JPH10116794A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH10116794A
JPH10116794A JP27210496A JP27210496A JPH10116794A JP H10116794 A JPH10116794 A JP H10116794A JP 27210496 A JP27210496 A JP 27210496A JP 27210496 A JP27210496 A JP 27210496A JP H10116794 A JPH10116794 A JP H10116794A
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JP
Japan
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layer
base portion
manufacturing
semiconductor device
region
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JP27210496A
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English (en)
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Hiroaki Yasushige
博章 安茂
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SiGeHBTでは、濃度を高くして低抵抗
な真正ベース部を形成できるが、真正ベース部の結晶性
の維持のため、高温熱処理による不純物活性化によって
外部ベース抵抗の低減はできないので総合的なベース抵
抗は高くなる。 【解決手段】 基板11上に形成された第1の層12を
部分的にアニーリングする工程を含む半導体装置の製造
方法であって、アニーリングは、第1の層12のアニー
リング領域上に第2の層13を被着する工程を行い、そ
の後、エネルギー線Lを照射することで第2の層13が
被着されている第1の層12の部分を選択的に加熱する
方法であり、上記第2の層13は、エネルギー線Lを照
射した際に第2の層13が被着されている部分の反射率
が極小となる膜厚に形成される。そしてこの製造方法を
適用することによって、例えばSiGeの真性ベース部
に対して外部ベース部のみを選択的に熱処理することが
可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】バイポーラトランジスタの高速化のため
には、高い濃度の薄いベース層の形成が不可欠である。
しかし、従来のイオン注入技術では、注入不純物のチャ
ネリングのため、40nm以下のベース幅の実現は困難
であった。この問題を解決する一つの方法として、ベー
ス層をチャネリングのないエピタキシャル技術を用いて
形成する方法がある。エピタキシャル過程で不純物を導
入することにより、高い濃度の薄いベース層の形成が可
能となり、30nm以下のベース幅を実現することがで
きる。この技術により最大遮断周波数fTmax =50G
Hzを超える高速バイポーラトランジスタが実現できて
いる。
【0003】ところがエピタキシャル技術により形成す
るベース層の構造ではベース抵抗(Rb)が大きくなる
ため、fTmax が高いにもかかわらず、最大発振周波数
fmax は30GHz程度しか実現できない。そこでRb
を下げるためベース層をさらに高濃度化すると、エミッ
タ接地電流増幅率hFEを確保するためエミッタも同時に
高濃度化する必要が生じる。しかし、過度にエミッタを
高濃度化するとバンドギャップナローイングによる注入
効率の低下、エミッタ/ベース耐圧の劣化、エミッタベ
ース時定数τEBの増大等を来す。これらのいわゆるトレ
ードオフの関係によりバイポーラトランジスタの高速化
には限界があった。
【0004】また、バンドギャップをエミッタとベース
とで変えたヘテロ接合を利用することにより、上記トレ
ードオフの関係を回避するバイポーラトランジスタが提
案されている。ベース材料としてシリコンよりもバンド
ギャップが小さいシリコンゲルマニウム(SiGe)を
用いたヘテロ接合が実用的なものとして知られている。
すなわち、シリコンゲルマニウムナローベース型ヘテロ
接合バイポーラトランジスタ(以下、SiGe Narrow
Base HTBと記す)である。ヘテロ接合では、ホモ接
合よりもエミッタからベースへのキャリアの注入を大き
くできる。これを利用することによりベース抵抗Rbや
τEBの増大無しにhFEの確保が可能になる。
【0005】次に図10によって、従来のSiGe Nar
row Base HBTの要部を説明する。図10に示すよう
に、基板111の上層には、N型不純物を5×1016
/cm3 程度含んだシリコンコレクタ層112が形成さ
れている。このシリコンコレクタ層112上には、厚さ
が30nm程度でP型不純物のホウ素を3×1019個/
cm3 程度含んだシリコンゲルマニウム(Si0.8 Ge
0.2 )からなるベース層113が形成されている。さら
にこのベース層113上には厚さが50nm〜80nm
程度でN型不純物を3×1018個/cm3 程度含んだシ
リコン層からなるエミッタ層114が形成されている。
さらにエミッタ層114上には電極115とコンタクト
を取るためのエミッタコンタクト層となるもので1×1
20個/cm3 程度のN型不純物を含むN+ 型不純物領
域116が形成されている。なお、上記シリコンコレク
タ層112の下部にはN+ 型埋め込み拡散層117が形
成され、シリコンコレクタ層112に対して素子分離絶
縁膜118を介して基板111の表面側に引き出されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、SiG
e Narrow Base HBTにおいては、ベース層を形成し
た後に加えることができる熱工程には制限が加わる。す
なわち、高温の熱工程が入るとベース層中のホウ素やゲ
ルマニウムが拡散してベース幅が広がり、ヘテロ接合と
P−N接合との位置がずれる。そのため、寄生伝導障壁
(Parasitic Conduction Barrier)により、エミッタ接
地電流増幅率hFEおよびアーリー電圧VAが低下する
(EDL-12 P661,ESSDERC 1992 P447 等参照)。
【0007】また、SiGeからなるベース層は熱平衡
理論より決まる臨界膜厚を超える厚さで形成されてい
る。そのため、ベース層は、高温が加わると塑性変形を
起こして転位を発生する。この転位の発生が電流リーク
の原因となる。また上記塑性変形が起こる温度はゲルマ
ニウム(Ge)の組成比に依存し、Ge濃度が高いと低
い温度で塑性変形が起こる。一方、Ge組成比が大きい
ほどベース層のバンドギャップは小さくなる。すなわ
ち、ヘテロ性が大きいトランジスタでは、ベース層を形
成した後に加えることができる熱工程の温度は低くなる
という、いわゆるトレードオフの関係が存在する。
【0008】上記説明したように、ヘテロ接合によりベ
ースの濃度を高くしてエミッタ直下の内部ベース抵抗を
低減することはできるが、高温熱処理による活性化がで
きないため、ベース引き出し電極部の外部ベースの抵抗
は従来のホモ接合トランジスタよりも高くなる。そのた
め、総合的なRbはあまり低下しないため、fmax の向
上を妨げていた。
【0009】このように従来技術では、高速のSiGe
Narrow Base HBTにおいて外部ベース抵抗を低減す
ることが困難であった。すなわち、ベース層中の不純物
の拡散を抑制するという点から、またベース層を構成す
るSiGeの結晶性を維持するという点から、ベース層
を形成した後に高温の熱工程を行ってベース引き出し電
