JPH10113789A - 酸素ガスをアシストガスとして用いる熱切断加工機、及びそのアシストガス使用方法 - Google Patents

酸素ガスをアシストガスとして用いる熱切断加工機、及びそのアシストガス使用方法

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JPH10113789A
JPH10113789A JP8289289A JP28928996A JPH10113789A JP H10113789 A JPH10113789 A JP H10113789A JP 8289289 A JP8289289 A JP 8289289A JP 28928996 A JP28928996 A JP 28928996A JP H10113789 A JPH10113789 A JP H10113789A
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oxygen gas
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Seiichi Hayashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸素ガスをアシストガスとして用いる熱切断
加工機において、厚板切断時に切断品質が良好で、か
つ、能率的な切断作業を安いランニングコストで可能と
する。 【解決手段】 市販の酸素ボンベの酸素ガスをアシスト
ガスとして使用する熱切断加工機において、アシストガ
ス用の前記酸素ボンベの酸素ガスを所定値以上の高純
度、かつ、一定純度の酸素濃度に精製する圧力変動吸着
方式の酸素ガス精製装置23を備える。また、前記精製
された酸素ガスを一時保管するリザーバタンク24や、
ノズル7に供給するアシストガスの圧力調整用のレギュ
レータを設けてもよい。また、前記酸素ボンベの出力ガ
スの酸素濃度が所定値以上のときは、直接この酸素ガス
を使用し、上記酸素濃度が所定値未満のときは、この酸
素ガスを酸素ガス精製装置23によって精製してアシス
トガスとして使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸素ガスをアシス
トガスとして用いる熱切断加工機に関し、特には、市販
の酸素ボンベを使用してアシストガスの純度を高純度、
かつ、一定純度に保つことが可能な熱切断加工機及びそ
のアシストガス使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆる熱切断加工機としては、従来か
らレーザ加工機やプラズマ切断加工機等が広い分野で使
用されている。この中で、レーザ加工機による切断法
は、近年、レーザ発振器の大出力、安定化が進むと共
に、レーザ光により切断可能な板厚が拡大しつつあるの
で、ガス切断やプラズマ切断と同様に厚板領域において
も非常に有効な切断法として期待され始めている。
【0003】レーザ加工機は周知のように、金属板等を
切断するときには、その加工対象の金属板に予め設定さ
れた所定の図形の軌跡に沿って加工ヘッド先端のノズル
からレーザ光を照射し、加工対象金属を溶融する。それ
と同時に、酸素ガス等のいわゆるアシストガスを同じく
ノズルから噴射し、上記の溶融した金属を吹き飛ばして
切断加工している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、厚板の
レーザ切断の場合には、様々な要因によって加工中に急
に不安定現象が発生することが多い。このために、薄板
切断の場合に比べると、切断面が荒れたり、あるいは、
切断部裏面へドロスが付着するなどの切断品質の低下が
大きな問題となっている。
【0005】また、例えば第30回レーザ熱加工研究会
論文集(1993年7月)に記載された論文;「厚板の
レーザ切断における不安定現象」等によれば、これら切
断品質の低下は供給酸素ガスの純度の影響が大きいこと
が報告されている。本発明者は実際に厚板のレーザ切断
を行い、板の厚さや切断速度にもよるが、酸素ガスボン
ベの酸素ガス濃度としてJIS規格で規定されている9
9.5%程度のガス濃度では、厚板の安定した切断は困
難であることを確認している。さらに、安定して良好な
切断品質を得るには、酸素ガス濃度は99.9%以上が
望ましいことを確認している。特に、酸素ガス濃度が高
い場合には切断速度を速くしても品質上の問題が発生し
ないので、能率的な切断加工を行うためにも、アシスト
