JPH06343140A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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Publication number
JPH06343140A
JPH06343140A JP5130810A JP13081093A JPH06343140A JP H06343140 A JPH06343140 A JP H06343140A JP 5130810 A JP5130810 A JP 5130810A JP 13081093 A JP13081093 A JP 13081093A JP H06343140 A JPH06343140 A JP H06343140A
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JP
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Application number
JP5130810A
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English (en)
Inventor
Eiichi Naito
栄一 内藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】静止画像又は動画像から、その画像内容を表す
特徴量を得ることを目的とする。 【構成】対象領域分割部101は、入力画像を所定の複
数の対象領域に分割する。検出領域分割部102は、各
対象領域をさらに所定の複数の検出領域に等分割する。
代表画素濃度算出部103は、各検出領域の代表画素濃
度を求める。平均濃度変化算出部104は、代表画素濃
度を用いて検出領域あたりの濃度変化の対象領域内での
平均値を求める。変化率算出部105は、検出領域の面
積に対する平均値の変化率から画像の空間的複雑さを表
すフラクタル次元を求める。比較部106は、各々の対
象領域のフラクタル次元を相互に比較することにより複
雑な画像の対象領域とそうでない対象領域を判別する。
このように、画像の空間的あるいは時間的変動の複雑さ
を表すフラクタル次元を求めることにより、その画像内
容を表す特徴量を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静止画像ないし動画像
から画像の複雑さを表す画像特徴量を求める画像処理装
置と、画像の複雑さを表す画像特徴量に基づいてビデオ
カメラ等の制御信号や画質補正信号を出力する画像処理
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ビデオカメラ等の自動露光制御を
行う画像処理装置は、出力映像信号レベルが一定になる
ように絞りを制御する。絞り制御方法としては、1画面
全体の濃度の平均をとる平均値方式、画面中の最大濃度
を検出するピーク値方式、及び両者を混合した方式が行
われている。しかし、画像濃度の平均値による方法で
は、画像の濃度分布が広い場合、例えば明るい空を背景
にした人物のような画像を撮像した場合、逆光と呼ばれ
る撮像状態になる。これは、撮像対象の人物の濃度分布
が画像全体の濃度平均値に比して低いために、映像信号
中の人物に対応した信号の分布が映像信号の低い部分に
偏在し、再生画像中で黒くなる現象である。そこで、被
写体があると思われる領域、例えば中央付近の領域を測
光し、背景とのレベル差から逆光状態を判定し、判定さ
れた逆光状態に応じた補正を行う方法が考えられてい
る。
【0003】また、従来、ビデオカメラ等の自動焦点制
御を行う画像処理装置は、絞り制御と同様に、被写体が
あると思われる領域、例えば中央付近の領域に焦点を合
わせるのが一般的である。この際、中央付近の領域の高
周波成分を取り、高周波成分が最大となる焦点深度を合
焦であるとして、高周波成分が大きくなる方向に焦点を
制御していた。
【0004】また、従来、テレビ等での自動画質補正を
行う画像処理装置とは、同一フレーム内の複数のサンプ
リング点の濃度レベルを検出し、濃度分布が均一になる
ように、あるいは、高輝度の点の分布が多くなるように
γ補正をかけることにより、よりダイナミックレンジを
高くして見やすい画像を得るように補正していた。
【0005】上記の従来の画像処理装置は、いずれも画
像の一部あるいは全体の平均濃度情報を用いており、画
像の濃度の空間的変化あるいは時間的変動の複雑さを考
慮した制御を行っていない。
【0006】一方、画像の複雑さの度合を測る特徴量と
しては、画素濃度の分散やエントロピーが一般的に用い
られている。しかし、分散やエントロピーは画像全体で
の画素濃度の頻度分布のみで決定されるので、ある画素
のその周辺画素との濃度変化などの空間的変化度合の複
雑さを得ることができない。これに対して、画像の複雑
さを表す特徴量としてフラクタル次元を用いる研究があ
る。狭義のフラクタル次元は図形の自己相似性を表す尺
度であり、B.Mandelbrotにより提案された(B.Mandelbr
ot:"The Fractal Geometry of Nature", Freeman (198
2))。フラクタル次元とは次のように求められる値であ
る。ある図形を1/pのスケールで観測した図形が、図形
全体を縮小した相似図形q個で構成されれば、その図形
のフラクタル次元はD=log(p)/log(q)として求められ
る。例えば、自己相似図形の典型例であるKoch曲線を図
12に示す。Koch曲線を、全体の1/3のスケールで観測
した場合、元の図形を1/4に縮小した相似図形4個で構
成されているので、そのフラクタル次元は次のように求
めることができる。
【0007】
【数1】D=log4/log3=1.2614... フラクタル次元は、線分や立方体などの単純な自己相似
図形や、その有限和から構成されるような図形について
は通常の次元と同じ正の整数値を取る。しかし、Koch曲
線などの自己相似性の強い図形については通常の次元よ
り大きな非整数値を取る。一般に複雑な図形ほどフラク
タル次元は大きな値を取るので、フラクタル次元は図形
の複雑さを表す尺度と考えられている。この狭義のフラ
クタル次元を拡張することにより、金子らはフラクタル
次元を画像の複雑さを表す特徴量として用いている(金
子 博:フラクタル特徴とテクスチャ解析, 電子情報通信
学会論文誌D, Vol.J70-D, No.5, pp.964-972 (198
7))。そこでは、画像をさまざまなスケールで観測した
ときの画像表面積の変化率をフラクタル次元Dpとして次
のように定義している。
【0008】
【数2】log{EA(r)}=(2-Dp)log(r)+C ここで、rは画像を観測するスケール、すなわち縦横の
画素数である。EA(r)はスケールrでの画像の平均画像表
面積、Cは定数である。(数2)から、横軸にlog(r)、
縦軸にそのとき観測されたlog{EA(r)}をプロットし、そ
の傾きを求めることによって、Dpが求められる。金子
は、このフラクタル次元を用いて、複数のパターンのテ
クスチャ画像を識別している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の自動露光制御を行う画像処理装置では、濃度情報など
のみから調節領域を決定しており、画像の複雑さなどの
内容までは考慮していなかったので、被写体のない誤っ
