JPH10117354A - 動画伝送システム - Google Patents

動画伝送システム

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JPH10117354A
JPH10117354A JP27011496A JP27011496A JPH10117354A JP H10117354 A JPH10117354 A JP H10117354A JP 27011496 A JP27011496 A JP 27011496A JP 27011496 A JP27011496 A JP 27011496A JP H10117354 A JPH10117354 A JP H10117354A
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image data
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Application number
JP27011496A
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English (en)
Inventor
Koji Ikeda
浩二 池田
Akio Kurobe
彰夫 黒部
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10117354A publication Critical patent/JPH10117354A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像信号を、所定の画像フォーマットを有す
る画像データに変換して、フレーム間予測符号化して伝
送中、高速に画像フォーマットを切り替えることができ
る動画像伝送システムを提供する。 【解決手段】 伝送中、ある画像フォーマットへフォー
マットが切り替えられた場合、拡大縮小処理部110
は、符号化側参照フレームメモリ104に記憶された予
測データを、拡大/縮小処理して、そのフォーマットを
有するデータに変換し、拡大縮小処理部158は、復号
化側参照フレームメモリ155に記憶された予測データ
を、拡大/縮小処理して、そのフォーマットを有するデ
ータに変換する。そして、フォーマット切り替え時に
も、画像データをフレーム間予測符号化して伝送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画伝送システム
に関し、より特定的には、テレビ会議やテレビ電話など
の動画像を伝送する動画伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビ会議やテレビ電話などの動
画像の符号化では、フレーム方向には、フレーム間の相
関性を利用するフレーム間予測とフレーム内直交変換と
を組み合わせたハイブリッド符号化を行うのが一般的で
ある。1秒間に30枚の画像(フレーム)で構成される
テレビ動画像は時間軸方向の相関性が高いため、フレー
ム間の相関性を利用して1フレーム前の画面中の同一位
置の画素を予測に用いることにすれば、画面が静止して
いる場合に、最も理想的な予測が行えることになる。し
かし、フレーム間予測符号化において、画面中に動きが
ある場合には、逆に、フレーム間の相関性が低くなり、
むしろ、フィールド内の隣接画素間の相関性に比べても
より低くなってしまう。
【0003】一方、一つのフレーム内では、各画素は、
それに隣接する画素とのレベル差が小さく、隣接画素間
の相関性が高い。その自己相関関数は、負の指数関数で
近似できるとされている。このとき、自己相関関数のフ
ーリエ変換である電力スペクトル密度は、ゼロ周波数成
分(直流)で最大となり、周波数成分が高くなるにつれ
て単調減少する性質を持っている。周波数領域への直交
変換として最もよく知られているのはフーリエ変換であ
るが、フーリエ変換は複素数演算を含んでいるため、構
成が複雑になることから、画像の符号化では、これに代
わる直交変換として2次元DCT(離散コサイン変換)
を用いるのが一般的である。
【0004】2次元DCTにより得られた変換係数はそ
れぞれ量子化され、無意係数であるレベルゼロと、有意
係数であるレベル±1からレベル±Kまでの整数とで表
現される。そして、無意係数の連続性を符号化するラン
レングス符号化と、生起確率に応じて各有意係数に可変
長符号を割り当てるハフマン符号化とにより、画像デー
タが圧縮される。例えば、ITU−T勧告H.261で
は、以下で説明するように、動きが小さい画像に対し
て、動き補償フレーム間予測を適用して、フレーム間の
予測誤差を符号化し、動きが大きい画像に対しては、フ
レーム間予測を適用せずに、フレーム画素を直接符号化
するよう定められている。
【0005】図4は、ITU−T勧告H.261に定め
られた方式を用いた、従来の動画伝送装置の構成の一例
を示すブロック図である。図4の装置は、符号化装置4
01、伝送路141および復号化装置451を備えてい
る。符号化装置401は、画像データ生成部102、入
力フレームメモリ103、符号化側参照フレームメモリ
104、符号化部105、復号化部106、符号化制御
部107、多重化部108および送信制御部109を含
む。復号化装置451は、受信制御部152、分離部1
53、復号化部154、復号化側参照フレームメモリ1
55、出力フレームメモリ156および映像信号生成部
157を含む。
【0006】画像データ生成部102は、映像信号(N
TSC信号)を、画像フォーマット信号に基づいて、C
IF(Common Intermediate Fo
rmat;共通中間フォーマット)またはQCIF(Q
uarter CIF)のいずれかのフォーマットを有
する画像データに変換する。入力フレームメモリ103
は、画像データを1フレーム分記憶する。符号化側参照
フレームメモリ104は、参照フレームの画像データ
(以下、予測データ)を記憶する。符号化部105は、
画像データをフレーム間予測符号化またはフレーム内予
測符号化する。
【0007】復号化部106は、符号化済み画像データ
を復号化する。符号化制御部107は、フレーム間予測
符号化またはフレーム内予測符号化を選択し、選択に応
じて、符号化部105、復号化部106および多重化部
108の動作を制御する。多重化部108は、符号化済
み画像データと、動き補償に用いた動きベクトルや画像
