部 エピコート1002 5.8部 アクロナール4F 1.5部 タイペークCR−50 20部 タイペークイエロ−TY−70(石原産業社製) 10部
【0029】以上の配合4−A及び4−Bの各々の配合
物をBuss社Ko−KneaderPR−46にて混
練し、粉砕後150メッシュ分級した。これらの粉体塗
料の体積抵抗は2×1013Ωcm(4−A)及び1×1
013Ωcm(4−B)であった。その後、4−Aと4−
Bのそれぞれを用いて図1に示す静電流動浸漬装置及び
被塗装物としてブライト鋼板を用いて塗装し、180℃
で20分間硬化させ、100〜500μmの塗膜形成し
たところ、平滑性に優れピンホールやクレーターのない
塗膜が得られた。更に、4−Aと4−Bの混合品を用い
て図1に示す静電流動浸漬装置及び被塗装物としてブラ
イト鋼板を用いて塗装し、180℃で20分間硬化さ
せ、100〜500μmの塗膜形成したところ、平滑性
に優れピンホールやクレーターのない塗膜が得られた。
色相は両者の中間であった。
物をBuss社Ko−KneaderPR−46にて混
練し、粉砕後150メッシュ分級した。これらの粉体塗
料の体積抵抗は2×1013Ωcm(4−A)及び1×1
013Ωcm(4−B)であった。その後、4−Aと4−
Bのそれぞれを用いて図1に示す静電流動浸漬装置及び
被塗装物としてブライト鋼板を用いて塗装し、180℃
で20分間硬化させ、100〜500μmの塗膜形成し
たところ、平滑性に優れピンホールやクレーターのない
塗膜が得られた。更に、4−Aと4−Bの混合品を用い
て図1に示す静電流動浸漬装置及び被塗装物としてブラ
イト鋼板を用いて塗装し、180℃で20分間硬化さ
せ、100〜500μmの塗膜形成したところ、平滑性
に優れピンホールやクレーターのない塗膜が得られた。
色相は両者の中間であった。
【0030】実施例5配合5−A アラルダイトAER−6054(旭チバ社製、エポキシ樹脂) 100部 AERハードナー D-210(モンサント社製、ジシアンジアミドの誘導体)5部 モダフロー(モンサント社製、ポリアクリルエステル系流動性調節剤)0.3部 タイペークCR−50 30部
【0031】配合5−B アラルダイトAER−6054 100部 AERハードナーD−210 5部 モダフロー 0.3部 タイペークCR−50 20部 タイペークイエローTY−70 10部 以上の配合5−A及び5−Bの各々の配合物をBuss
社Ko−KneaderPR−46にて混練し、粉砕後
150メッシュ分級した。これらの粉体塗料の体積抵抗
は3×1015Ωcm(5−A)及び1×1015Ωcm
(5−B)であった。
社Ko−KneaderPR−46にて混練し、粉砕後
150メッシュ分級した。これらの粉体塗料の体積抵抗
は3×1015Ωcm(5−A)及び1×1015Ωcm
(5−B)であった。
【0032】その後、5−Aと5−Bのそれぞれを用い
て図1に示す静電流動浸漬装置及び被塗装物としてブラ
イト鋼板を用いて塗装し、180℃で20分硬化させ、
30〜100μmの塗膜形成したところ、平滑性に優れ
ピンホールやクレーターのない塗膜が得られた。更に、
5−Aと5−Bの混合品を用いて図1に示す静電流動浸
漬装置及び被塗装物としてブライト鋼板を用いて塗装
し、180℃で20分間硬化させ、30〜100μmの
塗膜形成したところ、平滑性に優れピンホールやクレー
ターのない塗膜が得られた。色相は両者の中間であっ
た。
て図1に示す静電流動浸漬装置及び被塗装物としてブラ
イト鋼板を用いて塗装し、180℃で20分硬化させ、
30〜100μmの塗膜形成したところ、平滑性に優れ
ピンホールやクレーターのない塗膜が得られた。更に、
5−Aと5−Bの混合品を用いて図1に示す静電流動浸
漬装置及び被塗装物としてブライト鋼板を用いて塗装
し、180℃で20分間硬化させ、30〜100μmの
塗膜形成したところ、平滑性に優れピンホールやクレー
