JPH10120314A - エレベーター運行管理装置 - Google Patents

エレベーター運行管理装置

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JPH10120314A
JPH10120314A JP8273575A JP27357596A JPH10120314A JP H10120314 A JPH10120314 A JP H10120314A JP 8273575 A JP8273575 A JP 8273575A JP 27357596 A JP27357596 A JP 27357596A JP H10120314 A JPH10120314 A JP H10120314A
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Toru Yamaguchi
透 山口
Kenji Yoneda
健治 米田
Kenichi Yamashita
健一 山下
Toshimitsu Hida
敏光 飛田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】待ち合わせの成功した階は待ち合わせ階選択の
対象から除外し、適切な待ち合わせ階を算出して、効率
よくエレベーターを待ち合わせ待機させる。 【解決手段】ホール呼び発生時刻およびホール呼び階を
学習する学習手段23と、前記学習手段からの学習結果
に基づいて待ち合わせ時刻および待ち合わせ階を決定
し、待ち合わせ指令を出力する待ち合わせ指令手段24
と、前記待ち合わせ指令に応じてエレベーターを運行さ
せる運行手段21とを備えたエレベーター運行管理装置
において、前記待ち合わせ指令手段24は、待ち合わせ
階にホール呼びが発生したことを検出すると、当該待ち
合わせ階での待ち合わせを除外すると共に、新たな待ち
合わせ階を決定し、待ち合わせ指令を出力することを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベーターの運
行制御に係り、特にホール呼びなどの発生を予測し、エ
レベーターを効率よく運行させる運行管理装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の技術としては、特開平7
ー2434号公報に、個人住宅向けエレベーターにおい
て、規則的に発生する乗り場呼びに対し、あらかじめエ
レベーターを走行させておくことによって乗り場での待
ち時間を短縮するというものがある。
【0003】また、特開平4ー133981号公報に、
交通需要の時間的変化の特徴をとらえたデータを使用し
て今後の交通流の変化を予測して、予測した混雑階に配
車制御するというものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術によれ
ば、ホール呼び、かご呼び、または交通流の学習および
学習結果に基づく予測が可能になり、ホール呼びの発生
が予測される階へエレベーターをあらかじめ移動させ、
待ち合わせることにより、待ち時間の短縮などにより利
便性を向上させることができる。
【0005】しかし、特開平7ー2434号公報は時刻
データのみで待ち合わせ階を決定して待機しているの
で、待ち合わせ階はある特定時間帯内はある特定階に固
定されてしまう。このため、待ち合わせ階に実際にホー
ル呼びが発生しサービスした後は、待ち合わせが成功し
ているのであるから、待ち合わせ階は他の階に変更して
もよいにもかかわらず、予測したホール呼びのサービス
完了後も、再び前回と同様の待ち合わせ階に移動して待
機するため、無駄な待ち合わせ待機が発生し、最適な待
ち合わせ階の決定ができない。
【0006】また、特開平4ー133981号公報は過
去の学習結果と現在の交通需要を比較し、混雑が予想さ
れる階にエレベーターを事前配車させることは可能であ
るが、エレベーターの利用頻度の少ない閑散時において