フォーマット信号などのサイド情報とを多重化する。送
信制御部109は、伝送路141を介して、多重化され
たデータを復号化装置451側に送信する。
【0008】受信制御部152は、符号化装置401側
から送信された、多重化されたデータを受信する。分離
部153は、多重化されたデータを符号化済み画像デー
タとサイド情報とに分離する。復号化部154は、符号
化済み画像データを復号化する。復号化側参照フレーム
メモリ155は、予測データを記憶する。出力フレーム
メモリ156は、画像データを1フレーム分記憶する。
映像信号生成部157は、画像データ(CIFデータま
たはQCIFデータ)を、サイド情報に含まれる画像フ
ォーマット信号に基づいて、映像信号に変換する。
【0009】なお、CIFおよびQCIFの各フォーマ
ットは、地域によるテレビジョン方式の違いを解消し、
すべてのコーディック間で、相手の方式を意識すること
なく通信できるように決められたフォーマットである。
図5に、CIFおよびQCIFのフォーマットを示す。
【0010】以下には、図4のシステムの動作について
説明する。映像信号は、画像データ生成部102におい
て、画像フォーマット信号に基づいて、CIFまたはQ
CIFのいずれかのフォーマットを有する画像データに
変換された後、入力フレームメモリ103に記憶され
る。符号化部105は、入力フレームメモリ103が記
憶している画像データと符号化側参照フレームメモリ1
04が記憶している予測データとの差分をとることによ
り、フレーム間の予測誤差を算出する。その際、画像の
動きは、2次元動きベクトルを用いて動き補償される
が、この動きベクトルが画像データとともに復号化部1
06に送られる。ただし、符号化制御部107は、動き
補償が利かないような大きな動きに対しては、予測をし
ないフレーム内予測符号化を選択する。
【0011】復号化部106は、符号化側参照フレーム
メモリ104の予測データのうち、復号化しようとする
ブロックからこの動きベクトルだけずらした領域のデー
タに基づいて、画像データの復号化を行う。符号化部1
05は、予測誤差およびフレーム画素を8画素×8ライ
ンの64ブロックに分割して、各ブロックに対して2次
元DCTを施すことにより、各ブロックの画素データを
周波数成分に変換し、さらに、その変換係数を量子化す
る。なお、量子化により、各変換係数は、無意係数であ
るレベル0と、有意係数であるレベル±1からレベル±
127までの整数とで表現される。
【0012】量子化された画像データは、符号化済み画
像データとして多重化部108に送られるが、同時に、
復号化部106において逆量子化および逆2次元DCT
により逆変換され、符号化側参照フレームメモリ104
が記憶している予測データに加算される。そして、加算
して得られたデータが次の予測データとして符号化側参
照フレームメモリ104に記憶される。多重化部108
は、符号化済み画像データと動き補償に用いた動きベク
トルや画像フォーマット信号などのサイド情報とを多重
化し、送信制御部109が、多重化されたデータを伝送
路141へ出力する。
【0013】復号化装置451では、受信制御部152
が多重化されたデータを伝送路141から受信すると、
分離部153は、そのデータをサイド情報と符号化済み
画像データとに分離する。復号化部154は、符号化済
み画像データを逆量子化し、さらに逆2次元DCTによ
り逆変換する。次に、復号化部154は、逆変換して得
た画像データに、サイド情報に含まれる動きベクトルを
用いて動き補償を施した後、復号化側参照フレームメモ
リ155から予測データを取得して加算する。そして、
加算して得られた出力画像データは、次の予測データと
して、復号化側参照フレームメモリ155に記憶され
る。
【0014】ただし、画像データがフレーム内データの
場合には、予測データは加算されずに、画像データが直
接逆変換されて出力画像データとして取り出され、復号
化側参照フレームメモリ155に記憶される。復号化部
154が出力する出力画像データはまた、出力フレーム
メモリ156に一時記憶された後、映像信号生成部15
7において映像信号に変換され、出力される。
【0015】上記のように、図4の装置は、画像フォー
マット信号の指示に従って、映像信号を、CIFまたは
QCIFのいずれかのフォーマットを有する画像データ
に変換して、通常、フレーム間予測符号化して伝送する
が、伝送中に画像フォーマットが切り替えられた際、一
時的に、符号化済み画像データのフォーマットと、復号
化側参照フレームメモリ155に記憶されている予測デ
ータのそれとの不一致が生じ、また、画像データのフォ
ーマットと、符号化側参照フレームメモリ104に記憶
されている予測データのそれとの不一致が生じる。この
ため、図4の装置は、フォーマット切り替え時には、フ
レーム間予測符号化を行うことができない。そこで、図
4の装置は、フォーマット切り替え時には、フレーム内
予測符号化を行うとともに、復号化側参照フレームメモ
リ155および符号化側参照フレームメモリ104の予
測データをリフレッシュする。
【0016】また、スチル画像をより高精度に伝送する
方法としては、特開平7−23354号公報に記載され
たものが知られている。図6は、上記公報に記載され
た、従来の画像伝送システムの構成を示すブロック図で
ある。図6(A)に示すように、上記システムの送信部
1は、主要な構成要素として、A/D変換部11、符号
化部12、多重化部13、ユーザデータ処理部14、多
重分離化部15およびホストCPU部16を備えてい
る。また、図6(B)に示すように、上記システムの受
信部2は、主な構成要素として、多重分離化部21、復
号化部22、D/A変換部23、モニタ24、多重化部
25、ユーザデータ処理部26、操作部27およびホス
トCPU部28を備えている。
【0017】以下には、図6のシステムにおいて、受信
側がスチル画像(動画像のうちの一枚の静止画像)を得
る動作について説明する。受信部2のホストCPU部2
8は、操作部27からストップモーション指令信号を与
えられると、復号化部22に対してストップモーション
指令信号を与えるとともに、ユーザデータ処理部26に
対してもストップモーション指令信号を与える。応じ
て、ユーザデータ処理部26は、多重化部25に指示し
て、LSDにストップモーション指令制御信号を多重化
して回線3に出力させる。
【0018】送信部1では、受信部2からのストップモ
ーション指令信号が含まれているLSDを多重分離化部
