JPH1011838A - テープレコーダのブレーキ解除装置 - Google Patents

テープレコーダのブレーキ解除装置

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JPH1011838A
JPH1011838A JP8169706A JP16970696A JPH1011838A JP H1011838 A JPH1011838 A JP H1011838A JP 8169706 A JP8169706 A JP 8169706A JP 16970696 A JP16970696 A JP 16970696A JP H1011838 A JPH1011838 A JP H1011838A
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tape
brake
guide
solenoid
take
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JP8169706A
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Takamasa Kurafuji
隆昌 倉藤
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気テープがテープローディング開始位置から
ハーフローディング位置にある場合、供給リール台及び
巻取りリール台のブレーキの解除を簡単な構造で確実に
行えるようにする。 【解決手段】オペレイトレバー27,30、ガイドレバ
ーアームストッパ28,29は、テープカセットの磁気
テープの引出しを行うとともにガイドを行うテープガイ
ド部材を構成している。ガイドドライブスライダ20
は、スライドを行うことにより前記テープガイド部材を
駆動する。ソレノイド解除レバー31は、ガイドドライ
ブスライダ20により駆動され、該ガイドドライブスラ
イダ20がテープローディング開始位置からハーフロー
ディング位置にある場合、前記ソレノイド14のプラン
ジャー19をブレーキの解除を行う方向に押圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はテープレコーダの
ブレーキ解除装置に係り、特にテープローディングの際
のデータダメージを防止することができるブレーキ解除
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テープレコーダとしてビデオテー
プレコーダ(VTR)やオーディオテープレコーダが各
種実用化されているが、近年、家庭用カメラ一体型VT
R用のテープレコーダとして8mmVTR及び6mmデ
ジタルVTRが実用化されている。
【0003】図12はこのような従来の6mmデジタル
VTRの要部を示す平面図である。
【0004】図12において、テープカセット171
は、プラスチックを箱状に形成したカセットケース17
2に供給リール173及び巻取りリール174を回転可
能な状態で収納したものである。カセットケース172
の正面に設けられたリッド175(図面では、左右の取
付け部のみ示している)は、6mmデジタルVTRの図
示しないリッドオープナによって開かれた状態になって
いる。供給リール173及び巻取りリール174には、
磁性体が塗布された磁気テープ176が巻かれている。
【0005】磁気テープ176は、供給リール173か
らカセットケース172の外部に延出し、6mmデジタ
ルVTRのフレームに取り付けられたテンションローラ
178及びテープ供給側のガイドレバー177のガイロ
ーラ179、テープ供給側のスライダーアームストッパ
180のガイドローラ181及びシフトポスト182に
導かれ、回転シリンダ183に巻き付けられた後、テー
プ巻取側のスライダーアームストッパ184のシフトポ
スト185及びガイドローラ186、ベースの定位置に
取り付けられたガイドローラ187に導かれ、キャプス
タン188とピンチローラ189の間に挟持されて走行
され、さらにテープ巻取側のガイドレバー190のガイ
ローラ191,フレームに取り付けられたガイドローラ
192に導かれ、巻取りリール174により巻き取られ
る。
【0006】図13は図12のテープカセット171の
内部を示す平面図であり、磁気テープを収納した状態で
上側のカセットハーフを取外した状態で示している。
【0007】図13において、カセットケース172の
下側のカセットハーフ193には供給リール173及び
巻取りリール174が回転可能な状態で配置されてい
る。カセットハーフ193のテープ取り出し側(リッド
175側)には、非回転式のガイド194,195が形
