JPH10117682A - 乳製品のミネラル除去方法 - Google Patents

乳製品のミネラル除去方法

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JPH10117682A
JPH10117682A JP9276139A JP27613997A JPH10117682A JP H10117682 A JPH10117682 A JP H10117682A JP 9276139 A JP9276139 A JP 9276139A JP 27613997 A JP27613997 A JP 27613997A JP H10117682 A JPH10117682 A JP H10117682A
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resin
milk
compartment
membrane
strong
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JP9276139A
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Michel Chaveron
シャベロン ミシェル
Rafael Berrocal
ベロカル ラファエル
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Societe des Produits Nestle SA
Nestle SA
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Societe des Produits Nestle SA
Nestle SA
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D61/00Processes of separation using semi-permeable membranes, e.g. dialysis, osmosis or ultrafiltration; Apparatus, accessories or auxiliary operations specially adapted therefor
    • B01D61/42Electrodialysis; Electro-osmosis ; Electro-ultrafiltration; Membrane capacitive deionization
    • B01D61/44Ion-selective electrodialysis
    • B01D61/46Apparatus therefor
    • B01D61/48Apparatus therefor having one or more compartments filled with ion-exchange material, e.g. electrodeionisation
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23CDAIRY PRODUCTS, e.g. MILK, BUTTER OR CHEESE; MILK OR CHEESE SUBSTITUTES; MAKING THEREOF
    • A23C9/00Milk preparations; Milk powder or milk powder preparations
    • A23C9/14Milk preparations; Milk powder or milk powder preparations in which the chemical composition of the milk is modified by non-chemical treatment
    • A23C9/144Milk preparations; Milk powder or milk powder preparations in which the chemical composition of the milk is modified by non-chemical treatment by electrical means, e.g. electrodialysis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23CDAIRY PRODUCTS, e.g. MILK, BUTTER OR CHEESE; MILK OR CHEESE SUBSTITUTES; MAKING THEREOF
