JPH10118340A - 人 形 - Google Patents

人 形

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JPH10118340A
JPH10118340A JP27780096A JP27780096A JPH10118340A JP H10118340 A JPH10118340 A JP H10118340A JP 27780096 A JP27780096 A JP 27780096A JP 27780096 A JP27780096 A JP 27780096A JP H10118340 A JPH10118340 A JP H10118340A
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JP
Japan
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storage box
doll
lid
opening
locking
Prior art date
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Pending
Application number
JP27780096A
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English (en)
Inventor
Hiroki Shinohara
宏樹 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takara Co Ltd
Original Assignee
Takara Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人形本体から簡単に人形用品の取出し及び収
納ができ、人形に対する人形用品の使用が円滑に、失敗
なくできるようにする。 【解決手段】 中空に形成された胴体3の一部に開口を
形成し、その開口から回転収納突出可能に収納ボックス
5を設け、収納ボックスが胴体に収納された場合に収納
ボックスを係止し、かつ、人形の腕などの可動部を動か
した場合に前記係止を解除するロック手段13を備え、
収納ボックスを胴体の外方に突出する方向に付勢する付
勢手段7を設けた。また、収納ボックスが突出された場
合にその蓋を開放させる蓋ロック手段を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人形用品を内蔵す
ることが可能な人形に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の人形用品の内蔵が可能な人形は、
人形を中空に成形するとともに、外面の一部に開口部を
設け、その開口部を開閉する蓋を開閉自在又は着脱自在
に取付け、手指を用いてその蓋を開けて中空部に人形用
品を収納し、又は中空部から人形用品を取出していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、人形用品の収
納及び取出しに指先の器用さが要求され、不慣れな幼児
などには、人形用品の収納取出しが面倒であるため、例
えば、人形にヘアメークや、顔に対する化粧遊びを円滑
にできず、また、人形用品取出しのために人形を転倒さ
せたり、逆転させる等の失敗の原因にもなった。
【0004】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、簡単な作業により人形本体からの
人形用品の取出し及び収納ができ、人形用品の使用が円
滑に、しかも、失敗なくできるようにした人形用品の内
蔵が可能な人形を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明による人形は、中空に形成された胴体の一部
が開口された人形本体と、前記開口から人形本体に回転
収納突出自在に取付けられた収納ボックスと、前記収納
ボックスが回転されて前記人形本体に収納された場合に
前記収納ボックスを係止し、かつ、前記人形本体の腕な
どの可動部を所定方向に動かした場合に前記収納ボック
スの係止を解除するロック手段と、前記収納ボックスを
前記胴人形本体の外方に突出する方向に付勢する付勢手
段とを有することを特徴としている。上記の構成によ
