JPH10118854A - 部品トレイ - Google Patents

部品トレイ

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JPH10118854A
JPH10118854A JP8294466A JP29446696A JPH10118854A JP H10118854 A JPH10118854 A JP H10118854A JP 8294466 A JP8294466 A JP 8294466A JP 29446696 A JP29446696 A JP 29446696A JP H10118854 A JPH10118854 A JP H10118854A
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cover
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opening
vertical
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Application number
JP8294466A
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English (en)
Inventor
Junichi Kagawa
淳一 賀川
Shigeo Harada
繁夫 原田
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
Original Assignee
Toyo Communication Equipment Co Ltd
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Application filed by Toyo Communication Equipment Co Ltd filed Critical Toyo Communication Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動搭載機を用いてプリント基板上に電子部
品を実装する際に、部品収納手段として使用するトレイ
が、部品の形状、サイズに対応してポケットの形状を変
形することにより、収納可能な部品の範囲を拡大するよ
うにした部品トレイを提供することを目的としている。 【解決手段】 平板状のベース板1上に、第1のカバー
2、第2のカバー3を夫々縦方向、横方向に移動及び固
定可能に構成するとともに、第1のカバー及び第2のカ
バーには夫々寸法の異なる開口15、16が貫通形成さ
れ、第1のカバーに対する第2のカバーの相対的位置を
ずらすことにより、上記各開口が連通して形成される部
品収納用の空所の縦横寸法を調整するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面実装部品を自
動搭載機によりプリント基板上に搭載する際に用いる部
品トレイの改良に関し、詳しくは実装前の表面実装部品
を保持、収納するために用いる部品トレイであって、部
品の形状、種類等に応じて製作する必要がない等の利点
を備えた部品トレイに関する。
【0002】
【従来の技術】最近のプリント基板上に搭載する電子部
品としては、表面実装方式のパッケージ構造を備えたも
のが増えてきており、このような表面実装部品は、自動
搭載機により取り上げられて基板上の所定位置に搭載さ
れるのに適した状態で、テ−プリ−ル、スティック、又
は専用トレイ等に収納、保持されている。テ−プリ−
ル、スティック、又は専用トレイ等により表面実装部品
を収納、保持する場合には、各部品は、同一方向を向
き、且つ同一(一定)ピッチで、しかも所定の許容範囲
内のガタつきにて整列されていなくてはならず、このよ
うな条件を満たさない状態で収納された部品は、実装時
に、自動搭載機によるチャック状態が不良となり、その
結果、基板上への実装位置ずれ、姿勢の悪化が発生し
て、プリント基板の不良品発生率を高める原因となる。
このような不具合の発生を防止する為に、プリント基板
上への部品の実装を行うメーカーが部品を購入する際に
は、上記条件を満たした状態で収納、保持された部品
(収納・保持手段)を指定し、この収納・保持手段をそ
のまま自動搭載機に適用して実装作業を行っている。周
知のようにテープリール方式の部品の収納・保持手段
は、細幅帯状のテープ上に所定の間隔で部品を保持させ
たものをリール状に巻いたものであるが、テ−プリ−ル
の場合は、1リ−ルが保持する部品数量が1000個〜
2000個、多いものは5000個単位である為に、こ
