JPH10114744A - アミノグアニジンヒドラゾン誘導体、その製法及び剤 - Google Patents

アミノグアニジンヒドラゾン誘導体、その製法及び剤

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JPH10114744A
JPH10114744A JP22494697A JP22494697A JPH10114744A JP H10114744 A JPH10114744 A JP H10114744A JP 22494697 A JP22494697 A JP 22494697A JP 22494697 A JP22494697 A JP 22494697A JP H10114744 A JPH10114744 A JP H10114744A
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JP22494697A
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English (en)
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Mitsuru Shiraishi
充 白石
Keiji Kusumoto
啓司 楠本
Masaji Fukumoto
正司 福本
Yuuzou Ichimori
有三 市森
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】虚血性心疾患等に予防治療効果を有するNa−
H交換阻害剤を提供する。 【解決手段】式 【化1】 〔式中、A環は置換されていてもよいベンゼン環を、B
環は置換されていてもよい含窒素6員芳香環を示す。〕
で表される化合物又はその塩を含有することを特徴とす
るNa−H交換阻害剤。 【効果】上記のアミノグアニジンヒドラゾン誘導体を含
有するNa−H交換阻害剤は、心筋梗塞、不整脈等の虚
血性心疾患等の予防治療剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医薬として有用なア
ミノグアニジンヒドラゾン誘導体及び剤に関する。本発
明のアミノグアニジンヒドラゾン誘導体を含有するナト
リウム−プロトン(Na−H)交換阻害剤は、心筋梗塞
及びそれに伴う機能不全、不整脈、不安定狭心症、心肥
大、PTCA(経皮経管冠動脈形成術:percutaneous t
ransluminal coronary angioplasty)後の再閉塞、高血
圧及びそれに伴う組織障害等の予防及び治療効果を有す
る。
【0002】
【従来の技術】虚血下での細胞障害に対して、改善作用
・細胞保護作用(特に心筋に対して)を示すと考えられ
るNa−H交換阻害剤が、虚血性疾患治療薬の領域で注
目されている。アシルグアニジン誘導体で、カリウム保
持利尿剤であるアミロリド(amiloride)は、Na−H
交換阻害作用を有するがその作用は弱く、強いナトリウ
ムチャンネル阻害作用を有する。Na−H交換阻害剤と
しては、種々のアシルグアニジン誘導体が特開平6−2
28082、WO 96/04241、EP 70809
1及びEP 708088等に開示されている。一方、
FR 2043491には、式
【化5】 〔式中、R及びR1は水素、ハロゲン又は低級アルキル
を、Aはピリジル又はそのN−オキシドを示す。〕で表
される化合物が降圧及び鎮痙作用を有することが開示さ
れている。また、DE 2022218には、式
【化6】 〔式中、R、R1及びR2は水素、低級アルキル、ハロゲ
ン、メトキシ、チオエーテル又はオキシを、Xは水素又
はベンゾイルグアニルヒドラゾン基(フェニルがR、R
1及びR2で置換)を示す。〕で表される化合物が抗高血
圧作用を有することが開示されている。また、特開平7
−309837には
【化7】 〔式中、A環はさらに置換されていてもよいベンゼン環
を、B環は置換されていてもよいピリジン環を、Qは水
酸基、OQ1又はQ1(Q1は置換されていてもよい脂肪
族炭化水素基を示す)を、nは0又は1を示す。〕で表
される化合物又はその塩が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】アミロリドは、その強
いナトリウムチャンネル阻害作用のため、血圧降下作用
及び塩分排泄作用を伴い、これらの作用は、心拍障害の
治療のためには望ましいものではない。本発明は、心筋
梗塞及びそれに伴う機能不全、不整脈、不安定狭心症、
心肥大、PTCA後の再閉塞、高血圧及びそれに伴う組
織障害等の予防及び治療効果を有するNa−H交換阻害
剤を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、Na−H
交換阻害剤につき種々検討した結果、式
【化8】 〔式中、A環は置換されていてもよいベンゼン環を、
B'環はハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、
ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル基、
ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルコキシ
基、低級アシル基、置換されていてもよいアミノ基、低
級アルキル基で置換されていてもよいメルカプト基、エ
ステル化若しくはアミド化されていてもよいカルボキシ
ル基及び置換されていてもよいフェニル基から選ばれる
1ないし4個で置換されていてもよい含窒素6員芳香環
を示す。〕で表される新規化合物又はその塩(以下、化
合物(I')と略称する)を初めて合成すると共に、この
化合物(I')を含む式
【化9】 〔式中、A環は置換されていてもよいベンゼン環を、B
環は置換されていてもよい含窒素6員芳香環を示す。〕
で表されるアミノグアニジンヒドラゾン誘導体又はその
塩(以下、化合物(I)と略称する)が予想外にも優れ
たNa−H交換阻害作用を有することを見い出し、これ
らに基づいて本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、(1)化合物(I)
を含有することを特徴とするNa−H交換阻害剤、
(2)B環がそれぞれ置換されていてもよいピリジン
環、ピリミジン環、ピラジン環又はピリダジン環である
前記(1)記載のNa−H交換阻害剤、(3)虚血性心
疾患予防治療剤である前記(1)記載のNa−H交換阻
害剤、(4)虚血性心疾患が心筋梗塞又は不整脈である
前記(3)記載のNa−H交換阻害剤、(5)化合物
(I')、(6)B'環がそれぞれ置換されていてもよい
ピリジン環、ピリミジン環、ピラジン環又はピリダジン
環である前記(5)記載の化合物、(7)化合物(I')
を含有することを特徴とする医薬組成物及び(8)式
【化10】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物又はその塩(以下、化合物(II)と略称する)と式
【化11】 で表される化合物又はその塩(以下、化合物(III)と
略称する)とを反応させることを特徴とする化合物
(I')の製造法等に関する。上記式(I)及び(I')
中、A環は置換されていてもよいベンゼン環を示す。A
環で示されるベンゼン環は、例えば(1)ハロゲン原子、
(2)水酸基、(3)ニトロ基、(4)シアノ基、(5)ハロゲン原
子で置換されていてもよい低級アルキル基、(6)ハロゲ
ン原子で置換されていてもよい低級アルコキシ基、(7)
低級アシル基、(8)低級アルキル基で置換されていても
よいメルカプト基、(9)置換されていてもよいアミノ
基、(10)エステル化若しくはアミド化されていてもよい
カルボキシル基、(11)エステル化若しくはアミド化され
ていてもよいスルフィン酸若しくはスルホン酸基及び(1
2)置換されていてもよいフェニル基から選ばれる1ない
し4個で同一若しくは異なって置換可能な位置に置換さ
れていてもよく、(13)隣接する2個の置換基が結合して
カルボニル基を介していてもよい2価の炭化水素基を形
成してもよい。
【0006】(1)としてのハロゲン原子としては、例え
ば塩素、臭素、フッ素、ヨウ素等が挙げられる。(5)と
してのハロゲン原子(例えば塩素、臭素、フッ素、ヨウ
素等)で置換されていてもよい低級アルキル基として
は、例えばC1-6アルキル基(例えばメチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブ
チル、s−ブチル、ペンチル、ヘキシル等)、ハロゲノ
1-6アルキル基(例えばCF3、CF2CF3、CH
2F、CHF2)等が挙げられる。(6)としてのハロゲン
原子(例えば塩素、臭素、フッ素、ヨウ素等)で置換さ
れていてもよい低級アルコキシ基としては、C1-6アル
コキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イ
ソプロポキシ、ブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキ
シ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチ
ルオキシ、ヘキシルオキシ等)、ハロゲノC1-6アルコ
キシ基(例えばCF3O、CHF2O等)等が挙げられ
る。(7)としての低級アシル基としては、例えばカルボ
ン酸、スルフィン酸又はスルホン酸から導かれる低級ア
シル基等が挙げられる。ここで、カルボン酸から導かれ
る低級アシル基としては、例えば低級(C1-6)アルキル
−カルボニル(アルカノイル)(例えばホルミル、アセ
チル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリ
ル、ピバロイル等)、C3-6シクロアルキル−カルボニ
ル(例えばシクロプロピルカルボニル、シクロブチルカ
ルボニル、シクロペンチルカルボニル、シクロヘキシル
カルボニル等)、 ベンゾイル等が挙げられる。スルフィ
ン酸から導かれる低級アシル基としては、例えば低級
(C1-6)アルキルスルフィニル(例えばメチルスルフィ
ニル、エチルスルフィニル、プロピルスルフィニル、イ
ソプロピルスルフィニル、ブチルスルフィニル、イソブ
チルスルフィニル、s−ブチルスルフィニル、t−ブチ
ルスルフィニル、ペンチルスルフィニル、ヘキシルスル
フィニル等)、C3-6シクロアルキルスルフィニル(例
えばシクロプロピルスルフィニル、シクロブチルスルフ
ィニル、シクロペンチルスルフィニル、シクロヘキシル
スルフィニル等)、フェニルスルフィニル等が挙げられ
る。スルホン酸から導かれる低級アシル基としては、例
えば低級(C1-6)アルキルスルホニル(例えばメチルス
ルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イ
ソプロピルスルホニル、ブチルスルホニル、イソブチル
スルホニル、s−ブチルスルホニル、t−ブチルスルホ
ニル、ペンチルスルホニル、ヘキシルスルホニル等)、
3-6シクロアルキルスルホニル(例えばシクロプロピ
ルスルホニル、シクロブチルスルホニル、シクロペンチ
ルスルホニル、シクロヘキシルスルホニル等)、 フェニ
ルスルホニル等が挙げられる。このようなアシル基は、
例えば1ないし5個のハロゲン原子(例えば塩素、臭
素、フッ素、ヨウ素等)で置換可能な位置に置換されて
いてもよい(例えばCF3CO、CF3SO2等)。
【0007】(8)としての低級アルキル基(例えばメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル等
のC1-6アルキル等)で置換されていてもよいメルカプ
ト基としては、例えばメルカプト基、C1-6アルキルチ
オ基(例えばメチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、
イソプロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、s−
ブチルチオ、t−ブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキシル
チオ等)等が挙げられる。(9)としての置換されていて
もよいアミノ基としては、例えば低級(C1-6)アルキル
(例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル等)、低級(C1-6)アルコキシ(例えばメ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブト
キシ、イソブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、ペ
ンチルオキシ、ヘキシルオキシ等)、ハロゲノ低級(C
1-6)アルキル(例えばCF3、CF3CF2、CH2F、C
HF2等)、低級(C3-6)シクロアルキル(例えばシクロ
プロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキ
シル等)、水酸基、カルバモイル、フェニル、フェニル
低級(C1-6)アルキル(例えばベンジル、フェネチル、
3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル等)、低級
(C1-6)アルカノイル(例えばホルミル、アセチル、プ
ロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、ピバ
ロイル等)、C3-6シクロアルキル−カルボニル(例え
ばシクロプロピルカルボニル、シクロブチルカルボニ
ル、シクロペンチルカルボニル、シクロヘキシルカルボ
ニル等)、 ベンゾイル、フェニルC2-6アルカノイル
(例えばフェニルアセチル、フェニルプロピオニル
等)、低級(C1-6)アルコキシ−カルボニル(例えばメ
トキシカルボニル、エトキシカルボニル、 プロポキシカ
ルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボ
ニル、イソブトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニ
ル、ペンチルオキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボ
ニル等)、フェノキシカルボニル、フェニルC1-6アル
コキシ−カルボニル(例えばベンジロキシカルボニル、
フェニルエトキシカルボニル等)、低級(C1-6)アルキ
ルスルフィニル(例えばメチルスルフィニル、エチルス
ルフィニル、 プロピルスルフィニル、イソプロピルスル
フィニル、ブチルスルフィニル、イソブチルスルフィニ
ル、s−ブチルスルフィニル、t−ブチルスルフィニ
ル,ペンチルスルフィニル、ヘキシルスルフィニル
等)、C3-6シクロアルキルスルフィニル(例えばシク
ロプロピルスルフィニル、シクロブチルスルフィニル、
シクロペンチルスルフィニル、シクロヘキシルスルフィ
ニル等)、 フェニルスルフィニル、低級(C1-6)アルキ
ルスルホニル(例えばメチルスルホニル、エチルスルホ
ニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、
ブチルスルホニル、イソブチルスルホニル、t−ブチル
スルホニル、s−ブチルスルホニル、ペンチルスルホニ
ル、ヘキシルスルホニル等)、C3-6シクロアルキルス
ルホニル(例えばシクロプロピルスルホニル、シクロブ
チルスルホニル、シクロペンチルスルホニル、シクロヘ
キシルスルホニル等)、低級(C1-6)アルコキシスルホ
ニル(例えばメトキシスルホニル、エトキシスルホニ
ル、プロポキシスルホニル、イソプロポキシスルホニ
ル、ブトキシスルホニル、イソブトキシスルホニル、s
−ブトキシスルホニル、t−ブトキシスルホニル、ペン
チルオキシスルホニル、ヘキシルオキシスルホニル等)
及びフェニルスルホニル等から選ばれる1ないし2個で
同一若しくは異なって置換されていてもよいアミノ基が
挙げられる。また、このような置換基の2個が窒素原子
と一緒になって環状アミノ基を形成する場合もあり、こ
のような環状アミノ基としては、例えばピロリジノ、ピ
ペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ等が用いられ
る。
【0008】(10)としてのエステル化若しくはアミド化
されていてもよいカルボキシル基における、エステル化
されたカルボキシル基としては、例えば低級(C1-6)ア
ルコキシ−カルボニル基(例えばメトキシカルボニル、
エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロ
ポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、s−ブトキシ
カルボニル、t−ブトキシカルボニル、ペンチルオキシ
カルボニル、イソペンチルオキシカルボニル、ネオペン
チルオキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニル
等)、C3-6シクロアルコキシ−カルボニル(例えばシ
クロプロポキシカルボニル、シクロブチルオキシカルボ
ニル、シクロペンチルオキシカルボニル、シクロヘキシ
ルオキシカルボニル等)、フェニルC1-6アルコキシ−
カルボニル(例えばベンジルオキシカルボニル、フェニ
ルオキシカルボニル等)、ニトロキシC1-6アルコキシ
−カルボニル(例えば2−ニトロキシエトキシカルボニ
ル、3−ニトロキシプロポキシカルボニル等)等が挙げ
られる。アミド化されたカルボキシル基としては、カル
バモイル、N−モノ−低級(C1-6)アルキルカルバモイ
ル(例えばメチルカルバモイル、エチルカルバモイル、
プロピルカルバモイル、イソプロピルカルバモイル、ブ
チルカルバモイル、イソブチルカルバモイル、s−ブチ
ルカルバモイル、t−ブチルカルバモイル、ペンチルカ
ルバモイル、ヘキシルカルバモイル等)、N,N−ジ−
低級(C1-6)アルキルカルバモイル(例えばN,N−ジメ
チルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N,
N−ジプロピルカルバモイル、N,N−ジブチルカルバ
モイル等)、C3-6シクロアルキル−カルバモイル(例
えばシクロプロピルカルバモイル、シクロブチルカルバ
モイル、シクロペンチルカルバモイル、シクロヘキシル
カルバモイル等)、フェニルC1-6アルキル−カルバモ
イル(例えばベンジルカルバモイル、フェネチルカルバ
モイル等)、ニトロキシC1-6アルキルアミノ−カルボ
ニル(例えば2−ニトロキシエチルカルバモイル、3−
ニトロキシプロピルカルバモイル等)、環状アミノカル
ボニル(例えばモルホリノカルボニル、ピペリジノカル
ボニル、ピロリジノカルボニル、チオモルホリノカルボ
ニル等)、アニリノカルボニル等が挙げられる。
【0009】(11)としてのエステル化若しくはアミド化
されていてもよいスルフィン酸若しくはスルホン酸基に
おける、エステル化されたスルフィン酸基としては、例
えば低級(C1-6)アルコキシスルフィニル(例えばメト
キシスルフィニル、エトキシスルフィニル、プロポキシ
スルフィニル、イソプロポキシスルフィニル、ブトキシ
スルフィニル、イソブトキシスルフィニル、s−ブトキ
シスルフィニル、t−ブトキシスルフィニル、ペンチル
オキシスルフィニル、ヘキシルオキシスルフィニル
等)、C3-6シクロアルキルスルフィニル(例えばシク
ロプロポキシスルフィニル、シクロブチルオキシスルフ
ィニル、シクロペンチルオキシスルフィニル、シクロヘ
キシルオキシスルフィニル等)、フェニルC1-6アルコ
キシスルフィニル(例えばベンジルオキシスルフィニ
ル、フェネチルオキシスルフィニル等)等が挙げられ
る。アミド化されたスルフィン酸基としては、例えばス
ルフィナモイル、低級(C1-6)アルキル−アミノスルフ
ィニル(例えばメチルアミノスルフィニル、エチルアミ
ノスルフィニル、プロピルアミノスルフィニル、イソプ
ロピルアミノスルフィニル、ブチルアミノスルフィニ
ル、イソブチルアミノスルフィニル、s−ブチルアミノ
スルフィニル、t−ブチルアミノスルフィニル、ペンチ
ルアミノスルフィニル、ヘキシルアミノスルフィニル
等)、C3-6シクロアルキルアミノスルフィニル(例え
ばシクロプロピルアミノスルフィニル、シクロブチルア
ミノスルフィニル、シクロペンチルアミノスルフィニ
ル、シクロヘキシルアミノスルフィニル等)、フェニル
1-4アルキルアミノ−スルフィニル(例えばベンジル
アミノスルフィニル、フェネチルアミノスルフィニル
等)、環状アミノスルフィニル(例えばモルホリノスル
フィニル、ピペリジノスルフィニル、ピロリジノスルフ
ィニル、チオモルホリノスルフィニル等)、ニトロキシ
1-6アルキルアミノ−スルフィニル(例えば2−ニト
ロキシエチルアミノスルフィニル、3−ニトロキシプロ
ピルアミノスルフィニル等)、アニリノスルフィニル等
が挙げられる。エステル化されたスルホン酸基として
は、例えば低級(C1-6)アルコキシスルホニル(例えば
メトキシスルホニル、エトキシスルホニル、プロポキシ
スルホニル、イソプロポキシスルホニル、ブトキシスル
ホニル、イソブトキシスルホニル、s−ブトキシスルホ
ニル、t−ブトキシスルホニル、ペンチルオキシスルホ
ニル、ヘキシルオキシスルホニル等)、C3-6シクロア
ルキルスルホニル(例えばシクロプロポキシスルホニ
ル、シクロブチルオキシスルホニル、シクロペンチルオ
キシスルホニル、シクロヘキシルオキシスルホニル
等)、フェニルC1-6アルコキシスルホニル(例えばベ
ンジルオキシスルホニル、フェネチルオキシスルホニル
等)等が挙げられる。アミド化されたスルホン酸基とし
ては、例えばスルファモイル、低級(C1-6)アルキルア
ミノスルホニル(例えばメチルアミノスルホニル、エチ
ルアミノスルホニル、プロピルアミノスルホニル、イソ
プロピルアミノスルホニル、ブチルアミノスルホニル、
イソブチルアミノスルホニル、s−ブチルアミノスルホ
ニル、t−ブチルアミノスルホニル、ペンチルアミノス
ルホニル、ヘキシルアミノスルホニル等)、C3-6シク
ロアルキルアミノスルホニル(例えばシクロプロピルア
ミノスルホニル、シクロブチルアミノスルホニル、シク
ロペンチルアミノスルホニル、シクロヘキシルアミノス
ルホニル等)、フェニルC1-6アルキルアミノスルホニ
ル(例えばベンジルアミノスルホニル、フェネチルアミ
ノスルホニル等)、環状アミノスルホニル(例えばモル
ホリノスルホニル、ピペリジノスルホニル、ピロリジノ
スルホニル、チオモルホリノスルホニル等)、ニトロキ
シC1-6アルキルアミノ−スルホニル(例えば2−ニト
ロキシエチルアミノスルホニル、3−ニトロキシプロピ
ルアミノスルホニル等)、アニリノスルホニル等が挙げ
られる。
【0010】(12)としてのフェニル基は、例えばハロゲ
ン原子(例えば塩素、臭素、フッ素、ヨウ素等)、水酸