    • A23C9/00Milk preparations; Milk powder or milk powder preparations
    • A23C9/14Milk preparations; Milk powder or milk powder preparations in which the chemical composition of the milk is modified by non-chemical treatment
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乳製品のミネラル除去方法 【解決手段】 乳製品および誘導物はカチオン樹脂およ
び弱いアニオン樹脂を混合層で、または強いカチオン樹
脂のみを含有する稀釈区画および濃縮区画を有する装置
で電気的にミネラル除去する。原料として多少濃縮した
乳を使用する場合、稀釈区画のみカチオン樹脂および弱
いアニオン樹脂を充填して電気的ミネラル除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はチーズ製造からのス
イートホエイを除いて、特に乳、チーズ製造からの酸ホ
エイ、カゼイン製造からのホエイおよびその誘導物およ
びチーズ製造からのスイートホエイのマイクロ濾過また
は限外濾過からの透過液を含む乳製品および誘導物のミ
ネラル除去分野に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】液体
または粉末の乳製品および誘導物は幼児用製品および療
養食品、特に母乳に適応した乳の成分として使用でき
る。ミネラル除去乳および誘導物は他の適用、例えば菓
子−チョコレート製造または再構成乳の製造で脱脂乳の
代替成分としての適用も有する。
【0003】乳製品および誘導物のミネラルを除去する
もっとも有効な公知方法は電気透析およびイオン交換で
あり、これらは別々に、または組合せて使われている。
電気透析では、ホエイ溶液のイオン化塩は電場の作用下
で膜を通して移動し、カチオンおよびアニオンに対し選
択的に透過可能で、かつブライン形で除去される。イオ
ン交換では、固体相として樹脂および液体相としてミネ
ラルが除去されるホエイ間のイオン平衡を使用し、イオ
ンは飽和相を通じて同じ性質の樹脂に吸着され、次に樹
脂は再生される。
【0004】生産性の理由で、これらの2つの技術は2
工程方法でホエイのミネラル除去に併用するのが良く、
例えば米国特許第4,803,089号明細書に記載の
ように、電気透析により初めのミネラルを確実に約50
〜60%除去し、次いでイオン交換により、好ましくは
弱カチオンおよび強カチオン樹脂の連続的複数工程で、
最終ミネラル除去を約90〜95%まで達成する。
【0005】これらの方法ではイオン交換工程が再生に
多量の化学物質を必要とし、多量の水を消費すること、
および電気透析はその多量の電気エネルギー要求のため
>60%のミネラル除去度を超えて使用できないことの
不利がある。
【0006】例えば米国特許第4,632,745号ま
たは米国特許第5,120,416号明細書の主題であ
る電気的イオン除去は電気透析およびイオン交換を単一
モジュール内に組合せることにより水処理で連続的にイ
オン除去を行なう。この方法には水およびエネルギーの
消費が小さい利点があり、化学的に樹脂を再生する必要
性がない。
【0007】この技術は、平行のセルのアセンブリを通
してミネラル除去する水を循環させることから成る。こ
のアセンブリはカチオンおよびアニオン半透膜により仕
切られ、樹脂ビーズの混合物を含有する稀釈区画と呼ぶ
区画、これらの稀釈区画は相互に分離され、およびアニ
オンおよびカチオン半透膜により仕切られた濃縮区画と
呼ぶ区画を形成し、そのアセンブリはスペーサにより外
部から分離され、完全なアセンブリは給電体に連結した
カソード区画およびアノード区画間に位置する。洗浄水
は濃縮空間を循環し、これによりその極性のためそこで
濃縮するイオンを電場の作用下に稀釈区画から濃縮区画
に膜を通して移行することにより、流出液の形で除去で
きる。
【0008】電気透析の場合と異り、吸着イオンを負荷
した樹脂ビーズはミネラル除去方法を通して稀釈区画で
十分な導電率を維持する作用をする。さらに、カチオン
およびアニオンにより飽和した部位は電場の作用下にH