のテープリールを用いた生産工程で少量又は半数程度の
部品しか実装しない場合は、残りの未使用分は無駄とな
り、高価な部品の場合には特に費用面の影響が大きいも
のとなる。
【0003】このため、使用する表面実装部品の数が少
ない場合には、テープリールによる部品購入を避け、部
品をバラで購入した上で、各部品の形状等に適合した構
成を備えたスティック、トレイ等を製作し、これらの部
品を収納した上で実装に用いている。スティックは、例
えば細長い箱内に部品を一列に配列した状態で収納する
ようにした構成を備えており、1スティック当たりの収
納数量はテ−プリ−ルに比べてかなり少ないが、部品や
スティックの形状に合わせた専用の部品供給カセットを
用意する必要がある。このカセットは高価である為に、
全ての部品・スティックに対応するスティックを準備す
るには費用がかかり過ぎ、かつ部品に合わせて設計・製
作する為に時間を要し、生産日程の短縮化を阻害する要
因となっている。また、トレイは、図8に示すように、
比較的広い面積の箱体100内に縦横に部品を配列した
ものであり、バラで購入した部品を、当該部品の形状に
見合った構成の固定型のポケット(仕切手段)102内
に収納して保持する構成を備える為、特定種類の部品を
収納する為に設計されたポケットを備えたトレイは当該
部品専用のものとなり、他の部品のを収納して実装作業
に使用することはできない。このため、異なった種類の
部品を実装する必要がある場合には、各部品ごとに専用
のトレイを製作する必要があり、コストアップの原因と
なっている。実装部品の種類、形状が多様化している現
状ではこのような不利、不便は無視できない問題となっ
ている。また、1トレイ当たりに収納可能な部品数が2
0〜40個と、さほど多くないとしても、部品メーカー
から部品を購入する場合には5〜10トレイ単位での購
入が求められる場合が多い為、部品の使用数が多くない
場合は、未使用残品が無駄になる。特に、トレイに収納
されて実装に供される電子部品は、多くの場合、IC
(QFP)であり、高価である為に、無駄で不要となる
部品のコスト影響は、特に大きいものとなる。必要最小
限の数の部品だけを敢えて購入した場合は、バラ又は簡
易荷姿で納入されることになるため、そのままでは自動
搭載機には対応できない。そこで人手作業で基板上に実
装したり、別途、社内で部品に合わせたトレイを製作
し、部品をトレイに移しかえて自動搭載機で実装できる
ようにする必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、人手による実
装作業の場合は作業性が悪く、作業時間が長くなり、ま
た、実装ミスによる品質の低下等の問題を生じる。又、
トレイを使用する部品の寸法・形状に合わせて個別に製
作・準備する必要がある為に、スティック対応の部品供
給カセットの場合と同様に、費用及び時間(製作時間)
の影響が大きくなり、この点の改善が求められていた。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、自動搭載機
を用いてプリント基板上に電子部品を実装する際に、部
品収納手段として使用するトレイが、部品の形状、サイ
ズに対応してポケットの形状を変形することにより、収
納可能な部品の範囲を拡大するようにした部品トレイを
提供することを目的としている。また、少数の部品しか
実装しない場合も、バラで購入した部品を収納可能とな
るように簡単な操作でポケットサイズを変更できるの
で、コスト的にも、品質維持上も有利となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑みてな
されたものであり、請求項1の発明は平板状のベース板
上に、第1のカバー、第2のカバーを夫々縦方向、横方
向に移動及び固定可能に構成するとともに、第1のカバ
ー及び第2のカバーには夫々寸法の異なる開口が貫通形
成され、第1のカバーに対する第2のカバーの相対的位
置をずらすことにより、上記各開口が連通して形成され
る部品収納用の空所の縦横寸法を調整するようにしたこ
とを特徴とする。請求項2の発明は、上記第1のカバー
及び第2のカバーに夫々形成される開口は縦長の長角穴
であり、両開口の横幅は同等であり、縦方向寸法は第2
のカバーの開口の方が長く、上記ベース板上には横方向
に平行に延び且つ縦方向間隔が一定の複数のガイド片が
突設され、上記第1のカバーの下面には横方向に平行に
延び且つ縦方向間隔がベース上のガイド片の間隔と同等
のガイド片が突設され、ベース板上に第1のカバー、第
2のカバーを順次積層したときに、ベース上のガイド片
と、第1のカバー下面のガイド片とが交互の位置関係と
