JPH10114786A - 新規抗真菌化合物 - Google Patents
新規抗真菌化合物Info
- Publication number
- JPH10114786A JPH10114786A JP26700096A JP26700096A JPH10114786A JP H10114786 A JPH10114786 A JP H10114786A JP 26700096 A JP26700096 A JP 26700096A JP 26700096 A JP26700096 A JP 26700096A JP H10114786 A JPH10114786 A JP H10114786A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compound
- formula
- substance
- medium
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Saccharide Compounds (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】真菌類およびカリニ原虫の生育抑制に効果を示
し、とくにヒトの真菌感染症及びカリニ肺炎の予防およ
び治療に有効な新規抗真菌化合物類を提供する。 【解決手段】一般式: 【化1】 [式中のRは、水素原子またはCO(CH2 )n CH3
を示し、nは2乃至4の整数を示す。]を有する化合物
等を提供した。
し、とくにヒトの真菌感染症及びカリニ肺炎の予防およ
び治療に有効な新規抗真菌化合物類を提供する。 【解決手段】一般式: 【化1】 [式中のRは、水素原子またはCO(CH2 )n CH3
を示し、nは2乃至4の整数を示す。]を有する化合物
等を提供した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規抗真菌化合物
類に属する。本発明の新規抗真菌化合物類は真菌類およ
びカリニ原虫(ニューモシスチス・カリニイ、Pneu
mocystiscarinii)の生育抑制に効果を
示し、とくにヒトの真菌感染症及びカリニ肺炎の予防お
よび治療に有効である。
類に属する。本発明の新規抗真菌化合物類は真菌類およ
びカリニ原虫(ニューモシスチス・カリニイ、Pneu
mocystiscarinii)の生育抑制に効果を
示し、とくにヒトの真菌感染症及びカリニ肺炎の予防お
よび治療に有効である。
【0002】
【従来の技術】医療現場における抗菌性抗生物質の繁
用、白血病やエイズ(AIDS)感染などにより免疫力
の低下したいわゆるコンプロマイズドホストの増加、真
菌同定法の発達などにより、近年では深在性真菌症が増
加しているが、それに対し現在わが国で市販されている
抗深在性真菌剤はアンホテリシンB、フルシトシン、ミ
コナゾール、フルコナゾール、イトラコナゾールの5剤
だけである。アンホテリシンBは毒性と薬効の間の有効
濃度が狭いために安全性に問題があり、またフルシトシ
ンには効力が弱く耐性菌が出現しやすいなどの問題があ
る。また、残りのアゾール系薬剤は、カンジダ・アルビ
カンスに対しては有効であるが作用が静菌的であるこ
と、糸状菌には効力が弱いこと、最近耐性菌が出現しつ
つあることなどの問題がある。このように、臨床ではこ
れらの欠点を克服した新しい抗真菌剤が待ち望まれてい
る。
用、白血病やエイズ(AIDS)感染などにより免疫力
の低下したいわゆるコンプロマイズドホストの増加、真
菌同定法の発達などにより、近年では深在性真菌症が増
加しているが、それに対し現在わが国で市販されている
抗深在性真菌剤はアンホテリシンB、フルシトシン、ミ
コナゾール、フルコナゾール、イトラコナゾールの5剤
だけである。アンホテリシンBは毒性と薬効の間の有効
濃度が狭いために安全性に問題があり、またフルシトシ
ンには効力が弱く耐性菌が出現しやすいなどの問題があ
る。また、残りのアゾール系薬剤は、カンジダ・アルビ
カンスに対しては有効であるが作用が静菌的であるこ
と、糸状菌には効力が弱いこと、最近耐性菌が出現しつ
つあることなどの問題がある。このように、臨床ではこ
れらの欠点を克服した新しい抗真菌剤が待ち望まれてい
る。
【0003】こうしたなかで、真菌の主要な細胞壁構成
成分である1,3−ベータ−グルカンの合成を阻害する
薬剤は、その標的が真菌に特異的であること、殺菌的作
用も期待できること、などから安全で効果的な抗真菌薬
となる可能性があり、とくに期待がもたれている。この
種の薬剤としては、これまでにパプラカンジン類、アク
レアシン、エキノカンジン類、ニューモカンジン類など
が報告されている。
成分である1,3−ベータ−グルカンの合成を阻害する
薬剤は、その標的が真菌に特異的であること、殺菌的作
用も期待できること、などから安全で効果的な抗真菌薬
となる可能性があり、とくに期待がもたれている。この
種の薬剤としては、これまでにパプラカンジン類、アク
レアシン、エキノカンジン類、ニューモカンジン類など
が報告されている。
【0004】パプラカンジン化合物は、微生物パピュラ
リア・スフェロスペルマ(Papularia sph
aerosperma)とくにNRRL8086株の培
養により得られ、A,Bの2種の主要な抗真菌活性成分
のほかC,D,Eの副成分があることが特公昭51−1
28494号及びジャーナル・オブ・アンティビオティ
クス(Journal of Antibiotics
30巻,289頁(1977年),同33巻,967
頁(1980年))に記載されている。その後も同じ生
産菌による類縁体やそれらの誘導体に関する報告があり
(特開昭54−44658、特開昭57−12320
0、特開平2−218611)、また、該化合物の類縁
体で抗真菌活性を有するものとしてL−687,781
(ジャーナル・オブ・アンティビオティクス J.An
tibiot.,44巻,45頁(1991年),テト
ラヘドロン Tetrahedron,47巻,756
3頁(1991年))、BU−4794F(ジャーナル
・オブ・アンティビオティクス J.Antibio
t.46巻,952頁(1993年))、Mer−WF
3010(ジャーナル・オブ・アンティビオティクス
J.Antibiot.,46巻,247頁,356頁
(1993年))、BE−29602(ジャーナル・オ
ブ・アンティビオティクス J.Antibiot.,
49巻,103頁(1996年))、フサカンジン(ジ
ャーナル・オブ・アンティビオティクスJ.Antib
iot.48巻,608頁(1995年),48巻,6
14頁(1995年))、BE−29602(ジャーナ
ル・オブ・アンティビオティクスJ.Antibio
t.49巻,103頁(1996年))、サリカンジン
(ジャーナル・オブ・アンティビオティクス J.An
tibiot.49巻,596頁(1996年))、フ
ラノカンジン(ジャーナル・オブ・アンティビオティク
ス J.Antibiot.49巻,599頁(199
6年))などが報告されている。
リア・スフェロスペルマ(Papularia sph
aerosperma)とくにNRRL8086株の培
養により得られ、A,Bの2種の主要な抗真菌活性成分
のほかC,D,Eの副成分があることが特公昭51−1
28494号及びジャーナル・オブ・アンティビオティ
クス(Journal of Antibiotics
30巻,289頁(1977年),同33巻,967
頁(1980年))に記載されている。その後も同じ生
産菌による類縁体やそれらの誘導体に関する報告があり
(特開昭54−44658、特開昭57−12320
0、特開平2−218611)、また、該化合物の類縁
体で抗真菌活性を有するものとしてL−687,781
(ジャーナル・オブ・アンティビオティクス J.An
tibiot.,44巻,45頁(1991年),テト
ラヘドロン Tetrahedron,47巻,756
3頁(1991年))、BU−4794F(ジャーナル
・オブ・アンティビオティクス J.Antibio
t.46巻,952頁(1993年))、Mer−WF
3010(ジャーナル・オブ・アンティビオティクス
J.Antibiot.,46巻,247頁,356頁
(1993年))、BE−29602(ジャーナル・オ
ブ・アンティビオティクス J.Antibiot.,
49巻,103頁(1996年))、フサカンジン(ジ
ャーナル・オブ・アンティビオティクスJ.Antib
iot.48巻,608頁(1995年),48巻,6
14頁(1995年))、BE−29602(ジャーナ
ル・オブ・アンティビオティクスJ.Antibio
t.49巻,103頁(1996年))、サリカンジン
(ジャーナル・オブ・アンティビオティクス J.An
tibiot.49巻,596頁(1996年))、フ
ラノカンジン(ジャーナル・オブ・アンティビオティク
ス J.Antibiot.49巻,599頁(199
6年))などが報告されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、糸状真
菌培養液より有用な抗真菌活性を有する新規化合物を採
取し、本発明を完成した。すなわち、本発明の目的は、
ヒトおよび動物の真菌感染症およびカリニ肺炎の治療剤
として有用な新規化合物群、該化合物群の製造法及び該
化合物群を生産する新規微生物を提供することにある。
菌培養液より有用な抗真菌活性を有する新規化合物を採
取し、本発明を完成した。すなわち、本発明の目的は、
ヒトおよび動物の真菌感染症およびカリニ肺炎の治療剤
として有用な新規化合物群、該化合物群の製造法及び該
化合物群を生産する新規微生物を提供することにある。
【0006】本発明の化合物群は、とくにカンジダ・ア
ルビカンス(Candida albicans)、カ
ンジダ・パラプシロシス(Candida parap
silosis)および他のカンジダ種のようなヒトお
よび動物に感染する真菌病原体に対して抗真菌活性を有
する。また、この物質は出芽酵母(Saccharom
yces cerevisiae)、アスペルギルス・
