JPH10115499A - 電気雷管 - Google Patents
電気雷管Info
- Publication number
- JPH10115499A JPH10115499A JP28759596A JP28759596A JPH10115499A JP H10115499 A JPH10115499 A JP H10115499A JP 28759596 A JP28759596 A JP 28759596A JP 28759596 A JP28759596 A JP 28759596A JP H10115499 A JPH10115499 A JP H10115499A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inner cylinder
- plug
- lead
- lead pins
- cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Air Bags (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】組立て作業性や気密性に優れた電気雷管を提供
する。 【解決手段】一対のリ−ドピン31,32が栓体1に貫
設され、該栓体の一端121側においてリ−ドピン間に
電橋線5が接続され、同栓体1の他端122側に金属内
筒2がリ−ドピン31,32を通して配設され、該内筒
2の栓体1の他端側122に臨む一端21側が一方のリ
−ドピン31に電気的に接続され、栓体とリ−ドピンと
の間が封止剤4で封止されてなる塞栓を備え、該塞栓が
一端閉成の着火薬装填金属外筒6内に挿入され、該外筒
6の他端と内筒2の他端とが気密に接合されている。
する。 【解決手段】一対のリ−ドピン31,32が栓体1に貫
設され、該栓体の一端121側においてリ−ドピン間に
電橋線5が接続され、同栓体1の他端122側に金属内
筒2がリ−ドピン31,32を通して配設され、該内筒
2の栓体1の他端側122に臨む一端21側が一方のリ
−ドピン31に電気的に接続され、栓体とリ−ドピンと
の間が封止剤4で封止されてなる塞栓を備え、該塞栓が
一端閉成の着火薬装填金属外筒6内に挿入され、該外筒
6の他端と内筒2の他端とが気密に接合されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気雷管に関するも
のである。
のである。
【0002】
【従来の技術】爆破作業に用いる電気雷管、コンクリ−
ト破砕器に用いる電気雷管、自動車用エアバックに用い
る電気雷管等においては、栓体に一対のリ−ドピンを貫
設し、これらリ−ドピンの先端間に電橋線を接続し、着
火薬を収納した金属外筒を前記栓体で密栓し、作動電流
による電橋線の通電発熱で着火薬を点火させると同時に
金属外筒を破裂させている。この電気雷管において、リ
−ドピンと金属外筒との間に過大な電位差が作用するの
を排除しその間の放電による電気雷管の暴発を防止する
ことが必要である。
ト破砕器に用いる電気雷管、自動車用エアバックに用い
る電気雷管等においては、栓体に一対のリ−ドピンを貫
設し、これらリ−ドピンの先端間に電橋線を接続し、着
火薬を収納した金属外筒を前記栓体で密栓し、作動電流
による電橋線の通電発熱で着火薬を点火させると同時に
金属外筒を破裂させている。この電気雷管において、リ
−ドピンと金属外筒との間に過大な電位差が作用するの
を排除しその間の放電による電気雷管の暴発を防止する
ことが必要である。
【0003】そこで、、図6に示すように、栓体1’に
一対のリ−ドピン31’,32’を貫設し、栓体1’の
一端側でリ−ドピン31’,32’間に電橋線5’を接
続し、金属内筒2’の一端を栓体1’の他端に嵌着し、
内筒2’をガラス4’で封着してリ−ドピン31’,3
2’と栓体1’と内筒2’との相互間を封止し、内筒他
端の爪部231’と一方のリ−ドピン31’とを溶接に
より電気的に接続し、着火薬61’を収納した金属外筒
6’内に栓体1’を挿入し、内筒2’の他端と外筒6’
の他端とを溶接により封止してなる電気雷管が提案され
ている(実用新案登録第3005753号)。