基、ニトロ基、シアノ基、低級(C1-6)アルキル基(例
えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、
ヘキシル等)、ハロゲノ低級(C1-6)アルキル基(例え
ばCF3、CF2CF3、CH2F、CHF2等)、低級(C
1-6)アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、プロポ
キシ、イソプロポキシ、ブトキシ、s−ブトキシ、t−
ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオ
ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ等)、ハロゲノ低級
(C1-6)アルコキシ基(例えばCF3O、CHF2O等)
等から選ばれる1ないし3個で同一若しくは異なって置
換可能な位置に置換されていてもよい。
【0011】(13)としてのカルボニル基を介していても
よい2価の炭化水素基としては、例えば式 −C(Ra)=C(Rb)−C(Rc)=C(Rd)−、 −(CReRf)a−(aは3又は4である)、 −(CRgRh)b−CO−(bは2又は3である) で表される基等が挙げられる。ここで、Ra、Rb、R
c、Rd、Re、Rf、Rg及びRhは、それぞれ水素原子、
低級(C1-6)アルキル基(例えばメチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチ
ル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル等)、ハロゲン原
子(例えば塩素、臭素、フッ素、ヨウ素等)、低級(C
1-6)アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、プロポ
キシ、イソプロポキシ、ブトキシ、s−ブトキシ、t−
ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオ
ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ等)、ハロゲノ低級
(C1-6)アルキル基(例えばCF3、CF2CF3、CH2
F、CHF2等)、低級(C1-6)アルコキシ−カルボニル
基(例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、
プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブ
トキシカルボニル、s−ブトキシカルボニル、t−ブト
キシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル、イソペン
チルオキシカルボニル、ネオペンチルオキシカルボニ
ル、ヘキシルオキシカルボニル等)、シアノ基及びニト
ロ基を示す。上記式(I)中、B環は式
【化12】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される基と
の結合の隣接位(α位)に窒素原子を有する、置換され
ていてもよい含窒素6員芳香環を示す。
【0012】B環で示される含窒素6員芳香環として
は、例えばピリジン環(2−ピリジル)、ピリミジン環
(2−又は4−ピリミジル)、ピラジン環(2−ピラジ
ル)、ピリダジン環(3−ピリダジル)等が挙げられ
る。B環で示される含窒素6員芳香環は、例えばハロゲ
ン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子で
置換されていてもよい低級アルキル基、ハロゲン原子で
置換されていてもよい低級アルコキシ基、低級アシル
基、置換されてもいてもよいアミノ基、エステル化若し
くはアミド化されていてもよいカルボキシル基及び置換
されていてもよいフェニル基等から選ばれる1ないし4
個(好ましくは1又は2個)で同一若しくは異なって置
換可能な位置に置換されていてもよい。ここで、B環で
示される含窒素6員芳香環の置換基としてのハロゲン原
子、ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル
基、ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルコキ
シ基、低級アシル基、置換されていてもよいアミノ基、
エステル化若しくはアミド化されていてもよいカルボキ
シル基及び置換されていてもよいフェニル基としては、
前記したA環で示されるベンゼン環の置換基としての
(1)ハロゲン原子、(5)ハロゲン原子で置換されていても
よい低級アルキル基、(6)ハロゲン原子で置換されてい
てもよい低級アルコキシ基、(7)低級アシル基、(9)置換
されていてもよいアミノ基、(10)エステル化若しくはア
ミド化されていてもよいカルボキシル基及び(12)置換さ
れていてもよいフェニル基と同様のものが用いられる。
上記式(I')中、B'環はハロゲン原子、水酸基、ニト
ロ基、シアノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよい
低級アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよい
低級アルコキシ基、低級アシル基、置換されていてもよ
いアミノ基、低級アルキル基で置換されていてもよいメ
ルカプト基、エステル化若しくはアミド化されていても
よいカルボキシル基及び置換されていてもよいフェニル
基から選ばれる1ないし4個で同一若しくは異なって置
換可能な位置に置換されていてもよい、式
【化13】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される基と
の結合の隣接位(α位)に窒素原子を有する、含窒素6
員芳香環を示す。ここで、B'環で示される含窒素6員
芳香環としては、前記したB環で示される含窒素6員芳
香環と同様のものが用いられる。
【0013】B'環で示される含窒素6員芳香環の置換
基としてのハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ
基、ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル
基、ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルコキ
シ基、低級アシル基、置換されていてもよいアミノ基、
低級アルキル基で置換されていてもよいメルカプト基、
エステル化若しくはアミド化されていてもよいカルボキ
シル基及び置換されていてもよいフェニル基としては、
前記したA環で示されるベンゼン環の置換基としての
(1)ハロゲン原子、(5)ハロゲン原子で置換されていても
よい低級アルキル基、(6)ハロゲン原子で置換されてい
てもよい低級アルコキシ基、(7)低級アシル基、(9)置換
されていてもよいアミノ基、(10)エステル化若しくはア
ミド化されていてもよいカルボキシル基及び(12)置換さ
れていてもよいフェニル基と同様のものが用いられる。
化合物(I)、(I')及びその合成中間体の塩としては、
例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸
塩等の無機酸塩、例えば酢酸塩、酒石酸塩、クエン酸
塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、トルエンスルホン酸
塩、メタンスルホン酸塩等の有機酸塩、例えばナトリウ
ム塩、カリウム塩、カルシウム塩、アルミニウム塩等の
金属塩、例えばトリエチルアミン塩、グアニジン塩、ア
ンモニウム塩、ヒドラジン塩、キニーネ塩、シンコニン
塩等の塩基との塩等の薬学的に許容され得る塩が挙げら
れる。また、化合物(I)及び(I')は水和物として用
いてもよい。化合物(I)及び(I')は、オキシム構造
部分にピリジル基とグアニジル基の立体配置に基づく幾
何異性を有し、E及びZ異性体又はそれらの混合物で存
在し得る。本発明の化合物には、個々の異性体及びそれ
らの混合物を包含する。
【0014】本明細書において、化合物(I)(新規化
合物(I')を含む)の原料化合物あるいは合成中間体又
はその塩を、“又はその塩”を省略して、化合物(I)
の原料化合物あるいは合成中間体と略記する場合があ
る。また、化合物(I)は化合物(Ia)と化学構造上、
等価体である。
【化14】 化合物(I)は、例えば特開平7−309837に記載
の方法あるいはそれに準じた方法により合成することが
できるほか、式
【化15】 〔式中の記号は前記と同意義である。〕で表される化合
物又はその塩と、式 H2NN=C(NH2)2 (III) で表されるアミノグアニジン化合物又はその塩とを反応
させること等により製造することができる。化合物(II
I)は化合物(II)1モルに対して通常約1から2モル
用いる。この反応は、必要に応じ、1/10から10倍
モル程度のトリエチルアミン、ピロリジン、酢酸ナトリ
ウム、三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル、塩酸、硫
酸、p−トルエンスルホン酸等を触媒として添加するこ
とにより、円滑に反応を進行させることもできる。例え
ば、本縮合反応は、不活性溶媒、例えばメタノール、エ
タノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタ
ノール、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジメ
トキシエタン、1,4−ジオキサン、トルエン、ベンゼ
ン、キシレン、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2
−ジクロロエタン、ジメチルホルムアミド(DMF)、
ジメチルスルホキシド(DMSO)、酢酸、ピリジン、
水等、あるいはこれらの混合溶媒の中で行うことができ
る。反応は約0℃ないし180℃の温度範囲で行われ
る。
【0015】出発物質として用いる化合物(II)は、公
知の方法又はそれに準じた方法により製造することがで
き、例えば反応式Iで示す反応や後記の参考例に示す方
法により製造することができる。反応式I
【化16】 で表わされる化合物(IV)と、式
【化17】 〔式中、M1及びM2は一方がシアノ基で他方が脱離基
を、その他の記号は前記と同意義を示す。〕で表される
化合物(V)を反応させた後、酸加水分解することによ
りケトン化合物(II)を製造することができる。
【0016】ケトン化合物(II)は、例えば式
【化18】 で表される化合物(VI)と、式
【化19】 〔式中、M3及びM4は一方がホルミル基で他方が脱離基
を、他の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物(VII)とを反応させた後、酸化することにより得る
こともできる。
【0017】また、ケトン化合物(II)は、式
【化20】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物(VIII)と、塩基触媒の存在下、式
【化21】 〔式中、Wはハロゲン原子を、他の記号は前記と同意義
を示す。 〕で表される化合物(IX)を反応させた後、 酸
化的脱シアノ化反応を行うことによっても得ることもで
きる。上記式(IV)ないし(VII)中、M1ないしM4
示される脱離基として好ましくは、アルカリ金属、アル
カリ土類金属又はそれらのハロゲン化物(例えばLi、
Na、K、Ca(1/2)、MgCl、MgBr、MgI
等)、亜鉛化合物(例えばZnCl等)、錫化合物(例え
ばSnCl等)等が挙げられる。上記式(IX)中、Wで示
されるハロゲン原子として好ましくは、塩素、臭素、ヨ
ウ素等が挙げられる。上記の化合物(III)ないし(I
X)は公知の方法又はそれに準じた方法により製造する
ことができる。以下に各工程を詳細に説明する。
【0018】(工程1)本縮合反応は不活性溶媒、例え
ばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジメトキシ
エタン、ヘキサン、トルエン、ベンゼン、メチレンクロ
リド等、あるいはこれらの混合溶媒の中で、約−80℃
ないし70℃の温度範囲で行われる。本反応は好ましく
は、不活性ガス(例えば窒素、アルゴン等)雰囲気下で
行われる。生成するイミン化合物は、それ自体公知の手
段により、例えば加水分解や加アルコール分解により、
ケトン化合物に変換される。
【0019】(工程2)本縮合反応も工程1の縮合反応
と同様に行われる。生成するベンジルアルコール化合物
の酸化反応は、それ自体公知の方法、例えば酸化剤とし
て活性二酸化マンガンを用いる場合、約2から10倍重
量の酸化剤を用い、不活性溶媒、例えばベンゼン、トル
エン、クロロホルム、ジクロルメタン、1,2−ジクロ
ルエタン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ヘ
キサン、酢酸エチル等、あるいはこれらの混合溶媒の中
で、約0℃ないし100℃の温度範囲で行われる。
【0020】(工程3)ベンジルシアニド化合物(VII
I)とハロゲノ含窒素6員芳香環化合物(IX)の縮合反
応は、不活性溶媒、例えばベンゼン、トルエン、クロロ
ホルム、 ジクロルメタン、1,2−ジクロルエタン、ジ
エチルエーテル、テトラヒドロフラン、DMF等、ある
いはこれらの混合溶媒中で塩基の存在下、約0℃ないし
100℃の温度範囲で行われる。塩基としては、水素化
リチウム、水素化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、
ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシド等を用
いることができる。この反応は、必要に応じ、1から3
倍モル程度のベンゼンスルフィン酸ナトリウム、p−ト
ルエンスルフィン酸ナトリウム等を添加することによ
り、 円滑に反応を進行させることもできる。本反応は好
ましくは、 不活性ガス(例えば窒素、アルゴン等)雰囲
気下で行われる。その後の酸化的脱シアノ化反応は好ま
しくは、例えば不活性有機溶媒(例えばジクロロメタ
ン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、ベンゼ
ン、トルエン、DMF、DMSO等)、あるいはこれら
の混合溶媒(含水溶媒)中、塩基(例えば水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム
等)の存在下、必要に応じ相間移動触媒(例えば硫酸水
素テトラブチルアンモニウム、塩化ベンジルトリエチル
アンモニウム等)を加えることにより、空気中(あるい
は酸素雰囲気下)で約10℃ないし50℃の温度範囲で
行われる。これらの工程1、2、3で得られるケトン化
合物(II)は、単離精製することなく次の反応に用いる
こともできる。ただし、上述のすべての製造法におい
て、A環のベンゼン環又はB環の含窒素6員芳香環の置
換基として、カルボン酸から導かれるアシル基を有する
場合は、予めそれ自体公知の方法によりカルボニル部分
を例えば1,3−ジオキソラン−2−イル基で保護して
反応を行った後、それ自体公知の方法により例えば1,
3−ジオキソラン−2−イル基の場合、酸加水分解を行
い、脱保護することによりカルボニルアシル基に戻すこ
とができる。
【0021】また反応生成物中にアミノ、ヒドロキシル
又はカルボキシルの保護基が含まれている場合には、例
えば酸による方法、塩基による方法、ヒドラジンによる
方法、還元による方法、N−メチルジチオカルバミン酸
ナトリウムによる方法等の公知の手段を適宜選択して保
護基を除去することができる。ここで、アミノ基の保護
基としては、例えば低級(C1-6)アルキル−カルボニル
(例えばホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリ
ル、イソブチリル、バレリル、ピバロイル等)、ベンゾ
イル等が用いられる。ヒドロキシル基の保護基として
は、例えばメトキシジメチルメチル、トリメチルシリ
ル、t−ブチルジメチルシリル、トリメチルシリルエト
キシメチル(SEM)、メトキシメチル、ベンジルオキ
シメチル、テトラヒドロピラニル(THP)等が用いら
れる。カルボキシル基の保護基としては、例えば低級
(C1-6)アルキル(例えばメチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−
ブチル、ペンチル、へキシル等)、C7-12アラルキル
(例えばベンジル、フェネチル、4−フェニルプロピ
ル、4−フェニルブチル、1−ナフチルメチル等)が用
いられる。また、カルボキシル基を2−オキサゾリン環
に変換して保護してもよい。上記化合物(I)又はその
原料化合物あるいは合成中間体のうち、塩基性化合物
は、常法に従い酸を使用して塩に変換することができ
る。この反応に対する適当な酸は、好ましくは、薬理学
的に許容されうる塩を与える酸である。例えば塩酸、臭
化水素酸、リン酸、硫酸、硝酸又はスルファミン酸等の
無機酸、酢酸、酒石酸、クエン酸、フマール酸、マレイ
ン酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸又は
グルタミン酸等の有機酸が挙げられる。また、得られる
化合物が塩である場合は常法に従って遊離塩基へ変換し
てもよい。また、化合物(I)又はその原料化合物ある
いは合成中間体のうち、例えば−COOH、−SO2
又は−SO3H等の酸性基を有する化合物は常法に従い
塩に変換することができる。このような塩の好ましい例
としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニ
ウム、置換アンモニウム等との塩が挙げられ、さらに詳
しくは、例えばナトリウム、カリウム、リチウム、カル
シウム、マグネシウム、アルミニウム、亜鉛、アンモニ
ウム、トリ−C1-6アルキルアンモニウム(例えばトリ
メチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム等)、ト
リエタノールアンモニウム等との塩が挙げられる。上記
の各反応は、特に記載されていない場合には、原料は通
常等モル用い、反応時間は通常1から24時間程度であ
る。かくして得られる化合物(I)又はその原料化合物
は、反応混合物から通常の分離精製手段、例えば抽出、
濃縮、中和、ろ過、結晶化、再結晶、カラム(あるいは
薄層)クロマトグラフィー等の手段を用いることによっ
て単離できる。化合物(I)に含まれる新規化合物
(I')は、化合物(I)のB環をB'環にすることによ
り、上記化合物(I)の製造法と同様にして製造するこ
とができる。化合物(I)を含有する本発明のNa−H
交換阻害剤は、動物とりわけ哺乳動物(例えばヒト、サ
ル、イヌ、ネコ、ウサギ、、モルモット、ラット、マウ
ス等)に対して、優れたNa−H交換阻害作用及びそれ
に基づく細胞障害改善作用・細胞保護作用(特に心筋に
対して)を示し、虚血性疾患(例えば心筋梗塞及びそれ
に伴う機能不全、不整脈、不安定狭心症、PTCA後の
両閉塞等)、心肥大、高血圧及びそれに伴う組織障害等
の予防治療剤(好ましくは心筋梗塞及びそれに伴う機能
不全、不整脈、不安定狭心症、PTCA後の両閉塞等の
虚血性疾患、心肥大等の予防治療剤、さらに好ましくは
心筋梗塞、不整脈の虚血性心疾患等の予防治療剤)とし
て有用である。
【0022】本発明において有効成分として使用される
化合物(I)は毒性が低く、経口投与でも吸収がよく、
安定性にもすぐれているので、前記の医薬として用いる
場合、それ自体あるいは適宜の薬理学的に許容される担
体、賦形剤、希釈剤と適宜、適量混合し、粉末、顆粒、
錠剤、カプセル剤(ソフトカプセル、マイクロカプセル
を含む)、液剤、注射剤、坐剤等の医薬組成物として経
口的又は非経口的に安全に投与することができる。本発
明のNa−H交換阻害剤及び医薬組成物は通常の方法に
従って製剤化することができる。本発明の医薬組成物に
含まれる化合物(I)の含有割合は、約0.01ないし約
20%(W/W)である。
【0023】本明細書において、非経口とは、皮下注
射、静脈内注射、筋肉内注射、腹腔内注射あるいは点滴
法等を含むものである。注射用調剤、例えば、無菌注射
用水性懸濁物あるいは油性懸濁物は、適当な分散化剤又
は湿化剤及び懸濁化剤を用いて当該分野で知られた方法
で調製されうる。その無菌注射用調剤は、また、例えば
水溶液等の非毒性の非経口投与することのできる希釈剤
あるいは溶剤中の無菌の注射のできる溶液又は懸濁液で
あってよい。使用することのできるベーヒクルあるいは
溶剤として許されるものとしては、水、リンゲル液、等
張食塩液等が挙げられる。さらに、通常溶剤又は懸濁化
溶媒として無菌の不揮発性油も用いられうる。このため
には、いかなる不揮発性油も脂肪酸も使用でき、天然あ
るいは合成あるいは半合成の脂肪性油又は脂肪酸、そし
て天然あるいは合成あるいは半合成のモノあるいはジあ
るいはトリグリセリド類も含められる。直腸投与用の座
剤は、その薬物と適当な非刺激性の補形剤、例えば、コ
コアバターやポリエチレングリコール類といった常温で
は固体であるが腸管の温度では液体で、直腸内で融解
し、薬物を放出するもの等と混合して製造されることが
できる。
【0024】経口投与用の固形投与剤型としては、粉
剤、顆粒剤、錠剤、ピル剤、カプセル剤等の上記したも
のが挙げられる。そのような剤型において、活性成分化
合物は、少なくとも一つの添加物、例えば、ショ糖、乳
糖、セルロース糖、マニトール、マルチトール、デキス
トラン、デンプン類、寒天、アルギネート類、キチン
類、キトサン類、ペクチン類、トラガントガム類、アラ
ビアゴム類、ゼラチン類、コラーゲン類、カゼイン、ア
ルブミン、合成又は半合成のポリマー類又はグリセリド
類と混合することができる。そのような剤型物はまた、
通常の如く、さらなる添加物を含むことができ、例えば
不活性希釈剤、マグネシウムステアレート等の滑沢剤、
パラベン類、ソルビン酸等の保存剤、アスコルビン酸、
α−トコフェロール、システイン等の抗酸化剤、崩壊
剤、結合化剤、増粘剤、緩衝化剤、甘味付与剤、フレー
バー付与剤、パーフューム剤等が挙げられる。錠剤及び
ピル剤はさらにエンテリックコーティングされて製造さ
れることもできる。経口投与用の液剤は、医薬として許
容されるエマルジョン剤、シロップ剤、エリキシル剤、
懸濁剤、溶液剤等が挙げられ、それらは当該分野で普通
用いられる不活性希釈剤、例えば水を含んでいてよい。
投与量は、投与対象、投与ルート、症状によっても異な
るが、心筋梗塞の患者(体重約60kgの成人)に経口投
与する場合、通常1回量として、化合物(I)として約
0.001ないし10mg/kg、好ましくは0.001ない
し1.0mg/kg、さらに好ましくは、0.01ないし0.
