JPH0311396B2 - - Google Patents

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JPH0311396B2
JPH0311396B2 JP10891583A JP10891583A JPH0311396B2 JP H0311396 B2 JPH0311396 B2 JP H0311396B2 JP 10891583 A JP10891583 A JP 10891583A JP 10891583 A JP10891583 A JP 10891583A JP H0311396 B2 JPH0311396 B2 JP H0311396B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
ladle
molten steel
container
molten metal
Prior art date
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Expired
Application number
JP10891583A
Other languages
English (en)
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JPS60286A (ja
Inventor
Toshio Nanjo
Akinori Nakamura
Tetsuo Horie
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP10891583A priority Critical patent/JPS60286A/ja
Publication of JPS60286A publication Critical patent/JPS60286A/ja
Publication of JPH0311396B2 publication Critical patent/JPH0311396B2/ja
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  • Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
  • Furnace Details (AREA)
  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、単相交流又は直流によつて内部溶融
金属の加熱を行うための溶融金属用容器に関す
る。
例えば溶融金属を受湯して鋳込みを行うための
移動可能なレードル又はタンデイツシユで代表さ
れる容器は、一般に第1図にレードルaの例を示
すように、内面を耐火物bで内張りされた銅板製
外板cにて構成されている。またレードルa内の
溶鋼dを鋳湯口eから図示しないタンデイツシユ
に鋳湯して連鋳機のモールドに鋳込む際、鋳込み
開始から鋳込み完了までに最高2時間位の長い時
間を要しており、従つて、この間における溶鋼d
の温度低下は避けられない。このため、従来は第
1図に示すように、レードル内に、溶鋼dを中性
点とする三本電極fを上から挿入して三相アーク
gにより溶鋼dの加熱を行うようにしていた。し
かし、この方式においては、三相電極のため、上
部構造が複雑になるばかりでなく、三相アークg
が相互電磁力のために外側に曲げられ、従つて放
散熱量が多く溶鋼dへの伝熱効率が低いと共に、
電極fと内張耐火物bとの間隔が狭いことと相俟
つて耐火物bの一部hが局部的に短寿命となると
いつた問題を有し、またそれが加熱能力増大化へ
の制約にもなつていた。
こうした問題に対処するため、近年では単相交
流或いは直流によるアーク電極によつて溶鋼の加
熱を行うことが考えられている。しかしこの方式
の場合には、レードル等の容器側に他方の電極を
備える必要があり、そのために、容器の外周及び
底部に、耐火物を貫通して容器内部の溶鋼と外側
の外板とを接続するようにしたスパイク材を多数
配設したり、或いは金属格子を設ける等の方法が
考えられている。
しかし、上記したように溶鋼に直接接するスパ
イク材等は、その消耗が激しく短期間の使用で補
修を要すると共に、その補修が非常に大変である
といつた問題を有し、しかもスパイク材などの電
極部材が溶鋼に溶け込むために、せつかく精錬に
よつてきれいになつた溶鋼が再び汚されてしま
い、品質の低下、不均一化をまねくといつた重要
な問題を生じる。
本発明は、こうした実情に鑑みてなしたもの
で、単相交流又は直流電流を内部の溶融金属を加
熱する容器の底部に、溶融金属を汚さずしかも高
温時に高導電性をもつ被覆材にて上部内面を覆つ
た底部電極を設けて、電極の寿命延長と製品品質
の向上、均一化を図ることを目的とする。
