JPH1011577A - 画質測定方法 - Google Patents

画質測定方法

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JPH1011577A
JPH1011577A JP8165851A JP16585196A JPH1011577A JP H1011577 A JPH1011577 A JP H1011577A JP 8165851 A JP8165851 A JP 8165851A JP 16585196 A JP16585196 A JP 16585196A JP H1011577 A JPH1011577 A JP H1011577A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿の画質測定において、異なる倍率で測定
して得られた画質データ同士を等価的に比較することを
可能にする。 【解決手段】 原稿を撮影してウインドウ上のセルに表
示し、エッジ凹凸度σ等の画質データを求める。セルサ
イズと画質データとの相関から回帰線を求める。特定の
セルサイズの場合の画質データを基準値に設定し、上記
基準値を目標として、上記回帰線に基づいて各画質デー
タを変換補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー、ファクシミリスキャナ等によって得られる複写物等
の印刷物の画質評価を行うための画質測定方法に関し、
特に、線および文字等の2値画像のエッジ部についての
画質測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンター、ファクシミリスキ
ャナ等によって、複写物等の印刷物が得られる。これら
印刷物の画質評価を行うには、画質に関する種々の画質
データを測定することが必要である。これらの画質デー
タを測定するために、画質測定装置が用いられている。
【0003】画質測定装置を用いて上記測定を行うに
は、まず、これらの印刷物を原稿として原稿台に載せ、
光源装置で照明する。顕微鏡等を用いてこれら印刷物の
画像を所定倍率で拡大する。この拡大像をCCD(固体
撮像素子)カメラ等によって撮影することによって画像
信号を得る。
【0004】コンピュータのディスプレイ等の表示画面
上に、特定のセル(画素)を有する表示領域であるウイ
ンドウを設けておき、上記画像信号をこのウインドウの
中に表示する。上記画像信号に基づいて、画質に関する
種々の評価項目についてコンピュータ等を用いて演算処
理し、画質データとして種々の測定値を算出する。この
測定値を用いて、上記印刷物の画質評価を行っている。
【0005】上記評価項目としては、例えば、線画像エ
ッジの凹凸度、線画像エッジのボケ度、線画像の線幅等
がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記測
定の際、倍率が異なると当然ながら解像度が異なる。こ
のため、同一の画像を測定する場合であっても、倍率が
異なると測定値にバラツキ(不揃い)が発生する。この
結果、測定装置が異なる故に倍率が異なる場合や、また
単一の測定装置であっても倍率が異なる場合などのよう
に、異なる倍率で測定した場合には、得られた測定値同
士を単純に比較できない。すなわち、測定値を等価的に
比較できないという問題がある。
【0007】また、一般に、測定倍率によって画質デー
タは変動するが、この変動の仕方が原稿の画質によって
影響を受け、異なっている。このため、もし、このバラ
ツキを抑えようとして、倍率にかかわらず一定の補正値
を上記測定値に与えてしまうと、ある倍率では適切に補
正されても、別の倍率では不適切になる。このため、や
はり測定精度にバラツキが生じてしまうという問題があ
る。
【0008】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的は、異なる倍率で測定して得られた画
質データ同士を等価的に比較することが可能な画質測定
方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1記載の画質測定方法は、原稿の画質を評価
するための画質データを測定する画質測定方法であっ
て、セルサイズにより大きさの規定される画素としての
セルを有するウインドウを用意し、原稿を撮影して上記
セルに表示し、上記画質データを求めることによりセル
サイズxと画質データyとからなる測定値を得て、セル
サイズxと画質データyとの相関から回帰線を求め、特
定のセルサイズの場合の画質データを基準値に設定し、
上記基準値を目標として、上記回帰線に基づいた変換式
を用いることによって上記画質データを補正することを
特徴としている。
【0010】上記の方法により、セルサイズを決めるこ
とによって特定の倍率でウインドウに画像を表示する。
種々のセルサイズの下で得られた画質データから回帰線
を求める。各画像データを、特定のセルサイズすなわち
特定の倍率での基準の画質データを目標として、回帰線
に則って変換する。したがって、各画質データは等価的
に変換され、規格化された値に補正される。その結果、
ひとつの測定系内における倍率による測定値のバラツキ
を良好に補正できる。それゆえ、この規格化された画質
データを用いて、種々の倍率で得られた画質データ同士
を比較することにより、異なる倍率で測定して得られた
画質データ同士であっても等価的に比較することが可能
になる。
【0011】また、前述のように、一般に、測定倍率に
よって画質データは変動するが、この変動の仕方が原稿
の画質によって影響を受け、異なっている。しかしなが
ら、上記の本方法によれば、複数倍率における測定値の
回帰式を基に画質データを補正している。このため、回
帰式の勾配は、単位長さ当たりすなわちセルサイズ当た
りの画質データであり、画像の空間周波数に対応する。
したがって、この補正後の画質データは、原稿の画質の
影響を受けがたい。それゆえ、幅広い画質の画像に対し
て測定精度を向上させることができる。
【0012】また、一般に、倍率が高いほうが測定精度
が高くなり、高倍率の測定器がない場合にはこのような
精度が得られないが、上記の本方法によれば、高倍率の
測定値を基準とすることにより、倍率の低い測定値を倍
率の高い測定値へ等価的に補正することができる。それ
ゆえ、低倍率での測定時の測定精度を向上させることが
できる。
【0013】請求項2記載の画質測定方法は、請求項1
の方法において、回帰線として、f(x)=aLn
(x)+Cr1を選び、上記基準値として、x=1の場
合の画質データCr1を選び、上記回帰線に基づき、各
セルサイズxおよび画質データyを変換式Cr1’=y
−aLn(x)に代入して変換することによって補正後
の画質データCr1’を得ることを特徴としている。
【0014】上記の方法により、セルサイズxの対数値
と画質データとの相関の直線的な回帰式が求められる。
それゆえ、請求項1の方法による効果に加え、セルサイ
ズxそのものと画質データの相関から直線的な回帰式を
求めるよりも、画質データをより高精度に補正すること
ができる。
【0015】請求項3記載の画質測定方法は、請求項1
の方法において、回帰線として、f(x)=aLn
(x)+Cr1を選び、上記基準値として、セルサイズ
xが上記の測定値中の特定の値xi のときの測定値とし
て得られた画質データyi を選び、ki =Cr1−yi
で補正係数ki を求め、上記回帰線に基づき、各セルサ
イズxおよび画質データyを変換式Crpi=y−a・
Ln(x)−ki に代入して変換することによって補正
後の画質データCrpiを得ることを特徴としている。
【0016】上記の方法により、1つの測定系内で測定
結果として得られた画質データのひとつが、評価目的に
合わせて基準として選ばれる。そして、その測定系内で
の測定倍率による画質データの測定値のバラツキを補正
する。したがって、1つの測定系内で測定結果として得
られた画質データを、評価目的に合った測定倍率に等価
的に集計することができる。それゆえ、特定の倍率での
画質データの等価的な比較が容易に行え、画質データを
高精度に検討することができる。
【0017】また、一般に、ある測定系において、ウイ
ンドウの大きさの制限によって一つの倍率での測定範囲
