JPH10118032A - 医療用画像表示装置および医療用画像表示方法 - Google Patents

医療用画像表示装置および医療用画像表示方法

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JPH10118032A
JPH10118032A JP8281169A JP28116996A JPH10118032A JP H10118032 A JPH10118032 A JP H10118032A JP 8281169 A JP8281169 A JP 8281169A JP 28116996 A JP28116996 A JP 28116996A JP H10118032 A JPH10118032 A JP H10118032A
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JP8281169A
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English (en)
Inventor
Hideki Tashiro
秀樹 田代
Makoto Tsunakawa
誠 綱川
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】1つのモニタ画面上に、第1の画面(親画面)
と第2の画面(子画面)を表示する際、診断したい関心
領域が、常に良好に観察できるようにする。 【解決手段】操作パネル10に設けられた中心ボタン7
2または指定ボタン72および位置指定検出手段5で特
定された親画面の関心領域94を、モニタ画面89に子
画面91を表示したときの観察に適した位置93に位置
するように、親画面の表示位置を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、1つのモニタ画
面上に、第1の診断画像を表す第1画面と第2の診断画
像を表す第2画面との2つの画面を表示する機能を有す
る医療用画像表示装置および医療用画像表示方法に関す
る。
【0002】
【従来技術】医療用画像の表示装置の一種として、1つ
の内視鏡用モニタ画面上に、第1の診断画像となる親画
面と第2の診断画像となる子画面の2つの画面を表示し
て、内視鏡診断を行う内視鏡装置が、従来より知られて
いる。
【0003】このような内視鏡装置としては、例えば、
内視鏡診断中に静止画指示を行い、そのときの静止画像
と動画像とを、それぞれ親画面、子画面として表示して
いる。
【0004】また、親スコープと呼ばれる内視鏡と子ス
コープと呼ばれる内視鏡を組み合わせて使用する内視鏡
装置において、それぞれの内視鏡から得られた内視鏡画
像を親画面および子画面として表示する内視鏡装置も知
られている。
【0005】そして、近年では、開腹することなく手術
が行えるということで腹腔鏡下手術が盛んになってきて
いるが、この腹腔鏡下手術においても1つのモニタ画面
上に親画面と子画面を表示しながら手術を行うようにな
ってきている。
【0006】この腹腔鏡下手術で、親画面と子画面の2
つの画面を表示して手術を行う理由としては、次のよう
なことがあげられる。腹腔鏡下手術は、まず腹壁に孔を
形成し、この孔から内視鏡を腹腔内に挿入する。そし
て、この腹腔内に挿入された内視鏡で得られた内視鏡画
像をモニタ画面に表示し、この画像を観察しながら処置
具を遠隔操作して処置をするようにしている。
【0007】したがって、処置具によって処置される患
部をより見やすくするため、体腔内に挿入される内視鏡
は、より患部に近づけられ、モニタ画面に患部の画像が
大きく表示されるよう用いられている。
【0008】そのために、このときモニタ画面に表示さ
れる内視鏡画像の視野は、当然狭くなる。しかし、モニ
タ画面に表示される内視鏡画像の視野が狭いまま手術を
続行すると、その視野から外れた部分がどのような状態
にあるかを把握できないという不具合が生じる。
【0009】そこで、患部に近づいて観察するための内
視鏡とは別に、腹腔内を広い視野で観察することのでき
る内視鏡をもう1つ腹腔内に挿入し、その画像もモニタ
画面で観察することができるようにすることが考えられ
てきている。
【0010】このようにして、腹腔鏡下手術において
も、広い視野の内視鏡画像と、患部に近づいた狭い視野
の内視鏡像とを親画面および子画面に表示させるという
方法がとられるようになってきている。
【0011】また、1つのモニタ画面に親画面と子画面
を表示する方法として、例えば特開平6-30335号公報に
開示されているような画像表示装置も公知となってい
る。この画像表示装置は、静止画像を親画面として表示
し、動画像を子画面として表示するもので、内視鏡の湾
曲方向に応じて、親画面の静止画の表示位置を変更する
ように構成されているものである。
【0012】これにより、内視鏡を向けた方向の静止画
像の表示が子画面によって隠れることがない、画像表示
装置を提供している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の内視鏡装置のう
ち、単に親画面と子画面の2つの画面を表示することし
か考慮していないものでは、親画面の上に子画面を重ね
て表示するように構成されている。そのため、モニタ画
面に表示される親画面の一部は、子画面の表示によって
隠れてしまっていた。
【0014】よって、せっかく親画面と子画面の2つの
画面を表示しても、親画面で観察したい関心領域が、子
画面によって覆われてしまい、十分観察できないという
状況もに陥ることがある。
【0015】したがって、、親画面と子画面の2つの画
面をモニタ画面に表示することの利点も薄れてしまう。
これに対し、親画面と子画面とが全く重ならないように
表示する内視鏡装置も知られている。
【0016】しかし、この内視鏡装置は、限られた大き
さのモニタ画面上で、親画面と子画面とが重ならないよ
うにするために、親画面と子画面の表示の大きさに制限
を加えている。したがって、画像が小さく診断しづらく
なるという不具合を有していた。
【0017】また、特開平6-30335号公報に開示された
画像表示装置は、内視鏡の湾曲方向に応じて、親画面の
表示位置を変更するようにしている。しかし、このよう
な表示制御をしているからといって、親画面中の診断し
たい関心領域が常に良好に観察できるものであるとはい
えない。
【0018】さらに、この特開平6-30335号公報に開示
された画像表示装置は、静止画像を親画面として表示
し、動画像を子画面として表示するものでしかない。し
たがって、例えば、2つの内視鏡から得られた画像を親
画面および子画面として表示するものに応用できるよう
なものではない。
【0019】本願発明は、これら事情に鑑みてなされた
もので、1つのモニタ画面上に、第1の診断画像となる
第1画面と第2の診断画像となる第2画面との2つの画
面を表示する際、診断に適した画像の大きさを確保する
ことができ、診断したい関心領域が常に良好に観察する
ことのできる医療用画像表示装置および医療用画像表示
方法を提供することを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本願発明は、表示手段の
モニタ画面上に、第1の診断画像を表すように表示され
る第1画面と、前記第1画面上に重ねられ、第2の診断
画像を表すように表示される第2画面とを表示可能な医
療用画像表示装置において、前記第1画面中の関心領域
を特定する関心領域特定手段と、前記関心領域特定手段
の出力に応じて、前記モニタ画面上に前記第2画面を表
示させたときの第2画面非表示領域中の特定の位置に前
記関心領域が位置するように前記第1画面の表示位置を
制御する第1画面表示制御手段と、を備えたものであ
る。
【0021】また、本願発明は、表示手段のモニタ画面
上に、第1の診断画像を表す第1画面と、前記第1画面
上に重ねられ、第2の診断画像を表す第2画面とを表示
する医療用画像表示方法において、前記第1画面中の関
心領域を特定する関心領域特定工程と、前記関心領域特
定工程で特定された関心領域の位置情報に応じて、前記
モニタ画面上に前記第2画面を表示させたときの第2画
面非表示領域中の特定位置に前記関心領域が位置するよ
うに前記第1画面の表示位置を制御する工程と、を備え
たものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本願発明の
実施の形態の例を説明する。図1〜図21は、本願発明
の医療用画像表示装置および医療用画像表示方法の一実
施形態に係わり、図1は内視鏡装置の画像信号処理装置
の構成を示すブロック図、図2は画像信号処理装置の操
作パネルを示す図、図3は内視鏡装置に使用されるモニ
タ画面の大きさを示す図、図4はモニタ画面の右下に1/
4子画面を表示した状態を示す図、図5はモニタ画面の
右下に1/4子画面を表示したときの1/4子画面非表示領域
中の観察に適した位置を示す図、図6は親画面の中心位
置を示す図、図7はモニタ画面の右下に1/4子画面を表
示したときの1/4子画面非表示領域中の観察に適した位
置に親画面の中心位置を移動させて表示した状態を示す
図、図8は親画面中の任意に指定された第1の特定点を
示す図、図9はモニタ画面の右下に1/4子画面を表示し
たときの1/4子画面非表示領域中の観察に適した位置に
親画面中の第1の特定点を移動させて表示した状態を示
す図、図10は親画面中の任意に指定された第2の特定
点を示す図、図11はモニタ画面の右下に1/4子画面を
表示したときの1/4子画面非表示領域中の観察に適した
位置に親画面中の第2の特定点を移動させて表示した状
態を示す図、図12はモニタ画面の右下に表示されてい
た1/4子画面をモニタ画面の左上に移動させて表示した
状態を示す図、図13は親画面上で任意に指定される特
定点の位置に応じて子画面を移動させる必要があると判
断する領域の例を示す図、図14はモニタ画面の左下に
1/4子画面を表示した状態を示す図、図15はモニタ画
面の左上に1/4子画面を表示した状態を示す図、図16
はモニタ画面の右上に1/4子画面を表示した状態を示す
図、図17はモニタ画面の左上に1/9子画面を表示した
状態を示す図、図18はモニタ画面の左上に1/9子画面
を表示したときの1/9子画面非表示領域中の観察に適し
た位置を示す図、図19はモニタ画面の左上に1/9子画
面を表示したときの1/9子画面非表示領域中の観察に適
した位置に親画面の中心位置を移動させて表示した状態
を示す図、図20はモニタ画面の右下に1/9子画面を表
示したときの1/9子画面非表示領域中の観察に適した位
置に親画面の中心位置を移動させて表示させた状態を示
す図、図21はモニタ画面の右下に1/9子画面を表示し
たときの1/9子画面非表示領域中の観察に適した位置に
親画像の中心を位置させたまま親画像を拡大して表示し
た状態を示す図である。
【0023】図1を用いて、本実施形態の内視鏡装置1
の構成を説明する。内視鏡装置1は、腹腔鏡下手術に適
した構成を有するものであり、図示しない内視鏡Aおよ
び内視鏡Bの2つの内視鏡が接続されている。この内視
鏡Aおよび内視鏡Bは、腹腔鏡下手術において、一方は処
