JPH04217697A - 抗生物質 - Google Patents

抗生物質

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JPH04217697A
JPH04217697A JP3054786A JP5478691A JPH04217697A JP H04217697 A JPH04217697 A JP H04217697A JP 3054786 A JP3054786 A JP 3054786A JP 5478691 A JP5478691 A JP 5478691A JP H04217697 A JPH04217697 A JP H04217697A
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medium
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methanol
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JP3054786A
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David F Sesin
ディヴィッド エフ.セシン
Jerrold M Liesch
ジェロルド エム.リーシュ
Jimmy M Fountoulakis
ジミー エム.フォントゥラキス
Prakash S Masurekar
プラカシュ エス.マシュレカー
Louis Kaplan
ルイス カプラン
Carol F Wichmann
キャロル エフ.ウィッチマン
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Merck and Co Inc
Original Assignee
Merck and Co Inc
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K7/00Peptides having 5 to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K7/50Cyclic peptides containing at least one abnormal peptide link
    • C07K7/54Cyclic peptides containing at least one abnormal peptide link with at least one abnormal peptide link in the ring
    • C07K7/56Cyclic peptides containing at least one abnormal peptide link with at least one abnormal peptide link in the ring the cyclisation not occurring through 2,4-diamino-butanoic acid
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は下記式を有する化合物に関する:
【化2】 本化合物の構造はスペクトル特性の詳細な分析で決定さ
れた。 質量スペクトルデータ: 電子衝撃(EI)質量スペクトルデータは、フィニガン
(Finnigan)−MATMAT212質量スペク
トル計において90eVで又はフィニガン−MAT  
TSQ70において70eVで得られた。高速原子衝突
(FAB)スペクトルはフィニガン−MAT  MAT
90装置でジチオスレイトール:ジチオエリトリトール
(MB)又はヨウ化セシウム含有MBを用いて記録され
た。 化合物I この化合物はFAB−MSによると分子量1046を有
する(m/z1047で〔M+H〕+ 、m/z117
9で〔M+Cs〕+ が観察される)。実験式C51H
82N8 O15は高分解能FABで〔M+Cs〕+ 
イオンから決定された:計算値1046.5900、実
測値1046.5787。
【0002】NMRスペクトルデータ  1H  NMRスペクトルはバリアン(Varian
) XL−400NMRスペクトル計により400MH
z でCD3OD 中21℃にて記録された。化学シフ
トは、内部参照として3.30ppm の溶媒ピークを
用い、ゼロppm のテトラメチルシラン(TMS)と
比較したppm で示される。13C  NMRスペク
トルはバリアンXL−400スペクトル計により100
MHz でCD3OD 中21℃にて記録された。化学
シフトは、内部参照として49.0ppmの溶媒ピーク
を用い、ゼロppm のテトラメチルシラン(TMS)
と比較したppmで示される。CD3OD 中で得られ
る 1H  NMRは図1で示される。13C  NM
R化学シフト(CD3OD, 100 MHz): 1
1.17, 11.57, 19.79, 20.18
, 20.72, 24.30, 27.01, 27
.65, 28.02, 30.27, 30.34,
 30.53, 30.74, 31.10, 31.
24, 32.91, 36.74, 37.94, 
38.06, 38.59, 39.02, 39.9
4, 45.93, 52.89(x2), 55.6
5, 56.69, 57.20, 58.40, 6
2.44, 68.01, 70.28, 70.62
, 71.25, 75.85, 76.09, 76
.77, 116.3(x2), 129.6(x2)
, 133.1, 158.5, 169.7, 17
2.3, 172.4, 172.9, 173.5,
 175.2, 176.1, 176.8 ppm.
