JP2558609B2 - 分娩進行度検知装置 - Google Patents

分娩進行度検知装置

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JP2558609B2 JP6024734A JP2473494A JP2558609B2 JP 2558609 B2 JP2558609 B2 JP 2558609B2 JP 6024734 A JP6024734 A JP 6024734A JP 2473494 A JP2473494 A JP 2473494A JP 2558609 B2 JP2558609 B2 JP 2558609B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、出産過程にある胎児の
分娩進行状態を監視するための分娩進行度監視装置の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】胎児の出産は、正常分娩されることが自
然の摂理にかなうので最も好ましい。一般に、分娩の開
始は妊娠40週末(約280日)の期が満ちて、陣痛に
より始まる。しかしながらこの陣痛の開始から娩出まで
の時間は、初産婦の場合で約12〜15時間、経産婦の
場合で約5〜8時間を要する。しかも、これらの時間は
個人差が大きく、一律に決まるものではない。
【0003】従来、これらの胎児の正常分娩の進行度を
監視する適当なものが無かったので、産科医師等による
再三再四の内診が必要となっていた。そして出産は昼夜
を問わず発生し、この内診のたびに、産婦の難儀及び看
護婦の手をわずらわし、また医師はその対応を余儀なく
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】産婦が陣痛をこらえて
病室から看護婦につられて分娩台に上がったのちに、医
師の内診により分娩の進行度合が十分でないと(子宮の
開口度合がまだ十分でない)、再三再四病室に戻される
場合があり、産婦へ与える肉体的、精神的負担は測り知
れない。
【0005】このため再三看護婦及び医師の手をわずら
わすことになり、陣痛の始まった産婦にとっても苦痛を
伴うことがある。出産は昼夜を問わないため、その苦労
も大変である。また、分娩の進行度合が十分でないとき
に、陣痛促進(増強)剤を使用すると母体及び胎児に悪
影響を与えることもある。従って、分娩の進行度合の把
握は大変重要なことであるので、現状では最終的には医
師の内診により確認することは必須であるが、医師及び
看護婦の労作を軽減することも重要なことである。
【0006】我々は以前に分娩進行監視装置を発明して
特許出願した。(特願平5−226367号参照)これ
は、磁気を帯びた下降検知体を膣内に挿入して胎児の下
降による位置の変化を磁気センサで検出しながら分娩進
行度を検出するものであるが、この下降検知体は次のよ
うな構成要件を備えていることが必要であることも判明
し、本発明をするに至ったものである。
【0007】胎胞から流出する羊水やその他の体液の
流下等があるので、これらの体液が容易に体外へ流下せ
しめることができる体液通過孔3があいている事。 下降検知体の重量等により、なめらかになっている産
道を滑り落ちることの少ない構造にすること。 胎児先進部は産道内を産道壁に片よらないで、正しく
降下しなければならない。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するために、本発明は次のような手段を用いるものであ
る。 少なくとも一部に磁気力を含有する軟質物で構成する
ところの胎児の下降を検知する下降検知体を膣内円蓋部
に挿入付設して、胎児の分娩下降に伴い、該下降検知体
が押下されるように構成し、一方、産道開口部である外
性器付近に、該下降検知体の磁気力を検知するための磁
気センサを有する磁気検知体を固定付設しておき、該磁
気検知体に近づく下降検知体から肉体を透過して放射す
る磁気力の変化を磁気センサで検知することにより、胎
児の娩出の状態を検知して分娩進行度合を予知すること
が可能な改良された下降検知体による分娩進行度監視装
置を提供するものである。
【0009】この改良された下降検知体は、次のような
構造を有することを特徴とするものである。 偏平な構造だと前記のように下降時に産道壁に押し当
てられて片寄った状態になることもあるので、ブロック
状の塊構造であること。 なめらかになっている産道を滑り落ちないように、そ
の重量を軽くして、かつ挿入設置が容易なように設置後
に空気または温水等の流体が注入出来る構造であるこ
と。 また、同様に滑り落ちないように、該下降検知体の外
周に滑り止めの突起物を持ち、膣軟産道を損傷しないこ