なり、両ガイド片間で収納しようとする部品の上下辺を
規制し、両開口の左右端縁で部品の左右辺を規制するこ
とを特徴とする。請求項3の発明は、上記第1のカバー
の下面であってその開口の一方の辺に相当する位置に補
助ガイド片を、該開口の内側に一部が突出した状態で配
置するとともに、第2のカバーの下面であってその開口
の他方の辺に相当する位置に補助ガイド片を、該開口の
内側に一部が突出した状態で配置したことを特徴とす
る。請求項4の発明は、上記第1のカバーに形成される
複数の開口は、いずれも開口面積の小さい同形状の小開
口であり、且つ各小開口は所定の間隔で縦横方向に規則
正しく配置され、上記第2のカバーに形成される複数の
開口は、いずれも上記小開口の縦方向列をカバーし得る
縦方向長さを有した大開口であり、上記ベース板上面に
は上記各小開口内に嵌合可能な配置で横方向に延びる突
条が配置され、上記ベース板と第1のカバーとのY方向
の位置関係を調整することにより小開口の上下いずれか
の端縁と突条との間で部品収納用の空所の縦方向幅を確
定し、第1のカバーと第2のカバーとのX方向の位置関
係を調整することにより、上記小開口と大開口の左右端
縁によって部品収納用の空所の横方向幅を確定するよう
にしたことを特徴とする。請求項5の発明は、上記第2
のカバーに形成される開口のうちの少なくとも一つの開
口の縦縁部と横縁部には夫々上記部品収納用の空所の縦
長さ及び横長さを確認するためのスケールが形成されて
いることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した形態
例により詳細に説明する。図1(a) (b) 及び(c) は本発
明の一例のトレイの平面図、A−A断面図及びB−B断
面図である。同図において符号1は四角い板状のベ−ス
板であり、その上面には図1の上下方向(Y方向)に進
退可能に第1のカバ−2が支持されると共に、第1のカ
バー2上には第2のカバー3が第1のカバーの移動方向
と直交する方向、即ち左右方向(X方向)に進退可能に
支持されている。ベース1が第1のカバー2をY方向に
移動可能且つ固定可能に支持する方法は、例えば図示し
たように第1のカバー2の左右両端縁に形成した長穴5
内にネジ4を挿通した上でネジ4をベース1上(ネジ穴
1a)に螺着固定することにより実現する。また、第1
のカバーが第2のカバー3をX方向に移動可能且つ固定
可能に支持する方法は、例えば 図示したように第2の
カバー2の上下両端縁に形成した長穴7内にネジ6を挿
通した上でネジ6を第1のカバー2上に螺着固定するこ
とにより実現する。各長穴5、7と、ネジ4、6との関
係は、第1のカバー2及び第2のカバー3を夫々ベ−ス
板1及び第1のカバーに対して無段階、且つ任意の位置
に固定し得るように構成する。また、第1のカバー2
は、ベ−ス板1上の左右両端縁に沿って突設した突起状
のスライド用ガイド11、11によりY方向への移動を
ガイドされる。また、第2のカバー3は、第1のカバー
2上の上下両端縁に沿って突設した突起状のスライド用
ガイド12、12によりX方向への移動をガイドされ
る。
【0007】ベ−ス板1の上面にはX方向へ延びるガイ
ド突条8が所定の間隔をおいて複数本平行に突設され、
第1のカバー2の下面にはX方向へ平行に延びる複数本
のガイド突条9がガイド突条8と交互の位置関係になる
ように所定の間隔で突設されている。この形態例では、
1 本のガイド突条8が等間隔P1 で平行に配置され、
ガイド突条9もガイド突条8と同数N1 だけ同一間隔P
1 で平行に配置されている。また、第1のカバー2には
Y方向へ長い長角穴(開口)15(L1 ×W1 )がX方
向に等間隔P2 で平行に複数個(N2 個)設けられてい
る。又、第2のカバー3にもY方向へ長い長角穴(開
口)16(L2 ×W2 )が長角穴15と同一間隔P2
X方向に平行に複数個(N2 個)設けられている。ここ
で、P1 、P2 、N1 、N2 、L1 、W2 は、本発明の
部品トレイによる収納を想定する部品外形の寸法幅の最
小値から最大値に基づいて定められる。尚、L1 <L
2 、W1 =W2 である。なお、符号17、18は、第2
のカバー3の長角穴16の角部に配置された縦、横のス
ケールである。これらのスケールは、形成される空所の
縦寸法及び横寸法を、夫々目視により容易に確認するこ
とを可能ならしめるものである。
【0008】以上の構成に於て、X方向において角長角
穴15、16は、X方向幅が同寸法W1 であり、同一等
間隔P2 で重なっている為に、第2のカバー3のX方向
位置位置を△Tずらして生じるX0 寸法の空所Sは、全