り、腕などの可動部を動かすと、ロック手段が収納ボッ
クスの人形本体に対する係止が解除されるため、収納ボ
ックスが回動して人形本体の腹部の前方に突出し、その
収納ボックスから人形用品を容易に取出して、用いるこ
とができる。従って、人形本体を一定位置に固定したま
ま、用品を取出して、例えば、人形のヘアメーク、化
粧、髪飾りを行うことができる。また、遊びを終わった
ときは、用品を収納ボックスに収納し、収納ボックスを
人形本体に収納させると、人形は再び通常の外観を呈す
る。
【0006】収納ボックスは、収納空間を開閉する蓋を
開放する方向に常時付勢する付勢手段を有し、さらに、
前記収納ボックスが人形本体に収納されている状態から
前記収納ボックスが人形本体から外方に突出されるまで
は前記蓋を閉鎖位置に係止し、前記収納ボックスが人形
本体から外方に突出された場合に前記係止を解除する蓋
ロック手段が設けられていることが望ましい。上記の構
成によれば、人形の可動部を動かして収納ボックスを外
に出すと、収納ボックスの蓋が自動的に開けられるの
で、中の用品を容易に取出すことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る人
形の外観を示す斜視図、図2は可動部である腕を回動し
た場合の外観を示す斜視図、図3は収納ボックスの蓋が
開放された状態を示す斜視図である。図4は人形の内部
構造を示す断面図、図5は同じく収納ポックスが突出さ
れた状態の断面図、図6は収納ボックスを取出して示す
斜視図、図7は収納ボックスの蓋の開閉機構を説明する
断面図である。
【0008】人形Dは、通常の人形と同様に、腕1a,
1bと脚2b,2bが胴体3に対してそれぞれその付け
根を中心として回転することができ、脚2a,2bを一
定方向又は反対方向に回転することにより、図1に
(a)(b)で示すように起立姿勢と座り姿勢との一方
から他方に変形することができる。
【0009】また、この人形は、胴体3が中空に形成し
てあるとともに、腹部の一部を切開して、そこに比較的
大きな開口4が形成され、その開口4を腹部表皮の外観
を有する蓋3aがその下端部において、胴体3に固定さ
れた軸6により、その軸回りに回転自在に取付けられて
いる。そして、その蓋3aの背面に、収納ボックス5が
一体的に設けられている。こうして、図4に示すよう
に、収納ボックス5が胴体3の中に収納された状態と、
図2、図3及び図5に示すように、腹部の前方に突出さ
れた状態との間を回動可能である。
【0010】胴体3の内側底部には、図4,図5に示す
ように、収納ボックス5に対して開放方向の力を常に加
える付勢手段7及び収納ボックスの開放速度を緩慢にす
る減速手段8が設けられている。付勢手段7は、例え
ば、ゼンマイ又はコイルバネなどを用いることができ
る。例えば、ゼンマイは、一端が胴体3に固定され、他
端が小歯車8aに結合され、その小歯車は軸9に固着さ
れていて、その小歯車8aに一定方向の回転エネルギー
を与えている。そして、小歯車8aに大歯車8bが噛み
合わされて、小歯車8aと大歯車8bの組み合わせによ
り、減速手段8が構成されている。
【0011】大歯車8bには、一端部が収納ボックス5
の基部に枢着されたリンク10に形成されているラック
11が噛み合わされている。リンク10は、大歯車8b
に対向して回転自在に取付けられた弾性ローラ12によ
り背面を支持されて、リンク10の角度の変化に関わり
なく、常にラック11が大歯車8bに噛み合う状態を保
持するようになっている。上記構成により、付勢手段7
は、リンク10を介して収納ボックス5を常に腹部から
突出する方向に付勢している。
【0012】胴体3に収納されている状態の収納ボック
ス5の上面には、孔5aが設けてあり、その孔5aに、
人形の胴体3の内部に設けてあるロック手段13の係止
爪13e1が嵌入されている。ロック手段13は、胴体
5に設けられた前後の支持部材13a,13bにより前
後方向に移動自在に支持されたラック棒13cと、その
ラック棒に形成されたテーパ部13dに当接して、その
ラック棒の移動に連動して昇降されるフック部材13e
と、そのフック部材13eを常にラック棒13c方向に
付勢している付勢部材13fと、人形の一方の腕1aの
付け根の外周に形成され、前記ラック棒13cのラック
に噛み合わされている歯車13gとから構成されてい
る。フック部材13eは、下端部に腹部の開口4方向に