極部に導入されている不純物を十分に活性化するという
ことはできない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた半導体装置の製造方法である。半
導体装置の製造方法は、基板上に形成された第1の層を
部分的にアニーリングする工程を含む方法であって、上
記アニーリングは、上記第1の層のアニーリング領域上
に第2の層を被着する工程を行い、その後、エネルギー
線を照射することで第2の層が被着されている第1の層
の部分を選択的に加熱する方法である。この第2の層
は、エネルギー線を照射した際に第2の層が被着されて
いる部分の反射率が極小となる膜厚に形成される。
【0011】上記製造方法では、第1の層のアニーリン
グ領域上に第2の層を被着し、エネルギー線の照射によ
り第2の層が被着されている第1の層の部分を選択的に
加熱することから、第2の層が被着されていない第1の
層の部分をほとんど加熱することなく第2の層が被着さ
れている第1の層の部分を加熱することになる。すなわ
ち、第2の層に入射したエネルギー線は第2の層を透過
して、その一部が第2の層直下の第1の層に吸収され、
残りは第1の層と第2の層との界面で反射される。そし
て反射されたエネルギー線は、第2の層を再び透過して
第2の層の表面側界面で再び反射される。ここで反射さ
れたエネルギー線は再び第2の層を透過して、その一部
は第2の層直下の第1の層に吸収され、残りは第1の層
と第2の層との界面で再び反射される。このように、第
2の層に照射されたエネルギー線は、第2の層中で反射
を繰り返すことにより第1の層に次第に吸収されてい
く。よって、第2の層が被着された第1の層の部分は選
択的に加熱されることになる。
【0012】しかも第2の層は、エネルギー線を照射し
た際に第2の層が被着された部分の反射率が極小となる
膜厚に形成されていることから、エネルギー線の照射側
に反射される量は極小になる。したがって、第2の層が
エネルギー線をほとんど透過する材料からなるものであ
れば、照射したエネルギー線は反射された分を除くほと
んどが第1の層に効率よく吸収されることになる。この
ように第1の層の所望の領域を選択的にアニーリングす
ることができるので、例えば、第1の層中の不純物を部
分的に活性化させることが可能になる。また例えば、第
2の層中の不純物を第2の層が被着されている第1の層
の部分に、選択的に拡散させることが可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態の一例を、
図1の製造工程図によって説明する。
【0014】図1の(1)に示すように、基板11の表
面には第1の層12が形成されている。上記基板11
は、例えばシリコン基板からなり、上記第1の層12
は、例えばSiGe層からなる。この第1の層12のア
ニーリングを行う領域上に第2の層13を被着する。こ
の第2の層13は、エネルギー線を照射した際に、第1
の層12に対して選択的に加熱されるような材料からな
る。例えばエネルギー線に波長が308nmのキセノン
塩素(XeCl)エキシマレーザ光を用いる場合には、
上記第2の層13は、例えば厚さが180nmの酸化シ
リコン層で形成される。
【0015】次いで図1の(2)に示すように、エネル
ギー線Lとしてレーザ光(例えばエキシマレーザ光)を
上記基板11の表面側に照射して、第2の層13が被着
されている第1の層12(12A)の部分を選択的に加
熱する。上記エネルギー線Lには、波長=308nm、
パルス幅=20nsのキセノン塩素(XeCl)エキシ
マレーザ光を用い、エキシマレーザ光の照射はシングル
パルスとした。この加熱によって第1の層12Aはアニ
ーリングするのに十分な温度になる。一方、エネルギー
線Lが直接照射される第1の層12(12B)もエネル
ギー線Lを吸収して加熱される。しかしながら、エネル
ギー線の吸収量は少ないため、第1の層12Bの温度
は、第1の層12Bの結晶性が維持される範囲であり、
かつ第1の層12B中の不純物が拡散する温度よりも低
い状態である。
【0016】次に上記第2の層13の膜厚を決定する方
法を、図2の反射率と酸化シリコン膜の膜厚との関係図
によって説明する。この図2は、308nmの波長のエ
キシマレーザ光を照射した際の酸化シリコン膜を形成し
たシリコン基板の反射率とこの酸化シリコン膜の膜厚と
の関係を示すものである。その関係は、シリコン基板上
に膜厚の異なる酸化シリコン膜を形成し、酸化シリコン
膜の各膜厚における反射率を測定することによって求め
た。
【0017】図2に示すように、反射率は酸化シリコン
膜の膜厚の変動とともに極小値と極大値を繰り返すよう
に変化する。ここでは、酸化シリコン膜の膜厚がおよそ
180nmのとき、308nmの波長の光に対するこの
酸化シリコン膜の反射率は極小になっている。そこで、
上記第2の層13の膜厚を180nmに設定した。な
お、ここでは、反射率+吸収率=100%としている。
【0018】上記第1実施形態の製造方法では、第1の
層12のアニーリング領域上に第2の層13を被着し、
エネルギー線Lの照射により第2の層13が被着されて
いる第1の層12Aの部分を選択的に加熱することか
ら、第2の層13が被着されていない第1の層12Bの
部分をほとんど加熱することなく第2の層13が被着さ
れている第1の層12Aの部分を加熱することになる。
すなわち、第2の層13に入射したエネルギー線Lは第
2の層13を透過して、その一部が第2の層13の直下
の第1の層12Aに吸収され、残りは第1の層12と第
2の層13との界面で反射される。そして反射されたエ
ネルギー線は、再び第2の層13を透過して第2の層1
3の表面側界面で再び反射される。ここで反射されたエ
ネルギー線は再び第2の層13を透過して、その一部は
第2の層13の直下の第1の層12Aに吸収され、残り
は第1の層12と第2の層13との界面で再び反射され
る。このように、第2の層13に照射されたエネルギー
線は、第2の層13中で反射を繰り返すことにより第1
の層に次第に吸収されていく。よって、第2の層13が
被着された第1の層12Aの部分は選択的に加熱される
ことになるので、第1の層12における所望の領域のみ
をアニーリングすることができる。例えば、第1の層1
2A中の不純物を部分的に活性化させることが可能にな
る。または第2の層13中の不純物を第2の層13が被
着されている第1の層12Aの部分に選択的に拡散させ
ることが可能になる。
【0019】しかも第2の層13は、エネルギー線Lを
照射した際の反射率が極小となる膜厚に形成されること
から、第2の層13からエネルギー線Lの照射側に反射
される量は極小になる。上記第2の層13がエネルギー
線Lをほとんど透過する材料として例えば酸化シリコン
からなるものであれば、照射したエネルギー線Lは反射
された分を除くほとんどが第1の層12に効率よく吸収
されることになる。
【0020】上記第2の層13には、酸化シリコン膜の
他に、例えば窒化シリコン膜、酸窒化シリコン膜等と用
いることも可能である。さらに上記エキシマレーザ光に
は、波長が308nmのXeClエキシマレーザ光の他
に、例えばクリプトンフッ素(KrF)エキシマレーザ
光(波長=248.5nm)、アルゴンフッ素(Ar
F)エキシマレーザ光(波長=193.2nm)、キセ
ノン臭素(XeBr)エキシマレーザ光(波長=28
1.8nm)、クリプトン塩素(KrCl)エキシマレ
ーザ光(波長=221.1nm)、アルゴン塩素(Ar
Cl)エキシマレーザ光(波長=175nm)等を用い
ることも可能である。また第2の層13の膜厚による反
射特性は、上記各エキシマレーザ光の波長と第2の層1
3およびその直下の光学物性によって一義的に決定され
る。そのため、成膜が可能な膜厚で反射率が極小(好ま
しくは最小)となる膜厚を選択すればよい。また、この
第2の層13を層間絶縁膜として用いるというように、
