JPH10112612A - 高周波発振回路 - Google Patents

高周波発振回路

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JPH10112612A
JPH10112612A JP28308296A JP28308296A JPH10112612A JP H10112612 A JPH10112612 A JP H10112612A JP 28308296 A JP28308296 A JP 28308296A JP 28308296 A JP28308296 A JP 28308296A JP H10112612 A JPH10112612 A JP H10112612A
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JP
Japan
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terminal
circuit
oscillation
oscillation circuit
semiconductor chip
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JP28308296A
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Yoshizumi Kawaoka
良積 河岡
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Murata Manufacturing Co Ltd
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  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 FET2のゲート端子2aには、マイク
ロストリップ線路3と誘電体共振器6等からなる帯域反
射型の共振回路を接続する。FET2のドレイン端子2
cは、バイアス端子9から直流バイアス電圧を印加する
と共に高周波的にほぼ接地状態とする。さらに、ソース
端子2bには、抵抗27により自己バイアスを加えると
共に、インダクタンス素子21、キャパシタンス素子2
2及び抵抗素子23からなる出力整合回路24を介して
発振出力を出力するようにする。発振条件の調整は、出
力整合回路24の各素子定数を調整することにより行な
う。 【効果】 共振回路を除いて半導体チップ上に集積一体
化することができ、マイクロ波発振回路を小型化するこ
とができる。また、インダクタンス素子やキャパシタン
ス素子の素子定数を調整することにより発振条件を簡単
に調整できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマイクロ波帯(10
GHz程度)で発振する高周波発振回路に関する。特に
BS(Broadcasting Satellite)/CS(Communicatio
n Satellite)通信用ダウンコンバータ、マイクロ波受
信器、マイクロ波通信機等に用いられる局部発振器(Do
ubly Resonant Oscillator)のような高周波発振回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来におけるFETを用いた高周
波発振回路1を示す回路図である。従来の高周波発振回
路1にあっては、高周波用の3端子半導体素子、マイク
ロストリップ線路3、スタブ4,5、誘電体共振器6な
どにより構成されており、3端子半導体素子はFET
(電界効果トランジスタ)2またはバイポーラトランジ
スタが主流である。FET2を用いる場合には、高周波
的にはドレイン接地とし、ゲート端子2aに誘電体共振
器6からなる共振回路を接続し、ソース端子2bから負
荷側へ発振出力を取り出すようになっている。
【0003】すなわち、このマイクロ波発振回路1で
は、FET2のドレイン端子2cに、発振周波数の約1
/4波長の終端開放スタブ4が接続されている。また、
ドレイン端子2cには、インダクタンス素子8が接続さ
れており、インダクタンス素子8の他端はバイアス電圧
を供給するためのバイアス端子9となっている。また、
ゲート端子2aには、終端が抵抗素子10を介して接地
されることによって無反射終端となっているマイクロス
トリップ線路3が接続されている。そして、マイクロス
トリップ線路3の近傍に誘電体共振器6を配置すること
によって両者を結合して共振回路を構成し、ゲート端子
2aに共振回路を付加している。また、ソース端子2b
には、終端開放のスタブ5が設けられたマイクロストリ
ップ線路7とキャパシタンス素子11を介して出力端子
12が接続され、さらに、ソース端子2bは、インダク
タンス素子13と抵抗素子14を介して接地されてい
る。
【0004】FETを含む回路におけるゲート端子側の
入力反射係数Γa及びこれと接続する共振回路の反射係
数Гrは、各反射係数の大きさを|Γa|,|Γr|と