フミガタス(Aspergillus fumigat
us)、カンジダ・アルビカンス(Candida a
lbicans)などの真菌から調製した膜画分に存在
する1,3−β−グルカン合成酵素、およびそれら膜画
分より調製した可溶化酵素標品のグルカン合成活性を低
濃度で阻害する。
ルビカンス(Candida albicans)、カ
ンジダ・パラプシロシス(Candida parap
silosis)および他のカンジダ種のようなヒトお
よび動物に感染する真菌病原体に対して抗真菌活性を有
する。また、この物質は出芽酵母(Saccharom
yces cerevisiae)、アスペルギルス・
フミガタス(Aspergillus fumigat
us)、カンジダ・アルビカンス(Candida a
lbicans)などの真菌から調製した膜画分に存在
する1,3−β−グルカン合成酵素、およびそれら膜画
分より調製した可溶化酵素標品のグルカン合成活性を低
濃度で阻害する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)一般
式:
式:
【0008】
【化3】
【0009】[式中のRは、水素原子またはCO(CH
2 )n CH3 を示し、nは2乃至4の整数を示す。]を
有する化合物、(2)(1)記載の一般式(I)を有す
る化合物において、Rが水素原子である化合物、(3)
(1)記載の一般式(I)を有する化合物において、R
がCO(CH2 )2 CH3 である化合物、(4)(1)
記載の一般式(I)を有する化合物において、RがCO
(CH2 )3 CH3 である化合物、(5)(1)記載の
一般式(I)を有する化合物において、RがCO(CH
2 )4 CH3 である化合物、(6)一般式:
2 )n CH3 を示し、nは2乃至4の整数を示す。]を
有する化合物、(2)(1)記載の一般式(I)を有す
る化合物において、Rが水素原子である化合物、(3)
(1)記載の一般式(I)を有する化合物において、R
がCO(CH2 )2 CH3 である化合物、(4)(1)
記載の一般式(I)を有する化合物において、RがCO
(CH2 )3 CH3 である化合物、(5)(1)記載の
一般式(I)を有する化合物において、RがCO(CH
2 )4 CH3 である化合物、(6)一般式:
【0010】
【化4】
【0011】[式中のRは、水素原子またはCO(CH
2 )n CH3 を示し、nは2乃至4の整数を示す。]を
有する化合物、(7)(6)記載の一般式(II)を有す
る化合物において、Rが水素原子である化合物、(8)
(6)記載の一般式(II)を有する化合物において、R
がCO(CH2 )2 CH3 である化合物、(9)(6)
記載の一般式(II)を有する化合物において、RがCO
(CH2 )3 CH3 である化合物、(10)(6)記載
の一般式(II)を有する化合物において、RがCO(C
H2)4 CH3 である化合物、(11)ロフォデルミウ
ム属に属し、(1)乃至(10)のいずれかに記載の化
合物の生産能を有する菌を培養し、その培養物より
(1)乃至(10)のいずれかに記載の化合物を採取す
ることを特徴とする、(1)乃至(10)のいずれかに
記載の化合物の製造法、(12)ロフォデルミウム属に
属し、(1)乃至(10)のいずれかに記載の化合物の
生産能を有する菌がロフォデルミウム・エスビーSAN
K 18496(FERM BP−5620)である、
(11)記載の製造法、(13)ロフォデルミウム属に
属し、(1)乃至(10)のいずれかに記載の化合物の
生産能を有することを特徴とする微生物、(14)ロフ
ォデルミウム・エスビーSANK 18496(FER
M BP−5620)である(13)記載の微生物、に
関する。
2 )n CH3 を示し、nは2乃至4の整数を示す。]を
有する化合物、(7)(6)記載の一般式(II)を有す
る化合物において、Rが水素原子である化合物、(8)
(6)記載の一般式(II)を有する化合物において、R
がCO(CH2 )2 CH3 である化合物、(9)(6)
記載の一般式(II)を有する化合物において、RがCO
(CH2 )3 CH3 である化合物、(10)(6)記載
の一般式(II)を有する化合物において、RがCO(C
H2)4 CH3 である化合物、(11)ロフォデルミウ
ム属に属し、(1)乃至(10)のいずれかに記載の化
合物の生産能を有する菌を培養し、その培養物より
(1)乃至(10)のいずれかに記載の化合物を採取す
ることを特徴とする、(1)乃至(10)のいずれかに
記載の化合物の製造法、(12)ロフォデルミウム属に
属し、(1)乃至(10)のいずれかに記載の化合物の
生産能を有する菌がロフォデルミウム・エスビーSAN
K 18496(FERM BP−5620)である、
(11)記載の製造法、(13)ロフォデルミウム属に
属し、(1)乃至(10)のいずれかに記載の化合物の
生産能を有することを特徴とする微生物、(14)ロフ
ォデルミウム・エスビーSANK 18496(FER
M BP−5620)である(13)記載の微生物、に
関する。
【0012】本発明者らは、新規な生理活性物質を得べ
く自然界から多くの微生物を分離し、その生産物の生理
活性を調べていたところ、新たに分離したロフォデルミ
ウム(Lophodermium)属に属するSANK
18496株の培養物に強い抗真菌活性を有する物質
が生産されることを見いだした。そして、培養物から活
性物質を単離、精製しその理化学的性質を調べた結果、
後述の構造式を有する新規物質であることを確認し、こ
れらの化合物をF−10748A1 物質,F−1074
8A2 物質,F−10748B1 物質,F−10748
B2 物質,F−10748C1 物質,F−10748C
2 物質,F−10748D1 物質,F−10748D2
物質と命名した。
く自然界から多くの微生物を分離し、その生産物の生理
活性を調べていたところ、新たに分離したロフォデルミ
ウム(Lophodermium)属に属するSANK
18496株の培養物に強い抗真菌活性を有する物質
が生産されることを見いだした。そして、培養物から活
性物質を単離、精製しその理化学的性質を調べた結果、
後述の構造式を有する新規物質であることを確認し、こ
れらの化合物をF−10748A1 物質,F−1074
8A2 物質,F−10748B1 物質,F−10748
B2 物質,F−10748C1 物質,F−10748C
2 物質,F−10748D1 物質,F−10748D2
物質と命名した。
【0013】以下にこれらの化合物の物理学的性状及び
構造式を記載する。
構造式を記載する。
【0014】物理化学的性状 1 F−10748C1 物質 1)物質の性状:中性脂溶性白色粉末 2)分子量(FAB−MASS法):822 3)分子式(高分解能FAB−MASS法により決
定):C42H62O16 4)紫外線吸収スペクトル:(メタノール中λnm
(e)) 263.1(29200),223.4sh(1370
0),203.9(49400) 5)赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤中νcm−1) 3387,3029,2961,2931,2874,1713,1640,1612,1464,1378,
1346,1305,1263,1149,1093,1073,1036,1007,979 6)比旋光度:+7.3°(c1.485,メタノー
ル) 7)13C−核磁気共鳴スペクトル:重メタノール溶媒中
で、テトラメチルシランを内部基準にして測定した時の
δ値(多重度)は次の通りである。
定):C42H62O16 4)紫外線吸収スペクトル:(メタノール中λnm
(e)) 263.1(29200),223.4sh(1370
0),203.9(49400) 5)赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤中νcm−1) 3387,3029,2961,2931,2874,1713,1640,1612,1464,1378,
1346,1305,1263,1149,1093,1073,1036,1007,979 6)比旋光度:+7.3°(c1.485,メタノー
ル) 7)13C−核磁気共鳴スペクトル:重メタノール溶媒中
で、テトラメチルシランを内部基準にして測定した時の
δ値(多重度)は次の通りである。
【0015】175.4(s),169.3(s),161.8(s),154.8(s),14
6.2(d),145.6(s),142.8(d),137.7(d),131.7(d),130.0
(d),121.7(d),116.6(s),112.1(s),105.4(d),103.2(d),1
00.1(d),77.6(d),76.4(d),75.4(d),75.0(d),74.8(d),7
4.0(t),74.0(d),72.7(d),72.0(d),70.4(d),64.8(t),61.
6(t),40.0(d),39.5(d),39.5(t),35.0(t),34.1(t),34.1
(t),31.1(t),28.7(t),28.4(t),23.5(t),21.2(q),14.4
(q),14.3(q),12.3(q) 8)高速液体クロマトグラフィー カラム:シンメトリーODS 4.6mm×150mm
ウォーターズ社製 移動相:アセトニトリル:メタノール:水(54:1
0:36) 流速:1.0ml/分 検出:UV210nm 保持時間:9.0分 以上に示した物理化学的データ、NMRスペクトルを含
めた化学的データからF−10748C1 物質の構造式
は以下の式III と決定された。
6.2(d),145.6(s),142.8(d),137.7(d),131.7(d),130.0
(d),121.7(d),116.6(s),112.1(s),105.4(d),103.2(d),1
00.1(d),77.6(d),76.4(d),75.4(d),75.0(d),74.8(d),7
4.0(t),74.0(d),72.7(d),72.0(d),70.4(d),64.8(t),61.