2mg/kg程度(約0.06ないし600mg/人、好まし
くは0.06ないし60mg/人、さらに好ましくは0.6
ないし12mg/人)であり、これらの服用量を症状に応
じて1日約1ないし3回程度投与するのが望ましい。疾
患の急性の発症の場合は、例えば心筋梗塞発症直後は、
より高投与量及び特に高頻度の投与、例えば1日当たり
4回の投与が必要な場合がある。特に例えば集中治療中
の心筋梗塞患者の場合、静脈内投与には1日当たり10
0mg/人を要する場合がある。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、出発物質の製造を示す参
考例、化合物(I)の製造を示す実施例を挙げて、本発
明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。また、参考例、実施例中の室温は0
ないし25℃を示し、各記号は次の意味を示す。 mp: 融点 s: シングレット(singlet) d: ダブレット(doublet) t: トリプレット(triplet) dd: ダブル ダブレット(double doublet) m: マルチプレット(multiplet) CDCl3:重クロロホルム CD3OD:重メタノール DMSO:ジメチルスルホキシド
【実施例】
【0026】参考例1 3−クロロ−2−シアノピリジン(5.0g)のテトラ
ヒドロフラン(100ml)溶液に−78℃でフェニルリ
チウム シクロヘキサン−エーテル溶液(36.1mmo
l)を滴下した。同温で2.5時間撹拌し、水、次いで濃
塩酸を滴下した。室温で18時間撹拌し、減圧下テトラ
ヒドロフランを留去した。残渣を炭酸水素ナトリウム水
に加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩
水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥、減圧下溶媒を留
去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(EtOAc/hexane)に付し精製し、無色油状物として
3−クロロ−2−ベンゾイルピリジン(5.3g)を得
た。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.37-7.56(3H,m), 7.57-
7.69(1H,m), 7.81-7.91(3H,m), 8.60(1H,dd,J=1, 5Hz).
【0027】参考例2 2−フェニルピリジン(5.0g)のジエチルエーテル
溶液に、0℃で三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体
(4.2ml)を滴下し、テトラメチルピペリジン(8.2
g)と1.6Mブチルリチウム(36.3ml)から調整し
た溶液を−78℃で滴下した。同温で15分かき混ぜ、
3−メトキシメトキシベンズアルデヒド(5.4g)の
ジエチルエーテル(10ml)溶液を滴下した。同温で2
0分撹拌後、炭酸水素ナトリウム水を加え、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥、減圧下溶媒を留去した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/hexa
ne)に付し、無色油状物(5.0g)を得た。これをト
ルエン(100ml)に溶かし、活性二酸化マンガン
(7.5g)を加え2時間還流した。減圧下溶媒を留去
し、2−(3−メトキシメトキシベンゾイル)−6−フ
ェニルピリジン(4.9g)を無色油状物として得た。
これをアセトン(100ml)に溶かし、2N硫酸(30
ml)を加えて2.5時間還流した。減圧下溶媒を留去
し、残渣に炭酸水素ナトリウムを加え、酢酸エチルで抽
出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥、減圧下溶媒を留去した。残渣をジイ
ソプロピルエーテル−ヘキサンより再結晶して2−(3
−ヒドロキシベンゾイル)−6−フェニルピリジン
(3.6g)を無色結晶として得た。 mp 114−115℃1 H−NMR(CDCl3)δ:5.38(1H,s), 7.06-7.14(1
H,m), 7.32-7.53(4H,m),7.64-7.68(2H,m), 7.74-7.81(4
H,m), 7.92-8.07(5H,m).
【0028】参考例3 2−クロロピリミジン(5.0g)、4−メトキシフェ
ニルアセトニトリル(7.7g)のテトラヒドロフラン
(100ml)溶液に0℃で60%水素化ナトリウム(ヘ
キサンで3回洗浄)(2.1g)を少量づつ加えた。3
時間還流し冷却後、1N塩酸を加えて中和し、減圧下テ
トラヒドロフランを留去した。残渣を酢酸エチルに溶か
して水、飽和食塩水で順次洗浄し、乾燥、減圧下濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Et
OAc/hexane)に付し精製し、無色結晶として2−
(α−シアノ−4−メトキシベンジル)ピリミジン
(3.9g)を得た。 mp 75−76℃1 H−NMR(CDCl3)δ:3.78(3H,s), 5.39(1H,s),
6.83-6.96(2H,m), 7.21-7.29(1H,m), 7.42-7.52(2H,
m), 8.72-8.77(2H,m).
【0029】参考例4 2−(α−シアノ−4−メトキシベンジル)ピリミジン
(3.9g)、炭酸カリウム(12.0g)、ジメチルホ
ルムアミド(70ml)の混合物を60℃で12時間かき
混ぜた。減圧下溶媒を留去し、酢酸エチルを加えて、
水、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥し
て減圧下濃縮した。残渣を酢酸エチルより再結晶し無色
結晶として2−(4−メトキシベンゾイル)ピリミジン
(3.1g)を得た。 mp 147−148℃1 H−NMR(CDCl3)δ:3.90(3H,s), 6.94-7.02(2
H,m), 7.47(1H,t,J=5Hz), 8.02-8.10(2H,m), 8.95(2H,
d,J=5Hz).
【0030】参考例5 3−クロロ−6−メチルピリダジン(5.0g)、フェ
ニルアセトニトリル(5.5g)のテトラヒドロフラン
(100ml)溶液に0℃で60%水素化ナトリウム(ヘ
キサンで3回洗浄)(3.4g)を少量づつ加えた。6
時間還流し減圧下テトラヒドロフランを留去した。残渣
を酢酸エチルに溶かして水、飽和食塩水で順次洗浄、硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残渣をジイ
ソプロピルエーテルより再結晶して、3−(α−シアノ
ベンジル)−6−メチルピリダジン(5.4g)を無色
結晶として得た。 mp 124−125℃1 H−NMR(CDCl3)δ:2.72(3H,s), 5.65(1H,s),
7.26-7.53(7H,m).
【0031】参考例6 3−(α−シアノベンジル)−6−メチルピリダジン
(5.4g)、炭酸カリウム(17.8g)、ジメチルホ
ルムアミド(90ml)の混合物を60℃で14時間かき
混ぜた。減圧下溶媒を留去し、酢酸エチルを加えて、
水、飽和食塩水で順次洗浄した。硫酸マグネシウムで乾
燥して減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(EtOAc/hexane)に付し精製し、無色
結晶として3−ベンゾイル−6−メチルピリダジン
(3.3g)を得た。 mp 69−70℃1 H−NMR(CDCl3)δ:2.83(3H,s), 7.46-7.70(4
H,m), 8.08(1H,d,J=9Hz), 8.18-8.28(2H,m).
【0032】参考例7 6−クロロニコチン酸エチル(5.0g)、フェニルア
セトニトリル(3.8g)のテトラヒドロフラン(10
0ml)溶液に0℃で60%水素化ナトリウム(ヘキサン
で3回洗浄)(2.2g)を少量づつ加えた。50℃で
14時間かき混ぜ、減圧下テトラヒドロフランを留去し
た。残渣を酢酸エチルに溶かして水、飽和食塩水で順次
洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/
hexane)に付し、得られた結晶をジイソプロピルエーテ
ル−ヘキサンより再結晶して、6−(α−シアノベンジ
ル)ニコチン酸エチル(2.3g)を無色結晶として得
た。 mp 78−79℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.40(3H,t,J
=7Hz), 4.41(2H,d,J=7Hz),
5.38(1H,s), 7.24−7.52(6H,
m), 8.31(1H,dd,J=2, 8Hz),
9.19(1H,d,J=2Hz).
【0033】参考例8 6−(α−シアノベンジル)ニコチン酸エチル(2.3
g)、炭酸カリウム(6.0g)、ジメチルホルムアミ
ド(40ml)の混合物を50℃で20時間かき混ぜた。
減圧下溶媒を留去し、酢酸エチルを加えて、水、飽和食
塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥して減圧下濃
縮した。無色結晶として6−ベンゾイルニコチン酸エチ
ル(2.1g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.44(3H,t,J=6Hz), 4.47
(2H,q,J=7Hz), 7.46-7.56(2H,m), 7.57-7.67(1H,m), 8.
04-8.13(3H,m), 8.50(1H,dd,J=2, 8Hz), 9.31(1H,d,J=2
Hz).
【0034】参考例9 2,3−ジクロロ−5−ニトロピリジン(19.6g)、
フェニルアセトニトリル(14.3g)、p−トルエン
スルフィン酸ナトリウム(19.0g)のテトラヒドロ
フラン(500ml)溶液に0℃で60%水素化ナトリウ
ム(ヘキサンで3回洗浄)(8.9g)を少量づつ加え
た。50℃で14時間かき混ぜ、減圧下テトラヒドロフ
ランを留去した。残渣に1N塩酸を加えて酸性にし、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗
浄、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Et
OAc/hexane)に付し精製し、3−クロロ−2−(α
−シアノベンジル)−5−ニトロピリジン(21.7
g)を油状物として得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:5.83(1H,s), 7.34-7.54(5
H,m), 8.53(1H,d,J=2Hz), 9.39(1H,d,J=2Hz).
【0035】参考例10 3−クロロ−2(α−シアノベンジル)−5−ニトロピ
リジン(1.0g)のジメチルホルムアミド(20ml)
溶液にトリエチルアミン(1.7ml)を加え70℃で5
日間かき混ぜた。減圧下溶媒を留去し、酢酸エチルを加
えて、炭酸水素ナトリウム水、水、飽和食塩水で順次洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去
して2−ベンゾイル−3−クロロ−5−ニトロピリジン
(0.12g)を油状物として得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.47-7.56(2H,m), 7.64-
7.73(1H,m), 7.76-7.86(2H,m), 8.65(1H,d,J=2Hz), 9.3
9(1H,d,J=2Hz).
【0036】参考例11 3−クロロ−2−(α−シアノベンジル)−5−ニトロ
ピリジン(6.5g)の酢酸(50ml)、水(20ml)
懸濁液に鉄粉(4.7g)を少量づつ加えた。室温で2
時間かき混ぜ、水(100ml)を加えた。不溶物をろ取
し、不溶物中の生成物を酢酸エチルで抽出した。ろ液を
酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせて、炭酸水素ナ
トリウム水、水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去して5−アミノ−
3−クロロ−2−(α−シアノベンジル)ピリジン
(5.5g)を無色結晶として得た。 mp 185−186℃1 H−NMR(CDCl3)δ:3.95(2H,br), 5.65(1H,
s), 6.96(1H,d,J=1Hz), 7.24-7.51(5H,m), 8.02(1H,s).
【0037】参考例12 5−アミノ−3−クロロ−2(α−シアノベンジル)ピ
リジン(5.5g)、炭酸カリウム(15.6g)、ジメ
チルホルムアミド(90ml)の混合物を70℃で50時
間かき混ぜた。減圧下溶媒を留去し、酢酸エチルを加え
て、水、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウムで乾
燥して減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(EtOAc/hexane)に付し精製し、5−
アミノ−2−ベンゾイル−3−クロロピリジン(3.2
g)を無色結晶として得た。 mp 130−131℃1 H−NMR(CDCl3)δ:4.19(2H,br), 7.05(1H,d,
J=3Hz), 7.38-7.63(3H,m), 7.76-7.93(2H,m), 7.97(1H,
d,J=3Hz).
【0038】参考例13 6−クロロニコチン酸メチル(17.0g)、フェニル
アセトニトリル(13.9g)、p−トルエンスルフィ
ン酸ナトリウム(18.5g)のテトラヒドロフラン
(300ml)溶液に0℃で60%水素化ナトリウム(ヘ
キサンで3回洗浄)(8.7g)を少量づつ加えた。室
温で1時間、50℃で4時間、80℃で3時間かき混
ぜ、減圧下テトラヒドロフランを留去した。残渣を酢酸
エチルに溶かして水、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、メチル 6−(α
−シアノベンジル)ニコチン酸メチル(11.5g)を
油状物として得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:3.95(3H,s), 5.38(1H,s),
7.30-7.56(6H,m), 8.31(1H,dd,J=2, 8Hz), 9.19(1H,d,
J=2Hz).
【0039】参考例14 6−(α−シアノベンジル)ニコチン酸メチル(11.
5g)、炭酸カリウム(18.9g)、ジメチルホルム
アミド(150ml)の混合物を50℃で24時間かき混
ぜた。減圧下溶媒を留去し、酢酸エチルを加えて、水、
飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥して減
圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(EtOAc/hexane)に付し、得られた結晶をジイ
ソプロピルエーテル−酢酸エチルより再結晶して、無色
結晶として6−ベンゾイルニコチン酸メチル(5.1
g)を得た。 mp 106−110℃1 H−NMR(CDCl3)δ:4.01(3H,s), 7.45-7.55(2
H,m), 7.56-7.68(1H,m),8.03-8.13(3H,m), 8.50(1H,dd,
J=2, 8Hz), 9.30(1H,d,J=2Hz).
【0040】参考例15 6−ベンゾイルニコチン酸エチル(6.6g)のテトラ
ヒドロフラン(100ml)溶液に1N水酸化ナトリウム
水溶液(28.4ml)を加え、室温で14.5時間かき混
ぜた。減圧下溶媒を留去し、1N塩酸水(28.4ml)
を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
し、残渣をイソプロピルエーテルより再結晶して6−ベ
ンゾイルニコチン酸(4.7g)を得た。 mp 170−172℃1 H−NMR(CDCl3)δ:7.2-8.9(1H,br), 7.44-7.
68(3H,m), 8.02-8.19(4H,m), 8.58(1H,dd,J=2, 8Hz),
9.39(1H,d,J=2Hz).
【0041】参考例16 5−アミノ−2−ベンゾイル−3−クロロピリジン
(0.50g)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に
0℃で塩化ベンゾイル(0.33g)、トリエチルアミ
ン(0.24ml)を加えた。室温で1時間かき混ぜ、減
圧下溶媒を留去した。残渣を酢酸エチルに溶かし、炭酸
水素ナトリウム水、水、飽和食塩水で順次洗浄した。硫
酸マグネシウムで乾燥し減圧下濃縮した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/hexane)に
付し精製し、N−(6−ベンゾイル−5−クロロピリジ
ン−3−イル)ベンズアミド(0.68g)を無色結晶
として得た。 mp 130−132℃1 H−NMR(CDCl3)δ:7.32-7.63(6H,m), 7.75-
7.84(2H,m), 7.85-7.94(2H,m), 8.46(1H,d,J=2Hz), 8.7
5(1H,d,J=2Hz), 9.44(1H,s).
【0042】参考例17 5−アミノ−2−ベンゾイル−3−クロロピリジン
(0.50g)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に
0℃でトリフルオロ酢酸無水物(0.64g)、トリエ
チルアミン(0.52ml)を加えた。室温で18時間か
き混ぜ、減圧下溶媒を留去した。残渣を酢酸エチルに溶
かし、炭酸水素ナトリウム水、水、飽和食塩水で順次洗
浄した。硫酸マグネシウムで乾燥し減圧下濃縮した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/
hexane)に付し、得られた結晶をジイソプロピルエーテ
ル−ヘキサンより再結晶して、N−(6−ベンゾイル−
5−クロロピリジン−3−イル)−2,2,2−トリフル
オロアセタミド(0.27g)を無色結晶として得た。 mp 153−155℃1 H−NMR(CDCl3)δ:7.45-7.56(2H,m), 7.59-
7.70(1H,m), 7.80-7.94(2H,m), 8.40(1H,d,J=2Hz), 8.5
4(1H,br), 8.63(1H,d,J=2Hz).
【0043】参考例18 5−アミノ−2−ベンゾイル−3−クロロピリジン
(0.50g)のピリジン(10ml)溶液に0℃でp−
トルエンスルホニルクロリド(0.86g)を加えた。
50℃で8.5時間かき混ぜ、減圧下溶媒を留去した。
残渣を酢酸エチルに溶かし、水、飽和食塩水で順次洗浄
した。硫酸マグネシウムで乾燥し減圧下濃縮した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/he
xane)に付し精製し、N−(6−ベンゾイル−5−クロ
ロピリジン−3−イル)−4−メチルベンゼンスルホン
アミド(0.64g)を油状物として得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:2.39(3H,s), 7.28(2H,d,J
=8Hz), 7.37-7.51(2H,m), 7.52-7.67(1H,m), 7.71-7.83
(5H,m), 8.32(1H,d,J=2Hz).
【0044】参考例19 5−アミノ−2−ベンゾイル−3−クロロピリジン
(0.88g)のジクロロメタン(10ml)溶液に−7
8℃でトリフルオロメタンスルホン酸無水物(2.2
g)、トリエチルアミン(0.50ml)を加え徐々に室
温に戻し、同温で8時間かき混ぜた。減圧下溶媒を留去
し、残渣を酢酸エチルに溶かし、炭酸水素ナトリウム
水、水、飽和食塩水で順次洗浄した。硫酸マグネシウム
で乾燥後減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(EtOAc)に付し精製し、N−(6−ベ
ンゾイル−5−クロロピリジン−3−イル)トリフルオ
ロメタンスルホンアミド(0.22g)を油状物として
得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.1-8.0(1H,br), 7.38-7.
52(2H,m), 7.56-7.68(1H,m), 7.76-7.88(2H,m), 7.78(1
H,d,J=2Hz), 8.26(1H,d,J=2Hz).
【0045】参考例20 アミノグアニジン塩酸塩(2.2g)とα−ベンゾイル
ピリジン(3.66g)に酢酸(5ml)を加え、130
℃で7時間撹拌した。反応液を減圧下に濃縮し残渣に酢
酸エチル(40ml)を加えて固化させた。これを水(8
ml)から再結晶して(Z)−2−〔α−(グアニジノイミ
ノ)ベンジル〕ピリジン(4.01g)を黄色プリズム
状晶として得た。 mp 248−249℃ IR(Nujol):3390, 3320, 3175, 1675, 1635, 1575,
1425(cm-1).1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.41-7.50(4H,m), 7.
61-7.67(3H,m), 8.03(1H,dd,), 8.10(4H,br), 8.86-8.9
0(1H,m), 12.20(1H,br). 元素分析値 C13135・HCl・1/4H2Oとして Calcd. C,55.72; H,5.22; N,24.99. Found C,55.84; H,5.49; N,24.98.
【0046】参考例21 2,5−ジブロモピリジン(25g)、フェニルアセト
ニトリル(14.8g)、トルエンスルフィン酸ナトリ
ウム(19.7g)のテトラヒドロフラン(500ml)
溶液に0℃で60%水素化ナトリウム(ヘキサンで3回
洗浄)(9.3g)を少量づつ加えた。18時間還流し
減圧下テトラヒドロフランを留去した。残渣を酢酸エチ
ルに溶かして水、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残渣をジメチルホルム
アミド(300ml)に溶かし、炭酸カリウム(43.4
g)を加えて60℃で25時間かき混ぜた。減圧下溶媒
を留去し、酢酸エチルを加えて、水、飽和食塩水で順次
洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥して減圧下濃縮し、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc
/hexane)に付し、無色結晶として2−ベンゾイル−5
−ブロモピリジン(10.0g)を得た。 mp 80−81℃1 H−NMR(CDCl3)δ:7.45-7.67(3H,m), 7.96(1
H,d,J=8Hz), 8.02-8.10(3H,m), 8.78(1H,d,J=2Hz).