ターのない塗膜が得られた。色相は両者の中間であっ
た。
【0033】実施例6 以上の配合5−A及び5−Bの各々の配合物をBuss
社Ko−KneaderPR−46にて混練し、粉砕後
150メッシュ分級して、平均粒径約35μmの粉体塗
料を得た。更に、その混合品を用いて図1に示す静電流
動浸漬装置及び被塗装物としてブライト鋼板を用いて塗
装し、180℃で20分間硬化させ、30〜100μm
の塗膜形成したところ、平滑性に優れピンホールやクレ
ーターのない塗膜が得られた。色相は両者の中間であっ
た。
社Ko−KneaderPR−46にて混練し、粉砕後
150メッシュ分級して、平均粒径約35μmの粉体塗
料を得た。更に、その混合品を用いて図1に示す静電流
動浸漬装置及び被塗装物としてブライト鋼板を用いて塗
装し、180℃で20分間硬化させ、30〜100μm
の塗膜形成したところ、平滑性に優れピンホールやクレ
ーターのない塗膜が得られた。色相は両者の中間であっ
た。
【0034】実施例7 配合5−A及び5−Bの各々の配合物をBuss社Ko
−KneaderPR−46にて混練し、粉砕後150
メッシュ分級して、平均粒径約35μmの粉体塗料を得
た。それを微粉砕機にて粉砕し平均粒径約10μmの粉
体塗料を得た。更に、その混合品を用いて図1に示す静
電流動浸漬装置及び被塗装物としてブライト鋼板を用い
て塗装し、180℃で20分間硬化させ、5〜30μm
の塗膜形成したところ、平滑性に優れピンホールやクレ
ーターのない塗膜が得られた。色相は両者の中間であっ
た。
−KneaderPR−46にて混練し、粉砕後150
メッシュ分級して、平均粒径約35μmの粉体塗料を得
た。それを微粉砕機にて粉砕し平均粒径約10μmの粉
体塗料を得た。更に、その混合品を用いて図1に示す静
電流動浸漬装置及び被塗装物としてブライト鋼板を用い
て塗装し、180℃で20分間硬化させ、5〜30μm
の塗膜形成したところ、平滑性に優れピンホールやクレ
ーターのない塗膜が得られた。色相は両者の中間であっ
た。
【0035】実施例8 実施例6で得られた5−Aの平均粒子径35μmの粉体
塗料と実施例7で得られた5−Bの平均粒子径10μm
の粉体塗料の混合品を用いて図1に示す静電流動浸漬装
置及び被塗装物としてブライト鋼板を用いて塗装し、1
80℃で20分間硬化させ、5〜30μmの塗膜形成し
たところ、平滑性に優れピンホールやクレーターのない
塗膜が得られた。色相は両者の中間であった。
塗料と実施例7で得られた5−Bの平均粒子径10μm
の粉体塗料の混合品を用いて図1に示す静電流動浸漬装
置及び被塗装物としてブライト鋼板を用いて塗装し、1
80℃で20分間硬化させ、5〜30μmの塗膜形成し
たところ、平滑性に優れピンホールやクレーターのない
塗膜が得られた。色相は両者の中間であった。
【0036】実施例9配合6−A アラルダイトAER−6054 100部 AERハードナーD−210 5部 モダフロー 0.3部 タイペークCR−50 20部 シアニンブルー4920(大日精化製) 1部 配合6−B アラルダイトAER−6054 100部 AERハードナーD−210 5部 モダフロー 0.3部 タイペークCR−50 20部 シンカシアレッドB RT−796−D(DuPont社製) 1部
【0037】配合6−C アラルダイトAER−6054 100部 AERハードナーD−210 5部 モダフロー 0.3部 カーボンMA−100 1部 以上の配合6−A、6−B、6−Cの各々の配合物をB
uss社Ko−KneaderPR−46にて混練し、
粉砕後150メッシュ分級して、平均粒径約35μmの
粉体塗料を得た。これらの粉体塗料の体積抵抗は4×1
015Ωcm(6−A)、3×1015Ωcm(6−B)及
び3×1015Ωcm(6−C)であった。
uss社Ko−KneaderPR−46にて混練し、
粉砕後150メッシュ分級して、平均粒径約35μmの
粉体塗料を得た。これらの粉体塗料の体積抵抗は4×1