6(t),40.0(d),39.5(d),39.5(t),35.0(t),34.1(t),34.1
(t),31.1(t),28.7(t),28.4(t),23.5(t),21.2(q),14.4
(q),14.3(q),12.3(q) 8)高速液体クロマトグラフィー カラム:シンメトリーODS 4.6mm×150mm
ウォーターズ社製 移動相:アセトニトリル:メタノール:水(54:1
0:36) 流速:1.0ml/分 検出:UV210nm 保持時間:9.0分 以上に示した物理化学的データ、NMRスペクトルを含
めた化学的データからF−10748C1 物質の構造式
は以下の式III と決定された。
【0016】
【化5】
【0017】2 F−10748C2 物質 1)物質の性状:中性脂溶性白色粉末 2)分子量(FAB−MASS法):824 3)分子式(高分解能FAB−MASS法により決
定):C42H64O16 4)紫外線吸収スペクトル:(メタノール中λnm
(e)) 263(21300),205(32900) 5)赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤中νcm-1) 3374,2961,2930,2874,1714,1641,1622,1459,1375,1338,
1306,1265,1147,1078,1035,971 6)比旋光度:+4.86°(c0.35,メタノー
ル) 7)13C−核磁気共鳴スペクトル:重メタノール溶媒中
で、テトラメチルシランを内部基準にして測定した時の
δ値(多重度)は次の通りである。
定):C42H64O16 4)紫外線吸収スペクトル:(メタノール中λnm
(e)) 263(21300),205(32900) 5)赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤中νcm-1) 3374,2961,2930,2874,1714,1641,1622,1459,1375,1338,
1306,1265,1147,1078,1035,971 6)比旋光度:+4.86°(c0.35,メタノー
ル) 7)13C−核磁気共鳴スペクトル:重メタノール溶媒中
で、テトラメチルシランを内部基準にして測定した時の
δ値(多重度)は次の通りである。
【0018】175.4(s),169.2(s),159.5(s),158.8(s),14
6.4(d),143.3(s),142.9(d),137.7(d),131.6(d),130.0
(d),121.6(d),114.6(s),109.5(d),105.4(d),104.6(d),8
1.6(d),79.1(d),78.8(d),77.4(d),75.4(d),74.8(d),74.
0(d),72.7(d),72.1(d),70.3(d),64.7(t),63.9(t),61.2
(t),40.0(d),39.5(d),39.5(t),35.0(t),34.1(t),34.1
(t),31.1(t),28.7(t),28.4(t),23.5(t),21.2(q),14.4
(q),14.3(q),12.3(q) 8)高速液体クロマトグラフィー カラム:シンメトリーODS 4.6mm×150mm
ウォーターズ社製 移動相:アセトニトリル:メタノール:水(54:1
0:36) 流速:1.0ml/分 検出:UV210nm 保持時間:9.6分 以上に示した物理化学的データ、NMRスペクトルを含
めた化学的データからF−10748C2 物質の構造式
は以下の式IVと決定された。
6.4(d),143.3(s),142.9(d),137.7(d),131.6(d),130.0
(d),121.6(d),114.6(s),109.5(d),105.4(d),104.6(d),8
1.6(d),79.1(d),78.8(d),77.4(d),75.4(d),74.8(d),74.
0(d),72.7(d),72.1(d),70.3(d),64.7(t),63.9(t),61.2
(t),40.0(d),39.5(d),39.5(t),35.0(t),34.1(t),34.1
(t),31.1(t),28.7(t),28.4(t),23.5(t),21.2(q),14.4
(q),14.3(q),12.3(q) 8)高速液体クロマトグラフィー カラム:シンメトリーODS 4.6mm×150mm
ウォーターズ社製 移動相:アセトニトリル:メタノール:水(54:1
0:36) 流速:1.0ml/分 検出:UV210nm 保持時間:9.6分 以上に示した物理化学的データ、NMRスペクトルを含
めた化学的データからF−10748C2 物質の構造式
は以下の式IVと決定された。
【0019】
【化6】
【0020】3 F−10748D1 物質 1)物質の性状:中性脂溶性白色粉末 2)分子量(FAB−MASS法):836 3)分子式(高分解能FAB−MASS法により決
定):C43H64O16 4)高速液体クロマトグラフィー カラム:シンメトリーODS 4.6mm×150mm
ウォーターズ社製 移動相:アセトニトリル:メタノール:水(54:1
0:36) 流速:1.0ml/分 検出:UV210nm 保持時間:12.7分 以上に示した物理化学的データから、F−10748D
1 物質の構造式は、以下の式Vと決定された。
定):C43H64O16 4)高速液体クロマトグラフィー カラム:シンメトリーODS 4.6mm×150mm
ウォーターズ社製 移動相:アセトニトリル:メタノール:水(54:1
0:36) 流速:1.0ml/分 検出:UV210nm 保持時間:12.7分 以上に示した物理化学的データから、F−10748D
1 物質の構造式は、以下の式Vと決定された。
【0021】
【化7】
【0022】4 F−10748D2 物質 1)物質の性状:中性脂溶性白色粉末 2)分子量(FAB−MASS法):838 3)分子式(高分解能FAB−MASS法により決
定):C43H66O16 4)高速液体クロマトグラフィー カラム:シンメトリーODS 4.6mm×150mm
ウォーターズ社製 移動相:アセトニトリル:メタノール:水(54:1
0:36) 流速:1.0ml/分 検出:UV210nm 保持時間:13.7分 以上に示した物理化学的データから、F−10748D
2 物質の構造式は、以下の式VIと決定された。
定):C43H66O16 4)高速液体クロマトグラフィー カラム:シンメトリーODS 4.6mm×150mm
ウォーターズ社製 移動相:アセトニトリル:メタノール:水(54:1
0:36) 流速:1.0ml/分 検出:UV210nm 保持時間:13.7分 以上に示した物理化学的データから、F−10748D
2 物質の構造式は、以下の式VIと決定された。
【0023】
【化8】
【0024】5 F−10748B1 物質 1)物質の性状:中性脂溶性白色粉末 2)分子量(FAB−MASS法):808 3)分子式(高分解能FAB−MASS法により決
定):C41H60O16 4)高速液体クロマトグラフィー カラム:シンメトリーODS 4.6mm×150mm
ウォーターズ社製 移動相:アセトニトリル:メタノール:水(54:1
0:36) 流速:1.0ml/分 検出:UV210nm 保持時間:6.9分 以上に示した物理化学的データから、F−10748B
1 物質の構造式は、以下の式VII と決定された。
定):C41H60O16 4)高速液体クロマトグラフィー カラム:シンメトリーODS 4.6mm×150mm
ウォーターズ社製 移動相:アセトニトリル:メタノール:水(54:1
0:36) 流速:1.0ml/分 検出:UV210nm 保持時間:6.9分 以上に示した物理化学的データから、F−10748B
1 物質の構造式は、以下の式VII と決定された。
【0025】
【化9】
【0026】6 F−10748B2 物質 1)物質の性状:中性脂溶性白色粉末 2)分子量(FAB−MASS法):810 3)分子式(高分解能FAB−MASS法により決
定):C41H62O16 4)高速液体クロマトグラフィー カラム:シンメトリーODS 4.6mm×150mm
ウォーターズ社製 移動相:アセトニトリル:メタノール:水(54:1
0:36) 流速:1.0ml/分 検出:UV210nm 保持時間:7.2分 以上に示した物理化学的データから、F−10748B
2 物質の構造式は、以下の式VIIIと決定された。
定):C41H62O16 4)高速液体クロマトグラフィー カラム:シンメトリーODS 4.6mm×150mm
ウォーターズ社製 移動相:アセトニトリル:メタノール:水(54:1
0:36) 流速:1.0ml/分 検出:UV210nm 保持時間:7.2分 以上に示した物理化学的データから、F−10748B
2 物質の構造式は、以下の式VIIIと決定された。
【0027】
【化10】
【0028】7 F−10748A1 物質 1)物質の性状:中性脂溶性白色粉末 2)分子量(FAB−MASS法):738 3)分子式(高分解能FAB−MASS法により決
定):C37H54O15 4)高速液体クロマトグラフィー カラム:シンメトリーODS 4.6mm×150mm
ウォーターズ社製 移動相:アセトニトリル:メタノール:水(54:1
0:36) 流速:1.0ml/分 検出:UV210nm 保持時間:3.5分 以上に示した物理化学的データから、F−10748A
1 物質の構造式は、以下の式IXと決定された。
定):C37H54O15 4)高速液体クロマトグラフィー カラム:シンメトリーODS 4.6mm×150mm
ウォーターズ社製 移動相:アセトニトリル:メタノール:水(54:1
0:36) 流速:1.0ml/分 検出:UV210nm 保持時間:3.5分 以上に示した物理化学的データから、F−10748A
1 物質の構造式は、以下の式IXと決定された。
【0029】
【化11】
【0030】8 F−10748A2 物質 1)物質の性状:中性脂溶性白色粉末 2)分子量(FAB−MASS法):740 3)分子式(高分解能FAB−MASS法により決
定):C37H56O15 4)高速液体クロマトグラフィー カラム:シンメトリーODS 4.6mm×150mm
ウォーターズ社製 移動相:アセトニトリル:メタノール:水(54:1
0:36) 流速:1.0ml/分 検出:UV210nm 保持時間:3.6分 以上に示した物理化学的データから、F−10748A
2 物質の構造式は、以下の式Xと決定された。
