JPH10112784A - スキャニング式カメラ - Google Patents

スキャニング式カメラ

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JPH10112784A
JPH10112784A JP8264801A JP26480196A JPH10112784A JP H10112784 A JPH10112784 A JP H10112784A JP 8264801 A JP8264801 A JP 8264801A JP 26480196 A JP26480196 A JP 26480196A JP H10112784 A JPH10112784 A JP H10112784A
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JP
Japan
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line sensor
scanning
circuit board
camera
optical system
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JP8264801A
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English (en)
Inventor
Shinji Araoka
伸治 荒岡
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、簡単な構成で電子画像データの読
み取り精度を確保し性能向上に寄与し、装置自体の小型
化を実現したスキャニング式カメラを提供する。 【解決手段】 被写体像を結像する撮影光学系11と、
この撮影光学系の結像面上にあって、画素の配列方向が
矩形状の結像面の一辺と略平行に配置されたラインセン
サ17Aを含むラインセンサユニット17Hと、結像面
と平行で、かつラインセンサの画素配列方向と直交する
方向にラインセンサユニットを移動する副走査機構17
と、被写体像をラインセンサにより光電変換しデジタル
画像信号に変換する画像処理回路基板22とを有し、被
写体像をラインセンサにより副走査して電子画像データ
を順次出力するスキャニング式カメラにおいて、画像処
理回路基板は、撮影光学系の光軸に対して略平行となる
面上に設けられていて、かつ光軸方向におけるラインセ
ンサユニットの後面から前方に向けて配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スキャニング式
カメラ、詳しくは撮影光学系により結像される被写体像
をラインセンサにより副走査して電子画像データを順次
出力するスキャニング式カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、CCD等の撮像素子を用いて撮影
レンズにより結像された被写体像を撮像し、これを電子
画像データとして記録するようにした、いわゆる電子カ
メラが種々提案され、また実用化されている。
【0003】例えば、特開平6−165001号公報に
よって開示されているスキャニングカメラは、撮影レン
ズの結像面に配置される結像板と、この結像板の後方に
配置されるラインセンサと、このラインセンサの画素面
配列方向と直交する方向にラインセンサを移動する移動
機構と、上記結像板とラインセンサとの間に設けられ、
上記結像板に結像された被写体像をラインセンサ受光面
に結像させるためのロッドレンズアレイ等によって構成
したものである。
【0004】そして、この特開平6−165001号公
報に開示のスキャニングカメラでは、ラインセンサを鉛
直方向に移動させるようにしており、その移動機構に
は、キャリッジの移動方向を規制するガイドロッド、リ
ードスクリュー等が保持されるようになっている。した
がって、上記移動機構は、撮像画面の外側に突出する形
態となる。この場合に、カメラのファインダ光学系の配
置を、従来の一眼レフレックスカメラ等と同様に考える
と、ファインダ光学系の構成部材(例えばファインダ光
学系の接眼部等)と上記移動機構の構成部材とが干渉し
てしまうこととなる。
【0005】そこで、上記特開平6−165001号公
報に開示のものでは、ロッドレンズアレイを撮影レンズ
とラインセンサ受光面との間に配設することで、上記移
