JPH10114997A - バルコニーユニットとバルコニーの取付構造 - Google Patents

バルコニーユニットとバルコニーの取付構造

Info

Publication number
JPH10114997A
JPH10114997A JP27072196A JP27072196A JPH10114997A JP H10114997 A JPH10114997 A JP H10114997A JP 27072196 A JP27072196 A JP 27072196A JP 27072196 A JP27072196 A JP 27072196A JP H10114997 A JPH10114997 A JP H10114997A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor
unit
balcony
building unit
building
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27072196A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimiharu Sato
公治 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP27072196A priority Critical patent/JPH10114997A/ja
Publication of JPH10114997A publication Critical patent/JPH10114997A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高齢者等の歩行の困難な人でも建物ユニット
とバルコニーユニットの一方から他方に容易に出入でき
るバルコニーユニットとこのバルコニーユニットの取付
構造を提供すること。 【解決手段】 床梁2を、ほぼ水平な取付部31と、こ
の取付部31の内側に不透水性床材5の屋外側と屋外側
の高さの差より大きく且つ床梁2の高さより小さい距離
だけ下方に垂下した垂下部32と、この垂下部32の下
端から内側にほぼ水平に突出した支持部33とからなる
断面Z形の高さ調整材3の支持部33の上に取り付けた
バルコニーユニット1およびこのバルコニーユニット1
を下階の建物ユニットの天井梁の上に取り付けたバルコ
ニーの取付構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバルコニーユニット
とバルコニーの取付構造に関する。特に、ユニット建物
に取り付けるのに好適なバルコニーユニットと、このバ
ルコニーを取り付けたバルコニー付ユニット建物におけ
るバルコニーの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バルコニーユニットとしては、特
公平3−6290号公報(以後従来例1と称する)記載
のバルコニーユニットが知られている。このバルコニー
ユニットは周囲に床梁が設けられ、相対する床梁に差し
渡された床小梁と、この床小梁の上に取り付けられた床
根太とからなる床構造材が取り付けられ、この床梁、床
構造材の上方を覆う床材が床構造材に取り付けられた床
を有する。この際、この床材は、屋外側に設けられた軒
樋に雨水が流れ易いように、屋内側を屋外側より高くし
ている。
【0003】一方、ユニット建物は、特公昭63−62
224号公報に記載あるように、運搬可能な一定の大き
さの箱形の、且つ、内部、外部の仕上げられた建物ユニ
ットを、予め、工場で生産し、その複数個を施工現場に
運搬し、施工現場で組み立てたものである。このユニッ
ト建物に使用される建物ユニットは、通常、矩形の四隅
に配置された4本の柱と、4本の柱の上部を連結する4
本の天井梁と、四本の柱の下部を連結する4本の床梁と
からなる骨格を有し、天井部分では、相対する天井梁に
天井小梁が差し渡され、この天井小梁の下面に天井材が
取り付けられて天井が形成され、床部分では、相対する
床梁に差し渡された床小梁と、この床小梁の上に取り付
けられた床根太とからなる床構造材が取り付けられ、こ
の床構造材の上に床材が取り付けられて床が形成されて
いる。
【0004】更に、天井や床の外観をよくするために、
天井材の下側には化粧シート等の天井仕上げ材が貼り付
けられ、床材の上に化粧合板、絨毯、畳等の床仕上げ材
が取り付けられている。そして、従来例1に記載あるよ
うに、下階の建物ユニット(以後第一建物ユニットと称
する)の天井梁の上にバルコニーユニットの床梁を載せ