定):C37H56O15 4)高速液体クロマトグラフィー カラム:シンメトリーODS 4.6mm×150mm
ウォーターズ社製 移動相:アセトニトリル:メタノール:水(54:1
0:36) 流速:1.0ml/分 検出:UV210nm 保持時間:3.6分 以上に示した物理化学的データから、F−10748A
2 物質の構造式は、以下の式Xと決定された。
【0031】
【化12】
【0032】本発明のF−10748化合物群が溶剤和
物(例えば水和物)を形成する場合は、これらもすべて
含むものである。例えば、本発明のF−10748化合
物群が、大気中に放置されたり、または再結晶すること
により、水分を吸収し、吸着水が付着したり、水和物を
形成する場合がある。本発明にはこのような溶剤和物も
含まれる。
物(例えば水和物)を形成する場合は、これらもすべて
含むものである。例えば、本発明のF−10748化合
物群が、大気中に放置されたり、または再結晶すること
により、水分を吸収し、吸着水が付着したり、水和物を
形成する場合がある。本発明にはこのような溶剤和物も
含まれる。
【0033】さらに、生体内に代謝されて本発明のF−
10748化合物群に変換される化合物、いわゆるプロ
ドラッグもすべて本発明に含まれる。
10748化合物群に変換される化合物、いわゆるプロ
ドラッグもすべて本発明に含まれる。
【0034】
【発明の実施の形態】生産菌 (1)乃至(10)に記載した本発明の化合物群は、ロ
フォデルミウム(Lophodermium)属に属す
る該化合物群の生産菌である糸状菌を好適な培地で培養
し、該培養物から採取することにより得ることができ
る。該化合物群の好適な生産菌である、ロフォデルミウ
ム・エスピー(Lophodermiumsp.)SA
NK 18496株(以下、単に「SANK 1849
6株」という。)は、ロフォデルミウム(Lophod
ermium)属に属する糸状菌であり、以下のような
性質を有する。
フォデルミウム(Lophodermium)属に属す
る該化合物群の生産菌である糸状菌を好適な培地で培養
し、該培養物から採取することにより得ることができ
る。該化合物群の好適な生産菌である、ロフォデルミウ
ム・エスピー(Lophodermiumsp.)SA
NK 18496株(以下、単に「SANK 1849
6株」という。)は、ロフォデルミウム(Lophod
ermium)属に属する糸状菌であり、以下のような
性質を有する。
【0035】SANK 18496株は、1990年5
月に茨城県筑波山において採集されたアカマツ針葉に発
生していた盤菌類子実体から、胞子を分離したものであ
る。本菌の子のう盤は、マツ針葉表皮下部に形成され、
成熟すると中央部で縦に一直線の條線が生じて開裂す
る。子のう盤は楕円形で、大きさ0.5〜1×0.5m
mである。ストロマは黒色で、縦断面では子実層の周辺
全域に発達し、その厚みは開口部の縁でやや増す。乾燥
時の子実層は橙黄色を呈する。
月に茨城県筑波山において採集されたアカマツ針葉に発
生していた盤菌類子実体から、胞子を分離したものであ
る。本菌の子のう盤は、マツ針葉表皮下部に形成され、
成熟すると中央部で縦に一直線の條線が生じて開裂す
る。子のう盤は楕円形で、大きさ0.5〜1×0.5m
mである。ストロマは黒色で、縦断面では子実層の周辺
全域に発達し、その厚みは開口部の縁でやや増す。乾燥
時の子実層は橙黄色を呈する。
【0036】殻皮は炭質で黒褐色の厚壁多角状細胞から
なる。子のうは円筒状棍棒形で、8胞子を含み、大きさ
は約160×12μmである。その先端は円錐形を呈
し、壁はやや厚く、メルツァー液により呈色しない。子
のう胞子は糸状の単細胞であり、子嚢中では並列する
か、あるいは先端部でからまって生じ、その大きさ12
0×2μmである。付属物または鞘は観察されない。側
糸は糸状で、先端部で不規則に湾曲するか、強くコイル
状に巻き、メルツァー液により褐色に呈色する。
なる。子のうは円筒状棍棒形で、8胞子を含み、大きさ
は約160×12μmである。その先端は円錐形を呈
し、壁はやや厚く、メルツァー液により呈色しない。子
のう胞子は糸状の単細胞であり、子嚢中では並列する
か、あるいは先端部でからまって生じ、その大きさ12
0×2μmである。付属物または鞘は観察されない。側
糸は糸状で、先端部で不規則に湾曲するか、強くコイル
状に巻き、メルツァー液により褐色に呈色する。
【0037】SANK 18496のPDA培地平板上
での23℃1週間目のコロニーは、直径35mmに達す
る。菌糸の一部は埋没し、一部は表在する。気菌糸は白
色で、非常にわずかにしか発達しない。コロニー表面は
平坦で、湿気を帯び、表面・裏面とも培養初期はほぼ白
色を呈するが、培養を継続すると後に灰橙色となる。
での23℃1週間目のコロニーは、直径35mmに達す
る。菌糸の一部は埋没し、一部は表在する。気菌糸は白
色で、非常にわずかにしか発達しない。コロニー表面は
平坦で、湿気を帯び、表面・裏面とも培養初期はほぼ白
色を呈するが、培養を継続すると後に灰橙色となる。
【0038】WSH培地平板上のコロニーは、薄い白色
からほとんど無色を呈する。菌糸は表在または埋没して
疎に広がる。分生子形成構造はいずれの培地でも観察さ
れない。
からほとんど無色を呈する。菌糸は表在または埋没して
疎に広がる。分生子形成構造はいずれの培地でも観察さ
れない。
【0039】ここで使用した各培地の組成を以下に記
す。
す。
【0040】PDA培地 39gのニッスイPDA粉(日水製薬(株)製)を1リ
ットルの蒸留水に溶解した(pH無修正)。
ットルの蒸留水に溶解した(pH無修正)。
【0041】WSH培地 10gのオートミール、1gの硫酸マグネシウム水和
物、1gのリン酸二水素カリウム、1gの硝酸ナトリウ
ム、20gの寒天を1リットルの水に溶解した(pH無
修正)。
物、1gのリン酸二水素カリウム、1gの硝酸ナトリウ
ム、20gの寒天を1リットルの水に溶解した(pH無
修正)。
【0042】本菌は、マツ針葉に埋没した子嚢盤を形成
し成熟すると縦に開裂すること、ヨード反応陰性の子嚢
をもつことなどから考えてロフォデルミウム属菌と同定
される。Minter(1981)によれば本菌の菌学
的性状はロフォデルミウム・バクリフェルム(L.ba
culiferum)によく類似している。しかし、本
菌の標本では、子嚢や子嚢胞子についての形態的情報が
不十分なため、種レベルの同定はできない。よって、本
菌株をロフォデルミウム・エスピー(Lophoder
mium sp.)SANK 18496株と同定し
た。
し成熟すると縦に開裂すること、ヨード反応陰性の子嚢
をもつことなどから考えてロフォデルミウム属菌と同定
される。Minter(1981)によれば本菌の菌学
的性状はロフォデルミウム・バクリフェルム(L.ba
culiferum)によく類似している。しかし、本
菌の標本では、子嚢や子嚢胞子についての形態的情報が
不十分なため、種レベルの同定はできない。よって、本
菌株をロフォデルミウム・エスピー(Lophoder
mium sp.)SANK 18496株と同定し
た。
【0043】本発明のSANK 18496株は、平成
8年(1996年)8月9日に工業技術院生命工学工業
技術研究所に国際寄託され、受託番号FERM BP−
5620が付された。
8年(1996年)8月9日に工業技術院生命工学工業
技術研究所に国際寄託され、受託番号FERM BP−
5620が付された。
【0044】培養法及び精製法 本発明の(1)乃至(10)記載の化合物は、SANK
18496株等のロフォデルミウム属に属する該化合
物群の生産菌を、資化性炭素および窒素源を含んだ液体
培地中において好ましくは好気条件下にて培養すること
によって得ることが出来る。この液体培地は無機塩類や
消泡剤を含んでもよい。
18496株等のロフォデルミウム属に属する該化合
物群の生産菌を、資化性炭素および窒素源を含んだ液体
培地中において好ましくは好気条件下にて培養すること
によって得ることが出来る。この液体培地は無機塩類や
消泡剤を含んでもよい。
【0045】該液体培地中の好ましい炭素源としては、
グルコース、澱粉、デキストリン、グリセリンその他の
炭水化物を使用し得る。また、その他の炭素源として、
果糖、麦芽糖、乳糖、庶糖、マンニトール等も使用し得
る。さらにオート麦粉、ライ麦粉、トウモロコシデンプ
ン、ジャガイモ、トウモロコシ粉、大豆粉、マルトエキ
ス等の複合栄養源も炭素源として使用することができ
る。これらの炭素源は通常培地中の0.5ないし5重量
パーセントの範囲で、単独にまたは組み合わせて用いる
ことができる。
グルコース、澱粉、デキストリン、グリセリンその他の
炭水化物を使用し得る。また、その他の炭素源として、
果糖、麦芽糖、乳糖、庶糖、マンニトール等も使用し得
る。さらにオート麦粉、ライ麦粉、トウモロコシデンプ
ン、ジャガイモ、トウモロコシ粉、大豆粉、マルトエキ
ス等の複合栄養源も炭素源として使用することができ
る。これらの炭素源は通常培地中の0.5ないし5重量
パーセントの範囲で、単独にまたは組み合わせて用いる
ことができる。
【0046】好ましい窒素源としては、グルタミン、シ
スチン、アラニン、グリシン、プロリン、スレオニンそ
の他のアミノ酸、フスマ、落花生粉、カゼイン加水分解
物、魚粉、マルトエキス、大豆粉、大豆カゼイン、カザ
ミノ酸、ファーマメディア、綿実粉、小麦胚芽、肉エキ
ス、ペプトン、コーンスチープリカー、自己消化イース
ト、乾燥酵母、酵母エキス等の複合源を使用し得る。ま
た、アンモニウム塩(例えば硫酸アンモニウム、硝酸ア
ンモニウム、塩化アンモニウム、燐酸アンモニウム等)
等の無機窒素源を用いることも出来る。これらの窒素源
は通常培地中の0.1ないし10重量パーセントの範囲
で、単独にまたは組み合わせて用いることができる。
スチン、アラニン、グリシン、プロリン、スレオニンそ
の他のアミノ酸、フスマ、落花生粉、カゼイン加水分解
物、魚粉、マルトエキス、大豆粉、大豆カゼイン、カザ
ミノ酸、ファーマメディア、綿実粉、小麦胚芽、肉エキ
ス、ペプトン、コーンスチープリカー、自己消化イース
ト、乾燥酵母、酵母エキス等の複合源を使用し得る。ま
た、アンモニウム塩(例えば硫酸アンモニウム、硝酸ア
ンモニウム、塩化アンモニウム、燐酸アンモニウム等)
等の無機窒素源を用いることも出来る。これらの窒素源
は通常培地中の0.1ないし10重量パーセントの範囲
で、単独にまたは組み合わせて用いることができる。