ての長角穴部に同一寸法でN2 個形成される。また、Y
方向においては、ガイド片8と9が同一等間隔P1 で平
行に配置されている為、第1のカバー2のY方向位置を
調整するとガイド片9も同方向に動き、その結果、Y0
寸法の空所Sは全てのガイドにはさまれた溝に同一寸法
0 でN1 個形成される。このように各部品の形状、寸
法に適合した寸法の(N1 ×N2 )個の空所Sが、第1
及び第2のカバ−2枚の位置を調整するだけの簡単な操
作により容易に、タテ方向は等間隔P1 で、ヨコ方向は
等間隔P2 で作り出される。各カバー2、3の位置の調
整は、各々固定ネジ4、6をゆるめて位置決めを行って
から締め付けることにより行われる。尚、各々(タテ、
ヨコ)1ケ所にスケール17、18を設けてあるため、
測長をくり返さなくても凹部寸法を容易に調整できる。
つまり、上記の操作により空所の縦寸法及び横寸法を確
定する作業に於て、スケール17、18の目盛を手掛か
りにして各寸法を知ることができるので、部品の種類に
応じて適正な空所の寸法設定を目盛を手掛かりにして容
易に行うことができる。
【0009】図2(a) (b) 及び(c) はこの部品トレイの
操作方法を示すための要部の平面図、C−C断面図、及
びD−D断面図であり、この図に基づいて本発明のトレ
イの機能・役割を説明する。図2において、ズレ量が△
TとなるようにX方向位置をずらして配置された互いに
平行な両長角穴15、16の交差部に形成される貫通穴
を、ベ−ス板上に固定されたガイド片8と、第1のカバ
ー2の下面に固定されたガイド片9とが仕切ることによ
り形成される空間(溝)Sは、横寸法X0 、縦寸法Y0
の形状である。この寸法が(X0 ×Y0 )である空所S
は、表面実装部品が入る凹部であり、これがポケットで
ある。つまり、スケール17、18を手掛かりにして、
第1及び第2のカバー2、3を夫々Y方向及びX方向に
移動させることにより、収納しようとする部品Pの寸法
に適合した最適寸法の空所Sを形成することができる。
空所S内に部品Pを収納する場合、Y方向については部
品の上部が第1及び第の2のカバー2、3に設けた長角
穴15、16内に位置している為に、なんら規制を受け
ていないが、Y方向については部品下部をガイド片8、
9がガイドしているので、部品がY方向にズレることは
ない。又、X方向については、部品Pの下部はガイド片
8、9による規制を受けていないが、部品の上部が両長
角穴15、16の内壁によって規制されているので、X
方向にズレることはない。次に、実装部品の4つの側面
からリ−ド端子が突出しているQFP等の電子部品を収
納するトレイについては、図3のように構成することが
好ましい。
【0010】図3は本発明の変形例の平面図、図4はそ
のE−E断面図であり、この形態例では、第1のカバー
2の下面であって長角穴15の右辺(或は左辺)に相当
する位置に補助ガイド片20を、内側に一部(長さ△
a)が突出した状態で配置するとともに、第2のカバー
3の下面であって長角穴16の左辺(或は右辺)に相当
する位置に補助ガイド片21を、内側に一部(長さ△
a)が突出した状態で配置している。各補助ガイド片2
0、21のY方向長Y1 は、想定しうる最小寸法のQF
P部品のY方向寸法Y2 の1/2程度に設定する。各補
助ガイド片20、21を、夫々長角穴15、16の辺部
に沿って配置するのは、想定しうる最小寸法のQFP部
品サイズに対応してX方向への位置ずれを有効に防止す
るためである。また、各補助ガイド片20、21の一部
を各長角穴の端辺よりも内側へ寸法△aづつ突出させる
のは、溝幅X0 が大きくなった場合に部品Pが斜めにな
ったり、取り出し時にリ−ドが長角穴の端辺に引っかか
ることを防止するためである。又、補助ガイド20、2
1のY方向長をY1 のように短くしたとしても、部品P
のリ−ドを一部でもガイドすることができる為に、大き
な傾きは生じないものである。なお、本発明では、取付
ネジ4、6を各2本づつにして、空所SのY、X方向の
幅の調整を行うようにしたが、取付けネジを用いた調整
手段を一か所のみにして、一方向の幅を固定とする一方
で、他方向の幅だけを可変にするようにしてもよい。ま
た、ネジを用いずにクランプする方法でも構わない。
【0011】次に、図5は本発明の他の形態例の部品ト
レイの組み付け状態の斜視図、図6はその分解斜視図、
図7(a) (b) 及び(c) は操作説明図である。この形態例
の部品トレイは、ベース板31、板状の第2のカバー
(幅調整用スライド板)32、及び板状の第3のカバー
(長さ調整用スライド板)33とから概略構成されてい
る。即ち、四角い板状のベ−ス板31の上面には図1の
上下方向(Y方向)に進退可能に第1のカバー32が支