015Ωcm(6−A)、3×1015Ωcm(6−B)及
び3×1015Ωcm(6−C)であった。
【0038】それらの混合品を用いて図1に示す静電流
動浸漬装置及び被塗装物としてダル鋼板を用いて塗装
し、180℃で20分間硬化させ、30〜100μmの
塗膜形成したところ、平滑性に優れピンホールやクレー
ターのない塗膜が得られた。色相は3者の混合比率を変
化させることで任意のものが得られた。次に3者それぞ
れを微粉砕機にて粉砕し平均粒径約10μmの粉体塗料
を得た。更に、その混合品を用いて図1に示す静電流動
浸漬装置及び被塗装物としてダル鋼板を用いて塗装し、
180℃で20分間硬化させ、5〜30μmの塗膜形成
したところ、平滑性に優れピンホールやクレーターのな
い塗膜が得られた。色相は3者の混合比率を変化させる
ことで任意のものが得られた。
動浸漬装置及び被塗装物としてダル鋼板を用いて塗装
し、180℃で20分間硬化させ、30〜100μmの
塗膜形成したところ、平滑性に優れピンホールやクレー
ターのない塗膜が得られた。色相は3者の混合比率を変
化させることで任意のものが得られた。次に3者それぞ
れを微粉砕機にて粉砕し平均粒径約10μmの粉体塗料
を得た。更に、その混合品を用いて図1に示す静電流動
浸漬装置及び被塗装物としてダル鋼板を用いて塗装し、
180℃で20分間硬化させ、5〜30μmの塗膜形成
したところ、平滑性に優れピンホールやクレーターのな
い塗膜が得られた。色相は3者の混合比率を変化させる
ことで任意のものが得られた。
【0039】実施例10 実施例4の配合物4−A及び実施例5の配合物5−Aの
混合品を用いて図1に示す静電流動浸漬装置及び被塗装
物としてダル鋼板を用いて塗装し、180℃で20分間
硬化させ、30〜100μmの塗膜形成したところ、凹
凸の模様性に優れピンホールのない白色の意匠性塗膜が
得られた。
混合品を用いて図1に示す静電流動浸漬装置及び被塗装
物としてダル鋼板を用いて塗装し、180℃で20分間
硬化させ、30〜100μmの塗膜形成したところ、凹
凸の模様性に優れピンホールのない白色の意匠性塗膜が
得られた。
【0040】実施例11配合7−A ファインディックM−8020 100部 クレランUI 18.3部 エピクロン4050 3.7部 アクロナ−ル4F 0.6部 ベンゾイン 0.6部 タイペ−クCR−50 66部 D.B.T.D.L. 0.24部
【0041】配合7−B ファインディックM−8020 100部 クレランUI 18.3部 エピクロン4050 3.7部 アクロナ−ル4F 0.6部 ベンゾイン 0.6部 タイペ−クCR−50 66部 D.B.T.D.L. 0.24部 カ−ボンMA−100 0.066部
【0042】配合7−C ファインディックM−8020 100部 クレランUI 18.3部 エピクロン4050 3.7部 アクロナ−ル4F 0.6部 ベンゾイン 0.6部 タイペ−クCR−50 66部 D.B.T.D.L. 0.24部 カ−ボンMA−100 0.066部 シアニンブル−4920 0.099部
【0043】配合7−A、7−B、7−C各々の配合物
をBuss社Ko−KneaderPR−46にて混練
し、粉砕後150メッシュ分級し、平均粒子径35μm
の粉体塗料を得た。これらの粉体塗料の体積抵抗は3×
1015Ωcm(7−A)、2×1015Ωcm(7−
B)、2×1015Ωcm(7−C)であった。これらを
更に微粉砕機にて微粉砕し、平均粒子径約10μmの7
−A、7−B、7−Cの微細粉体塗料を得た。得られた
7−A、7−B、7−Cの微細粉体塗料をそれぞれ図1
に示す静電流動浸漬装置及び被塗装物としてブライト鋼
板を用いて塗装し、180℃にて20分間硬化させ、膜
厚20〜30μmの平滑性にすぐれ、ピンホ−ルやクレ
−タ−のないそれぞれ白色、ライトグレイ色、青みのグ
レイ色の塗膜が得られた。
をBuss社Ko−KneaderPR−46にて混練