(レンジ)は決まっている。これを越えた場合は別の倍
率で測定することになる。しかし、既に述べたように、
倍率が異なるので測定値を等価的に比較できない。これ
に対し、本方法によれば、画質データの測定基準をある
特定の倍率に設定しておき、その回帰線から得られた値
を目標として各測定値を補正している。それゆえ、実際
にその倍率で測定範囲を越えたために別の倍率で測った
ような場合でも、画質データの測定値を等価的に比較す
ることができる。
【0018】特に、測定器が異なることによって倍率が
異なる場合でも、どちらか一方の倍率を基準に設定する
ことにより、画質データの測定値を等価的に比較するこ
とができる。それゆえ、任意かつ特定の倍率で測定して
得られた画質データの値を、測定機器の測定性能の規格
として定めることが可能になる。
【0019】請求項4記載の画質測定方法は、請求項1
の方法において、回帰線として、f(x)=aLn
(x)+Cr1を選び、上記基準値として、セルサイズ
xがある特定の値xs のときの、上記測定値以外の画質
データys を選び、k1=Cr1−ys +a・Ln(x
s )で補正係数k1を求め、上記回帰線に基づき、各セ
ルサイズxおよび画質データyを変換式Crp1=y−
a・Ln(x)−k1に代入して変換することによって
補正後の画質データCrp1を得ることを特徴としてい
る。
【0020】上記の方法により、1つの測定系内で測定
結果として得られた画質データが、他の測定系内で得ら
れた画質データに基づいて、評価目的に合った測定倍率
に等価的に集計される。それゆえ、請求項1の方法によ
る効果に加え、テストチャート等のように、あらかじめ
別途に求められた値を用いて、その測定系内での測定倍
率による画質データの測定値のバラツキを補正し、その
測定系を効率的に調整することができる。
【0021】請求項5記載の画質測定方法は、請求項1
の方法において、回帰線として、f(x)=aLn
(x)+Cr1を選び、上記基準値として、セルサイズ
xがある特定の値xs のときの、上記測定値以外の画質
データys を選び、ks =Cr1−ys で補正係数ks
を求め、上記回帰線に基づき、各セルサイズxおよび画
質データyを変換式Crps=y−a・Ln(x)−k
s に代入して変換することによって補正後の画質データ
Crpsを得ることを特徴としている。
【0022】上記の方法により、1つの測定系内で測定
結果として得られた画質データが、他の測定系内で得ら
れた画質データに基づいて、評価目的に合った測定倍率
に等価的に集計される。それゆえ、請求項1の方法によ
る効果に加え、テストチャート等のように、あらかじめ
別途に正確に求められた値を用いて、その測定系内での
測定倍率による画質データの測定値のバラツキを補正
し、その測定系を効率的に調整することができる。
【0023】さらに、そのテストチャート等であらかじ
め求められている測定値とも等価的に比較することがで
きる。それゆえ、広域的な、すなわち広範囲の測定系を
効率的に調整することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕本発明の実施の一形態について図1な
いし図9に基づいて説明すれば、以下の通りである。本
画質測定に用いる画質測定装置は、図2に示すように、
光源装置1、顕微鏡2、CCD(固体撮像素子)カメラ
(撮影手段)3、画像処理装置4、および画像表示装置
5がこの順に接続されている。画像処理装置4にはさら
に演算処理装置6が接続されている。演算処理装置6に
は、モニタ7、キーボード8、およびプリンタ9が接続
されている。
【0025】光源装置1は光源11と照明リング(照明
手段)12とを有する。顕微鏡2は原稿台13とスタン
ド14と接眼レンズ部15とを有する。原稿台13上に
印刷物等の原稿30が載置される。上記照明リング12
は原稿30を照明する。
【0026】CCDカメラ3は撮影用レンズ部としての
ヘッド16とそれをコントロールするコントロールユニ
ット17とを有する。ヘッド16は顕微鏡2の接眼レン
ズ部15に取り付けられている。コントロールユニット
17は上記画像処理装置4に接続されている。
【0027】画像処理装置4はコンピュータで構成され
ており、これには画像に関する種々のデータを記憶する
メモリ18が接続されている。
【0028】画像表示装置5はディスプレイ19と表示
制御部20とを備えている。ディスプレイ19は後述の
セル(画素)を有する。ディスプレイ19はセルを用い
て画像モニタとして働き、後述のウインドウ21や、画
像処理上の種々の画像情報等を表示するものである。表
示制御部20はアンプを備え、画像処理装置4からの画
像信号に応じて、ディスプレイ19上の上記セルに表示
用電圧を制御しながら印加するようになっている。
【0029】演算処理装置6は画質データの演算を行う
ものであり、コンピュータで構成される。モニタ7は演
算処理の際に使用者がキーボード8から入力した情報
や、画質データに関する演算処理結果等を表示するもの
である。プリンタ9は演算処理結果を印刷するものであ
る。
【0030】本画質測定装置を用いて上記測定を行う概
略の手順を述べる。まず、これらの印刷物を原稿として
原稿台13に載せ、照明リング12で照明する。顕微鏡
2を用いてこれら印刷物の画像を所定倍率で拡大する。
この拡大像をCCDカメラ3によって撮影することによ
って画像信号を得る。
【0031】画像処理装置4がこの画像信号に表示する
画像に合わせた処理を加えて、画像表示装置5に送る。
画像表示装置5は、この画像信号に応じて、上記表示制
御部20のアンプにより、ディスプレイ19上の上記セ
ルに表示用電圧を制御しながら印加する。
【0032】ディスプレイ19の表示画面上に、特定の
セルを有する表示領域であるサンプリングウインドウと
してのウインドウ21を表示する。上記表示用電圧に基
づき、上記画像信号をこのウインドウ21の中に表示す
る。この画像から得られる後述の種々の情報に基づい
て、画質に関する種々の評価項目について演算処理装置
6が演算処理し、画質データとして種々の測定値を算出
する。この測定値を用いて、使用者が上記印刷物の画質
評価を行えるようになっている。
【0033】本実施の形態においては、画質の評価対象
となる画像として、線状の画像(線画像)を対象とす
る。この場合の評価項目としては、例えば、線画像のエ
ッジ凹凸度、線画像のエッジボケ度、線画像の線幅等が
ある。本実施の形態においては、画質データとして、線
画像のエッジ凹凸度を測定する。
【0034】次に、上記の画質測定について詳細な手順
を以下順を追って説明する。
【0035】〔ウインドウの用意〕上記ウインドウ21
として、以下のようなものを用意する。図3に示すよう
に、ウインドウは幅方向(第1方向)と長さ方向(第2
方向)とを有する。また、第1方向に並んだセルの群で
一つの行とし、第2方向に並んだセルの群で一つの列と
する。ウインドウには、マトリクス状に、第1方向にm
個、第2方向にn個、計mn個のセル(画素)22…が
配置されている。各セル22は、セルごとに、複数階調
を有している。各セル22は、第1方向に沿って、端か
ら順に1からmまでのセル番号がひとつずつ付されてい
る。顕微鏡2の倍率が決まると、1つのセル22が表す
元の原稿上の長さ(セルサイズ)が決まる。言い換えれ
ば、セルサイズにより、像の大きさ(倍率)が規定され
る。このため、セルサイズで倍率を表すことができる。
【0036】セル22の第1方向の長さ(セルサイズ)
をd1 とし、第2方向の長さをd2とすると、原稿の幅
を表すウインドウ幅WはW=d1 mであり、原稿の長さ
を表すウインドウ長さLはL=d2 nである。倍率(解
像度)が高いほど、セルサイズはそれに反比例して小さ
くなり、所定の大きさのウインドウにおいて画像がより
緻密に描かれる。そのため、画像を細かく分析できる。
以下、特に断りのない場合、特定の原稿について測定し
たとして、倍率を表すのにセルサイズを用いる。なお、
このように、倍率を表現するものとしてセルサイズを用
いる場合はセルサイズをxで表すこととする。
【0037】〔線画像の表示〕以下、図1のフローチャ
ートに従って説明する。線画像を有する印刷物等の原稿
30(図2参照)を用意する。この原稿を照明リング1