ガスとして高純度の酸素ガスが必要となる。このため
に、切断開始時に酸素ガスボンベのガス濃度を測定し、
この濃度に合わせてレーザ加工機の切断速度を設定して
いる。
【0006】ところが、市販されている通常の酸素ガス
ボンベの濃度はJIS規格によって99.5%以上に規
定されているが、現実には99.5%〜99.9%程度
までばらついている。そして、レーザ加工機において
は、通常、使用中の酸素ボンベ内の酸素ガス量(ガス圧
により検出している)が所定量以下になったときは、切
断加工中であっても、酸素ガスの供給元をこの酸素ボン
ベから別の新しい酸素ボンベに自動的に切り換えるよう
にしている。したがって、最初に高純度の酸素ガスに合
わせて高速度で切断していて、この後低純度の酸素ボン
ベに自動的に切り換えられた場合には、切断速度が酸素
ガス濃度に適合しなくなって切断不良が発生するという
問題が生じている。この問題を解決するために、やむを
えず低純度の酸素ガス濃度に合うように切断速度を遅く
しているので、切断加工の作業能率の低下を招いてい
る。
【0007】また、一方、高純度酸素ガスボンベを使用
して切断速度を速くすることも可能であるが、この高純
度酸素ガスボンベはコスト的に高価であり、またアシス
トガスとして大量に使用するので、ランニングコストが
非常に高くなるいう問題もある。
【0008】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たものであり、厚板切断時に切断品質が良好で、かつ、
能率的な切断作業を安いランニングコストで可能とす
る、酸素ガスをアシストガスとして用いる熱切断加工
機、及びそのアシストガス使用方法を提供することを目
的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、市販の
酸素ボンベの酸素ガスをアシストガスとして使用する熱
切断加工機において、アシストガス用の前記酸素ボンベ
の酸素ガスを所定値以上の高純度、かつ、一定純度の酸
素濃度に精製する圧力変動吸着方式の酸素ガス精製装置
23を備えた構成としている。
【0010】また、請求項4に記載の発明は、市販の酸
素ボンベの酸素ガスをアシストガスとして使用する熱切
断加工機のアシストガス使用方法において、前記酸素ボ
ンベの酸素ガスを圧力変動吸着方式の酸素ガス精製装置
23によって所定値以上の酸素濃度に精製し、この精製
された酸素ガスをアシストガスとして使用することによ
り、アシストガスを高純度、かつ、一定純度に保つ方法
としている。
【0011】請求項1又は4に記載の発明によると、市
販の酸素ボンベの酸素ガスの濃度が、切断加工時の切断
品質を満たし、かつ、切断速度を所定速度以上にできる
ような所定の酸素濃度より低い場合でも、この酸素ガス
を圧力変動吸着方式の酸素ガス精製装置23によって上
記の所定酸素濃度以上に精製することにより、高純度
で、かつ、一定純度の酸素ガスを安定して得ることがで
きる。この精製された酸素ガスをアシストガスとして使
用するので、常に切断品質が良く、切断速度を所定速度
以上に高速にできる。したがって、市販の酸素ボンベの
酸素濃度に左右されること無く、ランニングコストを安
くして高純度の酸素ガスをアシストガスとして供給可能
となるので、切断品質及び作業能率が向上する。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の熱切断加工機において、前記酸素ガス精製装置23に
より精製された酸素ガスを一時保管するリザーバタンク
24を備えた構成としている。
【0013】請求項2に記載の発明によると、精製され
た高純度の酸素ガスをリザーバタンクに一時保管してお
く。よって、切断加工時に常時この高純度の酸素ガスを
アシストガスとして使用できるので、常に切断品質が良
く、切断速度を高速にできる。この結果、切断品質及び
作業能率が向上する。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の熱切断加工機において、前記酸素ガス精製装
置23と、アシストガスを噴射するノズル7との間に、
アシストガスの圧力を調整するレギュレータを設けた構
成としている。
【0015】請求項3に記載の発明によると、精製され
た高純度の酸素ガスを所定圧力以上に調整してノズルに
供給している。したがって、安定して切断品質が良好な
切断加工を行うことができる。
【0016】請求項5に記載の発明は、市販の酸素ボン
ベの酸素ガスをアシストガスとして使用する熱切断加工