置具によって処置する患部を拡大観察するため、他方は
腹腔内全体を観察するためなどに使われるものである。
【0024】また、内視鏡装置1は、この内視鏡Aおよ
び内視鏡Bに設けられた図示しない固体撮像素子などの
撮像手段で撮像して得られた撮像信号を処理する画像信
号処理装置2を備えている。
【0025】画像信号処理装置2で処理された信号は、
モニタA3およびモニタB4に出力されるようになってい
る。この2つのモニタのうちモニタA3は、メインとな
る術者が観察するためのものである。また、モニタB4
は、メインとなる術者とは反対側に位置し、モニタA3
に表示される画像を観察することができない術者が観察
するためのものである。さらにいえば、患者を挟んでメ
インとなる術者と補助となる術者とが対向して位置する
ような場合に、それぞれの術者用のために設けられたモ
ニタである。
【0026】また、メインの術者用のために設けられた
モニタA3には、モニタ画面上の特定の位置を任意に指
定し、その位置を検出することのできる位置指定検出手
段5が設けられている。この位置指定検出手段5で特定
された位置を検出すると、位置検出信号が出力され、そ
の位置検出信号は画像信号処理装置2に入力されるよう
になっている。
【0027】次に、画像信号処理装置2の内部構成につ
いて詳細に説明する。画像信号処理装置2は、上述した
ように図示しない内視鏡Aおよび内視鏡Bが、コネクタな
どによって着脱自在に接続されるようになっている。
【0028】内視鏡Aの出力する撮像信号はAD変換器6
に入力され、内視鏡Bの出力する撮像信号はAD変換器7
に入力される。AD変換器6によってデジタル化された内
視鏡Aの撮像信号は、切替スイッチ8と切替スイッチ9
のそれぞれに入力されるようになっている。また、AD変
換器7によってデジタル化された内視鏡Bの撮像信号も
同様に、切替スイッチ8と切替スイッチ9のそれぞれに
入力されるようになっている。
【0029】切替スイッチ8は、モニタ画面上に親画面
として表示する信号を選択するために設けられているも
のである。また、切替スイッチ9は、モニタ画面上に子
画面として表示する信号を選択するために設けられてい
るものである。
【0030】すなわち、切替スイッチ8は、親画面とし
て表示するように操作パネル10で選択された内視鏡A
または内視鏡Bの撮像信号を親画面用の撮像信号とする
ために、操作パネル10の操作に応じて出力される制御
回路11からの制御信号に応じて、その入力信号を切り
替えるものである。
【0031】なお、操作パネル10の構成については、
後で詳細に説明する。同様に、切替スイッチ9は、子画
面として表示するように操作パネル10で選択された内
視鏡Aまたは内視鏡Bの撮像信号を子画面用の撮像信号と
するため、操作パネルの操作に応じて出力される制御回
路11からの制御信号に応じて、その入力信号を切り替
えるものとなっている。
【0032】操作パネル10で親画面用として選択され
た内視鏡の画像が、モニタA3とモニタB4ともに親画面
として表示することができるように、切替スイッチ8で
選択された信号は、モニタA3の親画面用のラインメモ
リ12とモニタB4の親画面用のラインメモリ13とに
入力される。
【0033】モニタA3の親画面の表示のために設けら
れたラインメモリ12に入力された信号は、親画面用書
込読出制御回路14の出力する書込読出制御信号に応じ
て、親画面用フレームメモリ15に書き込まれる。
【0034】この親画面用書込読出制御回路14は、操
作パネル10で倒立像あるいは鏡像表示などが指示され
ると、それに基づき出力される制御回路11からの制御
信号に応じて、ラインメモリ12から親画面用フレーム
メモリ15への信号の書込読出制御を変更し、それによ
り倒立像用の画像データまたは鏡像用の画像データなど
を形成することができるものとなっている。
【0035】モニタB4の親画面の表示のために設けら
れたラインメモリ13に入力された信号は、ラインメモ
リ12に入力された信号と同様に、親画面用書込読出制
御回路16の出力する書込読出制御信号に応じて、親画
面用フレームメモリ17に書き込まれる。
【0036】また親画面用書込読出制御回路16は、親
画面用書込読出制御回路14と同様に、操作パネル10
で倒立像あるいは鏡像表示などが指示されると、それに
基づき出力される制御回路11からの制御信号に応じ
て、ラインメモリ13から親画面用フレームメモリ17
への信号の書込読出制御を変更し、それにより倒立像用
の画像データまたは鏡像用の画像データなどを形成する
ことができるようになっている。
【0037】モニタA3の表示用に設けられた親画面用
フレームメモリ15の出力信号は、切替スイッチ18に
入力される。この切替スイッチ18は、親画面を拡大し
て表示するか、または通常の大きさで表示するか、その
処理方法の選択に応じて信号の処理先を切り替えるため
に設けられているものである。
【0038】すなわち、操作パネル10によって親画面
の拡大の必要性を入力指示された場合は、親画面用フレ
ームメモリ15の出力信号を画像拡大回路19側に出力
するように切替スイッチ18の接続を切り替え、親画面
の拡大の必要性が入力指示されない場合には、親画面用
フレームメモリ15の出力信号を信号ライン20に出力
するように切替スイッチ18の接続を切り替えるように
制御回路11によって制御されるように構成されてい
る。
【0039】画像拡大回路19に入力された信号は、拡
大係数保持回路21に保持されている拡大係数に応じて
拡大処理され画像補間回路22に入力される。画像補間
回路22は、拡大係数保持回路21に保持されている拡
大係数に応じて、入力信号にデータの補間処理を行い出
力するように構成されている。
【0040】そして切替スイッチ23は、操作パネル1
0で入力指示された信号処理に対応する信号処理先、す
なわち、切替スイッチ18が接続されているライン20
側または画像補間回路22側と接続されるよう制御回路
11によって切り替え制御され、次段の回路に信号を伝
えるように構成されている。
【0041】モニタB4の表示用に設けられた親画面用
フレームメモリ17の出力信号は、切替スイッチ24に
入力される。この切替スイッチ24は、切替スイッチ1
8と同様に、親画面を拡大して表示するか、または通常
の大きさで表示するか、その処理方法の選択に応じて信
号処理先を切り替えるために設けられているもので、操
作パネル10によって拡大の必要性が入力指示された場
合は、親画面用フレームメモリ17の出力信号を画像拡
大回路25側に出力するように制御回路11によって切
り替えられ、親画面の拡大の必要性が入力指示されない
場合には、親画面用フレームメモリ17の出力信号を信
号ライン26に出力するように制御回路11によって切
り替え制御されるように構成されている。
【0042】画像拡大回路25に入力された信号は、拡
大係数保持回路27に保持されている拡大係数に応じて
拡大処理され画像補間回路28に入力される。画像補間
回路28は、画像補間回路22と同様に、拡大係数保持
回路27に保持されている拡大係数に応じて、入力信号
にデータ補間処理を行い出力するように構成されてい
る。
【0043】そして切替スイッチ29も切替スイッチ2
3と同様に、操作パネル10で入力指示された信号処理
に対応する信号処理先で、切替スイッチ24が接続され
ているライン26側または画像補間回路28側と接続さ
れるように、制御回路11によって切り替え制御され、
次段の回路に信号を伝えるように構成されている。
【0044】モニタA3に親画面を表示するために設け
られた信号処理ライン側の切替スイッチ23の出力信号
を受けるスイッチ30は、モニタA3への親画面用信号
の出力を断続するために設けられている。
【0045】より具体的に説明すると、親画面に表示す
るための撮像信号を発生するための内視鏡が、交換など
のため画像信号処理装置2から取り除かれるような場合
などに、操作パネル10で、モニタA3の親画面表示の
非表示を入力する。この操作に応じて、スイッチ30を
解放させ、モニタA3への親画面用の信号の出力を停止す
るために設けられているものである。
【0046】モニタB4に親画面を表示するために設け
られた信号処理ライン側の切替スイッチ29の出力信号
を受けるスイッチ31も、このスイッチ30と同様に、
モニタB4への親画面用信号の出力を断続することがで
きるようにするために設けられたものである。
【0047】切替スイッチ9は、上述したように、操作
パネル10で子画面として選択された内視鏡Aまたは内
視鏡Bの撮像信号を子画面用撮像信号とするため、制御
回路11からの制御信号に応じて、その入力信号を切り
替えるために設けられたものである。
【0048】そして、操作パネル10で子画面用として
選択された内視鏡の画像も、親画面用として選択された
内視鏡画像と同様に、モニタA3とモニタB4ともに子画
面として表示することができるように、切替スイッチ9
の出力信号は、モニタA3用の子画面用ラインメモリ3
2とモニタB4用の子画面用ラインメモリ33と入力さ
れる。
【0049】モニタA3の子画面の表示のために設けら
れたラインメモリ32に入力された信号は、子画面用書
込読出制御回路34の出力する書込読出制御信号に応じ
て、子画面用フレームメモリ35に書き込まれる。
【0050】この子画面用書込読出制御回路34は、操
作パネル10で倒立像あるいは鏡像表示などが指示され
ると、それに基づき出力される制御回路11からの制御
信号に応じて、ラインメモリ32から子画面用フレーム
メモリ35への信号の書込読出制御を変更し、それによ
り倒立像用の画像データまたは鏡像用の画像データなど
を形成することができるものとなっている。
【0051】子画面用フレームメモリ35から読み出さ
れた信号は、スイッチ36に入力される。このスイッチ
36は、操作パネル10によって、モニタA3に子画面
を非表示することが選択されたときに、子画面用の信号
をモニタA3に出力することを停止するために設けられ
ているものである。
【0052】モニタB4の子画面の表示のために設けら
れたラインメモリ33に入力された信号は、子画面用書
込読出制御回路37の出力する書込読出制御信号に応じ
て、子画面用フレームメモリ38に書き込まれる。
【0053】この子画面用書込読出制御回路37は、モ
ニタA3の子画面表示用に設けられた子画面用書込読出
制御回路34と同様に、操作パネル10で倒立像あるい
は鏡像表示などが指示されると、それに基づき出力され
る制御回路11からの制御信号に応じて、ラインメモリ
33から子画面用フレームメモリ38への信号の書込読
出制御を変更し、それにより倒立像用の画像データまた
は鏡像用の画像データなどを形成することができるよう
になっている。
【0054】子画面用フレームメモリ38から読み出さ
れた信号は、スイッチ39に入力される。このスイッチ
39は、スイッチ36と同様に、操作パネル10によっ
て、モニタB4に子画面を非表示することが選択された
ときに、子画面用の信号をモニタB4に出力することを
停止するために設けられているものである。
【0055】モニタA3の表示用の信号処理ラインに設
けられたスイッチ30およびスイッチ36の出力信号