2で照らしながら顕微鏡2で拡大する。得られた拡大像
をCCDカメラ3で撮影し、サンプリングする(S
1)。それによって、所定の階調(例えば256階調)
を有する画像信号を得る。その画像信号に基づいて表示
制御部20のアンプによりセル22…に表示用電圧を印
加する。そして、各セル22にこの電圧に応じた所定の
濃度で原稿に対応する画像を表示させる。その際に、原
稿を照明する光量と表示用電圧とを調整して、図4に示
すように、画像信号の階調とセル22…の濃度とを一定
の相関関係に保つ(S2)。なお、図中、横軸はCCD
の出力、縦軸は反射率である。このようにして、ウイン
ドウ21上に原稿の画像を表示する。
【0038】〔線画像とウインドウとの位置関係の調
整〕線画像は、実際には幅を有している。上記の第1方
向、第2方向がそれぞれ、線画像の幅方向、長さ方向と
一致するように、線画像とウインドウとの位置関係を調
整する。なお、効率よく測定するには、印刷物を原稿台
に置く際に、線画像の延びる方向とセル方向とを一致さ
せることが好ましい。または、原稿の画像を画像信号に
変換したのち、コンピュータの演算処理で、両者が一致
するように画像をウインドウ内で回転させてもよい。
【0039】〔線画像の特定〕画像処理装置4におい
て、線画像の幅を以下のようにして決める。ウインドウ
内の各セル22から、セルごとの画像の濃度を検知す
る。そして、図5に示すように、濃度ごとのヒストグラ
ムを作り、各濃度の頻度分布を求める(S3)。高濃度
側の、頻度が極大である第1濃度Ri(画像最頻値)を
求める(S4)。また、低濃度側の、頻度が極大である
第2濃度Rb(下地最頻値)を求める(S5)。
【0040】次に、 Rw=tRi+(1−t)Rb (1) (ただし 0.45≦t≦0.70) 例えば Rw=0.6Ri+0.4Rb として、RiとRbとの間のしきい値濃度Rwを求め
る。このときの、階調と、ウインドウ枠一端から各セル
までの距離との関係をエッジ凹凸度の濃度断面として図
6に示す。図中、距離はμmを単位とする標準偏差で表
している。Rw以上の濃度を有するセルは、線画像を表
示していると考える。一方、Rw未満の濃度を有するセ
ルは、線画像のない下地を表示していると考える。この
ようにして、画像の濃度を2値化する。線画像を表示し
ているセルのうち、下地を表示するセルと接する位置を
線画像の境界線とする。この結果、図7に示すように、
線画像31の両側の境界線40・41が定まる。
【0041】〔エッジ凹凸度の決定〕線画像は、たとえ
直線として描かれたものであっても、実際には線の幅方
向に蛇行しているため、幅方向(第1方向)に凹凸を生
じる。このときのエッジ凹凸度を演算処理装置6におい
て以下のようにして求める(S6)。
【0042】図7に示すように、この凹凸の中心に位置
する、すなわち理想的な直線が通る、特定のセル番号を
0 とおく。X0 は理想境界線を表している。一方、上
記境界線、例えば上記境界線40は、n個のセルに乗っ
ているわけであるが、その各セルのセル番号をXi とお
く(i=1,2,…,n)。Xi は実際の境界線を表し
ている。nはサンプル数を表すことになる。
【0043】画質データyとしてのエッジ凹凸度σを以
下の式(2) σ={Σ[(Xi −X0 2 /n]}1/2 (2) すなわち σ={[(X1 −X0)2 +(X2 −X0)2 +…+(Xn −X0)2 ]/n}1/2 で求める。σはXi の標準偏差値を表すことになる。
【0044】数回(N回)サンプリングを行うことによ
り、以上の操作、すなわちサンプリングからエッジ凹凸
度算出までの操作をN回行う(σ1 〜σN )(S7)。
ここでは操作を10回行った。そして、10個のσの平
均値を求める(S8)。
【0045】なお、線画像31は線の左右両側に一つず
つ境界線40・41を有しているため、境界線40だけ
でなく、境界線41においても上記同様に求める。ただ
し、ここでは、便宜上、片側すなわち境界線40のみで
説明を進めることとする。
【0046】ひとつの線画像に対し、複数の倍率すなわ
ちセルサイズx(=d1 )について上記測定を行い、同
様にしてσを求める(S1〜S8)。ここではセルサイ
ズxとして、6.00、10.45、16.50、2
1.30(μm)のときのエッジ凹凸度σを測定した。
得られた結果を表1および図8のグラフに示す。なお、
グラフ中、エッジ凹凸度をyで表す。
【0047】
【表1】
【0048】〔回帰式演算〕次に、得られたxとσとに
対し、演算処理装置6において、最も相関性の高い回帰
式を最小二乗法を用いて求める。すなわち、以下の回帰
式(3) f(x)=a・Ln(x)+Cr1 (3) で表される回帰線f(x)を求める(S9)。
【0049】最小二乗法とは、測定値と回帰式上の計算
値とのずれ(すなわち残差)の二乗和が最小になるよう
に係数(ここではa、Cr1)を求める演算法である。
【0050】上記回帰式(3)でLnは自然対数であ
る。また、a、Cr1はxとσとによらない定数であ
る。グラフ上でいえば、aは勾配である。またaは、単
位長さ当たり、すなわちセルサイズx(=d1 )当たり
の画質データ(ここではエッジ凹凸度)であり、セルサ
イズに対するエッジ凹凸度の増加率である。このため、
aは画像の空間周波数を表す。
【0051】Cr1は、回帰線とx=1すなわちy軸と
の交点のy座標(切片)である。
【0052】計算の結果、a=−3.3039、Cr1
=23.295が求められた。したがってこのときの回
帰式は f(x)=−3.3039Ln(x)+23.295 (4) となる。この回帰式を前述の図8のグラフ内に示す。な
お、これらの定数は、線画像の線質、線幅、濃淡によっ
て固有の値を示す。
【0053】〔得られた測定値の補正〕そして、本実施
の形態においては、上記のようにして得られた測定値と
してのエッジ凹凸度σを以下のように補正する。
【0054】まず、セルサイズxが1、すなわち倍率の
仮想的な基準値つまり基準倍率(理想倍率、目標倍率)
であるとき、f(x)=Cr1となるが、このときのC
r1を基準凹凸度(理想凹凸度、目標凹凸度)とする
(S10)。
【0055】次に、本実施の形態においては、S12へ
は行かずに、各セルサイズにおいて、変換式(5) Cr1' =σ−a・Ln(x) (5) により、各σをCr1’(変換関数)に変換する(S1
1)。得られた結果を表2および図9のグラフに示す。
【0056】
【表2】
【0057】以上のように、ここでは、理想(x=1)
の測定値(Cr1=23.295)を仮定し、その値を
目標にして測定値の規格化を行った。
【0058】aは、前記のように、種々のxとσとから
求めた上記回帰線の勾配である。したがって、この変換
は等価的に行われるとともに、Cr1' は、表2からも
分かるように、セルサイズxにかかわらずに、すなわち
規格化されたエッジ凹凸度を示すことになる。それによ
って、この規格化されたエッジ凹凸度を用いることによ
り、異なる倍率で測定して得られたエッジ凹凸度同士で
あっても等価的に比較することが可能になる。つまり、
あたかも一つの倍率(解像度)で測定したと同様な画質
データ比較を行うことができる。
【0059】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について図1および図10に基づいて説明すれば、以下
の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態
の図面に示した部材と同一の機能を有する部材には、同
一の符号を付記してその説明を省略する。
【0060】ここでは、画質データとして、実施の形態
1と同じく、線画像のエッジ凹凸度を測定する。〔回帰
式演算〕までは実施の形態1同様に行う。すなわち、図
1のフローチャートに従ってS9まで進む。この結果、
a=−3.3039、Cr1=23.295が求められ
た。
【0061】〔得られた測定値の補正〕本実施の形態に
おいては、上記のようにして得られた測定値を以下のよ
うに補正する。
【0062】セルサイズxが上記の測定値(表1参照)
中の特定の測定値xi のときのエッジ凹凸度σ(yi
を基準凹凸度(理想凹凸度、目標凹凸度)とする(S1
0)。ここでは、xi =10.45、yi =15.51