下り傾斜するテーパ面を有する係止爪13e1を有する
とともに、ラック棒13cのテーパ部13dの上面に当
接されている被案内突起13e2を有している。
【0013】こうして、収納ホックス5が図4に示すよ
うに、人形の腹部に収納されるときは、その収納ボック
スの上面がフック部材13eの係止爪13e1のテーパ
面に当たるため、フック部材13eは、付勢部材13f
に抗して一時上昇後退されるため、収納ボックスは円滑
に腹部内に収納される。そして、所定位置まで収納され
ると、付勢部材13fの復元力によりフック部材13c
の係止爪13e1の下端部が孔5aに嵌入するため、収
納ボックスは自動的にロックされる。
【0014】これに対して、人形Dの所定の一方の腕1
aを所定方向に回転すると、例えば、図2に示すよう
に、腕1aを前方に上げる方向に回転すると、歯車13
g及びラック棒13cのラックの噛み合いにより、ラッ
ク棒13cが後方に移動され、そのラック棒のテーパ1
3dに当接している被案内突起13e2を介してフック
部材13eが上昇されるため、収納ボックス5のロック
が解除される。従って、付勢手段7により常に開放方向
に付勢されている収納ボックス5が減速手段8により軸
6回りにゆっくり回転して、図2,図5に示すように、
人形の腹部の前方に突出される。
【0015】収納ボックス5の基部には、収納ボックス
に対してほぼ直角方向に延長された腹板5bが設けられ
ている。こうして、収納ボックス5が軸6回りにほぼ水
平になるまで回転され、図5に示すように、腹板5bが
腹部の開口4を遮蔽する位置まで回転すると、開口面の
左右両側において内側に設けてある係止突起3bにより
腹板5bが係止されて、あたかもその腹板5bが人形の
腹部の正面を構成しているような外観を呈する。係止突
起3bと腹板5bにより、収納ボックス5の回転角度を
規制する手段が構成されている。
【0016】腹板5bの基端部は、図7に示すように、
収納ボックス5の基部に、軸5hにより僅かな角度内で
揺動自在に支持されている。
【0017】収納ボックス5の開口面には、図6に示す
ように、左右の蓋5c,5dがヒンジ5e,5fにより
観音開き式に開閉自在に取付けられ、そのヒンジに取付
けられた図示されていない小さなコイルバネにより両蓋
5c,5dが開放方向に付勢されている。そして、収納
ボックス5の基部に、図7に示すように、前記蓋5c,
5dの端部付近において、閉じられた蓋の端部を係止す
る位置と、後退して係止を解除する位置との間を移動す
るフック14が、中間位置に設けられた軸14aにより
回動自在に取付けられている。フック14の下端部に設
けられた長孔には、連動部材15の一端部に設けられた
ピン15aが貫通されている。連動部材15は、収納ボ
ックス5の基部に設けられた横孔5gに貫通され、連動
部材15の他端は、収納ボックスの基部の背面から前記
腹板5bの下端部に向けて突出されている。フック14
の上端部は、蓋5c,5d方向に下り傾斜するテーパを
有している。また、フック14の下端部又は連動部材1
5の一端部にフック14を係止位置方向に付勢するコイ
ネバネなどの付勢部材16が備えてある。上記腹板5
b、連動部材15、フック14及び付勢部材16により
蓋ロック手段が構成されている。
【0018】こうして、人形の腹部前方に突出されてい
る収納ボックス5の蓋5c,5dを静かに閉めると、そ
の蓋の端縁が係止位置にあるフック14のテーパに当た
るため、そのフックは瞬間的に解除位置方向に移動され
るが、その間に蓋が完全に閉鎖位置まで閉められると、
図7(a)に示すように、付勢部材16によりフック1
4が再び係止位置に復帰するので、蓋5c,5dは閉鎖
位置に係止される。そして、腕1aを所定位置まで下げ
た状態で、収納ボックス5の上部(突出されている状態
では前部)を手で持ち上げ、その収納ボックス5を人形
の腹部内に収納すると、収納ボックスの上面がフック部
材13eの係止爪13e1 のテーパに当たって、そのフ
ック部材13eを付勢部材13fに抗して上昇させる。
収納ボックスを所定位置に完全に収納すると、収納ボッ
クス5に設けてある孔5aが下方に付勢されているフッ
ク部材13eの係止爪13e1 の下端部に対向するた
め、係止爪13e1 の下端部がその孔5aに嵌入して、
ロックされる。
【0019】そして、上述のように、腕1aを回転して
収納ボックス5のロックを解除することにより、収納ボ