動機構全体をカメラ本体内の後部側に配設するように
し、ファインダ光学系を配置するための空間を確保する
と共に、ファインダ光学系の構成部材と上記移動機構の
構成部材との干渉を避けるようにしており、いわゆるリ
レーファインダ構造を採用している。
【0006】これによれば、ラインセンサを適用するこ
とで高精度の撮像が可能になると共に、ラインセンサの
前方にロッドレンズアレイを配置したので、簡単な構成
でラインセンサの位置を、撮影レンズによる結像面より
も後方に移動させることが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
6−165001号公報に開示されている技術手段で
は、上述したようにリレーファインダ構造を採用してい
ると共に、CPU等からなる駆動回路、制御回路等が実
装されている基板が、上記移動機構の後方に配置されて
いるので、これにより装置自体が大型化してしまうとい
う問題がある。
【0008】また、リレーファインダ構造の採用によ
り、構成部材が増加してしまうので、機構全体が複雑に
なってしまうと共に、製造コストの上昇を招いてしま
う。
【0009】そして、ファインダ光学系については、こ
の装置専用のものが必要となってしまうので、例えば従
来の一眼レフレックスカメラ等の構成部材を利用するこ
とができず、部材の共通化を図ることができない。した
がって、生産性の効率化を阻害してしまうという問題が
ある。
【0010】さらに、上記特開平6−165001号公
報には、移動機構と基板との接続方法については明確に
示されていないが、この移動機構と基板との間の接続方
法によっては、移動機構や接続部材への負担が大きくな
り、これにより、駆動モータ等の構成部材が大型化して
しまうと共に、消費電力が増加してしまうという問題も
ある。
【0011】本発明の目的は、上述した点に鑑みてなさ
れたものであって、簡単な構成で電子画像データの読み
取り精度を確保して、性能の向上に寄与すると共に、装
置自体の小型化を実現したスキャニング式カメラを提供
するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明によるスキャニング式カメラは、被写体
像を結像する撮影光学系と、この撮影光学系の結像面上
にあって、画素の配列方向が矩形状の上記結像面の一辺
と略平行に配置されたラインセンサを含むラインセンサ
ユニットと、上記結像面と平行で、かつ上記ラインセン
サの画素配列方向と直交する方向に上記ラインセンサユ
ニットを移動する副走査機構と、上記被写体像を上記ラ
インセンサにより光電変換しデジタル画像信号に変換す
る画像処理回路基板とを有し、上記被写体像を上記ライ
ンセンサにより副走査して電子画像データを順次出力す
るスキャニング式カメラにおいて、上記画像処理回路基
板は、上記撮影光学系の光軸に対して略平行となる面上
に設けられていて、かつ上記光軸方向における上記ライ
ンセンサユニットの後面から前方に向けて配置されてい
るものである。
【0013】また、第2の発明によるスキャニング式カ
メラは、上記第1の発明によるスキャニング式カメラに
おいて、上記画像処理回路基板は、上記ラインセンサの
画素配列方向と直交する面上に配置され、上記ラインセ
ンサユニットと上記画像処理回路基板とを接続するフレ
キシブルプリント基板と、上記ラインセンサユニットの
副走査方向への移動の際に、上記画像処理回路基板と上
記ラインセンサユニットとの間で生じる上記フレキシブ
ルプリント基板の緩み分を、上記副走査機構によるライ
ンセンサの副走査方向の移動領域外で、かつ上記撮影光
学系の光軸方向の空間で、光軸方向に移動させるように
して収納する収納手段とを備えたものである。
【0014】そして、第3の発明によるスキャニング式
カメラは、上記第2の発明によるスキャニング式カメラ
において、上記収納手段は、上記ラインセンサユニット
と上記画像処理回路基板とを接続する上記フレキシブル
プリント基板の途中の部分を半円以上のループ状に形成
したループ部分と、カメラ本体に設けられ、上記ループ
部分を摺動可能に保持する保持手段とを備えたものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態によって
本発明を説明する。図1は、本発明の一実施の形態のス
キャニング式カメラを適用したシステム全体を示した概