てバルコニーユニットが第一建物ユニットの上に取り付
けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この従来例1に記載あ
るように、バルコニーユニットを第一建物ユニットの上
に取り付けると、ユニット建物では、通常、バルコニー
ユニットに隣接し、このバルコニーユニットに出入する
窓を有する建物ユニット(以後第三建物ユニットと称す
る)の床面がバルコニーユニットの床面より低くなる。
即ち、ユニット建物の第三建物ユニットは第一建物ユニ
ットとほぼ同じ構造の下階の建物ユニット(以後第二建
物ユニットと称する)の天井梁の上に据え付けられてい
るが、従来例1の図面からも判るように、第二建物ユニ
ットは第一建物ユニットとほぼ同じ構造であまから、天
井梁が同じ高さになっているし、第三建物ユニットの床
構造はバルコニーユニットの床構造とほぼ同じ構造であ
るが、バルコニーユニットの床面は、雨水を屋外方向に
流すために、屋内側を屋外側より高くしているから、第
三建物ユニットの床面はこの第三建物ユニットに隣接す
るバルコニーユニットの屋内側の床面より低くなってい
る。
【0006】従って、バルコニーの床面に降った雨水が
第三建物ユニット方向に流れないように、第三建物ユニ
ットからバルコニーユニットに出入する窓の下枠をバル
コニーの床よりも、又、第三建物ユニットの床よりも若
干高くしている。このように、窓の下枠がバルコニー床
よりも、又、第三建物ユニットの床よりも高くしている
と、第三建物ユニットとバルコニーユニットの一方から
他方に出入するためには、高い窓の下枠を跨ぐことにな
る。このように窓の下枠を跨いで出入することは、元気
な人では困難でないが、高齢者等の歩行の困難な人にと
ってはこの窓の下枠を跨ぐときに、下枠に躓ぐことがあ
り不便であった。
【0007】又、掃除等の際に、第三建物ユニットに設
けられている部屋のゴミを窓から外側に掃き出すことが
できると便利であるが、窓の下枠が高いと、掃き出すこ
とができない。従って、第三建物ユニットに設けられて
いる部屋で発生するゴミ等を部屋内で取り去る必要があ
り、不便であった。そこで、本発明の目的は、高齢者等
の歩行の困難な人でも第三建物ユニットとバルコニーユ
ニットの一方から他方に容易に出入できるバルコニーユ
ニットと、このバルコニーの取付構造を提供することで
ある。又、本発明の他の目的は、第三建物ユニットから
バルコニーユニット方向にゴミを掃き出すことができる
バルコニーの取付構造を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたものであって、請求項1記載の発明
は、周囲に床梁が設けられ、この床梁に床構造材が取り
付けられ、この床梁、床構造材の上方を覆う床材が屋内
側を屋外側より高くして床構造材に取り付けられた床を
有するバルコニーユニットであって、前記床梁は、ほぼ
水平な取付部と、この取付部の内側に垂下した垂下部
と、この垂下部の下端から内側にほぼ水平に突出した支
持部とからなる断面Z形の高さ調整材の支持部の上に取
り付けられているものである。
【0009】請求項2記載の発明は、周囲に床梁が設け
られ、この床梁に床構造材が取り付けられ、この床梁、
床構造材の上方を覆う床材が屋内側を屋外側より高くし
て床構造材に取り付けられた床を有するバルコニーユニ
ットであって、前記床梁は、ほぼ水平な取付部と、この
取付部の内側に床材の屋内側と屋外側の高さ差より大き
く且つ床梁の高さより小さい距離だけ下方に垂下した垂
下部と、この垂下部の下端から内側にほぼ水平に突出し
た支持部とからなる断面Z形の高さ調整材の支持部の上
に取り付けられているものである。
【0010】請求項3記載の発明は、下階の第一建物ユ
ニットの上に請求項1または2記載のバルコニーユニッ
トが据え付けられ、第一建物ユニットの隣に下階の第二
建物ユニットが据え付けられ、この第二建物ユニットの
上に第三建物ユニットが取り付けられたバルコニー付ユ
ニット建物のバルコニーの取付構造であって、前記第一
建物ユニット、第二建物ユニット、第三建物ユニット
は、矩形の四隅に配置された4本の柱と、4本の柱の上
部を連結する4本の天井梁と、四本の柱の下部を連結す
る4本の床梁とからなる骨格を有し、前記床梁に床構造
材が取り付けられ、この床構造材の上に床材と、この床
材の上に床仕上げ材とが取り付けられた床を有してお
り、バルコニーユニットに隣接する第三建物ユニットの
床梁の上方にバルコニーユニットに出入する窓が、窓の
下枠を第三建物ユニットの床仕上げ材とほぼ同じ高さに