一対のリ−ドピン31’,32’を貫設し、栓体1’の
一端側でリ−ドピン31’,32’間に電橋線5’を接
続し、金属内筒2’の一端を栓体1’の他端に嵌着し、
内筒2’をガラス4’で封着してリ−ドピン31’,3
2’と栓体1’と内筒2’との相互間を封止し、内筒他
端の爪部231’と一方のリ−ドピン31’とを溶接に
より電気的に接続し、着火薬61’を収納した金属外筒
6’内に栓体1’を挿入し、内筒2’の他端と外筒6’
の他端とを溶接により封止してなる電気雷管が提案され
ている(実用新案登録第3005753号)。
【0004】この電気雷管においては、両リ−ドピン3
1’,32’が電橋線5’で電気的に導通され、金属外
筒6’と一方のリ−ドピン31’との間が、外筒6’と
内筒2’との溶接及び内筒2’と一方のリ−ドピン3
1’との溶接により電気的に導通されているから、両リ
−ドピン31’,32’と金属外筒6’との間での過大
な電位差の発生を防止でき、この過大電位差が発生する
ときの放電に基づく電気雷管の暴発を排除できる。
1’,32’が電橋線5’で電気的に導通され、金属外
筒6’と一方のリ−ドピン31’との間が、外筒6’と
内筒2’との溶接及び内筒2’と一方のリ−ドピン3
1’との溶接により電気的に導通されているから、両リ
−ドピン31’,32’と金属外筒6’との間での過大
な電位差の発生を防止でき、この過大電位差が発生する
ときの放電に基づく電気雷管の暴発を排除できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電気雷
管の寸法が著しく小さく(栓体外径は7mm程度、リ−
ドピンの外径は1mm程度)て内筒の厚みが極めて薄く
(0.2〜0.3mm)、また、内筒2’の爪231’
とリ−ドピン31’との溶接熱で封着ガラス4’にクラ
ックが生じないように、ガラス4の充填厚みを薄くして
その溶接箇所とガラス面とを充分に隔離する必要がある
ため、溶接箇所近傍の内筒部分が変歪し塞栓の内筒2’
を外筒6’にスム−ズに挿入し難くなるので、組立て作
業性の低下や内筒と外筒間の気密不良による着火薬の吸
湿劣化が懸念される。
管の寸法が著しく小さく(栓体外径は7mm程度、リ−
ドピンの外径は1mm程度)て内筒の厚みが極めて薄く
(0.2〜0.3mm)、また、内筒2’の爪231’
とリ−ドピン31’との溶接熱で封着ガラス4’にクラ
ックが生じないように、ガラス4の充填厚みを薄くして
その溶接箇所とガラス面とを充分に隔離する必要がある
ため、溶接箇所近傍の内筒部分が変歪し塞栓の内筒2’
を外筒6’にスム−ズに挿入し難くなるので、組立て作
業性の低下や内筒と外筒間の気密不良による着火薬の吸
湿劣化が懸念される。
【0006】本発明の目的は、組立て作業性や気密性に
優れた電気雷管を提供することにある。
優れた電気雷管を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電気雷管
は、一対のリ−ドピンが栓体に貫設され、該栓体の一端
側においてリ−ドピン間に電橋線が接続され、同栓体の
他端側に金属内筒がリ−ドピンを通して配設され、該内
筒の栓体の他端側に臨む一端側が一方のリ−ドピンに電
気的に接続され、栓体とリ−ドピンとの間及びリ−ドピ
ンと栓体との間が封止剤で封止されてなる塞栓を備え、
該塞栓が一端閉成の着火薬装填金属外筒内に挿入され、
該外筒の他端と内筒の他端とが気密に接合されているこ
とを特徴とする構成であり、金属内筒にリ−ドピン挿通
端板部と筒部とを有するものを用い、端板部のリ−ドピ
ン挿通開口に設けられた端子と一方のリ−ドピンとの電
気的接続によって内筒の一方のリ−ドピンに対する接合
を行い、内筒内に封止剤を充填することができる。
は、一対のリ−ドピンが栓体に貫設され、該栓体の一端
側においてリ−ドピン間に電橋線が接続され、同栓体の
他端側に金属内筒がリ−ドピンを通して配設され、該内
筒の栓体の他端側に臨む一端側が一方のリ−ドピンに電
気的に接続され、栓体とリ−ドピンとの間及びリ−ドピ
ンと栓体との間が封止剤で封止されてなる塞栓を備え、
該塞栓が一端閉成の着火薬装填金属外筒内に挿入され、
