JPH10120057A - 梱包箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 梱包材の部品点数を削減して、梱包作業の手
間を削減すると共に、照明器具とその付属部品とを取り
外しやすくする。 【解決手段】 少なくとも一面側に内フラップ１ａを備
えた箱本体１の内部に、セ−ド４ｃを有する照明器具４
とその付属部品５とが収容される梱包箱において、照明
器具４の周端近傍に対向する内フラップ１ａの、箱本体
１の一面側の四隅近傍に、それぞれが平面視で箱本体１
の一面側の隅に角を向けた三角形状をなすように切り起
こし１ｃを設けて、セ−ド４ｃに略当接するように内側
に曲げられて照明器具４を側方から支えるように形成
し、切り起こし１ｃが内側に曲げられたときにできる空
間部１ｄに付属部品５を収容させた。また、切り起こし
１ｃとその近傍には、収容された付属部品５の種類を表
示する収容部品表示部１ｆ、及び表示部１ｅを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、梱包箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】図４は、従来の梱包箱を示すもので、こ
の梱包箱は、箱本体１と、パット２と、側面固定用パッ
ト３とを備えて構成されており、環形蛍光灯４ａ用の照
明器具４とその付属部品５とを収容するものである。

【０００３】箱本体１は、ダンボ−ル材からなり、略直
方体の形状を有して、その一面である上面の一方向に対
向する２辺から一対の内フラップ１ａが設けられ、他方
向に対向する２辺から外フラップ１ｂが設けられてい
る。そして、その一面と対向する他面側である底面側に
は、略四角形状の一枚のダンボ−ルの４つの角を立ち上
げて、その先端を底面から所定距離だけ離して箱本体１
の四隅に当接させるパット２が収容されており、このパ
ット２の４つの角部分に設けられた段差部２ａの内側
で、照明器具４の本体４ｂが保持されている。側面固定
用パット３は、照明器具４の本体４ｂに接続されるセ−
ド４ｃの周囲を略覆うように平面視が多角状の略筒状に
形成され、その一端側をパット２上に載置した本体４ｂ
に略当接させて箱本体１に収容されると共に、その側面
固定用パット３の外面側には、照明器具４のリモコン等
の付属部品５が取り付けられている。

【０００４】このように構成された梱包箱では、箱本体
１の底面側にパット２を配設して、そのパット２の段差
部２ａの内側に照明器具４の本体４ｂを納めると共に、
側面固定用パット３でセ−ド４ｃの周囲を覆って、側面
固定用パット３に付属部品５を取付けた後に側面固定用
パット３を、付属部品５が照明器具４の本体４ｂやセ−
ド４ｃと接触しないようにして箱本体１に納める。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来例に示す梱包箱では、パット２の他に側面固
定用パット３が必要であるため、照明器具４を梱包する
梱包材の部品点数が多くなり、コスト高となるほか、梱
包作業に手間がかかるという問題点があった。

【０００６】また、側面固定用パット３は、一端が照明
器具４の本体４ｂに略当接すると共に、その外面側には
例えば照明器具４のリモコン等である付属部品５が取り
付けられているため、梱包箱を開梱する際には、セ−ド
４ｃや付属部品５を取り外しにくく、また、箱本体１を
開梱した作業者は、箱本体１のどこに付属部品５が取り
付けられているかがわかりにくいといった問題点があっ
た。さらには、箱本体１から、側面固定用パット３を外
してセ−ド４ｃを取り出した後に、照明器具４の本体４
ｂを取り出すようにされているため、照明器具４の本体
４ｂも取り出しにくいという問題点もあった。

【０００７】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、梱包材の部品
点数を削減して梱包作業に手間がかからず、照明器具と
その付属部品とが取り外しやすい梱包箱を提供すること
にある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は前記の問題点を
解決するため、請求項１記載の発明にあっては、少なく
とも一面側に内フラップを備えた箱本体の内部に、セ−
ドを有する照明器具とその付属部品とが収容される梱包
箱において、前記セ−ドの周端近傍に対向する内フラッ
プの少なくとも３箇所以上の位置に、前記セ−ドに略当
接するように内側に曲げられてセ−ドを側方から支える
切り起こしを設けたことを特徴とする。

【０００９】請求項２記載の発明にあっては、請求項１
記載の梱包箱において、前記切り起こしを、前記箱本体
の一面側の四隅近傍に設けたことを特徴とする。

【００１０】請求項３記載の発明にあっては、請求項２
記載の梱包箱において、前記切り起こしを、それぞれが
平面視で前記箱本体の一面側の隅に角を向けた三角形状
をなすように形成したことを特徴とする。