【0047】参考例22 2−ベンゾイル−5−ブロモピリジン(1.1g)、フ
ェニルホウ酸(0.51g)、炭酸カリウム(1.2
g)、水(4ml)、エタノール(4ml)、トルエン(4
0ml)の混合物をアルゴン気流下30分間攪拌し、テト
ラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0.15
g)を加え、13時間加熱還流した。反応液を冷却後、
酢酸エチルを加えて、水、飽和食塩水で洗浄した。減圧
下、溶媒を留去し、残渣を酢酸エチル−ヘキサンより再
結晶して、2−ベンゾイル−5−フェニルピリジン
(0.56g)を得た。 mp 84−86℃1 H−NMR(CDCl3)δ:7.46-7.70(8H,m), 8.06-
8.17(4H,m), 8.96(1H,d,J=1Hz).
【0048】参考例23 2−ベンゾイル−5−ブロモピリジン(1.1g)、3
−ニトロフェニルホウ酸(0.7g)、炭酸カリウム
(1.2g)、水(4ml)、エタノール(4ml)、トル
エン(40ml)の混合物をアルゴン気流下30分間攪拌
し、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(0.15g)を加え、20時間加熱還流した。反応液
を冷却後、酢酸エチルを加えて、水、飽和食塩水で洗浄
した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をジイソプロピルエ
ーテルより再結晶して、2−ベンゾイル−5−(3−ニ
トロフェニル)ピリジン(1.0g)を得た。 mp 135−136℃1 H−NMR(CDCl3)δ:7.48-7.79(4H,m), 7.96-
8.04(1H,m), 8.09-8.28(4H,m), 8.34(1H,dt,J=2,8Hz),
8.54(1H,t,J=2Hz), 9.00(1H,t,J=1Hz).
【0049】参考例24 2−ベンゾイル−5−ブロモピリジン(1.1g)、3
−アミノフェニルホウ酸(0.57g)、炭酸カリウム
(1.2g)、水(4ml)、エタノール(4ml)、トル
エン(40ml)の混合物をアルゴン気流下30分間攪拌
し、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(0.15g)を加え、20時間加熱還流した。反応液
を冷却後、酢酸エチルを加えて、水、飽和食塩水で洗浄
した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(EtOAc/hexane)に付
し、5−(3−アミノフェニル)−2−ベンゾイルピリ
ジン(0.96g)を得た。 mp 114−116℃1 H−NMR(CDCl3)δ:3.84(2H,br), 6.78(1H,d
d,J=2,8Hz), 6.94(1H,s),7.03(1H,d,J=8Hz), 7.23-7.38
(2H,m), 7.44-7.67(3H,m), 8.00-8.24(3H,m), 8.92(1H,
d,J=1Hz).
【0050】参考例25 2−ベンゾイル−5−ブロモピリジン(1.1g)、4
−メトキシフェニルホウ酸(0.57g)、炭酸カリウ
ム(1.2g)、水(4ml)、エタノール(4ml)、ト
ルエン(40ml)の混合物をアルゴン気流下30分間攪
拌し、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(0.15g)を加え、20時間加熱還流した。反応液
を冷却後、酢酸エチルを加えて、水、飽和食塩水で洗浄
した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(EtOAc/hexane)に付し、2−
ベンゾイル−5−(4−メトキシフェニル)ピリジン
(0.90g)を得た。 mp 89−90℃1 H−NMR(CDCl3)δ:3.88(3H,s), 7.00(2H,m),
7.46-7.67(5H,m), 7.98-8.18(4H,m), 8.93(1H,d,J=1H
z).
【0051】参考例26 2−ベンゾイル−5−ブロモピリジン(1.1g)、4
−フルオロフェニルホウ酸(0.57g)、炭酸カリウ
ム(1.2g)、水(4ml)、エタノール(4ml)、ト
ルエン(40ml)の混合物をアルゴン気流下30分間攪
拌し、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(0.15g)を加え、20時間加熱還流した。反応液
を冷却後、酢酸エチルを加えて、水、飽和食塩水で洗浄
した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(EtOAc/hexane)に付し、2−
ベンゾイル−5−(4−フルオロフェニル)ピリジン
(0.62g)を得た。 mp 160−162℃1 H−NMR(CDCl3)δ:7.16-7.29(2H,m), 7.47-
7.73(5H,m), 8.02-8.20(4H,m), 8.92(1H,dd,J=1,2Hz).
【0052】参考例27 6−ベンゾイルニコチン酸(1.0g)、ピロリジン
(0.44ml)のテトラヒドロフラン(10ml)、ジク
ロロメタン(10ml)溶液に水溶性カルボジイミド(W
SC)(1.0g)を加え3時間攪拌した。減圧下溶媒
を留去して酢酸エチルを加えた。1N塩酸、水、炭酸水
素ナトリウム水、水、飽和食塩水で順次洗浄して、硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去して残渣を
ジイソプロピルエーテル−酢酸エチルより再結晶して、
2−ベンゾイル−5−(ピロリジン−1−カルボニル)
ピリジン(0.74g)を無色結晶として得た。 mp 105−106℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.87-2.13(4H,m), 3.47(2
H,t,J=6Hz), 3.70(2H,t,J=6Hz), 7.46-7.68(3H,m), 8.0
1-8.13(4H,m), 8.87(1H,t,J=1Hz).
【0053】参考例28 6−ベンゾイルニコチン酸(1.0g)、ジエチルアミ
ン(0.55ml)のテトラヒドロフラン(5ml)、ジク
ロロメタン(10ml)溶液に水溶性カルボジイミド(W
SC)(1.0g)を0℃で加え室温で3時間攪拌し
た。減圧下溶媒を留去して酢酸エチルを加えた。1N塩
酸、水、炭酸水素ナトリウム水、水、飽和食塩水で順次
洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を
留去して6−ベンゾイル−N,N−ジエチルニコチンア
ミド(0.47g)を油状物として得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.06-1.40(6H,m), 3.20-3.
70(4H,m), 7.45-7.68(3H,m), 7.92(1H,dd,J=2,8Hz), 8.
03-8.14(2H,m), 8.74(1H,d,J=2Hz).
【0054】参考例29 2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジン(5.0
g)、4−メトキシフェニルアセトニトリル(4.9
g)、p−トルエンスルフィン酸ナトリウム(5.2
g)のテトラヒドロフラン(100ml)溶液に0℃で6
0%水素化ナトリウム(ヘキサンで3回洗浄)(2.4
g)を少量づつ加えた。室温で14時間かき混ぜ、減圧
下テトラヒドロフランを留去した。残渣を酢酸エチルに
溶かして水、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(EtOAc/hexane)に付した。得ら
れた油状物をジメチルホルムアミド(30ml)に溶か
し、炭酸カリウム(4g)を加えて60℃で13時間か
き混ぜた。減圧下溶媒を留去し、酢酸エチルを加えて、
1N塩酸、水、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウ
ムで乾燥して減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(EtOAc/hexane)に付し、油状
物として3−トリフルオロメチル−2−(4−メトキシ
ベンゾイル)ピリジン(0.73g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:3.83(3H,s), 6.91-7.00(2
H,m), 7.57(1H,dq,J=1,8H), 7.75-7.84(2H,m), 8.13(1
H,dd,J=1,8Hz), 8.84(1H,dd,J=1,6Hz).
【0055】参考例30 2−クロロ−5−トリフルオロメチルピリジン(5.0
g)、4−メトキシフェニルアセトニトリル(4.9
g)、p−トルエンスルフィン酸ナトリウム(5.2
g)のテトラヒドロフラン(100ml)溶液に0℃で6
0%水素化ナトリウム(ヘキサンで3回洗浄)(2.4
g)を少量づつ加えた。室温で14時間かき混ぜ、減圧
下テトラヒドロフランを留去した。残渣を酢酸エチルに
溶かして水、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(EtOAc/hexane)に付した。得ら
れた油状物をジメチルホルムアミド(60ml)に溶か
し、炭酸カリウム(7.8g)を加えて60℃で16時
間かき混ぜた。減圧下溶媒を留去し、酢酸エチルを加え
て、1N塩酸、水、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネ
シウムで乾燥して減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(EtOAc/hexane)に付し、
得られた結晶をジイソプロピルエーテル−ヘキサンから
再結晶して、無色結晶として5−トリフルオロメチル−
2−(4−メトキシベンゾイル)ピリジン(2.9g)
を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:3.90(3H,s), 6.94-7.09(2
H,m), 8.07-8.24(3H,m),8.98(1H,d,J=1Hz).
【0056】参考例31 2,3−ジクロロ−5−トリフルオロメチルピリジン
(7.7g)、4−メトキシフェニルアセトニトリル
(6.3g)、p−トルエンスルフィン酸ナトリウム
(6.7g)のテトラヒドロフラン(100ml)溶液に
0℃で60%水素化ナトリウム(ヘキサンで3回洗浄)
(3.1g)を少量づつ加えた。室温で14時間かき混
ぜ、減圧下テトラヒドロフランを留去した。残渣を酢酸
エチルに溶かして水、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(EtOAc/hexane)に付し
た。得られた油状物をジメチルホルムアミド(80ml)
に溶かし、炭酸カリウム(10.2g)を加えて60℃
で20時間かき混ぜた。減圧下溶媒を留去し、酢酸エチ
ルを加えて、1N塩酸、水、飽和食塩水で順次洗浄、硫
酸マグネシウムで乾燥して減圧下濃縮した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/hexane)
に付し、油状物として3−クロロ−5−トリフルオロメ
チル−2−(4−メトキシベンゾイル)ピリジン(6.
3g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:3.89(3H,s), 6.93-7.02(2
H,m), 7.76-7.85(2H,m),8.08(1H,d,J=2Hz), 8.84(1H,d,
J=2Hz).
【0057】参考例32 2−ベンゾイル−5−ブロモピリジン(2.0g)のジ
メチルホルムアミド(30ml)溶液に室温で95%ナト
リウムチオメトキシド(0.68g)を加え、同温で3
0分間かき混ぜた。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水
で順次洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
し、残渣をジイソプロピルエーテル−ヘキサンから再結
晶して、無色結晶として2−ベンゾイル−5−メチルチ
オピリジン(1.7g)を得た。 mp 54−55℃1 H−NMR(CDCl3)δ:2.59(3H,s), 7.44-7.66(3
H,m), 7.69(1H,dd,J=2,8Hz), 8.02(1H,d,J=8Hz), 8.03-
8.11(2H,m), 8.55(1H,d,J=2Hz).
【0058】参考例33 2−ベンゾイル−5−メチルチオピリジン(1.0g)
のジクロロメタン(10ml)溶液に0℃で70%m−ク
ロロ過安息香酸(2.3g)を加え、同温で1時間かき
混ぜた。酢酸エチルを加え、亜硫酸ナトリウム水溶液、
水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
した。減圧下濃縮し、残渣を酢酸エチル−ヘキサンから
再結晶して、無色結晶として2−ベンゾイル−5−メタ
ンスルホニルピリジン(0.85g)を得た。 mp 112−113℃1 H−NMR(CDCl3)δ:3.19(3H,s), 7.47-7.60(2
H,m), 7.60-7.72(1H,m),8.04-8.12(2H,m), 8.19(1H,d,J
=8Hz), 8.45(1H,dd,J=2,8Hz), 9.24(1H,d,J=2Hz).
【0059】参考例34 4−イソプロピルピリジン(4.5g)のジエチルエー
テル(150ml)溶液に0℃でトリフルオロボランジエ
チルエーテル錯体(5.5g)を滴下し、室温で30分
かき混ぜた。この懸濁液に、2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン(6.3g)、1.6Mブチルリチウム−ヘ
キサン溶液(27.7ml)から調整したLTMP(リチ
ウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジド)を−78
℃で滴下して、30分間かき混ぜた。同温で、3−トリ
フルオロメチルベンツアルデヒド(6.4g)のジエチ
ルエーテル(10ml)溶液を滴下し、3時間かき混ぜ
た。炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、有機層を水、飽
和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(EtOAc/hexane)に付し、 油状物(3.0g)を得
た。これをトルエン(30ml)に溶かし、活性二酸化マ
ンガン(3.0g)を加えて80℃で2時間かき混ぜ
た。不溶物をろ取し、トルエンで洗浄した。ろ液と洗液
を合わせて、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(EtOAc/hexane)に付
し、油状物として2−(3−トリフルオロベンゾイル)
−4−イソプロピルピリジン(1.7g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.33(6H,d,J=7Hz), 2.90-
3.14(1H,m), 7.39(1H,dd,J=2,5Hz), 7.62(1H,t,J=8Hz),
7.84(1H,d,J=8Hz), 8.00(1H,d,J=8Hz), 8.29(1H,d,J=8
Hz), 8.39(1H,s), 8.62(1H,dd,J=1,5Hz).
【0060】参考例35 4−tert−ブチルピリジン(5.0g)のジエチルエー
テル(150ml)溶液に0℃でトリフルオロボランジエ
チルエーテル錯体(5.5g)を滴下し、室温で30分
間かき混ぜた。この懸濁液に、2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン(6.3g)、1.6Mブチルリチウム−
ヘキサン溶液(27.7ml)から調整したLTMP(リ
チウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジド)を−7
8℃で滴下して、1時間かき混ぜた。同温で、3−トリ
フルオロメチルベンツアルデヒド(6.4g)のジエチ
ルエーテル(10ml)溶液を滴下し、1時間かき混ぜ
た。炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、有機層を水、飽
和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(EtOAc/hexane)に付した。得られた油状物(3.
9g)をトルエン(40ml)に溶かし、活性二酸化マン
ガン(3.9g)を加えて80℃で2時間かき混ぜた。
不溶物をろ取し、トルエンで洗浄した。ろ液と洗液を合
わせて、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(EtOAc/hexane)に付し、油
状物として4−tert−ブチル−2−(3−トリフルオロ
ベンゾイル)ピリジン(2.3g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.39(9H,s), 7.52(1H,dt,
J=2,5Hz), 7.62(1H,t,J=8Hz), 7.84(1H,d,J=8Hz), 8.13
(1H,s), 8.29(1H,d,J=8Hz), 8.38(1H,s), 8.63(1H,d,J=
8Hz).
【0061】参考例36 3−クロロ−2−(4−メトキシベンゾイル)ピリジン
(2.0g)のジメチルホルムアミド(30ml)溶液に
室温で95%ナトリウムチオメトキシド(0.66g)
を加え、同温で1時間かき混ぜた。酢酸エチルを加え、
水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
した。減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(EtOAc/hexane)に付し、得られた結
晶をジイソプロピルエーテル−ヘキサンから再結晶し
て、無色結晶として2−(4−メトキシベンゾイル)−
3−メチルチオピリジン(1.9g)を得た。 mp 54−55℃1 H−NMR(CDCl3)δ:2.45(3H,s), 3.88(3H,s),
6.91-6.98(2H,m), 7.39(1H,dd,J=5,8Hz), 7.80(1H,dd,
J=1,8Hz), 7.88-7.98(2H,m), 8.45(1H,dd,J=1,5Hz).
【0062】参考例37 3−メチルチオ−2−(4−メトキシベンゾイル)ピリ
ジン(1.4g)のジクロロメタン(15ml)溶液に0
℃で70%m−クロロ過安息香酸(2.8g)を加え、
室温で1時間かき混ぜた。酢酸エチルを加え、亜硫酸ナ
トリウム水溶液、水、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(EtOAc/hexane)に付
し、油状物として3−メタンスルホニル−2−(4−メ
トキシベンゾイル)ピリジン(1.5g)を得た。 mp 112−113℃1 H−NMR(CDCl3)δ:3.36(3H,s), 3.87(3H,s),
6.91-7.00(2H,m), 7.64(1H,dd,J=5,8Hz), 7.77-7.86(2
H,m), 8.46(1H,dd,J=2,8Hz), 8.87(1H,dd,J=2,5Hz).
【0063】参考例38 2−クロロピラジン(5.0g)、4−フルオロフェニ
ルアセトニトリル(7.1g)のジメチルホルムアミド
(50ml)溶液に0℃で60%水素化ナトリウム(ヘキ
サンで3回洗浄)(2.1g)を少量づつ加えた。室温
で2時間かき混ぜ、減圧下テトラヒドロフランを留去し
た。残渣を酢酸エチルに溶かして水、飽和食塩水で順次
洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残
渣を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。得られた結
晶をジメチルホルムアミド(100ml)に溶かし、炭酸
カリウム(20g)を加えて60℃で22時間かき混ぜ
た。減圧下溶媒を留去し、酢酸エチルを加えて、1N塩
酸、水、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウムで乾
燥して減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(EtOAc/hexane)に付し、油状物とし
て(4−フルオロベンゾイル)ピラジン(4.6g)を
得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.05-7.27(2H,m), 8.13-
8.26(2H,m), 8.72(1H,t,J=2Hz), 8.83(1H,d,J=3Hz), 9.
25(1H,d,J=1Hz).
【0064】参考例39 60%水素化ナトリウム(ヘキサンで3回洗浄)(2.
1g)のジメチルホルムアミド(10ml)懸濁液に0℃
で97%4−メトキシフェニルアセトニトリル(10.
0g)のジメチルホルムアミド(10ml)溶液を滴下
し、次いでクロロピラジン(5.0g)のジメチルホル
ムアミド(10ml)溶液にを少量づつ加えた。室温で5
時間かき混ぜ、減圧下溶媒を留去した。残渣を酢酸エチ
ルに溶かして水、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(EtOAc/hexane)に付し、油
状物(8.0g)を得た。得られた油状物をジメチルホ
ルムアミド(100ml)に溶かし、炭酸カリウム(2
1.0g)を加えて60℃で20時間かき混ぜた。減圧
下溶媒を留去し、酢酸エチルを加えて、1N塩酸、水、
飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥して減
圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(EtOAc/hexane)に付し、油状物として(3−
トリフルオロメチルベンゾイル)ピラジン(4.5g)
を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.67(1H,t,J=8Hz), 7.90
(1H,d,J=8Hz), 8.34(1H,d,J=8Hz), 8.43(1H,s), 8.67-
8.77(1H,m), 8.84(1H,d,J=2Hz), 9.34(1H,d,J=1Hz).
【0065】参考例40 クロロピラジン(3.0g)、4−イソプロピルアセト
ニトリル(5.0g),p−トルエンスルフィン酸ナト
リウム(4.9g)のテトラヒドロフラン(100ml)
溶液に0℃で60%水素化ナトリウム(ヘキサンで3回
洗浄)(2.3g)を少量づつ加えた。室温で2時間か
き混ぜ、2.5時間還流した。減圧下テトラヒドロフラ
ンを留去した。残渣を酢酸エチルに溶かして水、飽和食
塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
濃縮し、残渣をイソプロピルエーテル−ヘキサンから再
結晶した。再結晶した母液を濃縮し、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(EtOAc/hexane)に付し
た。得られた結晶を合わせてジメチルホルムアミド(2
0ml)に溶かし、炭酸カリウム(4.8g)を加えて6
0℃で20時間かき混ぜた。減圧下溶媒を留去し、酢酸
エチルを加えて、1N塩酸、水、飽和食塩水で順次洗
浄、硫酸マグネシウムで乾燥して減圧下濃縮した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/he
xane)に付し、油状物として(4−イソプロピルベンゾ
イル)ピラジン(1.9g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.29(6H,d,J=7Hz), 2.85-
3.12(1H,m), 7.32-7.42(2H,m), 7.99-8.07(2H,m), 8.66
-8.70(1H,m), 8.77(1H,d,J=3Hz), 9.23(1H,d,J=1Hz).
