JPH10120188A - 物品取上げ装置 - Google Patents

物品取上げ装置

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JPH10120188A
JPH10120188A JP28069996A JP28069996A JPH10120188A JP H10120188 A JPH10120188 A JP H10120188A JP 28069996 A JP28069996 A JP 28069996A JP 28069996 A JP28069996 A JP 28069996A JP H10120188 A JPH10120188 A JP H10120188A
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JP28069996A
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Junichi Masuda
潤一 増田
Yoshimasa Kobayashi
由昌 小林
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 段積みされた物品群から個別に物品を取り出
すに際し、取出対象物品の正確な位置を認識して、取上
げ装置の位置を最適に制御する。 【解決手段】取出対象物品Pを傾ける傾動機構4と傾い
た物品Pの下部へ先端が挿入されるピックアップ機構5
とを備えた装置1において、ピックアップ機構5に設け
たピッキング装置50に、物品検出用の接触式の検知ロ
ッド62を進退可能に収納する。検知ロッド62の進退
量をエンコーダー70とセンサー71等で検出し、検出
信号に基づいて取出対象物品Pの奥行き方向の位置を認
識する。また検知ロッド62の進退方向に対して直交す
る方向の変位を変位センサー64で検知し、取出対象物
品Pの正面中央位置等を認識する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、段積みされ又は平
置きされた物品を個別に取り出すための装置に関し、詳
しくは、取出対象物品の位置を正確に検知して、物品取
上げ装置の位置を適切に制御し得る手段を提供するもの
である。
【0002】
【従来の技術】倉庫等に保管された多数且つ多種類の物
品群から、所要の物品だけを個別に取り出すための装置
として、次のような構成のものが提案されている。これ
を簡単に説明する。
【0003】この物品取上げ装置は、主として、段積み
された物品のうち、取出対象となる物品の後方に位置す
る物品の上面を押圧する押さえ機構、当該対象物品の前
面上部を押圧して傾かせる傾動機構、傾いた物品の下部
に先端を挿入して当該物品を取り出すピックアップ機構
とから成る。
【0004】前記押さえ機構は、昇降可能で且つ伸縮可
能なアームの先端に取り付けられ、取出対象物品の後方
に位置する物品の直上へ移動したのち、その上面を空気
圧で押圧する。前記傾動機構は、上記アームに取り付け
られ、例えば棒状に形成した部材の先端を空気圧で取出
対象物品の正面上部へ押しつけて、当該対象物品を傾か
せる。ピックアップ機構は、ベルトコンベアを備えてお
り、その先端を傾いた対象物品の下部へ挿入することに
より、当該物品をコンベア上へ移載する。続いて傾動機
構を後退させたのち、取出対象物品をベルトコンベアで
搬送して取り出す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の物品取上げ
装置は、物品の取出作業を実行する際、押さえ機構及び
ピックアップ機構の前後方向の移動量及び左右方向の移
動量を適切に制御するのが難しく、そのため、物品を良
好に取り出せなくなるおそれがある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、物品位置を正
確に認識して、装置の位置を取出対象物品に対して適切
となるように制御し得る手段を提供するものであって、
その特徴とするところは、取出対象物品の正面上部を押
圧して当該対象物品を傾ける傾動機構と、傾いた当該対
象物品の下部へ先端を挿入してこれを取り出すピックア
ップ機構とを備えた装置において、上記ピックアップ機
構の先端部に、物品検出用の接触式の検知ロッドを進退
可能に設けると共に、検出信号に基づいて取出対象物品
の位置を認識する手段を設けたことにある。
