JPH10118048A - 分娩進度検出器 - Google Patents

分娩進度検出器

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JPH10118048A
JPH10118048A JP8297675A JP29767596A JPH10118048A JP H10118048 A JPH10118048 A JP H10118048A JP 8297675 A JP8297675 A JP 8297675A JP 29767596 A JP29767596 A JP 29767596A JP H10118048 A JPH10118048 A JP H10118048A
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Akira Igawa
昭 井川
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Kurashiki Kako Co Ltd
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 初期設定の操作が容易で産婦に不快感を与え
ることなく、分娩過程における胎児の分娩進行度合いを
検出できる分娩進度検知器を提供する。 【解決手段】 産婦の膣内に分娩進度検出器Aを挿入す
る。該検出器は、外周面が膣壁面に滑り止め状態で当接
しかつ胎児の分娩下降に伴って軸方向に圧縮変形が生じ
る伸縮部11aと圧縮変形が殆ど生じない挿入保持部1
1bとを有する軟質物からなる検出体11と、検出体の
伸縮部に設けられた金属パイプ15と、検出体の挿入保
持部に設けられたコイル27を有する発振回路及び送信
器とを備える。発振回路の発振周波数は伸縮部の圧縮変
形に伴うコイルと金属パイプとのラップ量に応じて変化
し、送信器は該周波数に基づいて胎児の分娩進行度合い
を示す信号をアンテナ22から送信する。検出体は袋状
の表皮12とスポンジゴム13とからなり、膣内挿入前
に表皮内を真空にすると表皮外径が収縮し、挿入後に表
皮内を大気圧に開放すると元の形状に戻る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用機器として
分娩過程にある胎児の分娩進行度合いを検出する分娩進
度検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】産科医療の分野においては、産婦に不必
要な負担を与えることなく、分娩過程にある胎児の分娩
進行状態を自動的に監視して、医師及び看護婦の労作を
軽減することが望まれている。従来、このような要望に
答える装置としては、例えば特開平7−51289号公
報に開示されるように、磁気力を含有する位置検出用素
子を膣内円蓋部に挿入配置して、胎児の分娩下降に伴い
該素子が押し下されるようにする一方、産道開口部付近
に磁気センサを有する測定体を固定しておき、該測定体
(具体的には磁気センサ)で素子の位置を測定すること
により、胎児の娩出の状態を検知して分娩進行度合いを
予知し、所定の分娩進行度合いで警報を出すようにした
ものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ものでは、分娩進行度合いの検出に先立って、膣内に挿
入配置された位置検出用素子と産道開口部付近に固定さ
れた測定体との間の検出開始時の距離に応じて初期設定
を精度良く行う必要があり、その操作が面倒なものにな
る。また、監視中、産婦はその産道開口部付近に測定体
を付けた状態のままであり、産婦に不快感を与える虞が
ある。特に、測定体と警報を出す警報出力部とを電線で
接続すればその虞は大きい。
【0004】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、従来の位置検出用素子
と測定体とを一体化したものを産婦の膣内にのみ挿入配
置して、初期設定の操作が容易で産婦に不快感を与える
ことなく、分娩過程における胎児の分娩進行度合いを検
出できる分娩進度検知器を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、産婦の膣内に挿入され、分
娩過程にある胎児の分娩進行度合いを検出する分娩進度
検出器として、軟質物で構成され、外周面が膣壁面に滑
り止め状態で当接しかつ胎児の分娩下降に伴って軸方向
に圧縮変形が生じる伸縮部と圧縮変形が殆ど生じない挿
入保持部とからなる検出体と、該検出体の伸縮部に設け
られた位置検出用素子と、上記検出体の挿入保持部に設
けられ、上記素子の位置を継続的に検出することで胎児