該外筒の他端と内筒の他端とが気密に接合されているこ
とを特徴とする構成であり、金属内筒にリ−ドピン挿通
端板部と筒部とを有するものを用い、端板部のリ−ドピ
ン挿通開口に設けられた端子と一方のリ−ドピンとの電
気的接続によって内筒の一方のリ−ドピンに対する接合
を行い、内筒内に封止剤を充填することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。図1の(イ)は本発明に
係る電気雷管に用いられる塞栓を示す平面図、図1の
(ロ)は図1の(イ)におけるロ−ロ断面図、図1の
(ハ)は同塞栓の図1の(ロ)におけるハ−ハ断面図で
ある。図1の(イ)乃至図1の(ハ)において、1はセ
ラミックス製、例えばアルミナセラミックス製の栓体で
あり、片面側にボス11が形成され、一端端面121か
らボス11側にわたって一対の断面長方形のリ−ドピン
挿通孔131,132が形成されている。2は金属内筒
であり、リ−ドピン挿通端板部21と筒部22とを有
し、リ−ドピン挿通端板部21において栓体1の他端端
面122に取り合わされている。31,32は一対のリ
−ドピンであり、圧潰により扁平化された先端部31
1、321が栓体に挿通され、他の部分312、322
は断面円形のままとされている。一方のリ−ドピン31
の先端扁平部311には、内筒2の端板部21の中央開
口23に設けられた端子231が溶接され、栓体1には
この端子231を受容するための空間141が形成され
ている。4は内筒2内に充填された封止剤、例えば、ガ
ラス、エポキシ樹脂等の硬化性樹脂等である。5は栓体
の一端面121側においてリ−ドピンの先端端面間に接
合された電橋線である。
実施の形態について説明する。図1の(イ)は本発明に
係る電気雷管に用いられる塞栓を示す平面図、図1の
(ロ)は図1の(イ)におけるロ−ロ断面図、図1の
(ハ)は同塞栓の図1の(ロ)におけるハ−ハ断面図で
ある。図1の(イ)乃至図1の(ハ)において、1はセ
ラミックス製、例えばアルミナセラミックス製の栓体で
あり、片面側にボス11が形成され、一端端面121か
らボス11側にわたって一対の断面長方形のリ−ドピン
挿通孔131,132が形成されている。2は金属内筒
であり、リ−ドピン挿通端板部21と筒部22とを有
し、リ−ドピン挿通端板部21において栓体1の他端端
面122に取り合わされている。31,32は一対のリ
−ドピンであり、圧潰により扁平化された先端部31
1、321が栓体に挿通され、他の部分312、322
は断面円形のままとされている。一方のリ−ドピン31
の先端扁平部311には、内筒2の端板部21の中央開
口23に設けられた端子231が溶接され、栓体1には
この端子231を受容するための空間141が形成され
ている。4は内筒2内に充填された封止剤、例えば、ガ
ラス、エポキシ樹脂等の硬化性樹脂等である。5は栓体
の一端面121側においてリ−ドピンの先端端面間に接
合された電橋線である。
【0009】上記塞栓を製作するには、一方のリ−ドピ
ン31の扁平先端部311に内筒の端板部21の端子2
31を溶接し、その扁平先端部311を栓体1の一方の
リ−ドピン挿通孔131に挿通すると共に内筒2の端板
21の中央開口23を栓体1のボス11上に挿通する。
この場合、内筒2の端板21が栓体1の他端端面122
に当接され、この当接により一方のリ−ドピン31が位
置決めされ、他方のリ−ドピン32が肩320の栓体他
端端面122への当接により位置決めされる。この位置
決め状態のもとで内筒2内に封止剤4、例えば、鉛ガラ
ス粉末を充填・溶融固化して内筒2と栓体1とリ−ドピ
ン31,32との間を封止する。
ン31の扁平先端部311に内筒の端板部21の端子2
31を溶接し、その扁平先端部311を栓体1の一方の
リ−ドピン挿通孔131に挿通すると共に内筒2の端板
21の中央開口23を栓体1のボス11上に挿通する。
この場合、内筒2の端板21が栓体1の他端端面122
に当接され、この当接により一方のリ−ドピン31が位
置決めされ、他方のリ−ドピン32が肩320の栓体他
端端面122への当接により位置決めされる。この位置