して、取り付けられ、第一建物ユニットの天井梁の上に
バルコニーユニットの高さ調整材の取付部を載せてバル
コニーユニットが第一建物ユニットに取り付けられてい
るものである。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項3記載のバ
ルコニーの取付構造におけるバルコニーユニットの床材
の上に、第三建物ユニットの窓の下枠からバルコニーユ
ニットの床材までの高さとほぼ同じ厚みを有する透水性
の床仕上げ材が取り付けられているものである。
【0012】請求項1および2記載の発明における床構
造材とは、床材を取り付けるために床梁に設けるもので
あって、床小梁だけの場合もあるし、床根太だけの場合
もある。しかし、通常の建物ユニットでは相対する金属
製の床梁に金属製の床小梁を差し渡し、この床小梁の上
に木製の床根太を取り付けた床構造材が使用されてい
る。
【0013】請求項1および2記載の発明における床材
とは、床梁、床構造材の上方を覆うものであり、従来使
用されている床材が使用できる。しかし、下側に屋根等
を設けない場合には、床梁、床構造材の上に降った雨水
を屋内側から屋外方向に流し、床梁、床構造材等が雨水
によって濡れないような不透水性にする必要がある。か
かる床材としては、金属製板材や木製の板材の表面にポ
リ塩化ビニル樹脂シートを貼り付けたもの等が好適であ
る。又、床材の屋内側を屋外側より高くする手段として
は、床材のみの屋内側を屋外側より高くしてもよいし、
床材の下方の床構造材の屋内側を屋外側より高くした
り、床梁の屋内側を屋外側より高くしたり、高さ調整材
の屋内側を屋外側より高くして、これ等の床構造材や床
梁や高さ調整材と共に床材の屋内側を屋外側より高くし
てもよい。
【0014】請求項2記載の発明における高さ調整材の
垂下部は床材の屋内側と屋外側の高さの差より大きく且
つ床梁の厚みより小さい距離だけ下方に垂下している
が、垂下部が高いと剛性が大きくなるし、床梁を低く取
り付けることができるので好ましい。従って、垂下部の
垂下の高さをできるだけ床梁の厚みに近づけることが好
ましい。請求項4記載の発明に使用する透水性の床仕上
げ材とは雨水等の水を透過する性質を有する床材であっ
て、人工芝やスノコ等が好適なものである。
【0015】(作用)請求項1および2記載のバルコニ
ーユニットの床梁は、ほぼ水平な取付部と、この取付部
の内側に下方に垂下した垂下部と、この垂下部の下端か
ら内側にほぼ水平に突出した支持部とからなる断面Z形
の高さ調整材の支持部の上に取り付けられているから、
この高さ調整材を建物ユニットの天井梁に取り付ける
と、床構造材は従来の床梁より垂下部の垂下している高
さだけ低くなる。しかも、この垂下部は、床材の屋内側
と屋外側の高さ差より大きいから、床構造材の上に取り
付けられている床材の屋内側を、このバルコニーユニッ
トに隣接し、このバルコニーユニットに出入する窓を有
する建物ユニットの床材より低くすることができる。従
って、バルコニーユニットから雨水が隣接するバルコニ
ーユニットに出入する窓を有する建物ユニットの方に流
れて行かなくすることができ、そのため、この建物ユニ
ットの窓の高さを必ずしも高くする必要がない。
【0016】更に、請求項2記載のバルコニーユニット
では、垂下部は床梁の高さより小さい距離だけ垂下して
いるから、この垂下部の下端から内側にほぼ水平に突出
している支持部の上に床梁を取り付けると、床梁の上面
は垂下部より上方に突出する。従って、この床梁に差し
渡されている床構造材の上に床材を高さ調整材に邪魔さ
れることなく、この床梁や床構造材の上を覆って取り付
けることができる。
【0017】請求項3記載のバルコニーの取付構造は、
第一建物ユニットの天井梁の上に請求項1または2記載
のバルコニーユニットの高さ調整材の取付部を載せてバ
ルコニーユニットが第一建物ユニットに取り付けられて
いる。従って、このバルコニーユニットの垂下部の下端
から内側にほぼ水平に突出している支持部の上に取り付
けられている床梁とこの床梁に取り付けられている床構
造材や床材等が床材の屋内側と屋外側の高さの差より低
く取り付けられる。そのため、屋外側より高い床材の屋
内側は、このバルコニーユニットに出入する窓を有する
ほぼ同じ構造を有する第三建物ユニットの床の高さより
低くなる。そのため、バルコニーユニットの床の上に降
った雨水が第三建物ユニットの方に流れて行かなくな
り、この第三建物ユニットに設けられているバルコニー
ユニットに出入する窓の下枠を立ち上げなくとも雨水が
第三建物ユニットに設けられている部屋の中に入って行
かない。