【0007】また本発明は、前記検知ロッドを、ピック
アップ機構の先端部内へ収納可能に構成することができ
る。
【0008】さらに本発明は、前記検知ロッドを、進退
方向と直交する方向に変位可能に構成し、当該変位を検
知する手段を設けることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る物品取上げ装置は、
例えば図1及び図2に示すような物品取出設備に利用さ
れる。同設備は主として、段積みされた物品群から個別
に物品を取り出すための物品取上げ装置1、同装置1で
取り出した物品を集めて一旦貯留するストック装置2、
上記物品取上げ装置1及びストック装置2が設けられる
走行台車3、ストック装置2から送り出される物品を引
き受ける搬送コンベアCから構成される。
【0010】物品取上げ装置1及びストック装置2は、
走行台車3へそれぞれ独立に昇降可能なように取り付け
られる。これらの昇降手段としては、例えば、ウィンチ
とワイヤーとを組み合わせたものなどが挙げられる。
【0011】走行台車3は、図示の例では左右に起立す
るマスト3a,3aとレール81,82に係合する上下
のフレーム3b,3bとから成っている。また、適宜の
駆動手段が備えられ、物品のストック領域Sと搬送コン
ベアCとの間に延設されるレール81,82に沿って自
走し得るように構成されている。
【0012】搬送コンベアCは、ストック領域Sから適
当間隔を置いて設置され、ベルトコンベアやローラコン
ベア等から成る。
【0013】本実施形態における物品取上げ装置1の構
造は、以下の如くである。この物品取上げ装置1は、取
出対象物品を傾けるための傾動機構4、傾けた対象物品
の下部へ先端を挿入して当該物品を取り出すピックアッ
プ機構5、及び、取り出した物品をストック装置2へ送
りだすための排出装置76を有している。
【0014】傾動機構4は、走行台車3の左右のマスト
3a,3aへ昇降自在に取り付けられるフレーム6と、
フレーム6に対し前後左右に移動自在なアーム7と、ア
ーム7に対して進退自在なホルダー8とから成る。
【0015】ホルダー8は、図3乃至図5に示す如く、
物品の上面を押圧するための押さえ具10と、物品の正
面上部を押圧するための傾動アーム16とを有する。押
さえ具10は、ホルダー本体8aに、モータ17a,ベ
ルト17b,プーリー17cからなる昇降装置17によ
り昇降駆動されるスライダー9a及びラック9bと、ラ
ック9bの下端へ揺動可能に軸支した押圧板11とから
成り、押圧板11が待機位置(図3参照)と押圧位置
(図4参照)との間を昇降して、物品Pの上面を押圧す
るように構成されている。
【0016】傾動アーム16は、ホルダー本体8aへ進
退可能に配設したスライダー12,12へ上端を枢着し
た短リンク16b、スライダー12,12間へ配設した
スクリューバー13に螺合させたナット15へ上端を枢
着した長リンク16a、長リンク16aの下端へ枢着し
たレバー16cから成り、短リンク16bの下端は長リ
ンク16aの中間部に枢支されている。前記スライダー
12にはラック12aが形成され、モーター18に取着
したピニオン18aと噛み合っている。
【0017】当該傾動アーム16は、モーター18を駆
動してスライダー12を移動させることより、全体を進
退移動させることができる。またスライダー12内に配
したモーター84でスクリューバー13を回転駆動し、
ナット15を移動させることにより、長リンク16aの
枢着部14と短リンク16bの枢着部15との距離を拡
縮させて、リンク16aを上下揺動させることができ
る。即ち、ナット83を枢着部14,15の距離が拡大
する方向へ移動させると、リンク16aは上方へ揺動
し、反対にナット83を枢着部14,15の距離が短縮
する方向へ移動させると、リンク16aは下方へ揺動す
る。従って、枢着部14,15の距離を適当に調節する
ことにより、レバー16cの先端16dが取出対象物品
Pの正面上部へ当接し得るように、リンク16aの位置
を制御することができる。また枢着部14,15の距離
を最大にしたとき、傾動アーム16は図4の二点鎖線に
示す待機位置へ収納される。
【0018】取出対象物品Pの背面を支持するためのバ
ックホルダー機構20は、図3及び図4に示すように、
ホルダー本体8aの先端に設けたガイドケース20a内
にガイド部材20bを昇降可能に収納し、さらに、この
ガイド部材20b内に支承部材20cを昇降可能に収納