決め状態のもとで内筒2内に封止剤4、例えば、鉛ガラ
ス粉末を充填・溶融固化して内筒2と栓体1とリ−ドピ
ン31,32との間を封止する。
【0010】而るのち、リ−ドピン先端端面310,3
20間に電橋線5を張り、図2に示すように、抵抗溶接
機の一方の溶接用電極Aを一方のリ−ドピン先端端面3
10の電橋線5の一端部51上に配置し、他方の溶接用
電極Bを同先端端面310に直接接触させて電橋線5の
一端部51と一方のリ−ドピン先端端面310との間を
抵抗溶接し、更に、電橋線5の他端部52と他方のリ−
ドピン先端端面320との間を上記と同様にして抵抗溶
接し、これにて栓栓の製作を終了する。
20間に電橋線5を張り、図2に示すように、抵抗溶接
機の一方の溶接用電極Aを一方のリ−ドピン先端端面3
10の電橋線5の一端部51上に配置し、他方の溶接用
電極Bを同先端端面310に直接接触させて電橋線5の
一端部51と一方のリ−ドピン先端端面310との間を
抵抗溶接し、更に、電橋線5の他端部52と他方のリ−
ドピン先端端面320との間を上記と同様にして抵抗溶
接し、これにて栓栓の製作を終了する。
【0011】図3は本発明に係る電気雷管を示し、上記
の栓体を着火薬61を収納した一端閉成の薄肉金属外筒
6内に挿入して電橋線5を着火薬61に密接させ、内筒
2の筒部22と金属外筒6との間を溶接により気密化す
ると共に電気的に導通してある。上記電橋線5には、
鉄、ニッケル、モリブデン、白金、タングステン、タン
タル等の単体金属、ニッケル−クロム系、鉄−クロム−
アルミニウム系等の合金を使用できる。上記のリ−ドピ
ン31,32には、電橋線との接続が容易で、かつガラ
ス、エポキシ樹脂等の封止材との接着性に優れたものを
使用し、例えば、鉄、ニッケル、銅等の単体金属、ニッ
ケル−鉄系等の合金を使用できる。上記内筒2や外筒6
には、耐食性に優れ、ガラス等の封止剤との接着性に優
れた金属、例えば、ステンレス鋼を使用できる。上記に
おいて、電橋線5の標準外径は30μm、リ−ドピン3
1,32の標準外径は1.0mm、内筒の標準外径は6
mm、内筒の厚みは200〜300μmである。
の栓体を着火薬61を収納した一端閉成の薄肉金属外筒
6内に挿入して電橋線5を着火薬61に密接させ、内筒
2の筒部22と金属外筒6との間を溶接により気密化す
ると共に電気的に導通してある。上記電橋線5には、
鉄、ニッケル、モリブデン、白金、タングステン、タン
タル等の単体金属、ニッケル−クロム系、鉄−クロム−
アルミニウム系等の合金を使用できる。上記のリ−ドピ
ン31,32には、電橋線との接続が容易で、かつガラ
ス、エポキシ樹脂等の封止材との接着性に優れたものを
使用し、例えば、鉄、ニッケル、銅等の単体金属、ニッ
ケル−鉄系等の合金を使用できる。上記内筒2や外筒6
には、耐食性に優れ、ガラス等の封止剤との接着性に優
れた金属、例えば、ステンレス鋼を使用できる。上記に
おいて、電橋線5の標準外径は30μm、リ−ドピン3
1,32の標準外径は1.0mm、内筒の標準外径は6
mm、内筒の厚みは200〜300μmである。
【0012】上記の電気雷管においては、両リ−ドピン
31,32が電橋線5で充分に低抵抗で接続され、一方
のリ−ドピン31が内筒2に端子231により電気的に
導通されて内筒2が外筒6に電気的に導通されているの
で、リ−ドピン31,32の先端や電橋線5と外筒6と
の間に電位差が作用するのを排除でき、これらの間の放
電による着火薬の着火暴発を確実に防止できる。上記電
気雷管においては、内筒2と一方のリ−ドピン31との
電気的導通のための溶接箇所を、端板部中央開口23内
の内筒2の筒部22から充分に隔たった箇所としてある
から、溶接熱による内筒2の筒部22の変歪をよく防止
し得、外筒6内への内筒2の挿入をスム−ズに、しかも
密接させて行うことができ、外筒6と内筒2とを容易に
気密に溶接できる。また、当該溶接後に、口金2内のガ
ラス封着が行われるので、ガラスのクラック発生を排除
できる。
31,32が電橋線5で充分に低抵抗で接続され、一方
のリ−ドピン31が内筒2に端子231により電気的に
導通されて内筒2が外筒6に電気的に導通されているの