他の目的にも用いる場合には、その目的を達成する膜厚
を考慮して第2の層13の膜厚を選択すればよい。
【0021】上記第1実施形態で説明した製造方法をヘ
テロ接合バイポーラトランジスタの外部ベース部の形成
に適用した一例を、図3の製造工程図によって説明す
る。
【0022】図3の(1)に示すように、シリコン基板
からなる基板11上に、真性ベース部と外部ベース部と
を形成するための第1の層12を形成する。この第1の
層12は、例えばエピタキシャル技術によってシリコン
ゲルマニウム(SiGe)で形成される。そして第1の
層12の外部ベース部が形成される領域をアニーリング
を行う領域とする。なお、上記外部ベース部にはベース
引き出し電極部も含まれる。
【0023】次いで第1の層12の外部ベース部が形成
される領域に不純物を選択的にイオン注入する。すなわ
ち、リソグラフィー技術によって第1の層12の真性ベ
ース部となる領域上を覆うとともに外部ベース部を形成
する領域上に窓を設けたレジスト膜21を形成する。そ
してこのレジスト膜21をイオン注入マスクに用いて、
上記第1の層12に外部ベース部を形成するための不純
物をイオン注入する。例えばNPNトランジスタを形成
する場合には、P型の不純物として例えばホウ素(B)
を用いる。
【0024】その後、上記レジスト膜21を除去する。
続いて図3の(2)に示すように、第1の層12上に第
2の層13を例えば酸化シリコンで形成する。この第2
の層13の膜厚は、後に照射されるエキシマレーザ光の
波長に対して、第2の層13を形成した部分でのエキシ
マレーザ光の反射が極小(好ましくは最小)となるよう
に設定する。言い換えれば、第2の層13を形成した部
分の第1の層12Aがこのエキシマレーザ光をより多く
吸収するように設定する。さらに層間絶縁膜として機能
するような膜厚とすることが望まれる。次いでリソグラ
フィー技術によって、外部ベース部となる領域、すなわ
ち上記不純物をイオン注入した領域上方における第2の
層13上にレジスト膜22を形成する。その後、このレ
ジスト膜22をマスクに用いたエッチングによって上記
第2の層13をパターニングする。図面では、2点鎖線
で示す部分13Aをエッチングにより除去する。
【0025】その後、上記レジスト膜22を除去する。
次いで図3の(3)に示すように、上記第2の層13側
の全面にエネルギー線Lとして、例えばエキシマレーザ
光を照射する。そして第2の層13が被着されている第
1の層12(12A)の部分を加熱する。この加熱によ
って第1の層12A中の不純物が活性化され、外部ベー
ス部31が形成される。そして外部ベース部31間の第
1の層12Bが真性ベース部32となる。なお、エキシ
マレーザ光は露出している第1の層12Aに吸収され易
く、第1の層12Bに吸収されにくい波長のものが選択
される。
【0026】上記図3によって説明した製造方法では、
第1実施形態で説明したのと同様の作用効果が得られ
る。すなわち、第2の層13が被着されている第1の層
12Aの部分のみを加熱してアニーリングすることか
ら、その加熱した部分に導入されている不純物が活性化
されて外部ベース部31が形成される。一方、第2の層
13が被着されていない真性ベース部32は、エネルギ
ー線Lが照射されるものの、その部分に悪影響を及ぼす
ような温度には達しないので、真性ベース部32中のホ
ウ素やゲルマニウムが拡散してベース幅が広がり、ヘテ
ロ接合とP−N接合との位置がずれるということはな
い。また真性ベース部32は、熱平衡理論より決まる臨
界膜厚を超える厚さで形成されているが、外部ベース部
31のアニーリングの際に塑性変形を起こすような温度
には加熱されないので、塑性変形による転位を発生する
ことはない。そのため、電流リークの原因が解消され
る。さらに塑性変形が起きないので、SiGe中のGe
の組成比率を高くして真性ベース部32のバンドギャッ
プを小さくすることが可能になる。したがって、ヘテロ
接合によりベースの濃度を高くして真性ベース部32の
ベース抵抗を低減することができる。真性ベース部32
の結晶性を維持したまま外部ベース部31を高温熱処理
により選択的に加熱し、不純物を活性化できる。そのた
め、総合的なベース抵抗Rbを低減することが可能にな
る。
【0027】次に上記第1実施形態で説明した製造方法
をヘテロ接合バイポーラトランジスタの外部ベース部の
形成に適用した別の一例を、図4の製造工程図によって
説明する。
【0028】図4の(1)に示すように、シリコン基板
からなる基板11上に、真性ベース部と外部ベース部と
を形成するための第1の層12を形成する。この第1の
層12は、例えばエピタキシャル技術によって、SiG
eで形成される。そして第1の層12の外部ベース部が
形成される領域を前記アニーリングを行う領域とする。
なお、ここでいう外部ベース部にはベース引き出し電極
部も含まれる。
【0029】次いで図4の(2)に示すように、第1の
層12上に第2の層13を形成する。この第2の層13
は、外部ベース部を形成するための不純物として、NP
Nトランジスタの場合にはP型不純物を含む、例えばホ
ウ素シリケートガラス(BSG)で形成される。上記第
2の層13の厚さは、後に照射するエキシマレーザ光の
波長に対する第2の層13を被着した部分の反射率が極
小(好ましくは最小)となるように設定する。言い換え
ればレーザ光の吸収が極大(好ましくは最大)となるよ
うに設定する。
【0030】次いでリソグラフィー技術によって、外部
ベース部を形成する領域上方の第2の層13上にレジス
ト膜23を形成する。その後、このレジスト膜23をマ
スクに用いたエッチングによって上記第2の層13をパ
ターニングする。図面では、2点鎖線で示す部分13A
をエッチングにより除去する。
【0031】その後、上記レジスト膜23を除去する。
次いで図4の(3)に示すように、上記第2の層13側
の全面にエネルギー線Lとして、例えばエキシマレーザ
光を照射する。そして第2の層13が被着された第1の
層12(12A)の部分を加熱する。この加熱によって
第2の層13中の不純物がその直下の第1の層12Aに
中に拡散され、外部ベース部31が形成される。そして
外部ベース部31間の第1の層12(12B)が真性ベ
ース部32となる。なお、エキシマレーザ光は露出して
いる第1の層12A吸収され易く、第1の層12Bに吸
収されにくい波長のものが選択される。
【0032】上記図4によって説明した製造方法では、
不純物を含ませた材料からなる第2の層13が被着され
ている第1の層12Aの部分のみを加熱してアニーリン
グすることから、第2の層13からの不純物拡散によっ
て第1の層12に外部ベース部31が形成される。一
方、第2の層13が被着されていない真性ベース部32
となる領域は、エネルギー線Lが照射されるものの、そ
の部分に悪影響を及ぼすような温度には加熱はされな
い。そのため、真性ベース部32中のホウ素やゲルマニ
ウムが拡散してベース幅が広がり、ヘテロ接合とP−N
接合との位置がずれるということは起きない。また真性
ベース部32は、熱平衡理論より決まる臨界膜厚を超え
る厚さで形成されているが、外部ベース部31のアニー
リングの際に塑性変形を起こすような温度には加熱され
ないので、塑性変形による転位を発生することはない。
そのため、電流リークの原因が解消される。さらに塑性
変形が起きないので、SiGe中のGeの組成比率を高
くして真性ベース部32のバンドギャップを小さくする
ことが可能になる。したがって、ヘテロ接合によりベー
スの濃度を高くして真性ベース部32のベース抵抗を低
減することができる。真性ベース部32の結晶性を維持
したまま外部ベース部31を高温熱処理により選択的に
加熱し、不純物を活性化できる。そのため、総合的なベ
ース抵抗Rbを低減することが可能になる。
【0033】次に上記第1実施形態の製造方法を、Si
