JPH10118746A - 連続鋳造用浸漬ノズルの予熱装置 - Google Patents
連続鋳造用浸漬ノズルの予熱装置Info
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- JPH10118746A JPH10118746A JP27591096A JP27591096A JPH10118746A JP H10118746 A JPH10118746 A JP H10118746A JP 27591096 A JP27591096 A JP 27591096A JP 27591096 A JP27591096 A JP 27591096A JP H10118746 A JPH10118746 A JP H10118746A
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Abstract
鋳造用浸漬ノズルの予熱装置を提供する。 【解決手段】 連続鋳造機において、タンディッシュに
取り付けられた浸漬ノズル1を加熱したのち、取鍋から
供給された溶融金属を前記浸漬ノズル1を通してモール
ドへ注入させるようにした鋳造工程における浸漬ノズル
1の予熱装置であって、該予熱装置が、浸漬ノズル1の
外周を囲み、間接的に浸漬ノズル1を加熱する加熱手段
Aであるリング状の電熱器3からなる。
Description
ルの予熱装置に関する。さらに詳しくは、連続鋳造工程
における鋳造品の品質不良を防止することができる連続
鋳造用浸漬ノズルの予熱装置に関する。
に満たされた溶融金属(溶鋼)を直接鋳造する方法もあ
るが、図4に示すようにほとんどのばあい取鍋50から
の流れの乱れを整えたり、各鋳型への溶鋼分配などのた
め、一度タンディッシュ51に溜められる。このばあ
い、取鍋50からタンディッシュ51に溶鋼を流し込む
とき、溶鋼が大気に触れると酸化汚染が発生するため、
取鍋50の底部に取り付けられたロングノズル52を介
して供給される。そして、タンディッシュ51で清流化
された溶鋼は、安定した溶鋼流をうるために底部に取り
付けられた浸漬ノズル53を介して、モールド(水冷鋳
型)54に注入され、冷却とともに下方に引抜かれて連
続的に固められる。
と、タンディッシュ51内に注がれた溶鋼が凝固してし
まうため、タンディッシュ51は鋳造直前まで予熱され
ているのが普通である。取鍋50が鋳造工程に到着する
のを見越してタンディッシュ51の予熱を終了するが、
たとえば直前になり前工程でトラブルが発生し、取鍋到
着が遅れるばあい、タンディッシュ51に取り付けられ
ている浸漬ノズル53は大気に放散しながら待機するこ
とになる。タンディッシュ51は耐火材の厚さが大き
く、また蓋が取り付けられている物も多くわずかな時間
ならば、差程温度降下を気にしなくても良い。しかし浸
漬ノズル53は厚さが薄く、短時間で鋳造に障害を及ぼ
す温度まで降下する。
取鍋50の溶鋼量を鋳造するため、取鍋が空になるとつ
ぎの取鍋を設置し再度鋳造を続行するが、取鍋の到着や
鋳造準備の完了までには通常数十分間掛かるため、タン
ディッシュと浸漬ノズルは、大気に熱を放散しながら待
機することになる。そして、これが原因で鋳片の品質不
良が発生するばあいがある。
る方法が種々提案されている。たとえばタンディッシュ
の予熱ガスを浸漬ノズル内に流れ込ませて加熱するもの
がある(特開昭57−28659号公報参照)。また浸
漬ノズルの外面はバーナが噴射する燃焼ガスにより加熱
し、浸漬ノズルの内面にはタンディッシュの予熱ガスを
浸漬ノズルに強制的に吸引させることにより加熱するも
のがある(特開昭61−60247号公報参照)。さら
に浸漬ノズルを通電により加熱するものがある(特開昭
59−127956号公報参照)。
開昭57−28659号公報記載の方法では、高温に加
熱されたガスは上昇しやすいため、タンディッシュの最
下部に取り付けられた浸漬ノズルへガスを導くには、タ
ンディッシュの密閉度を高くしなければならないので、
タンディッシュの維持費が嵩む問題がある。またタンデ
ィッシュの内部雰囲気圧を高圧にしなければならないの
で、燃料ガスを多量に供給する必要があり、コストが高
くつく問題がある。
記載の方法では、タンディッシュ内に予熱ガスを強制的
に吸引するため、前記特開昭57−28659号公報記
載の方法に比べ多量に燃焼ガスを供給させる必要がな
い。しかし強制吸引によりタンディッシュ内が負圧にな
れば外気を巻き込みタンディッシュ内の温度が低下する
ため、気密性の向上または内部圧力の制御が必要になる
とともに吸引設備が必要になるなど設備費が嵩み、かつ
予熱終了後、装置の取り外しに時間が掛かるため即座に
鋳造開始できないという問題がある。
報および特開昭61−60247号公報記載の方法は、
燃焼ガスによる加熱のため、一度以上使用した浸漬ノズ
ルに適用したばあい、浸漬ノズル内面に付着したものが
酸化し品質上好ましくない。
載の方法では、酸化性ガスを用いないため酸化物は生成
されない。しかし均等加熱のためには、浸漬ノズルの長
さ方向断面積を一定にする必要があり、また浸漬ノズル
材質が通電性を有する必要があるなどの制約を受ける問