15が取り込み、ユーザデータ処理部14は、ホストC
PU部16に指示して、多重分離化部15が分離して得
られたストップモーション指令信号を符号化部12に向
けて送信させることにより、フレームメモリ12aへの
データ書き込みの更新を停止させる。送信側の符号化に
おいてフレームメモリ12aへのデータの書き込みが停
止されると、次のフレーム間差分信号の情報量が減るた
め、より量子化精度の高い符号化が可能となり、従っ
て、ストップモーション画像の精度を向上させることが
できる。
【0019】
【発明の解決しようとする課題】しかし、図4のシステ
ムでは、画像フォーマット切り替え時には、フレーム内
予測符号化が行われるため、発生符号量が多くなる。例
えば、テレビ会議の上半身画像ような、動きの少ない動
画像を伝送する場合、フレーム間予測符号化を行うと、
発生符号量は1フレームにつき数キロバイト程度である
が、フレーム内予測符号化を行えば、その4倍近くの十
数キロバイトが発生することが知られている。そのた
め、画像フォーマットを切り替えてから次のフレームが
表示されるまでに時間がかかり、フォーマットの切り替
えが高速に行えないという問題があった。
【0020】従って、本発明の目的は、映像信号を、互
いに解像度が異なる2以上の画像フォーマットのうち、
いずれかのフォーマットを有する画像データに変換し
て、フレーム間予測符号化して伝送中、画像フォーマッ
トを高速に切り替えることができる動画伝送システムを
提供することである。
【0021】また、図6のシステムを、64Kbps以
下の低ビットレートの回線を通信路とするテレビ電話、
例えば、アナログ電話回線と28.8Kbpsのモデム
とを組み合わせて通信路とするテレビ電話や、PHS用
の32Kbpsの無線回線を通信路とするテレビ電話な
どで実現する場合、動画像を伝送するために、画像フォ
ーマットとしてQCIF(解像度176画素×144ラ
イン)が採用される。この場合、当然ながら、スチル画
像の解像度もQCIFのものと同等になるが、視覚上、
動画像に要求される解像度とスチル画像に要求される解
像度とが異なるため、図6のシステムでは、満足できる
画質のスチル画像が得られない。なお、上記の程度の低
ビットレートで動画像を伝送しようとすると、QCIF
を用いない場合には、5フレーム/秒程度の簡易な動画
像さえ得られにくい。
【0022】つまり、低ビットレートで動画像を伝送し
つつ、しかも、満足できる画質のスチル画像を得るため
には、スチル画像のフォーマットを動画像のそれよりも
高解像度のものにして伝送する必要がある。この場合、
受信側は、スチル要求が発生すると送信側にその意を通
知し、応じて、送信側は、フォーマットの切り替えを行
った後、スチル画像を再度、送信することになるため、
スチル要求が発生してからスチル画像が表示されるまで
に時間がかかるという問題が生じる。
【0023】従って、本発明の他の目的は、通常、低ビ
ットレートで動画像を伝送し、受信側のスチル要求に応
じて、速やかに、高解像度なスチル画像を表示させるこ
とができる動画伝送システムを提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、互いに解像度が異なる2以上の画像フォーマッ
トが設定されており、映像信号を、当該フォーマットの
うち、いずれかのフォーマットを有する画像データに変
換して、通常、フレーム間予測符号化して伝送する動画
伝送システムであって、受信側には、伝送中、ある画像
フォーマットへフォーマットが切り替えられた場合、フ
レーム間予測符号化済み画像データを復号化する際に参
照される予測データを、拡大/縮小処理して、当該フォ
ーマットを有するデータに変換する第1の拡大縮小処理
手段が設けられ、送信側には、伝送中、ある画像フォー
マットへフォーマットが切り替えられた場合、画像デー
タをフレーム間予測符号化する際に参照される予測デー
タを、拡大/縮小処理して、当該フォーマットを有する
データに変換する第2の拡大縮小処理手段が設けられ、
フォーマット切り替え時にも、画像データをフレーム間
予測符号化して伝送することを特徴としている。
【0025】上記のように、第1の発明では、互いに解
像度が異なる2以上の画像フォーマットが設定されてお
り、映像信号を、当該フォーマットのうち、いずれかの
フォーマットを有する画像データに変換して、通常、フ
レーム間予測符号化して伝送する。伝送中、ある画像フ
ォーマットへフォーマットが切り替えられた場合、受信
側に設けられた第1の拡大縮小処理手段は、フレーム間
予測符号化済み画像データを復号化する際に参照される
予測データを、拡大/縮小処理して、当該フォーマット
を有するデータに変換し、送信側に設けられた第2の拡
大縮小処理手段は、画像データをフレーム間予測符号化
する際に参照される予測データを、拡大/縮小処理し
て、当該フォーマットを有するデータに変換する。
【0026】このように、フォーマット切り替え時に
も、フレーム間予測符号化済み画像データのフォーマッ
トと、当該データを復号化する際に参照される予測デー
タのそれとを一致させ、かつ、画像データのフォーマッ
トと、当該データをフレーム間予測符号化する際に参照
される予測データのそれとを一致させたことにより、フ
レーム間予測符号化を行うことができ、従って、フォー
マット切り替え時にフレーム内予測符号化を行うのに比
べて、より高速に、画像フォーマットを切り替えること
ができる。
【0027】第2の発明は、互いに解像度が異なる2以
上の画像フォーマットが設定されており、映像信号を、
当該フォーマットのうち、いずれかのフォーマットを有
する画像データに変換して伝送する動画伝送システムで
あって、受信側には、ある解像度へ解像度を切り替える
よう指示するための解像度切り替え命令を送出する解像
度切り替え命令送出手段が設けられ、送信側には、解像
度切り替え命令送出手段が送出した解像度切り替え命令
を受信する解像度切り替え命令受信手段が設けられ、映
像信号を、受信側が指示した解像度に対応する画像フォ
ーマットを有する画像データに変換して伝送することを
特徴としている。
【0028】上記のように、第2の発明では、互いに解
像度が異なる2以上の画像フォーマットが設定されてお
り、映像信号を、当該フォーマットのうち、いずれかの
フォーマットを有する画像データに変換して伝送する。
伝送中、受信側に設けられた解像度切り替え命令送出手
段は、ある解像度へ解像度を切り替えるよう指示するた
