JPH10120326A - エレベータのブレーキ装置 - Google Patents

エレベータのブレーキ装置

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JPH10120326A
JPH10120326A JP28413596A JP28413596A JPH10120326A JP H10120326 A JPH10120326 A JP H10120326A JP 28413596 A JP28413596 A JP 28413596A JP 28413596 A JP28413596 A JP 28413596A JP H10120326 A JPH10120326 A JP H10120326A
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braking
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茂明 田内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ブレーキシューの摩耗を検出し、
制動時の動作音の増大及び制動力の低下を未然に防止す
ることを目的とするものである。 【解決手段】 電磁マグネット20に検出用スイッチ3
5を、マグネットアーマチュア18に操作片36を搭載
し、制動時の電磁マグネット20とマグネットアーマチ
ュア18との間隔が設定量以上開くと、操作片36によ
り検出用スイッチ35が操作され、異常信号が出力され
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、釣合重り等の昇
降体に搭載され、昇降路に固定されたガイドレール等の
被押圧体に対して昇降体の停止状態を保持するエレベー
タのブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、駆動手段としてリニアモータを採
用したリニアモータエレベータが実用化されている。図
12は従来のリニアモータエレベータの一例を示す斜視
図である。図において、昇降路1の上部には、複数個の
返し車2が設置されており、これらにロープ3が巻き掛
けられている。ロープ3の一端部にはかご4が、ロープ
3の他端部には昇降体としての釣合重り5がそれぞれ吊
り下げられている。昇降路1のかご4の両側には、かご
4の昇降をガイドする一対のかご側ガイドレール6が設
置されている。また、釣合重り5の両側には、被押圧体
としての一対の重り側ガイドレール7が設置されてい
る。
【0003】釣合重り5には、リニアモータの一次側コ
イル8が複数個設けられている。昇降路1側には、一次
側コイル8に対向するリニアモータの二次導体9が設け
られている。一次側コイル8は、二次導体9の両面に対
向するように配置されている。釣合重り5の下端部に
は、ブレーキ装置10が設けられている。昇降路1の底
部には、かご4用及び釣合重り5用のバッファ11,1
2がそれぞれ設置されている。
【0004】次に、図13は図12のブレーキ装置10
のブレーキ開放時の状態を示す平面図、図14は図13
の制動時の状態を示す平面図である。図において、一対
のアーム13,14は、ピン15を中心に回動自在な状
態で釣合重り5に搭載されている。これら一対のアーム
13,14の一端部には、制動時に重り用ガイドレール
7を両側から押圧、即ち挟持する一対のブレーキシュー
16,17が固着されている。これらのブレーキシュー
16,17としては、例えばアラミド繊維をレジンモー
ルドした物が使用されている。
【0005】一方のアーム13の他端部には、マグネッ
トアーマチュア18がピン19を介して連結されてい
る。他方のアーム14の他端部には、マグネットアーマ
チュア18を吸引する電磁マグネット20がピン21を
介して連結されている。電磁マグネット20は、マグネ
ット枠22と、このマグネット枠22に保持されている
コイル23とを有している。電磁マグネット20とマグ
ネットアーマチュア18との間には、一対のブレーキシ
ュー16,17がガイドレール7を挟持する方向へ一対
のアーム13,14を付勢するばね24が設けられてい
る。
【0006】電磁マグネット20には、電磁マグネット
20によりマグネットアーマチュア18が吸引されたこ
とを確認するためのマイクロスイッチ25が設けられて
いる。また、マグネットアーマチュア18には、マイク
ロスイッチ25を操作する操作片26が設けられてい
る。
【0007】上記のような従来のリニアモータエレベー
タでは、一次側コイル8と二次導体9とにより構成され
るリニア誘導モータの推力により、釣合重り5を重り側