機のアシストガス使用方法において、前記酸素ボンベか
らの出力ガスの酸素濃度が所定値以上のときは、直接こ
の酸素ボンベの酸素ガスをアシストガスとして使用し、
上記酸素濃度が所定値未満のときには、上記酸素ボンベ
の酸素ガスを圧力変動吸着方式の酸素ガス精製装置23
によって所定値以上の濃度に精製した後、この精製され
た酸素ガスをアシストガスとして使用する方法としてい
る。
【0017】請求項5に記載の発明によると、酸素濃度
が所定値以上の高純度で、かつ、一定純度の酸素ガスを
安定して得ることができる。この高純度の酸素ガスをア
シストガスとして使用するので、常に切断品質が良く、
切断速度を所定速度以上に高速にできる。したがって、
市販の酸素ボンベの酸素濃度に左右されること無く、ラ
ンニングコストを安くして高純度の酸素ガスをアシスト
ガスとして供給可能となるので、切断品質及び作業能率
が向上する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、図面に基づいて実施形態
を詳細に説明する。なお、ここでは、熱切断加工機とし
てレーザ加工機の例を説明する。図1は、本発明に係わ
るレーザ加工機の酸素ガス供給回路図を示している。酸
素ボンベ1には出力ガスの圧力調整用のレギュレータ2
および圧力計3が接続されており、この酸素ボンベ1の
出力回路4には第1の酸素濃度測定器5が接続されてい
る。また、出力回路4は第1回路10と第2回路20に
並列に接続されており、両回路を経由して、レーザ光を
照射する加工ヘッド6のノズル7に至っている。
【0019】第1回路10には、第1のソレノイドバル
ブ11と第1の逆止弁12が設けられており、前記出力
回路4は第1のソレノイドバルブ11の入力ポートに接
続され、第1のソレノイドバルブ11の出力ポートは第
1の逆止弁12に接続されている。一方、第2回路20
には、順次、第2の逆止弁22、圧力変動吸着方式の酸
素ガス精製装置23、およびリザーバタンク24が設け
られており、前記出力回路4は第2の逆止弁22を介し
て酸素ガス精製装置23に接続されている。
【0020】そして、第1のソレノイドバルブ11は、
操作ソレノイド部cへの指令信号により開位置aと閉位
置b間で切り換えられる。また、第1の逆止弁12およ
び第2の逆止弁22は、それぞれ出力回路4からの酸素
ガスが逆流するのを防止している。なお、第1のソレノ
イドバルブ11は、その操作ソレノイド部cに指令信号
が入力されていないときは、バネ力によって閉位置bに
あるように付勢されている。
【0021】ここで、圧力変動吸着方式の酸素ガス精製
装置23は、特開平1−274822号公報で提案され
ているように、分子篩炭に酸素を吸着させ、吸着された
酸素を取り出すことによって、不純物を除去して純度の
高い酸素ガスを得るものである。すなわち、分子篩炭を
充填した2基の吸着槽を設け、分子篩炭の分離性能が許
容限界に到達して吸着操作を完了した一方の吸着槽は製
品酸素取り出しのための分離操作に、また、分離操作を
終えた他の吸着槽は吸着操作に同時に移行することによ
って、連続的に高純度の酸素ガスを得るものである。
【0022】前記第2の逆止弁22はこの酸素ガス精製
装置23内の2基の吸着槽の各入口に接続され、この2
基の吸着槽の各出口には、この吸着槽によって酸素ガス
が吸着された残りの不純ガスを排気するための排気回路
30が接続されている。この排気回路30には、順次排
気ソレノイドバルブ31、減圧弁32およびサイレンサ
33が設けられている。そして、排気ソレノイドバルブ
31によって酸素ガス精製装置23から排出された上記
不純ガスは、減圧弁32で減圧され、そしてサイレンサ
33により消音されて大気中に排気されるようになって
いる。このようにして、上記酸素ガス精製装置23を経
由させることにより、市販の酸素ボンベの例えば濃度9
9.5%程度の酸素ガスを、濃度99.99%以上にま
で精製することが可能となる。そして、この精製された
高純度の酸素ガスは、リザーバタンク24内に一時的に
保管されている。
【0023】前記リザーバタンク24の出力側回路25
は回路40に接続されている。また、この出力側回路2
5には、第2の酸素濃度測定器26が設けられている。
また、他方の回路40には順次出力ソレノイドバルブ4
1および第3の逆止弁42が設けられている。そして、
この回路40は前記第1回路10と合流点13で、すな
わち、第1の逆止弁12の出力側と第3の逆止弁42の
出力側との接続点で合流している。
【0024】さらに、この合流点13は空電レギュレー