+ およびOH- と徐々に交換されるので、これらを再生
する必要はない。
【0009】米国特許第4,632,745号明細書記
載の方法では、樹脂ビーズは固定された方法で稀釈区画
に添加されるが、米国特許第5,120,416号明細
書記載の方法では、ビーズは移動可能であり、ビーズを
稀釈区画に導入し、サスペンジョン形で循環させてこれ
らから抽出することができる。水に適用するこれらの既
知方法では、樹脂は強カチオンおよび強アニオン型のビ
ーズの混合床で存在する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明はチーズ製造から
のスイートホエイを除いた乳製品および誘導物のミネラ
ル除去方法に関し、この方法は乳起源の液体原料を稀釈
区画および濃縮区画を含む装置で電気的脱イオン化し、
多少濃縮した乳以外の原料の場合稀釈区画は強カチオン
樹脂のみ、またはカチオン樹脂および弱アニオン樹脂の
混合物から成る樹脂ビーズを含み、濃縮区画は、 i) 樹脂を全く含まない、 ii) カチオン樹脂および弱アニオン樹脂の混合物か
ら成る樹脂ビーズを含み、または iii)強カチオン樹脂ビーズを含み、多少濃縮した乳
から成る原料の場合、稀釈区画はカチオン樹脂および弱
アニオン樹脂の混合物から成る樹脂ビーズを含有し、濃
縮区画はi)、ii)またはiii)として上記した通
りであり、そして濃縮区画のpHは5未満の値に調整す
ることを特徴とする。
【0011】本発明において、乳起源の液体原料は脱脂
乳、脱脂乳のマイクロ濾過または限外濾過からの透過
液、カゼイン製造またはチーズ製造からの酸ホエイ、す
なわち、酸性化によりカゼインの凝固後得た液体、この
ようなホエイの限外濾過からの透過液、チーズ製造から
のスイートホエイの限外濾過透過液、その同等物および
その混合物を指し、これらの原料は未加工、多少濃縮ま
たは再組合せにより粉末から水性媒体に再構成すること
ができる。本発明方法に使用できる乳起源の原料はチー
ズ製造、すなわちレンネットによるカゼインの凝固後得
たスイートホエイ、例えば蒸発またはナノ濾過により濃
縮したような製品および粉末から再構成したような製品
も除外する。
【0012】原料が多少濃縮した乳である場合、強カチ
オン樹脂は酸性pHの作用下でカゼインの沈澱を予防す
るため稀釈区画に単独では用しない。他方強カチオン樹
脂は原料が乳以外の場合、これらの区画に単独で完全に
支障なく使用できる。この場合カゼインの沈澱の危険が
ないからである。
【0013】イオン交換に通常使用される任意の物質、
例えばマクロの網状、ゲル形またはマクロ多孔質形、は
この物質がセルに収容するのに適合した剛さであり、吸
収または吸着によりタン白を固定しない限り樹脂として
使用できる。
【0014】本方法の好ましい態様によれば、電気的脱
イオン化は濃縮および稀釈区画の強カチオンおよび弱ア
ニオン樹脂ビーズの混合物により行なう。この態様によ
り、除去したいアニオン、本質的にはCl- およびクエ
ン酸塩からのミネラル除去およびカチオン、本質的には
+ ,Na+ ,Ca++およびMg++からのミネラル除去
では周知のタン白の損失を生ぜずに満足できる方法で行
なわれることが分かった。強カチオンおよび弱アニオン
樹脂ビーズは区画に混合床または積層床で、好ましくは
強カチオン樹脂/弱アニオン樹脂の重量割合が30〜4
0%/70〜60%で存在する。強カチオン樹脂は特に
+ 形であり、弱アニオン樹脂はOH-形である。
【0015】濃縮区画に混合床で充填した場合、または
これらの区画が空であった場合、pHはミネラル除去中
増加することが分かった。この事実は、稀釈区画から来
るカルシウムおよびリン濃度の増加と合せて、恐らくリ
ン酸カルシウムの沈澱により、流れの経時的規則的低下
およびこれらの区画の圧力の増加を生じた。この現象は
これらの区画で5を超えるpHを抑止することにより克
服することが重要である。このため、酸水溶液、例えば
塩酸をpHスタットにより添加することが好ましい。
【0016】この測定は濃縮区画がカチオン樹脂のみで
満たされる場合必要ではない。その場合カチオン樹脂は
絶えずH+ イオンを遊離することによりpHを下げる機
能を有する。
【0017】ミネラル除去中電極区画で導電率が低下す
ることも観察された。導電率がこれらの区画で低くなり
すぎると、ミネラル除去は減速し、または停止さえす
る。これを予防するために、酸、例えば硫酸水溶液を連
続添加して、有効なミネラル除去に適合した値、例えば
>5−20mSの値に導電率を維持する。