略斜視図である。まず、このシステム全体についての概
略を、以下に説明する。
【0016】図1に示すように、このシステムは、被写
体像の撮像を行なうスキャニング式カメラ1と、このス
キャニング式カメラ1によって撮像された被写体像の電
子画像信号を処理する外部周辺機器であり情報処理装置
であるパーソナルコンピュータ(以下、「パソコン」ま
たは「PC」という。)2とによって構成されている。
【0017】なお、本発明におけるスキャニング式カメ
ラ1は、いわゆる一眼レフレックス方式のものを採用し
ている。
【0018】上記スキャニング式カメラ1は、カメラ本
体1aと、このカメラ本体1aに着脱自在に装着され、
レンズ鏡筒に保持された撮影レンズ等によって構成され
る撮影光学系11と、カメラ本体1aの前面側の略中央
に配設され、撮影光学系11とカメラ本体1aとを着脱
自在に連結するマウント手段であるレンズマウント部1
0と、カメラ本体1a内部の上部側の略中央に配設さ
れ、被写体像を観察したり、撮影範囲を確認するための
ファインダ光学系等からなるファインダ接眼部12と、
カメラ本体1aの外装部上面の一側端に配設された主電
源スイッチ13と、カメラ本体1aの外装部の一側面の
底部側に配設され、スキャニング式カメラ1と周辺機器
(PC2)とを接続ケーブル3を介して接続する外部出
力用のコネクタ部14等によって構成されている。
【0019】一方、上記パソコン2は、画像処理等を行
なうための演算等を行なう手段であり、CPU等によっ
て構成されるPC本体2aと、このPC本体2aによっ
て得られる画像処理結果を出力表示したり処理操作手順
等を表示する表示装置2bと、PC本体2aによって画
像処理等を行なう際に、所望の指示等を行なうキーボー
ド等からなる入力装置2c等によって構成されており、
PC本体2aと表示装置2bとは接続ケーブル2dによ
って、PC本体2aと入力装置2cとは接続ケーブル2
eによって、それぞれ電気的に接続されている。
【0020】そして、上述したようにスキャニング式カ
メラ1とパソコン2とは、接続ケーブル3によって接続
されており、両者間でデータ通信が行なわれるようにな
っている。つまり、スキャニング式カメラ1側の上記コ
ネクタ部14に、接続ケーブル3の一端が接続されると
共に、この接続ケーブル3の他端は、パソコン2のコネ
クタ部2fに接続されており、これによって、スキャニ
ング式カメラ1とパソコン2とが接続されている。
【0021】なお、この一実施の形態では、図1に示す
ように、パソコン2として、PC本体2a、表示装置2
b、入力装置2cがそれぞれ別体に設けられ、机30等
の上に設置して使用される、いわゆるデスクトップ型パ
ソコンを例示しているが、これに限らず、例えばPC本
体、表示装置、入力装置等が一体的に構成された可搬型
の小型パソコンを使用しても良いこと勿論である。
【0022】また、カメラ本体1aは、図1に示すよう
に、三脚23上に固定されて撮像動作が行なわれるよう
になっている。そして、この撮像動作が行なわれる場合
には、スキャニング式カメラ1とパソコン2とは、上記
ケーブル3によって接続された状態で行なわれることと
なる。
【0023】したがって、パソコン2を操作することに
より、スキャニング式カメラ1を制御することができる
ようになっている。つまり、パソコン2の操作によりス
キャニング式カメラ1を制御して、電子画像情報の走査
(以下、「スキャン」または「スキャニング」とい
う。)を行ない、これによって得られる画像情報は、接
続ケーブル3を介してパソコン2側に送信されるように
なっている。そして、スキャニング式カメラ1によって
スキャンされた画像情報信号は、パソコン2によって所
望の情報処理(たとえば画像処理等)が行なわれるよう
になっている。
【0024】ここで、上記パソコン2によって行なわれ
るスキャニング式カメラ1の制御は、例えば自動焦点調
節動作(AF動作)、自動露出調整動作(AE動作)、
オートホワイトバランス(AWB)調整動作等がある。
【0025】さらに、上記パソコン2は、スキャニング
式カメラ1の撮像動作を制御することもできるようにな
っている。つまり、パソコン2側よりスキャニング式カ
メラ1側にスキャン命令を指示すると、その指示信号は
接続ケーブル3を介してスキャニング式カメラ1側に送
信され、このスキャニング式カメラ1を制御して被写体
像の走査が行なわれ、これによって得られた電子画像情