た領域に対して最適な絞りに調節してしまうことがあっ
た。また、上記従来の自動焦点制御を行う画像処理装置
では中央付近に調節領域を設定しており、画像の複雑さ
などの内容までは考慮していないので、絞り制御と同様
に誤った領域に焦点を調節してしまうことがあった。さ
らに、上記の絞り制御方法と併用する場合には、それぞ
れ専用の画像処理回路が必要であった。また、上記従来
の画質補正を行う画像処理装置では、同一フレーム内の
濃度分布に基づきγ補正をかけており、画像内容の時間
的変動を考慮した補正を行うことができなかった。
【0010】一方、画像の複雑さの度合を測る特徴量と
しての従来のフラクタル次元は画像全体に対して求めら
れるので、画像全体がほぼ均一の内容であるようなテク
スチャ画像には適していると考えられるが、一つの画像
の中に複雑さの異なる複数の領域が存在するような自然
画像などに対しては特徴を十分に表すことができなかっ
た。さらに、上記従来のフラクタル次元は、静止画像内
での空間的濃度変化の複雑さを表現することができる
が、動画像における時間的濃度変化の複雑さを表すこと
ができなかった。
【0011】本発明は、上記従来の技術の課題を解決す
るもので、一つの画像の中に性質の異なる複数の領域が
存在するような自然画像に対しても、全体画像を画像の
複雑な領域とそうでない領域とに判別することが可能な
画像処理装置を提供することを目的とするものである。
【0012】また、本発明は、上記従来の技術の課題を
解決するもので、画像に写っている内容を考慮して絞り
を調節する領域を決定できる画像処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0013】さらに、本発明は、上記従来の技術の課題
を解決するもので、画像に写っている内容を考慮して焦
点を調節する領域を決定でき、自動露光制御を行う画像
処理装置に新たに少しの回路を付加するだけで、焦点を
調節できる画像処理装置を提供することを目的とする。
【0014】また、本発明は、上記従来の技術の課題を
解決するもので、動画像の時間的変動の複雑さを求める
ことができる画像処理装置を提供することを目的とす
る。
【0015】また、本発明は、上記従来の技術の課題を
解決するもので、動画像の時間的変動の複雑さに基づい
た画質補正信号を出力できる画像処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0016】また、本発明は、上記従来の技術の課題を
解決するもので、動画像の時間的変動が複雑である領域
とそうでない領域とを判別できる画像処理装置を提供す
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、入力画像を所定の複数の対象領域に分割
する手段と、前記各対象領域をさらに所定の複数の検出
領域に等分割する手段と、前記各検出領域の代表画素濃
度を求める手段と、前記代表画素濃度を用いて検出領域
あたりの濃度変化の前記対象領域内での平均値を求める
手段と、前記検出領域の面積に対する前記平均値の変化
率を画像の複雑さを表すフラクタル次元として求める手
段と、前記各々の対象領域のフラクタル次元を相互に比
較することにより複雑な画像の対象領域とそうでない対
象領域を判別する手段とから成る構成を有している。
【0018】また、本発明は、ビデオカメラにより撮像
された画像を所定の複数の対象領域に分割する手段と、
前記各対象領域をさらに所定の複数の検出領域に等分割
する手段と、前記各検出領域の代表画素濃度を求める手
段と、前記代表画素濃度を用いて検出領域あたりの濃度
変化の前記対象領域内での平均値を求める手段と、前記
検出領域の面積に対する前記平均値の変化率を画像の複
雑さを表すフラクタル次元として求める手段と、前記各
々の対象領域のフラクタル次元を相互に比較することに
より複雑な画像の対象領域とそうでない対象領域を判別
する手段と、前記判別結果に基づいてビデオカメラの絞
りを調節する対象領域を決定する手段とから成る構成を
有している。
【0019】また、本発明は、ビデオカメラにより撮像
された画像を所定の複数の対象領域に分割する手段と、
前記各対象領域をさらに所定の複数の検出領域に等分割
する手段と、前記各検出領域の代表画素濃度を求める手
段と、前記代表画素濃度を用いて検出領域あたりの濃度
変化の前記対象領域内での平均値を求める手段と、前記
検出領域の面積に対する前記平均値の変化率を画像の複
雑さを表すフラクタル次元として求める手段と、前記各
々の対象領域のフラクタル次元を相互に比較することに
より複雑な画像の対象領域とそうでない対象領域を判別
する手段と、前記判別結果に基づいてビデオカメラの焦
点を調節する対象領域を決定する手段と、前記フラクタ
ル次元が大きくなる方向に前記焦点を調節する信号を出
力する手段とから成る構成を有している。
【0020】また、本発明は、時系列に変化する入力動
画像の各フレーム代表濃度を求める手段と、現在から所
定の対象時間前までの各フレーム代表濃度を記憶する手
段と、前記対象時間をさらに所定の複数の検出時間に分
割する手段と、前記フレーム代表濃度を用いて前記検出
時間内の時間代表濃度を求める手段と、前記時間代表濃
度を用いて検出時間あたりの濃度変化の前記対象時間内
での平均値を求める手段と、前記検出時間に対する前記
平均値の変化率を動画像の時間的変動の複雑さを表すフ
ラクタル次元として求める手段とから成る構成を有して
いる。
【0021】また、本発明は、時系列に変化する入力動
画像の各フレーム代表濃度を求める手段と、現在から所
定の対象時間前までの各フレーム代表濃度を記憶する手
段と、前記対象時間をさらに所定の複数の検出時間に分
割する手段と、前記フレーム代表濃度を用いて前記検出
時間内の時間代表濃度を求める手段と、前記時間代表濃
度を用いて検出時間あたりの濃度変化の前記対象時間内
での平均値を求める手段と、前記検出時間に対する前記
平均値の変化率を動画像の時間的変動の複雑さを表すフ
ラクタル次元として求める手段と、前記フラクタル次元
に基づいて画質補正信号を出力する手段とから成る構成
を有している。
【0022】また、本発明は、時系列に変化する入力動
画像の各フレームを所定の複数の対象領域に分割する手
段と、前記各対象領域ごとの領域代表濃度を求める手段
と、現在から所定の対象時間前までの各フレームの領域
代表濃度を記憶する手段と、前記対象時間をさらに所定
の複数の検出時間に分割する手段と、前記領域代表濃度
を用いて前記検出時間内の時間代表濃度を求める手段
と、前記時間代表濃度を用いて検出時間あたりの濃度変
化の前記対象時間内での平均値を求める手段と、前記各
対象領域について前記検出時間に対する前記平均値の変
化率を動画像の時間的変動の複雑さを表すフラクタル次
元として求める手段と、前記フラクタル次元を動画像の
対象領域別の複雑さを表す画像特徴量ベクトルとして出
力する手段とから成る構成を有している。
【0023】
【作用】本発明は、上記の構成により、入力画像を対象
領域に分割し、対象領域をさらに検出領域に等分割す
る。次に、対象領域内での検出領域あたりの平均濃度変
化を求める。検出領域の面積に対する平均濃度変化の変
化率から画像の複雑さを表すフラクタル次元を求める。
最後に、各々の対象領域のフラクタル次元を相互に比較
することにより複雑な画像の対象領域とそうでない対象
領域を判別する。このことにより、画像の各対象領域の
内容を表す特徴量が得られる。
【0024】また、本発明は、上記の構成により、入力
