JPH10114591A - 有機質肥料の製造方法 - Google Patents
有機質肥料の製造方法Info
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- JPH10114591A JPH10114591A JP28163796A JP28163796A JPH10114591A JP H10114591 A JPH10114591 A JP H10114591A JP 28163796 A JP28163796 A JP 28163796A JP 28163796 A JP28163796 A JP 28163796A JP H10114591 A JPH10114591 A JP H10114591A
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- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/20—Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/40—Bio-organic fraction processing; Production of fertilisers from the organic fraction of waste or refuse
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Fertilizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 有機質肥料用原料を発酵及び熟成させて有機
質肥料を製造する際に、発酵時又は発酵と熟成時におけ
る資材の切り返しや撹拌を円滑に行って、完熟した肥効
性の高い有機質肥料を人手をかけずに大量に生産性よく
製造する方法及び設備を提供すること。 【解決手段】 (a)有機質肥料用原料を発酵槽に供給し
て発酵槽内の所定位置に堆積させて発酵、又は発酵と熟
成を行う工程;(b)堆積してある有機質肥料用原料を発
酵の途中、又は発酵と熟成の途中で、スクリューコンベ
ヤ又はバケット型コンベヤを用いて切り返しを行いなが
ら搬送する工程;並びに(c)有機質肥料用原料をコンベ
ヤから排出させて発酵槽内の別の位置に排出して再度堆
積させて発酵及び/又は熟成が完了していない場合に更
に発酵及び/又は熟成を行う工程からなる本発明の方
法、並びに前記方法を実施するスクリューコンベヤ又は
バケット型コンベヤを備える本発明の設備により上記の
課題が解決される。
質肥料を製造する際に、発酵時又は発酵と熟成時におけ
る資材の切り返しや撹拌を円滑に行って、完熟した肥効
性の高い有機質肥料を人手をかけずに大量に生産性よく
製造する方法及び設備を提供すること。 【解決手段】 (a)有機質肥料用原料を発酵槽に供給し
て発酵槽内の所定位置に堆積させて発酵、又は発酵と熟
成を行う工程;(b)堆積してある有機質肥料用原料を発
酵の途中、又は発酵と熟成の途中で、スクリューコンベ
ヤ又はバケット型コンベヤを用いて切り返しを行いなが
ら搬送する工程;並びに(c)有機質肥料用原料をコンベ
ヤから排出させて発酵槽内の別の位置に排出して再度堆
積させて発酵及び/又は熟成が完了していない場合に更
に発酵及び/又は熟成を行う工程からなる本発明の方
法、並びに前記方法を実施するスクリューコンベヤ又は
バケット型コンベヤを備える本発明の設備により上記の
課題が解決される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有機質肥料の製造方
法、およびそれに用いる設備に関する。より詳細には、
本発明は、有機質肥料用原料を発酵および熟成させて有
機質肥料を製造する際に、発酵および熟成時における資
材の切り返しや撹拌を円滑に行って、空気を有機質肥料
用原料中に均一に良好に取り込むことによって、さらに
発酵熱の均一化をはかることによって、発酵および熟成
が十分に行われて、品質に斑がなく、肥効性の高い完熟
した有機質肥料を、人手をかけずに、生産性よく大量に
製造することのできる方法およびそのための製造設備に
関する。
法、およびそれに用いる設備に関する。より詳細には、
本発明は、有機質肥料用原料を発酵および熟成させて有
機質肥料を製造する際に、発酵および熟成時における資
材の切り返しや撹拌を円滑に行って、空気を有機質肥料
用原料中に均一に良好に取り込むことによって、さらに
発酵熱の均一化をはかることによって、発酵および熟成
が十分に行われて、品質に斑がなく、肥効性の高い完熟
した有機質肥料を、人手をかけずに、生産性よく大量に
製造することのできる方法およびそのための製造設備に
関する。
【0002】
【従来の技術】植物の育成用のためにこれまで化学肥料
が多用され、化学肥料の使用によって農業生産量は飛躍
的に増加した。しかし、化学肥料の多用に伴って、手間
のかかる有機質の土壌への還元が殆ど行われなくなり、
その結果、濃度障害による植物の成育不良や枯れ、連用
による土のやせ、土壌中に生息する有用微生物の減少、
有害な微生物の繁殖、環境汚染の問題などの多くの弊害
を生じている。そこで、化学肥料によってもたらされる
上記した弊害を解消するものとして、有機質肥料が近年
見直され、徐々に使用されるようになっている。
が多用され、化学肥料の使用によって農業生産量は飛躍
的に増加した。しかし、化学肥料の多用に伴って、手間
のかかる有機質の土壌への還元が殆ど行われなくなり、
その結果、濃度障害による植物の成育不良や枯れ、連用
による土のやせ、土壌中に生息する有用微生物の減少、
有害な微生物の繁殖、環境汚染の問題などの多くの弊害
を生じている。そこで、化学肥料によってもたらされる
上記した弊害を解消するものとして、有機質肥料が近年
見直され、徐々に使用されるようになっている。
【0003】有機質肥料は、一般に、食品製造工場、下
水処理場、屎尿処理場、屠体処理場などにおいて生成す
る活性汚泥;鶏糞、豚糞、牛糞等の動物由来の有機質;
油カス;麦かん、稲藁、落葉等の植物由来の有機質;穀
類の糟糠類;木材チップ;家庭や事業所などから排出さ
れる生ゴミなどの有機質原料の1種または2種以上に、
必要に応じて、有機質の分解・堆肥化を促進する微生
物、ゼオライト、バーミキュライト、炭粒などの無機物
を混合して、発酵および熟成させることによって製造さ
れている。そして、十分に発酵および熟成が行われてい
て肥効性の高い有機質肥料を得るには、発酵および熟成
が好気性の条件下で行われること、発酵や熟成時に原料
の温度が発酵に適したものになっていて、過度に高温の
部分や低温の部分がなく、原料全体が均一な温度になっ
ていることが必要である。そのため、有機質肥料の製造
に当たっては、有機質肥料用原料中に空気を取り込ませ
且つ原料温度の均一化などをはかるために、発酵および
熟成の途中に原料の撹拌や切り返しを時々行う方法や、
発酵および熟成を給気装置などで空気を供給しながら行
う方法などが採用されている。
水処理場、屎尿処理場、屠体処理場などにおいて生成す
る活性汚泥;鶏糞、豚糞、牛糞等の動物由来の有機質;
油カス;麦かん、稲藁、落葉等の植物由来の有機質;穀
類の糟糠類;木材チップ;家庭や事業所などから排出さ
れる生ゴミなどの有機質原料の1種または2種以上に、
必要に応じて、有機質の分解・堆肥化を促進する微生
物、ゼオライト、バーミキュライト、炭粒などの無機物
を混合して、発酵および熟成させることによって製造さ
れている。そして、十分に発酵および熟成が行われてい
て肥効性の高い有機質肥料を得るには、発酵および熟成
が好気性の条件下で行われること、発酵や熟成時に原料
の温度が発酵に適したものになっていて、過度に高温の
部分や低温の部分がなく、原料全体が均一な温度になっ
ていることが必要である。そのため、有機質肥料の製造
に当たっては、有機質肥料用原料中に空気を取り込ませ
且つ原料温度の均一化などをはかるために、発酵および
熟成の途中に原料の撹拌や切り返しを時々行う方法や、
発酵および熟成を給気装置などで空気を供給しながら行
う方法などが採用されている。
【0004】有機質肥料の製造量が少ない場合は、古く
から行われていたように、所定の場所や容器中に有機質
肥料用原料を堆積させ、発酵および熟成の途中でシャベ
ルやその他の切り返し手段や撹拌装置を用いて、時々人
手で切り返しながら空気の取り込みや撹拌を行って発酵
および熟成を行うことにより、有機質肥料を製造するこ
とができる。しかしながら、食品製造工場や下水処理場