報の信号は、接続ケーブル3を介してパソコン2側に転
送されて、パソコン2内のメモリ等の記憶媒体に記録さ
れることとなる。
【0026】このように、上記パソコン2は、スキャニ
ング式カメラ1を制御して、これにより撮像動作を行な
うとともに、所定の手順(バッチ処理等)によって、所
定の画像処理動作、例えば画像情報のトリミング等の処
理を行なうことができるようになっている。
【0027】次に、上記一実施の形態のスキャニング式
カメラ1の内部構成について、以下に説明する。図2
は、この一実施の形態のスキャニング式カメラ1の内部
構造を簡単に示す中央縦断面図であり、図3は、上記ス
キャニング式カメラ1を構成する主要部材を分解して示
した要部分解斜視図である。
【0028】上記カメラ本体1a(図1参照)は、図
2、図3に示すように、上記撮影光学系11(図1参
照)を着脱自在に取り付け可能なマウント手段であるマ
ウント部10と、このマウント部10とカメラ本体ユニ
ット16を支持する第1ベース部材15と、上記撮影光
学系11により結像される被写体像を撮像するラインセ
ンサ17Aを副走査方向に移動させる移動機構である副
走査機構17と、画像処理回路基板22を支持する第2
ベース部材21等によって構成されている。
【0029】なお、上述の副走査方向とは、ラインセン
サ17Aが副走査機構17によって移動される方向を示
すものとし、本発明では、スキャニング式カメラ1によ
って形成される横長の長方形状の撮像画面の長辺方向を
示すものとする。また、この副走査方向に対して直交す
る方向、すなわち、スキャニング式カメラ1の形成する
撮像画面の短辺方向(このカメラ本体1aにおける鉛直
方向)については、以下の説明において、主走査方向と
いう。
【0030】上記第1ベース部材15は、板材をL字形
状に折り曲げて形成されており、その直立部の略中央に
は、上記撮影光学系11によって集光される撮影光束が
透過する円形状の孔部が設けられている。そして、この
孔部に対向して環形状からなるマウント部10が固着さ
れるようになっている。このマウント部10の内径は、
第1ベース部材15の孔部の直径と略同一の寸法となる
ように設定されている。
【0031】また、第1ベース部材15は、カメラ本体
ユニット16の前面側に配設されており、第1ベース部
材15の略中央に設けられた上記孔部は、後述するミラ
ーボックス16A内のミラー16Dと対向する位置とな
るように配置されている。
【0032】さらに、上記第1ベース部材15の直立部
の上記孔部の下方側には、二個の平行度調整用孔部15
A,15Bが穿設されている。
【0033】上記カメラ本体ユニット16内には、一端
部が回動自在に支持されたミラー16Dを収納するミラ
ーボックス16Aと、上記ミラー16Dをアップ(U
P)/ダウン(DOWN)させるミラーアップ・ダウン
機構(図示せず)と、ミラーボックス16Aの底部側に
設けられ、上記ミラーアップ・ダウン機構を減速駆動す
る減速機構16Bと、この減速機構16Bの上部側の周
側部に設けられ、上記ミラーボックス16Aの前面側以
外の三方を壁面によって囲むように形成された筐体部1
6C等が配設されている。
【0034】なお、上記ミラーボックス16A、ミラー
16Dおよびファインダ接眼部12等の構成について
は、例えば、従来の銀塩フィルム等を使用する一眼レフ
レックスカメラ等によって一般的に実用化されているも
のを使用している。
【0035】すなわち、上記ミラー16Dは、通常の状
態(図2において実線で示す状態)では、撮影光路上にお
いて角度45度の傾斜角となるように配設されており、
その反射面によって撮影光学系11により結像され上記
マウント部10および第1ベース部15の孔部を通過し
て入射される被写体像を形成する撮影光束Iを、上方に
折り曲げて、プリズム、接眼レンズ等からなるファイン
ダ光学系および測光用受光素子(図示せず)等により形
成されるファインダ接眼部12側へと導くようになって
いる(図2において、符号Fはファインダ光路を示
す。)。このとき、ファインダ接眼部12によって、被
写体像の観察を行なうことができるようになっている
(以下、この位置を観察位置という。)。
【0036】また、上記ミラー16Dが上記観察位置か
らミラーアップ・ダウン機構によって、図2に示す矢印
A方向に回動されると、ミラー16Dは、上方に待避
し、撮影光路を開放するようになっており、これによっ