と、及び、この突起物は娩出に伴う下降の支障にはなら
ない程度の構造であること。
【0010】
【作用】本発明は、次のような作用効果を有する。一定
の磁気力強度を持つ下降検知体が、胎児または胎胞の下
降により産道から娩出されてくるので、産道の開口部で
ある外性器付近に固定付設している磁気センサ8を含む
磁気検知体7により磁気力の変化として検知することが
可能である。そして、一定の位置(例えば、胎児の頭部
が骨盤濶部に達する)まで下降検知体が位動した時点で
アラーム等の表示や警報音を作動させるように構成す
る。この磁気検知体7と、表示や警報音を作動する表示
盤17との間は、ワイヤレス方式でその情報信号を伝達
するものが好ましい。
【0011】この下降検知体の構造が前記のように本発
明の最も特徴とするものであり、このために、該下降
検知体に空気等の流体を注入してふくらませることによ
り、重量の軽いブロック状の構造とすることができるの
で、重さのためにすべり落ちる事がなくなる。 ブロ
ック状の構造であるために、産道の壁面に片よせられる
ことがない。 外周にある柔らかい突起物によって産
道を傷つけない範囲で下降抵抗を生じ、自然落下を軽減
でき、かつ、胎児の娩出による下降の支障にならない。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図を参照し
て説明するが、本発明はこの実施例に限定されるもので
はない。図1(A)は、下降検知体の外観を示す斜視図
であり、同図において、下降検知体1は、膣内円蓋部に
挿入後に、チューブ25を介して空気を注入してブロッ
ク構造体を形成する。なお、空気を注入後に該チューブ
を封止する手段を講じることは言うまでもない。また、
このチューブは、何らかの要因により、該下降検知体を
緊急に体外に引き出す必要が生じたときのリード線の役
割もするものである。
【0013】この空気の注入量の決定は、該下降検知体
の形状が、前記のように、該下降検知体が産道を滑り落
ちないで、かつ、胎児の娩出の支障とならない程度が最
も好ましく、医師の判断によることになる。
【0014】多少の個人差を有する膣内子宮口内の形状
や磁気検知体を固定付設する位置のバラツキも、当初セ
ット時に磁気検知体が下降検知体の磁気力を検知した値
を初期値として、それ以後の磁気力の変化から算出した
移動距離を表示することにより、分娩の状況を医師や看
護婦等の関係者が判断できるように構成した。
【0015】前記の個人差に対応するために、(例えば
初産婦と経産婦)該下降検知体の形状(空気を注入後の
外径)も数種類用意しておく必要があり、その手段の一
例として本実施例では、該下降検知体を構成する円筒構
造物26の組合せ数を変えたもので対応した。この様な
構成をすることにより、該円筒構造物26は、いずれも
同一形状のものを作れば良いことになる。
【0016】前記の磁気検知体7は、ホール素子又は磁
気抵抗降下素子等の磁気センサにより検知された電気信
号を増幅する増幅器9や、電子回路と電池23,アンテ
ナ11等から成り、産道開口部、すなわち外性器の表面
付近に取付けやすく、固定した状態でじゃまにならない
程度の形状のものでなければならない。
【0017】この磁気検知体7で検出した磁気力の強度
信号の情報はワイヤレスで信号処理部20に送られ、下
降検知体に与えられた一定値の磁気力により磁気検知体
までの距離を演算算出する。これを当初、初期値として
記憶しておき、胎児娩出により下降検知体1の押下によ
る磁気力が増大する値を新たに演算算出して、移動距離
を表示するものである。この移動距離の値が一定以上移
動した場合に、前記の警報を出すようにする。下降検知
体1と磁気検知体までの距離をそのまま検出するのであ
るから、この値がある定まった値(例えば4cm)以下
になったら警報を出すように構成した。
【0018】図1(B)は、磁気検知体7の外観を示す
斜視図である。この中に小型の電池23を含めて、同図
(C)のブロックダイヤグラムに示す磁気センサ8やそ
の他の電子回路ブロックを内蔵している。該磁気検知体
7の外形寸法は、約25mm×30mm×7mm程度
で、粘着テープ等で肌に直接固定するので、丸味を持つ
構造になっている。
【0019】磁気検知体7からの信号はアンテナ11か
らワイヤレス信号として送信し、これを看護婦詰所等に
設置してある図2(A)、同図(B)のブロックダイヤ
グラムに示す受信処理部20の受信アンテナ12で受信
し、受信増幅器13で増幅の後、復調器で復調して信号
を取出した後、情報処理部15で処理する構成とした。
【0020】また、この信号の値がある一定値(図示し
ていないが、キーボード等のデータ入力手段により入力
した値)以上になると、情報処理部15より警報を発す
るように指示を出し、この指示にもとづいてスピーカー
