JPH10117436A - 過電流防止装置 - Google Patents

過電流防止装置

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JPH10117436A
JPH10117436A JP8289247A JP28924796A JPH10117436A JP H10117436 A JPH10117436 A JP H10117436A JP 8289247 A JP8289247 A JP 8289247A JP 28924796 A JP28924796 A JP 28924796A JP H10117436 A JPH10117436 A JP H10117436A
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JP
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current
voltage
load
capacitor
prevention device
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JP8289247A
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Takayuki Terajima
隆幸 寺島
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Hioki EE Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源投入時において突入的に流れ込む電流値
の低減を図りつつ、装置の小型化を図り得る過電流防止
装置を提供することを主目的とする。 【解決手段】 電源供給装置2からの供給電流を負荷4
に出力するための電流出力手段11と、電流出力手段1
1を介して負荷4に入力される電流の電流値を検出電圧
として検出する入力電流検出手段12と、電流出力手段
11の出力電流を所定電流値以下に制限する電流制限動
作を検出電圧が規定電圧を超えたときに実行可能な電流
制限制御手段13とを備えている過電流防止装置1にお
いて、検出電圧が所定時間以上規定電圧を超えたときに
電流制限制御手段13に対して電流制限動作を実行させ
る制御部14を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源装置などの電
源供給装置から負荷に電源を供給する際の過電流を防止
するための過電流防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の過電流防止装置として、図3に
示す回路が従来から知られている。同図に示す過電流防
止装置41は、電源供給装置としての電池2の電池電源
を電源スイッチ3を介して入力し、常態では、電池電源
を負荷回路4に連続して出力する一方、負荷回路4に過
電流が流れる異常状態時には、負荷回路4への電池電源
の供給を停止する。
【0003】具体的な構成について説明すると、過電流
防止装置41は、定電流ダイオード(CRD)42と、
電池2からの供給電流を負荷回路4に出力するための電
流出力手段として機能するNPN型のトランジスタ43
と、負荷回路4に入力される電流の電流値を検出するた
めの入力電流検出手段として機能する抵抗44と、コン
デンサ45と、抵抗44によって検出された検出電圧が
規定電圧を超えたときにトランジスタ43の出力電流を
制限するための電流制限手段として機能するシリコン制
御整流器(SCR、Silicon Controlled Rectifier)4
6とを備えている。
【0004】この過電流防止装置41では、電源スイッ
チ3がオンされると、電池2の電池電源(例えば9V)
が電源スイッチ3を介して入力される。この際、トラン
ジスタ43は、定電流ダイオード42の定電流IP (ピ
ンチオフ電流)をベース電流として作動し、負荷4に対
し電流値(IP ・hfe)を最大とする負荷電流を供給す
る。一方、負荷電流が規定電流値を超えると、抵抗44
の両端に発生する両端電圧がシリコン制御整流器46の
ゲートトリガ電圧Vgtに達し、これにより、シリコン制
御整流器46のアノード−カソード間が導通状態にな
る。この状態では、トランジスタ43のベース−エミッ
タ間電圧が作動電圧以下になるため、トランジスタ43
が作動停止する。この結果、負荷4に対しては、定電流
ダイオード42およびシリコン制御整流器46を介し
て、定電流ダイオード42の定電流IP のみが供給され
る。この場合、定電流IP がシリコン制御整流器46の
保持電流よりも大きければ、シリコン制御整流器46の
アノード−カソード間が導通状態を維持すると共に、ト
ランジスタ43が作動停止状態を維持する。このよう
