JPH10114064A - インクジェットヘッドの駆動回路 - Google Patents

インクジェットヘッドの駆動回路

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JPH10114064A
JPH10114064A JP9141475A JP14147597A JPH10114064A JP H10114064 A JPH10114064 A JP H10114064A JP 9141475 A JP9141475 A JP 9141475A JP 14147597 A JP14147597 A JP 14147597A JP H10114064 A JPH10114064 A JP H10114064A
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
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    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣接するチャンネルを連続して高速駆動する
するとともに、トランジスタ等のスイッチング素子に逆
バイアスが作用してトランジスタ等のスイッチング素子
が破壊されるのを防止する。 【解決手段】 隣接するインク噴射用のチャンネル間の
アクチュエータを、一方のチャンネルからインクを噴射
するように変形させ、その後、他方のチャンネルからイ
ンクを噴射するための駆動電圧を上記変形させるための
駆動電圧に一部重複して印加して、アクチュエータを復
帰させる。アクチュエータのための駆動回路を構成する
第1トランジスタQ1及び第2トランジスタQ2の各々
と並列に、逆バイアス保護用の第1保護ダイオードD1
及び第2保護ダイオードD2が接続されている。両保護
ダイオードD1,D2の最大定格の平均整流電流I0
び最大定格尖頭順電流IFMは、I0≧E×C×f×2
(A)及びIFM≧2(E−EF)/(2R+Ron)
(A)とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットヘ
ッドの駆動回路に関し、詳しくは、連続的に形成された
複数のインク噴射用のチャンネルと、該複数のチャンネ
ル間に設けられチャンネル内のインクに圧力を与えるア
クチュエータとを備えるインクジェットヘッドにおい
て、隣接するチャンネルを連続して高速駆動するための
駆動回路、および逆バイアスによるスイッチング素子の
破壊防止のために、保護ダイオードを用いたインクジェ
ットヘッドの駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、連続的に形成された複数のインク噴射用のノズル
を持つチャンネルと、該チャンネルに対応して設けられ
た圧力発生素子および該圧力発生素子に電圧を印加する
ための電極からなるアクチュエータとを備え、前記アク
チュエータの電極に印加することによりチャンネル内に
圧力変化を生じさせて前記ノズルよりインクを噴射する
インクジェットヘッドの駆動回路は知られている。
【0003】かかるインクジェットヘッド1は、例えば
図3に示すように、一体的に立設され分極された圧電材
料で少なくとも一部が構成されたチャンネル壁11a,
11b,11c,11d,11e(圧力発生素子)を有
する圧電素子基板2と、該圧電素子基板2の上側に接着
層4(図5参照)を介して固定されるカバープレート3
とを備え、圧電素子基板2、液室上壁となるカバープレ
ート3と、チャンネル壁11a〜11eによって区画さ
れて、印字のための噴射されるインクが供給されるチャ
ンネル8a,8b,8c,8d,8e,8fが多数(例
えば64個)溝状に形成されている。
【0004】各チャンネル8a〜8fは、圧電素子基板
2の後端部に近いところで浅くなっている。カバープレ
ート3には、インク導入口21、それに接続したマニホ
ールド22が形成されている。そして、各チャンネル8
の上面がカバープレート3で覆われることにより、各チ
ャンネル8a〜8fの後端部がマニホールド22、イン
ク導入口21を介して、インク供給源であるインクカー
トリッジ(図示せず)に接続される。
【0005】圧電素子基板2及びカバープレート3の前
面にはノズルプレート31が接着固定され、該ノズルプ
レート31には各チャンネル8a〜8fに対応してノズ
ル孔32が各々形成されている。
【0006】各チャンネル8a〜8fのチャンネル壁1
1a〜11eの両面には、該チャンネル壁11a〜11
eの圧電材料に分極方向とほぼ直交する駆動電界を発生
させるために電極13が各々設けられている。基板41
には、各チャンネル11a〜11eに対応した導電パタ
ーン42が各々形成され、該各導電パターン42と各電
極13とはワイヤボンディングによって導線43で各々
接続されている。そして、導電パターン42には、図4
に示すように、インク噴射を駆動制御するヘッドドライ
バ51が連係され、該ヘッドドライバ51に制御信号が
ライン53を通じて入力されるようになっている。ま
た、ヘッドドライバ51には、電源電圧Vがライン54
を通じて印加され、また、接地のためにライン55が設
けられている。そして、図5及び図6において、各チャ
ンネル8a〜8fで示し、その間のチャンネル壁を11
a〜11eで示し、各チャンネルに対応して設けられた
電極を13a1,13a2,13b1,13b2,13
c1,13c2,13d1,13d2,13e1,13
e2,13f1,13f2で示している。図5は各電極
13a1〜13f2に電圧を印加していない状態を示す
インクジェットヘッド1の縦断面図であり、図6は電極
13c1,13c2に所定のON電圧を印加した状態を
示すインクジェットヘッド1の縦断面図である。
【0007】次に、インクジェットヘッド1のインク噴
射動作について簡単に説明する。電極13c1と電極1
3c2に所定のON電圧を印加し、電極13b2と電極
13d1は接地した状態にすると、圧電厚み滑り効果に
より、前記チャンネル壁11b,11cが例えば図5か
ら図6に示すように変形し、チャンネル容積が変化し
て、前記チャンネル8cのインクに圧力を与えてインク
を噴射する。
【0008】図7は上記構成のインクジェットヘッドの
等価回路と駆動回路との接続関係を示す回路図である。
隣り合う電極13a2及び電極13b1と当該両電極に
挟まれたチャンネル壁11aとにより静電容量成分C