した多重構造を備え、支承部材20cは、ガイド部材2
0bよりも下方へ降下できるように構成されている。
【0019】支承部材20cにはワイヤー23が連結さ
れ、このワイヤー23に牽引手段が取り付けられる。図
示する例では、ホルダー本体8aに固定したエアーシリ
ンダ21のロッド21aの先端にプーリー22を取着
し、このプーリー22とホルダー本体8aの先端部に配
設したプーリー24との間で、一端を支承部材20cに
連結し他端をホルダー本体8aの適所へ固定したワイヤ
ー23を張架し、エアーシリンダ21のロッド21aを
伸縮操作することによって、ワイヤー23の牽引状態を
調節する構成を採用している。
【0020】なお図示は省略したが、ガイドケース20
aとガイド部材20bとの間には、ガイド部材20bの
落下を防止するための適宜の係止構造が設けられる。ま
たガイド部材20bと支承部材20cとの間にも適宜の
係合構造が設けられ、支承部材20cを引っ張り上げる
ことによって、ガイド部材20bを共に上昇させ得るよ
うに構成される。
【0021】前記の如く構成される当該バックホルダー
機構20は、図3に示す待機位置では、エアーシリンダ
21でプーリー22を通じてワイヤー23を牽引するこ
とにより、ガイド部材20b及び支承部材20cをガイ
ドケース20a内へ収納した状態を保持する。支承部材
20cを降下させる場合は、エアーシリンダ21のロッ
ド21aを伸ばして、ワイヤー23の牽引状態を緩め
る。これにより、ガイド部材20bが、ガイドケース2
0aとの係合によって規制される位置まで自重で降下す
ると共に、支承部材20cがワイヤー23の長さによっ
て規制される位置まで自重で降下する。
【0022】本実施形態における物品取上げ装置1のピ
ックアップ機構5は、図6及び図7に示すように、走行
台車3の左右のマスト3a,3a間へ昇降自在に設けら
れるフレーム32,33、フレーム32,33間に配設
され前後に進退可能なコンベア25、コンベア25とは
独立して前後左右に移動可能なアーム37、当該アーム
37の先端部に設けられたピッキング装置50を備えて
成る。
【0023】前記フレーム32,33の内面側には、可
動フレーム38,39が進退移動可能に配設され、これ
ら可動フレーム38,39どうしは連結フレーム35及
びレール36によって連結される。そして可動フレーム
38,39に、コンベア25及びアーム37が装着され
る。
【0024】可動フレーム38,39を前後に進退させ
るための駆動手段30は、フレーム32,33の前後に
架設したプーリー軸31,31、プーリー軸31,31
それぞれの左右両端部へ取着したプーリー44,44、
左右両側において前後のプーリー44,44間に張架さ
れると共に適所を可動フレーム38,39に固着した無
端ベルト45,45、前後いずれか一方のプーリー軸3
1に連結したモーター34から成る。このモーター34
でプーリー44を回転させ無端ベルト45を駆動するこ
とにより、これに固着した可動フレーム38,39を前
後移動させることができる。それ故、可動フレーム3
8,39の上記前後移動に従い、コンベア25がフレー
ム32,33に対して前後方向に進退移動する。
【0025】アーム37を、可動フレーム38,39と
は独立して前後及び左右に移動させる機構を説明する
と、以下のとおりである。可動フレーム38,39間に
架設したレール36,36へ、スライダー48を左右方
向へ移動自在に装着し、このスライダー48へ前記アー
ム37を前後方向へ進退可能なように装着する。
【0026】アーム37をスライダー48に対して前後
に進退駆動する手段は、一方の可動フレーム39へ取着
したモーター40と、可動フレーム38,39間へ回転
自在に架設したスプライン軸42とを、ベルト41で連
結し、スライダー48に保持される歯付きプーリー43
を前記スプライン軸42と共に回転し且つスプライン軸
42の表面を軸方向へ摺動自在なように外嵌する。そし
て、アーム37に固着した歯付きベルト49を前記歯付
きプーリー43と噛み合わせる。
【0027】前記構成に基づき、モーター40でスプラ
イン軸42を通じて歯付きプーリー43を回転させるこ
とにより、歯付きベルト49を固定したアーム37をス
ライダー48に対し前後方向に移動させることができ
る。依って、モーター40の回転量及び回転方向を制御
することで、アーム37の前進・後退及び移動量を調節
することができる。なお、アーム37は、可動フレーム