画像を対象領域に分割し、対象領域をさらに検出領域に
等分割する。次に、対象領域内での検出領域あたりの平
均濃度変化を求める。検出領域の面積に対する平均濃度
変化の変化率から画像の複雑さを表すフラクタル次元を
求める。各々の対象領域のフラクタル次元を相互に比較
することにより複雑な画像の対象領域とそうでない対象
領域を判別する。この判別結果に基づき絞りを調節する
領域を決定する。このことにより、画像に写っている内
容を考慮して絞りを調節する領域を決定することができ
る。
【0025】また、本発明は、上記の構成により、入力
画像を対象領域に分割し、対象領域をさらに検出領域に
等分割する。次に、対象領域内での検出領域あたりの平
均濃度変化を求める。検出領域の面積に対する平均濃度
変化の変化率から画像の複雑さを表すフラクタル次元を
求める。各々の対象領域のフラクタル次元を相互に比較
することにより複雑な画像の対象領域とそうでない対象
領域を判別する。この判別結果に基づき焦点を調節する
領域を決定する。また、フラクタル次元の値が大きくな
る方向に焦点を調節する。このことにより、画像に写っ
ている内容を考慮して絞りを調節する領域を決定でき
る。また、自動露光制御を行う画像処理装置と併用する
場合に、他の回路を付加することなく焦点を調節するこ
とができる。
【0026】また、本発明は、上記の構成により、動画
像の各フレームの代表濃度を求め、現在から所定の対象
時間前までの各フレームの代表濃度を記憶する。次に、
対象時間を細分化した検出時間あたりの平均濃度変化を
求める。検出時間に対する平均濃度変化の変化率から画
像のフラクタル次元を求める。このことにより、動画像
の時間的変動の複雑さを表す特徴量が得られる。
【0027】また、本発明は、上記の構成により、動画
像の各フレームの代表濃度を求め、現在から所定の対象
時間前までの各フレームの代表濃度を記憶する。次に、
対象時間を細分化した検出時間あたりの平均濃度変化を
求める。検出時間に対する平均濃度変化の変化率から画
像のフラクタル次元を求める。このフラクタル次元に基
づいて画質補正信号を出力する。このことにより、動画
像の時間的変動の複雑さに基づいた画質補正信号を出力
することができる。
【0028】また、本発明は、上記の構成により、動画
像の各フレームを複数領域に分割し、その各領域の代表
濃度を求める。現在から所定の対象時間前までの各フレ
ームの各領域の代表濃度を記憶する。各領域について、
対象時間を細分化した検出時間あたりの平均濃度変化を
求める。検出時間に対する平均濃度変化の変化率から各
領域のフラクタル次元を求める。各領域のフラクタル次
元を対象領域別の動画像の複雑さを表す画像特徴量ベク
トルとして出力する。このことにより、動画像の時間的
変動が複雑である領域とそうでない領域とを判別するこ
とができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0030】請求項1の本発明の一実施例である画像処
理装置の構成を図1に示す。図1において、101は、
入力画像を所定の複数の対象領域に分割する対象領域分
割部、102は、対象領域分割部101で分割された対
象領域をさらに複数の検出領域に等分割する検出領域分
割部、103は、検出領域の代表画素濃度を求める代表
画素濃度算出部、104は、各検出領域の代表画素濃度
を用いて検出領域あたりの濃度変化の前記対象領域内で
の平均濃度変化を求める平均濃度変化算出部、105
は、検出領域の面積に対する平均濃度変化の変化率を画
像の複雑さを表すフラクタル次元として求める変化率算
出部、106は、各々の対象領域について変化率算出部
105で求められたフラクタル次元の値を比較し、フラ
クタル次元の最大の対象領域と最小の対象領域の番号を
出力する比較部である。
【0031】以上のように構成された本実施例の画像処
理装置の動作を以下に説明する。
【0032】本実施例では、入力画像は大きさ384×384
画素、濃度64階調のモノクロ画像とする。
【0033】[ステップ1]入力画像が入力されると、
対象領域分割部101は、入力画像を複数の対象領域に
分割する。対象領域はあらかじめ設定しておいた固定領
域である。以下、対象領域をSi(i=1,2,…,m : iは対象
領域の番号, mは対象領域の数)で表す。対象領域への分
割例を図2に示す。図2では、入力画像を縦横それぞれ
3等分し、128×128画素の大きさの9つの対象領域S1
S9に等分割している。
【0034】[ステップ2]次に、検出領域分割部10
2は、対象領域Siをさらに細かな正方形の検出領域に等
分割する。分割は検出領域の大きさを変化させて複数通
り行う。以下、検出領域をTij(j=1,2,…,n : jは検出領
域の番号, nは検出領域の数)で表し、検出領域の一辺の
画素数をrk(k=1,2,…,g : kは画素数の番号, gは分割の
通りの数)で表す。この例では、g=8とし、(r1,r2,r3,
r4,r5,r6,r7,r8)=(1,2,4,8,16,32,64,128)の8通りの画
素数で検出領域に順次分割する。ただし、一辺の画素数
r8=128の場合は、検出領域は対象領域と同じ領域とす
る。ここで、画素数r6=32, r7=64の場合の対象領域S1
検出領域への分割を図3に示す。他の画素数での分割も
同様に行うことができる。
【0035】[ステップ3]代表画素濃度算出部103
は、検出領域分割部102が分割した検出領域Tijの4
頂点の画素濃度をその検出領域の代表画素濃度として求
める。以下、検出領域Tijの4頂点の画素濃度をdijh(h=
1,2,3,4 : hは頂点の番号)で表す。
【0036】[ステップ4]平均濃度変化算出部104
は、対象領域Si内の全検出領域Tij の代表画素濃度dijh
を用いて、検出領域あたりの濃度変化の対象領域内での
平均濃度変化を求める。平均濃度変化を求める方法を、
検出領域の一辺の画素数r7=64 の場合を例として、図4
のグラフを用いて説明する。図4において、x軸は画像
のx軸、y軸は画像のy軸、z軸は画素濃度である。ま
た、正方形OABCは対象領域Siを表し、正方形ODH
G, DAEF, HEBF, GHFCは、いずれも検出領
域を表す。検出領域Tijあたりの濃度変化bijは、4つの
代表画素濃度dijh(図中×印)が構成する2つの三角形の
面積の検出領域内での合計として(数3)より求める。
したがって、検出領域あたりの濃度変化の対象領域内で
の平均濃度変化aiは(数4)より得られる。
【0037】
【数3】bij=rk[{rk 2+(dij1-dij2)2+(dij1-dij4)2}1/2+
{rk 2+(dij3-dij2)2+(dij3-dij4)2}1/2]
【0038】
【数4】
【0039】[ステップ5]変化率算出部105は、検
出領域分割部102で設定した画素数rkに対する、平均
濃度変化算出部104で求められた平均濃度変化aiの変
化率を、画像の複雑さを表すフラクタル次元として求め
る。その具体的な算出方法を以下に説明する。
【0040】前述したように、ある図形を1/pのスケー
ルで観測したとき、図形全体を1/qに縮小した相似図形q
個で構成されるとき、その図形のフラクタル次元Dは、D
=log(q)/log(p)となる。この考え方を画像に適用する
と、画像を観測するスケールrkを1/pにしたときに、単
位面積あたりに平均して1/qの画像濃度変化が観測され
たとすると、その画像のフラクタル次元は図形と場合と
同様に、D=log(q)/log(p)で求められる。単位面積あた