成されている。テープ176は、供給リール173から
ガイド194に導かれ、テープローディング用の切欠部
196に延出し、ガイド195に導かれ、巻取りリール
174により巻き取られる。
【0008】ここで、図12及び図13に示した6mm
デジタルVTRのテープカセット171ににおいては、
磁気テープ176を収納した状態で磁気テープ176を
定位置に導くガイド194,195はVHS方式のテー
プカセットと異なり回転せず固定式となっている。磁気
テープ176を収納した状態で供給リール173及び巻
取りリール174を回転させると、ガイド194,19
5により磁気テープ176がダメージを受けるため、6
mmデジタルVTRは、磁気テープ176をガイド19
4,195に接触しない状態まで引き出してから巻き戻
し等の巻取動作を行うようにしなければならない。この
ことは8mmVTRにおいても同様である。
【0009】一方、8mmVTR及び6mmデジタルV
TRの多くは、小型軽量化に対応して供給リール台及び
巻取りリール台をモータによりダイレクト駆動してい
が、このようなタイプでの多くは、供給リール台及び巻
取りリール台にメカ動作的なブレーキ(ソフトブレーキ
等)が無く、磁気テープの緩みを防止するためソレノイ
ドを用いたブレーキが設けられている。VTRセットの
電源がオンになると、ソレノイドが吸着動作し、ブレー
キレバーを動作させて供給リール台及び巻取りリール台
のブレーキを解除させ、回転可能にする。この後、ガイ
ドレバー(図12の場合ガイドレバー177,190)
により磁気テープを引き出し、磁気テープがテーブカセ
ットのガイド(図13の場合、ガイド194,195)
に接触しなくなった時(この場合の位置をハーフローデ
ィング位置とする)、供給リール台及び巻取りリール台
を正逆回転駆動し、リールパルスの有無、磁気テープの
異常検出を行う。
【0010】しかしなが、ソレノイドが動作しなかった
場合、VTRの制御回路は供給リール台及び巻取りリー
ル台にブレーキがかかったままテープローディング開始
位置からテープローディング開始位置まで磁気テープを
引き出し、異常検出を行う。この場合は供給リール台及
び巻取りリール台が回転しないため、VTRの制御回路
は各種システムを停止させる。このような磁気テープの
引き出しの際には、供給リール及び巻取りリールがブレ
ーキによりロックされており、無理に磁気テープを引き
出すため、磁気テープが伸びたりして、致命的なデータ
ダメージが発生することになる。これを防止するため
に、ソレノイドが動作したかしないかのスイッチを設け
る方法があるが、この場合、判別用のスイッチが高価な
ものであり、VTRの製造コストを増大させてしまう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のテープ
カセットのガイドが固定式で供給リール台及び巻取りリ
ール台のブレーキをソレノイドで行うテープレコーダで
は、ソレノイドが動作しなかった場合、供給リール台及
び巻取りリール台にブレーキがかかったままテープロー
ディング開始位置からテープローディング開始位置まで
無理に磁気テープを引き出すため、磁気テープが伸びた
りして、致命的なデータダメージが発生することにな
る。これを防止するために、ソレノイドが動作したかし
ないかのスイッチを設ける方法があるが、この場合、判
別用のスイッチが高価なものであり、テープレコーダの
製造コストを増大させてしまう。
【0012】この発明は上記問題点を除去し、磁気テー
プがテープローディング開始位置からハーフローディン
グ位置にある場合、供給リール台及び巻取りリール台の
ブレーキの解除を簡単な構造で確実に行えるテープレコ
ーダのブレーキ解除装置の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のテープレ
コーダのブレーキ解除装置は、テープカセットがカセッ
トローディングされた状態でテープカセットの供給リー
ルと嵌合する供給リール台と、テープカセットがカセッ
トローディングされた状態でテープカセットの巻取りリ
ールと嵌合する巻取りリール台と、前記供給リール台及
び巻取りリール台にブレーキを行うブレーキ部材と、こ
のブレーキ部材によるブレーキの解除をプランジャーの
移動により行うソレノイドと、テープカセットの磁気テ
ープの引出しを行うとともにガイドを行うテープガイド
部材と、スライドを行うことにより前記テープガイド部
材を駆動するガイドドライブスライダと、このガイドド
ライブスライダにより駆動され、該ガイドドライブスラ
イダがテープローディング開始位置からハーフローディ
ング位置にある場合、前記ソレノイドのプランジャーを
