JP2019166525A

JP2019166525A - 連続鋳造用ノズルの予熱装置

Info

Publication number: JP2019166525A
Application number: JP2018053753A
Authority: JP
Inventors: 智玲山内; Tomotama Yamauchi; 宣正原; Norimasa Hara; 幸春鵜飼; Yukiharu Ukai
Original assignee: Akechi Ceramics Co Ltd
Current assignee: Akechi Ceramics Co Ltd
Priority date: 2018-03-22
Filing date: 2018-03-22
Publication date: 2019-10-03
Anticipated expiration: 2038-03-22
Also published as: JP6782979B2

Abstract

【課題】スラグ等の堆積物の除去を安全かつ効率的に行うことができると共に、堆積物がバーナー口を塞いだり連続鋳造用ノズルを破損させることのない連続鋳造用ノズルの予熱装置を提供する。【解決手段】本発明の連続鋳造用ノズルの予熱装置１は、内部に連続鋳造用ノズル５０を収容するための連続鋳造用ノズル収容部２を備えた筒状炉体部３を有し、筒状炉体部３は、上下方向に分割されて分離可能に構成されているため、上側炉体部３Ａを移動させて堆積物を安全かつ効率的に除去することができる。【選択図】図１

Description

本発明は、連続鋳造用ノズルを使用前に予熱する連続鋳造用ノズルの予熱装置に関するものである。

連続鋳造では、およそ１５００〜１５５０℃の溶鋼を連続鋳造用ノズルを介して注湯している。その際、連続鋳造用ノズルには過酷な熱負荷がかかり亀裂や折損等が発生するおそれがあるため、予め連続鋳造用ノズルを加熱して破損を防止している。また、この連続鋳造用ノズルの予熱によって、連続鋳造用ノズル内を通過する溶鋼の温度低下による鋳造品の品質低下を防止している。

従来の予熱装置としては、連続鋳造用ノズルの上部の注湯口または下部の吐出口から、燃料ガスと酸素を供給可能なバーナーを用いて１０００〜１２００℃に加熱する予熱装置が知られている（特許文献１または特許文献２）。

しかし、上記予熱装置は、炉体内部（底部上面）に堆積したスラグやゴミを取り除く際に炉体上部の開口部から手や治具を入れて行っており、効率が悪く熱間では危険作業となっていた。また、下部のバーナー口から加熱するタイプのものでは、堆積物がバーナー口を塞ぎ、予熱を十分に行えないことがあった。さらに、堆積物が連続鋳造用ノズルに接触して破損させることがあった。

特開２０１２−１４８２８５号公報特開昭６１−２６２４５５号公報

そこで、本発明の課題は、スラグ等の堆積物の除去を安全かつ効率的に行うことができると共に、堆積物がバーナー口を塞いだり連続鋳造用ノズルを破損させることのない連続鋳造用ノズルの予熱装置を提供することにある。

上記課題を解決するものは、内部に連続鋳造用ノズルを収容するための連続鋳造用ノズル収容部を備えた筒状炉体部を有し、該筒状炉体部は、底部付近にて上下方向に分割されており分離可能に構成されていることを特徴とする連続鋳造用ノズルの予熱装置である。

前記筒状炉体部の分割部位の周囲には外形に沿って袴部が設けられていることが好ましい。前記筒状炉体部は、上側炉体部と下側炉体部とからなり、二分割されていることが好ましい。前記上側炉体部は、ワイヤー取付け部を有し、クレーンにて吊り上げ可能に構成されていることが好ましい。