に、この過電流防止装置41では、抵抗44の両端電圧
が規定電圧を超えると、負荷回路4に対する負荷電流の
供給が直ちに停止されている。
【0005】なお、コンデンサ45は、電源スイッチ3
の初期投入時において負荷回路4に一時的に流れる突入
電流によってはシリコン制御整流器46が作動しないよ
うに機能する。つまり、電源スイッチ3の初期投入時に
おいては、負荷回路4内のバイパスコンデンサ5などに
突入電流が一時的に流れ込む。このため、コンデンサ4
5が接続されていないとした場合には、突入電流によっ
て抵抗44の両端電圧が直ちにシリコン制御整流器46
のゲートトリガ電圧Vgtに達してしまい、シリコン制御
整流器46が導通状態になってトランジスタ43が作動
停止する結果、負荷回路4に対して負荷電流を供給でき
ないことになる。この場合、抵抗44に並列接続されて
いるコンデンサ45は、大容量電解コンデンサなどで構
成されており、電源スイッチ3の初期投入時において
は、抵抗44の両端を短絡することによって、抵抗44
の両端電圧の上昇を強制的に阻止する。これにより、こ
の過電流防止装置41では、電源スイッチ3の初期投入
時におけるシリコン制御整流器46の不要な作動を防止
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この過電流
防止装置41には、以下の問題点がある。すなわち、過
電流防止装置41は、負荷回路4に流れる過電流の防止
を図ることにのみ存在価値がある。このため、本来的に
は、過電流防止装置41を簡易かつ小型に構成しなけれ
ばならない。その一方、負荷回路4側のバイパスコンデ
ンサ5の容量が例えば1000μF程度であるとすれ
ば、電源スイッチ3の初期投入時におけるシリコン制御
整流器46の不要な作動を防止するためには、コンデン
サ45の容量を数千μFという大容量にする必要があ
る。したがって、過電流防止装置41には、装置の小型
化の要請に応じるのが困難であるという問題点がある。
【0007】さらに、大容量のコンデンサ45を抵抗4
4に並列接続したことにより、別の問題点が生じてい
る。すなわち、抵抗44は、コンデンサ45が並列接続
されていない場合には、負荷電流値の検出手段として機
能するのみならず、電源スイッチ3の初期投入時におけ
る電流制限の機能をも果たしている。これに対し、コン
デンサ45は、電源スイッチ3の初期投入時において、
抵抗44の両端を短絡することにより、電池2のプラス
出力部と負荷回路4内のアースとを一時的に短絡する。
このため、この過電流防止装置41には、過電流を防止
するための装置であるにも拘わらず、電源スイッチ3の
初期投入時には、かえって大電流を流してしまい、場合
によっては、電源スイッチ3の接点不良を生じさせるこ
とがあるという別の問題点がある。
【0008】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、電源投入時において突入的に流れ込む電流
値の低減を図りつつ、装置の小型化を図り得る過電流防
止装置を提供することを主目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の過電流防止装置は、電源供給装置からの供
給電流を負荷に出力するための電流出力手段と、電流出
力手段を介して負荷に入力される電流の電流値を検出電
圧として検出する入力電流検出手段と、電流出力手段の
出力電流を所定電流値以下に制限する電流制限動作を検
出電圧が規定電圧を超えたときに実行可能な電流制限制
御手段とを備えている過電流防止装置において、検出電
圧が所定時間以上規定電圧を超えたときに電流制限制御
手段に対して電流制限動作を実行させる制御部を備えて
いることを特徴とする。この場合、制御部は、コンデン
サおよび抵抗などの受動素子のみを含む時定数回路で構
成してもよいし、受動素子および集積回路を含むタイマ
回路などにより構成することもできる。
【0010】従来の過電流防止装置41では、電流制限
制御手段が、入力電流検出手段としての抵抗の両端電圧
が規定電圧を超えると直ちに電流制限動作を実行するの
に対し、この過電流防止装置では、制御部は、検出電圧
が所定時間以上規定電圧を超えているときに、電流制限
制御手段に対して電流制限動作を実行させる。この場
合、電源の初期投入時において負荷内のバイパスコンデ
ンサなどの負荷容量に突入電流が一時的に流れても、充
電終了時には、検出電圧が規定電圧よりも低下してい
る。したがって、所定時間を負荷容量の充電時間よりも
長い時間に設定することで、この過電流防止装置の電流
制限制御手段は、突入電流に起因する電流制限動作を実
行しない。このように、従来の過電流防止装置41で
は、電源投入初期時における不要な電流制限動作を阻止
するために、入力電流検出手段としての抵抗の両端に大
容量コンデンサを接続する必要があったのに対し、この
過電流防止装置では、大容量コンデンサを不要にするこ