Ge Narrow Base HBTの製造方法に適用した一例を
第2実施形態として、図5および図6の製造工程図によ
って説明する。
【0034】図5の(1)に示すように、熱酸化法によ
って、第1導電型(以下第1導電型をP型とする)の
(100)シリコン基板(以下シリコン基板という)4
1上に酸化シリコン膜(図示省略)を例えば330nm
の厚さに形成する。そしてリソグラフィー技術によって
第2導電型(以下第2導電型をN型とする)のN+ 型コ
レクタ層を形成する領域上に開口部を設けたレジスト膜
(図示省略)を形成した後、このレジスト膜をエッチン
グマスクに用いて、上記酸化シリコン膜をドライエッチ
ングして開口部(図示省略)を形成する。その後上記レ
ジスト膜を除去する。そして上記酸化シリコン膜をマス
クに用いて、酸化アンチモン(Sb2 3)を拡散源と
した固相拡散によって、シリコン基板41の上層にN+
型コレクタ層42を形成する。この固相拡散では、拡散
雰囲気の温度を1200℃に設定し、拡散時間を1時間
に設定した。
【0035】続いて上記酸化シリコン膜を除去した後、
既存のエピタキシャル技術によって、上記シリコン基板
41上にN型エピタキシャル層43を形成する。このN
型エピタキシャル層43は、例えば抵抗率が0.1Ωc
m〜1Ωcm程度で厚さが0.5μm〜1.5μm程度
に形成される。このようにして基板(半導体基板)11
を構成する。
【0036】次いで、熱酸化によって基板11の全面に
酸化シリコン膜(図示省略)を例えば50nmの厚さに
形成した後、化学的気相成長(以下CVDという)法に
よって窒化シリコン膜(図示省略)を例えば100nm
程度の厚さに形成する。その後、リソグラフィー技術に
よって、アクティブ領域上に開口部を設けたレジスト膜
(図示省略)を形成する。続いて、このレジスト膜をを
エッチングマスクに用いて、上記窒化シリコン膜、酸化
シリコン膜、N型エピタキシャル層43を順にドライエ
ッチングによって除去する。このとき、N型エピタキシ
ャル層43のエッチング量は、後に形成される素子分離
酸化膜の厚さのおよそ半分とする。そして上記レジスト
膜を除去した後、上記窒化シリコン膜を酸化マスクに用
いたパイロジェニック酸化によって、基板11におよそ
800nmの厚さの素子分離酸化膜44を形成する。
【0037】次いでリソグラフィー技術によって、後に
形成するN+ 型シンカー領域上に開口部を設けたレジス
ト膜(図示省略)を形成する。続いて、このレジスト膜
をイオン注入マスクに用いて、上記N- 型エピタキシャ
ル層43に上記N+ 型コレクタ層42に接続するN+
シンカー領域45を形成する。このN+ 型シンカー領域
45は素子分離酸化膜44によって他の領域と分離され
ている。このときのイオン注入条件としては、例えば、
注入イオンにリンイオンを用い、注入エネルギーを70
keV、ドーズ量を5×1015個/cm2 に設定した。
その後上記レジスト膜を除去する。そして、1000℃
で30分間の熱処理による拡散によってN+ 型シンカー
領域45を形成した。
【0038】その後、素子分離酸化膜44のバーズヘッ
ドを既存の技術によって除去し、基板11上を平坦化す
る。
【0039】次いでリソグラフィー技術によって、素子
分離拡散層を形成する領域上に開口部を設けたレジスト
膜(図示省略)を形成する。続いてこの開口部を通して
ホウ素をイオン注入する。このときのイオン注入条件と
しては、一例として、注入エネルギーを200keV〜
500keV、ドーズ量を1×1014個/cm2 〜1×
1015個/cm2 に設定した。その後の活性化処理によ
ってP+ 型素子分離拡散層46を形成する。
【0040】次に図5の(2)に示すように、基板11
の表面をフッ酸によって洗浄し、全面に水素パッシベー
ションを施した後、超高真空化学的気相成長(UHV−
CVD)法、分子線エピタキシー(MBE)または減圧
化学的気相成長(LP−CVD)法のような成膜技術を
用いて、ベース層となる第1導電型半導体層としてSi
GeからなるP+ 型半導体層51と、低濃度のエミッタ
部となる第2導電型半導体層としてN- 型半導体層52
とを形成して、第1の層12を構成する。
【0041】例えばLP−CVD法の場合には、必要に
応じて1000℃、10分間の水素プリベーキングを通
常の方法によって行った後、ジクロロシラン(SiH2
Cl 2 )+モノゲルマン(GeH4 )+ジボラン(B2
6 )系の原料ガスを用い、700℃、8.0kPaの
雰囲気中において、SiGeからなるP+ 型半導体層5
1を、例えば20nm〜80nmの厚さに形成する。こ
のP+ 型半導体層51中のホウ素の濃度は5×1018
/cm3 〜5×1019個/cm3 、SiGeの混晶比は
Geが5atomic%〜20atomic%程度の範囲とした。な
お、ベースにドリフト電界を形成するためにGe濃度プ
ロファイルに勾配を持たせてもよい。
【0042】続いて、モノシラン(SiH4 )+ホスフ
ィン(PH3 )系の原料ガスを用い、成膜雰囲気を75
0℃、8.0kPaに設定したLP−CVD法によっ
て、N - 型半導体層52を、例えば100nm〜200
nmの厚さのN- 型シリコンで形成する。このN- 型半
導体層52中のリン濃度は1×1018個/cm3 〜1×
1019個/cm3 程度とする。上記P+ 型半導体層51
およびN- 型半導体層52は、単結晶シリコン上、すな
わちN型エピタキシャル層43上では単結晶状態に形成
され、素子分離酸化膜44上では多結晶状態に形成され
る。
【0043】次いで図5の(3)に示すように、リソグ
ラフィー技術によって、アクティブ領域上のエミッタ形
成部を覆うレジストパターン61を形成する。このレジ
ストパターン61をマスクに用いたイオン注入法によっ
て、上記第1の層12に外部ベース部(ベース引き出し
電極ともなる)を形成するためのホウ素をイオン注入し
て、N- 型半導体層52(52A)の上記イオン注入し
た部分をP+ 型にする。それによって、P+ 型にしたN
- 型半導体層52とその下部のP+ 型半導体層51(5
1A)とによって外部ベース部が形成されることにな
る。上記ホウ素のイオン注入条件は、例えば、打ち込み
エネルギーを20keV〜50keV、ドーズ量を5×
1014個/cm2 〜5×1015個/cm2 程度に設定す
ることが望ましい。
【0044】その後、上記レジストパターン61を除去
する。次いで図5の(4)に示すように、リソグラフィ
ー技術によって、上記ホウ素をイオン注入した外部ベー
ス部を形成する領域、この外部ベース部を形成する領域
に接続する上記P+ 型半導体層51からなる真性ベース
部32、およびこの真性ベース部32上の上記N- 型半
導体層51からなる低濃度のエミッタ部35を構成する
ことになる第1の層12上にレジストパターン(図示省
略)を形成する。このレジストパターンをマスクに用い
たエッチングによって、第1の層12をパターニングし
て第1の層パターン53を形成する。上記エッチングで
は、エッチングガスにトリクロロトリフルオロエタン
(C2Cl3 3 )/サルファーヘキサフルオライド
(SF6 )ガス系を用いた。
【0045】その後上記レジストパターンを除去する。
そしてCVD法によって、全面にSiO2 のような絶縁
性材料からなる第2の層13を形成する。この第2の層
13の厚さは、後に照射するエキシマレーザ光の波長に
対する第2の層13を被着した部分の反射率が極小(好
ましくは最小)となるように設定する。言い換えればレ
ーザ光の吸収が極大(好ましくは最大)となるように設
定する。第2の層13が酸化シリコン(SiO2 )の場
合には、前記図2で説明したように、308nmの波長
のレーザ光に対しては、厚さが180nmのときに反射
率が極小となる。そこで、第2の層13の膜厚は180
nmとした。
【0046】次いで図6の(1)に示すように、リソグ
ラフィー技術によってN+ 型エミッタ形成部上に開口部