て、上記被写体像を形成する撮影光束Iは、ミラーボッ
クス16Aの後方に入射し、ラインセンサ17A上に被
写体像が結像されるようになる(図2において、二点鎖
線で示す符号16Dの位置。以下、この位置を撮像位置
という。)。
【0037】上記筐体部16Cの後方側の壁部であっ
て、ミラーボックス16Aの後面と対向する位置には、
ミラー16Dがアップ(UP)状態となり撮像位置に移
動した場合に、撮影光学系11によって集光された撮影
光束が透過する孔部(図示せず)が設けられている。し
たがって、ミラー16Dが撮像位置にある場合には、上
記撮影光束Iは、この孔部を透過して、ミラーボックス
16Aの後方に被写体像が結像されるようになる。
【0038】そして、この結像位置には、上述したよう
にラインセンサ17Aの受光面が配置されている。この
ラインセンサ17Aは、受光素子(センサアレイ)が撮
像画面の短辺方向に一列に配列されて形成されている。
【0039】上記ラインセンサ17Aのセンサアレイの
配列方向は、主走査方向、すなわち、上述したように、
このスキャニング式カメラ1によって形成される撮像画
面の短辺方向であって、カメラ本体1aにおける鉛直方
向となるように配置されている。これによって、被写体
像の短辺方向の1ライン分のスキャンが行なわれるよう
になっている。
【0040】また、上記ラインセンサ17Aは、ライン
センサ基板17B上に、半田付けによって固定されてお
り、このラインセンサ17Aおよびラインセンサ基板1
7B等によってラインセンサユニット17Hが形成され
ている。そして、このラインセンサユニット17Hのラ
インセンサ17Aが、副走査機構17の一部を構成する
ホルダ部17Cによって保持されている。
【0041】上述したように、副走査機構17は、ライ
ンセンサ17Aを副走査方向に移動させるための移動機
構であって、ラインセンサ17Aが固定されたラインセ
ンサユニット17Hを保持すると共に、副走査方向に摺
動可能に配設されたホルダ部17Cと、このホルダ部1
7Cの副走査方向への移動をガイドする軸部材からなる
リード軸18と、周面上にネジ溝を有する軸部材によっ
て形成され、ホルダ部17Cを副走査方向へ移動させる
ためのリードスクリュー19と、リード軸18およびリ
ードスクリュー19をそれぞれの両端部で支持する固定
台座17Dと、正逆両方向に回転可能なステッピングモ
ータ20等によって構成されている。
【0042】上記ホルダ部17Cは、幅狭の厚みのある
L字形状の柱体からなり、その直立部には縦長の開口部
が設けられている。この開口部内には、ラインセンサ基
板17B上のラインセンサ17Aが嵌合されて保持され
ている。
【0043】また、ホルダ部17Cの下辺部の後端側に
は、リード軸18が摺動自在に嵌合する貫通孔が設けら
れており、また、その前端側には、リードスクリュー1
9を回動自在に嵌合する貫通孔が穿設されている。
【0044】なお、ホルダ部17Cの前端側の貫通孔に
リードスクリュー19が嵌合した状態では、リードスク
リュー19のネジ溝に、球状のボール部材(図示せず)
が挿入されている。このボール部材は、リードスクリュ
ー19の雄ネジに螺合する雌ネジとして設けられている
ものである。
【0045】そして、上記リード軸18およびリードス
クリュー19は、互いに平行となるように固定台座17
Dの両側壁に形成された孔部によって支持されている。
この場合に、上記リード軸18の両端部は、固定台座1
7Dの両側壁に固着されて支持されているが、上記リー
ドスクリュー19の両端部は、固定台座17Dの両側壁
に対して回動自在に支持されており、一般的な抜け止め
手段が施されている。なお、この抜け止め手段について
は、周知のものを採用しているものとして、図3におい
て特に図示していない。
【0046】また、固定台座17Dの一側壁の外側に
は、ステッピングモータ20が配設されている。このス
テッピングモータ20の回転出力軸は、固定台座17D
の一側壁に穿設された孔部を貫通して、この固定台座1
7Dの内側に向けて突出しており、このモータ20の回
転出力軸にはピニオンギアー(図示せず)が固着されて
いる。このピニオンギアーは、上記リードスクリュー1
9の同軸上の一端部に固着されている回転ギアー(図示
せず)と噛合するようになっていて、これにより、ステ
ッピングモータ20の回転力が減速されてリードスクリ
ュー19に伝達されるようになっている。そして、この