(コンデンサ成分)が形成され、隣り合う電極13b2
及び電極13c1と当該両電極に挟まれたチャンネル壁
11bとにより静電容量成分Cが形成され、隣り合う電
極13c2及び電極13d1と当該両電極に挟まれたチ
ャンネル壁11cとにより静電容量成分Cが形成され、
隣り合う電極13d2及び電極13e1と当該両電極に
挟まれたチャンネル壁11dとにより静電容量成分Cが
形成され、隣り合う電極13e2と電極13f1と当該
両チャンネルに挟まれたチャンネル壁11fにより静電
容量成分Cが形成される。
【0009】また、電極13a1と電極13a2に駆動
回路14aが接続され、電極13b1と電極13b2に
対し駆動回路14bが接続され、電極13c1と電極1
3c2に対し駆動回路14cが接続され、電極13d1
と電極13d2に対し駆動回路14dが接続され、電極
13e1と電極13e2に対し駆動回路14e接続さ
れ、電極13f1と電極13f2に対し駆動回路14f
が接続されている。
【0010】次に、図8を参照して駆動回路と各電極の
電気的構成を詳述する。
【0011】図8に示すように、駆動回路14cでは、
2つのスイッチング素子である第1トランジスタQ1及
び第2トランジスタQ2が電源V(電圧E(V))とグラ
ンド側の間に直列接続され、第1のトランジスタQ1と
第2のトランジスタQ2との接続点P1に抵抗R1(抵
抗値R(Ω))の一端を接続し、抵抗R1の他端を電極1
3c1及び電極13c2に接続して、第1のトランジス
タQ1を電極13c1及び電極13c2への電圧印加の
立ち上げ用(充電用)とし、第2のトランジスタQ2を
立ち下げ用(放電用)としている。即ち、トランジスタ
Q1とトランジスタQ2は、一方がONのとき他方がO
FFに成るように選択的にベースBにON電流が印加さ
れる。
【0012】また、駆動回路14cの下方に示す駆動回
路14bでは、2つのスイッチング素子である第1トラ
ンジスタQ3及び第2トランジスタQ4が電源V(電圧
E(V))とグランド側の間に直列接続され、第1のトラ
ンジスタQ3と第2のトランジスタQ4との接続点P2
に抵抗R2(抵抗値R(Ω))の一端を接続し、抵抗R2
の他端を電極13b1及び電極13b2に接続して、第
1のトランジスタQ3を電極13b1及び電極13b2
への電圧印加の立ち上げ用(充電用)とし、第2のトラ
ンジスタQ4を立ち下げ用(放電用)としている。
【0013】さらに、駆動回路14cの上方に示す駆動
回路14dでは、2つのスイッチング素子である第1ト
ランジスタQ5及び第2トランジスタQ6が電源V(電
圧E(V))とグランド側の間に直列接続され、第1のト
ランジスタQ5と第2のトランジスタQ6との接続点P
3に抵抗R3(抵抗値R(Ω))の一端を接続し、抵抗R
3の他端を電極13d1及び電極13d2に接続して、
第1のトランジスタQ5を電極13d1及び電極13d
2への電圧印加の立ち上げ用(充電用)とし、第2のト
ランジスタQ6を立ち下げ用(放電用)としている。
【0014】上記のように、静電容量成分Cが直列接続
されているインクジェットヘッドを駆動するため、図示
外の制御装置からのON電流がトランジスタQ1のベー
スBに入力されると(このときトランジスタQ2は、O
FF状態)、トランジスタQ1にコレクタ電流Iq1が
流れ、トランジスタQ1のコレクタcと抵抗Rを介して
接続されているB点の電圧が”H”レベル(E(V))
となり、電極13C1及び電極13C2にE(V)が印
加される。これによって図6に示すように、アクチュエ
ータ壁11b、11cがそれぞれチャンネル8c側に変
形して、インクに圧力を与え、インクを噴射する。そし
て、トランジスタQ1をOFFし、トランジスタQ2の
ベースBにON電流が入力されると、印加した電圧が”
L”レベル(0(V))に落ちる。その後、次にインク
を噴射すべきチャンネルの電極に電圧を印加する。
【0015】特に、隣接するチャンネル8c、8dを連
続駆動する場合には、両チャンネル間のアクチュエータ
壁が共有されているため、直線状態に復帰した後でなけ
れば、次のチャンネルは図6と同様の変形をすることが
できない。したがって、アクチュエータ壁が機械的な変
形、復帰、変形をする周期で、インクの噴射間隔が決定
される。
【0016】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、隣接するチャンネルを連続して高速駆動するための
駆動回路を提供するとともに、トランジスタ等のスイッ
チング素子に逆バイアスが作用してトランジスタ等のス
イッチング素子が破壊されるのを防止するインクジェッ
トヘッドの駆動回路を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段および発明の効果】請求項
1に記載の発明は、連続的に形成された複数のインク噴
射用のチャンネルと、該複数のチャンネル間に設けられ
チャンネル内のインクに圧力を与えるアクチュエータと
を備えるインクジェットヘッドのための駆動回路におい
て、前記複数のチャンネルのうち隣接する両チャンネル
内のインクを連続して噴射するとき、両チャンネル間の
アクチュエータに、一方のチャンネルのインクに圧力を
与えるようにアクチュエータを変形させる駆動電圧を印
加し、その後、そのアクチュエータを復帰させる駆動電
圧を印加することによって他方のチャンネルのインクに
圧力を与える。
【0018】つまり、隣接する両チャンネル間のアクチ
ュエータを駆動して一方のチャンネルからインクを噴射
した後、アクチュエータが復帰する動作を利用して他方
のチャンネルからインクを噴射することで、インクの噴
射間隔を短くするものである。
【0019】また、請求項2に記載のように、前記アク
チュエータは、複数のチャンネルを形成するようにその
複数のチャンネル間に設けられチャンネル壁であること
が望ましい。これにより、チャンネル内に特別なアクチ
ュエータを設けることなくインクジェットヘッドを構成
することができる。
【0020】また、請求項3に記載のように、前記駆動
回路は、インクを噴射しようとするチャンネルの両側の
チャンネル壁に対して駆動電圧を印加するものであっ
て、チャンネル内のインクに対して両側のチャンネル壁
から圧力を与えることが望ましい。これにより、インク
に大きな噴射圧力を与えることができるだけでなく、隣
接する両チャンネルが連続駆動される場合、両チャンネ
ル間のアクチュエータ壁が復帰する動作と、それと対向
するアクチュエータ壁が変形する動作とで共同してイン