19,警報ランプ18を作動させて警報を発するように
した。
【0021】 図3は、下降検知体及び磁気検知体の装
着の様子を示す説明図である。また、図4は下降検知体
の別の実施例を示す斜視図である。この図4の別の実施
例では、複数本の円筒構造物26を組合わせた下降検知
体の構造物(A)を略円筒状の支持30(B)の内部
に差し込んで固定して支持するように構成した。この支
持体30の外周部には前記の突起物28や体液を通過さ
せる孔29も付設してある。なお、これらの実施例で
は、いずれも該下降検知の中央の空間部は体液通過孔
3を構成するものである。
【0022】
【発明の効果】本発明を実施する事により、次のような
優れた効果が期待できる。分娩過程で胎児の娩出状態を
産婦に対して非接触であっても確実に産期を予知把握で
きるために、医師や看護婦の頻回にわたる診断や分娩台
への無駄な移送のくりかえしを防止できるうえに、産婦
にとっても精神的・肉体的苦痛の緩和がはかれること、
下降検知体が胎児の娩出以外の要因(例えば滑り落ち
る)で移動して誤報の原因となることが解消できる。さ
らに、ブロック形状であるので娩出時に産道壁に押しつ
けられて片寄ってしまうこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(A)は下降検知体の外観を示す斜視図
である。図(B)は磁気検知体の外観を示す斜視図で
ある。図(C)は該磁気検知体の電気系統を示すブロ
ックダイヤグラムである。
【図2】 図2(A)は信号処理部の外観斜視図であ
る。図2(B)は該信号処理部の電気系統を示すブロッ
クダイヤグラムである。
【図3】 下降検知体及び磁気検知体の装着の様子を説
明する図である。
【図4】 下降検知体の別の実施例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 下降検知体 3 体液通過孔 4 ふち部 6 AD変換器 7 磁気検知体 8 磁気センサ 9 増幅器 10 無線送信器 11 アンテナ 12 受信アンテナ 13 受信増幅器 14 復調器 15 情報処理部 16 メモリー 17 表示盤 18 警報ランプ 19 スピーカー 20 信号処理部 22 胎児 23 電池 24 電池収容部 25 チューブ 26 円筒構造物 27 凸部を持つリング 28 突起部 29 孔 30 支持体

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体適合性を有する軟質ゴム状材料で構
    成する胎児の下降を検知する下降検知体を膣内子宮口部
    に挿入付設して、胎児の分娩下降に伴い該下降検知体が
    押下されるように構成した分娩進行監視装置の下降検知
    体において、該下降検知体は、中空の円筒状構成物の一
    端を閉じて閉端部となし他端に流体を流入し得る中空の
    細管を有する構成とし、該円筒状構成物を複数本その方
    向と該閉端部の端面を揃えて束状に接合させるととも
    に、他端の細管は互いに中空状態のままで結合して一本
    に統合したチューブとして延長させる構成であって、該
    チューブより空気等の流体を該円筒状構成物に注入可能
    にし、かつ、該閉端部には、平面状または少なくとも端
    面の円周部位に磁気を帯びた物質を付設したものである
    ことを特徴とする分娩進行度検知装置。
  2. 【請求項2】 前記の円筒状構成物を複数本束状に接合
    させて構成した下降検知体のほぼ中央部分に中空部を設
    け、該中空部は該下降検知体の体液通過孔として構成し
    たことを特徴とする請求項1に記載の分娩進行度検知装
    置。
  3. 【請求項3】 前記の下降検知体は、同じく前記の円筒
    状構成物を複数本束状に接合させて構成した下降検知体
    の、閉端部の接合された外周部、中央部及び下端部を、
    それぞれ結束リングにて結束した下降検知体であること
    を特徴とする請求項1、または請求項2に記載の分娩進
    行度検知装置。
  4. 【請求項4】 前記の下降検知体の結束リングは軟質物
    質で構成して、該結束リングに滑り落ち防止用の突起物
    を有していることを特徴とする請求項1,請求項2,請
    求項3のいずれかに記載の分娩進行度検知装置。
  5. 【請求項5】 前記の下降検知体は、前記の結束リング
    を含む該下降検知体の少なくともその一部分は磁気を帯
    びている物質で構成していることを特徴とする請求項
    1,請求項2,請求項3,請求項4のいずれかに記載の
    分娩進行度検知装置。
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