で、リ−ドピン31,32の先端や電橋線5と外筒6と
の間に電位差が作用するのを排除でき、これらの間の放
電による着火薬の着火暴発を確実に防止できる。上記電
気雷管においては、内筒2と一方のリ−ドピン31との
電気的導通のための溶接箇所を、端板部中央開口23内
の内筒2の筒部22から充分に隔たった箇所としてある
から、溶接熱による内筒2の筒部22の変歪をよく防止
し得、外筒6内への内筒2の挿入をスム−ズに、しかも
密接させて行うことができ、外筒6と内筒2とを容易に
気密に溶接できる。また、当該溶接後に、口金2内のガ
ラス封着が行われるので、ガラスのクラック発生を排除
できる。
【0013】上記の実施例では、リ−ドピン31,32
の先端部311,321を長方形断面として栓体1のリ
−ドピン挿通孔131,132に挿通しているので、リ
−ドピンの回転を防止してリ−ドピンの位置決めを容易
に行い得る。また、各リ−ドピン先端部311,322
の長方形断面積を異ならしめ、それに対応して各リ−ド
ピン挿通孔131,132の断面積を異ならしめれば、
一対のリ−ドピン31,32の挿通を間違って互い違い
にすることを確実に防止でき、塞栓の組立てをより円滑
に行うことができる。なお、図1に示す実施例では、リ
−ドピンが内筒と接合している側と接合していない側と
を視覚的に識別するために、栓体1の一端端面121に
その識別を行うためのマ−キング用凹部15を設けてあ
る。
の先端部311,321を長方形断面として栓体1のリ
−ドピン挿通孔131,132に挿通しているので、リ
−ドピンの回転を防止してリ−ドピンの位置決めを容易
に行い得る。また、各リ−ドピン先端部311,322
の長方形断面積を異ならしめ、それに対応して各リ−ド
ピン挿通孔131,132の断面積を異ならしめれば、
一対のリ−ドピン31,32の挿通を間違って互い違い
にすることを確実に防止でき、塞栓の組立てをより円滑
に行うことができる。なお、図1に示す実施例では、リ
−ドピンが内筒と接合している側と接合していない側と
を視覚的に識別するために、栓体1の一端端面121に
その識別を行うためのマ−キング用凹部15を設けてあ
る。
【0014】上記の実施例では、一対のリ−ドピンの先
端端面310,320を互いに平行な長方形にしている
ので、リ−ドピンの先端端面310,320間の距離が
基準値よりずれても、その長方形の長軸に対する電橋線
5の傾斜角を調整することによりリ−ドピン31,32
間の抵抗を容易に所定の一定値に設定できる。本発明に
おいて、リ−ドピン挿通孔及びリ−ドピン先端部を円形
とすることも可能である。
端端面310,320を互いに平行な長方形にしている
ので、リ−ドピンの先端端面310,320間の距離が
基準値よりずれても、その長方形の長軸に対する電橋線
5の傾斜角を調整することによりリ−ドピン31,32
間の抵抗を容易に所定の一定値に設定できる。本発明に
おいて、リ−ドピン挿通孔及びリ−ドピン先端部を円形
とすることも可能である。
【0015】図4は本発明に係る電気雷管の別例を示
し、栓体1のリ−ドピン挿通孔に断面円形のリ−ドピン
31,32を挿通し、各リ−ドピン先端の円形鍔部30
とリ−ドピン挿通孔口のテ−パ孔121との間をガラス
等の封止剤4でシ−ルし、栓体1の他端面に金属内筒2
の端板部21をガラスやエポキシ樹脂等の封止剤4で固
着し、一方のリ−ドピン31と内筒の端板部21のボス
付きリ−ドピン挿通口211との間を溶接により気密化
すると共に電気的に導通し、他方のリ−ドピン32と内
筒の端板部21のリ−ドピン挿通孔212との間をギャ
ップで絶縁し、両リ−ドピンの円形鍔部30,30の上
面間に電橋線5を接合し、かかる塞栓を着火薬61を収
納した金属外筒6内に挿入して電橋線5を着火薬61に
密接させ、内筒21の筒部22と外筒6の開口端とを溶
接により気密化すると共に電気的に導通してある。
し、栓体1のリ−ドピン挿通孔に断面円形のリ−ドピン
31,32を挿通し、各リ−ドピン先端の円形鍔部30
とリ−ドピン挿通孔口のテ−パ孔121との間をガラス
等の封止剤4でシ−ルし、栓体1の他端面に金属内筒2
の端板部21をガラスやエポキシ樹脂等の封止剤4で固