ガイドレール7に沿って昇降させ、これにより釣合重り
5にロープ3を介して接続されたかご4をかご側ガイド
レール6に沿って昇降させる。また、釣合重り5内にブ
レーキ装置10を設け、かご4及び釣合重り5を制動停
止させる。
【0008】次に、ブレーキ装置10の動作について説
明する。まず、制動時には、図14に示すように、ばね
24のばね力により電磁マグネット22とマグネットア
ーマチュア18とが互いに開離する。これにより、一対
のアーム13,14がピン15を中心に回動し、ブレー
キシュー16,17が重り側ガイドレール7に押し付け
られて制動力が発生する。このような制動時には、電磁
マグネット20とマグネットアーマチュア18との間に
隙間が生じている。
【0009】また、ブレーキ開放時には、コイル23を
励磁することにより、電磁マグネット20とマグネット
アーマチュア18との間に吸引力を発生させる。これに
より、電磁マグネット20とマグネットアーマチュア1
8とは、図13に示すように、ばね24に逆らって接触
する。従って、アーム13,14が制動時とは逆方向へ
回動し、ブレーキシュー16,17が重り側ガイドレー
ル7から開離する。このようなブレーキ開放時には、ブ
レーキシュー16,17と重り側ガイドレール7との間
に隙間が生じている。
【0010】さらに、図15は図12のブレーキ装置1
0の一般的な制御回路を示す概略の回路図である。電磁
マグネット20のコイル23には、ブレーキ用直流電源
27が接続されている。ブレーキ用直流電源27とコイ
ル23との間には、ブレーキ開放時に閉じ制動時に開く
開閉器の接点28a,28b、及び励磁電流を限流する
ための限流抵抗29が直列に接続されている。限流抵抗
29には、限流接点30が並列に接続されている。この
限流接点30は、ブレーキ開放時に接点28a,28b
と同時に閉じ、マグネットアーマチュア18が吸引され
た後に開いて限流抵抗29を回路に挿入する。また、コ
イル23には、アブゾーバ用抵抗31及びアブゾーバ用
ダイオード32が並列に接続されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来のブレーキ装置10においては、制動時にブレー
キシュー16,17が重り側ガイドレール7に急激に押
し当てられるため、制動時の動作音を軽減するように、
ブレーキ開放時におけるブレーキシュー16,17と重
り側ガイドレール7との間の隙間は、極力狭くされてい
る。これに対し、重り側ガイドレール7には据付誤差や
反りなどがあるため、ブレーキシュー16,17は重り
側ガイドレール7に頻繁に接触しながら走行する。従っ
て、ブレーキシュー16,17が経時的に摩耗し、異常
な摩耗により制動時の動作音が大きくなるだけでなく、
電磁マグネット20とマグネットアーマチュア18との
間の間隔が開き過ぎて、十分なばね力が発生されず、制
動力が低下してしまうことがある。
【0012】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、ブレーキシュ
ーの摩耗を検出し、制動時の動作音の増大及び制動力の
低下を未然に防止することができるエレベータのブレー
キ装置を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るエ
レベータのブレーキ装置は、昇降路内を昇降する昇降体
に回動可能に設けられている一対のアームと、これら一
対のアームの一端部にそれぞれ設けられ、昇降路に固定
された被押圧体を制動時に挟持する一対のブレーキシュ
ーと、これら一対のブレーキシューが被押圧体を挟持す
る方向へ一対のアームを付勢するばねと、一対のアーム
のいずれか一方の他端部に設けられているマグネットア
ーマチュアと、他方のアームの他端部に設けられ、ばね
に逆らってマグネットアーマチュアを吸引し、ブレーキ
シューを被押圧体から開離させる電磁マグネットと、ブ
レーキシューが設定量摩耗したことを検出し異常信号を
出力する摩耗検出手段とを備えたものである。
【0014】請求項2の発明に係るエレベータのブレー
キ装置は、制動時のマグネットアーマチュアと電磁マグ
ネットとの間隔が設定量以上になったときに作動される
検出用スイッチを有している摩耗検出手段を用いたもの
である。
【0015】請求項3の発明に係るエレベータのブレー
キ装置は、電磁マグネット及びマグネットアーマチュア
のいずれか一方に互いに対向して設けられている発光部
及び受光部と、電磁マグネット及びマグネットアーマチ
ュアの開閉に伴って発光部及び受光部の間の隙間を移動
するスリットが設けられている遮蔽板とを有する光電式
スイッチを、検出用スイッチとして用いたものである。