などから大量に排出される活性汚泥などの有機質廃棄物
を用いて、それらの有機質廃棄物を有効に利用しながら
有機質肥料を工業的な規模で大量に生産しようとする場
合は、シャベルなどを用いて切り返しながら発酵および
熟成を行う従来の方法は、手間がかかり最早実際には採
用できない。
から行われていたように、所定の場所や容器中に有機質
肥料用原料を堆積させ、発酵および熟成の途中でシャベ
ルやその他の切り返し手段や撹拌装置を用いて、時々人
手で切り返しながら空気の取り込みや撹拌を行って発酵
および熟成を行うことにより、有機質肥料を製造するこ
とができる。しかしながら、食品製造工場や下水処理場
などから大量に排出される活性汚泥などの有機質廃棄物
を用いて、それらの有機質廃棄物を有効に利用しながら
有機質肥料を工業的な規模で大量に生産しようとする場
合は、シャベルなどを用いて切り返しながら発酵および
熟成を行う従来の方法は、手間がかかり最早実際には採
用できない。
【0005】そのため、活性汚泥などのような大量に廃
棄される有機質廃棄物を用いて有機質肥料を工業的な規
模で製造する有機質肥料の製造プラントにおいては、有
機質肥料用原料の発酵および熟成、特に発酵を円滑に行
うための発酵槽の開発および改良が重要であり、従来か
ら大手の鉄鋼メーカー、水処理機器メーカー、環境機器
メーカーをはじめとして、種々の企業や研究者、技術者
によって研究・開発が試みられている。
棄される有機質廃棄物を用いて有機質肥料を工業的な規
模で製造する有機質肥料の製造プラントにおいては、有
機質肥料用原料の発酵および熟成、特に発酵を円滑に行
うための発酵槽の開発および改良が重要であり、従来か
ら大手の鉄鋼メーカー、水処理機器メーカー、環境機器
メーカーをはじめとして、種々の企業や研究者、技術者
によって研究・開発が試みられている。
【0006】有機質肥料を製造するための工業プラント
用として従来開発された発酵槽は、一般に縦型発酵槽と
横型発酵槽に大別される。縦型発酵槽では、活性汚泥や
その他の有機質肥料用原料を発酵槽の上部から自動的に
連続してまたは断続的に投入し、多段に仕切られた又は
仕切られていない発酵槽内に上下方向に多段に空気を供
給して原料を発酵させながら徐々に発酵槽の下方に移動
させて、発酵槽の下部から発酵した有機質肥料を自動的
に搬出させる方式が一般に採用されている。また、横型
発酵槽では、発酵槽内に有機質肥料用原料を充填し、発
酵槽の下部から空気を供給しながら、スクープ装置など
によって原料の切り返しを時々行って、発酵が完了する
までそのような操作を槽内で行って、発酵が完了した時
点で発酵槽内の有機質肥料を一度に取り出すバッチ方式
が一般に採用されている。
用として従来開発された発酵槽は、一般に縦型発酵槽と
横型発酵槽に大別される。縦型発酵槽では、活性汚泥や
その他の有機質肥料用原料を発酵槽の上部から自動的に
連続してまたは断続的に投入し、多段に仕切られた又は
仕切られていない発酵槽内に上下方向に多段に空気を供
給して原料を発酵させながら徐々に発酵槽の下方に移動
させて、発酵槽の下部から発酵した有機質肥料を自動的
に搬出させる方式が一般に採用されている。また、横型
発酵槽では、発酵槽内に有機質肥料用原料を充填し、発
酵槽の下部から空気を供給しながら、スクープ装置など
によって原料の切り返しを時々行って、発酵が完了する
までそのような操作を槽内で行って、発酵が完了した時
点で発酵槽内の有機質肥料を一度に取り出すバッチ方式
が一般に採用されている。
【0007】しかしながら、上記した従来の縦型発酵槽
の場合は、発酵槽の上部から投入された有機質肥料用原
料が発酵槽の下部から有機質肥料になって排出されてく
るまでの間、その途中の発酵状態を外部から確認するこ
とが困難であるため、品質の管理が困難である。しか
も、縦型発酵槽は運転時に負荷がかかり易いシステムで
あるにも拘わらず、縦型発酵槽の各段には人が入って修
理を行うスペースがなく、メンテナンスが難しいという
欠点がある、その上、発酵の管理面などの点から、発酵
槽の規模を十分に大きくすることができず、生産性が低
い。
の場合は、発酵槽の上部から投入された有機質肥料用原
料が発酵槽の下部から有機質肥料になって排出されてく
るまでの間、その途中の発酵状態を外部から確認するこ
とが困難であるため、品質の管理が困難である。しか
も、縦型発酵槽は運転時に負荷がかかり易いシステムで
あるにも拘わらず、縦型発酵槽の各段には人が入って修
理を行うスペースがなく、メンテナンスが難しいという
欠点がある、その上、発酵の管理面などの点から、発酵
槽の規模を十分に大きくすることができず、生産性が低
い。
【0008】また、上記した従来の横型発酵槽の場合
は、縦型発酵槽に比べて構造が簡単であり、発酵状態の
確認が容易であるが、水分を多量に含んでいて重い活性
汚泥などの有機質肥料用原料の切り返しが円滑に行われ
にくいなどの問題があり、そのため、この場合にも、従
来の横型発酵槽の規模をあまり大きなものとすることが
できず、一度に大量の有機質肥料用原料を処理できない
という欠点がある。
は、縦型発酵槽に比べて構造が簡単であり、発酵状態の
確認が容易であるが、水分を多量に含んでいて重い活性
汚泥などの有機質肥料用原料の切り返しが円滑に行われ
にくいなどの問題があり、そのため、この場合にも、従
来の横型発酵槽の規模をあまり大きなものとすることが
できず、一度に大量の有機質肥料用原料を処理できない
という欠点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、活性汚泥などの有機質材料を原料として用い
て、発酵時や熟成時の切り返しを円滑に行って、高品質
の有機質肥料を工業的な規模で円滑に大量に製造するこ
とのできる方法および設備を提供することである。そし
て、本発明の目的は、発酵や熟成状態の確認が容易であ
り、発酵や熟成状態に応じて発酵工程や熟成工程の調節
および管理を行って、肥効性の高い完熟した高品質の有
機質肥料を製造することのできる方法および設備を提供
することである。さらに、本発明の目的は、有機質肥料
用原料の供給、発酵、熟成および生成した有機質肥料の
搬送までの一連の工程を、人手をかけずに自動的に且つ
極めて大規模で、円滑に行うことのできる方法および設
備を提供することである。
目的は、活性汚泥などの有機質材料を原料として用い
て、発酵時や熟成時の切り返しを円滑に行って、高品質
の有機質肥料を工業的な規模で円滑に大量に製造するこ
とのできる方法および設備を提供することである。そし
て、本発明の目的は、発酵や熟成状態の確認が容易であ
り、発酵や熟成状態に応じて発酵工程や熟成工程の調節
および管理を行って、肥効性の高い完熟した高品質の有
機質肥料を製造することのできる方法および設備を提供
することである。さらに、本発明の目的は、有機質肥料
用原料の供給、発酵、熟成および生成した有機質肥料の
搬送までの一連の工程を、人手をかけずに自動的に且つ
極めて大規模で、円滑に行うことのできる方法および設
備を提供することである。
【0010】上記の目的を達成するために本発明者は色
々検討を重ねてきた。その結果、上記した従来の縦型発
酵槽や横型発酵槽を用いる有機質肥料の製造技術とは発
想の全く異なる方式を採用し、極めて大きな発酵槽を用
いてそれを発酵、または発酵と熟成用の場所にし、そこ
に有機質肥料用原料の切り返しのためのスクリューコン
ベヤまたはバケット型コンベヤを配備して、その発酵槽
内で有機質肥料用原料の搬入、発酵または発酵と熟成、
および生成した有機質肥料の発酵槽外への搬送を行うよ
うにすると、発酵や熟成状態の確認を行いながら、良好
に発酵および熟成した高品質の有機質肥料を、生産性よ
く大量に、しかも自動的に製造できることを見出して本
発明を完成した。
々検討を重ねてきた。その結果、上記した従来の縦型発
酵槽や横型発酵槽を用いる有機質肥料の製造技術とは発
想の全く異なる方式を採用し、極めて大きな発酵槽を用
いてそれを発酵、または発酵と熟成用の場所にし、そこ
に有機質肥料用原料の切り返しのためのスクリューコン
ベヤまたはバケット型コンベヤを配備して、その発酵槽
内で有機質肥料用原料の搬入、発酵または発酵と熟成、
および生成した有機質肥料の発酵槽外への搬送を行うよ
うにすると、発酵や熟成状態の確認を行いながら、良好
に発酵および熟成した高品質の有機質肥料を、生産性よ
く大量に、しかも自動的に製造できることを見出して本
発明を完成した。
【0011】すなわち、本発明は、(a) 有機質肥料