【0066】参考例41 2−ブロモピリジン(5.0g)、4−イソプロピルフ
ェニルアセトニトリル(6.0g)、p−トルエンスル
フィン酸ナトリウム(5.9g)のテトラヒドロフラン
(100ml)溶液に0℃で60%水素化ナトリウム(ヘ
キサンで3回洗浄)(2.8g)を少量づつ加えた。室
温で1時間かき混ぜ、2時間還流した。減圧下テトラヒ
ドロフランを留去し、残渣を酢酸エチルに溶かして水、
飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(EtOAc/hexane)に付した。得られた結晶
(2.7g)をジメチルホルムアミド(20ml)に溶か
し、炭酸カリウム(4.7g)を加えて60℃で13時
間かき混ぜた。減圧下溶媒を留去し、酢酸エチルを加え
て、1N塩酸、水、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネ
シウムで乾燥して減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(EtOAc/hexane)に付し、
油状物として2−(4−イソプロピルベンゾイル)ピリ
ジン(2.7g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.28(6H,d,J=7Hz), 2.84-
3.10(1H,m), 7.15-7.23(1H,m), 7.32-7.38(2H,m), 7.44
-7.53(1H,m), 7.89(1H,dt,J=2,8Hz), 8.70-8.76(1H,
m).
【0067】参考例42 2,3−ジクロロピリジン(11.1g)、マグネシウム
(2.01g)、臭化エチル(0.41g)に乾燥テトラ
ヒドロフラン(120ml)を加え、アルゴン雰囲気下7
0℃で4時間撹拌した。このグリニャール試薬を空冷し
た後、塩化トリブチルスズ(24.4g)の乾燥テトラ
ヒドロフラン(30ml)溶液を30分で加え、さらに室
温で一晩撹拌した。反応液に塩化アンモニウム水溶液を
加えて30分撹拌し、酢酸エチルを加えて抽出した。上
層を飽和食塩水で洗浄、乾燥(無水硫酸ナトリウム)
し、減圧下に濃縮した。残留物を減圧下に蒸留して、ト
リブチル(3−クロロ−2−ピリジル)スズ(18.3
g)を得た。 bp 150−160℃/0.2mmHg.1 H−NMR(CDCl3)δ:0.92(9H,t),1.16-1.45(1
2H,m),1.49-1.69(6H,m),7.08(1H,dd),7.52(1H,dd),
8.62(1H,dd).
【0068】参考例43 4−イソプロピル−3−メチルスルホニル安息香酸
(0.24g)のテトラヒドロフラン(3ml)溶液に塩
化オギザリル(0.25g)、DMF(1滴)を加え、
室温で30分撹拌した。反応液を減圧下に乾固した。つ
いで、残さをトルエン(10ml)に溶解し、トリブチル
(3−クロロ−2−ピリジル)スズ(0.60g)を加
えて室温で30分撹拌した。反応液を減圧下に濃縮し、
残さをシリカゲルクロマトに付し、酢酸エチル/ヘキサ
ンで溶出し精製して、3−クロロ−2−(4−イソプロ
ピル−3−メチルスルホニルベンゾイル)ピリジン
(0.20g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.36(6H,d),3.13(3H,
s),3.96(1H,m),7.44(1H,dd),7.69(1H,d),7.90(1H,d
d),8.18(1H,dd),8.45(1H,d),8.60(1H,d
d).
【0069】参考例44 1−ブロモ−4−フルオロベンゼン(8.75g)、マ
グネシウム(1.34g)、臭化エチル(0.41g)に
乾燥テトラヒドロフラン(70ml)を加え、アルゴン雰
囲気下70℃で1時間撹拌した。このグリニャール試薬
を0℃に冷却した後、2−シアノピリジン(5.21
g)の乾燥テトラヒドロフラン(20ml)溶液を20分
で加えた。氷浴をはずし、室温で2時間撹拌した。反応
液に飽和塩化アンモニウム水溶液(100ml)を加えて
3時間加熱還流し、空冷後、イソプロピルエーテルを加
えて抽出した。上層を飽和食塩水で洗浄、乾燥(無水硫
酸ナトリウム)し、減圧下に濃縮した。残さをイソプロ
ピルエーテルから再結晶して、2−(4−フルオロベン
ゾイル)ピリジン(7.05g)を得た。 mp 82−83℃
【0070】参考例45 3−ニトロベンゾイルクロリド(0.19g)のトルエ
ン(6ml)溶液にトリブチル(2−ピリジル)スズ(bp
120−130℃/0.2mmHg;0.55g)を加え
て室温で1時間撹拌した。反応液を減圧下に濃縮し、残
さをシリカゲルクロマトに付し、酢酸エチル/ヘキサン
で溶出し精製して、2−(3−ニトロベンゾイル)ピリ
ジン(0.18g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.58(1H,m),7.71(1H,
t),7.98(1H,dt),8.19(1H,td),8.42-8.51(2H,m),8.7
6(1H,m),9.02(1H,t).
【0071】参考例46 3−ブロモベンゾイルクロリド(0.22g)のトルエ
ン(6ml)溶液にトリブチル(2−ピリジル)スズ
(0.55g)を加えて室温で1時間撹拌した。反応液
を減圧下に濃縮し、残さをシリカゲルクロマトに付し、
酢酸エチル/ヘキサンで溶出し精製して、2−(3−ブ
ロモベンゾイル)ピリジン(0.21g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.38(1H,t),7.52(1H,
m),7.72(1H,m),7.93(1H,dt),8.01-8.10(2H,m),8.24
(1H,t),8.74(1H,m).
【0072】参考例47 3−トリフルオロメチルベンゾイルクロリド(0.21
g)のトルエン(6ml)溶液にトリブチル(2−ピリジ
ル)スズ(0.55g)を加えて室温で1時間撹拌し
た。反応液を減圧下に濃縮し、残さをシリカゲルクロマ
トに付し、酢酸エチル/ヘキサンで溶出し精製して、2
−(3−トリフルオロメチルベンゾイル)ピリジン
(0.17g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.54(1H,m),7.64(1H,
t),7.85(1H,d),7.95(1H,dt),8.14(1H,td),8.31(1H,
d),8.40(1H,s),8.74(1H,m).
【0073】参考例48 2−ブロモベンゾイルクロリド(0.33g)のトルエ
ン(8ml)溶液にトリブチル(2−ピリジル)スズ
(0.83g)を加えて室温で1時間撹拌した。反応液
を減圧下に濃縮し、残さをシリカゲルクロマトに付し、
酢酸エチル/ヘキサンで溶出し精製して、2−(2−ブ
ロモベンゾイル)ピリジン(0.18g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.32-7.52(4H,m),7.64(1
H,dd),7.92(1H,dt),8.17(1H,d),8.69(1H,m).
【0074】実施例1 (化合物1の製造) 3−クロロ−2−ベンゾイルピリジン(1.0g)、ア
ミノグアニジン塩酸塩(0.53g)の酢酸(20ml)
溶液を42時間加熱還流した。減圧下酢酸を留去し、残
渣を水に溶かしジエチルエーテルで洗浄した。水層に濃
水酸化ナトリウム水溶液を加えアルカリ性にした後、酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥、減圧下溶媒を留去した。残渣を
エタノールに溶かし、4N塩酸−酢酸エチルを加えた後
溶媒を減圧下留去した。残渣をエタノール−酢酸エチル
より再結晶して(Z)−3−クロロ−2−〔α−(グアニ
ジノイミノ)ベンジル〕ピリジン塩酸塩(化合物1塩酸
塩)(0.62g)を無色結晶として得た。 mp 210℃(分解) 元素分析値 C1312ClN5・HClとして Calcd. C,50.34; H,4.22; N,22.58. Found C,50.24; H,4.34; N,22.37.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.25-8.46(4H,br),
7.30-7.52(3H,m), 7.52-7.64(2H,m), 7.69(1H,dd,J=5,
8Hz), 8.21(1H,dd,J=1, 7Hz), 8.78(1H,dd,J=1, 5Hz),
10.59(1H,s).
【0075】実施例2 (化合物2の製造) 2−(3−ヒドロキシベンゾイル)−6−フェニルピリ
ジン(1.0g)、アミノグアニジン塩酸塩(1.2g)
の酢酸(20ml)溶液を86時間加熱還流した。減圧下
酢酸を留去し、残渣を水に溶かしジエチルエーテルで洗
浄した。水層に濃水酸化ナトリウム水溶液を加えアルカ
リ性にした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽
和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥、減圧
下溶媒を留去した。残渣をエタノールに溶かし4N塩酸
−酢酸エチルを加えた後、溶媒を減圧下留去した。残渣
をエタノール−酢酸エチルより再結晶して(Z)−2−
(α−グアニジノイミノ−3−ヒドロキシベンジル)−
6−フェニルピリジン塩酸塩(化合物2塩酸塩)(0.
57g)を無色結晶として得た。 mp 230℃(分解) 元素分析値 C19175O・HClとして Calcd. C,62.04; H,4.93; N,19.04. Found C,61.79; H,5.03; N,18.78.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:6.38-6.92(1H,m), 6.
93-6.99(1H,m), 7.10-7.27(2H,m), 7.20-7.57(4H,m),
7.85(4H,br), 8.06-8.26(4H,m), 9.57(1H,s), 10.48(1
H,s).
【0076】実施例3 (化合物3の製造) 2−ベンゾイルピラジン(1.0g)、アミノグアニジ
ン塩酸塩(1.8g)の酢酸(20ml)溶液を84時間
加熱還流した。減圧下酢酸を留去し、残渣を水に溶かし
ジエチルエーテルで洗浄した。水層に濃水酸化ナトリウ
ム水溶液を加えアルカリ性にした後、酢酸エチルで抽出
した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥、減圧下溶媒を留去した。残渣をエタノール
に溶かし4N塩酸−酢酸エチルを加えた後、溶媒を減圧
下留去した。残渣をエタノール−酢酸エチルより再結晶
して2−〔α−(グアニジノイミノ)ベンジル〕ピラジ
ン塩酸塩(化合物3塩酸塩)(0.51g)をE,Z異
性体の1:1混合物の無色結晶として得た。 元素分析値 C12126・HCl・0.3EtOHとして Calcd. C,52.08; H,5.13; N,28.93. Found C,51.73; H,4.69; N,28.84.1 H−NMR(DMSO−d6)Eisomer, δ:7.52-7.72
(3H,m), 8.56-8.68(3H,m), 8.94(1H,d,J=2Hz), 9.09(1
H,d,J=3Hz), 9.42(2H,br), 9.80(2H,br), 11.3(1H,br).
Zisomer, δ:7.31-7.44(3H,m), 7.52-7.72(2H,m),
8.12(4H,br), 8.48-8.55(1H,m), 8.56-8.68(1H,m), 9.7
8(1H,d,J=1Hz), 10.25(1H,br).
【0077】実施例4 (化合物4の製造) 2−(4−メトキシベンゾイル)ピラジン(0.5
g)、アミノグアニジン塩酸塩(0.31g)、濃塩酸
(0.55ml)、水(1ml)、エタノール(5ml)の混
合物を6時間加熱還流浄した。減圧下溶媒を留去し、残
渣を水に溶かしジエチルエーテルで洗浄した。水層に濃
水酸化ナトリウム水溶液を加えアルカリ性にした後、酢
酸エチルで抽出した。有機層を1N塩酸で抽出し水層を
減圧下濃縮した。残渣をエタノールに溶かし、不溶物を
ろ過して濃縮した。残渣にジイソプロピルエーテルを加
えて不溶物をろ取し2−(α−グアニジノイミノ−4−
メトキシベンジル)ピラジン塩酸塩(化合物4塩酸塩)
(0.64g)をE,Z異性体の1:2混合物のアモル
ファスとして得た。 元素分析値 C13146O・HCl・1.9H2Oとして Calcd. C,45.79; H,5.56; N,24.65. Found C,46.00; H,5.71; N,24.13.1 H−NMR(DMSO−d6)Eisomer, δ:3.81(3H,
s), 6.93-7.02(2H,m), 7.54-7.66(2H,m), 7.94(4H,br),
8.74(1H,s), 8.84-8.96(2H,m), 11.07(1H,s). Zisome
r, δ:3.85(3H,s), 7.07-7.22(2H,m), 7.25-7.39(2H,
m), 7.94(4H,br), 8.50-8.58(1H,m), 8.60-8.68(1H,m),
9.73(1H,s), 10.25(1H,s).
【0078】実施例5 (化合物5の製造) 2−ベンゾイルピリミジン(1.0g)、アミノグアニ
ジン塩酸塩(0.72g)、濃塩酸(1.3ml)、水
(1.3ml)、エタノール(10ml)の混合物を2時間
加熱還流した。減圧下溶媒を留去し、残渣を水に溶かし
ジエチルエーテルで洗浄した。水層に濃水酸化ナトリウ
ム水溶液を加えアルカリ性にした後、析出した結晶をろ
取し水で洗浄した。これをエタノールに溶かして、1N
塩酸(4.7ml)を加え濃縮した。残渣をエタノール−
ジエチルエーテルより再結晶して(Z)−2−〔α−(グ
アニジノイミノ)ベンジル〕ピリミジン塩酸塩(化合物
5塩酸塩)(0.91g)を無色結晶として得た。 mp 210℃(分解) 元素分析値 C12126・HCl・0.8H2Oとして Calcd. C,49.50; H,4.50; N,28.87. Found C,49.22; H,5.03; N,28.71.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.32-7.47(2H,m), 7.
53-7.66(4H,m), 8.0(4H,br), 8.90(2H,d,J=5Hz), 10.29
(1H,s).
【0079】実施例6 (化合物6の製造) 2−(4−メトキシベンゾイル)ピリミジン(1.0
g)、アミノグアニジン塩酸塩(0.62g)、濃塩酸
(1.1ml)、水(1.1ml)、エタノール(10ml)の
混合物を1時間加熱還流した。減圧下溶媒を留去し、残
渣を水に溶かしジエチルエーテルで洗浄した。水層に濃
水酸化ナトリウム水溶液を加えアルカリ性にした後、酢
酸エチルで抽出した。酢酸エチルに不溶の固体をろ取し
水洗した後、エタノールに溶かし4N塩酸−酢酸エチル
を加えた。溶媒を減圧下留去し、残渣をエタノールより
再結晶して(Z)−2−〔α−グアニジノイミノ−4−メ
トキシベンジル〕ピリミジン塩酸塩(化合物6塩酸塩)
(0.52g)を無色の結晶として得た。 mp 149−151℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ:3.85(3H,s), 7.12(2
H,d,J=9Hz), 7.32(2H,d,J=8Hz), 7.54(1H,t,J=5Hz), 7.
86(4H,br), 8.87(2H,d,J=5Hz), 10.25(1H,s).
【0080】実施例7 (化合物7の製造) 3−ベンゾイル−6−メチルピリダジン(1.0g)、
アミノグアニジン塩酸塩(0.59g)、濃塩酸(1.1
ml)、水(1.1ml)、エタノール(10ml)の混合物
を2時間加熱還流した。減圧下溶媒を留去し、残渣を水
に溶かしジエチルエーテルで洗浄した。減圧下濃縮し、
得られた結晶を水−アセトンより再結晶して(Z)−3−
〔α−(グアニジノイミノ)ベンジル〕−6−メチルピ
リダジン塩酸塩(化合物7塩酸塩)(1.1g)を無色
結晶として得た。 mp 140℃(分解)1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.69(3H,s), 7.34-7.
46(2H,m), 7.57-7.66(3H,m), 7.88(1H,d,J=9Hz), 8.06
(4H,br), 8.90(1H,d,J=9Hz), 10.23(1H,s).
【0081】実施例8 (化合物8の製造) 6−ベンゾイルニコチン酸エチル(1.0g)、アミノ
グアニジン塩酸塩(0.52g)、エタノール(10m
l)、ピロリジン(0.88ml)の混合物を70℃で31
時間撹拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣に1N酸化ナ
トリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で順次洗浄し、乾燥した。減圧下溶媒
を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(EtOAc/hexane)に付し、フリー体(0.48g)
を得た。これをエタノールに溶かし、4N塩酸−酢酸エ
チルを加えた後、溶媒を減圧下留去し6−〔α−(グア
ニジノイミノ)ベンジル〕ニコチン酸エチル塩酸塩(化
合物8塩酸塩)(0.52g)をE,Z異性体の1:7
混合物の結晶として得た。 元素分析値 C161752・HCl・1.5H2Oとし
て Calcd. C,51.27; H,4.84; N,18.68. Found C,51.03; H,5.00; N,18.54.1 H−NMR(CDCl3)Eisomer, δ:1.38(3H,t,J=8
Hz), 4.43(2H,q,J=7Hz),7.27-7.67(5H,m), 8.05(4H,b
r), 8.51(1H,dd,J=2, 8Hz), 8.56-8.70(1H,m), 9.32(1
H,s), 11.84(1H,s). Zisomer, δ:1.34(3H,t,J=7Hz),
4.37(2H,q,J=7Hz),7.27-7.67(5H,m), 8.05(4H,br), 8.
34(1H,dd,J=2, 8Hz), 8.69(1H,dd,J=1, 8Hz), 8.95(1H,
s), 10.14(1H,s).
【0082】実施例9 (化合物9の製造) 2−ベンゾイル−3−クロロ−5−ニトロピリジン
(0.12g)、アミノグアニジン塩酸塩(0.053
g)、濃塩酸(0.1ml)、水(0.1ml)、エタノール
(5ml)の混合物を2時間加熱還流した。減圧下溶媒を
留去し、残渣をエタノール−ジイソプロピルエーテルよ
り再結晶した。得られた結晶を水で洗い(Z)−3−クロ
ロ−2−〔α−(グアニジノイミノ)ベンジル〕−5−
ニトロピリジン塩酸塩(化合物9塩酸塩)(0.12
g)を無色結晶として得た。 mp 176℃(分解) 元素分析値 C1311ClN62・HCl・1.0H2Oと
して Calcd. C,41.84; H,3.78; N,22.52. Found C,42.32; H,3.87; N,22.56.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.37-7.57(3H,m), 7.
62-7.69(2H,m), 7.96(4H,br), 9.10(1H,d,J=2Hz), 9.57
(1H,d,J=2Hz), 11.06(1H,s).
【0083】実施例10 (化合物10の製造) 5−アミノ−2−ベンゾイル−3−クロロピリジン
(0.5g)、アミノグアニジン塩酸塩(0.25g)、
濃塩酸(0.45ml)、水(0.45ml)、エタノール
(5ml)の混合物を18時間加熱還流した。減圧下溶媒
を留去し、残渣を水に溶かしジエチルエーテルで洗浄し
た。減圧下濃縮し、得られた結晶を水から再結晶して
(Z)−5−アミノ−3−クロロ−2−〔α−(グアニジ
ノイミノ)ベンジル〕ピリジン塩酸塩(化合物10塩酸
塩)(0.46g)を無色結晶として得た。 mp 170℃(分解) 元素分析値 C1313ClN6・HCl・2.0H2Oとし
て Calcd. C,43.23; H,5.02; N,23.27. Found C,43.23; H,4.93; H,23.14.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.21(1H,d,J=2Hz),
7.34-7.51(3H,m), 7.57-7.67(2H,m), 7.9(6H,br), 8.10
(1H,d,J=2Hz), 10.27(1H,s).