とができる結果、装置の小型化を図ることが可能にな
る。また、入力電流検出手段としての抵抗の両端などに
接続される大容量コンデンサを不要にできることによ
り、電源投入時において突入的に流れ込む電流値を低減
することが可能になる。
【0011】請求項2記載の過電流防止装置は、請求項
1記載の過電流防止装置において、制御部は、検出電圧
が規定電圧を超えたときに作動して制御電流を出力する
トランジスタと、制御電流によって充電されるコンデン
サを含む時定数回路とを備えて構成され、コンデンサの
充電電圧が所定電圧に達したときに電流制限制御手段に
対して電流制限動作を実行させることを特徴とする。な
お、本発明におけるトランジスタには、一般的なトラン
ジスタを含むのは勿論のこと、電界効果トランジスタも
含まれる。また、時定数回路内のコンデンサが充電され
る限り、検出電圧が規定電圧を超えている所定時間は、
連続的であっても断続的であってもよい。
【0012】この過電流防止装置では、検出電圧が規定
電圧を超えたときに、トランジスタが作動して、時定数
回路内のコンデンサを充電する。次いで、コンデンサの
充電電圧が所定電圧に達したときに、電流制限制御手段
が電流制限動作を実行する。この場合、制御部は、集積
回路などで構成されたタイマ等を用いることも可能であ
る。しかし、集積回路用の安定化電源を必要とするため
に装置が高価になったり、回路が複雑になったりする。
一方、この過電流防止装置では、トランジスタや、受動
素子であるコンデンサおよび抵抗などで制御部を構成す
ることができるため、装置のコストダウンを図ることが
可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る過電流防止装置の実施の形態について説明す
る。なお、図3における回路素子等と同一のものについ
ては、同一の符号を付して詳細説明を省略する。
【0014】図1は、電源供給システムSの回路図を示
しており、電源供給システムSは、過電流防止装置1
と、電池電圧が例えば9Vの電池2と、電源スイッチ3
と、測定器などの負荷回路4とを含んで構成されてい
る。
【0015】次に、過電流防止装置1の各構成について
詳述する。
【0016】過電流防止装置1は、電池2の電池電源を
負荷回路4に供給する電流出力手段として機能するPチ
ャンネル型のFET11と、負荷電流がFET11を介
して負荷回路4に入力される際の両端における降下電圧
を検出電圧として検出する抵抗(本発明における入力電
流検出手段に相当する)12と、FET11の出力電流
を所定電流値以下に制御する電流制限制御動作を実行す
るシリコン制御整流素子(本発明における電流制限制御
手段に相当する)13と、シリコン制御整流素子13に
対して電流制限動作を実行させる制御部14とを備えて
いる。
【0017】制御整流素子13は、等価的には、同図に
示すように、PNP型のトランジスタ21と、NPN型
のトランジスタ22とを含んで構成されている。この場
合、トランジスタ21のコレクタとトランジスタ22の
ベースとが接続されると共にトランジスタ21のベース
とトランジスタ22のコレクタとが接続され、トランジ
スタ21のエミッタ、トランジスタ21のコレクタ、お
よびトランジスタ22のエミッタが、それぞれシリコン
制御整流素子のアノードA、ゲートGおよびカソードK
に相当する。
【0018】このシリコン制御整流素子13では、ゲー
トG−カソードK間電圧VGKがゲートトリガ電圧V
gt(例えば0.5V〜1V)に達すると、アノードA−
カソードK間が導通する。一旦この状態になると、アノ
ードA−カソードK間電流がシリコン制御整流素子13
の保持電流IH を超えている限り、シリコン制御整流素
子13は導通状態を維持する。一方、アノードA−カソ
ードK間電流が保持電流IH よりも低下したり、電源ス
イッチ3がオフにされたりすると、リセット状態になっ
て、アノードA−カソードK間の導通状態が解除され
る。
【0019】制御部14は、コンデンサ32および抵抗
33,34から構成される時定数回路31と、抵抗12
の両端にそれぞれエミッタおよびベースが接続されると
共に時定数回路31にコレクタが接続されたPNP型の
トランジスタ35とから構成されている。
【0020】この制御部14では、抵抗12を流れる負
荷電流IL が予め規定した所定電流値以上に達すると、
抵抗12の抵抗値と負荷電流IL の値との積が規定電圧
(例えば0.6V〜0.7V)を超え、これにより、ト
ランジスタ35が作動して制御電流Ic を時定数回路3
1に供給する。時定数回路31のコンデンサ32は、制
御電流Ic によって充電され、その端子間電圧VC が下
記の式に従って時間tと共に上昇する。 VC =R33×VIN×(1−e-((R33+R34)×t/R33×
R34×C32))/(R33+R34) ここで、R33、R34、C32、VINは、それぞれ、