請求項１に記載の連続鋳造用ノズルの予熱装置によれば、スラグ等の堆積物の除去を安全かつ効率的に行うことができると共に、堆積物がバーナー口を塞いだり連続鋳造用ノズルを破損させることを抑制できる。
請求項２に記載の連続鋳造用ノズルの予熱装置によれば、組立ての際に容易にセンター出しすることできると共に、分割部位をシールしてバーナーフレームの漏出を抑止することができる。
請求項３に記載の連続鋳造用ノズルの予熱装置によれば、より簡素な構造で、上記請求項１の効果を奏する予熱装置を構成できる。
請求項４に記載の連続鋳造用ノズルの予熱装置によれば、上側炉体部をより容易かつ簡素な構造で下側炉体部と分離することができる。

本発明の連続鋳造用ノズルの予熱装置の一実施例の縦断面図である。図１に示した連続鋳造用ノズルの予熱装置において連続鋳造用ノズルを挿入した状態を示す縦断面図である。

本発明では、内部に連続鋳造用ノズル５０を収容するための連続鋳造用ノズル収容部２を備えた筒状炉体部３を有し、筒状炉体部３が底部付近（底部側）にて上下方向に分割され分離可能に構成されていることで、上側炉体部３Ａを移動させて堆積物を安全かつ効率的に除去することができると共に、堆積物がバーナー口を塞いだり連続鋳造用ノズルを破損させることのない連続鋳造用ノズルの予熱装置１を実現した。

本発明の連続鋳造用ノズルの予熱装置を図１または図２に示した一実施例を用いて説明する。
この実施例の連続鋳造用ノズルの予熱装置１は、内部に連続鋳造用ノズル５０を収容するための連続鋳造用ノズル収容部２を備えた筒状炉体部３を有し、筒状炉体部３は、底部付近にて上下方向に分割され分離可能に構成されている。以下、各構成について順次詳述する。

この実施例の連続鋳造用ノズルの予熱装置１は、連続鋳造用ノズル５０に溶鋼を注湯する前に予熱する装置であって、図２に示すように、筒状炉体部３の上部開口部４から連続鋳造用ノズル収容部２内に連続鋳造用ノズル５０を挿入し、図１または図２に示したバーナー口５にバーナー（図示しない）を設置した後、ブロワー（図示しない）を介してバーナーフレームを連続鋳造用ノズル収容部２内に供給して連続鋳造用ノズル５０を予熱する装置である。なお、連続鋳造用ノズル５０は、スポーリングを防止するために一般的に１０００℃程度まで加熱される。

なお、本発明の連続鋳造用ノズルの予熱装置は、この実施例のように、筒状炉体部３の底部付近に設けられたバーナー口５からバーナーフレームを供給するものに限定されず、上部開口４よりバーナーフレームを供給するタイプのものも本発明の範疇に包含される。また、筒状炉体部３の外周部は、金属製缶体６により被覆されている。

そして、筒状炉体部３は、図１または図２に示すように、底部７付近にて上下方向に分割されている。

具体的には、この実施例の筒状炉体部３は、上側炉体部３Ａと下側炉体部３Ｂとからなり二分割されている。上側炉体部３Ａは円筒体であり、下側炉体部３Ｂは底部７を含む有底円筒体に構成されている。また、上側炉体部３Ａと下側炉体部３Ｂを被覆する金属製缶体６も、上側炉体部３Ａおよび下側炉体部３Ｂと同様の分割部位にて分割されており、上側金属製缶体６Ａと下側金属製缶体６Ｂとから構成されている。これにより、上側炉体部３Ａおよび上側金属製缶体６Ａを移動させて、下側炉体部３Ｂおよび下側金属製缶体６Ｂと分離し、底部７の上面に露呈した堆積物を安全かつ効率的に除去することができるように構成されている。また、堆積物の除去が容易となることにより、堆積物がバーナー口を塞いだり連続鋳造用ノズルを破損させることをより防止できるよう構成されている。

上側炉体部３Ａは、図１または図２に示すように、上部付近の外周部にワイヤー取付け部８を有しており、これらワイヤー取付け部８にワイヤー（図示しない）を取り付けて上側炉体部３Ａおよび上側金属製缶体６Ａをクレーン（図示しない）にて吊り上げ可能に構成されている。これにより、上側炉体部３Ａをより容易かつ簡素な構造で下側炉体部３Ｂと分離することができるように構成されている。