着し、一方のリ−ドピン31と内筒の端板部21のボス
付きリ−ドピン挿通口211との間を溶接により気密化
すると共に電気的に導通し、他方のリ−ドピン32と内
筒の端板部21のリ−ドピン挿通孔212との間をギャ
ップで絶縁し、両リ−ドピンの円形鍔部30,30の上
面間に電橋線5を接合し、かかる塞栓を着火薬61を収
納した金属外筒6内に挿入して電橋線5を着火薬61に
密接させ、内筒21の筒部22と外筒6の開口端とを溶
接により気密化すると共に電気的に導通してある。
【0016】図5は本発明に係る電気雷管の他の例を示
し、栓体1の一端に内筒2の端板部21を当接し、一方
のリ−ドピン32と端板部21のボス付きリ−ドピン挿
通口212との間を溶接により気密化すると共に電気的
に導通し、他方のリ−ドピン31と内筒端板部21のボ
ス付きリ−ドピン挿通口211と栓体1との間を絶縁封
止剤(ガラス、エポキシ樹脂等)40で封止すると共に
同リ−ドピン31と端板部21との間を絶縁し、この塞
栓を、着火薬61を収納した金属外筒6内に挿入して電
橋線5を着火薬61に密接させ、内筒の筒部22と金属
外筒6の開口端とを溶接により気密化すると共に電気的
に導通してある。この実施例に対し、内筒の端板部21
のボス付きリ−ドピン挿通口212の内径もボス付きリ
−ドピン挿通口211の内径と同様にリ−ドピン外径よ
り大としておき、溶接前あるいは溶接時にそのリ−ドピ
ン挿通口212のボス先端をリ−ドピン外径にほぼ等し
く絞り、溶接することも可能である。
し、栓体1の一端に内筒2の端板部21を当接し、一方
のリ−ドピン32と端板部21のボス付きリ−ドピン挿
通口212との間を溶接により気密化すると共に電気的
に導通し、他方のリ−ドピン31と内筒端板部21のボ
ス付きリ−ドピン挿通口211と栓体1との間を絶縁封
止剤(ガラス、エポキシ樹脂等)40で封止すると共に
同リ−ドピン31と端板部21との間を絶縁し、この塞
栓を、着火薬61を収納した金属外筒6内に挿入して電
橋線5を着火薬61に密接させ、内筒の筒部22と金属
外筒6の開口端とを溶接により気密化すると共に電気的
に導通してある。この実施例に対し、内筒の端板部21
のボス付きリ−ドピン挿通口212の内径もボス付きリ
−ドピン挿通口211の内径と同様にリ−ドピン外径よ
り大としておき、溶接前あるいは溶接時にそのリ−ドピ
ン挿通口212のボス先端をリ−ドピン外径にほぼ等し
く絞り、溶接することも可能である。
【0017】これらの実施例の何れの電気雷管において
も、金属外筒とリ−ドピンとの間での過大な電位差の発
生を防止し得、その電位差の放電に起因する暴発の危険
性を確実に排除できる。
も、金属外筒とリ−ドピンとの間での過大な電位差の発
生を防止し得、その電位差の放電に起因する暴発の危険
性を確実に排除できる。
【0018】これらの実施例の何れの電気雷管において
も、内筒と一方のリ−ドピンとの電気的導通のための溶
接を、内筒の筒部22から充分に隔たった端板部21の
リ−ドピン挿通口で行っているから、溶接熱による内筒
の筒部の変歪をよく防止でき、外筒内への内筒の挿入を
スム−ズに、しかも密接させて行うことができ、外筒と
内筒とを容易に気密に溶接できる。
も、内筒と一方のリ−ドピンとの電気的導通のための溶
接を、内筒の筒部22から充分に隔たった端板部21の
リ−ドピン挿通口で行っているから、溶接熱による内筒
の筒部の変歪をよく防止でき、外筒内への内筒の挿入を
スム−ズに、しかも密接させて行うことができ、外筒と
内筒とを容易に気密に溶接できる。
【0019】
【発明の効果】本発明に係る電気雷管においては、塞栓
の内筒と一方のリ−ドピンとの接合による電気的導通
を、内筒が外筒に嵌合される内筒の筒部から充分に離れ
た内筒端板部のリ−ドピン挿通箇所で行っているから、
その接合の影響による内筒の筒部の変歪をよく防止で
き、外筒内への内筒の挿入をスム−ズに、しかも密接さ
せて容易に行うことができ、外筒と内筒とを良好な組立
て作業性のもとで容易に気密に接合できる。従って、組
立て作業性及び気密性に優れた電気雷管を提供できる。
の内筒と一方のリ−ドピンとの接合による電気的導通