めの解像度切り替え命令を送出する。送信側に設けられ
た解像度切り替え命令受信手段は、解像度切り替え命令
送出手段が送出した解像度切り替え命令を受信する。そ
して、映像信号を、受信側が指示した解像度に対応する
画像フォーマットを有する画像データに変換して伝送す
る。
【0029】これにより、受信側が指示して、解像度を
切り替えることができる。
【0030】第3の発明は、第2の発明において、受信
側には、スチル要求が発生した場合、当該要求に応じ
て、任意のスチル画像が表示されるよう、映像信号の出
力動作を制御するスチル制御手段がさらに設けられてお
り、解像度切り替え命令送出手段は、スチル要求が発生
した場合、より高い解像度へ解像度を切り替えるよう指
示するための解像度切り替え命令を送出することを特徴
としている。
【0031】上記のように、第3の発明では、スチル要
求が発生した場合、受信側に設けられた解像度切り替え
命令送出手段が、より高い解像度へ解像度を切り替える
よう指示するための解像度切り替え命令を送出すると、
送信側に設けられた解像度切り替え命令受信手段は、解
像度切り替え命令送出手段が送出した解像度切り替え命
令を受信する。そして、映像信号を、受信側が指示し
た、より高い解像度に対応する画像フォーマットを有す
る画像データに変換して伝送する。受信側に設けられた
スチル制御手段は、スチル要求に応じて、任意のスチル
画像が表示されるよう、映像信号の出力動作を制御す
る。
【0032】このように、スチル要求が発生した場合、
受信側が、より高い解像度へ解像度を切り替えるよう指
示する。そして、送信側から受信側へ、映像信号を、よ
り高い解像度に対応する画像フォーマットを有する画像
データに変換して伝送する。受信側では、映像信号の出
力動作を制御して、要求されたスチル画像が表示される
ようにする。これにより、受信側が指示して、高解像度
なスチル画像を表示させることができる。
【0033】第4の発明は、互いに解像度が異なる2以
上の画像フォーマットが設定されており、映像信号を、
当該フォーマットのうち、いずれかのフォーマットを有
する画像データに変換して、通常、フレーム間予測符号
化して伝送する動画伝送システムであって、受信側に
は、ある解像度へ解像度を切り替えるよう指示するため
の解像度切り替え命令を送出する解像度切り替え命令送
出手段と、伝送中、ある画像フォーマットへフォーマッ
トが切り替えられた場合、フレーム間予測符号化済み画
像データを復号化する際に参照される予測データを、拡
大/縮小処理して、当該フォーマットを有するデータに
変換する第1の拡大縮小処理手段とが設けられ、送信側
には、解像度切り替え命令送出手段が送出した解像度切
り替え命令を受信する解像度切り替え命令受信手段と、
伝送中、ある画像フォーマットへフォーマットが切り替
えられた場合、画像データをフレーム間予測符号化する
際に参照される予測データを、拡大/縮小処理して、当
該フォーマットを有するデータに変換する第2の拡大縮
小処理手段とが設けられ、映像信号を、受信側が指示し
た解像度に対応する画像フォーマットを有する画像デー
タに変換して、フォーマット切り替え時にも、フレーム
間予測符号化して伝送することを特徴としている。
【0034】上記のように、第4の発明では、互いに解
像度が異なる2以上の画像フォーマットが設定されてお
り、映像信号を、当該フォーマットのうち、いずれかの
フォーマットを有する画像データに変換して、通常、フ
レーム間予測符号化して伝送する。伝送中、受信側に設
けられた解像度切り替え命令送出手段が、ある解像度へ
解像度を切り替えるよう指示するための解像度切り替え
命令を送出すると、送信側に設けられた解像度切り替え
命令受信手段は、その解像度切り替え命令を受信する。
受信側が指定する解像度に対応する画像フォーマットへ
画像フォーマットが切り替えられると、受信側では、第
1の拡大縮小処理手段が、フレーム間予測符号化済み画
像データを復号化する際に参照される予測データを、拡
大/縮小処理して、当該フォーマットを有するデータに
変換し、送信側では、第2の拡大縮小処理手段が、画像
データをフレーム間予測符号化する際に参照される予測
データを、拡大/縮小処理して、当該フォーマットを有
するデータに変換する。
【0035】これにより、受信側が指示して、解像度を
切り替えることができる。また、解像度切り替え時に
も、フレーム間予測符号化済み画像データのフォーマッ
トと、当該データを復号化する際に参照される予測デー
タのそれとを一致させ、かつ、画像データのフォーマッ
トと、当該データをフレーム間予測符号化する際に参照
される予測データのそれとを一致させたことにより、フ
レーム間予測符号化を行うことができ、従って、解像度
切り替え時にフレーム内予測符号化を行うのに比べて、
より高速に、解像度を切り替えることができる。
【0036】第5の発明は、第4の発明において、受信
側には、スチル要求が発生した場合、当該要求に応じ
て、任意のスチル画像が表示されるよう、映像信号の出
力動作を制御するスチル制御手段がさらに設けられてお
り、解像度切り替え命令送出手段は、スチル要求が発生
した場合、より高い解像度へ解像度を切り替えるよう指
示するための解像度切り替え命令を送出することを特徴
としている。
【0037】上記のように、第5の発明では、スチル要
求が発生した場合、受信側に設けられた解像度切り替え
命令送出手段が、より高い解像度へ解像度を切り替える
よう指示するための解像度切り替え命令を送出する。送
信側に設けられた解像度切り替え命令受信手段は、解像
度切り替え命令送出手段が送出した解像度切り替え命令
を受信する。より高い解像度に対応する画像フォーマッ
トへフォーマットが切り替えられると、受信側では、第
1の拡大縮小処理手段が、フレーム間予測符号化済み画
像データを復号化する際に参照される予測データを、拡
大/縮小処理して、当該フォーマットを有するデータに
変換し、送信側では、第2の拡大縮小処理手段が、画像
データをフレーム間予測符号化する際に参照される予測
データを、拡大/縮小処理して、当該フォーマットを有
するデータに変換する。
【0038】これにより、受信側が指示して、高解像度
なスチル画像を表示させることができる。また、解像度
切り替え時にも、フレーム間予測符号化済み画像データ
のフォーマットと、当該データを復号化する際に参照さ
れる予測データのそれとを一致させ、かつ、画像データ
のフォーマットと、当該データをフレーム間予測符号化
