JPH10114750A - ピラゾール誘導体の製造法 - Google Patents
ピラゾール誘導体の製造法Info
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- JPH10114750A JPH10114750A JP8265836A JP26583696A JPH10114750A JP H10114750 A JPH10114750 A JP H10114750A JP 8265836 A JP8265836 A JP 8265836A JP 26583696 A JP26583696 A JP 26583696A JP H10114750 A JPH10114750 A JP H10114750A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ピラゾール誘導体の製造法を提供する。
【解決手段】 クロロピラゾール誘導体(I)をパラジウ
ム触媒を用いて、塩基の存在下、水素供与体と反応させ
ることを特徴とするピラゾール誘導体(II)の製造法。 【化1】 (式中、Xは水素原子または塩素原子を示し、Rは水素
原子または炭素数1〜4のアルキル基を示す。)
ム触媒を用いて、塩基の存在下、水素供与体と反応させ
ることを特徴とするピラゾール誘導体(II)の製造法。 【化1】 (式中、Xは水素原子または塩素原子を示し、Rは水素
原子または炭素数1〜4のアルキル基を示す。)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はピラゾール誘導体の
製造法に関するものである。ピラゾール誘導体は医農薬
等の生理活性物質をはじめとする種々のファインケミカ
ルの中間体として用いられる。例えば、特開平4-316559
号公報および特開昭63-119463号公報に示される農業用
殺菌剤の中間体として有用である。
製造法に関するものである。ピラゾール誘導体は医農薬
等の生理活性物質をはじめとする種々のファインケミカ
ルの中間体として用いられる。例えば、特開平4-316559
号公報および特開昭63-119463号公報に示される農業用
殺菌剤の中間体として有用である。
【0002】
【従来の技術】ピラゾール誘導体の製造方法としては種
々の製造方法が知られている。例えば、化合物(II-1)は
ヒドラジン誘導体とエトキシメチレンアシル酢酸エステ
ル類の反応で製造される〔特公平8-22853号公報〕。化
合物(II-2)は(OHC)2CHCO2Etと相当する置換ヒドラジン
の反応で製造される〔ジャーナル・オブ・ヘテロサイク
リック・ケミストリー(J.Heterocycl.Chem.)、30巻、86
5頁(1993年)〕。
々の製造方法が知られている。例えば、化合物(II-1)は
ヒドラジン誘導体とエトキシメチレンアシル酢酸エステ
ル類の反応で製造される〔特公平8-22853号公報〕。化
合物(II-2)は(OHC)2CHCO2Etと相当する置換ヒドラジン
の反応で製造される〔ジャーナル・オブ・ヘテロサイク
リック・ケミストリー(J.Heterocycl.Chem.)、30巻、86
5頁(1993年)〕。
【0003】
【化3】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法は比較的高価なアルキルヒドラジン誘導体との環化
反応が多く、さらに、副生成物が生成することから、改
善が求められている。
方法は比較的高価なアルキルヒドラジン誘導体との環化
反応が多く、さらに、副生成物が生成することから、改
善が求められている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、クロロピラゾ
ール誘導体(I):
ール誘導体(I):
【0006】
【化4】
【0007】(式中、Xは水素原子または塩素原子を示
し、Rは水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を示
す。)をパラジウム触媒を用いて、塩基の存在下、水素
供与体と反応させることを特徴とするピラゾール誘導体
(II):
し、Rは水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を示
す。)をパラジウム触媒を用いて、塩基の存在下、水素
供与体と反応させることを特徴とするピラゾール誘導体
(II):
【0008】
【化5】
【0009】の製造法である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は通常水素化分解反応触媒