の分娩下降に伴う上記伸縮部の圧縮変形量を測定する圧
縮変形量測定手段と、上記検出体の挿入保持部に設けら
れ、上記測定手段の測定結果に基づいて胎児の分娩進行
度合いを示す信号をアンテナから送信する信号送信手段
とを備える構成とする。
【0006】これにより、産婦の膣内に分娩進度検出器
の検出体を所定状態に挿入配置した後分娩が開始される
と、検出体の伸縮部が胎児の分娩下降に伴って軸方向に
圧縮変形を生じ、該伸縮部と検出体の圧縮変形の殆ど生
じない挿入保持部との間に相対変位が生じる。この相対
変位量ないし伸縮部の圧縮変形量は、挿入保持部側の測
定手段が伸縮部側の位置検出用素子の位置を継続的に検
出することで測定でき、その測定結果に基づいて挿入保
持部側の信号送信手段が胎児の分娩進行度合いを示す信
号をアンテナから送信する。そして、この信号は看護婦
詰め所等に設置された受信機で受信され、所定の分娩進
行度合いで警報が出されることになる。
【0007】このような分娩進度検出器においては、一
つの検出体に位置検出用素子と従来の測定体に相当する
測定手段及び信号送信手段とが設けられているため、検
出体を膣内に所定通りに挿入配置さえすれば素子と測定
手段との間の検出開始時の距離に応じて面倒な初期設定
を行う必要はなく、その操作性が容易なものになる。ま
た、検出中は単に膣内に一つの検出体を挿入しているだ
けで、従来の如く産道開口部付近に別のものを付けるこ
とはないので、産婦に不快感や負担をかけることが少な
くなる。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1記載の分
娩進度検出器において、上記検出体を、中空の袋状に形
成された軟質物からなる表皮と、該表皮内に配置された
スポンジゴムとで構成して、膣内挿入前に表皮内を真空
にすると表皮の外径が収縮し、膣内挿入後に表皮内を大
気圧に開放するとスポンジゴムの復元力により表皮が元
の形状に戻るようにする。これにより、産婦に負担をか
けることなく検出体を膣内に所定通りに容易にかつ確実
に挿入できることになる。
【0009】請求項3に係る発明は、請求項2記載の分
娩進度検出器において、上記表皮の外周面に複数の突起
部を、中心部に軸方向に沿って延びる体液通過孔をそれ
ぞれ形成するとともに、表皮の子宮側端面を胎児の頭部
に対応して皿状の凹面に形成する。これにより、表皮の
突起部によって膣壁面に対する滑り止め効果を高めて検
出体が挿入位置からずれ落ちるのを確実に防止できると
ともに、中心部の体液通過孔から羊水や体液を排出する
ことができる。また、胎児の分娩開始時胎児の頭部がそ
れに対応した検出体表皮の凹面に面接触するので、胎児
に負担をかけることなく、胎児の分娩進行度合いに応じ
て検出体の伸縮部に圧縮変形が確実に生じるようにな
り、分娩進行度合いの検出を確実に行うことができる。
【0010】請求項4に係る発明は、請求項1記載の分
娩進度検出器において、上記位置検出用素子を伸縮部の
軸方向に沿って延びる金属部材で構成するとともに、上
記圧縮変形量測定手段を、コイルを有する発振回路で構
成する。そして、該発振回路のコイルを、その軸線上で
上記素子とラップ可能でかつ該ラップ量が上記検出体の
伸縮部の圧縮変形に伴って変化するように配置する。こ
れにより、上記ラップ量が伸縮部の圧縮変形に伴って変
化するとコイルのインダクタンスが変化し、発振回路の
発振周波数が変化することから、発振回路において素子
の位置検出ひいては分娩進行度合いの検出が確実に行わ
れる。その上、金属部材とコイルとをラップさせる配置
によって検出体がその分小型化することになる。
【0011】請求項5に係る発明は、請求項1記載の分
娩進度検出器において、上記アンテナを金属線で構成
し、該金属線の両端を、検出体の挿入保持部端面の軸心
を挟んだ二箇所にそれぞれ接続する構成とする。これに
より、膣内から検出体を引き出す際上記金属線からなる
アンテナを引き出し紐として使用することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0013】図1及び図2は本発明の一実施形態に係る
分娩進度検出器Aを示す。該分娩進度検出器Aは、図3
に示すように、陣痛の開始後に産婦の膣1内に挿入さ
れ、子宮2内の胎児3が子宮口4の拡大に伴って分娩さ
れる過程における胎児3の分娩進行度合いを検出するも
のである。
【0014】上記分娩進度検出器Aは検出器本体を構成
する略円柱形状の検出体11を備え、該検出体11は、
中空の袋状に形成された天然ゴムやシリコンゴム等生体
適合性に優れた軟質物からなる表皮12と、該表皮12
内に配置された軟質ポリウレタン発泡体等のスポンジゴ
ム13とを有している。上記表皮12の外径は、外周面