ックス5が付勢手段7により軸6回りに回転し、前方に
突出されたときは、腹板5bが係止突起3bに停止され
た場合に、反対方向の力を受け、そのため、腹板5bの
下端部が図7(b)に示すように、連動部材15が付勢
部材16に抗して前方に移動されてフック14を後退さ
せるので、蓋5c,5dは係止を解除されて、図3に示
すように、ヒンジ5e,5f回りに回転して自動的に開
放される。
【0020】収納ボックス5の中には、その人形用品、
例えば、櫛17a、ブラシ17bなどの化粧用具、宝石
類17cなどの身の回り品、装飾品などが収納される。
収納ボックス5の基部上面に、人形用装飾品などを着脱
自在に備えておくも良い。また、収納ボックスの基部上
面に美容ごっこで用いるためのミラー17dを着脱自在
に取付けてある。さらに、腹板5bの正面には、人形の
ヘアスタイルの見本となる写真18が交換可能に貼られ
ているか、絵が描かれている。
【0021】上記の構成により、この人形を座らせた
後、右腕1aを所定方向に回転すると、ロック手段13
が解除されて、係止爪13e1が収納ボックスの孔5a
から外れるため、収納ボックス5が付勢手段7及び減速
手段8により図2に示すように、ゆっくり回転して腹部
の前方に突出し、所定位置まで回転して、腹板5bが係
止突起3bにより所定角度で停止されると、付勢手段7
よりさらに与えられる力により、又は、収納ボックスの
荷重により、腹板5bの下端部が連動部材15を介して
フック14を解除位置まで移動させるので、図3に示す
ように、蓋5c,5dがヒンジ5e,5fの付勢部材に
より自動的に開放される。
【0022】従って、この人形と遊んでいる者は、収納
ボックスに入っている人形用品を取出して、人形のヘア
をブラシや櫛で櫛けづったり、髪飾りを付けたり、指輪
などを嵌めたりして、遊ぶことができる。また、ミラー
17dを取出して、これに人形の容貌を写して、人形に
見せるなどして、楽しむことができる。
【0023】人形用品の使用を終了した時は、それらを
再び収納ボックス5内に収納し、蓋5c,5dを静かに
閉めれば、フック14により閉鎖状態に保持される。そ
して、収納ボックス5を再び人形の腹部に向けて押し込
むと、フック部材13eの係止爪13e1 が収納ボック
ス5の上面の孔5aに嵌入して係止され、図4及び図1
の(b)に示すように通常の人形と変わらない外観を呈
することとなる。
【0024】なお、図1においては、人形は、胸の部分
が開閉可能なブラウスを着せてあり、この人形の収納ボ
ックスを引き出す際は、図2及び図3に示すように、そ
のブラウスの胸の部分を開放した後、腕1aを回転操作
させるものである。
【0025】上記の説明は、単なる一例に過ぎず、本発
明は、収納ボックスのロック手段、付勢手段及び減速手
段の具体的構造が、上記の例に限定されるものではな
い。また、収納ボックスが開放された場合に蓋のロック
状態を自動的に解除するための構造も、他の任意の構造
を採用することができる。
【0026】続いて、図8ないし図11を参照して、別
の実施例について説明する。図8は収納ボックスが突出
された状態の、しかし、蓋が未開放状態の要部の斜視
図、要部の分解斜視図、図10は収納ボックスが収容さ
れている状態の縦断面図、図11は収納ボックスが突出
された状態の斜視図である。この実施例では、腹板5b
は上端部左右両側に突出する突起18を、上辺中央部分
に切欠19を有し、また、中央下部に下方に開口する切
欠20と、その両側において下方に開口する左右二つの
スリット21とを有している。スリット21の中間部に
水平の軸22が設けられている。23は、腹板補強用の
リブである。
【0027】そして、この腹板5bは、人形本体の胴部
の両脇の内面に設けられた前後二つの案内板24a,2
4bの隣接する辺により形成された案内溝25の間に、
前記突起18を嵌合して、昇降自在に保持されている。
左右の案内板24a,24bは、収納ボックス5の蓋5
c,5dの後端部に形成してある係止突起26の同蓋5
c,5dが閉状態における両側面間距離と等しい距離を
持って互いに平行に設けられている。
【0028】収納ボックス5の背面には、ヒンジブロッ
ク27が固着されている。このヒンジブロックは、左右
両側及びその中間において上方に延びる支持部28,3
0を有し、両側の支持部28の上部に軸受29が形成さ
れていて、この軸受に前記腹板5bの軸21が押入され