用原料を発酵槽に供給し、発酵槽内の所定位置に堆積さ
せて発酵、または発酵と熟成を行う工程; (b) 堆積してある前記の有機質肥料用原料を、発酵
の途中、または発酵と熟成の途中で、スクリューコンベ
ヤの先端部分からスクリューコンベヤ内に取り込んで、
スクリューで回転・撹拌して有機質肥料用原料の切り返
しを行いながらスクリューコンベヤ内を搬送する工程;
および (c) 有機質肥料用原料をスクリューコンベヤの後端
部分から排出させて、発酵槽内の別の位置に排出して再
度堆積させて、発酵および/または熟成が完了していな
い場合にはさらに発酵および/または熟成を行う工程;
を有することを特徴とする有機質肥料の製造方法であ
る。
用原料を発酵槽に供給し、発酵槽内の所定位置に堆積さ
せて発酵、または発酵と熟成を行う工程; (b) 堆積してある前記の有機質肥料用原料を、発酵
の途中、または発酵と熟成の途中で、スクリューコンベ
ヤの先端部分からスクリューコンベヤ内に取り込んで、
スクリューで回転・撹拌して有機質肥料用原料の切り返
しを行いながらスクリューコンベヤ内を搬送する工程;
および (c) 有機質肥料用原料をスクリューコンベヤの後端
部分から排出させて、発酵槽内の別の位置に排出して再
度堆積させて、発酵および/または熟成が完了していな
い場合にはさらに発酵および/または熟成を行う工程;
を有することを特徴とする有機質肥料の製造方法であ
る。
【0012】そして、本発明は、(a) 有機質肥料用
原料を発酵槽に供給し、発酵槽内の所定位置に堆積させ
て発酵、または発酵と熟成を行う工程; (b) 堆積してある前記の有機質肥料用原料を、発酵
の途中、または発酵と熟成の途中で、バケット型コンベ
ヤ内に取り込んで、有機質肥料用原料の切り返しを行い
ながら搬送する工程;および (c) 有機質肥料用原料を、発酵槽内の別の位置でバ
ケット型コンベヤから排出して再度堆積させて、発酵お
よび/または熟成が完了していない場合にはさらに発酵
および/または熟成を行う工程;を有することを特徴と
する有機質肥料の製造方法である。
原料を発酵槽に供給し、発酵槽内の所定位置に堆積させ
て発酵、または発酵と熟成を行う工程; (b) 堆積してある前記の有機質肥料用原料を、発酵
の途中、または発酵と熟成の途中で、バケット型コンベ
ヤ内に取り込んで、有機質肥料用原料の切り返しを行い
ながら搬送する工程;および (c) 有機質肥料用原料を、発酵槽内の別の位置でバ
ケット型コンベヤから排出して再度堆積させて、発酵お
よび/または熟成が完了していない場合にはさらに発酵
および/または熟成を行う工程;を有することを特徴と
する有機質肥料の製造方法である。
【0013】さらに、本発明は、発酵槽、発酵槽への有
機質肥料用原料の供給および堆積装置、堆積してある有
機質肥料用原料または有機質肥料をその先端部分からコ
ンベヤ内に取り込みその後端部分から排出させるスクリ
ューコンベヤ、並びに発酵槽から有機質肥料を搬出する
装置を備えていることを特徴とする有機質肥料用原料の
発酵、または発酵と熟成を行うための設備である。
機質肥料用原料の供給および堆積装置、堆積してある有
機質肥料用原料または有機質肥料をその先端部分からコ
ンベヤ内に取り込みその後端部分から排出させるスクリ
ューコンベヤ、並びに発酵槽から有機質肥料を搬出する
装置を備えていることを特徴とする有機質肥料用原料の
発酵、または発酵と熟成を行うための設備である。
【0014】そして、本発明は、発酵槽、発酵槽への有
機質肥料用原料の供給および堆積装置、堆積してある有
機質肥料用原料または有機質肥料をバケット型コンベヤ
内に取り込み、取り込み位置とは別の位置に排出させる
バケット型コンベヤ、並びに発酵槽から有機質肥料を搬
出する装置を備えていることを特徴とする有機質肥料用
原料の発酵、または発酵と熟成を行うための設備であ
る。
機質肥料用原料の供給および堆積装置、堆積してある有
機質肥料用原料または有機質肥料をバケット型コンベヤ
内に取り込み、取り込み位置とは別の位置に排出させる
バケット型コンベヤ、並びに発酵槽から有機質肥料を搬
出する装置を備えていることを特徴とする有機質肥料用
原料の発酵、または発酵と熟成を行うための設備であ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明について、図面を参
照しながら詳細に説明する。図1に示すように、大きな
規模の発酵槽1を設けて、有機質肥料用原料Aを、発酵
槽1内の所定位置a、好ましくは複数の所定位置aに堆
積させて発酵、または発酵と熟成を行う[上記の工程
(a)]。そして、所定位置aに堆積してある前記の有
機質肥料用原料Aを、発酵の途中、または熟成の途中
で、スクリューコンベヤ2の先端部分3からコンベヤ内
に取り込んで、スクリュー2aで回転・撹拌して有機質
肥料用原料の切り返しを行いながらスクリューコンベヤ
2内を搬送し[上記の工程(b)]、スクリューコンベ
ヤ2の後端部分4から排出させて、発酵槽1内の別の位
置bに排出して再度堆積させ、発酵および/または熟成
が完了していない場合にはさらにその位置で発酵および
/または熟成を行う[上記の工程(c)]。
照しながら詳細に説明する。図1に示すように、大きな
規模の発酵槽1を設けて、有機質肥料用原料Aを、発酵
槽1内の所定位置a、好ましくは複数の所定位置aに堆
積させて発酵、または発酵と熟成を行う[上記の工程
(a)]。そして、所定位置aに堆積してある前記の有
機質肥料用原料Aを、発酵の途中、または熟成の途中
で、スクリューコンベヤ2の先端部分3からコンベヤ内
に取り込んで、スクリュー2aで回転・撹拌して有機質
肥料用原料の切り返しを行いながらスクリューコンベヤ
2内を搬送し[上記の工程(b)]、スクリューコンベ
ヤ2の後端部分4から排出させて、発酵槽1内の別の位
置bに排出して再度堆積させ、発酵および/または熟成
が完了していない場合にはさらにその位置で発酵および
/または熟成を行う[上記の工程(c)]。
【0016】そして、スクリューコンベヤ2を発酵槽1
内で更に前進させて(図1では左側に移動させる)、位
置aに堆積してある有機質肥料用原料Aを上記と同様に
して次々とスクリューコンベヤ内に取り込んで、スクリ
ューで回転・撹拌して有機質肥料用原料の切り返しを行
いながらスクリューコンベヤ2内を搬送し、スクリュー
コンベヤ2の後端部分4から排出させて、発酵槽1内の
別の位置bに排出して再度堆積させて、発酵および/ま
たは熟成が完了していない場合にはさらに発酵および/
または熟成を行う。そして、上記と同様の作業を、発酵
槽1内に堆積してある有機質肥料用原料Aのすべてに対
して同様に行う。
内で更に前進させて(図1では左側に移動させる)、位
置aに堆積してある有機質肥料用原料Aを上記と同様に
して次々とスクリューコンベヤ内に取り込んで、スクリ
ューで回転・撹拌して有機質肥料用原料の切り返しを行
いながらスクリューコンベヤ2内を搬送し、スクリュー
コンベヤ2の後端部分4から排出させて、発酵槽1内の
別の位置bに排出して再度堆積させて、発酵および/ま
たは熟成が完了していない場合にはさらに発酵および/
または熟成を行う。そして、上記と同様の作業を、発酵
槽1内に堆積してある有機質肥料用原料Aのすべてに対
して同様に行う。
【0017】そして、上記の作業によって、スクリュー
コンベヤ2の後端部分4から排出されて別の位置bに堆
積した有機質肥料用原料を、堆積した状態でさらに発
酵、または発酵と熟成を行った後に、再度切り返しが必
要な場合は、該位置bにある有機質肥料用原料の堆積位
置までスクリューコンベヤ2を移動させて、再度コンベ
ヤで回転・撹拌して切り返しを行い、同様の作業を、発
酵が完了するまで、または発酵と熟成が完成するまで繰
り返して行う。
コンベヤ2の後端部分4から排出されて別の位置bに堆
積した有機質肥料用原料を、堆積した状態でさらに発
酵、または発酵と熟成を行った後に、再度切り返しが必
要な場合は、該位置bにある有機質肥料用原料の堆積位
置までスクリューコンベヤ2を移動させて、再度コンベ
ヤで回転・撹拌して切り返しを行い、同様の作業を、発
酵が完了するまで、または発酵と熟成が完成するまで繰
り返して行う。
【0018】スクリューコンベヤ2を用いる上記の作業
を行うことによって、スクリューコンベヤ2への有機質
肥料用原料の取り込み時、スクリュー2aによる回転・
撹拌下におけるコンベヤ内での搬送時、スクリューコン
ベヤ2の後端部分4からの排出時などに有機質肥料用原
料の切り返しが行われて、有機質肥料用原料中に空気が