として使用されるパラジウム触媒を使用して行うことが
できる。パラジウム触媒としては、塩化パラジウム、活
性炭担持パラジウム、硫酸バリウム担持パラジウム、炭
酸バリウム担持パラジウム、炭酸ストロンチウム担持パ
ラジウムおよび炭酸カルシウム担持パラジウムがあげら
れ、活性炭担持パラジウムが好ましい。パラジウム触媒
の使用量は、クロロピラゾール誘導体(I)に対して金属
パラジウム換算で通常0.1〜20モル%、好ましくは1〜10
モル%の範囲である。
として使用されるパラジウム触媒を使用して行うことが
できる。パラジウム触媒としては、塩化パラジウム、活
性炭担持パラジウム、硫酸バリウム担持パラジウム、炭
酸バリウム担持パラジウム、炭酸ストロンチウム担持パ
ラジウムおよび炭酸カルシウム担持パラジウムがあげら
れ、活性炭担持パラジウムが好ましい。パラジウム触媒
の使用量は、クロロピラゾール誘導体(I)に対して金属
パラジウム換算で通常0.1〜20モル%、好ましくは1〜10
モル%の範囲である。
【0011】本発明は脱塩酸剤として有機または無機塩
基を共存させて反応させることもできる。有機または無
機塩基としては、クロロピラゾール誘導体(I)および溶
媒に対して不活性であれば特に制限はないが、トリエチ
ルアミン、ピリジン、ギ酸ナトリウム、ギ酸カリウム、
酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、炭酸ナトリウムおよび炭酸カリウムが好
ましい。有機または無機塩基の使用量は、クロロピラゾ
ール誘導体(I)に対して通常1〜10等量、好ましくは1〜2
等量の範囲である。
基を共存させて反応させることもできる。有機または無
機塩基としては、クロロピラゾール誘導体(I)および溶
媒に対して不活性であれば特に制限はないが、トリエチ
ルアミン、ピリジン、ギ酸ナトリウム、ギ酸カリウム、
酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、炭酸ナトリウムおよび炭酸カリウムが好
ましい。有機または無機塩基の使用量は、クロロピラゾ
ール誘導体(I)に対して通常1〜10等量、好ましくは1〜2
等量の範囲である。
【0012】水素供与体として水素ガス、水素化ホウ素
ナトリウムおよびテトラリンがあげられ、水素ガスが好
ましい。水素供与体の使用量は、クロロピラゾール誘導
体(I)に対して通常1〜100等量、好ましくは1〜10等量
の範囲である。反応圧力は通常常圧〜100気圧、好まし
くは常圧〜10気圧の範囲である。反応温度は、通常0〜3
00℃、好ましくは20〜100℃である。
ナトリウムおよびテトラリンがあげられ、水素ガスが好
ましい。水素供与体の使用量は、クロロピラゾール誘導
体(I)に対して通常1〜100等量、好ましくは1〜10等量
の範囲である。反応圧力は通常常圧〜100気圧、好まし
くは常圧〜10気圧の範囲である。反応温度は、通常0〜3
00℃、好ましくは20〜100℃である。
【0013】反応時間は、クロロピラゾール誘導体(I)
の反応性にもよるが、通常1分〜100時間、好ましくは30
分〜24時間である。本反応で使用する溶媒は反応に不活
性なものであれば特に制限はないが、例えば、テトラヒ
ドロフラン、ジエチルエーテル、ジエチレングリコール
ジエチルエーテルおよび1,4-ジオキサン等のエーテル
類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナンおよびデカ
ン等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、テトラヒドロナフタリンおよびクロロベンゼン等の
芳香族炭化水素類、メタノール、エタノール、ノルマル
プロパノール、イソプロパノール、ノルマルブタノー
ル、イソブタノール、エチレングリコールおよびジエチ
レングリコール等のアルコール類、メトキシエタノール
およびエトキシエタノール等のセロソルブ類、蟻酸、酢
酸およびプロピオン酸等の脂肪酸類、水、並びに上記の
溶媒の混合溶媒があげられる。
の反応性にもよるが、通常1分〜100時間、好ましくは30
分〜24時間である。本反応で使用する溶媒は反応に不活
性なものであれば特に制限はないが、例えば、テトラヒ
ドロフラン、ジエチルエーテル、ジエチレングリコール
ジエチルエーテルおよび1,4-ジオキサン等のエーテル
類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナンおよびデカ
ン等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、テトラヒドロナフタリンおよびクロロベンゼン等の