【0016】請求項4の発明に係るエレベータのブレー
キ装置は、電磁マグネット及びマグネットアーマチュア
の開閉動作を拡大して検出用スイッチに伝達する拡大機
構を有する摩耗検出手段を用いたものである。
【0017】請求項5の発明に係るエレベータのブレー
キ装置は、電磁マグネットに流れる電流値を検出する電
流検出器と、この電流検出器に接続され、電磁マグネッ
トへの通電開始から電磁マグネットとマグネットアーマ
チュアとが互いに接触するまでの間における電磁マグネ
ットに流れる電流の最大値を検出し、最大値が設定値よ
りも大きいときに異常信号を出力する異常信号出力回路
部とを有する摩耗検出手段を用いたものである。
【0018】請求項6の発明に係るエレベータのブレー
キ装置は、ブレーキシューに埋設され、ブレーキシュー
が設定量摩耗したときに互いに導通される複数の摩耗検
出導体を有する摩耗検出手段を用いたものである。
【0019】請求項7の発明に係るエレベータのブレー
キ装置は、摩耗検出手段から出力された異常信号を受
け、昇降体の昇降運転の再起動を阻止する制御部を備え
たものである。
【0020】請求項8の発明に係るエレベータのブレー
キ装置は、制御部が、摩耗検出手段からの異常信号を受
けた場合、予め設定された位置に昇降体を移動させてか
ら、昇降体の昇降運転の再起動を阻止するようになって
いるものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるエ
レベータのブレーキ装置を示す平面図である。図におい
て、電磁マグネット20の外周部には、検出用スイッチ
35がマイクロスイッチ25に対向して固定されてい
る。この検出用スイッチ35自体の構成は、マイクロス
イッチ25と同様のものでよい。マグネットアーマチュ
ア18には、マイクロスイッチ25及び検出用スイッチ
35を操作する操作片36が取り付けられている。
【0022】検出用スイッチ35は、制動時のマグネッ
トアーマチュア18と電磁マグネット20との間隔が設
定量以上になったときに、操作片36により操作されて
異常信号を出力する。この例における摩耗検出手段37
は、検出用スイッチ35と操作片36とを有している。
他の構成・動作は、図12ないし図15に示したものと
同様である。
【0023】このようなブレーキ装置では、ブレーキシ
ュー16,17が新品の状態で、検出用スイッチ35と
操作片36との間の間隔を予め設定しておく。この間隔
は、エレベータの運転に伴うブレーキシュー16,17
の摩耗により経時的に減少していく。そして、ブレーキ
シュー16,17の摩耗量が設定値に達すると、制動時
に検出用スイッチ35が操作片36により操作される。
【0024】例えば、ブレーキシュー16,17のいず
れか一方が初期状態から0.3mm摩耗したことを検出
するためには、制動時の電磁マグネット20とマグネッ
トアーマチュア18との間の間隔が初期状態よりも0.
6mm大きくなったところで検出用スイッチ35が操作
されるように設定すればよい。
【0025】上記のような検出用スイッチ35からの異
常信号は、例えば制御盤に表示され、これによりブレー
キシュー16,17が設定量摩耗したことが確認され
る。この時点でブレーキシュー16,17を交換するこ
とにより、制動時の動作音の増大及び制動力の低下が未
然に防止される。
【0026】なお、上記の例では1個の操作片36によ
り2個のスイッチ25,35を操作するようにしたが、
それぞれ別の操作片を設けてもよい。また、上記の例で
は電磁マグネット20にスイッチを、マグネットアーマ
チュア18に操作片をそれぞれ配置したが、スイッチと
操作片とを逆に配置してもよい。
【0027】実施の形態2.次に、図2はこの発明の実
施の形態2によるエレベータのブレーキ装置の要部を示
す平面図である。図において、電磁マグネット20に
は、互いに対向する発光部及び受光部38が搭載されて
いる。また、マグネットアーマチュア18には、遮蔽板
39が搭載されている。この遮蔽板39には、電磁マグ
ネット20及びマグネットアーマチュア18の開閉に伴
って発光部及び受光部38の間の隙間を移動するスリッ
ト39aが設けられている。これらの発光部及び受光部
38と遮蔽板39とにより、摩耗検出手段としての光電
式スイッチ40が構成されている。他の構成は、上記実
施の形態1と同様である。
【0028】図3は図2の発光部及び受光部38間に発
射される光線の位置と、スリット39aの位置との関係
を説明するための説明図である。まず、図3(a)は、
ブレーキ開放時の状態であり、マグネットアーマチュア
18と電磁マグネット20とが吸引されているため、ス
リット39aの位置は、光線位置よりも図の下方であ