ることにより、腹板5bが収納ボックス5に揺動自在に
結合されている。人形本体の胴部3の開口4の下辺中央
の内側面に軸受ブロック32がねじ等により固着されて
いる。この軸受ブロックは凹字形に形成され、両側の立
上がり部の間に前記ヒンジブロック27の下部を嵌合
し、ヒンジブロックの孔31と立上がり部に設けられた
孔33に軸6を嵌入することにより、収納ボックス5が
その軸6を中心として、先の実施例の場合と同様に、第
10に示すような収納状態と、第11に示すような突出
状態との間を、回転自在に保持されている。
【0029】34は、円弧状に形成された連結部材であ
り、孔35を有する上端部をヒンジブロフック27の支
持部28,29,28の間に挿入して、孔35と支持部
29に貫通させたピンにより回転自在に連結し、かつ、
連結部材34の下端部に設けた軸36を、人形本体の底
部内側に取付けた案内部材37の斜孔38に滑動自在に
挿入してある。そして、軸受ブロック32の底部に内蔵
した、歯車とゼンマイ等から構成されている既知の減速
手段39の受圧部材40が、前記斜孔38の上端部に突
出させてある。こうして、収納ボックス5を図10に示
すように人形本体内に収納したときは、連結部材34の
軸36は案内部材37の斜孔38の下端部に位置する
が、収納ボックス5がだ図11に示すように人形本体の
外に突出されたときは、連結部材の軸36が斜孔38の
上端部付近に達して受圧部材40を押し上げた後、その
斜め孔の上端部に止められる。受圧部材40を押し上げ
る際に、軸36に抵抗が働き、突出される収納ボックス
の回転速度が減速される効果が得られる。また、軸36
が斜孔38の上端部に止められることにより、収納ボッ
クスの回転角度が規制される。
【0030】案内部材37の後部は切欠され、案内部材
の後端部からその切欠部の上面を前方に延びる板ばね7
´が設けられている。収納ボックス5の収納状態におい
ては、腹板5b´の下端部が板ばね7´を押下するた
め、収納ボックス5に常時突出方向の力を付勢する。す
なわち、板ばね7´は、収納ボックスを突出させる付勢
手段を構成している。
【0031】さらに、この実施例における収納ボックス
ロック手段は、図10,11に示すように、人形本体の
上部内側に突出する弾性支持部材13hの先端に、下方
に突出する半球状の突起13iを設けると共に、その突
起の付近において人形本体を横方向に延び、一端が右又
は左の腕1aに連結されている軸1a´に、歯車状の係
止部材13g´を固着して、前記突起13iが常時その
係止部材方向に押圧されるようにし、加えて、収納ボッ
クス5の上面壁(突出状態では、前面壁に、前記係止部
材13g´の谷に嵌合し得る突起5a´を設けて構成さ
れている。
【0032】こうして、収納ボックス5が開口4内に押
し込まれて、収納される際は、突起5a´が係止部材1
3g´のいずれか一つの谷に嵌合して、その係止部材を
少し回転させた後、収納ボックスが開口4の周辺に停止
されて収納が完了したときは、突起13iが弾性支持部
材の付勢力により係止部材13g´の回転を阻止するの
で、収納ボックスが収納状態にロックされる。そして、
このときは、付勢手段(7´)が腹板5b´を介して収
納ボックス5を突出方向に付勢している。従って、人形
の所定の腕を所定方向に回転すると、前記ロック手段に
よるロックが解除されると同時に、収納ボックス5が軸
6を中心に回転して、図11に示すように、外方に突出
される。
【0033】収納ボックス5の突起5hが開口4の開口
面から外側に出切るまでは、その突起が案内板23に当
接して滑動するため、収納ボックスの蓋5c,5dは、
コイルバネ により開放方向に付勢されていても、閉鎖
状態を維持する。しかし、突起5hが開口面から外側に
出切ると、突起5hが案内板23による規制から開放さ
れるため、蓋5c,5dが自動的に開放する。なお、腹
板5bの正面下部には、斜めのテーパを有する係止突起
14´が設けてあるが、突起5hが開口面から出切るま
では、腹板5b´の下部は収納ボックスの蓋5c,5d
の後端辺から離間されているため、蓋の開放を阻止する
ことがない。
【0034】これに対して、突起5hが開口面から出切
って蓋5c,5dが開放した後は、腹板5b´の下部が
収納ボックスの後端部至近に接近しているので、蓋5
c,5dを閉めると、その蓋の後端部が係止突起14´