【0047】一般に、炭素および窒素源は組み合わせて
用いられるが純品である必要はなく、微量の生育因子、
ビタミン及び無機塩を含む、より純度の低いものも使用
され得る。
用いられるが純品である必要はなく、微量の生育因子、
ビタミン及び無機塩を含む、より純度の低いものも使用
され得る。
【0048】また、ナトリウム、カリウム、マグネシウ
ム、アンモニウム、カルシウム、フォスフェート、サル
フェート、クロライド、カーボネート等のイオン化し得
る塩類を培地中に加えてもよい。
ム、アンモニウム、カルシウム、フォスフェート、サル
フェート、クロライド、カーボネート等のイオン化し得
る塩類を培地中に加えてもよい。
【0049】さらに、菌が資化しうる硫黄化合物を培地
に添加すると目的物の生成量が増大することがあり、こ
の場合にはこのような硫黄化合物が好適に使用される。
このような硫黄化合物として、例えば、硫酸亜鉛、硫酸
銅、硫酸第一鉄、硫酸アンモニウムのような硫酸塩、チ
オ硫酸アンモニウムのようなチオ硫酸塩、亜硫酸アンモ
ニウムのような亜硫酸塩等の無機硫黄化合物、シスチ
ン、システィン、L−チアゾリジン−4−カルボン酸の
ような含硫アミノ酸、ヒポタウリン、グルタチオンのよ
うな含硫ペプチド等の有機硫黄化合物等が挙げられる。
に添加すると目的物の生成量が増大することがあり、こ
の場合にはこのような硫黄化合物が好適に使用される。
このような硫黄化合物として、例えば、硫酸亜鉛、硫酸
銅、硫酸第一鉄、硫酸アンモニウムのような硫酸塩、チ
オ硫酸アンモニウムのようなチオ硫酸塩、亜硫酸アンモ
ニウムのような亜硫酸塩等の無機硫黄化合物、シスチ
ン、システィン、L−チアゾリジン−4−カルボン酸の
ような含硫アミノ酸、ヒポタウリン、グルタチオンのよ
うな含硫ペプチド等の有機硫黄化合物等が挙げられる。
【0050】さらに、ビタミンB1、ビオチンのような
ビタミン類、サイアミンのような菌体増殖促進物質等を
必要に応じて培地に添加することができる。
ビタミン類、サイアミンのような菌体増殖促進物質等を
必要に応じて培地に添加することができる。
【0051】また、硫酸第一鉄、硫酸銅のような重金属
類、マンガン、鉄、モリブデン、亜鉛、その他の微量金
属が含まれてもよい。
類、マンガン、鉄、モリブデン、亜鉛、その他の微量金
属が含まれてもよい。
【0052】必要に応じ、シリコンオイル、ポリアルキ
レングリコールエーテル、植物油、動物油、界面活性剤
のような消泡剤を培地に添加しても良い。液体培養に際
してはこのような消泡剤が好適であり、特に、栄養培地
がかなり泡立つ場合にさらに好適に使用される。
レングリコールエーテル、植物油、動物油、界面活性剤
のような消泡剤を培地に添加しても良い。液体培養に際
してはこのような消泡剤が好適であり、特に、栄養培地
がかなり泡立つ場合にさらに好適に使用される。
【0053】(1)〜(10)記載の本発明の化合物群
の好ましい製造方法は、SANK18496株等のロフ
ォデルミウム属に属する、該化合物群の生産菌の胞子ま
たは菌糸体を前述の液体培地に接種した後に好気条件下
において培養し、その培養物から該化合物群を採取する
ことからなる。
の好ましい製造方法は、SANK18496株等のロフ
ォデルミウム属に属する、該化合物群の生産菌の胞子ま
たは菌糸体を前述の液体培地に接種した後に好気条件下
において培養し、その培養物から該化合物群を採取する
ことからなる。
【0054】一般に醗酵工程は、予め保存しておいた傾
斜寒天を種菌培地に接種し、その後に、ロフォデルミウ
ム属に属する、本発明の化合物群の生産菌の種菌となる
微生物を生育する工程(以下、この工程を「種菌培養」
という。)より開始される。種菌培地としては前述の液
体培地を使用することができる。傾斜寒天を接種後、フ
ラスコを振とうしながら15ないし30℃、好ましくは
25ないし28℃の温度範囲でインキュベートする。振
とう速度は400rpmまでの範囲、好ましくは190
ないし220rpmである。種フラスコは、2ないし1
0日、好ましくは3ないし5日間インキュベートする。
種菌培養は必要に応じて複数回行い、徐々に培養スケー
ルを拡大することも可能である。この場合、2回目以降
の種菌培養の培養時間を短縮することも可能である。
斜寒天を種菌培地に接種し、その後に、ロフォデルミウ
ム属に属する、本発明の化合物群の生産菌の種菌となる
微生物を生育する工程(以下、この工程を「種菌培養」
という。)より開始される。種菌培地としては前述の液
体培地を使用することができる。傾斜寒天を接種後、フ
ラスコを振とうしながら15ないし30℃、好ましくは
25ないし28℃の温度範囲でインキュベートする。振
とう速度は400rpmまでの範囲、好ましくは190
ないし220rpmである。種フラスコは、2ないし1
0日、好ましくは3ないし5日間インキュベートする。
種菌培養は必要に応じて複数回行い、徐々に培養スケー
ルを拡大することも可能である。この場合、2回目以降
の種菌培養の培養時間を短縮することも可能である。
【0055】生育が十分になったら、培養液を本発明の
化合物群の製造用培地(以下、単に「製造用培地」とい
う。)に接種するのに用いる。製造用培地としては、上
記の液体培地を使用することができ、培養条件に応じ
て、種菌培地と同じ培地または若干異なる培地が用いら
れる。この製造用培地中で本発明の化合物群の生産菌を
培養し、本発明の各化合物を得ることができる。
化合物群の製造用培地(以下、単に「製造用培地」とい
う。)に接種するのに用いる。製造用培地としては、上
記の液体培地を使用することができ、培養条件に応じ
て、種菌培地と同じ培地または若干異なる培地が用いら
れる。この製造用培地中で本発明の化合物群の生産菌を
培養し、本発明の各化合物を得ることができる。
【0056】培養方法としては、特に制限はなく、微生
物一般に用いられる培養法であれば用いることができ
る。一般に、撹拌培養法、振盪培養法、通気培養法を使
用することができるが、いずれも好気的条件下で行うこ
とが好ましい。工業的培養には、通気撹拌培養法が適し
ている。
物一般に用いられる培養法であれば用いることができ
る。一般に、撹拌培養法、振盪培養法、通気培養法を使
用することができるが、いずれも好気的条件下で行うこ
とが好ましい。工業的培養には、通気撹拌培養法が適し
ている。
【0057】接種後醗酵生産培地を3ないし20日間、
好ましくは4ないし6日間振とうするか、または振とう
せずにインキュベートする。醗酵は20ないし30℃の
温度範囲で行うが、好気的に行うのが好ましい。振とう
する場合には、振とう速度は400rpmまでの範囲、
好ましくは190ないし220rpmである。
好ましくは4ないし6日間振とうするか、または振とう
せずにインキュベートする。醗酵は20ないし30℃の
温度範囲で行うが、好気的に行うのが好ましい。振とう
する場合には、振とう速度は400rpmまでの範囲、
好ましくは190ないし220rpmである。
【0058】培養温度は、22ないし28℃、好ましく
は23ないし26℃の範囲で行う。本発明の化合物群を
生産するのに適した製造用培地のpHは3.5ないし
8.5、好ましくは4.5ないし7.0の範囲内であ
る。
は23ないし26℃の範囲で行う。本発明の化合物群を
生産するのに適した製造用培地のpHは3.5ないし
8.5、好ましくは4.5ないし7.0の範囲内であ
る。
【0059】製造用培地中で本発明の化合物群の生産菌
を培養した後に、それぞれの化合物を単離、精製する。
その場合、各画分の1,3−β−グルカン合成酵素阻害
活性を測定することによりその生産量を測定することが
出来る。
を培養した後に、それぞれの化合物を単離、精製する。
その場合、各画分の1,3−β−グルカン合成酵素阻害
活性を測定することによりその生産量を測定することが
出来る。
【0060】1,3−β−グルカン合成酵素阻害活性
は、アンチマイクロバイアル・エージェンツ・アンド・
ケモセラピー(Antimicrobial Agen
tsand Chemotherapy)38巻、93
7頁、1994年に記載の法に従い、アスペルギルス・
フミガタス(Aspergillus fumigat
us)より1,3−β−グルカン合成酵素(1,3−β
−glucan synthase)を可溶化し、これ
を酵素標品として用いることにより、その可溶化酵素標
品に対する阻害活性を測定することができる。
は、アンチマイクロバイアル・エージェンツ・アンド・
ケモセラピー(Antimicrobial Agen
tsand Chemotherapy)38巻、93
7頁、1994年に記載の法に従い、アスペルギルス・
フミガタス(Aspergillus fumigat
us)より1,3−β−グルカン合成酵素(1,3−β
−glucan synthase)を可溶化し、これ
を酵素標品として用いることにより、その可溶化酵素標
品に対する阻害活性を測定することができる。
【0061】培養終了後の生成物はpH3ないし9、好
適には5ないし7の間に調整し、好ましくは水と混合で
きる溶媒として、菌糸体をろ過する。その後に、本発明
の各化合物を以下に記載する方法を用いて水性濾液から
単離することができる。
適には5ないし7の間に調整し、好ましくは水と混合で
きる溶媒として、菌糸体をろ過する。その後に、本発明
の各化合物を以下に記載する方法を用いて水性濾液から
単離することができる。
【0062】すなわち: (a)好ましくは水性ろ液のpHを中性に調整した後、
メチルエチルケトン、酢酸エチル、ジクロロメタン、酢
酸ブチル、ブタノール等の水に混和しない溶媒中へ、液
相−液相抽出する。
メチルエチルケトン、酢酸エチル、ジクロロメタン、酢
酸ブチル、ブタノール等の水に混和しない溶媒中へ、液
相−液相抽出する。
【0063】(b)例えば、アンバーライトXAD−1
1(ローム・アンド・ハース社製)、ダイヤイオンHP
−20(三菱化成社製)等の樹脂上へ水性濾液を供与
し、固相−液相抽出し、90/10メタノール・水また
は90/10アセトン・水等の有機溶媒により溶離す
る。
1(ローム・アンド・ハース社製)、ダイヤイオンHP
−20(三菱化成社製)等の樹脂上へ水性濾液を供与
し、固相−液相抽出し、90/10メタノール・水また
は90/10アセトン・水等の有機溶媒により溶離す
る。
【0064】上記2つの方法は、単独または組み合わせ
て用いることができ、また、必要に応じて繰り返し用い
ることもできる。