が膣1壁面に密着して滑り止め状態で当接するように膣
1内径(約70mm)と同一又はそれよりも大きい値
(70〜80mm程度)に設定されているとともに、外
周面の図右側部分つまり子宮側部分には袋状の突起部1
4が軸方向に5列で各列の円周方向に18個ずつ合計9
0個形成されており、上記スポンジゴム13は該各突起
部14内にまで充填されている。また表皮12の子宮側
端面12aは、胎児3の頭部に対応して皿状の凹面に形
成されているとともに、該端面12aの中央部には検出
体11の軸方向内側に向かって延びる筒状部12bが一
体成形されており、該筒状部12bの外周面(表皮12
の中空袋内に臨む面)には位置検出用素子として円筒状
の金属部材である金属パイプ15が嵌着されている。
【0015】上記表皮12の外周面の図左側縁部は、表
皮12と協働して中空の袋を形成するポリウレタン等の
樹脂からなる保持パイプ16のフランジ部16aの外周
縁に凹凸嵌合によりシ−ル状態で接合されている。上記
保持パイプ16は、上記表皮12の筒状部12bの外周
に一部ラップするように検出体11の軸方向内側に向か
って延びており、その先端部の内面には内径が次第に小
さくなるテーパー面16bが形成されている。そして、
該テーパー面16bの位置において上記表皮12の筒状
部12b内に、外周にテーパー面を有する樹脂製のシー
ル部保持リング17を挿入して筒状部12bの径を拡げ
ることにより該筒状部12bがテーパー面16bに密着
してシール性の確保及び両者間の抜け止めが行われるよ
うになっている。筒状部12bと保持パイプ16とは、
検出体11ないし表皮12の中心部を軸方向に貫通して
延びる体液通過孔18を構成しており、その孔径は10
〜20mm程度に設定されている。また、検出体11が
膣1内に所定通りに挿入されているとき、つまり表皮1
2の外周面が膣1壁面に滑り止め状態で当接していると
きに胎児3の分娩下降に伴って表皮12の子宮側端面1
2aから軸方向に押圧力が作用すると、検出体11の子
宮側部分である伸縮部11aでは圧縮変形が生じ易く、
反子宮側部分である挿入保持部11bでは圧縮変形が殆
ど生じないようになっており、伸縮部11aの圧縮変形
は最大30mm生じるようになっている。上記伸縮部1
1aの圧縮変形時には表皮12の筒状部12b及び金属
パイプ15が保持パイプ16内をそれとラップする方向
に移動する。
【0016】上記金属パイプ15は検出体11の伸縮部
11aに配置されている一方、検出体11の挿入保持部
11bに位置する保持パイプ16の外周には後述する発
振回路23のコイル27が巻き付けられており、該コイ
ル27は、その軸線上で金属パイプ15とラップ可能で
かつ該ラップ量が検出体11の伸縮部11aの圧縮変形
に伴って変化するように配置されている。また、上記保
持パイプ16の外周には発振回路23等を有する電子回
路21が樹脂コーティングにより液密性を確保して設け
られている。該電子回路21の送信用アンテナ22は一
本の金属線からなり、その両端は、検出体11の挿入保
持部11b端面である保持パイプ16のフランジ部16
aにおける体液通過孔18(つまり検出体11の軸心)
を挟んだ二箇所にそれぞれ接続されている。さらに、上
記保持パイプ16のフランジ部16a及び電子回路21
の樹脂コーティング部を貫通して表皮12内を真空にし
たり大気圧に開放したりするためのストップバルブ19
付の樹脂製チューブ20が設けられている。
【0017】上記電子回路21は、図4に示すように、
胎児3の分娩下降に伴う検出体伸縮部11aの圧縮変形
量を測定する圧縮変形量測定手段としての発振回路23
と、該発振回路23からの出力信号を増幅器24を介し
て受け、胎児の分娩進行度合いを示す送信信号に変換し
てアンテナ22から送信する信号送信手段としての無線
送信器25とを有する。上記発振回路23は、増幅器2
6の出力の一部を入力側に戻す帰還回路にコイル27と
コンデンサ28とを並列に配置してなる正弦波発振回路
であり、その発振周波数f0は、 f0=1/{2π√(L・C)} である。但し、Lはコイル27の自己インダクタンス、
Cはコンデンサ28の静電容量である。ここで、コイル
27の自己インダクタンスは、コイル27と金属パイプ
15とのラップ量に対し正比例する特性を有する。従っ
て、発振回路23の発振周波数f0は、胎児3の分娩下
降に伴い検出体伸縮部11aの圧縮変形量が増加して上
記ラップ量が増加するに連れて低くなる。尚、図4中、
29は電池である。
【0018】次に、上記分娩進度検出器Aの作用及び効
果を、該検出器Aを用いて分娩過程における胎児3の分
娩進行度合いを検出するときの手順に従って説明する。
【0019】陣痛が始まった産婦の膣1内に分娩進度検