38,39を前後移動させてスライダー48自体をフレ
ーム32,33に対し前後移動させることによっても、
進退させることが可能である。
【0028】他方、アーム37を左右に移動させる手段
は、一方の可動フレーム38に取着したモーター46の
出力軸46aを、可動フレーム38,39間に張架して
適所を前記スライダー48へ連結したベルト47に接続
して成る。当該モーター46でベルト47を駆動するこ
とにより、これに連結したスライダー48と共にアーム
37を左右方向に移動させることができ、また、モータ
ー46の回転方向及び回転量を制御することで、アーム
37を所望の方向へ所要距離だけ移動させることができ
る。
【0029】以上を要するに、モーター34により、ア
ーム37をコンベア25及び可動フレーム38,39と
一体的に、あるいはモーター40によりコンベア25及
び可動フレーム38,39とは独立して前後に進退移動
させることができ、また、モーター46により、アーム
37をコンベア25及び可動フレーム38,39に対し
左右へ移動することができる。それ故、ピッキング装置
50の位置を、物品取上げに最適な位置へ制御するのが
容易である。なおモーター34,40,46には、回転
量の制御が容易なサーボモーターやステッピングモータ
ー等を用いることが可能である。
【0030】前記アーム37の先端に設けられるピッキ
ング装置50は、図8及び図9に示すとおり、アーム3
7へピン51によって軸支される左右一対のフレーム5
2,52、フレーム52,52間の後方部へ配設したモ
ーター53、フレーム52,52の前後へ左右方向に貫
挿した従動軸54,54及びフレーム52,52の左右
へ突出させたモーター53の出力軸53aそれぞれの左
右端部へ取着したプーリー55,55,55、フレーム
52,52それぞれの左右外面側において3個のプーリ
ー55,55,55間に張架した物品取出用の無端ベル
ト56,56、フレーム52,52の左右外面に装着さ
れる各無端ベルト56,56の張力調整用のテンション
プーリー63,63、フレーム52,52の先端に突設
される延長フレーム57,57、延長フレーム57,5
7の先端側で左右に貫挿される従動軸58、フレーム5
2の前側従動軸54及び延長フレーム57の従動軸58
それぞれに取着されるプーリー59,59、該プーリー
59,59間に張架される物品導入用の無端ベルト6
0、前記従動軸58の左右両端部に設けられる案内用ロ
ーラー61,61から成る。
【0031】当該ピッキング装置50は、モーター53
を駆動して、出力軸53aに取着したプーリー55を回
転させることにより、物品取出用の無端ベルト56,5
6を周回移動させ、これと同時に、物品導入用の無端ベ
ルト58も取出方向へ周回移動させる。
【0032】本実施形態は、ピッキング装置50の左右
に、検知ロッド62,62を進退可能に設けたところに
特色を有する。この検知ロッド62,62は、中間にゴ
ム等より成る弾性変形部65を備えた接続部66が設け
られ、基部が付勢バネを内装したエアーシリンダ68内
に収納され、前記接続部66に櫛歯状のスリットプレー
ト67が一体的に取り付けられている。当該検知ロッド
62,62は、前後方向に進退移動可能であって、シリ
ンダ68内のバネにより常に収納方向(後退方向)へ付
勢されると共に、空気圧で突出駆動され、また中間の弾
性変形部65で左右に変位できるようになっている。さ
らに、エンコーダー70、センサーボックス71内に配
した光源,光センサー、及び前記スリットプレート67
によって距離検知手段が構成され、これで検知ロッド6
2と一体的に進退移動するスリットプレート67のスリ
ットの個数を計測することにより、検知ロッド62の移
動距離を検出できるよう設定されている。
【0033】さらに、この例では、ピッキング装置50
の先端付近に近接スイッチ等からなる変位センサー64
が配置され、これで検知ロッド62の進退方向に対して
直交する方向の変位を検知できるようになされている。
【0034】前記の如く構成されたピッキング装置50
は、物品の取出作業を実行するに先立ち、アーム37を
前進させてピッキング装置50の検知ロッド62,62
先端を、取出対象物品Pの正面に当接させる。検知ロッ
ド62の後退量を前記距離検知手段で検知することによ
り、取出対象物品Pの奥行き方向の位置を正確に把握す
ることができる。それ故、取出対象物品Pの奥行き寸法
をあらかじめ入力しておくことにより、前記ホルダー8