し、粉砕後150メッシュ分級し、平均粒子径35μm
の粉体塗料を得た。これらの粉体塗料の体積抵抗は3×
1015Ωcm(7−A)、2×1015Ωcm(7−
B)、2×1015Ωcm(7−C)であった。これらを
更に微粉砕機にて微粉砕し、平均粒子径約10μmの7
−A、7−B、7−Cの微細粉体塗料を得た。得られた
7−A、7−B、7−Cの微細粉体塗料をそれぞれ図1
に示す静電流動浸漬装置及び被塗装物としてブライト鋼
板を用いて塗装し、180℃にて20分間硬化させ、膜
厚20〜30μmの平滑性にすぐれ、ピンホ−ルやクレ
−タ−のないそれぞれ白色、ライトグレイ色、青みのグ
レイ色の塗膜が得られた。
【0044】7−A、7−B、7−Cの微細粉体塗料を
調色のベースカラーとするために、それぞれの塗装鋼板
をCCM「カラコムシステム」にて測色し、色調を入力
した。色見本を設定し、「カラコムシステム」を用いて
測色し、計算させた。表示された配合量比に合わせて7
−A、7−B、7−Cの微細粉体塗料を混合し、得られ
た混合物で実施例1の方法でブライト鋼板を塗装し、1
80℃にて20分間硬化させ、膜厚20〜30μmの平
滑性にすぐれピンホ−ルやクレ−タ−のない、均一な配
合色の塗膜が得られた。塗装鋼板の色調を「カラコムシ
ステム」にて測定した結果は色見本及び7−A、7−
B、7−C単独の測色デ−タから計算して予測されたΔ
L*、Δa、Δb*、ΔEと比較して大差はなかった。
調色のベースカラーとするために、それぞれの塗装鋼板
をCCM「カラコムシステム」にて測色し、色調を入力
した。色見本を設定し、「カラコムシステム」を用いて
測色し、計算させた。表示された配合量比に合わせて7
−A、7−B、7−Cの微細粉体塗料を混合し、得られ
た混合物で実施例1の方法でブライト鋼板を塗装し、1
80℃にて20分間硬化させ、膜厚20〜30μmの平
滑性にすぐれピンホ−ルやクレ−タ−のない、均一な配
合色の塗膜が得られた。塗装鋼板の色調を「カラコムシ
ステム」にて測定した結果は色見本及び7−A、7−
B、7−C単独の測色デ−タから計算して予測されたΔ
L*、Δa、Δb*、ΔEと比較して大差はなかった。
【0045】実施例12配合8−A ファインディックM−8020 100部 クレランUI 18.3部 エピクロン4050 3.7部 アクロナ−ル4F 0.6部 ベンゾイン 0.6部 タイペ−クCR−50 66部 D.B.T.D.L. 0.24部 カ−ボンMA−100 0.066部 TAROX HY−250(チタン工業社製) 0.66部
【0046】配合8−Aの配合物をBuss社Ko−K
neaderPR−46にて混練し、粉砕後150メッ
シュ分級し、平均粒子径35μmの粉体塗料を得た。こ
の粉体塗料の体積抵抗は2×1015Ωcmであった。そ
れを微粉砕機にて微粉砕し平均粒子径約10μmの微粉
体塗料を得た。8−Aの微粉体塗料を図1に示す静電流
動浸漬装置及び被塗装物としてブライト鋼板を用いて塗
装し、180℃にて20分間硬化させ、膜厚20〜30
μmの平滑性にすぐれピンホ−ルやクレ−タ−のないベ
ージュ色の塗膜が得られた。
neaderPR−46にて混練し、粉砕後150メッ
シュ分級し、平均粒子径35μmの粉体塗料を得た。こ
の粉体塗料の体積抵抗は2×1015Ωcmであった。そ
れを微粉砕機にて微粉砕し平均粒子径約10μmの微粉
体塗料を得た。8−Aの微粉体塗料を図1に示す静電流
動浸漬装置及び被塗装物としてブライト鋼板を用いて塗
装し、180℃にて20分間硬化させ、膜厚20〜30
μmの平滑性にすぐれピンホ−ルやクレ−タ−のないベ
ージュ色の塗膜が得られた。
【0047】実施例11と同様にして、7−A、7−
B、8−Aの微粉体塗料をベースカラーにするため「カ
ラコムシステム」にて測定し、色調を入力した。調色テ
ストとして、7−A、7−B、8−Aの任意の混合品を
実施例1の方法でブライト鋼板をそれぞれ塗装し、18