以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
第2図は本発明を適用したレードル1の一例を
示すもので、レードル1の外周は鋼板などによる
金属製の側板2と底板3から構成されており、且
つ側板2の上部位置にはクレーン等で運搬するた
めのトラニオン4が設けられている。
上記した側板2の内面には、一般に使用される
耐火物5が内張りされており、また底板3の内面
には底部電極6が構成されている。更に単相交流
又は直流の電源7を接続端子8を介して前記底部
電極6の下部に設けた端子接続部10に切離し自
在に接続すると共に、レードル1内上部に設けた
単一の挿入電極11と接続することにより、挿入
電極11の先端と溶鋼12の上面との間でアーク
13を形成させて溶鋼12の加熱を行うようにし
いる。尚、この際、電源7が直流の場合には、通
常挿入電極11側がマイナス極に接続される。図
中14は容器の蓋を示す。
第3図は前記底部電極6の構成例を示す詳細図
であり、底部電極6は、被覆材15と、レンガ1
6と、不定形耐火物17からなる三層の耐火物に
よつて構成されている。
溶鋼12に接する第一層を構成する被覆材15
は、溶鋼12の成分に影響を与えることなく、且
つ高温で導電性が確保できるスタンプ材、例えば
酸化ジルコニウム、MgO等で構成されている。
上記被覆材15を支える第二層のレンガ16は、
黒鉛又はマグネシヤカーボン系などの導電性の高
い材料によつて形成されている。上記レンガ16
と底板3との間に設けられる第三層の不定形耐火
物17は、導電性材料にて構成されており、且つ
接触面積を増大させて接触抵抗を小さくするよう
にした形状を有している。上記底部電極6におい
てレンガ16を用いているのは、上面を被覆材1
5で覆うようにしているために、その被覆材15
との間における接触抵抗を小さくしてやる必要が
あり、そのために接触面積を大きくするという手
段がレンガによれば容易に可能なためである。ま
たレンガ16は底板3との接触性が悪いので、こ
のためにこの間に不定形耐火物17を設けるよう
にしている。また図示するように、レンガ16及
び不定形耐火物17の形状に凹凸を設けることは
前記接触面積を更に増大できることから有効であ
る。
また、前記レードル1の底部には、前記底部電
極6及び底板3を貫通してガス吹込みノズル18
が形成されている。また必要に応じて同様に底部
に鋳湯口19が設けられる。20はスライドゲー
トを示す。
上記構成によれば、黒鉛又はマグネシヤカーボ
ン系の導電性の高いレンガ16を酸化ジルコニウ
ム等の被覆材15にて覆うようにしているので、
レンガ16の消耗を防止できると共に、カーボン
等が溶鋼12に溶け込んで溶鋼12を汚すような
ことを防止でき、しかも被覆材15は、補修時は
被覆材15の厚みを増すように単に盛り上げてや
れば良いので、補修作業が大変容易となる。また
前記底部電極6をレードル1の底部に設けるよう
にしているので、アーク13の鉛直性が確保さ
れ、アークによる炉壁耐火物の損耗が少なくでき
る(ホツトスポツトの減少)。
また、前記したように、レードル1の底部にガ
ス吹込みノズル18を設けているので、ガスの吹
込みによつて溶鋼12を撹拌し、溶鋼温度の均一
化、加熱効果の向上を図ると同時に、前記底部電
極6の冷却を行わせて底部電極の寿命延長を図る
ことができる。
前記実施例において、レンガ16及び不定形耐
火物17に代えてスパイク材等を設けることも考
えられるが、接触面積を大きくとることが非常に
大変であるという問題があり、実用的でない。
前記実施例において底部電極6はなるべく低板
3に近い位置に設けるようにして、前記挿入電極
11のアーク13の鉛直性を確保し、且つ底部電
極6の寿命の向上、湯漏れに対する安全性の向上
のために、炉底に対する貫流電流を広範囲にしか
も均一に分布させるように配慮する。また上記端
子接続部10はレードル1が定位置に置かれたと
きに自動的に又は遠隔操作で接続端子8と接続さ
れて通電が行われるよう配慮することができる。
また上記レードルが、少なくとも加熱のために定
置されたときは、感電防止のために完全に接地さ
れるようにする。またレードル底部並びに端子部
等は、必要に応じ、空冷又は水冷の強制冷却機能
9を持たせるようにしても良い。
第4図は本発明を適用したタンデイツシユ21
の一例を示すもので、図中22はタンデイツシユ
ノズルを示し、その他は第2図のレードルの場合
と略同じ構成を有しており、同一の構成部分には
同一の符号を付している。タンデイツシユ21は
一般にタンデイツシユ台車に乗せられて左右に移
動するが、この移動距離が通常小さいために、下
部の端子接続部10と外部電源との接続に水冷ケ
ーブルが使用できる点においてレードルの場合と
相違している。
尚、本発明は上記実施例にのみ限定されるもの