は、ホール呼びの発生頻度や発生階床はまちまちであ
り、混雑階を統計的に求めても実際に混雑階にホール呼
びが発生する確率はそれほど高くなく、待ち合わせをす
るデータとして妥当ではない。
【0007】本発明の目的は、これらの点を改善し、ホ
ール呼びの発生頻度、発生分布率等を考慮し、待ち合わ
せの成功したホール呼び発生予測階は待ち合わせ階選択
の対象から除外し、適切な待ち合わせ階を算出し、効率
よくエレベーターを待ち合わせ待機させることにより、
待ち時間を短縮し利用者へのサービスの向上を図ること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために次のような手段を採用した。
【0009】ホール呼び発生時刻およびホール呼び階を
学習する学習手段と、前記学習手段からの学習結果に基
づいて待ち合わせ時刻および待ち合わせ階を決定し、待
ち合わせ指令を出力する待ち合わせ指令手段と、前記待
ち合わせ指令に応じてエレベーターを運行させる運行手
段とを備えたエレベーター運行管理装置において、前記
待ち合わせ指令手段は、待ち合わせ階にホール呼びが発
生したことを検出すると、当該待ち合わせ階での待ち合
わせを除外すると共に、新たな待ち合わせ階を決定し、
待ち合わせ指令を出力することを特徴とする。
【0010】また、前記待ち合わせ指令手段は、前記学
習手段からの学習結果に基づいて待ち合わせ時刻および
待ち合わせ階を決定すると共に、複数の待ち合わせ要求
に対して待ち合わせ要求順位を作成する待ち合わせ要求
作成手段と、待ち合わせ要求階でのホール呼びおよび待
ち合わせ階での待機の有無を検出して記録する待ち合わ
せ状態記録手段と、前記待ち合わせ要求作成手段および
前記待ち合わせ状態記録手段によって作成される待ち合
わせ要求データに基づいて、待ち合わせ指令を作成する
待ち合わせ指令作成手段と、から構成されることを特徴
とする。
【0011】また、前記待ち合わせ指令作成手段は、前
記待ち合わせ要求データに基づいて、前記待ち合わせ要
求階でのホール呼びの発生を検出した待ち合わせ階を除
外し、前記複数の待ち合わせ要求に対する各待ち合わせ
時刻と現在時刻との差と、前記待ち合わせ要求順位に基
づいて設定される優先度および前記待ち合わせ階での待
機時に設定される優先度とによって算出される優先値に
従って、待ち合わせ階を決定することを特徴とする。
【0012】また、前記待ち合わせ階での待機時に設定
される優先度は、前記待ち合わせ要求順位に基づいて設
定される優先度よりも大きな値に設定されることを特徴
とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
1〜図5を用いて説明する.図1はエレベーター運行管
理装置を示す全体構成図である。
【0014】図において、101〜10nはホール呼び
ボタン、3はモータ、4は巻上機、5は乗りかご、51
はかご呼びボタン、2はエレベーター制御装置、21は
運転制御部、22は時計、23は学習部、231はホー
ル呼びおよびかご呼びを学習して学習テーブルに記録す
る学習記録部、232は学習テーブル、233はホール
呼びおよびかご呼びを学習して運転モードを検出して記
録する運転モード検出部、234は運転モードテーブ
ル、24は待ち合わせ指令手段、241は学習テーブル
および運転モードテーブルのデータに基づいて待ち合わ
せ要求テーブルを作成する待ち合わせ要求作成部、24
2は待ち合わせ要求テーブル、243は運転制御部21
から待ち合わせ要求階または待ち合わせ待機階でのホー
ル呼びの有無を検出して待ち合わせ要求テーブルに記録
する待ち合わせ状態記録部、244は待ち合わせ要求テ
ーブル242の待ち合わせ要求データに基づいて最適な
待ち合わせ階を決定し、待ち合わせ指令を待ち合わせ階
テーブルに出力する待ち合わせ指令作成部、245は待
ち合わせ階テーブルである。
【0015】ホール呼びボタン101〜10nまたはか
ご呼びボタン51が押されると、その情報はエレベータ