0℃にて20分間硬化させ、それぞれ膜厚20〜30μ
mの平滑性にすぐれピンホ−ルやクレ−タ−のない均一
な配合色の塗膜が得られた。これらの塗装鋼板の色調を
「カラコムシステム」にて測定した結果は7−A、7−
B、8−A単独の測色デ−タから計算した予測されるΔ
L*、Δa、Δb*、ΔEと比較して大差はなかった。
B、8−Aの微粉体塗料をベースカラーにするため「カ
ラコムシステム」にて測定し、色調を入力した。調色テ
ストとして、7−A、7−B、8−Aの任意の混合品を
実施例1の方法でブライト鋼板をそれぞれ塗装し、18
0℃にて20分間硬化させ、それぞれ膜厚20〜30μ
mの平滑性にすぐれピンホ−ルやクレ−タ−のない均一
な配合色の塗膜が得られた。これらの塗装鋼板の色調を
「カラコムシステム」にて測定した結果は7−A、7−
B、8−A単独の測色デ−タから計算した予測されるΔ
L*、Δa、Δb*、ΔEと比較して大差はなかった。
【0048】実施例13配合9−A ファインディックM−8020 100部 クレランUI 18.3部 エピクロン4050 3.7部 アクロナ−ル4F 0.6部 ベンゾイン 0.6部 タイペ−クCR−50 66部 D.B.T.D.L. 0.24部 カ−ボンMA−100 0.066部 シンカシアレッドB RT−796−D 0.10部
【0049】配合9−Aの配合物をBuss社Ko−K
neaderPR−46にて混練し、粉砕後150メッ
シュ分級し、平均粒子径35μmの粉体塗料を得た。こ
の粉体塗料の体積抵抗は1×1015Ωcmであった。そ
れを微粉砕機にて微粉砕し平均粒子径約10μmの微粉
体塗料を得た。得られた9−Aの微粉体塗料を図1に示
す静電流動浸漬装置及び被塗装物としてブライト鋼板を
用いて塗装し、180℃にて20分間硬化させ、膜厚2
0〜30μmの平滑性にすぐれピンホ−ルやクレ−タ−
のない赤みのグレー色の塗膜が得られた。
neaderPR−46にて混練し、粉砕後150メッ
シュ分級し、平均粒子径35μmの粉体塗料を得た。こ
の粉体塗料の体積抵抗は1×1015Ωcmであった。そ
れを微粉砕機にて微粉砕し平均粒子径約10μmの微粉
体塗料を得た。得られた9−Aの微粉体塗料を図1に示
す静電流動浸漬装置及び被塗装物としてブライト鋼板を
用いて塗装し、180℃にて20分間硬化させ、膜厚2
0〜30μmの平滑性にすぐれピンホ−ルやクレ−タ−
のない赤みのグレー色の塗膜が得られた。
【0050】実施例11と同様にして、7−A、7−
B、9−Aの微粉体塗料をベースカラーにするために、
それぞれの塗装鋼板を「カラコムシステム」にて測色
し、色調を入力した。色見本を「カラコムシステム」に
て測色し、計算させた。表示された配合量比に合わせて
7−A、7−B、9−Aの微粉体塗料を混合し、該混合
物で実施例1の方法でブライト鋼板にそれぞれ塗装し、
180℃にて20分間硬化させ、膜厚20〜30μmの
平滑性にすぐれピンホ−ルやクレ−タ−のない均一な配
合色の塗膜が得られた。塗装鋼板の色調を「カラコムシ
ステム」にて測定した結果は色見本及び7−A、7−
B、9−A単独の測色デ−タから計算して予測されたΔ
L*、Δa、Δb*、ΔEと比較して大差はなかった。
B、9−Aの微粉体塗料をベースカラーにするために、
それぞれの塗装鋼板を「カラコムシステム」にて測色
し、色調を入力した。色見本を「カラコムシステム」に
て測色し、計算させた。表示された配合量比に合わせて
7−A、7−B、9−Aの微粉体塗料を混合し、該混合
物で実施例1の方法でブライト鋼板にそれぞれ塗装し、
180℃にて20分間硬化させ、膜厚20〜30μmの
平滑性にすぐれピンホ−ルやクレ−タ−のない均一な配
合色の塗膜が得られた。塗装鋼板の色調を「カラコムシ
ステム」にて測定した結果は色見本及び7−A、7−
B、9−A単独の測色デ−タから計算して予測されたΔ
L*、Δa、Δb*、ΔEと比較して大差はなかった。
【0051】