る。このとき、光線は遮断されているので、光電式スイ
ッチ40はオフの状態である。
【0029】次に、図3(b)は、ブレーキシュー1
6,17の摩耗が設定値よりも小さい正常な場合の制動
時の状態であり、マグネットアーマチュア18と電磁マ
グネット20とが開離するため、スリット39aの位置
は、図3(a)に対して上方へずれる。そして、光線が
スイッチ39aを通過するため、光電式スイッチ40は
オンの状態となる。
【0030】また、図3(c)はブレーキシュー16,
17の摩耗が設定値以上となった場合の制動時の状態で
あり、スイッチ39aの位置が図3(b)に対してさら
に上方へずれてしまい、光線が遮断されて、光電式スイ
ッチ40がオフの状態となる。
【0031】上記のような光電式スイッチ40からの信
号のみでは、図3(a),(c)でともにオフとなるた
め、ブレーキシュー16,17の摩耗を検出することが
できない。しかし、図15で示したような回路の接点2
8a,28bの信号と光電式スイッチ40からの信号と
を組み合わせることにより、図4に示すようにブレーキ
シュー16,17の摩耗を検出し、異常信号を出力する
ことができる。
【0032】即ち、図3(a)のときは接点28a,2
8bはオンであるが、図3(b),(c)ではオフであ
る。従って、接点28a,28bがオフで、かつ光電式
スイッチ40がオフのとき、異常信号を出力するように
すればよい。
【0033】この例では、1個の光電式スイッチ40に
より、ブレーキ装置の動作状態とブレーキシュー16,
17の摩耗とを検出しているため、安価であるととも
に、機械式のマイクロスイッチを用いる場合よりも寿命
も長くなる。また、スリット39aの位置や大きさを変
えることで、異常信号を出力するための摩耗量の設定値
を容易に調整することができる。
【0034】なお、上記の例では、電磁マグネット20
に発光部及び受光部38を、マグネットアーマチュア1
8に遮蔽板39をそれぞれ設けたが、これらは逆に配置
してもよい。
【0035】実施の形態3.次に、図5はこの発明の実
施の形態3によるエレベータのブレーキ装置の要部を示
す平面図である。図において、電磁マグネット20に
は、互いに対向する発光部及び受光部38が搭載されて
いる。遮蔽板39は、電磁マグネット20から延びる支
持棒41の先端部にピン42を介して回動自在に取り付
けられている。マグネットアーマチュア18には、制動
時に遮蔽板39を押圧し回動させる接触子43が固着さ
れている。電磁マグネット20と遮蔽板39との間に
は、接触子43に接する方向へ遮蔽板39を付勢する引
張ばね44が設けられている。
【0036】また、この例における拡大機構45は、支
持棒41,ピン42,接触子43及び引張ばね44から
構成され、電磁マグネット20及びマグネットアーマチ
ュア18の開閉動作を拡大して光電式スイッチ40に伝
達している。他の構成は、上記実施の形態1,2と同様
である。
【0037】上記のような拡大機構45を用いることに
より、電磁マグネット20及びマグネットアーマチュア
18の開閉動作は、遮蔽板39の回動動作として拡大さ
れる。このため、スリット39aの動きも拡大され、ブ
レーキシュー16,17の摩耗の検出精度が向上する。
【0038】なお、拡大機構は、電磁マグネット20及
びマグネットアーマチュア18の距離の変化を拡大でき
るものであればよく、上記の例に限定されない。
【0039】実施の形態4.次に、この発明の実施の形
態4について説明する。図6はブレーキ装置の電磁マグ
ネットへの通電を開始した直後からの電磁マグネットの
コイルに流れる電流値の変化を示す関係図である。ま
ず、t0において図15の接28a,28bが閉じら
れ、コイル電流が流れ始める。この後、コイル電流は、
コイル23の時定数に従って増加する。そして、t1の
時点で、吸引力がばね24のばね力よりも強くなり、電
磁マグネット20とマグネットアーマチュア18とが吸
引力により急激に接近する。
【0040】電磁マグネット20とマグネットアーマチ
ュア18との間の距離が変化している間は、コイル23
のインダクタンスも変化するため、コイル電流は一旦減
少する。この後、t2の時点で、電磁マグネット20と
マグネットアーマチュア18とが接触すると、コイル電
流は再び上昇する。
【0041】つまり、コイル電流の流れ方は、制動時に
おける電磁マグネット20とマグネットアーマチュア1
8との距離、即ちマグネットストロークの大小によって
図6のように変化する。そして、電磁マグネット20と
マグネットアーマチュア18との吸引が完了するまでに
流れるコイル電流の最大値Ipは、マグネットストロー
クが大きい程大きくなる。この関係をグラフに表すと図