【0018】乳以外の原料、特に酸ホエイを処理する場
合、強い脱アニオンが必要な場合、ミネラル除去方法の
出発時、またはミネラル除去度が約70%に達した場
合、基質を、例えばKOHのような強塩基によりアルカ
リ性にして基質のpHを約7.5〜8の値に増加するこ
とが好ましい。別法として、水酸化カルシウムを添加
し、場合により加熱し、例えば約45℃/20分、次い
で生成した沈澱を除去する。この脱アニオンの他の別法
は例えば約80%までミネラル除去した基質を弱アニオ
ン樹脂のカラムに通すことから成る。
【0019】本発明方法は連続的に行なうことができ
る。その場合、一方では基質はモジュールの稀釈区画に
向け、次にこの区画からミネラル除去生成物の形で徐々
に排出し、他方では洗浄流は濃縮区画に向け、ブライン
をそこから徐々に排出する。
【0020】別の態様として、不連続方法またはバッチ
式で、基質は稀釈区画を経てループで再循環でき、ブラ
インは所望度のミネラル除去が得られるまで濃縮区画を
経てループで再循環できる。
【0021】ミネラル除去後、得た反応体はアルカリ、
好ましくは食品級のアルカリを添加して多分中和でき、
次に例えば乾燥塔で噴霧することにより乾燥できる。
【0022】本発明方法を実施して得た製品、液体また
は粉末であってもヒトまたは動物消費用の食料の製造の
成分として供することができる。
【0023】菓子/チョコレート製品の製造で成分とし
て乳またはホエイの代替物としておよび特に幼児用製
品、特に母乳に適応した乳の製造にホエイの代替物とし
て使用できる。
【0024】本発明方法は図面を引用して一層詳細に説
明する。図1は簡単にした電気的脱イオン装置を図表で
示す。単純化として交互のセルの単一の配列を示すが、
実際にはモジュールは平行に配列した数配列の交互のセ
ルを含む。
【0025】図1では、モジュール1は電極、アノード
4およびカソード5間に交互の半透膜ポリマー膜を含
む。膜2a,2bはカチオン透過性で、アニオン不透過
性であり、これらは例えばスルホン基によりマイナスに
荷電され、および膜3a,3bはアニオン透過性で、カ
チオン不透過性であり、これらは例えば第4級アンモニ
ウム基を有し、プラスに荷電される。
【0026】膜2bおよび3aは樹脂ビーズ、例えば強
カチオンビーズ6および弱アニオン樹脂ビーズ7を混合
床で満たしたセルの境界を形成して稀釈区画を構成し、
膜2a,3aおよび2b,3bによりそれぞれ仕切ら
れ、樹脂を満たし、濃縮区画9a,9bを形成する2つ
のスペーサにより稀釈区画を囲む。アノード10区画お
よびカソード11区画はモジュールの端部に位置して濃
縮区画9a,9bを囲む。
【0027】装置は次のように操作する、ミネラルを除
去する基質の流れ12は稀釈区画8を通り、そこでC+
のようなそのカチオンは強カチオン樹脂により吸着、除
去され、またA- のようなそのアニオンは弱アニオン樹
脂により吸着、除去される。電極間で発生した電場CE
の作用下に、アニオンは膜3aを通過してアノード4に
向かい、膜2aにより拒否される。同時にカチオンは膜
2bを通過してカソード5に向かい、膜3bにより戻さ
れる。結果はイオンに関し基質12の枯渇であり、これ
は脱ミネラル化反応体13の流れの形で排出され、洗浄
溶液15の流れの豊富化したイオンは濃縮区画9a,9
bに入り、ブライン14流の形でこれらから排出され
る。これらの流れは濃縮区画の油圧回路CHCを構成す
る。
【0028】付随方法では、カチオンはアノード区画1
0から濃縮区画9aに膜2aを通過し、膜3aで拒否さ
れるが、一方H+ イオンはモジュールすべてを移行し、
強カチオン樹脂ビーズを再生する。同時に、アニオンは
カソード区画11から濃縮区画9bに膜3bを通過し、
膜2bで拒否されるが、一方OH- イオンはモジュール
全体に移行し、弱アニオン樹脂ビーズを再生する。全体
で、水の電解は再生イオンを産生する。アノードおよび
カソード区画および一方から他方に循環する流れは電極
区画の油圧回路CHEを構成する。
【0029】次例は本発明を説明する。例中、 −%および部は特に示さない限り重量による、 −処理前に、粉末から再構成した原料は2000gで遠
心分離または濾過してモジュールを閉塞しそうな固体粒
子を除去する、 −分析値は次の方法により得た、 −粗タン白含量:ケルダール法により測定した全窒素
(TN)から計算、(TN)×6.38 −真のタン白含量:ケルダール方法により測定した全窒
素(TN)および非タン白態窒素(NPN)から計算、