ブレーキの解除を行う方向に押圧するソレノイド解除レ
バーと、を具備したことを特徴とする。
【0014】請求項2記載のテープレコーダのブレーキ
解除装置は、請求項1記載のテープレコーダのブレーキ
解除装置であって、前記ソレノイド解除レバーを前記ガ
イドドライブスライダに形成したカムにより駆動するこ
とを特徴とする。
【0015】請求項3記載のテープレコーダのブレーキ
解除装置は、請求項1及び2のいずれか一つに記載のテ
ープレコーダのブレーキ解除装置であって、前記供給リ
ール台及び巻取りリール台をモータによりダイレクト駆
動することを特徴とする。
【0016】請求項1乃至3記載の構成によれば、ソレ
ノイド解除レバーが、ガイドドライブスライダにより駆
動され、該ガイドドライブスライダがテープローディン
グ開始位置からハーフローディング位置にある場合、前
記ソレノイドのプランジャーをブレーキの解除を行う方
向に押圧するので、磁気テープがテープローディング開
始位置からハーフローディング位置にある場合、供給リ
ール台及び巻取りリール台のブレーキの解除を簡単な構
造で確実に行える。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。
【0018】図1は本発明に係るテープレコーダのブレ
ーキ解除装置の第1の発明の実施の形態を示す平面図で
あり、6mmビデオテープレコーダ(VTR)に適用し
たものであり、テープローディング開始直前の状態を示
している。
【0019】図1において、符号11はメカデッキであ
り、このメカデッキ11には、テープカセットがカセッ
トローディングされた状態でテープカセットの供給リー
ルと嵌合する供給リール台12と、テープカセットがカ
セットローディングされた状態でテープカセットの巻取
りリールと嵌合する巻取りリール台13とが左右に並べ
て設けられている。メカデッキ11の中央には、ソレノ
イド14が設けられている。供給リール台12及び巻取
りリール台13はモータによりダイレクト駆動される。
【0020】メカデッキ11の供給リール台12とソレ
ノイド14の間の位置には、ブレーキレバー15が回転
可能な状態で設けられている。メカデッキ11の巻取り
リール台13とソレノイド14の間の位置には、ブレー
キレバー16が回転可能な状態で設けられている。ブレ
ーキレバー15,16は、それぞれブレーキをかける場
合に一端側が供給リール台12及び巻取りリール台13
に接触するようになっている。ブレーキレバー15,1
6は、それぞれコイルばね17,18によって、ブレー
キをかける方向に付勢されている。ブレーキレバー1
5,16は、他端側がオンした状態のソレノイド14の
プランジャー19によってブレーキをオフする方向に押
圧される。このような構造により、ブレーキレバー1
5,16及びコイルばね17,18は、供給リール台1
2及び巻取りリール台13にブレーキを行うブレーキ部
材を構成している。ソレノイド14は、このブレーキ部
材によるブレーキの解除をプランジャー19の吸着移動
により行う。
【0021】ガイドドライブスライダ20は6mmデジ
タルVTRの後述の下側フレームにスライド可能な状態
で取り付けられている。ガイドドライブスライダ20に
は、カム溝21,22,23及びガイド溝24,25,
26が形成されている。テープ供給側のオペレイトレバ
ー27及びガイドレバーアームストッパ28と、テープ
巻取側のガイドレバーアームストッパ29及びオペレイ
トレバー30と、ソレノイド解除レバー31とは、下側
フレームに回転可能な状態で設けられている。ガイドド
ライブスライダ20のガイド溝24,25は、ガイドレ
バーアームストッパ28,29の回転軸のピン32,3
3が挿入されており、ガイドドライブスライダ20のス
ライド方向を規制している。オペレイトレバー27,3
0、ソレノイド解除レバー31は、それそれに形成され
たピン34,35,36がそれぞれカム溝21,22,
23に挿入されており、ガイドドライブスライダ20の
スライドにより回転駆動するようになっている。
【0022】オペレイトレバー27,30は、それぞれ
ガイドレバーアームストッパ28,29とそれぞれに形
成されたギアにより咬合しており、オペレイトレバー2
7,30が回転すると、ガイドレバーアームストッパ2
8,29も回転するようになっている。ガイドレバーア
ームストッパ28,29には、それぞれ磁気テープのガ
イドを行うガイローラ37,38が形成されている。こ
のような構造により、オペレイトレバー27,30、ガ
イドレバーアームストッパ28,29は、テープカセッ
トの磁気テープの引出しを行うとともにガイドを行うテ
ープガイド部材を構成している。ガイドドライブスライ