する際に参照される予測データのそれとを一致させたこ
とにより、フレーム間予測符号化を行うことができ、従
って、解像度切り替え時にフレーム内予測符号化を行う
のに比べて、より高速に、スチル画像を表示させること
ができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下、本発明の第1の実施形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の
第1の実施形態に係る動画伝送システムの構成を示すブ
ロック図である。図1のシステムは、符号化装置10
1、伝送路141および復号化装置151を備えてい
る。符号化装置101は、図4の符号化装置401にお
いて、拡大縮小処理部110をさらに含む。復号化装置
151は、図4の復号化装置451において、拡大縮小
処理部158をさらに含む。
【0040】拡大縮小処理部110および158は、画
像フォーマット信号に基づいて、それぞれ符号化側参照
フレームメモリ104、復号化側参照フレームメモリ1
55に記憶された予測データを拡大縮小処理する。他の
構成要素は、図4におけるものと同様の動作を行う。
【0041】以下には、画像フォーマットが切り替わる
際の、図1のシステムの動作について説明する。なお、
画像フォーマットが切り替わる際以外の、図1のシステ
ムの動作は、図4のシステムのものと同様であるので、
ここでは説明を省略する。画像フォーマット信号がフォ
ーマットの切り替えを指示すると、画像データ生成部1
02は、映像信号を、他方の画像フォーマットを有する
画像データに変換して、入力フレームメモリ103に記
憶させる。また、拡大縮小処理部110は、符号化側参
照フレームメモリ104から予測データを読み出して、
そのデータを、他方のフォーマットを有するデータに変
換した後、再び、符号化側参照フレームメモリ104に
記憶させる。
【0042】すなわち、拡大縮小処理部110は、画像
フォーマット信号の指示により画像フォーマットがCI
FからQCIFへ切り替えられる際、符号化側参照フレ
ームメモリ104に記憶されている参照フレームの解像
度が、縦横それぞれ元のものの半分になるよう縮小処理
し、QCIFからCIFへ切り替えられる際には、解像
度が縦横それぞれ元のものの2倍になるよう拡大処理す
る。
【0043】ここで、縮小処理の方法として、例えば、
図7に示すように、横方向で1ドットごとに、縦方向で
は1ラインごとに、それぞれドットを間引く方法や、図
8に示すように、縦横各2ドットの、計4ドットの値を
平均して、4ドットを1ドットに変換する方法などがあ
る。また、拡大処理の方法としては、例えば、図9に示
すように、単純に1ドットを4ドットに変換する方法
や、図10に示すように、隣り合うドットの値を平均し
て、ドットを補間する方法などがある。
【0044】次に、符号化部105は、入力フレームメ
モリ103に記憶された、フォーマット切り替え後の画
像データと、符号化側参照フレームメモリ104に記憶
された、フォーマット切り替え後の予測データとを用い
て符号化を行う。符号化済み画像データは、多重化部1
08においてサイド情報を多重された後、送信制御部1
09を経て、復号化装置151側へ送信される。また、
符号化済み画像データは、復号化部106で復号化さ
れ、さらに、符号化側参照フレームメモリ104の予測
データに加算される。そして、加算して得られたデータ
が、新たな予測データとして、符号化側参照フレームメ
モリ104に記憶される。
【0045】復号化装置151では、受信制御部152
が、符号化装置101側から伝送路141を介して送信
されたデータを受信する。受信されたデータは、分離部
153において、符号化済み画像データとサイド情報と
に分離される。拡大縮小処理部158は、サイド情報に
含まれる画像フォーマット信号がフォーマットの切り替
えを指示した場合に、符号化装置101側の拡大縮小処
理部110と同様にして、復号化側参照フレームメモリ
155から予測データを読み出して、そのデータを、他
方のフォーマットを有するデータに変換した後、復号化
側参照フレームメモリ155に再び記憶させる。
【0046】復号化部154は、復号化側参照フレーム
メモリ155に記憶されている予測データを用いて、分
離して得られた符号化済み画像データを復号化する。復
号化して得られた画像データは、出力フレームメモリ1
56に一時記憶される。そして、映像信号生成部157
は、出力フレームメモリ156に記憶されている画像デ
ータを映像信号に変換して出力する。復号化して得られ
た画像データはまた、新たな予測データとして、復号化
側参照フレームメモリ155に記憶される。
【0047】以上のように、本実施形態では、互いに解
像度が異なる二つの画像フォーマット(QIFおよびQ
CIF)が設定されており、映像信号を、当該フォーマ
ットのうち、いずれかのフォーマットを有する画像デー
タに変換して、通常、フレーム間予測符号化して伝送す
る。伝送中、他方のフォーマットへフォーマットが切り
替えられた場合、受信側に設けられた拡大縮小処理部1
58は、復号化側参照フレームメモリ155に記憶され
ている予測データを、拡大/縮小処理して、そのフォー
マットを有するデータに変換する。一方、送信側に設け
られた拡大縮小処理部110は、符号化側参照フレーム
メモリ104に記憶されている予測データを、拡大/縮
小処理して、そのフォーマットを有するデータに変換す
る。
【0048】このように、画像フォーマット切り替え時
にも、フレーム間予測符号化済み画像データのフォーマ
ットと、復号化側参照フレームメモリ155に記憶され
た予測データのそれとを一致させ、かつ、画像データの
フォーマットと、符号化側参照フレームメモリ104に
記憶された予測データのそれとを一致させたことによ
り、フレーム間予測符号化を行うことができ、従って、
フォーマット切り替え時にフレーム内予測符号化を行う
のに比べて、より高速に、画像フォーマットを切り替え
ることができる。
【0049】なお、システムの構成は、図1のものに限
定されない。例えば、静止画の伝送機能や音声の伝送機
能などが追加されたり、また、双方向に画像を伝送する
よう、送信側と受信側とが相互に図1と同様の構成を備
えていてもよい。
【0050】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態について、図面を参照しながら説明する。図2