を基準値に選んだ。
【0063】次に、式(6) ki =Cr1−yi (6) で補正係数ki を求める(S12)。したがって、ki
=7.79となる。
【0064】次に、各セルサイズにおいて、式(7) Crpi=σ−a・Ln(x)−ki (7) により、各σをCrpiに変換する(S11)。
【0065】得られた結果を表3および図10のグラフ
に示す。
【0066】
【表3】
【0067】aは、前記のように、種々のxとσとから
求めた上記回帰線の勾配である。したがって、この変換
は等価的に行われるとともに、Crpiは、表3からも
分かるように、セルサイズxにかかわらずに、すなわち
規格化されたエッジ凹凸度を示すことになる。それによ
って、この規格化されたエッジ凹凸度を用いることによ
り、異なる倍率で測定して得られたエッジ凹凸度同士で
あっても等価的に比較することが可能になる。
【0068】本実施の形態では、実際にここで測定して
得られた値(xi =10.45、yi =15.51)を
目標にして測定値の規格化を行った。つまり、一つの測
定系で得られた画質データを、その系で得られた任意の
基準値を目標として規格化した。このため、例えば社内
データの規格化等の場合に特に有効である。
【0069】〔実施の形態3〕本発明の他の実施の形態
について図1および図11に基づいて説明すれば、以下
の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態
の図面に示した部材と同一の機能を有する部材には、同
一の符号を付記してその説明を省略する。
【0070】ここでは、画質データとして、実施の形態
1と同じく、線画像のエッジ凹凸度を測定する。〔回帰
式演算〕までは実施の形態1同様に行う。すなわち、図
1のフローチャートに従ってS9まで進む。この結果、
a=−3.3039、Cr1=23.295が求められ
た。
【0071】〔得られた測定値の補正〕本実施の形態に
おいては、上記のようにして得られた測定値を以下のよ
うに補正する。
【0072】セルサイズxが上記の測定値以外の特定の
測定値xs のときのエッジ凹凸度σ(ys )を基準凹凸
度(理想凹凸度、目標凹凸度)とする(S10)。この
値はテストチャート等から取り入れることができる。こ
こでは、xs =3.80、ys =17.59を基準値に
選んだ。
【0073】次に、式(8) k1=Cr1−ys +a・Ln(xs ) (8) で補正係数k1を求める(S12)。したがって、k1
=1.29429となる。
【0074】次に、各セルサイズにおいて、変換式
(9) Crp1=σ−a・Ln(x)−k1 (9) により、各σをCrp1に変換する(S11)。
【0075】得られた結果を表4および図11のグラフ
に示す。
【0076】
【表4】
【0077】aは、前記のように、種々のxとσとから
求めた上記回帰線の勾配である。したがって、この変換
は等価的に行われるとともに、Crp1は、表4からも
分かるように、セルサイズxにかかわらずに、すなわち
規格化されたエッジ凹凸度を示すことになる。それによ
って、この規格化されたエッジ凹凸度を用いることによ
り、異なる倍率で測定して得られたエッジ凹凸度同士で
あっても等価的に比較することが可能になる。
【0078】本実施の形態では、実際には測定しておら
ず、外部から取り入れた値(xs =3.80、ys =1
7.59)を目標にして測定値の規格化を行った。この
ため、テストチャート等の値を用いて画質データを規格
化するような場合に特に有効である。
【0079】〔実施の形態4〕本発明の他の実施の形態
について図1および図12に基づいて説明すれば、以下
の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態
の図面に示した部材と同一の機能を有する部材には、同
一の符号を付記してその説明を省略する。
【0080】ここでは、画質データとして、実施の形態
1と同じく、線画像のエッジ凹凸度を測定する。〔回帰
式演算〕までは実施の形態1同様に行う。すなわち、図
1のフローチャートに従ってS9まで進む。この結果、
a=−3.3039、Cr1=23.295が求められ
た。
【0081】〔得られた測定値の補正〕本実施の形態に
おいては、上記のようにして得られた測定値を以下のよ
うに補正する。
【0082】セルサイズxが上記の測定値以外の特定の
測定値xs のときのエッジ凹凸度σ(ys )を基準凹凸
度(理想凹凸度、目標凹凸度)とする(S10)。この
値はテストチャート等から取り入れることができる。こ
こでは、xs =3.80、ys =17.59を基準値に
選んだ。
【0083】次に、式(10) ks =Cr1−ys (10) で補正係数ks を求める(S12)。したがって、ks
=5.705となる。
【0084】次に、各セルサイズにおいて、変換式(1
1) Crps=σ−a・Ln(x)−ks (11) により、各σをCrpsに変換する(S11)。
【0085】得られた結果を表5および図12のグラフ
に示す。
【0086】
【表5】
【0087】aは、前記のように、種々のxとσとから
求めた上記回帰線の勾配である。したがって、この変換
は等価的に行われるとともに、Crpsは、表5からも
分かるように、セルサイズxにかかわらずに、すなわち
規格化されたエッジ凹凸度を示すことになる。それによ
って、この規格化されたエッジ凹凸度を用いることによ
り、異なる倍率で測定して得られたエッジ凹凸度同士で
あっても等価的に比較することが可能になる。
【0088】本実施の形態では、実際には測定しておら
ず、外部から取り入れた値(xs =3.80、ys =1
7.59)を目標にして測定値の規格化を行った。この
ため、テストチャート等の値を用いて画質データを規格
化するような場合に特に有効である。
【0089】また、この場合、テストチャートでの値と
も等価的に比較することが可能になることが分かる。
【0090】〔実施の形態5〕本発明の他の実施の形態
について図13ないし図18に基づいて説明すれば、以
下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形
態の図面に示した部材と同一の機能を有する部材には、
同一の符号を付記してその説明を省略する。
【0091】実施の形態5ないし8においては、これま
での実施の形態と異なり、ここでは、画質データとし
て、線画像のエッジボケ度を測定する。
【0092】図13に示すフローチャートに従って処理
される。すなわち、〔線画像の特定〕までは実施の形態
1同様に行う(S21〜S25)。
【0093】〔線画像のエッジボケ度の決定〕線画像の
エッジボケ度を以下のようにして決める(S26)。実
施の形態1で述べたようにして線画像31の境界線40
・41(図7参照)が求まるが、これら境界は、実際に
は図16に示すようになっている。すなわち、線画像3
1において、線42・44で囲まれた部分は、濃度が高
くて線として鮮明な部分である。一方、一方の側の線4
2と線43とで囲まれた部分や、他方の側の線44と線
45とで囲まれた部分は、いずれも、濃度がやや低く、
線としてやや不鮮明な部分(ボケ)である。
【0094】このボケを規定するため、図14に示すよ
うに、第1濃度Riよりやや薄い第3濃度Rbiと、第
2濃度Rbよりやや濃い第4濃度Rbb(Rbi>Rb
b)とを定める。この定め方は特に限定されない。
【0095】次に、図16に示すように、線44と線4
5との間、すなわち線画像31の一方の側(図中右側)
で濃度がRbiとRbbとの間にあるセルの個数Br
(しきい値内画素数)を求める。同様に、線42と線4
3との間、すなわち線画像31のもう一方の側(図中左
側)で濃度がRbiとRbbとの間にあるセルの個数B
l (しきい値内画素数)を求める。
【0096】次に、図15に示すように、式(12)、
(13) BlurL=d1 Bl /L (12) BlurR=d1 Br /L (13) により、左右各側におけるエッジボケ度BlurL、BlurR
を求める。同図は、このときの階調と、ウインドウ枠一
端から各セルまでの距離との関係をエッジボケ度の濃度
断面として示している。図中、距離はμmを単位とする
標準偏差で表している。
【0097】なお、以下の説明では、左右両側のエッジ