ダ20は、スライドを行うことにより前記テープガイド
部材を駆動する。ソレノイド解除レバー31は、ガイド
ドライブスライダ20により駆動され、該ガイドドライ
ブスライダ20がテープローディング開始位置からハー
フローディング位置にある場合、前記ソレノイド14の
プランジャー19をブレーキの解除を行う方向に押圧す
る。
【0023】ガイドドライブレバー40は、ガイドドラ
イブスライダ20を駆動するためのものであり、下側フ
レームに軸41を中心に回転可能に設けられ、一端側に
形成されたピン42がガイドドライブスライダ20のガ
イド溝26に挿入され、他端側に形成されたピン43が
カムギア44のカム溝45に挿入されている。カムギア
44は駆動ギア46と咬合し、駆動ギア46は駆動ギア
47と咬合し、駆動ギア47は駆動ギア48と咬合し、
駆動ギア48は駆動ギア49と咬合している。駆動ギア
46,47,48,49は駆動ギア列を構成している。
駆動ギア48,49は、それぞれ下側と上側に配置され
たローデイングアームストッパ50,51と咬合してい
る。
【0024】ローデイングアームストッパ50,51に
は、テープ供給側及びテープ巻取側のスライダーアーム
ストッパ52、53が回転可能な状態で取付けられてい
る。スライダーアームストッパ52には、テープ供給側
のガイドローラ54及びシフトポスト55が取付けられ
ている。スライダーアームストッパ53には、テープ巻
取側のシフトポスト56及びガイドローラ57が取付け
られている。
【0025】図2は図1の要部を示す平面図である。
【0026】ガイドドライブスライダ20のカム溝23
は、ソレノイド解除レバー31用となっており、区間D
1が初期状態からテープローディング開始位置となり、
区間D2がテープローディング開始位置からハーフロー
ディング位置となり、区間D3がハーフローディング位
置からテープローディング終了位置となっている。
【0027】区間D2は区間D1,D3に対してメカデ
ッキ21側に寄っており、この区間D2にソレノイド解
除レバー31のピン36が来ることにより、ソレノイド
解除レバー31が回転しソレノイド解除レバー31の押
圧部60をソレノイド14のプランジャー19側に移動
させるようになつている。プランジャー19は、先端が
膨大部61となっており、この膨大部61は、先端側が
テープローディング開始位置からハーフローディング位
置で押圧部60と接触し、コイル62側がブレーキレバ
ー15,16の他端側と係止している。ブレーキレバー
15,16のそれぞれ供給リール台12及び巻取りリー
ル台13と接触する部分には、ゴム等の摩擦力の大きい
部材63,64が設けられている。
【0028】図2では、テープローディング開始直前の
状態を示しており、ソレノイド14がオフ状態で、プラ
ンジャー19はコイル62から突出する側にあり、ブレ
ーキレバー15,16は、供給リール台12及び巻取り
リール台13にブレーキをかけ、ソレノイド解除レバー
31の押圧部60は、プランジャー19の膨大部61に
接触していない状態になっている。
【0029】図3は図2の要部がテープローディング開
始位置からハーフローディング位置の間の状態にある場
合を示す平面図である。
【0030】この場合、ソレノイド14がオン状態で、
プランジャー19はコイル62側に移動し、ブレーキレ
バー15,16は、供給リール台12及び巻取りリール
台13にブレーキを外している。一方、カム溝23の区
間D2にソレノイド解除レバー31のピン36が来るこ
とにより、ソレノイド解除レバー31の押圧部60はソ
レノイド14のプランジャー19をブレーキレバー1
5,16によるブレーキを解除する方向に押圧してい
る。このようなソレノイド解除レバー31の動きによ
り、ソレノイド14が故障した場合にも、ブレーキレバ
ー15,16によるブレーキを解除することができる。
【0031】図4は図1のブレーキ解除装置がソレノイ
ド故障の状態でハーフローディング位置からテープロー
ディング終了位置の途中(テープをシリンダに巻き付け
る以前の状態)に来た場合を示している。
【0032】図4において、この場合は、故障によりソ
レノイド14が吸着動作を行わず、プランジャー19は
コイル62から突出する側に移動し、ブレーキレバー1
5,16は、供給リール台12及び巻取りリール台13
にブレーキをかけている。また、カムギア44の回転に
より、ガイドドライブレバー40が回転し、ガイドドラ
イブスライダ20を図中右側に移動させ、カム溝23の
区間D3にソレノイド解除レバー31のピン36が来き
ている。これにより、ソレノイド解除レバー31は、プ
ランジャー19に接触しない状態になっている。また、
オペレイトレバー27,30が回転し、ガイドレバーア