は、加算回路40に入力される。この加算回路40は、
スイッチ30から入力された親画面用の信号とスイッチ
36から入力された子画面用の信号とを加算して、1枚
の画像を表示するための信号を生成するための回路であ
る。
【0056】また、この加算回路40は、操作パネル1
0で親画面の非表示または子画面の非表示が選択され、
スイッチ30またはスイッチ36から信号が入力されな
いときでも、入力された信号に基づいて、親画面だけま
たは子画面だけからなる1枚の画像を表示するための信
号を生成するように構成されている。
【0057】加算回路40から出力された信号は、DA変
換器41でアナログ信号に変換される。モニタB4の表
示用の信号処理ラインに設けられたスイッチ31および
スイッチ39の出力信号は、加算回路42に入力され
る。
【0058】この加算回路42は、加算回路40と同様
に、スイッチ31から入力された親画面用の信号とスイ
ッチ39から入力された子画面用の信号とを加算して、
1枚の画像を表示するための信号を生成するものであ
る。また、操作パネル10で親画面の非表示または子画
面の非表示が選択され、スイッチ31またはスイッチ3
9から信号が入力されないときでも、入力された信号に
基づいて、親画面だけまたは子画面だけからなる1枚の
画像を表示するための信号を生成するように構成されて
いる。
【0059】また、加算回路42から出力された信号
は、DA変換器43でアナログ信号に変更される。DA変換
器41から出力された信号は、モニタA3で内視鏡画像
として表示されるようにモニタA3に入力される。
【0060】また、モニタA3のモニタ画面に表示され
る内視鏡画像と全く同じ内視鏡画像がモニタB4のモニ
タ画面にも表示されるように、DA変換器41から出力さ
れた信号は、モニタB4と接続されている切替スイッチ
44にも入力される。
【0061】この切替スイッチ44は、DA変換器43と
も接続され、モニタB4に入力する信号を選択的に切り
替えるものである。すなわち、操作パネル10で、モニ
タB4のモニタ画面にモニタ画面A3のモニタ画面に表示
される内視鏡画像と全く同じ画像を表示することが選択
指示された場合には、DA変換器41の出力信号がモニタ
B4に入力されるように、切替スイッチ44の接続が制
御部11からの制御信号によって切り替えられる。
【0062】また、モニタB4のモニタ画面には、モニ
タA3とは異なる独自の画像を表示させることができ
る。このような設定が操作パネル10によって選択され
た場合には、DA変換器43の出力信号をモニタB4に入
力するように、切替スイッチ44の接続が制御部11か
らの制御信号によって切り替えられる。
【0063】このようにして、モニタB4のモニタ画面
に表示される画像は、操作パネル10で選択的に切り替
えることができるようになっている。親画面同期信号発
生回路45は、モニタA3のモニタ画面に、親画面の
み、または親画面と子画面が重ね合わされた画像を表示
させるときの同期信号を専用に発生するための回路であ
る。
【0064】また、子画面同期信号発生回路46は、モ
ニタA3のモニタ画面に、子画面のみを表示させるとき
の同期信号を専用に発生するための回路である。すなわ
ち、操作パネル10で、モニタA3の親画面の非表示が
選択され子画面のみしか表示しない場合に、その子画面
を親画面と同じ同期信号に基づいて表示しようとする
と、多少のタイミングのずれが発生し、適切な画面が表
示されなくなることがある。そのような問題を解消する
ために、子画面のみをモニタA3のモニタ画面に表示さ
せる際の専用の同期信号を発生する子画面同期信号発生
回路46を親画面同期信号発生回路45とは別に設けて
いる。
【0065】親画面同期信号発生回路45から出力され
た親画面同期信号は、切替スイッチ47および同期信号
判別回路48に入力される。同期信号判別回路48は、
親画面同期信号発生回路45から出力される親画面同期
信号の有無を判別し、親画面同期信号が出力されている
ときは、切替スイッチ47が親画面同期信号発生回路4
5側に接続されるようにし、親画面同期信号が出力され
ていないときは、切替スイッチ47が子画面同期信号発
生回路46側に接続されるように、切替スイッチ47の
接続状態を制御する。
【0066】すなわち、操作パネル10で、モニタA3
のモニタ画面の親画面の非表示が選択されるなどして、
それに応じて親画面同期信号発生回路45が親画面同期
信号を発生しなくなると、同期信号判別回路48が、自
動的に親画面同期信号が発生されていないことを判別し
て、子画面同期信号発生回路46が発生する子画面同期
信号がモニタA3に供給されるように切替スイッチ47
を制御するようにしている。
【0067】切替スイッチ47で選択された親画面同期
信号または子画面同期信号はモニタA3に出力されると
ともに、モニタB4にも供給することができるように、
モニタB4に接続された切替スイッチ49にも入力され
る。
【0068】モニタA3は、切替スイッチ47によって
選択的に供給される親画面同期信号または子画面同期信
号に基づいて、親画面または子画面を適切に表示するこ
とができる。
【0069】親画面同期信号発生回路50は、親画面同
期信号発生回路45と同様に、モニタB4に、親画面の
み、または親画面と子画面が重ね合わされた画像を表示
させるときの同期信号を専用に発生するための回路で、
子画面同期信号発生回路51は、子画面同期信号発生回
路46と同様に、モニタB4のモニタ画面に、子画面の
みを表示させるときの同期信号を専用に発生するための
回路である。
【0070】親画面同期信号発生回路50から出力され
た親画面同期信号は、切替スイッチ52および同期信号
判別回路53に入力される。同期信号判別回路53は、
同期信号判別回路48と同様に、親画面同期信号発生回
路50から出力される親画面同期信号の有無を判別し、
親画面同期信号が出力されているときは、切替スイッチ
52が親画面同期信号発生回路50側に接続されるよう
に切替スイッチ52の接続状態を制御し、親画面同期信
号が出力されていないときは、切替スイッチ52が子画
面同期信号発生回路51側に接続されるように、切替ス
イッチ52の接続状態を制御する。
【0071】これにより、やはり操作パネル10で、モ
ニタB4のモニタ画面の親画面非表示が選択されるなど
して、それに応じて親画面同期信号発生回路50が親画
面同期信号を発生しなくなると、同期信号判別回路53
が自動的に親画面同期信号が発生されていないことを判
別して、子画面同期信号発生回路51が発生する子画面
同期信号がモニタB4に供給されるように切替スイッチ
52が制御される。
【0072】切替スイッチ47で選択された親画面同期
信号または子画面同期信号は、モニタB4と接続されて
いる切替スイッチ49に入力される。切替スイッチ49
は、操作パネル10によってモニタB4のモニタ画面に
表示するとして選択した画面対応する同期信号を切替ス
イッチ47または切替スイッチ52の出力から得るよう
に、制御回路11の出力する制御信号に応じて切り替え
制御される。
【0073】これによって、モニタB4は、操作パネル
10で選択された画像を表示するに適した同期信号が供
給され、それに基づいて適切な画像を表示することがで
きるように構成されている。
【0074】以上のようにして本実施形態の内視鏡装置
1は、モニタA3およびモニタB4に、親画面のみ、子画
面のみ、親画面と子画面を重ね合わせた画像などが適切
に表示できるようになっている。
【0075】また、本実施形態の内視鏡装置1は、モニ
タ画面に表示される親画面中、診断時に注目される任意
の位置の関心領域を特定し、その特定された関心領域を
モニタ画面中の観察しやすい位置に移動させる機能を有
している。
【0076】さらに、本実施形態の内視鏡装置1は、親
画面中の関心領域を観察しやすい位置に移動させること
によりモニタ画面に画像非表示領域が生じるが、この画
像非表示領域を有効に使用するため、画像非表示領域の
大きさに応じて親画面の拡大表示する機能をも備えてい
る。
【0077】次に、このような機能を達成させる構成に
ついて説明する。モニタA3には、前述したように、モ
ニタ画面の特定の位置を指定することのできる位置指定
検出手段5が設けられている。
【0078】位置指定検出手段5が指定することのでき
る特定の位置とは、モニタA3のモニタ画面上に表示さ
れる親画面中、診断時に注目される関心領域の存在する
位置であり、位置指定検出手段5は、図示しないライト
ペンまたはキーボードなどの入力手段を用いて、その関
心領域の位置を点または領域として、入力し特定するこ
とができるように構成されている。
【0079】また、位置指定検出手段5は、モニタA3
のモニタ画面上で特定された親画面の関心領域の位置を
検出し、その位置情報を位置検出信号として、画像信号
処理装置2内に設けられたアドレス算出回路54に供給
する。
【0080】アドレス算出回路54は、位置指定検出手
段5で入力された親画面中の関心領域をモニタ画面の見
やすい位置に移動させて表示するに適した親画面の読み
出しタイミング信号などを得る必要があるため、位置指
定検出手段5から供給された位置検出信号に基づいて、
特定された親画面中の関心領域のアドレス情報を算出す
る。
【0081】また、アドレス算出回路54は、位置指定
検出手段5が、親画面中の関心領域を特定する毎に、繰
り返しそのアドレス情報を演算する。アドレス算出回路
54で算出されたアドレス情報は、指定領域用のアドレ
ス記憶部55と拡大係数演算回路56に入力される。
【0082】このアドレス記憶部55は、アドレス算出
回路54で算出されたアドレス情報を記憶するもので、
親画面関心領域が変更され、アドレス算出回路54が新
たにアドレス情報を算出する毎に、その記憶内容が更新
される。
【0083】アドレス記憶部55に記憶されたアドレス
情報は、切替スイッチ57に入力される。この切替スイ
ッチ57は、画面中心用のアドレス記憶部58とも接続
されている。
【0084】指定領域用のアドレス記憶部55は、前述
したように位置指定検出手段5で特定された親画面中の
関心領域に関するアドレス情報を記憶するものである。
これに対し、画面中心用のアドレス記憶部58は、親画
面中の中心位置が関心領域であるとして、その中心位置
のアドレス情報を記憶保持するものである。
【0085】すなわち、モニタ画面に表示される画像の
関心領域は、その画面の中心位置近傍であることが少な
くない。このような画像の場合でも常に、位置指定検出
手段5で関心領域を指定入力し、アドレス算出回路54
でアドレス情報を算出するようにすると、煩雑なものと
なってしまう。そこで、画像の中心位置を関心領域とし
た場合のアドレス情報を予め記憶するアドレス記憶部5
8を備えるようにしている。
【0086】指定領域用のアドレス記憶部55と画像中
心用のアドレス記憶部58が、それぞれ異なる信号入力
端に接続された切替スイッチ57は、操作パネル10の
操作に応じて制御回路11から出力される制御信号に応
じて、次にあげる3つの状態に切り替えられる。
【0087】1つ目の状態は、指定領域用のアドレス記
憶部55を信号の入力源とするもので、この指定領域用