ボケ度のうち、代表して片側のみについて説明し、説明
中は便宜上エッジボケ度をBlur で表す。
【0098】数回(n回)サンプリングを行うことによ
り、以上の操作、すなわちサンプリングからエッジボケ
度算出までの操作をn回行う(Blur1〜Blur n )(S
27)。ここでは操作を10回行った。そして、10個
のBlur の平均値を求める(S28)。
【0099】ひとつの線画像に対し、複数の倍率すなわ
ちセルサイズx(=d1 )について上記測定を行い、同
様にしてBlur を求める(S21〜S28)。ここでは
セルサイズxとして、6.00、10.45、16.5
0、21.30(μm)のときのエッジボケ度Blur を
測定した。得られた結果を表6および図17のグラフに
示す。なお、グラフ中、エッジボケ度をyで表す。
【0100】
【表6】
【0101】〔回帰式演算〕次に、得られたxとBlur
とに対し、演算処理装置6において、最も相関性の高い
回帰式を最小二乗法を用いて求める。すなわち、以下の
回帰式(14) f(x)=a・Ln(x)+Cb1 (14) で表される回帰線f(x)を求める(S29)。
【0102】上記回帰式(14)で、実施の形態1同
様、Lnは自然対数である。また、a、Cb1はxとB
lur とによらない定数である。グラフ上でいえば、aは
勾配である。またaは、単位長さ当たり、すなわちセル
サイズx(=d1 )当たりの画質データ(ここではエッ
ジボケ度)であり、セルサイズに対するエッジボケ度の
増加率である。そのため、画像の空間周波数を表す。
【0103】Cb1は、回帰線とx=1すなわちy軸と
の交点のy座標(切片)である。
【0104】計算の結果、a=26.986、Cb1=
28.555が求められた。したがってこのときの回帰
式は f(x)=26.986Ln(x)+28.555 (15) となる。この回帰式を前述の図17のグラフ内に示す。
なお、これらの定数は、線画像の線質、線幅、濃淡によ
って固有の値を示す。
【0105】〔得られた測定値の補正〕そして、本実施
の形態においては、上記のようにして得られた測定値と
してのエッジボケ度Blur を以下のように補正する。
【0106】まず、セルサイズxが1、すなわち倍率の
仮想的な基準値つまり基準倍率(理想倍率、目標倍率)
であるとき、f(x)=Cb1となるが、このときのC
b1を基準ボケ度(理想ボケ度、目標ボケ度)とする
(S30)。
【0107】次に、本実施の形態においては、S32へ
は行かずに、各セルサイズにおいて、変換式(16) Cb1' =Blur −a・Ln(x) (16) により、各Blur をCb1’(変換関数)に変換する
(S31)。得られた結果を表7および図18のグラフ
に示す。
【0108】
【表7】
【0109】以上のように、ここでは、理想(x=1)
の測定値(Cb1=28.555)を仮定し、その値を
目標にして測定値の規格化を行った。
【0110】aは、前記のように、種々のxとBlur と
から求めた上記回帰線の勾配である。したがって、この
変換は等価的に行われるとともに、Cb1' は、表7か
らも分かるように、セルサイズxにかかわらずに、すな
わち規格化されたエッジボケ度を示すことになる。それ
によって、この規格化されたエッジボケ度を用いること
により、異なる倍率で測定して得られたエッジボケ度同
士であっても等価的に比較することが可能になる。つま
り、あたかも一つの倍率(解像度)で測定したと同様な
画質データ比較を行うことができる。
【0111】〔実施の形態6〕本発明の他の実施の形態
について図13および図19に基づいて説明すれば、以
下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形
態の図面に示した部材と同一の機能を有する部材には、
同一の符号を付記してその説明を省略する。
【0112】ここでは、画質データとして、実施の形態
5と同じく、線画像のエッジボケ度を測定する。〔回帰
式演算〕までは実施の形態5同様に行う。すなわち、図
13のフローチャートに従ってS29まで進む。この結
果、a=26.986、Cb1=28.555が求めら
れた。
【0113】〔得られた測定値の補正〕本実施の形態に
おいては、上記のようにして得られた測定値を以下のよ
うに補正する。
【0114】セルサイズxが上記の測定値(表6参照)
中の特定の測定値xi のときのエッジボケ度Blur (y
i )を基準ボケ度(理想ボケ度、目標ボケ度)とする
(S30)。ここでは、xi =10.45、yi =9
1.20を基準値に選んだ。
【0115】次に、式(17) ki =yi −Cb1 (17) で補正係数ki を求める(S32)。したがって、ki
=62.65となる。
【0116】次に、各セルサイズにおいて、変換式(1
8) Cbpi=Blur −a・Ln(x)+ki (18) により、各Blur をCbpiに変換する(S31)。
【0117】得られた結果を表8および図19のグラフ
に示す。
【0118】
【表8】
【0119】aは、前記のように、種々のxとBlur と
から求めた上記回帰線の勾配である。したがって、この
変換は等価的に行われるとともに、Cbpiは、表8か
らも分かるように、セルサイズxにかかわらずに、すな
わち規格化されたエッジボケ度を示すことになる。それ
によって、この規格化されたエッジボケ度を用いること
により、異なる倍率で測定して得られたエッジボケ度同
士であっても等価的に比較することが可能になる。
【0120】本実施の形態では、実際にここで測定して
得られた値(xi =10.45、yi =91.20)を
目標にして測定値の規格化を行った。つまり、一つの測
定系で得られた画質データを、その系で得られた任意の
基準値を目標として規格化した。このため、例えば社内
データの規格化等の場合に特に有効である。
【0121】〔実施の形態7〕本発明の他の実施の形態
について図13および図20に基づいて説明すれば、以
下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形
態の図面に示した部材と同一の機能を有する部材には、
同一の符号を付記してその説明を省略する。
【0122】ここでは、画質データとして、実施の形態
5と同じく、線画像のエッジボケ度を測定する。〔回帰
式演算〕までは実施の形態5同様に行う。すなわち、図
13のフローチャートに従ってS29まで進む。この結
果、a=26.986、Cb1=28.555が求めら
れた。
【0123】〔得られた測定値の補正〕本実施の形態に
おいては、上記のようにして得られた測定値を以下のよ
うに補正する。
【0124】セルサイズxが上記の測定値以外の特定の
測定値xs のときのエッジボケ度Blur (ys )を基準
ボケ度(理想ボケ度、目標ボケ度)とする(S30)。
この値はテストチャート等から取り入れることができ
る。ここでは、xs =3.80、ys =44.10を基
準値に選んだ。
【0125】次に、式(19) k1=Cb1−ys +a・Ln(xs ) (19) で補正係数k1を求める(S32)。したがって、k1
=20.48となる。
【0126】次に、各セルサイズにおいて、変換式(2
0) Cbp1=Blur −a・Ln(x)−k1 (20) により、各Blur をCbp1に変換する(S31)。
【0127】得られた結果を表9および図20のグラフ
に示す。
【0128】
【表9】
【0129】aは、前記のように、種々のxとBlur と
から求めた上記回帰線の勾配である。したがって、この
変換は等価的に行われるとともに、Cbp1は、表9か
らも分かるように、セルサイズxにかかわらずに、すな
わち規格化されたエッジボケ度を示すことになる。それ
によって、この規格化されたエッジボケ度を用いること
により、異なる倍率で測定して得られたエッジボケ度同
士であっても等価的に比較することが可能になる。
【0130】本実施の形態では、実際には測定しておら
ず、外部から取り入れた値(xs =3.80、ys =4
4.10)を目標にして測定値の規格化を行った。この
ため、テストチャート等の値を用いて画質データを規格
化するような場合に特に有効である。
【0131】〔実施の形態8〕本発明の他の実施の形態
について図13および図21に基づいて説明すれば、以