取り込まれて有機質肥料用原料を好気性の状態に保ちこ
とができ、しかも撹拌による混合によって発酵熱の均一
化がはかられて、発酵または発酵と熟成が円滑に行われ
る。
を行うことによって、スクリューコンベヤ2への有機質
肥料用原料の取り込み時、スクリュー2aによる回転・
撹拌下におけるコンベヤ内での搬送時、スクリューコン
ベヤ2の後端部分4からの排出時などに有機質肥料用原
料の切り返しが行われて、有機質肥料用原料中に空気が
取り込まれて有機質肥料用原料を好気性の状態に保ちこ
とができ、しかも撹拌による混合によって発酵熱の均一
化がはかられて、発酵または発酵と熟成が円滑に行われ
る。
【0019】活性汚泥などのような有機質肥料用原料は
通常多量の水分を含んでいて重く、しかも粘性が高く、
装置への負荷が大きいが、本発明では、スクリューコン
ベヤ2を用いて有機質肥料用原料の切り返しを行うもの
であるため、そのような水分含量が高くで重く、しかも
粘性の高い有機質肥料用原料であっても、その混合・撹
拌、原料中への空気の取り込み、搬送を円滑に行うこと
ができる。本発明では、スクリューコンベヤ2の形状、
構造、サイズなどは特に制限されず、発酵および/また
は熟成処理を行う有機質肥料用原料の量、種類、性状な
どに応じて、適当なものを選択して用いればよい。ま
た、スクリューコンベヤ2による有機質肥料用原料の切
り返し期間の間隔は、有機質肥料用原料の種類や量など
に応じて、その発酵状態や熟成状態を見ながら調節して
決めることができる。
通常多量の水分を含んでいて重く、しかも粘性が高く、
装置への負荷が大きいが、本発明では、スクリューコン
ベヤ2を用いて有機質肥料用原料の切り返しを行うもの
であるため、そのような水分含量が高くで重く、しかも
粘性の高い有機質肥料用原料であっても、その混合・撹
拌、原料中への空気の取り込み、搬送を円滑に行うこと
ができる。本発明では、スクリューコンベヤ2の形状、
構造、サイズなどは特に制限されず、発酵および/また
は熟成処理を行う有機質肥料用原料の量、種類、性状な
どに応じて、適当なものを選択して用いればよい。ま
た、スクリューコンベヤ2による有機質肥料用原料の切
り返し期間の間隔は、有機質肥料用原料の種類や量など
に応じて、その発酵状態や熟成状態を見ながら調節して
決めることができる。
【0020】そして、本発明では、上記した作業を発酵
槽1内に堆積してある有機質肥料用原料に対して漏れな
く行うことができるように、図2(発酵槽の直上方から
みた平面図)に示すように、複数のスクリューコンベヤ
2を横方向に間隔をあけずに並べて配置して、スクリュ
ーコンベヤ2をその長さ方向に前進および後退が可能な
枠体5(ベンダーなど)に取り付けておいて、複数のス
クリューコンベヤ2を同時に前進または後退させて、ス
クリューコンベヤ2による上記の作業を同時に行うよう
にすると、作業が効率化され、しかも品質に斑のない有
機質肥料を得ることができるので好ましい。その際に、
複数のスクリューコンベヤ2を取り付けてある枠体5
は、限定されるものではないが、有機質肥料用原料の発
酵または発酵・熟成発酵槽1の両側に設けた例えばレー
ル6上を前後に移動するようにしておくことができる。
槽1内に堆積してある有機質肥料用原料に対して漏れな
く行うことができるように、図2(発酵槽の直上方から
みた平面図)に示すように、複数のスクリューコンベヤ
2を横方向に間隔をあけずに並べて配置して、スクリュ
ーコンベヤ2をその長さ方向に前進および後退が可能な
枠体5(ベンダーなど)に取り付けておいて、複数のス
クリューコンベヤ2を同時に前進または後退させて、ス
クリューコンベヤ2による上記の作業を同時に行うよう
にすると、作業が効率化され、しかも品質に斑のない有
機質肥料を得ることができるので好ましい。その際に、
複数のスクリューコンベヤ2を取り付けてある枠体5
は、限定されるものではないが、有機質肥料用原料の発
酵または発酵・熟成発酵槽1の両側に設けた例えばレー
ル6上を前後に移動するようにしておくことができる。
【0021】さらに、図3に示すように、本発明におい
て、スクリューコンベヤ2の床面に対する角度を、複数
段階に可変にしておくと、有機質肥料用原料の堆積形状
などに応じてスクリューコンベヤ2への有機質肥料用原
料の取り込みを調節することが可能になる。
て、スクリューコンベヤ2の床面に対する角度を、複数
段階に可変にしておくと、有機質肥料用原料の堆積形状
などに応じてスクリューコンベヤ2への有機質肥料用原
料の取り込みを調節することが可能になる。
【0022】また、図3に示すように、スクリューコン
ベヤ2を、床面に対して平行(水平)またはほぼ水平に
なるように位置調節可能にしておき、しかもその際にス
クリューコンベヤ2が有機質肥料用原料や有機質肥料の
堆積物と接触しない高さ位置にあるようにしておくと、
堆積場所aに堆積している有機質肥料用原料Aに対して
スクリューコンベヤ2による上記した切り返し作業を順
次行って、スクリューコンベヤ2がその終端(図2にお
ける右端側)にまで移動してきた際に、スクリューコン
ベヤ2を水平またはほぼ水平の状態に保持してスクリュ
ーコンベヤ2を再び始端(図2における左端側)にまで
移動させるに当たって、スクリューコンベヤ2が堆積し
ている有機質肥料用原料に接触することが防止でき、堆
積している有機質肥料用原料の形崩れを生ずることな
く、スクリューコンベヤ2をその作業開始位置まで戻す
ことができる。上記において、スクリューコンベヤ2の
角度を調節するための機構や装置は特に限定されず、ス
クリューコンベヤ2の大きさや数などに応じて適宜決め
ることができる。
ベヤ2を、床面に対して平行(水平)またはほぼ水平に
なるように位置調節可能にしておき、しかもその際にス
クリューコンベヤ2が有機質肥料用原料や有機質肥料の
堆積物と接触しない高さ位置にあるようにしておくと、
堆積場所aに堆積している有機質肥料用原料Aに対して
スクリューコンベヤ2による上記した切り返し作業を順
次行って、スクリューコンベヤ2がその終端(図2にお
ける右端側)にまで移動してきた際に、スクリューコン
ベヤ2を水平またはほぼ水平の状態に保持してスクリュ
ーコンベヤ2を再び始端(図2における左端側)にまで
移動させるに当たって、スクリューコンベヤ2が堆積し
ている有機質肥料用原料に接触することが防止でき、堆
積している有機質肥料用原料の形崩れを生ずることな
く、スクリューコンベヤ2をその作業開始位置まで戻す
ことができる。上記において、スクリューコンベヤ2の
角度を調節するための機構や装置は特に限定されず、ス
クリューコンベヤ2の大きさや数などに応じて適宜決め
ることができる。
【0023】さらに、横方向に並んで配置した複数のス
クリューコンベヤ2を上記した水平またはほぼ水平にし
た状態でスクリューコンベヤ2の長さ方向(前後)に移
動させる際に(すなわちスクリューコンベヤ2への有機
質肥料用原料または有機質肥料の取り込みを行わずにス
クリューコンベヤ2を移動させる際に)、発酵槽1内に
堆積してある有機質肥料用原料または有機質肥料の頂部
を平坦化できる平坦化装置(図示せず)を、スクリュー
コンベヤ2の後端部分またはスクリューコンベヤ2を取
り付けてある枠体5に設けておくと、複数のスクリュー
コンベヤ2を元の位置になどに戻す上記した移動と併せ
て、発酵槽1内に堆積している有機質肥料用原料または
有機質肥料の頂部を平坦化させることができる。そし
て、有機質肥料用原料または有機質肥料の頂部を平坦化
した状態で、スクリューコンベヤ2へのそれらの材料の
取り込みを行うとスクリューコンベヤ2への取り込みが
円滑に行われるようになって、取り込み残しを低減させ
ることができる。その場合の平坦化装置の形状や構造は
特に制限されず、スクリューコンベヤ2への有機質肥料
用原料または有機質肥料の取り込み作業時には邪魔にな
らず、堆積してある有機質肥料用原料または有機質肥料
の平坦化作業時に平坦化を円滑に行うものであればいず
れでもよく、例えばスクリューコンベヤ2の後端部分4
や枠体5に設けたブレードなどであってもよい。また、
平坦化装置は、上下方向などに位置移動可能にしておい
て、平坦化作業が必要な場合にのみ働くようにしておい
てもよい。
クリューコンベヤ2を上記した水平またはほぼ水平にし
た状態でスクリューコンベヤ2の長さ方向(前後)に移
動させる際に(すなわちスクリューコンベヤ2への有機
質肥料用原料または有機質肥料の取り込みを行わずにス
クリューコンベヤ2を移動させる際に)、発酵槽1内に