のアドレス記憶部55に対して接続を形成する状態。こ
れは、操作パネル10より、位置指定検出手段5を用い
て指定された関心領域をモニタ画面の見やすい位置に移
動させて表示させる、という機能が選択されたときに制
御回路11によって切り替えられる接続状態である。
【0088】2つ目の状態は、画面中心用のアドレス記
憶部58を信号の入力源とするもので、この画面中心用
のアドレス記憶部58に対して接続を形成する状態。こ
れは、操作パネル10より、親画面の中心を関心領域と
し、この画面中心をモニタ画面の見やすい位置に移動さ
せて表示させる、という機能が選択されたときに制御回
路11によって切り替えられる状態である。
【0089】3つ目の状態は、指定領域用のアドレス記
憶部55、画像中心用のアドレス記憶部58のいずれの
信号も入力源としない状態。これは、操作パネル10に
より、親画面の関心領域を考慮することなく、親画面を
移動させる必要がないということが選択されたときに、
制御回路11によって切り替えられる状態である。
【0090】以上のようにして、制御回路11によって
切り替えられた切替スイッチ57の出力信号は、親画面
用書込読出制御回路14に入力される。親画面用書込読
出制御回路14は、切替回路56から入力されたアドレ
ス情報に応じて、ラインメモリ12および親画面用フレ
ームメモリ15の書込読出を制御し、モニタ画面上に表
示位置の移動された親画面を表示させる。
【0091】この親画面用書込読出制御回路14は、上
述したように、操作パネル10で倒立像あるいは鏡像を
表示することが指示されると、制御回路11からの制御
信号に応じて、倒立像あるいは鏡像を作るようにライン
メモリ12および親画面用フレームメモリ15の書込読
出を行うものである。
【0092】このような制御は、親画面の移動が指示さ
れた場合でも、その移動を考慮して、移動された状態の
倒立像あるいは鏡像が形成されるように、書込読出制御
を行うよう構成されている。
【0093】親画面用書込読出制御回路14は、上述し
たように、切替回路56で選択されたアドレス信号が入
力されるように構成されている。これに対し、親画面用
書込読出制御回路16は、画面中心用のアドレス記憶部
58から出力されるアドレス信号だけが入力されるよう
に構成されている。
【0094】これは、親画面書込読出制御回路16が、
モニタB4に表示される画像に対する制御を可能にする
ものであり、また、モニタB4は、モニタA3に設けられ
た位置指定検出手段5のような構成を備えておらず、モ
ニタB4のモニタ画面上で位置指定検出手段5による関
心領域の指定がなされないことによる。
【0095】言い換えれば、モニタB4のモニタ画面上
に表示される親画面は、移動させるとしても、親画面の
中心位置を関心領域とし、この中心位置の関心領域が見
やすい位置に表示されるように制御すれば済むので、画
面中心用のアドレス記憶部58からのアドレス信号が入
力されれば足りる、という理由からである。
【0096】なお、モニタB4のモニタ画面に表示され
る親画面を移動させないという指示も、操作パネル10
から入力でき、このとき、親画面用書込読出制御回路1
6は、画面中心用のアドレス記憶部58のアドレス信号
によらず、ラインメモリ13および親画面用フレームメ
モリ17の書込読出を制御し、親画面を移動させること
なくモニタB4のモニタ画面に表示することができるよ
うに構成されている。
【0097】拡大係数演算回路56は、上述したよう
に、アドレス算出回路54が算出したアドレス情報が入
力される。拡大係数演算回路56は、親画面の移動位置
に応じて親画面を拡大させるための拡大係数を演算する
回路である。
【0098】すなわち、位置指定検出手段5で指定入力
された関心領域が、観察しやすい場所に来るように、表
示位置を移動させるように制御すると、モニタ画面上に
は、画像非表示領域が生じてしまう。その画面非表示領
域は、当然無駄な非表示領域となるので、そのような領
域がモニタ画面上に存在することは望ましくない。そこ
で、親画面の移動量に応じて画像非表示領域を覆うよう
に、親画面を拡大しようとするもので、そのときの拡大
係数を演算するのがこの拡大係数演算回路56である。
【0099】拡大係数演算回路56は、アドレス算出回
路54で算出されたアドレス情報に基づき、親画面の移
動量を知ることができるので、このアドレス情報に基づ
き、親画面をどれだけ拡大できるかを演算する。
【0100】拡大係数演算回路56で演算された拡大係
数信号は、切替スイッチ59の入力端に入力される。切
替スイッチ59は、この拡大係数演算回路56の他に、
拡大係数記憶部59とも接続され、この拡大係数記憶部
59が出力する拡大係数信号も入力される。
【0101】拡大係数記憶部59は、関心領域を親画面
中の中心位置と設定した場合の親画面の拡大係数を記憶
するものである。すなわち、親画面の中心位置を関心領
域と設定した場合には、親画面の移動量は一定量とな
り、親画面の拡大係数も一定となるので、その拡大係数
を記憶するために設けられているのが拡大係数記憶部5
9である。
【0102】切替スイッチ59は、位置指定検出手段5
で指定された関心領域を見やすい位置に移動させるもの
とするか、親画面の中心位置を関心領域としこの中心位
置を見やすい位置に移動させるものとするかが、操作パ
ネル10によって選択され、それに基づき、制御回路1
1の制御信号に応じて接続状態の切り替えがなされるよ
うに構成されている。
【0103】すなわち、操作パネル10で、位置指定検
出手段5で指定された関心領域を見やすい位置に移動さ
せることを選択した場合には、拡大係数演算回路56が
演算した拡大係数信号が拡大係数保持回路21に供給さ
れるように、切替スイッチ59の接続状態が切り替えら
れる。
【0104】また、操作パネル10で、親画面の中心位
置を関心領域としこの中心位置を見やすい位置移動させ
るものとすることを選択した場合は、拡大係数記憶部6
0の記憶している拡大係数記憶信号が、拡大係数保持回
路21に供給されるように、切替スイッチ59の接続状
態が切り替えられる。
【0105】拡大係数保持回路21は、切替スイッチ5
9によって選択的に切り替えられ、それによって供給さ
れた拡大係数信号に基づき、親画面が拡大処理されるよ
う、画像拡大回路19および画像補間回路22に信号を
出力する。
【0106】拡大係数記憶部60は、拡大係数保持回路
27へも拡大係数信号を供給するように構成されてい
る。拡大係数保持回路27が、拡大係数記憶部60から
しか拡大係数信号が入力されない構成となっているの
は、拡大係数保持回路27が、モニタB4のモニタ画面
に表示するための親画面の拡大係数を保持するためのも
のであり、モニタB4では、親画面の中心位置を関心領
域とし、この中心位置を見やすい位置に移動させるとい
う選択しかできないためである。
【0107】したがって、拡大係数保持回路27は、拡
大係数記憶部60から供給される、親画面の中心位置を
関心領域としこの中心位置を見やすい位置に移動させる
ときの拡大係数信号に基づき、画像拡大回路25および
画像補間回路28に信号を供給し、親画面の拡大処理さ
れるようにする。
【0108】次に、図2に基づき、以上のように構成さ
れた本実施形態の内視鏡装置1における画像信号処理装
置2の操作パネル10の主要部を説明する。操作パネル
10は、図示したように、主に4つの領域に分けられて
いる。
【0109】1つ目は、映像選択機能を有する操作スイ
ッチ類をまとめて配置した映像選択入力領域61。2つ
目は、親画面に関する操作ボタン類をまとめて配置した
親画面操作入力領域62。
【0110】3つ目は、子画面に関する操作ボタン類を
まとめて配置した子画面操作入力領域63。4つ目は、
画像処理に関する操作ボタン類をまとめて配置した画像
処理入力領域64。
【0111】映像選択入力領域61には、3つの選択ボ
タンが設けられている。入力切替ボタン65は、画像信
号処理装置2に信号を入力する内視鏡Aと内視鏡Bからの
信号を入れ替えるためのボタンである。
【0112】この入力切替ボタン65が1度操作される
と、制御回路11によって、例えば、図1に示された切
替スイッチ8が、内視鏡Aに接続された状態から内視鏡B
に接続された状態に切り替えられ、これとともに切替ス
イッチ9は、内視鏡Bに接続された状態から内視鏡Aに接
続された状態に切り替えられる。そして、もう一度操作
されると、その接続状態が反転するように構成されてい
る。
【0113】なお、ここでは、切替スイッチ8と切替ス
イッチ9とは、連動して動作し、それぞれが異なる内視
鏡と接続されるように動作するものとして説明したが、
これに限定されるものではない。
【0114】例えば、図示されていないレリーズボタン
またはフリーズボタンが操作されると、切替スイッチ8
および切替スイッチ9はともに、レリーズ指示のあった
内視鏡側に接続され、同一の内視鏡から得られた内視鏡
像を親画面と子画面にそれぞれ動画像および静止画像と
して表示されるように構成されている。
【0115】さらに、切替スイッチ8と切替スイッチ9
とが同じ内視鏡側に接続することができるように、それ
ぞれの入力を独立して選択できる入力選択ボタンを設け
るようにしてもいいことはいうまでもない。
【0116】モニタ選択ボタン66は、操作パネル10
によって操作可能なモニタを選択するためのボタンであ
る。つまり、本実施形態の内視鏡装置1は、モニタA3
およびモニタB4の2つのモニタを備え、それぞれのモ
ニタに対して、親画面に関する操作、子画面に関する操
作、あるいは画像処理が行えるようにするものである
が、それぞれのモニタ毎それぞれの操作ボタンを供える
ような構成にしてしまうと、操作が煩雑化するととも
に、操作ボタンを配置するための領域が大きくなってし
まうという問題がある。
【0117】そこで、操作パネル10によって操作でき
るモニタを選択的に切り替えるようにするために設けた
のが、このモニタ選択ボタン66である。このモニタ選
択ボタン66の上部には、モニタ選択ボタン66によっ
て選択されているモニタを識別することができるよう
に、表示ランプA67aおよび表示ランプB67bが設けら
れている。
【0118】表示ランプA67aは、モニタ選択ボタン6
6でモニタA3が選択されたときに点灯し、表示ランプB
67bは、モニタ選択ボタン66でモニタB4が選択され
たときに点灯する。なお、図2は、モニタB4が選択さ
れ表示ランプB67が点灯している状態を図示してい
る。
【0119】モニタ連動ボタン68は、モニタA3とモ
ニタB4の表示を連動させるかどうかを選択するための
ボタンである。このモニタ連動ボタン68が押される
と、図1中のモニタB4に接続されている切替スイッチ
44および切替スイッチ49が、DA変換器41および切
替スイッチ47側に切り替えられ、モニタA3のモニタ
画面に表示される画像と同じ画像がモニタB4に表示さ
れるように制御される。
【0120】モニタ連動ボタン68の上部には、モニタ
連動表示ランプ69が設けられ、モニタA3とモニタB4
との連動状態を表示している。なお、図2では、モニタ
連動表示ランプ69が点灯し、モニタA3とモニタB4と
が連動している状態を表している。