これらと他のデータに基づき、化合物Iはかなりの確実
性で提示された構造を有すると考えられる。
【0003】本化合物は白色固体物であって、メタノー
ル、エタノール、ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド、酢酸エチル等のような有機溶媒に可溶である
【0004】本発明の化合物は糸状菌及び酵母の双方に
対して抗菌性を有する。それはカンジダ・アルビカンス
(Candida albicans)、カンジダ・ル
ゴサ(Candida rugosa)、カンジダ・パ
ラプシロシス(Candida parapsilos
is)等のような病原性真菌感染症を起こす生物に対し
て特に有用であり、高活性が一群の生物株で示される。 更に、カンジダ・アルビカンス及び他の真菌病原体に対
して活性であるが、都合の悪い危険は副作用のせいで効
力が制限されるアンホテリシンBのようないくつかの抗
菌剤とは異なり、本発明の抗菌剤は非常に有効なだけで
なく、望ましくない副作用を実質上有しない。有害で致
死的可能性のある副作用である赤血球溶解は治療用量に
近い濃度で多数の化合物により示され、この性質は薬剤
としてのこれら化合物の適用性を制限してしまう。本発
明の化合物では、赤血球溶解が起きるまでに治療に要す
るよりもはるかに高い薬物濃度を必要とする。
【0005】本化合物は糸状菌、特にコクリオボラス・
ミヤベアナス(Cochliobolus miyab
eanus) 、アスペルギラス(Aspergill
us) 種、ペニシリウム(Penicillium)
 種、フサリウム(Fusarium)種、アルテルナ
リア(Alternaria)種、ニューロスポラ(N
eurospora)種等に対しても抗菌的に有効であ
る。
【0006】式(I)の化合物は、後天性免疫不全症候
群(エイズ)のような免疫無防備患者にとって特に重度
の肺炎の原因体であるニューモシスティス・カリニイ(
Pneumocystis carinii)の治療剤
としても有用である。
【0007】化合物Iはブダペスト条約に従い1230
1パークローン・ドライブ、ロックビル、メリーランド
州20852(12301 ParklawnDriv
e, Rockville, MD20852)、アメ
リカン・タイプ・カルチャー・コレクション(Amer
ican Type Culture Collect
ion)のカルチャー・コレクションに寄託されたザレ
リオン・アルボリコラ(Zalerion arbor
icola) ATCC20958を培養することで好
都合に産生される。ザレリオン・アルボリコラATCC
20958はザレリオン・アルボリコラATCC208
68の変異株である。化合物IはZ.アルボリコラAT
CC20868の培養で形成されるが、それは容易に検
出できず、しかも容易に単離しうる量で形成されない。
【0008】Z.アルボリコラATCC20868の培
養による主産物は下記化合物Xである:
【化3】 化合物Xは1989年6月7日付で出願された同時係属
出願第362,647号の主題であり、更にこれは現在
放棄された1987年10月10日付で出願された出願
第105,795 号の継続である。化合物Iの発見は
Z.アルボリコラATCC20958の培養で可能とさ
れた。この変異株は後で更に詳細に記載されるように、
Z.アルボリコラATCC20868の胞子懸濁物を変
異誘発物質で処理し、しかる後プレートでインキュベー
トしかつ単離することにより産生される。約100種の
異なる変異株がその操作で得られたが、1つの変異株の
みが本発明で達成される結果を満たすことが発見された
。メルク・カルチャー・コレクションのMF5405と
同一のこの培養物は2301パークローン・ドライブ,
ロックビル,メリーランド州20852、アメリカン・
タイプ・カルチャー・コレクションの永続培養機関に寄
託され、受理No. ATCC20958として入手し
うる。
【0009】変異株の産生のため、紫外線照射、化学変
異誘発物質又は内位付加剤のように変異株を生じる上で
通常用いられるのであればいかなるものをも用いてよい
。適切な化学変異誘発物質としてはN−ニトロソ−N−
メチルウレタン及びN−メチル−N′−ニトロ−N−ニ
トロソグアニジンがある。本例においてZ.アルボリコ
ラ変異株は、0.3Mトリス(ヒドロキシメチル)アミ
ノメタン(トリス)緩衝液中Z.アルボリコラATCC
20868の胞子懸濁物をN−ニトロソ−N−メチルウ
レタンで処理し、処理された懸濁物をポテトデキストロ
ース寒天上に移し、コロニーを発育させるためインキュ
ベートし、しかる後コロニーを単離し、分離されたコロ
ニーをポテトデキストロース寒天の斜面に移し、Z.ア
ルボリコラ変異株の培養物を得るため10〜14日間イ
ンキュベートすることで得られたが、そのうち1つは仮
にZ1−18として同定され、後にメルク・カルチャー
・コレクションにMF5405として維持され、現在A
TCC20958として入手しうる。
【0010】Z.アルボリコラATCC20958のコ
ロニー性及び形態学的記載は以下のとおりである:ポテ
ト−デキストロース寒天〔ジフコ(Difco)〕上の
コロニーは20℃で徐々に増大し、1週間で8〜12m
mの径に達する。ポテト−デキストロース寒天上の成熟
コロニー(3〜4週間)は拡散性で、沈降及び着生菌糸
を有し、表面が毛状、羊毛状又は帯状で、曇った状態か
ら中度の光沢を有し、隆起して非常に密集したコロニー
を形成し、濃分生子形成のせいで準基質組織を有する。 コロニー色は、淡オリーブ−褐色、オリーブ色、オリー
ブ−褐色、最後にオリーブ−黒色、イサベラ色、サヤル
(Sayal)褐色、黄褐色−オリーブ色、サッカルド
(Saccardo)のアンバー色、セピア色、褐色が
かったオリーブ色、生アンバー色、暗オリーブ色、オリ
ーブ色がかった黒色である〔R.リジウェイ,1912
年、カラー標準及び命名、ワシントン,D.C.(R.