クに圧力を与えることになり、隣接するチャンネルが連
続して駆動されない場合において、アクチュエータ壁が
復帰した際の誤噴射を防止することができる。
【0021】また、請求項4に記載のように、請求項2
に記載の構成において、前記アクチュエータ壁の少なく
とも一部は、分極処理された圧電材料であり、その圧電
材料のチャンネル側両側面に、分極方向と直角方向に駆
動電界を発生するための電極を有することが望ましい。
これにより、請求項2に記載の構成は、一層簡単にイン
クジェットヘッドを構成することができる。
【0022】また、請求項5に記載のように、前記駆動
回路は、隣接する一方のチャンネルからインクを噴射す
るための駆動電圧を印加する期間の後半に重複して、他
方のチャンネルからインクを噴射するための駆動電圧の
印加を開始することが望ましい。これにより、アクチュ
エータ壁をその一方の側面の電極に電圧を印加して変形
させ一方のチャンネルからインクを噴射した後、その電
圧を維持した状態で、アクチュエータ壁の他方の側面の
電極に電圧を印加すると、アクチュエータ壁は、両側面
に同電圧が印加されることで復帰する。その復帰動作に
基づいて他方のチャンネルからインクを噴射することが
できる。
【0023】また、請求項6に記載のように、前記駆動
回路は、2個のスイッチング素子を電源側とグランド側
の間に直列接続し、その接続点を前記電極へ接続して、
一方のスイッチング素子を該電極への電圧印加の立ち上
げ用とし、他方のスイッチング素子を印加電圧の立ち下
げ用とし、これらのスイッチング素子の各々と並列に、
逆バイアス保護用の保護ダイオードを接続するととも
に、該保護ダイオードの最大定格の平均整流電流I0
次の式を満たしていることが望ましい。
【0024】I0≧E×C×f×2(A) E:電源電圧(V) C:圧力発生素子チャンネル壁の静電容量(F) f:最大印字周波数(Hz) このように、保護ダイオードによってスイッチング素子
に過大な逆バイアス電圧が作用するのを防止でき、スイ
ッチング素子の破壊を防止することが可能となる。ま
た、保護ダイオードの最大定格平均整流電流I0が上記
の条件を満たしているので、保護ダイオードの破壊も防
止することができる。
【0025】また、請求項7に記載のように、前記チャ
ンネルは、隣接したチャンネルが異なったグループに属
するように、複数のグループ単位に分け、前記グループ
毎に駆動電圧を印加するることが望ましい。つまり、隣
接したチャンネルは、一方のチャンネルを駆動した後ア
クチュエータを復帰させて、他方のチャンネルを駆動す
ることで、両者同時には駆動できない。このため、隣接
したチャンネルが異なったグループに属するように、複
数のチャンネルを複数のグループ単位に分け、グループ
毎に駆動電圧を印加することで、複数のチャンネルの全
部を順次駆動することができる。
【0026】さらに、請求項8に記載の発明は、連続的
に形成された複数のインク噴射用のチャンネルと、該チ
ャンネルに対応して設けた圧力発生素子および該圧力発
生素子に電圧を印加するための電極からなるアクチュエ
ータとを備え、前記アクチュエータの電極に印加するこ
とによりチャンネル内に圧力変化を生じさせてインクを
噴射するインクジェットヘッドの駆動回路において、2
個のスイッチング素子を電源側とグランド側の間に直列
接続し、その接続点を前記電極へ接続して、一方のスイ
ッチング素子を該電極への電圧印加の立ち上げ用とし、
他方のスイッチング素子を印加電圧の立ち下げ用とし、
これらのスイッチング素子の各々と並列に、逆バイアス
保護用の保護ダイオードを接続すると共に、該保護ダイ
オードの最大定格の平均整流電流I0 が次の式を満たし
ているものである。
【0027】I0≧E×C×f×2(A) E:電源電圧(V) C:圧力発生素子チャンネル壁の静電容量(F) f:最大印字周波数(Hz) このように、保護ダイオードによってスイッチング素子
に過大な逆バイアス電圧が作用するのを防止でき、スイ
ッチング素子の破壊を防止することが可能となる。ま
た、保護ダイオードの最大定格平均整流電流I0が上記
の条件を満たしているので、保護ダイオードの破壊も防
止することができる。
【0028】また、請求項9に記載のように、前記保護
ダイオードの最大定格の尖頭電流IFMが次の式を満たし
ていることが望ましい。
【0029】 IFM≧2(E−EF)/(2R+RON) (A) E:電源電圧(V) EF:保護ダイオードの順方向電圧降下 R:保護ダイオードから電極に至るまでの駆動回路のイ
ンピーダンスの抵抗成分(Ω) RON:トランジスタのオン抵抗(Ω) これにより、保護ダイオードの破壊防止効果が一層高ま
る。
【0030】また、請求項10に記載のように、請求項
8に記載の発明は、前記チャンネルは圧電素子基板に連
続的に区画形成され、前記電極がこのチャンネル壁に設
けられて該チャンネル壁が前記圧力発生素子を構成して
おり、前記電極へ電圧を印加することにより前記チャン
ネル壁が変形し、チャンネル容積が変化してインクを噴
射するものにおいて、好適に実施することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0032】インクジェットヘッド自体は前述したもの
と同様の構成であり、連続的に形成された複数のインク
噴射用のノズルを持つチャンネルと、該チャンネルに対
応して設けられた圧力発生素子および該圧力発生素子に
電圧を印加するための電極からなるアクチュエータとを
備え、前記アクチュエータの電極に駆動電圧を印加する
ことによりチャンネル内に圧力変化を生じさせて前記ノ
ズルよりインクを噴射するようになっている。
【0033】本実施の形態において、駆動回路14c
は、電極13c1と電極13c2に所定のON電圧(図
10のB)を印加し、電極13b2と電極13d1は接
地した状態にすると、圧電厚み滑り効果により、チャン
ネル壁11b,11cが例えば図5から図6に示すよう
にチャンネル8c内に向け中央を突出させるように変形
し、チャンネル8cのインクに圧力を与えてインクを噴
射する。ここまでは、前述したものと同様であるが、本
実施の形態では、上記チャンネル8cと隣接したチャン
ネル8dからインクを噴射する場合、図10に示すよう
に、上記の電圧Bを印加する期間の後半(電圧Bの立ち
上がり後t時間後)で、チャンネル8dの電極13d
1,13d2に電圧Cを印加する。この結果、チャンネ
ル壁11cは、その両側の電極13c2,13d1から