【００１１】請求項４記載の発明にあっては、請求項１
乃至請求項３のいずれか１つの請求項記載の梱包箱にお
いて、前記切り起こしの外側に形成された空間部に、前
記照明器具の付属部品を収容させたことを特徴とする。

【００１２】請求項５記載の発明にあっては、請求項４
記載の梱包箱において、前記切り起こしに、その切り起
こしの外側に形成された空間部に収容される前記付属部
品の種類を表示する収容部品表示部を設けたことを特徴
とする。

【００１３】請求項６記載の発明にあっては、請求項
４、または請求項５記載の梱包箱において、前記切り起
こしの周辺に、その切り起こしの外側に形成された空間
部に収容される前記付属部品の種類を示す表示部を設け
たことを特徴とする。

【００１４】

【発明の実施の形態】図１および図２は、本発明の梱包
箱の第１の実施の形態を示すもので、この梱包箱は、箱
本体１と、パット２とを備えて構成されており、環形蛍
光灯４ａが装着された本体４ｂとその前面側を覆うよう
に配設されるセ−ド４ｃとを備えた照明器具４と、その
付属部品５とを収容するものである。なお、図１（ｂ）
に示す梱包箱には、その箱本体１に収容されて外部から
は見えないパット２を、見やすくするために実線で示し
ている。

【００１５】箱本体１は、ダンボ−ル材からなり、略直
方体の形状に形成され、その一面である上面の一方向に
対向する２辺から、一対の内フラップ１ａが、その一面
の略中央で突き合わされるように設けられ、他方向に対
向する他の２辺からは、一対の外フラップ１ｂが設けら
れている。そして、その一面側が開梱側とされると共
に、その一面と対向する他面側である底面側には、略四
角形状の一枚のダンボ−ルの４つの角を立ち上げて形成
した立ち上げ部２ｂの上端に底面側と略平行をなす段差
部２ａを設けてなるパット２が、その段差部２ａの先端
を箱本体１の底面から所定距離だけ離して箱本体１の四
隅に当接されるように収容されている。また、箱本体１
の一対の内フラップ１ａには、切り起こし１ｃが、一対
の内フラップ１ａを先端を突き合わせて箱本体１の底面
と平行に向けたときに箱本体１の上面側の四隅近傍に位
置するように、また、それぞれが平面視で一面側の隅に
１つの角を向けた三角形状をなすように形成されてい
る。また、その切り起こし１ｃは、照明器具４のセ−ド
４ｃを支持できるように、例えば箱本体１の内側に曲げ
られたときに、先端がパット２の段差部２ａよりも箱本
体１の内側に位置して段差部２ａに係合するようにされ
ている。

【００１６】また、切り起こし１ｃの近傍である切り起
こし１ｃの内側には、外フラップ１ｂを開けた状態で上
面から見えるように、切り起こし１ｃが箱本体１の内側
に曲げられたときに、切り起こし１ｃの外側に形成され
る空間部１ｄに収容される付属部品５の種類を表示する
表示部１ｅが設けられ、切り起こし１ｃの付属部品５が
取り付けられる上面側には、表示部１ｅと同様に、切り
起こし１ｃに取り付ける付属部品５の種類を表示する収
容部品表示部１ｆが設けられている。

【００１７】このように構成された梱包箱では、箱本体
１の底面側にパット２を配設して、そのパット２の立ち
上げ部２ｂの内側に、環形蛍光灯４ａが装着された平面
視が略円形の外形を有する照明器具４の本体４ｂを納め
る。そして、本体４ｂの前面側を覆うように着脱可能で
平面視が略円形のセ−ド４ｃを、本体４ｂの上面に載置
すると共に、一対の内フラップ１ａを閉じた後に、リモ
コン送信器や木ネジ等の付属部品５を、それぞれ切り起
こし１ｃに表示された収容部品表示部１ｆの表示に従っ
て、切り起こし１ｃに例えばテ−プ等で取り付けて固定
する。そして、４つの切り起こし１ｃ全てを、セ−ド４
ｃに略当接させるように箱本体１の内側に曲げて、切り
起こし１ｃの先端がパット２の段差部２ａの内側に入る
ようにさせ、切り起こし１ｃと段差部２ａとを係合させ
る。そして、一対の外フラップ１ｂを閉じて例えばテ−
プまたはステ−プル等で固定すると梱包作業が完了す
る。