は、本発明の第2の実施形態に係る動画伝送システムの
構成を示すブロック図である。図2のシステムは、符号
化装置201、伝送路141および復号化装置251を
備えている。符号化装置201は、図1の符号化装置1
01において、解像度切り替え命令受信部202をさら
に含む。復号化装置251は、図1の復号化装置151
において、解像度切り替え命令送出部252およびコマ
ンド入力部253をさらに含む。
【0051】コマンド入力部253は、入力されるコマ
ンドに応じて、低解像度から高解像度への切り替えを命
じる解像度切り替え命令、または、高解像度から低解像
度への切り替えを命じる解像度切り替え命令を出力す
る。解像度切り替え命令送出部252は、コマンド入力
部253が出力する命令を、伝送路141を介して、符
号化装置201側に送出する。解像度切り替え命令受信
部202は、復号化装置251側から送出された解像度
切り替え命令を受信し、かつ、画像データ生成部102
および拡大縮小処理部110に対して、画像フォーマッ
ト信号を送信することにより、画像フォーマットの切り
替えを指示する。他の構成要素は、図1におけるものと
同様の動作を行う。
【0052】以下には、受信側の指示で解像度を切り替
える際の、図2のシステムの動作について説明する。な
お、受信側の指示で解像度を切り替える際以外の、図2
のシステムの動作は、図1のシステムのものと同様であ
るので、ここでは説明を省略する。コマンド入力部25
3は、例えば、オペレータがボタンを押すたびに、低解
像度から高解像度へ解像度の切り替えを指示する解像度
切り替え命令と、高解像度から低解像度へ解像度の切り
替えを指示する解像度切り替え命令とを交互に出力する
装置である。伝送中、コマンド入力部253が上記のい
ずれかの解像度切り替え命令を出力すると、解像度切り
替え命令送出部252は、伝送路141を介して、その
命令を符号化装置201側に向けて送出する。
【0053】復号化装置251側から送出された解像度
切り替え命令を受信すると、解像度切り替え命令受信部
202は、画像データ生成部102および拡大縮小処理
部110に対して、画像フォーマット信号を送信するこ
とにより、画像フォーマットの切り替えを指示する。以
降、第1の実施形態と同様にして、拡大縮小処理部11
0が符号化側参照フレームメモリ104に記憶されてい
る予測データの拡大または縮小処理を行った後、符号化
部105は、画像フォーマット切り替え後の、入力フレ
ームの画像データと予測データとの差分を符号化する。
そして、送信制御部109は、符号化済み画像データ
を、サイド情報とともに、復号化装置251側へ向けて
送出する。
【0054】復号化装置251は、符号化装置201側
から符号化済み画像データとともに送出されたサイド情
報により、画像フォーマットが切り替えられたことを知
ると、第1の実施形態と同様にして、拡大縮小処理部1
58が復号化側参照フレームメモリ155に記憶されて
いる予測データの拡大/縮小処理を行った後、復号化部
154は、拡大/縮小処理された予測データを用いて、
符号化済み画像データを復号化する。そして、映像信号
生成部157が、解像度が切り替わった映像信号を出力
する。
【0055】以上のように、本実施形態では、互いに解
像度が異なる二つの画像フォーマット(CIFおよびQ
CIF)が設定されており、映像信号を、これらのフォ
ーマットのうち、いずれかのフォーマットを有する画像
データに変換して、通常、フレーム間予測符号化して伝
送する。伝送中、受信側で解像度切り替え要求が発生し
た場合、受信側に設けられた解像度切り替え命令送出部
252が解像度切り替え命令を送出し、送信側に設けら
れた解像度切り替え命令受信部202は、その命令を受
信する。他方の解像度に対応する画像フォーマットへフ
ォーマットが切り替えられると、受信側では、拡大縮小
処理部158が、復号化側参照フレームメモリ155に
記憶されている予測データを、拡大/縮小処理して、そ
のフォーマットを有するデータに変換し、送信側では、
拡大縮小処理部110が、符号化側参照フレームメモリ
104に記憶されている予測データを、拡大/縮小処理
して、そのフォーマットを有するデータに変換する。
【0056】これにより、受信側が指示して、解像度を
切り替えることができる。また、解像度切り替え時に
も、フレーム間予測符号化済み画像データのフォーマッ
トと、復号化側参照フレームメモリ155に記憶された
予測データのそれとを一致させ、かつ、画像データのフ
ォーマットと、符号化側参照フレームメモリ104に記
憶された予測データのそれとを一致させたことにより、
フレーム間予測符号化を行うことができ、従って、解像
度切り替え時にフレーム内予測符号化を行うのに比べ
て、より高速に、解像度を切り替えることができる。
【0057】なお、本実施形態では、解像度切り替え時
にも、フレーム間予測符号を行うようにしているが、拡
大縮小処理部158および拡大縮小処理部110を設け
ずに、フレーム内予測符号化を行うようにしてもよい。
この場合、高速に解像度を切り替えることはできないも
のの、受信側が指示して、解像度を切り替えることがで
きる。
【0058】また、システムの構成は、図2のものに限
定されない。例えば、静止画の伝送機能や、音声の伝送
機能などが追加されたり、また、双方向に画像を伝送す
るよう、送信側と受信側とが相互に図2と同様の構成を
備えていてもよい。
【0059】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態について、図面を参照しながら説明する。図3
は、本発明の第3の実施形態に係る動画伝送システムの
構成を示すブロック図である。図3のシステムは、符号
化装置201、伝送路141および復号化装置351を
備えている。復号化装置351は、図2の復号化装置2
51において、コマンド入力部253に代えてコマンド
入力部352を含み、かつ、スチル制御部353および
スイッチ354をさらに含む。
【0060】コマンド入力部352は、オペレータが入
力するコマンドに応じて、スチル画像を表示するよう指
示する命令(以下、スチル要求命令)を出力する。スチ
ル制御部353は、コマンド入力部352からスチル要
求命令を受信すると、解像度切り替え命令送出部252
に指示して、画像フォーマット信号を送出させる。スイ
ッチ354は、解像度が切り替えられた直後の1フレー
ムが出力フレーム156に書き込まれた直後に、復号化
部154と出力フレームメモリ156との接続を切り離