堆積してある有機質肥料用原料または有機質肥料の頂部
を平坦化できる平坦化装置(図示せず)を、スクリュー
コンベヤ2の後端部分またはスクリューコンベヤ2を取
り付けてある枠体5に設けておくと、複数のスクリュー
コンベヤ2を元の位置になどに戻す上記した移動と併せ
て、発酵槽1内に堆積している有機質肥料用原料または
有機質肥料の頂部を平坦化させることができる。そし
て、有機質肥料用原料または有機質肥料の頂部を平坦化
した状態で、スクリューコンベヤ2へのそれらの材料の
取り込みを行うとスクリューコンベヤ2への取り込みが
円滑に行われるようになって、取り込み残しを低減させ
ることができる。その場合の平坦化装置の形状や構造は
特に制限されず、スクリューコンベヤ2への有機質肥料
用原料または有機質肥料の取り込み作業時には邪魔にな
らず、堆積してある有機質肥料用原料または有機質肥料
の平坦化作業時に平坦化を円滑に行うものであればいず
れでもよく、例えばスクリューコンベヤ2の後端部分4
や枠体5に設けたブレードなどであってもよい。また、
平坦化装置は、上下方向などに位置移動可能にしておい
て、平坦化作業が必要な場合にのみ働くようにしておい
てもよい。
【0024】スクリューコンベヤ2の先端部分3の構造
は、スクリューコンベヤ2内に有機質肥料用原料または
有機質肥料を円滑に取り込むことができるものであれば
いずれも採用可能である。そのうちでも、スクリューコ
ンベヤ2の先端部分3の構造を、図4の(イ)に示すよ
うな、堆積している有機質肥料用原料または有機質肥料
用原料に侵入可能な鋭角部7を有するスクリューの回転
軸と一体に回転する回転部材8と、図4の(ロ)に示す
ような平坦な底部を有し前記回転部材8の下方を包囲す
るスクレーパー状のケース部材9とがスクリューコンベ
ヤ2の先端部分3に設けられている構造にしておくのが
好ましく、それによって、堆積してある有機質肥料用原
料または有機質肥料を回転する鋭角部7およびスクレー
パー状のケース部材9によって崩しながらスクリューコ
ンベヤ2内に円滑に取り込むことが可能になる。その際
に、図4の(ロ)に示すように、横方向に複数のスクリ
ューコンベヤ2を間隔をあけずに並べておいて、該複数
のスクリューコンベヤ2の先端部分3を連結部材10で
連結しておいて、複数のスクリューコンベヤ2の先端部
分3を一度に有機質肥料用原料または有機質肥料の堆積
物中に侵入させて、それぞのスクリューコンベヤ2内に
それらを有機質肥料用原料または有機質肥料を取り込む
ようにしてもよい。
は、スクリューコンベヤ2内に有機質肥料用原料または
有機質肥料を円滑に取り込むことができるものであれば
いずれも採用可能である。そのうちでも、スクリューコ
ンベヤ2の先端部分3の構造を、図4の(イ)に示すよ
うな、堆積している有機質肥料用原料または有機質肥料
用原料に侵入可能な鋭角部7を有するスクリューの回転
軸と一体に回転する回転部材8と、図4の(ロ)に示す
ような平坦な底部を有し前記回転部材8の下方を包囲す
るスクレーパー状のケース部材9とがスクリューコンベ
ヤ2の先端部分3に設けられている構造にしておくのが
好ましく、それによって、堆積してある有機質肥料用原
料または有機質肥料を回転する鋭角部7およびスクレー
パー状のケース部材9によって崩しながらスクリューコ
ンベヤ2内に円滑に取り込むことが可能になる。その際
に、図4の(ロ)に示すように、横方向に複数のスクリ
ューコンベヤ2を間隔をあけずに並べておいて、該複数
のスクリューコンベヤ2の先端部分3を連結部材10で
連結しておいて、複数のスクリューコンベヤ2の先端部
分3を一度に有機質肥料用原料または有機質肥料の堆積
物中に侵入させて、それぞのスクリューコンベヤ2内に
それらを有機質肥料用原料または有機質肥料を取り込む
ようにしてもよい。
【0025】また、スクリューコンベヤ2の後端部分4
の構造は、スクリューコンベヤ2の後端部分4に設けた
排出口11から排出した有機質肥料用原料または有機質
肥料を、発酵槽1内に排出させて再度堆積させる場合
と、発酵槽1外への搬出ラインに供給し得る場合とに切
り替え得るようにしておくのが好ましい。何ら限定され
るものではないが、具体例としては、図5に示すよう
に、スクリューコンベヤ2の後端部分4に設けた排出口
11の下方に、スイングダンパーなどの切り替え板12
を設けておいて、切り替え板12の位置を移動させるこ
とによって、図5の(イ)に示すように再度堆積させる
方向C、または図5の(ロ)に示すように発酵槽1外へ
の搬出装置12に供給する方向Dへの排出を、選択して
行うようにすることができる。
の構造は、スクリューコンベヤ2の後端部分4に設けた
排出口11から排出した有機質肥料用原料または有機質
肥料を、発酵槽1内に排出させて再度堆積させる場合
と、発酵槽1外への搬出ラインに供給し得る場合とに切
り替え得るようにしておくのが好ましい。何ら限定され
るものではないが、具体例としては、図5に示すよう
に、スクリューコンベヤ2の後端部分4に設けた排出口
11の下方に、スイングダンパーなどの切り替え板12
を設けておいて、切り替え板12の位置を移動させるこ
とによって、図5の(イ)に示すように再度堆積させる
方向C、または図5の(ロ)に示すように発酵槽1外へ
の搬出装置12に供給する方向Dへの排出を、選択して
行うようにすることができる。
【0026】さらに、本発明においては、有機質肥料原
料または有機質肥料の切り返し装置として、上記したス
クリューコンベヤ2の代わりに、図6の(イ)に例示す
るようなバケット14を移動チェーンなどのような移動
帯15に多数取り付けた、図6の(ロ)で例示するよう
なバケット型コンベヤ16を用いてもよい。そして、バ
ケット型コンベヤ16を用いる場合においても、スクリ
ューコンベヤ2を用いる場合と同様に、有機質肥料用原
料を発酵槽1内の所定位置aに堆積させて発酵、または
発酵と熟成を行い[上記の工程(a)]、所定位置aに
堆積してある有機質肥料用原料Aを、発酵の途中、また
は熟成の途中で、バケット型コンベヤ16に取り込ん
で、その取り込みにより切り返しを行いながら搬送し
[上記の工程(b)]、有機質肥料用原料を、発酵槽1
内の別の位置でバケット型コンベヤ16から排出して別
の位置bに再度堆積させて、発酵および/または熟成が
完了していない場合にさらに発酵および/または熟成を
行う[上記の工程(c)]。
料または有機質肥料の切り返し装置として、上記したス
クリューコンベヤ2の代わりに、図6の(イ)に例示す
るようなバケット14を移動チェーンなどのような移動
帯15に多数取り付けた、図6の(ロ)で例示するよう
なバケット型コンベヤ16を用いてもよい。そして、バ
ケット型コンベヤ16を用いる場合においても、スクリ
ューコンベヤ2を用いる場合と同様に、有機質肥料用原
料を発酵槽1内の所定位置aに堆積させて発酵、または
発酵と熟成を行い[上記の工程(a)]、所定位置aに
堆積してある有機質肥料用原料Aを、発酵の途中、また
は熟成の途中で、バケット型コンベヤ16に取り込ん
で、その取り込みにより切り返しを行いながら搬送し
[上記の工程(b)]、有機質肥料用原料を、発酵槽1
内の別の位置でバケット型コンベヤ16から排出して別
の位置bに再度堆積させて、発酵および/または熟成が
完了していない場合にさらに発酵および/または熟成を
行う[上記の工程(c)]。
【0027】次に、バケット型コンベヤ16を発酵槽1
内で前進させて、位置aに堆積してある有機質肥料用原
料Aを上記と同様にしてバケット型コンベヤ16内に取
り込んで切り返しを行いながら搬送し、発酵槽1内の別
の位置bに排出して再度堆積させて、発酵および/また
は熟成が完了していない場合にさらに発酵および/また
は熟成を行う。そして、上記と同様の作業を、発酵槽1
内の別の位置に堆積してある有機質肥料用原料などにお
いても同様に行うことによって、有機質肥料用原料の発
酵、または発酵と熟成を行う。
内で前進させて、位置aに堆積してある有機質肥料用原
料Aを上記と同様にしてバケット型コンベヤ16内に取
り込んで切り返しを行いながら搬送し、発酵槽1内の別
の位置bに排出して再度堆積させて、発酵および/また
は熟成が完了していない場合にさらに発酵および/また
は熟成を行う。そして、上記と同様の作業を、発酵槽1
内の別の位置に堆積してある有機質肥料用原料などにお
いても同様に行うことによって、有機質肥料用原料の発
酵、または発酵と熟成を行う。
【0028】そして、上記の作業によって、バケット型
コンベヤ16から排出されて別の位置bに堆積した有機