て用いることができ、また、必要に応じて繰り返し用い
ることもできる。
【0065】次に、これらの方法を用いて得られた画分
を減圧下に乾燥して未精製活性画分を得ることができ
る。その後、該未精製活性画分は吸着および分配クロマ
トグラフィー等のいくつかの分離工程に供与される。各
分離工程において、1,3−β−グルカン合成酵素阻害
活性測定及び/又はHPLC分析等の結果にもとづいて
活性画分を回収することができる。
を減圧下に乾燥して未精製活性画分を得ることができ
る。その後、該未精製活性画分は吸着および分配クロマ
トグラフィー等のいくつかの分離工程に供与される。各
分離工程において、1,3−β−グルカン合成酵素阻害
活性測定及び/又はHPLC分析等の結果にもとづいて
活性画分を回収することができる。
【0066】クロマトグラフィーによる分離は、非イオ
ン性吸着剤等を用いる、本技術分野で慣用されているカ
ラムクロマトグラフィーにより行うことができる。例え
ば、シリカゲルを吸着剤として使用する場合、溶離液と
してはメタノール、クロロホルム、酢酸、水等を単独ま
たは組み合わせて用いることができる。逆相クロマトグ
ラフィーを行う場合、吸着剤としては、C8またはC1
8固定相シリカゲルが好適に用いられる。逆相クロマト
グラフィーに好ましい溶離液としては、水、メタノール
およびアセトニトリルの混合液が用いられる。
ン性吸着剤等を用いる、本技術分野で慣用されているカ
ラムクロマトグラフィーにより行うことができる。例え
ば、シリカゲルを吸着剤として使用する場合、溶離液と
してはメタノール、クロロホルム、酢酸、水等を単独ま
たは組み合わせて用いることができる。逆相クロマトグ
ラフィーを行う場合、吸着剤としては、C8またはC1
8固定相シリカゲルが好適に用いられる。逆相クロマト
グラフィーに好ましい溶離液としては、水、メタノール
およびアセトニトリルの混合液が用いられる。
【0067】本発明の化合物群またはその薬理学的に許
容される塩は種々の形態で投与される。その投与形態と
しては、例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロ
ップ剤等による経口投与、または注射剤(静脈内、筋肉
内、皮下)、点滴剤、坐剤等による非経口投与を挙げる
ことができる。これらの各種製剤は、常法に従って主薬
に賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、矯味矯臭剤、溶解
補助剤、懸濁剤、コーティング剤などの医薬の製剤技術
分野において通常使用し得る既知の補助剤を用いて製剤
化することができる。
容される塩は種々の形態で投与される。その投与形態と
しては、例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロ
ップ剤等による経口投与、または注射剤(静脈内、筋肉
内、皮下)、点滴剤、坐剤等による非経口投与を挙げる
ことができる。これらの各種製剤は、常法に従って主薬
に賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、矯味矯臭剤、溶解
補助剤、懸濁剤、コーティング剤などの医薬の製剤技術
分野において通常使用し得る既知の補助剤を用いて製剤
化することができる。
【0068】錠剤の形態に成形するに際しては、担体と
してこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えば
乳糖、白糖、塩化ナトリウム、グルコース、尿素、澱
粉、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ
酸等の賦形剤:水、エタノール、プロパノール、単シロ
ップ、グルコース液、澱粉液、ゼラチン溶液、カルボキ
シメチルセルロース、セラック、メチルセルロース、リ
ン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等の結合剤;乾燥
澱粉、アルギン酸ナトリウム、寒天末、ラミナラン末、
炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナトリ
ウム、ステアリン酸モノグリセリド、澱粉、乳糖等の崩
壊剤;白糖、ステアリン、カカオバター、水素添加油等
の崩壊抑制剤;第四級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸
ナトリウム等の吸収促進剤;グリセリン、澱粉等の保湿
剤;澱粉、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状
ケイ酸等の吸着剤;精製タルク、ステアリン酸塩、硼酸
末、ポリエチレングリコール等の潤沢剤等が例示でき
る。さらに錠剤は必要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、
例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フィルムコ
ーティング錠あるいは二重錠、多層錠とすることができ
る。
してこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えば
乳糖、白糖、塩化ナトリウム、グルコース、尿素、澱
粉、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ
酸等の賦形剤:水、エタノール、プロパノール、単シロ
ップ、グルコース液、澱粉液、ゼラチン溶液、カルボキ
シメチルセルロース、セラック、メチルセルロース、リ
ン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等の結合剤;乾燥
澱粉、アルギン酸ナトリウム、寒天末、ラミナラン末、
炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナトリ
ウム、ステアリン酸モノグリセリド、澱粉、乳糖等の崩
壊剤;白糖、ステアリン、カカオバター、水素添加油等
の崩壊抑制剤;第四級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸
ナトリウム等の吸収促進剤;グリセリン、澱粉等の保湿
剤;澱粉、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状
ケイ酸等の吸着剤;精製タルク、ステアリン酸塩、硼酸
末、ポリエチレングリコール等の潤沢剤等が例示でき
る。さらに錠剤は必要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、
例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フィルムコ
ーティング錠あるいは二重錠、多層錠とすることができ
る。
【0069】丸剤の形態に成形するに際しては、担体と
してこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えば
グルコース、乳糖、カカオバター、澱粉、硬化植物油、
カオリン、タルク等の賦形剤;アラビアゴム末、トラガ
ント末、ゼラチン、エタノール等の結合剤、ラミナラン
寒天等の崩壊剤等が例示できる。
してこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えば
グルコース、乳糖、カカオバター、澱粉、硬化植物油、
カオリン、タルク等の賦形剤;アラビアゴム末、トラガ
ント末、ゼラチン、エタノール等の結合剤、ラミナラン
寒天等の崩壊剤等が例示できる。
【0070】坐剤の形態に成形するに際しては、担体と
してこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えば
ポリエチレングリコール、カカオバター、高級アルコー
ル、高級アルコールのエステル類、ゼラチン、半合成グ
リセリド等を挙げることができる。
してこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えば
ポリエチレングリコール、カカオバター、高級アルコー
ル、高級アルコールのエステル類、ゼラチン、半合成グ
リセリド等を挙げることができる。
【0071】注射剤として調製される場合には、液剤お
よび懸濁剤は殺菌され、かつ血液と等張であるのが好ま
しく、これら液剤、乳剤および懸濁剤の形態に成形する
に際しては、希釈剤としてこの分野で慣用されているも
のをすべて使用でき、例えば水、エタノール、プロピレ
ングリコール、エトキシ化イソステアリルアルコール、
ポリオキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル類等を挙げることがで
きる。なお、この場合、等張性の溶液を調製するのに十
分な量の食塩、グルコース、あるいはグリセリンを医薬
製剤中に含有せしめてもよく、また通常の溶解補助剤、
緩衝剤、無痛化剤等を添加してもよい。
よび懸濁剤は殺菌され、かつ血液と等張であるのが好ま
しく、これら液剤、乳剤および懸濁剤の形態に成形する
に際しては、希釈剤としてこの分野で慣用されているも
のをすべて使用でき、例えば水、エタノール、プロピレ
ングリコール、エトキシ化イソステアリルアルコール、
ポリオキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル類等を挙げることがで
きる。なお、この場合、等張性の溶液を調製するのに十
分な量の食塩、グルコース、あるいはグリセリンを医薬
製剤中に含有せしめてもよく、また通常の溶解補助剤、
緩衝剤、無痛化剤等を添加してもよい。
【0072】さらに必要に応じて着色剤、保存剤、香
料、風味剤、甘味剤等や他の医薬品を含有せしめてもよ
い。
料、風味剤、甘味剤等や他の医薬品を含有せしめてもよ
い。
【0073】上記医薬製剤中に含まれる有効成分化合物
の量は、特に限定されず広範囲に適宜選択されるが、通
常全組成物中1−70重量%、好ましくは1−30重量
%含まれる量とするのが適当である。
の量は、特に限定されず広範囲に適宜選択されるが、通
常全組成物中1−70重量%、好ましくは1−30重量
%含まれる量とするのが適当である。
【0074】上記医薬製剤の投与方法は特に限定はな
く、各種製剤形態、患者の年齢、性別その他の条件、疾
患の程度等に応じて決定される。例えば錠剤、丸剤、液
剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤およびカプセル剤の場合には
経口投与される。また注射剤の場合には単独であるいは
グルコース、アミノ酸等の通常の補液と混合して静脈内
投与され、さらには必要に応じて単独で筋肉内、皮内、
皮下もしくは腹腔内投与される。坐剤の場合には直腸内
投与される。
く、各種製剤形態、患者の年齢、性別その他の条件、疾
患の程度等に応じて決定される。例えば錠剤、丸剤、液
剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤およびカプセル剤の場合には
経口投与される。また注射剤の場合には単独であるいは
グルコース、アミノ酸等の通常の補液と混合して静脈内
投与され、さらには必要に応じて単独で筋肉内、皮内、
皮下もしくは腹腔内投与される。坐剤の場合には直腸内
投与される。
【0075】その使用量は症状、年齢、体重、投与方法
および剤形等によって異なるが、通常は成人に対して1
日あたり、上限として2000mg(好ましくは100
0mg)であり、下限として0.1mg(好ましくは1
mg、さらに好ましくは10mg)を症状に応じて1回
または数回に分けて投与することができる。
および剤形等によって異なるが、通常は成人に対して1
日あたり、上限として2000mg(好ましくは100
0mg)であり、下限として0.1mg(好ましくは1
mg、さらに好ましくは10mg)を症状に応じて1回
または数回に分けて投与することができる。
【0076】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されない。
するが、本発明はこれらに限定されない。
【0077】実施例1 ロフォデルミウム(Lophodermium)属に属
する糸状菌SANK18496株をポテトデキストロー
ス傾斜寒天(PDA)上で26℃で7日間以上生育さ
せ、得られた胞子を、グリセロール5%、馬鈴薯5%、
麦芽エキス0.5%、酵母エキス0.5%からなるGP
MY培地100mlを500ml容エルレンマイヤーフ
ラスコに入れ滅菌したものに接種し、210rpmの回
転振とう培養機上で7日間23℃で培養し、種培養液と
した。つづいて、30リットル容ジャーファーメンター
に上記のGPMY培地15リットルを入れて滅菌し、こ
れに前述の種培養液を3重量%接種して26℃に保温し
て、200rpmで撹拌し、毎分7.5リットルの通気
量で72時間通気撹拌培養した。
する糸状菌SANK18496株をポテトデキストロー
ス傾斜寒天(PDA)上で26℃で7日間以上生育さ
せ、得られた胞子を、グリセロール5%、馬鈴薯5%、
麦芽エキス0.5%、酵母エキス0.5%からなるGP
MY培地100mlを500ml容エルレンマイヤーフ
ラスコに入れ滅菌したものに接種し、210rpmの回
転振とう培養機上で7日間23℃で培養し、種培養液と
した。つづいて、30リットル容ジャーファーメンター
に上記のGPMY培地15リットルを入れて滅菌し、こ
れに前述の種培養液を3重量%接種して26℃に保温し
て、200rpmで撹拌し、毎分7.5リットルの通気
量で72時間通気撹拌培養した。
【0078】培養液31リットルにアセトン31リット
ルを加え、得られたアセトン抽出液を濾過し塩酸でpH
3とした。次いで30リットルの酢酸エチルで2回抽出
した。酢酸エチル層を併せ、60リットルの溶媒層を飽
和食塩水30リットルで2回洗浄したのち無水硫酸ナト
リウムを適量添加して乾燥した。得られた抽出液を回転
式エバポレータにより減圧下で濃縮して油状物31.7
gを得た。油状物をアセトニトリル、メタノール、酢酸
エチルに溶解し、溶解液にコスモシール(コスモシール
140C180PN ナカライテスク社製)を60g添
加し、活性画分を吸着させた。このものを乾固し、別途
アセトニトリル:水(20:80)で平衡化した3リッ
トルのコスモシール・カラムに供与した。アセトニトリ
ル:水の混合溶媒を用いてステップワイズに溶出した。
この際、アセトニトリル:水(20:80)を6.5リ
ットル、アセトニトリル:水(40:60)を6.6リ
ットル、アセトニトリル:水(550:50)を800
ml、アセトニトリル:水(60:40)を12リット
ル使用し、活性画分を得た。
ルを加え、得られたアセトン抽出液を濾過し塩酸でpH
3とした。次いで30リットルの酢酸エチルで2回抽出
した。酢酸エチル層を併せ、60リットルの溶媒層を飽
和食塩水30リットルで2回洗浄したのち無水硫酸ナト
リウムを適量添加して乾燥した。得られた抽出液を回転
式エバポレータにより減圧下で濃縮して油状物31.7
gを得た。油状物をアセトニトリル、メタノール、酢酸
エチルに溶解し、溶解液にコスモシール(コスモシール
140C180PN ナカライテスク社製)を60g添
加し、活性画分を吸着させた。このものを乾固し、別途
アセトニトリル:水(20:80)で平衡化した3リッ
トルのコスモシール・カラムに供与した。アセトニトリ
ル:水の混合溶媒を用いてステップワイズに溶出した。
この際、アセトニトリル:水(20:80)を6.5リ
ットル、アセトニトリル:水(40:60)を6.6リ
ットル、アセトニトリル:水(550:50)を800
ml、アセトニトリル:水(60:40)を12リット
ル使用し、活性画分を得た。
【0079】得られた7.5リットルの溶出液を回転式
エバポレーターにより4リットルまで濃縮した後、該4
リットルの濃縮液を酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層
に無水硫酸ナトリウムを適量添加して乾燥した。得られ
た抽出液7.5リットルを回転式エバポレータで減圧下
で濃縮して固形物1.3gを得た。固形物をメタノール
に溶解し、コスモシール140C180PNを添加して
乾固したものを別途アセトニトリル:水(20:80)
で平衡化した400mlのコスモシールカラムに供与し
た。次に、アセトニトリル:水の混合溶媒を用いてステ
ップワイズに溶出した。この際、アセトニトリル:水
(20:80)を600ml、アセトニトリル:水(4
0:60)を1.2リットル、アセトニトリル:水(5
0:50)を1リットル、アセトニトリル:水(60:
40)を800ml、アセトニトリル:水(80:2
0)を800ml使用し、4種の活性画分を得た。
エバポレーターにより4リットルまで濃縮した後、該4
リットルの濃縮液を酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層
に無水硫酸ナトリウムを適量添加して乾燥した。得られ
た抽出液7.5リットルを回転式エバポレータで減圧下
で濃縮して固形物1.3gを得た。固形物をメタノール
に溶解し、コスモシール140C180PNを添加して
乾固したものを別途アセトニトリル:水(20:80)
で平衡化した400mlのコスモシールカラムに供与し
た。次に、アセトニトリル:水の混合溶媒を用いてステ
ップワイズに溶出した。この際、アセトニトリル:水
(20:80)を600ml、アセトニトリル:水(4
0:60)を1.2リットル、アセトニトリル:水(5
0:50)を1リットル、アセトニトリル:水(60:
40)を800ml、アセトニトリル:水(80:2
0)を800ml使用し、4種の活性画分を得た。
【0080】溶出した4種の活性画分を濃縮乾固した
後、それぞれ以下に示した条件で分取用逆相高分離能液
体クロマトグラフィー(HPLC)に付した。
後、それぞれ以下に示した条件で分取用逆相高分離能液
体クロマトグラフィー(HPLC)に付した。
【0081】カラム:PEGASIL ODS 20m
m×250mm(センシュー科学(株)製) 移動相:アセトニトリル:メタノール:水(54:1
0:36) 流 速:10ml/分 検 出:UV260ナノメーター 4種の活性画分をそれぞれ精製し、それぞれの画分につ
いて以下の分析条件でHPLCを行った。
m×250mm(センシュー科学(株)製) 移動相:アセトニトリル:メタノール:水(54:1
0:36) 流 速:10ml/分 検 出:UV260ナノメーター 4種の活性画分をそれぞれ精製し、それぞれの画分につ
いて以下の分析条件でHPLCを行った。
【0082】カラム:シンメトリー ODS 4.6m
m×150mm ウォーターズ社製 移動相:アセトニトリル:メタノール:水(54:1
0:36) 流 速:1.0ml/分 検 出:UV210ナノメーター このHPLCにより、保持時間12.7分のF−107
48D1 、13.7分のF−10748D2 、9.0分
のF−10748C1 、9.6分のF−10748C
2 、6.9分のF−10748B1 、7.2分のF−1
0748B2 、3.5分のF−10748A1 、3.6
分のF−10748A2 の8種の活性画分を得た。
m×150mm ウォーターズ社製 移動相:アセトニトリル:メタノール:水(54:1
0:36) 流 速:1.0ml/分 検 出:UV210ナノメーター このHPLCにより、保持時間12.7分のF−107
48D1 、13.7分のF−10748D2 、9.0分
のF−10748C1 、9.6分のF−10748C
2 、6.9分のF−10748B1 、7.2分のF−1
0748B2 、3.5分のF−10748A1 、3.6
分のF−10748A2 の8種の活性画分を得た。
【0083】各画分を濃縮乾固して純粋なF−1074
8D1 を35mg、F−10748D2 を7mg、F−
10748C1 を210mg、F−10748C2 を2
0mg、F−10748B1 を48mg、F−1074
8B2 を6mg、F−10748A1 を4mg、F−1
0748A2 を11mgそれぞれ得た。
8D1 を35mg、F−10748D2 を7mg、F−
10748C1 を210mg、F−10748C2 を2
0mg、F−10748B1 を48mg、F−1074
8B2 を6mg、F−10748A1 を4mg、F−1
0748A2 を11mgそれぞれ得た。
【0084】試験例1 実施例1で得られた6種の化合物について、日本医真菌
学会の最少生育阻害濃度(MIC)測定法(医真菌学会
誌、第36巻、第1号、62頁、1995年)に従って
RPMI1640培地(大日本製薬)に緩衝液として
0.615MのMOPS(3−[N−モルフォリノ]プ
ロパンスルホン酸)を加えたものを培地とし、代表的な
病原性酵母状真菌に対する生育阻害活性を測定した。各