Ridgway, 1912, Color Stan
dards and Nomenclature, W
ashington, D.C.) からのカラー名〕
。コロニーの背面も同色。臭気、滲出物及び可溶性色素
は存在しない。
【0011】菌糸(3%KOH 中)は淡黄褐色からオ
リーブ褐色で中隔があり、分岐し、普通不規則な側部又
は末端ローブを有し、1〜3μm幅の薄いからやや厚い
壁があり、その壁は平滑〜やや外皮形成又は突起状であ
る。 着生菌子は普通束で一緒に付着している。剛毛及び下柄
は存在しない。分生子細胞は単芽球で、分散〜密集し、
集中し、末端に及び介在して、まっすぐからやや急角度
で未分化菌糸から直接生じている。分生子は不規則な鎖
、フィラメント又はコイルとして生じ、しかる後細胞6
〜25の密集した不規則な集合として発育する。個々の
分生子細胞は3〜6μm径で、球状、準球状又はやや不
規則からローブ状で平滑〜細かな突起があり、黄褐色〜
オリーブ褐色である。
【0012】化合物Iは、実質的量の抗菌活性が培地で
検出されるまで後記の条件下適切な栄養培地中でZ.ア
ルボリコラATCC20958を培養し、発酵培地から
活性成分を適切な溶媒で抽出して回収し、望ましい成分
を含んだ溶液を濃縮し、しかる後培地中に存在する他の
代謝産物から化合物Iを単離するため濃縮物質をクロマ
トグラフィー分離に付すことにより得られる。
【0013】産    生 化合物Iは、微生物で同化しうる炭素及び窒素源を含有
しかつ低レベルの無機塩も含有した適切な栄養培地でZ
.アルボリコラMF20958を培養することにより産
生される。培地は微量金属で補充してもよいが、但し炭
素及び窒素の複合源が用いられる場合には、通常微量金
属が複合源中に存在している。炭素源としてはグリセロ
ール、糖、糖アルコール、デンプン及び他の炭水化物又
はデキストラン、セレロースのような炭水化物誘導体並
びにオート粉、コーンミール、雑穀、コーン等のような
複合栄養素がある。培地で利用される炭素源の正確な量
は培地中の他成分に一部依存しているが、但し培地の0
.5〜40重量%の炭水化物量で満足しうることが通常
わかっている。これらの炭素源は個別的に用いても又は
それら数種の炭素源が同一培地で組合されてもよい。窒
素源としてはグリシン、アルギニン、トレオニン、メチ
オニン等のようなアミノ酸、アンモニウム塩並びに酵母
加水分解産物、酵母自己分解産物、酵母細胞、トマトペ
ースト、大豆ミール、カゼイン加水分解産物、酵母抽出
物、コーン浸漬液、蒸留可溶成分、綿実ミール、肉エキ
ス等のような複合源がある。様々な窒素源が培地の0.
2〜10重量%範囲内の量で単独で又は組合せて用いら
れる。培地に配合してよい栄養無機塩としては、ナトリ
ウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、リン酸、
硫酸、塩化物、炭酸等のイオンを生じうる慣用的な塩が
ある。コバルト、マンガン、鉄、モリブデン、亜鉛、カ
ドミウム等のような微量金属も含まれる。
【0014】増殖培地は前記栄養素から常法で調製され
るが、ある栄養素及び/又は混合栄養素の存在が化合物
Iの産生に都合よい。このため、アンモニウム塩は直接
的窒素源として重要であり、一塩基性リン酸カリウムは
pH調節に重要である。マンニトールは、形成される所
望産物の量を増すばかりでなく所望産物の産生速度を改
善するためにも組成物で特に有用である。培地は液体で
も又は固体であってもよい。
【0015】化合物Iの産生に適した代表的なマンニト
ール含有培地は以下である:
【0016】   *カゼイン加水分解産物−ハンコ・シェフィールド
、メンフィス、テネシー州(Humko Sheffi
eld Memphis, Tenn.)