を、内筒が外筒に嵌合される内筒の筒部から充分に離れ
た内筒端板部のリ−ドピン挿通箇所で行っているから、
その接合の影響による内筒の筒部の変歪をよく防止で
き、外筒内への内筒の挿入をスム−ズに、しかも密接さ
せて容易に行うことができ、外筒と内筒とを良好な組立
て作業性のもとで容易に気密に接合できる。従って、組
立て作業性及び気密性に優れた電気雷管を提供できる。
【0020】特に、図1に示した実施例では、塞栓の内
筒と一方のリ−ドピンとの接合による電気的導通箇所を
封止剤中に埋入しているから、接合時チリ、バリ等が生
じても、外観不良にならず、不良を低減できる。
筒と一方のリ−ドピンとの接合による電気的導通箇所を
封止剤中に埋入しているから、接合時チリ、バリ等が生
じても、外観不良にならず、不良を低減できる。
【図1】図1の(イ)本発明において使用される塞栓の
一例を示す平面図、図1の(ロ)は図1の(イ)におけ
るロ−ロ断面図、図1の(ハ)は同塞栓の図1の(ロ)
におけるハ−ハ断面図である。
一例を示す平面図、図1の(ロ)は図1の(イ)におけ
るロ−ロ断面図、図1の(ハ)は同塞栓の図1の(ロ)
におけるハ−ハ断面図である。
【図2】本発明に係る電気雷管における電橋線の接合方
法を示す説明図である。
法を示す説明図である。
【図3】本発明に係る電気雷管を示す説明図である。
【図4】本発明に係る電気雷管の別例を示す断面図であ
る。
る。
【図5】本発明に係る電気雷管の他の別例を示す断面図
である。
である。
【図6】従来の電気雷管を示す断面図である。
1 栓体 2 内筒 21 内筒の端板部 22 内筒の筒部 231 端子 31 リ−ドピン 32 リ−ドピン 4 封止剤 5 電橋線 61 着火薬 6 外筒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨高 康彦 大阪市中央区島之内1丁目11番28号 内橋 エステック株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】一対のリ−ドピンが栓体に貫設され、該栓
体の一端側においてリ−ドピン間に電橋線が接続され、
同栓体の他端側に金属内筒がリ−ドピンを通して配設さ
れ、該内筒の栓体の他端側に臨む一端側が一方のリ−ド
ピンに電気的に接続され、栓体とリ−ドピンと金属内筒
との間が封止剤で封止されてなる塞栓を備え、該塞栓が
着火薬装填金属外筒内に挿入され、該外筒と内筒とが気
密に接合されていることを特徴とする電気雷管。 - 【請求項2】金属内筒がリ−ドピン挿通端板部と筒部と
を有し、端板部のリ−ドピン挿通開口に設けられた端子
と一方のリ−ドピンとが接合されて内筒の一方のリ−ド
ピンに対する電気的接続が行われ、内筒内に封止剤が充
填されている請求項1記載の電気雷管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28759596A JPH10115499A (ja) | 1996-10-09 | 1996-10-09 | 電気雷管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28759596A JPH10115499A (ja) | 1996-10-09 | 1996-10-09 | 電気雷管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10115499A true JPH10115499A (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=17719331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28759596A Pending JPH10115499A (ja) | 1996-10-09 | 1996-10-09 | 電気雷管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10115499A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003087705A1 (fr) * | 2002-04-16 | 2003-10-23 | Nippon Kayaku Kabushiki-Kaisha | Generateur de gaz |