【0121】親画面操作入力領域62内に設けられた親
画面移動ボタン70は、モニタ画面に表示される親画面
の関心領域を見やすい位置に移動させるか、移動させな
いかを選択するためのボタンである。
【0122】この親画面移動ボタン70が操作され、モ
ニタ画面に表示される親画面の関心領域を見やすい位置
に移動させることが選択されると、図1中の切替スイッ
チ57が、指定領域用のアドレス記憶部55または画面
中心用のアドレス記憶部58と接続するように切り替え
られ、親画面の関心領域をモニタ画面の見やすい位置に
移動させる。
【0123】ただし、この親画面移動ボタン70が操作
され、親画面の関心領域を見やすい位置に移動すること
が選択されていても、モニタ画面上に子画面を表示する
ことが選択されていない場合には、親画面の表示位置は
移動されない。
【0124】親画面移動ボタン70の上部には、親画面
移動表示ランプ71が設けられており、親画面移動の有
無の選択を表示している。なお、図2では、親画面移動
表示ランプ71が点灯し、親画面を見やすい位置に移動
させることが選択された状態を図示している。
【0125】親画面移動ボタン70により、親画面を見
やすい位置に移動させることが選択されると、中心ボタ
ン72あるいは指定ボタン73によって、親画面中の関
心領域の扱いについて入力することができる。
【0126】中心ボタン72は、親画面中の中心位置を
関心領域として見なしていい場合に操作するボタンで、
指定ボタン73は、位置指定検出手段5で指定した領域
を関心領域として扱うようにする場合に操作するボタン
である。
【0127】中心ボタン72が操作された場合は、図1
中の切替スイッチ57は画面中心用のアドレス記憶部5
8と接続するように切り替えられ、指定ボタン73が操
作されると、切替スイッチ57は指定領域用のアドレス
記憶部55と接続するように切り替えられる。
【0128】中心ボタン72および指定ボタン73の上
部には、それぞれ、中心選択表示ランプ74および指定
選択表示ランプ75が設けられ、ボタンの選択状態を表
示している。なお、図2では、中心ボタン72が操作さ
れて中心選択表示ランプ74が点灯し、親画面中の中心
位置を関心領域とみなして、親画面を移動させることを
選択した状態を図示している。
【0129】拡大ボタン76は、モニタ画面に表示され
る親画面を移動させたときに、親画面を拡大するか否か
を選択するためのボタンである。モニタ選択ボタン66
によってモニタA3が選択されているときに、この拡大
ボタン76が操作されると、切替スイッチ18は画像拡
大回路19側に接続が切り替えられ、切替スイッチ23
は画像補間回路22側に切り替えられる。また、切替ス
イッチ59は、中心ボタン72または指定ボタン73の
操作に対応して、拡大係数演算回路56または拡大係数
記憶部60と接続されるように切り替えられる。
【0130】モニタ選択ボタン66によってモニタB4
が選択されているときに、この拡大ボタン76が操作さ
れると、切替スイッチ24は画像拡大回路25側に接続
が切り替えられ、切替スイッチ29は画像補間回路28
側に切り替えられる。
【0131】拡大ボタン76の上部には、拡大選択表示
ランプ77が設けられており、点灯によって拡大表示す
ることが選択されたことを告知する。なお、図2は、拡
大ボタン76による拡大表示が選択されず、拡大選択表
示ランプ77が非点灯の状態を示している。
【0132】子画面操作入力領域63に設けられた子画
面表示ボタン78は、モニタ画面に子画面を表示するか
否かを選択するためのボタンである。この子画面表示ボ
タン78が操作され、子画面を表示することが選択され
ると、図1中の切替スイッチ36や切替スイッチ39が
接続状態となり、モニタ画面上に子画面表示することが
可能となるように制御される。
【0133】子画面表示ボタン78の上部には、子画面
表示ランプ79が設けられ、子画面を表示することが選
択されていることを点灯によって告知する。なお、図2
は、子画面表示ボタン78の操作により、モニタ画面上
に子画面を表示することが選択され、子画面表示ランプ
79が点灯している状態を示している。
【0134】表示位置ボタン80は、モニタ画面上に表
示される子画面の表示位置を選択するためのボタンであ
る。この表示位置ボタン80を操作すると、モニタ画面
上に表示される子画面の位置が、例えば、右下−左下−
左上−右上−右下・・・というように順次変更されて表
示される。
【0135】この子画面の表示位置の変更は、表示位置
ボタン80の操作に基づいて制御回路11から出力され
る制御信号に応じて子画面用書込読出制御回路34また
は子画面用書込読出制御回路37の出力する書込読出制
御信号が変更されることによってなされる。
【0136】表示位置ボタン80の上部には、モニタ画
面上で子画面が表示される位置を表す子画面位置表示ラ
ンプ81a〜81dが設けられている。子画面位置表示ラ
ンプ81aは、表示位置ボタン80によって、モニタ画
面上の右下に子画面を表示することが選択されたときに
点灯するランプで、子画面位置表示ランプ81bは左下
に、子画面表示ランプ81cは左上に、また、子画面表
示ランプ81dは右上に、子画面を表示することが選択
されたときに点灯するものである。
【0137】なお、図2では、子画面表示ランプ81a
が点灯し、表示位置ボタン80の操作により、モニタ画
面の右下に子画面が表示することが選択されている状態
を示している。
【0138】表示サイズボタン82は、モニタ画面に表
示される子画面のサイズを選択するためのボタンで、本
実施形態の内視鏡装置1では、子画面のサイズをモニタ
画面の1/4の大きさと1/9の大きさとで切り替えられるも
のとしている。
【0139】この表示サイズボタン82の操作に応じ
て、図1中の子画面書込読出制御回路34または子画面
書込読出制御回路37が制御され、1/4または1/9の大き
さの子画面を作成することができるようになっている。
【0140】表示サイズボタン82の上部には、選択さ
れた子画面のサイズを表示するための1/4子画面選択表
示ランプ83と1/9子画面選択表示ランプ84とが設け
られており、表示ボタン82によって選択された子画面
サイズと対応するランプが点灯することによって、子画
面サイズを告知するように構成されている。
【0141】なお、図2では、1/4子画面選択表示ラン
プ83が点灯し、1/4子画面を表示することが選択され
ていることを示している。画像処理入力領域64の倒立
像ボタン85は、モニタ画面に表示されている画面を倒
立させるための選択ボタンであり、鏡像ボタン86は、
モニタ画面に表示されている画像を鏡像にするための選
択ボタンである。
【0142】これらのボタンは、診断に応じてその観察
方向を異ならせて見えるような画像を、モニタ画面に表
示させるためのボタンである。この倒立像ボタン85と
鏡像ボタン86とは、基本的には、モニタ画面が連動す
るように選択されていないときだけ操作できるようにな
っている。
【0143】すなわち、モニタA3かモニタB4の一方に
操作が可能なときだけ倒立像あるいは鏡像にすることが
可能になっている。これは、モニタを連動させていると
きに、倒立像あるいは鏡像を選択し、モニタ画面の表示
を変えてしまうと、操作していない術者が知らないうち
に像の状態が変更されてしまう、ということも起こりう
る。このようなことを考慮し、モニタ連動が選択されて
いないときだけ、倒立像ボタン85および鏡像ボタン8
6による操作を可能にしている。
【0144】また、倒立像ボタン85の上部には、倒立
像表示ランプ87が設けられ、鏡像ボタン86の上部に
は、鏡像表示ランプ88が設けられている。倒立像表示
ランプ87は、倒立像の表示が選択されたことを点灯に
よって告知するものであり、鏡像表示ランプ88は、鏡
像の表示が選択されたことを点灯によって告知するもの
である。
【0145】なお、図2では、倒立像表示ランプ87も
鏡像表示ランプ88も点灯しておらず、倒立像の表示も
鏡像の表示も選択されていない状態を示している。次
に、以上説明したように構成されている本実施形態の内
視鏡装置1のモニタA3またはモニタB4のモニタ画面上
への画像の表示方法について、具体的に説明する。
【0146】図3に、モニタA3またはモニタB4のモニ
タ画面89の一例を示す。モニタ画面89は、具体的に
フィールド単位でいえば、垂直方向に262(line)、水平
方向に1024(dot)で構成されている。そして、このモニ
タ画面89上に、モニタ画面89一杯に内視鏡画像が表
示されたり、縮小された内視鏡画像が表示されたりして
いる。
【0147】本実施形態の内視鏡装置1では、説明を分
かり易くするため、モニタ画面89一杯に親画面を表示
し、モニタ画面の大きさの1/4または1/9の子画面が表示
可能なものとして説明する。
【0148】図4に、モニタ画面89一杯に親画面90
を表示し、モニタ画面89の右下にモニタ画面の1/4の
大きさの子画面91(以下、1/4子画面と呼ぶ)を表示
した例を示す。
【0149】親画面90は、モニタ画面89一杯に表示
するようにしているので、1/4子画面91が表示される
領域を除き、モニタ画面89の垂直方向の1(line)〜262
(line)、水平方向の1(dot)〜1024(dot)を占めている。
【0150】また1/4子画面91は、親画面90の1/4の
大きさとして表示されるものであるから、モニタ画面8
9の垂直方向の131(line)〜262(line)、水平方向の512
(dot)〜1024(dot)を占めるように表示される。
【0151】この図4のように親画面90と1/4子画面
91とが重ねて表示されると、親画面の中心部分近傍か
ら右下にかけて観察することができなくなる。これで
は、わざわざ親画面90と1/4子画面91との2つの異
なる画像を表示しても、その画像から十分な診断情報を
得ることができなくなってしまう。
【0152】そこで、本実施形態の内視鏡装置1は、上
述したように、操作パネル10に設けられた親画面移動
ボタン70を操作することによって、親画面90と1/4
子画面を重ねて表示させたとき、親画面90の関心領域
を観察しやすい場所に移動させるようにしている。
【0153】ここで、まず、親画面の関心領域を表示さ
せるのに観察しやすい場所について図5を用いて説明す
る。図5に示すように、モニタ画面89の右下に1/4子
画面91を表示させる。するとこのモニタ画面89に
は、1/4子画面が表示されない1/4子画面非表示領域92
が形成される。
【0154】すなわち、モニタ画面89内で1/4子画面
91が全く表示されない1/4子画面非表示領域92が、
モニタ画面89の垂直方向で1(line)〜131(line)の間、
水平方向で1(dot)〜512(dot)の間に形成される。
【0155】そして、この1/4子画面非表示領域92内
で、モニタ画面89の縁および1/4子画面91から最も離
れている位置は、モニタ画面89の垂直方向の66(line)
目と水平方向の256(dot)目の交点93となっている。
【0156】したがって、この交点93またはその近傍
に親画面90の関心領域が表示されれば、その親画面9
0の関心領域は、1/4子画面91によって隠されること