ー制御装置2内の運転制御部21に送られ、巻上機4を
駆動して乗りかご5を呼び発生階に移動させ、利用者へ
のサービスを行う。
【0016】同時に、ホール呼びボタン101〜10n
からの情報は、学習部23にも送られ、学習記録部23
1は時計22からホール呼びの発生時刻を読み出し、学
習結果を学習テーブル232に書き込む。さらに、ホー
ル呼びボタン101〜10nの情報は運転モード検出部
233にも送られ、ホール呼びの発生頻度、発生時間、
曜日データなどから、当日の運転モードを検出し、運転
モードテーブル234に書き込む。この運転モードとは
休日モードや雨天モードなどであり、曜日や天気によっ
て変わるホール呼びの発生状況に対応して、学習テーブ
ルの変更(雨天時用学習テーブル、休日用学習テーブル
等)や待ち合わせ要求データを作成するために使用する
学習テーブルを切り換えるための信号として使用する。
【0017】待ち合わせ要求作成部241は学習テーブ
ル232と運転モードテーブル234のデータを基にホ
ール呼びの発生時間間隔を決定し、待ち合わせ時刻およ
び待ち合わせ階を予測して待ち合わせ要求テーブル24
2に書き込む。
【0018】また、待ち合わせ状態記録部243は、時
計22と運転制御部21からの乗りかごの位置情報と、
かご呼びおよびホール呼びの発生情報を基に待ち合わせ
制御状態を検出し、待ち合わせ要求テーブル242に書
き込む。
【0019】待ち合わせ指令作成部244は、待ち合わ
せ要求テーブル242の待ち合わせ要求データと時計2
2を基に、その時刻にホール呼びの発生する可能性の一
番高い階を待ち合わせ階として決定し、待ち合わせ階テ
ーブル245に書き込む。
【0020】待ち合わせ階テーブル245に書き込まれ
たデータは、ホール呼びボタン101〜10nからの情
報もかご呼びボタン51からの情報も無い場合、つま
り、サービスする呼びが無くなった場合に運転制御部2
1により読み出され、待ち合わせ階テーブル245に書
き込まれた階に乗りかご5を移動させ待ち合わせ待機さ
せる。
【0021】次に、待ち合わせ要求作成部241および
待ち合わせ状態記録部243によって作成された待ち合
わせ要求テーブル242の内容について図2に基づいて
説明する。
【0022】図に示すように、待ち合わせ要求テーブル
242は、待ち合わせ時刻242ーA、待ち合わせ待機
移動方向242ーB、待ち合わせ要求階242ーC、待
機時条件242ーD、待ち合わせ要求順位242ーE、
待ち合わせ制御状態242ーFから構成される。
【0023】上記のごとく、待ち合わせ階テーブル24
2中、待ち合わせ時刻242ーA、待ち合わせ待機方向
242ーB、待ち合わせ要求階242ーC、待機時条件
242ーD、および待ち合わせ要求順位242ーEは待
ち合わせ要求作成部241によって作成され、待ち合わ
せ制御状態242ーFは待ち合わせ状態記録部243に
よって作成される。
【0024】待機時条件242ーDは待ち合わせ待機時
のエレベーターの状態を設定するテーブルであり、24
2ーGのビットに1がセットされていれば、戸開状態で
待機させ、セットされていなければ戸閉状態で待機させ
る。
【0025】待ち合わせ要求順位242ーEは、学習テ
ーブル232のデータからホール呼びの発生確率値を基
に4段階に順位が決定される。本実施形態では242ー
H,I,J,Kの4ビットで構成し、242ーKのビッ
トに1がセットされていれば、第1待ち合わせ階、24
2ーJのビットに1がセットされていれば第2待ち合わ
せ階、242ーIのビットに1がセットされていれば第
3待ち合わせ階、242ーHのビットに1がセットされ
ていれば分散待機階を示す。ここで第1待ち合わせ階と
は、待ち合わせ時刻に待ち合わせ要求階でホール呼びの
発生確率値が80%以上、またはホール呼びの発生のば
らつきが1分以内の待ち合わせ要求データのことを意味
する。第2待ち合わせ階とは、待ち合わせ時刻に待ち合
わせ要求階でホール呼びの発生確率が60%以上、また