芳香族炭化水素類、メタノール、エタノール、ノルマル
プロパノール、イソプロパノール、ノルマルブタノー
ル、イソブタノール、エチレングリコールおよびジエチ
レングリコール等のアルコール類、メトキシエタノール
およびエトキシエタノール等のセロソルブ類、蟻酸、酢
酸およびプロピオン酸等の脂肪酸類、水、並びに上記の
溶媒の混合溶媒があげられる。
【0014】反応終了後は常法によりピラゾール誘導体
(II)を単離することができる。例えば、必要に応じて溶
媒を蒸留等で除去した後に、反応生成物を抽出、蒸留、
再結晶またはクロマトグラフィー分離等により精製、単
離することができる。なお、クロロピラゾール誘導体
(I)は既知の方法、例えば、ケミストリー・レターズ(Ch
em.Lett.)、5851頁(1991年)の方法により、1,4-ジメ
チルピラゾール誘導体から液相酸化反応で製造すること
ができる。
(II)を単離することができる。例えば、必要に応じて溶
媒を蒸留等で除去した後に、反応生成物を抽出、蒸留、
再結晶またはクロマトグラフィー分離等により精製、単
離することができる。なお、クロロピラゾール誘導体
(I)は既知の方法、例えば、ケミストリー・レターズ(Ch
em.Lett.)、5851頁(1991年)の方法により、1,4-ジメ
チルピラゾール誘導体から液相酸化反応で製造すること
ができる。
【0015】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 〔実施例1〕窒素で置換した反応フラスコに5-クロロ-1
-メチルピラゾール-4-カルボン酸エチル8.4g(44.6ミリ
モル)、活性炭担持10%パラジウム〔NEケムキャット
社製(50%含水品)〕0.5g、酢酸カリウム4.5gおよびエ
タノール50ミリリットルを入れ、水素ガスを常圧で導入
し、反応フラスコを水浴で冷却しながら6時間反応させ
た。高速液体クロマトグラフィーで5-クロロ-1-メチル
ピラゾール-4-カルボン酸エチルの消失を確認した後、
反応混合物から触媒をロ別し、エタノールを留去した。
これに酢酸エチル50gおよび水50gを加えて分液し、有機
層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去して1-メ
チルピラゾール-4-カルボン酸エチル6.7g(43.5ミリモ
ル)(収率97.5%)を得た。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 〔実施例1〕窒素で置換した反応フラスコに5-クロロ-1
-メチルピラゾール-4-カルボン酸エチル8.4g(44.6ミリ
モル)、活性炭担持10%パラジウム〔NEケムキャット
社製(50%含水品)〕0.5g、酢酸カリウム4.5gおよびエ
タノール50ミリリットルを入れ、水素ガスを常圧で導入
し、反応フラスコを水浴で冷却しながら6時間反応させ
た。高速液体クロマトグラフィーで5-クロロ-1-メチル
ピラゾール-4-カルボン酸エチルの消失を確認した後、
反応混合物から触媒をロ別し、エタノールを留去した。
これに酢酸エチル50gおよび水50gを加えて分液し、有機
層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去して1-メ
チルピラゾール-4-カルボン酸エチル6.7g(43.5ミリモ
ル)(収率97.5%)を得た。
【0016】〔実施例2〕窒素で置換した反応フラスコ
に5-クロロ-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸エチル1.
9g(10ミリモル)、活性炭担持10%パラジウム〔NEケ
ムキャット社製(50%含水品)〕0.3g、水酸化ナトリウ
ム0.4gの水溶液10ミリリットルおよびメタノール50ミリ
リットルを入れ、水素ガスを常圧で導入し、反応フラス
コを水浴で冷却しながら5時間反応させた。高速液体ク
ロマトグラフィーで5-クロロ-1-メチルピラゾール-4-カ
ルボン酸エチルの消失を確認した後、反応混合物から触
媒をロ別し、メタノールを留去した。これに酢酸エチル
50gおよび水50gを加えて分液し、有機層を無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、溶媒を留去して1-メチルピラゾール-4
-カルボン酸エチル1.4g(9.1ミリモル)(収率91%)を
得た。
に5-クロロ-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸エチル1.
9g(10ミリモル)、活性炭担持10%パラジウム〔NEケ
ムキャット社製(50%含水品)〕0.3g、水酸化ナトリウ
ム0.4gの水溶液10ミリリットルおよびメタノール50ミリ
リットルを入れ、水素ガスを常圧で導入し、反応フラス
コを水浴で冷却しながら5時間反応させた。高速液体ク
ロマトグラフィーで5-クロロ-1-メチルピラゾール-4-カ
ルボン酸エチルの消失を確認した後、反応混合物から触
媒をロ別し、メタノールを留去した。これに酢酸エチル
50gおよび水50gを加えて分液し、有機層を無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、溶媒を留去して1-メチルピラゾール-4
-カルボン酸エチル1.4g(9.1ミリモル)(収率91%)を
得た。
【0017】〔実施例3〕窒素で置換した反応フラスコ
に3,5-ジクロロ-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸メチ
ル2.1g(10ミリモル)、活性炭担持10%パラジウム〔N
Eケムキャット社製(50%含水品)〕0.1g、酢酸カリウ
ム2.1gおよびメタノール50ミリリットルを入れ、水素ガ
スを常圧で導入し、反応フラスコを水浴で冷却しながら
5時間反応させた。高速液体クロマトグラフィーで3,5-
ジクロロ-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸メチルの消
失を確認した後、反応混合物から触媒をロ別し、メタノ
ールを留去した。これに酢酸エチル50gおよび水50gを加
えて分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶
媒を留去して1-メチルピラゾール-4-カルボン酸エチル
1.9g(9.1ミリモル)(収率91%)を得た。
に3,5-ジクロロ-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸メチ
ル2.1g(10ミリモル)、活性炭担持10%パラジウム〔N
Eケムキャット社製(50%含水品)〕0.1g、酢酸カリウ
ム2.1gおよびメタノール50ミリリットルを入れ、水素ガ
スを常圧で導入し、反応フラスコを水浴で冷却しながら
5時間反応させた。高速液体クロマトグラフィーで3,5-
ジクロロ-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸メチルの消
失を確認した後、反応混合物から触媒をロ別し、メタノ
ールを留去した。これに酢酸エチル50gおよび水50gを加
えて分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶
媒を留去して1-メチルピラゾール-4-カルボン酸エチル
1.9g(9.1ミリモル)(収率91%)を得た。
【0018】〔実施例4〕窒素で置換した反応フラスコ
に5-クロロ-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸9.6g(60
ミリモル)、活性炭担持10%パラジウム〔NEケムキャ
ット社製(50%含水品)〕0.3g、水酸化ナトリウム5.0
g、メタノール60ミリリットルおよび水60ミリリットル
を入れ、水素ガスを常圧で導入し、反応フラスコを水浴
で冷却しながら4.5時間反応させた。高速液体クロマト
グラフィーで5-クロロ-1-メチルピラゾール-4-カルボン
酸のピークの消失を確認した後、反応混合物から触媒を
ロ別し、メタノールおよび水を留去し、乾固した。これ
に水50ミリリットルを添加した後、35%塩酸水6.2gで中
和し、析出した結晶をロ取した。水層を酢酸エチル50g
で抽出し、溶媒を留去して結晶を得た。ロ取した結晶と
抽出で得た結晶をあわせて1-メチルピラゾール-4-カル
ボン酸を5.7g(収率75%)を得た。
に5-クロロ-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸9.6g(60
ミリモル)、活性炭担持10%パラジウム〔NEケムキャ
ット社製(50%含水品)〕0.3g、水酸化ナトリウム5.0
g、メタノール60ミリリットルおよび水60ミリリットル
を入れ、水素ガスを常圧で導入し、反応フラスコを水浴
で冷却しながら4.5時間反応させた。高速液体クロマト
グラフィーで5-クロロ-1-メチルピラゾール-4-カルボン
酸のピークの消失を確認した後、反応混合物から触媒を
ロ別し、メタノールおよび水を留去し、乾固した。これ
に水50ミリリットルを添加した後、35%塩酸水6.2gで中
和し、析出した結晶をロ取した。水層を酢酸エチル50g
で抽出し、溶媒を留去して結晶を得た。ロ取した結晶と
抽出で得た結晶をあわせて1-メチルピラゾール-4-カル
ボン酸を5.7g(収率75%)を得た。
【0019】〔実施例5〕窒素で置換した反応フラスコ
に5-クロロ-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸8.0g(50
ミリモル)、活性炭担持10%パラジウム〔NEケムキャ
ット社製(50%含水品)〕0.5g、水酸化ナトリウム4.0g
(0.1モル)および水100ミリリットルを入れ、水素ガス
を常圧で導入し、48時間反応させた。高速液体クロマト
グラフィーで5-クロロ-1-メチルピラゾール-4-カルボン
酸のピークの消失を確認した後、反応混合物から触媒を