下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形
態の図面に示した部材と同一の機能を有する部材には、
同一の符号を付記してその説明を省略する。
【0132】ここでは、画質データとして、実施の形態
5と同じく、線画像のエッジボケ度を測定する。〔回帰
式演算〕までは実施の形態5同様に行う。すなわち、図
13のフローチャートに従ってS29まで進む。この結
果、a=26.986、Cb1=28.555が求めら
れた。
【0133】〔得られた測定値の補正〕本実施の形態に
おいては、上記のようにして得られた測定値を以下のよ
うに補正する。
【0134】セルサイズxが上記の測定値以外の特定の
測定値xs のときのエッジボケ度Blur (ys )を基準
ボケ度(理想ボケ度、目標ボケ度)とする(S30)。
この値はテストチャート等から取り入れることができ
る。ここでは、xs =3.80、ys =44.10を基
準値に選んだ。
【0135】次に、式(21) ks =Cb1−ys (21) で補正係数ks を求める(S32)。したがってks
−15.55となる。
【0136】次に、各セルサイズにおいて、変換式(2
2) Cbps=Blur −a・Ln(x)−ks (22) により、各Blur をCbpsに変換する(S31)。
【0137】得られた結果を表10および図21のグラ
フに示す。
【0138】
【表10】
【0139】aは、前記のように、種々のxとBlur と
から求めた上記回帰線の勾配である。したがって、この
変換は等価的に行われるとともに、Cbpsは、表10
からも分かるように、セルサイズxにかかわらずに、す
なわち規格化されたエッジボケ度を示すことになる。そ
れによって、この規格化されたエッジボケ度を用いるこ
とにより、異なる倍率で測定して得られたエッジボケ度
同士であっても等価的に比較することが可能になる。
【0140】本実施の形態では、実際には測定しておら
ず、外部から取り入れた値(xs =3.80、ys =4
4.10)を目標にして測定値の規格化を行った。この
ため、テストチャート等の値を用いて画質データを規格
化するような場合に特に有効である。
【0141】また、この場合、テストチャートでの値と
も等価的に比較することが可能になることが分かる。
【0142】〔実施の形態9〕本発明のさらに他の実施
の形態について図22ないし図26に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実
施の形態の図面に示した部材と同一の機能を有する部材
には同一の符号を付記してその説明を省略する。
【0143】実施の形態9ないし12においては、これ
までの実施の形態と異なり、ここでは、画質データとし
て、線画像の線幅を測定する。
【0144】図22に示すフローチャートに従って処理
される。すなわち、〔線画像の特定〕までは実施の形態
1同様に行う(S41〜S45)。
【0145】〔線画像の線幅の決定〕線画像の線幅を以
下のようにして決める(S46)。
【0146】前述のようにして線画像31の境界線40
・41が得られるが、図24に示すように、これら2つ
の境界線も含めて、これら境界線の間にあるセルの個数
(しきい値内画素数)すなわち線画像31を表すセルの
個数をBとする。そして式(23) Lw=d1 B/L (23) により、線画像の線幅Lwを求める。このときの階調
と、ウインドウ枠一端から各セルまでの距離との関係を
線幅の濃度断面として図23に示す。図中、距離はμm
を単位とする標準偏差で表している。
【0147】数回(n回)サンプリングを行うことによ
り、以上の操作、すなわちサンプリングから線幅算出ま
での操作をn回行う(Lw1 〜Lwn )(S47)。こ
こでは操作を10回行った。そして、10個のLwの平
均値を求める(S48)。
【0148】ひとつの線画像に対し、複数の倍率すなわ
ちセルサイズx(=d1 )について上記測定を行い、同
様にしてLwを求める(S41〜S48)。ここではセ
ルサイズxとして、6.00、10.45、16.5
0、21.30(μm)のときの線幅Lwを測定した。
得られた結果を表11および図25のグラフに示す。な
お、グラフ中、線幅Lwをyで表す。
【0149】
【表11】
【0150】〔回帰式演算〕次に、得られたxとLwと
に対し、演算処理装置6において、最も相関性の高い回
帰式を最小二乗法を用いて求める。すなわち、以下の回
帰式(24) f(x)=ax+Cw0 (24) で表される回帰線f(x)を求める(S49)。
【0151】上記回帰式(24)で、a、Cw0はxと
Lwとによらない定数である。グラフ上でいえば、aは
勾配である。またaは、単位長さ当たり、すなわちセル
サイズx(=d1 )当たりの画質データ(ここでは線
幅)であり、セルサイズによる線幅の増加率である。そ
のため、画像の空間周波数を表す。
【0152】Cw0は、回帰線とx=0すなわちy軸と
の交点のy座標(切片)である。つまり測定の際のセル
サイズxが無限小のときの画質データ(ここでは線幅)
である。
【0153】計算の結果、a=0.6733、Cw0=
121.02が求められた。したがってこのときの回帰
式は f(x)=0.6733x+121.02 (25) となる。この回帰式を前述の図25のグラフ内に示す。
なお、これらの定数は、線画像の線質、線幅、濃淡によ
って固有の値を示す。
【0154】〔得られた測定値の補正〕そして、本実施
の形態においては、上記のようにして得られた測定値と
しての線幅Lwを以下のように補正する。
【0155】まず、セルサイズxが0、すなわち倍率の
仮想的な基準値つまり基準倍率(理想倍率、目標倍率)
であるとき、f(x)=Cw0となるが、このときのC
w0を基準線幅(理想線幅、目標線幅)とする(S5
0)。
【0156】次に、本実施の形態においては、S52へ
は行かずに、各セルサイズにおいて、変換式(26) Cw0' =Lw−ax (26) により、各LwをCw0’(変換関数)に変換する(S
51)。得られた結果を表12および図26のグラフに
示す。
【0157】
【表12】
【0158】以上のように、ここでは、理想(x=0)
の測定値(Cw0=121.02)を仮定し、その値を
目標にして測定値の規格化を行った。
【0159】aは、前記のように種々のxとLwとから
求めた上記回帰線の勾配である。したがって、この変換
は等価的に行われるとともに、Cw0' は、表12から
も分かるように、セルサイズxにかかわらずに、すなわ
ち規格化された線幅を示すことになる。それによって、
この規格化された線幅を用いることにより、異なる倍率
で測定して得られた線幅同士であっても、等価的に比較
することが可能になる。つまり、あたかも一つの倍率
(解像度)で測定したと同様な画質データ比較を行うこ
とができる。
【0160】〔実施の形態10〕本発明の他の実施の形
態について図22および図27に基づいて説明すれば、
以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の
形態の図面に示した部材と同一の機能を有する部材に
は、同一の符号を付記してその説明を省略する。
【0161】ここでは、画質データとして、実施の形態
9と同じく、線画像の線幅を測定する。〔回帰式演算〕
までは実施の形態9同様に行う。すなわち、図22のフ
ローチャートに従ってS49まで進む。この結果、a=
0.6733、Cw0=121.02が求められた。
【0162】〔得られた測定値の補正〕本実施の形態に
おいては、上記のようにして得られた測定値を以下のよ
うに補正する。
【0163】セルサイズxが上記の測定値(表11参
照)中の特定の測定値xi のときの線幅Lw(yi )を
基準線幅(理想線幅、目標線幅)とする(S50)。こ
こでは、xi =10.45、yi =128.02を基準
値に選んだ。
【0164】次に、式(27) ki =yi −Cw0 (27) で補正係数ki を求める(S52)。したがって、ki
=7.00となる。
【0165】次に、各セルサイズにおいて、変換式(2
8) Cwpi=Lw−ax+ki (28) により、各LwをCwpiに変換する(S51)。
【0166】得られた結果を表13および図27のグラ