りの画像濃度変化は検出領域あたりの平均濃度変化ai
検出領域の面積rk 2で除した値なので、対象領域Siのフ
ラクタル次元Diは(数5)で求めることができる。
【0041】
【数5】
【0042】(数5)からフラクタル次元Diを求めるた
めに、変化率算出部105は、検出領域分割部102が
設定した画素数rkの対数log(rk) を横軸に、そのときの
平均濃度変化の対数log(ai) を縦軸にプロットし、最小
2乗法を用いて直線回帰することにより、その傾きlog
(ai)/log(rk)を求める。log(rk)とlog(ai) をプロット
した例を図5に示す。最小2乗法により傾きは(数6)
で求められる。自然画像を入力したときの対象領域S1
S9について求めたフラクタル次元を(表1)に示す。
【0043】
【数6】
【0044】
【表1】
【0045】[ステップ6]最後に、比較部106は、
各々の対象領域Siについて変化率算出部105で求めら
れたフラクタル次元Diの大きさを比較し、フラクタル次
元の大きい順番に対象領域の番号を並べ、最大の対象領
域と最小の対象領域の番号を出力する。この例では、D5
>D8>D6>D9>D4>D7>D2>D3>D1なので、対象領域5が最も複
雑であり、対象領域1が最も複雑でないと出力される。
【0046】以上、本実施例の画像処理装置の動作を説
明したが、本発明によれば、入力画像を所定の複数の対
象領域に分割する手段と、前記各対象領域をさらに所定
の複数の検出領域に等分割する手段と、前記各検出領域
の代表画素濃度を求める手段と、前記代表画素濃度を用
いて検出領域あたりの濃度変化の前記対象領域内での平
均値を求める手段と、前記検出領域の面積に対する前記
平均値の変化率を画像の複雑さを表すフラクタル次元と
して求める手段と、前記各々の対象領域のフラクタル次
元を相互に比較することにより複雑な画像の対象領域と
そうでない対象領域を判別する手段とを設けることによ
り、入力画像中の複雑な画像の領域とそうでない画像の
領域とを判別することができるので、画像解析や画像補
正や被写体の識別等のために有効な、画像の空間的変化
の複雑さに関する特徴量を得ることができる。
【0047】なお、請求項1の本発明の上記実施例にお
いて、対象領域分割部は入力画像を9つの対象領域に等
分割したが、任意の数の任意の形状の対象領域に分割し
てもよい。また、検出領域分割部は8通りの検出領域に
分割したが、何通りのいかなる大きさの検出領域でもよ
い。また、代表画素濃度算出部は代表画素として4頂点
の画素濃度を用いたが、検出領域内の画素濃度平均値な
どの他の値でもよい。
【0048】次に、請求項2の本発明の一実施例である
画像処理装置の構成を図6に示す。図6において、60
1は、入力画像を所定の複数の対象領域に分割する対象
領域分割部、602は、対象領域分割部601で分割さ
れた対象領域をさらに複数の検出領域に等分割する検出
領域分割部、603は、検出領域の代表画素濃度を求め
る代表画素濃度算出部、604は、各検出領域の代表画
素濃度を用いて検出領域あたりの濃度変化の前記対象領
域内での平均濃度変化を求める平均濃度変化算出部、6
05は、検出領域の面積に対する平均濃度変化の変化率
を画像の複雑さを表すフラクタル次元として求める変化
率算出部、606は、各々の対象領域について変化率算
出部605で求められたフラクタル次元の値を比較し、
フラクタル次元の最大の対象領域と最小の対象領域の番
号を出力する比較部、607は、比較部606の判別結
果に基づいてビデオカメラの絞りを調節する対象領域を
決定する絞り領域決定部である。
【0049】以上のように構成された本実施例の画像処
理装置の動作を以下に説明する。
【0050】本実施例での入力画像は、請求項1の実施
例と同様に、大きさ384×384画素、濃度64階調のモノク
ロ画像とする。
【0051】対象領域分割部601と検出領域分割部6
02と代表画素濃度算出部603と平均濃度変化算出部
604と変化率算出部605と比較部606が、[ステ
ップ1]から[ステップ6]までを行うまでの処理は、
請求項1の実施例と同様であるのでその説明は省略す
る。
【0052】[ステップ7]絞り領域決定部607は、
比較部606の判別結果に基づいて、フラクタル次元が
最大の対象領域の番号と、最小の対象領域の番号を入力
として、(表2)のテーブルから絞り調節領域を決定す
る。
【0053】
【表2】
【0054】(表2)は画像の複雑な領域の位置とその
ときの逆光状態との関係からあらかじめ用意しておいた
ものである。例えば、(表2)において、フラクタル次
元が最大となる対象領域の番号が5で、最小となる対象
領域の番号が2であるとき、画面中央付近に被写体が存
在し、画面上方に空などの背景があると考えられるの
で、絞り調節領域を画像中央に決定する。
【0055】以上、本実施例の画像処理装置の動作を説
明したが、本発明によれば、ビデオカメラにより撮像さ
れた画像を所定の複数の対象領域に分割する手段と、前
記各対象領域をさらに所定の複数の検出領域に等分割す
る手段と、前記各検出領域の代表画素濃度を求める手段
と、前記代表画素濃度を用いて検出領域あたりの濃度変
化の前記対象領域内での平均値を求める手段と、前記検
出領域の面積に対する前記平均値の変化率を画像の複雑
さを表すフラクタル次元として求める手段と、前記各々
の対象領域のフラクタル次元を相互に比較することによ
り複雑な画像の対象領域とそうでない対象領域を判別す
る手段と、前記判別結果に基づいてビデオカメラの絞り
を調節する対象領域を決定する手段とを設けることによ
り、画像の内容を表す空間的変化の複雑さを考慮して絞
り調節領域を決定できるので、より適切な逆光状態の補
正を行うことができる。
【0056】なお、請求項2の本発明の実施例におい
て、対象領域分割部は入力画像を9つの対象領域に等分
割したが、任意の数の任意の形状の対象領域に分割して
もよい。また、検出領域分割部は8通りの検出領域に分
割したが、何通りのいかなる大きさの検出領域でもよ
い。また、代表画素濃度算出部は代表画素として4頂点
の画素濃度を用いたが、検出領域内の画素濃度平均値な
どの他の値でもよい。また、絞り領域決定部は、絞り調
節領域を決定するのにテーブルを用いたが、ファジィ推
論などの他の方法でもよい。
【0057】次に、請求項3の本発明の一実施例である
画像処理装置の構成を図7に示す。図7において、70
1は、入力画像を所定の複数の対象領域に分割する対象
領域分割部、702は、対象領域分割部701で分割さ
れた対象領域をさらに複数の検出領域に等分割する検出
領域分割部、703は、検出領域の代表画素濃度を求め
る代表画素濃度算出部、704は、各検出領域の代表画
素濃度を用いて検出領域あたりの濃度変化の前記対象領
域内での平均濃度変化を求める平均濃度変化算出部、7
05は、検出領域の面積に対する平均濃度変化の変化率
を画像の複雑さを表すフラクタル次元として求める変化
率算出部、706は、各々の対象領域について変化率算
出部705で求められたフラクタル次元の値を比較し、
フラクタル次元の最大の対象領域と最小の対象領域の番
号を出力する比較部、707は、比較部706の判別結
果に基づいてビデオカメラの焦点を調節する対象領域を
決定する焦点領域決定部、708は、焦点領域決定部が
決定した対象領域のフラクタル次元が大きくなる方向に
焦点を調節する信号を出力する焦点調節信号出力部であ
る。
【0058】以上のように構成された本実施例の画像処
理装置の動作を以下に説明する。