を設けたレジスト膜(図示省略)を形成する。このレジ
スト膜をマスクに用いて上記第2の層13をエッチング
し、N+ 型エミッタ形成部上の第2の層13に開口部1
4を形成して、この開口部14の底部にN- 型半導体層
52を露出させる。上記開口部14は、先のホウ素イオ
ン注入の際に形成したレジストパターン(61)の内側
に、必要な距離aだけ離して形成する。なお、距離aが
近すぎるとエミッタ/ベース間の耐圧が低下することに
なる。
【0047】その後、上記レジスト膜を除去する。続い
て、エネルギー線L(エキシマレーザ光)のシングルパ
ルス照射によるアニーリングを行う。このエキシマレー
ザ光には前記第1実施形態で説明したのと同様のXeC
lエキシマレーザ光を用い、パルス幅=20nsに設定
する。このとき、第2の層13はN+ 型エミッタ形成部
を除いた第1の層パターン53上に180nmの厚さの
SiO2 により形成されているため、第2の層13が被
着されている第1の層パターン53の部分では照射され
たレーザ光の約33%が反射され約67%が吸収され
る。その結果、第2の層13が被着されている第1の層
パターン53の部分、すなわちホウ素がイオン注入され
ている部分が加熱されて、先のイオン注入により導入し
たホウ素が活性化され、外部ベース部31が形成され
る。
【0048】一方、開口部14の底部に露出している第
1の層12の部分では、エキシマレーザ光の反射率が約
64%と大きい。そのため、第1の層パターン53にお
ける真性ベース部32となる部分の温度上昇は抑えられ
る。
【0049】このようにして、第2の層13が被着して
いる第1の層パターン53の部分に外部ベース部31が
形成される。また、上記開口部14の底部における第1
の層パターン53のP+ 型半導体層51の部分は上記外
部ベース部31に接続する真性ベース部32となり、真
性ベース部32の上部におけるN- 型半導体層52は低
濃度のエミッタ部35となる。
【0050】また、上記アニーリングでは、第1の層1
2中のホウ素がN型エピタキシャル層23の上層にも拡
散し、P+ 型拡散層領域34が形成される。
【0051】次に図6の(2)に示すように、CVD法
によって、いわゆるIn−situでリン(P)を1×
1021個/cm3 〜5×1021個/cm3 程度含有した
ドープトポリシリコン膜を形成する。次いでリソグラフ
ィー技術によってエミッタ電極部が形成される領域上に
レジストパターン(図示省略)を形成する。このレジス
トパターンをエッチングマスクにし、上記ドープトポリ
シリコン膜をエッチングしてエミッタ電極部71を形成
する。その後上記レジストパターンを除去した後、80
0℃〜950℃の範囲、かつ5秒〜30秒の範囲でアニ
ーリングを行う。例えば880℃、10秒間のRTA
(Rapid Thermal Annealing )を行い、エミッタ電極部
71からの不純物拡散によって、上記低濃度のエミッタ
部35の表層にN+ 型エミッタ層33を形成する。
【0052】図6の(3)に示すように、通常のリソグ
ラフィー技術とエッチングとによって、上記第2の層1
3に外部ベース部31に通じる開口部72とN+ 型シン
カー領域45に通じる開口部73とを形成する。その
後、このエッチングにマスクとして用いたレジストマス
クを除去する。その後、チタン(Ti)/酸窒化チタン
(TiON)/アルミニウム−シリコン(Al−Si)
等の金属配線層を形成した後、通常のリソグラフィー技
術とエッチングとによって上記金属配線層をパターニン
グして、上記開口部72を通して外部ベース部31に接
続するベース金属電極74、エミッタ電極部71に接続
するエミッタ金属電極75、および上記開口部74を通
してN+ 型シンカー領域45に接続するコレクタ金属電
極76を形成する。
【0053】上記第2実施形態の製造方法では、第2の
層13を被着した外部ベース部31の部分にエキシマレ
ーザ光がより多く吸収されて加熱されることから、その
部分の不純物は活性化される。一方、第2の層13が被
着されていない第1の層パターン53の部分、すなわち
真性ベース部32および低濃度のエミッタ部35には、
エキシマレーザ光が照射されるものの、結晶性および不
純物の拡散に影響を与える程にはエキシマレーザ光が吸
収されない。そのため、上記アニーリング時における真
性ベース部32の温度上昇は抑制されるので、その領域
のSiGeの結晶性は損なわれることはない。またホウ
素やゲルマニウムが拡散してベース幅が広げることもな
いのでヘテロ接合とP−N接合との位置はずれない。よ
って、寄生伝導障壁によるエミッタ接地電流増幅率hFE
およびアーリー電圧VAの低下を防ぐことが可能にな
る。また、外部ベース部の低抵抗化によりベース抵抗の
低減が可能となる。なぜなら、第2の層13の被着の有
無による第1の層12の部分におけるエキシマレーザ光
の反射率の差(言い換えれば吸収率の差)を利用するこ
とにより、真性ベース部32の不純物プロファイルを維
持した状態で、選択的に外部ベース部31のみを加熱
し、不純物を活性化するからである。
【0054】また、SiGeからなる真性ベース部32
は、熱平衡理論より決まる臨界膜厚を超える厚さで形成
されているが、外部ベース部31のアニーリングの際に
塑性変形を起こすような温度には加熱されないので、塑
性変形による転位を発生することはない。そのため、電
流リークを発生することもない。また塑性変形が起きな
いので、SiGe中のGeの組成比率を高くして真性ベ
ース部32のバンドギャップを小さくすることが可能に
なる。
【0055】上記説明したように、ヘテロ接合によりベ
ースの濃度を高くして真性ベース部32のベース抵抗を
低減することができる。真性ベース部32の結晶性を維
持したまま外部ベース部31を高温熱処理により選択的
に加熱して、不純物の活性化が図れる。そのため、総合
的なベース抵抗Rbを低減することが可能になり、最大
発振周波数fmax が向上される。したがって、ヘテロ接
合とP−N接合が一致している高濃度でかつ薄いベース
層になり、かつベース抵抗が小さいヘテロバイポーラト
ランジスタが実現される。
【0056】次に上記第2実施形態の変形例を、図7に
よって説明する。この変形例では、N+ エミッタ領域の
形成にプラズマドーピングを用いるものである。
【0057】まず前記第2実施形態の図5および図6の
(1)によって説明したのと同様の工程を行う。
【0058】その後、図7の(1)に示すように、第2
の層13をマスクにしたプラズマドーピング技術によっ
て、開口部14より第1の層パターン53の低濃度のエ
ミッタ部35の表面に対してV族の元素〔例えばリン
(P)、ヒ素(As)またはアンチモン(Sb)〕の高
濃度ドーピングを行いN+ 型エミッタ層33を形成す
る。このN+ 型エミッタ層33の不純物濃度は、例え
ば、5×1019個/cm3 〜5×1021個/cm3 、望
ましくは1×1020個/cm3 〜2×1021個/cm 3
程度とし、また厚さは50nm〜150nm程度とす
る。ただし、低濃度のエミッタ部35を突き抜けること
がないような厚さにする。例えば、ドーピングガスのホ
スフィン(PH3 )をヘリウム(He)で希釈してチャ
ンバ内に導入し、チャンバ内雰囲気を5Paとしてグロ
ー放電によりプラズマを発生させる。そしてリンイオン
を、陰極である基板11との間のイオンシースにより加
速して、低濃度のエミッタ部35の表面にドーピング
し、1×10 21個/cm3 のリン濃度を有し、80nm
の深さのN+ 型エミッタ層33を形成する。
【0059】次いで図7の(2)に示すように、通常の
リソグラフィー技術とエッチングとによって、上記第2
の層13に外部ベース部31に通じる開口部72とN+
型シンカー領域25に通じる開口部73とを形成する。
その後、エッチングマスクに用いたレジストマスクを除
去する。その後、チタン(Ti)/酸窒化チタン(Ti