【００１８】このように本実施の形態における梱包箱に
おいては、内フラップ１ａに設けられた切り起こし１ｃ
が、内フラップ１ａと対向するように配設されたパット
２と係合して照明器具４のセ−ド４ｃを側方から支える
ようにされているため、照明器具４のセ−ド４ｃの保持
が、内フラップ１ａに設けた切り起こし１ｃにより行え
て、梱包材の部品点数が削減できてコストダウンが図れ
ると共に、梱包作業にかかる手間が削減できる。また、
内フラップ１ａの切り起こし１ｃの外側に形成された空
間部１ｄに、照明器具４の付属部品５を収容させたた
め、内フラップ１ａを開けることにより切り起こし１ｃ
がパット２から容易に外れて梱包箱が開梱され、付属部
品５が箱本体１の一面側である上面側に露出するため、
照明器具４のセ−ド４ｃとその付属部品５とが取り外し
やすい。

【００１９】また、切り起こし１ｃを、箱本体１の一面
側の四隅近傍に、平面視で箱本体１の一面側の隅に角を
向けた三角形状をなすように設けたため、照明器具４の
収容スペ−スを広く確保できると共に、箱本体１の四隅
近傍であって照明器具４の収容に使われないスペ−スを
付属部品５の収容に有効に活用できるため、箱本体１を
大きくすることがなく付属部品５の収容スペ−スを確保
できて梱包箱の小型化を図れる。

【００２０】さらには、切り起こし１ｃに、切り起こし
１ｃの外側に形成された空間部１ｄに収容される付属部
品５の種類を表示する収容部品表示部１ｆを設けたた
め、各付属部品５を、それぞれ収容部品表示部１ｆの表
示にあわせて収容させることにより、あらかじめ決めら
れた位置に収容させることができ、梱包の作業性が向上
する。

【００２１】また、内フラップ１ａの表面であって、外
フラップ１ｂを開梱したときに切り起こし１ｃの周辺に
見える部位にも、収容部品表示部１ｆと同様に付属部品
５の種類を示す表示部１ｅを設けたため、外フラップ１
ｂを開けると、納められた付属部品５の種類が表示部１
ｅにより示されているので、開梱時に各付属部品５の取
付けられている位置がわかりやすい。

【００２２】なお、前記第１の実施の形態においては、
照明器具４の梱包箱を、パット２の立ち上げ部２ｂの上
端に段差部２ａを設けて、切り起こし１ｃの先端を、段
差部２ａに係合させるものを例示したが、本発明はこれ
に限らず、段差部に、切り起こしの先端が挿入可能な大
きさの係合穴を設けて、その係合穴に切り起こしの先端
を差し込んで係合させるものや、切り起こしを、その先
端がパットの段差部の上面に当接するような大きさに形
成して、切り起こしの先端を段差部に当接させて照明器
具のセ−ドを側方から支えるようにしたものであっても
よい。

【００２３】図３は、本発明の梱包箱の第２の実施の形
態を示すもので、前記第１の実施例と異なる点は、パッ
ト２の段差部２ａをなくした点と、切り起こし１ｃを、
箱本体１の開梱側と反対側である底面側の内フラップ１
ａに設けた点、及び切り起こし１ｃが底面側から切り起
こされた後の開口から露出する外フラップの部分に表示
部を設けた点であり、他は前記第１の実施例と略同様に
構成されている。

【００２４】つまり、パット２は、平板状のダンボ−ル
材の四隅を立ち上げてなる立ち上げ部２ｂを有してな
り、その内側に照明器具４の本体４ｂが収容されるよう
にされている。また、切り起こし１ｃは、パット２を箱
本体１に収容させたときに立ち上げ部２ｂの外側に位置
するように設けられ、切り起こし１ｃの先端が開梱側の
内フラップ１ａに当接するような大きさとされている。
このように構成しても、第１の実施の形態と略同様の効
果を奏する。

【００２５】なお、前記各実施の形態においては、切り
起こし１ｃを箱本体１の四隅に４つ設けた梱包箱を例示
したが、本発明はこれに限らず、切り起こしを、箱本体
の四隅に限らず、セ−ドを支えることができるような位
置に少なくとも３箇所以上設けたものであってもよい。
また、前記各実施の形態においては、切り起こし１ｃの
形状を、平面視で略三角形状としたが、本発明はこれに
限らず、四角状あるいは多角形状等、どのような形状で
あってもよい。