【0059】本実施例での入力画像も、請求項1の上記
実施例と同様に、大きさ384×384画素、濃度64階調のモ
ノクロ画像とする。
【0060】対象領域分割部701と検出領域分割部7
02と代表画素濃度算出部703と平均濃度変化算出部
704と変化率算出部705と比較部706と焦点領域
決定部707が、[ステップ1]から[ステップ7]ま
でを行うまでの処理は、請求項2の実施例と同様である
ので、その説明は省略する。ただし、焦点領域決定部7
07が焦点調節領域を決定する際のテーブルは、請求項
2の実施例の(表2)ではなく、ここでは(表3)のテ
ーブルを用いる。(表3)は画像の複雑な領域の位置と
そのときの被写体位置との関係からあらかじめ用意して
おいたものである。
【0061】
【表3】
【0062】[ステップ8]フラクタル次元は画像の複
雑さを表す値なので、合焦の状態の時にフラクタル次元
は最大となる。このことを利用して、フラクタル次元が
最大となるように焦点距離を調節すれば合焦状態にする
ことができる。
【0063】具体的手順として、焦点調節信号出力部7
08は、まず、焦点領域決定部707の決定した対象領
域の番号とそのフラクタル次元を記憶しておく。次に、
以下の手順に基づいて焦点調節信号を出力する。現フレ
ームの焦点調節領域と前フレームの焦点調節領域が同じ
で、かつ、現フレームの焦点調節領域のフラクタル次元
が前フレームの焦点調節領域のフラクタル次元より大き
い場合、前回の出力と同じ調節信号を出力する。現フレ
ームの焦点調節領域と前フレームの焦点調節領域が同じ
で、かつ、現フレームの焦点調節領域のフラクタル次元
が前フレームの焦点調節領域のフラクタル次元より小さ
い場合、前回に出力した信号と正負が逆の信号を出力す
る。現フレームの焦点調節領域と前フレームの焦点調節
領域が異なる場合、あるいは、現フレームがビデオカメ
ラで撮像された第1フレーム目である場合は、例えば、
より遠距離で合焦となるように焦点調節信号を出力す
る。
【0064】以上、本実施例の画像処理装置の動作を説
明したが、本発明によれば、ビデオカメラにより撮像さ
れた画像を所定の複数の対象領域に分割する手段と、前
記各対象領域をさらに所定の複数の検出領域に等分割す
る手段と、前記各検出領域の代表画素濃度を求める手段
と、前記代表画素濃度を用いて検出領域あたりの濃度変
化の前記対象領域内での平均値を求める手段と、前記検
出領域の面積に対する前記平均値の変化率を画像の複雑
さを表すフラクタル次元として求める手段と、前記各々
の対象領域のフラクタル次元を相互に比較することによ
り複雑な画像の対象領域とそうでない対象領域を判別す
る手段と、前記判別結果に基づいてビデオカメラの焦点
を調節する対象領域を決定する手段と、前記フラクタル
次元が大きくなる方向に前記焦点を調節する信号を出力
する手段とを設けることにより、画像の内容を表す空間
的変化の複雑さを考慮して焦点調節領域を決定できるの
で、より被写体の位置に正確な焦点調節を行うことがで
きる。また、本実施例の画像処理装置と請求項2の本発
明の画像処理装置とを併用する場合には、ほとんどの回
路を共用できるので、少ない回路で自動露光制御と自動
焦点制御を行うことができる。
【0065】なお、請求項3の本発明の実施例におい
て、対象領域分割部は入力画像を9つの対象領域に等分
割したが、任意の数の任意の形状の対象領域に分割して
もよい。また、検出領域分割部は8通りの検出領域に分
割したが、何通りのいかなる大きさの検出領域でもよ
い。また、代表画素濃度算出部は代表画素として4頂点
の画素濃度を用いたが、検出領域内の画素濃度平均値な
どの他の値でもよい。また、また、焦点領域決定部は、
焦点調節領域を決定するのにテーブルを用いたが、ファ
ジィ推論などの他の方法でもよい。
【0066】次に、請求項4の本発明の一実施例である
画像処理装置の構成を図8に示す。図8において、80
1は、入力動画像の各フレーム代表濃度を求めるフレー
ム代表濃度算出部、802は、現在から所定の対象時間
前までの各フレーム代表濃度を記憶するフレーム代表濃
度記憶部、803は、対象時間をさらに所定の複数の検
出時間に分割する検出時間分割部、804は、フレーム
代表濃度を用いて検出時間内の時間代表濃度を求める時
間代表濃度算出部、805は、時間代表濃度を用いて検
出時間あたりの濃度変化の前記対象時間内での平均濃度
変化を求める平均濃度変化算出部、806は、検出時間
に対する平均濃度変化の変化率を動画像の時間的変動の
複雑さを表すフラクタル次元として求める変化率算出部
である。
【0067】以上のように構成された本実施例の画像処
理装置の動作を以下に説明する。
【0068】本実施例での入力動画像も、請求項1の実
施例と同様に、大きさ384×384画素、濃度64階調のモノ
クロ画像とする。
【0069】[ステップ1]入力動画像が時系列的に入
力されると、フレーム代表濃度算出部801は、1フレ
ームが入力されるごとに、フレーム代表濃度としてフレ
ーム内画素の平均濃度d(t) (tは時刻)を求める。
【0070】[ステップ2]次に、フレーム代表濃度記
憶部802は、フレーム代表濃度算出部801が求めた
現在時刻のフレームの代表濃度d(tp) (tpは現在時刻)を
記憶に加えることにより、常に現在時刻から所定の対象
時間前までの各フレーム代表濃度d(tp),d(tp-1), d(tp-
2),…, d(tp-ts) (tsは対象時間)を記憶しておく。対象
時間は、現在からさかのぼってフラクタル次元を算出す
る時間の長さであり、ここでは、ts=128とする。現在時
刻tpから時刻(tp-ts)までの時間領域をここでは対象時
間領域と呼ぶ。
【0071】[ステップ3]検出時間分割部803は、
対象時間領域を一定の時間間隔で等分割する。以下、こ
の時間間隔を検出時間長さと呼び、分割された時間領域
を検出時間領域と呼ぶ。分割は検出時間長さを変化させ
て複数通り行う。以下、検出時間領域をTj(j=1,2,…,n
: jは検出時間領域の番号,nは検出時間領域の数)で表
し、検出時間長さをrk(k=1,2,…,g : kは検出時間長さ
の番号, g は分割の通りの数)で表す。この例ではg=8と
し,(r1,r2,r3,r4,r5,r6,r7,r8)=(1,2,4,8,16,32,64,12
8)の8通りの検出時間長さで検出時間領域に順次分割す
る。ただし、検出時間長さr8=128の場合は、検出時間領
域は対象時間領域と同じとする。
【0072】[ステップ4]時間代表濃度算出部804
は、検出時間分割部803が分割した検出時間領域Tj
2つの端点の時刻のフレーム代表濃度をその検出時間領
域の時間代表画素濃度として求める。以下、検出時間領
域Tjの2つの端点の時刻フレーム代表濃度をdjh(h=1,2
: hは端点の番号)と表す。
【0073】[ステップ5]平均濃度変化算出部805
は、対象時間領域内の全時間代表濃度djhを用いて、検
出時間領域あたりの濃度変化の対象時間領域内での平均
濃度変化を求める。平均濃度変化を求める方法を図9を
用いて説明する。図9において、x軸は時刻、y軸は時
間代表濃度である。各検出時間領域あたりの濃度変化
は、各時間代表濃度dj1, dj2 (図中×印)を結んだ線分
の長さとして求める。したがって、検出時間あたりの濃
度変化の対象時間内での平均濃度変化aは、請求項1の
本発明の実施例と同様の考え方により(数7)より求め
られる。
【0074】
【数7】
【0075】[ステップ6]変化率算出部806は、検