ON)/アルミニウム−シリコン(Al−Si)等の金
属配線層を形成した後、通常のリソグラフィー技術とエ
ッチングとによって上記金属配線層をパターニングし
て、上記開口部72を通して外部ベース部31に接続す
るベース金属電極74、上記開口部14を通してN +
エミッタ層33に接続するエミッタ金属電極75、およ
び上記開口部73を通してN+ 型シンカー領域45に接
続するコレクタ金属電極76を形成する。
【0060】上記図7によって説明した変形例では、プ
ラズマドーピングは200℃〜600℃という低温で高
濃度のドーピングを行うことができるため、前記図5〜
図6によって説明した第2実施形態と比較して低温でN
+ 型エミッタ層33の形成が可能となる。そのため、S
iGeからなるP+ 型半導体層51(真性ベース部3
2)中のホウ素やゲルマニウムの拡散をさらに少なくす
ることができる。また、第2実施形態で説明したエミッ
タ電極部71と低濃度のエミッタ層35との界面に形成
される自然酸化膜によるエミッタ抵抗の上昇がない。
【0061】次に第3実施形態を図8および図9の製造
工程図によって説明する。この第3実施形態では、ベー
ス引き出し電極部が形成される外部ベース部のドーピン
グをホウ素シリケートガラス(BSG)からの拡散で形
成するものである。
【0062】前記第2実施形態の図5の(1)および図
5の(2)によって説明したのと同様の工程を行う。
【0063】その後、図8の(1)に示すように、リソ
グラフィー技術によって、外部ベース部を形成する予定
の上記P+ 型半導体層51とN- 型半導体層52、この
外部ベース部を形成する予定の領域に接続する上記P+
型半導体層51からなる真性ベース部、およびこの真性
ベース部上に接合する上記N- 型半導体層51からなる
低濃度のエミッタ部を構成することになる第1の層12
上にレジストパターン(図示省略)を形成する。このレ
ジストパターンをマスクに用いたエッチングによって、
第1の層12をパターニングして第1の層パターン53
を形成する。上記エッチングでは、エッチングガスにト
リクロロトリフルオロエタン(C2Cl3 3 )/サル
ファーヘキサフルオライド(SF6 )ガス系を用いた。
【0064】その後、上記レジストパターンを除去す
る。そして図8の(2)に示すように、第1導電型不純
物であるホウ素を5wt%〜15wt%程度含有したホウ素
シリケートガラス(BSG)からなる第2の層13を上
記第1の層パターン53に被着する状態に形成する。こ
の第2の層13の厚さは、後に照射するエキシマレーザ
光の波長に対する第2の層13を被着した部分の反射率
が極小(好ましくは最小)となるように設定する。言い
換えればレーザ光の吸収が極大(好ましくは最大)とな
るように設定する。
【0065】次いで、リソグラフィー技術によってエミ
ッタ部の形成予定領域上およびN+型シンカー領域45
上に開口部を設けたレジスト膜(図示省略)を形成す
る。このレジスト膜を用いて上記第2の層13をエッチ
ングし、エミッタ部の形成予定領域上における第2の層
13に開口部14を形成し、この開口部14の底部に第
1の層パターン53のN- 型半導体層52を露出させ
る。この開口部14は第1の層パターン53の多結晶領
域と単結晶領域との境界から離し、結晶性のよい単結晶
領域上に形成する。それとともに、N+ 型シンカー領域
45上の第2の層13に開口部73を形成する。
【0066】その後、上記レジスト膜を除去する。続い
て図8の(3)に示すように、エネルギー線L(エキシ
マレーザ光)のシングルパルス照射によるアニーリング
を行う。このエキシマレーザ光には前記第1実施形態で
説明したのと同様のXeClエキシマレーザ光を用い、
パルス幅=20nsに設定する。そして上記第2の層1
3の膜厚は、その第2の層13が被着されている部分に
おけるエキシマレーザ光の反射率が極小となるように、
言い換えればエキシマレーザ光の吸収率が極大となるよ
うに設定されているため、第2の層13が被着された第
1の層パターン53の部分はエキシマレーザ光が効率よ
く吸収される。その結果、第2の層13が被着された第
1の層パターン53の部分は選択的に加熱される。それ
によって第2の層13中のホウ素が第1の層パターン5
3のN- 型半導体層52およびP+ 型半導体層51に拡
散してP+ 型の外部ベース部31を形成し、ベース抵抗
を低減する。その結果、上記外部ベース部31に接続す
るP+ 型半導体層51が真性ベース部32になり、この
真性ベース部35上のN- 型半導体層52が低濃度のエ
ミッタ部35になる。
【0067】一方、第2の層13が被着されていない部
分、すなわち、開口部14の底部に露出している第1の
層12はエキシマレーザ光の約64%を反射する。その
ため、低濃度のエミッタ部35および真性ベース部32
の温度上昇は抑えられて、不純物が拡散するような温度
および結晶性が乱れるような温度にはならない。
【0068】その後、CVD法により全面に酸化シリコ
ン膜を形成した後、反応性イオンエッチングによって形
成した酸化シリコン膜をエッチングする既存のサイドウ
ォールの形成技術を用いて、上記開口部14,73の各
側壁に酸化シリコンからなるサイドウォール15,16
を形成する。
【0069】その後、図9の(1)に示すように、前記
図7の(1)によって説明したのと同様にプラズマドー
ピング技術を用いて、低濃度のエミッタ部35の表層に
+型エミッタ層33を形成する。同時にN+ 型シンカ
ー領域45の表層にもN+ 型エミッタ層33を形成する
のと同種の不純物がドーピングされる。なお、N+ 型エ
ミッタ層33は、前記第2実施形態で説明したように、
エミッタ電極部を形成した後、このエミッタ電極部から
の拡散によって形成することも可能である。
【0070】図9の(2)に示すように、通常のリソグ
ラフィー技術とエッチングとによって、上記第2の層1
3に外部ベース部31に通じる開口部72を形成する。
その後、エッチングマスクに用いたレジストマスクを除
去する。その後、チタン(Ti)/酸窒化チタン(Ti
ON)/アルミニウム−シリコン(Al−Si)等の金
属配線層を形成した後、通常のリソグラフィー技術とエ
ッチングとによって上記金属配線層をパターニングし
て、上記開口部72を通して外部ベース部31に接続す
るベース金属電極74、サイドウォール15を形成した
開口部14を通してN+ 型エミッタ層33に接続するエ
ミッタ金属電極75、およびサイドウォール16を形成
した開口部73を通してN+ 型シンカー領域45に接続
するコレクタ金属電極76を形成する。
【0071】上記第3実施形態の製造方法では、第2の
層13を被着した第1の層パターン12の外部ベース部
を形成する領域にエキシマレーザ光をより多く吸収させ
て加熱し、その加熱した第2の層13中の不純物を第1
の層パターン53中に拡散して活性化された外部ベース
部31を形成している。
【0072】一方、前記第2実施形態と同様に、第1の
層パターン53の真性ベース部となる領域の温度上昇は
抑制されるので、その領域のSiGeの結晶性は損なわ
れることはない。またホウ素やゲルマニウムが拡散して
ベース幅が広がることもないのでヘテロ接合とP−N接
合との位置はずれない。よって、寄生伝導障壁によるエ
ミッタ接地電流増幅率hFEおよびアーリー電圧VAの低
下を防ぐことが可能になる。また、外部ベース部の低抵
抗化によりベース抵抗の低減が可能となる。なぜなら、
第2の層13の被着の有無による第1の層12の部分に
おけるエキシマレーザ光の反射率の差(言い換えれば吸
収率の差)を利用することにより、真性ベース部32の
不純物プロファイルを維持した状態で、選択的に加熱し
て拡散することによって外部ベース部31を形成し、不
純物を活性化するからである。
【0073】また、第2実施形態で説明したのと同様
に、アニーリングの際に熱平衡理論より決まる臨界膜厚