出器Aを挿入するときには、先ず、チューブ20を真空
ポンプに接続して検出体11(表皮12)の内部を真空
にする。すると、検出体11の表皮12はスポンジゴム
13と共に大気圧により圧縮され、検出体11の外径は
元の約半分にまで小さくなる。その際、表皮12は、そ
の外周面に多数の袋状の突起部14を有しているため、
大気圧により圧縮され易くなっている。
【0020】そして、上記チューブ20のストップバル
ブ19を閉じて真空ポンプとの接続を外した後、小さく
潰れた検出体11を産婦の膣1内に挿入する。その際、
検出体11の外径は膣1内径よりもかなり小さくなって
いるので、産婦に苦痛や負担をかけることはない。
【0021】挿入完了後直ちにチューブ20のストップ
バルブ19を開けて検出体11の内部を大気圧に開放す
る。すると、検出体11内のスポンジゴム13の復元力
によって表皮12が元の形状に戻り、その外径は膣1内
径と同一又はそれより大きくなる。このため、表皮12
の外周面が膣1内壁に密着して、分娩進度検出中に膣1
内から検出体11が脱落するのを防止できる。特に、本
実施形態では、表皮12の外周面に多数の袋状の突起部
14が形成されているため、表皮12の膣1内壁に対す
る密着性を高めて検出体11の脱落をより確実に防止で
きる。また、表皮12が元の形状に戻った状態では、金
属パイプ15と発振回路23のコイル27とのラップ量
は設定通りになるので、従来の如き面倒な初期設定を行
う必要はなく、その操作が容易である。
【0022】このような状態で子宮2内から胎児3が頭
を下にして下降してくると胎児3の頭部が検出体11の
伸縮部11a端面(詳しくは表皮12の子宮側端面12
a)に当たり、胎児3の下降速度に応じて検出体11の
伸縮部11aが圧縮される。その際、上記表皮12の子
宮側端面12aは、胎児3の頭部に対応して皿状の凹面
に形成されているため、胎児3の頭部から押圧力が検出
体11の伸縮部11a端面全体に均一に作用することに
なり、胎児3に負担をかけないだけでなく、検出体11
の伸縮部11aを円滑に圧縮させることができる。ま
た、胎児3の分娩に際しては子宮2から破水等の体液が
膣1を通して流出するが、その体液は、上記皿状の検出
体11端面で受けてその中心部の体液通過孔18を通し
て外部に円滑に排水されるため、この点からも検出体1
1の脱落を防止することができる。
【0023】そして、上記検出体11の伸縮部11aが
圧縮されると該伸縮部11a側の金属パイプ15が検出
体11の挿入保持部11b側に移動して該金属パイプ1
5と発振回路23のコイル27とのラップ量が増加す
る。すると、上記コイル27の自己インダクタンスが増
加して発振回路23の発振周波数が低くなり、この発振
周波数の変化に応じて無線送信器25が分娩の進行度合
いを示す信号をアンテナ22から電波として送信する。
この電波は看護婦控え室等に設置された受信機に受信さ
れ、該受信機は信号処理をして分娩の進行度合いを光、
音、文字あるいはこれらの組み合わせよって示す。これ
により、医師及び看護婦は、分娩の進行度合いを把握す
ることができ、必要な時点で産婦のもとに駆けつけるこ
とができる。また、進行度合いの測定中、産婦は単に膣
1内に一つの検出体11を挿入しているだけであるの
で、それ程負担を感じることはなく、また必要な時には
必ず医師等が駆けつけてくれるという安心感を得ること
ができる。
【0024】そして、医師は触診により分娩の進行度合
いを最終的に確認し、必要ならばアンテナ22を引き出
し紐代わりに用いて検出体11を膣1内から引き出す。
尚、検出体11は1回の分娩にのみ使用し使い捨てとす
るものである。
【0025】尚、上記実施形態では、位置検出用素子と
して金属パイプ15を使用し、該素子の位置を継続的に
検出することで胎児3の分娩降下に伴う検出体伸縮部1
1aの圧縮変形量を測定する圧縮変形量測定手段として
発振回路23を使用したが、本発明は、変位を測定する
従来公知の手段、例えば磁気力を有する素子と磁気セン
サとの組み合わせにより検出体伸縮部11aの圧縮変形
量を測定するように構成してもよい。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明の分娩進度検出器
によれば、胎児の分娩下降に伴って検出体の伸縮部が軸
方向に圧縮変形を生じ、その変形量を伸縮部側の位置検
出用素子と検出体の挿入保持部側の測定手段とによって
測定して分娩進行度合いを検出するので、上記素子と測
定手段との間の検出開始時の距離に応じて初期設定を行
う必要はなく、その操作容易性を高めることができる。
また、検出中は単に膣内に一つの検出体を挿入している
だけであるので、産婦に不快感や負担をかけることが少