持されると共に、第1のカバー32上には第2のカバー
33が第1のカバー32の移動方向と直交する方向、即
ち左右方向(X方向)に進退可能に支持されている。ベ
ース板31が第1のカバー22をY方向に移動可能且つ
固定可能に支持する方法は、例えば図示したように第1
のカバー32の左右両端縁に形成した長穴35内にネジ
34を挿通した上でネジ34をベ−ス31板上(ネジ穴
31a)に螺着固定することにより実現する。また、第
1のカバー32が第2のカバー33をX方向に移動可能
且つ固定可能に支持する方法は、例えば図示したように
第2のカバー32の上下両端縁に形成した長穴37内に
ネジ36を挿通した上でネジ36をベース板31のネジ
穴31bに螺着固定することにより実現する。
【0012】各長穴35、37と、ネジ34、36との
関係は、第1のカバー32及び第2のカバー33を夫々
ベ−ス板31及び第1のカバーに対して無段階、且つ任
意の位置に固定し得るように構成する。また、この形態
例では、上記形態例で用いた如きスライド用ガイドは不
要となる。ベース板31上には仕切となる突条40が所
定の配置(この例では縦3個、横3個)で突設されてい
る。第1のカバーには、上記各突条40を受入れ得る形
状、配置の小開口41(同一寸法の四角形状)が複数貫
通形成されている。この例では、横3列の突条40に合
わせて横3列、縦3列の小開口41を形成している。ま
た、第2のカバー33には、横3列の縦長の大開口42
が貫通形成されている。小開口41、大開口42の縦横
の寸法、即ち開口面積は任意であるが、少なくとも小開
口41は各突条40を受入れる程度の横幅(X方向幅)
寸法を有する様に設定する。
【0013】図6に示した各部材31、32、33の組
み付けは、図7に示したように、ベース31上に第1の
カバー32を載置した上で長穴35にネジ34を挿通し
てベース上面と螺着し、続いて第2のカバー33を第1
のカバー上に載置してから長穴37にネジ36を挿通し
てベース上面と螺着することにより完了する。次に、こ
の形態例のトレイにより、部品の縦横寸法に適合した部
品収納用の空所(ポケット)Sを形成する方法は、ま
ず、図6(a) (b) に示すように、全てのネジ34、36
を弛めた状態で、固定側のベース板31に対して第1の
カバー32をY方向に進退させることにより、小開口4
1に対する突条40のY方向の相対的位置を確定するこ
とにより、収納される部品のY方向幅Wを確定した上
で、図7(c) のように第2のカバー33をX方向にスラ
イドさせて小開口40に対する大開口42のX方向の相
対的位置を確定することにより、収納される部品のX方
向幅を確定する。なお、このことは、収納しようとする
部品の高さが、部品をベース板上面に載置した時に部品
の上部が第2のカバー33の上面から突出する程度であ
ることを前提としている。換言すれば、各カバー32、
33の肉厚を薄く構成することにより、高さ方向寸法の
小さい部品にも対応することが可能となる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、簡単な
構成部品を用いて組立てることができるシンプル構造で
あり、かつ簡易な調整・固定方法により電子部品を収納
するポケット(空所)の寸法を、部品のサイズに対応し
て変更することができるため、収納使用とする電子部品
の各種形状・寸法に対応できる汎用性の高いもので、調
整作業が2手順で行え、作業性の向上に効果がある。
又、部品別に専用のトレイを製作しなくても少量使用の
表面実装部品を必要数量のみ購入して自動搭載機で実装
できるので、実装作業の向上、実装品質の向上、及び余
分な不要部品が購入不要になって部品費用の低減に効果
がある。更に部品別の専用トレイが不要になり、トレイ
の製作費用の低減、トレイ製作・納入待ちによる工程遅
れもなくなる。また、第2のカバーの開口の少なくとも
一つには、タテ、ヨコ1ケ所にスケールを設けてあるた
め、測長をくり返さなくても凹部寸法を容易に調整でき
る。つまり、空所の縦寸法及び横寸法を確定する作業に
於て、スケールの目盛を手掛かりにして各寸法を知るこ
とができるので、部品の種類に応じて適正な空所の寸法
設定を目盛を手掛かりにして容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) (b) 及び(c) は本発明の一形態例の部品ト
レイの構成を示す平面図、A−A断面図、B−B断面図
である。
【図2】(a) (b) 及び(c) は図1の形態例の要部の平面
図、C−C断面図、D−D断面図である。
【図3】本発明の他の形態例の要部構成を示す平面図。
【図4】図3の形態例のE−E断面図。