出時間分割部803で設定した検出時間長さrkに対す
る、平均濃度変化算出部805で求められた平均濃度変
化aの変化率を動画像の時間的変動の複雑さを表すフラ
クタル次元として求めて出力する。具体的な算出方法は
請求項1の本発明の実施例と同様であり、単位時間あた
りの画像濃度変化は検出時間領域あたりの平均濃度変化
aを検出時間長さrkで除した値なので、対象時間領域の
フラクタル次元Dは(数8)で求めることができる。
【0076】
【数8】
【0077】(数8)からフラクタル次元Dを求めるた
めに、変化率算出部806は、検出時間分割部803が
設定した検出時間長さrkの対数log(rk)を横軸に、その
ときの平均濃度変化の対数log(a)を縦軸にプロットし、
最小2乗法を用いて直線回帰することにより、その傾き
log(a)/log(rk)を求める。傾きを求める方法は請求項1
の本発明の実施例と同様であるので、その説明を省略す
る。
【0078】以上、本実施例の画像処理装置の動作を説
明したが、本発明によれば、時系列に変化する入力動画
像の各フレーム代表濃度を求める手段と、現在から所定
の対象時間前までの各フレーム代表濃度を記憶する手段
と、現在から前記対象時間前までの時間をさらに所定の
複数の検出時間に等分割する手段と、前記フレーム代表
濃度を用いて前記検出時間内の時間代表濃度を求める手
段と、前記時間代表濃度を用いて検出時間あたりの濃度
変化の前記対象時間内での平均値を求める手段と、前記
検出時間に対する前記平均値の変化率を動画像の時間的
変動の複雑さを表すフラクタル次元として求める手段と
を設けることにより、画像解析や画像補正や被写体の識
別等のために有効な、動画像の時間的変動の複雑さを表
す特徴量を得ることができる。
【0079】なお、請求項4の本発明の実施例におい
て、フレーム代表濃度算出部はフレーム代表濃度として
平均濃度を用いたが、最多出現濃度などの他の値を用い
ても良い。また、検出時間分割部は8通りの検出時間領
域に分割したが、何通りのいかなる長さの検出時間領域
でもよい。また、時間代表濃度算出部は代表濃度として
2つの端点の時刻の画素濃度を用いたが、検出時間領域
内の画素濃度平均値などの他の値でもよい。
【0080】次に、請求項5の本発明の一実施例である
画像処理装置の構成図を図10に示す。図10におい
て、1001は、入力動画像の各フレーム代表濃度を求
めるフレーム代表濃度算出部、1002は、現在から所
定の対象時間前までの各フレーム代表濃度を記憶するフ
レーム代表濃度記憶部、1003は、対象時間をさらに
所定の複数の検出時間に分割する検出時間分割部、10
04は、前記フレーム代表濃度を用いて検出時間内の時
間代表濃度を求める時間代表濃度算出部、1005は、
時間代表濃度を用いて検出時間あたりの濃度変化の前記
対象時間内での平均濃度変化を求める平均濃度変化算出
部、1006は、検出時間に対する平均濃度変化の変化
率を動画像の時間的変動の複雑さを表すフラクタル次元
として求める変化率算出部、1007は、変化率算出部
1006が求めたフラクタル次元に基づいて画質補正信
号を出力する画像補正信号出力部である。
【0081】以上のように構成された本実施例の画像処
理装置の動作を以下に説明する。
【0082】本実施例での入力動画像も、請求項1の実
施例と同様に、大きさ384×384画素、濃度64階調のモノ
クロ画像とする。
【0083】フレーム代表濃度算出部1001とフレー
ム代表濃度記憶部1002と検出時間分割部1003と
時間代表濃度算出部1004と平均濃度算出部1005
と変化率算出部1006が、[ステップ1]から[ステ
ップ6]までを行うまでの処理は、請求項4の実施例と
同様であるので、その説明は省略する。
【0084】[ステップ7]画像補正信号出力部100
7は、変化率算出部1006の求めたフラクタル次元に
基づいて次のようにしてγ補正信号を出力する。
【0085】変化率算出部1006の求めたフラクタル
次元Dは、動画像の時間的変動の複雑さを表しているの
で、その値が大きいほどダイナミックに時間変動してい
る画像内容であるということがわかり、値が小さいほど
時間的変動に乏しい画像であることがわかる。このこと
を利用して、画像補正信号出力部1007は、(数9)
を用いて、フラクタル次元Dの大きな動画像ほど明るく
なるように、あるいは、暗くなるようにγ補正をかけ
る。
【0086】
【数9】EO=EI a(D+b) ここで、EO, EIはそれぞれ入力画像濃度、出力画像濃度
であり、a, bは定数(a<0, -2<b<-1)である。aの絶対値
が大きいほどフラクタル次元の変動に対応して補正量が
大きくなり、bの値が大きいほど、画像が明るくなるよ
うに補正される。a, bの値を変えることにより、ダイナ
ミックで迫力のある補正や、落ちついた感じで目にやさ
しい補正等の種々のモードの画像補正をかけることがで
きる。
【0087】以上、本実施例の画像処理装置の動作を説
明したが、本発明によれば、時系列に変化する入力動画
像の各フレーム代表濃度を求める手段と、現在から所定
の対象時間前までの各フレーム代表濃度を記憶する手段
と、現在から前記対象時間前までの時間をさらに所定の
複数の検出時間に等分割する手段と、前記フレーム代表
濃度を用いて前記検出時間内の時間代表濃度を求める手
段と、前記時間代表濃度を用いて検出時間あたりの濃度
変化の前記対象時間内での平均値を求める手段と、前記
検出時間に対する前記平均値の変化率を動画像の時間的
変動の複雑さを表すフラクタル次元として求める手段
と、前記フラクタル次元に基づいて画質補正信号を出力
する手段とを設けることにより、動画像の内容を表す時
間的変動の複雑さを考慮した画質補正を行うことができ
るので、より迫力のある画像や、より目にやさしい画像
を得ることができる。
【0088】なお、請求項5の本発明の実施例におい
て、フレーム代表濃度算出部はフレーム代表濃度として
平均濃度を用いたが、最多出現濃度などの他の値を用い
ても良い。また、検出時間分割部は8通りの検出時間領
域に分割したが、何通りのいかなる長さの検出時間領域
でもよい。また、時間代表濃度算出部は代表濃度として
2つの端点の時刻の画素濃度を用いたが、検出時間領域
内の画素濃度平均値などの他の値でもよい。
【0089】次に、請求項6の本発明の一実施例である
画像処理装置の構成を図11に示す。図11において、
1101は、入力動画像の各フレームを所定の複数の対
象領域に分割する対象領域分割部、1102は、各対象
領域ごとの領域代表濃度を求める領域代表濃度算出部、
1103は、現在から所定の対象時間前までの各領域代
表濃度を記憶する領域代表濃度記憶部、1104は、対
象時間をさらに所定の複数の検出時間に分割する検出時
間分割部、1105は、領域代表濃度を用いて検出時間
内の時間代表濃度を求める時間代表濃度算出部、110
6は、時間代表濃度を用いて検出時間あたりの濃度変化
の対象時間内での平均濃度変化を求める平均濃度変化算
出部、1107は、各対象領域について、検出時間に対
する平均濃度変化の変化率を動画像の時間的変動の複雑
さを表すフラクタル次元として求める変化率算出部、1
108は、フラクタル次元を動画像の対象領域別の複雑
さを表す画像特徴量ベクトルとして出力する特徴量出力
部である。
【0090】以上のように構成された本実施例の画像処
理装置の動作を以下に説明する。
【0091】本実施例での入力動画像も、請求項1の実
施例と同様に、大きさ384×384画素、濃度64階調のモノ
クロ画像とする。