質肥料用原料を、堆積した状態でさらに発酵、または発
酵と熟成を行った後に、再度切り返しが必要な場合は、
前記別の位置bにある有機質肥料用原料の堆積位置まで
スクリューコンベヤ16を移動させて、再度コンベヤで
切り返しを行い、同様の作業を、発酵が完了するまで、
または発酵と熟成が完成するまで繰り返して行う。
コンベヤ16から排出されて別の位置bに堆積した有機
質肥料用原料を、堆積した状態でさらに発酵、または発
酵と熟成を行った後に、再度切り返しが必要な場合は、
前記別の位置bにある有機質肥料用原料の堆積位置まで
スクリューコンベヤ16を移動させて、再度コンベヤで
切り返しを行い、同様の作業を、発酵が完了するまで、
または発酵と熟成が完成するまで繰り返して行う。
【0029】バケット型コンベヤ16を用いる上記の作
業を行うことによって、バケット型コンベヤ16への有
機質肥料用原料の取り込み時およびバケット型コンベヤ
16からの排出時などに有機質肥料用原料の切り返しが
行われて、有機質肥料用原料中に空気が取り込まれて有
機質肥料用原料を好気性に保つことができ、しかも撹拌
による混合により発酵熱の均一化がはかられて、良好に
発酵および熟成した有機質肥料を得ることができる。
業を行うことによって、バケット型コンベヤ16への有
機質肥料用原料の取り込み時およびバケット型コンベヤ
16からの排出時などに有機質肥料用原料の切り返しが
行われて、有機質肥料用原料中に空気が取り込まれて有
機質肥料用原料を好気性に保つことができ、しかも撹拌
による混合により発酵熱の均一化がはかられて、良好に
発酵および熟成した有機質肥料を得ることができる。
【0030】活性汚泥などのような有機質肥料用原料は
通常多量の水分を含んでいて重く、粘性も高く、装置へ
の負荷が大きいが、本発明においてバケット型コンベヤ
16を用いた場合にも、有機質肥料用原料の切り返しを
円滑に行うことができる。本発明では、バケット型コン
ベヤ16におけるバケット14や移動帯15などの形
状、構造、サイズ、バケットを取り付ける移動体の種類
や速度などは特に制限されず、発酵および/または熟成
処理を行う有機質肥料用原料の量、種類、性状などに応
じて、適当に選択して行うことができる。さらに、バケ
ット型コンベヤ16を用いる場合にも、堆積した有機質
肥料用原料や有機質肥料の量、堆積幅、バケット14の
横幅寸法などに応じて、複数のバケット型コンベヤ16
を間隔をあけないようにして複数横に並べて配置しても
よい。その際に複数のバケット型コンベヤ16を同期し
て一緒に移動させることもできる。
通常多量の水分を含んでいて重く、粘性も高く、装置へ
の負荷が大きいが、本発明においてバケット型コンベヤ
16を用いた場合にも、有機質肥料用原料の切り返しを
円滑に行うことができる。本発明では、バケット型コン
ベヤ16におけるバケット14や移動帯15などの形
状、構造、サイズ、バケットを取り付ける移動体の種類
や速度などは特に制限されず、発酵および/または熟成
処理を行う有機質肥料用原料の量、種類、性状などに応
じて、適当に選択して行うことができる。さらに、バケ
ット型コンベヤ16を用いる場合にも、堆積した有機質
肥料用原料や有機質肥料の量、堆積幅、バケット14の
横幅寸法などに応じて、複数のバケット型コンベヤ16
を間隔をあけないようにして複数横に並べて配置しても
よい。その際に複数のバケット型コンベヤ16を同期し
て一緒に移動させることもできる。
【0031】そして、本発明においては、上記したスク
リューコンベヤまたはバケット型コンベヤと共に、発酵
槽1内に有機質肥料用原料を供給して堆積させるための
有機質肥料用原料の供給・堆積装置(ライン)を設けて
おくのがよい。有機質肥料用原料の供給・堆積装置とし
ては、スクリューコンベヤまたはバケット型コンベヤに
よる上記した切り返し、搬送作業が良好に行われ得る発
酵槽1内の所定の位置に、作業に適した量の有機質肥料
用原料を供給して堆積させることのできる方法および装
置であればいずれも採用できる。そのうちでも、本発明
では、図7の(イ)(有機質肥料用原料の供給部の縦断
面図)および図7の(ロ)(上方からみた平面図)に示
すような有機質肥料用原料の供給・堆積装置が好ましく
用いられる。図7の供給・堆積装置においては、有機質
肥料用原料Aが、供給ライン17からサイクロン18に
供給され、ライン19,19を通って、ライン19,1
9に沿って多数設けてあるシュート20,20から排出
されて、発酵槽1内に次々と堆積してゆく。
リューコンベヤまたはバケット型コンベヤと共に、発酵
槽1内に有機質肥料用原料を供給して堆積させるための
有機質肥料用原料の供給・堆積装置(ライン)を設けて
おくのがよい。有機質肥料用原料の供給・堆積装置とし
ては、スクリューコンベヤまたはバケット型コンベヤに
よる上記した切り返し、搬送作業が良好に行われ得る発
酵槽1内の所定の位置に、作業に適した量の有機質肥料
用原料を供給して堆積させることのできる方法および装
置であればいずれも採用できる。そのうちでも、本発明
では、図7の(イ)(有機質肥料用原料の供給部の縦断
面図)および図7の(ロ)(上方からみた平面図)に示
すような有機質肥料用原料の供給・堆積装置が好ましく
用いられる。図7の供給・堆積装置においては、有機質
肥料用原料Aが、供給ライン17からサイクロン18に
供給され、ライン19,19を通って、ライン19,1
9に沿って多数設けてあるシュート20,20から排出
されて、発酵槽1内に次々と堆積してゆく。
【0032】そして、発酵槽1内に、複数のスクリュー
コンベヤ2を横方向に並べて配置し且つ該複数のスクリ
ューコンベヤ2を同期してその長さ方向に前進および後
退可能に配置してある上記した本発明の好ましい設備に
よる場合は、上記のようにして発酵槽1内に次々に堆積
した有機質肥料用原料のそれぞれの山の頂部を、上記し
たようにスクリューコンベヤ2を水平またはほぼ水平に
保持しながらスクリューコンベヤ2を前進または後退さ
せると共に平坦化部材で平坦化することによって、堆積
物をスクリューコンベヤ2への取り込み作業が行われ易
い平坦な形態に整えることができる。
コンベヤ2を横方向に並べて配置し且つ該複数のスクリ
ューコンベヤ2を同期してその長さ方向に前進および後
退可能に配置してある上記した本発明の好ましい設備に
よる場合は、上記のようにして発酵槽1内に次々に堆積
した有機質肥料用原料のそれぞれの山の頂部を、上記し
たようにスクリューコンベヤ2を水平またはほぼ水平に
保持しながらスクリューコンベヤ2を前進または後退さ
せると共に平坦化部材で平坦化することによって、堆積
物をスクリューコンベヤ2への取り込み作業が行われ易
い平坦な形態に整えることができる。
【0033】また、発酵または発酵と熟成が完了して生
成した有機質肥料の発酵槽外への搬出方法や搬出装置も
特に制限されず、適宜採用できる。そのうちでも、発酵
槽1内に複数のスクリューコンベヤ2からなる切り返し
装置を設ける場合には、図5の(ロ)および図7の
(ロ)に示すように、複数のスクリューコンベヤ2を取
り付けてある枠体5の後端部分に、スクリューコンベヤ
2の後端部分4に設けてある前記した排出口11から排
出される有機質肥料を受け入れる、スクリューなどから
なる移送手段を内装した搬送装置13を設けておき、そ
の搬送装置13に入ってきた有機質肥料を移送ライン2
1によって中央に向けて集め、それをさらに有機質肥料
の搬送ライン22を通して発酵槽1の外に搬送してゆく
方法が好ましく用いられる。
成した有機質肥料の発酵槽外への搬出方法や搬出装置も
特に制限されず、適宜採用できる。そのうちでも、発酵
槽1内に複数のスクリューコンベヤ2からなる切り返し
装置を設ける場合には、図5の(ロ)および図7の
(ロ)に示すように、複数のスクリューコンベヤ2を取
り付けてある枠体5の後端部分に、スクリューコンベヤ
2の後端部分4に設けてある前記した排出口11から排
出される有機質肥料を受け入れる、スクリューなどから
なる移送手段を内装した搬送装置13を設けておき、そ
の搬送装置13に入ってきた有機質肥料を移送ライン2
1によって中央に向けて集め、それをさらに有機質肥料
の搬送ライン22を通して発酵槽1の外に搬送してゆく
方法が好ましく用いられる。
【0034】そして、上記した本発明において、図7の
(ロ)で例示されるような、有機質肥料用原料の供給装
置、有機質肥料用原料の発酵槽、生成した有機質肥料の
搬送装置からなる一連の設備を、複数併設しておいて、
有機質肥料用原料の発酵と熟成を行うようにすると、例