タ14および回路15を経由してノズル7に接続されて
いる。この空電レギュレータ14はノズル7へ供給され
る酸素ガスの圧力を所定値に調整するレギュレータの一
例であり、その操作ソレノイド部cに入力される指令信
号により、この所定圧力値が設定される。
【0025】排気ソレノイドバルブ31および出力ソレ
ノイドバルブ41は、それぞれの操作ソレノイド部cへ
の指令信号により開位置aと閉位置b間で切り換えられ
る。また、第3の逆止弁42は出力ソレノイドバルブ4
1からの酸素ガスが逆流するのを防止している。なお、
排気ソレノイドバルブ31および出力ソレノイドバルブ
41は、その操作ソレノイド部cに指令信号が入力され
ていないときは、バネ力によって閉位置bにあるように
付勢されている。
【0026】制御器43は、例えばマイクロコンピュー
タ等を主体にして構成されている。この制御器43は、
上記の圧力計3の圧力信号、及び第1の酸素濃度測定器
5と第2の酸素濃度測定器26の濃度信号を入力すると
ともに、第1のソレノイドバルブ11、排気ソレノイド
バルブ31、出力ソレノイドバルブ41および空電レギ
ュレータ14の各操作ソレノイド部cに指令信号を出力
している。
【0027】つぎに、以上の構成における作用を説明す
る。通常、レーザ加工機により厚板切断する場合、能率
的な切断速度でも良好な品質が得られるためには、アシ
ストガスとしての酸素ガスの濃度を99.8%以上にす
ることが望ましい。したがって、本発明においては、制
御器43は第1の酸素濃度測定器5および第2の酸素濃
度測定器26からの濃度信号を入力し、所定の処理を行
った後、この結果に基づいて第1のソレノイドバルブ1
1、排気ソレノイドバルブ31および出力ソレノイドバ
ルブ41に指令信号を出力し、ノズル7に供給する酸素
ガスの濃度が99.8%以上になるように制御してい
る。また、制御器43は板厚、材質等に合わせたアシス
トガスの圧力値を選択し、空電レギュレータ14に指令
信号を出力して供給する酸素ガスの圧力を調整する。
【0028】以下に、図2に示す制御フローチャートに
基づいて、本発明に係わる熱切断加工機における高純度
酸素ガスの供給制御方法の一例を説明する。 (ステップ51)まず、制御器43は、第1の酸素濃度
測定器5から酸素ボンベ1の出力ガスの酸素濃度信号を
入力し、その酸素濃度が99.8%以上か否かを判定す
る。酸素濃度が99.8%以上のときはステップ52に
移行し、99.8%未満のときはステップ55に移行す
る。 (ステップ52)制御器43は空電レギュレータ14に
指令信号を出力し、ノズル7に供給するガス圧を所定の
圧力に設定する。 (ステップ53)つぎに、制御器43は第1のソレノイ
ドバルブ11に指令信号を出力し、開位置aに切り換え
て第1回路10を開き、酸素ボンベ1の出力ガスをノズ
ル7に供給する。 (ステップ54)つぎに、加工ヘッド6は予め定められ
た軌跡に沿って材料の切断を開始し、終了点で切断を終
了する。そして、制御処理を終了する。
【0029】(ステップ55)制御器43は空電レギュ
レータ14に指令信号を出力し、ノズル7に供給するガ
ス圧を所定の圧力に設定する。 (ステップ56)つぎに、制御器43は排気ソレノイド
バルブ31に指令信号を出力し、開位置aに切り換えて
排気回路30を開く。そして、酸素ガス精製装置23を
起動して酸素ボンベ1の出力ガスの酸素濃度を上げる。
このとき、酸素ガス精製装置23で精製された高純度の
酸素ガスはリザーバタンク24に保管されると同時に、
不純ガスが排気回路30から排気される。なお、制御器
43は圧力計3の圧力信号を入力し、この圧力値が所定
圧以下になったときは、排気ソレノイドバルブ31を閉
位置bに切り換えて排気回路30を閉じる。次に、ステ
ップ57に移行する。 (ステップ57)制御器43は、第2の酸素濃度測定器
26からリザーバタンク24が出力する酸素ガスの酸素
濃度信号を入力し、その酸素濃度が99.8%以上か否
かを判定する。酸素濃度が99.8%未満のときはステ
ップ58に移行し、99.8%以上のときはステップ5
9に移行する。 (ステップ58)制御器43はガス濃度不良としてアラ
ームを発生させ、加工機を停止させる。そして、エンド
処理に移行し本制御フローを終了する。 (ステップ59)制御器43は、出力ソレノイドバルブ
41に指令信号を出力し、開位置aに切り換えて回路4
0を開き、リザーバタンク24内の高純度の酸素ガスを
ノズル7に供給する。 (ステップ60)つぎに、加工ヘッド6は予め定められ
た軌跡に沿って材料の切断を開始し、終了点で切断を終