化合物の各種真菌に対する最少生育阻害濃度(MIC)
は表1に示すとおりである。
学会の最少生育阻害濃度(MIC)測定法(医真菌学会
誌、第36巻、第1号、62頁、1995年)に従って
RPMI1640培地(大日本製薬)に緩衝液として
0.615MのMOPS(3−[N−モルフォリノ]プ
ロパンスルホン酸)を加えたものを培地とし、代表的な
病原性酵母状真菌に対する生育阻害活性を測定した。各
化合物の各種真菌に対する最少生育阻害濃度(MIC)
は表1に示すとおりである。
【0085】
【表1】
【0086】表1から明らかな通り、本発明の化合物群
は、真菌病原体に対して優れた抗真菌活性を示した。
は、真菌病原体に対して優れた抗真菌活性を示した。
【0087】試験例2 アスペルギルス・フミガタス(Aspergillus
fumigatus)より、文献記載の方法(アンチ
マイクロバイアル・エージェンツ・アンド・ケモセラピ
ー(Antimicrobial Agents an
d Chemotherapy)38巻、937頁、1
994年)に従い、1,3−β−グルカン合成酵素
(1,3−β−glucan synthase)を可
溶化し、実施例1で得られた6種の化合物について、そ
の可溶化酵素標品に対する阻害活性を測定した。各抗真
菌活性成分の可溶化酵素に対する50%阻害濃度(IC
50)はつぎの表2の通りである。
fumigatus)より、文献記載の方法(アンチ
マイクロバイアル・エージェンツ・アンド・ケモセラピ
ー(Antimicrobial Agents an
d Chemotherapy)38巻、937頁、1
994年)に従い、1,3−β−グルカン合成酵素
(1,3−β−glucan synthase)を可
溶化し、実施例1で得られた6種の化合物について、そ
の可溶化酵素標品に対する阻害活性を測定した。各抗真
菌活性成分の可溶化酵素に対する50%阻害濃度(IC
50)はつぎの表2の通りである。
【0088】
【表2】
【0089】表2から明らかな通り、本発明の化合物群
は、真菌病原体由来の1,3−β−グルカン合成酵素に
対し、優れた阻害活性を示した。
は、真菌病原体由来の1,3−β−グルカン合成酵素に
対し、優れた阻害活性を示した。
【0090】
【発明の効果】本発明のF−10748化合物群、ヒト
に感染する真菌病原体に対する優れた抗真菌活性を有
し、マウスに対する毒性も低く、感染防御活性があるこ
とから、ヒトまたは動物の真菌感染症及びカリニ肺炎の
予防または治療剤として有用である。
に感染する真菌病原体に対する優れた抗真菌活性を有
し、マウスに対する毒性も低く、感染防御活性があるこ
とから、ヒトまたは動物の真菌感染症及びカリニ肺炎の
予防または治療剤として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/71 ADZ A61K 31/71 ADZ AEB AEB (C12P 19/44 C12R 1:01)
Claims (14)
- 【請求項1】 一般式: 【化1】 [式中のRは、水素原子またはCO(CH2 )n CH3
を示し、nは2乃至4の整数を示す。]を有する化合
物。 - 【請求項2】 請求項1記載の一般式(I)を有する化
合物において、Rが水素原子である化合物。 - 【請求項3】 請求項1記載の一般式(I)を有する化
合物において、RがCO(CH2 )2 CH3 である化合
物。 - 【請求項4】 請求項1記載の一般式(I)を有する化
合物において、RがCO(CH2 )3 CH3 である化合
物。 - 【請求項5】 請求項1記載の一般式(I)を有する化
合物において、RがCO(CH2 )4 CH3 である化合
物。 - 【請求項6】 一般式: 【化2】 [式中のRは、水素原子またはCO(CH2 )n CH3
を示し、nは2乃至4の整数を示す。]を有する化合
物。 - 【請求項7】 請求項6記載の一般式(II)を有する化
合物において、Rが水素原子である化合物。 - 【請求項8】 請求項6記載の一般式(II)を有する化
合物において、RがCO(CH2 )2 CH3 である化合
物。 - 【請求項9】 請求項6記載の一般式(II)を有する化
合物において、RがCO(CH2 )3 CH3 である化合
物。 - 【請求項10】 請求項6記載の一般式(II)を有する
化合物において、RがCO(CH2 )4 CH3 である化
合物。 - 【請求項11】 ロフォデルミウム属に属し、請求項1
乃至10のいずれかに記載の化合物の生産能を有する菌
を培養し、その培養物より請求項1乃至10のいずれか
に記載の化合物を採取することを特徴とする、請求項1
乃至10のいずれかに記載の化合物の製造法。 - 【請求項12】 ロフォデルミウム属に属し、請求項1
乃至10のいずれかに記載の化合物の生産能を有する菌
がロフォデルミウム・エスピーSANK 18496
(FERM BP−5620)である、請求項11記載
の製造法。 - 【請求項13】 ロフォデルミウム属に属し、請求項1
乃至10のいずれかに記載の化合物の生産能を有するこ
とを特徴とする微生物。 - 【請求項14】 ロフォデルミウム・エスピーSANK
18496(FERM BP−5620)である請求
項13記載の微生物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26700096A JPH10114786A (ja) | 1996-10-08 | 1996-10-08 | 新規抗真菌化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26700096A JPH10114786A (ja) | 1996-10-08 | 1996-10-08 | 新規抗真菌化合物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10114786A true JPH10114786A (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=17438674
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26700096A Pending JPH10114786A (ja) | 1996-10-08 | 1996-10-08 | 新規抗真菌化合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10114786A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004013342A1 (ja) * | 2002-08-02 | 2004-02-12 | Meiji Seika Kaisha, Ltd. | 新規抗真菌活性物質pf1237a、bおよびm物質 |
CN116003491A (zh) * | 2022-12-13 | 2023-04-25 | 中山大学 | 一种脂多糖化合物及其制备方法与应用 |
-
1996
- 1996-10-08 JP JP26700096A patent/JPH10114786A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004013342A1 (ja) * | 2002-08-02 | 2004-02-12 | Meiji Seika Kaisha, Ltd. | 新規抗真菌活性物質pf1237a、bおよびm物質 |
CN116003491A (zh) * | 2022-12-13 | 2023-04-25 | 中山大学 | 一种脂多糖化合物及其制备方法与应用 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH02288837A (ja) | ニユーモシステイス・カリニの抑制方法 | |
US5756472A (en) | Antifungal agent obtained from hormonema | |
JPH06339390A (ja) | Bu−4164e−a及びb、プロリルエンドペプチダーゼインヒビター | |
JPH04217697A (ja) | 抗生物質 | |
KR880002688B1 (ko) | 항생물질의 제조방법 | |
JPH10114786A (ja) | 新規抗真菌化合物 | |
US5801172A (en) | Antifungal agent from sporomiella minimoides | |
CA2244142C (en) | Antifungal compound from hormonema sp. | |
JP3026864B2 (ja) | 新規セスキテルペン誘導体 | |
US5091413A (en) | Antibiotic agent | |
JP4105805B2 (ja) | 新規抗真菌活性物質pf1163a物質およびpf1163b物質、それらの製造法ならびにそれらを有効成分とする抗真菌剤 | |
JPH01290667A (ja) | 新規抗生物質フタレキシンおよびその製造法 | |
JPH08502406A (ja) | 抗生物質 | |
JP4022360B2 (ja) | 新規生理活性物質 | |
JP3490095B2 (ja) | 抗生物質tkr2648及びその製造方法 | |
WO1999020651A1 (fr) | Nouveaux composes antifongiques | |
JPH01110653A (ja) | 抗真菌性発酵産生物及びその組成物 | |
US5441987A (en) | Antifungal agent | |
JP3237722B2 (ja) | 新規抗生物質Mer−NF8054AおよびMer−NF8054X並びにそれらの製造方法 | |
JPH11255797A (ja) | 新規抗真菌化合物 | |
US5712151A (en) | Antifungal agent | |
KR20020029769A (ko) | 신규 화합물 에프-15078 | |
JP3638341B2 (ja) | 新規生理活性物質AHPA−Val−Phe、その製造法およびその用途 | |
JPH10114778A (ja) | 新規化合物f−12517 | |
JPH05155876A (ja) | 新規抗生物質Mer−AF1032A 及びMer−AF1032B |