題がある。また一度以上使用したノズルは、溶鋼および
スラグに接することによる局部的減肉が発生する可能性
があり、昇温特性のバラツキが生じ、熱応力による破損
を来す惧れがある。
質を向上させることができる連続鋳造用浸漬ノズルの予
熱装置を提供することを目的としている。
ノズルの予熱装置は、連続鋳造機において、タンディッ
シュに取り付けられた浸漬ノズルを加熱したのち、取鍋
から供給された溶融金属を前記浸漬ノズルを通してモー
ルドへ注入させるようにした鋳造工程における浸漬ノズ
ルの予熱装置であって、該予熱装置が、浸漬ノズルの外
周を囲み、間接的に浸漬ノズルを加熱する加熱手段から
なることを特徴としている。
の連続鋳造用浸漬ノズルの予熱装置を説明する。
熱装置の一実施例を示す説明図、図2〜3は図1におけ
る予熱装置の使用例を示す模式図である。
において、初期予熱を行ない、鋳造開始の準備ができた
のち、即座に鋳造できないばあい、または一度以上鋳造
を行なった浸漬ノズルを再度使用するばあいに、待機中
の浸漬ノズルの外面から後述する電熱器またはラジアン
トチューブ装置などによる間接加熱により熱を供給し温
度降下を防ぐものである。
ル1の外周を囲む加熱手段Aと、電源供給スイッチ2と
から構成されている。前記加熱手段Aとしては、間接的
(非接触的)に浸漬ノズル1を加熱するリング状の電熱
器3を用いることができる。この電熱器3は、たとえば
内径250mm、外径450mmおよび高さ400mm
の耐火材4の内面に埋め込み型の電熱線が設置されたも
のであって、該電熱線には、電流を流すため上下に一対
の端子5、6が接続されている。本実施例では、加熱手
段Aとしてリング状の電熱器3を用いているが、本発明
においては、これに限定されるものではなく、たとえば
U字状のラジアントチューブの両端に蓄熱体およびバー
ナをそれぞれ設けてなるラジアントチューブバーナ装置
を用いることができる。かかるラジアントチューブバー
ナ装置を用いるばあい、浸漬ノズルの周りに複数設置す
るようにする。また加熱手段Aは、浸漬ノズル1の吐出
孔7近傍に配置することもできる。
電熱器またはラジアントチューブ装置などの加熱手段A
で間接的に加熱するため、比較的簡便な設備とすること
ができる。また電熱器を用いたばあいガスの発生がな
く、またラジアントチューブのばあいも容易にガス回収
ができるため、環境対策が容易であり、酸化性ガス接触
がないため、酸化物生成による品質不良が発生しない。
さらにタンディッシュの気密性を必要とせず、タンディ
ッシュの維持費の増加はなく、内圧制御の困難な装置も
不要である。
取り外しが簡便であり、予熱終了から鋳造開始まで短時
間に温度降下を防止できる。通電加熱のように浸漬ノズ
ルの形状または物性を限定しなくてもよい。また従来の
通電加熱法では、一度鋳造に用いた浸漬ノズルを局部的
加熱を防ぎつつ通電加熱するには、通電方向に均一断面
積を有する必要があるとともに、通電にあたってノズル
の溶損部などを補修する必要がある。そして付着した凝
固鉄自体に通電するおそれがあり、事前に凝固鉄を除去
する必要がある。これに対し、本実施例の装置であれば
これらの必要性が全くない。
する。まず図2(a)は鋳造中の取鍋8、タンディッシ
ュ9およびモールド10の配置を示しており、図2
(b)は鋳造が終了した状態を示している。つぎに図2
(c)に示すように、空になった取鍋を退避させたの
ち、つぎの溶鋼を満たした取鍋が来るまでタンディッシ
ュ9を待機させるために、モールド10から排除する。
そして図3(a)に示すように、待機中にタンディッシ
ュ9を少し浮かせて加熱手段Aである電熱器3を設置す
る。
ッシュ9の浸漬ノズル1が電熱器3内に収まるようにタ
ンディッシュ9を降ろしたのち、浸漬ノズル1を加熱開
始時の温度にも影響されるが通常5〜15分以上加熱し
て1100℃位まで昇温し、つぎの取鍋が来るまでのあ
いだ保温させる。そして、このあいだを利用して、モー
ルドの整備などを行なうことができる。
ディッシュを抜き取るとともに電熱器を取り外し、再び
鋳造工程を繰り返す。なお、電熱器3は軽量であるた
め、たとえば一人の作業者が設置と取り外しができ、か
かる設置および取り外しに掛かる時間としては、3〜5
分程度である。
し、温度降下を防止しているため、浸漬ノズル内に付着
物が生成しなくなり、吐出孔の詰まりがなくなる。
いているため、電熱器の設置および取り外しに際しタン
ディッシュを浮上および降下させる時間が必要である
が、電熱器を分割タイプ、たとえば観音開きタイプにす
ることにより、前記浮上および降下の時間を省いて作業
効率を上げることができる。
浸漬ノズルを輻射熱による間接的な加熱であるため、付
着物(酸化物)の生成がなくなり、鋳片の品質を維持で
きる。
外しが非常に容易であり、装脱着作業負荷が非常に少な
いため、稼働率の低下が図れるとともに、設置および取
り外し時の温度降下を防ぐことができる。
実施例を示す説明図である。
ある。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 連続鋳造機において、タンディッシュに