すなわち(TN−NPN)×6.38、 −灰分:550℃でか焼して測定、 −カチオン含量(Ca++,Mg++,Na+ ,K+ )およ
びリン含量:原子吸光分光分析法(AAS)により測
定、 −サイトレートおよびラクテート含量:酵素法(ベーリ
ンガー マンハイム,1984)により測定、 −Cl- 含量:AgNO3 による電位差滴定により銀電
極を使用して測定。
【0030】
【実施例】
例 1 モジュールは完全にすすいだ。強カチオン樹脂HP11
1(H+ 形)/弱アニオン樹脂HP661(OH
- 形)、ローム アンド ハース、を40/60の割合
の混合床のビーズを含有する稀釈区画および濃縮区画に
蒸留水を満たし、各区画は次のように充填した、 −電極区画は7g/l Na2 SO4 を含有する4リッ
トルの水溶液を、そのpHはH2 SO4 により2に調整
した、 −濃縮区画は2.5g/l NaClを含有する4リッ
トルの水溶液を、 −稀釈区画は2.5kgのミネラル除去する基質、すな
わち23.2%乾物に蒸発により濃縮した脱脂乳。 10分再循環して各区画の圧を安定化後、400mlの
基質を稀釈区画から採取し、秤量し、分析用に保有し
た。電圧は28Vの最高値に設定し、電流を電極間に流
し、ミネラル除去を開始した。各区画の導電率、温度お
よびpHは連続してチェックし、所望の部分ミネラル除
去、すなわちCaの減少を余り大きくせずに食塩成分N
+ ,K+ ,Cl- の減少を達成した。出発生成物と比
較して灰分含量が30%だけ低減するとミネラル除去は
停止した。ミネラル除去はバッチで、すなわちすべての
装填量が目標として設定した導電率に達するまで、基質
をモジュールに循環させることにより断続的に行なっ
た。ミネラル除去方法が終了すると、電流のスイッチを
切り、ミネラル除去反応体、すなわち透過液の全容量を
集め、秤量し、凍結乾燥した。方法は濃縮区画からのブ
ラインまたは残留物および電極区画からの溶液と同じで
あった。最後に、モジュールは蒸留水で数回すすぎ、ま
たは必要の場合2.5% NaCl/1% NaOH含
有溶液または5% NaCl/1% 過炭酸ナトリウム
溶液で洗浄し、蒸留水ですすぎ、装填量間に十分な水を
保持させた。得た結果は表1に示す。
【表1】 タン白の損失は認められなかった。処理後得た製品は特
別の味覚を有した。特に同じ脂肪含量を有する標準蒸発
乳と比較した場合塩味が少なく、甘味が強かった。一層
熱安定性でもあった。
【0031】例 2 例1におけるように、脱脂乳のマイクロ濾過からの透過
液は0.14μのTecsep(商標)無機膜を装備し
たモジュールに脱脂乳を通すことにより容量濃縮係数6
×までミネラル除去した。ミネラル除去の選択度は95
%であった。得た結果は表2に示す。
【表2】 真のタン白の損失は約5%であった。
【0032】例 3 例2におけるように、ミネラル除去はチーズ製造からの
スイートホエイのマイクロ濾過による透過液で行なっ
た。透過液は粉末から再構成し、例2におけるように予
めマイクロ濾過した。ミネラル除去の選択度は97%で
あった。得た結果は表3に示す。
【表3】 事実上真のタン白の損失はなかった。
【0033】例 4 例2におけるように、ミネラル除去はカゼイン製造から
の予備濃縮酸ホエイで行なったが、稀釈区画は強カチオ
ン樹脂HP111(H+ 形)/弱アニオン樹脂HP66
1(OH- 形)、ローム アンド ハースから、の40
/60%混合物を満たし、濃縮区画は空のままにして置
いた。約30〜40分後、濃縮区画のpHは5近くの値
まで増加し、規則的流速の減少がこの区画における圧力
の増加と同時に認められた。pHは例えばpH−スタッ
トにより30% HCl水溶液を自動的に添加し、補足
することにより5以下に維持した。導電率の低下も電極
区画で認められた。これは硫酸水溶液を絶えず添加する
ことにより5〜20mSに維持した。
【0034】例 5 例2におけるように、ミネラル除去はカゼイン製造から
の予備濃縮酸ホエイで行なったが、稀釈区画は強カチオ
ン樹脂HP111(H+ 形)/弱アニオン樹脂HP66
1(OH- 形)、ローム アンド ハースから、の40
/60%混合物を満たし、濃縮区画は強カチオン樹脂H
P111(H+ 形)を満たした。これらの條件下で酸範
囲にpHを維持したのは強い樹脂であった。さらに、電
極区画における導電率は硫酸水溶液を絶えず添加して5
〜20mSに維持した。
【0035】例 6 方法は例4における通りであったが、ミネラル除去量が
75%に達すると、装置に入る基質のpHはKOH水溶
液を添加して7.5〜8に調整し、pHはミネラル除去