同電圧が印加されることとなって、図11に示すように
直線状態に復帰する。同時にチャンネル8dの他方のチ
ャンネル壁11dは、電極13d2に印加された電圧に
より、チャンネル8d側に変形する。つまり、チャンネ
ル8d内のインクは、直線状態に復帰したチャンネル壁
11cと内側へ変形したチャンネル壁11dとにより、
両側から圧力が与えられ、大きな圧力で噴射される。
【0034】同様に、そのチャンネル8dに隣接するチ
ャンネル8eに対しても、上記電圧Cに一部重複して電
圧Aを印加することで、そのチャンネル8e内のインク
を噴射することができる。
【0035】電圧が”L”レベル(0(V))になる
と、例えば、チャンネル壁11bが直線状態に復帰し、
噴射することを意図していないチャンネル8bに対して
インクに少しの圧力が与えられるが、片側だけからの圧
力ではインクを噴射させないように設定されている。
【0036】上記構成であるから、隣接するチャンネル
は、同時にはインクを噴射することができない。このた
め、複数のチャンネルを、隣接するチャンネルが異なっ
たグループに属するように、複数のグループ単位に分け
て駆動する。例えば2つおきにチャンネルを分けて、3
グループとする。駆動回路は、チャンネル8bと8eが
属するグループ、チャンネル8cが属するグループ、チ
ャンネル8dが属するグループをそれぞれ上記の噴射間
隔tで図10のように相互にずれたタイミングで駆動す
る。このようにすることで、1つのグループの全チャン
ネル壁が同時に復帰しても、他のグループのどのチャン
ネルも片側だけから圧力を受けるようにでき、インクを
誤噴射することはない。
【0037】上記のように、隣接するチャンネル間のチ
ャンネル壁の変形、復帰動作を利用して、両チャンネル
から連続してインクを噴射することができ、インクの噴
射間隔を短くすることができる。異なるグループのチャ
ンネルどうしは、相互に影響なく駆動することができる
から、上記の噴射間隔で、ヘッドの記録速度が決定され
る。また、チャンネル間に空間を設けないから、チャン
ネルを高密度に配置でき、高密度の記録を可能にする。
【0038】本実施の形態の場合、駆動回路は、前述し
た図8のものを使用すると、トランジスタQ1がONさ
れ(図9(a)のT1)、電極13C1及び電極13C2
にE(V)が印加された状態(図9(a)のT1とT2の
間の状態)で、隣接するチャンネルを駆動するために、
トランジスタQ3がONされ、C点の電圧が”L”レベ
ル(0(V))から”H”レベル(E(V))に上昇す
る図9(a)のT2)。すなわち電極13b1及び電極1
3b2の電位がE(V)になって、C点がE(V)の状
態になる。したがって電極13b2の電位はグランドに
対してE(V)高く、電極13C1の電位は電極13b
2の電位に対してE(V)高いので、結果として、グラ
ンドに対して電極13c1の電位は2E(V)となり、
トランジスタQ1に対しては、2E−E=E(V)の逆
バイアス電圧がかかることになる。したがって、逆バイ
アスE(V)による貫通電流(ラッチアップ)により、
B点に接続された電極13c1及び電極13c2に対す
るスイッチング素子であるトランジスタQ1が破壊され
るという問題がある。
【0039】さらに、B点の電圧が”H”レベル(E
(V))のときに、即ち、電極13C1及び電極13C
2にE(V)が印加されているときに、A点の電位が”
L”レベル(0(V))から”H”レベル(E(V))
に上昇すると、電極13d1及び電極13d2の電位が
E(V)になる。したがって、電極13d1の電位はグ
ランドに対してE(V)高く、電極13C2の電位は電
極13d1の電位に対してE(V)高いので、結果とし
て、グランドに対して電極13c2の電位は2E(V)
となり、トランジスタQ1に対しては、2E−E=E
(V)の逆バイアス電圧がかかることになる。したがっ
て、前記同様に逆バイアスE(V)による貫通電流(ラ
ッチアップ)により、B点に接続された電極13c1及
び電極13c2に対するスイッチング素子であるトラン
ジスタQ1が破壊されるという問題がある。
【0040】逆に、B点の電圧が”L”レベル(0
(V))にあるとき(図9(b)のT3とT4の間の状
態)、即ち、図示外の制御装置からのON電流がトラン
ジスタQ2のベースBに入力され、トランジスタQ2に
コレクタ電流Iq2が流れ、トランジスタQ2のコレク
タcと抵抗Rを介して接続されているB点の電圧が”
L”レベル(0(V))であるとき、電極13C1及び
電極13C2の電位は0(V)である。その状態でC点
の電圧が”H”レベル(E(V))のときは、電極13
b1及び電極13b2の電位はE(V)である。そし
て、駆動回路14bのトランジスタQ4がONされると
C点の電位は”H”レベル(E(V))から”L”レベ
ル(0(V))に下降する。その瞬間においては、ま
だ、電極13b2に対して電極13c1の電位がE
(V)低いので、電極13c1はグランドに対してE
(V)低いことになる(図9(b)のT4)。
【0041】したがって、B点の電位がグランドに対し
てE(V)低いので、トランジスタQ2には−E(V)
の逆バイアス電圧がかかることになり、トランジスタQ
2が破壊されることになる。
【0042】また、上記同様にB点の電圧が”L”レベ
ル(0(V))にあるとき(図9(b)のT3とT4の間
の状態)、即ち、電極13C1及び電極13C2の電位
は0(V)のとき(図9(b)のT3とT4の間の状
態)、その状態でA点の電圧が”H”レベル(E
(V))のときは、電極13d1及び電極13d2の電
位はE(V)である。そして、駆動回路14dのトラン
ジスタQ6がONされ、トランジスタQ5がOFFされ
ると、A点電位は”H”レベル(E(V))から”L”
レベル(0(V))に下降する。その瞬間においては、
まだ、電極13d1に対して電極13c2の電位がE
(V)低いので、電極13c2はグランドに対してE
(V)低いことになる(図9(b)のT4)。
【0043】したがって、B点の電位がグランドに対し
て(V)低いので、トランジスタQ2には−E(V)の
逆バイアス電圧がかかることになり、トランジスタQ2
が破壊されることになる。
【0044】尚、図9においては、トランジスタQ1,
Q2のON時における電圧降下分は0Vと仮定してい
る。
【0045】図1は本発明の実施の形態の駆動回路を示
す。図1に示すように、圧力発生素子を構成するチャン
ネル壁11aには電極13a2と13b1とが設けら