す。他の構成要素は、図2のものと同様の動作を行う。
【0061】以下には、受信側の指示でスチル画像を伝
送する際の、図3のシステムの動作について説明する。
なお、受信側の指示でスチル画像を伝送する際以外の、
図3のシステムの動作は、図2システムのものと同様で
あるので、ここでは説明を省略する。コマンド入力部3
52は、例えば、オペレータがボタンを押すと、スチル
要求命令を出力するような装置である。低解像度の動画
を伝送中、コマンド入力部352がスチル要求命令を出
力すると、スチル制御部353は、解像度切り替え命令
送出部252に指示して、低解像度から高解像へ解像度
を切り替えるよう指示する解像度切り替え命令を符号化
装置201側に向けて送出させる。符号化装置201の
解像度切り替え命令受信部202は、復号化装置351
側からの解像度切り替え命令を受信すると、画像データ
生成部102および拡大縮小処理部110に対して、画
像フォーマット信号を送信することにより、画像フォー
マットの切り替えを指示する。以降、符号化装置201
の動作は、第2の実施形態におけるものと同様である。
【0062】復号化装置351は、符号化装置201側
から符号化済み画像データとともに送信されたサイド情
報により、画像フォーマットが切り替わったことを知る
と、拡大縮小処理部158は、復号化側参照フレームメ
モリ155から予測データを読み出して拡大処理を行っ
た後、再び、復号化側参照フレームメモリ155に記憶
させるとともに、スチル制御部353に対して、解像度
が切り替えられた旨を通知する。
【0063】スチル制御部353は、解像度が切り替え
られた直後の1フレーム分のフレーム間予測符号化済み
画像データの復号化が終了して、出力フレームメモリ1
56に書き込まれると、その直後、スイッチ354に指
示して、復号化部154と出力フレームメモリ156と
の間の接続を切り離させる。そして、映像信号生成部1
57が、出力フレームメモリ156に記憶されている1
画像フレームを繰り返し読み出して出力することによ
り、高解像度な静止画像が表示される。
【0064】以上のように、本実施形態では、互いに解
像度が異なる二つの画像フォーマット(QIFおよびQ
CIF)が設定されており、映像信号を、当該フォーマ
ットのうち、いずれかのフォーマットを有する画像デー
タに変換して、通常、フレーム間予測符号化して伝送す
る。低解像度の動画を伝送中、受信側でスチル要求が発
生した場合、受信側に設けられた解像度切り替え命令送
出部252が、より高い解像度へ解像度を切り替えるよ
う指示するための解像度切り替え命令を送出すると、送
信側に設けられた解像度切り替え命令受信部202は、
その命令を受信する。低解像度に対応する画像フォーマ
ット(すなわち、QCIF)から高解像度に対応する画
像フォーマット(すなわち、CIF)へ、画像フォーマ
ットが切り替えられた際、受信側では、拡大縮小処理部
158が、復号化側参照フレームメモリ155に記憶さ
れた予測データを、拡大処理して、そのフォーマットを
有するデータに変換し、送信側では、拡大縮小処理部1
10が、符号化側参照フレームメモリ104に記憶され
た予測データを、拡大処理して、そのフォーマットを有
するデータに変換する。
【0065】これにより、受信側が指示して、高解像度
なスチル画像を表示させることができる。また、解像度
切り替え時にも、フレーム間予測符号化済み画像データ
のフォーマットと、復号化側参照フレームメモリ155
に記憶された予測データのそれとを一致させ、かつ、画
像データのフォーマットと、符号化側参照フレームメモ
リ104に記憶された予測データのそれとを一致させた
ことにより、フレーム間予測符号化を行うことができ、
従って、解像度切り替え時にフレーム内予測符号化を行
うのに比べて、より速やかに、スチル画像を表示させる
ことができる。
【0066】なお、本実施形態では、動画像の伝送中、
受信側からのスチル要求に応じて、低解像度から高解像
度に、速やかに解像度を切り替えて、高解像度のスチル
画像を表示させる動作について説明したが、スチル画像
の表示中、高解像度から低解像度に、速やかに解像度を
切り替えて、低解像度の動画像の伝送を再開することも
できる。ただし、この場合、低解像度に対応する画像フ
ォーマットへフォーマットが切り替えられた際、受信側
では、拡大縮小処理部158が、復号化側参照フレーム
メモリ155に記憶された予測データを、縮小処理し
て、そのフォーマットを有するデータに変換し、送信側
では、拡大縮小処理部110が、符号化側参照フレーム
メモリ104に記憶された予測データを、縮小処理し
て、そのフォーマットを有するデータに変換する。
【0067】また、本実施形態では、解像度切り替え時
にも、フレーム間予測符号を行うようにしているが、拡
大縮小処理部158および拡大縮小処理部110を設け
ずに、フレーム内予測符号化を行うようにしてもよい。
この場合、速やかにスチル画像を表示させることはでき
ないものの、受信側が指示して、高解像度なスチル画像
を表示させることができる。
【0068】また、本実施形態では、スチル制御部35
3は、解像度が切り替えられた直後の1フレーム分の符
号化済み画像データの復号化が終了して、出力フレーム
メモリ156に書き込まれた直後、スイッチ354に指
示して、復号化部154と出力フレームメモリ156と
の間の接続を切り離させるとしたが、解像度が切り替え
られた直後のフレームと、そのフレームに続く複数フレ
ームの差分和とが出力フレームメモリ156に書き込ま
れた後、スイッチ354に指示して、復号化部154と
出力フレームメモリ156との間の接続を切り離させる
としてもよい。この場合、より高精度なスチル画像が得
られる。
【0069】また、システムの構成は、図3のものに限
定されない。例えば、音声の伝送機能などが追加された
り、また、双方向に画像を伝送するよう、送信側と受信
側とが相互に図3と同様の構成を備えていてもよい。
【0070】また、第1〜第3の実施形態では、互いに
解像度が異なる二つの画像フォーマット(CIFおよび
QCIF)が設定されているとしたが、互いに解像度が
異なる三つ以上の画像フォーマットが設定されていても
よい。ただし、この場合、画像フォーマット信号は、フ
ォーマットの切り替えを指示する際、それらのフォーマ
ットのうち、どのフォーマットに切り替えるかを指定す