ロ別した。ロ液に35%塩酸水を加え、pHを2にし、析出し
た結晶をロ取した。ロ液に塩化ナトリウムを飽和になる
まで加え、析出した結晶をロ取した。2つの結晶を合わ
せて乾燥し、1-メチルピラゾール-4-カルボン酸6.0g
(収率95%)を得た。
に5-クロロ-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸8.0g(50
ミリモル)、活性炭担持10%パラジウム〔NEケムキャ
ット社製(50%含水品)〕0.5g、水酸化ナトリウム4.0g
(0.1モル)および水100ミリリットルを入れ、水素ガス
を常圧で導入し、48時間反応させた。高速液体クロマト
グラフィーで5-クロロ-1-メチルピラゾール-4-カルボン
酸のピークの消失を確認した後、反応混合物から触媒を
ロ別した。ロ液に35%塩酸水を加え、pHを2にし、析出し
た結晶をロ取した。ロ液に塩化ナトリウムを飽和になる
まで加え、析出した結晶をロ取した。2つの結晶を合わ
せて乾燥し、1-メチルピラゾール-4-カルボン酸6.0g
(収率95%)を得た。
【0020】〔実施例6〕窒素で置換した反応フラスコ
に3,5-ジクロロ-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸メチ
ル20.9g(0.10モル)、活性炭担持10%パラジウム〔NE
ケムキャット社製(50%含水品)〕1.0g、チオフェン0.0
2g、酢酸カリウム15.0gおよびメタノール200ミリリット
ルを入れ、水素ガスを常圧で導入し、48時間反応させ
た。高速液体クロマトグラフィーで原料の消失を確認
し、1-メチルピラゾール-4-カルボン酸メチル33%および
3-クロロ-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸メチル67%
の生成を確認した。反応混合物から触媒をロ別し、メタ
ノ−ルを留去した後、ノルマルへプタンとイソプロピル
エ−テルの1対1混合溶液で再結晶してさせて3-クロロ
-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸メチル8.0g(収率4
5.8%)を得た。
に3,5-ジクロロ-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸メチ
ル20.9g(0.10モル)、活性炭担持10%パラジウム〔NE
ケムキャット社製(50%含水品)〕1.0g、チオフェン0.0
2g、酢酸カリウム15.0gおよびメタノール200ミリリット
ルを入れ、水素ガスを常圧で導入し、48時間反応させ
た。高速液体クロマトグラフィーで原料の消失を確認
し、1-メチルピラゾール-4-カルボン酸メチル33%および
3-クロロ-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸メチル67%
の生成を確認した。反応混合物から触媒をロ別し、メタ
ノ−ルを留去した後、ノルマルへプタンとイソプロピル
エ−テルの1対1混合溶液で再結晶してさせて3-クロロ
-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸メチル8.0g(収率4
5.8%)を得た。
【0021】〔実施例7〕窒素で置換した反応フラスコ
に3,5-ジクロロ-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸9.8g
(50ミリモル)、活性炭担持10%パラジウム〔NEケム
キャット社製(50%含水品)〕2.0g、チオフェン0.04g、
酢酸カリウム10g、メタノール100ミリリットルおよび水
50ミリリットルを入れ、水素ガスを常圧で導入し、48時
間反応させた。高速液体クロマトグラフィーで原料の消
失を確認し、1-メチルピラゾール-4-カルボン酸56%およ
び3-クロロ-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸41%の生
成を確認した。反応混合物から触媒をロ別し、メタノ−
ルを留去した後、酢酸と水の3対7混合溶液20ミリリット
ルで再結晶して3-クロロ-1-メチルピラゾール-4-カルボ
ン酸3.0g(収率37%)を得た。
に3,5-ジクロロ-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸9.8g
(50ミリモル)、活性炭担持10%パラジウム〔NEケム
キャット社製(50%含水品)〕2.0g、チオフェン0.04g、
酢酸カリウム10g、メタノール100ミリリットルおよび水
50ミリリットルを入れ、水素ガスを常圧で導入し、48時
間反応させた。高速液体クロマトグラフィーで原料の消
失を確認し、1-メチルピラゾール-4-カルボン酸56%およ
び3-クロロ-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸41%の生
成を確認した。反応混合物から触媒をロ別し、メタノ−
ルを留去した後、酢酸と水の3対7混合溶液20ミリリット
ルで再結晶して3-クロロ-1-メチルピラゾール-4-カルボ
ン酸3.0g(収率37%)を得た。
【0022】〔実施例8〕窒素で置換した反応フラスコ
に5-クロロ-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸エチル9.
5g(50ミリモル)、活性炭担持10%パラジウム〔NEケ
ムキャット社製(50%含水品)〕0.5g、トリエチルアミ
ン5.6gおよびエタノール100ミリリットルを入れ、水素
ガスを常圧で導入し、反応フラスコを水浴で冷却しなが
ら6時間反応させた。高速液体クロマトグラフィーで5-
クロロ-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸エチルの消失
を確認した後、反応混合物から触媒をロ別し、エタノー
ルを留去した。これに酢酸エチル50gおよび水50gを加え
て分液し、有機層を希塩酸で洗浄した後、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。溶媒を留去して1-メチルピラゾール
-4-カルボン酸エチル7.5g(収率97%)を得た。
に5-クロロ-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸エチル9.
5g(50ミリモル)、活性炭担持10%パラジウム〔NEケ
ムキャット社製(50%含水品)〕0.5g、トリエチルアミ
ン5.6gおよびエタノール100ミリリットルを入れ、水素
ガスを常圧で導入し、反応フラスコを水浴で冷却しなが
ら6時間反応させた。高速液体クロマトグラフィーで5-
クロロ-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸エチルの消失
を確認した後、反応混合物から触媒をロ別し、エタノー
ルを留去した。これに酢酸エチル50gおよび水50gを加え
て分液し、有機層を希塩酸で洗浄した後、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。溶媒を留去して1-メチルピラゾール
-4-カルボン酸エチル7.5g(収率97%)を得た。
【0023】
【発明の効果】本発明に従えば、クロロピラゾール誘導
体(I)からピラゾール誘導体(II)を比較的穏和な反応条
件下で容易に製造することができる。
体(I)からピラゾール誘導体(II)を比較的穏和な反応条
件下で容易に製造することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 クロロピラゾール誘導体(I): 【化1】 (式中、Xは水素原子または塩素原子を示し、Rは水素
原子または炭素数1〜4のアルキル基を示す。)をパラ
ジウム触媒を用いて、塩基の存在下、水素供与体と反応
させることを特徴とするピラゾール誘導体(II): 【化2】 の製造法。 - 【請求項2】 パラジウム触媒が活性炭担持パラジウム
である請求項1記載の製造法。 - 【請求項3】 水素供与体が水素ガスである請求項1記
載の製造法。 - 【請求項4】 パラジウム触媒が活性炭担持パラジウム
である請求項3記載の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8265836A JPH10114750A (ja) | 1996-10-07 | 1996-10-07 | ピラゾール誘導体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8265836A JPH10114750A (ja) | 1996-10-07 | 1996-10-07 | ピラゾール誘導体の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10114750A true JPH10114750A (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=17422743
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8265836A Pending JPH10114750A (ja) | 1996-10-07 | 1996-10-07 | ピラゾール誘導体の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10114750A (ja) |
-
1996
- 1996-10-07 JP JP8265836A patent/JPH10114750A/ja active Pending
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