【0018】バルコニーユニットがかかる構造になって
取り付けられているので、請求項3記載のバルコニーの
取付構造のように、バルコニーユニットに隣接する第三
建物ユニットに設けられたバルコニーユニットに出入す
る窓の下枠を第三建物ユニットの床仕上げ材とほぼ同じ
高さにして、窓を取り付けても、雨水が第三建物ユニッ
トに設けられている部屋の中に入って行かないし、又、
このように窓を取り付けると、第三建物ユニットの部屋
のゴミをバルコニーユニットの方に掃き出すことができ
る。
【0019】請求項4記載のバルコニーの取付構造は、
請求項3記載のバルコニーの取付構造におけるバルコニ
ーユニットの床材の上に、第三建物ユニットの窓の下枠
からバルコニーユニットの床材までの高さとほぼ同じ厚
みを有する透水性の床仕上げ材が取り付けられているか
ら、この透水性の床仕上げ材の上面と窓の下枠とほぼ同
じである。しかも、請求項3記載のバルコニーの取付構
造では、この窓の下枠は第三建物ユニットの床仕上げ材
とほぼ同じ高さとなっている。従って、第三建物ユニッ
トの床仕上げ材、窓の下枠、バルコニーユニットの床仕
上げ材はすべてほぼ同じ高さになり、窓を通って高齢者
等の歩行の困難な人でも躓くことなくバルコニーユニッ
トに出入することができるし、又、第三建物ユニットの
床仕上げ材の上のゴミをバルコニーユニットの床仕上げ
材の方に掃き出すことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を説明す
る。図1〜図3は本発明の一実施例を示すもので、図1
はバルコニーユニットの床を示す説明図、図2は建物ユ
ニットの骨格を示す説明図、図3はバルコニーユニット
の取付構造を示す説明図である。
【0021】図1〜図3において、6は建物ユニットで
あり、この建物ユニット6の骨格は、図2に示すよう
に、短辺と長辺とからなる矩形の四隅に配置された四本
の柱61、61、61、61と、この4本の柱61の上
部を短辺と長辺に沿って連結する四本の天井梁63、6
3、63、63と、4本の柱61の下部を短辺と長辺に
沿って連結する4本の床梁62、62、62、62とか
らなる。この建物ユニット6の対向する床梁62、62
に鋼製の床小梁65が差し渡され、この床小梁65の上
に木製の床根太66が取り付けられ、この床根太66に
木板からなる床材60が取り付けられ、この床材60の
上に畳からなる床仕上げ材68が取り付けられて床が形
成されている。尚、この床小梁65と床根太66が床構
造材64を構成している。
【0022】又、建物ユニット6の対向する天井梁6
3、63に木製の天井小梁67が差し渡され、この天井
小梁67の下面に石膏ボードからなる天井材を取り付け
て天井が形成されている。又、外壁7を取り付ける場所
には、床梁62と天井梁63の間に間柱69が設けら
れ、この間柱69の両側に外壁材71と内壁材72が取
り付けられ、この間にグラスウールからなる断熱材73
が取り付けられて外壁7が形成されている。
【0023】75は外壁7に設けられた窓であり、この
窓75には、下枠76と側枠と上枠からなるアルミニウ
ム製サッシが取り付けられている。そして、この窓75
の下枠76の上面は建物ユニット6の床仕上げ材68の
上面とほぼ同じ高さになっている。
【0024】1はバルコニーユニットであり、このバル
コニーユニット1は、図1に示すように、床梁2と高さ
調整材3と床構造材4と床材5とからなる床を有する。
床梁2は床の周囲に設けられたC形鋼である。
【0025】高さ調整材3はほぼ水平な取付部31と、
この取付部31の内側に床梁2の高さより若干小さい距
離だけ下方に垂下した垂下部32と、この垂下部32の
下端から内側にほぼ水平に突出した支持部33とからな
る断面Z形の鋼製の長尺体であり、屋内側の床梁2と屋
外側の床梁2とに取り付けられている。そして、この高
さ調整材3は、取付部31を天井梁63の上に載せて天
井梁63に取り付けると、図3に示すように、垂下部3
2が天井梁63の内側に嵌まって取り付けられるように
なっている。又、屋内側の高さ調整材3の下面にはスペ
ーサー34が取り付けられていて、建物ユニット6の天
井梁63に取り付けると、床梁2の屋内側が屋外側より
高くなって取り付けられるようになっている。
【0026】床構造材4は相対する床梁2に治具45を
介して差し渡された四角筒状の鋼製の床小梁41と、床
小梁41の上に取り付けられた木製の床根太42とから
なる。そして、この床構造材4は床梁2に取り付けられ
ている。従って、建物ユニット6の天井梁63に高さ調
整材3を取り付けると、床構造材4は屋内側が屋外側よ