及びピッキング装置50の適切な前進量を直ちに知るこ
とができる。
【0035】またアーム37と共にピッキング装置50
を左右方向に移動させ、検知ロッド62,62のいずれ
か一方が物品の側面に当接してときに生ずる振れを前記
変位センサー64で検知することにより、取出対象物品
Pの幅方向の位置を知ることができる。従って、あらか
じめ取出対象物品Pの幅寸法を入力しておけば、ピッキ
ング装置50を、取出対象物品Pの正面中央へ正確に位
置させることが可能である。また、取出対象物品の幅寸
法がピッキング装置50の幅寸法よりも狭い場合には、
ピッキング装置50を、正面中央ではなく、取出対象物
品1個だけを取出可能な適当位置へ移動させることがで
きる。
【0036】ピッキング装置50と連続するよう配設さ
れるコンベア25(図6参照)は、例えば可動フレーム
38,39間へ回転自在に架設した複数のローラー2
6,26…から成るローラーコンベアが採用される。か
かるローラコンベアの駆動手段としては、例えば、各ロ
ーラー26の軸部にチェーンスプロケットを取り付け、
隣接するチェーンスプロケットどうしをチェーンで連結
すると共に、任意のチェーンスプロケットとモーターに
取り付けた出力スプロケットとをチェーンで連結する構
造などが考えられる。
【0037】上記コンベア26の終端近傍には、上面に
設けられて物品Pの移動を阻止するストッパー75(図
10参照)と、該ストッパー75で停止させた物品Pを
ストック装置2へ向かって押し出す排出装置76(図2
参照)とが設けられる。
【0038】ストック装置2(図2参照)は、物品取上
げ装置1の左右いずれか一方に独立して昇降可能に配設
され、排出装置76によりコンベア25から排出されて
くる物品Pを引き受けて一時貯留したのち、これを搬送
コンベアCへ送出するためのものであり、例えば、走行
台車3のマスト3aへ、ウィンチ及びワイヤーで昇降で
きるように取り付けられる。
【0039】ストック装置2には、物品Pを受け入れる
ための受入れコンベア2aと、物品Pを搬送コンベアC
へ送りだすための送出コンベア2bとが設けられてい
る。受入れコンベア2aは昇降可能であって、その搬送
面を、送出コンベア2bの搬送面に対し上下に出し入れ
できるように構成されている。また受入れコンベア2a
の移動方向は、物品取上げ装置1のコンベア25から排
出装置76で物品Pが押し出される方向であり、送出コ
ンベア2bの移動方向は、物品Pを搬送コンベアCへ送
りだす方向である。本例では、これらの方向が、互いに
直交するように設定されている。
【0040】前述の如く構成された物品取出設備の動作
態様を、図10乃至図14を参照して説明する。はじめ
に、物品取出信号に基づき、走行台車3は自走して、目
的とする取出対象物品Pが段積みされた領域Sの前まで
移動して停止する。このとき物品取上げ装置1は、図1
0に示す待機状態にある。また、傾動機構4及びピック
アップ機構5は、その高さ位置が、対象物品Pを取り出
すのに適切な高さとなるように昇降調節される。
【0041】次に、図11に示すように、アーム37を
前進させて、ピッキング装置50から突出させた検知ロ
ッド62の先端を、取出対象物品Pの正面へ当接させ
る。検知ロッド62の伸縮状態に基づき、取出対象物品
Pの奥行き方向の位置を知ることができる。
【0042】取出対象物品Pの位置を把握したならば、
検知ロッド62を後退させてピッキング装置50内へ収
納すると共に、図12に示すように、ホルダー8を前進
させて、取出対象物品Pの後方に位置する物品Qの上面
を押さえ具10で押圧する。次いで、傾動アーム16を
下降させ、その先端を取出対象物品Pの正面上部に当接
させる。このとき、押さえ具10で後方物品Qの上面を
押圧することにより、取出対象物品Pの高さを疑似的に
確認することができる。
【0043】続けて、押さえ具10による後方物品Qの
押圧状態を保持したまま、傾動アーム16を若干上方へ
回動させ、図13の如く、取出対象物品Pを傾ける。引
き続き、アーム37を前進させ、傾いたことにより取出
対象物品Pの下部に形成された隙間へ、ピッキング装置
50の先端を挿入する。なお、ピッキング装置50の挿
入は、先端の案内用ローラー61,61が取出対象物品
Pをはね上げる方向へ回転することにより容易に行え
る。
【0044】次いで、押さえ具10の押圧状態を緩めた
のち、アーム7を若干後退させ、図14に示すように、
押さえ具10を取出対象物品Pの上面を押圧する位置ま