し、位相をθa,θrとすると、 Γa=|Γa|exp(jθa) Гr=|Γr|exp(jθr) となる。ここで、高周波発振回路1が発振を開始する発
振立ち上がり条件は、 |Γa・Γr|2 > 1 で表わされる(jは虚数単位)。また、発振が定常状態
となる発振安定化条件は、 |Γa|・|Γr| = 1 θa+θr = 2nπ (nは整数) となる。従って、高周波発振回路1の組立て調整時に
は、この条件を満たすようにドレイン端子2cに接続さ
れたスタブ4のスタブ長cを微調し、適当なリアクタン
スを与える。スタブ4による調整ができない場合には、
さらにソース端子2bに接続されたスタブ5のマイクロ
ストリップ線路7の端からの距離(以下、スタブ位置と
いう)bとスタブ長aを調整することにより、発振立ち
上がり条件と発振安定条件を満足させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の高周波発振回路1にあっては、マイクロストリップ
線路7やスタブ5を用いているため、半導体チップ上に
集積化する場合、スタブ5やマイクロストリップ線路7
の占める面積のためにチップ面積が大きくなる。
【0006】また、発振条件を満足するように発振回路
を調整するためには、ドレイン端子2cに接続されたス
タブ4のスタブ長c、ソース端子2bに接続されたスタ
ブ5のスタブ位置b及びスタブ長aを調整する必要があ
る。その場合にはスタブ長aやスタブ位置b等の変更に
伴って、実装基板面積や集積化した半導体チップのチッ
プ面積を変更したり、発振器を構成するキャビティまで
変更しなければならない場合があり、発振条件の調整が
極めて難しかった。
【0007】さらに、負荷変動による高周波発振回路へ
の影響を低減するため、減衰器を出力側に付加しなけれ
ばならない場合があり、余分な面積が必要となるという
問題点があった。
【0008】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、実装部品の
半導体チップへの小型集積化を促進して、発振回路を小
型化し、また、発振条件の調整を容易に行なえるように
することにある。
【0009】
【発明の開示】請求項1に記載の高周波発振回路は、3
端子半導体素子を使用した発振回路であって、前記3端
子半導体素子の制御用端子に帯域反射型の共振回路を接
続し、前記3端子半導体素子の出力用端子にインダクタ
ンス素子及びキャパシタンス素子からなる出力整合回路
を接続し、前記3端子半導体素子の接地用端子を少なく
とも高周波的にほぼ接地状態としたことを特徴としてい
る。ここで、3端子半導体素子とは、高周波用の電界効
果トランジスタ(GaAs MESFET、HEMT、
その他)やバイポーラトランジスタ(BJT)等であ
る。また、出力整合回路の構成要素としては、インダク
タンス素子やキャパシタンス素子以外にも抵抗素子が含
まれていてもよい。
【0010】請求項1に記載の高周波発振回路にあって
は、3端子半導体素子の出力用端子にインダクタンス素
子及びキャパシタンス素子からなる出力整合回路を接続
する構成としているので、出力側端子にスタブやマイク
ロストリップ線路を実装する必要がなくなり、半導体チ
ップへのさらなる小型集積化が可能となる。また、出力
整合回路のインダクタンス素子、キャパシタンス素子の
各素子定数を変更するだけで発振条件(発振立ち上がり
条件、発振安定化条件)の調整が可能となる。よって、
実装面積やチップ面積を変更することなく、半導体チッ
プに形成する各素子の素子定数を変更するだけで、容易
に発振条件等の回路特性を最適化することができる。
【0011】請求項2に記載の実施態様は、請求項1に
記載の高周波発振回路において、前記インダクタンス素
子及びキャパシタンス素子からなる出力整合回路を半導
体チップ上に形成したことを特徴としている。
【0012】本発明の高周波発振回路は、出力整合回路
をインダクタンス素子とキャパシタンス素子によって形
成しているので、この出力整合回路を3端子半導体素子
の作製された半導体チップ上に一体に作り込むことがで
き、その場合でもスタブ等を半導体チップに設ける場合
のように半導体チップの面積が大きくならない。従っ
て、高周波発振回路の集積度をより高めて高周波発振回
路を一層小型化することができる。また、出力整合回路
がインダクタンス素子とキャパシタンス素子によって構
成されているので、発振条件の調整を出力整合回路の定
数によって調整しても出力整合回路の占める面積が変化
せず、半導体チップの大きさを変更する必要がなく、発
振条件の調整を簡易に行なえる。
【0013】請求項3に記載の実施態様は、請求項1又
は2に記載の高周波発振回路において、前記半導体チッ
プ上に形成されたキャパシタンス素子とボンディングワ
イヤにより、前記3端子半導体素子の接地用端子を高周
波的にほぼ接地状態としたことを特徴としている。
【0014】請求項3に記載の高周波発振回路にあって
は、前記半導体チップ上に形成されたキャパシタンス素
子とボンディングワイヤにより、前記3端子半導体素子
の接地用端子を高周波的にほぼ接地状態としているの