フに示す。
【0167】
【表13】
【0168】aは、前記のように種々のxとLwとから
求めた上記回帰線の勾配である。したがって、この変換
は等価的に行われるとともに、Cwpiは、表13から
も分かるように、セルサイズxにかかわらずに、すなわ
ち規格化された線幅を示すことになる。それによって、
この規格化された線幅を用いることにより、異なる倍率
で測定して得られた線幅同士であっても、等価的に比較
することが可能になる。
【0169】本実施の形態では、実際にここで測定して
得られた値(xi =10.45、yi =128.02)
を目標にして測定値の規格化を行った。つまり、一つの
測定系で得られた画質データを、その系で得られた任意
の基準値を目標として規格化した。このため、例えば社
内データの規格化等の場合に特に有効である。
【0170】〔実施の形態11〕本発明の他の実施の形
態について図22および図28に基づいて説明すれば、
以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の
形態の図面に示した部材と同一の機能を有する部材に
は、同一の符号を付記してその説明を省略する。
【0171】ここでは、画質データとして、実施の形態
9と同じく、線画像の線幅を測定する。〔回帰式演算〕
までは実施の形態9同様に行う。すなわち、図22のフ
ローチャートに従ってS49まで進む。この結果、a=
0.6733、Cw0=121.02が求められた。
【0172】〔得られた測定値の補正〕本実施の形態に
おいては、上記のようにして得られた測定値を以下のよ
うに補正する。
【0173】セルサイズxが上記の測定値以外の特定の
測定値xs のときの線幅Lw(ys)を基準線幅(理想
線幅、目標線幅)とする(S50)。この値はテストチ
ャート等から取り入れることができる。ここでは、xs
=6.00、ys =115.12を基準値に選んだ。
【0174】次に、式(29) k1=Cw0−ys +axs (29) で補正係数k1を求める(S52)。したがってk1=
9.9398となる。
【0175】次に、各セルサイズにおいて、変換式(3
0) Cwp0=Lw−ax−k1 (30) により、各LwをCwp0に変換する(S51)。
【0176】得られた結果を表14および図28のグラ
フに示す。
【0177】
【表14】
【0178】aは、前記のように種々のxとLwとから
求めた上記回帰線の勾配である。したがって、この変換
は等価的に行われるとともに、Cwp0は、表14から
も分かるように、セルサイズxにかかわらずにすなわち
規格化された線幅を示すことになる。それによって、こ
の規格化された線幅を用いることにより、異なる倍率で
測定して得られた線幅同士であっても等価的に比較する
ことが可能になる。
【0179】本実施の形態では、実際には測定しておら
ず、外部から取り入れた値(xs =6.00、ys =1
15.12)を目標にして測定値の規格化を行った。こ
のため、テストチャート等の値を用いて画質データを規
格化するような場合に特に有効である。
【0180】〔実施の形態12〕本発明の他の実施の形
態について図22および図29に基づいて説明すれば、
以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の
形態の図面に示した部材と同一の機能を有する部材に
は、同一の符号を付記してその説明を省略する。
【0181】ここでは、画質データとして、実施の形態
9と同じく、線画像の線幅を測定する。〔回帰式演算〕
までは実施の形態9同様に行う。すなわち、図22のフ
ローチャートに従ってS49まで進む。この結果、a=
0.6733、Cw0=121.02が求められた。
【0182】〔得られた測定値の補正〕本実施の形態に
おいては、上記のようにして得られた測定値を以下のよ
うに補正する。
【0183】セルサイズxが上記の測定値以外の特定の
測定値xs のときの線幅Lw(ys)を基準線幅(理想
線幅、目標線幅)とする(S50)。この値はテストチ
ャート等から取り入れることができる。ここでは、xs
=6.00、ys =115.12を基準値に選んだ。
【0184】次に、式(31) ks =Cw0−ys (31) で補正係数ks を求める(S52)。したがって、ks
=5.90となる。
【0185】次に、各セルサイズにおいて、変換式(3
2) Cwps=Lw−ax−ks (32) により、各LwをCwpsに変換する(S51)。
【0186】得られた結果を表15および図29のグラ
フに示す。
【0187】
【表15】
【0188】aは、前記のように種々のxとLwとから
求めた上記回帰線の勾配である。したがって、この変換
は等価的に行われるとともに、Cwpsは、表15から
も分かるように、セルサイズxにかかわらずにすなわち
規格化された線幅を示すことになる。それによって、こ
の規格化された線幅を用いることにより、異なる倍率で
測定して得られた線幅同士であっても等価的に比較する
ことが可能になる。
【0189】本実施の形態では、実際には測定しておら
ず、外部から取り入れた値(xs =6.00、ys =1
15.12)を目標にして測定値の規格化を行った。こ
のため、テストチャート等の値を用いて画質データを規
格化するような場合に特に有効である。
【0190】また、この場合、テストチャートでの値と
も等価的に比較することが可能になることが分かる。
【0191】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の
画質測定方法は、原稿の画質を評価するための画質デー
タを測定する画質測定方法であって、セルサイズにより
大きさの規定される画素としてのセルを有するウインド
ウを用意し、原稿を撮影して上記セルに表示し、上記画
質データを求めることによりセルサイズxと画質データ
yとからなる測定値を得て、セルサイズxと画質データ
yとの相関から回帰線を求め、特定のセルサイズの場合
の画質データを基準値に設定し、上記基準値を目標とし
て、上記回帰線に基づいた変換式を用いることによって
上記画質データを補正する方法である。
【0192】それゆえ、異なる倍率で測定して得られた
画質データ同士であっても等価的に比較することが可能
になるという効果を奏する。
【0193】また、低倍率での測定時の測定精度を向上
させることができる。
【0194】また、測定値が画質による影響を受けがた
いので、幅広い画質の画像に対して測定精度を向上させ
ることができるという効果を奏する。
【0195】請求項2記載の画質測定方法は、請求項1
の方法において、回帰線として、f(x)=aLn
(x)+Cr1を選び、上記基準値として、x=1の場
合の画質データCr1を選び、上記回帰線に基づき、各
セルサイズxおよび画質データyを変換式Cr1’=y
−aLn(x)に代入して変換することによって補正後
の画質データCr1’を得る方法である。
【0196】それゆえ、請求項1の方法による効果に加
えて、セルサイズxそのものと画質データの相関から直
線的な回帰式を求めるよりも、画質データをより高精度
に補正することができるという効果を奏する。
【0197】請求項3記載の画質測定方法は、請求項1
の方法において、回帰線として、f(x)=aLn
(x)+Cr1を選び、上記基準値として、セルサイズ
xが上記の測定値中の特定の値xi のときの測定値とし
て得られた画質データyi を選び、ki =Cr1−yi
で補正係数ki を求め、上記回帰線に基づき、各セルサ
イズxおよび画質データyを変換式Crpi=y−a・
Ln(x)−ki に代入して変換することによって補正
後の画質データCrpiを得る方法である。
【0198】それゆえ、請求項1の方法による効果に加
えて、特定の倍率での画質データの等価的な比較が容易
に行え、画質データを高精度に検討することができると
いう効果を奏する。
【0199】また、実際にその倍率で測定範囲を越えた
ために別の倍率で測ったような場合でも、画質データの
測定値を等価的に比較することができるという効果を奏
する。
【0200】また、任意かつ特定の倍率で測定して得ら
れた画質データの値を、測定機器の測定性能の規格とし
て定めることが可能になるという効果を奏する。
【0201】請求項4記載の画質測定方法は、請求項1