で移動させると共に、傾動アーム16を上方回動させて
待機位置へ収納する。これにより、当該対象物品Pは、
その上下面が押さえ具10とピッキング装置50とで挟
持され、急速な移動に際して転倒などを起こすおそれが
なくなる。
【0045】さらに引き続き、ピッキング装置50にお
けるベルトの勾配及び搬送速度に合わせて、押さえ具1
0の押圧板11を適当に上昇させつつホルダー8を後退
させることにより、取出対象物品Pを、ピッキング装置
50からコンベア25へと送り出す。しかる後、コンベ
ア25上の物品Pを、その終端付近のストッパー75に
より停止させ、排出装置76によってストック装置2へ
押し出す。
【0046】ところで、当該ピッキング装置50は、ア
ーム37を左右に移動させて、ピッキング装置50の検
出ロッド62を取出対象物品Pの側面へ当接させること
により、検出ロッド62の振れから、取出対象物品Pの
幅方向の位置を認識することが可能である。図15のよ
うに、複数の物品P,R…が隣接している場合、良好な
物品取上げを実行するには、ピッキング装置50適切な
位置、つまり取出対象物品Pの正面中央となるように制
御する必要がある。
【0047】そこで、図15(A)に示すように、検出
ロッド62の先端を取出対象物品Pの正面に当接させて
奥行き方向の位置を検知したならば、一方の検出ロッド
62(L)を収納し、他方の検出ロッド62(R)を突
出させたまま、同図(B)のようにピッキング装置50
を右又は左方向へ移動させる。引き続き、同図(C)の
如く、ピッキング装置50を取出対象物品Pへ向かって
移動させ、突出させた選出ロッド62(R)を当該物品
Pの側面に当接させる。
【0048】検出ロッド62(R)が物品Pに当接し
て、その振れをピッキング装置50の変位センサー64
が検知することにより、取出対象物品Pの側面位置を知
ることができる。従って、検出された側面位置データと
あらかじめ入力される取出対象物品Pの幅寸法データと
に基づき、ピッキング装置50を取出対象物品Pの正面
中央位置へ、ただちに移動させることができる。
【0049】また、図16のように、取出対象物品Pの
幅寸法Tがピッキング装置50の幅寸法Wよりも狭く、
しかも複数の物品が隣接している場合には、ピッキング
装置50を取出対象物品Pの正面中央に位置させると、
隣の物品Qをもすくい上げるおそれがある。
【0050】そこで、このような場合には、図(A)の
如く、一方の検出ロッド62(R)で取出対象物品Pの
側面位置を検出したのち、同図(B)に示すように、ピ
ッキング装置50を取出対象物品Pの正面中央からは幅
方向へ若干ずらせ、隣接する物品Qと接触することのな
い位置へ移動させる。かかる制御により、幅の狭い取出
対象物品Pであっても、1個だけを確実に取り出すこと
が可能となる。
【0051】なお、取出対象物品Pの後方に他の物品が
存在しない場合は、ホルダー8に設けたバックホルダー
機構20の支承部材20cを降下させて、これを取出対
象物品Pの背面へ当接させて支持することにより、傾動
アーム16で取出対象物品Pの正面上部を押圧して、取
出対象物品Pを傾ければよい。
【0052】ストック装置2は、物品取上げ装置1のコ
ンベア25から押し出される物品Pを受入れコンベア2
aで引き受ける。引き受け個数が所定個数となったなら
ば、搬送コンベアCの高さ位置まで上昇又は下降したの
ち、受入れコンベア2aを降下させて物品Pを送出コン
ベア2bの搬送面と接するようにする。そして、この送
出コンベア2bの駆動により、物品Pが搬送コンベアC
へ送り出される。
【0053】
【発明の効果】本発明に係る物品取上げ装置は、取出対
象物品の位置を正確に把握することができるので、傾動
機構及びピックアップ機構の位置を最適に制御すること
が容易にでき、依って、良好な物品取出作業が保証され
る。
【0054】本発明の検知ロッドは進退自在に構成され
ているため、物品の取出作業に対し何ら障害とならな
い。
【0055】さらに、検知ロッドの左右方向の変位を検
出できるように構成すれば、この検知ロッドを取出対象
物品の側面へ当接させることにより、当該対象物品の正
確な正面位置を知ることができる。それ故、ビックアッ
プ機構を、取出対象物品の正面中央へ確実に位置させる
ことが可能である。また、取出対象物品の幅寸法が狭
く、しかも複数が隣接している場合は、ピックアップ機
構のピッキング装置を、取出対象物品の正面中央ではな