で、スタブその他の専用個別部品が不要となり、共振回
路以外を半導体チップに小型集積化することができる。
また、半導体チップのボンディングワイヤを、接地用端
子を接地するためのリアクタンス成分として利用するこ
とによって、部品点数を削減し、チップ面積を縮小する
ことができる。
【0015】請求項4に記載の実施態様は、請求項1又
は2に記載の高周波発振回路において、約1/4波長の
長さを有するオープンスタブを前記接地用端子に接続す
ることにより、前記接地用端子を高周波的にほぼ接地状
態としたことを特徴としている。
【0016】請求項4に記載の実施態様のように、前記
3端子半導体素子の接地用端子を高周波的にほぼ接地状
態とするため、接地用端子に、約1/4の波長の長さを
有するオープンスタブを接続する構成としてもよい。こ
こで、オープンスタブとは、無負荷で終端された終端開
放スタブである。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図1は本発明の一実施形態によるマ
イクロ波発振回路20を示す回路図である。このマイク
ロ波発振回路20にあっては、FET2のソース端子
(出力用端子)2bに、インダクタンス素子21、キャ
パシタンス素子22及び抵抗素子23を並列接続した出
力整合回路24が接続されている。さらに、FET2の
ゲート端子(制御用端子)2aに帯域反射型の共振回路
を接続し、FET2のドレイン端子(接地用端子)2c
を少なくとも高周波的にほぼ接地状態としている。な
お、以下の実施形態では、従来と同様の部材には同符号
を付してあり、FET2として高周波用の電界効果トラ
ンジスタ(GaAs MESFET)が用いられている
が、これに限るものではなく、発振周波数帯域等によっ
ては、バイポーラトランジスタ(BJT)が好適であっ
て、同様の作用効果を奏する。以下、このマイクロ波発
振回路20を詳しく説明する。
【0018】FET2のゲート端子2aには、抵抗素子
10によって無反射終端されたマイクロストリップ線路
3が接続され、このマイクロストリップ線路3の上に誘
電体共振器6が配置されている。これによって、マイク
ロストリップ線路3と誘電体共振器6とが電磁界結合
し、帯域反射型の共振回路が構成される。
【0019】FET2のドレイン端子2cにはインダク
タンス素子8が接続され、その先端がドレイン端子2c
に直流バイアス電圧を供給するためのバイアス端子9と
なっている。バイアス端子9とドレイン端子2cの間に
挿入されているインダクタンス素子8は、バイアス電圧
に乗って流入出する交流成分をカットしている。一方、
ドレイン端子2cはキャパシタンス素子28を介してグ
ランドに接地されており、ドレイン端子2cは高周波的
にほぼ接地状態となっている。なお、インダクタンスL
1はキャパシタンス素子28とグランドの間に寄生する
リアクタンス成分である。
【0020】FET2のソース端子2bには、出力整合
回路24と直流カット用のキャパシタンス素子25が直
列に接続されており、キャパシタンス素子25の先端が
発振出力を送り出すための出力端子12となっている。
出力整合回路24は、インダクタンス素子21、キャパ
シタンス素子22及び抵抗素子23を並列に接続したも
のである。
【0021】さらに、ソース端子2bは、直列に接続さ
れたインダクタンス素子26及び自己バイアス用の抵抗
素子27を介してグランドに接地されている。インダク
タンス素子26はソース端子2bの発振出力がグランド
に漏れないように高周波成分を遮断している。また、ソ
ース端子2bからグランドへは抵抗素子27を通って直
流電流が流れるので、抵抗素子27によってFET2の
自己バイアス回路が構成されている。
【0022】このマイクロ波発振回路20においては、
出力整合回路24のインダクタンス素子21及びキャパ
シタンス素子22の素子定数を調整することにより、発
振条件を満足する周波数範囲の調整が容易となる。ま
た、出力整合回路24の抵抗素子23の素子定数を適宜
設定することにより負荷変動を抑制し、減衰器として作
用させることができる。従って、マイクロ波発振回路2
0内に出力整合回路24を設けることによって、負荷と
の間に別途整合回路や減衰器が不要となるので、マイク
ロ波発振回路20を小型化することができる。
【0023】図2に示す回路図は、上記実施形態のマイ
クロ波発振回路20から出力整合回路を省略した比較例
のマイクロ波発振回路29を示している。一般的に、マ
イクロ波帯では回路間の整合を確保するため、回路の入
出力インピーダンスを50Ωとしているから、マイクロ
波発振回路29に接続される負荷インピーダンスも一般
的に50Ωとなる。従って、負荷インピーダンスを50
Ωとし、図2のようなマイクロ波発振回路29を例えば
10.7GHzで安定して発振させるためには、マイク
ロ波発振回路29の出力端子と負荷の間に別途整合回路
を挿入し、ソース端子2bから負荷側を見たインピーダ
ンスが例えば一例として示した図3のスミスチャートに
示す範囲に納まるように整合回路を設定する必要があ
る。この図3は負荷側を見たインピーダンス範囲を示す