-
1996
- 1996-10-09 JP JP28759596A patent/JPH10115499A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003087705A1 (fr) * | 2002-04-16 | 2003-10-23 | Nippon Kayaku Kabushiki-Kaisha | Generateur de gaz |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7652429B2 (en) | Electrodes with cermets for ceramic metal halide lamps | |
EP0586133A2 (en) | All-glass initiator assembly used in an inflator system | |
JPH1167155A (ja) | 高圧放電ランプ | |
JPH05205701A (ja) | 高圧放電ランプ | |
US4690480A (en) | Tubular bi-metal connector | |
US20050194369A1 (en) | Electrically heatable glow plug and method for manufacturing an electrically heatable glow plug | |
JPH0615256U (ja) | 高圧放電ランプ | |
JPH10115499A (ja) | 電気雷管 | |
JPH077694B2 (ja) | 沿面ギャップ型イグナイタプラグの製造方法 | |
JP2001307714A (ja) | 鉛蓄電池およびその製造方法 | |
JPH09126695A (ja) | 電気雷管 | |
JPH09184698A (ja) | 電気雷管の製作方法 | |
JPH09126697A (ja) | 雷管用塞栓及びその製作方法 | |
JPH09167672A (ja) | シールおよび点火装置 | |
JPH10115500A (ja) | 電気雷管用塞栓 | |
JPH1047892A (ja) | 電気雷管用点火部品 | |
JPH07235286A (ja) | 鉛蓄電池の端子部形成法 | |
US6078131A (en) | Sealing a spark plug electrode | |
JP2000111297A (ja) | 電気雷管用塞栓及びその製作方法 | |
JPH06111919A (ja) | 内燃機関用スパークプラグの製造方法 | |
JPH09126696A (ja) | 電気雷管 | |
US4739221A (en) | A gas discharge lamp with a sintered cathode member fused to a lead and the method of manufacture | |
JP2000121296A (ja) | 電気雷管用塞栓及びその製作方法 | |
US20240030688A1 (en) | Spark plug electrode and spark plug having the spark plug electrode, and production method for the spark plug electrode | |
JP3219516B2 (ja) | マグネトロン用陰極構体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050826 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050906 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060207 |