抵抗33の抵抗値、抵抗34の抵抗値、コンデンサ32
の容量値、および電池2の電池電圧を意味する。
【0021】端子間電圧VC は、充電される期間が無限
長のときには、以下の式で表される電圧値V1 まで充電
されるが、図2に示すように、充電開始後の時間t2
時にゲートトリガ電圧Vgtに達する。 V1 =R33×VIN/(R33+R34) 端子間電圧VC がゲートトリガ電圧Vgtに達すると、シ
リコン制御整流素子13は、コンデンサ32の端子間電
圧VC がゲートG−カソードK間に印加されているた
め、アノードA−カソードK間が導通状態になり電流制
限動作を開始する。この場合、時間t2 は、コンデンサ
32および抵抗33,34の定数を予め規定することに
より、電源スイッチ3の投入時から負荷回路4内のバイ
パスコンデンサ5などの負荷容量が十分に充電された時
(同図において端子間電圧がVONに達した時)までの時
間t1 よりも十分長い時間(例えば、100mS程度)
になる。なお、負荷容量の充電が完了するまでの時間t
1 は、通常、1mS程度である。
【0022】次に、過電流防止装置1全体の動作につい
て説明する。
【0023】電源スイッチ3が投入されると、電池電源
は、抵抗12を介して、FET11のドレインに印加さ
れる。この状態では、シリコン制御整流素子13のゲー
トG−カソードK間の電圧が0Vのため、シリコン制御
整流素子13のアノードA−カソードK間が非導通状態
になっている結果、FET11は、作動状態になる。こ
のため、FET11は、電池電源を負荷回路4に出力
し、これにより、負荷電流IL が、電池2から負荷回路
4に流れる。この際、抵抗12は、負荷回路4に流れる
突入電流の電流値を、電池2の電池電圧VINを抵抗12
の抵抗値で除算した値に制限する。
【0024】負荷回路4内のバイパスコンデンサ5など
の負荷容量に規定電流値以上の突入電流が流れると、抵
抗12の両端電圧が規定電圧を超え、トランジスタ35
が作動する。この結果、トランジスタ35から制御電流
C が出力されることにより、時定数回路31のコンデ
ンサ32が充電を開始する。ところが、負荷容量が充電
されて突入電流が流れ終わる時間t1 のときには、コン
デンサ32の端子間電圧VC は、ゲートトリガ電圧Vgt
よりも低電圧の電圧値VONに制限されている。したがっ
て、シリコン制御整流素子13のアノードA−カソード
K間が導通しないため、突入電流に起因してのシリコン
制御整流素子13による電流制限動作が行われることは
ない。なお、負荷電流IL が正常値に復帰したときに
は、コンデンサ32に蓄積されていた電荷が抵抗33,
34を介して放電される結果、時定数回路31は自動的
にリセットされる。
【0025】一方、負荷回路4の回路故障などにより負
荷電流IL が増加すると、抵抗12の両端電圧が上昇
し、これにより、トランジスタ35が作動して制御電流
C が時定数回路31に流れ込む。この場合には、抵抗
12の両端電圧が連続して規定電圧を超えるため、コン
デンサ32の端子間電圧VC は、時間と共に上昇する。
端子間電圧VC がゲートトリガ電圧Vgtに達すると、シ
リコン制御整流素子13が作動し、アノードA−カソー
ドK間が導通する。この結果、電池2、シリコン制御整
流素子13のアノードA、およびカソードKを介して、
FET11のゲートに電池電圧VINが印加される。これ
により、FET11が遮断状態になるため、電池電源の
負荷回路4への供給が停止される。この状態において
は、抵抗34の抵抗値を予め選択しておけば、抵抗34
に流れる電流値がシリコン制御整流素子13の保持電流
H よりも大きくすることができる結果、シリコン制御
整流素子13は、電源スイッチ3がオフにされたり、電
池2の電池電圧VINが低下することによって抵抗34に
流れる電流値が保持電流IH よりも低下したりしない限
り、導通状態を継続し、これにより、FET11の遮断
状態が維持される。
【0026】このように、この実施形態における過電流
防止装置1によれば、電源スイッチ3の投入時における
突入電流によっては、FET11は、シリコン制御整流
素子13によって電流制限されることはない。しかも、
従来の過電流防止装置41において負荷電流を検出する
ための抵抗44に並列接続されているコンデンサ45
が、数千μFという大容量コンデンサであってのに対
し、過電流防止装置1における時定数回路31のコンデ
ンサ32は、数μF、あるいは抵抗33,34の選択に
よっては1μF以下の容量のコンデンサを用いることが
できるため、回路の小型化および低価格化を図ることが
できる。
【0027】また、過電流防止装置1では、負荷電流が
断続的に規定電流値を超えている場合には、時定数回路
31の放電時間よりも短時間でコンデンサ32が充電さ
れる限りFET11を遮断状態に制御することができ