【0017】式Iの化合物の産生に好ましい他の培地は
炭素源としてD−マンニトール、複合窒素源としてペプ
トン化ミルク、アミノ酸としてグリシン及び緩衝液を含
有した培地であるが、好ましくは乳酸、微量元素及び大
豆、ピーナツ、ヒマワリ油から選択される植物油を含有
した培地が最も満足しえる。各成分に関して有用な範囲
は下記のとおりである:
【0018】有用な固体培地の代表例は以下である: 
 **ニュージャージー州クリフトンのイースト・プロ
ダクツ社(Yeast ProductsInc.)製
の酵母自己分解産物
【0019】前記又は類似の培地の
1つを用いて、発酵は最初に栄養種培地をZ.アルボリ
コラATCC20958の前解凍増殖性菌糸体で接種し
て行われ、接種された培地は式(I)の化合物の産生で
種として役立つ生物を産生するため少なくとも3日間イ
ンキュベートされる。種培地は通常5〜8.1、最適に
は6〜7.5のpH範囲である。代表的な種培地は下記
組成の1つである:*前記
【0020】本プロセスを行う場合、ATCC2095
8の保存培養物の斜面部分が適切な種培地に接種され、
フラスコは約15〜約30℃で2〜30日間、好ましく
は20〜28℃で2〜14日間攪拌下又は非攪拌下にお
いてインキュベートされる。攪拌は用いられる場合好ま
しくは約200〜220rpm であるが、但し400
rpm 以内である。増殖物が豊富化したとき、即ち通
常2〜5日目に、増殖物は本発明の化合物の産生のため
産生培地に接種するのに用いられる。しかしながら好ま
しくは、第二段階発酵が行われ、培養増殖物の一部で接
種し、しかる後同様の条件を用いるが、但し通常約1〜
3日の短いインキュベート期間が適用される。次いで増
殖物は産生培地に接種するために用いられる。
【0021】培養増殖物で接種された発酵産生培地は、
攪拌下又は非攪拌下で3〜30日間、通常7〜14日間
インキュベートされる。発酵は約20〜約40℃の温度
範囲で好気的に行われる。最良の結果のためには、これ
らの発酵を約24〜約30℃の範囲内の温度で行うこと
が最も都合よい。約24〜28℃の温度が最も好ましい
。本化合物の産生に適した栄養培地のpHは約5.0〜
8.5で変更してよいが、好ましくは約6.0〜7.5
の範囲である。望ましい化合物の産生に適した期間後、
これは後で更に詳細に記載されるようにして発酵培地か
ら回収される。
【0022】回収及び単離 培養終了後、化合物Iは培地から回収かつ単離される。 正確な工程は、発酵が液体又は固体培地のいずれで行わ
れるかに応じてやや異なる。発酵が固体培地で行われる
場合、第一工程ではアルコール溶媒を発酵培地に加え、
十分に混合し、しかる後濾過し、回収して、水性アルコ
ール濾液を濃縮する。濃縮された濾液は、アルカン可溶
性不純物を除去するためヘキサン又は他のアルカンのよ
うな低級脂肪族炭化水素溶媒で逆抽出又は洗浄される。 アルカン洗浄濾液は非水混和性含酸素有機溶媒で抽出又
は分配され、得られた溶液は濃縮され、しかる後少なく
とも1回、通常数回クロマトグラフィー分離工程のため
カラムにのせられる。適切なカラムはシリカゲル、逆相
樹脂及び“セファデックス”LH−20〔デキストラン
吸着剤、ファルマシア(Pharmacia) 〕であ
る。
【0023】発酵が液体培地で行われる場合、一方法と
して菌糸体固形分は濾過され、発酵培地から回収される
。アルコールが菌糸体の塊りに加えられ、菌糸体固形分
はアルコールと十分に混合され、濾過され、濾液が集め
られ、濃縮される。別法において、全発酵液は等容量の
アルカノール、好ましくはメタノールの添加で抽出でき
、固体不純物を除去するため濾過される。次いでアルカ
ノール抽出物は“ダイアイオン”(Diaion)HP
−20(三菱化成)樹脂に吸着され、100%アルカノ
ールで溶出される。“ダイアイオン”SP−207(臭
素化)又は他の市販スチレン−ジビニルベンゼンコポリ
マーも用いてよい。第二の希釈/HP−20吸着/溶出
工程は、クロマトグラフィー分離の用意にサンプルを濃
縮するため用いられる。時には、第三の希釈/HP−2
0吸着/溶出工程が容量減少のために望ましい。
【0024】固体栄養培地又は菌糸体パッドからの活性
剤の初期抽出に用いられるアルコール溶媒は、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール等のような低級アル
コールのいずれであってもよい。メタノールが好ましい
。活性剤が水性アルカノール又は水性メタノール溶液か
ら分配される場合に適切な溶媒は、酢酸エチル、酢酸イ
ソプロピル、酢酸ブチルのようなエステル類又はメチル
エチルケトンのようなケトン類である。
【0025】クロマトグラフィー分離は非イオン系樹脂
で慣用的なカラムクロマトグラフィーを用いるか又は逆
相樹脂を用いる高性能液体クロマトグラフィーによって
行われる。抗生物質化合物I含有分画は、カンジダ・ア
ルビカンスを用いた抗菌検定で検出される。通常、2以
上のクロマトグラフィー分離工程が用いられる。最も好
ましい操作では、1回以上の分離がカラムクロマトグラ
フィーを用いて行われ、最終分離はC18逆相樹脂によ
る高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて
行われる。慣用的なカラムクロマトグラフィーがクロマ
トグラフィー分離で用いられる場合には、シリカゲルが
好ましい吸着剤である。通常2回以上のクロマトグラフ
ィー分離が用いられる。シリカゲルはすべての分離で用
いてよいが、但し異なる溶出剤を用いる。しかしながら
、それは商品名“セファデックス”LH−20として市
販されるデキストラン吸着剤のような異なる吸着剤の使
用と有利に組合せることができる。他の吸着剤、例えば
“ダイアイオン”HP−20、HP−30、HP−40
、SP−207及び“アンバーライト”(Amberl
ite) XAD−2、XAD−4、XAD−16〔ロ
ーム・アンド・ハース社(Rohm and Haas
 Co.)]として市販されるアルミナ、スチレン−ジ
ビニルベンゼンコポリマーも用いてよい。シリカゲルク
ロマトグラフィーによる活性成分の分別化及び回収にお
いては、アルコール濃度を高めていくエステル/アルコ
ール混合物が良好な分離能を示す。酢酸エチル及びメタ
ノールの混合物が特に有用とわかった。これらは均等な
段階勾配でも又は連続勾配系で用いてもよい。“セファ
デックス”LH−20のようなデキストラン吸着剤が用
いられる場合には、クロロ炭化水素/炭化水素/アルコ
ール溶媒系が用いられる。塩化メチレン/ヘキサン/メ
タノールの混合物が特に有用とわかった。
【0026】HPLC分離を行う場合には、慣用的なク
ロマトグラフィーから回収された物質を含むアルコール
溶液が濃縮され、残渣が移動相と同比率のメタノール/
水に溶解され、市販逆相樹脂で充填されたカラム又は文
献で詳細に報告されるように調製されたシリカゲル/C
18逆相樹脂で充填されたカラムにのせられる。一方、
アルコール溶液は水で50%希釈して、カラムにポンプ
導入してもよい。カラムはメタノール:水1:1を用い
て洗浄され、800〜200psi (約56〜140
kg/cm2)で約20ml/min の流速を生じさ
せ更に高割合のメタノールで溶出させる。分離は210
nmでモニターされる。分画はカンジダ・アルビカンス
を用いて活性に関して調べられる。産物は、カンジダ・
アルビカンス活性分画を合わせ、減圧下で濃縮すること
により、いずれかのクロマトグラフィー操作から回収さ
れる。
【0027】化合物Iは多数の真菌に対して、更にニュ
ーモシスティス・カリニイに対しても活性である。抗菌
性は、1%デキストロース含有酵母窒素ベース(YNB
D)(ジフコ)で行われるマイクロブロス希釈アッセイ
における、あるカンジダ生物に対する最少殺菌濃度(M
FC)測定から実証される。アッセイを行う場合、化合
物Iは10%ジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解
され、2560μg/mlに希釈された。次いで化合物
はYNBDで256μg/mlに希釈された。懸濁液0
.15mlが96穴プレートの最上列に分配され(各穴
はYNDB0.15mlを含有する)、128μg/m
lの薬物濃度とされた。次いで2倍希釈が最上列から行
われ、128〜0.06μg/ml範囲の最終薬物濃度
を得た。サブロー(Sabouraud)デキストロー
ス寒天で維持された酵母培養物はYMブロス(ジフコ)
に移され、振盪(250rpm )しながら35℃で一
夜インキュベートされた。インキュベート後、各培養物
は滅菌水で希釈され、1〜5×106 コロニー形成単
位(CFU)/mlの最終濃度を得た。
【0028】96穴マイクロプレートは、1.5μl/
穴を放出して1.5〜7.5×103 細胞の最終接種
原/穴を与えるMIC−2000〔ダイナテック(Dy
natech)〕を用いて接種された。マイクロプレー
トは35℃で24時間インキュベートされた。最少阻害
濃度(MIC)は可視的な増殖を示さない薬物の最少濃
度として記録された。MICを記録した後、プレートは
細胞を懸濁するため振盪された。しかる後96穴マイク
ロプレートの各穴からサンプル1.5μlがサブローデ
キストロース寒天含有の単一ウェルトレーに移された。 接種されたトレーは28℃で24時間インキュベートさ
れ、しかる後読取られた。MFCは増殖を示さないか又
は4コロニー/スポット以下しか示さない薬物の最少濃
度として規定される。結果(3サンプル)は下記表でみ
られる:
【0029】化合物Iはニューモシスティス・
カリニイ感染を阻害又は軽減する上で有用である。代表
的研究において、化合物Iの有効性がラットで調べられ
た。SD(Sprague−Dawley)ラット(体
重約200g)は飲料水中のデキサゾン(2mg/ml
)で免疫抑制し、低タンパク食で7週間維持して、潜伏
感染からニューモシスティス肺炎への進行を誘導させた
。薬物処置前に、ラット3匹をニューモシスティス・カ
リニイ肺炎(PCP)の存在を確認するために殺したが
、ラット3匹のすべてが感染していた。ラット5匹の群
が5日間にわたり1日2回賦形剤0.5ml(水中10
%DMSO)中の化合物で腹腔内注射された。ラット5
匹のコントロール群は賦形剤のみであった。すべての動
物は薬物処置期間中飲料水でデキサゾン及び低タンパク
食を摂取し続けた。処置終了後、すべての動物を殺し、