りスペーサー34の高さだけ高くなって取り付けられ
る。
【0027】床材5は金属板51の上にポリ塩化ビニル
樹脂シート52が貼り付けられたものである。そして、
この床材5は、床梁2、高さ調整材3、床構造材4の上
方を覆って、床構造材4に取り付けられている。従っ
て、建物ユニット6の天井梁63に高さ調整材3を取り
付けると、床材5は、床梁2、床構造材4と共に、屋内
側が屋外側よりスペーサー34の高さだけ高くなり、こ
の床材5の上に降った雨水は屋外側に流れて行くように
なっている。
【0028】8は軒樋であり、この軒樋8は、図3に示
すように、バルコニーユニット1の屋外側に取り付けら
れている。81は縦樋であり、この縦樋81は軒樋8の
一端部に取り付けられていて、防水製床材5の上に降っ
た雨水が屋外側に流れて軒樋8に落下し、この軒樋8の
中を流れて縦樋81を経て地上に流れるようになってい
る。83は化粧材であり、この化粧材83は軒樋8の屋
外側と下側に取り付けられていて、外部から軒樋8が見
えないようになっている。85は手摺であり、この手摺
85は軒樋8の屋外側に立設されている。9は人工芝か
らなる透水性の床仕上げ材であり、この床仕上げ材9は
床材5の上に敷かれていて、下階の建物ユニット6の天
井梁63に高さ調整材3を取り付けると、この床仕上げ
材9の上面が隣接する建物ユニット6に設けられている
窓75の下枠76の上面とほぼ同じ高さになっている。
【0029】次に、このバルコニーユニットの取付方法
と作用について説明する。図2に示すように、短辺と長
辺とからなる矩形の四隅に四本の柱61、61、61、
61を配置し、この4本の柱61の上部を短辺と長辺に
沿って四本の天井梁63、63、63、63で連結し、
4本の柱61の下部を短辺と長辺に沿って4本の床梁6
2、62、62、62で連結して、建物ユニット6の骨
格を製造する。次に、この建物ユニット6の対向する床
梁62、62に鋼製の床小梁65を差し渡し、この床小
梁65の上に木製の床根太66を取り付け、この床根太
66に木板からなる床材60を取り付けて床を形成す
る。
【0030】又、建物ユニット6の対向する天井梁6
3、63に木製の天井小梁67を差し渡し、この天井小
梁67の下面に石膏ボードからなる天井材を取り付けて
天井を形成する。又、外壁7を取り付ける場所には、床
梁62と天井梁63の間に間柱69を設け、この間柱6
9の両側に外壁材71と内壁材72を、この間にグラス
ウールからなる断熱材73を入れながら、取り付けて外
壁7を形成する。
【0031】この外壁7の窓75を設ける場所には、壁
を開口し、額縁を取り付け、この額縁に上枠、側枠、下
枠76からなるアルミニウム製サッシを取り付けて窓7
5を形成する。尚、この窓75の下枠76の高さを床材
60の上に畳からなる床仕上げ材68を取り付けたとき
の床仕上げ材68の上面とほぼ同じ高さにしておく。更
に、内部、外部を仕上げたり、設備家具等を取り付けた
りして建物ユニット6を完成する。
【0032】一方、C形鋼を矩形状に組み立て、角部を
溶接してバルコニーユニット1の床梁2を製造する。次
に、相対する床梁2に鋼製の治具45を取り付け、この
治具45に角筒状の鋼製の床小梁41を差し渡し、この
床小梁41の上に木製の床根太42を取り付けて床構成
材4を床梁2に取り付ける。又、ほぼ水平な取付部31
と、この取付部31の内側に床梁2の高さより若干小さ
い距離だけ下方に垂下した垂下部32と、この垂下部3
2の下端から内側にほぼ水平に突出した支持部33とか
らなる断面Z形の鋼製の長尺体をバルコニーユニット1
の長辺の長さに切断して棒状体を2本製造する。この棒
状体の一本の支持部33の下面にスペーサー34を取り
付け、取付部31の上に、屋内側の床梁2を載せて取り
付けて屋内側の高さ調整材3とする。又、別の棒状体の
取付部31の上に屋外側の床梁2を載せて取り付けて屋
外側の高さ調整材3とする。
【0033】次に、床梁2、高さ調整材3、床構造材4
の上方を覆って、金属板51を床根太42にビスで取り
付け、この上にポリ塩化ビニル樹脂シート52を、屋内
側と屋外側を若干突出させながら、接着剤で金属板51
に接着して、床材5を床構造材4に取り付けてバルコニ
ーユニット1の床部分を製造する。この際、垂下部32
は床梁2の高さより若干小さい距離だけ垂下しているか
ら、この垂下部32の下端から内側にほぼ水平に突出し
ている支持部33の上に床梁2を取り付けると、床梁2
の上面は垂下部33より上方に突出する。従って、この
床梁2に差し渡されている床構造材4の上に、この床梁
2や床構造材4の上を覆う床材5を高さ調整材3に邪魔