はホール呼びの発生のばらつきが2分以内の待ち合わせ
要求データのことを意味する。第3待ち合わせ階とは、
待ち合わせ時刻に待ち合わせ要求階でホール呼びの発生
確率が40%以上、またはホール呼びの発生のばらつき
が3分以内の待ち合わせ要求データのことを意味する。
また分散待機階とは、混雑待機階を意味し、現時間帯で
もっとも多くのホール呼びが発生した階床が設定され
る。
【0026】待ち合わせ制御状態242ーFは、待ち合
わせ指令作成部244において、最終的に待ち合わせ階
をどの階に決定するかを判断するために、待ち合わせ階
の候補として考慮するかどうかを決めるためのデータを
記録するテーブルである。242ーLは待ち合わせ階候
補から除外するかどうかを記録するビットであり、この
ビットは、待ち合わせが成功した場合、即ち待ち合わせ
待機中に当該階でホール呼びが発生した場合や、待ち合
わせ時刻に待ち合わせ要求階にホール呼びが発生した場
合、即ち待ち合わせ待機はしていなかったが、予測通り
に待ち合わせ要求階にホール呼びが発生した場合に、1
がセットされる。このビットに1が設定されていると待
ち合わせ階候補として処理しない。242ーMは待ち合
わせ階に待機したかどうかを設定するビットであり、こ
のビットに1が設定されているということは、待ち合わ
せ要求通りに待ち合わせ階に待機できたことを示す。ま
た、242ーNは待ち合わせ階に移動中かどうかを設定
するビットであり、待ち合わせ要求に応じて待ち合わせ
要求階に移動中の場合に1がセットされる。
【0027】一例として、待ち合わせ要求テーブル24
2の内容を説明すると、待ち合わせ要求データ242ー
1では6時28分に4階DOWN方向に戸開状態で待機
し、第1待ち合わせ階であるので、6時28分にホール
呼びが発生する確率が80%以上、またはホール呼び発
生分布が1分以内であることを意味している。
【0028】次に、待ち合わせ状態記録部243におけ
る処理手順を図3のフローチャートを用いて説明する。
【0029】まず、ステップS10では待ち合わせ要求
テーブル242よりデータを読み込む。次にステップS
11ではステップS10で読み込んだデータの待ち合わ
せ時刻242ーAと現在時刻と比較し、差が1分以内か
どうかを判定する。1分以上離れている場合はステップ
S18に進み、次の待ち合わせ要求データの処理に移
る。1分以内であればステップS12で現在、かご呼び
またはホール呼びにサービス中かどうかを判定し、ホー
ル呼びまたはかご呼びにサービス中であればステップS
13に進む。ステップS13では、待ち合わせ要求階に
ホール呼びが発生しているかどうかを判定し、待ち合わ
せ要求階にホール呼びが発生していれば、ステップS1
4に進み、待ち合わせ要求テーブル242の待ち合わせ
制御状態242ーFの242ーLのビットに待ち合わせ
対象除外フラグ1をセットする。これは、待ち合わせ要
求があった階にホール呼びが発生すると、その待ち合わ
せ要求階に待ち合わせ待機する必要がなくなので待ち合
わせ対象から除外するためにセットするものである。ス
テップS12でかご呼びまたはホール呼びを共に持って
いないと判定すると、ステップS15に進み、待ち合わ
せ要求階に当該乗りかごがいるかどうかを判定する。待
ち合わせ要求階にその乗りかごがいる場合は、待ち合わ
せ階で待ち合わせ待機中であると判定し、ステップS1
6に進み、待ち合わせ要求テーブル242の待ち合わせ
制御状態242ーFの242ーMのビットに待ち合わせ
階待機中フラグ1をセットする。待ち合わせ階にエレベ
ーターがいない場合は、ステップS17に進み、待ち合
わせ要求テーブル242の待ち合わせ制御状態242ー
Fの242ーNのビットに待ち合わせ階移動中フラグ1
をセットする。
【0030】ステップS18では待ち合わせ要求テーブ
ルの全データの処理を終了するまで、ステップS10か
らS17を繰り返し処理させている。
【0031】次に、待ち合わせ指令作成部244におけ