ームストッパ28,29が回転し、ガイドレバーアーム
ストッパ28,29のガイローラ37,38がメカデッ
キ11の反対側に移動している。カムギア44の回転に
より、駆動ギア46,47,48,49、ローデイング
アームストッパ50,51を回転させることにより、ス
ライダーアームストッパ52,53を移動させている
が、この状態ではまだ磁気テープを回転シリンダに巻き
付ける状態にはきていない。このような状態では、6m
mデジタルVTRの制御回路は、供給リール台12及び
巻取りリール台13を正逆回転駆動電圧を供給し、リー
ルパルスの有無、磁気テープの異常検出を行う。この場
合、6mmデジタルVTRの制御回路は、供給リール台
12及び巻取りリール台13が回転しないため、異常を
検出し、各種システムを停止させる。
【0033】ここで、ソレノイド14が故障していない
場合には、ソレノイド14がオン状態となり、プランジ
ャー19はコイル62側に移動し、ブレーキレバー1
5,16は、供給リール台12及び巻取りリール台13
のブレーキを解除する。このような状態で、6mmデジ
タルVTRの制御回路は、供給リール73及び巻取りリ
ール74が回転するため、システムが正常であることを
確認し、カムギア44をさらに回転させ、駆動ギア4
6,47,48,49を回転させることにより、スライ
ダーアームストッパ52,53を移動させ、磁気テープ
を回転シリンダに巻き付ける。
【0034】図5は図1の6mmデジタルVTRのテー
プローディングが完了した状態のテープカセットを含め
た要部の構成を示す平面図である。
【0035】図5において、テープカセット71は、プ
ラスチックを箱状に形成したカセットケース72に供給
リール73及び巻取りリール74を回転可能な状態で収
納したものである。カセットケース72の正面に設けら
れたリッド75(図面では、左右の取付け部のみ示して
いる)は、6mmデジタルVTRの図示しないリッドオ
ープナによって開かれた状態になっている。供給リール
73及び巻取りリール74には、磁性体が塗布された磁
気テープ76が巻かれている。
【0036】磁気テープ76は、供給リール73からカ
セットケース72の外部に延出し、6mmデジタルVT
Rのフレームに取り付けられたテンションローラ78及
びテープ供給側のガイドレバーアームストッパ28のガ
イローラ37、テープ供給側のスライダーアームストッ
パ51のガイドローラ54及びシフトポスト55に導か
れ、回転シリンダ83に巻き付けられた後、テープ巻取
側のスライダーアームストッパ52のシフトポスト56
及びガイドローラ57、フレームの定位置に取り付けら
れたガイドローラ87に導かれ、キャプスタン88とピ
ンチローラ89の間に挟持されて走行され、さらにテー
プ巻取側のガイドレバーアームストッパ90のガイロー
ラ38,フレームに取り付けられたガイドローラ92に
導かれ、巻取りリール74により巻き取られる。
【0037】図6は図5のテープカセット71の内部を
示す平面図であり、磁気テープを収納した状態で上側の
カセットハーフを取外した状態で示している。
【0038】図6において、カセットケース72の下側
のカセットハーフ93には供給リール73及び巻取りリ
ール74が回転可能な状態で配置されている。カセット
ハーフのテープ取り出し側(リッド75側)には、非回
転式のガイド94,95が形成されている。テープ76
は、供給リール73からガイド94に導かれ、テープロ
ーディング用の切欠部96に延出し、ガイド95に導か
れ、巻取りリール74により巻き取られる。
【0039】図7乃至図9は図1の6mmデジタルVT
Rの正面がら見た断面図であり、図7はメカデッキ取付
け部、図8はガイドアームストッパ、オペレイトレバー
取付け部、図9はギア取付け部を示している。
【0040】図7において、供給リール台12、巻取り
リール台13及びブレーキレバー15,16は、メカデ
ッキ11の上側に設けられ、ソレノイド14は半埋め込
み式で儲けられている。
【0041】図8において、オペレイトレバー27,3
0は、下側フレーム101とガイドドライブスライダ2
0の間に設けられ、ガイドレバーアームストッパ28,
29は、オペレイトレバー27,30と咬合する下側部
102,103が下側フレーム101とガイドドライブ
スライダ20の間に設けられ、ガイローラ37,38を
取り付ける上側部104,105が、下側フレーム10
1の上側に設けられている。ガイドドライブスライダ2
0は、ピン42により図1のガイドドライブレバー40
と連動している。
【0042】図9において、符号111は駆動モータで
あり、この駆動モータ111の回転軸にはウオームギア
112が取り付けられている。駆動モータ111の回転