【0084】実施例11 (化合物11の製造) 6−ベンゾイルニコチン酸エチル(1.3g)、アミノ
グアニジン塩酸塩(0.65g)、濃塩酸(1.2ml)、
水(1.2ml)、エタノール(10ml)の混合物を2時
間加熱還流した。減圧下溶媒を留去し、残渣を水に溶か
しジエチルエーテルで洗浄した。水層に濃水酸化ナトリ
ウム水溶液を加えアルカリ性にした後、酢酸エチルで抽
出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥、減圧下溶媒を留去した。残渣をエタ
ノールに溶かし4N塩酸−酢酸エチルを加えた後、溶媒
を減圧下留去した。残渣をエタノール−アセトンより再
結晶して(Z)−6−〔α−(グアニジノイミノ)ベンジ
ル〕ニコチン酸エチル塩酸塩(化合物11塩酸塩)
(0.08g)を無色結晶として得た。 mp 155−158℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.34(3H,t,J=7Hz),
4.37(2H,q,J=7Hz), 7.27-7.67(5H,m), 8.05(4H,br), 8.
34(1H,dd,J=2, 8Hz), 8.69(1H,dd,J=1, 8Hz), 8.95(1H,
s), 10.14(1H,s).
【0085】実施例12 (化合物12の製造) メチル 6−ベンゾイルニコチン酸(0.5g)、アミ
ノグアニジン塩酸塩(0.25g)、濃塩酸(0.06m
l)、水(1ml)、メタノール(10ml)の混合物を6
時間加熱還流した。減圧下溶媒を留去し、残渣を水に溶
かしジエチルエーテルで洗浄した。減圧下溶媒を留去
し、トルエンを加え減圧下濃縮する操作を2回繰り返し
た。残渣にメタノール(20ml)、4N塩酸−酢酸エチ
ル(3ml)を加え、2.5時間還流した。冷却後、減圧
下濃縮し、残渣をメタノール−酢酸エチルより再結晶し
て(Z)−6−〔α−(グアニジノイミノ)ベンジル〕ニ
コチン酸メチル塩酸塩(化合物12塩酸塩)(0.60
g)を無色結晶として得た。 mp 230℃(分解)1 H−NMR(DMSO−d6−D2O)δ:3.92(3H,s),
7.30-7.40(2H,m), 7.60-7.68(3H,m), 8.28(1H,d,J=8H
z), 8.40(1H,dd,J=2, 8Hz), 9.00(1H,d,J=2Hz).
【0086】実施例13 (化合物13の製造) 6−ベンゾイルニコチン酸(0.5g)、アミノグアニ
ジン塩酸塩(0.27g)、濃塩酸(0.48ml)、水
(0.48ml)、エタノール(5ml)の混合物を4時間
加熱還流した。減圧下溶媒を留去し、残渣を水に溶かし
ジエチルエーテルで洗浄した。減圧下溶媒を留去し、残
渣にテトラヒドロフラン(10ml)、1N水酸化ナトリ
ウム水(5ml)を加え、室温で12時間かき混ぜた。減
圧下溶媒を留去して、残渣をエタノールで抽出し、エタ
ノール層を濃縮した。得られた結晶を水−アセトンより
再結晶して(Z)−6−〔α−(グアニジノイミノ)ベン
ジル〕ニコチン酸塩酸塩(化合物13塩酸塩)(0.6
4g)を無色結晶として得た。 mp 183℃(分解)1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.30-7.42(2H,m), 7.
56-7.65(3H,m), 8.13(1H,br), 8.36(1H,dd,J=2, 8Hz),
8.59(1H,d,J=8Hz), 8.95(1H,d,J=2Hz), 10.20(1H,s).
【0087】実施例14 (化合物14の製造) N−(2−ベンゾイル−3−クロロピリジン−5−イ
ル)ベンズアミド(0.68g)、アミノグアニジン塩
酸塩(0.25g)、濃塩酸(0.06ml)、水(1m
l)、メタノール(10ml)の混合物を5時間加熱還流
した。減圧下溶媒を留去し、残渣を水に溶かしジエチル
エーテルで洗浄した。水層に濃水酸化ナトリウム水溶液
を加えアルカリ性にした後、酢酸エチルで抽出した。有
機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥、減圧下溶媒を留去した。残渣を酢酸エチルより
再結晶し、母液は濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(EtOAc/MeOH/Et3N,10
0:10:1)に付した。得られた結晶と再結晶した結
晶を合わせてエタノールに溶かし4N塩酸−酢酸エチル
を加えた後、溶媒を減圧下留去した。残渣をエタノール
より再結晶して(Z)−N−〔〔3−クロロ−2−(α−
グアニジノイミノ)ベンジル〕ピリジン−5−イル〕ベ
ンズアミド塩酸塩(化合物14塩酸塩)(0.44g)
を無色結晶として得た。 mp 194℃(分解) 元素分析値 C20176O・HCl・2.0H2Oとして Calcd. C,51.62; H,4.77; N,18.06. Found C,52.01; H,4.53; H,17.92.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.0-8.5(4H,br), 7.3
5-7.48(3H,m), 7.53-7.70(5H,m), 8.00-8.09(2H,m), 8.
72(1H,d,J=2Hz), 9.18(1H,d,J=2Hz), 10.32(1H,s), 11.
01(1H,s).
【0088】実施例15 (化合物15の製造) N−(2−ベンゾイル−3−クロロピリジン−5−イ
ル)トリフルオロアセタミド(0.27g)、アミノグ
アニジン塩酸塩(0.11g)、濃塩酸(0.03ml)、
水(0.6ml)、メタノール(5ml)の混合物を8時間
加熱還流した。減圧下溶媒を留去し、残渣を水−アセト
ニトリルより再結晶しN−〔〔3−クロロ−2−(α−
グアニジノイミノ)ベンジル〕ピリジン−5−イル〕ト
リフルオロアセタミド塩酸塩(化合物15塩酸塩)
(0.2g)をE,Z異性体の1:4混合物の無色結晶
として得た。1 H−NMR(DMSO−d6)Eisomer, δ:7.19(1H,
d,J=2Hz), 7.33-7.49(2H,m), 7.50-7.63(3H,m), 7.84(1
H,d,J=2Hz), 7.85(5H,br), 10.34(1H,s), Zisomer,
δ:7.20(1H,d,J=2Hz), 7.33-7.49(2H,m), 7.50-7.63(3
H,m), 7.85(5H,br),8.10(1H,d,J=2Hz), 10.23(1H,s).
【0089】実施例16 (化合物16の製造) N−(2−ベンゾイル−3−クロロピリジン−5−イ
ル)−4−メチルベンゼンスルホンアミド(0.64
g)、アミノグアニジン塩酸塩(0.20g)、濃塩酸
(0.05ml)、水(1ml)、エタノール(10ml)の
混合物を6時間加熱還流した。減圧下溶媒を留去し、残
渣を水に溶かしジエチルエーテルで洗浄した。このとき
析出した結晶をろ取し、水で洗浄し乾燥して(Z)−N−
〔〔3−クロロ−2−(α−グアニジノイミノ)ベンジ
ル〕ピリジン−5−イル〕4−メチルベンゼンスルホン
アミド塩酸塩(化合物16塩酸塩)(0.37g)を無
色結晶として得た。 mp 250℃(分解) 元素分析値 C2019ClN62S・HCl・1.0H2
として Calcd. C,48.29; H,4.46; N,16.90. Found C,48.30; H,4.59; H,16.93.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.40(3H,s), 7.30-7.
52(7H,m), 7.20-8.25(4H,br), 7.78(1H,d,J=2Hz), 7.85
(2H,d,J=8Hz), 8.50(1H,d,J=2Hz), 10.49(1H,s),11.37
(1H,s).
【0090】実施例17 (化合物17の製造) N−(2−ベンゾイル−3−クロロピリジン−5−イ
ル)トリフルオロメタンスルホンアミド(0.22
g)、アミノグアニジン塩酸塩(73mg)、濃塩酸
(0.02ml)、水(0.5ml)、メタノール(5ml)の
混合物を32時間加熱還流した。減圧下溶媒を留去し、
残渣に1N水酸化ナトリウム水溶液(0.6ml)を加え
濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(EtOAc−EtOAc/MeOH)に付した。得られた
油状物をエタノールに溶かし1N塩酸水を加えた後、溶
媒を減圧下留去し(Z)−N−〔〔3−クロロ−2−(α
−グアニジノイミノ)ベンジル〕ピリジン−5−イル〕
トリフルオロメタンスルホンアミド塩酸塩(化合物17
塩酸塩)(0.14g)をアモルファスとして得た。1 H−NMR(CD3OD)δ:8.64-8.99(5H,m), 9.41
(1H,d,J=2Hz), 10.06(1H,d,J=2Hz).
【0091】実施例18 (化合物18の製造) 2−(3−ブロモベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジ
ン(mp 73−74℃;0.56g)、アミノグアニジン
塩酸塩(0.33g)に酢酸(5ml)を加え、110℃
で24時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣に酢酸
エチルを加えて固化させた。得られた固体をエタノール
/水(1:4)(5ml)から再結晶し、乾燥して(Z)−
2−〔3−ブロモ−α−(グアニジノイミノ)ベンジ
ル〕−3−ヒドロキシピリジン塩酸塩(化合物18塩酸
塩)(0.18g)を淡黄色結晶として得た。 mp 170−174℃ 元素分析値 C1312BrN5O・HCl・H2Oとして Calcd. C,40.17; H,3.89; N,18.02. Found C,40.25; H,3.92; N,17.93.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.1-8.5(4H,br), 7.2
2-7.57(5H,m), 7.99(1H,s), 8.29(1H,dd), 10.04(1H,
s), 10.54(1H,s).
【0092】実施例19 (化合物19の製造) 2−(3−ブロモベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジ
ン(0.56g)、アミノグアニジン塩酸塩(0.33
g)、ピロリジン(0.50ml)にエタノール(5ml)
を加え、70℃で1時間撹拌した。減圧下、溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチ
ルで溶出し、目的物フリー体(0.62g)を得た。こ
の粉末を酢酸エチル(10ml)に溶解し、4N塩酸酢酸
エチル溶液(1.5ml)を加えた。析出物を濾取し、エ
タノール/水(1:4)から再結晶し、乾燥して、(E)
−2−〔3−ブロモ−α−(グアニジノイミノ)ベンジ
ル〕−3−ヒドロキシピリジン塩酸塩(化合物19塩酸
塩)(0.50g)を淡黄色結晶として得た。 mp 250℃(分解) 元素分析値 C1312BrN5O・HClとして Calcd. C,38.35; H,3.47; N,17.20. Found C,38.23; H,3.47; N,17.32.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.43-7.58(2H,m), 7.
68-7.92(4H,m), 8.17(4H,br), 8.38(1H,d), 10.49(1H,
s), 11.52(1H,br).
【0093】実施例20 (化合物20の製造) 3−クロロ−2−(5−クロロ−2−ヒドロキシベンゾ
イル)ピリジン(mp120−121℃;0.54g)、
アミノグアニジン塩酸塩(0.33g)に酢酸(5ml)
を加え、110℃で24時間撹拌した。減圧下溶媒を留
去し、残渣に酢酸エチルを加えて固化させた。得られた
固体をエタノール/水(1:4)(3ml)から再結晶
し、乾燥して(Z)−3−クロロ−2−〔5−クロロ−α
−グアニジノイミノ−2−ヒドロキシベンジル〕ピリジ
ン塩酸塩(化合物20塩酸塩)(0.08g)を淡黄色
結晶として得た。 mp 227−228℃ 元素分析値 C1311ClN5O・HClとして Calcd. C,43.30; H,3.35; N,19.42. Found C,43.38; H,3.53; N,19.47.
【0094】実施例21 (化合物21の製造) 2−(5−ブロモ−4−クロロ−2−ヒドロキシベンゾ
イル)ピリジン(mp124−128℃;0.63g)、
アミノグアニジン塩酸塩(0.33g)、ピロリジン
(0.50ml)にエタノール(5ml)を加え、70℃で
0.5時間撹拌した。減圧下、溶媒を留去し、残渣を5
0%エタノール水(10ml)に懸濁させ、4N塩酸酢酸
エチル溶液(1.5ml)を加え、10分間室温で撹拌し
た。減圧下、溶媒を留去し、残渣をエタノール/水
(1:4)(10ml)から再結晶し、乾燥して、(Z)−
2−〔5−ブロモ−4−クロロ−α−グアニジノイミノ
−2−ヒドロキシベンジル〕ピリジン塩酸塩(化合物2
1塩酸塩)(0.44g)を淡黄色結晶として得た。 mp 260℃(分解) 元素分析値 C1311BrClN5O・HClとして Calcd. C,38.55; H,2.99; N,17.29. Found C,38.33; H,2.96; N,17.22.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.21(1H,d), 7.25(1
H,s), 7.59(1H,dd), 7.79(1H,s), 7.98(1H,t), 8.19(4
H,br), 8.82(1H,d), 10.73(1H,s).
【0095】実施例22 (化合物22の製造) 2−(4−クロロ−5−フルオロ−2−ヒドロキシベン
ゾイル)ピリジン(mp122−123℃;0.40
g)、アミノグアニジン塩酸塩(0.26g)、ピロリ
ジン(0.39ml)にエタノール(4ml)を加え、室温
で2時間撹拌した。減圧下、溶媒を留去し、残渣を水
(4ml)、酢酸エチル(4ml)で順次洗浄して、粉末
(0.60g)を得た。この粉末をエタノール(5ml)
に溶解し、4N塩酸酢酸エチル溶液(1.5ml)を加え
た。10分後、溶媒を留去し、残渣をエタノール/水
(1:4)(5ml)から再結晶し、乾燥して(Z)−2−
〔4−クロロ−5−フルオロ−α−グアニジノイミノ−
2−ヒドロキシベンジル〕ピリジン塩酸塩(化合物22
塩酸塩)(0.42g)を淡黄色結晶として得た。 mp 262℃(分解) 元素分析値 C1311ClFN5O・1.8HClとして Calcd. C,41.82; H,3.46; N,18.76. Found C,41.92; H,3.44; N,18.88.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.14(1H,d,), 7.23(1
H,d), 7.55(1H,d), 7.60(1H,dt), 7.99(1H,dt), 8.18(1
H,br), 8.82(1H,dd), 10.40(1H,br).
【0096】実施例23 (化合物23の製造) 2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシ−4−メチルベンゾ
イル)−3−ヒドロキシピリジン(mp 139−141
℃;0.62g)、アミノグアニジン塩酸塩(0.26
g)、ピロリジン(0.50ml)にエタノール(5ml)
を加え、室温で1晩撹拌した。減圧下、溶媒を留去し、
残渣に酢酸エチル、水を加えて分配した。酢酸エチル層
を乾燥(無水硫酸マグネシウム)後、溶媒留去した。残
渣をエタノール(5ml)に溶解し、4N塩酸酢酸エチル
溶液(1.5ml)を加えた。10分後、溶媒を留去し、
残渣を水(5ml)から再結晶し、乾燥して2−(5−ブ
ロモ−α−グアニジノイミノ−2−ヒドロキシ−4−メ
チルベンジル)−3−ヒドロキシピリジン塩酸塩(化合
物23塩酸塩)(0.41g)をE,Z異性体の1:1
混合物として得た。 元素分析値 C1414BrN52・HCl・2H2Oとし
て Calcd. C,38.51; H,4.39; N,16.04. Found C,38.13; H,4.15; N,15.84.1 H−NMR(DMSO−d6)Eisomer:δ 2.27(3H,
s), 6.79(1H,s), 7.66(1H,s), 7.4-7.8(2H,m), 8.13(4
H,br), 8.24(1H,dd), 10.43(1H,br). Zisomer:δ2.34
(3H,s), 7.02(1H,s), 7.4-7.8(2H,m), 7.40(1H,s), 7.8
9(4H,br), 8.33(1H,d), 10.27(1H,s).
【0097】実施例24 (化合物24の製造) 2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾイル)−3−ヒドロキシピリジン(mp 179−18
2.5℃;0.65g)、アミノグアニジン塩酸塩(0.
33g)、ピロリジン(0.50ml)にエタノール(5m
l)を加え、室温で6時間撹拌した。減圧下、溶媒を留
去し、残渣に酢酸エチル、水を加えて分配した。酢酸エ
チル層を乾燥(無水硫酸マグネシウム)後、溶媒留去し
た。残渣をエタノール(10ml)に溶解し、4N塩酸酢
酸エチル溶液(1.5ml)を加えた。10分後、溶媒を
留去し、残渣を水(5ml)から再結晶し、乾燥して、2
−(5−ブロモ−α−グアニジノイミノ−2−ヒドロキ
シ−4−メトキシベンジル)−3−ヒドロキシピリジン
塩酸塩(化合物24塩酸塩)(0.43g)をE,Z異
性体の1:2混合物として得た。 元素分析値 C1414BrN53・2HCl・H2Oとし
て Calcd. C,35.69; H,3.85; N,14.87. Found C,35.92; H,4.02; N,14.60.1 H−NMR(DMSO−d6)Eisomer:δ 3.81(3H,
s), 6.56(1H,s), 7.70(1H,s), 7.5-8.0(2H,m), 8.20(4
H,br), 8.28(1H,dd), 10.68(1H,br). Zisomer:δ3.86
(3H,s), 6.79(1H,s), 7.42(1H,s), 7.5-8.0(6H,m), 8.3
8(1H,d,), 10.38(1H,s).
【0098】実施例25 (化合物25の製造) 2−ベンゾイル−5−ブロモピリジン(0.8g)、ア
ミノグアニジン塩酸塩(0.35g)、濃塩酸(0.31m
l)、水(0.6ml)、エタノール(10ml)の混合物を
8時間加熱還流した。減圧下溶媒を留去し、残渣を水に
溶かしジエチルエーテルで洗浄した。減圧下濃縮し、得
られた結晶をエタノールより再結晶して(Z)−5−ブロ
モ−2−〔α−(グアニジノイミノ)ベンジル〕ピリジ
ン塩酸塩(化合物25塩酸塩)(0.62g)を無色結晶
として得た。 mp 155℃ (分解) 元素分析値 C13135BrCl・HCl・2.5H2Oと
して Calcd. C,39.06; H,4.54; N,17.52. Found C,38.83; H,4.18; N,17.25.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.26-7.40(2H,m), 7.
53-7.63(3H,m), 8.06(4H,br), 8.11(1H,dd,J=2,9Hz),
8.55(1H,d,J=9Hz), 8.59(1H,d,J=2Hz), 10.07(1H,s).
【0099】実施例26 (化合物26の製造) 2−ベンゾイル−5−フェニルピリジン(0.55
g)、アミノグアニジン塩酸塩(0.25g)、濃塩酸
(0.2ml)、水(0.4ml)、エタノール(10ml)の
混合物を3時間加熱還流した。減圧下溶媒を留去し、残
渣を水に溶かしジエチルエーテルで洗浄した。減圧下濃
縮し、残渣をエタノール−酢酸エチル、続いて、水−エ
タノールより再結晶して(Z)−2−〔α−(グアニジ
ノイミノ)ベンジル〕−5−フェニルピリジン塩酸塩
(化合物26塩酸塩)(0.50g)を無色結晶として
得た。 mp 200℃(分解) 元素分析値 C19195Cl2・2HCl・0.2H2Oと
して Calcd. C,58.23; H,4.99; N,17.87; Cl,18.09. Found C,58.25; H,4.93; N,17.90; Cl,18.10.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.39−7.73
(8H,m), 7.78−7.88(2H,m),
7.95−8.70(4H,br), 8.15−8.
25(1H,m), 8.42−8.52(1H,
m), 8.94(1H,d,J=2Hz), 10.
35(1H,s).