なくて済み、実用性に優れている。
【0027】特に、請求項2に係る発明では、検出体を
中空袋状の表皮と該表皮内に配置されたスポンジゴムと
で構成し、膣内挿入前に表皮内を真空にして表皮の外径
を収縮させる一方、膣内挿入後に表皮内を大気圧に開放
してスポンジゴムの復元力により表皮を元の形状に戻す
ことによって、産婦に負担をかけることなく検出体を膣
内に所定通りに容易にかつ確実に挿入することができる
という効果を併有する。
【0028】請求項3に係る発明では、表皮の突起部に
よって膣壁面に対する滑り止め効果を高めて検出体が挿
入位置からずれ落ちるのを確実に防止できるとともに、
中心部の体液通過孔から羊水や体液を排出することがで
きる。また、胎児の分娩開始時胎児の頭部が検出体表皮
の凹面に面接触するので、胎児に負担をかけることな
く、胎児の分娩進行度合いに応じて検出体の伸縮部に圧
縮変形が確実に生じるようになり、分娩進行度合いの検
出を確実に行うことができるという効果をも有する。
【0029】請求項4に係る発明では、測定手段を構成
する発振回路のコイルと位置検出用素子を構成する金属
部材とをラップ可能に配置しかつ該ラップ量が検出体の
伸縮部の圧縮変形に伴って変化するようにし、発振回路
の発振周波数から素子の位置を測定しているので、分娩
進行度合いの検出を確実に行いながら、検出体ないし検
出器の小型化を図ることができる。
【0030】請求項5に係る発明では、信号送信用のア
ンテナが検出体を膣内から引き出すための紐の機能を有
しているので、その分部品点数を少なくしてコストの低
廉化等に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る分娩進度検出器の縦断
側面図である。
【図2】図1のX−X線における断面図である。
【図3】上記分娩進度検出器を産婦の膣内に挿入した状
態を示す図である。
【図4】上記分娩進度検出器の電子回路図である。
【符号の説明】
A 分娩進度検出器 1 膣 3 胎児 11 検出体 11a 伸縮部 11b 挿入保持部 12 表皮 12a 子宮側端面 13 スポンジゴム 14 突起部 15 金属パイプ(位置検出用素子,金属部材) 18 体液通過孔 22 アンテナ 23 発振回路(圧縮変形量測定手段) 25 無線送信器(信号送信手段) 27 コイル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 産婦の膣内に挿入され、分娩過程にある
    胎児の分娩進行度合いを検出する分娩進度検出器であっ
    て、 軟質物で構成され、外周面が膣壁面に滑り止め状態で当
    接しかつ胎児の分娩下降に伴って軸方向に圧縮変形が生
    じる伸縮部と圧縮変形が殆ど生じない挿入保持部とから
    なる検出体と、 該検出体の伸縮部に設けられた位置検出用素子と、 上記検出体の挿入保持部に設けられ、上記素子の位置を
    継続的に検出することで胎児の分娩下降に伴う上記伸縮
    部の圧縮変形量を測定する圧縮変形量測定手段と、 上記検出体の挿入保持部に設けられ、上記測定手段の測
    定結果に基づいて胎児の分娩進行度合いを示す信号をア
    ンテナから送信する信号送信手段とを備えたことを特徴
    とする分娩進度検出器。
  2. 【請求項2】 上記検出体は、中空の袋状に形成された
    軟質物からなる表皮と、該表皮内に配置されたスポンジ
    ゴムとを有し、膣内挿入前に表皮内を真空にすると表皮
    の外径が収縮し、膣内挿入後に表皮内を大気圧に開放す
    るとスポンジゴムの復元力により表皮が元の形状に戻る
    ように構成されている請求項1記載の分娩進度検出器。
  3. 【請求項3】 上記表皮は、外周面に複数の突起部を、
    中心部に軸方向に沿って延びる体液通過孔をそれぞれ有
    するとともに、表皮の子宮側端面は胎児の頭部に対応し
    て皿状の凹面に形成されている請求項2記載の分娩進度
    検出器。
  4. 【請求項4】 上記位置検出用素子は伸縮部の軸方向に
    延びる金属部材からなり、上記圧縮変形量測定手段はコ
    イルを有する発振回路からなり、該発振回路のコイル
    は、その軸線上で上記素子とラップ可能でかつ該ラップ
    量が上記検出体の伸縮部の圧縮変形に伴って変化するよ
    うに配置されている請求項1記載の分娩進度検出器。
  5. 【請求項5】 上記アンテナは、検出体の挿入保持部端
    面の軸心を挟んだ二箇所に両端がそれぞれ接続された金
    属線からなる請求項1記載の分娩進度検出器。
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