【発明の効果】以上の如き本発明によれば、基本色とな
る色相の粉体塗料(例えば、黄色、赤色、青色、黒色及
に白色)を調製し、且つこれらの基本色粉体塗料の夫々
について各種の粒径の粉体塗料を調製しておく。例え
ば、上記5色の粉体塗料について夫々粒径が異なる複数
の粒径の粉体塗料(例えば5種類の粒径)としておき、
これらをベースカラーとする(例えば5色×5種の粒径
=25種のベースカラー)。このようにしておくことに
より、これらの異なる粉体塗料を配合することによっ
て、要求される色相及び色調の粉体塗料を容易に提供す
ることができる。又、適当な粒径の粉体塗料を選択する
ことによって、要求される膜厚の塗膜を容易に形成する
ことができる。更に粒径の異なる粉体塗料を配合して使
用することによって、意匠性に優れた各種の塗膜を形成
することができる。更にこのようにベースカラーを決定
しておけば、要求される色相及び色調の粉体塗料をその
都度製造する必要がなくなるので、品揃えする粉体塗料
の種類が少なくなり、粉体塗料の製造業者としては、粉
体塗料を計画的に且つ大量に生産することが可能とな
る。従って粉体塗料の製造、在庫、物流及び管理等の合
理化及び各段階でのコストの低減を図ることができる。
る色相の粉体塗料(例えば、黄色、赤色、青色、黒色及
に白色)を調製し、且つこれらの基本色粉体塗料の夫々
について各種の粒径の粉体塗料を調製しておく。例え
ば、上記5色の粉体塗料について夫々粒径が異なる複数
の粒径の粉体塗料(例えば5種類の粒径)としておき、
これらをベースカラーとする(例えば5色×5種の粒径
=25種のベースカラー)。このようにしておくことに
より、これらの異なる粉体塗料を配合することによっ
て、要求される色相及び色調の粉体塗料を容易に提供す
ることができる。又、適当な粒径の粉体塗料を選択する
ことによって、要求される膜厚の塗膜を容易に形成する
ことができる。更に粒径の異なる粉体塗料を配合して使
用することによって、意匠性に優れた各種の塗膜を形成
することができる。更にこのようにベースカラーを決定
しておけば、要求される色相及び色調の粉体塗料をその
都度製造する必要がなくなるので、品揃えする粉体塗料
の種類が少なくなり、粉体塗料の製造業者としては、粉
体塗料を計画的に且つ大量に生産することが可能とな
る。従って粉体塗料の製造、在庫、物流及び管理等の合
理化及び各段階でのコストの低減を図ることができる。
【図1】 本発明の方法を説明する図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平田 孝由 東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大 日精化工業株式会社内
Claims (12)
- 【請求項1】 粉体流動槽を用いる静電塗装方法により
物品を塗装するための粉体塗料であって、その粉体塗料
の体積抵抗が1010〜1017Ωcmであり、且つ空気で
流動状態になる粉体塗料粒子の平均粒径が5〜500μ
mであることを特徴とする粉体塗料。 - 【請求項2】 粉体塗料が異なる樹脂からなる2種以上
の粉体塗料の混合物である請求項1に記載の粉体塗料。 - 【請求項3】 粉体塗料が2種以上の異なる粒径の粒子
からなる請求項1に記載の粉体塗料。 - 【請求項4】 粉体塗料が色相、明度及び彩度のうちの
少なくとも1つの特性において異なる二種類以上の粉体
塗料の混合物である請求項1に記載の粉体塗料。 - 【請求項5】 粉体塗料粒子の平均粒子径が5〜30μ
mである請求項1に記載の粉体塗料。 - 【請求項6】 粉体塗料粒子の平均粒子径が30〜10
0μmである請求項1に記載の粉体塗料。 - 【請求項7】 粉体塗料粒子の平均粒子径が100〜5
00μmである請求項1に記載の粉体塗料。 - 【請求項8】 粉体塗料が黄色、赤色、青色、黒色及び
白色の5種類の粉体塗料のうちの少なくとも2種類の粉
体塗料の混合物であり、該5種類の粉体塗料の平均粒子