なく、また、モニタ画面89の縁に隠れるようなことも
なく観察することができる。
【0157】そこで、本実施形態の内視鏡装置1では、
この交点93が、モニタ画面89の右下に1/4子画面を
表示したときの親画面90の関心領域を観察するのに適
した位置であると考え、この交点93を親画面の観察に
適した位置と設定し、この親画面の観察に適した位置
(以下、観察に適した位置93と呼ぶ)に、親画面90
の関心領域が位置するように、親画面90の表示位置を
移動するようにするものとした。
【0158】なお、観察に適した位置93は、必ずモニ
タ画面89の垂直方向の66(line)、水平方向の256(dot)
の交点に位置させなければならないものではないことは
いうまでもない。
【0159】すなわち、上述したように、この観察に適
した位置93の近傍に、親画面90の関心領域が表示さ
れれば、その表示が妨げられることなく観察できる。し
たがって、観察に適した位置93は、モニタ画面89の
垂直方向の66(line)と水平方向の256(dot)の交点近傍に
設定されればよく、そのように位置の設定を変更するこ
とが可能である。
【0160】また、観察に適した位置93を点としてで
はなく、ある範囲をもった領域として設定することが可
能であることもいうまでもない。さらに、その観察に適
した位置93を、表示する画像に応じて任意の位置に設
定変更することも可能である。
【0161】このように設定された観察に適した位置9
3に、まず、親画面90の中心位置を関心領域とするよ
うに、操作パネル10の中心ボタン72で選択された場
合について説明する。
【0162】親画面90の中心位置を関心領域と設定す
ると、図6に示すようにモニタ画面89の垂直方向の13
1(line)目と512(line)目の交点が中心位置94であり、
この点およびこの近傍が親画面89の関心領域として扱
われる。
【0163】操作パネル10の中心ボタン72で、親画
面90の中心位置94を関心領域とするように設定され
ると、画像信号処理装置2内に設けられたラインメモリ
(12,13)および親画面用フレームメモリ(15,
17)の書込読み出しが制御され、この中心位置94を
観察に適した位置93に位置させるように表示制御され
る。
【0164】そのときのモニタ画面89の表示状態を図
7に示す。このように親画面90と1/4子画面91が重
ねられて表示されれば、親画面90中の関心領域である
中心位置94は、1/4子画面91の下に隠れてしまって
観察することができなくなるということがなくなる。
【0165】次に、操作パネル10で、指定ボタン73
が操作され、親画面90中の任意に指定された位置を関
心領域として扱い、その関心領域を観察に適した位置9
3に移動させる場合について説明する。
【0166】図8に示すように、モニタ画面89に表示
される親画面90上で、モニタ画面の垂直方向の153(li
ne)目、水平方向の640(dot)目の交点を位置指定検出手
段5で指定し、この点を親画面90の関心領域95とし
て設定したものとする。
【0167】位置指定手段5で、関心領域95が設定さ
れると、アドレス算出回路54でその関心領域95のア
ドレス情報が算出され、アドレス情報記憶部55および
拡大係数算出回路56に出力される。
【0168】そして、このアドレス情報に基づきライン
メモリおよび親画面用フレームメモリの書込読出を制御
して、図9に示すように親画面90中の指定された関心
領域95が、観察に適した位置93に位置するように表
示位置が制御される。
【0169】これによって、親画面90中の関心領域9
5およびその近傍は、1/4子画面91の表示によって隠
されるようなことがなくなり、良好に観察することがで
きる。
【0170】このように、位置指定検出手段5で任意に
指定された関心領域95を観察に適した位置93に位置
させるようにして親画面90を表示するので、より適切
な観察が可能になる。
【0171】図10〜図13を用いて、さらに、操作パ
ネル10で、指定ボタン73が操作され、親画面90中
の任意に指定された位置を関心領域として扱い、その関
心領域を観察に適した位置93に移動させる場合の他の
機能について説明する。
【0172】図10では、モニタ画面89に表示される
親画面90上で、モニタ画面89の垂直方向の197(lin
e)目、水平方向の768(dot)目の交点を親画面の関心領域
96として設定している。
【0173】この関心領域96を観察に適した位置93
に位置するように、親画面90の表示位置を制御すると
図11に示すように表示される。図11のモニタ画面8
9上の表示状態を見ると、親画面90も1/4子画面91
も表示されない画像非表示領域97が、モニタ画面89
の表示領域のうち1/2の領域を占めるようになってしま
っている。言い換えれば、モニタ画面89上で実際に画
像が表示されているのは、画像表示可能領域のうちの1/
2しかないことになる。
【0174】これでは、親画面90の関心領域96が観
察できるようになっているからといっても、あまりにも
効率が悪い表示になってしまう。そこで、本実施形態の
内視鏡装置1では、このように画像の表示効率が悪くな
る場合には、図12に示すように、自動的に1/4子画面
91の表示位置を変更して表示するようにしている。
【0175】図12に示しているのは、1/4子画面91
の表示位置をモニタ画面89の対角線上の位置に移動さ
せた例を図示している。このように、親画面上90上で
指定される関心領域96の位置によっては、1/4子画面
91の表示位置を変更して表示させることによって、モ
ニタ画面89の表示領域をより有効に使用することがで
きるようになる。
【0176】この1/4子画面91の表示位置を変更させ
る条件としては、例えば、図13に示すような条件で行
うことができる。図13では、モニタ画面89の右下に
1/4子画面91を表示する場合で説明する。その場合、1
/4子画面91が表示される子画面表示領域97は、図示
したように、モニタ画面89の垂直方向で131(line)よ
り下で、水平方向で512(dot)より右側に存在している。
【0177】そして、本実施形態の内視鏡装置1におい
て、1/4子画面91の表示位置を変更する条件として設
定したのは、この子画面表示領域97内で垂直方向およ
び水平方向に2/3の領域を限度とし、その領域の内側す
なわち垂直方向で175(line)目より下で、水平方向で512
(dot)より右側内で、親画面90の関心領域96が指定
された場合には、1/4子画面の表示位置をモニタ画面8
9の対角線上に移動させるというものである。
【0178】画像信号処理装置2内では、アドレス算出
回路54で算出されたアドレス情報に基づき、1/4子画
面91の表示位置の変更が必要であるかどうかを制御回
路11で判断し、それに基づき表示制御行うように構成
されている。
【0179】また、本実施形態の内視鏡装置1は、上述
したように、操作パネル10に設けられた表示位置ボタ
ン80を操作することによって図14〜図16に示すよ
うに、1/4子画面91の表示位置を変更できるように構
成されている。
【0180】すなわち、図4に示す1/4子画面91がモ
ニタ画面89の右下に表示されている状態から、表示位
置ボタン80を操作する毎に、1/4子画面91の表示位
置を左下(図14)、左上(図15)、右上(図16)
というように表示位置を移動させることができる。
【0181】したがって、親画面90中の関心領域がモ
ニタ画面89の縁に近いような場合には、予め人為的に
子画面の表示位置を変更し、それでも関心領域の観察が
不十分であるときは、上述した中心ボタン72あるいは
していボタン73を操作して、親画面90の関心領域に
応じて表示制御がなされるようにしてもいい。
【0182】なお、親画面移動ボタン70の操作によっ
て、親画面の移動が選択されたときの表示制御の方法と
して、1/4子画面91が右下に表示されたときを例にあ
げて説明したが、1/4子画面91が他の位置に表示され
ている場合でも、その位置に応じて同様の表示制御がな
されるように構成されている。
【0183】次に、操作パネル10の表示サイズボタン
82が操作され、子画面の表示サイズが1/4から1/9に変
更された場合について説明する。図17に、モニタ画面
89の左上に、1/9子画面(モニタ画面の1/9の大きさの
子画面)を表示した例を示す。
【0184】モニタ画面89の左上に1/9子画面99を
すると、その1/9子画面99がモニタ画面上89で占め
る領域は、垂直方向で1(line)〜87(line)、水平方向で1
(dot)〜341(line)となる。
【0185】このときの親画面90の観察に適した位置
を図18で説明する。1/9子画面99を表示したとき
も、1/4子画面91を表示したときと同様に、モニタ画
面89上には、1/9子画面非表示領域100が形成され
る。そして、この1/9子画面非表示領域100で1/9子画
面99とモニタ画面89の縁から最も離れている点が、
観察に適した位置101として設定される。この観察に
適した位置101は、モニタ画面89上の垂直方向の17
5(line)目と水平方向683(dot)目の交点に位置する。
【0186】そして、親画面90の中心位置94を関心
領域として設定し、この中心位置94を観察に適した位
置101に移動して表示した状態を図19に示す。この
ように1/9子画面99を表示させた場合においても、そ
のときの観察に適した位置101に、親画面90の関心
領域を位置さるように、画像信号処理装置2が、その画
面の表示制御を行う。よって、子画面の表示サイズを変
更しても、親画面90の関心領域は、常に良好な状態で
観察できるようになっている。
【0187】また、図19に示すような状態でモニタ画
面89に画像が表示されているときに、操作パネル10
の表示位置ボタン80を操作して、1/9子画面99の表
示位置をモニタ画面89の右下に位置するように変更し
たとする。
【0188】すると、制御回路11が1/9子画面99の
表示位置が変更されたことを検出し、画面中心用アドレ
ス記憶部58から、1/9子画面89を右下に表示したと
きの観察に適した位置101に対応するアドレスを出力
させ、親画面90の表示位置を変更して、モニタ画面8
9に表示させる(図20)。
【0189】このように、診断中に、術者の好みによっ
て、1/9子画面の表示位置を変更しても、その表示位置
に応じた新たな観察に適した位置102に親画面90の
関心領域が自動的に位置して表示され、親画面90の関
心領域の観察を常に良好なものとしている。
【0190】次に、操作パネル10に設けられた拡大ボ
タン76が操作された場合について説明する。図20に
示すように、親画面90の関心領域である中心位置94
を観察に適した位置102に位置するように親画面90
の表示位置を変更すると、モニタ画面89上に画像の非
表示領域103が生じる。
【0191】拡大ボタン76は、親画面90を拡大し、
この非表示領域103を有効活用するためのものであ
る。拡大ボタン76が操作され、拡大機能が選択される
と、制御部11は、そのとき関心領域の設定状態に応じ
て親画面90の拡大がなされるように、画像信号処理装