る処理手順を図4のフローチャートに基づいて説明す
る。
【0032】まず、ステップS21にてループカウンタ
i、待ち合わせ要求データナンバーG、待ち合わせ優先
値の最大値メモリFMAXの初期化を行う。ステップS
22ではループカウンタiを1つインクリメントする。
次に、ステップS23で待ち合わせ要求テーブル242
よりi番目のデータを読み込む。ステップS24では待
ち合わせ要求テーブル242の待ち合わせ時刻242ー
Aと現在時刻の差を計算し、△tに記録する。ステップ
S25では、ステップS24にて算出した前記差△tが
3分以内かどうかを判定する。3分以内であれば、ステ
ップS26に進み、3分以上であれば、ステップS42
に進み次の待ち合わせ要求データの処理に移る。ステッ
プS26では待ち合わせ制御状態242ーFの242ー
Lに待ち合わせ対象除外フラグ1が立っているかどうか
を判定し、フラグ1が立っていれば、待ち合わせ要求の
対象として取り扱わなくてよいので、ステップS42に
進み、次の待ち合わせ要求データの処理に移る。
【0033】ステップS27では待ち合わせ制御状態2
42ーFの242ーMに待ち合わせ階待機中フラグ1が
立っているかどうかを判定し、待ち合わせ階待機中フラ
グ1が立っていれば、ステップS28に進み、優先度P
に0.8をセットする。ここで優先度を大きく設定して
いるのは、待ち合わせ階に待機している場合は優先度を
大きく設定することにより、一旦待ち合わせ待機したエ
レベーターは待ち合わせ階から他階に移動しにくくする
ためで、待ち合わせ待機階がいたずらに変動することを
抑えようとするものである。
【0034】次に、ステップS29に進み、待ち合わせ
要求テーブル242の待ち合わせ要求順位242ーEか
ら第1待ち合わせ階かどうかを判定し、第1待ち合わせ
階であれば、ステップS33に進み、優先度Pに0.6
をセットする。同様にステップS30,S31,S32
では待ち合わせ要求順位242ーEから第2待ち合わせ
階か、第3待ち合わせ階か、分散待機階かを判定し、そ
れぞれに対応した優先度PをステップS34,S35,
S36,S37でセットする。このように優先度を設定
することにより、ホール呼びの発生確率や発生分布率に
適合した優先度を持たせることができる。
【0035】ここで、本実施形態では優先度Pは数値と
して与えたが、数式として与えてもよいことは言うまで
もない。
【0036】次にステップS38ではステップS28お
よびS33からS37でセットした優先度Pと待ち合わ
せ時刻と現在時刻の差△tを用いて、待ち合わせ優先値
を計算する。ステップS39からステップS41まで
は、待ち合わせ要求テーブルの各データ毎に算出した待
ち合わせ優先値の最大値とその時の待ち合わせ要求デー
タナンバーを記録する。ステップS42ではステップS
22からステップS41までの処理を待ち合わせ要求テ
ーブル242の全データの処理が終了するまで繰り返
し、最後に、ステップS43ではステップS38で算出
した待ち合わせ優先値が最大(FMAX)となった待ち
合わせ要求テーブル242の待ち合わせ要求階242ー
C、待ち合わせ待機方向242ーBおよび待機条件24
2ーDを待ち合わせ階テーブル245にセットする。待
ち合わせ階テーブル245にデータをセットしておく
と、運転制御部21でサービスする呼びが無くなったと
きにこの待ち合わせ階テーブル245に設定した階床に
乗りかごを移動させて待機させる。
【0037】次に、本実施形態のエレベーター運行管理
装置を実施した場合の、待ち合わせ階データの遷移する
状態の一例を、図5を用いて説明する。
【0038】図において、HR1〜HR6は待ち合わせ
要求テーブル242に設定された待ち合わせ要求データ
を示す。各待ち合わせ要求データの棒の高さは待ち合わ
せ階の待ち合わせ要求順位を表し、HR1,HR4は第
1待ち合わせ階、HR2,HR5は第2待ち合わせ階、
HR3,HR6は第3待ち合わせ階を示す。RHC1,
RHC2,RHC3は実際に発生したホール呼びを示