了する。そして、制御処理を終了する。
【0030】以上の制御を行うことにより、本レーザ加
工機は、市販の通常の酸素ボンベ(JIS規格で濃度9
9.5%以上)を使用し、常時、濃度99.8%以上の
酸素ガスを加工ヘッド6のノズル7に供給することがで
きる。そして、これらの制御方法の適用はレーザ加工機
の場合のみに限定されず、アシストガスとして酸素ガス
を使用するような、例えばプラズマ切断加工機などの他
の熱切断加工機にも適用できる。これによって、厚板切
断時の切断速度を常時高速にすることが可能となる。し
たがって、熱切断加工機の切断速度を向上することがで
き、加工時の能率を改善できるとともに、切断品質を向
上することができる。
【0031】なお、これまでの説明では、酸素ボンベの
酸素濃度が所定値未満のときは、直接この酸素ガスをア
シストガスとして使用し、所定値以上のときは、酸素ガ
ス精製装置を使って精製しているが、この方法に限らな
い。例えば、常に、酸素ボンベの出力ガスを上記の酸素
ガス精製装置を使って精製した酸素ガスをアシストガス
として使用することができる。この場合も同様に、酸素
ボンベの出力ガスの酸素濃度に左右されること無く、安
定して高純度で、かつ、一定濃度の酸素ガスをアシスト
ガスと使用できるので、切断時の品質向上及び作業能率
改善が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる酸素ガス供給回路図を示す。
【図2】本発明に係わる高純度酸素ガスの供給制御方法
の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 酸素ボンベ 5 第1の酸素濃度測定器 6 加工ヘッド 7 ノズル 10 第1回路 11 第1のソレノイドバルブ 12 第1の逆止弁 13 合流点 14 空電レギュレータ 20 第2回路 22 第2の逆止弁 23 酸素ガス精製装置 24 リザーバタンク 26 第2の酸素濃度測定器 30 排気回路 31 排気ソレノイドバルブ 41 出力ソレノイドバルブ 43 制御器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 市販の酸素ボンベの酸素ガスをアシスト
    ガスとして使用する熱切断加工機において、 アシストガス用の前記酸素ボンベの酸素ガスを所定値以
    上の高純度、かつ、一定純度の酸素濃度に精製する圧力
    変動吸着方式の酸素ガス精製装置(23)を備えたことを特
    徴とする熱切断加工機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の熱切断加工機におい
    て、 前記酸素ガス精製装置(23)により精製された酸素ガスを
    一時保管するリザーバタンク(24)を備えたことを特徴と
    する熱切断加工機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の熱切断加工機
    において、 前記酸素ガス精製装置(23)と、アシストガスを噴射する
    ノズル(7) との間に、アシストガスの圧力を調整するレ
    ギュレータを設けたことを特徴とする熱切断加工機。
  4. 【請求項4】 市販の酸素ボンベの酸素ガスをアシスト
    ガスとして使用する熱切断加工機のアシストガス使用方
    法において、 前記酸素ボンベの酸素ガスを圧力変動吸着方式の酸素ガ
    ス精製装置(23)によって所定値以上の酸素濃度に精製
    し、この精製された酸素ガスをアシストガスとして使用
    することにより、アシストガスを高純度、かつ、一定純
    度に保つことを特徴とする熱切断加工機のアシストガス
    使用方法。
  5. 【請求項5】 市販の酸素ボンベの酸素ガスをアシスト
    ガスとして使用する熱切断加工機のアシストガス使用方
    法において、 前記酸素ボンベからの出力ガスの酸素濃度が所定値以上
    のときは、直接この酸素ボンベの酸素ガスをアシストガ
    スとして使用し、上記酸素濃度が所定値未満のときに
    は、上記酸素ボンベの酸素ガスを圧力変動吸着方式の酸
    素ガス精製装置(23)によって所定値以上の濃度に精製し
    た後、この精製された酸素ガスをアシストガスとして使
    用することを特徴とする熱切断加工機のアシストガス使
    用方法。
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