えばある特定の発酵槽で上記した方法で発酵工程を行っ
ているときに、別の発酵槽で熟成工程を行うようにする
ことによって、複数の発酵槽を休みなく有効に活用し
て、有機質肥料用原料の発酵槽への供給を一時的に停止
したり待機したりせずに、有機質肥料を生産性よく製造
することができる。
(ロ)で例示されるような、有機質肥料用原料の供給装
置、有機質肥料用原料の発酵槽、生成した有機質肥料の
搬送装置からなる一連の設備を、複数併設しておいて、
有機質肥料用原料の発酵と熟成を行うようにすると、例
えばある特定の発酵槽で上記した方法で発酵工程を行っ
ているときに、別の発酵槽で熟成工程を行うようにする
ことによって、複数の発酵槽を休みなく有効に活用し
て、有機質肥料用原料の発酵槽への供給を一時的に停止
したり待機したりせずに、有機質肥料を生産性よく製造
することができる。
【0035】さらに、本発明では上記した作業の一部を
自動化しても、または上記した作業のすべてを自動化し
てもよい。そして、全自動化した場合、または一部自動
化した場合のいずれの場合にも、有機質肥料の発酵状態
や熟成状態を監視し、それに合わせて発酵作業、熟成作
業、スクリューコンベヤまたはバケット型コンベヤによ
る切り返し作業、発酵槽への有機質肥料用原料の供給、
発酵槽からの有機質肥料の搬出などを調節して行うこと
によって、肥効性の高い、完熟した有機質肥料を生産性
よく製造することができる。また、本発明の設備の規模
なども特に制限されず、その立地条件や、製造を目的と
する有機質肥料の生産量などに応じて適宜決めることが
できる。
自動化しても、または上記した作業のすべてを自動化し
てもよい。そして、全自動化した場合、または一部自動
化した場合のいずれの場合にも、有機質肥料の発酵状態
や熟成状態を監視し、それに合わせて発酵作業、熟成作
業、スクリューコンベヤまたはバケット型コンベヤによ
る切り返し作業、発酵槽への有機質肥料用原料の供給、
発酵槽からの有機質肥料の搬出などを調節して行うこと
によって、肥効性の高い、完熟した有機質肥料を生産性
よく製造することができる。また、本発明の設備の規模
なども特に制限されず、その立地条件や、製造を目的と
する有機質肥料の生産量などに応じて適宜決めることが
できる。
【0036】また、上記した一連の設備を外部との接触
の少ない工場内に設置すると共に、工場内で発生する臭
気を、土壌脱臭法、直接燃焼法、触媒接触法、水洗、薬
洗、吸収酸化法、生物学的脱臭法などによって除去する
ようにすると、周囲環境への臭気の発生などの問題を生
ずることなく、有機質肥料を円滑に製造することができ
る。
の少ない工場内に設置すると共に、工場内で発生する臭
気を、土壌脱臭法、直接燃焼法、触媒接触法、水洗、薬
洗、吸収酸化法、生物学的脱臭法などによって除去する
ようにすると、周囲環境への臭気の発生などの問題を生
ずることなく、有機質肥料を円滑に製造することができ
る。
【0037】本発明では、発酵槽に供給される有機質肥
料用原料の種類は特に制限されず、有機質肥料化が可能
な有機質肥料用原料であればいずれも使用でき、例え
ば、食品製造工場、下水処理場、屎尿処理場、屠体処理
場などにおいて生成する活性汚泥;鶏糞、豚糞、牛糞等
の動物由来の有機質;油カス;麦かん、稲藁、落葉等の
植物由来の有機質;穀類の糟糠類;木材チップ;家庭や
事業所などから排出される生ゴミなどの有機質原料を挙
げることができ、それらの有機質原料は単独で使用して
も、または2種以上併用してもよい。また、有機質肥料
用原料は、必要に応じて、有機質の分解・堆肥化を促進
する微生物やゼオライト、バーミキュライト、炭粒など
の無機物の1種または2種以上、或いは肥効性を増強す
るための化学肥料などを含有していてもよい。また、有
機質肥料用原料は、未発酵原料であっても、発酵がある
程度行われた半製品であってもよい。そのうちでも、本
発明の方法および設備は、大量に発生し、その処分に苦
慮されている活性汚泥を用いる有機質肥料の製造に適し
ている。
料用原料の種類は特に制限されず、有機質肥料化が可能
な有機質肥料用原料であればいずれも使用でき、例え
ば、食品製造工場、下水処理場、屎尿処理場、屠体処理
場などにおいて生成する活性汚泥;鶏糞、豚糞、牛糞等
の動物由来の有機質;油カス;麦かん、稲藁、落葉等の
植物由来の有機質;穀類の糟糠類;木材チップ;家庭や
事業所などから排出される生ゴミなどの有機質原料を挙
げることができ、それらの有機質原料は単独で使用して
も、または2種以上併用してもよい。また、有機質肥料
用原料は、必要に応じて、有機質の分解・堆肥化を促進
する微生物やゼオライト、バーミキュライト、炭粒など
の無機物の1種または2種以上、或いは肥効性を増強す
るための化学肥料などを含有していてもよい。また、有
機質肥料用原料は、未発酵原料であっても、発酵がある
程度行われた半製品であってもよい。そのうちでも、本
発明の方法および設備は、大量に発生し、その処分に苦
慮されている活性汚泥を用いる有機質肥料の製造に適し
ている。
【0038】
【発明の効果】本発明による場合は、活性汚泥やその他
の有機質肥料用原料を用いて、発酵時や熟成時の切り返
しを円滑に行って、完熟した高品質の有機質肥料を工業
的な規模で円滑に大量に製造することができる。そし
て、本発明による場合は、発酵や熟成状態の確認が容易
であり、発酵や熟成状態に応じて発酵工程や熟成工程の
調節および管理を簡単に行うことができ、それによって
肥効性の高い高品質の有機質肥料を製造することができ
る。さらに、本発明による場合は、有機質肥料用原料の
発酵槽への供給、発酵、熟成および生成した有機質肥料
の発酵槽からの搬送の一連の工程を人手をかけずに、自
動的に且つ極めて大規模で円滑に行うことができる。
の有機質肥料用原料を用いて、発酵時や熟成時の切り返
しを円滑に行って、完熟した高品質の有機質肥料を工業
的な規模で円滑に大量に製造することができる。そし
て、本発明による場合は、発酵や熟成状態の確認が容易
であり、発酵や熟成状態に応じて発酵工程や熟成工程の
調節および管理を簡単に行うことができ、それによって
肥効性の高い高品質の有機質肥料を製造することができ
る。さらに、本発明による場合は、有機質肥料用原料の
発酵槽への供給、発酵、熟成および生成した有機質肥料
の発酵槽からの搬送の一連の工程を人手をかけずに、自
動的に且つ極めて大規模で円滑に行うことができる。
【図1】スクリューコンベヤを発酵槽内に備える本発明
の設備を用いて有機質肥料の製造を行う場合の概略を示
す縦断面図である。
の設備を用いて有機質肥料の製造を行う場合の概略を示
す縦断面図である。
【図2】スクリューコンベヤを発酵槽内に備えている本
発明の設備を用いて有機質肥料の製造を行う場合の概略
を示す、発酵槽の直上方からみた平面図である。
発明の設備を用いて有機質肥料の製造を行う場合の概略
を示す、発酵槽の直上方からみた平面図である。
【図3】本発明で好ましく用いられる床面に対する角度
が調節可能なスクリューコンベヤの一例を示す概略図で
ある。
が調節可能なスクリューコンベヤの一例を示す概略図で
ある。
【図4】本発明で用いるスクリューコンベヤの先端部分
の構造の一例を示す図である。
の構造の一例を示す図である。
【図5】本発明で用いるスクリューコンベヤの後端部分
の構造、および後端部分の排出口に下方に設けた切り替
え板および有機質肥料の搬送装置の一例を示す図であ
る。
の構造、および後端部分の排出口に下方に設けた切り替
え板および有機質肥料の搬送装置の一例を示す図であ
る。
【図6】本発明で用いるバケット型コンベヤの一例を示
す図である。
す図である。
【図7】本発明で好ましく用いられる有機質肥料用原料
の発酵槽への供給設備および有機質肥料の発酵槽からの
搬出設備の一例を示す図である。
の発酵槽への供給設備および有機質肥料の発酵槽からの
搬出設備の一例を示す図である。
A 有機質肥料用原料 1 発酵槽 2 スクリューコンベヤ 2a スクリュー 3 スクリューコンベヤの先端部分 4 スクリューコンベヤの後端部分 5 複数のスクリューコンベヤを取り付けてある枠体 6 レール 7 鋭角部 8 スクリューコンベヤの先端部分に設けた回転部材 9 スクリューコンベヤの先端部分に設けたケース部
材 10 連結部材 11 排出口 12 切り替え板 13 搬送装置 14 バケット 15 移動帯 16 バケット型コンベヤ 17 有機質肥料用原料の供給ライン 18 サイクロン 19 ライン 20 シュート 21 有機質肥料を移送手段 22 有機質肥料の搬送ライン