す。
【0039】現在時刻P1の時点では、待ち合わせ階選
択の対象となる待ち合わせ要求データはP1時点から前
後3分以内の待ち合わせ要求データが対象となるので、
HR1,HR2,HR3の3つが待ち合わせ階の候補と
なる。P1の時点では、4階の待ち合わせ要求データH
R1の算出された待ち合わせ優先値が7階の待ち合わせ
要求データHR2や5階の待ち合わせ要求データHR3
の算出された待ち合わせ優先値より大きいので4階が待
ち合わせ階に設定される。
【0040】次に、現在時刻P2の時点で、4階のホー
ル呼びRHC1が発生すると、待ち合わせ要求データH
R1は待ち合わせが成功したと判定され、待ち合わせ要
求データHR1は待ち合わせ要求対象から除外される。
待ち合わせ要求データHR1が除外されると、次に待ち
合わせ優先値の大きい7階の待ち合わせ要求HR2が待
ち合わせ階として選択され、待ち合わせ階は7階に設定
される。
【0041】次に、現在時刻P3の時点に至ると、待ち
合わせ階選択の対象となる待ち合わせ要求データはP3
時点から前後3分以内の待ち合わせ要求データであり、
HR1,HR2,HR3,HR4,HR5,HR6があ
る。しかし、待ち合わせ要求データHR1とHR2は待
ち合わせ時刻の前後1分間にホール呼びが発生している
ので、待ち合わせ階選択の対象からは除外する。ここ
で、5階にもホール呼びRHC3が発生しているが、待
ち合わせ要求データHR3の待ち合わせ時刻の前後1分
間に発生した呼びではないので、待ち合わせ要求データ
HR3は待ち合わせ階選択の対象内となる。したがっ
て、P3の時点での待ち合わせ階の選択の対象となる待
ち合わせ要求データはHR3,HR4,HR5,HR6
となる。この4つの待ち合わせ要求データのそれぞれに
ついて待ち合わせ優先値を計算した結果、待ち合わせ要
求データHR3の待ち合わせ優先値よりも待ち合わせ要
求データHR4の待ち合わせ優先値の方が大きくなる
と、待ち合わせ階をそれまでの3階から7階に変更さ
れ、乗りかごは7階に移動して待ち合わせを行う。
【0042】なお、本実施形態では、待ち合わせ状態記
録部や待ち合わせ指令作成部に使用した時限(それぞれ
1分および3分)は固定値としたが、この時限は現状の
交通量や学習結果、ホール呼びの発生確率、発生分布度
にもとづいて変動させることも可能である。また、本実
施形態における運転モードデータ、学習データ、待ち合
わせ要求データ、待ち合わせ階データ等は、ホール呼び
の発生状況などから自動判断させて設定していたが、外
部に設けたパソコンや監視装置からのデータをもらうこ
とにより設定できることは言うまでもない。
【0043】以上述べたごとく、本実施形態では、待ち
合わせ指令作成部244は、待ち合わせ要求テーブル2
42から、各時刻において、所定の時間幅内の待ち合わ
せ階選択の対象となる待ち合わせ階候補を選定し、その
中から待ち合わせ要求階または待ち合わせ待機階でのホ
ール呼びを検出した待ち合わせ階候補を除外し、残りの
待ち合わせ階候補のうち、優先値の計算の結果、最も優
先値の大きい待ち合わせ階を決定している。したがっ
て、待ち合わせ要求階または待ち合わせ待機階でのホー
ル呼びを検出した待ち合わせ階を、再び待ち合わせ階と
して選定しないので、無駄な運転を防止し、最適な待ち
合わせ階を設定することができる。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明は、待ち合わせ階
を実際のホール呼びの発生状況に応じて調整することに
より、待ち合わせが成功した階へ再度エレベーターを移
動して待機するといった無駄な運転を防ぐことができ、
その結果、エレベーターを効率よく運行できるので、待
ち時間が短縮され、利用者へのサービスの向上が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わるエレベーター運行
管理装置の全体構成図である。