【0092】[ステップ1]入力動画像が時系列的に入
力されると、対象領域分割部1101は、1フレームご
とに複数の対象領域に分割する。対象領域はあらかじめ
設定しておいた固定領域である。以下、対象領域をSi(i
=1,2,…,m : iは対象領域の番号, mは対象領域の数)で
表す。この例では、請求項1の本発明の実施例と同様に
図2の様な9つの対象領域S1〜S9に等分割する。
【0093】[ステップ2]領域代表濃度算出部110
2は、1フレームが入力されるごとに、領域代表濃度と
して対象領域Si内画素の平均濃度di(t) (tは時刻)を求
める。
【0094】[ステップ3]領域代表濃度記憶部110
3は、領域代表濃度算出部1102が求めた現在時刻の
フレーム内の領域代表濃度di(tp) (tpは現在時刻)を記
憶に加えることにより、常に現在時刻から所定の対象時
間前までの各フレームの各対象領域の領域代表濃度di(t
p), di(tp-1), di(tp-2),…, di(tp-ts) (tsは対象時
間)を記憶しておく。対象時間は、現在からさかのぼっ
てフラクタル次元を算出する時間の長さであり、ここで
は、ts=128とする。現在時刻tpから時刻(tp-ts)までの
時間領域をここでは対象時間領域と呼ぶ。
【0095】[ステップ4]検出時間分割部1104
は、対象時間領域を一定の時間間隔で等分割する。以
下、この時間間隔を検出時間長さと呼び、分割された時
間領域を検出時間領域と呼ぶ。分割は検出時間長さを変
化させて複数通り行う。 以下、 検出時間領域をTj(j=
1,2,…,n : j は検出時間領域の番号, n は検出時間領
域の数)で表し、検出時間長さをrk(k=1,2,…,g : kは検
出時間長さの番号,gは分割の通りの数)で表す。この例
ではg=8とし、(r1,r2,r3,r4,r5,r6,r7,r8)=(1,2,4,8,1
6,32,64,128)の8通りの検出時間長さで検出時間領域に
順次分割する。ただし、検出時間長さr8=128の場合は、
検出時間領域は対象時間領域と同じとする。
【0096】[ステップ5]時間代表濃度算出部110
5は、検出時間分割部1104が分割した検出時間領域
Tjの2つの端点の時刻の領域代表濃度をその検出時間領
域の時間代表画素濃度として求める。以下、検出時間領
域Tjの2つの端点の時刻の領域代表濃度をdijh(h=1,2 :
hは端点の番号)と表す。
【0097】[ステップ6]平均濃度変化算出部110
6は、対象時間領域内の全時間代表濃度dijhを用いて、
各対象領域Siについて、検出時間領域あたりの濃度変化
の対象時間領域内での平均濃度変化aiを求める。平均濃
度変化を求める方法は、請求項4の発明の実施例と同様
であるので詳細な説明を省略する。
【0098】[ステップ7]変化率算出部1107は、
各対象領域Siについて、検出時間分割部1104で設定
した検出時間長さrkに対する、平均濃度変化算出部80
5で求められた平均濃度変化aiの変化率を動画像の時間
的変動の複雑さを表すフラクタル次元として求めて出力
する。具体的な算出方法は請求項4の本発明の実施例と
同様なのでその説明を省略する。
【0099】[ステップ8]特徴量出力部1108は、
変化率算出部1107が各対象領域ごとに求めたフラク
タル次元を9次元のベクトルデータとして出力する。
【0100】以上、本実施例の画像処理装置の動作を説
明したが、本発明によれば、時系列に変化する入力動画
像の各フレームを所定の複数の対象領域に分割する手段
と、前記各対象領域ごとの領域代表濃度を求める手段
と、現在から所定の対象時間前までの各フレームの領域
代表濃度を記憶する手段と、現在から前記対象時間前ま
での時間をさらに所定の複数の検出時間に等分割する手
段と、前記領域代表濃度を用いて前記検出時間内の時間
代表濃度を求める手段と、前記時間代表濃度を用いて検
出時間あたりの濃度変化の前記対象時間内での平均値を
求める手段と、前記各対象領域について前記検出時間に
対する前記平均値の変化率を動画像の時間的変動の複雑
さを表すフラクタル次元として求める手段と、前記フラ
クタル次元を動画像の対象領域別の複雑さを表す画像特
徴量ベクトルとして出力する手段とを設けることによ
り、動画像の時間的変動が複雑な領域とそうでない領域
とを判別することができる。
【0101】なお、請求項6の本発明の実施例におい
て、対象領域分割部は入力画像を9つの対象領域に等分
割したが、任意の数の任意の形状の対象領域に分割して
もよい。また、領域代表濃度算出部は領域代表濃度とし
て平均濃度を用いたが、最多出現濃度などの他の値を用
いても良い。また、検出時間分割部は8通りの検出時間
領域に分割したが、何通りのいかなる長さの検出時間領
域でもよい。また、時間代表濃度算出部は代表濃度とし
て2つの端点の時刻の画素濃度を用いたが、検出時間領
域内の画素濃度平均値などの他の値でもよい。
【0102】なお、本発明の各手段は、コンピュータを
用いてソフトウェア的に実現し、あるいはそれら各機能
を有する専用のハード回路を用いて実現する事が出来
る。
【0103】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明は、画像を所定の複数の領域に分割し、各領域に
対して画素濃度の空間的フラクタル次元を求めることに
より、全体画像を画像の複雑な領域とそうでない領域と
に判別することができる。
【0104】また、本発明は、ビデオカメラを用いて撮
像された画像を複数の領域に分割し、各領域に対してフ
ラクタル次元を求めることにより、画像に写っている内
容の複雑さを考慮して絞りを調節する領域を決定でき
る。
【0105】また、本発明は、ビデオカメラを用いて撮
像された画像を複数の領域に分割し、各領域に対してフ
ラクタル次元を求めることにより、画像に写っている内
容の複雑さを考慮して焦点を調節する領域を決定するこ
とができる。また、自動露光制御を行う画像処理装置と
併用する場合に、他の回路を付加することなく焦点を調
節できる。
【0106】また、本発明は、時系列に変化する動画像
のフレーム間のフラクタル次元を求めることにより、動
画像の時間的変動の複雑さを得ることができる。
【0107】また、本発明は、時系列に変化する動画像
のフレーム間のフラクタル次元を求めることにより、動
画像の時間的変動の複雑さに基づいた画質補正信号を出
力できる。
【0108】また、本発明は、時系列に変化する動画像
を複数領域に分割し、各領域のフレーム間のフラクタル
次元を求めることにより、動画像の時間的変動が複雑で
ある領域とそうでない領域とを判別できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の本発明の一実施例の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】請求項1の本発明において画像を対象領域に分
割する一例を示す図である。
【図3】請求項1の本発明において対象領域を検出領域
に分割する一例を示す図である。
【図4】請求項1の本発明において平均濃度変化を求め
る方法を説明する図である。
【図5】請求項1の本発明においてフラクタル次元を最
小2乗法から求める方法を説明する図である。
【図6】請求項2の本発明の一実施例の構成を示すブロ
ック図である。
【図7】請求項3の本発明の一実施例の構成を示すブロ
ック図である。
【図8】請求項4の本発明の一実施例の構成を示すブロ
ック図である。
【図9】請求項4の本発明において平均濃度変化を求め