スミスチャートであって、発振周波数が10.7GHz
の場合には、ソース端子2bから負荷(あるいは、整合
回路)側をみたインピーダンスが図3の点線領域R1内
に調整することによりマイクロ波発振回路29を発振さ
せることができ、図3の実線範囲R2内に調整すること
により、安定した発振を持続させることができる。
【0024】従って、出力整合回路24を一体に構成さ
れている本実施形態のマイクロ波発振回路20にあって
も、ソース端子2bから出力整合回路24を見たインピ
ーダンスが例えば一例として示した図3の実線範囲R2
に納まるように出力整合回路24の各素子定数を調整す
ることにより、マイクロ波発振回路20を安定に発振さ
せることができる。具体的には、発振周波数が10.7
GHz、負荷インピーダンス50Ωとすると、インダク
タンス素子21のインダクタンスが1.5nH、キャパ
シタンス素子22のキャパシタンスが0.3pF、抵抗
素子23の抵抗値が40Ω程度となる。
【0025】しかしながら、上記比較例のマイクロ波発
振回路29では、出力端子12に別途整合回路を外付け
する必要があるので、発振回路全体が大きくなり、小型
化が困難になる。これに対し、本発明のマイクロ波発振
回路20にあっては、その内部に一体に出力整合回路2
4を含んでいるので、FET2が形成されている半導体
チップに一体に出力整合回路24を構成する各素子21
〜23を組み込むことが可能になり、マイクロ波発振回
路20の小型化を図ることができる。また、出力側にス
タブ5を備えたマイクロ波発振回路1と比べても、半導
体チップ上での占有面積を小さくすることができ、より
小型集積化が可能となる。
【0026】さらに、出力整合回路24のインダクタン
ス素子21、キャパシタンス素子22の素子定数を変更
するだけで発振条件を調整することができるので、スタ
ブ位置やスタブ長を調整する方法と比較しても、調整作
業を簡易に行える。
【0027】(第2の実施形態)図4は本発明の別な実
施形態によるマイクロ波発振回路30を示す回路図であ
る。このマイクロ波発振回路30にあっては、第1の実
施形態のマイクロ波発振回路20において、ドレイン端
子2cとバイアス端子9との間に、インダクタンス素子
8に代えて、インダクタンス素子31aとキャパシタン
ス素子32aが並列接続された並列共振回路33aが接
続されている。さらに、ソース端子2bとグランドの間
に、インダクタンス素子26に代えて、インダクタンス
素子31bとキャパシタンス素子32bが並列接続され
た並列共振回路33bが接続され、並列共振回路33b
とグランドの間には自己バイアス用の抵抗素子27が接
続されている。
【0028】このドレイン端子2c側の並列共振回路3
3a及びソース端子2b側の並列共振回路33bは、当
該マイクロ波発振回路30の発振周波数で透過率が最小
になるように調整されており、発振周波数の信号を通過
させない。従って、出力端子12から出力されるべき発
振出力が抵抗素子27を通ってグランドへ漏れたり、ド
レイン端子2cを通ってバイアス端子9へ漏れたりし
て、出力端子12から出力される発振出力が微弱になる
のを防止できる。
【0029】図5は上記実施形態によるマイクロ波発振
回路30(ゲート側の共振回路を除く)をMMIC(マ
イクロ波モノシリックIC)チップ34上に具体化した
様子を示す平面図である。このMMICチップ34は、
半導体基板35上に、FET2、スパイラルインダクタ
によって構成されたインダクタンス素子21,31a,
31b、MIMキャパシタによって形成されたキャパシ
タンス素子22,25,28,32a,32b、薄膜抵
抗によって形成された抵抗素子23,27及びそれらを
つなぐ導体回路36が作りつけられた構成となってい
る。
【0030】FET2の電極構造は、ソース端子(ソー
ス電極)2bとゲート端子(ゲート電極)2aとドレイ
ン端子(ドレイン電極)2cが交互に配置された構造と
なっており、3箇所のドレイン端子2cは例えばゲート
端子2a及びソース端子2bを跨ぐように形成されたエ
アブリッジ配線37などによって接続されている。ま
た、ゲート端子2aからは引き出し配線部38の端に設
けられたボンディングパッド39からボンディングワイ
ヤ40を介してゲート引き出し端子41が設けられてお
り、共振回路を構成するマイクロストリップ線路3等は
MMICチップ34上に形成することなく、当該ゲート
引き出し端子41に接続されるようになっている。
【0031】出力端子12は、キャパシタンス素子25
の一方電極に接続したボンディングパッド48からボン
ディングワイヤ42によって引き出されており、バイア
ス端子9はインダクタンス素子31a及びキャパシタン
ス素子32aを接続されたボンディングパッド43から
ボンディングワイヤ44を介して引き出されている。ま
た、抵抗素子27を接続されたボンディングパッド45
及びキャパシタンス素子28の一方電極が接続されたボ
ンディングパッド49は、それぞれボンディングワイヤ
46,47を介して接地されている。なお、図3に示し
たインダクタンスL1は、このボンディングワイヤ47