力は、ウオームギア112,113,114、ギア11
5,116,117を介してカムギア44に伝えられ
る。カムギア44は、ピン43によりガイドドライブレ
バー40と連動している。駆動ギア46は下側フレーム
101に半分埋め込み式で設けられる。駆動ギア47,
48,49及びローデイングアームストッパ50,51
は下側フレーム101の下側に設けられている。
【0043】このような発明の実施の形態によれば、ソ
レノイド解除レバー31が、ガイドドライブスライダ2
0により駆動され、該ガイドドライブスライダ20がテ
ープローディング開始位置からハーフローディング位置
にある場合、前記ソレノイド14のプランジャー19を
ブレーキの解除を行う方向に押圧するので、磁気テープ
がテープローディング開始位置からハーフローディング
位置にある場合、ソレノイド14による供給リール台1
2及び巻取りリール台13のブレーキの解除を簡単な構
造で確実に行える。これにより、製造コストをあまり増
大させることなく、ソレノイドが動作しなかった場合に
供給リール台及び巻取りリール台にブレーキがかかった
ままテープローディング開始位置からテープローディン
グ開始位置まで無理に磁気テープを引き出のを防止で
き、磁気テープに致命的なデータダメージを発生するの
を防止できる。
【0044】図10は本発明に係るテープレコーダのブ
レーキ解除装置の第2の発明の実施の形態を示す平面図
であり、テープローディング開始直前の状態を示し、図
2と同様の構成要素には同じ符号を付して説明を省略し
ている。
【0045】図10において、メカデッキ11の巻取り
リール台13とソレノイド14の間の位置には、ブレー
キレバー121が回転可能な状態で設けられている。ブ
レーキレバー121は、ブレーキをかける場合に一端側
が巻取りリール台13と接触するようになっている。ブ
レーキレバー131は、一端側がブレーキ部132とな
り、図示しない他のソレノイドの動作により、ガイドロ
ーラ92のブレーキを行うようになっている。ブレーキ
レバー121は、テープローディング側に突出部122
が形成されるとともに、コイルばね取付け部123が形
成されている。ブレーキレバー131は、他端側にコイ
ルばね取付け部133が形成されている。コイルばね取
付け部123,133の間には、コイルばね140が取
付けられている。コイルばね140は、ブレーキレバー
131をガイドローラ92のブレーキを行う方向に付勢
している。ブレーキレバー121は、巻取りリール台1
3のブレーキを解除する場合に、ブレーキレバー131
をブレーキを解除する方向に押圧する。
【0046】図11は図10の要部がテープローディン
グ開始位置からハーフローディング位置の間の状態にあ
る場合を示す平面図である。
【0047】図11において、この場合、ソレノイド1
4がオン状態で、プランジャー19はコイル62側に移
動し、ブレーキレバー15,121は、供給リール台1
2及び巻取りリール台13にブレーキを外している。一
方、カム溝23の区間D2にソレノイド解除レバー31
のピン36が来ることにより、ソレノイド解除レバー3
1の押圧部60はソレノイド14のプランジャー19を
ブレーキレバー15,121によるブレーキを解除する
方向に押圧している。このようなソレノイド解除レバー
31の動きにより、ソレノイド14が故障した場合に
も、ブレーキレバー15,121によるブレーキを解除
することができる。また、ブレーキレバー121に連動
して、ブレーキレバー131をガイドローラ92のブレ
ーキも解除している。
【0048】このうよな発明の実施の形態によれば、図
1乃至図9に示した発明の実施の形態と同様の効果があ
るとともに、ガイドローラ92のブレーキ用ソレノイド
が故障した場合にも、ガイドローラ92のブレーキの解
除も行えるという効果がある。
【0049】尚、図1乃至図11に示した発明の実施の
形態では、本発明を6mmデジタルVTRに適用した
が、8mmVTR等の他の供給リール台及び巻取りリー
ル台をモータによりダイレクト駆動を行うテープレコー
ダのブレーキ解除装置に適用してもよい。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、磁気テープがテープロ
ーディング開始位置からハーフローディング位置にある
場合、ソレノイドによる供給リール台及び巻取りリール
台のブレーキの解除を簡単な構造で確実に行える。製造
コストをあまり増大させることなく、ソレノイドが動作
しなかった場合に供給リール台及び巻取りリール台にブ
レーキがかかったままテープローディング開始位置から
テープローディング開始位置まで無理に磁気テープを引