リードスクリュー19の回転によって、ホルダ部17C
は、固定台座17Dの両側壁間の範囲内で副走査方向に
移動する。
【0047】そして、ホルダ部17Cの副走査方向への
移動によって、このホルダ部17Cに保持されるライン
センサ基板17B上のラインセンサ17Aが、所定のピ
ッチ分だけ副走査方向に移動することとなる。
【0048】上記固定台座17Dの両側壁の略中央部に
は、外方に向けてそれぞれ突片が設けられており、この
突片には、それぞれ固定孔17E,17Fが穿設されて
いる。この固定孔17E,17Fは、上記カメラ本体ユ
ニット16の底面側に設けられたネジ孔(図示せず)と対
向する位置に配置されており、このカメラ本体ユニット
16の底面部の上記ネジ孔と、上記固定台座17Dの固
定孔17E,17Fとを重ねあわせた状態で、下方側よ
り固定ネジ(図示せず)によって、副走査機構17をカ
メラ本体ユニット16の底面側から取付固定するように
なっている。
【0049】なお、この場合に、ラインセンサ17Aの
副走査方向への移動面、つまり、ラインセンサ17Aの
受光面と撮影光学系11によって形成される被写体像の
結像面とを一致させるために、リードスクリュー19の
軸方向を含む面とマウント面とが略平行になるように調
整して、副走査機構17とカメラ本体ユニット16とを
組み立てる必要があるが、この組み立て時における調整
方法については、本発明に直接関係しないので、ここで
は省略するものとする。
【0050】一方、図3に示すように、上記ラインセン
サ基板17Bには、ラインセンサ17Aからの出力信号
を画像処理回路基板22に対して送信するためのフレキ
シブルプリント基板(以下、FPCという。)17Gが
接続されている。このFPC17Gは、例えば、図4に
示すような形状によって形成されているものである。
【0051】他方、第2ベース部材21の上面側の長辺
方向の両端部には、四個の取付座21Aが配設されてお
り、この取付座21Aによって、画像処理回路基板22
が第2ベース部材21の上面側に、ネジ止めされるよう
になっている。
【0052】そして、図2に示すように、第1ベース部
材15のL字形状の下辺部の底面側に、上記第2ベース
部材21の前端部が固着されるようになっている。ま
た、この第2ベース部材21の底面側の略中央部には、
上記三脚23(図1参照)を取り付け固定するための三
脚座(図示せず)が配設されている。
【0053】なお、上記画像処理回路基板22は、ライ
ンセンサ17Aにより光電変換された信号をデジタル画
像信号に変換するものである。そして、この画像処理回
路基板22には、上記コネクタ部14、FPC17G等
との接続用コネクタ部14x,17x(図3参照)や、ミ
ラーアップ駆動用モータ、上記ステッピングモータ20
等を電気的に接続するための接続用コネクタ部等が種々
配設されている。
【0054】次に、上記フレキシブルプリント基板(F
PC)17Gの形状と、このFPC17Gのカメラ本体
1a内における取り付け状態について、以下に説明す
る。
【0055】図4は、上記FPC17Gのみを取り出し
て、その形状を示す概略斜視図であり、図5は、この一
実施の形態のスキャニング式カメラのカメラ本体1aの
要部を、上面側より見た際の内部構成を簡単に示す要部
概略図である。
【0056】本発明においては、スキャニング式カメラ
1のカメラ本体1a側に設けられ、接続ケーブル3を介
してパソコン2と接続するためのコネクタ部14は必須
のものである。このコネクタ部14としては、例えばシ
リアル通信用ケーブルを使用した場合には、このコネク
タ部14の幅は約60mmとなる。
【0057】また、画像処理回路基板22の大きさは、
図2、図3または図5に示すように、副走査機構17の
底面部分の面積内には収まらない大きさとなっている。
【0058】したがって、画像処理回路基板22および
コネクタ部14をカメラ本体1a内に配置した場合に、
カメラ本体1aの側方部には、光軸方向に縦長の空き空
間Z(図5参照)が生じることとなる。そこで、この空
き空間Zを有効に利用して、上記FPC17Gを配設す
るようにしている。
【0059】上述したように、上記FPC17Gは、図
4に示すような形状によって形成されており、これを展
開した場合にはL字形状となる。
【0060】図4、図5に示すように、上記FPC17
Gは、その一端部側17Gaがラインセンサ基板17B