れ、チャンネル壁11bには電極13b2と13cとが
設けられ、チャンネル壁11cには電極13c2と13
d1とが設けられ、チャンネル壁11dには電極13d
2と13e1とが設けられている。これらの壁11a,
11b,11c,11dが各々等価的に静電容量Cとな
り、これらが電極13b1,13c1,13c2,13
d1,13d2により直列に接続されている。
【0046】駆動回路14cでは、2つのスイッチング
素子である第1トランジスタQ1及び第2トランジスタ
Q2が電源V(電圧E(V))とグランド側の間に直列接
続されている。このとき、第1トランジスタQ1のコレ
クタCと第2トランジスタQ2のコレクタCが接続点P
1で接続されており、当該接続点P1に抵抗R1(抵抗
値R(Ω))の一端が接続され、抵抗R1の他端は電極1
3c1及び電極13c2に接続されている。なお、前記
抵抗R1は、後述する保護ダイオードのD1のアノード
と保護ダイオードD2のカソードの接続点から電極13
c1及び電極13c2までのインピーダンスの抵抗成分
を表しているものであるが、説明の便宜上一つの抵抗R
1として説明しているものである。
【0047】第1のトランジスタQ1が電極13c1及
び電極13c2への電圧印加の立ち上げ(充電)を制御
し、第2のトランジスタQ2が電極13c1及び電極1
3c2の立ち下げ(放電)を制御する。また、トランジ
スタQ1とトランジスタQ2は、一方がONのとき他方
がOFFに成るように選択的に各々のベースBにON電
流が印加される。即ち、第1のトランジスタQ1のベー
スBにON信号電流が入力されると、第1のトランジス
タQ1のコレクタCに電流Iq1が流れ、第1のトランジ
スタQ1がON状態になる。このとき、第2のトランジ
スタQ2はOFF状態に保たれている。この制御は、図
示外の制御装置が第1のトランジスタQ1のベースBと
第2のトランジスタQ2のベースBに選択的に所定のタ
イミングでON信号電流を流すことにより行われる。第
2のトランジスタQ2がONとなった場合には、当該第
2のトランジスタQ2のコレクタにコレクタ電流Iq2
流れて電極13c1及び電極13c2より静電容量Cに
チャージされた電荷が放電される。
【0048】また、第1のトランジスタQ1と第2のト
ランジスタQ2との接続点P1と抵抗R1との間には、
保護ダイオードD1のアノードが接続され、当該保護ダ
イオードD1のカソードは電源Vに接続され、第1のト
ランジスタQ1にかかる逆バイアスを電流Id1として電
源Vへ逃がすように構成されている。また、前記接続点
P1と抵抗R1との間には保護ダイオードD2のカソー
ドが接続され、当該保護ダイオードD2のカソードはグ
ランドに接続されており、第2のトランジスタQ2にか
かる逆バイアスを電流Id2として逃がすように構成され
ている。
【0049】また、図1に示すように、駆動回路14b
では、2つのスイッチング素子である第1トランジスタ
Q3及び第2トランジスタQ4が電源V(電圧E(V))
とグランド側の間に直列接続されている。このとき、第
1トランジスタQ3のコレクタCと第2トランジスタQ
4のコレクタCが接続点P2で接続されており、当該接
続点P2に抵抗R2(抵抗値R(Ω))の一端が接続さ
れ、抵抗R2の他端は電極13b1及び電極13b2に
接続されている。なお、前記抵抗R2は、後述する保護
ダイオードのD3のアノードと保護ダイオードD4のカ
ソードの接続点から電極13b1及び電極13b2まで
のインピーダンスの抵抗成分を表しているものである
が、説明の便宜上一つの抵抗R2として説明しているも
のである。
【0050】第1のトランジスタQ3が電極13b1及
び電極13b2への電圧印加の立ち上げ(充電)を制御
し、第2のトランジスタQ4が電極13b1及び電極1
3b2の立ち下げ(放電)を制御する。また、トランジ
スタQ3とトランジスタQ4も、一方がONのとき他方
がOFFに成るように選択的に各々のベースBにON電
流が印加される。即ち、第1のトランジスタQ3のベー
スBにON信号電流が入力されると、第1のトランジス
タQ3のコレクタCに電流Iq3が流れ、第1のトランジ
スタQ3がON状態になる。このとき、第2のトランジ
スタQ4はOFF状態に保たれている。この制御は、図
示外の制御装置が第1のトランジスタQ3のベースBと
第2のトランジスタQ4のベースに選択的に所定のタイ
ミングでON信号電流を流すことにより行われる。
【0051】第2のトランジスタQ4がONとなった場
合には、当該第2のトランジスタQ4のコレクタにコレ
クタ電流Iq4が流れて電極13b1及び電極13b2よ
り静電容量Cにチャージされた電荷が放電される。
【0052】また、第1のトランジスタQ3と第2のト
ランジスタQ4との接続点P2と抵抗R2との間には、
保護ダイオードD3のアノードが接続され、当該保護ダ
イオードD3のカソードは電源Vに接続され、第1のト
ランジスタQ3にかかる逆バイアスを電流Id3として電
源Vへ逃がすように構成されている。また、前記接続点
P2と抵抗R2との間には保護ダイオードD4のカソー
ドが接続され、当該保護ダイオードD4のカソードはグ
ランドに接続されており、第2のトランジスタQ4にか
かる逆バイアスを電流Id4として逃がすように構成され
ている。
【0053】また、図1に示すように、駆動回路14d
では、2つのスイッチング素子である第1トランジスタ
Q5及び第2トランジスタQ6が電源V(電圧E(V))
とグランド側の間に直列接続されている。このとき、第
1トランジスタQ5のコレクタCと第2トランジスタQ
6のコレクタCが接続点P3で接続されており、当該接
続点P3に抵抗R3(抵抗値R(Ω))の一端が接続さ
れ、抵抗R3の他端は電極13d1及び電極13d2に
接続されている。なお、前記抵抗R3は、後述する保護
ダイオードのD5のアノードと保護ダイオードD6のカ
ソードの接続点から電極13d1及び電極13d2まで
のインピーダンスの抵抗成分を表しているものである
が、説明の便宜上一つの抵抗R3として説明しているも
のである。
【0054】第1のトランジスタQ5が電極13d1及
び電極13d2への電圧印加の立ち上げ(充電)を制御
し、第2のトランジスタQ6が電極13d1及び電極1
3d2の立ち下げ(放電)を制御する。また、トランジ
スタQ5とトランジスタQ6も、一方がONのとき他方
がOFFに成るように選択的に各々のベースBにON電
流が印加される。即ち、第1のトランジスタQ5のベー
スBにON信号電流が入力されると、第1のトランジス