量が90%に達するまでこの値に維持したことが異る。
こうしてpHの前調整をせずに得たものと比較して最終
液体ホエイに存在するアニオン量に実質的減少が得られ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】電気的脱イオン装置の簡略図である。
【符号の説明】
1 モジュール 2a カチオン透過性半透膜 2b カチオン透過性半透膜 3a アニオン透過性半透膜 3b アニオン透過性半透膜 4 アノード 5 カソード 6 カチオン樹脂ビーズ 7 アニオン樹脂ビーズ 8 稀釈区画 9a 濃縮区画 9b 濃縮区画 10 アノード区画 11 カソード区画 12 基質の流れ 13 反応体の流れ 14 ブラインの流れ 15 洗浄溶液の流れ CE 電場 CHC 濃縮区画の油圧回路 CHE 電極区画の油圧回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳起源の液体原料を稀釈区画および濃縮
    区画を含む装置で電気的脱イオン化し、多少濃縮した乳
    以外の原料の場合稀釈区画は強カチオン樹脂のみ、また
    はカチオン樹脂および弱アニオン樹脂の混合物から成る
    樹脂ビーズを含み、濃縮区画は、 i) 樹脂を全く含まない、 ii) カチオン樹脂および弱アニオン樹脂の混合物か
    ら成る樹脂ビーズを含み、または iii)強カチオン樹脂ビーズを含み、多少濃縮した乳
    から成る原料の場合、稀釈区画はカチオン樹脂および弱
    アニオン樹脂の混合物から成る樹脂ビーズを含み、濃縮
    区画はi)、ii)またはiii)として上記した通り
    であり、そして濃縮区画のpHは5未満の値に調整する
    ことを特徴とする、チーズ製造からのスイートホエイを
    除いた乳製品および誘導物のミネラル除去方法。
  2. 【請求項2】 乳起源の液体原料は脱脂乳、脱脂乳のマ
    イクロ濾過または限外濾過からの透過液、カゼイン製造
    またはチーズ製造からの酸ホエイ、すなわち酸性化によ
    るカゼインの凝固後得られる液体、このようなホエイの
    限外濾過からの透過液、チーズ製造からのスイートホエ
    イのマイクロ濾過からの透過液、その同等物およびその
    混合物であり、これらの原料は未加工、多少濃縮または
    再組合せにより粉末から水性媒体に再構成することがで
    きる、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 電気的脱イオン化は稀釈区画の混合床ま
    たは積層床の強カチオンおよび弱アニオン樹脂のビーズ
    により行ない、強カチオン樹脂/弱アニオン樹脂の重量
    割合は30〜40%/70〜60%である、請求項1記
    載の方法。
  4. 【請求項4】 強カチオン樹脂はH+ 形であり、弱いア
    ニオン樹脂はOH-形である、請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 電極区画の導電率は少なくとも5mSに
    維持する、請求項1から4のいずれか1項に記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 乳以外の原料、特に酸ホエイを処理する
    場合、基質のpHは出発時またはミネラル除去度が約7
    0%に達した時7.5〜8の値に調整する、請求項1か
    ら5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 ミネラル除去後、反応体は中和し、乾燥
    する、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 請求項1から6のいずれか1項に記載の
    方法により得た液体製品を食品の製造において使用。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の方法により得た粉末食品
    の製造において使用。
  10. 【請求項10】 幼児用、特に母乳に適応した食品の製
    造における請求項8または9記載の使用。
JP9276139A 1996-10-09 1997-10-08 乳製品のミネラル除去方法 Withdrawn JPH10117682A (ja)

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