肺を摘出し、処理して、疾患の程度を染色スライドの顕
微鏡分析で調べた。この研究の結果は、化合物Iが1m
g/kgの用量で約95%、10mg/kgの用量で約
99%嚢胞を減少させたことを示している。
【0030】顕著な性質は、本化合物が慣用的医薬配合
技術に従い薬学上許容されるキャリアと共に新規医薬組
成物に処方された場合に最も有効に利用される。新規組
成物は少なくとも治療抗菌又は抗ニューモシスティス量
の活性化合物を含有している。通常、組成物は少なくと
も1重量%の化合物Iを含有している。使用前の希釈用
に適した濃縮組成物は90重量%以上含有していてもよ
い。本組成物としては経口、経直腸、局所、非経口(皮
下、筋肉内及び静腸内を含む)、経肺(経鼻又は経口腔
吸入)、経鼻投与又は通気に適した組成物がある。本組
成物は、化合物Iを望ましい媒体に適した成分と完全に
混合することで前充填してもよい。
【0031】化合物が抗菌用である場合には、いかなる
投与方法が用いられてもよい。真菌感染を治療するには
、経口投与が好ましいことが多い。経口投与が用いられ
る場合、それは液体組成物であってもよい。液体製剤の
場合、治療剤は水、グリコール、油、アルコール等のよ
うな液体キャリアで処方され、カプセル及び錠剤のよう
な固体製剤ではデンプン、糖、カオリン、エチルセルロ
ース、炭酸カルシウム及びナトリウム、リン酸カルシウ
ム、カオリン、タルク、ラクトースのような固体キャリ
アで通常ステアリン酸カルシウムのような滑沢剤、結合
剤、崩壊剤等と共に処方される。それらの投与容易性に
より、錠剤及びカプセルが最も有利な経口剤形を表す。 投与容易性及び投与量均一性のためには、(後記のよう
な)単位剤形で組成物を処方することが特に有利である
。単位剤形の組成物は本発明の一面を構成する。
【0032】化合物Iは静脈内又は腹腔内注射用の治療
組成物として処方しても、必要であれば保存剤を添加し
てアンプル又は多用量容器の単位剤形として供与しても
よい。組成物は水中で0.85%塩化ナトリウム又は5
%デキストロースのような油性又は水性賦形剤中の懸濁
液、溶液又は乳濁液のような形をとってもよく、懸濁剤
、安定剤及び/又は分散剤のような処方剤を含有してい
てもよい。塩水又はグルコースのような緩衝剤及び添加
剤も溶液を等張化するために加えてよい。薬物は点滴静
脈内投与用にアルコール/プロピレングリコール又はポ
リエチレングリコールに溶解してもよい。一方、活性成
分は投与前に適切な賦形剤で再調製される粉末形でもよ
い。
【0033】本明細書及び請求の範囲で用いられる“単
位剤形”という用語は物理的に別個の単位に関し、各単
位は望ましい治療効果を示すように計算された既定量の
活性成分を製剤キャリアと共に含有している。このよう
な単位剤形の例は錠剤、カプセル、ピル、粉末包、カシ
ェ剤、アンプル又は多用量容器内の計測単位等である。 本発明の単位剤形は通常本化合物の1種100〜200
mgを含有している。
【0034】本化合物がニューモシスティス感染のコン
トロールに用いられる場合には、肺及び気管支を直接治
療することが望ましい。この理由から、吸入法が好まし
い。吸入投与の場合、本発明の化合物はネブライザーの
加圧パックからエアゾールスプレーの形で放出されるこ
とが都合よい。本化合物は処方された粉末として放出し
てもよく、粉末組成物は通気粉末吸入装置の補助で吸入
してもよい。吸入用に好ましいデリバリー系は計測用量
吸入(MDI)エアゾールであるが、これはフッ化炭素
又は炭化水素のような適切な噴射剤中で化合物Iの懸濁
液又は溶液として処方される。
【0035】もう1つの投与方法は、特に感染が耳及び
他の体腔に広がった場合の通気である。
【0036】適用部が局所である場合、薬物は白色ワセ
リン、無水ラノリン、セチルアルコール、コールドクリ
ーム、モノステアリン酸グリセリル、ローズ水等のよう
な慣用的クリーム及び軟膏として処方してもよい。通常
1〜2%クリーム溶液が製造され、治療すべき領域に適
用される。
【0037】下記実施例は本発明について示すが、但し
これは制限として解釈されるべきでない。 実施例1 A.変異株Z.アルボリコラATCC20958の産生
Z.アルボリコラATCC20868の培養物をペトリ
皿のポテトデキストロース寒天上25℃で3週間増殖さ
せた。pH7の0.3Mトリス緩衝液10mlをプレー
トに加え、胞子を無菌綿棒で表面をこすりつけて緩衝液
中に移した。緩衝液中の懸濁液をデカントし、操作を2
回繰返した。胞子懸濁液を合わせ、ガラスウールで濾過
し、大集団の胞子及び菌子体片を除去した。濾液を最初
600rpm 、しかる後700rpm 、最後に80
0rpm で各々3分間遠心し、ペレットを各遠心後に
捨てた。次いで3回目の遠心からの上澄を3000rp
m で5分間遠心した。 この遠心からのペレットをpH7の0.3Mトリス緩衝
液3mlに再懸濁し、変異誘発処理に用いた。この懸濁
液は胞子103 〜104 /mlを含有していた。
【0038】胞子懸濁液にN−ニトロソ−N−メチルウ
レタン50μg/mlを加え、得られた混合液を室温、
300rpm で20分間振盪した。次いで混合液を遠
心し、上澄液を除去した。ペレットをpH7.0の0.