取り付けられた浸漬ノズルを加熱したのち、取鍋から供
給された溶融金属を前記浸漬ノズルを通してモールドへ
注入させるようにした鋳造工程における浸漬ノズルの予
熱装置であって、該予熱装置が、浸漬ノズルの外周を囲
み、間接的に浸漬ノズルを加熱する加熱手段からなるこ
とを特徴とする連続鋳造用浸漬ノズルの予熱装置。 - 【請求項2】 前記加熱手段が、内面に電熱線が埋め込
まれたリング状を呈する電熱器である請求項1記載の予
熱装置。 - 【請求項3】 前記加熱手段が、浸漬ノズルの周りに複
数設置されるラジアントチューブバーナ装置である請求
項1記載の予熱装置。 - 【請求項4】 前記加熱手段が、浸漬ノズルの吐出孔近
傍に配置されてなる請求項1、2または3記載の予熱装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27591096A JP3532041B2 (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 連続鋳造用浸漬ノズルの予熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27591096A JP3532041B2 (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 連続鋳造用浸漬ノズルの予熱装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10118746A true JPH10118746A (ja) | 1998-05-12 |
JP3532041B2 JP3532041B2 (ja) | 2004-05-31 |
Family
ID=17562139
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27591096A Expired - Fee Related JP3532041B2 (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 連続鋳造用浸漬ノズルの予熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3532041B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102007016018A1 (de) | 2007-04-03 | 2008-10-09 | Sms Demag Ag | Brenneranordnung |
US20110253337A1 (en) * | 2008-12-26 | 2011-10-20 | Taijiro Matsui | Continuous casting method and nozzle heating device |
KR101359145B1 (ko) * | 2012-03-06 | 2014-02-06 | 주식회사 포스코 | 주조용 노즐 예열장치 |
CN113894279A (zh) * | 2021-09-06 | 2022-01-07 | 盐城市联鑫钢铁有限公司 | 一种带有浸入式水口的保护渣烘烤装置及其控制系统 |
-
1996
- 1996-10-18 JP JP27591096A patent/JP3532041B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE102007016018A1 (de) | 2007-04-03 | 2008-10-09 | Sms Demag Ag | Brenneranordnung |
US20110253337A1 (en) * | 2008-12-26 | 2011-10-20 | Taijiro Matsui | Continuous casting method and nozzle heating device |
US8360136B2 (en) * | 2008-12-26 | 2013-01-29 | Nippon Steel Corporation | Continuous casting method and nozzle heating device |
KR101359145B1 (ko) * | 2012-03-06 | 2014-02-06 | 주식회사 포스코 | 주조용 노즐 예열장치 |
CN113894279A (zh) * | 2021-09-06 | 2022-01-07 | 盐城市联鑫钢铁有限公司 | 一种带有浸入式水口的保护渣烘烤装置及其控制系统 |
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Publication number | Publication date |
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JP3532041B2 (ja) | 2004-05-31 |
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