【００２６】

【発明の効果】このように構成したため本発明は、請求
項１記載の発明にあっては、箱本体の内フラップに、照
明器具のセ−ドに略当接するように内側に曲げられてセ
−ドを側方から支える切り起こしを設けたため、照明器
具のセ−ドの保持が切り起こしにより行えて、梱包材の
部品点数が削減できてコストダウンが図れると共に、梱
包作業にかかる手間が削減できる。また、開梱時には、
内フラップを開ければ梱包箱が開梱されて、照明器具の
セ−ドを保持していた切り起こしがセ−ドから離れるた
め、容易に照明器具およびそのセ−ドを取り出すことが
できる。

【００２７】請求項２記載の発明にあっては、切り起こ
しを、箱本体の一面側の四隅近傍に設けたため、照明器
具の収容スペ−スを広く確保できる。

【００２８】請求項３記載の発明にあっては、切り起こ
しを、それぞれが平面視で箱本体の一面側の隅に角を向
けた三角形状をなすように形成したため、箱本体を大き
くすることがなく切り起こしを設けるスペ−スを確保で
きて梱包箱の小型化を図れる。

【００２９】請求項４記載の発明にあっては、内フラッ
プに設けられた切り起こしの外側に形成された空間部
に、照明器具の付属部品を収容させたため、内フラップ
を開けることにより切り起こしが外れて梱包箱が開梱さ
れ、付属部品が箱本体の一面側である上面側に露出する
ため、容易に付属部品を取り出すことができる。

【００３０】請求項５記載の発明にあっては、切り起こ
しに、切り起こしの外側に形成された空間部に収容され
る付属部品の種類を表示する収容部品表示部を設けたた
め、付属部品をそれぞれ収容部品表示部の表示にあわせ
て収容させることにより、あらかじめ決められた位置に
収容させることができ、梱包の作業性が向上する。

【００３１】請求項６記載の発明にあっては、切り起こ
しの周辺の部位にも、収容部品表示部と同様に付属部品
の種類を示す表示部を設けたため、納められた付属部品
の種類が表示部により示されているので、開梱時に各付
属部品の取付けられている位置がわかりやすい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の梱包箱の第１の実施の形態を示すもの
で、(a) は照明器具を示す斜視図、(b) は内フラップを
箱本体の内側に曲げた状態を示す概略斜視図である。

【図２】同上の外フラップを開けた状態の平面図であ
る。

【図３】本発明の梱包箱の第２の実施の形態を示す概略
斜視図である。

【図４】従来の梱包箱において、照明器具とその付属部
品との梱包状態を説明する概略斜視図である。

【符号の説明】

１ 箱本体 １ａ 内フラップ １ｃ 切り起こし １ｄ 空間部 １ｅ 表示部 １ｆ 収容部品表示部 ４ 照明器具 ４ｃ セ−ド ５ 付属部品

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも一面側に内フラップを備えた
   箱本体の内部に、セ−ドを有する照明器具とその付属部
   品とが収容される梱包箱において、前記セ−ドの周端近
   傍に対向する内フラップの少なくとも３箇所以上の位置
   に、前記セ−ドに略当接するように内側に曲げられてセ
   −ドを側方から支える切り起こしを設けたことを特徴と
   する梱包箱。
2. 【請求項２】 前記切り起こしを、前記箱本体の一面側
   の四隅近傍に設けたことを特徴とする請求項１記載の梱
   包箱。
3. 【請求項３】 前記切り起こしを、それぞれが平面視で
   前記箱本体の一面側の隅に角を向けた三角形状をなすよ
   うに形成したことを特徴とする請求項２記載の梱包箱。
4. 【請求項４】 前記切り起こしの外側に形成された空間
   部に、前記照明器具の付属部品を収容させたことを特徴
   とする請求項１乃至請求項３のいずれか１つの請求項記
   載の梱包箱。
5. 【請求項５】 前記切り起こしに、その切り起こしの外
   側に形成された空間部に収容される前記付属部品の種類
   を表示する収容部品表示部を設けたことを特徴とする請
   求項４記載の梱包箱。
6. 【請求項６】 前記切り起こしの周辺に、その切り起こ
   しの外側に形成された空間部に収容される前記付属部品
   の種類を示す表示部を設けたことを特徴とする請求項
   ４、または請求項５記載の梱包箱。