7のようになる。
【0042】上述したように、ブレーキシュー16,1
7が摩耗するとマグネットストロークは増大するので、
Ipを検出すれば、その値からブレーキシュー16,1
7の摩耗量も検出することができる。即ち、事前に実験
を行い、マグネットストロークとIpとの関係を測定し
ておけば、ブレーキシュー16,17の摩耗量とIpと
の関係も明白になる。
【0043】図8は実施の形態4によるブレーキ装置の
要部を一部回路図で示すブロック図である。図におい
て、図15と同様の制御回路には、コイル電流を検出す
るための電流検出器50が設けられている。この電流検
出器50からの出力信号は、A/D変換器51でデジタ
ル化され、I/Oインターフェース回路52を介して異
常信号出力回路部としてのマイコンユニット53に入力
される。さらに、接点28a,28bの開閉信号もI/
Oインターフェース回路52を介してマイコンユニット
53に入力される。また、異常信号は、マイコンユニッ
ト53からI/Oインターフェース回路52を介して出
力される。
【0044】次に、図9は図8のマイコンユニット53
の動作を説明するためのフローチャートである。まず、
接点開閉信号のオン・オフが確認され(ステップS
1)、オンであればコイル23の電流値が読み込まれる
(ステップS2)。そして、読み込まれた電流値が前回
の読込み値と比較される(ステップS3)。このとき、
読込み値が前回よりも大きければ、その電流値がメモリ
に記憶される(ステップS4)。
【0045】また、読み込んだ電流値が前回よりも小さ
ければ、n回連続して小さくなったかどうかが判断され
る(ステップS5)。読込み値の減少がn回に達する
と、マグネット吸引動作確認信号が出力され(ステップ
S6)、その時点でメモリに記憶されている電流値が設
定値(規定値)よりも小さいかどうかが判断される(ス
テップS7)。記憶された電流値が設定値よりも大きい
場合、異常信号が出力される(ステップS8)。
【0046】つまり、この例では、ブレーキが開放され
ると、コイル23に流れる電流値が繰り返し読み込ま
れ、その変化が監視される。そして、電流値が増加して
いる間は、読み込んだ電流値を毎回更新して記憶してい
く。電磁マグネット20とマグネットアーマチュア18
とが吸引動作を開始すると、電流値は減少するので、n
回連続して小さくなったらマグネット吸引動作確認信号
を出力する。nの値は電流のサンプリング速度から決定
するが、できる限り多い方が確実に確認することができ
る。そして、最後に記憶していたコイル電流の最大値と
実験から求めた設定値とを比較し、設定値よりも大きけ
れば、ブレーキシュー16,17の摩耗を知らせる異常
信号を出力する。
【0047】このような構成によれば、特別なスイッチ
を設けることなく、ブレーキシュー16,17の摩耗を
検出することができる。
【0048】実施の形態5.次に、図10はこの発明の
実施の形態5によるブレーキ装置の要部を示す斜視図で
ある。この例における摩耗検出手段61は、電気絶縁材
料からなるブレーキシュー16,17に埋設されている
複数の摩耗検出導体62〜65を有している。これらの
摩耗検出導体62〜65間には、リード線を介して電圧
が印加されており、ブレーキシュー16,17が摩耗し
て摩耗検出導体62〜65が露出されると、ガイドレー
ル7を介して摩耗検出導体62〜65間に電流が流れ
る。従って、この電流を検出することによりブレーキシ
ュー16,17の摩耗を検出することができる。
【0049】図11は図10の摩耗検出導体62〜65
間の電流を検出する方法を示す説明図である。四隅に埋
設された摩耗検出導体62〜65のうち、対角線上に位
置する導体62,64をGNDに接続し、他の導体6
3,65は、抵抗66,67を直列に挿入して電源に接
続する。このような接続方法を採ることにより、ブレー
キシュー16,17の片減りに対しても導通を検出する
ことができる。
【0050】また、68,69は論理回路のNOT回
路、70はOR回路であり、導体62,63間か、又は
導体64,65間のいずれかが導通すれば、OR回路7
0の出力が1となり、ブレーキシュー16,17の摩耗
が検出される。
【0051】このような構成によれば、摩耗検出導体6
2〜65の埋設深さに応じて、ブレーキシュー16,1
7の摩耗を容易に検出することができる。
【0052】なお、摩耗検出導体62〜65の形状や個
数、配置方法等は上記の例に限定されるものではない。
また、その材料も導電性のものであればよく、金属や導
電ゴム等を用いることができる。
【0053】実施の形態6.上記の各例においては、ブ
レーキシュー16,17が設定量摩耗したら、異常信号