【0100】実施例27 (化合物27の製造) 2−ベンゾイル−5−(3−ニトロフェニル)ピリジン
(0.80g)、アミノグアニジン塩酸塩(0.31
g)、濃塩酸(0.26ml)、水(0.6ml)、エタノー
ル(10ml)の混合物を2時間加熱還流した。減圧下溶
媒を留去し、残渣に水を加えた。水に不溶の部分をろ取
し、水−エタノールより再結晶して、(Z)−2−〔α−
(グアニジノイミノ)ベンジル〕−5−(3−ニトロフ
ェニル)ピリジン塩酸塩(化合物27塩酸塩)(0.1
3g)を無色結晶として得た。 mp 166−170℃ 元素分析値 C191662・HCl・H2Oとして Calcd. C,55.01; H,4.62; N,20.26; Cl,8.55. Found C,55.30; H,4.73; N,20.03; Cl,8.85.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.36-7.45(2H,m), 7.
56-7.76(3H,m), 7.83(1H,t,J=8Hz), 8.13(4H,br), 8.24
-8.35(2H,m), 8.41-8.57(2H,m), 8.60(1H,s), 8.98(1H,
s), 10.20(1H,s).
【0101】実施例28 (化合物28の製造) 2−ベンゾイル−5−(3−ニトロフェニル)ピリジン
(0.80g)、アミノグアニジン塩酸塩(0.31
g)、濃塩酸(0.26ml)、水(0.6ml)、エタノー
ル(10ml)の混合物を2時間加熱還流した。減圧下溶
媒を留去し、残渣に水を加えた。水に不溶の部分をろ取
し、ろ液をジエチルエーテルで洗浄した。減圧下濃縮
し、残渣を水から再結晶して(E)−2−〔α−(グアニ
ジノイミノ)ベンジル〕−5−(3−ニトロフェニル)
ピリジン塩酸塩(化合物28塩酸塩)(0.80g)を
無色結晶として得た。 mp 163−165℃ 元素分析値 C191662・HCl・0.5H2Oとし
て Calcd. C,56.23; H,4.47; N,20.71. Found C,56.49; H,4.59; N,20.67.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.42-7.55(2H,m), 7.
60(1H,d,J=8Hz), 7.64-7.72(2H,m), 7.83(4H,br), 7.83
-7.93(2H,m), 8.30-8.43(2H,m), 8.49(1H,dd,J=2,8Hz),
8.63(1H,t,J=2Hz), 9.26(1H,d,J=2Hz), 11.84(1H,br).
【0102】実施例29 (化合物29の製造) 5−(3−アミノフェニル)−2−ベンゾイルピリジン
(0.80g)、アミノグアニジン塩酸塩(0.34
g)、濃塩酸(0.29ml)、水(0.6ml)、エタノー
ル(10ml)の混合物を2.5時間加熱還流した。減圧
下溶媒を留去し、残渣を水に溶かしてジエチルエーテル
で洗浄した。1N水酸化ナトリウム(10ml)を加え酢
酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残渣
をエタノールに溶かし、4N塩酸−酢酸エチル(2.5m
l)を加え、減圧下濃縮した。残渣を水−アセトンより
2回再結晶して(Z)−5−(3−アミノフェニル)−2
−〔α−(グアニジノイミノ)ベンジル〕ピリジン塩酸
塩(化合物29塩酸塩)(0.59g)を無色結晶とし
て得た。 mp 195℃(分解) 元素分析値 C19186・3HCl・0.5H2Oとして Calcd. C,50.85; H,4.94; N,18.73. Found C,50.64; H,5.21; N,18.47.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.37-7.56(4H,m), 7.
56-7.74(5H,m), 7.76-7.87(2H,m), 8.16(4H,br), 8.28-
8.46(2H,m), 8.87(1H,s), 10.25(1H,s).
【0103】実施例30 (化合物30の製造) 2−ベンゾイル−5−(4−メトキシフェニル)ピリジ
ン(0.71g)、アミノグアニジン塩酸塩(0.30
g)、濃塩酸(0.26ml)、水(0.5ml)、エタノー
ル(10ml)の混合物を4.5時間加熱還流した。減圧
下溶媒を留去し、残渣を水に溶かしジエチルエーテルで
洗浄した。減圧下濃縮し、得られた結晶をエタノール−
酢酸エチル、続いて、エタノールより再結晶して(Z)−
2−〔α−(グアニジノイミノ)ベンジル〕−5−(4
−メトキシフェニル)ピリジン塩酸塩(化合物30塩酸
塩)(0.61g)を無色結晶として得た。 mp 240℃(分解) 元素分析値 C20215OCl2・2HCl・0.7H2
として Calcd. C,55.74; H,5.24; N,16.25; Cl,16.45. Found C,55.75; H,5.16; N,16.02; Cl,16.27.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:3.83(3H,s), 7.05-7.
16(2H,m), 7.39-7.49(2H,m), 7.59-7.72(3H,m), 7.73-
7.86(2H,m), 8.15(4H,br), 8.18-8.46(2H,m), 8.87(1H,
s), 10.25(1H,d,J=14Hz).
【0104】実施例31 (化合物31の製造) 2−ベンゾイル−5−(4−フルオロフェニル)ピリジ
ン(0.71g)、アミノグアニジン塩酸塩(0.30
g)、濃塩酸(0.26ml)、水(0.5ml)、エタノー
ル(10ml)の混合物を4.5時間加熱還流した。減圧
下溶媒を留去し、残渣を水に溶かしジエチルエーテルで
洗浄した。減圧下濃縮し、得られた結晶をエタノール−
酢酸エチルより再結晶して(Z)−5−(4−フルオロフ
ェニル)−2−〔α−(グアニジノイミノ)ベンジル〕
ピリジン塩酸塩(化合物31塩酸塩)(0.89g)を
無色結晶として得た。 mp 220℃(分解) 元素分析値 C19185Cl2F・2HCl・0.2H2
として Calcd. C,55.67; H,4.53; N,17.09; Cl,17.30. Found C,55.50; H,4.60; N,17.08; Cl,17.28.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.32-7.51(4H,m), 7.
58-7.72(4H,m), 7.84-7.96(2H,m), 8.20(1H,d,J=9Hz),
8.30(4H,br), 8.45(1H,dd,J=2.8Hz), 10.37(1H,s).
【0105】実施例32 (化合物32の製造) 2−ベンゾイル−5−(ピロリジン−1−カルボニル)
ピリジン(0.73g)、アミノグアニジン塩酸塩(0.
30g)、濃塩酸(0.26ml)、水(0.52ml)、エ
タノール(10ml)の混合物を3時間加熱還流した。減
圧下溶媒を留去し、残渣を水に溶かしジエチルエーテル
で洗浄した。減圧下溶媒を留去して(Z)−2−〔α−
(グアニジノイミノ)ベンジル〕−5−(ピロリジン−
1−カルボニル)ピリジン塩酸塩(化合物32塩酸塩)
(1.0g)をアモルファスとして得た。 元素分析値 C18206O・2HCl・0.5H2Oとし
て Calcd. C,51.68; H,5.54; N,20.09; Cl,16.95. Found C,51.36; H,5.53; N,20.32; Cl,17.31.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.73-2.01(4H,m),
3.30-3.60(4H,m), 7.29-7.43(2H,m), 7.51-7.70(3H,m),
7.80-8.50(4H,m), 8.10-8.20(1H,m), 8.34-8.48(1H,
m), 8.66(1H,s), 10.21(1H,s).
【0106】実施例33 (化合物33の製造) 6−ベンゾイル−N,N−ジエチルニコチンアミド(0.
47g)、アミノグアニジン塩酸塩(0.19g)、濃
塩酸(0.17ml)、水(0.35ml)、エタノール(1
0ml)の混合物を7時間加熱還流した。減圧下溶媒を留
去し、残渣を水に溶かしジエチルエーテルで洗浄した。
1N水酸化ナトリウムを加え酢酸エチルで抽出した。有
機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下濃縮し、残渣をエタノールに溶かし、1
N塩酸(1.3ml)を加え、減圧下濃縮した。残渣をエタ
ノール−酢酸エチルより再結晶して(E)−N,N−ジエ
チル−2−〔α−(グアニジノイミノ)ベンジル〕ニコ
チン酸アミド塩酸塩(化合物33塩酸塩)(0.14
g)を無色結晶として得た。 mp 260℃(分解) 元素分析値 C18226O・HCl・0.1H2Oとして Calcd. C,57.55; H,5.96; N,22.37; Cl,9.37. Found C,57.33; H,6.08; N,22.02; Cl,9.24.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.07-1.30(6H,m), 3.
22-3.61(4H,m), 7.40-7.56(5H,m), 7.60-7.73(2H,m),
7.73-7.96(4H,m), 8.81(1H,d,J=1Hz), 12.01(1H,s).
【0107】実施例34 (化合物34の製造) 6−ベンゾイル−N,N−ジエチルニコチンアミド(0.
47g)、アミノグアニジン塩酸塩(0.19g)、濃
塩酸(0.17ml)、水(0.35ml)、エタノール(1
0ml)の混合物を7時間加熱還流した。減圧下溶媒を留
去し、残渣を水に溶かしジエチルエーテルで洗浄した。
1N水酸化ナトリウムを加え酢酸エチルで抽出した。有
機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下濃縮し、残渣をエタノールに溶かし、1
N塩酸(1.3ml)を加え、減圧下濃縮した。残渣をエ
タノール−酢酸エチルより再結晶して結晶をろ取し、母
液を減圧下濃縮し、残渣をイソプロピルエーテル−アセ
トンから再結晶して(Z)−N,N−ジエチル−2−〔α
−(グアニジノイミノ)ベンジル〕ニコチン酸アミド塩
酸塩(化合物34塩酸塩)(0.30g)を無色結晶と
して得た。 mp 165℃(分解) 元素分析値 C19226O・2HCl・0.3H2Oとし
て Calcd. C,51.88; H,5.95; N,20.17; Cl,17.01. Found C,52.06; H,6.07; N,20.17; Cl,16.83.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:0.99-1.25(6H,m), 3.
10-3.54(4H,m), 7.30-7.41(2H,m), 7.50-7.68(3H,m),
7.96(1H,d,J=9Hz), 8.07(4H,br), 8.45-8.53(2H,m), 1
0.13(1H,s).
【0108】実施例35 (化合物35の製造) 2−ジクロロ−6−トリフルオロメチルピリジン(5.
0g)、4−メトキシフェニルアセトニトリル(4.9
g)、p−トルエンスルフィン酸ナトリウム(5.2
g)のテトラヒドロフラン(100ml)溶液に0℃で6
0%水素化ナトリウム(ヘキサンで3回洗浄)(2.4
g)を少量づつ加えた。室温で4.5時間、60℃で1
3時間かき混ぜ、減圧下テトラヒドロフランを留去し
た。残渣を酢酸エチルに溶かして水、飽和食塩水で順次
洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc−
hexane)に付した。得られた油状物をジメチルホルムア
ミド(60ml)に溶かし、炭酸カリウム(7.8g)を
加えて60℃で20時間かき混ぜた。減圧下溶媒を留去
し、酢酸エチルを加えて、1N塩酸、水、飽和食塩水で
順次洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥して減圧下濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Et
OAc/hexane)に付し、油状物として6−トリフルオ
ロメチル−2−(4−メトキシベンゾイル)ピリジンを
得た。これを、エタノール(10ml)に溶かし、アミノ
グアニジン塩酸塩(0.41g)、濃塩酸(0.4ml)、
水(0.8ml)を加え、4時間加熱還流した。減圧下溶
媒を留去し、残渣を水から2回再結晶して(Z)−6−ト
リフルオロメチル−2−〔α−(グアニジノイミノ)−
4−メトキシベンジル〕ピリジン塩酸塩(化合物35塩
酸塩)(0.39g)を無色結晶として得た。 mp 240℃(分解) 元素分析値 C15145OF3・HCl・0.6H2Oと
して Calcd. C,46.84; H,4.25; N,18.21. Found C,47.00; H,4.37; N,17.82.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:3.80(3H,s), 6.90-7.
05(2H,m), 7.50-7.62(2H,m), 7.82(4H,br), 7.87(1H,d,
J=8Hz), 8.11(1H,d,J=8Hz), 8.30-8.44(1H,m), 10.35(1
H,s).
【0109】実施例36 (化合物36の製造) 2−(4−メトキシベンゾイル)−3−トリフルオロメ
チルピリジン(0.67g)、アミノグアニジン塩酸塩
(0.28g)、濃塩酸(0.24ml)、水(0.5m
l)、エタノール(10ml)の混合物を19時間加熱還
流した。減圧下溶媒を留去し、残渣を水に溶かしてジエ
チルエーテルで洗浄した。1N水酸化ナトリウムを加え
酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残渣
をエタノールに溶かし、1N塩酸(3.9ml)を加え、
減圧下濃縮した。得られた結晶を酢酸エチル−エタノー
ルより再結晶して(Z)−3−トリフルオロメチル−2−
〔α−(グアニジノイミノ)−4−メトキシベンジル〕
ピリジン塩酸塩(化合物36塩酸塩)(0.30g)を
無色結晶として得た。 mp 240℃(分解) 元素分析値 C13145OF3・2HCl・0.2H2
として Calcd. C,43.92; H,3.93; N,17.07. Found C,43.54; H,3.99; N,16.92.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:3.79(3H,s), 6.88-7.
02(2H,m), 7.42-7.53(2H,m), 7.30-8.40(4H,br), 7.87
(1H,dd,J=5,8Hz), 8.44(1H,d,J=8Hz), 9.07(1H,d,J=5H
z), 10.52(1H,s).
【0110】実施例37 (化合物37の製造) 2−(4−メトキシベンゾイル)−5−トリフルオロメ
チルピリジン(1.0g)、アミノグアニジン塩酸塩
(0.41g)、濃塩酸(0.4ml)、水(0.8ml)、
エタノール(10ml)の混合物を4時間加熱還流した。
減圧下溶媒を留去し、残渣を水に溶かしジエチルエーテ
ルで洗浄した。減圧下濃縮し、残渣を水から再結晶して
(Z)−5−トリフルオロメチル−2−〔α−(グアニジ
ノイミノ)−4−メトキシベンジル〕ピリジン塩酸塩
(化合物37塩酸塩)(0.33g)を無色結晶として
得た。 mp 220℃(分解) 元素分析値 C15145O・HCl・0.5H2Oとして Calcd. C,47.07; H,4.21; N,18.30; Cl,9.26. Found C,46.84; H,4.31; N,18.27; Cl,9.23.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:3.86(3H,s), 7.19(2
H,d,J=8Hz), 7.30(2H,d,J=8Hz), 8.19(4H,br), 8.30(1
H,dd,J=2,9Hz), 8.79(1H,d,J=8Hz), 8.87(1H,s), 10.29
(1H,s).
【0111】実施例38 (化合物38の製造) 3−クロロ−2−(4−メトキシベンゾイル)−5−ト
リフルオロメチルピリジン(1.0g)、アミノグアニ
ジン塩酸塩(0.37g)、濃塩酸(0.30ml)、水
(0.6ml)、エタノール(10ml)の混合物を4時間
加熱還流した。減圧下溶媒を留去し、残渣を水に溶かし
ジエチルエーテルで洗浄した。減圧下濃縮し、得られた
結晶を水より再結晶して(Z)−3−クロロ−5−トリフ
ルオロメチル−2−〔α−(グアニジノイミノ)−4−
メトキシベンジル〕ピリジン塩酸塩(化合物38塩酸
塩)(0.89g)を無色結晶として得た。 mp 150−153℃ 元素分析値 C15135OF3・HCl・0.5H2Oと
して Calcd. C,43.18; H,3.62; N,16.79; Cl,16.99. Found C,43.32; H,3.79; N,16.79; Cl,16.71.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:3.80(3H,s), 6.95(2
H,d,J=9Hz), 7.56(2H,d,J=9Hz), 7.92(4H,br), 8.72(1
H,d,J=2Hz), 9.15(1H,d,J=2Hz), 10.82(1H,s).
【0112】実施例39 (化合物39の製造) 2−ベンゾイル−5−メチルチオピリジン(0.37
g)、アミノグアニジン塩酸塩(0.19g)、濃塩酸
(0.16ml)、水(0.3ml)、エタノール(5ml)の
混合物を5時間加熱還流した。減圧下溶媒を留去し、残
渣を水に溶かしジエチルエーテルで洗浄した。1N水酸
化ナトリウムを加え酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し、残渣をエタノールに溶かし、1N塩
酸(2.5ml)を加えた。減圧下濃縮し、得られた結晶
を酢酸エチル−エタノールより再結晶して(Z)−2−
〔α−(グアニジノイミノ)ベンジル〕−5−メチルチ
オピリジン塩酸塩(化合物39塩酸塩)(0.30g)
を無色結晶として得た。 mp 197−201℃ 元素分析値 C14155S・2HClとして Calcd. C,46.93; H,4.78; N,19.55. Found C,46.85; H,4.76; N,19.27.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.60(3H,s), 7.32-7.
45(4H,m), 7.55-7.66(3H,m), 7.7-8.7(4H,br), 7.96(1
H,dd,J=2,9Hz), 8.11(1H,d,J=9Hz), 8.47(1H,d,J=2Hz),
10.23(1H,s).
【0113】実施例40 (化合物40の製造) 2−ベンゾイル−5−メタンスルホニルピリジン(0.
80g)、アミノグアニジン塩酸塩(0.36g)、濃
塩酸(0.6ml)、水(0.6ml)、エタノール(10m
l)の混合物を4時間加熱還流した。減圧下溶媒を留去
し、残渣に水を加えて不溶物をろ取した。得られた結晶
を水、エーテルで洗浄して(Z)−2−〔α−(グアニジ
ノイミノ)ベンジル〕−5−メタンスルホニルピリジン
塩酸塩(化合物40塩酸塩)(0.70g)を無色結晶
として得た。 mp 280℃(分解) 元素分析値 C141552S・HClとして Calcd. C,47.52; H,4.56; N,19.79; Cl,10.02. Found C,47.56; H,4.66; N,19.92; Cl, 9.99.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:3.41(3H,s), 7.36-7.
55(3H,m), 7.62-7.72(2H,m), 7.77(1H,d,J=8Hz), 8.06
(4H,br), 8.56(1H,dd,J=2,8Hz), 9.31(1H,d,J=2Hz), 1
1.38(1H,s).
【0114】実施例41 (化合物41の製造) 2−(3−トリフルオロベンゾイル)−4−イソプロピ
ルピリジン(1.0g)、アミノグアニジン塩酸塩(0.
40g)、濃塩酸(0.68ml)、水(0.68ml)、エ
タノール(10ml)の混合物を2.5時間加熱還流し
た。減圧下溶媒を留去し、残渣を水に溶かしジエチルエ
ーテルで洗浄した。1N水酸化ナトリウム(14ml)を
加え酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、
残渣をエタノールに溶かし、1N塩酸(10ml)を加え
て、減圧下濃縮した。残渣をエタノール−酢酸エチルよ
り再結晶して(Z)−2−〔3−トリフルオロメチル−α
−(グアニジノイミノ)ベンジル〕−4−イソプロピル
ピリジン塩酸塩(化合物41塩酸塩)(1.0g)を無
色結晶として得た。 mp 149℃(分解) 元素分析値 C171835・2HCl・0.5H2Oと
して Calcd. C,47.34; H,4.91; N,16.24; Cl,16.44. Found C,47.15; H,5.03; N,16.27; Cl,16.59.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.22(6H,
d,J=7Hz), 2.97−3.22(1H,
m), 7.68−8.05(6H,m), 8.32
(4H,br), 8.69(1H,d,J=6H
z), 10.70(1H,s).