また、筒状炉体部３の分割部位の周囲には外形に沿って袴部９が設けられている。この実施例の袴部９は、上側金属製缶体６Ａに固定された環状体で、下側金属製缶体６Ｂ側の一部を被覆するように下方に延出して設けられている。このような袴部９を設けることで、組立ての際に容易にセンター出しすることできると共に、分割部位をシールしてバーナーフレームの漏出を抑止することができる。なお、この実施例では、袴部９は上側金属製缶体６Ａに固定された環状体で、下側金属製缶体６Ｂ側の一部を被覆するように下方に延出して設けられているが、下側金属製缶体６Ｂに固定された環状体で、上側金属製缶体６Ａ側の一部を被覆するように上方に延出して設けられたものでもよい。

つぎに、連続鋳造用ノズルの予熱装置１の使用方法を本発明の作用と共に説明する。
連続鋳造用ノズルの予熱装置１を用いて連続鋳造用ノズル５０を予熱するには、連続鋳造用ノズル５０を筒状炉体部３の上部開口部４から連続鋳造用ノズル収容部２内に連続鋳造用ノズル５０を挿入する。

そして、図１に示したバーナー口５に設置したバーナー（図示しない）によりブロワー（図示しない）を介してバーナーフレームを供給し、連続鋳造用ノズル収容部２内を加熱することで連続鋳造用ノズル５０を予熱する。

連続鋳造用ノズル５０の予熱が終了したら、連続鋳造用ノズル５０を筒状炉体部３の上部開口部４から引き上げて鋳造作業を行う。

筒状炉体部３の底部７上面に堆積した堆積物８０（図１または図２）を除去する場合は、上側炉体部３Ａの上部付近に設けられたワイヤー取付け部８にワイヤーを固定した状態で、上側炉体部３Ａおよび上側金属製缶体６Ａをクレーンにて吊り上げることで、上側炉体部３Ａと下側炉体部３Ｂとを分離させ、底部７上面に露呈させた堆積物８０を除去する。その後、クレーンにて吊り上げられた上側炉体部３Ａおよび上側金属製缶体６Ａを袴部９にてセンター出しを行って下側炉体部３Ｂを接合させて除去作業を終了する。

このように、本発明の連続鋳造用ノズルの予熱装置は、筒状炉体部３が底部側（袴部９内において筒状炉体部３の中心軸に直交する方向に延在する水平方向分割ライン）にて上下方向に分割されているため、上側炉体部３Ａを移動させて堆積物８０を安全かつ効率的に除去することができると共に、堆積物８０がバーナー口５を塞いだり連続鋳造用ノズル５０を破損させることを防止できるように構成されている。

１連続鋳造用ノズルの予熱装置
２連続鋳造用ノズル収容部
３筒状炉体部
３Ａ上側炉体部
３Ｂ下側炉体部
４上部開口
５バーナー口
６金属製缶体
６Ａ上側金属製缶体
６Ｂ下側金属製缶体
７底部
８ワイヤー取り付け部
９袴部

Claims

内部に連続鋳造用ノズルを収容するための連続鋳造用ノズル収容部を備えた筒状炉体部を有し、該筒状炉体部は、上下方向に分割されて分離可能に構成されていることを特徴とする連続鋳造用ノズルの予熱装置。
前記筒状炉体部の分割部位の周囲には外形に沿って袴部が設けられている請求項１に記載の連続鋳造用ノズルの予熱装置。
前記筒状炉体部は、上側炉体部と下側炉体部とからなり、二分割されている請求項１または２に記載の連続鋳造用ノズルの予熱装置。
前記上側炉体部は、ワイヤー取付け部を有し、クレーンにて吊り上げ可能に構成されている請求項３に記載の連続鋳造用ノズルの予熱装置。