を出力して知らせる構成としたが、異常を知らせるだけ
ではなく、異常信号によりエレベータの起動回路を遮断
し、再起動を阻止するように制御部を構成してもよい。
【0054】実施の形態7.また、実施の形態6におい
て再起動を即座に阻止せず、異常信号が出力された後、
メンテナンスの容易な位置、例えば最下階へ釣合重り5
(図12)を移動させた後、即ちかご4を最上階へ移動
させた後、再起動を阻止してもよく、ブレーキシュー1
6,17の交換作業等の保守作業の作業性が向上する。
【0055】なお、上記の各例ではリニアモータエレベ
ータについて示したが、他の駆動方式のエレベータのブ
レーキ装置にもこの発明は適用できる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
エレベータのブレーキ装置は、ブレーキシューが設定量
摩耗したことを検出し異常信号を出力する摩耗検出手段
を設けたので、制動時の動作音の増大及び制動力の低下
を未然に防止することができるという効果を奏する。
【0057】請求項2の発明のエレベータのブレーキ装
置は、制動時のマグネットアーマチュアと電磁マグネッ
トとの間隔が設定量以上になったときに作動される検出
用スイッチを有している摩耗検出手段を用いたので、簡
単な構造で、より確実にブレーキシューの摩耗を検出す
ることができる。
【0058】請求項3の発明のエレベータのブレーキ装
置は、光電式スイッチを検出用スイッチとして用いたの
で、検出用スイッチの寿命を長くすることができる。
【0059】請求項4の発明のエレベータのブレーキ装
置は、電磁マグネット及びマグネットアーマチュアの開
閉動作を拡大して検出用スイッチに伝達する拡大機構を
設けたので、ブレーキシューの摩耗量の検出精度を向上
させることができる。
【0060】請求項5の発明のエレベータのブレーキ装
置は、電磁マグネットに流れる電流値を検出する電流検
出器と、この電流検出器に接続され、電磁マグネットへ
の通電開始から電磁マグネットとマグネットアーマチュ
アとが互いに接触するまでの間における電磁マグネット
に流れる電流の最大値を検出し、最大値が設定値よりも
大きいときに異常信号を出力する異常信号出力回路部と
を有する摩耗検出手段を用いたので、特別なスイッチを
用いることなく、ブレーキシューの摩耗を検出すること
ができ、装置を安価に構成できる。
【0061】請求項6の発明のエレベータのブレーキ装
置は、ブレーキシューに埋設され、ブレーキシューが設
定量摩耗したときに互いに導通される複数の摩耗検出導
体を有する摩耗検出手段を用いたので、ブレーキシュー
の摩耗を摩耗検出導体の位置で直接検出することができ
る。
【0062】請求項7の発明のエレベータのブレーキ装
置は、摩耗検出手段から異常信号が出力された後、昇降
体の昇降運転の再起動を阻止するようにしたので、制動
時の動作音の増大及び制動力の低下を未然に防止するこ
とができる。
【0063】請求項8の発明のエレベータのブレーキ装
置は、摩耗検出手段からの異常信号を受けた後、予め設
定された位置に昇降体を移動させてから、昇降体の昇降
運転の再起動を阻止するようにしたので、ブレーキシュ
ーの交換作業等の保守作業の作業性を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるエレベータの
ブレーキ装置を示す平面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2によるエレベータの
ブレーキ装置の要部を示す平面図である。
【図3】 図2の発光部及び受光部間に発射される光線
の位置と、スリットの位置との関係を説明するための説
明図である。
【図4】 この発明の実施の形態2における異常信号の
出力方法を説明するための説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態3によるエレベータの
ブレーキ装置の要部を示す平面図である。
【図6】 ブレーキ装置の電磁マグネットへの通電を開
始した直後からの電磁マグネットのコイルに流れる電流
値の変化を示す関係図である。
【図7】 ブレーキ開放時における電磁マグネットの吸
引完了までのコイル電流の最大値とマグネットストロー
クとの関係を示す関係図である。
【図8】 実施の形態4によるブレーキ装置の要部を一
部回路図で示すブロック図である。
【図9】 図8のマイコンユニットの動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図10】 この発明の実施の形態5によるブレーキ装
置の要部を示す斜視図である。
【図11】 図10の摩耗検出導体間の電流を検出する