る。このため、電源スイッチ3の投入後、負荷電流IL
が、極めて短時間の間に規定電流値を超え、その後に正
常電流値に復帰するという許容状態が長期的に継続して
いるときには、FET11を導通状態に維持させ、負荷
電流IL が短期の間に規定電流を超えたり低下したりし
ている異常状態が継続するときには、FET11を遮断
状態に制御するなど、多様な電流制限方法を採用するこ
とができる。
【0028】なお、本発明は、本実施形態に示した構成
に限定されず、その構成を適宜変更することができる。
例えば、FET11の代わりにトランジスタを使用して
もよいし、トランジスタ35の代わりにFETを使用す
ることができる。さらに、本実施形態では、FET11
にPチャンネル型FETが使用されているが、Nチャン
ネル型FETを使用することもできる。ただし、かかる
場合には、シリコン制御整流素子13とNチャンネル型
FETのゲートに論理反転用のトランジスタなどを用い
る必要があるため、本実施形態に示す過電流防止装置1
の構成の方がより簡易で好ましい。さらに、時定数回路
31の代わりにタイマICなどの集積回路を用いること
も可能である。しかし、集積回路用の安定化電源等を必
要とするため、装置の小型化および低価格化のために
は、本実施形態における過電流防止装置1の構成がより
好ましい。
【0029】また、過電流防止装置1では、抵抗33と
して固定抵抗を用いて構成したが、抵抗33の代わりに
可変抵抗器を用いることもできる。かかる場合には、シ
リコン制御整流素子13による電流制限動作を開始する
時間(時間t2 )を負荷回路4の負荷容量の充電完了時
間に合わせて任意に短縮または伸張することができる。
【0030】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の過電流防止
装置によれば、電流制限制御手段による電流制限動作
が、例えば負荷内のバイパスコンデンサの充電時間より
も長い時間、検出電圧が規定電圧を超えているときに実
行される結果、電源投入初期時における突入電流に起因
する不要な電流制限動作を防止することができる。この
場合、従来の過電流防止装置41では、電源投入初期時
における不要な電流制限動作を阻止するために、入力電
流検出手段としての抵抗の両端に大容量コンデンサを接
続する必要があったのに対し、この過電流防止装置によ
れば、大容量コンデンサを不要にすることができる結
果、装置の小型化を図ることができる。
【0031】また、請求項2記載の過電流防止装置によ
れば、制御部が、制御電流を出力するトランジスタと、
コンデンサおよび抵抗などの受動素子で構成可能な時定
数回路とで構成されている結果、集積回路などを使用す
る場合と比較して装置のコストダウンを図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る過電流防止装置を含
む電源供給システムの回路図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る過電流防止装置の動
作を説明するための、コンデンサの端子間電圧VC の電
圧波形図である。
【図3】従来の過電流防止装置を含む電源供給システム
の回路図である。
【符号の説明】
1 過電流防止装置 2 電池 4 負荷回路 11 FET 12 抵抗 13 シリコン制御整流素子 14 制御部 31 時定数回路 32 コンデンサ 33 抵抗 34 抵抗 35 トランジスタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源供給装置からの供給電流を負荷に出
    力するための電流出力手段と、当該電流出力手段を介し
    て前記負荷に入力される電流の電流値を検出電圧として
    検出する入力電流検出手段と、前記電流出力手段の出力
    電流を所定電流値以下に制限する電流制限動作を前記検
    出電圧が規定電圧を超えたときに実行可能な電流制限制
    御手段とを備えている過電流防止装置において、 前記検出電圧が所定時間以上前記規定電圧を超えたとき
    に前記電流制限制御手段に対して前記電流制限動作を実
    行させる制御部を備えていることを特徴とする過電流防
    止装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、前記検出電圧が前記規定
    電圧を超えたときに作動して制御電流を出力するトラン
    ジスタと、前記制御電流によって充電されるコンデンサ
    を含む時定数回路とを備えて構成され、前記コンデンサ
    の充電電圧が所定電圧に達したときに前記電流制限制御
    手段に対して前記電流制限動作を実行させることを特徴
    とする請求項1記載の過電流防止装置。
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