ではなく、種々の溶融金属用容器に適用できるこ
と、不定形耐火物の設置部にスパイク材或いは金
属格子等を補助的に設けるようにしてもよいこ
と、底部電極を二層にしてもよいこと、加熱電源
は交流、直流いずれでも可能であるが、大容量の
場合には直流が望ましいこと、溶融金属の加熱
を、電極・アーク方式により行う場合について説
明したが、プラズマトーチ・プラズマ方式とする
こともできること、その他本発明の要旨を逸脱し
ない範囲内において種々変更を加えること、等は
勿論である。
上述した本発明の溶融金属用容器によれば、次
のような優れた効果を奏し得る。
(i) 単相交流又は直流電流による電極を用いて溶
融金属の加熱を行うための容器の底部に、高い
導電性をもつレンガを被覆材にて覆うよう構成
した底部電極を設けるようにしているので、底
部耐火物の寿命を非常に長くできるとともに湯
もれの虞れがない。
(ii) レンガの採用により、被覆材との接触面積を
容易に増大させて接触抵抗の低下を図ることが
できる。
(iii) レンガのカーボン等が溶融金属に溶け込むよ
うなことがないので、精錬後の溶融金属をカー
ボン等で再び汚すようなことを防止できる。
(iv) 被覆材の補修は吹き付ける(スタンプ)だけ
で良いので、補修が容易である。
(v) 容器底部全面に底部電極を構成するようにし
ているので、アークの鉛直性を確保することが
でき、アークが曲つて容器内張耐火物の一部を
局部的に消耗するようなことを防止できる。
(vi) 単相交流又は直流電流による加熱方式が容易
に可能となるので、加熱システムを簡単にでき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のレードルにおける加熱方式の一
例を示す説明図、第2図は本発明を実施したレー
ドルの一例を示す縦断面図、第3図は第2図の底
部電極部の詳細を示す拡大図、第4図は本発明を
実施したタンデイツシユの一例を示す縦断面図で
ある。 1はレードル、2は側板、3は底板、6は底部
電極、7は電源、8は接続端子、9は下部端子
部、10は端子接続部、11は挿入電極、12は
溶鋼、15は被覆材、16はレンガ、17は不定
形耐火物、18はガス吹込みノズル、21はタン
デイツシユを示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 単相交流又は直流電流による電極を用いて溶
    融金属の加熱を行うようにした容器において、容
    器の底部に、下層に設けた導電性耐火物と、その
    上部を被覆する如く設けられ且つ溶融金属を汚さ
    ず、しかも高温時に高い導電性をもつ材料からな
    る被覆材、にて構成した底部電極を設けたことを
    特徴とする溶融金属用容器。
JP10891583A 1983-06-17 1983-06-17 溶融金属用容器 Granted JPS60286A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10891583A JPS60286A (ja) 1983-06-17 1983-06-17 溶融金属用容器

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JP10891583A JPS60286A (ja) 1983-06-17 1983-06-17 溶融金属用容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60286A JPS60286A (ja) 1985-01-05
JPH0311396B2 true JPH0311396B2 (ja) 1991-02-15

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ID=14496867

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JP10891583A Granted JPS60286A (ja) 1983-06-17 1983-06-17 溶融金属用容器

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6443006U (ja) * 1987-09-10 1989-03-15
GB9020258D0 (en) * 1989-09-29 1990-10-31 Ici Plc Polymeric compositions & components therefore

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JPS60286A (ja) 1985-01-05

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