タQ6のコレクタCに電流Iq5が流れ、第1のトランジ
スタQ5がON状態になる。このとき、第2のトランジ
スタQ2はOFF状態に保たれている。この制御は、図
示外の制御装置が第1のトランジスタQ5のベースBと
第2のトランジスタQ6のベースに選択的に所定のタイ
ミングでON信号電流を流すことにより行われる。
【0055】第2のトランジスタQ6がONとなった場
合には、当該第2のトランジスタQ6のコレクタにコレ
クタ電流Iq6が流れて電極13d1及び電極13d2よ
り静電容量Cにチャージされた電荷が放電される。
【0056】第1のトランジスタQ5と第2のトランジ
スタQ6との接続点P3と抵抗R3との間には、保護ダ
イオードD5のアノードが接続され、当該保護ダイオー
ドD5のカソードは電源Vに接続され、第1のトランジ
スタQ5にかかる逆バイアスを電流Id5として電源Vへ
逃がすように構成されている。また、前記接続点P3と
抵抗R3との間には保護ダイオードD6のカソードが接
続され、当該保護ダイオードD6のカソードはグランド
に接続されており、第2のトランジスタQ6にかかる逆
バイアスを電流Id6として逃がすように構成されてい
る。
【0057】なお、上記以外の連続する他の電極13a
1,13a2,13e1,13e21,13f1,13
f2等についても上記同様の駆動回路及び保護ダイオー
ドが接続されている。
【0058】次に、図1及び図2を参照して本実施形態
の動作について説明する。
【0059】図示外の制御装置からのON電流(ベース
電流)がトランジスタQ1のベースBに入力されると
(このときトランジスタQ2は、OFF状態)(図1
(a)のT1)、トランジスタQ1にコレクタ電流Iq1
流れ、トランジスタQ1のコレクタcと抵抗R1を介し
て接続されているB点の電圧が”H”レベル(E
(V))となり、電極13c1及び電極13c2にE
(V)が印加される(図1(a)のT1とT2の間の状
態)。この時、電極13b2と電極13c1とチャンネ
ル壁11bから構成されるコンデンサの静電容量をC
(F)とすると、電極13c1に帯電する電荷Q1とす
ると、Q1=CE(C)となる。また、電極13c2と
電極13d1とチャンネル壁11cから構成されるコン
デンサの静電容量をC(F)とすると、電極13c2に
帯電する電荷をQ2とすると、Q2=CE(C)とな
る。したがって、電極13c1及び電極13c2に帯電
している電荷の合計Qは、 Q=Q1+Q2=CE+CE=2CE(C) その状態でC点の電圧が”L”レベル(0(V))か
ら”H”レベル(E(V))に上昇すると(図1(a)の
T2)、電極13b1及び電極13b2の電位がE
(V)になる。即ち、C点がE(V)の状態になる。し
たがって、電極13b2の電位はグランドに対してE
(V)高く、電極13C1の電位は電極13b2の電位
に対してE(V)高いので、結果として、グランドに対
して電極13c1の電位は2E(V)となり、トランジ
スタQ1に対しては、2E−E=E(V)の逆バイアス
電圧がかかるが、保護ダイオードD1により、逆バイア
ス電圧が逃がされることになる。
【0060】さらに、B点の電圧が”H”レベル(E
(V))のときに、即ち、電極13C1及び電極13C
2にE(V)が印加されているときに、A点の電位が”
L”レベル(0(V))から”H”レベル(E(V))
に上昇すると、電極13d1及び電極13d2の電位が
E(V)になる。したがって、電極13d1の電位はグ
ランドに対してE(V)高く、電極13C2の電位は電
極13d1の電位に対してE(V)高いので、結果とし
て、グランドに対して電極13c2の電位は2E(V)
となり、トランジスタQ1に対しては、2E−E=E
(V)の逆バイアス電圧がかかるが、保護ダイオードD
1により、逆バイアス電圧が逃がされることになる。
【0061】このとき、チャンネル壁11b及びチャン
ネル壁11cに帯電している電荷の合計は2CE(C)
であるので、保護ダイオードD1に流れる電流をId5
すると、Id5=d/dt 2CE(A)となる。
【0062】ここで、最大印字周波数をf(Hz)とす
ると、fは単位時間あたりの回数なので、d/dtをf
と置換することができ、 Id5=f2CE(A)・・・・(式1) となる。
【0063】逆に、B点の電圧が”L”レベル(0
(V))にあるとき(図2(b)のT3とT4の間の状
態)、即ち、図示外の制御装置からのON電流がトラン
ジスタQ2のベースBに入力されると、トランジスタQ
2にコレクタ電流Iq2が流れ、トランジスタQ2のコ
レクタcと抵抗R1を介して接続されているB点の電圧
が”L”レベル(0(V))であるとき、電極13C1
及び電極13C2の電位は0(V)である。その状態で
C点の電圧が”H”レベル(E(V))のときは、電極
13b1及び電極13b2の電位はE(V)である。
【0064】この時、電極13b2と電極13c1とチ
ャンネル壁11bから構成されるコンデンサの静電容量
をC(F)とすると、電極13c1に帯電する電荷Q1
とすると、Q1=−CE(C)となる。また、電極13
c2と電極13d1とチャンネル壁11cから構成され
るコンデンサの静電容量をC(F)とすると、電極13
c2に帯電する電荷をQ2とすると、Q2=−CV
(C)となる。したがって、電極13c1及び電極13
c2に帯電している電荷の合計Qは、 Q=Q1+Q2=(−CE)+(−CE)=−2CE
(C) そして、駆動回路14bのトランジスタQ4がONされ
るとC点電位は”H”レベル(E(V))から”L”レ
ベル(0(V))に下降する。その瞬間においては、ま
だ、電極13b2に対して電極13c1の電位がE
(V)低いので、電極13c1はグランドに対して−E
(V)低いことになる(図2(b)のT4)。
【0065】したがって、B点の電位がグランドに対し
て−E(V)低いので、トランジスタQ2には−E
(V)の逆バイアス電圧がかかるが、保護ダイオードD
2により、逆バイアス電圧が逃がされることになる。
【0066】このとき、チャンネル壁11b及びチャン
ネル壁11cに帯電している電荷の合計は−2CE
(C)であるので、保護ダイオードD2に流れる電流を
d6とすると、Id6はId5と電流の流れる向きが逆なの
で、−Id6=d/dt −2CE(A)となる。
【0067】即ち、Id6=d/dt 2CE(A)とな
る。
【0068】ここで、最大印字周波数をf(Hz)とす
ると、fは単位時間あたりの回数なので、d/dtをf