を超える厚さで形成されている真性ベース部32は、塑
性変形を起こして転位を発生することがないので、電流
リークを発生することもない。そしてSiGe中のGe
の組成比を高くして真性ベース部32のバンドギャップ
を小さくすることが可能になる。
【0074】上記説明したように、ヘテロ接合によりベ
ースの濃度を高くして真性ベース部32のベース抵抗を
低減することができる。真性ベース部32の結晶性を維
持したまま外部ベース部31を高温熱処理により選択的
に加熱し、不純物を活性化できる。そのため、総合的な
ベース抵抗Rbを低減することが可能になり、最大発振
周波数fmax が向上される。したがって、ヘテロ接合と
P−N接合が一致している高濃度でかつ薄いベース層に
なり、かつベース抵抗が小さいヘテロバイポーラトラン
ジスタが実現される。
【0075】また、上記第3実施形態の製造方法では、
酸化シリコンからなるサイドウォール15によりBSG
からなる第2の層13からの拡散で形成したP+ 型領域
の外部ベース部31とN+ 型領域ののN+ 型エミッタ層
33との距離がサイドウォール15により自己整合的に
決まる。そのため、マスク合わせずれが含まれる第2実
施形態と比較してセルサイズの縮小が可能となる。その
結果、ベース・エミッタ間の寄生容量の低減およびベー
ス・エミッタ間の耐圧の確保ができる。また、前記第2
実施形態ではイオン注入によって外部ベース部31を形
成していたが、この第3実施形態では、第2の層13か
らの不純物拡散によって外部ベース部31を形成してい
るので、イオン注入のためのマスク形成工程およびイオ
ン注入工程が不要となるので、工程が削減される。
【0076】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
第2の層を第1の層のアニーリングを行う領域上に被着
し、エネルギー線の照射により第2の層が被着している
第1の層の部分を選択的に加熱するので、第2の層が被
着されていない第1の層の部分をほとんど加熱すること
なく第2の層が被着されている第1の層の部分を加熱す
ることができる。よって、第2の層が被着された第1の
層の部分を選択的にアニーリングすることができる。し
かも第2の層はエネルギー線を照射した際の第2の層を
被着した部分の反射率が極小となる膜厚に形成されるの
で、第2の層がエネルギー線をほとんど透過する材料か
らなるものであれば、照射したエネルギー線は反射され
た分を除くほとんどが第1の層に効率よく吸収されるこ
とになる。例えば、上記製造方法をSiGe Narrow Ba
se HBTの製造方法に適用した場合には、第1の層に
形成される真性ベース部とそれに接続する外部ベース部
とのうち、選択的に外部ベース部のみをアニーリングし
て不純物の活性化を行うことができ、その際真性ベース
部では不純物を再分布させることなく結晶性を維持する
ことができる。そのため、ヘテロ接合とP−N接合が一
致している高濃度で薄いベース幅を有するとともにベー
ス抵抗が小さいヘテロバイポーラトランジスタを実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の製造方法に係わる第1実
施形態の製造工程図である。
【図2】308nmの波長のエキシマレーザ光を照射し
たときにおける反射率と酸化シリコン膜の膜厚との関係
図である。
【図3】第1実施形態の製造方法をヘテロ接合バイポー
ラトランジスタの外部ベース部の形成に適用した一例の
製造工程図である。
【図4】第1実施形態の製造方法をヘテロ接合バイポー
ラトランジスタの外部ベース部の形成に適用した別例の
製造工程図である。
【図5】第1実施形態の製造方法をSiGe Narrow Ba
se HBTの製造方法に適用した第2実施形態の製造工
程図(その1)である。
【図6】第1実施形態の製造方法をSiGe Narrow Ba
se HBTの製造方法に適用した第2実施形態の製造工
程図(その2)である。
【図7】第2実施形態の製造方法における変形例の説明
図である。
【図8】第1実施形態の製造方法をSiGe Narrow Ba
se HBTの製造方法に適用した第3実施形態の製造工
程図(その1)である。
【図9】第1実施形態の製造方法をSiGe Narrow Ba
se HBTの製造方法に適用した第3実施形態の製造工
程図(その2)である。
【図10】従来のSiGe Narrow Base HBTの要部
説明図である。
【符号の説明】
11 基板 12 第1の層 13 第2の層
L エネルギー線

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成された第1の層を部分的に
    アニーリングする工程を含む半導体装置の製造方法であ
    って、 前記アニーリングは、 前記第1の層のアニーリング領域上に第2の層を被着す
    る工程と、 エネルギー線を照射することで前記第2の層が被着され
    ている前記第1の層の部分を選択的に加熱する工程とを
    備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記第2の層は、前記エネルギー線を照射した際に該第
    2の層が被着されている部分の反射率が極小となる膜厚
    に形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記第2の層を形成する前に、前記第1の層の真性ベー
    ス部となる領域上にマスクを形成し、該マスクを用いて
    該第1の層に外部ベース部を形成するための不純物を導
    入する工程を行い、 その後前記第1の層のアニーリング領域となる前記不純
    物を導入した領域上に前記第2の層を被着してから、 前記エネルギー線を照射することで前記第2の層が被着
    されている第1の層の部分に該エネルギー線を吸収させ
    て選択的に加熱する工程により、該第1の層に導入した
    不純物を活性化して外部ベース部を形成することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記第1の層のアニーリング領域は、前記第1の層の真
    性ベース部となる領域に接続する該第1の層に形成され
    る外部ベース部となる領域であって、 前記第2の層は、外部ベース部を形成するための不純物
    を含む絶縁膜からなり、 前記第1の層のアニーリング領域上に前記第2の層を被
    着する工程を行った後、 前記エネルギー線を照射することで前記第2の層が被着
    されている第1の層の部分に該エネルギー線を吸収させ
    て選択的に加熱する工程で、該加熱した部分上における
    第2の層中の不純物を第1の層中に導入して外部ベース
    部を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記真性ベース部が形成される第1の層はエピタキシャ
    ル技術を用いて形成することを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記真性ベース部が形成される第1の層はエピタキシャ
    ル技術を用いて形成することを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記第1の層をエピタキシャル技術を用いて半導体基板
    上に第1導電型半導体層と第2導電型半導体層とを順に
    積層して形成し、 前記第2の層を形成する前に、前記第2導電型半導体層
    のエミッタ部となる領域上にマスクを形成し、該マスク
    を用いて前記第1の層の第1導電型半導体層と第2導電
    型半導体層とに外部ベース部を形成するための第1導電
    型不純物を導入する工程と、 前記第1の層を用いて、前記第1導電型不純物を導入し
    た外部ベース部を形成する領域、該外部ベース部を形成