る必要がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る動画伝送システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る動画伝送システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る動画伝送システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図4】ITU−T勧告H.261に規定されている方
式を用いた、従来の動画伝送装置の構成の一例を示すブ
ロック図である。
【図5】CIFおよびQCIFのフォーマットを示す図
である。
【図6】従来の画像伝送システムの構成の一例を示すブ
ロック図である。
【図7】図1の拡大縮小処理部110および158が縮
小処理を行う方法の一例を説明するための図である。
【図8】図1の拡大縮小処理部110および158が縮
小処理を行う方法の他の一例を説明するための図であ
る。
【図9】図1の拡大縮小処理部110および158が拡
大処理を行う方法の一例を説明するための図である。
【図10】図1の拡大縮小処理部110および158が
拡大処理を行う方法の他の一例を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
101、201 符号化装置 102 画像データ生成部 103 入力フレームメモリ 104 符号化側参照フレームメモリ 105 符号化部 106、154 復号化部 110、158 拡大縮小処理部 151、251、351 復号化装置 155 復号化側参照フレームメモリ 156 出力フレームメモリ 157 映像信号生成部 202 解像度切り替え命令受信部 252 解像度切り替え命令送出部 253、352 コマンド入力部 353 スチル制御部 354 スイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに解像度が異なる2以上の画像フォ
    ーマットが設定されており、映像信号を、当該フォーマ
    ットのうち、いずれかのフォーマットを有する画像デー
    タに変換して、通常、フレーム間予測符号化して伝送す
    る動画伝送システムであって、 受信側には、伝送中、ある画像フォーマットへフォーマ
    ットが切り替えられた場合、フレーム間予測符号化済み
    画像データを復号化する際に参照される予測データを、
    拡大/縮小処理して、当該フォーマットを有するデータ
    に変換する第1の拡大縮小処理手段が設けられ、 送信側には、伝送中、ある画像フォーマットへフォーマ
    ットが切り替えられた場合、画像データをフレーム間予
    測符号化する際に参照される予測データを、拡大/縮小
    処理して、当該フォーマットを有するデータに変換する
    第2の拡大縮小処理手段が設けられ、 フォーマット切り替え時にも、画像データをフレーム間
    予測符号化して伝送することを特徴とする動画伝送シス
    テム。
  2. 【請求項2】 互いに解像度が異なる2以上の画像フォ
    ーマットが設定されており、映像信号を、当該フォーマ
    ットのうち、いずれかのフォーマットを有する画像デー
    タに変換して伝送する動画伝送システムであって、 受信側には、ある解像度へ解像度を切り替えるよう指示
    するための解像度切り替え命令を送出する解像度切り替
    え命令送出手段が設けられ、 送信側には、前記解像度切り替え命令送出手段が送出し
    た解像度切り替え命令を受信する解像度切り替え命令受
    信手段が設けられ、 映像信号を、受信側が指示した解像度に対応する画像フ
    ォーマットを有する画像データに変換して伝送すること
    を特徴とする動画伝送システム。
  3. 【請求項3】 受信側には、スチル要求が発生した場
    合、当該要求に応じて、任意のスチル画像が表示される
    よう、映像信号の出力動作を制御するスチル制御手段が
    さらに設けられており、 前記解像度切り替え命令送出手段は、スチル要求が発生
    した場合、より高い解像度へ解像度を切り替えるよう指
    示するための解像度切り替え命令を送出することを特徴
    とする、請求項2に記載の動画伝送システム。
  4. 【請求項4】 互いに解像度が異なる2以上の画像フォ
    ーマットが設定されており、映像信号を、当該フォーマ
    ットのうち、いずれかのフォーマットを有する画像デー
    タに変換して、通常、フレーム間予測符号化して伝送す
    る動画伝送システムであって、 受信側には、 ある解像度へ解像度を切り替えるよう指示するための解
    像度切り替え命令を送出する解像度切り替え命令送出手
    段と、 伝送中、ある画像フォーマットへフォーマットが切り替
    えられた場合、フレーム間予測符号化済み画像データを
    復号化する際に参照される予測データを、拡大/縮小処
    理して、当該フォーマットを有するデータに変換する第
    1の拡大縮小処理手段とが設けられ、 送信側には、 前記解像度切り替え命令送出手段が送出した解像度切り
    替え命令を受信する解像度切り替え命令受信手段と、 伝送中、ある画像フォーマットへフォーマットが切り替
    えられた場合、画像データをフレーム間予測符号化する
    際に参照される予測データを、拡大/縮小処理して、当
    該フォーマットを有するデータに変換する第2の拡大縮
    小処理手段とが設けられ、 映像信号を、受信側が指示した解像度に対応する画像フ
    ォーマットを有する画像データに変換して、フォーマッ
    ト切り替え時にも、フレーム間予測符号化して伝送する
    ことを特徴とする動画伝送システム。
  5. 【請求項5】 受信側には、スチル要求が発生した場
    合、当該要求に応じて、任意のスチル画像が表示される
    よう、映像信号の出力動作を制御するスチル制御手段が
    さらに設けられており、 前記解像度切り替え命令送出手段は、スチル要求が発生
    した場合、より高い解像度へ解像度を切り替えるよう指
    示するための解像度切り替え命令を送出することを特徴
    とする、請求項4に記載の動画伝送システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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