されることなく取り付けることができる。更に、バルコ
ニーユニット1の手摺85、化粧材83、床仕上げ材9
等を準備する。
【0034】このようにして製造した建物ユニット6と
バルコニーユニット1等を施工現場に運搬する。施工現
場では、予め、設けている基礎の上に1階の建物ユニッ
ト6を据え付ける。次に、1階の建物ユニット6の上に
バルコニーユニット1を取り付けたり、建物ユニット6
の上に屋根を取り付けたり、仕上げをしたりしてユニッ
ト建物を完成させる。
【0035】この際、1階の建物ユニット6の上にバル
コニーユニット1を取り付ける施工方法を、バルコニー
ユニット1の下の1階の建物ユニット6を第一建物ユニ
ット6とし、この第一建物ユニットに隣接する建物ユニ
ット6を第二建物ユニット6とし、この第二建物ユニッ
ト6の上のバルコニーユニット1に出入できる窓75を
有する建物ユニット6を第三建物ユニット6として説明
する。先ず、第一建物ユニット6の天井梁63の上に高
さ調整材3の取付部31を載せて、高さ調整材3を天井
梁63に取り付ける。すると、図3に示すように、垂下
部32が天井梁63の内側に嵌まってバルコニーユニッ
ト1が取り付けられる。このようにバルコニーユニット
1を取り付けると、高さ調整材3の屋内側の下面にはス
ペーサー34が取り付けられているから、高さ調整材
3、床構造材3、床材5の屋内側が屋外側より高くな
る。
【0036】次に、軒樋8を、図3に示すように、バル
コニーユニット1の屋外側に取り付け、この軒樋8の一
端部に縦樋81を取り付け、床材5の屋外側に突出して
いるポリ塩化ビニル樹脂シート52を軒樋8の中に垂ら
す。すると、床材5は屋内側が屋外側より高くなってい
るから、床材5の上に降った雨水が床材5の上を屋外側
に流れて軒樋8に落下し、この軒樋8の中を流れて縦樋
81を経て地上に流れるようになる。しかも、全体が高
さ調整材3の垂下部32の垂下している距離だけ下方に
なっているから、バルコニーユニット1の床材5が第三
建物ユニット6の床材より低くなっている。従って、不
透性床材5の上を流れる雨水は第三建物ユニット6の中
に流れて行かない。
【0037】次に、化粧材83を軒樋8の屋外側と下側
に取り付けて、外部から軒樋8が見えないようにする。
更に、この化粧材83の上方に手摺85を立設する。
又、床材5の屋内側に突出しているポリ塩化ビニルシー
ト52を第三建物ユニット6の壁に取り付けて、第三建
物ユニット6とバルコニーユニット1の間から雨水が漏
れないようにする。
【0038】次に、人工芝からなる透水性の床仕上げ材
9を床材5の上に敷く。すると、床仕上げ材9の上面が
隣接する建物ユニット6の窓75に取り付けられた下枠
76の上面とほぼ同じ高さになる。又、第三建物ユニッ
ト6の床材60の上に畳からなる床仕上げ材68を取り
付けて床を完成させる。すると、第三建物ユニット6の
床仕上げ材68、窓75の下枠76、バルコニーユニッ
ト1の床仕上げ材9はすべてほぼ同じ高さになり、窓7
5を通って高齢者等の歩行の困難な人でも躓くことなく
バルコニーユニットに出入することができるし、又、第
三建物ユニット6の床仕上げ材68の上のゴミをバルコ
ニーユニット1の床仕上げ材9の方に掃き出すことがで
きる。
【0039】
【発明の効果】請求項1および2記載のバルコニーユニ
ットの床梁は、ほぼ水平な取付部と、この取付部の内側
に下方に垂下した垂下部と、この垂下部の下端から内側
にほぼ水平に突出した支持部とからなる断面Z形の高さ
調整材の支持部の上に取り付けられているから、この高
さ調整材を建物ユニットの天井梁に取り付けると、床構
造材は従来の床梁より垂下部の高さだけ低くなる。しか
も、この垂下部は、床材の屋内側と屋外側の高さ差より
大きいから、従来のように、この建物ユニットの窓を必
ずしも高くする必要がない。請求項2記載のバルコニー
ユニットでは、垂下部は床梁の高さより小さい距離だけ
垂下しているから、この床梁や床構造材の上方を覆う床
材を高さ調整材に邪魔されることなく取り付けることが
できる。
【0040】請求項3記載のバルコニーの取付構造は、
第一建物ユニットの天井梁の上に請求項1または2記載
のバルコニーユニットの高さ調整材の取付部を載せてバ
ルコニーユニットが第一建物ユニットに取り付けられて
いる。従って、このバルコニーユニットの垂下部の下端
から内側にほぼ水平に突出している支持部の上に取り付
けられている床梁とこの床梁に取り付けられている床構
造材や床材等が床材の屋内側と屋外側の高さの差より低
く取り付けられる。そのため、この第三建物ユニットに
設けられているバルコニーユニットに出入する窓の下枠