等のリアクタンス成分である。
【0032】このような構造では、共振回路だけが外付
けとなり、共振回路以外の素子を半導体チップ35上に
まとめることができるので、マイクロ波発振回路30の
集積度を高めて、一層の小型化を図ることができる。ま
た、ドレイン端子2cを接地するためのボンディングワ
イヤ47をドレイン端子2cに付加するリアクタンス成
分として利用しているので、部品点数を減らしてより小
型化を図ることができる。
【0033】(第3の実施形態)図6は本発明のさらに
別な実施形態によるマイクロ波発振回路50の回路図で
ある。この実施形態は、ドレイン端子の別な接地方法を
示すものである。このマイクロ波発振回路50にあって
は、終端開放スタブ51によりドレイン端子2cを高周
波的にほぼ接地状態としており、ドレイン端子2cには
インダクタンス素子8を介してバイアス端子9からバイ
アス電圧を供給するようにしている。
【0034】終端開放スタブ51は、発振周波数の約1
/4波長の長さを有しており、一端がドレイン端子2c
に接続され、他端は非接続となっている。この実施形態
では、終端開放スタブ81のスタブ長を変更することに
よって、ドレイン端子2cに付加するリアクタンス成分
を調整できる。
【0035】このような構成であっても、スタブ51以
外の素子、例えばインダクタンス素子8などは半導体チ
ップ上に作製することができるので、マイクロ波発振回
路50を小型化できる。なお、スタブ51は半導体チッ
プ上に形成しても、あるいは共振回路と同様、半導体チ
ップを実装する回路基板上に形成しても、いずれでもよ
い。半導体チップ上に形成すれば、マイクロ波発振回路
全体を小型化できる利点があり、回路基板上に設けれ
ば、スタブ長などを調整しても半導体チップの大きさに
影響を与えない。
【0036】なお、上記実施形態においては、出力整合
回路24は、インダクタンス素子21、キャパシタンス
素子22及び抵抗素子23の並列回路によって構成され
ていたが、必ずしも並列回路となっている必要はない。
また、抵抗素子23はなくても差し支えない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるマイクロ波発振回路
を示す回路図である。
【図2】比較例のマイクロ波発振回路を示す回路図であ
る。
【図3】同上の高周波発振回路を10.7GHZで安定し
て発振させるときの負荷側のインピーダンス範囲を例示
するスミスチャートである。
【図4】本発明の別な実施形態によるマイクロ波発振回
路を示す回路図である。
【図5】同上のマイクロ波発振回路をMMICチップ上
に具体化した構成の一例を示す平面図である。
【図6】本発明のさらに別な実施形態によるマイクロ波
発振回路の回路図である。
【図7】従来例のマイクロ波発振回路を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
2 FET 3 マイクロストリップ線路 6 誘電体共振器 21 インダクタンス素子 22 キャパシタンス素子 23 抵抗素子 24 出力整合回路 50 MMICチップ 51 終端開放スタブ(オープンスタブ)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3端子半導体素子を使用した発振回路で
    あって、 前記3端子半導体素子の制御用端子に帯域反射型の共振
    回路を接続し、 前記3端子半導体素子の出力用端子にインダクタンス素
    子及びキャパシタンス素子からなる出力整合回路を接続
    し、 前記3端子半導体素子の接地用端子を少なくとも高周波
    的にほぼ接地状態としたことを特徴とする高周波発振回
    路。
  2. 【請求項2】 前記インダクタンス素子及びキャパシタ
    ンス素子からなる出力整合回路を半導体チップ上に形成
    したことを特徴とする、請求項1に記載の高周波発振回
    路。
  3. 【請求項3】 前記半導体チップ上に形成されたキャパ
    シタンス素子とボンディングワイヤにより、前記3端子
    半導体素子の接地用端子を高周波的にほぼ接地状態とし
    たことを特徴とする、請求項1又は2に記載の高周波発
    振回路。
  4. 【請求項4】 約1/4波長の長さを有するオープンス
    タブを前記接地用端子に接続することにより、前記接地
    用端子を高周波的にほぼ接地状態としたことを特徴とす
    る、請求項1又は2に記載の高周波発振回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012178819A (ja) * 2011-02-04 2012-09-13 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 圧電発振器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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