【図5】本発明の他の形態例の部品トレイの組み付け状
態の斜視図。
【図6】図5の分解斜視図。
【図7】(a) (b) 及び(c) は操作説明図。
【図8】従来例の説明図。
【符号の説明】
1 ベ−ス板、2 第1のカバ−、3 第2のカバー、
4 ネジ、5 長穴、6ネジ、7 長穴、8、9 ガイ
ド突条、11 スライド用ガイド、12 スライド用ガ
イド、15 長角穴(開口)、16 長角穴(開口)、
17、18 スケール、20、21 補助ガイド片、3
1 ベース板、32 第2のカバー(幅調整用スライド
板)、33 第2のカバー、34 ネジ、35 長穴、
36 ネジ、37 長穴、40 突条、41 小開口、
42 大開口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状のベース板上に、第1のカバー、
    第2のカバーを夫々縦方向、横方向に移動及び固定可能
    に構成するとともに、第1のカバー及び第2のカバーに
    は夫々寸法の異なる開口が貫通形成され、 第1のカバーに対する第2のカバーの相対的位置をずら
    すことにより、上記各開口が連通して形成される部品収
    納用の空所の縦横寸法を調整するようにしたことを特徴
    とする部品トレイ。
  2. 【請求項2】 上記第1のカバー及び第2のカバーに夫
    々形成される開口は縦長の長角穴であり、両開口の横幅
    は同等であり、縦方向寸法は第2のカバーの開口の方が
    長く、 上記ベース板上には横方向に平行に延び且つ縦方向間隔
    が一定の複数のガイド片が突設され、上記第1のカバー
    の下面には横方向に平行に延び且つ縦方向間隔がベース
    上のガイド片の間隔と同等のガイド片が突設され、 ベース板上に第1のカバー、第2のカバーを順次積層し
    たときに、ベース上のガイド片と、第1のカバー下面の
    ガイド片とが交互の位置関係となり、両ガイド片間で収
    納しようとする部品の上下辺を規制し、両開口の左右端
    縁で部品の左右辺を規制することを特徴とする請求項1
    記載の部品トレイ。
  3. 【請求項3】 上記第1のカバーの下面であってその開
    口の一方の辺に相当する位置に補助ガイド片を、該開口
    の内側に一部が突出した状態で配置するとともに、第2
    のカバーの下面であってその開口の他方の辺に相当する
    位置に補助ガイド片を、該開口の内側に一部が突出した
    状態で配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の
    部品トレイ。
  4. 【請求項4】 上記第1のカバーに形成される複数の開
    口は、いずれも開口面積の小さい同形状の小開口であ
    り、且つ各小開口は所定の間隔で縦横方向に規則正しく
    配置され、 上記第2のカバーに形成される複数の開口は、いずれも
    上記小開口の縦方向列をカバーし得る縦方向長さを有し
    た大開口であり、 上記ベース板上面には上記各小開口内に嵌合可能な配置
    で横方向に延びる突条が配置され、 上記ベース板と第1のカバーとのY方向の位置関係を調
    整することにより小開口の上下いずれかの端縁と突条と
    の間で部品収納用の空所の縦方向幅を確定し、 第1のカバーと第2のカバーとのX方向の位置関係を調
    整することにより、上記小開口と大開口の左右端縁によ
    って部品収納用の空所の横方向幅を確定するようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の部品トレイ。
  5. 【請求項5】 上記第2のカバーに形成される開口のう
    ちの少なくとも一つの開口の縦縁部と横縁部には夫々上
    記部品収納用の空所の縦長さ及び横長さを確認するため
    のスケールが形成されていることを特徴とする請求項
    1、2、3、又は4記載の部品トレイ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100576119B1 (ko) * 1998-10-23 2006-08-10 삼성전자주식회사 유리기판 운반용 카세트
JP2008021961A (ja) * 2006-06-14 2008-01-31 Juki Corp 部品実装方法
JP2015159156A (ja) * 2014-02-21 2015-09-03 東洋精密工業株式会社 ワーククランプトレイおよびその製造方法
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