の所定の位置に接続されており、他端部側の自由端部
は、コネクタ部14側に向けて延び出されてカメラ本体
1aの内壁面に当接した後、これに沿ってカメラの前
方、すなわち被写体側に向けて湾曲され、さらに、FP
C17Gの中程に設けられた突片17Gbが、カメラ本
体ユニット16の筐体部16Cの側壁の外壁面にネジ止
めされる。したがって、FPC17Gの途中の部分、つ
まり、一端部17Gaと突片17Gbとの間の自由端部
において、半円以上、つまり略短円筒状のループ状にル
ープ部分が形成される。このように、このループ部分
は、保持手段である上記突片17Gbを支持点として空
間Z内を変形しながら摺動可能に保持されている。
【0061】そして、FPC17GのL字状に下方に延
び出した他端部側は、上記筐体部16Cの側壁部に沿っ
て下方に延び出され、その端部17Gcは前方に折り曲
げられて画像処理回路基板22の所定の位置に接続され
る。
【0062】このようにカメラ本体1a内に取り付けら
れたFPC17Gのループ部分は、ラインセンサユニッ
ト17Hが副走査方向、すなわち、図5に示す矢印Xa
方向または矢印Xb方向に移動した場合に、図5に示す
符合Paと符合Pb(図5において二点鎖線で示す位
置)との間で移動する。
【0063】この移動によって、FPC17Gのループ
部分は、その曲率半径が略等しい状態を維持しながら、
カメラ本体1aの内壁面に沿って、光軸方向に縦長の空
き空間Z内で摺動することとなる。
【0064】以上説明したように上記一実施の形態によ
れば、画像処理回路基板22を撮影光学系の光軸に対し
て略平行となる面上に配設したので、副走査機構17や
画像処理回路基板22等のカメラ本体1a内に配置され
る構成部材を、効率よく配置することができる。したが
って、カメラ自体の小型化を実現することができると共
に、従来の一眼レフレックスカメラのファインダ接眼部
等を流用することができ、生産性の向上に寄与すること
ができる。
【0065】また、画像処理回路基板22とコネクタ部
14のサイズによって生じた空き空間Zを有効に利用し
て、ラインセンサユニット17Hの副走査方向への移動
の際に、FPC17Gのループ部分をカメラ本体1aの
内壁面に沿って摺動させるようにしたので、このループ
部分の曲率半径を大きく取ることができ、その変動を抑
えることができる。
【0066】また、ラインセンサユニット17Hの副走
査方向への移動の際に、FPC17Gのループ部分の曲
率半径を略等しい状態に維持するようにしたので、FP
C17Gにかかる負荷を少なくすることができる。
【0067】なお、上記一実施の形態において、画像処
理回路基板22は、スキャニング式カメラの底面側であ
り、撮影光学系の光軸に対して平行となるように配置し
たが、これに限らず、上記画像処理回路基板の配置は、
カメラ本体内の撮影光学系の光軸に対して平行な面、例
えばカメラ本体の側面または上面等に配置しても同様の
効果を得ることができる。
【0068】[付記] (1) 撮影光学系により結像される被写体像をライン
センサにより副走査して電気的画像データを順次出力す
るスキャニング式カメラにおいて、画素の配列方向を矩
形状の上記被写体像の結像面の一辺と略平行に配置した
ラインセンサを含むラインセンサユニットと、上記画素
配列方向と直交する方向に上記ラインセンサユニットを
移動する副走査機構と、カメラ内に固設され、上記被写
体像を上記ラインセンサにより光電変換しデジタル画像
信号に変換する画像処理回路基板と、を有し、上記画像
処理回路基板は、上記撮影光学系の光軸に対して略平行
となる面上に設けられていて、かつ上記光軸方向におい
て上記ラインセンサユニットの後面から前方の被写体側
方向領域に配置されているスキャニング式カメラ。
【0069】(2) 付記1に記載のスキャニング式カ
メラにおいて、上記カメラは、箱型形状をしており、上
記副走査機構の副走査方向に延ばして、上記画像処理回
路基板を配置してあると共に、上記撮影光学系と上記画
像処理回路基板とを配置したことで形成される空間に上
記ラインセンサと上記画像処理回路基板とを接続するた
めのフレキシブルプリント基板を設けたスキャニング式
カメラ。
【0070】(3) 付記2に記載のスキャニング式カ
メラにおいて、上記ラインセンサに接続されて延出した
上記フレキシブルプリント基板は、上記ラインセンサの
副走査方向に沿って延長し、さらに被写体方向へループ