を立ち上げなくとも雨水が第三建物ユニットに設けられ
ている部屋の中に入って行かない。
【0041】バルコニーユニットがかかる構造になって
取り付けられているので、請求項3記載のバルコニーの
取付構造のように、バルコニーユニットに隣接する第三
建物ユニットに設けられるバルコニーユニットに出入す
る窓の下枠を第三建物ユニットの床仕上げ材とほぼ同じ
高さにして、窓を取り付けても、雨水が第三建物ユニッ
トに設けられている部屋の中に入って行かないし、又、
第三建物ユニットの部屋のゴミをバルコニーユニットの
方に掃き出すことができるので便利である。
【0042】請求項4記載のバルコニーの取付構造は、
請求項3記載のバルコニーの取付構造におけるバルコニ
ーユニットの床材の上に、第三建物ユニットの窓の下枠
からバルコニーユニットの不透水性の床材までの高さと
ほぼ同じ厚みを有する透水性の床仕上げ材が取り付けら
れているから、この透水性床仕上げ材の上面と窓の下枠
とほぼ同じである。しかも、請求項3記載のバルコニー
の取付構造では、この窓の下枠は第三建物ユニットの床
仕上げ材とほぼ同じ高さとなっている。従って、第三建
物ユニットの床仕上げ材、窓の下枠、バルコニーユニッ
トの床仕上げ材はすべてほぼ同じ高さになり、窓を通っ
て高齢者等の歩行の困難な人でも躓くことなくバルコニ
ーユニットに出入することができるし、又、第三建物ユ
ニットの床仕上げ材の上のゴミをバルコニーユニットの
床仕上げ材の方に掃き出すことができるので便利であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、バルコニーユ
ニットの床を示す説明図である。
【図2】建物ユニットの骨格を示す説明図である。
【図3】バルコニーユニットの取付構造を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 バルコニーユニット 2 床梁 3 高さ調整材 31 取付部 32 垂下部 33 支持部 4 床構造材 41 床小梁 42 床根太 5 床材 51 金属板 52 ポリ塩化ビニル樹脂シート 6 建物ユニット 61 柱 62 床梁 63 天井梁 64 床構造材 65 床小梁 66 床根太 68 床仕上げ材 8 軒樋 9 床仕上げ材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲に床梁が設けられ、この床梁に床構
    造材が取り付けられ、この床梁、床構造材の上方を覆う
    床材が屋内側を屋外側より高くして床構造材に取り付け
    られた床を有するバルコニーユニットであって、前記床
    梁は、ほぼ水平な取付部と、この取付部の内側に垂下し
    た垂下部と、この垂下部の下端から内側にほぼ水平に突
    出した支持部とからなる断面Z形の高さ調整材の支持部
    の上に取り付けられていることを特徴とするバルコニー
    ユニット。
  2. 【請求項2】 周囲に床梁が設けられ、この床梁に床構
    造材が取り付けられ、この床梁、床構造材の上方を覆う
    床材が屋内側を屋外側より高くして床構造材に取り付け
    られた床を有するバルコニーユニットであって、前記床
    梁は、ほぼ水平な取付部と、この取付部の内側に床材の
    屋内側と屋外側の高さ差より大きく且つ床梁の高さより
    小さい距離だけ下方に垂下した垂下部と、この垂下部の
    下端から内側にほぼ水平に突出した支持部とからなる断
    面Z形の高さ調整材の支持部の上に取り付けられている
    ことを特徴とするバルコニーユニット。
  3. 【請求項3】 下階の第一建物ユニットの上に請求項1
    または2記載のバルコニーユニットが据え付けられ、第
    一建物ユニットの隣に下階の第二建物ユニットが据え付
    けられ、この第二建物ユニットの上に第三建物ユニット
    が取り付けられたバルコニー付ユニット建物のバルコニ
    ーの取付構造であって、前記第一建物ユニット、第二建
    物ユニット、第三建物ユニットは、矩形の四隅に配置さ
    れた4本の柱と、4本の柱の上部を連結する4本の天井
    梁と、四本の柱の下部を連結する4本の床梁とからなる
    骨格を有し、前記床梁に床構造材が取り付けられ、この
    床構造材の上に床材と、この床材の上に床仕上げ材とが
    取り付けられた床を有しており、バルコニーユニットに
    隣接する第三建物ユニットの床梁の上方にバルコニーユ
    ニットに出入する窓が、窓の下枠を第三建物ユニットの
    床仕上げ材とほぼ同じ高さにして取り付けられ、第一建