置2内の各回路を制御する。
【0192】図20では、1/9子画面99をモニタ画面
89の右下に表示したときの観察に適した位置102
に、親画面90の中心位置94を関心領域として設定し
た場合を示しているので、このような設定状態のとき
に、親画面90の拡大機能が選択されたものとして説明
する。
【0193】図20において、親画面の中心位置94を
観察に適した位置102に位置させたまま、親画面90
をモニタ画面89一杯に拡大するときの最大の拡大率
は、モニタ画面89の水平方向に関して、 (1024[dot]-341[dot])/(853[dot]-431[dot])=1.6 (式1) モニタ画面89の垂直方向に関して、 (262[line]-87[line])/(218[line]-87[line]=1.3 (式2) として得られ、水平方向と垂直方向でその拡大率が異っ
ている。
【0194】本実施形態の内視鏡装置1では、この異な
る拡大率のうち、1.6倍の拡大率を選択し、これに基づ
き親画面90を1.6倍に拡大する拡大係数が、拡大係数
記憶部60に記憶される、そしてこの拡大係数に基づ
き、親画面90の拡大処理がなされる。
【0195】なお、本実施形態の内視鏡装置1で、1.6
倍の拡大率を選択した理由は、親画面90の関心領域で
ある中心位置94が、観察に適した位置102に位置し
ていることを考慮し、よりモニタ画面89を効率的に使
うように、拡大率の大きい1.6倍を選択している。
【0196】しかし、拡大率の小さい方(1.3倍)にあ
わせて拡大するように設定してもいいことはいうまでも
なく、また、水平方向と垂直方向とで拡大率を異ならせ
た処理をすることも可能である。
【0197】上述したように、1.6倍の拡大係数によっ
て拡大された親画面90をモニタ画面89に表示した状
態を図21に示す。このように、親画面90が拡大され
て表示されると、モニタ画面89がより有効に使用され
るのみではなく、関心領域も拡大表示され、より観察し
やすくなる。
【0198】以上のようにして、親画面90は拡大処理
されるが、親画面90の中心位置94を関心領域と設定
したときの拡大係数は、拡大係数記憶部60に全て記憶
され、画面表示の設定状態に応じた拡大係数が出力され
るようになっている。
【0199】また、位置設定手段5によって関心領域が
設定入力された場合には、そのアドレス情報に応じて、
拡大係数演算回路56が、水平方向および垂直方向の拡
大率を演算する。そして、このとき得られた水平方向お
よび垂直方向の拡大率が異なる場合には、画像信号処理
装置2の設定状態に応じて、適切な拡大率が選択され画
像拡大処理が行われる。
【0200】より具体的にいえば、演算された画像拡大
率のうち、拡大率の大きい方に基づき画像拡大処理を行
うように設定されていると、アドレス情報に基づき演算
された水平方向および垂直方向の拡大率のうちの大きい
拡大率に基づいて、親画面90の拡大処理を行う。
【0201】また、拡大率の小さい方に基づき画像処理
を行うように設定されていると、アドレス情報に基づき
演算された水平方向および垂直方向の拡大率のうちの大
きい拡大率に基づいて、親画面90の拡大処理を行う。
【0202】さらに、水平方向と垂直方向とで、それぞ
れの拡大率に基づき画像処理を行うように設定されてい
ると、アドレス情報に基づき演算された水平方向の拡大
率および垂直方向の拡大率各々によって、親画面90の
拡大処理が行われるように構成されている。
【0203】よって、位置指定検出手段5によって、親
画面90中の任意の位置が関心領域と設定されても、そ
の関心領域の位置に応じて、親画面90の拡大処理がな
され、より見やすく効率的な画像が提供できる。
【0204】なお、本実施形態では、異なる2つの内視
鏡から得られた画像を表示する内視鏡装置1として説明
したが、少なくとも2つの画像をモニタ画面上に表示す
る各種医療用画像表示装置に可能なものである。
【0205】例えば、静止画像と動画像を表示するも
の、X線画像と内視鏡像を表示するもの、超音波画像と
内視鏡画像を表示するものなど、様々な装置に応用でき
る。[付記] (付記項1)表示手段のモニタ画面上に、第1の診断画
像を表すように表示される第1画面と、前記第1画面上
に重ねられ、第2の診断画像を表すように表示される第
2画面とを表示可能な医療用画像表示装置において、前
記第1画面中の関心領域を特定する関心領域特定手段
と、前記関心領域特定手段の出力に応じて、前記モニタ
画面上に前記第2画面を表示させたときの第2画面非表
示領域中の所定の位置に前記関心領域が位置するように
前記第1画面の表示位置を制御する第1画面表示制御手
段と、を備えたことを特徴とする医療用画像表示装置。 (付記項2)表示手段のモニタ画面上に、第1の診断画
像を表すように表示される第1画面と、前記第1画面上
に重ねられ、第2の診断画像を表すように表示される第
2画面とを表示可能な医療用画像表示装置において、前
記第1画面中の中心位置を関心領域として特定可能な関
心領域特定手段と、前記関心領域特定手段の出力に応じ
て、前記モニタ画面上に前記第2画面を表示させたとき
の第2画面非表示領域中の所定の位置に前記第1画面中
の中心位置が位置するように前記第1画面の表示位置を
制御する第1画面表示制御手段と、を備えたことを特徴
とする医療用画像表示装置。 (付記項3)表示手段のモニタ画面上に、第1の診断画
像を表すように表示される第1画面と、前記第1画面上
に重ねられ、第2の診断画像を表すように表示される第
2画面とを表示可能な医療用画像表示装置において、前
記第1画面中の任意の位置を関心領域として特定可能な
関心領域特定手段と、前記関心領域特定手段の出力に応
じて、前記モニタ画面上に前記第2画面を表示させたと
きの第2画面非表示領域中の所定の位置に前記第1画面
中の任意に特定された関心領域が位置するように前記第
1画面の表示位置を制御する第1画面表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする医療用画像表示装置。 (付記項4)表示手段のモニタ画面上に、第1の診断画
像を表すように表示される第1画面と、前記第1画面上
に重ねられ、第2の診断画像を表すように表示される第
2画面とを表示可能な医療用画像表示装置において、前
記第1画面中の任意の位置を関心領域として特定可能な
関心領域特定手段と、前記関心領域特定手段の出力に応
じて、前記モニタ画面上に表示される前記第2画面の表
示位置を制御する第2画面表示制御手段と、を備えたこ
とを特徴とする医療用画像表示装置。 (付記項5)表示手段のモニタ画面上に、第1の診断画
像を表すように表示される第1画面と、前記第1画面上
に重ねられ、第2の診断画像を表すように表示される第
2画面とを表示可能な医療用画像表示装置において、前
記第1画面中の関心領域を特定する関心領域特定手段
と、前記関心領域特定手段の出力および前記モニタ画面
上に表示されれる第2画面の表示方法に関する情報とに
基づき前記第1画面中の関心領域を表示するのに適した
位置を設定する手段と、を備えたことを特徴とする医療
用画像表示装置。 (付記項6)表示手段のモニタ画面上に、第1の診断画
像を表すように表示される第1画面と、前記第1画面上
に重ねられ、第2の診断画像を表すように表示される第
2画面とを表示可能な医療用画像表示装置において、前
記第1画面中の関心領域を特定する関心領域特定手段
と、前記関心領域特定手段の出力および前記モニタ画面
上に表示される前記第2画面の表示位置情報とに基づき
前記第1画面中の関心領域を表示するのに適した位置を
設定する手段と、を備えたことを特徴とする医療用画像
表示装置。 (付記項7)表示手段のモニタ画面上に、第1の診断画
像を表すように表示される第1画面と、前記第1画面上
に重ねられ、第2の診断画像を表すように表示される第
2画面とを表示可能な医療用画像表示装置において、前
記第1画面中の関心領域を特定する関心領域特定手段
と、前記関心領域特定手段の出力および前記モニタ画面
上に表示される前記第2画面の大きさ情報とに基づき、
前記第1画面中の関心領域を表示するのに適した位置を
設定する手段と、を備えたことを特徴とする医療用画像
表示装置。 (付記項8)表示手段のモニタ画面上に、第1の診断画
像を表すように表示される第1画面と、前記第1画面上
に重ねられ、第2の診断画像を表すように表示される第
2画面とを表示可能な医療用画像表示装置において、前
記第1画面中の関心領域を特定する関心領域特定手段
と、前記モニタ画面に表示される前記第2画面の表示位
置を入力する第2画面表示位置入力手段と、前記関心領
域特定手段から出力された信号および前記第2画面表示
位置入力手段から出力された信号に基づき、前記第1画
面中の関心領域を表示するのに適した位置を設定する手
段と、を備えたことを特徴とする医療用画像表示装置。 (付記項9)表示手段のモニタ画面上に、第1の診断画
像を表すように表示される第1画面と、前記第1画面上
に重ねられ、第2の診断画像を表すように表示される第
2画面とを表示可能な医療用画像表示装置において、前
記第1画面中の関心領域を特定する関心領域特定手段
と、前記モニタ画面に表示される前記第2画面の表示の
大きさを入力する第2画面表示サイズ入力手段と、前記
関心領域特定手段から出力された信号および前記第2画
面表示サイズ入力手段から出力された信号に基づき、前
記第1画面中の関心領域を表示するのに適した位置を設
定する手段と、を備えたことを特徴とする医療用画像表
示装置。 (付記項10)表示手段のモニタ画面上に、第1の診断
画像を表すように表示される第1画面と、前記第1画面
上に重ねられ、第2の診断画像を表すように表示される
第2画面とを表示可能な医療用画像表示装置において、
前記第1画面中の関心領域を特定する関心領域特定手段
と、前記関心領域設定手段から出力された信号および前
記モニタ画面に表示される第2画面の表示方法に関する
情報とに基づき、前記第1画面の拡大率を演算する第1
画面拡大率演算手段とを備えたことを特徴とする医療用
画像表示装置。 (付記項11)表示手段のモニタ画面上に、第1の診断
画像を表すように表示される第1画面と、前記第1画面
上に重ねられ、第2の診断画像を表すように表示される
第2画面とを表示可能な医療用画像表示装置において、
前記第1画面中の関心領域を特定する関心領域特定手段
と、前記関心領域特定手段の出力する信号および前記モ
ニタ画面に表示される第2画面の表示方法に関する情報
とに基づき、前記第1画面の関心領域を表示するのに適
した位置を設定する最適位置設定手段と、前記最適位置
設定手段で設定された最適位置に前記第1画面中の関心
領域が位置するように前記第1画面の表示位置を制御す
る第1画面表示位置制御手段と、を備えたことを特徴と
する医療用画像表示装置。 (付記項12)表示手段のモニタ画面上に、第1の診断
画像を表すように表示される第1画面と、前記第1画面
上に重ねられ、第2の診断画像を表すように表示される
第2画面とを表示可能な医療用画像表示装置において、
前記第1画面中の関心領域を特定する関心領域特定手段
と、前記関心領域特定手段の出力する信号および前記モ
ニタ画面に表示される第2画面の表示方法に関する情報