状に湾曲してから、その先端を上記画像処理回路基板に
接続されているスキャニング式カメラ。
【0071】(4) 付記1、2または付記3のいずれ
か一つに記載のスキャニング式カメラにおいて、上記画
像処理回路基板は、上記カメラの底面近傍に配置されて
いるスキャニング式カメラ。
【0072】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、簡単
な構成で電子画像データの読み取り精度を確保して、性
能の向上に寄与すると共に、装置自体の小型化を実現し
たスキャニング式カメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のスキャニング式カメラ
を適用したシステム全体を示した概略斜視図。
【図2】本発明の一実施の形態のスキャニング式カメラ
の内部構造を示す中央縦断面図。
【図3】図2のスキャニング式カメラを構成する主要部
を分解して示した要部分解斜視図。
【図4】図2のスキャニング式カメラにおいて、画像処
理回路基板に画像信号を送信するフレキシブルプリント
基板のみを取り出して示す要部斜視図。
【図5】図2のスキャニング式カメラを上面側より見た
際の内部構成を簡単に示す要部概略図。
【符号の説明】
1……スキャニング式カメラ 1a……カメラ本体 2……パソコン 11……撮影光学系 12……ファインダ接眼部(ファインダ光学系) 16……カメラ本体ユニット 17……副走査機構(移動機構) 17A……ラインセンサ 17G……フレキシブルプリント基板(FPC) 17H……ラインセンサユニット 22……画像処理回路基板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体像を結像する撮影光学系と、こ
    の撮影光学系の結像面上にあって、画素の配列方向が矩
    形状の上記結像面の一辺と略平行に配置されたラインセ
    ンサを含むラインセンサユニットと、上記結像面と平行
    で、かつ上記ラインセンサの画素配列方向と直交する方
    向に上記ラインセンサユニットを移動する副走査機構
    と、上記被写体像を上記ラインセンサにより光電変換し
    デジタル画像信号に変換する画像処理回路基板とを有
    し、上記被写体像を上記ラインセンサにより副走査して
    電子画像データを順次出力するスキャニング式カメラに
    おいて、 上記画像処理回路基板は、上記撮影光学系の光軸に対し
    て略平行となる面上に設けられていて、かつ上記光軸方
    向における上記ラインセンサユニットの後面から前方に
    向けて配置されていることを特徴とするスキャニング式
    カメラ。
  2. 【請求項2】 上記画像処理回路基板は、上記ライン
    センサの画素配列方向と直交する面上に配置されてい
    て、 上記ラインセンサユニットと上記画像処理回路基板とを
    接続するフレキシブルプリント基板と、 上記ラインセンサユニットの副走査方向への移動の際
    に、上記画像処理回路基板と上記ラインセンサユニット
    との間で生じる上記フレキシブルプリント基板の緩み分
    を、上記副走査機構によるラインセンサの副走査方向の
    移動領域外で、かつ上記撮影光学系の光軸方向の空間
    で、光軸方向に移動させるようにして収納する収納手段
    と、 を備えたことを特徴とする請求項1に記載のスキャニン
    グ式カメラ。
  3. 【請求項3】 上記収納手段は、上記ラインセンサユ
    ニットと上記画像処理回路基板とを接続する上記フレキ
    シブルプリント基板の途中の部分を半円以上のループ状
    に形成したループ部分と、 カメラ本体に設けられ、上記ループ部分を摺動可能に保
    持する保持手段と、 を備えたことを特徴とする請求項2に記載のスキャニン
    グ式カメラ。
JP8264801A 1996-10-04 1996-10-04 スキャニング式カメラ Withdrawn JPH10112784A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007114485A (ja) * 2005-10-20 2007-05-10 Ricoh Co Ltd 手ぶれ補正機能付き撮像装置

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