【0115】実施例42 (化合物42の製造) 4−tert−ブチル−2−(3−トリフルオロベンゾ
イル)ピリジン(1.0g)、アミノグアニジン塩酸塩
(0.38g)、濃塩酸(0.65ml)、水(0.65m
l)、エタノール(10ml)の混合物を4時間加熱還流
した。減圧下溶媒を留去し、残渣を水に溶かしジエチル
エーテルで洗浄した。1N水酸化ナトリウム(14ml)
を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
し、残渣をエタノールに溶かし、1N塩酸(8ml)を加
え、減圧下濃縮した。減圧下濃縮して、得られた結晶を
エタノールから再結晶して(Z)−4−tert−ブチル−2
−〔3−トリフルオロメチル−α−(グアニジノイミ
ノ)ベンジル〕ピリジン塩酸塩(化合物42塩酸塩)
(1.0g)を無色結晶として得た。 mp 180℃(分解) 元素分析値 C182053・2HCl・0.7H2Oと
して Calcd. C,48.16; H,5.25; N,15.60. Found C,48.15; H,5.18; N,15.44.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.28(9H,s), 7.60-8.
04(6H,m), 8.40(4H,br),8.70(1H,d,J=6Hz), 10.81(1H,
s).
【0116】実施例43 (化合物43の製造) 3−メチルチオ−2−(4−メトキシベンゾイル)ピリ
ジン(0.50g)、アミノグアニジン塩酸塩(0.22
g)、濃塩酸(0.4ml)、水(0.4ml)、エタノール
(10ml)の混合物を11時間加熱還流した。減圧下溶
媒を留去し、残渣を水に溶かしてジエチルエーテルで洗
浄した。1N水酸化ナトリウムを加え酢酸エチルで抽出
し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下濃縮し、残渣をエタノールに溶か
し、1N塩酸(5ml)を加えた。減圧下濃縮して(Z)−
2−〔α−(グアニジノイミノ)−4−メトキシベンジ
ル〕−3−メチルチオピリジン塩酸塩(化合物43塩酸
塩)(0.35g)を無色結晶として得た。 mp 205−206℃ 元素分析値 C15175OS・2HCl・0.5H2Oと
して Calcd. C,45.34; H,5.07; N,17.63. Found C,45.54; H,4.90; N,17.72.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.46(3H,s), 3.78(3
H,s), 6.86-6.97(2H,m),7.0-8.40(4H,br), 7.42-7.52(2
H,m), 7.61(1H,dd,J=4,8Hz), 7.99(1H,d,J=9Hz),8.57(1
H,d,J=4Hz), 10.06(1H,s).
【0117】実施例44 (化合物44の製造) 3−メタンスルホニル−2−(4−メトキシベンゾイ
ル)ピリジン(1.0g)、アミノグアニジン塩酸塩
(0.40g)、濃塩酸(0.7ml)、水(0.7ml)、
エタノール(10ml)の混合物を14時間加熱還流し
た。減圧下溶媒を留去し、残渣を水に溶かしジエチルエ
ーテルで洗浄した。減圧下濃縮し、残渣を水から再結晶
して(Z)−2−〔α−(グアニジノイミノ)−4−メト
キシベンジル〕−3−メタンスルホニルピリジン塩酸塩
(化合物44塩酸塩)(0.76g)を無色結晶として
得た。 mp 264−266℃ 元素分析値 C151753・HCl・0.5H2Oとし
て Calcd. C,45.86; H,4.87; N,17.83. Found C,46.10; H,4.69; N,18.62.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:3.07(3H,s), 3.78(3
H,s), 6.86-6.98(2H,m),7.25-8.40(4H,br), 7.38-7.50
(2H,m), 7.92(1H,dd,J=5,8Hz), 8.58(1H,d,J=8Hz), 9.0
8(2H,d,J=5Hz), 10.52(1H,s).
【0118】実施例45 (化合物45の製造) 2−ベンゾイルピラジン(1.0g)、アミノグアニジ
ン塩酸塩(0.63g)、濃塩酸(1.1ml)、水(1.
1ml)、エタノール(10ml)の混合物を2時間加熱還
流した。減圧下溶媒を留去し、残渣を水に溶かしジエチ
ルエーテルで洗浄した。1N水酸化ナトリウム水溶液を
加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を
留去し、少量の酢酸エチルを加え、不溶の結晶をろ取し
た。ろ液を濃縮した残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(EtOAc/MeOH)に付し、結晶を得た。
この結晶と先に得た結晶を合わせてエタノールに溶か
し、1N塩酸を加え、減圧下濃縮した。得られた結晶を
エタノール−酢酸エチルから再結晶して(Z)−2−〔α
−(グアニジノイミノ)ベンジル〕ピラジン塩酸塩(化
合物45塩酸塩)(0.4g)を無色結晶として得た。 mp 240℃(分解)1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.30-7.42(2H,m), 7.
50-7.62(3H,m), 8.16(4H,br), 8.48-8.55(1H,m), 8.63
(1H,d,J=3Hz), 9.77(1H,s), 10.31(1H,s).
【0119】実施例46 (化合物46の製造) 2−(4−フルオロベンゾイル)ピラジン(1.4g,
6.9mmol)、アミノグアニジン塩酸塩(0.80g)、
濃塩酸(1.4ml)、水(1.4ml)、エタノール(20
ml)の混合物を5時間加熱還流した。減圧下溶媒を留去
し、残渣を水に溶かしジエチルエーテルで洗浄した。1
N水酸化ナトリウムを加え、酢酸エチルで抽出した。有
機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下濃縮し、残渣をエタノールに溶かし、1
N塩酸(8ml)を加えた。減圧下濃縮し、得られた結晶
を酢酸エチルーエタノールより再結晶して(Z)−2−
〔4−フルオロ−α−(グアニジノイミノ)ベンジル〕
ピラジン塩酸塩(化合物46塩酸塩)(0.55g)を
無色結晶として得た。 mp 203℃(分解) 元素分析値 C12116F・HCl・0.6H2Oとして Calcd. C,47.17; H,4.36; N,27.51. Found C,47.05; H,4.17; N,27.67.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.34-7.52(4H,m), 8.
09(4H,br), 8.50-8.58(1H,m), 8.64(1H,d,J=2Hz), 9.79
(1H,d,J=2Hz), 10.35(1H,s).
【0120】実施例47 (化合物47の製造) 2−(3−トリフルオロメチルベンゾイル)ピラジン
(1.0g)、アミノグアニジン塩酸塩(0.46g)、
濃塩酸(0.8ml)、水(0.8ml)、エタノール(10
ml)の混合物を5時間加熱還流した。減圧下溶媒を留去
し、残渣を水に溶かしジエチルエーテルで洗浄した。1
N水酸化ナトリウムを加え、酢酸エチルで抽出した。有
機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下濃縮し、残渣をエタノールに溶かして、
1N塩酸(8ml)を加え、減圧下濃縮した。得られた結
晶をエタノール−酢酸エチルから再結晶して(Z)−2−
〔3−トリフルオロメチル−α−(グアニジノイミノ)
ベンジル〕ピラジン塩酸塩(化合物47塩酸塩)(1.
0g)を無色結晶として得た。 mp 208℃(分解) 元素分析値 C131163・2HClとして Calcd. C,40.96; H,3.44; N,22.05. Found C,40.70; H,3.75; N,22.36.1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.67-7.97(4H,m), 7.
62-7.72(2H,m), 8.15(4H,br), 8.50-8.58(1H,m), 8.65
(1H,d,J=3Hz), 9.84(1H,d,J=1Hz), 10.51(1H,s).
【0121】実施例48 (化合物48の製造) 2−(4−イソプロピルベンゾイル)ピラジン(1.0
g)、アミノグアニジン塩酸塩(0.51g)、濃塩酸
(0.9ml)、水(0.9ml)、エタノール(10ml)の
混合物を18時間加熱還流した。減圧下溶媒を留去し、
残渣を水に溶かしジエチルエーテルで洗浄した。1N水
酸化ナトリウムを加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し、残渣をエタノールに溶かし、1N塩
酸(8ml)を加えた。減圧下濃縮し2−〔α−(グアニ
ジノイミノ)−4−イソプロピルベンジル〕ピラジン塩
酸塩(化合物48塩酸塩)(1.1g)をE, Z異性体
の1:4混合物のアモルファスとして得た。 元素分析値 C15186・HCl・1.3H2Oとして Calcd. C,52.64; H,6.34; N,24.56. Found C,52.52; H,6.48; N,24.38.1 H−NMR(DMSO−d6) E−isomer, δ:1.22(6
H,d,J=7Hz), 2.85-3.12(1H,m), 7.25-7.33(2H,m), 7.50
-7.59(2H,m), 8.06(4H,br), 8.74(1H,d,J=2Hz),8.85(1
H,d,J=3Hz), 8.86-8.93(1H,m), 10.35(1H,s). Z−isomer, δ:1.28(6H,d,J=7Hz), 2.85-3.12(1H,m),
7.25-7.33(2H,m), 7.41-7.48(2H,m), 8.10(4H,br), 8.
53(1H,m), 8.64(1H,d,J=3Hz), 9.74(1H,d,J=1Hz), 10.2
8(1H,s).
【0122】実施例49 (化合物49の製造) 2−(4−イソプロピルベンゾイル)ピリジン(1.0
g)、アミノグアニジン塩酸塩(0.51g)、濃塩酸
(0.9ml)、水(0.9ml)、エタノール(10ml)の
混合物を18時間加熱還流した。減圧下溶媒を留去し、
残渣を水に溶かしジエチルエーテルで洗浄した。1N水
酸化ナトリウムを加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し、残渣をエタノールに溶かし、1N塩
酸(10ml)を加えた。減圧下濃縮し(Z)−2−〔α−
(グアニジノイミノ)−4−イソプロピルベンジル〕ピ
リジン塩酸塩(化合物49塩酸塩)(1.0g)をアモ
ルファスとして得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.30(6H,d,J=7Hz),
2.93-3.16(1H,m), 7.40-7.48(2H,m), 7.50-7.62(3H,m),
7.8-8.8(4H,br), 8.01(1H,t,J=7Hz), 8.48(1H,t,J=7H
z), 8.94(1H,d,J=5Hz), 10.66(1H,s).
【0123】実施例50 (化合物50の製造) 3−クロロ−2−(4−イソプロピル−3−メチルスル
ホニルベンゾイル)ピリジン(0.17g)、アミノグ
アニジン塩酸塩(83mg)にエタノール(3ml)と6N
塩酸(0.26ml)を加え90℃で2時間加熱撹拌し
た。空冷後、反応液を減圧下に濃縮し、残さに酢酸エチ
ルを加えて固化させた。得られた固体をエタノール/水
(1:4)から再結晶し、乾燥して、(Z)−3−クロロ
−2−(α−グアニジノイミノ−4−イソプロピル−3
−メチルスルホニルベンゾイル)ピリジン塩酸塩(化合
物50塩酸塩)(0.12g)を得た。 mp 284−286℃(分解)1 H−NMR(DMSO−d6δ):1.28(6H,d),3.23(3
H,s),3.80(1H,m),7.71(1H,s),7.71-7.77(2H,m),7.9
2(4H,br),8.17(1H,d),8.25(1H,d),8.81(1H,d). 元素分析値 C172052SCl・HClとして Calcd. C,47.45; H,4.92; N,16.27. Found C,47.23; H,4.62; N,16.33.
【0124】実施例51 (化合物51の製造) 2−(4−フルオロベンゾイル)ピリジン(0.40
g)、アミノグアニジン塩酸塩(0.33g)にエタノ
ール(10ml)と6N塩酸(1.04ml)を加え90℃
で2時間加熱撹拌した。空冷後、反応液を減圧下に濃縮
し、残さに酢酸エチルを加えて固化させた。得られた固
体を水から再結晶し、乾燥して、(Z)−2−(4−フル
オロ−α−グアニジノイミノベンゾイル)ピリジン塩酸
塩(化合物51塩酸塩)(0.24g)を得た。 mp 213−215℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.43-7.58(4H,m),
7.84-7.93(2H,m),7.7-8.6(5H,m),8.81(1H,d). 元素分析値 C13125F・2HCl・H2Oとして Calcd. C,44.84; H,4.63; N,20.11. Found C,44.69; H,4.41; N,20.36.
【0125】実施例52 (化合物52の製造) 2−(3−ニトロベンゾイル)ピリジン(0.18
g)、アミノグアニジン塩酸塩(0.13g)にエタノ
ール(5ml)と6N塩酸(0.40ml)を加え90℃で
2時間加熱撹拌した。空冷後、反応液を減圧下に濃縮
し、残さに酢酸エチルを加えて固化させた。得られた固
体を水から再結晶し、乾燥して、(Z)−2−(α−グア
ニジノイミノ−3−ニトロベンゾイル)ピリジン塩酸塩
(化合物52塩酸塩)(0.05g)を得た。 mp 200−202℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.65(1H,m),7.86-
7.95(2H,m),7.9-8.6(4H,br),8.09-8.17(1H,m),8.26-
8.35(2H,m),8.44(1H,m),8.65(1H,d). 元素分析値 C131262・2HCl・H2Oとして Calcd. C,41.61; H,4.30; N,22.40. Found C,41.87; H,4.26; N,22.76.
【0126】実施例53 (化合物53の製造) 2−(3−ブロモベンゾイル)ピリジン(0.21
g)、アミノグアニジン塩酸塩(0.13g)にエタノ
ール(5ml)と6N塩酸(0.40ml)を加え90℃で
2時間加熱撹拌した。空冷後、反応液を減圧下に濃縮
し、残さに酢酸エチルを加えて固化させた。得られた固
体を水から再結晶し、乾燥して、(Z)−2−(3−ブロ
モ−α−グアニジノイミノベンゾイル)ピリジン塩酸塩
(化合物53塩酸塩)(0.13g)を得た。 mp 193−195℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.41(1H,d),7.59(1
H,t),7.65(2H,m),7.80(1H,m),7.9-8.4(4H,br),8.09
-8.30(2H,m),8.67(1H,d). 元素分析値 C13125Br・2HCl・H2Oとして Calcd. C,38.17; H,3.94; N,17.12. Found C,38.40; H,3.89; N,17.43.
【0127】実施例54 (化合物54の製造) 2−(3−トリフルオロメチルベンゾイル)ピリジン
(0.17g)、アミノグアニジン塩酸塩(0.11g)
にエタノール(4ml)と6N塩酸(0.36ml)を加え
90℃で2時間加熱撹拌した。空冷後、反応液を減圧下
に濃縮し、残さに酢酸エチルを加えて固化させた。得ら
れた固体を水から再結晶し、乾燥して、(Z)−2−
(α−グアニジノイミノ−3−トリフルオロメチルベン
ゾイル)ピリジン塩酸塩(化合物54塩酸塩)(0.1
5g)を得た。 mp 188−190℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.71-7.99(5H,m),
8.13-8.29(2H,m),8.16(4H,br),8.70(1H,d). 元素分析値 C141253・2HCl・H2Oとして Calcd. C,42.23; H,4.05; N,17.59. Found C,42.00; H,3.89; N,17.91.
【0128】実施例55 (化合物55の製造) 2−(2−ブロモベンゾイル)ピリジン(0.18
g)、アミノグアニジン塩酸塩(0.11g)にエタノ
ール(5ml)と6N塩酸(0.50ml)を加え90℃で
4時間加熱撹拌した。空冷後、反応液を減圧下に濃縮
し、残さに酢酸エチルを加えて固化させた。得られた固
体をエタノール水から再結晶し、乾燥して、(Z)−2−
(2−ブロモ−α−グアニジノイミノベンゾイル)ピリ
ジン塩酸塩(化合物55塩酸塩)(0.06g)を得
た。 mp 143−145℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.27(4H,br),7.67
(1H,m),8.13(1H,dt),8.46(1H,d),8.75(2H,dd),8.89
(1H,m),9.07(2H,d). 元素分析値 C13125Br・2HCl・H2Oとして Calcd. C,38.17; H,3.94; N,17.12. Found C,38.00; H,3.82; N,17.29.
【0129】試験例1 雄性ウィスターラット(350−450g)をペントバ
ルビタールNa(50mg/kg,i.p.)で麻酔した。前も
って1.5mlの3.8%クエン酸溶液を満たしておいたデ
ィスポーザブル注射器を用いて、腹部大動脈より8.5m
lの血液を採取した。血液を3000rpm で5秒間遠心
して、血小板を豊富に含む血漿(platelet rich plasm
a:PRP)を得た。自動血球計数計(シスメックス2
500、東亜医用電子)を用いてPRPの血小板数を測
定し、1μl あたり40×104個となるように生理食
塩水で希釈した。血小板膨張には血小板凝集計(ヘマト
レーサー、ニコーバイオサイエンス)を用いた。200
μl のPRPをキュベットに分注し、37℃で撹拌しな
がらプロピオン酸ナトリウム溶液(Na propionate135,
glucose 10,Hepes 20,CaCl2 1,MgCl2 1,
単位は mM, pH6.7)を600μl 添加した。血小
板膨張の指標となるPRPの透過光変化はペンレコーダ
ーに出力した。試験化合物はプロピオン酸ナトリウム溶
液を添加する3分前に加えた。試験化合物は全てジメチ
ルスルホキシド(DMSO)に溶解して実験に用いた。
また最終的なDMSO濃度は1%とした。プロピオン酸
ナトリウム溶液添加1分後での透過光の値を解析に用い
た。1%DMSOおよびHOE−642(10-5M)処
置時に得られた透過光の差を100%として、試験化合
物による透過光増加の抑制率を計算した。結果を〔表
1〕に抑制率で示す。これより、本発明化合物がNa−
H交換阻害作用を示すのは明らかである。
【表1】
【0130】
【発明の効果】本発明によって、心筋梗塞、不整脈等の
虚血性心疾患等の治療剤として有用なNa−H交換阻害
剤が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 213/61 C07D 213/61 213/80 213/80 237/08 237/08 239/26 239/26 241/08 241/08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 〔式中、A環は置換されていてもよいベンゼン環を、B
    環は置換されていてもよい含窒素6員芳香環を示す。〕
    で表される化合物又はその塩を含有することを特徴とす
    るNa−H交換阻害剤。
  2. 【請求項2】B環がそれぞれ置換されていてもよいピリ
    ジン環、ピリミジン環、ピラジン環又はピリダジン環で
    ある請求項1記載のNa−H交換阻害剤。
  3. 【請求項3】虚血性心疾患予防治療剤である請求項1記
    載のNa−H交換阻害剤。
  4. 【請求項4】虚血性心疾患が心筋梗塞又は不整脈である
    請求項3記載のNa−H交換阻害剤。
  5. 【請求項5】式 【化2】 〔式中、A環は置換されていてもよいベンゼン環を、
    B'環はハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、
    ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル基、
    ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルコキシ
    基、低級アシル基、置換されていてもよいアミノ基、低
    級アルキル基で置換されていてもよいメルカプト基、エ
    ステル化若しくはアミド化されていてもよいカルボキシ
    ル基及び置換されていてもよいフェニル基から選ばれる
    1ないし4個で置換されていてもよい含窒素6員芳香環
    を示す。〕で表される化合物又はその塩。
  6. 【請求項6】B'環がそれぞれ置換されていてもよいピ
    リジン環、ピリミジン環、ピラジン環又はピリダジン環
    である請求項5記載の化合物。
  7. 【請求項7】請求項5記載の化合物を含有することを特
    徴とする医薬組成物。
  8. 【請求項8】式 【化3】 〔式中の記号は請求項5記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物又はその塩と式 【化4】 で表される化合物又はその塩とを反応させることを特徴
    とする請求項5記載の化合物の製造法。
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