く、1個の物品のみを取り出すことが可能な適当位置へ
移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る物品取上げ装置を適用した物品取
出設備の一例の概略構成を示す正面側から見た斜視図で
ある。
【図2】本発明に係る物品取上げ装置を適用した物品取
出設備の一例の概略構成を示す背面側から見た斜視図で
ある。
【図3】本発明に係る物品取上げ装置における傾動機構
の概略構成を示すものであって、バックホルダー機構を
収納した状態の側面断面図である。
【図4】本発明に係る物品取上げ装置における傾動機構
の概略構成を示すものであって、バックホルダー機構を
降下させた状態の側面断面図である。
【図5】本発明に係る物品取上げ装置における傾動機構
の概略構成を示すものであって、図4のX−X線におけ
る正面断面図である。
【図6】本発明に係る物品取上げ装置におけるピックア
ップ機構の概略構成を示す平面図である。
【図7】本発明に係る物品取上げ装置におけるピックア
ップ機構の概略構成を示すものであって、コンベアを取
り除いた状態の平面図である。
【図8】本発明に係る物品取上げ装置におけるピックア
ップ機構に使用するピッキング装置の概略構成を示す側
面図である。
【図9】本発明に係る物品取上げ装置におけるピックア
ップ機構に使用するピッキング装置の概略構成を示す部
分切欠平面図である。
【図10】本発明に係る物品取上げ装置の動作態様を示
す概略側面図である。
【図11】本発明に係る物品取上げ装置の動作態様を示
す概略側面図である。
【図12】本発明に係る物品取上げ装置の動作態様を示
す概略側面図である。
【図13】本発明に係る物品取上げ装置の動作態様を示
す概略側面図である。
【図14】本発明に係る物品取上げ装置の動作態様を示
す概略側面図である。
【図15】本発明に係る物品取上げ装置におけるピッキ
ング装置の動作態様を示す概略平面図である。
【図16】本発明に係る物品取上げ装置におけるピッキ
ング装置の異なる動作態様を示す概略平面図である。
【符号の説明】
1 物品取上げ装置 2 ストック装置 3 走行台車 4 傾動機構 5 ピックアップ機構 6 フレーム 7 アーム 8 ホルダー 10 押さえ具 16 傾動アーム 17 昇降装置 20 バックホルダー機構 25 コンベア 50 ピッキング装置 62 検知ロッド 64 変位センサー 65 弾性変形部 66 接続部 67 スリットプレート 68 シリンダ 70 エンコーダ 71 センサーボックス 75 ストッパー 76 排出装置 C 搬送コンベア P 取出対象物品 Q その他の物品 S 段積み領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取出対象物品の正面上部を押圧して当該
    対象物品を傾ける傾動機構と、傾いた当該対象物品の下
    部へ先端を挿入してこれを取り出すピックアップ機構と
    を備えた装置において、上記ピックアップ機構の先端部
    に、物品検出用の接触式の検知ロッドを進退可能に設け
    ると共に、検出信号に基づいて取出対象物品の位置を認
    識する手段を設けたことを特徴とする物品取上げ装置。
  2. 【請求項2】 前記検知ロッドは、ピックアップ機構の
    先端部内へ収納可能に構成されている請求項1に記載の
    物品取上げ装置。
  3. 【請求項3】 前記検知ロッドは、進退方向に対して直
    交する方向に変位可能に構成され、当該変位を検知する
    手段が設けられている請求項1又は2に記載の物品取上
    げ装置。
JP28069996A 1996-10-23 1996-10-23 物品取上げ装置 Withdrawn JPH10120188A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007058315A1 (ja) * 2005-11-18 2007-05-24 Asyst Technologies Japan, Inc. ストッカ
CN108945933A (zh) * 2018-08-17 2018-12-07 汕头大学 一种快递机器人用车载自动化立体仓储机构
JP2020040789A (ja) * 2018-09-11 2020-03-19 株式会社東芝 荷降ろし装置、及び、荷物の検出方法

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