材 10 連結部材 11 排出口 12 切り替え板 13 搬送装置 14 バケット 15 移動帯 16 バケット型コンベヤ 17 有機質肥料用原料の供給ライン 18 サイクロン 19 ライン 20 シュート 21 有機質肥料を移送手段 22 有機質肥料の搬送ライン
Claims (14)
- 【請求項1】 (a) 有機質肥料用原料を発酵槽に供
給し、発酵槽内の所定位置に堆積させて発酵、または発
酵と熟成を行う工程; (b) 堆積してある前記の有機質肥料用原料を、発酵
の途中、または発酵と熟成の途中で、スクリューコンベ
ヤの先端部分からスクリューコンベヤ内に取り込んで、
スクリューで回転・撹拌して有機質肥料用原料の切り返
しを行いながらスクリューコンベヤ内を搬送する工程;
および (c) 有機質肥料用原料をスクリューコンベヤの後端
部分から排出させて、発酵槽内の別の位置に排出して再
度堆積させて、発酵および/または熟成が完了していな
い場合にさらに発酵および/または熟成を行う工程;を
有することを特徴とする有機質肥料の製造方法。 - 【請求項2】 (a) 有機質肥料用原料を発酵槽に供
給し、発酵槽内の所定位置に堆積させて発酵、または発
酵と熟成を行う工程; (b) 堆積してある前記の有機質肥料用原料を、発酵
の途中、または発酵と熟成の途中で、バケット型コンベ
ヤ内に取り込んで、有機質肥料用原料の切り返しを行い
ながら搬送する工程;および (c) 有機質肥料用原料を、発酵槽内の別の位置でバ
ケット型コンベヤから排出して再度堆積させて、発酵お
よび/または熟成が完了していない場合にさらに発酵お
よび/または熟成を行う工程;を有することを特徴とす
る有機質肥料の製造方法。 - 【請求項3】 発酵槽内の複数の所定位置に有機質肥料
用原料を堆積させ、発酵および熟成が完了して有機質肥
料が生成するまで前記の工程(b)および工程(c)を
繰り返して行い、それにより生成した有機質肥料を発酵
槽外に搬送することからなる請求項1または2の製造方
法。 - 【請求項4】 スクリューコンベヤまたはバケット型コ
ンベヤが、有機質肥料用原料または生成した有機質肥料
の堆積位置に応じて移動可能になっており、有機質肥料
原料または有機質肥料の堆積位置にスクリューコンベヤ
またはバケット型コンベヤを移動させて、工程(a)〜
(c)の工程および生成した有機質肥料用の発酵槽外へ
の搬出を行うことからなる請求項1〜3のいずれか1項
の製造方法。 - 【請求項5】 発酵槽への有機質肥料用原料の供給、工
程(a)〜(c)および生成した有機質肥料の発酵槽外
への搬出を、自動的に行う請求項1〜4のいずれか1項
の製造方法。 - 【請求項6】 複数のスクリューコンベヤまたは複数の
バケット型コンベヤを横方向に並べて配置し、該複数の
スクリューコンベヤまたはバケット型コンベヤを同期し
て作動させて、工程(a)〜(c)および/または生成
した有機質肥料の発酵槽外への取り出し行うことからな
る請求項1〜5のいずれか1項の製造方法。 - 【請求項7】 同期して移動する複数のスクリューコン
ベヤに発酵槽内に堆積してある有機質肥料用原料および
/または有機質肥料の平坦化装置を設けておいて、有機
質肥料用原料または有機質肥料のスクリューコンベヤへ
の取り込み前或いはスクリューコンベヤからの排出後
に、スクリューコンベヤを同期して移動させて、発酵槽
内に堆積してある有機質肥料用原料および/または有機
質肥料の頂部を平坦化することからなる請求項1〜6の
いずれか1項の製造方法。 - 【請求項8】 発酵槽、発酵槽への有機質肥料用原料の
供給および堆積装置、堆積してある有機質肥料用原料ま
たは有機質肥料をその先端部分からコンベヤ内に取り込
みその後端部分から排出させるスクリューコンベヤ、並
びに発酵槽から有機質肥料を搬出する装置を備えている
ことを特徴とする有機質肥料用原料の発酵、または発酵
と熟成を行うための設備。 - 【請求項9】 発酵槽、発酵槽への有機質肥料用原料の
供給および堆積装置、堆積してある有機質肥料用原料ま
たは有機質肥料をバケット型コンベヤ内に取り込み、取
り込み位置とは別の位置に排出させるバケット型コンベ
ヤ、並びに発酵槽から有機質肥料を搬出する装置を備え
ていることを特徴とする有機質肥料用原料の発酵、また
は発酵と熟成を行うための設備。 - 【請求項10】 同期して作動する複数のスクリューコ
ンベヤまたは複数のバケット型コンベヤを横方向に並べ
て配置してある請求項8または9の設備。 - 【請求項11】 スクリューコンベヤまたはバケット型
コンベヤが、発酵槽内で位置移動可能である、請求項8
〜10のいずれか1項の設備。 - 【請求項12】 スクリューコンベヤに、発酵槽内に堆
積してある有機質肥料用原料および/または有機質肥料
の頂部を平坦化するための装置を設けてある請求項11
の設備。 - 【請求項13】 スクリューコンベヤがその先端部分
に、堆積している有機質肥料用原料または有機質肥料用
原料に侵入可能な鋭角部を有するスクリューの回転軸と
一体に回転する回転部材と、平坦な底部を有し前記回転
部材の下方を包囲するケース部材とからなる有機質肥料
用原料または有機質肥料の取り込み装置を有している請
求項8〜12のいずれか1項の設備。 - 【請求項14】 スクリューコンベヤの後端部分の有機
質肥料用原料または有機質肥料の排出部に、スクリュー
コンベヤから排出した有機質肥料用原料または有機質肥
料の発酵槽内への排出・再堆積と、発酵槽外への搬出ラ
インへの排出のいずれかを行うための切り替え装置を有
している請求項8〜13のいずれか1項の設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28163796A JPH10114591A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 有機質肥料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28163796A JPH10114591A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 有機質肥料の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10114591A true JPH10114591A (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=17641895
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28163796A Pending JPH10114591A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 有機質肥料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10114591A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU730810B2 (en) * | 1999-02-08 | 2001-03-15 | Masaru Hazaka | Method for treating organic waste matter |
CN110153145A (zh) * | 2019-05-24 | 2019-08-23 | 北京首创环境科技有限公司 | 一种餐厨垃圾处理系统 |
-
1996
- 1996-10-04 JP JP28163796A patent/JPH10114591A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU730810B2 (en) * | 1999-02-08 | 2001-03-15 | Masaru Hazaka | Method for treating organic waste matter |
US6316246B1 (en) | 1999-02-08 | 2001-11-13 | Masaru Hazaka | Method for treating organic waste matter |
CN110153145A (zh) * | 2019-05-24 | 2019-08-23 | 北京首创环境科技有限公司 | 一种餐厨垃圾处理系统 |
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