3Mトリス緩衝液で2回洗浄し、しかる後同緩衝液に再
懸濁し、適切な希釈後単離されるコロニーを形成させる
ためポテトデキストロース寒天にいれた。プレートをコ
ロニー形成のため25℃で2週間インキュベートした。 コロニーはポテトデキストロース寒天の別々の斜面に各
コロニーを移すことで単離した。接種された斜面を25
℃で10〜14日間インキュベートし、斜面からプラグ
を別々に取出し、HPLCアッセイで化合物X及び他の
成分の産生に関して試験した。斜面の1つは最初Z1−
18と命名された変異株を有することがわかった。これ
はMF5405としてメルク・カルチャー・コレクショ
ンにおかれ、しかる後アメリカン−タイプ−カルチャー
−コレクションに寄託され、ATCC20958と決め
られた。Z.アルボリコラのこの変異株を下記発酵で用
いた。
【0039】 B.化合物Iの産生、発酵及び回収 種培養物は、最初非バッフルエルレンマイヤーフラスコ
内のKF種培地20mlにZ1−18と判明した斜面か
らのプラグを接種することにより調製した。フラスコを
220rpm 、25℃で96時間振盪して、種培養物
を得た。250ml非バッフルエルレンマイヤーフラス
コ内の培地S6  40mlを前記のように展開された
種2mlで接種した。接種されたフラスコを220rp
m 、25℃で14日間振盪し、しかる後内容物をHP
LCアッセイで二次代謝産物の産生に関して調べた。培
養終了後、塊りをホモゲナイズし、その20mlに等容
量のメチルエチルケトンを加え、混合液を往復シェーカ
ーで30分間振盪した。有機及び水相を3000rpm
 で遠心分離し、メチルエチルケトン層を減圧下で蒸発
乾固させて、残渣を得た。これをメタノール1mlに溶
解し、5分間遠心した。 得られた清澄な溶液をメタノールで希釈し、再遠心した
。次いで上澄を下記のHPLC分析に付した。HPLC
分析は下記条件を用いて行った: カラム:ワットマン・パーティシル(Whatman 
Partisil)C18 ODS−3.5μm、25cm×4.6mm溶媒:水/
アセトニトリル54/46 流速:0.75ml/min カラム温度:40℃ 検出:210nm
【0040】分画を96穴平底微量滴定プレート装備の
市販フラクションコレクターに1分画/0.3min 
の速度で集めた。回収終了後、HPLC溶媒を高速真空
濃縮器で蒸発させた。次いで各穴に24時間増殖させた
カンジダ・アルビカンスMY1028で予め接種された
ポテトデキストロースブロス0.2mlを加えた。接種
原の容量は培地100mlにつき0.2mlであった。 次いでプレートを一夜インキュベートし、増殖性につい
て観察した。生物活性である分画はC.アルビカンスM
Y1028の増殖を阻害した。
【0041】同様に、種培養物はMF5171からのプ
ラグをKF種培地に接種し、種培養物を得るため接種さ
れた培地を220rpm 、25℃で96時間振盪する
ことにより調製した。250ml非バッフルエルレンマ
イヤーフラスコ内の培地S6  40mlを種培養物2
mlで接種し、内容物をHPLCアッセイで二次代謝産
物の産生に関して調べた。塊りをメチルエチルケトンで
抽出し、有機層を蒸発乾固させ、残渣として代謝産物を
回収した。 残渣をメタノールに溶解し、前記のようにHPLCに付
し、分画を微量滴定プレートフラクションコレクターで
集めた。ウェルをC.アルビカンスMY1028で予め
接種されたポテトデキストロースブロスで満たし、プレ
ートをインキュベートし、増殖性について観察した。生
物活性分画はZ.アルボリコラMF5171(ATCC
20868)の培養で産生された様々な成分について調
べられた相対的保持時間と相関していた。産生された化
合物の量に関する結果は、HPLCクロマトグラムから
測定しかつ予め製造された参照標準と比較したところ、
下記のとおりであった:
【0042】 実施例2 既定組成のKF培地54mlを各々含有した250ml
フラスコにザレリオン・アルボリコラ(MF5405;
ATCC20958)の寒天斜面から接種し、220r
pm 、25℃で4日間インキュベートした。20ml
サンプルを用いて、KF培地500ml含有2リットル
フラスコ4個の各々に接種し、220rpm 、25℃
で3日間振盪した。次いでフラスコ内容物はKF培地1
80リットル及び起泡を抑制するポリプロピレングリコ
ールP−2000〔ダウ・ケミカル(Dow Chem
ical)]2ml/リットル含有300リットル種発
酵槽での接種原用としてプールした。種発酵層は温度2
5℃、風量90リットル/min 、圧力0.7kg/
cm2 ゲージ及び攪拌速度200rpm で4日間操
作した。TG103培地475リットルを各々含有した
4つの800リットル産生発酵槽を種発酵槽からのブロ
ス25リットルで接種し、温度25℃、風量250リッ
トル/min 、圧力0.7kg/cm2 ゲージ及び
攪拌速度150rpm で維持した。pHを初期値6.