    する領域に接続する前記第1導電型半導体層からなる真
    性ベース部、および該真性ベース部上の前記第2導電型
    半導体層からなるエミッタ部を構成する第1の層パター
    ンを形成する工程を行い、 その後、前記第1の層パターンに絶縁性を有する材料か
    らなる前記第2の層を被着した後、前記第1の層のアニ
    ーリング領域となる前記外部ベース部を形成する領域上
    に被着した第2の層を残して前記エミッタ部となる領域
    上の該第2の層に開口部を形成する工程と、 エネルギー線を照射することで前記第2の層が被着され
    ている前記外部ベース部を形成する領域にエネルギー線
    を吸収させて選択的に加熱することにより、前記第1導
    電型不純物を活性化して外部ベース部を形成する工程と
    を行い、 その後、前記開口部における前記第2導電型半導体層の
    表層に高濃度のエミッタ層を形成することを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記第1の層をエピタキシャル技術を用いて半導体基板
    上に第1導電型半導体層と第2導電型半導体層とを積層
    して形成し、 前記第2の層を形成する前に、前記第1の層を用いて第
    1の層パターンを形成する工程を行い、 その後、前記第1の層パターンに第1導電型不純物を含
    む絶縁性材料からなる前記第2の層を被着した後、該第
    1の層パターンの第2導電型半導体層におけるエミッタ
    部となる領域上の該第2の層に開口部を形成すること
    で、第1の層パターンのアニーリング領域上に第2の層
    を被着した状態に残す工程と、 エネルギー線を照射することで前記第2の層が被着され
    ている部分の前記第1の層パターンを選択的に加熱する
    ことにより、該第2の層からその直下の前記第2導電型
    半導体層と前記第1導電型半導体層とに該第2の層中の
    第1導電型不純物を拡散して外部ベース部を形成すると
    ともに、前記開口部直下の前記第1導電型半導体層を前
    記外部ベース部に接続する真性ベース部とし、該真性ベ
    ース部上に接合する前記第2導電型半導体層をエミッタ
    部とする工程と、 前記開口部の側壁に絶縁性のサイドウォールを形成する
    工程とを行い、 前記サイドウォールを形成した前記開口部の底部に露出
    している前記第2導電型半導体層の表層に高濃度のエミ
    ッタ層を形成することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記エネルギー線にはレーザ光を用い、 前記第2の層の膜厚は、前記レーザ光を照射した際に該
    第2の層が被着されている部分の反射率が極小となるよ
    うに設定することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記エネルギー線にはレーザ光を用い、 前記第2の層の膜厚は、前記レーザ光を照射した際に該
    第2の層が被着されている部分の反射率が極小となるよ
    うに設定することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項7記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記高濃度のエミッタ層は前記第2の層をマスクとした
    プラズマドーピングによって形成されることを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項8記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記高濃度のエミッタ層は前記第2の層およびサイドウ
    ォールをマスクとしたプラズマドーピングによって形成
    されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項9記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記高濃度のエミッタ層は前記第2の層をマスクとした
    プラズマドーピングによって形成されることを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項10記載の半導体装置の製造方
    法において、 前記高濃度のエミッタ層は前記第2の層およびサイドウ
    ォールをマスクとしたプラズマドーピングによって形成
    されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項7記載の半導体装置の製造方法
    において、 少なくとも前記真性ベース部はシリコンゲルマニウムか
    らなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項8記載の半導体装置の製造方法
    において、 少なくとも前記真性ベース部はシリコンゲルマニウムか
    らなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項9記載の半導体装置の製造方法
    において、 少なくとも前記真性ベース部はシリコンゲルマニウムか
    らなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項10記載の半導体装置の製造方
    法において、 少なくとも前記真性ベース部はシリコンゲルマニウムか
    らなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項11記載の半導体装置の製造方
    法において、 少なくとも前記真性ベース部はシリコンゲルマニウムか
    らなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項12記載の半導体装置の製造方
    法において、 少なくとも前記真性ベース部はシリコンゲルマニウムか
    らなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項13記載の半導体装置の製造方
    法において、 少なくとも前記真性ベース部はシリコンゲルマニウムか
    らなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 請求項14記載の半導体装置の製造方
    法において、 少なくとも前記真性ベース部はシリコンゲルマニウムか
    らなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20030052833A (ko) * 2001-12-21 2003-06-27 동부전자 주식회사 반도체 소자 제조방법
US6821870B2 (en) 1999-06-22 2004-11-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Heterojunction bipolar transistor and method for fabricating the same

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US6821870B2 (en) 1999-06-22 2004-11-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Heterojunction bipolar transistor and method for fabricating the same
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