る方法を説明する図である。
【図10】請求項5の本発明の一実施例の構成を示すブ
ロック図である。
【図11】請求項6の本発明の一実施例の構成を示すブ
ロック図である。
【図12】自己相似図形の例であるKoch曲線を示す図面
である。
【符号の説明】
101,601,701,1101 対象領域分割部
(手段) 102,602,702 検出領域分割部
(手段) 103,603,703 代表画素濃度算出
部(手段) 104,604,704,805,1005,1106
平均濃度変化算出部(手段) 105,605,705,806,1006,1107
変化率算出部(手段) 106,606,706 比較部(手段) 607 絞り領域決定部
(手段) 707 商店領域決定部
(手段) 708 商店調節信号出力
部(手段) 801,1001 フレーム代表濃度
算出部(手段) 802,1002 フレーム代表濃度
記憶部(手段) 803,1003,1104 検出時間分割部
(手段) 804,1004,1105 時間代表濃度算出
部(手段) 1007 画質補正信号出力
部(手段) 1102 領域代表濃度算出
部(手段) 1103 領域代表濃度記憶
部(手段) 1108 特徴量出力部(手
段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力画像を所定の複数の対象領域に分割す
    る対象領域分割手段と、前記各対象領域を、さらに所定
    の複数の検出領域に等分割する検出領域分割手段と、前
    記各検出領域の代表画素濃度を求める代表画素濃度算出
    手段と、前記求められた代表画素濃度を用いて前記検出
    領域あたりの濃度変化の前記対象領域内での平均値を求
    める平均濃度変化算出手段と、前記検出領域の面積に対
    する前記平均値の変化率を画像の複雑さを表すフラクタ
    ル次元として求める変化率算出手段と、前記各々の対象
    領域のフラクタル次元を相互に比較することにより複雑
    な画像の対象領域とそうでない対象領域を判別する比較
    手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】ビデオカメラにより撮像された画像を所定
    の複数の対象領域に分割する対象領域分割手段と、前記
    各対象領域をさらに所定の複数の検出領域に等分割する
    検出領域分割手段と、前記各検出領域の代表画素濃度を
    求める代表画素濃度算出手段と、前記代表画素濃度を用
    いて前記検出領域あたりの濃度変化の前記対象領域内で
    の平均値を求める平均濃度変化算出手段と、前記検出領
    域の面積に対する前記平均値の変化率を画像の複雑さを
    表すフラクタル次元として求める変化率算出手段と、前
    記各々の対象領域のフラクタル次元を相互に比較するこ
    とにより複雑な画像の対象領域とそうでない対象領域を
    判別する比較手段と、前記判別結果に基づいて前記ビデ
    オカメラの絞りを調節する対象領域を決定する絞り領域
    決定手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】ビデオカメラにより撮像された画像を所定
    の複数の対象領域に分割する対象領域分割手段と、前記
    各対象領域をさらに所定の複数の検出領域に等分割する
    検出領域分割手段と、前記各検出領域の代表画素濃度を
    求める代表画素濃度算出手段と、前記代表画素濃度を用
    いて前記検出領域あたりの濃度変化の前記対象領域内で
    の平均値を求める平均濃度変化算出手段と、前記検出領
    域の面積に対する前記平均値の変化率を画像の複雑さを
    表すフラクタル次元として求める変化率算出手段と、前
    記各々の対象領域のフラクタル次元を相互に比較するこ
    とにより複雑な画像の対象領域とそうでない対象領域を
    判別する比較手段と、前記判別結果に基づいて前記ビデ
    オカメラの焦点を調節する対象領域を決定する焦点領域
    決定手段と、前記フラクタル次元が大きくなる方向に前
    記焦点を調節する信号を出力する焦点調節信号出力手段
    とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】時系列に変化する入力動画像の各フレーム
    代表濃度を求めるフレーム代表濃度算出手段と、現在か
    ら所定の対象時間前までの前記各フレーム代表濃度を記
    憶するフレーム代表濃度記憶手段と、現在から前記対象
    時間前までの時間をさらに所定の複数の検出時間に等分
    割する検出時間分割手段と、前記フレーム代表濃度を用
    いて前記検出時間内の時間代表濃度を求める時間代表濃
    度算出手段と、前記時間代表濃度を用いて前記検出時間
    あたりの濃度変化の前記対象時間内での平均値を求める
    平均濃度変化算出手段と、前記検出時間に対する前記平
    均値の変化率を動画像の時間的変動の複雑さを表すフラ
    クタル次元として求める変化率算出手段とを備えたこと
    を特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】時系列に変化する入力動画像の各フレーム
    代表濃度を求めるフレーム代表濃度算出手段と、現在か
    ら所定の対象時間前までの前記各フレーム代表濃度を記
    憶するフレーム代表濃度記憶手段と、現在から前記対象
    時間前までの時間をさらに所定の複数の検出時間に等分
    割する検出時間分割手段と、前記フレーム代表濃度を用
    いて前記検出時間内の時間代表濃度を求める時間代表濃
    度算出手段と、前記時間代表濃度を用いて前記検出時間
    あたりの濃度変化の前記対象時間内での平均値を求める
    平均濃度変化算出手段と、前記検出時間に対する前記平
    均値の変化率を動画像の時間的変動の複雑さを表すフラ
    クタル次元として求める変化率算出手段と、前記フラク
    タル次元に基づいて画質補正信号を出力する画質補正信
    号出力手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】時系列に変化する入力動画像の各フレーム
    を所定の複数の対象領域に分割する対象領域分割手段
    と、前記各対象領域ごとの領域代表濃度を求める領域代
    表濃度算出手段と、現在から所定の対象時間前までの各
    フレームの領域代表濃度を記憶する領域代表濃度記憶手
    段と、現在から前記対象時間前までの時間をさらに所定
    の複数の検出時間に等分割する検出時間分割手段と、前
    記領域代表濃度を用いて前記検出時間内の時間代表濃度
    を求める時間代表濃度算出手段と、前記時間代表濃度を
    用いて検出時間あたりの濃度変化の前記対象時間内での
    平均値を求める平均濃度変化算出手段と、前記各対象領
    域について前記検出時間に対する前記平均値の変化率を
    動画像の時間的変動の複雑さを表すフラクタル次元とし
    て求める変化率算出手段と、前記フラクタル次元を動画
    像の対象領域別の複雑さを表す画像特徴量ベクトルとし
    て出力する特徴量算出手段とを備えたことを特徴とする
    画像処理装置。
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