の方法において、回帰線として、f(x)=aLn
(x)+Cr1を選び、上記基準値として、セルサイズ
xがある特定の値xs のときの、上記測定値以外の画質
データys を選び、k1=Cr1−ys +a・Ln(x
s )で補正係数k1を求め、上記回帰線に基づき、各セ
ルサイズxおよび画質データyを変換式Crp1=y−
a・Ln(x)−k1に代入して変換することによって
補正後の画質データCrp1を得る方法である。
【0202】それゆえ、請求項1の方法による効果に加
えて、テストチャートなどのように、あらかじめ別途に
求められた値を用いて、その測定系内での測定倍率によ
る画質データの測定値のバラツキを補正し、その測定系
を効率的に調整することができるという効果を奏する。
【0203】請求項5記載の画質測定方法は、請求項1
の方法において、回帰線として、f(x)=aLn
(x)+Cr1を選び、上記基準値として、セルサイズ
xがある特定の値xs のときの、上記測定値以外の画質
データys を選び、ks =Cr1−ys で補正係数ks
を求め、上記回帰線に基づき、各セルサイズxおよび画
質データyを変換式Crps=y−a・Ln(x)−k
s に代入して変換することによって補正後の画質データ
Crpsを得る方法である。
【0204】それゆえ、請求項1の方法による効果に加
えて、テストチャート等のように、あらかじめ別途に正
確に求められた値を用いて、その測定系内での測定倍率
による画質データの測定値のバラツキを補正し、その測
定系を効率的に調整することができるという効果を奏す
る。
【0205】さらに、そのテストチャート等であらかじ
め求められている測定値とも等価的に比較することがで
きるため、広域的な、すなわち広範囲の測定系を効率的
に調整することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画質測定方法の一構成例における
画質データの測定および補正処理を示すフローチャート
である。
【図2】画質測定装置の一構成例を示すブロック図であ
る。
【図3】ウインドウにおけるセルの構成を示す説明図で
ある。
【図4】カメラヘッドにおけるCCD出力と画像の濃度
との関係を示すグラフである。
【図5】ウインドウにおける階調と頻度との関係を示す
説明図である。
【図6】ウインドウにおける水平走査線に沿う第1方向
の位置と階調との関係を示す説明図である。
【図7】ウインドウにおけるエッジ凹凸度を示す説明図
である。
【図8】セルサイズとエッジ凹凸度との関係およびその
回帰式とを示すグラフである。
【図9】セルサイズとデータ変換処理後のエッジ凹凸度
との関係を示すグラフである。
【図10】セルサイズとデータ変換処理後のエッジ凹凸
度との関係を示すグラフである。
【図11】セルサイズとデータ変換処理後のエッジ凹凸
度との関係を示すグラフである。
【図12】セルサイズとデータ変換処理後のエッジ凹凸
度との関係を示すグラフである。
【図13】本発明に係る画質測定方法の他の構成例にお
ける画質データの測定および補正処理を示すフローチャ
ートである。
【図14】ウインドウにおける階調と頻度との関係を示
す説明図である。
【図15】ウインドウにおける水平走査線に沿う第1方
向の位置と階調との関係を示す説明図である。
【図16】ウインドウにおけるエッジボケ度を示す説明
図である。
【図17】セルサイズとエッジボケ度との関係およびそ
の回帰式とを示すグラフである。
【図18】セルサイズとデータ変換処理後のエッジボケ
度との関係を示すグラフである。
【図19】セルサイズとデータ変換処理後のエッジボケ
度との関係を示すグラフである。
【図20】セルサイズとデータ変換処理後のエッジボケ
度との関係を示すグラフである。
【図21】セルサイズとデータ変換処理後のエッジボケ
度との関係を示すグラフである。
【図22】本発明に係る画質測定方法のさらに他の構成
例における画質データの測定および補正処理を示すフロ
ーチャートである。
【図23】ウインドウにおける水平走査線に沿う第1方
向の位置と階調との関係を示す説明図である。
【図24】ウインドウにおける線幅を示す説明図であ
る。
【図25】セルサイズと線幅との関係およびその回帰式
とを示すグラフである。
【図26】セルサイズとデータ変換処理後の線幅との関
係を示すグラフである。
【図27】セルサイズとデータ変換処理後の線幅との関
係を示すグラフである。
【図28】セルサイズとデータ変換処理後の線幅との関
係を示すグラフである。
【図29】セルサイズとデータ変換処理後の線幅との関
係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 光源装置 2 顕微鏡 3 CCDカメラ 4 画像処理装置 5 画像表示装置 6 演算処理装置 7 モニタ 8 キーボード 9 プリンタ 11 光源 12 照明リング(照明手段) 13 原稿台 14 スタンド 15 接眼レンズ部 16 ヘッド 17 コントロールユニット 18 メモリ 19 ディスプレイ 20 表示制御部 21 ウインドウ 22 セル(画素) 30 原稿 31 線画像 40、41 境界線 42、43、44、45 線 x セルサイズ σ エッジ凹凸度 Blur エッジボケ度 Lw 線幅

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿の画質を評価するための画質データを
    測定する画質測定方法であって、 セルサイズにより大きさの規定される画素としてのセル
    を有するウインドウを用意し、 原稿を撮影して上記セルに表示し、 上記画質データを求めることによりセルサイズxと画質
    データyとからなる測定値を得て、 セルサイズxと画質データyとの相関から回帰線を求
    め、 特定のセルサイズの場合の画質データを基準値に設定
    し、 上記基準値を目標として、上記回帰線に基づいた変換式
    を用いることによって上記画質データを補正することを
    特徴とする画質測定方法。
  2. 【請求項2】回帰線として、f(x)=aLn(x)+
    Cr1を選び、 上記基準値として、x=1の場合の画質データCr1を
    選び、 上記回帰線に基づき、各セルサイズxおよび画質データ
    yを変換式 Cr1’=y−aLn(x) に代入して変換することによって補正後の画質データC
    r1’を得ることを特徴とする請求項1記載の画質測定
    方法。
  3. 【請求項3】回帰線として、f(x)=aLn(x)+
    Cr1を選び、 上記基準値として、セルサイズxが上記の測定値中の特
    定の値xi のときの測定値として得られた画質データy
    i を選び、 ki =Cr1−yi で補正係数ki を求め、 上記回帰線に基づき、各セルサイズxおよび画質データ
    yを変換式 Crpi=y−a・Ln(x)−ki に代入して変換することによって補正後の画質データC
    rpiを得ることを特徴とする請求項1記載の画質測定
    方法。
  4. 【請求項4】回帰線として、f(x)=aLn(x)+
    Cr1を選び、 上記基準値として、セルサイズxがある特定の値xs
    ときの、上記測定値以外の画質データys を選び、 k1=Cr1−ys +a・Ln(xs )で補正係数k1
    を求め、 上記回帰線に基づき、各セルサイズxおよび画質データ
    yを変換式 Crp1=y−a・Ln(x)−k1 に代入して変換することによって補正後の画質データC
    rp1を得ることを特徴とする請求項1記載の画質測定
    方法。
  5. 【請求項5】回帰線として、f(x)=aLn(x)+
    Cr1を選び、 上記基準値として、セルサイズxがある特定の値xs
    ときの、上記測定値以外の画質データys を選び、 ks =Cr1−ys で補正係数ks を求め、 上記回帰線に基づき、各セルサイズxおよび画質データ
    yを変換式 Crps=y−a・Ln(x)−ks に代入して変換することによって補正後の画質データC
    rpsを得ることを特徴とする請求項1記載の画質測定
    方法。
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