と置換することができ、 Id6=f2CE(A)・・・・(式2) となる。
【0069】したがって、上記の何れの場合において
も、(式1)及び(式2)から分かるように、前記保護
ダイオードD1及び保護ダイオードD2は、それぞれの
最大定格の平均整流電流I0(A)とすると、放電され
た電荷による多大な電流が流れても破損しないために
は、最大定格平均整流電流I0は次の式を満たすことが
必要である。
【0070】 I0≧E×C×f×2(A)・・・・(式3) E:電源電圧(V) C:圧力発生素子チャンネル壁の静電容量(F) f:最大印字周波数(Hz) したがって、本実施形態のインクジェットヘッドの駆動
回路では、保護ダイオードD1及び保護ダイオードD2
を上記(式3)の条件を満たすものを採用している。
【0071】次に、前記保護ダイオードD1及び保護ダ
イオードD2の尖頭電流の最大定格について検討する。
【0072】上記の説明から分かるように、図1.に示
す駆動回路では、トランジスタQ1をON、トランジス
タQ2をOFF、トランジスタQ3をOFF、トランジ
スタQ4をONした状態では、電極13c1の電位はE
(V)であり、電極13b2の電位は0(V)である。
即ち、電極13c1は電極13b2よりも電位がE
(V)高い。その後、トランジスタQ3をONし、トラ
ンジスタQ4をOFFすると、電極13b2の電位がE
(V)に上昇するため、電極13c1の電位は2E
(V)になる。したがって、トランジスタQ1には、2
E−E=E(V)の逆バイアスが印加されることになる
が、保護ダイオードD1が接続されているため、保護ダ
イオードD1に電流Id1が流れる。この電流Id1は、駆
動回路14bの電源Vから、トランジスタQ3、接続点
P2、抵抗R2、C点、電極13b2、電極13c1、
B点、抵抗R1、保護ダイオードD1、駆動回路14c
の電源Vから成る閉回路を流れる(ここで、トランジス
タQ3のベース電流は微少であるため、トランジスタQ
3のエミッタ電流とコレクタ電流は同じ電流値と見なし
ている)。
【0073】ここで、トランジスタQ3のON抵抗をR
on(Ω)、抵抗R1及びR2の抵抗値を各々R(Ω)、
保護ダイオードD2の順方向電圧降下をEF(V)とす
ると、キルホッフの閉回路法則及びオームの法則によ
り、 0=−Id1Ron−Id1R+E−Id1R−EF = −Id1(2R+Ron)+E−EF したがって、 Id1=(E−EF)/(2R+Ron)・・・(式4) 次に、電極13c2側について考えると、上記と同様
に、駆動回路14dの電源VからトランジスタQ5、接
続点P3、抵抗R3、A点、電極13d1、電極13c
2、抵抗R1、保護ダイオードD1、駆動回路14cの
電源Vという閉回路が考えられ、トランジスタQ5のO
N抵抗をRon(Ω)、抵抗R3及びR2の抵抗値を各々
R(Ω)、保護ダイオードD1の順方向電圧降下をEF
(V)とすると、キルホッフの閉回路法則及びオームの
法則により、 0=−Id1Ron−Id1R+E−Id1R−EF = −Id1(2R+Ron)+E−EF したがって、 Id1=(E−EF)/(2R+Ron)・・・(式5) (式4)及び(式5)から分かるように、保護ダイオー
ドD1には、電極13c1から(E−EF)/(2R+
Ron)(A)の電流が流れ、かつ、電極13c2からも
(E−EF)/(2R+Ron)(A)の電流が流れるの
で、その合計電流をIFMとすると、 IFM=2(E−EF)/(2R+Ron)・・・(式6) となる。
【0074】また、保護ダイオードD2についても上記
の同様にキルヒホッフの閉回路法則とオウムの法則によ
り、 IFM=2(E−EF)/(2R+Ron)・・・(式7) となる。
【0075】したがって、(式6)及び(式7)から分
かるように、前記保護ダイオードD1及び保護ダイオー
ドD2は、それぞれの最大定格の尖塔電流IFM(A)と
すると、過大な尖塔電流により破損しないためには、次
の式を満たすことが必要である。
【0076】 IFM≧2(E−EF)/(2R+Ron) (A)・・・(式8) E:電源電圧(V) EF:保護ダイオードの順方向電圧降下(V) C:圧力発生素子チャンネル壁の静電容量(F) R:保護ダイオードD1のアノードと保護ダイオードD
2カソードとの接続点から電極13c1及電極13c2
に至るまでの駆動回路のインピーダンスの抵抗成分
(Ω) RON:トランジスタのオン抵抗(Ω) したがって、本実施形態のインクジェットヘッドの駆動
回路では、保護ダイオードD1及び保護ダイオードD2
を上記(式8)の条件を満たすものを採用している。
【0077】よって、図2に示すように、トランジスタ
Q1に電流Iq1が流れ、B点の電圧が”H”(E
(V))レベルとなり(図2(a)のT1〜T2の間の
状態)、その状態でB点を挟むA点及びC点の電圧が”
L”(0(V))レベルから”H”(E(V))レベル
に上昇すると(図2(a)のT2の状態)、B点の電圧
が過大(2E(V))となるが、保護ダイオードD1に
電流Id1が流れ、その結果、B点に対するスイッチング
素子であるトランジスタQ1の破壊が防止される。ま
た、逆に、B点の電圧が”L”(0(V))レベルにあ
るときに、A点及びC点の電圧が”H”(E(V))レ
ベルから”L”(0(V))レベルに下降すると、B点
の電圧が過小(−E(V))となるが、保護ダイオード
D2に電流Id2が流れ、トランジスタQ2の破壊が防止
される。尚、図2においては、図9の場合と同様に、ト
ランジスタQ1,Q2のON時における電圧降下分は0
Vと仮定している。
【0078】上記の場合、保護ダイオードD1,D2の
最大定格平均整流電流I0は、 I0≧E×C×f×2 (A) であり、保護ダイオードD1,D2の最大定格尖頭電流
FMは、 IFM≧2(E−EF)/(2R+Ron) (A) であるので、逆バイアス電圧を逃がすために、保護ダイ
オードに電流が流れても保護ダイオードが破壊されるこ
とがない。
【0079】したがって、記録動作を繰り返しても、イ
ンクジェットヘッドの駆動回路は故障することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットヘッドの駆動回路
を示す図である。
【図2】本発明に係るインクジェットヘッドの駆動回路
で駆動した場合の信号波形図である。
【図3】インクジェットヘッドの一部を断面にして示す
斜視図である。
【図4】ヘッドドライバと導電パターンとの関係を示す
図である。