き出ことを防止でき、磁気テープに致命的なデータダメ
ージを発生するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテープレコーダのブレーキ解除装
置の第1の発明の実施の形態を示す平面図。
【図2】図1の要部を示す平面図。
【図3】図2の要部がテープローディング開始位置から
ハーフローディング位置の間の状態にある場合を示す平
面図。
【図4】図1のブレーキ解除装置がソレノイド故障の状
態でハーフローディング位置からテープローディング終
了位置の途中に来た場合を示す平面図。
【図5】図1の6mmデジタルVTRのテープカセット
を含めた要部の構成を示す平面図。
【図6】図5のテープカセットの内部を示す平面図。
【図7】図1の6mmデジタルVTRの正面がら見たメ
カデッキ取付け部の断面図。
【図8】図1の6mmデジタルVTRの正面がら見たガ
イドアームストッパ取付け部の断面図。
【図9】図1の6mmデジタルVTRの正面がら見たギ
ア取付け部の断面図。
【図10】本発明に係るテープレコーダのブレーキ解除
装置の第2の発明の実施の形態を示す平面図。
【図11】図10の要部がテープローディング開始位置
からハーフローディング位置の間の状態にある場合を示
す平面図。
【図12】従来の6mmデジタルVTRの要部を示す平
面図。
【図13】図12のテープカセットの内部を示す平面
図。
【符号の説明】
12 供給リール台 13 巻取りリール台 14 ソレノイド 15,16 ブレーキレバー 17,18 コイルばね 19 プランジャー 27,30 オペレイトレバー 28,29 ガイドレバーアームストッパ 31 ソレノイド解除レバー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図6】
【図3】
【図5】
【図7】
【図8】
【図12】
【図9】
【図10】
【図13】
【図11】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープカセットがカセットローディング
    された状態でテープカセットの供給リールと嵌合する供
    給リール台と、 テープカセットがカセットローディングされた状態でテ
    ープカセットの巻取りリールと嵌合する巻取りリール台
    と、 前記供給リール台及び巻取りリール台にブレーキを行う
    ブレーキ部材と、 このブレーキ部材によるブレーキの解除をプランジャー
    の移動により行うソレノイドと、 テープカセットの磁気テープの引出しを行うとともにガ
    イドを行うテープガイド部材と、 スライドを行うことにより前記テープガイド部材を駆動
    するガイドドライブスライダと、 このガイドドライブスライダにより駆動され、該ガイド
    ドライブスライダがテープローディング開始位置からハ
    ーフローディング位置にある場合、前記ソレノイドのプ
    ランジャーをブレーキの解除を行う方向に押圧するソレ
    ノイド解除レバーと、 を具備したことを特徴とするテープレコーダのブレーキ
    解除装置。
  2. 【請求項2】 前記ソレノイド解除レバーを前記ガイド
    ドライブスライダに形成したカム溝により駆動すること
    を特徴とする請求項1記載のテープレコーダのブレーキ
    解除装置。
  3. 【請求項3】 前記供給リール台及び巻取りリール台を
    モータによりダイレクト駆動することを特徴とする請求
    項1及び2のいずれか一つに記載のテープレコーダのブ
    レーキ解除装置。
JP8169706A 1996-06-28 1996-06-28 テープレコーダのブレーキ解除装置 Pending JPH1011838A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6318509B1 (en) 1999-02-17 2001-11-20 Inventio Hg Flexible elevator car dome to reduce noises from airflow

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6318509B1 (en) 1999-02-17 2001-11-20 Inventio Hg Flexible elevator car dome to reduce noises from airflow
CN1099993C (zh) * 1999-02-17 2003-01-29 因温特奥股份公司 减少气流噪音的柔性电梯轿箱圆盖

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