とに基づき、前記第1画面の関心領域を表示するのに適
した位置を設定する最適位置設定手段と、前記モニタ画
面に表示される第2画面の表示方法に関する情報とに基
づき、前記第1画面の拡大率を演算する第1画面拡大率
演算手段と、前記最適位置設定手段の出力する設定位置
情報と前記第1画面拡大率演算手段の出力する拡大率情
報とに基づいて前記第1画面の表示位置を変更するとと
もに、画像を拡大して表示する手段と、を備えたことを
特徴とする医療用画像表示装置。 (付記項13)表示手段のモニタ画面上に、第1の診断
画像を表す第1画面と、前記第1画面上に重ねられ、第
2の診断画像を表す第2画面とを表示する医療用画像表
示方法において、前記第1画面中の関心領域を特定する
関心領域特定工程と、前記関心領域特定工程で特定され
た関心領域の位置情報に応じて、前記モニタ画面上に前
記第2画面を表示させたときの第2画面非表示領域中の
所定位置に前記関心領域が位置するように前記第1画面
の表示位置を制御する工程と、を備えたことを特徴とす
る医療用画像表示方法。 (付記項14)表示手段のモニタ画面上に、第1の診断
画像を表す第1画面と、前記第1画面上に重ねられ、第
2の診断画像を表す第2画面とを表示する医療用画像表
示方法において、前記第1画面中の中心位置を関心領域
として特定する関心領域特定工程と、前記関心領域特定
工程で特定された関心領域の位置情報に応じて、前記モ
ニタ画面上に前記第2画面を表示させたときの第2画面
非表示領域中の所定位置に前記関心領域が位置するよう
に前記第1画面の表示位置を制御する工程と、を備えた
ことを特徴とする医療用画像表示方法。 (付記項15)表示手段のモニタ画面上に、第1の診断
画像を表す第1画面と、前記第1画面上に重ねられ、第
2の診断画像を表す第2画面とを表示する医療用画像表
示方法において、前記第1画面中の任意の所定位置を関
心領域として特定する関心領域特定工程と、前記関心領
域特定工程で特定された関心領域の位置情報に応じて、
前記モニタ画面上に前記第2画面を表示させたときの第
2画面非表示領域中の所定位置に前記関心領域が位置す
るように前記第1画面の表示位置を制御する工程と、を
備えたことを特徴とする医療用画像表示方法。 (付記項16)表示手段のモニタ画面上に、第1の診断
画像を表す第1画面と、前記第1画面上に重ねられ、第
2の診断画像を表す第2画面とを表示する医療用画像表
示方法において、前記第1画面中の関心領域を特定する
関心領域特定工程と、前記モニタ画面上に表示される前
記第2画面の表示位置を特定する第2画面表示位置特定
工程と、前記関心領域の位置情報および前記第2画面の
表示位置情報に基づき、前記第1画面中の関心領域を表
示するのに適した表示値位置を設定する関心領域表示位
置設定工程と、を備えたことを特徴とする医療用画像表
示方法。 (付記項17)表示手段のモニタ画面上に、第1の診断
画像を表す第1画面と、前記第1画面上に重ねられ、第
2の診断画像を表す第2画面とを表示する医療用画像表
示方法において、前記第1画面中の関心領域を特定する
関心領域特定工程と、前記モニタ画面上に表示される前
記第2画面の表示サイズを特定する第2画面表示サイズ
特定工程と、前記関心領域の位置情報および前記第2の
画面表示サイズの情報とに基づき、前記第1画面中の関
心領域を表示するのに適した表示位置を設定する関心領
域表示位置設定工程と、を備えたことを特徴とする医療
用画像表示方法。 (付記項18)表示手段のモニタ画面上に、第1の診断
画像を表す第1画面と、前記第1画面上に重ねられ、第
2の診断画像を表す第2画面とを表示する医療用画像表
示方法において、前記第1画面中の関心領域を特定する
関心領域特定工程と、前記関心領域特定工程で特定され
た関心領域の位置情報に応じて、前記第2画面の表示位
置を制御する第2画面表示位置制御工程と、を備えたこ
とを特徴とする医療用画像表示方法。 (付記項19)表示手段のモニタ画面上に、第1の診断
画像を表す第1画面と、前記第1画面上に重ねられ、第
2の診断画像を表す第2画面とを表示する医療用画像表
示方法において、前記第1画面中の関心領域を特定する
関心領域特定工程と、前記関心領域特定工程で特定され
た関心領域の位置情報に応じて、前記第1画面の拡大率
を演算する第1画面拡大率演算工程と、を備えたことを
特徴とする医療用画像表示方法。 (付記項20)表示手段のモニタ画面上に、第1の診断
画像を表す第1画面と、前記第1画面上に重ねられ、第
2の診断画像を表す第2画面とを表示する医療用画像表
示方法において、前記第1画面中の関心領域を特定する
関心領域特定工程と、前記モニタ画面に表示される前記
第2画面の表示位置を特定する第2画面表示位置特定工
程と、前記関心領域の位置情報および前記第2画面の表
示位置情報とに基づき、前記第1画面の拡大率を演算す
る第1画面拡大率演算工程と、を備えたことを特徴とす
る医療用画像表示方法。 (付記項21)表示手段のモニタ画面上に、第1の診断
画像を表す第1画面と、前記第1画面上に重ねられ、第
2の診断画像を表す第2画面とを表示する医療用画像表
示方法において、前記第1画面中の関心領域を特定する
関心領域特定工程と前記モニタ画面に表示される前記第
2画面の表示サイズを特定する第2画面表示サイズ特定
工程と、前記関心領域の位置情報および前記第2画面の
表示サイズ情報とに基づき、前記第1画面の拡大率を演
算する第1画面拡大率演算工程と、を備えたことを特徴
とする医療用画像表示方法。
【0206】
【発明の効果】以上述べたとおり、本願発明の医療用画
像表示装置によれば、第1画面中の関心領域を特定し、
モニタ画面上に第2画面を表示させたときの第2画面非
表示領域中の特定位置に、第1画面中の関心領域が位置
するようにしているので、第1画面中の関心領域が、第
2画面と重なり合うことなく、良好な観察、診断が行え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態の内視鏡装置の画像信号処
理装置の構成を示すブロック図
【図2】本願発明の実施形態の内視鏡の画像信号処理装
置の操作パネルを示す図
【図3】本願発明の実施形態の内視鏡装置に使用される
モニタ画面の大きさを示す図
【図4】本願発明の実施形態のモニタ画面の右下に1/4
子画面を表示した状態を示す図
【図5】本願発明の実施形態のモニタ画面の右下に1/4
子画面を表示したときの1/4子画面非表示領域中の観察
に適した位置を示す図
【図6】本願発明の実施形態の親画面の中心位置を示す
【図7】本願発明の実施形態のモニタ画面の右下に1/4
子画面を表示したときの1/4子画面非表示領域中の観察
に適した位置に親画面の中心位置を移動させて表示した
状態を示す図
【図8】本願発明の実施形態の親画面中の任意に指定さ
れた第1の特定点を示す図
【図9】本願発明の実施形態のモニタ画面の右下に1/4
子画面を表示したときの1/4子画面非表示領域中の観察
に適した位置に親画面中の第1の特定点を移動させて表
示した状態を示す図
【図10】本願発明の実施形態の親画面中の任意に指定
された第2の特定点を示す図
【図11】本願発明の実施形態のモニタ画面の右下に1/
4子画面を表示したときの1/4子画面非表示領域中の観察
に適した位置に親画面中の第2の特定点を移動させて表
示した状態を示す図
【図12】本願発明の実施形態のモニタ画面の右下に表
示されていた1/4子画面をモニタ画面の左上に移動させ
て表示した状態を示す図
【図13】本願発明の実施形態の親画面上で任意に指定
される特定点の位置に応じて子画面を移動させる必要が
あると判断する領域の例を示す図
【図14】本願発明の実施形態のモニタ画面の左下に1/
4子画面を表示した状態を示す図
【図15】本願発明の実施形態のモニタ画面の左上に1/
4子画面を表示した状態を示す図
【図16】本願発明の実施形態のモニタ画面の右上に1/
4子画面を表示した状態を示す図
【図17】本願発明の実施形態のモニタ画面の左上に1/
9子画面を表示した状態を示す図
【図18】本願発明の実施形態のモニタ画面の左上に1/
9子画面を表示したときの1/9子画面非表示領域中の観察
に適した位置を示す図
【図19】本願発明の実施形態のモニタ画面の左上に1/
9子画面を表示したときの1/9子画面非表示領域中の観察
に適した位置に親画面の中心位置を移動させて表示した
状態を示す図
【図20】本願発明の実施形態のモニタ画面の右下に1/
9子画面を表示したときの1/9子画面非表示領域中の観察
に適した位置に親画面の中心位置を移動させて表示させ
た状態を示す図
【図21】本願発明の実施形態のモニタ画面の右下に1/
9子画面を表示したときの1/9子画面非表示領域中の観察
に適した位置に親画像の中心を位置させたまま親画像を
拡大して表示した状態を示す図
【符号の説明】
1 内視鏡装置 2 画像信号処理装置 3 モニタA 4 モニタB 5 位置指定検出手段 10 操作パネル 11 制御回路 14,16 親画面用書込読出制御回路 19,25 画像拡大回路 21,27 拡大係数保持回路 22,28 画像補間回路 34,37 子画面用書込読出制御回路 40,42 加算回路 54 アドレス算出回路 55 指定領域用アドレス記憶部 56 拡大係数演算回路 58 画面中心用アドレス記憶部 60 拡大係数記憶部 71 親画面移動ボタン 72 中心ボタン 73 指定ボタン 74 拡大ボタン 78 子画面表示ボタン 80 表示位置ボタン 82 表示サイズボタン 89 モニタ画面 90 親画面 91 1/4子画面 93,101,102 観察に適した位置 94 親画面中心位置(関心領域) 95,96 関心領域 99 1/9子画面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表示手段のモニタ画面上に、第1の診断画
    像を表すように表示される第1画面と、前記第1画面上
    に重ねられ、第2の診断画像を表すように表示される第
    2画面とを表示可能な医療用画像表示装置において、 前記第1画面中の関心領域を特定する関心領域特定手段
    と、 前記関心領域特定手段の出力に応じて、前記モニタ画面
    上に前記第2画面を表示させたときの第2画面非表示領
    域中の所定の位置に前記関心領域が位置するように前記
    第1画面の表示位置を制御する第1画面表示制御手段
    と、 を備えたことを特徴とする医療用画像表示装置。
  2. 【請求項2】表示手段のモニタ画面上に、第1の診断画
    像を表す第1画面と、前記第1画面上に重ねられ、第2
    の診断画像を表す第2画面とを表示する医療用画像表示
    方法において、 前記第1画面中の関心領域を特定する関心領域特定工程
    と、 前記関心領域特定工程で特定された関心領域の位置情報
    に応じて、前記モニタ画面上に前記第2画面を表示させ
    たときの第2画面非表示領域中の所定の位置に前記関心
    領域が位置するように前記第1画面の表示位置を制御す
    る工程と、 を備えたことを特徴とする医療用画像表示方法。
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