0から5.5に低下させ、しかる後NaOH及びH2S
O4 で5.5±0.5に維持した。4日間後、ブロス
を産物単離用に回収した。
【0043】全ブロス510ガロン(約1930リット
ル)を等容量のメタノールで一夜かけ攪拌しながら抽出
した。抽出液を遠心し、上澄を接触時間10〜15分間
に相当する流動層速度で上流向きに60リットルSP−
207カラムにいれた。充填後、カラムを65%MeO
H/35%H2O 150ガロン(約570リットル)
で洗浄した。活性分画を100%メタノール150ガロ
ンで溶出させた。分画の活性はHPLCアッセイを用い
て化合物Iの存在について調べた〔50/50CH2C
N /0.01Mリン酸カリウム緩衝液pH=7;保持
時間=14.0min 〕。化合物I約80gに相当す
る豊富な分画を合わせ、蒸留水で50%水性メタノール
の最終濃度に調整し、100リットルHP−20カラム
に吸着させた。カラムを65%水性メタノール200ガ
ロン(約760リットル)で洗浄した。活性成分を10
0%メタノール75ガロン(約280リットル)で溶出
させた。化合物Iに富む分画4リットルを400mlH
P−20カラムに吸着させた。カラムを65%水性メタ
ノール6リットルで洗浄した。活性物質をメタノール1
.5リットルで溶出させた。活性に富む分画を合わせ、
溶媒を減圧除去し、残渣を70%水性メタノール25m
lに再溶解した。物質を4リットルプレパラティブLC
アミコン(Amicon) カラムにいれた。活性物質
を70%水性メタノール〜85%メタノールの勾配で3
時間かけてカラムから溶出させた。予め確立されたスペ
クトル特性と同じ化合物Iを85%メタノール4リット
ルでカラムから溶出させたところ、総量4.8gであっ
た。これは更に溶出液として69%MeOH/31%H
2O を用いて“ゾルバックス”(Zorbax) ”
RP−18プレパラティブカラム(22.2mm×25
cm)で精製した。
【0044】 実施例3 化合物I  500mgを各々含有した1000個の硬
ゼラチンカプセルは下記処方から製造される:  微細
粉末成分をよく混合し、10%デンプンペーストで造粒
した。顆粒を乾燥し、錠剤に圧縮する。
【0045】 実施例4 化合物I  500mgを各々含有した1000個の硬
ゼラチンカプセルは下記処方から製造される:  諸成
分の均一混合物をブレンドして調製し、ツーピース硬ゼ
ラチンカプセルに充填するために用いる。
【0046】 実施例5 注射用懸濁液250mlは慣用的操作に従い下記処方か
ら製造される: 5%DMSO/水        250ml化合物I
                400mg諸成分を
ブレンドし、しかる後使用のため滅菌する。
【0047】 実施例6 局所適用に適した軟膏は市販ポリエチレン/炭化水素ゲ
ル1gに化合物I  13mgを完全に分散させて製造
される。
【0048】 実施例7 エアゾール組成は下記処方から製造される:     
                         
                1  缶     
 化合物I                    
              24mg    レシチ
ンNF,濃縮液                  
      1.2mg    トリクロロフルオロメ
タン              4,025g   
 ジクロロジフルオロメタン            
      12.15g
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本化合物の 1H  NMRスペクトル
図である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  下記式を有する化合物:【化1】
  2. 【請求項2】  炭素、窒素の同化源及び無機塩を含有
    した栄養培地中好気性条件下で十分量の請求項1記載の
    化合物が産生されるまでザレリオン・アルボリコラAT
    CC20958を培養し、しかる後産物を培地から分離
    することを特徴とする、一次産物としての請求項1記載
    の化合物の産生方法。
  3. 【請求項3】  哺乳動物に抗感染量の請求項1記載の
    化合物を投与することを特徴とする、哺乳動物における
    ニューモシスティス・カリニイ感染の治療又は予防方法
  4. 【請求項4】  増殖が制御されるべき領域に抗菌上有
    効量の請求項1記載の化合物を適用することを特徴とす
    る真菌増殖の阻害方法。
  5. 【請求項5】  ザレリオン・アルボリコラATCC2
    0958の生物学的に純粋な培養物。
  6. 【請求項6】  請求項1記載の化合物を生物学上不活
    性なキャリアと共に含むことを特徴とする抗菌組成物。
  7. 【請求項7】  キャリアが薬学上許容されるキャリア
    である、請求項6記載の組成物。
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