方法を示す説明図である。
【図12】 従来のリニアモータエレベータの一例を示
す斜視図である。
【図13】 図12のブレーキ装置のブレーキ開放時の
状態を示す平面図である。
【図14】 図13の制動時の状態を示す平面図であ
る。
【図15】 図12のブレーキ装置の一般的な制御回路
を示す概略の回路図である。
【符号の説明】
1 昇降路、5 釣合重り(昇降体)、7 重り用ガイ
ドレール(被押圧体)、13,14 アーム、16,1
7 ブレーキシュー、18 マグネットアーマチュア、
20 電磁マグネット、23 コイル、24 ばね、3
5 検出用スイッチ、37 摩耗検出手段、38 発光
部及び受光部、39 遮蔽板、39aスリット、40
光電式スイッチ(検出用スイッチ)、45 拡大機構、
50電流検出器、53 マイコンユニット(異常信号出
力回路)、61 摩耗検出手段、62〜65 摩耗検出
導体。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降路内を昇降する昇降体に回動可能に
    設けられている一対のアームと、 これら一対のアームの一端部にそれぞれ設けられ、上記
    昇降路に固定された被押圧体を制動時に挟持する一対の
    ブレーキシューと、 これら一対のブレーキシューが上記被押圧体を挟持する
    方向へ上記一対のアームを付勢するばねと、 上記一対のアームのいずれか一方の他端部に設けられて
    いるマグネットアーマチュアと、 他方のアームの他端部に設けられ、上記ばねに逆らって
    上記マグネットアーマチュアを吸引し、上記ブレーキシ
    ューを上記被押圧体から開離させる電磁マグネットと、 上記ブレーキシューが設定量摩耗したことを検出し異常
    信号を出力する摩耗検出手段とを備えていることを特徴
    とするエレベータのブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 摩耗検出手段は、制動時のマグネットア
    ーマチュアと電磁マグネットとの間隔が設定量以上にな
    ったときに作動される検出用スイッチを有していること
    を特徴とする請求項1記載のエレベータのブレーキ装
    置。
  3. 【請求項3】 検出用スイッチは、 電磁マグネット及びマグネットアーマチュアのいずれか
    一方に互いに対向して設けられている発光部及び受光部
    と、 上記電磁マグネット及び上記マグネットアーマチュアの
    開閉に伴って上記発光部及び上記受光部の間の隙間を移
    動するスリットが設けられている遮蔽板とを有する光電
    式スイッチであることを特徴とする請求項2記載のエレ
    ベータのブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 摩耗検出手段は、電磁マグネット及びマ
    グネットアーマチュアの開閉動作を拡大して検出用スイ
    ッチに伝達する拡大機構を有していることを特徴とする
    請求項2又は請求項3記載のエレベータのブレーキ装
    置。
  5. 【請求項5】 摩耗検出手段は、電磁マグネットに流れ
    る電流値を検出する電流検出器と、 この電流検出器に接続され、上記電磁マグネットへの通
    電開始から上記電磁マグネットとマグネットアーマチュ
    アとが互いに接触するまでの間における上記電磁マグネ
    ットに流れる電流の最大値を検出し、上記最大値が設定
    値よりも大きいときに異常信号を出力する異常信号出力
    回路部とを有していることを特徴とする請求項1記載の
    エレベータのブレーキ装置。
  6. 【請求項6】 摩耗検出手段は、ブレーキシューに埋設
    され、上記ブレーキシューが設定量摩耗したときに互い
    に導通される複数の摩耗検出導体を有していることを特
    徴とする請求項1記載のエレベータのブレーキ装置。
  7. 【請求項7】 摩耗検出手段から出力された異常信号を
    受け、昇降体の昇降運転の再起動を阻止する制御部を備
    えていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のい
    ずれかに記載のエレベータのブレーキ装置。
  8. 【請求項8】 制御部は、摩耗検出手段からの異常信号
    を受けた場合、予め設定された位置に昇降体を移動させ
    てから、上記昇降体の昇降運転の再起動を阻止すること
    を特徴とする請求項7記載のエレベータのブレーキ装
    置。
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