のテーパを滑り、腹板の下部を少し胴部内方に移動させ
てテーパを通過すると、直ちに腹板下部が復帰して、そ
の係止突起 が蓋5c,5dの後端部を係止する。すな
わち、蓋を閉鎖状態にロックする。
【0035】上記のように、この実施例の場合も、先の
実施例と同様に、人形の可動部を動かすと、ロック手段
がロックを解除するので、付勢手段により収納ボックス
が胴部から前方に回転されて、突出されると共に、収納
ボックスの蓋が自動的に開放される。従って、収納ボッ
クスから人形用品を取出したり、使用後の人形用品を収
納ボックスに収納して、人形体内に内蔵することができ
る。従ってまた、不使用の用品をの紛失を防止する効果
も大きい。
【0036】収納ボックス5は、人形から突出された時
に、蓋が自動的に開放されない態様で実施することもで
きる。この場合は、遊戯者が自ら手で蓋を開放すれば良
い。また、上記の実施例のように、収納ボックスの突出
完了の時に、自動的に蓋が開放されるようにした場合
は、蓋開放作業の煩わしさがなくなると共に、人形に対
する興味がさらに強くなり、購買欲をそそる利点があ
る。
【0037】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明によれ
ば、人形の可動部を動作させると、人形本体に内蔵され
ている収納ボックスが回転して前方に突出するので、蓋
を開放すれば、中から人形用品を簡単に取り出すことが
できる。従って、簡単な作業により人形からの人形用品
の取出し及び収納ができ、人形に対する人形用品の使用
を円滑に、しかも、人形の転倒などの失敗をせずに、行
うことができる。
【0038】また、請求項2の発明によれば、人形の可
動部を動かすと、収納ボックスが前方に突出し、かつ、
その収納ボックスの蓋が自動的に開放されるので、遊戯
者にさらに喜びを与え、人形に対する興味が格段に強く
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る人形の通常における
外観を示す斜視図である。
【図2】同じく、収納ボックスを突出させた状態の斜視
図である。
【図3】同じく、収納ボックスの蓋が開放された状態を
示す一部の拡大斜視図である。
【図4】同じく、要部の内部構造を示す断面図である。
【図5】同じく、収納ボックスが突出された状態におけ
る要部の端面図である。
【図6】収納ボックスのみを取出して示す斜視図であ
る。
【図7】収納ボックスの蓋の自動開放機構及びその動作
を示す断面図である。
【図8】本発明の第2実施例の要部の斜視図である。
【図9】同じく、要部の分解斜視図である。
【図10】同じく、収納ボックスの収納状態における縦
断面図である。
【図11】同じく、収納ボックス突出状態における縦断
面図である。
【符号の説明】
3 胴体 3a 腹部 4 開口 5 収納ボックス 5b,5b´ 腹板 6 軸 7,7´ 付勢手段 8,40 減速手段 8a 小歯車 8b 大歯車 10 ラック棒 11 ラック 12 ローラ 13,13´ ロック手段 5b,14,15,14a,16;5b´,14´
蓋ロック手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空に形成された胴体の一部が開口され
    た人形本体と、前記開口から人形本体に回転収納突出自
    在に取付けられた収納ボックスと、前記収納ボックスが
    回転されて前記人形本体に収納された場合に前記収納ボ
    ックスを係止し、かつ、前記人形本体の腕などの可動部
    を所定方向に動かした場合に前記収納ボックスの係止を
    解除するロック手段と、前記収納ボックスを前記胴人形
    本体の外方に突出する方向に付勢する付勢手段とを有す
    る人形。
  2. 【請求項2】収納ボックスは、収納空間を開閉する蓋を
    開放する方向に常時付勢する付勢手段を有し、さらに、
    前記収納ボックスが人形本体に収納されている状態から
    前記収納ボックスが人形本体から外方に突出されるまで
    は前記蓋を閉鎖位置に係止し、前記収納ボックスが人形
    本体から外方に突出された場合に前記係止を解除する蓋
    ロック手段が設けられていることを特徴とする請求項1
    記載の人形用品を内蔵可能な人形。
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