【図5】インクジェットヘッドの断面図である。
【図6】図5のインクジェットヘッドが動作した状態の
断面図である。
【図7】インクジェットヘッドの等価回路図である。
【図8】従来のインクジェットヘッドの駆動回路を示す
図である。
【図9】従来のインクジェットヘッドの駆動回路で駆動
した場合の信号波形図である。
【図10】本発明に係るインクジェットヘッドの駆動タ
イミングを示す図である。
【図11】図5のインクジェットヘッドが動作した状態
の断面図である。
【符号の説明】
1 インクジェットヘッド 2 圧電素子基板 8 チャンネル 11 チャンネル壁 13 電極 14 駆動回路 Q1 第1のトランジスタ Q2 第2のトランジスタ D1 第1の保護ダイオード D2 第2の保護ダイオード

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的に形成された複数のインク噴射用
    のチャンネルと、該複数のチャンネル間に設けられチャ
    ンネル内のインクに圧力を与えるアクチュエータとを備
    えるインクジェットヘッドのための駆動回路において、 前記複数のチャンネルのうち隣接する両チャンネル内の
    インクを連続して噴射するとき、両チャンネル間のアク
    チュエータに、一方のチャンネルのインクに圧力を与え
    るようにアクチュエータを変形させる駆動電圧を印加
    し、その後、そのアクチュエータを復帰させる駆動電圧
    を印加することによって他方のチャンネルのインクに圧
    力を与えることを特徴とする駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記アクチュエータは、複数のチャンネ
    ルを形成するようにその複数のチャンネル間に設けられ
    チャンネル壁であることを特徴とする請求項1記載のイ
    ンクジェットヘッドの駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記駆動回路は、インクを噴射しようと
    するチャンネルの両側のチャンネル壁に対して駆動電圧
    を印加するものであって、チャンネル内のインクに対し
    て両側のチャンネル壁から圧力を与えることを特徴とす
    る請求項2記載のインクジェットヘッドの駆動回路。
  4. 【請求項4】 前記チャンネル壁の少なくとも一部は、
    分極処理された圧電材料であり、その圧電材料のチャン
    ネル側両側面に、分極方向と直角方向に駆動電界を発生
    するための電極を有することを特徴とする請求項2に記
    載のインクジェットヘッドの駆動回路。
  5. 【請求項5】 前記駆動回路は、隣接する一方のチャン
    ネルからインクを噴射するための駆動電圧を印加する期
    間の後半に重複して、他方のチャンネルからインクを噴
    射するための駆動電圧の印加を開始することを特徴とす
    る請求項4に記載のインクジェットヘッドの駆動回路。
  6. 【請求項6】 前記駆動回路は、2個のスイッチング素
    子を電源側とグランド側の間に直列接続し、その接続点
    を前記電極へ接続して、一方のスイッチング素子を該電
    極への電圧印加の立ち上げ用とし、他方のスイッチング
    素子を印加電圧の立ち下げ用とし、 これらのスイッチング素子の各々と並列に、逆バイアス
    保護用の保護ダイオードを接続すると共に、 該保護ダイオードの最大定格の平均整流電流I0 が次の
    式を満たしていることを特徴とする請求項5に記載のイ
    ンクジェットヘッドの駆動回路。 I0≧E×C×f×2(A) E:電源電圧(V) C:圧力発生素子チャンネル壁の静電容量(F) f:最大印字周波数(Hz)
  7. 【請求項7】 前記チャンネルは、隣接するチャンネル
    を異なったグループに属するように、複数のグループ単
    位に分け、前記グループ毎に駆動電圧を印加することを
    特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドの駆
    動回路。
  8. 【請求項8】 連続的に形成された複数のインク噴射用
    のチャンネルと、該チャンネルに対応して設けた圧力発
    生素子および該圧力発生素子に電圧を印加するための電
    極からなるアクチュエータとを備え、このアクチュエー
    タの電極に電圧を印加することによりチャンネル内に圧
    力変化を生じさせて前記ノズルよりインクを噴射するイ
    ンクジェットヘッドの駆動回路において、 2個のスイッチング素子を電源側とグランド側の間に直
    列接続し、その接続点を前記電極へ接続して、一方のス
    イッチング素子を該電極への電圧印加の立ち上げ用と
    し、他方のスイッチング素子を印加電圧の立ち下げ用と
    し、 これらのスイッチング素子の各々と並列に、逆バイアス
    保護用の保護ダイオードを接続すると共に、 該保護ダイオードの最大定格の平均整流電流I0 が次の
    式を満たしていることを特徴とするインクジェットヘッ
    ドの駆動回路。 I0≧E×C×f×2(A) E:電源電圧(V) C:圧力発生素子チャンネル壁の静電容量(F) f:最大印字周波数(Hz)
  9. 【請求項9】 更に、前記保護ダイオードの最大定格の
    尖頭電流IFMが次の式を満たしているところの請求項8
    に記載のインクジェットヘッドの駆動回路。 IFM≧2(E−EF)/(2R+Ron) (A) E:電源電圧(V) EF:保護ダイオードの順方向電圧降下(V) C:圧力発生素子チャンネル壁の静電容量(F) R:保護ダイオードD1のアノードと保護ダイオードD
    2カソードとの接続点から電極13c1及電極13c2
    に至るまでの駆動回路のインピーダンスの抵抗成分
    (Ω) RON:トランジスタのオン抵抗(Ω)
  10. 【請求項10】 前記チャンネルは圧電素子基板に連続
    的に区画形成され、前記電極がこのチャンネル壁に設け
    られて該チャンネル壁が前記圧力発生素子を構成してお
    り、前記電極へ電圧を印加することにより前記チャンネ
    ル壁が変形し、チャンネル容積が変化してインクを噴射
    するものであるところの請求項8に記載のインクジェッ
    トヘッドの駆動回路。
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