【図2】本実施形態に係わる、待ち合わせ要求作成部お
よび待ち合わせ状態記録部によって作成される待ち合わ
せ要求テーブルである。
【図3】本実施形態に係わる待ち合わせ状態記録部の処
理手順を示すフローチャートである。
【図4】本実施形態に係わる待ち合わせ指令作成部の処
理手順を示すフローチャートである。
【図5】本実施形態を実施した場合の待ち合わせ階デー
タの遷移を説明する図である。
【符号の説明】
101〜10n ホール呼びボタン 2 エレベーター制御装置 3 モータ 4 巻上機 5 乗りかご 51 かご呼びボタン 21 運転制御部 22 時計 23 学習部 231 学習記録部 232 学習テーブル 233 運転モード検出部 234 運転モードテーブル 24 待ち合わせ指令部 241 待ち合わせ要求作成部 242 待ち合わせ要求テーブル 242ーA 待ち合わせ時刻 242ーB 乗りかごの移動方向 242ーC 待ち合わせ要求階 242ーD 待機時条件 242ーE 待ち合わせ要求順位 242ーF 待ち合わせ制御状態 243 待ち合わせ状態記録部 244 待ち合わせ指令作成部 245 待ち合わせ階テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飛田 敏光 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホール呼び発生時刻およびホール呼び階
    を学習する学習手段と、 前記学習手段からの学習結果に基づいて待ち合わせ時刻
    および待ち合わせ階を決定し、待ち合わせ指令を出力す
    る待ち合わせ指令手段と、 前記待ち合わせ指令に応じてエレベーターを運行させる
    運行手段とを備えたエレベーター運行管理装置におい
    て、 前記待ち合わせ指令手段は、待ち合わせ階にホール呼び
    が発生したことを検出すると、当該待ち合わせ階での待
    ち合わせを除外すると共に、新たな待ち合わせ階を決定
    し、待ち合わせ指令を出力することを特徴とするエレベ
    ーター運行管理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記待ち合わせ指令手段は、 前記学習手段からの学習結果に基づいて待ち合わせ時刻
    および待ち合わせ階を決定すると共に、複数の待ち合わ
    せ要求に対して待ち合わせ要求順位を作成する待ち合わ
    せ要求作成手段と、 待ち合わせ要求階でのホール呼びおよび待ち合わせ階で
    の待機の有無を検出して記録する待ち合わせ状態記録手
    段と、 前記待ち合わせ要求作成手段および前記待ち合わせ状態
    記録手段によって作成される待ち合わせ要求データに基
    づいて、待ち合わせ指令を作成する待ち合わせ指令作成
    手段と、 から構成されることを特徴とするエレベーター運行管理
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記待ち合わせ指令作成手段は、前記待ち合わせ要求デ
    ータに基づいて、前記待ち合わせ要求階でのホール呼び
    の発生を検出した待ち合わせ階を除外し、前記複数の待
    ち合わせ要求に対する各待ち合わせ時刻と現在時刻との
    差と、前記待ち合わせ要求順位に基づいて設定される優
    先度および前記待ち合わせ階での待機時に設定される優
    先度とによって算出される優先値に従って、待ち合わせ
    階を決定することを特徴とするエレベーター運行管理装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記待ち合わせ階での待機時に設定される優先度は、前
    記待ち合わせ要求順位に基づいて設定される優先度より
    も大きな値に設定されることを特徴とするエレベーター
    運行管理装置。
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