径がそれぞれ5〜20μmの範囲である請求項1に記載
の粉体塗料。 - 【請求項9】 粉体流動槽を用いて粉体塗料を静電塗装
方法により、被塗装物としての物品を塗装する方法にお
いて、上記粉体塗料が請求項1〜8の何れか1項に記載
の粉体塗料であることを特徴とする粉体塗装方法。 - 【請求項10】 前記塗装方法が、粉体流動槽において
空気で流動状態になった粉体塗料を、粉体供給下部電極
で該粉体塗料の粒子に正反対の極性のうちの一方の極性
の電荷を付加しながら被塗装物の方向に引き上げ、次に
粉体供給上部電極で該粒子に他方の極性の電荷を与え
て、粉体塗料の一方の極性の電荷を他方の極性の電荷で
中和しながら粉体塗料の粒子を更に引き上げ、更に被塗
装物と平行で被塗装物の両側に配置された少なくとも一
対のサイド電極より前記粒子に他方の極性の電荷を与え
て、被塗装物の表面に前記粒子を付着させて被塗装物を
塗装する方法である請求項9に記載の粉体塗装方法。 - 【請求項11】 請求項9〜10の何れか1項に記載の
方法で塗装された粉体塗装物品。 - 【請求項12】 物品に塗装された塗膜の平均膜厚が5
〜500μmである請求項11に記載の粉体塗装物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23646297A JPH10120945A (ja) | 1996-09-02 | 1997-08-19 | 粉体塗料、粉体塗装方法、及び粉体塗装物品 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24853196 | 1996-09-02 | ||
JP8-248531 | 1996-09-02 | ||
JP23646297A JPH10120945A (ja) | 1996-09-02 | 1997-08-19 | 粉体塗料、粉体塗装方法、及び粉体塗装物品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10120945A true JPH10120945A (ja) | 1998-05-12 |
Family
ID=26532692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23646297A Pending JPH10120945A (ja) | 1996-09-02 | 1997-08-19 | 粉体塗料、粉体塗装方法、及び粉体塗装物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10120945A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003064316A (ja) * | 2001-08-24 | 2003-03-05 | Dainippon Toryo Co Ltd | 静電塗装用粉体塗料組成物 |
US6946202B1 (en) | 1996-03-12 | 2005-09-20 | Nippon Paint Co., Ltd. | Powder coating |
-
1997
- 1997-08-19 JP JP23646297A patent/JPH10120945A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6946202B1 (en) | 1996-03-12 | 2005-09-20 | Nippon Paint Co., Ltd. | Powder coating |
JP2003064316A (ja) * | 2001-08-24 | 2003-03-05 | Dainippon Toryo Co Ltd | 静電塗装用粉体塗料組成物 |
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