    物ユニットの天井梁の上にバルコニーユニットの高さ調
    整材の取付部を載せてバルコニーユニットが第一建物ユ
    ニットに取り付けられていることを特徴とするバルコニ
    ーの取付構造。
  4. 【請求項4】 バルコニーユニットの床材の上に、第三
    建物ユニットの窓の下枠からバルコニーユニットの床材
    までの高さとほぼ同じ厚みを有する透水性の床仕上げ材
    が取り付けられていることを特徴とする請求項3記載の
    バルコニーの取付構造。
JP27072196A 1996-10-14 1996-10-14 バルコニーユニットとバルコニーの取付構造 Pending JPH10114997A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27072196A JPH10114997A (ja) 1996-10-14 1996-10-14 バルコニーユニットとバルコニーの取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27072196A JPH10114997A (ja) 1996-10-14 1996-10-14 バルコニーユニットとバルコニーの取付構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10114997A true JPH10114997A (ja) 1998-05-06

Family

ID=17490042

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27072196A Pending JPH10114997A (ja) 1996-10-14 1996-10-14 バルコニーユニットとバルコニーの取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10114997A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009127194A (ja) * 2007-11-19 2009-06-11 Toyota Motor Corp バルコニの床構造
JP2014141882A (ja) * 2014-05-15 2014-08-07 Sekisui Chem Co Ltd バルコニー装置及びバルコニー装置を備えるユニット建物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009127194A (ja) * 2007-11-19 2009-06-11 Toyota Motor Corp バルコニの床構造
JP2014141882A (ja) * 2014-05-15 2014-08-07 Sekisui Chem Co Ltd バルコニー装置及びバルコニー装置を備えるユニット建物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10114997A (ja) バルコニーユニットとバルコニーの取付構造
JP7259560B2 (ja) 建物
KR101835280B1 (ko) 실내용 복층 구조물 시공 방법
CN216406302U (zh) 一种模块化房间
NL2012897C2 (nl) Modulair skeletbouwsysteem voor woningen.
JP3441308B2 (ja) 半透視バルコニの手摺構造
JPH0136467Y2 (ja)
JP7369095B2 (ja) 建物におけるオーバーハング部の構造
CN216109953U (zh) 一种箱体式酒店
JPH1193272A (ja) 建物ユニット
JP3961148B2 (ja) 建物のルーフバルコニ
JPS639681Y2 (ja)
JP2000154590A (ja) バルコニーの排水処理構造
JPH0754415Y2 (ja) 付属家屋の構造
JP2003313955A (ja) ユニット建物
JP3300554B2 (ja) 軒先構造および軒先施工方法
JPH08260635A (ja) 建物の排水構造
JPS6217527Y2 (ja)
JPH0718825Y2 (ja) 立上げ壁
JPH0415885Y2 (ja)
JP2003041651A (ja) バルコニーの構造
JPH06129113A (ja) 家屋屋上装置
RU2117115C1 (ru) Подвесной балкон
JPS6223933Y2 (ja)
JP3819543B2 (ja) 屋根裏部屋の構造